JP7146700B2 - バケット及びこのバケットを備えた作業機 - Google Patents

バケット及びこのバケットを備えた作業機 Download PDF

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Description

本発明は、超音波振動を利用して掘削作業等を行うことが可能なバケット及びこのバケットを備えた作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示の作業機は、側板に超音波振動装置が取り付けられたバケットを有し、車両の走行力によりバケットで掘削を行うクローラトラクタであり、超音波振動装置から発生した超音波振動をバケットの先端から突出する切刃に付与することができる。
実公昭46-30342号公報
特許文献1の作業機は、車両の走行力によりバケット前方の土砂等をバケット底板の下側に設けた切刃で掬い取る構成であり、バケット側板に超音波振動装置を装着しても作業の邪魔にはならない。
しかしながら、地面を下方へ掘り下げるバックホー等の作業機のバケットにおいて、側板に超音波振動装置を取り付けると、バケット幅が増大して掘削抵抗が増し、作業性が低下してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、バケット幅を増大させることなく超音波振動により作業効率を向上させることを目的とする。
本発明の一態様に係るバケットは、第1側壁と、前記第1側壁に対向する第2側壁と、前記第1側壁と第2側壁とを連結する底壁と、前記底壁に装着された超音波振動装置と、を備え、前記超音波振動装置は、前記底壁の外面に設けられる収容体と、前記収容体の内部に収容され、且つ、超音波により振動する複数の振動体と、を備え、前記収容体には、複数の貫通孔が形成され、前記複数の振動体は、前記複数の貫通孔にそれぞれ対応した位置に設けられ、前記貫通孔から前記収容体の外面よりも外方に突出可能である
上記の構成によれば、超音波振動装置を底壁に装着することにより、バケット幅を増大させることなく超音波振動装置を装着することができ、超音波振動により作業効率を向上させることができる。
作業機(バックホー)の側面図である。 バケットの斜視図である。 バケットの側面図である。 バケットの平面図である。 バケットの正面図である。 掘削対象をほぐす動作の概略図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
先ず、作業機1の全体構成を説明する。
図1に示すように、作業機1は、機体(旋回台)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。機体2上にはキャビン5が搭載されている。キャビン5の室内には運転席6が設けられている。
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座した運転者(オペレータ)の前側(図1の矢印A1方向)を前方、運転者の後側(図1の矢印A2方向)を後方、運転者の左側(図1の手前側)を左方、運転者の右側(図1の奥側)を右方として説明する。また、前後方向K1に直交する方向である水平方向(左右方向)を機体幅方向として説明する。
走行装置3は、左側に設けられた走行体3Lと、右側に設けられた走行体3Rとを有する。走行体3L及び走行体3Rは、クローラ式の走行装置である。
走行装置3の前部には、ドーザ装置7が設けられている。ドーザ装置7は、ブレード71と、ブレード71の下縁に沿って着脱可能に取り付けられたカッティングエッジ72とを有している。ドーザ装置7は、ドーザシリンダを伸縮することによりブレード71を昇降することができる。
機体2は、走行装置3上に旋回ベアリング8を介して縦軸(上下の方向に延伸する軸心)回りに旋回自在に支持されている。機体2は、油圧モータ(油圧アクチュエータ)からなる旋回モータMTによって旋回駆動される。機体2は、縦軸回りに旋回する旋回基板9と、ウエイト10とを有している。旋回基板9は、鋼板等から形成されており、旋回ベアリング8に連結されている。ウエイト10は、機体2の後部に設けられている。機体2の後部には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、電動モータであってもよいし、ディーゼルエンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
機体2は、前部に支持ブラケット13を有している。支持ブラケット13には、スイングブラケット14が縦軸回りに揺動自在に取り付けられている。スイングブラケット14には、作業装置4が取り付けられている。
図1に示すように、作業装置4は、ブーム15と、アーム16と、バケット(作業具)17とを有している。ブーム15の基部は、スイングブラケット14に横軸(機体幅方向に延伸する軸心)回りに回動自在に枢着されている。これによって、ブーム15が上下に揺動自在とされている。アーム16は、ブーム15の先端側に横軸回りに回動自在に枢着されている。これによって、アーム16が前後或いは上下に揺動自在とされている。バケット17は、アーム16の先端側にスクイ動作及びダンプ動作可能に設けられている。作業機1は、バケット17に代えて或いは加えて、油圧アクチュエータにより駆動可能な他の作業具(予備アタッチメント)を装着することが可能である。他の作業具としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
スイングブラケット14は、機体2内に備えられたスイングシリンダC2の伸縮によって揺動自在とされている。ブーム15は、ブームシリンダC3の伸縮によって揺動自在とされている。アーム16は、アームシリンダC4の伸縮によって揺動自在とされている。バケット17は、バケットシリンダ(作業具シリンダ)C5の伸縮によってスクイ動作及びダンプ動作自在とされている。ドーザシリンダ、スイングシリンダC2、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5は、油圧シリンダによって構成されている。なお、作業装置4は、ブーム15、アーム16及びバケット17以外を有していてもよい。
バケット17は、土砂、岩石、アスファルトなどの掘削対象を収容可能な椀状またはカップ状の部材である。図1~図5に示すように、バケット17は、第1の側壁21、第2の側壁22、底壁23、基端壁24、揺動基部25を備えている。以下、バケット17の構成について、特に断らない限り、図1に示す姿勢を基準として説明する。
第1の側壁21は、バケット17の左側に設けられている。第2の側壁22は、バケット17の右側に設けられている。第1の側壁21と第2の側壁22とは、機体幅方向に間隔をあけて対向して配置されている。第1の側壁21と第2の側壁22との間の距離は、下方から上方に向かうにつれて次第に広くなっている。第1の側壁21及び第2の側壁22の前縁は湾曲している。
底壁23及び基端壁24は、第1の側壁21と第2の側壁22とを連結している。底壁23は、湾曲部23aと平面部23bとを有している。湾曲部23aは、第1の側壁21の前縁と第2の側壁22の前縁とを連結している。平面部23bは、第1の側壁21の下縁と第2の側壁22の下縁とを連結している。基端壁24は、第1の側壁21の上縁と第2の側壁22の上縁とを連結している。基端壁24は、底壁23の上縁から後上方に延びている。
揺動基部25は、基端壁24に取り付けられている。図2等に示すように、揺動基部25は、一対の板材から構成されている。揺動基部25を構成する一対の板材は、機体幅方向に間隔をあけて対向して配置されている。揺動基部25には、円筒状の第1ボス部26及び第2ボス部27が設けられている。第1ボス部26及び第2ボス部27は、前後方向に間隔をあけて配置されている。第1ボス部26及び第2ボス部27の軸心は、互いに平行であって機体幅方向を向いている。
第1ボス部26には第1揺動軸28が挿通される。第1ボス部26は、第1揺動軸28を介してアーム25の先端に枢支される。第2ボス部26には第2揺動軸29が挿通される。第2ボス部26は、第2揺動軸29を介してバケットシリンダC5の先端側に設けられたリンク機構と連結されている。
図1~図5に示すように、バケット17の底壁23の後端部から後方に向けてバケット爪30が突出している。バケット爪30は、バケット17の底壁23のうち、下側(アーム16に連結された側と反対側)に位置する底壁23である平面部23bから後方に突出している。
バケット爪30は、機体幅方向に間隔をあけて複数本(本実施形態の場合、4本)設けられている。バケット爪30は、後方に向かって尖った先鋭形状(くさび形状)に形成されている。バケット爪30は、岩石等を破壊可能な硬質の金属から形成されている。
バケット爪30は、バケット17の底壁23の後部に設けられたアダプタ36によって着脱可能に保持されている。アダプタ36は、後述する超音波振動装置20で発生した超音波をバケット爪30に伝達する。アダプタ36は、バケット爪30の基端側を着脱可能に保持する筒状の部材である。アダプタ36は、底壁23の後部に後方に向けて開口するように配置されている。アダプタ36は、バケット爪30の数に対応する数(本実施形態の場合、4つ)の複数設けられている。複数のアダプタ36は、機体幅方向に間隔をあけて配置されている。
バケット爪30は、アダプタ36に後方から挿入されてボルト等の固定具により固定されている。固定具を外す或いは緩めることによって、バケット爪30をアダプタ36から取り外すことができる。これにより、バケット爪30を必要に応じて交換することができる。
図1~図5に示すように、バケット17は超音波振動装置20を有している。
超音波振動装置20は、土砂やアスファルト等の掘削対象に超音波の振動を付与するものである。掘削対象に超音波の振動を付与することによって、掘削対象をほぐしたり、破壊したりすることができる。超音波振動装置20は、バケット17の底壁23に設けられている。
超音波振動装置20は、底壁23の外面(下面)に設けられる収容体31と、収容体31の内部に収容され且つ超音波により振動する複数の振動体32と、を備えている。
図3、図6に示すように、収容体31は、厚みの薄い箱形の部材である。収容体31は、バケット17の底壁23の平面部23aの外面(下面)に取り付けられている。収容体31は、金属等の剛性が高い硬質の材料から構成されている。収容体31は、平板部31aと、平板部31aの周縁から立ち上がる周壁31bとを有している。平板部31aは、下面が平面に形成されている。平板部31aには、複数の貫通孔33が形成されている。複数の貫通孔33は、平板部31aを厚み方向(上下方向)に貫通している。
振動体32は、複数の貫通孔33に対応した位置に設けられている。振動体32は、円柱状であって、下端(先端)が下方に向かって尖っている。振動体32は、岩石等を破壊可能な硬質の金属により形成されている。振動体32の外径は貫通孔33の内径より小さく、振動体32は貫通孔33を貫通可能である。振動体32は、貫通孔33から収容体31の外面(下面)よりも外方(下方)に突出可能である。
振動体32の数は、特に限定されないが、本実施形態の場合は12個或いは24個である。複数の振動体32は、バケット17の底壁23に面してマトリックス状に並んで配置されている。図2には、複数の振動体32を装置幅方向(左右方向)に4つ、前後方向に3つ並べで配置した例を示している。図4、図5には、複数の振動体32を装置幅方向に
6つ、前後方向に4つ並べで配置した例を示している。複数の振動体32は、装置幅方向と前後方向にそれぞれ2つ以上配置することが好ましい。
複数の振動体32は、全てが同じ長さであってもよいし、異なる長さのものを含んでいてもよい。また、複数の振動体32は、太さ、材質、形状の少なくともいずれかが異なるものを含んでいてもよい。
振動体32の突出方向は、バケット爪30の突出方向とは異なっている。具体的には、振動体32が下方(底壁23の平面部23bに対して直交する方向)に突出しているのに対して、バケット爪30は後方(底壁23の平面部23bに対して平行な方向)に突出している。
図6に示すように、複数の振動体32は、板状の連結体35により連結されている。連結体32は、複数の振動体32の上端側(基端側)を連結している。連結体35は、底壁23の平面部23bの略全面に亘って設けられている。本実施形態の場合、連結体35は、1枚の板から構成されているが、複数枚の板から構成して各板がそれぞれ複数の振動体32を連結する構成としてもよい。
図6に示すように、超音波振動装置20は、振動体32を移動させる移動機構34を有している。移動機構34は、振動体32を収容体31に対して上下方向に移動させる。振動体32と連結体35とは一体物として移動する。これにより、複数の振動体32は、貫通孔33から突出する突出位置P2と、貫通孔33から突出しない収容位置P1とに移動可能である。振動体32は、突出位置P2にあるとき、尖った下端が収容体31の下面よりも下方に突出する。振動体32は、収容位置P1にあるとき、尖った下端が収容体31の下面よりも上方に位置し、当該下面から突出しない。
移動機構34の構成は特に限定されず、例えば、エアシリンダ装置等のシリンダ装置のロッドの伸縮を利用した機構、ネジの回転を利用した送り機構、歯車(ラックとピニオン等)の噛み合いを利用した機構等を使用することができる。これらの機構は、例えば、油圧や電動などのサーボ機構を用いて動作させることができる。
本実施形態の場合、複数の振動体32は連結体35により連結されているため、全てが一体的に上下移動するが、連結体35を複数に分割することで振動体32が複数のグループに分かれて(連結体32毎に)上下移動するように構成してもよい。また、振動体32毎に個別に上下移動できるように構成してもよい。
上述した移動機構34を備えていることによって、掘削対象に対して超音波振動を付加する必要があるときには振動体32を突出位置P2とし、掘削対象に対して超音波振動を付加する必要がないときには振動体32を収容位置P1とすることができる。なお、振動体32を収容位置P1に収容したときに貫通孔33を閉止する蓋体(図示せず)を設けてもよい。この蓋体は、例えば、移動機構34或いは移動機構34とは別の移動機構の駆動力によって貫通孔33を閉止する閉止位置と貫通孔33を開放する開放位置とに移動するものであってもよく、手動により移動するものであってもよい。
超音波振動装置20は、振動体32及びアダプタ36に超音波の振動を付与する振動子37を有している。振動子37は、圧電セラミックス等の圧電素子を使用したものが好適に用いられる。振動子37の一例として、圧電セラミックス(ピエゾ素子)を金属部材(ホーン)で挟み込んだ構造であるランジュバン型のものを用いることができる。
振動子37として圧電セラミックスを使用することで、電気エネルギを振動エネルギに変換することが可能となり、1秒間に2万回以上の高周波の超音波振動を発生することができる。また、圧電セラミックスに印加する電圧を変化させることによって、発生する振動のレベル(大きさ)を調整可能である。
振動子37は、振動体32及びアダプタ36と接続して配置される。振動子37は、振動体32と接続されるものとアダプタ36に接続されるものとを別々に設けることが好ましいが、共通の振動子37を振動体32とアダプタ36に接続してもよい。振動子37は、振動体32及びアダプタ36と直接的に接触していてもよいし、他の部材を介して間接的に接触していてもよい。振動子37がランジュバン型の振動子である場合、ホーンを振動体32及びアダプタ36に直接的又は間接的に接触させるとよい。振動子37は、振動
体32及びアダプタ36と接続(接触)可能な位置に配置される。振動子37は、好ましくはバケット17の内部に配置されるが、バケット17の外部に配置されてもよい。振動子37は、土砂等の接触を防ぐために、筒体や筐体に収容された状態、或いはプレート等により覆われた状態で、バケット17の内部に配置されることが好ましい。
振動子37への電力供給は、例えば、ブーム15に取り付けられている作業灯等に電力を供給するためのフロントハーネスから分岐させた分岐ハーネス38を介して行うことができる。分岐ハーネス38は、屈曲性が高いAVVFやVCTF等が好適に使用される。分岐ハーネス38は、バケット17の外面又は内面に沿って配策されて振動子37に接続される。分岐ハーネス38は、外力や土砂等からの保護のために、中空部材(筒体)の内部を通して配策される。尚、作業機1に搭載されたバッテリから振動子37に電力を供給する構成としてもよい。
振動子37から超音波振動を付加することにより振動体32を振動させることができる。そして、図6に示すように、振動体32を突出位置P2にした状態で振動させることによって、振動体32の先端で掘削対象Dに振動を付与することができる。このとき、複数の振動体32は連結体35によって連結されているため、一体的に振動する。そのため、複数の振動体32で同時に掘削対象Dに振動を付与することができる。但し、各振動体32に振動子37を個別に取り付け、1又は複数の振動体32を選択的に超音波振動させることが可能な構成としてもよい。
超音波振動装置20は、振動子37から振動体32に超音波振動を付与する状態と、振動子37からアダプタ36に超音波振動を付与する状態と、振動子37から振動体32とアダプタ36の両方に超音波振動を付与する状態と、を切り換え可能な切り換えスイッチを有することが好ましい。
また、超音波振動装置20は、振動体32に付与される超音波振動の周波数を変化させる周波数変更装置を有していることが好ましい。周波数変更装置は、振動子37と振動体32との間に介装され、振動子37から発生した超音波振動の周波数を変化させて振動体32に伝達する。或いは、振動の周波数(固有振動数)が異なる複数種類の振動子37を配置し、周波数変更装置が複数種類の振動子37の中から選択的に1つの振動子37を振動体32と接続する構成としてもよい。
また、作業機1は、バケット17が地面または地面より上方に設定される所定高さより上方に位置する場合は、超音波振動装置20の駆動を停止する停止機構を備えていることが好ましい。停止機構は、バケット17の位置(高さ)を検出する検出装置と、検出装置による検出結果に基づいて超音波振動装置20のオンオフを切り換える制御装置とから構成することができる。検出装置は、ブーム15やアーム16、或いはバケット17に取り付けた位置センサ(ポテンショメータ等)などから構成することができる。制御装置は、CPUやメモリ等を備えたコンピュータから構成することができる。制御装置は、検出装置から受信した検出信号に基づいてバケット17の位置(高さ)が地面または地面より上方に設定される所定高さより上方であるか否かを判断し、上方であると判断したときにはリレー回路等を駆動して振動子37への電力の供給を遮断する。これにより、作業機1が掘削作業を行っていないとき(作業機1の運搬時等)に超音波振動装置20が駆動することを防止できる。
また、オペレータが操作を行うオペレータ空間(キャビン5内)に出力調整器を設けて、作業レベルや土壌状況に応じてオペレータが出力調整器を操作して、超音波振動のレベル、言い換えれば振動子37で発生する超音波振動の強度を調整できるようにするとよい。
また、図1に示すように、作業機1は、ドーザ装置7にブレード振動装置20を取り付ける構成を採用することができる。ブレード振動装置20としては、上述した超音波振動装置20を使用することができる。ブレード振動装置20は、ドーザ装置7のブレード71の接地部(カッティングエッジ72)を超音波により振動させるように取り付けられる。これによって、ドーザ装置7によって土を均す作業を円滑に効率良く行うことが可能となる。
次に、上述した作業機1を用いた掘削作業の一例を説明する。
上述した作業機1を用いて、土壌を掘削対象として掘削を行う場合を考える。掘削対象である土壌が凝集して塊化している場合、バケット17の掻き取り動作だけでは容易にほぐれない。このように凝集し塊化している掘削対象をほぐすには、例えば以下の方法(手順)にてほぐし作業を行う。
先ず、バケット17の底壁23の下面に設けられた収容体31から振動体32を突出させる。具体的には、上述した移動機構34を用いて、収容位置P1にある振動体32を収容体31に対して下方に移動させて貫通孔33から先端が突出した突出位置P2とする(図6参照)。
次いで、掘削対象Dに振動体32の先端を押し付けた状態で、振動子37を作動させて所定のレベル(強度)の超音波振動を発生させる。これにより、振動子37で発生した超音波振動が振動体32を介して掘削対象Dに付与されるため、掘削対象Dの土壌がほぐされる。
このとき、掘削対象Dの上からバケット17を押し当てて、掘削対象Dに振動体32の先端を押し付けることが好ましい。そうすると、バケット17の重量やアーム16やブーム15からの力が負荷として掘削対象Dにさらに加わるため、掘削対象Dをより効率的にほぐすことが可能となる。
上述したように掘削作業を行うことによって、土壌をほぐしながら掘削を行うことができるため、土壌が凝集して塊化している場合であっても効率よく円滑に掘削作業を行うことができる。
なお、土壌を均したり転圧したりする場合は、振動体32を収容位置P1とした状態にて、バケット17の底壁23の下面を土壌に押し当てることによって、均しや転圧を効率良く円滑に行うことができる。
一方、上述した作業機1を用いて、アスファルトや岩石、あるいは鉄筋コンクリートのような硬い物質を掘削対象として掘削を行う場合を考える。この場合、掘削対象Dは、バケット17を押し当てたりバケット爪30で突いたりするだけでは容易に破壊できない場合が多い。このような硬度が高い掘削対象を破壊する(はつる)には、例えば以下の方法(手順)にて破壊(はつり)作業を行う。
先ず、バケット爪30が掘削対象に接触するようにバケット17を揺動させる。そして、バケット爪30の先端を掘削対象に接触させた状態で、振動子37を作動させて所定のレベル(強度)の超音波振動を発生させる。これにより、振動子37で発生した超音波振動がアダプタ36からバケット爪30を介して掘削対象に付与される。これにより、アスファルト等の掘削対象を効率的に破壊する(はつる)ことが可能となる。
掘削対象がアスファルトである場合、振動子37で発生させる超音波の振動数は、上述した土砂等の掘削対象をほぐす場合より高くする(高周波数とする)ことが好ましい。そうすると、高周波の超音波が掘削対象に作用することによって、アスファルトが発熱するため、発熱による軟化と振動の相乗作用によりアスファルトを容易に破壊する(はつる)ことが可能となる。
つまり、本実施形態の作業機1によれば、土砂やアスファルト等の掘削対象の種類(材質)によって、振動子37で発生する超音波の出力を変更することで、土砂だけでなくアスファルト等の硬質な掘削対象も掘削或いは破壊可能となる。
また、上述した作業機1を用いれば、アーム16の先端に設けられたバケット17を別のアタッチメントに交換することなく、土壌のような掘削対象をほぐす作業だけでなく、アスファルト等の硬質な掘削対象を破壊する(はつる)作業も実現可能となる。つまり、バケット17を掘削対象に当てるだけで、掘削対象のほぐし作業やはつり作業を簡単に行うことができる。
また、超音波振動装置20がバケット17の底壁23に設けられているため、底壁23を掘削対象に当てることによって超音波振動を広い面積で効率良く掘削対象に付与することができる。そのため、掘削対象のほぐし作業やはつり作業を効率良く行うことができる。
以上、本発明の実施形態に係る作業機1について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 作業機
2 機体
7 ドーザ装置
15 ブーム
16 アーム
17 バケット
20 超音波振動装置
21 第1の側壁
22 第2の側壁
23 底壁
30 バケット爪
31 収容体
32 振動体
33 貫通孔
36 アダプタ
D 掘削対象

Claims (7)

  1. 第1側壁と、
    前記第1側壁に対向する第2側壁と、
    前記第1側壁と第2側壁とを連結する底壁と、
    前記底壁に装着された超音波振動装置と、を備え
    前記超音波振動装置は、前記底壁の外面に設けられる収容体と、前記収容体の内部に収容され、且つ、超音波により振動する複数の振動体と、を備え、
    前記収容体には、複数の貫通孔が形成され、
    前記複数の振動体は、前記複数の貫通孔にそれぞれ対応した位置に設けられ、前記貫通孔から前記収容体の外面よりも外方に突出可能であるバケット。
  2. バケット爪と、
    前記バケット爪を着脱可能に保持し、且つ、前記超音波振動装置で発生した超音波を前記バケット爪に伝達するアダプタと、
    を備えている請求項1に記載のバケット。
  3. 前記超音波振動装置は、
    前記複数の振動体を、前記貫通孔から突出する突出位置と、前記貫通孔から突出しない収容位置とに移動させる移動機構を備えている請求項1又は2に記載のバケット。
  4. 第1側壁と、
    前記第1側壁に対向する第2側壁と、
    前記第1側壁と第2側壁とを連結する底壁と、
    前記底壁に装着された超音波振動装置と、
    バケット爪と、
    前記バケット爪を着脱可能に保持し、且つ、前記超音波振動装置で発生した超音波を前記バケット爪に伝達するアダプタと、
    を備え
    前記超音波振動装置は、
    超音波により振動する複数の振動体と、
    前記振動体及び前記アダプタに超音波の振動を付与する振動子と、
    前記振動子から前記振動体に超音波振動を付与する状態と、前記振動子から前記アダプタに超音波振動を付与する状態と、前記振動子から前記振動体と前記アダプタの両方に超音波振動を付与する状態と、を切り換え可能な切り換えスイッチと、
    を有しているバケット。
  5. 機体と、
    前記機体の前部に揺動自在に設けられたブームと、
    前記ブームに揺動自在に設けられたアームと、
    前記アームに揺動自在に連結された請求項1~のいずれか1項に記載のバケットと、を備えている作業機。
  6. 機体と、
    前記機体の前部に揺動自在に設けられたブームと、
    前記ブームに揺動自在に設けられたアームと、
    前記アームに揺動自在に連結されたバケットと、
    停止機構と、
    を備え、
    前記バケットは、第1側壁と、前記第1側壁に対向する第2側壁と、前記第1側壁と第2側壁とを連結する底壁と、前記底壁に装着された超音波振動装置と、を備え、
    前記停止機構は、前記バケットが地面または地面より上方に設定される所定高さより上方に位置する場合に前記超音波振動装置の駆動を停止させる作業機。
  7. 前記機体の前部に設けられ且つブレートを有するドーザ装置と、
    前記ブレードの接地部を超音波により振動させるブレード振動装置と、
    を備えている請求項5または6に記載の作業機。
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