JP7146414B2 - デジタルフィルタのための係数発生 - Google Patents

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Description

[0001]本開示の実施形態は、概して電子回路に関し、より詳細には、デジタルフィルタのための係数発生に関する。
[0002]近接センサデバイス(一般に、タッチパッド又はタッチセンサデバイスとも呼ばれる)を含む入力デバイスは、多種多様な電子システムで広く使用されている。近接センサデバイスは、表面によって境界を定められている場合が多い、感知領域を含むことができ、そこで近接センサデバイスは、1つ以上の入力オブジェクトの存在、場所、及び/又は運動を判断する。近接センサデバイスは、電子システムに対するインターフェースを提供するのに使用されることがある。例えば、近接センサデバイスは、大型のコンピューティングシステムのための入力デバイス(ノートブック若しくはデスクトップコンピュータに統合された、又はその周辺の不透明タッチパッドなど)として使用される場合が多い。近接センサデバイスはまた、小型のコンピューティングシステム(携帯電話に統合されたタッチパネルなど)で使用される場合が多い。近接センサは、接触感知動作によってもたらされる信号を処理する、多数の並列チャネルを含むことができる。したがって、各チャネルの複雑さ及びコストが重要である。
[0003]一実施形態では、回路は、少なくとも1つの段を通してデジタル信号を処理するように構成されたフィルタと、フィルタの少なくとも1つの段に対して係数を発生させるように構成された係数発生器回路とを含む。係数発生器回路は、微分シーケンスを出力するように構成されたルックアップテーブル(LUT)と、微分シーケンスをアップサンプリングし保持して、アップサンプリングした微分シーケンスを発生させるアップサンプリングホルダ回路と、アップサンプリングした微分シーケンスを積分して係数を発生させるように構成された累算器とを含む。
[0004]別の実施形態では、処理システムは、複数のアナログ信号を出力するように構成された複数の受信機と、複数のアナログ信号を受信し、複数のデジタル信号を出力するように構成された複数のアナログ・デジタル変換器(ADC)と、複数のデジタル信号のそれぞれ1つを受信するように構成された単一の乗累算(MAC)段からそれぞれ成る複数の有限インパルス応答(FIR)フィルタと、FIRフィルタそれぞれのMAC段に対して係数を発生させるように構成された係数発生器回路とを備える。係数発生器回路は、微分シーケンスを出力するように構成されたルックアップテーブル(LUT)と、微分シーケンスをアップサンプリングし保持して、アップサンプリングした微分シーケンスを発生させるように構成されたアップサンプリングホルダ回路と、アップサンプリングした微分シーケンスを積分して係数を発生させるように構成された累算器とを含む。
[0005]別の実施形態では、少なくとも1つの段を有するフィルタに対して係数を発生させる方法は、微分シーケンスの値を出力するステップと、微分シーケンスの値をアップサンプリングし保持して、アップサンプリングした微分シーケンスを発生させるステップと、アップサンプリングした微分シーケンスを積分して係数を発生させるステップとを含む。
[0006]本開示の上記に列挙した特徴を詳細に理解することができるような形式で、上記で簡潔に概要を述べた本開示のより詳細な説明を、実施形態に対する参照として有してもよく、それらの実施形態のいくつかを添付図面にて示す。しかしながら、添付図面は本開示の一部の実施形態のみを示すものであり、したがって、本開示が他の等しく有効な実施形態に対して認めるその範囲を限定するものと見なされないことが留意されるべきである。
[0007]
本明細書に記載する一実施形態による例示的な入力デバイスを示すブロック図である。 [0008] 一実施形態による図1の入力デバイスの一部分を示すブロック図である。 [0009] 一実施形態による処理システムの受信機を示すブロック図である。 [0010] 一実施形態による有限インパルス応答(FIR)フィルタを示すブロック図である。 [0011] 一実施形態による乗算動作を実施するように構成された組み合わせ論理を示すブロック図である。 [0012] 一実施形態による係数発生器を示すブロック図である。 [0013] 一実施形態による複数のアナログ信号を処理する方法を示すフローチャートである。 [0014] 別の実施形態による係数発生器を示すブロック図である。 [0015] 図9A~図9Cは、図8の係数発生器によって発生する様々なシーケンスを示すグラフである。 [0016] 一実施形態によるフィルタに対する係数を発生させる方法を示すフローチャートである。
[0017]理解を容易にするため、可能な場合は、図面に共通している同一の要素を指定するのに同一の参照番号が使用されている。1つの実施形態で開示される要素が、具体的に詳述することなく他の実施形態で有益に利用されることがあることが企図される。図面は、具体的に言及されない限り、縮尺どおりに描かれているものと理解すべきでない。また、表現及び説明を明瞭にするため、図面は単純化され、詳細又は構成要素が省略されることがある。図面及び考察は、以下に記載する原理を説明するのに役立ち、同様の指定は同様の要素を指す。
[0018]図1は、本開示の実施形態による例示的な入力デバイス100のブロック図である。入力デバイス100は、電子システム(図示なし)に対する入力を提供するように構成されてもよい。本明細書で使用するとき、「電子システム」(又は「電子デバイス」)という用語は、情報を電子的に処理することができる任意のシステムを広く指す。電子システムのいくつかの非限定例としては、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレット、ウェブブラウザ、電子書籍リーダ、及び携帯情報端末(PDA)など、全てのサイズ及び形状のパーソナルコンピュータが挙げられる。更なる例の電子システムとしては、入力デバイス100及び別個のジョイスティック又はキースイッチを含む、物理的キーボードなどの複合入力デバイスが挙げられる。更なる例の電子システムとしては、データ入力デバイス(遠隔制御及びマウスを含む)並びにデータ出力デバイス(表示画面及びプリンタを含む)などの周辺機器が挙げられる。他の例としては、遠隔端末、キオスク、及びビデオゲーム機(例えば、ビデオゲームコンソール、携帯型ゲーミングデバイスなど)が挙げられる。他の例としては、通信デバイス(スマートフォンなどの携帯電話を含む)、並びにメディアデバイス(記録機、編集機、及びテレビ、セットトップボックス、音楽プレーヤー、デジタルフォトフレーム、及びデジタルカメラなどの再生機を含む)が挙げられる。更に、電子システムは、入力デバイスに対するホスト又はスレーブであることができる。
[0019]入力デバイス100は、電子システムの物理的部品として実装することができ、又は電子システムと物理的に別個であることができる。適切な場合、入力デバイス100は、バス、ネットワーク、及び他の有線又は無線相互接続のうち任意の1つ以上を使用して、電子システムの部品と通信してもよい。例としては、IC、SPI、PS/2、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ブルートゥース、RF、及びIRDAが挙げられる。
[0020]図1では、入力デバイス100は、感知領域120で1つ以上の入力オブジェクト140によって提供される入力を感知するように構成された、近接センサデバイス(「タッチパッド」又は「タッチセンサデバイス」と呼ばれる場合も多い)として示されている。入力オブジェクトの例としては、図1に示されるように、指及びスタイラスが挙げられる。
[0021]感知領域120は、入力デバイス100がユーザ入力(例えば、1つ以上の入力オブジェクト140によって提供されるユーザ入力)を検出することができる、入力デバイス100の上、周り、中、及び/又は近くのあらゆる空間を包含する。特定の感知領域のサイズ、形状、及び場所は、実施形態ごとに大きく異なることがある。いくつかの実施形態では、感知領域120は、信号雑音比が十分に正確なオブジェクト検出を妨げるまで、入力デバイス100の表面から1つ以上の方向で空間内へと延在する。この感知領域120が特定の方向で延在する距離は、様々な実施形態では、1ミリメートル未満、数ミリメートル、数センチメートル、又はそれ以上の程度であってもよく、使用される感知技術のタイプ及び望まれる精度に伴って大幅に変動することがある。したがって、いくつかの実施形態は、入力デバイス100のいずれの表面との接触も含まない入力、入力デバイス100の入力表面(例えば、接触表面)との接触を含む入力、加えられたある量の力若しくは圧力と結合された入力デバイス100の入力表面との接触を含む入力、及び/又はそれらの組み合わせを感知する。様々な実施形態では、入力表面は、センサ電極が中に存在するケーシングの表面、センサ電極又は任意のケーシングの上に適用される表面シートなどによって提供されてもよい。いくつかの実施形態では、感知領域120は、入力デバイス100の入力表面上に投影された場合、長方形の形状を有する。
[0022]入力デバイス100は、感知領域120でユーザ入力を検出するのに、センサ構成要素と感知技術の任意の組み合わせを利用してもよい。入力デバイス100は、ユーザ入力を検出する1つ以上の感知要素を備える。いくつかの非限定例として、入力デバイス100は、容量性、弾性、抵抗、誘導、磁気、音響、超音波、及び/又は光学技術を使用してもよい。
[0023]いくつかの実現例は、一次元、二次元、三次元、又は更に多次元の空間に及ぶ画像を提供するように構成される。いくつかの実現例は、特定の軸線又は面に沿って入力の投影を提供するように構成される。
[0024]入力デバイス100のいくつかの容量性の実現例では、電圧又は電流が印加されて電界が作成される。近くの入力オブジェクトによって電界の変化が引き起こされ、電圧、電流などの変化として検出されることがある、容量結合の検出可能な変化が生み出される。
[0025]いくつかの容量性の実現例は、電界を作成するのに、容量感知素子のアレイ又は他の規則的若しくは不規則なパターンを利用する。いくつかの容量性の実現例では、別個の感知素子がオームの法則にしたがって互いに短絡されて、より大きいセンサ電極が形成されてもよい。いくつかの容量性の実現例は、均一な抵抗性であってもよい抵抗シートを利用する。
[0026]いくつかの容量性の実現例は、センサ電極と入力オブジェクトとの間の容量結合の変化に基づいた、「自己容量」(又は「絶対容量」)感知方法を利用する。様々な実施形態では、センサ電極近くの入力オブジェクトはセンサ電極近くの電界を変化させ、それにより、測定された容量結合が変化する。1つの実現例では、絶対容量感知方法は、基準電圧(例えば、システム接地)に対してセンサ電極を変調することによって、またセンサ電極と入力オブジェクトとの間の容量結合を検出することによって動作する。
[0027]いくつかの容量性の実現例は、センサ電極間の容量結合の変化に基づいた、「相互容量」(又は「トランス容量」)感知方法を利用する。様々な実施形態では、センサ電極近くの入力オブジェクトはセンサ電極間の電界を変化させ、それにより、測定された容量結合が変化する。1つの実現例では、トランス容量感知方法は、1つ以上の送信機センサ電極(「送信機電極」又は「送信機」でもある)と、1つ以上の受信機センサ電極(「受信機電極」又は「受信機」でもある)との間の容量結合を検出することによって動作する。送信機センサ電極は、送信機信号を送信するように、基準電圧(例えば、システム接地)に対して変調されてもよい。受信機センサ電極は、結果として得られる信号の受信を容易にするため、基準電圧に対して実質的に一定に保たれてもよい。結果として得られる信号は、1つ以上の送信機信号、及び/又は1つ以上の環境干渉源(例えば、他の電磁信号)に対応する影響を含んでもよい。センサ電極は、専用の送信機若しくは受信機であってもよく、又は送信及び受信の両方を行うように構成されてもよい。
[0028]図1では、処理システム110は入力デバイス100の一部として示されている。処理システム110は、入力デバイス100のハードウェアを動作させて、感知領域120における入力を検出するように構成される。処理システム110は、1つ以上の集積回路(IC)及び/又は他の回路構成要素の一部若しくは全てを備える。例えば、相互容量センサデバイスに対する処理システムは、送信機センサ電極を用いて信号を送信するように構成された送信機回路類、及び/又は受信機センサ電極を用いて信号を受信するように構成された受信機回路類を含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理システム110はまた、ファームウェアコード、ソフトウェアコード、及び/又はその他など、電子的に読取り可能な命令を備える。いくつかの実施形態では、処理システム110を構成する構成要素は、入力デバイス100の感知素子の近くなど、共に位置する。他の実施形態では、処理システム110の構成要素は、入力デバイス100の感知素子に近い1つ以上の構成要素、及び他の場所の1つ以上の構成要素とは物理的に別個である。例えば、入力デバイス100は、デスクトップコンピュータに結合された周辺機器であってもよく、処理システム110は、デスクトップコンピュータの中央処理装置で稼動するように構成されたソフトウェアと、中央処理装置とは別個の1つ以上のIC(場合によっては関連するファームウェアを含む)とを備えてもよい。別の例として、入力デバイス100は、電話に物理的に統合されてもよく、処理システム110は、電話の主プロセッサの一部である回路及びファームウェアを備えてもよい。いくつかの実施形態では、処理システム110は、入力デバイス100を実装するための専用のものである。他の実施形態では、処理システム110はまた、表示画面の操作、触覚アクチュエータの駆動など、他の機能を実施する。
[0029]処理システム110は、処理システム110の異なる機能を扱う一連のモジュールとして実装されてもよい。各モジュールは、処理システム110の一部である回路類、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを備えてもよい。様々な実施形態では、モジュールの異なる組み合わせが使用されてもよい。モジュールの例としては、センサ電極及び表示画面などのハードウェアを操作するハードウェア操作モジュール、センサ信号及び位置情報などのデータを処理するデータ処理モジュール、並びに情報を報告する報告モジュールが挙げられる。モジュールの更なる例としては、感知素子を操作して入力を検出するように構成されたセンサ操作モジュール、モード変更ジェスチャーなどのジェスチャーを識別するように構成された識別モジュール、並びに動作モードを変更するモード変更モジュールが挙げられる。
[0030]いくつかの実施形態では、処理システム110は、1つ以上のアクションを引き起こすことによって直接、感知領域120におけるユーザ入力(又はユーザ入力の欠如)に応答する。アクションの例としては、動作モードの変更、並びにカーソル移動、選択、メニュー案内、及び他の機能などのGUIアクションが挙げられる。いくつかの実施形態では、処理システム110は、入力(又は入力の欠如)に関する情報を、電子システムのある部分に対して(例えば、別個の中央処理システムが存在する場合、処理システム110とは別個である電子システムのかかる中央処理システムに対して)提供する。いくつかの実施形態では、電子システムのある部分は、処理システム110から受信した情報を処理して、モード変更アクション及びGUIアクションを含むアクション全般を容易にするなど、ユーザ入力に対して作用する。
[0031]例えば、いくつかの実施形態では、処理システム110は、入力デバイス100の感知素子を動作させて、感知領域120における入力(又は入力の欠如)を示す電気信号を生成する。処理システム110は、電子システムに提供される情報を生成する際に、電気信号に対して任意の適切な量の処理を実施してもよい。例えば、処理システム110は、センサ電極から得られたアナログ電気信号をデジタル化してもよい。別の例として、処理システム110は、フィルタ処理又は他の信号処理を実施してもよい。更に別の例として、処理システム110は、情報が電気信号とベースラインとの間の差を反映するように、ベースラインに対して減算又は他の計算を行ってもよい。更なる別の例として、処理システム110は、位置情報を決定すること、入力をコマンドとして認識すること、手書きを認識することなどを行ってもよい。
[0032]「位置情報」は、本明細書で使用するとき、絶対位置、相対位置、速度、加速度、及び他のタイプの空間情報を広く包含する。例示の「ゼロ次元」位置情報は、近距離/遠距離又は接触/非接触情報を含む。例示の「一次元」位置情報は、軸線に沿った位置を含む。例示の「二次元」位置情報は、面内における運動を含む。例示の「三次元」位置情報は、空間内における瞬間又は平均速度を含む。更なる例としては、空間情報の他の表現が挙げられる。例えば、経時的に位置、運動、又は瞬間速度を追跡する履歴データを含む、1つ以上のタイプの位置情報に関する履歴データも、決定及び/又は記憶されてもよい。
[0033]いくつかの実施形態では、入力デバイス100には、処理システム110によって、又は他の何らかの処理システムによって操作される、追加の入力構成要素が実装される。これらの追加の入力構成要素は、感知領域120における入力に対する冗長な機能性、又は他の何らかの機能性を提供してもよい。図1は、入力デバイス100を使用した項目の選択を容易にするのに使用することができる、感知領域120近くのボタン130を示している。他のタイプの追加の入力構成要素としては、スライダ、ボール、ホイール、スイッチなどが挙げられる。反対に、いくつかの実施形態では、入力デバイス100には他の入力構成要素が実装されなくてもよい。
[0034]いくつかの実施形態では、入力デバイス100はタッチパネルインターフェースを備え、感知領域120は、表示画面の有効面積の少なくとも一部に重なる。例えば、入力デバイス100は、表示画面に重なる実質的に透明なセンサ電極を備え、関連する電子システムに対してタッチパネルインターフェースを提供してもよい。表示画面は、視覚的インターフェースをユーザに対して表示することができる、任意のタイプの動的なディスプレイであってもよく、任意のタイプの発光ダイオード(LED)、有機LED(OLED)、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ、電界発光(EL)、又は他の表示技術を含んでもよい。入力デバイス100及び表示画面は物理的要素を共有してもよい。例えば、いくつかの実施形態は、表示及び感知のために同じ電気的構成要素のいくつかを利用してもよい。別の例として、表示画面は、処理システム110によって部分的又は全体的に操作されてもよい。
[0035]本開示の多くの実施形態は、完全に機能している装置に関連して記載しているが、本開示のメカニズムは、様々な形態のプログラム製品(例えば、ソフトウェア)として分配できることが理解されるべきである。例えば、本開示のメカニズムは、電子プロセッサによって読取り可能な情報担持媒体(例えば、処理システム110によって読み取ることができる、非一時的なコンピュータ読取り可能及び/又は記録可能/書込み可能な情報担持媒体)上のソフトウェアプログラムとして実装され分配されてもよい。それに加えて、本開示の実施形態は、分配を実施するのに使用される媒体の特定のタイプとは関係なく等しく当てはまる。非一時的な電子読取り可能な媒体の例としては、様々なディスク、メモリスティック、メモリカード、メモリモジュールなどが挙げられる。電子読取り可能な媒体は、フラッシュ、光学、磁気、ホログラフィ、又は他の任意の記憶技術に基づいてもよい。
[0036]図2は、一実施形態による入力デバイス100の一部分を示すブロック図である。処理システム110は、複数のセンサ電極202に結合される。センサ電極202は、入力デバイス100(図1)の感知領域120に配設され、バーとストライプのパターン、マトリックスパターンなど、様々なパターンで配置することができる。センサ電極202は、1つ以上の基板216上に形成することができる。いくつかのタッチパネルの実施形態では、センサ電極202の全て又は一部分は、「Vcom」電極(共通電極)、ゲート電極、ソース電極、アノード電極、及び/又はカソード電極の1つ以上のセグメントなど、表示を更新するのに使用される表示パネルの表示電極である。これらの表示電極は、適切な表示画面基板上に配設されてもよい。例えば、表示電極は、透明基板(ガラス基板、TFTガラス、若しくは他の任意の透明材料)上、いくつかの表示画面内(例えば、In Plane Switching(IPS)若しくはPlane to Line Switching(PLS)、有機発光ダイオード(OLED))、いくつかの表示画面の色フィルタガラスの底面上(例えば、Patterned Vertical Alignment(PVA)若しくはMulti-Domain Vertical Alignment(MVA))、放射層の上(OLED)などに配設されてもよい。表示電極は表示の更新及び容量感知の機能を実施するので、表示電極を「共通電極」と呼ぶこともできる。
[0037]処理システム110は、結果として得られる信号を受信するようにセンサ電極202を操作する、センサ回路類208を含む。センサ回路類208は、インターフェース209を通してセンサ電極202に結合される。インターフェース209は、電気接続215を通してセンサ回路類208をセンサ電極202に結合する、様々なスイッチ、マルチプレクサなどを含むことができる。センサ回路類208は、複数の受信機(RX)206及び制御論理212を含む。いくつかの実施形態では、センサ回路類208は1つ以上の送信機(TX)210も含む。制御論理212は、受信機206及び送信機210(存在する場合)を制御するように構成される。
[0038]一実施形態では、センサ回路類208は、絶対容量感知のためにセンサ電極を操作する。このような場合、受信機206はインターフェース209を通してセンサ電極202に結合される。各センサ電極202は、システム接地に対する自己容量を有し、感知領域210のオブジェクトを検出するタッチノードを形成する。オブジェクトがセンサ電極202に近づくにつれて、接地に対する更なる容量をセンサ電極202とオブジェクトとの間に形成することができる。更なる容量は、センサ電極202の少なくとも一部分の自己容量の純増加をもたらす。受信機206は、センサ電極202の自己容量を測定し、それに応答して結果として得られる信号を発生させる。
[0039]一実施形態では、センサ回路類208は、トランス容量感知のためにセンサ電極を操作する。このような場合、送信機210は、インターフェース209を通してセンサ電極202の1つ以上の送信機電極に結合される。受信機206は、センサ電極202の受信機電極に結合される。受信機電極は、交差又は隣接によって送信機電極と相互容量を形成する。送信機210は、相互容量を通して受信機電極に結合される送信機電極において、交流(AC)波形を駆動する。オブジェクトがセンサ電極202に近づくことによって、相互容量の純減少がもたらされ、受信機電極の少なくとも一部分に結合されたAC波形の低減がもたらされる。受信機206は、受信機電極におけるAC波形を測定し、それに応答して結果として得られる信号を発生させる。
[0040]プロセッサ220は、結果として得られる信号をセンサ回路類208から受信する。プロセッサ220は、センサ回路類208によって受信された結果として得られる信号から、容量測定値を判断するように構成される。プロセッサ220はまた、容量測定値から入力オブジェクトの位置情報を判断することができる。
[0041]一実施形態では、処理システム110は、センサ回路類208と、プロセッサ220と、他の任意の回路とを有する、特定用途向け集積回路(ASIC)などの単一の集積コントローラを備える。別の実施形態では、処理システム110は複数の集積回路を備えることができ、その場合、センサ回路類208、プロセッサ220、及び他の任意の回路を、集積回路の間で分け合うことができる。例えば、センサ回路類208は1つの集積回路上にあることができ、プロセッサ220及び他の任意の回路は1つ以上の他の集積回路であることができる。いくつかの実施形態では、センサ回路類208の第1の部分が1つの集積回路上にあることができ、センサ回路類208の第2の部分が第2の集積回路上にあることができる。
並列ADCチャネルのためのデシメーションフィルタ処理
[0042]図3は、一実施形態による受信機206を示すブロック図である。受信機206はK個のチャネルを含む(Kはゼロよりも大きい整数)。いくつかのタッチパネルの実施形態では、Kは大きい数であり得る。例えば、大型ディスプレイ及びタッチ感知システムの場合、Kは400程度であり得る。受信機206は、アナログフロントエンド(AFE)302…302(全体として、複数又は1つのAFE 302)と、アナログ・デジタル変換器(ADC)304…304(全体として、複数又は1つのADC 304)と、デシメーションフィルタ回路(「デシメーションフィルタ306…306」、全体として、複数又は1つのデシメーションフィルタ306)とを含む。デシメーションフィルタ306…306は、有限インパルス応答(FIR)フィルタ回路(「FIRフィルタ308…308」、全体として、複数又は1つのFIRフィルタ308)と、捕捉回路310…310(全体として、複数又は1つの捕捉回路310)とを含む。受信機206は、K個のチャネル全ての間で共有される係数発生器回路(「係数発生器312」)を更に含む。
[0043]各チャネルに関して、AFE 302の出力はADC 304の入力に結合される。ADC 304の出力は、FIRフィルタ308の入力に結合される。FIRフィルタ308の出力は、捕捉回路310の入力に結合される。係数発生器312の出力は、各FIRフィルタ308…308の入力に結合される。
[0044]各チャネルに関して、AFE 302は、少なくとも1つのセンサ電極202に結合され、アナログ信号を出力として発生させる。AFE 302は、センサ電極202に対する電荷又は電流を測定するように構成された、電荷積分器、電流コンベヤなどを含むことができる。AFE 302は、測定された電荷又は電流をアナログ電圧へと変換する。
[0045]各チャネルに関して、ADC 304は、AFE 302によって出力されたアナログ信号からデジタル信号を発生させる。本明細書で使用するとき、アナログ信号は連続時間信号である。デジタル信号は、離散時間、離散振幅の信号である。2の電位の離散振幅を有するデジタル信号は、Xビット(X>0)の幅を有する。デジタル信号は、一連のXビット値(語、サンプルなど)を含むことができる。ADC 304は、Jビットの幅を有するデジタル信号を発生させる(Jはゼロよりも大きい整数)。特定の実施形態では、ADC 304は1ビットのデジタル信号(即ち、J=1)を発生させる。ADC 304は、シグマ・デルタADC又は類似のタイプの回路であり得る。一実施形態では、ADC 304はNのオーバーサンプリング比(OSR)を有する(Nは1よりも大きい整数)。例えば、1ビットのADCはN=3600のOSRを有することができる。ADC 304のOSRは制御論理212によって設定することができる。
[0046]各チャネルに関して、FIRフィルタ308は、長さN(N-1の位)を有する離散時間FIRフィルタである。FIRフィルタ308の出力シーケンスは次式のように表すことができる。
Figure 0007146414000001
式中、x[n]はADC 304によって出力されるシーケンス、y[n]はFIRフィルタ308による出力シーケンス、h[n]は係数シーケンスである。一実施形態では、FIRフィルタ308は、乗算器と単一の累算器とを使用して実装される。乗算器は、1つのJビットオペランド及び1つのQビットオペランドを有する。乗算器は、係数発生器312によって提供されるQビット係数h[n]によって、入力シーケンスの値x[n](即ち、ADC 304によって出力されるJビット値)を逐次的に乗算する。累算器は、N回の乗算動作にわたるN個の積を累算して、出力値y[n]を発生させる。FIR フィルタ308…308は、係数発生器312によって出力される係数を共有する。FIRフィルタ308の一実施形態について、図4に関連して以下に記載する。
[0047]各チャネルに関して、捕捉回路310は、FIRフィルタ308の出力値y[n]を捕捉する。FIRフィルタ308は、Pビット幅のデジタル信号を出力する(Pは、係数発生器312によって出力される係数信号の幅Q以上の整数)。捕捉回路310は、Rビット幅のデジタル信号を出力する(Rはゼロよりも大きい整数)。一実施形態では、RはPに等しい。あるいは、RはPよりも小さいことがあり得る。つまり、捕捉回路310は、FIRフィルタ308のPビット出力を、Pビット出力よりも粗い分解能を有するRビット出力へと低減させることができる(例えば、複数の最小桁のビット(LSB)を除去すること、又はFIRフィルタ出力の幅を低減する他の何らかの技術を実施することによる)。捕捉回路310によって出力されるRビット値は、ADC 304によって出力されるJビット値の1/Nのサンプル率を有する。したがって、デシメーションフィルタ306はN:1のダウンサンプリング比を有する。
[0048]係数発生器312は、幅Qを有するデジタル信号(「係数信号」と呼ばれる)を出力する(Qはゼロよりも大きい整数)。係数発生器312は、各FIRフィルタ308のインパルス応答を表す、N個の係数の繰返しシーケンス(例えば、シーケンスh[n])を発生させる。一実施形態では、係数セットは窓関数に基づくが、他の関数を使用することができる。一般に、係数発生器312によって出力される係数は、Qビットの幅を有する語へと量子化され、それによって表される、正又は負又はゼロの値である。一実施形態では、係数発生器312によって出力される係数は正又はゼロの値であるので、符号付き算術を実施する必要性が回避される。係数発生器312の実施形態については、以下に更に記載する。
[0049]図4は、一実施形態によるFIRフィルタ308を示すブロック図である。FIRフィルタ308は、組み合わせ論理回路(「組み合わせ論理402」)と累算器回路(「累算器406」)とを含む。組み合わせ論理402は、複数の論理ゲート404を含む。累算器406は、アダー回路(「アダー」)408と記憶回路410とを含む。組み合わせ論理402の第1の入力は、ADC 304によって出力されるデジタル信号を受信する。組み合わせ論理402の第2の入力は、係数発生器312によって出力される係数信号を受信する。組み合わせ論理402の出力は、アダー408の第1の入力に結合される。アダー408の出力は、記憶回路410の入力に結合される。記憶回路410の出力は、アダー408の第2の入力に結合される。
[0050]数学的には、FIRフィルタ308は乗累算器(MAC)である。各チャネルにおける乗算の複雑さは、各ADC 304の出力の幅が小さい(例えば、J=1)という事実を利用して低減することができる。例えば、J=1の場合、1ビット×Qビットの乗算動作は、ADCデータビットによる係数のゲーティングによって実現することができる(即ち、ADCデータが0の場合は出力=0、ADCデータが1の場合は出力=係数)。あるいは、1ビットのADC出力を、0及び1ではなく、+1及び-1にマッピングすることができる。1ビット×Qビットの乗算動作は、ADCデータが+1の場合は+係数を、ADCデータが-1の場合は-係数を出力することによって実現することができる。このような場合、ADC出力コードの解釈方法による、FIRフィルタ出力における系統的なDCのオフセットはない。他の例では、Jは1ビットよりも大きいことがあり得る。例えば、3レベルのADC出力(例えば、J=2)を所与として、ADC出力を、-1、0、+1、又は0、1、2にマッピングすることができる。このような場合、乗算動作は、-係数、ゼロ、+係数、又はゼロ、係数、及び2×係数をそれぞれ出力することによって実現することができる。
[0051]図5は、一実施形態による組み合わせ論理402を示すブロック図であり、ADC 304によって出力されるデジタル信号は1ビットの幅を有する(例えば、J=1)。組み合わせ論理402は論理ゲート404…404を含む。論理ゲート404…404はそれぞれANDゲートである。各論理ゲート404…404は、ADC 302によって出力されるデジタル信号(値x[n]によって表される)を受信する第1の入力を含む。論理ゲート404…404の第2の入力は、Qビット係数信号の0からQ-1のビット(値h[n]<0>からh[n]<Q-1>によって表される)を受信する。論理ゲート404…404の出力は、加算器408に対するQビット入力として集合的に提供される。
[0052]図4に戻ると、組み合わせ論理402によって実施される乗算動作は符号なしであることができ、それによって実現が単純化される。このようにして、乗算及び累算動作は、ADCデータが符号付きサンプル値へとマッピングされ、次に乗算器を使用した符号付き乗算を用いて処理されるスキームよりも複雑さが低い。実施形態では、ADC出力の幅は1ビット超であることができる。かかる実施形態では、組み合わせ論理402の複雑さはADC出力の幅の増加に伴って決まる。しかしながら、ADC出力が小さい幅(例えば、3ビット以下)を有する場合、FIRフィルタ308は、符号付きの多重ビット×多重ビットの乗算器とそれに続く複数の累算器及び微分段とを用いるFIRフィルタと比べて、依然として低い複雑さを示す。
[0053]累算器406は、組み合わせ論理402によって出力される積を累算する。FIRフィルタ308の長さは、係数シーケンスの長さ(即ち、N)によって表される。記憶回路410は幅Pを有する。幅Pは、アダー408によって実施される加算動作のオーバーフローを回避するように設定することができる。記憶回路410は、例えば、P個のD型フリップフロップを使用して実装することができる。記憶回路410は、記憶回路410によって記憶された値をゼロにリセットするリセット信号を受信する入力を含むことができる。リセット信号は、制御信号によって、又は出力値y[n]を捕捉した後に捕捉回路310によって、又はそれらの組み合わせによって提供することができる。
[0054]図6は、一実施形態による係数発生器312を示すブロック図である。係数発生器312は、ルックアップテーブル(LUT)604と、アドレス発生器回路(「アドレス発生器602」)とを含む。LUT 604は、任意のタイプのメモリ回路(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)など)を使用して実装することができ、係数シーケンス606を記憶するように構成される。LUT 604は、幅Q及び深さNを有する。アドレス発生器602は、LUT 604に対するアドレスを発生させ、それによってLUT 604がN個の係数の繰返しシーケンスを出力する。
[0055]図7は、一実施形態による複数のアナログ信号を処理する方法700を示すフローチャートである。方法700は、上述したようなチャネルの動作を要約する。方法700は、ステップ702で始まり、そこで、ADC 302が、チャネルそれぞれに関してアナログ信号をデジタル信号へと変換する。ステップ704で、制御論理212は各ADC 302のOSRを設定する。ステップ706で、係数発生器312は共有される係数シーケンスを発生させる。一実施形態では、ステップ708で、係数発生器312はLUT 604から係数を取得する。ステップ706で使用することができる係数を発生させる代替実施形態について、以下で更に記載する。
[0056]ステップ710で、各チャネルのデシメーションフィルタ306はデジタル信号をフィルタ処理し、デシメートする。一実施形態では、ステップ712で、FIRフィルタ308は、デジタル信号のN個の値を係数シーケンスのN個の係数によって逐次的に乗算して、N個の積を発生させる。FIRフィルタ308は、N個の積を単一の累算器で累算する。ステップ714で、捕捉回路310は、FIRフィルタ308への入力の1/Nのサンプル率を有する、FIRフィルタ308の出力を捕捉する。
[0057]デシメーションフィルタ処理技術について、図1~図2に示されるものなど、容量感知デバイスのチャネルに関して記載してきた。しかしながら、図3に示される構造を、並列ADCチャネルを有する他のタイプの用途に実装できることを理解されたい。デシメーションフィルタは、多段、マルチレートの処理経路(例えば、より高いサンプリング率で動作するカスケード型積分器結合(CIC)デシメーションフィルタ処理段と、それに続くより低いサンプリング率で動作するFIRデシメーションフィルタ処理段)として設計することができる。しかしながら、複数チャネルシステムの場合、かかる多段、マルチレートのデシメーションフィルタの複雑さは、チャネルの数に伴って決まる。本明細書の実施形態に記載するデシメーションフィルタ処理技術は、チャネルごとの複雑さが低く、したがって、多数の並列ADCチャネルを有する用途に特に適している。
[0058]一実施形態では、デシメーションフィルタ306は、アナログドメインでADC 304と共に実装することができる。これにより、多数の高速ADC出力信号を、長距離にわたってアナログ集積回路ブロックからデジタル集積回路ブロックへと経路指定する必要性がなくなる。
[0059]上記の様々な例では、ADC出力の幅は1ビット(例えば、J=1)である。本明細書に記載するデシメーションフィルタ処理技術は、ADC出力が1ビット超過の場合にも採用することができる。しかしながら、FIRフィルタ308の複雑さはADC出力の幅に伴って決まる。したがって、ADC出力が1ビット幅又は少数ビット幅(例えば、2若しくは3ビット)の場合に、複雑性が低いFIRフィルタ308を実現することができる。
[0060]係数発生器312によって発生する係数シーケンスは、ADC 302のOSRに応じて、比較的長いものであり得る。したがって、係数発生器312は、係数シーケンス全体を記憶する、比較的大きいLUTを含むことができる。多数の並列ADCチャネルを有するシステムの場合、係数シーケンスを記憶する大きいLUTの追加された複雑さは、多数のチャネルによって共有される。係数発生器312の複雑さは、長い係数シーケンスを発生させる後述の技術を使用して、更に低減することができる。
係数シーケンスの発生
[0061]図8は、一実施形態による係数発生器800を示すブロック図である。一実施形態では、係数発生器800は、図3で上述した受信機206の係数発生器312として使用することができる。しかしながら、係数発生器800は他の用途で使用することができる。一般に、係数発生器800は、1つ以上の段852を有し、長さNを有するフィルタ850に対して、係数を発生させるのに使用することができる。
[0062]一実施形態では、係数発生器800は、LUT 802と、アドレス発生器回路(「アドレス発生器806」)と、アップサンプリングホルダ回路(「アップサンプリングホルダ808」)と、累算器810とを含む。いくつかの実施形態では、係数発生器800は正規化器回路(「正規化器812」)を更に含む。実施形態では、正規化器812はビットシフタ回路(「ビットシフタ814」)を含む。他の実施形態では、正規化器812は、ビットシフタ814及び乗算器回路(「乗算器816」)の両方を含む。
[0063]LUT 802の入力は、アドレス発生器806の出力に結合される。LUT 802の出力は、アップサンプリングホルダ808の入力に結合される。アップサンプリングホルダ808の出力は、累算器810の入力に結合される。累算器810の出力は係数信号を供給することができる。正規化器812を有する実施形態では、累算器810の出力はビットシフタ814の入力に結合される。ビットシフタ814の出力は係数信号を供給することができる。乗算器816を有する実施形態では、ビットシフタ814の出力は乗算器816の入力に結合される。乗算器816の出力は係数信号を供給することができる。係数信号は、Qビットの幅を有するデジタル信号である(Qはゼロよりも大きい整数)。
[0064]一実施形態では、LUT 802は微分シーケンス804を記憶する。微分シーケンス804はL個の値を含むことができる(Lは1よりも大きい整数)。微分シーケンス804のL個の値は、フィルタ850に対するインパルス応答の第1の導関数を表す。LUT 802の出力は、幅Sを有するデジタル信号である(Sは1よりも大きい整数)。一実施形態では、LUT 802の幅Sは係数発生器800の出力の幅Qよりも小さい。アドレス発生器806は、L個の値のシーケンスを逐次的に出力するため、LUT 802に対するアドレスを発生させる。
[0065]一実施形態では、窓関数は対称の偶関数として設計される。このような場合、微分シーケンスは対称の奇関数である。一実施形態では、LUT 802は、微分シーケンスの第1の半分に対してL/2個の値のみを記憶することができる。LUT 802は、微分シーケンスの第2の半分に対して、記憶された値を負にしたものを出力する回路類を含むことができる。偶関数の代わりに長さLの微分シーケンスが記憶される場合、LUT 802は依然として、微分シーケンスの第1の半分に対してL/2個の値のみを記憶することができる。次に、アドレス発生器806は、逆行する形でアドレスを発生させて、LUT 802から微分シーケンスの第2の半分を出力することができる。
[0066]図9Aは、LUT 802に記憶することができる微分シーケンス902を示すグラフである。グラフのx軸はサンプル番号(n)を表し、グラフのy軸は微分シーケンス値(X[n」と称される)を表す。
[0067]図8に戻ると、アップサンプリングホルダ808は、LUT 802によって出力されるデジタル信号を係数Mによってアップサンプリングする(Mはゼロよりも大きい整数)。アップサンプリングホルダ808は、LUT 802によって出力されるシーケンスにおける各値のM個のインスタンスを出力する。アップサンプリングホルダ808は、幅Sを有すると共に、長さN=M×Lのシーケンスを含むデジタル信号を出力する(Nは、フィルタ850のインパルス応答の長さ)。アップサンプリングホルダ808は、制御信号(「Mを設定」)を受信して、Mの値を設定する(即ち、アップサンプリング比を設定する)ように構成された、入力を含むことができる。
[0068]図9Bは、アップサンプリングホルダ808による出力としての、アップサンプリングした微分シーケンス904を示すグラフである。グラフのx軸はサンプル番号(n)を表し、グラフのy軸はアップサンプリングした微分シーケンス値(X’[n]と称される)を表す。詳細図908に示されるように、アップサンプリングした微分シーケンス904の各「ステップ」はM個の値を含む。
[0069]図8に戻ると、累算器810は、アップサンプリングホルダ808によって出力される、アップサンプリングした微分シーケンスを積分する。例えば、累算器810は、伝達係数1/(1-z-1)のフィルタであることができる。累算器810は、幅Qを有するデジタル信号を出力する。累算器810の出力は、フィルタ850のインパルス応答を表すN個の値の繰返しシーケンスである。
[0070]図9Cは、累算器810による出力としての積分したシーケンス906を示すグラフである。グラフのx軸はサンプル番号(n)を表し、グラフのy軸は積分したシーケンス値(Y[n]と称される)を表す。積分したシーケンス906は、図9Aに示される微分シーケンス902と比べて、多数のサンプルを含むことができる。詳細図910によって示されるように、積分したシーケンス910は離散値のシーケンス(合計N個の値)である。係数発生器800の構成の一例は、L=32、M=100、及びN=32×100=3200である。他の任意の多様な構成が可能である。
[0071]図8に戻ると、一実施形態では、係数発生器800は正規化器812を含む。正規化器812は、アップサンプリング比が公称値から変更される際に(即ち、アップサンプリングホルダ808においてMが変更される際に)、インパルス応答の大きさを維持するのに使用することができる。実施形態では、標的のフィルタ長さは、共通の比2を有する幾何学的シーケンスの要素である(例えば、800、1600、3200、6400など)。かかる実施形態では、正規化器812はビットシフタ814を使用して実装することができる。ビットシフタ814は、制御論理212によって提供することができる、シフト制御信号を受信する入力を含む。例えば、長さN=3200の係数シーケンスを発生させるのに、Mが公称100である場合、Mを200に変更することによって長さN=6400の係数シーケンスが発生する。例えば、インパルス応答の大きさを維持するため、ビットシフタ814は、右シフトを実施して、累算器810によって出力される積分したシーケンスを2で割ることができる。標的のフィルタ長さの粒度がより微細であり、係数の大きさの変動が2倍(6dB)未満であることが望ましい場合、正規化器812は乗算器816を含むことができる。乗算器816は、正準符号付き数字(CSD)乗算器などであることができる。乗算器816は、制御論理212によって提供することができる、乗算制御信号を受信する入力を含む。正規化器812は、他のパラメータを維持するように他の方法でインパルス応答を正規化する(例えば、FIRフィルタのDC利得を維持するように正規化する)ことができる。
[0072]図8の例では、微分シーケンスはLUT 802に記憶される。別の例では、インパルス応答のL個のサンプル又はL/2個のサンプルをLUT 802に記憶することができ、係数発生器800は、微分シーケンスを出力する、LUT 802とアップサンプリングホルダ808との間に結合された微分回路を含むことができる。図8の例では、微分及び積分の単一段が存在する。他の例では、係数発生器800は、微分及び積分の2つ以上の段を含むことができる。例えば、LUT 802は、一次よりも高次の微分シーケンスを記憶することができ、係数発生器800は、2つ以上の累算器810を含むことができる。別の例では、LUT 802はインパルス応答を記憶することができ、係数発生器800は、アップサンプリングホルダ808よりも前に複数の微分器回路と、アップサンプリングホルダ808よりも後に2つ以上の累算器810とを含むことができる。
[0073]図10は、一実施形態によるフィルタに対する係数を発生させる方法1000を示すフローチャートである。方法1000は、ステップ1002で始まり、そこで係数発生器800が微分シーケンスを発生させる。例えば、ステップ1004で、LUT 802は微分シーケンスのL個の値を出力することができる。ステップ1006で、アップサンプリングホルダ808は、微分シーケンスをアップサンプリングし保持して、1:Mのアップサンプリング比を使用してアップサンプリングした微分シーケンスを発生させる。ステップ1008で、制御論理212はアップサンプリング比を設定する(例えば、Mの値を設定する)。ステップ1010で、累算器810は、アップサンプリングしたシーケンスを積分して、積分したシーケンスを発生させる。積分したシーケンスは、フィルタ850の所望の長さに対応するN=M×L個の値を含む。任意のステップ1012で、正規化器812は、係数の所望の大きさを維持するように、積分したシーケンスを正規化する。ステップ1014で、制御論理112は正規化係数を設定する。例えば、制御論理112は、ビットシフタ814に対するシフト制御値を設定することができる。別の例では、制御論理112は、ビットシフタ814に対するシフト制御値、及び乗算器816に対する乗算制御値の両方を設定することができる。
[0074]図8~図10に関連して上述した係数発生の技術は、短いLUTを補間して、リアルタイムハードウェアにおける効率的な実現に適した長い係数シーケンスを発生させることを包含する。長い係数セットをより小さいプログラム可能なLUTから発生させることで、プログラム可能な係数関数及び窓形状の柔軟性を維持しながら、システムコストの減少が達成される。低コストの実現は次のことによって達成される。1)アップサンプリング/保持、累算、及び任意に正規化を実施する少数のデジタル回路ブロックを使用して、補間動作を実現すること、2)係数関数自体の代わりに微分シーケンスを使用することによって、補間を通じた深さ及び幅の点で、LUTサイズを実質的に低減させること、並びに、3)LUTのサイズを変更することなく、又は補間比の変更によってLUTを再プログラムすることなく、係数セットの様々な長さを発生させること。
[0075]係数発生技術は、係数の長いセットを使用して処理済みの結果を生成するフィルタを有するオーバーサンプリングされたシステムなど、様々なシステムで用いることができる。一実施形態では、係数発生器800は、入力デバイス100の受信機206における係数発生器312として使用される。
[0076]本明細書に記述した実施形態及び実施例は、本発明の技術にしたがった実施形態及びその特定の適用例を説明し、それによって当業者が本開示を作成し使用できるようにするために提示したものである。しかしながら、当業者であれば、上述の説明及び実施例は単に例証及び例示の目的で提示したものであることを認識するであろう。記述したような説明は、網羅的であること、又は開示される正確な形態に本開示を限定することを意図したものではない。
[0077]上記に照らして、本開示の範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。[
110 処理システム
202 センサ電極
208 センサ回路類
209 インターフェース
212 制御論理
220 プロセッサ
308 FIRフィルタ
310 捕捉回路
312 係数発生器
402 組み合わせ論理
404 論理ゲート
410 記憶回路
602 アドレス発生器
606 係数シーケンス
804 微分シーケンス
806 アドレス発生器
810 累算器
814 ビットシフタ
816 乗算器
850 フィルタ
852 段


Claims (20)

  1. 少なくとも1つの段を通してデジタル信号を処理するように構成されたフィルタと、
    前記フィルタの前記少なくとも1つの段に対して係数を発生させるように構成された係数発生器回路と、を備え、
    前記係数発生器回路が、
    微分シーケンスを出力するように構成されたルックアップテーブル(LUT)と、
    前記微分シーケンスをアップサンプリングし保持して、アップサンプリングした微分シーケンスを発生させるように構成されたアップサンプリングホルダ回路と、
    前記アップサンプリングした微分シーケンスを積分して前記係数を発生させるように構成された累算器と、を含む、回路。
  2. 前記微分シーケンスがL個の値を含み、Lが1よりも大きい整数であり、前記LUTによって出力される前記微分シーケンスが前記L個の値の逐次的なシーケンスを含む、請求項1に記載の回路。
  3. 前記アップサンプリングホルダ回路が1:Mのアップサンプリング比を含み、MがLよりも大きい整数である、請求項2に記載の回路。
  4. 前記係数がN=L×M値の逐次的なシーケンスを含む、請求項3に記載の回路。
  5. 前記係数発生器回路が、前記累算器によって出力された前記係数を正規化するように構成された正規化器回路を更に含む、請求項1に記載の回路。
  6. 前記正規化器回路が前記累算器の出力に結合されたビットシフタ回路を含む、請求項5に記載の回路。
  7. 前記正規化器回路が前記ビットシフタ回路の出力に結合された乗算器回路を含む、請求項6に記載の回路。
  8. 前記フィルタが有限インパルス応答(FIR)フィルタであり、前記少なくとも1つの段が乗算器と単一の累算段とを含む、請求項1に記載の回路。
  9. 前記係数発生器回路が、それぞれが乗算器及び単一の累算段を有するFIRフィルタである複数の追加のフィルタに対して、前記係数を提供するように構成された、請求項8に記載の回路。
  10. 複数のアナログ信号を出力するように構成された複数の受信機と、
    前記複数のアナログ信号を受信し、複数のデジタル信号を出力するように構成された複数のアナログ・デジタル変換器(ADC)と、
    前記複数のデジタル信号のそれぞれ1つを受信するように構成された単一の乗累算(MAC)段からそれぞれ成る、複数の有限インパルス応答(FIR)フィルタと、
    前記FIRフィルタそれぞれの前記MAC段に対して係数を発生させるように構成された係数発生器回路と、を備え、
    前記係数発生器回路が、
    微分シーケンスを出力するように構成されたルックアップテーブル(LUT)と、
    前記微分シーケンスをアップサンプリングし保持して、アップサンプリングした微分シーケンスを発生させるように構成されたアップサンプリングホルダ回路と、
    前記アップサンプリングした微分シーケンスを積分して前記係数を発生させるように構成された累算器と、を含む、処理システム。
  11. 前記微分シーケンスがL個の値を含み、Lが1よりも大きい整数であり、前記LUTによって出力される前記微分シーケンスが前記L個の値の逐次的なシーケンスを含み、前記アップサンプリングホルダ回路が1:Mのアップサンプリング比を含み、MがLよりも大きい整数である、請求項10に記載の処理システム。
  12. 前記係数がN=L×M値の逐次的なシーケンスを含む、請求項11に記載の処理システム。
  13. 前記係数発生器回路が、前記累算器によって出力された前記係数を正規化するように構成された正規化器回路を更に含み、前記正規化器回路が、前記累算器の出力に結合されたビットシフタ回路、及び前記ビットシフタ回路の出力に結合された乗算器回路の少なくとも1つを含む、請求項11に記載の処理システム。
  14. 前記複数の受信機が入力デバイスの複数のセンサ電極に結合され、前記複数の受信機がそれぞれ、前記複数のセンサ電極のそれぞれ1つに対する電荷又は電流を測定するように構成された、請求項10に記載の処理システム。
  15. 前記複数のFIRフィルタの出力を処理するように構成されたプロセッサを更に備える、請求項14に記載の処理システム。
  16. 少なくとも1つの段を有するフィルタのための係数を発生させる方法であって、
    ルックアップテーブル(LUT)によって、微分シーケンスの値を出力するステップと、
    アップサンプリング回路によって、前記微分シーケンスの値をアップサンプリングし保持して、アップサンプリングした微分シーケンスを発生させるステップと、
    累算器によって、前記アップサンプリングした微分シーケンスを積分して前記係数を発生させるステップと、を含む、方法。
  17. 前記微分シーケンスがL個の値を含み、Lが1よりも大きい整数であり、前記微分シーケンスの値が前記L個の値の逐次的なシーケンスを含み、前記アップサンプリングした微分シーケンスが1:Mのアップサンプリング比を使用して発生し、MがLよりも大きい整数である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記係数がN=L×M値の逐次的なシーケンスを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記累算器によって出力された前記係数を正規化するステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
  20. 正規化する前記ステップが、
    前記累算器によって出力された前記係数のビットシフト及び乗算のうち少なくとも1つを実施するステップを含む、請求項19に記載の方法。
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