以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示す。以下の実施の形態で示される形状、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明する。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態)
[1.人検知システムの構成]
まず、実施の形態に係る人検知システム1の構成について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、実施の形態に係る人検知システム1および人検知装置10を示す概略図である。図2は、人検知システム1を示すブロック構成図である。
図1および図2に示すように、人検知システム1は、人検知装置10と、管理装置40と、携帯認証デバイス30とを備える。また、人検知システム1は、人検知装置10に取り付けられる追加モジュール60を備える。例えば、人検知装置10は建物の天井91に設置され、管理装置40は、建物の部屋92の中に設置される。携帯認証デバイス30は、人を認証するためのデバイスであり、複数の人のそれぞれに所持されている。人検知システム1は、部屋92に設置された複数の電気機器50を管理制御する。例えば、電気機器50がLED(Light Emitting Diode)を有する照明器具である場合、人検知システム1は、人を検知して照明器具の光特性を制御する。
なお、電気機器50は、照明器具に限られず空調機であってもよい。電気機器50は、2台に限られず3台以上であってもよい。管理装置40は、部屋92の外に設置されていてもよい。また、図1には、1つの人検知装置10が示されているが、複数の人検知装置10が建物の天井91に設置されていてもよい。人検知装置10に複数の追加モジュール60が取り付けられていてもよい。
次に、追加モジュール60の構成について説明する。図3は、追加モジュール60を示す概略図である。
追加モジュール60は、人検知装置10に新たな機能を追加するためのモジュールである。本実施の形態の追加モジュール60は、通信機能を有している。
図3に示すように、追加モジュール60は、追加モジュール60の外装となる筐体69と、筐体69の内部に設けられた第1通信部61と、筐体69の端部に設けられた接続端子64とを備えている。
第1通信部61は、無線モジュールであり、接続端子64に接続されている。
接続端子64は、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子である。なお、接続端子64は、USB端子に限られず、LIGHTNING(登録商標)または各種コネクタの端子であってもよい。接続端子64は、人検知装置10の端子部18(図5Aおよび図5B参照)に抜き差しされる。すなわち、追加モジュール60は、人検知装置10の端子部18に対して着脱可能である。
次に、人検知装置10の構成について説明する。図4は、人検知装置10を示す斜視図である。図5Aは、人検知装置10に追加モジュール60が装着されていない状態を示す断面図である。図5Bは、人検知装置10に追加モジュール60が装着されている状態を示す断面図である。
図2および図4~図5Bに示すように、人検知装置10は、検出部13と、制御部15と、管理装置40と通信する第2通信部12とを備えている。また、人検知装置10は、建物の天井91に設置される筐体29と、追加モジュール60が接続される端子部18とを備えている。なお、人検知装置10には、端子部18を介して追加モジュール60に電力を供給する電源部(図示省略)が設けられていてもよい。
図4~図5Bに示すように、検出部13は、筐体29の下側、すなわち床面側に設けられている。制御部15および第2通信部12は、筐体29の内部に設けられている。検出部13および第2通信部12のそれぞれは、制御部15に接続されている。
検出部13は、人を検出するためのカメラ23である。本実施の形態では、検出部13として、輝度変化を利用して人を検出する可視光カメラが用いられている。検出部13で検出された検出情報は、後述する制御部15に出力される。なお、検出部13は、可視光カメラに限られず、赤外線を利用した赤外線カメラまたは赤外線センサであってもよい。
端子部18は、追加モジュール60の接続端子64の規格に対応した端子で構成される。端子部18は、筐体29または筐体29の内部に設けられる。本実施の形態の端子部18は、人検知装置10が天井91に設置された場合に、天井91よりも下側に位置するように、筐体29の内部に設けられている。追加モジュール60は、端子部18に対して垂直方向に着脱される。また、端子部18は、蓋27によって覆われている。端子部18は、蓋27が開かれることによって露出して、追加モジュール60が抜き差しされる。また、端子部18は、蓋27が閉じられることによって塞がれる。人検知装置10は、通常は蓋27が閉じられた状態で使用されるので、端子部18は、外部に露出しないように筐体29の内部に設けられている。
人検知装置10は、端子部18に追加モジュール60が接続されることで、追加モジュール60を介して携帯認証デバイス30と無線通信r1を行う。無線通信r1の際、端子部18は、追加モジュール60が携帯認証デバイス30と通信するために必要な電力を追加モジュール60に伝送する。
端子部18に接続された追加モジュール60の第1通信部61は、人検知装置10の制御部15からビーコン信号B1の送信指示を受け、携帯認証デバイス30にビーコン信号B1を送信する。また、第1通信部61は、ビーコン信号B1に対応して携帯認証デバイス30から送信された信号を受信する。
第1通信部61と携帯認証デバイス30との無線通信r1には、Bluetooth(登録商標)、920MHz帯の周波数を利用した特定小電力無線、Zigbee(登録商標)、または、WiFi(登録商標)などの通信方式が用いられる。なお、携帯認証デバイス30に送信するビーコン信号B1としては、2.4GHz帯または5GHz帯の周波数を利用したBluetooth(登録商標)ビーコンが用いられる。
図6は、人検知装置10の検出エリアZ1およびビーコン信号B1の送信エリアZ2を示す図である。検出エリアZ1は、図6に示す2つの破線で挟まれるエリアであり、送信エリアZ2は、図6に示す円弧の両端で挟まれるエリアである。図6に示すように、ビーコン信号B1の送信エリアZ2は、検出部13の検出エリアZ1よりも広い。
なお、追加モジュール60は、端子部18に装着された場合に、検出部13の検出エリアZ1外に位置することが望ましい。そのため、端子部18は、追加モジュール60が端子部18に装着された場合に、追加モジュール60が検出エリアZ1外に位置するように筐体29または筐体29の内部に設けられる。
第1通信部61は、ビーコン信号B1として、携帯認証デバイス30を所有する人の識別情報または携帯認証デバイス30の識別情報を返信するように指示する信号を送信する。また、第1通信部61は、携帯認証デバイス30から送信された信号として、携帯認証デバイス30を所有する人の識別情報または携帯認証デバイス30の識別情報を含む信号を受信する。第1通信部61で受信した上記識別情報は、制御部15または管理装置40に出力される。
制御部15は、筐体29の内部に設けられている。制御部15は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などによって構成されている。制御部15には、人の形状、大きさおよび動きなど、人の外観に関する情報が予め記憶されている。
制御部15は、追加モジュール60が端子部18に装着された場合に、追加モジュール60を介して外部の携帯認証デバイス30と通信する。制御部15は、以下に示す判定部16および作動切替部17を備えている。
判定部16は、検出部13で検出した情報に基づいて人の存在有無を判定する部分である。例えば判定部16は、検出部13で検出した検出情報と、制御部15に予め記憶された人の外観に関する情報とを比較することで、人の存在有無を判定する。また、判定部16は、検出エリアZ1が複数の領域によって区分けされている場合、部屋92の中の人が複数の領域のうちのどの領域にいるのかを判定することができる。
作動切替部17は、人検知装置10の電力消費量を削減するため、検出部13および判定部16の作動、または、第1通信部61の作動のオンおよびオフを一方から他方に切り替える部分である。
作動切替部17は、判定部16の判定情報に基づいて、第1通信部61の作動をオンまたはオフする。例えば、作動切替部17は、判定部16が人の存在無しと判定した場合に、第1通信部61の作動をオフし、判定部16が人の存在有りと判定した場合に、第1通信部61の作動をオンする。
なお、作動切替部17は、第1通信部61で受信した信号に含まれる情報に基づいて、検出部13および判定部16の作動をオンまたはオフしてもよい。例えば、作動切替部17は、第1通信部61が携帯認証デバイス30から送信される信号を受信していない場合に、検出部13および判定部16の作動をオフし、第1通信部61が携帯認証デバイス30から送信される信号を受信した場合に、検出部13および判定部16の作動をオンしてもよい。
第2通信部12は、第1通信部61および携帯認証デバイス30の通信方式とは異なる通信方式で、管理装置40と通信を行う。第2通信部12は、有線または無線で通信を行う通信モジュールである。
第2通信部12は、判定部16の判定情報または第1通信部61で受信した信号に含まれる情報に基づいて、管理装置40に管理入力情報を送信する。管理入力情報は、管理装置40が管理処理を行うために必要な情報であり、管理入力情報には、判定部16で判定した判定情報、および、第1通信部61で受信した信号に含まれる情報(識別情報)などが含まれる。
次に、携帯認証デバイス30の構成について説明する。図7は、携帯認証デバイス30を示す概略図である。
携帯認証デバイス30は、人を認証するためのデバイスである。携帯認証デバイス30は、首紐によって首に掛けられたり、クリップによって衣類に取り付けられたりする。携帯認証デバイス30は、認証カードであってもよいし、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯端末であってもよい。
図2および図7に示すように、携帯認証デバイス30は、通信部31と制御部35と電池38とを備える。通信部31、制御部35および電池38は、携帯認証デバイス30の筐体39の内部に設けられている。
電池38は、例えば一次電池または二次電池である。電池38には、通信部31および制御部35を駆動するために必要な電力が蓄えられている。
通信部31は、追加モジュール60が接続された人検知装置10と無線通信r1を行う無線モジュールである。通信部31は、追加モジュール60から送信されたビーコン信号B1を受信する。また、通信部31は、制御部35から上記識別情報を送信するように指示を受けることで、追加モジュール60を介して人検知装置10に識別情報を送信する。
制御部35は、CPU、RAMおよびROMなどによって構成されている。制御部35の中には、携帯認証デバイス30を所有する人の識別情報、または、携帯認証デバイス30の識別情報が記憶されている。例えば、携帯認証デバイス30を所有する人の識別情報は、その人が所属する会社の社員番号であり、携帯認証デバイス30の識別情報は、携帯認証デバイス30の管理番号またはMAC(Media Access Control)アドレスである。
制御部35は、通信部31がビーコン信号B1をいつでも受信できるように、電池38から通信部31に常時電力を供給させている。また制御部35は、携帯認証デバイス30の電力消費量を削減するため、ビーコン信号B1を受け付けていない場合に制御部35の一部を休止状態とし、ビーコン信号B1を受け付けた場合に休止した制御部35の一部を起動する。制御部35は、ビーコン信号B1を受け付けた後、通信部31および追加モジュール60を介して人検知装置10に上記識別情報を返信する。
次に、管理装置40について説明する。管理装置40は、電気機器50の作動を管理するコントローラである。図2に示すように管理装置40は、通信部41、制御部45、表示部42および入力部43を備えている。管理装置40の制御部45には、上記識別情報が予め登録されている。管理装置40は、通信部41を介して、人検知装置10の第2通信部12と通信可能である。
管理装置40には、人検知装置10から出力された管理入力情報が入力される。入力された管理入力情報は、表示部42に表示される。管理装置40は、入力した管理入力情報に基づいて複数の電気機器50を制御する。例えば電気機器50が照明器具である場合、管理装置40は、判定部16の判定情報に基づいて、人が存在する領域の真上に位置する照明器具の作動をオンするように制御してもよい。また、管理装置40は、追加モジュール60の第1通信部61を介して取得した識別情報に基づいて、照明器具の明るさを制御してもよい。
本実施の形態の人検知装置10は、追加モジュール60を着脱可能な端子部18を備えている。これにより、人検知装置10に新たな機能を簡易に追加することができる。また、人検知システム1は、人検知装置10に追加された新たな機能を利用して、電気機器50等を制御することができる。
[2.人検知システムの動作]
次に、人検知システム1の動作について図8を参照しながら説明する。なお、ここでは人検知装置10に追加モジュール60が接続されている場合について説明する。
図8は、人検知システム1の動作を示すシーケンス図である。
はじめに、人検知装置10が部屋92内にいる人を検出する(ステップS11)。具体的には、検出部13で検出した情報に基づいて、判定部16が人の存在有無を判定する。ここで判定部16が、人の存在有りと判定した場合に次のステップに進む。
次のステップとして、人検知装置10は、追加モジュール60を介して、ビーコン信号B1を携帯認証デバイス30に送信する(ステップS12)。ビーコン信号B1は、携帯認証デバイス30を所有する人の識別情報または携帯認証デバイス30の識別情報を人検知装置10に返信するように指示する信号である。携帯認証デバイス30は、人検知装置10から送信されたビーコン信号B1を受信する。
次に、ビーコン信号B1を受信した携帯認証デバイス30は、携帯認証デバイス30を所有する人の識別情報または携帯認証デバイス30の識別情報を、追加モジュール60を介して、人検知装置10に返信する(ステップS13)。具体的には、携帯認証デバイス30は、制御部35に格納されている上記識別情報を読み出し、通信部31を介して上記識別情報を第1通信部61に返信する。
次に、第1通信部61を介して返信信号を受け付けた人検知装置10は、管理装置40に管理入力情報を送信する(ステップS14)。管理入力情報には、判定部16で判定した判定情報、および、第1通信部61を介して取得した上記識別情報などが含まれる。
次に、管理装置40は、送信された管理入力情報に基づいて、複数の電気機器50に制御指令を送信する(ステップS15)。管理装置40は、これらステップS11~S15に示す人検知システム1の動作によって電気機器50を制御する。
[3.効果等]
本実施の形態に係る人検知装置10は、建物の天井91に設置される筐体29と、筐体29に設けられ、人を検出する検出部13と、筐体29の内部に設けられ、検出部13で検出した情報に基づいて人の有無を判定する制御部15と、筐体29または筐体29の内部に設けられ、人検知装置10に新たな機能を追加するための追加モジュール60を着脱可能な端子部18とを備える。
このように、人検知装置10が追加モジュール60を着脱可能な端子部18を有することで、人検知装置10に新たな機能を簡易に追加することができる。
また、端子部18は、追加モジュール60が端子部18に装着された場合に、追加モジュール60が検出部13の検出エリアZ1外に位置するように筐体29または筐体29の内部に設けられていてもよい。
これによれば、検出部13の検出エリアZ1を狭めずに、人検知装置10に新たな機能を追加することができる。
また、端子部18は、筐体29が天井91に設置された場合に、天井91よりも下側に位置するように筐体29または筐体29の内部に設けられていてもよい。
これによれば、筐体29が天井91に設置された場合であっても、人検知装置10に追加モジュール60を簡易に装着することができる。
また、端子部18は、筐体29が天井91に設置された場合に、露出しないように筐体29の内部に設けられていてもよい。
これによれば、筐体29が天井91に設置された場合に端子部18が露出しないので、端子部18が埃等で覆われることを抑制することができる。
また、制御部15は、追加モジュール60として通信機能を有するモジュールが端子部18に装着された場合に、追加モジュール60を介して、外部の携帯認証デバイス30と通信してもよい。
これによれば、追加モジュール60を介して、携帯認証デバイス30が有する識別情報を取得することが可能となり、人の存在有無に関する追加情報を簡易にまた的確に取得することができる。例えば、検出部13および判定部16のみを備える人検知装置では、検出部13から見て複数の人が重なっている場合に正確な人数を取得することが困難であるが、本実施の形態では上記識別情報に基づいて正確な人数を取得することができる。また、例えば、検出部13および判定部16のみを備える人検知装置では、検出部13から見て人が後ろ向きである場合にその人の氏名等を取得することが困難であるが、本実施の形態では上記識別情報に基づいてその人の氏名等を取得することができる。
また、端子部18は、追加モジュール60が携帯認証デバイス30と通信するために必要な電力を追加モジュール60に伝送してもよい。
これによれば、追加モジュール60に電池を内蔵させる必要がなくなり、追加モジュール60の構造を簡略化することができる。これにより、簡略化された追加モジュール60を用いて、人検知装置10に新たな機能を追加することができる。
また、検出部13は、カメラであってもよい。
これによれば、検出部13にて検出した画像に関する情報に基づいて、人の存在有無に関する情報を的確に取得することができる。
また、検出部13は、赤外線センサであってもよい。
これによれば、検出部13にて検出した熱に関する検出情報に基づいて、人の存在有無に関する情報を的確に取得することができる。
本実施の形態に係る人検知システム1は、上記人検知装置10と、人検知装置10と通信可能な管理装置40とを備える。
これによれば、人検知装置10に追加された新たな機能を利用して、管理装置40の管理処理を行うことができる。
また、人検知システム1は、さらに、人検知装置10に対して着脱可能であり、人検知装置10に新たな機能を追加するための追加モジュール60を備えていてもよい。
これによれば、追加モジュール60によって追加された新たな機能を利用して、管理装置40の管理処理を行うことができる。
[4.実施の形態の変形例1、2および3]
次に、実施の形態の変形例1、2および3に係る人検知装置について図9~図11を参照しながら説明する。
実施の形態の変形例1では、追加モジュール60が筐体29の上部に装着される例について説明する。図9は、変形例1に係る人検知装置10に追加モジュール60が装着されている状態を示す断面図である。
変形例1に係る人検知装置10の端子部18は、筐体29の上部に設けられている。端子部18は、人検知装置10が天井91に設置された場合に、天井91よりも上側に位置するように、また、外部に露出するように筐体29に設けられている。追加モジュール60は、端子部18に対して垂直方向に着脱される。追加モジュール60は、端子部18に装着された場合に、検出部13の検出エリアZ1外に位置する。変形例1の人検知装置10でも、端子部18に追加モジュール60が接続されることで、追加モジュール60を介して携帯認証デバイス30と無線通信r1を行う。
実施の形態の変形例2では、追加モジュール60が筐体29の内部に装着される例について説明する。図10は、変形例2に係る人検知装置10に追加モジュール60が装着される様子を示す断面図である。
変形例2の追加モジュール60は、回路基板によって構成され、回路基板の端部には接続端子64が設けられている。追加モジュール60は、筐体29の上側から挿入され、筐体29内に収容される。
変形例2に係る人検知装置10の端子部18は、筐体29の内部に設けられている。追加モジュール60は、端子部18に対して垂直方向に着脱される。追加モジュール60は、端子部18に装着された場合に、検出部13の検出エリアZ1外に位置する。変形例2の人検知装置10でも、端子部18に追加モジュール60が接続されることで、追加モジュール60を介して携帯認証デバイス30と無線通信r1を行う。
実施の形態の変形例3では、追加モジュール60が筐体29の下部に装着される例について説明する。図11は、変形例3に係る人検知装置10に追加モジュール60が装着されている状態を示す断面図である。
変形例3に係る人検知装置10の端子部18は、筐体29の下部に設けられている。端子部18は、人検知装置10が天井91に設置された場合に、天井91よりも下側に位置するように、また、外部に露出するように筐体29に設けられている。追加モジュール60は、端子部18に対して水平方向に着脱される。追加モジュール60は、端子部18に装着された場合に、検出部13の検出エリアZ1外に位置する。変形例3の人検知装置10でも、端子部18に追加モジュール60が接続されることで、追加モジュール60を介して携帯認証デバイス30と無線通信r1を行う。
このように、変形例1~3の人検知装置10は、追加モジュール60を着脱可能な端子部18を備えている。これにより、変形例1~3の人検知装置10に新たな機能を簡易に追加することができる。
また、変形例1および変形例3の人検知装置10では、端子部18が、筐体29が天井91に設置された場合に、露出するように筐体29に設けられていてもよい。
これによれば、筐体29が天井91に設置された場合に端子部18が露出するので、追加モジュール60を端子部18に簡易に着脱することができる。
[5.実施の形態の変形例4]
次に、実施の形態の変形例4に係る人検知システム1について図12~図14を参照しながら説明する。実施の形態の変形例4では、人検知装置10に接続された追加モジュール60Aが管理装置40と通信を行う例について説明する。
図12は、変形例4に係る人検知システム1および人検知装置10を示す概略図である。図13は、変形例4に係る人検知システム1を示すブロック構成図である。図14は、変形例4に係る追加モジュール60Aを示す概略図である。
図12および図13に示すように、変形例4の人検知システム1は、人検知装置10と、管理装置40と、携帯認証デバイス30とを備える。また、変形例4の人検知システム1は、人検知装置10に接続される追加モジュール60Aを備える。例えば、人検知装置10は建物の天井91に設置され、管理装置40は、建物の部屋92の中に設置される。管理装置40は、部屋92の外に設置されてもよい。
変形例4の追加モジュール60Aは、人検知装置10に新たな機能として通信機能を追加するモジュールである。図14に示すように、追加モジュール60Aは、追加モジュール60Aの外装となる筐体69と、筐体69の内部に設けられた第1通信部61および第2通信部62と、筐体69の端部に設けられた接続端子64とを備えている。
第1通信部61および第2通信部62のそれぞれは、無線モジュールであり、接続端子64に接続されている。
接続端子64は、人検知装置10の端子部18に抜き差しされる。すなわち、追加モジュール60Aは、人検知装置10の端子部18に対して着脱可能である。
図13に示すように、人検知装置10は、検出部13と、制御部15とを備えている。また、人検知装置10は、建物の天井91に設置される筐体29と、追加モジュール60Aが接続される端子部18とを備えている。
制御部15は、端子部18に追加モジュール60Aが接続された場合に、第1通信部61を介して携帯認証デバイス30と無線通信r1を行う。無線通信r1の際、端子部18は、追加モジュール60Aが携帯認証デバイス30と通信するために必要な電力を追加モジュール60Aに伝送する。
また、制御部15は、端子部18に追加モジュール60Aが接続された場合に、第2通信部62を介して管理装置40の通信部41と無線通信r2を行う。第2通信部62は、第1通信部61とは異なる通信方式または通信周波数で、通信部41と通信を行う。無線通信r2としては、Bluetooth(登録商標)、920MHz帯の周波数を利用した特定小電力無線、Zigbee、または、WiFiなどの通信方式が用いられる。無線通信r2の通信エリアは、前述した検出エリアZ1よりも広い。無線通信r2の際、端子部18は、追加モジュール60Aが管理装置40と通信するために必要な電力を追加モジュール60Aに伝送する。
第2通信部62は、判定部16の判定情報または第1通信部61で受信した信号に含まれる情報に基づいて、管理装置40に管理入力情報を送信する。
このように変形例4の人検知装置10は、追加モジュール60Aを着脱可能な端子部18を備えている。これにより、変形例4の人検知装置10に新たな機能を簡易に追加することができる。
また、変形例4の人検知装置10では、端子部18は、追加モジュール60Aが外部の管理装置40と通信するために必要な電力を追加モジュール60Aに伝送し、制御部15は、追加モジュール60Aを介して、管理装置40と通信する。
これにより、端子部18に装着された追加モジュール60Aを用いて簡易に管理装置40と通信することができる。
[6.実施の形態の変形例5]
次に、実施の形態の変形例5に係る人検知システム1について図15~図17を参照しながら説明する。実施の形態の変形例5では、人検知装置10に接続された追加モジュール60Bが人検知装置10と異なる検知装置70と通信を行う例について説明する。
図15は、変形例5に係る人検知システム1および人検知装置10を示す概略図である。図16は、変形例5に係る人検知システム1を示すブロック構成図である。図17は、変形例5に係る追加モジュール60Bを示す概略図である。
図15および図16に示すように、変形例5の人検知システム1は、人検知装置10と、管理装置40と、携帯認証デバイス30とを備える。また、変形例5の人検知システム1は、人検知装置10に接続される追加モジュール60B、および、人検知装置10と異なる検知装置70を備える。例えば、人検知装置10は建物の天井91に設置され、管理装置40および検知装置70は、建物の部屋92の中に設置される。
検知装置70は、例えば、温度、湿度、気圧、二酸化炭素(CO2)濃度、音量または照度などの周囲環境を検知する検知装置である。検知装置70は、周囲環境を検出する環境検出部76と、追加モジュール60Bと通信する通信部73と、環境検出部76および通信部73を制御する制御部75を備えている。検知装置70にて検知された検知情報は、追加モジュール60Bを介して人検知装置10に送信される。
変形例5の追加モジュール60Bは、人検知装置10に新たな機能として通信機能を追加するモジュールである。図17に示すように、追加モジュール60Bは、追加モジュール60Bの外装となる筐体69と、筐体69の内部に設けられた第1通信部61および第3通信部63と、筐体69の端部に設けられた接続端子64とを備えている。
第1通信部61および第3通信部63のそれぞれは、無線モジュールであり、接続端子64に接続されている。
第3通信部63は、第1通信部61とは異なる通信方式または通信周波数で、検知装置70と無線通信r3を行う。無線通信r3としては、Bluetooth(登録商標)、920MHz帯の周波数を利用した特定小電力無線、Zigbee、または、WiFiなどの通信方式が用いられる。無線通信r3の通信エリアは、前述した検出エリアZ1よりも広い。
接続端子64は、人検知装置10の端子部18に抜き差しされる。すなわち、追加モジュール60Bは、人検知装置10の端子部18に対して着脱可能である。
図16に示すように、人検知装置10は、検出部13と、制御部15と、第2通信部12とを備えている。また、人検知装置10は、建物の天井91に設置される筐体29と、追加モジュール60Bが接続される端子部18とを備えている。
制御部15は、端子部18に追加モジュール60Bが接続された場合に、第1通信部61を介して携帯認証デバイス30と無線通信r1を行う。無線通信r1の際、端子部18は、追加モジュール60Bが携帯認証デバイス30と通信するために必要な電力を追加モジュール60Bに伝送する。
また、制御部15は、端子部18に追加モジュール60Bが接続された場合に、第3通信部63を介して検知装置70と無線通信r3を行う。無線通信r3の際、端子部18は、追加モジュール60Bが検知装置70と通信するために必要な電力を追加モジュール60Bに伝送する。
第2通信部12は、判定部16の判定情報、第1通信部61で受信した信号に含まれる情報(識別情報)、および、第3通信部63で受信した信号に含まれる情報(検知情報)に基づいて、管理装置40に管理入力情報を送信する。
このように変形例5の人検知装置10は、追加モジュール60Bを着脱可能な端子部18を備えている。これにより、変形例5の人検知装置10に新たな機能を簡易に追加することができる。
また、変形例5の人検知装置10では、制御部15は、追加モジュール60Bとして通信機能を有するモジュールが端子部18に装着された場合に、追加モジュール60Bを介して、人検知装置10と異なる検知装置70の検知情報を取得する。
これにより、端子部18に装着された追加モジュール60Bを用いて簡易に検知装置70と通信することができる。
[7.実施の形態の変形例6]
次に、実施の形態の変形例6に係る人検知システム1について図18および図19を参照しながら説明する。実施の形態の変形例6では、人検知装置10に接続された追加モジュール60Cが環境検出機能を有している例について説明する。
図18は、変形例6に係る人検知システム1を示すブロック構成図である。図19は、変形例6に係る追加モジュール60Cを示す概略図である。
図18および図19に示すように、変形例6の人検知システム1は、人検知装置10と、管理装置40と、携帯認証デバイス30とを備える。また、変形例6の人検知システム1は、人検知装置10に接続される追加モジュール60Cを備える。
変形例6の追加モジュール60Cは、人検知装置10に新たな機能として環境検出機能を追加するモジュールである。図19に示すように、追加モジュール60Cは、追加モジュール60Cの外装となる筐体69と、周囲環境を検出する環境検出部66と、筐体69の端部に設けられた接続端子64とを備えている。環境検出部66は、例えば、温度、湿度、気圧、CO2濃度、音量または照度などの周囲環境を検出する。検出された周囲環境に関する情報(環境情報)は、制御部15または管理装置40に出力される。
接続端子64は、人検知装置10の端子部18に抜き差しされる。すなわち、追加モジュール60Cは、人検知装置10の端子部18に対して着脱可能である。
図18に示すように、人検知装置10は、検出部13と、制御部15と、第2通信部12とを備えている。また、人検知装置10は、建物の天井91に設置される筐体29と、追加モジュール60Cが接続される端子部18とを備えている。
制御部15は、端子部18に追加モジュール60Cが接続された場合に、第1通信部61を介して携帯認証デバイス30と無線通信r1を行う。無線通信r1の際、端子部18は、追加モジュール60Cが携帯認証デバイス30と通信するために必要な電力を追加モジュール60Cに伝送する。
また、制御部15は、追加モジュール60Cが端子部18に装着された場合に、追加モジュール60Cの環境検出部66を介して、環境情報を取得する。取得した環境情報は管理入力情報の一部として、第2通信部12を介して管理装置40に送信される。
このように変形例6の人検知装置10は、追加モジュール60Cを着脱可能な端子部18を備えている。これにより、変形例6の人検知装置10に新たな機能を簡易に追加することができる。
また、変形例6の人検知装置10では、制御部15は、追加モジュール60Cとして環境検出機能を有するモジュールが端子部18に装着された場合に、追加モジュール60Cを用いて環境情報を取得する。
これによれば、端子部18に装着された追加モジュール60Cを用いて簡易に環境情報を取得することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る人検知装置10および人検知システム1について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、実施の形態に係る人検知装置10では、検出部13がカメラ23である例を示したが、これに限られない。例えば、図20に示すように、検出部13は、人体が発する赤外線を検出する赤外線センサ24であってもよい。また、人検知装置10は、検出部13として、カメラおよび赤外線センサの両方を備えていてもよい。すなわち検出部13は、人を検出することができる人感センサであればよい。
例えば、実施の形態に係る人検知システム1では、1つの人検知装置10から出力される情報に基づいて、電気機器50を制御したが、これに限らない。例えば、人検知システム1は、複数の人検知装置10から出力される情報に基づいて、電気機器50を制御してもよい。
また、実施の形態に係る人検知システム1では、人検知装置10と管理装置40とが直接接続されている形態を示したが、これに限られない。例えば、人検知装置10と管理装置40との間に、管理装置40とは異なるサブコントローラが設けられ、サブコントローラの配下に複数の電気機器50が接続されていてもよい。
また、実施の形態に係る人検知システム1では、管理装置40に複数の電気機器50のみが接続されている形態を示したが、これに限られない。例えば、管理装置40には、防災システム、防犯システム、電力監視システムまたは空調制御システムなどの外部システムが接続されていてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。