JP5879397B2 - センシングユニット及び機能制御システム - Google Patents
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Description
この発明は、センサを用いてセンシング動作を行うセンシングユニット及びセンシングシステムと、当該センシングユニット又はセンシングシステムをリモートコントローラとして使用する機能制御システムに関する。
近年、家電機器やオフィス機器の中には、機器本体が備える機能をリモートコントローラを使用して遠隔制御するものが増えている。リモートコントローラには、例えば複数のハードウエアスイッチ又はソフトウエアスイッチとディスプレイが設けられ、ユーザが上記スイッチを操作するとその操作信号がリモートコントローラから機器本体へ送信される。機器本体では、上記操作信号を受信すると当該操作信号が解読され、この解読結果に従い対応する機能が実行される。また、上記操作内容又は実行された機能に関する情報がリモートコントローラのディスプレイに表示される。
ところが、上記のようにリモートコントローラを用いて機器本体の機能を制御する機器では、制御に際し必ずリモートコントローラのスイッチを操作しなければならない。このため、ユーザは機器本体の制御対象機能とリモートコントローラのスイッチとの対応関係を覚えておくか、或いは取扱説明書等によりその都度確認しなければならず、特にお年寄りや子供のように機器の操作に不慣れなユーザにとっては操作が面倒となっている。
そこで、一般的な赤外線リモートコントローラに代わる入力手段として、特別なジェスチャを覚えたりしなくても、面を表に返すだけで機器が操作できる、多面体センシングユニットと当該センシングユニットを用いた機器操作システムが提案されている。このシステムでは、ユーザがセンシングユニットのどの面を表に返したかを、多面体に対応して設置したセンサを使って検出している(例えば、非特許文献1を参照)。
有賀玲子、宮田章裕、浦哲也、定方徹、佐藤隆、小林稔、"多面体を返すことにより機能を切り替える多面体スイッチの基礎検討"、「マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム」、2G−5、pp.471−476、2013年7月。
ところが、非特許文献1に記載された技術は、センシング対象の各面に1つずつ圧力センサを設け、センシングユニットの筐体の自重を利用するか、磁石による壁面への吸着力を利用するか、もしくは手で触れることによる圧力の印加により、特定の面に一定の圧力が加わったときに該当するセンサで圧力を検知して筐体の向きを判定するようにしている。このため、面数とほぼ同じ数の圧力センサの信号を処理する必要があり、回路規模が大きくなってメンテナンスが煩雑になる。また、圧力センサを十分に機能させるために筐体外側に設置する手法があるが、これではセンサの摩耗が生じやすくなる。さらに、筐体の自重を利用する場合には圧力センサが作動するだけの重量が必要になり、また磁力を利用する場合には多大な吸着力を発生する磁石が必要になる。このため、センシングユニットの軽量化が困難である。
他方、上記非特許文献1には、三軸加速度センサをセンシングユニットに貼付して、重力加速度の向きに対してセンシングしたい面を判定する技術も示唆されている。しかし、この重力加速度を利用する技術では、センシングユニットの設置場所を限定することになる。例えば、設置位置が傾斜していたり、移動車両内など加速度がゆらぎやすい場所では、動作が不安定になる懸念がある。このため、センシング対象の面と重力加速度の影響との関係をユーザが意識しながら利用する必要がある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、センサ数を低減すると共にセンサを外部に露出しないことにより回路上のメンテナンスを容易にし、さらに軽量で操作し易く、ユーザが重力加速度の影響を意識しなくても利用できるようにしたセンシングユニット及び機能制御システムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点は、外周面に複数の部位を有する立体物からなる筐体の上記複数の部位の少なくとも一つに、外光のうち特定の色に対応する波長域の光を通過させて前記筐体内に導入する光学フィルタを配置すると共に、前記筐体内に当該筐体内に導入された光の色を検出する光センサを配置する。そして、前記筐体がその複数の部位のうち一部の部位が外部に露出するように配置された状態で、前記光学フィルタを通過して筐体内に導入され前記光センサにより検出された光の色および光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報を出力するようにしたものである。
また、この発明の第1の観点は以下のような態様を備えることを特徴とする。
第1の態様は、前記出力された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報に基づいて、前記筐体の配置状態の判定情報を出力する手段をさらに具備するものである。
第1の態様は、前記出力された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報に基づいて、前記筐体の配置状態の判定情報を出力する手段をさらに具備するものである。
第2の態様は、筐体を第1及び第2の部位を有する板状の立体物により構成し、各々異なる色に対応する波長域を通過させる第1及び第2の光学フィルタを、上記第1及び第2の部位に設置し、上記筐体がその第1及び第2の部位の何れか一方が外部に露出するように配置された状態で、当該筐体の露出した部位に設置された第1又は第2の光学フィルタを通過して筐体内に導入され前記光センサにより検出された光の色および光の強度のうちの少なくとも一方に基づく判定情報を出力するようにしたものである。
第3の態様は、筐体を第1、第2、第3及び第4の部位を有する四面体状の立体物により構成し、各々異なる色に対応する波長域を通過させる第1、第2及び第3の光学フィルタを、上記第1乃至第4の各部位のうち三つの部位に設置する。そして、上記筐体がその第1乃至第4の各部位のうちの三つが外部に露出するように配置された状態で、当該筐体の露出した三つの部位に設置された二つ又は三つの光学フィルタを通過して筐体内に導入され前記光センサにより検出された光の色および光の強度のうちの少なくとも一方に基づく判定情報を出力するようにしたものである。
この発明の第2の観点は、外周面に複数の部位を有する立体物からなる筐体の上記複数の部位の少なくとも一つに、外光のうち特定の色に対応する波長域の光を通過させて前記筐体内に導入する光学フィルタを配置すると共に、前記筐体内に当該筐体内に導入された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を検出する光センサを配置する。そして、前記筐体がその複数の部位のうち特定の部位が光の到来方向、もしくは光が到来しない方向を向くように配置する。このとき、水平面に筐体を配置する場合は、当該光の到来方向を向く面は筐体の上面に、また光が到来しない方向を向く面は底面となる。一方、垂直面に筐体を配置する場合は、当該光の方向を向く面は筐体の前面に、また光が到来しない方向を向く面は背面となる。前記筐体が配置された状態で、前記光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報に基づいて前記特定の部位を判定し、その判定結果に基づく第1の情報を出力するようにしたものである。
また、この発明の第2の観点は以下の態様を備えることを特徴とする。
すなわち、前記筐体の複数の部位にそれぞれ異なる第1の情報を物理的に表示する。また、前記第1の情報を出力する手段に、前記筐体の複数の部位を表す情報に関連付けて当該各部位に表示された第1の情報と前記光センサにより検出される光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報を記憶した記憶手段を設け、前記光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報をもとに、上記記憶手段から前記特定の部位に表示された第1の情報を読み出し、当該読み出された第1の情報を出力するものである。
すなわち、前記筐体の複数の部位にそれぞれ異なる第1の情報を物理的に表示する。また、前記第1の情報を出力する手段に、前記筐体の複数の部位を表す情報に関連付けて当該各部位に表示された第1の情報と前記光センサにより検出される光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報を記憶した記憶手段を設け、前記光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報をもとに、上記記憶手段から前記特定の部位に表示された第1の情報を読み出し、当該読み出された第1の情報を出力するものである。
この発明の第3の観点は、複数の機能を有する機能実行装置と、この機能実行装置との間で通信が可能なセンシングユニットとを具備する機能制御システムにあって、前記センシングユニットには、外周面に複数の部位を有する立体物の前記複数の部位に前記機能実行装置が有する機能を指定するための命令情報が表記された筐体と、前記複数の部位の少なくとも一つに設けられ外光のうち特定の色に対応する波長域の光を通過させて前記筐体内に導入する光学フィルタと、前記筐体内において当該筐体内に導入された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を検出する光センサと、前記筐体がその複数の部位のうち特定の部位が光の到来方向を向いた上面又は前面、もしくは光が到来しない底面又は背面となるように配置された状態で、前記光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報をもとに前記特定の部位又は当該特定の部位に表記された命令情報を識別し、当該識別結果を表す情報を含む制御信号を送信する手段とを備える。一方、前記機能実行装置には、前記センシングユニットから送信された制御信号を受信する手段と、前記受信された制御信号に含まれる前記識別結果を表す情報に基づいて当該情報に対応する機能を実行する手段を備えるようにしたものである。
この発明の第1の観点によれば、筐体をその複数の部位のうち所望の部位が外部に露出するように配置すると、当該外部に露出した部位に設置された光学フィルタを通過して筐体内に導入された光の色及び光の強度の少なくとも一方が光センサにより検出され、その検出情報が出力される。
したがって、光学フィルタを介して筐体内に導入される光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方により筐体のどの部位が外部に露出されているか、つまり筐体がどのような姿勢で配置されたかを識別することが可能となる。すなわち、圧力センサのように物理的な接触を感知するために摩耗するセンサや三軸加速度センサのように設置場所の傾斜や加速度のゆらぎに影響を受けるセンサなどを用いることなく筐体の姿勢を正確に識別することが可能となり、これにより軽量で操作し易く、かつユーザが重力加速度の影響を意識しなくても利用でき、さらにセンサを外部に露出しないことにより回路上のメンテナンスを容易にして信頼性の向上を図ったセンシングユニットを提供することができる。
第1の態様によれば、光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報に基づいて筐体の配置状態が判定され、その判定情報が出力される。このため、センシングユニット以外の装置が、光センサの検出情報をもとにセンシングユニットの姿勢を判定する必要がなくなる。
第2の態様によれば、板状に構成された筐体をその第1及び第2の部位のうちの何れか一方が露出するように配置すると、当該露出した部位に設置された光学フィルタを通過して筐体内に導入された光の色及び光の強度の少なくとも一方が光センサにより検出され、この検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方に基づく情報が筐体外へ出力される。したがって、板状をなす筐体をその第1及び第2の部位の何れかを露出させた状態に配置するだけで、この筐体の配置に応じた2種類の異なる情報を出力することが可能となる。
第3の態様によれば、四面体からなる筐体をその第1乃至第4の各部位の一部が露出するように配置すると、当該露出した部位に設置された光学フィルタを通過して筐体内に導入された光の色および光の強度のうちの少なくとも一方が光センサにより検出され、この検出結果を表す情報が筐体外へ出力される。したがって、筐体をその所望の部位を露出させた状態に配置するだけで、その配置姿勢に応じた4種類の異なる情報を選択的に出力することが可能となる。
この発明の第2の観点によれば、筐体をその複数の部位のうちの特定の部位が光の到来方向を向いた上面又は前面、もしくは光が到来しない底面又は背面となるように配置すると、当該上面又は前面となった部位の光学フィルタを通過して筐体内に導入された光の色が光センサにより検出され、この検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方に基づく第1の情報が出力される。
したがって、光学フィルタを介して筐体内に導入される光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方により筐体のどの部位が上面又は前面となっているか、もしくは底面又は背面となっているかを、つまり筐体がどのような姿勢で配置されたかを識別することが可能となる。すなわち、この発明の第2の観点においても、軽量で操作し易く、かつユーザが重力加速度の影響を意識しなくても利用でき、さらにセンサを外部に露出しないことにより回路上のメンテナンスを容易にして信頼性の向上を図ったセンシングユニットを提供することができる。
また、その一つの態様によれば、筐体の複数の部位にそれぞれ異なる第1の情報を物理的に表示し、光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報をもとに、筐体の特定の部位に表示された第1の情報を出力することにより、光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報が対応する第1の情報に変換され、当該変換された第1の情報が出力される。したがって、第1の情報として外部機器の機能を制御するための情報を表示すれば、外部機器の機能をセンシングユニットから出力される第1の情報により直接制御することが可能となる。
この発明の第3の観点によれば、センシングユニットの筐体をその複数の部位のうち特定の部位が光の到来方向を向いた上面又は前面となるように、もしくは光が到来しない方向を向いた底面又は背面となるように配置すると、当該上面又は前面となる部位に設けられた光学フィルタを介して筐体内に導入された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方が光センサにより検出され、その検出結果をもとに上記筐体の特定の部位又は当該特定の部位に表記された命令情報が識別され、その識別結果を表す情報を含む制御信号が送信される。そして、機能実行装置において上記センシングユニットから送信された制御信号に含まれる情報をもとに、機能が実行される。
したがって、ユーザはセンシングユニットをリモートコントローラとして使用して機能実行装置の機能を制御することが可能となる。しかも、その操作はセンシングユニットの配置姿勢を変化させるだけでよく、スイッチ操作等の複雑な操作を不要にできるので、操作に不慣れな人でも簡単かつ確実に機能実行装置を制御することが可能となる。また、圧力センサのように物理的な接触を感知するために摩耗するセンサや、三軸加速度センサのように設置場所の傾斜や加速度のゆらぎに影響を受けるセンサなどを用いることなく筐体の姿勢を正確に識別することができ、これにより軽量で操作し易く、かつユーザが重力加速度の影響を意識しなくても利用でき、さらにセンサを外部に露出しないことにより回路上のメンテナンスを容易にしてセンシングユニットの信頼性を高めることができる。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1(a),(b)は、この発明の第1の実施形態に係るセンシングユニットを備えた機能制御システムの全体構成を示す図である。
この機能制御システムは、制御対象となる機能実行装置2と、当該機能実行装置2のリモートコントローラとして機能するセンシングユニット1Aを備えている。なお、3は上記センシングユニット1Aを貼付する壁を示しているが、壁以外に専用台や汎用のテーブルにセンシングユニット1Aを載置するようにしてもよい。
[第1の実施形態]
図1(a),(b)は、この発明の第1の実施形態に係るセンシングユニットを備えた機能制御システムの全体構成を示す図である。
この機能制御システムは、制御対象となる機能実行装置2と、当該機能実行装置2のリモートコントローラとして機能するセンシングユニット1Aを備えている。なお、3は上記センシングユニット1Aを貼付する壁を示しているが、壁以外に専用台や汎用のテーブルにセンシングユニット1Aを載置するようにしてもよい。
機能実行装置2は、スタンドタイプの照明機器であり、その機能として照明を「ON」にする機能と、「OFF」にする機能を備えている。
一方、センシングユニット1Aは板状体をなし、図1(a),(b)に示すように第1の面S1には「ON」の文字が、他方の第2の面S2には「OFF」の文字がそれぞれ印刷等により表記されている。なお、これらの文字は印刷以外に手書きしてもよく、さらには当該文字が印刷されたシールを筐体面に貼付することにより表記してもよい。その他、後述するカラーイメージセンサ12へ十分な光の強度を導入できる構造であれば、上記筐体面を「ON」又は「OFF」の文字形状で刳り貫き、この刳り貫いた部位に後述する光学フィルタを嵌め込むようにしてもよい。
図2(a),(b)はセンシングユニット1Aの構造を示すものである。センシングユニット1Aは、薄型の箱形筐体11Aを有し、この筐体11Aの第1及び第2の面S1,S2にはそれぞれ孔部が形成され、これらの孔部にはそれぞれ赤色フィルタ14及び青色フィルタ15が嵌め込まれている。赤色フィルタ14及び青色フィルタ15は、太陽光又は照明光等の外光源の波長域のうち、それぞれ赤色の波長域及び青色の波長域を通過させて筐体11内に導入する。
また、筐体11A内にはカラーイメージセンサ12と、後述する回路モジュール13と、磁石10が収容されている。磁石10はセンシングユニット1Aを壁3に貼り付けたとき、センシングユニット1Aを壁3に吸着して貼り付けた状態を維持する。
図3は、センシングユニット1A及び機能実行装置2の機能構成を示すブロック図である。センシングユニット1Aのカラーイメージセンサ12は、上記赤色フィルタ14又は青色フィルタ15を通過して筐体11A内に導入された光を受光し、当該受光した光の検出信号を出力する。図4はカラーイメージセンサ12が有する色の感度特性の一例を示すもので、同図に示すように赤色(R)、青色(B)及び緑色(G)の各波長域を何れも検出可能となっている。
センシングユニット1Aの回路モジュール13は、機能ID格納部131と、閾値判定部132と、センシング通信部133を有している。機能ID格納部131には、上記カラーイメージセンサ12から出力される検出信号に含まれる波長域において、一定量以上の強度を持つ光を受光できたことを判定するために、光の三原色に対する光の強度の閾値条件を表す色データが記憶されている。なお、三原色は光の色の組み合わせの一例であって、カラーイメージセンサがさまざまな波長域の光を検知してその波長域と光の強度の組み合わせに基づく色をそれぞれ検出可能であれば色データは三原色に限定されるものではない。
また、色データと共に機能ID格納部131には機能IDテーブルが記憶されている。この機能IDテーブルには、カラーイメージセンサ12の出力結果R,G,Bと、その判定色、つまり筐体11A内に導入される赤色及び青色に対応付けて、筐体11Aの面S1,S2を表す情報と、制御対象となる機能実行装置2が備える2つの機能、つまり照明の「ON」、「OFF」を識別するための機能制御情報が格納されている。図5は当該機能IDテーブルの一例を示すものである。なお、カラーイメージセンサ12の出力結果R,G,Bは、三原色の光の強度の閾値TR、TG、TBとしたとき、受信された光の強度がこれらの閾値TR、TG、TB以上であれば“1”、閾値TR、TG、TB未満であれば判定結果として“0”としたものである。
閾値判定部132は、上記カラーイメージセンサ12から出力された検出信号のうち、一定量以上の強度をもって受光した光に対して上記機能IDテーブル131に格納された三原色の色データと比較する処理と、この比較処理による判定結果をもとに機能IDテーブルをアクセスして検出された色に対応する面情報及び機能制御情報(機能ID)を読み出し、センシング通信部133へ出力する処理を行う。
例えば、(R,G,B)の出力値が、R>TR、G<TG、B<TBであれば、判定結果は(1,0,0)となる。この場合、赤色のみ光の強度が閾値を越しているので、赤が判定色として出力され、赤色フィルタが嵌め込まれた面情報と機能IDが出力される。また、(R,G,B)の出力値が、R<TR、G<TG、B>TBであれば、判定結果は(0,0,1)となる。この場合、青色のみ光の強度が閾値を越しているので、青が判定色として出力され、青色フィルタが嵌め込まれた面情報と機能IDが出力される。
センシング通信部133は、上記閾値判定部132から出力された機能IDと、機能実行装置2の識別情報を含む制御信号を生成し、この生成された制御信号を送信する処理を行う。なお、通信媒体としては指向性の制限が少ない無線が好適であるが、赤外線を用いてもよい。
なお、上記回路モジュール13の閾値判定部132及びセンシング通信部133は、図示しないプログラムメモリに格納されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)に実行させることにより実現される。
一方、機能実行装置2は、機能格納部21と、命令実行部22と、クライアント通信部23を備えている。機能格納部21には、機能実行装置2が有する2つの機能、つまり照明の「ON」、「OFF」を表す機能IDに対応付けて、当該機能を実行するための命令情報が記憶されている。
命令実行部22は、上記クライアント通信部23により受信された制御信号に含まれる識別情報が機能実行装置2に該当する情報であることを検知したときに、当該制御信号に含まれる機能IDに対応する命令情報を上記機能格納部21から読み出し、この読み出された命令情報を実行する処理を行う。なお、この命令実行部22は、図示しないプログラムメモリに格納されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)に実行させることにより実現される。
(動作)
次に、以上のように構成されたセンシングユニット1A及び機能実行装置2の動作を説明する。図6はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
ユーザがセンシングユニット1Aを壁3に貼り付けると、センシングユニット1Aではその前面側に設けられた光学フィルタを介して太陽光又は照明光が筐体11A内に導入され、カラーイメージセンサ12で受光される。そして、その受光色が回路モジュール13の閾値判定部132で判定される。
次に、以上のように構成されたセンシングユニット1A及び機能実行装置2の動作を説明する。図6はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
ユーザがセンシングユニット1Aを壁3に貼り付けると、センシングユニット1Aではその前面側に設けられた光学フィルタを介して太陽光又は照明光が筐体11A内に導入され、カラーイメージセンサ12で受光される。そして、その受光色が回路モジュール13の閾値判定部132で判定される。
例えば、いまユーザが図1(a)に示すように、センシングユニット1Aをその第1の面S1が前側となるように壁3に貼り付けたとする。この場合センシングユニット1Aでは、図2(a)に示すように第1の面S1が外部へ露出し、第2の面S2が壁面に接した状態となる。このため、太陽光又は照明光は第1の面S1に設けられた赤色フィルタ14を介して筐体11A内に導入され、カラーイメージセンサ12により受光される。そして、その受光信号は、回路モジュール13の閾値判定部132に入力される。
回路モジュール13の閾値判定部132は、上記カラーイメージセンサ12から出力された受光信号をステップS11で受け取ると、先ず当該受光信号を機能ID格納部131に予め格納された色データとステップS12により比較し、上記受光信号の色とその光の強度の関係をステップS13により判定する。
この判定の結果、「赤色」の光の強度だけが閾値を越えていることを検知して、閾値判定部132はステップS14に移行し、ここで機能ID格納部131から「赤色」の光の強度だけが閾値を越えている条件に対応付けられた機能IDを読み出してセンシング通信部133に渡す。この場合は、図5に示すように機能ID格納部131から機能ID「ON」が読み出される。センシング通信部133は、ステップS16において、上記読み出された機能ID「ON」と、制御対象である機能実行装置2の識別情報を含む制御信号を生成し、この生成された制御信号を送信する。
これに対し機能実行装置2では、上記センシングユニット1Aから送信された制御信号がクライアント通信部23により受信され、識別情報から制御対象が機能実行装置2であることが判別されると、ステップS21からステップS22に移行する。そして、命令実行部22の制御の下で、上記受信された制御信号に含まれる機能IDに対応する命令情報が上記機能格納部21から読み出され、この読み出された命令情報に従い照明を「ON」する制御が実行される。かくして照明は点灯する。
一方、ユーザが図1(b)に示すようにセンシングユニット1Aをその第2の面S2が前面側となるように壁3に貼り付けたとする。この場合センシングユニット1Aでは、図2(b)に示すように第2の面S2が外部へ露出し、第1の面S1が壁面に接した状態となる。このため、太陽光又は照明光は第2の面S2に設けられた青色フィルタ15を介して筐体11A内に導入され、カラーイメージセンサ12により受光される。
回路モジュール13の閾値判定部132は、上記カラーイメージセンサ12から出力された受光信号をステップS11で受け取ると、先ず当該受光信号を機能ID格納部131に予め格納された色データとステップS12により比較し、上記受光信号の色が青色か又は赤色かをステップS13により判定する。
この判定の結果、「青色」の光の強度だけが閾値を越えていることを検知して、閾値判定部132はステップS15に移行し、ここで機能ID格納部131から「青色」の光の強度だけが閾値を越えている条件に対応付けられた機能IDを読み出してセンシング通信部133に渡す。この場合は、図5に示すように機能ID格納部131から機能ID「OFF」が読み出される。センシング通信部133は、ステップS16において、上記読み出された機能ID「OFF」と、制御対象である機能実行装置2の識別情報を含む制御信号を生成し、この生成された制御信号を送信する。
これに対し機能実行装置2では、上記センシングユニット1Aから送信された制御信号がクライアント通信部23により受信され、識別情報から制御対象が機能実行装置2であることが判別されると、ステップS21からステップS22に移行する。そして、命令実行部22の制御の下で、上記受信された制御信号に含まれる機能IDに対応する命令情報が上記機能格納部21から読み出され、この読み出された命令情報に従い照明を「OFF」する制御が実行される。かくして照明は消灯する。
(効果)
以上詳述したように第1の実施形態では、センシングユニット1Aの筐体11Aの第1の面S1及びその対極側の第2の面S2にそれぞれ機能実行装置2の2つの機能名称「ON」、「OFF」を表記すると共に赤色フィルタ14及び青色フィルタ15を設置し、これらの光学フィルタを通して筐体内11Aのカラーイメージセンサ12で受光された光の色を判定する。そして、当該判定された色に対応する機能IDを機能ID格納部131から読み出し、当該機能IDを含む制御信号を機能実行装置2へ送信する。これに対し機能実行装置2では、制御信号を受信したとき、この制御信号に含まれる機能IDに対応する機能、つまり照明の「ON」又は「OFF」を実行するようにしている。
以上詳述したように第1の実施形態では、センシングユニット1Aの筐体11Aの第1の面S1及びその対極側の第2の面S2にそれぞれ機能実行装置2の2つの機能名称「ON」、「OFF」を表記すると共に赤色フィルタ14及び青色フィルタ15を設置し、これらの光学フィルタを通して筐体内11Aのカラーイメージセンサ12で受光された光の色を判定する。そして、当該判定された色に対応する機能IDを機能ID格納部131から読み出し、当該機能IDを含む制御信号を機能実行装置2へ送信する。これに対し機能実行装置2では、制御信号を受信したとき、この制御信号に含まれる機能IDに対応する機能、つまり照明の「ON」又は「OFF」を実行するようにしている。
したがって、機能実行装置2を遠隔操作しようとする際に、ユーザはセンシングユニット1Aをその第1及び第2の面S1,S2のうち実行させたい機能名称「ON」、「OFF」が表記された面が前面側になるように壁3に貼付するだけで、機能実行装置2に所望の機能、つまり照明の「ON」、「OFF」を実行させることが可能となる。したがって、遠隔制御に際しスイッチ操作が不要となり、これにより制御対象機能とスイッチとの対応関係を記憶したり、またその都度確認する必要がなくなる。よって、お年寄り等のように機器の操作に不慣れなユーザであっても、簡単かつ確実に遠隔制御することが可能となる。
また、実行対象となる機能名称がセンシングユニット1Aの第1及び第2の面S1,S2に表記されているため、実行対象の機能名称をディスプレイに電子表示する必要がなくなり、これによりセンシングユニット1Aの消費電力を低減して、バッテリ寿命を延長することが可能となる。
さらに、赤色フィルタ14又は青色フィルタ15を透過して筐体11A内に導かれる外光をカラーイメージセンサ12で検出し、その検出色をもとに筐体11Aの何れの面が前面側となっているかを判定するようにしたので、圧力センサを筐体11Aの両面に用いる場合に比べ面数と同じ数のセンサを必要とせず、また摩耗しにくいため、メンテナンスが楽になって、センシングユニットの信頼性を高めると共にコストダウンが期待できる。また、三軸加速度センサを用いる場合のようにユーザがセンシングユニットの配置に対する重力加速度の影響を意識しなくても筐体の姿勢を正確に識別することができる。
[第2の実施形態]
図7は、この発明の第2の実施形態に係るセンシングユニットの外観を示す斜視図である。
第2の実施形態に係るセンシングユニット1Bは、図7に示すように筐体11Bが正四面体により構成され、この正四面体の4つの面S1,S2,S3,S4のうち3面S1,S2,S3に色の異なる光学フィルタを配置している。光学フィルタとしては、例えば光の三原色を構成する赤色、青色及び緑色の各フィルタ14,15,16が用いられる。なお、フィルタ14,15,16はカラーイメージセンサ12がそれぞれ異なる色として検出可能な色であれば、色の組み合わせは赤色、青色、緑色に限定されない。
図7は、この発明の第2の実施形態に係るセンシングユニットの外観を示す斜視図である。
第2の実施形態に係るセンシングユニット1Bは、図7に示すように筐体11Bが正四面体により構成され、この正四面体の4つの面S1,S2,S3,S4のうち3面S1,S2,S3に色の異なる光学フィルタを配置している。光学フィルタとしては、例えば光の三原色を構成する赤色、青色及び緑色の各フィルタ14,15,16が用いられる。なお、フィルタ14,15,16はカラーイメージセンサ12がそれぞれ異なる色として検出可能な色であれば、色の組み合わせは赤色、青色、緑色に限定されない。
筐体11B内には、第1の実施形態のセンシングユニット1Aと同様にカラーイメージセンサ12及び回路モジュール13が設けられている。カラーイメージセンサ12は、上記各フィルタ14,15,16のうちの少なくとも2つを透過して筐体11B内に導入された混合色光を受光し、その受光信号を回路モジュール13に入力する。
回路モジュール13の閾値判定部132は、上記カラーイメージセンサ12から受け取った受光信号の色とその光の強度が所定の閾値条件を越えているかを判定し、その判定結果に基づいて上記4つの面S1,S2,S3,S4のうち何れの面が底面となっているかを判定する。そして、その判定結果を表す情報をセンシングユニット1B外へ送信する。
このような構成であるから、センシングユニット1Bは以下のように動作する。
(1)面S1を底面にして筐体11Bを設置した場合
この場合は、図示するごとく赤色フィルタ14が底面となって遮光されるため、緑色フィルタ16及び青色フィルタ15を透過した外光が筐体11B内で混色されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記緑色と青色との混色を含む受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記緑色と青色の光の強度が閾値を越えていることから、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記の閾値条件に該当する面S1の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面S1の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(1)面S1を底面にして筐体11Bを設置した場合
この場合は、図示するごとく赤色フィルタ14が底面となって遮光されるため、緑色フィルタ16及び青色フィルタ15を透過した外光が筐体11B内で混色されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記緑色と青色との混色を含む受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記緑色と青色の光の強度が閾値を越えていることから、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記の閾値条件に該当する面S1の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面S1の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(2)面S2を底面にして筐体11Bを設置した場合
この場合は、緑色フィルタ16が底面となって遮光されるため、赤色フィルタ14及び青色フィルタ15を透過した外光が筐体11B内で混色されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記赤色と青色との混色を含む受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記赤色と青色の光の強度が閾値を越えていることから、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に該当する面S2の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面S2の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
この場合は、緑色フィルタ16が底面となって遮光されるため、赤色フィルタ14及び青色フィルタ15を透過した外光が筐体11B内で混色されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記赤色と青色との混色を含む受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記赤色と青色の光の強度が閾値を越えていることから、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に該当する面S2の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面S2の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(3)面S3を底面にして筐体11Bを設置した場合
この場合は、青色フィルタ15が底面となって遮光されるため、赤色フィルタ14及び緑色フィルタ16を透過した外光が筐体11B内で混色されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記赤色と緑色との混色を含む受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記赤色と緑色の光の強度が閾値を越えていることから、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記の閾値条件に該当する面S3の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面S3の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
この場合は、青色フィルタ15が底面となって遮光されるため、赤色フィルタ14及び緑色フィルタ16を透過した外光が筐体11B内で混色されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記赤色と緑色との混色を含む受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記赤色と緑色の光の強度が閾値を越えていることから、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記の閾値条件に該当する面S3の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面S3の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(4)面S4を底面にして筐体11Bを設置した場合
この場合は、赤色、緑色及び青色の何れの光学フィルタ14,15,16も遮光されないため、赤色、緑色及び青色の混色である白色が、カラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記赤色、緑色及び青色の混色を含む受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記赤色、緑色及び青色の光の強度が閾値を越えていることから、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記の閾値条件に該当する面S4の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面S4の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
この場合は、赤色、緑色及び青色の何れの光学フィルタ14,15,16も遮光されないため、赤色、緑色及び青色の混色である白色が、カラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記赤色、緑色及び青色の混色を含む受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記赤色、緑色及び青色の光の強度が閾値を越えていることから、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記の閾値条件に該当する面S4の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面S4の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
なお、第1の実施形態と同様に、センシングユニット1Bの4つの面S1,S2,S3,S4に機能実行装置の異なる機能を表記しておき、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルに上記4種類の光の閾値条件に対応付けて上記4つの機能の識別情報(機能ID)を記憶させておく。このようにすると、センシングユニット1Bの所望の機能が表記された面を底面として配置すれば、上記機能が表記された低面を光の強度の閾値条件により識別し、さらに当該面に表記された機能のIDを送信することが可能となる。
以上のように第2の実施形態によれば、正四面体からなるセンシングユニット1Bの何れの面を底面に配置した場合でも、赤色、青色及び緑色のフィルタ14,15,16を選択的に透過した光の強度を閾値条件に基づいて判定することにより、センシングユニット1Bの何れの面が底面となっているかを正確に判定することができる。
[第3の実施形態]
図8及び図9は、この発明の第3の実施形態に係るセンシングユニットの外観を示す斜視図である。
第3の実施形態に係るセンシングユニット1Cは、図8に示すように筐体11Cが正六面体により構成され、この正六面体の6つの面のうち3面に色の異なる光学フィルタを配置している。光学フィルタとしては、第2の実施形態と同様に赤色、青色及び緑色のフィルタ14,15,16が用いられる。また、残り3面には図9のように赤色、青色及び緑色とは異なるマゼンタ、シアン、黄色の光学フィルタ17,18,19を配置している。
図8及び図9は、この発明の第3の実施形態に係るセンシングユニットの外観を示す斜視図である。
第3の実施形態に係るセンシングユニット1Cは、図8に示すように筐体11Cが正六面体により構成され、この正六面体の6つの面のうち3面に色の異なる光学フィルタを配置している。光学フィルタとしては、第2の実施形態と同様に赤色、青色及び緑色のフィルタ14,15,16が用いられる。また、残り3面には図9のように赤色、青色及び緑色とは異なるマゼンタ、シアン、黄色の光学フィルタ17,18,19を配置している。
室内での利用を想定し、外光は例えば電灯光であって、天井から筐体11Cの上面に対して到来している状態であるとする。筐体11C内には、第1及び第2の実施形態のセンシングユニット1Aと同様に、カラーイメージセンサ12及び回路モジュール13が設けられている。カラーイメージセンサ12は、外光のうち上記各フィルタ14,15,16,17,18,19のうちの光の到来方向である上面のフィルタを透過して筐体11B内に導入された混合色光を受光し、その受光信号を回路モジュール13に入力する。
回路モジュール13は、上記カラーイメージセンサ12から受け取った受光信号の色を判定し、その判定結果に基づいて上記各光学フィルタが配置された6つの面のうち何れの面が光の到来方向である上面となっているかを判定する。そして、その判定結果を表す情報をセンシングユニット1C外へ送信する。
このような構成であるから、センシングユニット1Cは以下のように動作する。
(1)赤光学フィルタ14が配置された面を上面にして筐体11Cを設置した場合
この場合は、赤色フィルタ14を通じて最も強い光が導入されカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記赤色の受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から赤色の光の強度だけが閾値を越えたことを検出する。すなわち、R>TR、G<TG、B<TBであることを検出する。そして、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記赤色フィルタ14を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(1)赤光学フィルタ14が配置された面を上面にして筐体11Cを設置した場合
この場合は、赤色フィルタ14を通じて最も強い光が導入されカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記赤色の受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から赤色の光の強度だけが閾値を越えたことを検出する。すなわち、R>TR、G<TG、B<TBであることを検出する。そして、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記赤色フィルタ14を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(2)青色フィルタ15が配置された面を上面にして筐体11Dを設置した場合
この場合は、青色フィルタ15を通じて最も強い光が導入されカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記青色の受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記青色の光の強度だけが閾値を越えたことを検出する。すなわち、R<TR、G<TG、B>TBであることを検出する。そして、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記青色の光の強度だけが閾値を越えたことに予め対応付けて記憶しておいた、上記青色フィルタ15を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
この場合は、青色フィルタ15を通じて最も強い光が導入されカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記青色の受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から上記青色の光の強度だけが閾値を越えたことを検出する。すなわち、R<TR、G<TG、B>TBであることを検出する。そして、機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記青色の光の強度だけが閾値を越えたことに予め対応付けて記憶しておいた、上記青色フィルタ15を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(3)緑色フィルタ16が配置された面を上面にして筐体11Cを設置した場合
この場合は、緑色フィルタ16を通じて最も強い光が導入されカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記緑色の受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から緑色の光の強度だけが閾値を越えたことを検出する。すなわち、R<TR、G>TG、B<TBであることを検出する。そして、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記緑色フィルタ16を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
この場合は、緑色フィルタ16を通じて最も強い光が導入されカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記緑色の受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から緑色の光の強度だけが閾値を越えたことを検出する。すなわち、R<TR、G>TG、B<TBであることを検出する。そして、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記緑色フィルタ16を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(4)マゼンタフィルタ17が配置された面を上面にして筐体11Cを設置した場合
この場合は、マゼンタ(赤色と青色との加法混合色)フィルタ17を通じて最も強い光が導入されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記マゼンタの受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から赤色と青色の光の強度が閾値を越えたことを検出し、すなわち、R>TR、G<TG、B>TBであることを検出し、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記マゼンタフィルタ17を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
この場合は、マゼンタ(赤色と青色との加法混合色)フィルタ17を通じて最も強い光が導入されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記マゼンタの受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から赤色と青色の光の強度が閾値を越えたことを検出し、すなわち、R>TR、G<TG、B>TBであることを検出し、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記マゼンタフィルタ17を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(5)シアンフィルタ18が配置された面を上面にして筐体11Cを設置した場合
この場合は、シアン(青色と緑色との加法混合色)フィルタ18を通じて最も強い光が導入されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記シアンの受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から青色と緑色の光の強度のみが閾値を越えたことを検出し、すなわち、R<TR、G>TG、B>TBであることを検出し、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記シアンフィルタ18を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
この場合は、シアン(青色と緑色との加法混合色)フィルタ18を通じて最も強い光が導入されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記シアンの受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から青色と緑色の光の強度のみが閾値を越えたことを検出し、すなわち、R<TR、G>TG、B>TBであることを検出し、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記シアンフィルタ18を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
(6)黄色フィルタ19が配置された面を上面にして筐体11Cを設置した場合
この場合は、黄色(赤色と緑色との加法混合色)フィルタ19を通じて最も強い光が導入されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記黄色の受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から赤色と緑色の光の強度のみが閾値を越えたことを検出し、すなわち、R<TR、G>TG、B>TBであることを検出し、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記黄色フィルタ19を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
この場合は、黄色(赤色と緑色との加法混合色)フィルタ19を通じて最も強い光が導入されてカラーイメージセンサ12で受光される。カラーイメージセンサ12は、上記黄色の受光信号を出力する。回路モジュール13は、閾値判定部132において上記受光信号から赤色と緑色の光の強度のみが閾値を越えたことを検出し、すなわち、R<TR、G>TG、B>TBであることを検出し、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルから上記閾値条件に予め対応付けて記憶しておいた、上記黄色フィルタ19を配置した面の識別情報を読み出す。そして、この読み出した面の識別情報を含む制御信号をセンシング通信部133から送信する。
なお、第1の実施形態と同様に、センシングユニット1Cの各面に機能実行装置の異なる機能を表記しておき、さらに機能ID格納部131内の機能IDテーブルに上記4種類の検出色に対応付けて上記4つの機能の識別情報(機能ID)を記憶させておけば、センシングユニット1Cの所望の機能が表記された面を上面として配置することで、上記機能が表記された面を色により識別し、さらに当該面に表記された機能のIDを送信することが可能となる。
また、以上の説明ではセンシングユニット1Cの上面を識別する方法を、センシングユニットの上面で受光する光を利用する場合を例にとって説明したが、6つの面のうち底面となる面については殆ど光が入射しないことから、カラーイメージセンサ12においては、当該底面に設置した光学フィルタを通過する入射光に対する受光信号の出力は低下するため、この低下量を検出することでセンシングユニット1Cのどの色フィルタを設置した面が底面になったかを識別することも可能である。
例えば、赤色フィルタ14の対極側にシアンフィルタ18、青色フィルタ15の対極側に黄色フィルタ19、緑色フィルタ16の対極側にマゼンタフィルタ17というように補色関係にある色フィルタどうしを立方体上で対極面に配置しておけば、三原色を使った光の強度の判定において、入射光の明暗差を大きく評価した上で底面を判別することが容易になる。そこで、当該識別した底面の識別情報をもとに、当該底面とは反対側となる面を識別するようにしてもよい。このようにすると、センシングユニットをその所望の面を上面として配置した場合に、この上面となる面を識別することが可能となる。
[第4の実施形態]
図10は、この発明の第4の実施形態に係るセンシングユニットの構成を示す断面図である。なお、図2と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
センシングユニット1Dは、筐体11A内の空間を仕切り板110により仕切ることで第1及び第2の領域111,112を形成し、これらの領域111,112にそれぞれイメージセンサ121,122を配置している。そして、第1及び第2の領域111,112の筐体に設けられた赤色フィルタ14及び青色フィルタ15を透過して筐体11A内の各領域111,112に導入された光を、それぞれ上記各イメージセンサ121,122により受光するようにしている。
このように構成することで、赤色フィルタ14及び青色フィルタ15を透過して筐体11A内に導入された光を、専用の単色イメージセンサで受光することが可能となる。
図10は、この発明の第4の実施形態に係るセンシングユニットの構成を示す断面図である。なお、図2と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
センシングユニット1Dは、筐体11A内の空間を仕切り板110により仕切ることで第1及び第2の領域111,112を形成し、これらの領域111,112にそれぞれイメージセンサ121,122を配置している。そして、第1及び第2の領域111,112の筐体に設けられた赤色フィルタ14及び青色フィルタ15を透過して筐体11A内の各領域111,112に導入された光を、それぞれ上記各イメージセンサ121,122により受光するようにしている。
このように構成することで、赤色フィルタ14及び青色フィルタ15を透過して筐体11A内に導入された光を、専用の単色イメージセンサで受光することが可能となる。
[その他の実施形態]
第1の実施形態では、センシングユニット1Aの閾値判定部132により、カラーイメージセンサ12により判定された色に対応する機能IDを機能ID格納部131から読み出して、これを制御信号に含めて機能実行装置2へ送信するようにした。しかしそれに限らず、カラーイメージセンサ12により判定された色に対応する面を表す情報、つまり第1及び第2の面S1,S2のうち何れの面が前側に配置されたかを表す情報を機能ID格納部131から読み出して、これを制御信号に含めて機能実行装置2へ送信するようにしてもよい。この場合には、機能実行装置2に、受信した制御信号に含まれる面情報を命令情報に変換する機能を持たせることで、実現できる。
第1の実施形態では、センシングユニット1Aの閾値判定部132により、カラーイメージセンサ12により判定された色に対応する機能IDを機能ID格納部131から読み出して、これを制御信号に含めて機能実行装置2へ送信するようにした。しかしそれに限らず、カラーイメージセンサ12により判定された色に対応する面を表す情報、つまり第1及び第2の面S1,S2のうち何れの面が前側に配置されたかを表す情報を機能ID格納部131から読み出して、これを制御信号に含めて機能実行装置2へ送信するようにしてもよい。この場合には、機能実行装置2に、受信した制御信号に含まれる面情報を命令情報に変換する機能を持たせることで、実現できる。
なお、機能実行装置は照明器具に限らず、エアコン、テレビジョン受信機、音響機器、窓、パーソナルコンピュータ等であってもよい。機能実行装置がパーソナルコンピュータである場合に、機能に、特定のURLを特定のブラウザで表示することや、一連の操作を自動化するためのユーティリティソフトウェア(オートホットキー等)を起動することを割り当ててもよい。
また、センシングユニットの筐体面における機能名の物理的な表示例としては、「文字のみ」、「着色+文字」、「地図+文字」でも良く、さらには「着色のみ」、「記号」、「文字」、「図」等のいずれか1つを選択するか、或いは組み合わせて使用してもよい。その他、具体的な表示内容についてはどのようなものでもよい。
その他、光学フィルタの色の種類や数、光センサの種類や設置数、光センサの検出結果から面及び機能を判定するための構成と処理内容、機能実行装置の種類、制御対象となる機能の種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1A,1B,1C,1D…センシングユニット、2…機能実行装置、3…壁、10…磁石、11A,11B,11C,11D…センシングユニットの筐体、12…カラーイメージセンサ、13…回路モジュール、14…赤色フィルタ、15…青色フィルタ、16…緑色フィルタ、17…マゼンダフィルタ、18…シアンフィルタ、19…黄色フィルタ、21…機能格納部、22…命令実行部、23…クライアント通信部、110…仕切り板、111…第1の領域、112…第2の領域、121,122…単色イメージセンサ、131…機能ID格納部、132…閾値判定部、133…センシング通信部。
Claims (7)
- 外周面に複数の部位を有する立体物からなる筐体と、
前記複数の部位の少なくとも一つに設けられ、外光のうち特定の色に対応する波長域の光を通過させて前記筐体内に導入する光学フィルタと、
前記筐体内に配置され、当該筐体内に導入された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を検出する光センサと、
前記筐体がその複数の部位のうち一部の部位が外部に露出するように配置された状態で、前記光学フィルタを通過して筐体内に導入され前記光センサにより検出された光の色および光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報を出力する出力手段と
を具備することを特徴とするセンシングユニット。 - 前記検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報に基づいて、前記筐体の配置状態の判定情報を出力する手段を、さらに具備する請求項1記載のセンシングユニット。
- 前記筐体を、第1及び第2の部位を有する板状の立体物により構成し、
各々異なる色に対応する波長域を通過させる第1及び第2の光学フィルタを、前記第1及び第2の部位に配置し、
前記出力手段は、前記第1及び第2の部位の何れか一方が外部に露出するように前記筐体が配置された状態で、当該筐体の露出した部位に設置された第1又は第2の光学フィルタを通過して筐体内に導入され前記光センサにより検出された光の色および光の強度のうちの少なくとも一方に基づく判定情報を出力する
ことを特徴とする請求項1記載のセンシングユニット。 - 前記筐体を、第1、第2、第3及び第4の部位を有する四面体状の立体物により構成し、
各々異なる色に対応する波長域を通過させる第1、第2及び第3の光学フィルタを、前記第1乃至第4の各部位のうち3つの部位に配置し、
前記出力手段は、前記第1乃至第4の各部位のうちの3つの部位が外部に露出するように前記筐体が配置された状態で、当該筐体の露出した3つの部位に設置された2つ又は3つの光学フィルタを通過して筐体内に導入され前記光センサにより検出された光の色および光の強度のうちの少なくとも一方に基づく判定情報を出力する
ことを特徴とする請求項1記載のセンシングユニット。 - 外周面に複数の部位を有する立体物からなる筐体と、
前記複数の部位の少なくとも一つに設けられ、外光のうち特定の色に対応する波長域の光を通過させて前記筐体内に導入する光学フィルタと、
前記筐体内に配置され、当該筐体内に導入された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を検出する光センサと、
前記筐体が、その複数の部位のうち特定の部位が光の到来方向である上面又は前面、もしくは光が到来しない底面又は背面となるように配置された状態で、前記光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報に基づいて前記特定の部位を判定し、その判定結果に基づく第1の情報を出力する出力手段と
を具備することを特徴とするセンシングユニット。 - 前記筐体は、その複数の部位にそれぞれ異なる第1の情報を物理的に表示し、
前記出力手段は、
前記筐体の複数の部位を表す情報に関連付けて、当該各部位に表示された第1の情報と、前記光センサにより検出される光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報を記憶した記憶手段と、
前記光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報をもとに、前記記憶手段から前記特定の部位に表示された第1の情報を読み出し、当該読み出された第1の情報を出力する手段と
を備えることを特徴とする請求項5記載のセンシングユニット。 - 複数の機能を有する機能実行装置と、この機能実行装置との間で通信が可能なセンシングユニットとを具備し、
前記センシングユニットは、
外周面に複数の部位を有する立体物からなり、当該立体物の前記複数の部位に前記機能実行装置が有する機能を指定するための命令情報が表記された筐体と、
前記複数の部位の少なくとも一つに設けられ、外光のうち特定の色に対応する波長域の光を通過させて前記筐体内に導入する光学フィルタと、
前記筐体内に配置され、当該筐体内に導入された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を検出する光センサと、
前記筐体がその複数の部位のうち特定の部位が光の到来方向である上面又は前面、もしくは光が到来しない底面又は背面となるように配置された状態で、前記光センサにより検出された光の色及び光の強度のうちの少なくとも一方を表す情報をもとに前記特定の部位又は当該特定の部位に表記された命令情報を識別し、当該識別結果を表す情報を含む制御信号を送信する手段と
を備え、
前記機能実行装置は、
前記センシングユニットから送信された制御信号を受信する手段と、
前記受信された制御信号に含まれる前記識別結果を表す情報に基づいて、当該情報に対応する機能を実行する手段と
を備えることを特徴とする機能制御システム。
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---|---|---|---|
JP2014143687A JP5879397B2 (ja) | 2014-07-11 | 2014-07-11 | センシングユニット及び機能制御システム |
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JP2014143687A JP5879397B2 (ja) | 2014-07-11 | 2014-07-11 | センシングユニット及び機能制御システム |
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