JP7144056B2 - 半導体光位相変調器、ハイブリッド変調器及びssb変調器 - Google Patents
半導体光位相変調器、ハイブリッド変調器及びssb変調器 Download PDFInfo
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Description
一対のチャネル14,15は、伝播するマルチモードの光を挟むように、図1(A)中の第2の箇所A2の左右に、互いに対向して設けられている。一対のチャネル14,15のそれぞれの内側の端部は、位相変調部12Aと重なる。図1中に例示した位相変調器10の場合、図1(A)中の左側のチャネル14の導電型はP型(P+)であり、右側のチャネル15の導電型はN型(N+)である。
本発明の実施形態では、鏡像が形成される第1の箇所A1でキャリアプラズマ効果を発生させる場合に比べて、二光子吸収の発生が防止され、散乱の原因となる自由キャリアの発生が抑制される。よって、変調する光が高出力であっても、変調した光を安定して出力でき、光学損失を低減できる。
次に、本発明の実施形態に係る位相変調器の変形例及び応用例を説明する。以下の変形例及び応用例の説明においては、図1に示した位相変調器10と異なる構成を中心に説明すると共に、位相変調器10における同名の部材と等価な部材については、重複説明を適宜省略する。
図3に示すように、第2変形例に係る位相変調器10Bでは、図1に示した位相変調器10の一対のチャネル14,15と同様、一対のチャネル34,35は、互いに異なる導電型である。しかし、第2変形例では、チャネル34,35のうち拡張光学モードPM2のベース部34,35Aにおける光に近接する部分に、突出部34C,35Cが、隣接して分布する拡張光学モードPM2の隙間に向かって突出するように、それぞれ設けられている。
図4に示すように、第3変形例に係る位相変調器10Cでは、図1に示した位相変調器10の一対のチャネル14,15と同様、一対のチャネル44,45は、互いに異なる導電型である。しかし、第3変形例では一対のチャネル44,45は、PN接合とマルチモードの光とが重なるように、マルチモード導波路12の内側で接合して設けられている。
図5に示すように、第4変形例に係る位相変調器10Dでは、PN接合Jが、マルチモード導波路12の中心軸の位置からN型のチャネル45寄りに変位して配置されている点が、図4に示した第3変形例に係る位相変調器10Cと異なる。このため、第4変形例では、P型のチャネル44の断面積の方が、N型のチャネル45の断面積より大きい。
図6に示すように、第5変形例に係る位相変調器10Eでは、マルチモード導波路12の中心軸に沿って、複数の高濃度部44Dが設けられている点が、図5に示した第4変形例に係る位相変調器10Dと異なる。高濃度部44Dは、P-型の接合面形成部44Cにおける周囲の領域より高いドーピング濃度のP+を有する半導体領域であり、光の伝播方向に沿って生じた2個の拡張光学モードPM2の中間に配置されている。
図7(A)に示すように、第6変形例に係る位相変調器10Fは、マルチモード導波路22と、一対のチャネル14,15とを備える。マルチモード導波路22は、位相変調部12Aと、第1の入力導波路52Aと、第1の出力導波路52Bとを有する。図示を省略するが、チャネル14,15は、拡張光学モードPM2の位置に対応して設けられている。第1の入力導波路52Aは、図1に示した位相変調器10における入力部18Aの代わりに設けられると共に、第1の出力導波路52Bは、位相変調器10における出力部18Bの代わりに設けられている。
図7(B)に示す第7変形例に係る位相変調器10Gのように、位相変調部12Aに向かうに従って断面積が小さくなる、逆テーパ状の第2の入力導波路54Aが用いられてもよい。第7変形例では、マルチモード導波路22への入力光PIの光ビームが、逆テーパ状の第2の入力導波路54Aを通過する際、導波路から一部漏出して拡大するため、シングルモードの入力光PIのパワー密度が低下する。また、第1の入力導波路52Aと対称的に順テーパ状である第2の出力導波路54Bが、位相変調部12Aに設けられている。位相変調部12Aを通過した光は、第2の出力導波路54Bを通過して出力光POとして出力される。
図8(A)に示すように、第8変形例に係る位相変調器10Hは、マルチモード導波路12と、一対のチャネル14,14と、一対のチャネル14,14の間に設けられた中間部56と、を備える。中間部56は、一対のチャネル14,14のそれぞれに接合している。すなわち、第8変形例は、一対のチャネル14,14が同じ導電型であると共に、図8(B)に示すように、一対のチャネル14,14の隙間を埋めるように中間部56を更に備える点が、図1に示した位相変調器10と異なる。
図10(A)に示すように、応用例1に係るハイブリッド変調器60は、第8変形例に係る位相変調器10Hと、位相変調器10Hに接続された第3の入力導波路62と、位相変調器10に接続された第3の出力導波路64とを備える。図10(A)中では、第3の入力導波路62の上側の一端がY字状に分岐し、第3の入力導波路62の分岐部分のそれぞれと2個の位相変調器10Hの入力部とが接続された場合が例示されている。また、図10(A)中では、第3の出力導波路64の下側の一端がY字状に分岐し、第3の出力導波路64の分岐部分のそれぞれと2個の位相変調器10の出力部とが接続されている。
図11に示すように、応用例2に係るSSB変調器70は、搬送波信号源72と、90度位相器74と、反転位相器76と、図1に示した位相変調器10とを備える。搬送波信号源72は、搬送波信号を生成する。90度位相器74は、搬送波信号源72に接続され、搬送波信号源72が生成した搬送波信号の位相を90度変調する。
本発明は上記の開示した実施の形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになると考えられるべきである。例えば、図2中に示した低濃度部24C,25Cと図3中に示した突出部34C,35Cとを両方備えたチャネルを備える位相変調器を実現してもよい。このように、図1~図11中に示した位相変調器に含まれる構成を組み合わせて本発明を構成することもできる。
12 マルチモード導波路
12A 位相変調部
14 チャネル
15 チャネル
16A,16B 電極
18A 入力部
18B 出力部
22 マルチモード導波路
24 チャネル
24C 低濃度部
25 チャネル
25C 低濃度部
34 チャネル
34C 突出部
35 チャネル
35C 突出部
44 チャネル
44C,44C1 接合面形成部
44D 高濃度部
45 チャネル
45C,45C1 接合面形成部
52A 第1の入力導波路
54A 第2の入力導波路
56 中間部
60 ハイブリッド変調器
62 第3の入力導波路
64 第3の出力導波路
70 SSB変調器
A1 第1の箇所
A2 第2の箇所
J PN接合
PI 入力光
PO 出力光
PM1 収縮光学モード
PM2 拡張光学モード
Claims (12)
- シングルモードの光をマルチモードの光に変換し、光の干渉により鏡像が形成される第1の箇所、及び、前記第1の箇所より光のパワー密度が低い第2の箇所を有し、干渉させた光を伝播するマルチモード導波路と、
伝播する光を前記第2の箇所で挟むように対向して設けられると共に前記第1の箇所に設けられることなく、それぞれが周囲の領域のドーピング濃度より高いドーピング濃度を有する一対のチャネルと、
を備える半導体光位相変調器。 - 前記マルチモード導波路は、多モード干渉導波路である、
請求項1に記載の半導体光位相変調器。 - 前記一対のチャネルは、互いに異なる導電型であり、
前記チャネルにおける光に近接する部分に、ドーピング濃度が他の部分より低い低濃度部を有する、
請求項1又は2に記載の半導体光位相変調器。 - 前記一対のチャネルは、互いに異なる導電型であり、
前記チャネルにおける光に近接する部分に、隣接する前記マルチモードの光の隙間に向かって突出するように設けられた突出部を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の半導体光位相変調器。 - 前記一対のチャネルは、互いに異なる導電型であり、PN接合と前記マルチモードの光とが重なるように、前記マルチモード導波路の内側で接合する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体光位相変調器。 - 前記一対のチャネルのうちP型の前記チャネルを光の伝播する方向に直交する面で断面した際の断面積が、前記一対のチャネルのうちN型の前記チャネルの前記断面積より大きい、
請求項5に記載の半導体光位相変調器。 - 前記第2の箇所において隣接する前記マルチモードの光の間に、周囲の領域より高いドーピング濃度を有するP型の高濃度部が設けられている、
請求項6に記載の半導体光位相変調器。 - 前記マルチモード導波路は、位相変調部と、前記位相変調部に接続され前記位相変調部に向かうに従って断面積が大きくなる第1の入力導波路を有し、
前記第1の入力導波路によって前記位相変調部に入力される前記シングルモードの光のパワー密度を低下させる、
請求項1に記載の半導体光位相変調器。 - 前記マルチモード導波路は、位相変調部と、前記位相変調部に接続され前記位相変調部に向かうに従って断面積が小さくなる第2の入力導波路を有し、
前記第2の入力導波路によって前記位相変調部に入力される前記シングルモードの光のパワー密度を低下させる、
請求項1に記載の半導体光位相変調器。 - 前記一対のチャネルの間に、前記一対のチャネルのそれぞれに接合して設けられた中間部を更に備え、
前記一対のチャネル及び前記中間部は、同じ導電型である、
請求項1又は2に記載の半導体光位相変調器。 - 請求項1~10のいずれか一項に記載の半導体光位相変調器と、
前記半導体光位相変調器に接合された誘電体の第3の入力導波路と、
を備えるハイブリッド変調器。 - 請求項1~10のいずれか一項に記載の半導体光位相変調器、
を備えるSSB変調器。
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Subhradeep Pal and Sumanta Gupta,Proposal and Analysis of a Silicon MMI Coupler-Based Electronically Controllable Photonic Switch,IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics,米国,IEEE,2016年03月23日,Volume: 22, Issue: 6,pp.3600214-1 - 3600214-14 |
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