JP7143488B2 - 配達物処理装置、配達物処理方法、及び配達物処理プログラム - Google Patents

配達物処理装置、配達物処理方法、及び配達物処理プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、配達物処理装置、配達物処理方法、及び配達物処理プログラムに関する。
従来、宅配物や、はがき、封筒等の種々の配達対象物を撮影した画像から情報を読み取り、読み取った情報を用いて配達対象物の住所を特定する装置が知られている。この種の装置において、情報を読み取るために用いられるパラメータセットを、情報が付与された状態(例えば住所等が記載されるフォーマット)に応じて利用者が手動で選択することが行われる場合があった。しかしながら、従来の技術では、利用者の手を煩わす必要があり、利便性が十分でない場合があった。
特開2014-182618号公報
本発明が解決しようとする課題は、利便性と認識精度を向上させることができる配達物処理装置、配達物処理方法、及び配達物処理プログラムを提供することである。
実施形態の配達物処理装置は、認識部と、パラメータ選択部と、制御部とを持つ。前記認識部は、配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行い、前記配達対象物に付与された、住所を含む情報を認識する。前記パラメータ選択部は、予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを選択する。前記制御部は、前記パラメータ選択部に前記複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択させ、前記パラメータ選択部により選択されたパラメータセットを用いて前記認識部に前記画像認識処理を実行させ、前記パラメータ選択部により選択された各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、前記パラメータ選択部に所定の条件を満たすパラメータセットを選択させる。
配達物処理システム1の概要図。 区分部19を模式的に示す図。 配達物処理装置20を中心とした機能構成図。 区分スタッカ情報60の一例を示す図。 表示部8に表示される大口顧客モードなどの設定が行われる設定画面IMの一例を示す図。 配達対象物処理装置20により実行される大口顧客モード開始処理の流れを示すフローチャート。 大口顧客フォーマット56に含まれる情報を模式的に示す図。 記憶部50に記憶されたパラメータセット群58の一例を示す図。 画像認識処理が評価された結果の一例を示す図。 処理結果情報62の一例を示す図。 画像認識処理が評価された結果の他の一例を示す図。 配達物処理装置20により実際に配達対象物Pが処理される際に実行される処理の流れを示すフローチャート。 パラメータセット候補選択部28の処理の概念図。 VCS70の表示部に表示される監視画像IM1の一例を示す図。 表示部8に表示される画像認識処理の結果を示す処理結果画像IM2の一例を示す図。 表示部8に表示される画像認識処理の結果を対比可能に示した対比画像IM3の一例を示す図。 更新条件として一定周期が選択された場合に、配達物処理装置20により実際に配達対象物Pが処理される際に実行される処理の流れを示すフローチャート。 更新条件として一定周期が選択された場合に、配達物処理装置20により実際に配達対象物Pが処理される際に実行される処理の他の例を示すフローチャート。 第2の実施形態の配達物処理システム1Aの構成を示す図。 パラメータセット情報テーブルITの一例を示す図。 環境要因の情報を他の配達物処理装置20Aに送信する処理の概念図。
以下、実施形態の配達物処理装置、配達物処理方法、及び配達物処理プログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、配達物処理システム1の概要図である。配達物処理システム1は、宅配物や、はがき、封筒等を含む配達対象物Pを、配達先に応じた区分箇所に区分するシステムである。区分箇所とは、例えば、配達先を大まかな住所区分に分類したグループごとに割り当てられた区分箇所(後述する区分スタッカ)である。配達物処理システム1は、例えば、ベルトコンベアや挟持ベルト等を含む搬送機構12により搬送される配達対象物Pを、撮像部14によって撮像する。なお、以下の説明では、配達対象物Pが、はがき又は封筒等の書状であるものとする。
配達物処理システム1の配達物処理装置20は、撮像部14により撮像された画像から配達対象物Pに付与された住所情報を認識し、認識した住所情報に基づいて配達対象物Pを区分する。住所情報とは、配達対象物Pの配達先の住所を示す情報である。住所情報は、配達対象物Pの差出人の住所を示す情報や、いわゆる狭義の住所の他、氏名又は名称等を含んでもよい。
以下、配達物処理システム1の構成について個別に説明する。配達物処理システム1は、例えば、オペレーションパネル5と、供給部10と、搬送機構12と、撮像部14と、バーコードリーダ(以下、「BCR」と称する。)16と、バーコードライタ(以下、「BCW」と称する。)18と、区分部19と、配達物処理装置20とを備える。配達物処理装置20は、ネットワークNWを介してビデオコーディングシステム(以下、「VCS」と称する。)70に接続される。ネットワークNWは、例えば、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)等を含む。
オペレーションパネル5は、操作部6と表示部8とを備える。操作部6は、利用者による情報の入力操作を受け付ける装置である。操作部6は、キーボードやマウス、タッチパネル、マイク等の入力デバイスを備える。表示部8は、配達物処理システム1の動作状態や処理結果等を表示する。表示部8は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置である。
供給部10は、搬送機構12の上流側に設けられる。供給部10には、搬送機構12に供給される配達対象物Pが、例えば重ねられた状態でセットされる。供給部10は、セットされた配達対象物Pの下端に接するローラ(不図示)を備える。配達対象物Pが供給部10にセットされた状態でローラが回転することにより、配達対象物Pが供給部10から取り出され、搬送機構12に送られる。
搬送機構12は、供給部10から供給された配達対象物Pを区分部19へ向けて搬送する。搬送機構12は、例えば駆動プーリ、駆動モータ、及び搬送ベルトを備える。駆動プーリは、駆動モータの駆動により出力される駆動力により回転する。搬送ベルトは、駆動プーリの回転力により動作してベルト上に置かれた配達対象物Pを搬送する。
撮像部14は、撮像位置に到達した配達対象物Pを撮像し、撮像した画像を配達物処理装置20に出力する。撮像部14は、例えば、移動する配達対象物Pを高解像度に撮影できるラインスキャン方式の複数のスキャナと照明とを備える。ラインスキャン方式のスキャナによってライン画像が取得される。例えば、撮像部14に含まれる画像処理部が、ライン画像を、そのライン画像の短手方向に並べて合成することで、二次元画像を生成する。照明は、搬送機構12により搬送される配達対象物Pに向けて光を照射する。撮像部14は、複数のスキャナを、例えば異なる角度から配達対象物Pを撮影できる位置に配置することで、配達対象物Pの各面に対応したライン画像を取得することができる。
なお、撮像部14は、例えば、所定の平面領域を、一度に撮影可能なカメラであってもよいし、ビデオカメラであってもよい。また、二次元画像を生成する画像処理部は、配達物処理装置20に含まれてもよい。
BCR16は、配達対象物Pに付与されているバーコードから情報を読み取り、読み取った情報を配達物処理装置20に出力する。BCR16により読み取られる情報には、配達対象物Pの識別情報や住所情報等が含まれる。なお、上記の例では、BCR16がバーコードから情報を読み取るものとしたが、バーコードに限定されず、配達物処理装置20は、例えばQRコード(登録商標)等のコード情報から情報を読み取ってもよい。
BCW18は、配達物処理装置20からの指示に基づいて、配達対象物Pにバーコードを印刷する。バーコードは、例えば、人によって視認困難なインクによって印刷される。BCW18は、例えば配達物処理装置20により住所情報が認識された配達対象物Pに対し、認識結果としての住所情報及び識別情報をエンコードしたバーコードを印字する。また、BCW18は、住所情報の認識が完了しなかった配達対象物Pに対しても識別情報をエンコードしたバーコードを印字する。
VCS70は、配達物処理装置20により住所情報が認識できなかった配達対象物Pの画像をVCS70の表示部に表示し、人の視認により住所情報の認識を補助するシステムである。配達物処理装置20は、ビデオコーディングシステム(以下、「VCS」という。)の結果と識別情報との対応関係を保持しておく。
区分部19は、搬送機構12の下流側に設けられる。図2は、区分部19を模式的に示す図である。区分部19は、例えば、搬送機構19Aと、集積搬送機構19B-1~19B-nと、切替部19C-1~19C-(n-1)と、検出センサ19D-1~19D-(n-1)と、集積部19E-1~19E-nとを備える。「n」は、任意の自然数である。以下、上記の機能構成について、特段に区別しない場合は「-(ハイフン)」以下の数字、および記号を省略して説明する。
搬送機構19Aは、搬送機構12により搬送されてきた配達対象物Pを下流側に向けて搬送する。搬送機構19Aは、例えば駆動プーリ、駆動モータ、及び搬送ベルトを備える。集積搬送機構19Bは、搬送機構19Aから分岐する搬送機構である。搬送機構19Aから分岐する集積搬送機構19Bの終端は所定の集積部19Eに接続されている。集積搬送機構19Bは、搬送機構19Aにより搬送されてきた配達対象物Pを集積部19Eに向けて搬送する。
切替部19Cは、集積搬送機構19Bが搬送機構19Aから分岐する分岐点に配置される。切替部19Cは、搬送制御部34(後述)の制御によってオン状態またはオフ状態に制御される。オフ状態とは、切替部19Cが初期位置に位置し、搬送機構19Aから搬送される配達対象物Pをそのまま(図中、D方向)に向けて搬送させる状態(図中、19C-1)である。つまり、オフ状態とは、配達対象物Pを集積搬送機構19Bに分岐させない状態である。これに対して、オン状態とは、搬送機構19Aから搬送されてきた配達対象物Pを集積搬送機構19Bに搬送させる状態(図中、19C-1#)である。なお、全ての切替部19Cが、オン状態に制御されない場合、搬送機構19Aの終端に接続された集積部19E-nに配達対象物Pが集積される。
検出センサ19Dは、搬送機構19A上であって、集積搬送機構19Bが搬送機構19Aから分岐する分岐点の上流側に設けられる。検出センサ19Dは、例えば光学的手法を用いて、配達対象物Pの有無を検出する。
集積部19Eは、例えば、複数の段、及び複数の列に区画された複数の区分スタッカや、リジェクトスタッカ、VCSスタッカ等を含む。例えば、集積部19E-1および19E-2が区分スタッカ、集積部19E-nがリジェクトスタッカ、不図示の集積部19E-n-1がVCSスタッカとして規定される。リジェクトスタッカや、VCSスタッカ等は、区分箇所とは異なる箇所の一例である。
区分スタッカには、配達物処理装置20の指示に基づいて、指示された区分先に対応する配達対象物Pが搬送されて集積される。また、リジェクトスタッカには、区分先が特定されなかった配達対象物Pが集積される。VCSスタッカには、オフラインビデオコーディングが行われた配達対象物Pが集積される。VCSスタッカに集積された配達対象物Pは、再度、供給部10に回される。この場合、前述したBCW18によって印字されたバーコードと、VCSの処理結果とによって搬送先の区分スタッカが判断される。
このような、一度、区分部19に搬送された配達対象物Pに対して、ビデオコーディングを行う処理である「オフラインビデオコーディング」に限らず、「オンラインビデオコーディング」が行われてもよい。「オンラインビデオコーディング」とは、区分部19に搬送されている途中の配達対象物に対して、ビデオコーディングを行い、ビデオコーディングされた配達対象物Pを、他の配達対象物Pと同じように区分スタッカに区分する処理である。
図3は、配達物処理装置20を中心とした機能構成図である。配達物処理装置20は、例えば、住所認識部22、パラメータセット候補選択部28、評価部30、及び制御部31を備える。制御部31は、表示制御部32、搬送制御部34、及び通信制御部36を含む。住所認識部22は、「認識部」の一例であり、パラメータセット候補選択部28、及び評価部30は、「パラメータ選択部」の一例である。
本実施形態では、制御部31は、配達物処理装置20の各機能部を統括して制御する制御部である。すなわち、住所認識部22、パラメータセット候補選択部28、及び評価部30の動作として以下に説明される処理は、制御部31によって住所認識部22、パラメータセット候補選択部28、及び評価部30が制御されることで実現される。言い換えると、各機能部の動作として以下に説明される処理の主体は、制御部31と読み替えられてもよい。
住所認識部22、パラメータセット候補選択部28、評価部30、制御部31のうち一部又は全部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムを実行することで実現されてもよい。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。記憶部50は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶装置により実現される。記憶部50には、住所認識部22による画像認識処理で用いられる文字認識辞書52や、住所情報の一覧を格納された住所データベース54、大口顧客フォーマット56、パラメータセット群58、区分スタッカ情報60等が格納されている。
住所認識部22は、OCR部24、及び住所特定部26を備える。OCR部24、及び住所特定部26は、以下に説明する画像認識処理を行う。また、OCR部24、及び住所特定部26は、与えられたパラメータセットを用いて、画像認識処理を行う。パラメータセットとは、画像認識処理に含まれる一以上の処理に用いられるパラメータの集合であり、例えば、2値化処理の閾値、文字認識の成功/不成功を決定する閾値等が含まれる。また、パラメータセットには、例えば、カラー画像から二値化画像に変換される際に、RGB(Red-Green-Blue)情報の処理に用いられる閾値が含まれてもよい。このRGB情報の処理に用いられる閾値には、画像に含まれるRGB情報である赤や緑等の枠線(住所記載欄の文字以外の背景)を認識する閾値、または認識した枠線を処理(消去)する閾値が含まれる。また、パラメータセットには、印字や記載された文字等の濃淡の変化に応じて調整されるコントラストを決定する閾値、画像に含まれる個別文字のラベルサイズ(文字列において個別文字を認識する領域)を決定するための閾値等が含まれる。ラベルサイズを決定するための閾値とは、文字が滲んだり(ラベルサイズが大きかったり)、文字が一部消えたり(ラベルサイズが小さかったり)した場合に、文字を適切に認識するために調整される閾値である。
画像認識処理には、OCR(Optical Character Recognition;光学文字認識)処理と、OCR処理を補助する補助処理と、住所特定処理とが含まれる。補助処理とは、画像に含まれる枠線やマークの位置や大きさ等を認識し、これらに基づいて、配達先の住所情報や、差出人の住所情報等が記載される住所記載欄の位置を認識する処理である。住所記載欄には、氏名や、電話番号等が記載される領域が含まれてもよい。住所特定処理は、配達対象物Pに付与された住所を特定する。制御部31は、住所特定処理により特定された住所に基づいて、配達対象物Pを所定の区分スタッカに区分するように区分部19を制御する。
OCR部24は、撮像部14により撮像された画像に対してOCR処理を行い、画像に含まれる文字、記号、数字などを認識する。
住所特定部26は、OCR部24により認識された文字、記号、数字等を用いて、記憶部50に記憶された住所データベース54を検索し、検索によって得られた情報に基づいて、配達対象物に付与された住所を特定する。なお、OCR部24と住所特定部26は、互いの処理結果を提供し合いながら、協働して処理を行ってよい。
本実施形態では、制御部31は、区分スタッカ情報60を参照して、住所特定部26が特定した住所に対応する区分スタッカを特定できたと判定した場合、区分部19に配達対象物Pを特定した住所に対応する区分スタッカに搬送する(区分する)ように制御する。また、制御部31は、区分スタッカ情報60を参照して、住所特定部26が特定した住所に対応する区分スタッカを特定できなかったと判定した場合、区分部19に配達対象物Pをリジェクトスタッカに搬送する(区分する)ように制御する。
図4は、区分スタッカ情報60の一例を示す図である。区分スタッカ情報60は、区分スタッカごとに住所情報が対応付けられた情報である。例えば、1つの区分スタッカに対して、住所情報に含まれる情報(例えば郵便番号や、都道府県、市区町村、ストリート、街区、番地等)のうち、一以上の情報が対応付けられる。例えば、1つの区分スタッカに対して、一以上の市区町村が対応付けられてもよいし、一以上のストリート、または一以上の番地、またはこれらの組み合わせ等が対応付けられていてもよい。制御部31は、例えば、画像認識処理において区分スタッカに配達対象物Pを区分できる程度に住所が認識された場合(配達対象物の住所を予め設定された度合以上特定できた場合)、配達対象物Pを区分スタッカに区分できると判定する。そして、制御部31は、住所ごとに割り当てられた複数の区分スタッカのうち、予め設定された度合以上特定できた住所に基づいて決定可能な区分スタッカに配達対象物Pを区分するように区分部19を制御する。区分スタッカに配達対象物Pを区分できる程度に住所が認識されなかった場合、制御部31は、配達対象物Pを区分スタッカに区分できないと判定する。そして、制御部31は、住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所とは異なる箇所に、配達対象物Pを集積するように区分部19を制御する。
より具体的には、1つの区分スタッカに郵便番号が対応付けられている場合、制御部31は、例えば、画像認識処理において特定した住所のうち、郵便番号を認識することができた場合(「配達対象物の住所を予め設定された度合以上特定できた場合」の一例)、配達対象物Pを認識した郵便番号に対応付けられた区分スタッカに配達対象物Pを区分できると判定し、特定した住所のうち、郵便番号を認識および郵便番号を補完する市区町村などの住所を認識することができなかった場合、配達対象物Pを区分スタッカに区分できない(例えばリジェクトスタッカに区分する)と判定する。
ここで、OCR部24、及び住所特定部26が用いるパラメータセットは、通常の顧客の配達対象物Pに対する処理(通常モード)と、大口顧客の配達対象物Pに対する処理(大口顧客モード)とで異なる。大口顧客とは、同じ住所記載欄を有する複数の配達対象物Pをまとめて発送する顧客である。
例えば、OCR部24は、通常モードが選択されている場合、通常モードに対応付けられたパラメータセットを用いて画像認識処理を行う。この通常モードにおけるパラメータセットに関しては特段の制限はなく、配達物処理装置20は、任意の手法によってパラメータセットを決定してよい。また、OCR部24は、大口顧客モードが選択されている場合、パラメータセット候補選択部28及び評価部30の処理によって選択された、大口顧客モードに対応付けられた複数のパラメータセットを用いて画像認識処理を行う。
パラメータセット候補選択部28は、大口顧客モードが実行される場合において、第1の所定の条件を満たす場合に動作し、記憶部50に記憶されたパラメータセット群58のうちから複数のパラメータセット(パラメータセット候補)を抽出し、抽出したパラメータセット候補からパラメータセットを順次選択する。パラメータセット候補選択部28は、順次選択したパラメータセットを用いて、テスト用の配達対象物Pの画像に対して、住所認識部22に画像認識処理させる。第1の所定の条件とは、後述するパラメータセットの新規設定又は変更が必要であることを示唆する条件である。
パラメータセット候補選択部28は、評価部30の評価結果に基づいて、第2の所定の条件(所定の条件)を満たすパラメータセットを選択する。例えば、第2の所定の条件を満たすパラメータセットは、画像認識処理がされた配達対象物Pのうち、画像認識処理の結果によって配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合が第1の閾値以上のパラメータセットである、または区分スタッカに区分された度合が最も高いパラメータセットである。換言すると、第2の所定の条件を満たすパラメータセットは、配達対象物Pに対する画像認識処理の結果によって配達対象物Pが区分スタッカとは異なる箇所に区分される度合が第1の閾値未満であるパラメータセット、または区分スタッカとは異なる箇所に区分される度合が最も低いパラメータセットである。
評価部30は、住所認識部22による画像認識処理の結果に基づいて、パラメータセットを評価する。評価部30は、画像認識処理された配達対象物Pのうち、画像認識処理の結果によって配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合に基づいて、パラメータセットを評価する。配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合が高い程、その処理に用いられたパラメータセットの評価は高い傾向となる。
搬送制御部34は、例えば住所特定部26の指示に基づいて、区分部19を制御することで配達対象物Pを特定された住所に対応する区分スタッカに区分したり、リジェクトスタッカに配達対象物Pを搬送したりする。また、搬送制御部34は、配達対象物Pが供給部10から取り出され、搬送機構12に送られたタイミングや、搬送機構12が配達対象物Pを搬送する速度、搬送機構19Aが配達対象物Pを搬送する速度、検出センサ19Dの検知結果等に基づいて、配達物処理システム1における配達対象物Pの位置を認識する。そして、搬送制御部34は、配達対象物Pが、住所特定部26により指示された区分スタッカに配達対象物Pを搬送する、集積搬送機構19Bに近づいた場合に、その集積搬送機構19Bの分岐点に設けられた切替部19Cをオン状態に制御する。これにより、配達対象物Pは、住所特定部26により指示された区分スタッカに搬送される。
表示制御部32は、表示部8を制御して、所望の画像を表示させる。通信制御部36は、配達物処理装置20が保持する情報を、通信部40を用いて他の配達物処理装置に送信する。
以下、大口顧客により発送される配達対象物Pを処理するモードである大口顧客モードにおける処理について説明する。大口顧客により発送される配達対象物Pは、一つの或いは有限数のフォーマットで、住所等が印刷(あるいは印刷されたものが貼付)されていることが多い。従って、住所認識部22は、一つのパラメータセットを繰り返し使用して画像認識処理を行うことができる。
本実施形態では、第1の所定の条件が満たされた場合、制御部31は、パラメータ候補選択部28にパラメータセット候補からパラメータセットを順次選択させ、選択したパラメータセットを用いて処理対象の大口顧客の配達対象物Pに対して、住所認識部22に画像認識処理を行わせる。そして、評価部30が、各パラメータセットに対応する画像認識処理がされた結果を評価し、パラメータセット候補選択部28が、処理対象の大口顧客の配達対象物Pを処理するのに用いる、第2の所定の条件を満たすパラメータセットを選択する。以下、具体的に説明する。
大口顧客モードや、大口顧客である顧客、その他の設定は、配達物処理装置20のオペレータの操作によって行われてもよい。図5は、表示部8に表示される大口顧客モードなどの設定が行われる設定画面IMの一例を示す図である。設定画面IMは、オペレータによって大口顧客としてA社の配達対象物Pを指定する所定の操作が操作部6に対して行われた場合に表示部8に表示される画面の一例である。設定画面IMには、例えば大口顧客モードがオン状態であるか、オフ状態であるか否かを設定するための設定領域A1が含まれる。図中、「A社1」とは、大口顧客であるA社が使用するフォーマットのうち、「1」が付番されたフォーマットを示している。配達物処理装置20のオペレータは、設定領域A1に対して、マウスでクリック、或いは所望の場所をタップすることで、オン/オフの設定や、大口顧客フォーマットの変更の設定、他の大口顧客が使用する大口顧客フォーマットの設定等を行うことができる。
また、設定画面IMには、例えばパラメータセットの選択モードをオペレータが選択するか、配達物処理装置20が自動で選択するか否かを設定するための設定領域A2が含まれる。オペレータは、設定領域A2に対して、所望の場所をマウスでクリック等することで、オペレータによってパラメータセットを選択するモード、又は自動でパラメータセットが選択されるモードを設定することができる。
オペレータが、パラメータセットをオペレータによって選択するモードを設定した場合、例えば設定画面IMはパラメータセットを選択する選択画面に遷移する。図中、「オペレータ操作オン」は、オペレータによってパラメータセットが選択されるモードの設定領域であり、図中、「オペレータ操作オフ」は、自動でパラメータセットが選択されるモードの設定領域である。
また、設定画面IMには、パラメータセットの更新処理が自動で開始されるか、又は手動で開始されるかを設定するための設定領域A3が含まれる。また、設定領域A3には、パラメータセットの更新処理が自動で開始される場合の更新条件(第1の所定の条件)を設定する設定領域が含まれる。パラメータセットが自動更新される場合の更新条件は、(1)画像認識処理の結果が所定条件を満たすこと(図中、「評価結果」と表記)、(2)評価部30が、好適なパラメータセットを選択し、住所認識部22が、選択された好適なパラメータセットを用いて画像認識処理を行ってから一定期間が経過したこと(図中、「一定周期」と表記)、或いは、(3)上記(1)と(2)のうち一方を満たすこと(図中、「統合」と表記)の中から選択される。また、更新条件は、これに限らず、上記(1)と(2)のうち双方を満たすことでもよい。また、これらに限らず、どれかに固定でもよい。
なお、パラメータセットが更新される条件は、オペレータによって所定の操作がされたことであってもよい。この場合、設定画面IMの設定領域A3に含まれる更新開始ボタン(図中、「更新開始」)に対するオペレータの操作によって、パラメータセットの更新が手動で開始される。
図6は、配達対象物処理装置20により実行される大口顧客モード開始処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、例えば、オペレータが、図5で示した設定画面IMに対して、大口顧客モードをオン状態に設定し、大口顧客モードの開始を指示する所定の操作が操作部6に対して行われた場合に実行される。また、本処理では、テスト用の配達対象物Pの画像に含まれる正解の住所情報は、予め分かっていなくてもよい。
まず、住所認識部22が、撮像部14により撮像された所定数のテスト用の配達対象物Pの画像を取得する(ステップS100)。テスト用の配達対象物Pには、後述する同一の特徴情報(例えば同一の大口顧客フォーマット)を有する書状が付与されている。なお、テスト用の配達対象物Pは、例えば実際に処理される配達対象物Pであってもよいし、処理されない配達対象物Pであってもよい。また、テスト用の配達対象物Pの画像は、事前に取得され、記憶部50に記憶された画像が用いられてもよい。
次に、パラメータセット候補選択部28は、取得した画像から特徴情報を取得する(ステップS102)。特徴情報とは、画像における住所記載欄である枠線のサイズや、枠線の種類、枠線の縦横比、枠線の位置、所定のマークの種類、所定のマークの位置等である。制御部31は、処理対象の画像について、住所認識部22に上述した「補助処理」を行わせる。そして、パラメータセット候補選択部28は、補助処理の結果に基づいて、特徴情報を取得する。
次に、パラメータセット候補選択部28は、取得した特徴情報と、大口顧客フォーマット56に含まれる特徴情報とを比較して、類似する特徴情報を抽出する(ステップS104)。次に、パラメータセット候補選択部28は、抽出した類似する特徴情報に基づいて、大口顧客フォーマットを特定する(ステップS106)。また、大口顧客フォーマットを特定するためのステップS102からステップS106までの処理は、オペレータにより予め大口顧客フォーマットが設定画面IMにおいて選定されている場合、省略してもよい。
ここで、図7を用いて大口顧客フォーマットについて説明する。図7は、大口顧客フォーマット56に含まれる情報を模式的に示す図である。大口顧客フォーマット56には大口顧客のフォーマットごとに、枠線の種類や、枠線のサイズ、枠線の縦横比、枠線の配置、マークの種類、マークの配置等を示す情報が記述されている。大口顧客フォーマット56は、「住所記載欄の既知の特徴情報」の一例である。
例えば、パラメータセット候補選択部28は、処理対象の大口顧客フォーマットの枠線の配置が、既知の大口顧客フォーマットの枠線の配置に対して所定の範囲内にある場合、処理対象の大口顧客フォーマットと、既知の大口顧客フォーマットとが類似すると判定する。また、例えば、パラメータセット候補選択部28は、処理対象の大口顧客フォーマットの枠線の大きさを、所定の範囲拡大/縮小したとき既知の大口顧客フォーマットの枠線の大きさと合致する場合、処理対象の大口顧客フォーマットと、既知の大口顧客フォーマットとが類似すると判定する。これによって、配達対象物Pの住所記載欄が、どの大口顧客のフォーマットに該当するかを決定することができる。
ここで、図6に説明を戻す。次に、パラメータセット候補選択部28は、特定した大口顧客フォーマットに対応付けられたパラメータセット候補を抽出する(ステップS108)。このように、パラメータセット候補選択部28は、処理対象の画像から得られるフォーマット(枠線など)に類似するフォーマットを、記憶部50に記憶された大口顧客フォーマット56から抽出し、抽出した大口顧客フォーマットに対応付けられたパラメータセット候補を取得する。
ここで、図8を用いてパラメータセット群について説明する。図8は、記憶部50に記憶されたパラメータセット群58の一例を示す図である。複数のパラメータセットは、それぞれテスト済の大口顧客フォーマットに対応付けられている。例えば大口顧客フォーマット「A社1」(大口顧客A社のフォーマット1)に対しては、パラメータセットA1-1からA1-3が対応付けられ、大口顧客フォーマット「A社2」(大口顧客A社のフォーマット2)に対しては、パラメータセットA2-1からA1-5が対応付けられ、大口顧客フォーマット「B社1」(大口顧客B社のフォーマット1)に対しては、パラメータセットB1-1からB1-4が対応付けられている。例えば、「A社1」に対応付けられたパラメータセット候補は、パラメータセットA1-1からA1-3である。
大口顧客フォーマットに対応付けられたパラメータセットは、その大口顧客フォーマットに記載された住所に対する画像認識処理に用いられるものである。このパラメータセットは、例えば、他のパラメータセットに比して、画像認識処理の結果が良好である。また、パラメータセットは、例えば、大口顧客フォーマットに対して環境要因ごとに一以上設定されたものである。
環境要因とは、例えば、配達物処理装置20が設置された領域の光の強さや、温度の高低、湿度の高低等である。例えば配達対象物Pに対して照射される光が強くなると、配達対象物Pからの反射光が強くなり、撮像部14により取得された画像の鮮明さが低下する場合がある。例えば、反射の影響を低減させるためのパラメータセットが、テスト済みの大口顧客フォーマットに対応付けられている。このパラメータセットは、例えば、実験結果に基づいて、事前に導出され記憶部50に記憶される。また、パラメータセットは、例えば、大口顧客フォーマットに対して所定の要因ごとに一以上設定されたものであってもよい。この所定の要因は、配達対象物Pの印字や、記載された文字等の態様を含む。印字の態様とは、印字や記載された文字の濃さや、太さ等である。印字等の態様が異なることにより、印字や、記載された文字等の輝度値等が変わり画像認識処理の結果が異なる場合があるためである。
また、処理対象の配達対象物Pが、どの大口顧客フォーマットを有しているかを決定する処理は、手動でされてもよい。この場合、例えば、パラメータセット候補選択部28は、オペレータの操作に基づいて、パラメータセット群58から抽出するパラメータセット候補を決定する。例えば、表示制御部32が、既知の特徴情報に対応する大口顧客フォーマットを含む画像を表示部8に表示させる。オペレータは、表示部8に表示された画像に基づいて、処理対象の配達対象物Pの大口顧客フォーマットに類似する大口顧客フォーマットの画像を選択することで、パラメータセット候補が決定される。
ここで、図6に説明を戻す。次に、パラメータセット候補選択部28は、ステップS108で抽出したパラメータセット候補の中からパラメータセットを一つ選択する(ステップS110)。次に、パラメータセット候補選択部28は、パラメータセット候補の中から選択したパラメータセットを住所認識部22に出力する。そして、制御部31は、住所認識部22に所定数のテスト用の配達対象物Pの画像に対して画像認識処理を実行させ、画像認識処理において特定された住所に基づいて、特定された住所に対応する区分スタッカに区分することができるか否かを判定する処理を行い、判定結果を記憶部50に記憶させる(ステップS112)。次に、パラメータセット候補選択部28は、パラメータセット候補のうち全てのパラメータセットが選択され、全てのパラメータセットによって画像認識処理がされたか否かを判定する(ステップS114)。
全てのパラメータセットによって画像認識処理がされていない場合、ステップS110の処理に戻り、選択されていないパラメータセットが選択され、ステップS112においてステップS100で取得された画像に対して行われる。全てのパラメータセットによって画像認識処理がされた場合、評価部30が、ステップS112で記憶部50に記憶された判定結果に基づいて、配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合(区分スタッカに区分できると判定された度合)が第1の閾値以上のパラメータセットが存在するか否かを判定する(ステップS116)。
区分された度合が第1の閾値以上のパラメータセットが存在する場合、パラメータセット候補選択部28が、区分された度合が第1の閾値以上のパラメータセットのうちから、好適なパラメータセットを選択する(ステップS118)。好適なパラメータセットとは、例えば、評価部30の評価が最も高いパラメータセットである。すなわち、配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合が最も高いパラメータセットである。
ここで図9を用いて画像認識処理の評価について説明する。図9は、画像認識処理が評価された結果の一例を示す図である。本図において、図6のステップS106では、大口顧客フォーマットとして「A社1」が選択されたことを前提としている。この場合、住所認識部22は、パラメータセットA1-1からA1-3を順次適用して、それぞれを用いて画像認識処理を実行する。本図では、パラメータセットA1-2が用いられた場合に、配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合(例えば区分率)が最も高かったため、大口顧客フォーマット「A社1」に対して、パラメータセットA1-2が選択される。
ここで、図6に説明を戻す。区分された度合が第1の閾値以上のパラメータセットが存在しない場合、パラメータセット候補選択部28は、所定のパラメータセットを選択する(ステップS120)。所定のパラメータとは、例えば区分スタッカに区分された度合が最も高いパラメータセットである。次に、パラメータセット候補選択部28は、選択したパラメータセットに含まれる一以上のパラメータを所定の範囲において個別に変更して、新規なパラメータセットを生成する(ステップS122)。
次に、パラメータセット候補選択部28は、ステップS122で生成したパラメータセットを住所認識部22に出力する。そして、制御部31は、住所認識部22に所定数のテスト用の配達対象物Pの画像に対して、画像認識処理を実行させ、画像認識処理において特定された住所に基づいて、特定された住所に対応する区分スタッカに区分させて、新規に生成したパラメータセットと、処理結果とを対応付けて記憶部50に記憶させる(ステップS124)。
次に、パラメータ候補選択部28は、ステップS120で選択したパラメータセットに含まれるパラメータを所定の範囲内で網羅的に変更したか否かを判定する(ステップS126)。選択したパラメータセットに含まれるパラメータを網羅的に変更していない場合、ステップS122の処理に戻る。選択したパラメータセットに含まれるパラメータを網羅的に変更した場合、パラメータ候補選択部28は、記憶部50に記憶された新規に生成したパラメータセットのうちから、好適なパラメータセットを選択する(ステップS128)。このように、パラメータ候補選択部28は、好適なパラメータセットを新たに生成する。これにより本フローチャートの処理は終了する。
なお、パラメータ候補選択部28は、新規のパラメータセットを生成するごとに、配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合が第1の閾値以上であるか否かを判定し、区分された度合が第1の閾値以上である場合、新規にパラメータセットを生成することを停止し、そのパラメータセットを好適なパラメータとして選択してもよい。また、ステップS128の処理において、パラメータ候補選択部28は、新規に生成したパラメータセット、およびステップS110で選択したパラメータセットのうちから、好適なパラメータセットを選択してもよい。
上述した処理によって、パラメータセット候補選択部28は、処理対象の配達対象物Pに好適なパラメータセットを選択することができる。
[フローチャートの変形例]
また、図6に示すフローチャートの処理は、以下のように変更されてもよい。ステップS116の処理において、評価部30は、配達対象物Pが区分される区分スタッカと、予め記憶部50に記憶された配達対象物Pの正解住所とを比較して、配達対象物Pが正解住所に対応する区分スタッカに区分された度合(区分スタッカに区分できると判定された度合)が第2の閾値以上のパラメータセット(「第2の条件を満たすパラメータセット」の一例)が存在するか否かを判定してもよい。「正解住所」とは、配送対象物Pの宛先として配送対象物Pに表示された住所である。「配達対象物Pが正解住所に対応する区分スタッカに区分された度合」とは、例えば、各区分スタッカに区分された複数の配送対象物Pのなかで、正しい区分スタッカに区分された配達対象物Pの割合である。「配達対象物Pが正解住所に対応する区分スタッカに区分された度合」は、例えば、テスト用の複数の配達対象物Pが区分された結果に基づき、導出される。そして、評価部30は、配達対象物Pが正しい区分スタッカに区分された度合が高いパラメータセットほど高い評価を与える。第2の閾値以上のパラメータセットが存在する場合、ステップS118の処理に進み、第2の閾値以上のパラメータセットが存在しない場合、ステップS120の処理に進む。
評価部30は、例えば、配達対象物Pの配達対象物IDごとに、配達対象物Pの正解住所と、正解住所に対応する区分スタッカと、実際に画像認識処理によって配達対象物Pが区分される区分スタッカとを対応付けて、処理結果情報62として記憶部50に記憶させる。図10は、処理結果情報62の一例を示す図である。
そして、評価部30は、処理結果情報62を参照して、正解住所に対応する区分スタッカに区分された度合(例えば区分率)を導出し、導出した度合に基づいて、画像認識処理を評価する。図11は、画像認識処理が評価された結果の他の一例を示す図である。本図では、パラメータセットA1-2によって処理がされた際に正解住所に対応する区分スタッカに区分される度合が最も高かったため、大口顧客フォーマット「A社1」に対して、パラメータセットA1-2が選択される。
正解住所に対応する区分スタッカに区分された度合がパラメータセットの評価に用いられる場合、図6のステップS128では、好適なパラメータセットとして、正解住所に対応する区分スタッカに区分された度合が最も高いパラメータセットが選択される。
上述した処理では、配達物処理装置20は、配達対象物Pが正解住所に対応する区分スタッカに区分された度合に基づいて、好適なパラメータセットを選択することにより、正しい区分スタッカに区分したか否かを考慮せずに、好適なパラメータセットを選択する場合に比して、より好適なパラメータセットを選択することができる。
また、評価部30の画像認識処理の評価は、例えば、テスト用の配達対象物Pの画像に含まれる住所情報(或いは実際に配達対象物Pに付与された情報)と、住所認識部22により画像認識処理がされ取得された情報との相違である誤読率に基づいて、パラメータセットを評価して行われてもよい。この場合、第2の所定の条件を満たす好適なパラメータセットは、例えば、誤読率が所定値以下であるパラメータセット、または誤読率が最も低いパラメータセットである。また、第2の所定の条件を満たすパラメータセットの画像認識処理の評価は、正解住所と画像認識処理により認識した住所の一致率、または正解住所と画像認識処理により認識した住所の一致率と、誤読率とを統合した結果であるスコアに基づいて選択されても行われてもよい。スコアに基づいてパラメータセットの画像認識処理が評価される場合、第2の所定の条件を満たす好適なパラメータセットは、例えば、スコアが所定値以上のパラメータセット、またはスコアが最も高いパラメータセットである。
図12は、配達物処理装置20により実際に配達対象物Pが処理される際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、例えば、図6で説明したようにパラメータセット候補選択部28により好適なパラメータセットが選択された後に実行される処理である。
まず、住所認識部22は、好適なパラメータセットを設定する(ステップS200)。好適なパラメータセットは、上述した図6のステップS118或いはステップS128でパラメータセット候補選択部28により選択され、住所認識部22に出力された好適なパラメータセットである。
次に、制御部31は、住所認識部22に処理対象の画像を取得させ、取得した画像に対して画像認識処理を実行させる(ステップS202)。次に、住所特定部26が、画像認識処理の結果に基づいて、住所情報を特定する(ステップS204)。そして、制御部31は、特定した住所情報に基づいて、配達対象物Pを区分する区分スタッカを特定する。次に、評価部30は、画像認識処理の結果に基づいて、配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合を導出する(ステップS206)。次に、評価部30は、区分された度合が第1の閾値未満であるか否かを判定する(ステップS208)。第1の閾値未満であることは、「第1の所定の条件を満たすこと」の一例である。
区分された度合が第1の閾値未満である場合、ステップS210の処理に進む。この場合、配達物処理装置20は、実行している処理(例えば、配達対象物Pの画像を取得する処理や、画像認識処理等)を一時停止する。ステップS210の処理は、図6のフローチャートのステップS100からステップS128の処理である。すなわち、パラメータセット候補選択部28が、記憶部50に記憶された複数のパラメータセット候補を順次選択する。図13は、パラメータセット候補選択部28の処理の概念図である。
例えば、好適であったパラメータセットが、バルク(同一のフォーマットである多数の配達対象物P)の変化やある環境要因の変化に起因して、好適でなくなり、予め設定された第1の閾値未満となると、図12のS210の処理でパラメータセット候補を絞り込み、新たに好適なパラメータセットを選択する処理が実行される。ある環境要因の変化とは、配達物処理装置20が設置された領域の環境(光や、温度、湿度等)が変わったりすることである。また、環境要因には、装置自体の経年劣化が含まれてもよい。
ステップS208の処理で、区分された度合が第1の閾値以上であると判定された場合、ステップS200で設定しているパラメータセットを維持して、ステップS202の処理に進む。
また、上述した例では、区分された度合が第1の閾値未満である場合に、パラメータセットを再度選択する処理が行われるものとして説明したが、以下に例示する第1の所定の条件を満たす場合にパラメータセットを再度選択する処理が行われてもよい。第1の所定の条件とは、パラメータセットが好適でない場合に生じる種々の現象を認識するための条件である。第1の所定の条件は、例えば、オペレータや装置の運営者によって任意に設定されてよい。例えば、(画像認識処理結果に関する)第1の所定の条件とは、住所認識部22の画像認識処理の結果に対するスコアが所定以下になったことや、VCS70により処理された頻度が所定頻度以上になったことである。
スコアとは、配達対象物Pの大口顧客フォーマットに付与された情報が認識された認識率や、住所特定部26により住所が特定されなかった回数(又は頻度)、VCSスタッカに配達対象物Pが区分された数等のうち、一部又は全部が用いられて統計的に処理された結果である。認識率とは、配達対象物Pの大口顧客フォーマットに付与された情報のうち、画像認識処理によって認識された情報(文字や記号、数字等)の比率である。例えば、認識率が低い場合、住所が特定されなかった回数が多い場合、又はVCSスタッカに区分された数が多い程、スコアは低い傾向で導出される。スコアが低い場合、第1の所定の条件を満たすと判定される。
また、第1の所定の条件は、住所認識部22による画像認識処理の結果と、住所データベース54が検索されることによって特定された住所情報との合致の度合が所定以下であることであってもよい。この場合、合致の度合が低い場合、第1の所定の条件を満たすと判定される。
また、第1の所定の条件は、実際に大口顧客フォーマットに付与された情報と、住所認識部22により画像認識処理がされ取得された情報との相違(以下、「誤読」と称する。)の回数(又は頻度)が所定以上となったことであってもよい。この場合、誤読の回数や頻度が高い場合、第1の所定の条件を満たすと判定される。
誤読の判定として、評価部30は、同一の配達先住所の情報が所定数以上、連続している場合、誤読が発生したと判定してもよい。大口顧客により発送される配達対象物Pの差出人は同一(大口顧客)であり、配達先の住所は配達対象物Pごとに異なる。同一の配達先住所の情報が所定数以上、連続している場合、大口顧客フォーマットの差出人住所の情報が付与された領域が、配達先住所の情報が付与された領域として認識されている場合があるためである。大口顧客フォーマットの場合、本来、差出人住所の情報が同一であり、配達先住所の情報が異なるが、これとは反対に差出人住所の情報が異なり、配達先住所の情報が同一である場合、評価部30は、誤読が発生したと判定する。
また、誤読は、VCS70のオペレータによって入力された情報に基づいて、判定されてもよい。VCS70の表示部には、リアルタイムに所定の配達対象物Pに対する画像認識処理の結果と、撮像された配達対象物Pの画像とが対比可能に表示される。オペレータは、例えば画像認識処理の結果と、配達対象物Pの画像とを比較し、画像認識処理の結果が正しいか否かを判定し、判定結果をVCS70の操作部に対して入力操作する。配達物処理装置20の評価部30は、オペレータによる入力操作に関する情報を取得し、取得した情報を記憶部50に記憶させる。評価部30は、記憶部50に記憶された情報に基づいて、認識率や、誤読率を導出する。表示制御部32は、導出された結果を、表示部8に表示させたる。また、通信制御部36は、通信部40を用いて導出された結果を、VCS70に送信させる。
VCS70は、画像認識処理の結果と、配達対象物Pの画像とを表示部に表示させてもよい。図14は、VCS70の表示部に表示される監視画像IM1の一例を示す図である。監視画像IM1には、例えば配達対象物Pが表示される表示領域A11、配達対象物Pに対する住所認識部22の画像認識処理の結果であるテキスト情報や、図形、記号、数字等の情報が表示される表示領域A12が含まれる。この配達対象物Pは、例えば配達物処理装置20によって処理された配達対象物Pのうち、任意に抽出された配達対象物Pの画像である。また、監視画像IM1には、画像認識処理の結果が正しい場合に、オペレータによって選択操作される選択領域A13、画像認識処理の結果が正しくない場合に、オペレータによって選択操作される選択領域A14が含まれる。
本実施形態では、画像認識処理の結果が第1の所定の条件を満たす場合、パラメータセット候補選択部28及び評価部30が、自動的に好適なパラメータセットを選択し、自動的に画像認識処理の結果を所定以上に維持、又は向上させることができる。この結果、利用者の利便性と認識精度を向上させることができる。
ここで、パラメータセットに含まれるパラメータを画像ごとに生成する場合、高速な処理が実現できない場合があった。また、従来では、人が経験などからパラメータセットを選択する場合があり、利便性に欠け、精度も十分でない場合があった。これに対して、本実施形態の配達物処理装置20は、これらの問題を軽減し、利便性と認識精度を向上させることができる。
また、表示制御部32は、画像認識処理の結果を表示部8に表示させてもよい。図15は、表示部8に表示される画像認識処理の結果を示す処理結果画像IM2の一例を示す図である。例えば、画像IM2には、上述したスコアや、画像認識処理による情報の認識率、誤読率等の情報を表示する表示領域A15が含まれる。また、画像IM2には、スコアを時系列で示した情報を含む表示領域A16や、オペレータが操作することでパラメータセットの変更を設定するパラメータセット変更ボタンを含む設定領域A17が含まれる。
オペレータは、上述した情報を参照することで、パラメータセットが好適であるか否かを認識することができる。パラメータセットが好適でないと判定した場合、オペレータは、パラメータセット変更ボタンを操作することで、パラメータセットを変更することができる。なお、これらの情報は、処理に対してリアルタイムな情報であってもよいし、サンプリング時間において集計された結果に関する情報であってもよい。
なお、大口顧客からの配達対象物Pでは無いが、一定のフォーマットで住所等が記載された配達対象物Pが連続することが想定される場面においても、大口顧客モードを実行してもよい。このような場面が存在する場合、「大口顧客モード」なる名称は変更されてもよい。
また、表示制御部32は、画像認識処理の結果を対比可能に表示部8に表示させてもよい。図16は、表示部8に表示される画像認識処理の結果を対比可能に示した対比画像IM3の一例を示す図である。対比画像IM3には、例えば異なるパラメータセットを用いて処理対象の画像が画像認識処理された結果である画像(例えば二値化画像)が、住所認識部22に用いられたパラメータセットの情報に対応付けられて表示される。例えば、対比画像IM3には、パラメータセットA1-1が用いられて画像認識処理された結果である画像が表示される表示領域A21を含まれる。
また、対比画像IM3には、パラメータセットA1-2を用いて画像認識処理された結果である画像が表示される表示領域A22、パラメータセットA1-3を用いて画像認識処理された結果である画像が表示される表示領域A23、パラメータセットA1-3を用いて画像認識処理された結果である画像が表示される表示領域A24が含まれる。また、表示部8には、現在、住所認識部22に設定されているパラメータセットの情報と、そのパラメータセットによって取得された画像とが対応付けられて表示される。このように異なるパラメータセットが設定され画像認識処理がされた結果である画像が対比可能に表示されることにより、オペレータは、好適なパラメータセットを認識することができる。
また、例えば、オペレータは、対比画像IM3におけるノイズや、情報の鮮明さ等に基づいて、画像認識処理の精度が高いパラメータセットを選択することができる。例えば、対比画像IM3には、住所認識部22に設定されたパラメータセットを現状のまま維持するための操作ボタンを含む領域A25、及び住所認識部22に設定されるパラメータセットを設定するための操作ボタンを含む領域A26が含まれる。
例えば、オペレータによって、領域A26に含まれるパラメータセットを選択するための操作ボタン(図中、パラメータセットA1-1からA1-4のいずれか)が操作され、設定ボタンが操作されると、オペレータによって選択されたパラメータセットが住所認識部22に設定される。なお、表示部8には、4つに限られず、任意の数の画像が表示されてもよい。例えば表示部8には、選択された好適なパラメータセットを用いて画像認識処理の結果である画像が表示されてもよい。
また、制御部31がパラメータセット候補選択部28によって選択されたパラメータセットを用いて住所認識部22に画像認識処理を実行させた後であれば、上述した対比画像IM3は、任意のタイミングで表示部8に表示されてよい。また、対比画像IM3は、オペレータによって所定の操作が操作部6に対して実行された場合に表示部8に表示されてもよい。このように、オペレータは、パラメータセットを、選択することができるため、より利用者の利便性が向上する。
以下、図5の大口顧客モードなどの設定が行われる設定画面IMにおいて、パラメータセットの更新条件(第1の所定の条件)として、「(2)一定周期」が選択された場合について説明する。この場合、配達物処理装置20は、好適なパラメータセットを選択してから一定期間が経過した場合に、再度、好適なパラメータセットの選択を行う。
図17は、更新条件として一定周期が選択された場合に、配達物処理装置20により実際に配達対象物Pが処理される際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
まず、住所認識部22は、好適なパラメータセットを設定する(ステップS300)。好適なパラメータセットは、上述した図6のフローチャートでパラメータセット候補選択部28により選択され、住所認識部22に出力された好適なパラメータセットである。
次に、パラメータセット候補選択部28は、ステップS300の処理で設定された好適なパラメータセットが適用されてから一定期間が経過したか否かを判定する(ステップS302)。なお、一定期間に代えて、所定の数や量の配達対象物Pが処理されたか否かが判定されてもよい。一定期間が経過した場合(「第1の所定の条件を満たした場合」の一例)、ステップS304の処理に進む。なお、この場合、配達物処理装置20は、実行している処理を一時停止する。ステップS304の処理は、パラメータセット候補選択部28が、記憶部50に記憶された複数のパラメータセット候補のうち、好適なパラメータセットを選択する処理である(図6のステップS100からステップS128)。
一定期間が経過していない場合、制御部31は、撮像部14により撮像された画像を住所認識部22に取得させ、取得させた画像に対して住所認識部22に画像認識処理を実行させる(ステップ306)。次に、住所特定部26は、画像認識処理の結果に基づいて、住所情報を特定する(ステップS308)。そして、制御部31は、住所情報の特定結果に基づいて、区分スタッカに配達対象物Pを区分するように区分部19を制御する。これにより、本フローチャートの1ルーチンの処理は終了する。
上述したように更新条件として、「(2)一定周期」が選択された場合、パラメータセット候補選択部28が、一定周期ごとにパラメータセットを更新することにより、画像認識処理の精度が低下することを事前に回避することができる。
図18は、更新条件として一定周期が選択された場合に、配達物処理装置20により実際に配達対象物Pが処理される際に実行される処理の他の例を示すフローチャートである。以下、図17に示すフローチャートの処理と異なる処理について説明する。
ステップS302で一定期間が経過した場合、配達物処理装置20が、設定しているパラメータセットが好適であるか否かを判定するチェック処理を実行する(ステップS303-1)。チェック処理とは、例えば、以下の(1)~(3)の処理である。(1)まず、配達物処理装置20が、実行している処理を一時停止する。(2)次に、住所認識部22が、実行している処理を一時停止する前に用いていたパラメータセットによって、所定数(例えば100個)のテスト用の配達対象物Pの画像を新たに取得し、取得した画像に対して、画像認識処理を実行する。制御部31は、画像認識処理において特定した住所に基づいて、特定した住所に対応する区分スタッカに配達対象物Pを区分するように区分部19を制御し、処理結果を記憶部50に記憶させる。(3)次に、評価部30が、上記の処理結果を取得し、取得した処理結果に基づいて、テスト用の配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合を導出する。そして、評価部30は、区分された度合が高いものほど高い評価を与える。
次に、評価部30は、テスト用の配達対象物Pが区分スタッカに区分された度合が第1の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS303-2)。区分された度合が第1の閾値以上である場合、ステップS306の処理に進む。この場合、配達物処理装置20は、処理対象の配達対象物Pの画像を取得し、一時停止前に用いていたパラメータセットを用いて、画像認識処理を再開する。区分された度合が第1の閾値未満の場合、ステップS304の処理に進む。
なお、ステップS303-1のチェック処理は、配達対象物Pの正解住所に対応する区分スタッカに区分された度合に基づいて行われてもよい。この場合、ステップS303-2において、配達対象物Pの正解住所に対応する区分スタッカがされた度合が第2の閾値以上であるか否かが判定される。
上述したように、配達物処理装置20が、チェック処理を実行し、チェック処理の結果が第2の所定の条件を満たさない場合に、再度、好適なパラメータを選択する処理を実行することにより、無用に好適なパラメータセットを選択する処理が行われることを抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態における配達物処理装置20A-1から20A-nは、他の配達物処理装置から変更前及び変更後のパラメータセットの情報を取得し、取得した情報に基づいて自装置のパラメータセットを更新する。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図19は、第2の実施形態の配達物処理システム1Aの構成を示す図である。配達物処理システム1Aは、配達物処理装置20A-1から20-nを含む。配達物処理装置20A-1から20-nは、ネットワークNWを介して互いに通信する。以下、配達物処理装置20A-1から20-nを区別しない場合は、配達物処理装置20Aと称する。各配達物処理装置20Aは、同一の敷地内に設置されてもよいし、異なる敷地内に設置されてもよい。
以下、一例として配達物処理装置20A-1と、配達物処理装置20A-2との間で行われる処理に着目して説明する。配達物処理装置20A-1において、好適なパラメータセットが他のパラメータセットに変更された場合、配達物処理装置20A-1は、評価部30により選択された好適なパラメータセットと、好適なパラメータセットが選択される前に選択されていた好適なパラメータセットとを比較可能な情報(変更前および変更後のパラメータセットを示す情報)を、配達物処理装置20A-2に送信する。
好適なパラメータセットが他のパラメータセットに変更された原因は、例えば配達物処理装置20が設置された領域の環境要因の変化である。環境要因によって、画像認識処理の結果が変化するため、環境要因が変化する前の好適なパラメータセットは、環境要因が変化した後は好適でなくなる。一方、環境要因の変化に起因せずにパラメータセットを変更した場合、例えばA社1に対応したパラメータセットA1-1からB社B1に対応したパラメータセットB社B1-1に変更した場合、送信しない。但し、フォーマットと環境要因の要素が共に変更された場合、送信する。
配達物処理装置20A-2は、変更前のパラメータセットの情報と、変更後のパラメータセットの情報とを、配達物処理装置20A-1から取得する。配達物処理装置20A-2は、配達物処理装置20A-1から取得した情報と、パラメータセット情報テーブルITとに基づいて、配達物処理装置20A-1において環境要因を認識する。また、配達物処理装置20A-2は、配達物処理装置20A-1から取得した情報と、パラメータセット情報テーブルITとに基づいて、環境要因に応じたパラメータセットに変更してよい。
図20は、パラメータセット情報テーブルITの一例を示す図である。パラメータセット情報テーブルITは、配達物処理装置20Aの記憶部50に記憶されている。図20は、環境要因として、配達物処理装置20Aが配置された領域の光の状態の変化に対応する例を示している。パラメータセット情報テーブルITには、例えば大口顧客フォーマット(例えばA社1、A社2、又はB社1)と光の状態(例えば明るい、中程度、又は暗い)との組み合わせに対して、パラメータセットが対応付けられている。
配達物処理装置20Aは、他の配達物処理装置20Aから取得した変更前のパラメータセットの情報、及び変更後のパラメータセットの情報と、パラメータセット情報テーブルITとに基づいて、他の配達物処理装置20Aがパラメータセットを変更した環境要因、又は自装置が変更すべきパラメータセットを認識する。
例えば、配達物処理装置20A-2は、配達物処理装置20A-1においてパラメータセットがパラメータセットA1-1からパラメータセットA1-3に変更されたことを示す情報を取得したものとする。この場合、配達物処理装置20A-2は、例えば大口顧客フォーマット「B社1」に対してパラメータセットB1-1を適用して処理している場合、適用しているパラメータセットB1-1からパラメータセットB1-3に変更する。これにより、配達物処理装置20A-2は、パラメータセットの変更の環境要因に事前に、又は迅速に対応することができる。
なお、上述した例では、配達物処理装置20Aが、他の配達物処理装置20Aから直接、変更前及び変更後のパラメータセットを取得するものとしたが、配達物処理装置20Aから送信された情報を管理する管理装置が、所望の配達物処理装置20Aに変更前及び変更後のパラメータセットを送信してもよい。配達物処理装置20Aと、管理装置とは、ネットワークNWを介して互いに通信する。
例えば、管理装置の記憶部には、情報の送信元の配達物処理装置20Aの識別情報と、情報の送信先の配達物処理装置20Aの識別情報とが対応付けられた対応情報が保持されている。管理装置は、この対応情報に基づいて、送信元の配達物処理装置20Aから取得した情報を、送信先の配達物処理装置20Aに送信する。なお、対応情報には、更新前及び更新後のパラメータセットごとに、送信元及び送信先の配達物処理装置20Aの識別情報が対応付けられていてもよい。
例えば、配達物処理装置20A-1によってパラメータセットA1-1がA1-2に変更された場合、変更前及び変更後のパラメータセットの情報の送信先は、配達物処理装置20A-2であることが対応情報に記憶されている。また、例えば、配達物処理装置20A-1によってパラメータセットA1-3がA1-4に変更された場合、変更前及び変更後のパラメータセットの情報の送信先は、配達物処理装置20A-3であることが対応情報に記憶されている。また、例えば、経年劣化に応じたパラメータセットの変更の情報の送信先は、配達物処理装置20A-1と同程度に使用されている配達物処理装置20Aであることが対応情報に記憶されている。
このように、送信先の配達物処理装置20Aは、送信元におけるパラメータセットの変更の環境要因と同様の環境要因によって、画像認識処理の精度が低下することに対して、事前、又は迅速に対応することができる。
また、配達物処理装置20Aは、更新前及び更新後のパラメータセットの情報を送信することに代えて、環境要因の情報を他の配達物処理装置20Aに送信してもよい。図21は、環境要因の情報を他の配達物処理装置20Aに送信する処理の概念図である。図中、「k」及び「m」は任意の自然数である。例えば、配達物処理装置20Aの記憶部50には、更新前及び更新後のパラメータセットの情報に対して、1又は複数の環境要因の変化に関する情報が対応付けられた環境要因情報が記憶されている。
配達物処理装置20Aは、更新前及び更新後のパラメータセットの情報と、環境要因情報に基づいて、パラメータセットが変更された環境要因の変化を推定し、推定結果である環境要因の変化に関する情報を他の配達物処理装置20Aに送信する。他の配達物処理装置20Aは、送信された環境要因の変化に関する情報を取得する。他の配達物処理装置20Aは、情報テーブル、取得した環境要因の変化、設定されているパラメータセットに基づいて、パラメータセットを変更する。情報テーブルとは、環境要因の変化に対して、変更前及び変更後のパラメータセットとが対応付けられた情報である。
なお、上述した例では、配達物処理装置20Aは、大口顧客の配達対象物Pを処理するものとして説明したが、大口顧客以外の配達対象物Pを処理してもよい。また、例えば大口顧客の配達対象物Pを処理する配達物処理装置20Aは、環境要因の変化に関する情報や、更新前及び更新後のパラメータセットの情報を、大口顧客以外の配達対象物Pを処理する他の配達物処理装置20Aに送信してもよい。大口顧客以外の配達対象物Pを処理する他の配達物処理装置は、この情報を取得し、取得した情報に基づいて、画像認識処理に設定するパラメータセットを変更してもよい。
以上説明した第2の実施形態によれば、配達物処理装置20Aが、他の配達物処理装置20Aから更新前及び更新後のパラメータセットの情報や、環境要因の変化に関する情報を取得することにより、環境要因の変化に対して柔軟に対応することができる。例えば、配達物処理装置20Aは、環境要因の変化によって画像認識処理の精度が低下することに対して、事前、又は迅速に対応することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、複数のパラメータセットからパラメータセットが順次選択され、選択されたパラメータセットを用いて前記画像認識処理を実行され、選択された各パラメータセットに対応する画像認識処理の結果に基づいて、所定の条件を満たすパラメータセットが選択されることで、利用者の利便性と認識精度を向上させることができる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像を、所定のパラメータセットを用いてOCR処理することによって得られた情報から前記配達対象物に付与された、住所を含む情報を認識する認識部と、
所定の処理の開始が指示された場合、又は前記認識部のOCR処理の結果が所定の基準を満たさない場合に動作するパラメータ選択部であって、予め記憶部に記憶された前記認識部に用いられる複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択し、選択したパラメータセットを用いて、前記認識部にOCR処理を実行させ、各パラメータセットに対応するOCR処理の結果を評価して、評価の結果が予め設定された条件を満たす好適なパラメータセットを選択するパラメータ選択部と、
を備える配達物処理装置。
以下、いくつかの技術案の例を付記する。ただし、以下の記載は、上記実施形態の解釈を限定するものではない。
[1]:配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行い、前記配達対象物に付与された、住所を含む情報を認識する認識部と、
予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択し、選択したパラメータセットを用いて前記認識部に前記画像認識処理を実行させ、各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、所定の条件を満たすパラメータセットを選択するパラメータ選択部と、
を備える配達物処理装置。
[2]:[1]に記載の配達物処理装置であって、
前記認識部は、前記画像認識処理において前記配達対象物の住所を特定できた場合、住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所のうち、特定できた前記住所に基づいて決定可能な区分箇所に前記配達対象物を区分し、前記画像認識処理において前記配達対象物の住所を特定できなかった場合、前記住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所とは異なる箇所に、前記配達対象物を集積するように区分部に指示し、
前記パラメータ選択部は、前記配達対象物が前記区分箇所に区分された度合を導出し、導出した度合が第1の閾値以上である場合に、前記所定の条件を満たすと判定する。
[3]:[1]に記載の配達物処理装置であって、
前記認識部は、前記画像認識処理において前記配達対象物の住所を予め設定された度合以上特定できた場合、住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所のうち、前記予め設定された度合以上特定できた住所に基づいて決定可能な区分箇所に前記配達対象物を区分し、前記画像認識処理において前記配達対象物の住所を前記予め設定された度合以上特定できなかった場合、前記住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所とは異なる箇所に、前記配達対象物を集積するように区分部に指示し、
前記パラメータ選択部は、前記配達対象物の住所を予め設定された度合以上特定できた度合が第2の閾値以上である場合に、前記所定の条件を満たすと判定する。
[4]:[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の配達物処理装置であって、
前記複数のパラメータセットのそれぞれは、前記配達対象物における住所記載欄の既知の特徴情報に対応付けられており、
前記パラメータ選択部は、処理対象の前記配達対象物における住所記載欄に類似する特徴を有する前記特徴情報に対応付けられた前記複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択する。
[5]:[4]に記載の配達物処理装置であって、
前記パラメータ選択部は、処理対象の前記配達対象物における住所記載欄の特徴と、記憶部に記憶された前記既知の特徴情報とを比較して、処理対象の画像の特徴に類似する特徴情報を選択する。
[6]:[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の配達物処理装置であって、
前記パラメータ選択部は、前記画像認識処理の結果に基づいて動作する。
[7]:[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の配達物処理装置であって、
前記パラメータ選択部は、前記第所定の条件を満たすパラメータを選択したときから一定期間が経過した場合、パラメータを再度選択し直す。
[8]:[1]乃至[7]のいずれか1つに記載の配達物処理装置であって、
前記パラメータ選択部は、予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットを用いて実行された前記画像認識処理の結果に基づいて、前記複数のパラメータセットのいずれも前記所定の条件を満たさないと判定した場合、前記パラメータセットに含まれる複数のパラメータを個別に変更して、前記所定の条件を満たすパラメータセットを生成する。
[9]:[1]乃至[8]のいずれか1つに記載の配達物処理装置であって、
前記予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットのいずれかを用いて前記画像認識処理を行う処理モードの実行の指示を受け付ける受付部を、更に備え、
前記パラメータ選択部は、前記受付部によって、前記処理モードの実行の指示が受け付けられた場合に、前記予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択し、選択したパラメータセットを用いて前記認識部に前記画像認識処理を実行させ、各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、前記所定の条件を満たすパラメータセットを選択する。
[10]:[1]乃至[9]のいずれか1つに記載の配達物処理装置であって、
前記パラメータ選択部により選択されたパラメータセットに関する画像と、前記認識部による前記画像認識処理の結果に関する画像と、の少なくともどちらか一方を、表示部に表示させる表示制御部を、更に備える。
[11]:[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の配達物処理装置であって、
前記パラメータ選択部により選択された所定の条件を満たすパラメータセットを用いて、前記認識部に前記画像認識処理を実行させた結果に関する画像を、表示部に表示させる表示制御部を、更に備える。
[12]:[1]乃至[11]のいずれか1つに記載の配達物処理装置であって、
前記パラメータ選択部により選択された所定の条件を満たすパラメータセットと、前記所定の条件を満たすパラメータセットが選択される直前に選択されていた所定の条件を満たすパラメータセットとを比較可能な情報を、他の配達物処理装置に送信する通信部を、更に備える。
[13]:[12]に記載の配達物処理装置であって、
前記パラメータ選択部は、前記パラメータ選択部により選択された所定の条件を満たすパラメータセットと、前記所定の条件を満たすパラメータセットが選択される直前に選択されていた所定の条件を満たすパラメータセットとに基づいて、前記所定の条件を満たすパラメータセットが変化した要因を推定し、
前記通信部は、前記パラメータ選択部により推定された要因に関する情報を他の配達物処理装置に送信する。
[14]:配達物処理装置のコンピュータが、
配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行い、
前記配達対象物に付与された、住所を含まれる情報を認識し、
予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択し、
前記選択したパラメータセットを用いて、前記画像認識処理を実行し、
各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、所定の条件を満たすパラメータセットを選択する、
配達物処理方法。
[15]:配達物処理装置のコンピュータに、
配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行わせ、
前記配達対象物に付与された、住所を含まれる情報を認識させ、
予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択させ、
前記選択されたパラメータセットを用いて、前記画像認識処理を実行させ、
各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、所定の条件を満たすパラメータセットを選択させる、
配達物処理プログラム。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行い、前記配達対象物に付与された、住所を含む情報を認識する認識部と、
予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを選択するパラメータ選択部と、
前記パラメータ選択部に前記複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択させ、前記パラメータ選択部により選択されたパラメータセットを用いて前記認識部に前記画像認識処理を実行させ、前記パラメータ選択部により選択された各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、前記パラメータ選択部に所定の条件を満たすパラメータセットを選択させる制御部と、
を備える配達物処理装置。
[C2]
前記制御部は、住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所の1つまたは前記複数の区分箇所とは異なる箇所に前記配達対象物を区分する区分部を制御可能であり、前記認識部の画像認識処理において前記配達対象物の住所が特定された場合、前記複数の区分箇所のうち特定できた前記住所に対応する区分箇所に前記配達対象物を区分するように前記区分部を制御し、前記認識部の画像認識処理において前記配達対象物の住所を特定できなかった場合、前記複数の区分箇所とは異なる前記箇所に、前記配達対象物を区分するように前記区分部を制御し、
前記パラメータ選択部は、前記配達対象物が前記区分箇所に区分された度合を導出し、導出した度合が第1の閾値以上である場合に、前記所定の条件を満たすと判定する、
[C1]に記載の配達物処理装置。
[C3]
前記制御部は、前記認識部の画像認識処理において前記配達対象物の住所が特定された場合、前記配達対象物を住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所のうち特定された前記住所に対応する前記区分箇所に区分できると判定し、前記認識部の画像認識処理において前記配達対象物の住所が特定されなかった場合、前記配達対象物を前記複数の区分箇所には区分できないと判定し、
前記パラメータ選択部は、前記配達対象物が前記区分箇所に区分できると判定された度合を導出し、導出した度合が第1の閾値以上である場合に、前記所定の条件を満たすと判定する、
[C1]に記載の配達物処理装置。
[C4]
前記複数のパラメータセットのそれぞれは、前記配達対象物における住所記載欄の既知の特徴情報に対応付けられており、
前記パラメータ選択部は、処理対象の前記配達対象物における住所記載欄に類似する特徴を有する前記特徴情報に対応付けられた前記複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択する、
[C1]乃至[C3]のいずれか1項記載の配達物処理装置。
[C5]
前記パラメータ選択部は、予め前記記憶部に記憶された前記複数のパラメータセットを用いて実行された前記画像認識処理の結果に基づいて前記複数のパラメータセットのいずれもが前記所定の条件を満たさないと判定された場合、前記パラメータセットに含まれる複数のパラメータを個別に変更して前記所定の条件を満たすパラメータセットを生成する、
[C1]乃至[C4]のいずれか1項記載の配達物処理装置。
[C6]
配達物処理装置のコンピュータが、
予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択し、
前記選択したパラメータセットを用いて、配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行い、
前記配達対象物に付与された、住所を含む情報を認識し、
前記複数のパラメータセットから選択された各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、所定の条件を満たすパラメータセットを選択する、
配達物処理方法。
[C7]
配達物処理装置のコンピュータに、
予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択させ、
前記選択されたパラメータセットを用いて、配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行わせ、
前記配達対象物に付与された、住所を含む情報を認識させ、
前記複数のパラメータセットから選択された各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、所定の条件を満たすパラメータセットを選択させる、
配達物処理プログラム。

1、1A…配達物処理システム、5…オペレーションパネル、6…操作部、8…表示部、14…撮像部、20、20A…配達物処理装置、22…住所認識部、24…OCR部、26…住所特定部、31…制御部、32…表示制御部、34…搬送制御部、36…通信制御部、40…通信部、50…記憶部、56…大口顧客フォーマット、58…パラメータセット群

Claims (5)

  1. 配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行い、前記配達対象物に付与された、住所を含む情報を認識する認識部と、
    予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択し、選択したパラメータセットを用いて前記認識部に前記画像認識処理を実行させ、各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、パラメータセットを選択するパラメータ選択部と、
    前記パラメータ選択部により選択された変更後のパラメータセットと、その直前に選択されていた変更前のパラメータセットとを比較可能な情報を、他の配達物処理装置に送信する通信部と、
    を備え
    前記パラメータ選択部は、前記配達対象物が住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所に区分された度合を導出し、導出した度合が第1の閾値以上である場合に、所定の条件を満たすと判定し、前記所定の条件を満たすパラメータセットを選択する、配達物処理装置。
  2. 前記パラメータ選択部は、変更後及び変更前のパラメータセットに基づいて、パラメータセットが変更された要因を推定し、
    前記通信部は、前記パラメータ選択部により推定された要因に関する情報を他の配達物処理装置に送信する請求項1に記載の配達物処理装置。
  3. 前記パラメータ選択部は、変更後及び変更前のパラメータセットの情報と、変更後及び変更前のパラメータセットの情報に対して1又は複数の環境要因の変化に関する情報が対応付けられた環境要因情報とに基づいて、パラメータセットが変更された環境要因の変化を推定し、
    前記通信部は、前記パラメータ選択部により推定された環境要因の変化に関する情報を他の配達物処理装置に送信する請求項1に記載の配達物処理装置。
  4. 配達物処理装置のコンピュータが、
    予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択し、
    前記選択したパラメータセットを用いて、配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行い、
    前記配達対象物に付与された、住所を含む情報を認識し、
    前記複数のパラメータセットから選択された各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、パラメータセットを選択し、前記選択することは、前記配達対象物が住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所に区分された度合を導出し、導出した度合が第1の閾値以上である場合に、所定の条件を満たすと判定し、前記所定の条件を満たすパラメータセットを選択し、
    選択された変更後のパラメータセットと、その直前に選択されていた変更前のパラメータセットとを比較可能な情報を、他の配達物処理装置に送信する、
    配達物処理方法。
  5. 配達物処理装置のコンピュータに、
    予め記憶部に記憶された複数のパラメータセットからパラメータセットを順次選択させ、
    前記選択したパラメータセットを用いて、配達対象物を撮像する撮像部により撮像された画像に対して画像認識処理を行わせ、
    前記配達対象物に付与された、住所を含む情報を認識させ、
    前記複数のパラメータセットから選択された各パラメータセットに対応する前記画像認識処理の結果に基づいて、パラメータセットを選択させ、前記選択させることは、前記配達対象物が住所ごとに割り当てられた複数の区分箇所に区分された度合を導出し、導出した度合が第1の閾値以上である場合に、所定の条件を満たすと判定し、前記所定の条件を満たすパラメータセットを選択させ、
    選択された変更後のパラメータセットと、その直前に選択されていた変更前のパラメータセットとを比較可能な情報を、他の配達物処理装置に送信させる、
    配達物処理プログラム。
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