JP7143081B2 - 無停電電源システム、無停電電源装置、無停電電源装置制御用プログラムおよび無停電電源装置制御方法 - Google Patents

無停電電源システム、無停電電源装置、無停電電源装置制御用プログラムおよび無停電電源装置制御方法 Download PDF

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Description

本実施形態は、電力系統の停電時に電力の供給を行う無停電電源システム、無停電電源装置、無停電電源装置制御用プログラムおよび無停電電源装置制御方法に関する。
停電時にも電力を安定供給するために、工場、ビル、病院等に無停電電源システムが設置される。昨今の製造機械、制御装置、医療機器等は、コンピュータにより動作が制御される。これらの機器は、動作中に停電が発生すると、データが消失する、作業中の動作が停止する等の不都合を招く。特に医療機器が停電により停止することは、健康に被害が及ぶこととなり非常に不都合である。このように不測の停電を避けるため、停電時に電力の供給を行う無停電電源システムが使用される。
このような無停電電源システムは、電力系統から供給された交流電流を交流直流変換する交流直流変換部と、交流直流変換部から供給された直流電流により充電される蓄電池と、蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換し交流電流を出力する直流交流変換部を有する。
特開2017-050953公報 特開2012-151938公報 特開2016-140684公報
上記のような無停電電源システムは、蓄電池を内蔵する。無停電電源システムによれば、停電時に、蓄電池から放電された直流電流が、直流交流変換部により直流交流変換され、交流電流として負荷に供給される。
しかしながら、停電が発生することは、稀であり、また、停電の継続時間が数時間の長時間となることも稀である。無停電電源システムに内蔵された蓄電池は、充電された状態で長期にわたり放置される。
昨今の電力需要を考えると、無停電電源システムの蓄電池に充電された電力を有効に活用することが望ましいといえる。また、無停電電源システムの購入に多大な投資を行った購入者は、停電を防止する目的のみならず、他の目的にも無停電電源システムを有効に使いたいと考える。無停電電源システムに内蔵された蓄電池は、停電発生時に電流を放電する以外の目的に使用されていないとの問題点があった。
本実施形態は、停電時に電力供給を行うことができるとともに、蓄電池を増設することなく、負荷平準化、省エネルギーに寄与することができる無停電電源システムを提供することを目的とする。
本実施形態は、次のような構成を有することを特徴とする。
(1)次のような構成を備えた第1の無停電電源部。
(1-1)無停電電源システム供給された直流電流により充電されるとともに、直流電流を放電する第1の蓄電池。
(1-2)電力系統から供給された交流電流を交流直流変換し、直流電流を前記第1の蓄電池に供給する、または、前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換し、交流電流を前記電力系統に供給する双方向変換部。
(1-3)前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換し、交流電流を出力する直流交流変換部。
(2)前記電力系統から供給された交流電流を直流電流に変換し第2の蓄電池を充電し、前記第2の蓄電池から放電された直流電流を交流電流に変換し、負荷に出力する、第2の無停電電源部。
(2-2)前記第2の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換し、交流電流を負荷に出力する第2の直流交流変換部。
(3)外部からの指令に基づき、前記電力系統から供給された交流電流を交流直流変換するように、または、前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換するように前記双方向変換部を制御する、制御部。
(4)前記双方向変換部が、前記制御部により、前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換するように制御された時に、前記双方向変換部から出力された交流電流が、前記電力系統を介し、前記第2の無停電電源部に供給される。
(5)前記制御部は、前記第2の無停電電源部の異常が検出された時に、前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換することを停止するように前記双方向変換部を制御する
また、上記の特徴を有する無停電電源装置、無停電電源装置制御用プログラムおよび無停電電源装置制御方法も本実施形態に含まれる。
第1実施形態にかかる無停電電源システムを示す図 第1実施形態にかかる無停電電源システムの制御部のプログラムフローを示す図
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1を参照して本実施形態の一例としての無停電電源システム1について説明する。
(1)無停電電源システム1の全体構成
本無停電電源システム1は、複数の無停電電源部2、制御部3を有する。また、本無停電電源システム1は、本無停電電源システム1の外部に配置された電力監視制御装置5、逆潮流検出部6、停電検出部7、開閉部4に接続される。複数の無停電電源部2から出力された交流電流は、負荷8に供給される。逆潮流検出部6、停電検出部7は、電力供給線91に配置される。電力供給線91は、電力系統9の一部を構成し需要家内に電力を供給する。電力系統9は、商用電源92に接続される。
本実施形態において、同一構成の装置や部材が複数ある場合にはそれらについて同一の番号を付して説明を行い、また、同一構成の個々の装置や部材についてそれぞれを説明する場合に、共通する番号にアルファベットの添え字を付けることで区別する。
本無停電電源システム1において、以下の信号が送受信される。
ピークシフト指令a1
逆潮流情報b1
停電情報c1
変換指令d1
(交流直流変換指令d11)
(直流交流変換指令d12)
(直流交流変換量増減指令d13)
(停止指令d14)
(2)無停電電源部2の構成
無停電電源部2は、電力系統から供給された交流電流を直流電流に変換し蓄電池を充電し、蓄電池から放電された直流電流を交流電流に変換し、出力する電源装置である。本実施形態における無停電電源システム1は、一例として3つの無停電電源部2a、2b、2cにより構成される。無停電電源部2a、2b、2cは、電力需要家の配電室等に設置される。無停電電源部2a、2b、2cは、電力需要家の建屋またはフロアごとに個々に設置されていてもよい。
本実施形態の無停電電源システム1において、無停電電源部2aは待機用、無停電電源部2b、2cは常用として使用される。待機用の無停電電源部2aは、無停電電源部2b、2cに故障が発生した場合、無停電電源部2b、2cをバックアップする目的で設けられる。無停電電源部2b、2cは、常時負荷に交流電流を供給する。
無停電電源部2a、2b、2cは同じ構成を有する。無停電電源部2は、双方向変換部21、蓄電池22、直流交流変換部23、バイパス回路24、入力端子25、補助入力端子26、出力端子27を有する。
無停電電源部2a、2b、2cの各入力端子25a、25b、25cは、電力供給線91に接続され、交流電流が供給される。無停電電源部2b、2cの各出力端子27b、27cは、それぞれ負荷8b、8cが接続され、無停電電源部2b、2cは、それぞれ負荷8b、8cに交流電流を供給する。
無停電電源部2aは待機用として使用される。無停電電源部2b、2cの、各補助入力端子26b、26cは、それぞれ開閉部4b、4cを介し、無停電電源部2aの出力端子27aに接続される。無停電電源部2b、2cの異常時に、無停電電源部2b、2cは、各補助入力端子26b、26cを介し、無停電電源部2aからの交流電流が供給される。
(双方向変換部21)
双方向変換部21は、交流電流を直流電流に、直流電流を交流電流に変換する双方向のインバータ・コンバータにより構成される。双方向変換部21は、蓄電池22の近傍に設置される。双方向変換部21は、交流側が入力端子25を介し電力供給線91に、直流側が蓄電池22および直流交流変換部23に接続される。
双方向変換部21は、交流電流を直流電流に変換するコンバータとしての動作時に、入力端子25を介し電力供給線91から供給された交流電流を直流電流に変換し、直流電流を蓄電池22、直流交流変換部23に供給する。
また、双方向変換部21は、直流電流を交流電流に変換するインバータとしての動作時に、蓄電池22から放電された直流電流を交流電流に変換し、入力端子25を介し交流電流を電力供給線91に出力する。
双方向変換部21は、制御部3から送信される変換指令d1を受信する。変換指令d1が、交流直流変換を指示する交流直流変換指令d11である場合、双方向変換部21は、コンバータとして動作し、入力端子25を介し電力供給線91から供給された交流電流を直流電流に変換し、直流電流を蓄電池22、直流交流変換部23に供給する。
変換指令d1が、直流交流変換を指示する直流交流変換指令d12である場合、双方向変換部21は、インバータとして動作し、蓄電池22から放電された直流電流を交流電流に変換し、入力端子25を介し交流電流を電力供給線91に出力する。
変換指令d1が、交流出力電流の出力量を指示する直流交流変換量増減指令d13である場合、双方向変換部21は、インバータとして動作し、直流交流変換量増減指令d13により指示された出力量となるように、蓄電池22から放電された直流電流を交流電流に変換し、電力供給線91に出力する。
変換指令d1が、変換の停止を指示する停止指令d14である場合、双方向変換部21は、インバータとしての動作を停止する。
双方向変換部21b、21cは、制御部3に接続されていない。双方向変換部21b、21cは、常時コンバータとして動作し、入力端子25b、25cを介し電力供給線91から供給された交流電流を直流電流に変換し、直流電流をそれぞれ蓄電池22b、22c、直流交流変換部23b、23cに供給する。
(蓄電池22)
蓄電池22は、供給された直流電流により充電され、充電された電荷を直流電流として放電する充電可能な蓄電装置である。蓄電池22は、リチウム2次電池のような充電可能な電池が複数組合せられた蓄電池である。蓄電池22は、双方向変換部21および直流交流変換部23の近傍に設置される。蓄電池22は、双方向変換部21および直流交流変換部23に接続される。
双方向変換部21がコンバータとして動作する場合、蓄電池22は、双方向変換部21により交流直流変換された直流電流により充電される。
双方向変換部21がインバータとして動作する場合、蓄電池22から放電された直流電流は、双方向変換部21により直流交流変換され、交流電流として入力端子25から電力供給線91に出力される。また、蓄電池22から放電された直流電流は、直流交流変換部23により直流交流変換され、交流電流として出力端子27から出力される。
(直流交流変換部23)
直流交流変換部23は、直流電流を交流電流に変換するインバータにより構成される。直流交流変換部23は、蓄電池22の近傍に設置される。直流交流変換部23は、交流側が出力端子27に、直流側が蓄電池22および双方向変換部21に接続される。直流交流変換部23は、蓄電池22から放電された直流電流を交流電流に変換し、交流電流を出力端子27に出力する。
無停電電源部2bの直流交流変換部23b、無停電電源部2cの直流交流変換部23cの交流側は、それぞれ出力端子27b、27cを介し、負荷8b、8cに接続される。無停電電源部2aは待機用として使用され、直流交流変換部23aは、直接、負荷に接続されない。無停電電源部2aの直流交流変換部23aは、出力端子27a、開閉部4bを介し、無停電電源部2bの補助入力端子26bに、出力端子27a、開閉部4cを介し、無停電電源部2cの補助入力端子26cに、それぞれ接続される。
(バイパス回路24)
バイパス回路24は、電流の開閉を行うコンタクタ、リレーまたはパワーエレクトロニクス半導体素子のような開閉素子により構成される。バイパス回路24は、無停電電源部2を構成する筐体の内部に配置される。バイパス回路24は、一方が補助入力端子26に、他方が出力端子27に接続される。バイパス回路24は、閉路状態時に、補助入力端子26に供給された交流電流を、出力端子27に供給する。出力端子27に供給された交流電流は、負荷8に供給される。
バイパス回路24は、無停電電源部2の診断回路(図中不指示)により開路閉路が制御される。無停電電源部2の診断回路が、無停電電源部2に異常が発生したと診断した時に、バイパス回路24は、開路状態とされる。無停電電源部2の診断回路が、無停電電源部2に異常が発生していないと診断した時に、バイパス回路24は、閉路状態とされる。
一例として、無停電電源部2の診断回路は、以下のような項目を無停電電源部2の異常として検出する。
m.蓄電池22に関する異常
m1.蓄電池22の残量減少(電池電圧低下)
m2.蓄電池22の出力電圧異常
m3.蓄電池22の出力電流過大
m4.蓄電池22の温度異常
n.双方向変換部21に関する異常
n1.双方向変換部21の出力電圧異常
n2.双方向変換部21の出力電流過大
n3.双方向変換部21の温度異常
n4.変換動作遅延
o.直流交流変換部23に関する異常
o1.直流交流変換部23の出力電圧異常
o2.直流交流変換部23の出力電流過大
o3.直流交流変換部23の温度異常
o4.変換動作遅延
p.その他の異常
p1.冷却ファン異常
(3)制御部3の構成
制御部3は、マイクロコンピュータ等により構成される。制御部3は、無停電電源部2aの近傍、または無停電電源部2aを構成する筐体内に配置される。制御部3は、無停電電源部2aの双方向変換部21aの制御、直流交流変換部23aの出力電流および蓄電池23aの出力電圧の監視を行う。
制御部3は、受信部31、入力部32、送信部33、監視部34、演算部35を有する。
(受信部31)
受信部31は、受信回路により構成される。受信部31は、入力側が通信線を介し電力監視制御装置5に、出力側が演算部35に接続される。受信部31は、電力監視制御装置5から電文にて送信されたピークシフト指令a1を受信し、演算部35に出力する。
(入力部32)
入力部32は、ステータス入力回路または電文受信回路により構成される。入力部32は、入力側が逆潮流検出部6および停電検出部7に、出力側が演算部35に接続される。入力部32は、逆潮流検出部6からステータスまたは電文にて送信された逆潮流情報b1を受信し、演算部35に出力する。また、入力部32は、停電検出部7からステータスまたは電文にて送信された停電情報c1を受信し、演算部35に出力する。
(送信部33)
送信部33は、送信回路により構成される。送信部33は、入力側が演算部35に、出力側が無停電電源部2aの双方向変換部21aに接続される。送信部33は、演算部35にて作成された変換指令d1を、無停電電源部2aの双方向変換部21aに送信する。変換指令d1は、無停電電源部2aの双方向変換部21aに以下の指示を行う電文によるコマンドである。
交流直流変換指令d11
直流交流変換指令d12
直流交流変換量増減指令d13
停止指令d14
(監視部34)
監視部34は、電流検出回路および電圧検出回路により構成される。監視部34は、入力側が直流交流変換部23aおよび蓄電池22aに、出力側が演算部35に接続される。監視部34は、直流交流変換部23aから出力された交流電流を監視し、演算部35に出力する。また、監視部34は、蓄電池22aから出力された直流電流にかかる電圧を監視し、演算部35に出力する。
(演算部35)
演算部35は、マイクロコンピュータのCPU等により構成される。演算部35は、後述するコンピュータプログラムを内蔵する。演算部35は、受信部31、入力部32、送信部33、監視部34に接続される。演算部35は、以下の演算および制御を行う。
(A)受信部31に対する制御
演算部35は、受信部31を制御し、電力監視制御装置5から電文にて送信されたピークシフト指令a1を受信する。
(B)入力部32に対する制御
演算部35は、入力部32を制御し、逆潮流検出部6から送信された逆潮流情報b1を、停電検出部7から送信された停電情報c1を受信する。
(C)送信部33に対する制御
演算部35は、送信部33を制御し以下の指令を無停電電源部2aの双方向変換部21aに送信する。
交流直流変換指令d11
直流交流変換指令d12
直流交流変換量増減指令d13
停止指令d14
交流直流変換指令d11は、双方向変換部21aに、交流電流を直流電流に変換するコンバータとして動作するように指示する指令である。
直流交流変換指令d12は、双方向変換部21aに、直流電流を交流電流に変換するインバータとして動作するように指示する指令である。
直流交流変換量増減指令d13は、インバータとして動作している双方向変換部21aに、交流電流の出力量の増減を指示する指令である。
停止指令d14は、双方向変換部21aに、インバータとしての動作を停止することを指示する指令である。
商用電源92から電力系統9の電力供給線91に交流電流が供給されているときであって、かつ電力監視制御装置5からピークシフト指令a1が送信されていないとき、演算部35は、送信部33を制御し、交流直流変換指令d11を無停電電源部2aの双方向変換部21aに送信する。
商用電源92から電力系統9の電力供給線91に交流電流が供給されているときであって、かつ電力監視制御装置5からピークシフト指令a1が送信されたとき、演算部35は、送信部33を制御し、直流交流変換指令d12を無停電電源部2aの双方向変換部21aに送信する。
商用電源92から電力系統9の電力供給線91に交流電流が供給されているときであって、かつ電力監視制御装置5からピークシフト指令a1が送信されたときであり、さらに、入力部32により受信した逆潮流検出部6からの逆潮流情報b1が逆潮流を示すとき、演算部35は、送信部33を制御し、直流交流変換量増減指令d13を無停電電源部2aの双方向変換部21aに送信し、逆潮流とならないような交流電流の出力量を指示する。
商用電源92から電力系統9の電力供給線91への交流電流の供給が停止し、入力部32により受信した停電検出部7からの停電情報c1が停電を示すとき、演算部35は、送信部33を制御し、停止指令d14を無停電電源部2aの双方向変換部21aに送信する。
(D)監視部34に対する制御
演算部35は、監視部34を制御し、直流交流変換部23aから出力された交流電流を監視する。演算部35は、直流交流変換部23aから出力された交流電流が予め設定された電流値以上である場合、無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したと判断する。
無停電電源部2bまたは2cに異常が発生した場合、無停電電源部2bまたは2cは、バイパス回路24bまたは24cを閉路状態とする。その結果、直流交流変換部23aから出力された交流電流が、バイパス回路24bを介し負荷8bに、またはバイパス回路24cを介し負荷8cに供給される。その結果、直流交流変換部23aから出力された交流電流が予め設定された電流値以上となる。
演算部35は、直流交流変換部23aから出力された交流電流を監視部34を制御して監視し、直流交流変換部23aから出力された交流電流が予め設定された電流値以上である場合、無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したと判断する。
前述のとおり、無停電電源部2bまたは2cは、以下のような項目を無停電電源部2の異常として検出する。
m.蓄電池22に関する異常
m1.蓄電池22の残量減少(電池電圧低下)
m2.蓄電池22の出力電圧異常
m3.蓄電池22の出力電流過大
m4.蓄電池22の温度異常
n.双方向変換部21に関する異常
n1.双方向変換部21の出力電圧異常
n2.双方向変換部21の出力電流過大
n3.双方向変換部21の温度異常
n4.変換動作遅延
o.直流交流変換部23に関する異常
o1.直流交流変換部23の出力電圧異常
o2.直流交流変換部23の出力電流過大
o3.直流交流変換部23の温度異常
o4.変換動作遅延
p.その他の異常
p1.冷却ファン異常
例えば、無停電電源部2bの蓄電池22bの残量が減少し、無停電電源部2bが「m1.蓄電池22の残量減少(電池電圧低下)」であると判断した場合、無停電電源部2bのバイパス回路24bは閉路状態とされる。これにより、直流交流変換部23aから出力された交流電流が、バイパス回路24bを介し負荷8bに供給される。
演算部35は、監視部34を制御して直流交流変換部23aから出力された交流電流を監視し、直流交流変換部23aから出力された交流電流が予め設定された電流値以上であることを検出する。これにより、演算部35は、無停電電源部2bに異常が発生したと判断する。
また、演算部35は、監視部34を制御し、蓄電池22aから出力された直流電流にかかる電圧を監視する。演算部35は、蓄電池22aから出力された直流電流にかかる電圧が予め設定された電圧値以下である場合、蓄電池22aの残量が減少したと判断する。
(開閉部4)
開閉部4は、電流の開閉を行うコンタクタ、リレーまたはパワーエレクトロニクス半導体素子のような開閉素子により構成される。開閉部4b,4cは、無停電電源部2aの近傍に配置される。
開閉部4bは、一方が無停電電源部2bの補助入力端子26bに、他方が無停電電源部2aの出力端子27aに接続される。開閉部4cは、一方が無停電電源部2cの補助入力端子26cに、他方が無停電電源部2aの出力端子27に接続される。
開閉部4b、4cは、保安用に設けられた開閉器である。開閉部4b、4cは、保守点検時に、作業者により手動にて開路状態とされる。開閉部4b、4cは、保守点検時以外の時に、閉路状態とされる。開閉部4b、4cは、無停電電源部2aの出力端子27aから出力された交流電流を、無停電電源部2b、無停電電源部2cに供給する。
(電力監視制御装置5)
電力監視制御装置5は、パーソナルコンピュータ等により構成された電力機器を制御するための装置である。電力監視制御装置5は、電力系統9に接続された電力供給線91の電流、電圧、電力等を観測し、また、需要家の電気設備等の状況を観測し、電力の需給調整を行う。電力監視制御装置5は、電力需要家の配電室等に設置される。
電力監視制御装置5は、電力供給が不足しないように、または電力料金が高額とならないように、需要家の電気設備等の運転の制御を行う。電力監視制御装置5は、電力供給が不足すると予測した場合、または電力料金が高額になると予測した場合に、電力のピークシフトを行うため、電文にてピークシフト指令a1を、制御部3の受信部31に送信する。
(逆潮流検出部6)
逆潮流検出部6は、スマートメータ等により構成された電力供給線91の電気量を測定するための装置である。逆潮流検出部6は、電力系統9に接続された電力供給線91の電流、電圧、電力等を観測し、逆潮流を検出する。逆潮流検出部6は、逆潮流を検出した時に、ステータスまたは電文にて逆潮流情報b1を、制御部3の入力部32に送信する。逆潮流情報b1は、逆潮流があることを示す情報である。逆潮流検出部6は、電力供給線91の近傍に設置される。
(停電検出部7)
停電検出部7は、電圧測定器等により構成された電力供給線91の停電を検出するための装置である。停電検出部7は、電力系統9に接続された電力供給線91の停電を検出する。停電検出部7は、停電を検出した時に、ステータスまたは電文にて停電情報c1を、制御部3の入力部32に送信する。停電情報c1は、停電があることを示す情報である。停電検出部7は、電力供給線91の近傍に設置される。
[1-2.作用]
次に、本実施形態の無停電電源システムの動作の概要を、図1~2に基づき説明する。
[A.ピークシフトが行われない場合]
電力系統9に接続された電力供給線91に停電が発生しておらず、商用電源92から電力が供給されている場合、無停電電源部2の双方向変換部21は、コンバータとして動作する。双方向変換部21は、入力端子25を介し電力供給線91から供給された交流電流を直流電流に変換し、直流電流を蓄電池22、直流交流変換部23に供給する。
無停電電源部2aの双方向変換部21aには、制御部3の送信部33から変換指令d1として交流直流変換指令d11が送信される。これにより、無停電電源部2aの双方向変換部21aは、コンバータとして動作する。
無停電電源部2a、2b、2cの各双方向変換部21a、21b、21cから出力された直流電流は、それぞれ直流交流変換部23a、23b、23cにより交流電流に変換される。負荷8bには、無停電電源部2bの直流交流変換部23bから出力された交流電流が供給される。負荷8cには、無停電電源部2cの直流交流変換部23cから出力された交流電流が供給される。
無停電電源部2aの直流交流変換部23aから出力された交流電流は、直接負荷に供給されない。無停電電源部2aは、無停電電源部2b、2cに故障が発生した場合に、無停電電源部2b、2cをバックアップする待機用として設けられ、負荷に直接接続されていない。
また、双方向変換部21a、21b、21cから出力された直流電流は、双方向変換部21a、21b、21cに接続された各蓄電池22a、22b、22cを充電する。蓄電池22a、22b、22cの充電量は自然放電により減少するため、双方向変換部21a、21b、21cによる蓄電池22a、22b、22cの充電は、随時、行われる。
バイパス回路24b、24cは、開路状態とされ、この段階では無停電電源部2aの直流交流変換部23aから出力された交流電流は、無停電電源部2bを介し負荷8bに供給されておらず、また無停電電源部2cを介し負荷8cに供給されていない。
また、開閉器4b、4cは、常時、閉路状態となっており、無停電電源部2aの出力端子27aから出力された交流電流は、無停電電源部2bの補助入力端子26b、無停電電源部2cの補助入力端子26cに供給されている。開閉部4b、4cは、保安用に設けられた開閉器であり、保守点検時に作業者により手動にて開路状態とされる。
電力系統9に接続された電力供給線91に停電が発生した場合、無停電電源部2bの蓄電池22bから放電された直流電流が、直流交流変換部23bにより交流電流に変換され、負荷8bに供給される。また、無停電電源部2cの蓄電池22cから放電された直流電流が、直流交流変換部23cにより交流電流に変換され、負荷8cに供給される。待機用の無停電電源部2aは、待機状態を継続する。
[B.ピークシフトが行われる場合]
次に、ピークシフトが行われる場合の無停電電源システム1の動作の概要を、制御部3の演算部35の動作を中心に説明する。制御部3の演算部35は、図2に示すプログラムに従って動作を行う。図2に示すプログラムは、制御部3の演算部35に内蔵される。図2に示すプログラムは、制御部3の演算部35により、繰り返し実行される。
ピークシフトが行われる場合、電力監視制御装置5から電文にてピークシフト指令a1が、制御部3の受信部31に送信される。前述のとおり電力監視制御装置5は、電力供給が不足すると予測した場合、または電力料金が高額になると予測した場合に、電力のピークシフトを行うため、電文にてピークシフト指令a1を、制御部3の受信部31に送信する。
(ステップS01:ピークシフト指令a1を受信したか判断する)
演算部35は、電力監視制御装置5からピークシフト指令a1を受信したかの判断を行う。
ピークシフト指令a1を受信したと判断した場合(ステップS01のYES)、ステップS02に移行する。ピークシフト指令a1を受信したと判断しない場合(ステップS01のNO)、再びステップS01に移行し、ピークシフト指令a1の受信待ち状態となる。
(ステップS02:双方向変換部21aに直流交流変換指令d12を送信する。)
ステップS01にてピークシフト指令a1を受信したと判断された場合、演算部35は、送信部33を介し、無停電電源部2aの双方向変換部21aに変換指令d1として直流交流変換指令d12を送信する。無停電電源部2aの双方向変換部21aは、直流交流変換指令d12を受信し、インバータとして動作し、蓄電池22から放電された直流電流を交流電流に変換し、電力供給線91に出力する。
この無停電電源部2aの双方向変換部21aから電力供給線91に出力された交流電流は、無停電電源部2b、2cに供給される。無停電電源部2bに供給された交流電流は、無停電電源部2bの双方向変換部21bにて一旦直流電流に変換されたのち、直流交流変換部23bにて再度交流電流に変換され、負荷8bに供給される。同様に、無停電電源部2cに供給された交流電流は、無停電電源部2cの双方向変換部21cにて一旦直流電流に変換されたのち、直流交流変換部23cにて再度交流電流に変換され、負荷8cに供給される。
または、無停電電源部2aの双方向変換部21aから電力供給線91に出力され、無停電電源部2bに供給された交流電流は、無停電電源部2bの双方向変換部21bにより直流電流に変換され、蓄電池22bに充電される。同様に、無停電電源部2cに供給された交流電流は、無停電電源部2cの双方向変換部21cにより直流電流に変換され、蓄電池22cに充電される。この段階で、無停電電源部2bのバイパス回路24b、無停電電源部2cのバイパス回路24cは、開路状態とされている。
(ステップS03:逆潮流が発生したか判断する)
次に、演算部35は、入力部32を介し逆潮流検出部6から逆潮流情報b1を受信し、逆潮流が発生したかの判断を行う。前述のとおりステップS02にて無停電電源部2aの双方向変換部21aから電力供給線91に出力された交流電流は、無停電電源部2b、2cに供給される。
しかしながら、双方向変換部21aから電力供給線91に出力された交流電流の量が、負荷8b、8cにて消費される電流の量を超える場合、電力供給線91を電力系統9側に流れるいわゆる逆潮流電流が発生する。この逆潮流電流は、蓄電池22aから出力された直流電流が双方向変換部21aにより交流電流に変換されて電力供給線91に出力されたものであり、電力系統9側に流れることは望ましくない。
入力部32を介し逆潮流検出部6から逆潮流を示す逆潮流情報b1を受信したとき、演算部35は、逆潮流が発生したと判断する。逆潮流が発生したと判断した場合(ステップS03のYES)、ステップS04に移行する。逆潮流が発生したと判断しない場合(ステップS03のNO)、ステップS05に移行する。
(ステップS04:双方向変換部21aに直流交流変換量増減指令d13を送信する。)
ステップS03にて逆潮流が発生したと判断された場合、演算部35は、送信部33を介し、無停電電源部2aの双方向変換部21aに変換指令d1として出力電流量を減少させる旨の直流交流変換量増減指令d13を送信する。また、演算部35は、継続して無停電電源部2aの双方向変換部21aに直流交流変換量増減指令d13を送信し、逆潮流とならない範囲で、交流電流の出力量の増減を指示する。
無停電電源部2aの双方向変換部21aは、変換指令d1として出力電流量を減少させる旨の直流交流変換量増減指令d13を受信し、電力供給線91に出力する交流電流の電流量を減少させる。これにより逆潮流が防止される。
(ステップS05:停電が発生したか判断する)
次に、演算部35は、入力部32を介し停電検出部7から停電情報c1を受信し、停電が発生したかの判断を行う。
停電を示す停電情報c1を受信したとき、演算部35は、停電が発生したと判断する。停電が発生したと判断した場合(ステップS05のYES)、ステップS06に移行する。停電が発生したと判断しない場合(ステップS05のNO)、ステップS07に移行する。
(ステップS06:双方向変換部21aに停止指令d14を送信する)
ステップS05にて停電が発生したと判断された場合、演算部35は、送信部33を介し、無停電電源部2aの双方向変換部21aに変換指令d1として停止指令d14を送信する。停止指令d14を受信した無停電電源部2aの双方向変換部21aは、インバータとし直流交流変換を行う動作を停止する。
(ステップS07:無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したか判断する)
次に、演算部35は、無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したかの判断を行う。無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したかの判断は、監視部34にて、直流交流変換部23aから出力された交流電流を監視することにより行われる。演算部35は、直流交流変換部23aから出力された交流電流が予め設定された電流値以上である場合、無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したと判断する。
無停電電源部2bに異常が発生した場合、無停電電源部2bは、バイパス回路24bを閉路状態とする。これにより、無停電電源部2aの直流交流変換部23aから出力された交流電流が、バイパス回路24bを介し負荷8bに供給される。または、無停電電源部2cに異常が発生した場合、無停電電源部2cは、バイパス回路24cを閉路状態とし、無停電電源部2aの直流交流変換部23aから出力された交流電流が、バイパス回路24cを介し負荷8cに供給される。その結果、直流交流変換部23aから出力された交流電流が予め設定された電流値以上となる。
演算部35は、直流交流変換部23aから出力された交流電流を監視部34を制御して監視し、直流交流変換部23aから出力された交流電流が予め設定された電流値以上である場合、無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したと判断する。
前述のとおり、無停電電源部2bまたは2cは、前述のm(m1~m4)、n(n1~n4)、o(o1~o4)、p(p1)にかかる項目を無停電電源部2の異常として検出する。
例えば、無停電電源部2bの蓄電池22bの残量が減少し、無停電電源部2bが「m1.蓄電池22の残量減少(電池電圧低下)」であると判断した場合、無停電電源部2bのバイパス回路24bは閉路状態とされる。これにより、直流交流変換部23aから出力された交流電流が、バイパス回路24bを介し負荷8bに供給される。
演算部35は、監視部34を制御して直流交流変換部23aから出力された交流電流を監視し、直流交流変換部23aから出力された交流電流が予め設定された電流値以上である場合、無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したと判断する。
無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したと判断した場合(ステップS07のYES)、ステップS08に移行する。無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したと判断しない場合(ステップS07のNO)、ステップS09に移行する。
(ステップS08:双方向変換部21aに停止指令d14を送信する)
ステップS07にて無停電電源部2bまたは2cに異常が発生したと判断された場合、演算部35は、送信部33を介し、無停電電源部2aの双方向変換部21aに変換指令d1として停止指令d14を送信する。停止指令d14を受信した無停電電源部2aの双方向変換部21aは、インバータとし直流交流変換を行う動作を停止する。これにより、双方向変換部21aから交流電流が電力供給線91に出力されなくなり、蓄電池22aを電源とする、直流交流変換部23aにより変換された交流電流が、負荷8bまたは8cに供給される。
(ステップS09:蓄電池22aの電圧が低下したか判断する)
次に、演算部35は、無停電電源部2aの蓄電池22aの電圧が低下したかの判断を行う。蓄電池22aの電圧が低下したかの判断は、監視部34にて、蓄電池22aの直流電圧を監視することにより行われる。演算部35は、蓄電池22aの直流電圧が予め設定された電圧値以下である場合、蓄電池22aの電圧が低下したと判断する。
蓄電池22aの電圧が低下したと判断した場合(ステップS09のYES)、ステップS10に移行する。蓄電池22aの電圧が低下したと判断しない場合(ステップS09のNO)、一連のプログラムを終了する。
(ステップS10:双方向変換部21aに停止指令d14を送信する)
ステップS09にて蓄電池22aの電圧が低下したと判断された場合、演算部35は、送信部33を介し、無停電電源部2aの双方向変換部21aに変換指令d1として停止指令d14を送信する。停止指令d14を受信した無停電電源部2aの双方向変換部21aは、インバータとし直流交流変換を行う動作を停止する。これにより、蓄電池22aを電源とする、双方向変換部21aにより変換された交流電流が、電力供給線91に出力されなくなり、蓄電池22aの消耗が防止される。
以上が、無停電電源システム1の動作である。上記のように無停電電源部2aがピークシフトに用いられる。また、無停電電源部2bまたは2cの異常時にも無停電電源部2aが用いられる。
[1-3.効果]
(1)本実施形態によれば、無停電電源システム1は、電力系統から供給された交流電流を交流直流変換し、直流電流を第1の蓄電池22aに供給する、または、第1の蓄電池22aから放電された直流電流を直流交流変換し、交流電流を電力系統9に供給する双方向変換部21aを備えた第1の無停電電源部2aと、第2の蓄電池22bから放電された直流電流を交流電流に変換し、負荷に出力する、第2の無停電電源部2bと、外部からの指令に基づき、電力系統9から供給された交流電流を交流直流変換するように、または、第1の蓄電池22aから放電された直流電流を直流交流変換するように双方向変換部21aを制御する、制御部3と、を有し、双方向変換部21aが、制御部3により、第1の蓄電池22aから放電された直流電流を直流交流変換するように制御された時に、双方向変換部21aから出力された交流電流が、電力系統9を介し、第2の無停電電源部2bに供給されるように構成されるので、停電時に電力供給を行うことができるとともに、蓄電池を増設することなく、負荷平準化、省エネルギーに寄与することができる無停電電源システム1を提供することができる。
待機用に設置された無停電電源部2aが、無停電電源部2b、2cの故障時以外にも有効に活用され、負荷平準化、省エネルギーに寄与することができる。また、無停電電源部2a内の蓄電池が、電源として用いられ、あらたな蓄電池を負荷平準化、省エネルギーのために新設することが不要であるので、経済的である。
(2)本実施形態によれば、無停電電源システム1の制御部3は、逆潮流検出部6により検出された逆潮流に基づき、双方向変換部21aから電力系統9に供給される交流電流が逆潮流とならないように双方向変換部21aを制御するので、接続された電力系統9の商用電源92方向に、無停電電源部2aから出力された電流が供給されることを避けることができる。これにより、電力系統9の電力品質の劣化を避けることができる。
(3)本実施形態によれば、制御部3は、停電検出部7により停電が検出された時に、第1の蓄電池22aから放電された直流電流を直流交流変換することを停止するように双方向変換部21aを制御し、第1の直流交流変換部23aにより、第1の蓄電池22aから放電された直流電流が直流交流変換され、交流電流として出力されるので、電力系統9の停電時にも、待機用に設置された無停電電源部2aを有効に活用することができる。
(4)本実施形態によれば、制御部3は、第2の無停電電源部2bの異常が検出された時に、第1の蓄電池22aから放電された直流電流を直流交流変換することを停止するように双方向変換部21aを制御し、第1の直流交流変換部23aにより、第1の蓄電池22aから放電された直流電流が直流交流変換され、交流電流として出力されるので、第2の無停電電源部2bの蓄電池22bが消耗した時や、第2の無停電電源部2bに故障が発生した時にも、待機用に設置された無停電電源部2aから負荷8bに電流を供給することができるとともに、蓄電池を増設することなく、負荷平準化、省エネルギーに寄与することができる無停電電源システム1を提供することができる。
[2.他の実施形態]
変形例を含めた実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。以下は、その一例である。
(1)上記実施形態では、無停電電源システム1は、3つの無停電電源部2a、2b、2cにより構成されるものとしたが、無停電電源システム1の構成はこれに限られない。例えば、無停電電源システム1は、2つもしくは4つ以上の無停電電源部により構成されていてもよい。また、無停電電源システム1は、双方向変換部21から電力系統9を介し、他の無停電電源部2に交流電流を供給する無停電電源部2aを2つ以上備えていてもよい。
(2)上記実施形態では、無停電電源部2a、2b、2cは同じ構成を有するものとし、無停電電源部2b、2cは双方向変換部21b、21cを有するものとした。しかしながら無停電電源部2b、2cは、双方向変換部21b、21cに代替し、交流電流を直流電流に変換する交流直流変換部を有するものであってもよい。
(3)上記実施形態では、逆潮流検出部6は、無停電電源システム1の外部に設けられるものとしたが、逆潮流検出部6は、無停電電源システム1の内部に設けられるものであってもよい。また、逆潮流検出部6は、無停電電源部2または制御部3に設けられるものであってもよい。
(4)上記実施形態では、停電検出部7は、無停電電源システム1の外部に設けられるものとしたが、停電検出部7は、無停電電源システム1の内部に設けられるものであってもよい。また、停電検出部7は、無停電電源部2または制御部3に設けられるものであってもよい。
(5)上記実施形態では、制御部3は、無停電電源部2aの外部に設けられるものとしたが、制御部3は、無停電電源部2aの内部に設けられるものであってもよい。また、無停電電源部2aは、内部に制御部3を有する、一つの無停電電源装置として構成されるようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、バイパス回路24は、人手により操作されるものとしたが、バイパス回路24は、電力監視制御装置5により開路閉路が制御されるようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、逆潮流情報b1は、逆潮流があることを示す情報であるとしたが、逆潮流情報b1は、逆潮流の量を示す情報であってもよい。
(8)上記実施形態では、停電検出部7は、電圧測定器等により構成されるものとしたが、停電検出部7は、スマートメータ等により構成されるものであってもよい。
1・・・無停電電源システム
2,2a,2b,2c・・・無停電電源部
3・・・制御部
4,4b,4c・・・開閉部
5・・・電力監視制御装置
6・・・逆潮流検出部
7・・・停電検出部
8,8b,8c・・・負荷
9・・・電力系統
21,21a,21b,21c・・・双方向変換部
22,22a,22b,22c・・・蓄電池
23,23a,23b,23c・・・直流交流変換部
24,24a,24b,24c・・・バイパス回路
25,25a,25b,25c・・・入力端子
26,26a,26b,26c・・・補助入力端子
27,27a,27b,27c・・・出力端子
31・・・受信部
32・・・入力部
33・・・送信部
34・・・監視部
35・・・演算部
91・・・電力供給線
92・・・商用電源

Claims (4)

  1. 供給された直流電流により充電されるとともに、直流電流を放電する第1の蓄電池と、
    電力系統から供給された交流電流を交流直流変換し、直流電流を前記第1の蓄電池に供給する、または、前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換し、交流電流を前記電力系統に供給する双方向変換部と、
    前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換し、交流電流を出力する直流交流変換部と、
    を備えた第1の無停電電源部と、
    前記電力系統から供給された交流電流を直流電流に変換し第2の蓄電池を充電し、前記第2の蓄電池から放電された直流電流を交流電流に変換し、負荷に出力する、
    第2の無停電電源部と、
    外部からの指令に基づき、前記電力系統から供給された交流電流を交流直流変換するように、または、前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換するように前記双方向変換部を制御する、制御部と、を有し、
    前記双方向変換部が、前記制御部により、前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換するように制御された時に、前記双方向変換部から出力された交流電流が、前記電力系統を介し、前記第2の無停電電源部に供給され、
    前記制御部は、前記第2の無停電電源部の異常が検出された時に、前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換することを停止するように前記双方向変換部を制御する、
    無停電電源システム。
  2. 前記制御部は、前記電力系統の逆潮流が検出された時に、前記双方向変換部から前記電力系統に供給される交流電流が逆潮流とならないように前記双方向変換部を制御する、
    請求項1に記載の無停電電源システム。
  3. 前記制御部は、前記電力系統の停電が検出された時に、前記第1の蓄電池から放電された直流電流を直流交流変換することを停止するように前記双方向変換部を制御する、
    請求項1または2に記載の無停電電源システム。
  4. 前記異常は、前記第2の無停電電源部の前記第2の蓄電池の残量減少、前記第2の無停電電源部の故障の少なくとも一つを含む、請求項3に記載の無停電電源システム。
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