JP7141396B2 - 刺激及び視標追跡システム - Google Patents

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Description

本発明は、概して、特に、ただし限定されないが、視覚運動性眼振の存在又は強さを特定するのに有用である、刺激及び視標追跡のためのシステム及び方法に関する。
特に幼児の視覚機能を正確に評価することは難しい。視覚認識の視力、運動視及び立体視等の側面を直接査定するために利用でき、且つ/又は小児眼科、検眼及び/又は視覚的電気生理学の広範囲の訓練を受けていない医療従事者が使用するのに特に適している方法はほとんどない。
視覚運動性眼振(OKN)は、連続的に移動するパターン又は刺激によりトリガされる不随意的眼球運動の現象であり、視覚的機能の評価に使用できる。OKNは、視覚刺激内の特徴をスムーズに追うための眼球の動きと、それに続く、眼が刺激の新たな特徴に固定されるリセットのためのイベント(視線移動)との繰返しである。図1(b)は、時間に対する眼球変位のグラフを示し、OKN眼球運動の特徴である鋸刃状のOKNプロファイルを示す。OKNの有無は、視覚特性の客観的な指標であり、神経疾患の査定にも有用であり得る。人の生活において、視覚的問題の早期発見は、その後の治療の結果を大きく改善することも知られている。OKNの強さも、機能的視覚障害(すなわち、OKNが存在するが、弱い)の有用な指標として査定され得る。
視標追跡及びOKNの特定のためのビデオ眼球運動記録技術の使用では、視覚刺激が対象に向けて表示され、対象の眼のビデオが画像処理されてOKNが検出される。国際特許出願国際公開第2014/168492号は、オプティカルフローアルゴリズムを用いてビデオから眼球速度情報を抽出する方法を開示している。OKNを誘発するために表示される視覚刺激は、対比、周波数又はコヒーレンスを含む変調可能な特性を有する高対比の流動パターンを含み得る。これらのパラメータを操作することにより、そこからOKNが存在しなくなるか、又はOKNの強さの所定の閾値より低くなる閾値の測定が可能になる。この閾値は、視覚特性の尺度である。OKN応答に基づく大域運動知覚の査定のため、ランダム及びコヒーレントに移動する黒点の混合からなるランダムドットキネマトグラムが用いられてきた。
1つの広い態様において、本発明は、視覚運動性眼振(OKN)の存在又は強さの特定に有用である、刺激及び視標追跡のための方法であって、
・対象の眼の正面において、
〇少なくとも1つの視覚刺激要素をディスプレイ上に表示し、且つ(対象によって知覚されるように)その可視性を変化させること、又は
〇一連の少なくとも1つの視覚刺激要素を、後に表示された要素が、先に表示された要素に対して(対象によって知覚されるように)異なる可視性を有するように表示すること
により、OKNを誘発するのに有効な視覚刺激を提供することと、
・刺激を見ている対象の眼のビデオを記録することと、
・ビデオを画像処理してOKNを検出することと
を含む方法を含む。
1つの広い態様において、本発明は、視標追跡システムであって、
・ディスプレイであって、少なくとも1つの視覚刺激要素又は一連の少なくとも1つの視覚刺激要素を表示し、且つ(対象によって知覚されるように)その可視性を、後に表示された要素が、先に表示された要素に対して(対象によって知覚されるように)異なる可視性を有するように変化させるように配置されたディスプレイと、
・刺激を見ている対象の眼のビデオを記録するように配置されたカメラと、
・ビデオを画像処理してOKNの存在又は強さを検出するように配置された画像処理システムと
を含む視標追跡システムを含む。
少なくとも幾つかの実施形態において、視覚刺激要素の可視性を変化させることは、視覚刺激要素を(対象によって知覚されるように)消失させることを含む。
少なくとも幾つかの実施形態において、少なくとも1つの視覚刺激は、ディスプレイ上で(対象によって知覚されるように)徐々に消失するか、又は後に表示された要素は、先に表示された要素に対して(対象によって知覚されるように)徐々に消失する。他の実施形態において、視覚刺激の可視性を変化させることは、視覚刺激要素に(対象によって知覚されるように)可視性を増大させるか又は出現させることを含む。少なくとも幾つかの実施形態において、少なくとも1つの視覚刺激要素は、ディスプレイ上で(対象によって知覚されるように)徐々に出現するか、又は後に表示された要素は、先に表示された要素に対して(対象によって知覚されるように)徐々に出現する。
例えば、視覚刺激要素の可視性を変化させること又は視覚刺激要素を消失させることは、視覚刺激要素又は視覚刺激要素の境界の強度(発光強度を含んでいてもよい)、対比(輝度対比、色対比、運動対比又は傾きの対比を含んでいてもよい)、大きさ及び/又は幅(空間周波数)を減少又は増大させることを含み得る。
少なくとも幾つかの実施形態において、視覚刺激の刺激の空間コンテンツ、時間周波数(点滅)、色特性(色)、視差(3D深度)及び回転又は回転速度(回転対称でない場合)は、変化される。
少なくとも幾つかの実施形態において、1つ又は複数の視覚刺激要素は、背景より暗い周縁部及び背景より明るい中央部、並びに/又は背景より明るい周縁部及び背景より暗い中央部を含む。少なくとも幾つかの実施形態において、1つ又は複数の視覚刺激要素は、
・背景より暗い周縁部境界を有する周縁部及び背景より明るい中央部境界を有する中央部、並びに/又は
・背景より明るい周縁部境界を有する周縁部及び背景より暗い中央部境界を有する中央部
を含む。
幾つかの実施形態において、境界線が分解不能であると、これらは、相互に融合して背景と区別できなくなる。視覚刺激要素は、消失するか又は消えることを対象によって知覚される。代替的に、境界線が出現し、背景から区別可能となる。視覚刺激要素は、出現することが対象によって知覚される。
少なくとも幾つかの実施形態において、視覚刺激要素は、円及び/又は楕円を含む。
少なくとも幾つかの実施形態において、視覚刺激要素は、ディスプレイを横切って移動し、それらがディスプレイを横切って移動するにつれて徐々に消失し得る。他の実施形態において、視覚刺激要素は、ディスプレイを横切って移動し、それらがディスプレイを横切って移動するにつれて徐々に出現し得る。
視覚刺激を提供することが、一連の少なくとも1つの視覚刺激要素を、後に表示された要素が、先に表示された要素に対して(対象によって知覚されるように)徐々に消失するように表示することを含む実施形態において、再び、視覚刺激要素は、ディスプレイを横切って移動し得、またそれらがディスプレイを横切って移動するにつれて徐々に消失し得る。視覚刺激を提供することが、一連の少なくとも1つの視覚刺激要素を、後に表示された要素が、先に表示された要素に対して(対象によって知覚されるように)徐々に出現するように表示することを含む実施形態において、再び、視覚刺激要素は、ディスプレイを横切って移動し得、またそれらがディスプレイを横切って移動するにつれて徐々に出現し得る。
少なくとも幾つかの実施形態において、視覚刺激要素は、一連の複数の視覚刺激要素を含む。
少なくとも幾つかの実施形態において、視覚刺激要素は、上側及び下側視覚刺激要素を含む。
少なくとも幾つかの実施形態において、複数の視覚刺激要素は、ディスプレイを横切って同じ又は異なる速度で移動する。
少なくとも幾つかの実施形態において、視覚刺激要素は、ディスプレイを横切って異なる方向に移動する。
少なくとも幾つかの実施形態において、1つ又は複数の視覚刺激要素の視覚的特性は、変化する一方、1つ又は複数の他の視覚刺激要素の視覚的特性は、変化しない。
本明細書で使用される限り、「及び/又は」という用語は、「及び」若しくは「又は」又はその両方を意味する。
本明細書で使用される限り、名詞の語尾の「(s)」は、その名詞の複数形及び/又は単数形を意味する。
「含んでいる」という用語は、本明細書で使用される限り、「少なくとも部分的に~からなる」を意味する。本明細書中のこの用語を含む記述の解釈にあたり、各記述又はクレーム中のその用語を伴う特徴は、すべて存在する必要があるが、他の特徴も存在し得る。「含む」及び「含まれる」などの関係する用語も同様に解釈するものとする。
ここで、本発明を例として且つ下記の図面を参照しながら説明する。
(a)は、眼の写真を示し、変位の変化が典型的にモニタされる眼の領域を示し、(b)は、眼の写真を示し、健全な眼の動きの鋸刃状のプロファイル特性を示す時間に対する眼球変位のグラフを示し、(c)は、眼の写真を示し、眼球変位信号から導き出された眼球速度のグラフを示す。 (a)は、連続的画像フレームがピクセル速度の推測に変形される一例を示し、カメラから受け取った眼の例示的画像であり、(b)は、連続的画像フレームがピクセル速度の推測に変形される一例を示し、オプティカルフローアルゴリズムにより提供されるピクセル速度ベクトルの一例を示し、(c)は、連続的画像フレームがピクセル速度の推測に変形される一例を示し、オプティカルフロー速度ベクトルの速度の領域平均のグラフの一例である。 (a)は、本発明の実施形態の1つの円又は楕円の刺激を示し、(b)は、ディスプレイを横切って左から右に又はその逆に、及び上行と下行とにおいて移動する複数の円及び/又は楕円を含む視覚刺激の実施形態を示す。 強度プロファイルとして示される消失する円又は楕円の刺激の実施形態を示し、右側には、スクリーンの局所的部分において出現するときの消失する視標の出現が示されている。 ディスプレイを横切って3つの行において左から右に3つのストローク幅の刺激レベルで移動する複数のディスク刺激要素を含む視覚刺激の実施形態を示し、ストローク幅は、高から低に減少する。 図5の刺激の、屈折異常を有する観察者の予想知覚を示す。 カメラ、スクリーン及び計算装置を含むシステムの構成要素の概要を示す。 1つの形態のOKN検出又は査定のためのビデオ処理のステップのフローチャートである。 他の形態のOKN検出又は査定のためのビデオ処理のステップのフローチャートである。 (a)は、実験作業に関する後述の説明で言及されるBland-Altmanグラフであり、(b)は、実験作業に関する後述の説明で言及されるBland-Altmanグラフである。 実験作業に関する後述の説明において言及され、普段使用している光学矯正手段を装用しない(したがって無矯正と呼ぶ)トライアル参加者に関する、黄金律であるETDRSチャートを用いて測定された視力と、OKNにより特定された視力との間で得られた相関関係を示す。OKNデータのリスケーリングが適用されている。 実験作業に関する後述の説明において言及され、OKNにより特定された視力(縦軸)と、2名のトライアル参加者のブラーリングのためのETDRSチャート(横軸)との相関関係を示す。この場合、OKNのリスケーリングは適用されていない。 実験作業に関する後述の説明において言及され、より大きいアルファパラメータを用いた、OKNにより特定された視力(縦軸)と、2名のトライアル参加者のブラーリングのためのETDRSチャート(横軸)との相関関係を示す。この場合、OKNのリスケーリングは適用されていない。
刺激及び視標追跡
本発明の方法において述べたように、視覚刺激の可視性は、OKNを介して視覚機能の評価を可能にするため又は後述のような他の査定を行うために変化される。刺激の可視性は、例えば、刺激の可視性を、複数回のトライアルを通じてOKNが終了するか又はOKNの強さ基準未満になるまで徐々に低下させることによって変化させることができる(下降極限法)。刺激の可視性は、不可視レベル(すなわち刺激が観察者にとって「消失」状態にある)から、OKNが始まるか又は強さにおいて強さ基準を超えるように増大する点まで徐々に増大させることができる(上昇極限法)。刺激の可視性は、適応的階段アルゴリズムに従って変化させることができ、これは、患者のOKN応答に応じて一連のトライアルを通じて刺激の可視性を変化させ、刺激の可視性の予想閾値レベルを提供する(階段法)。刺激は、ある刺激範囲において、所定、疑似ランダム又はランダム順に複数回提示することができる。次に、結果として得られたデータに、可視性閾値の計算を可能にする適当な関数を適合させることができる(一定刺激の方法)。試験者は、例えば、ダイヤル又はタッチパッドを用いて、観察者のOKNが停止するか又は強さ基準より低くなるまで刺激の可視性を直接調節し得る(試験者の制御による調節方法)。
視覚刺激要素は、ディスプレイ上で移動し得、その可視性は、視覚刺激要素が移動するにつれて変化するか、又は視覚刺激要素が消失するときにディスプレイ上で静止し得る。少なくとも幾つかの実施形態において、視覚刺激要素は、円及び/又は楕円を含む。移動する視覚刺激要素は、ディスプレイを横切って左から右に、上から下に又はディスプレイを対角線に横切って移動し得る。移動する視覚刺激要素は、同じ速度又は異なる速度で移動し得る。
1つの静止した若しくは移動している視覚刺激要素又は一連の複数の視覚刺激要素が表示され、可視性において変化し得る。視覚刺激要素は、例えば、静止した若しくは移動している視覚刺激要素の1つの行又は列、又は視覚刺激要素の上下の行若しくはそれを超える行、又は2つ以上の隣接する列として表示され得る。
視覚刺激要素は、刺激要素境界の強度(発光強度を含んでいてもよい)、対比(輝度対比、色対比、運動対比又は傾きの対比を含んでいてもよい)、大きさ及び/又は幅(空間周波数)を減少させることにより、可視性が変化するか又は消失し得る。少なくとも幾つかの実施形態において、1つ又は複数の視覚刺激要素の視覚特性は、変化する一方、1つ又は複数の他の視覚刺激要素の視覚特性は、変化しない。
図3(a)は、本発明のある実施形態の1つの円又は楕円の刺激を示し、図3(b)は、ディスプレイを横切って左から右に又はその逆に上下の行で連続して移動する複数の円及び/又は楕円(視覚刺激要素)を含む視覚刺激がある実施形態を示す。上側及び下側の(又は3つ以上の行がある場合には全部の)すべての刺激要素は、ディスプレイを横切って同じ方向に、例えば左から右に同じ又は異なる速度で移動し得る。代替的に、刺激要素は、異なる方向に移動し得、例えば同じ又は異なる速度において、上の行の刺激要素は、ディスプレイを横切って1つの方向に移動し得、下の行等の他の行の刺激要素は、ディスプレイを横切って反対方向に移動し得る。刺激要素は、ディスプレイの上から下に又はその逆に移動し得る。刺激要素は、ディスプレイを対角線に横切って移動し得る。
好ましい形態において、消失する視標刺激(視覚刺激要素)は、背景より暗い周縁部及び背景より明るい中央部、並びに/又は背景より明るい周縁部及び背景より暗い中央部を含む。少なくとも幾つかの実施形態において、周縁部は、外径又は横断寸法OD=αSWと、厚さSW(α-1)/2とを有し、ここで、SWは、中央部の直径又は横断寸法であり、及びαは、1~5又はより好ましくは1~3の範囲である。
1つの消失ディスク刺激要素は、それ自体で図3(a)において、また図3(b)の群列の一部として背景に重ねた状態で示されている。図は、右側において、消失する刺激要素が、それが消失するときに3.0から0に減少することを示す。図4は、右側において、そのαが当初=3.0であり、その後、α=2.0及びα=1.4である消失する刺激要素を示す。
直径又は横断寸法(刺激要素は円でなくてもよい)SWは、logMARで明示される刺激要素のストローク幅とみなされ得る。この中央部は、周縁部又は環状部で囲まれ、これは、一定の厚さSW(α-1)/2であり得、この式は、中央のディスク(幅直径SW)が直径OD=αSWの周囲の外側ディスクに重なっていると考えることから得られる。観察者に対して示される刺激は、このような消失ディスクの集合であり得、それがスクリーンを覆う。水平及び/又は垂直の中心間の間隔DSは、例えば、1~10、より好ましくは2~6の範囲×刺激要素の直径又は横断寸法SWであり得、集合全体は、提示時間全体にわたり、スクリーンを横切って左側又は右側の何れかに一定の角速度で流動する。
図4に示される例において、中央部の当初又は開始時の強度SIは、周辺部のPIより低い。背景強度BIは、周縁部及び中央部の強度間にある。例えば、BIは、当初、PIの約半分であり得る。他の可能な強度プロファイルは、図4に示されている。前述のように、図4の右側の3つの具体的な例において、α=1.4、α=2.0、α=3.0である。それぞれの場合、SI=1.0、PI=0.45及びBI=0.5である。周縁部が中央部より暗い場合、例えば、PIは、最大強度の0~0.5であり得、SIは、最大強度の0.5~1.0であり得、BIは、最大強度の0.4~0.6、典型的には約0.5であり得る。例としての比は、0.9/0.45/0.5及び0.75/0.45/0.5のSI/PI/BIである。
代替的に、強度又は発光強度を増減させる代わりに、円及び/又は楕円がディスプレイを横切って移動するにつれて、対照的な周縁部は、大きさにおいて減少及び/若しくは消失するか、又は大きさにおいて増大し、出現し得る。中心は、実質的に一定のままであり得る。図3(a)は、本発明のある実施形態による1つの円又は楕円の刺激を示し、図3(b)は、視覚刺激がある実施形態を示し、これは、ディスプレイを横切って左から右に又はその逆に上下の行で連続して移動する複数の円及び/又は楕円(視覚刺激要素)を含む。1つの選択肢において、幾つかの刺激要素、例えば1行内の刺激要素は、それらが移動するにつれて消失又は出現される一方、他の刺激要素、例えば他の行の要素は、そうでない。これにより、OKNが生じる方向の査定が可能であり得、それによって可視刺激間の区別の査定が可能であり得、これは、まさに可知差異として知られる。
図5は、ディスプレイを横切って左から右に3つの行で連続して移動する、3つのストローク幅の刺激レベルの複数のディスク視覚刺激要素を含む視覚刺激がある実施形態を示し、ストローク幅は、高から低(左から右)に減少する。視力テストの目的は、観察者が提示された場の存在を検出できなくなるストローク幅の値を特定することである。
図6は、屈折異常を有する観察者の予想される知覚を示す。この場合、図5に示される刺激の知覚は、ここで、すべての場合において劣化している。観察者による知覚は、ディスクが見えるが、ストローク幅パラメータが減少するにつれて徐々に検出しにくくなるというものである。この場合、ディスクの場は、最も小さいストローク幅パラメータ設定(図5の右端のパネル)で完全に消失したように見える。検出可能性の閾値を超え、対象のOKN応答がなくなる(図6の右端のパネル上の「OKNなし」により示される)。何れの図でも、ディスクの場は、検出可能な刺激パターンが存在するときにロバストなOKN応答を誘導するように設計された方法で移動する(例えば、左向き又は右向きの何れかに連続して流動する)ことに留意されたい。
加えて、円及び/又は楕円がディスプレイを横切って移動するにつれて、視覚刺激の空間コンテンツ、速度、時間周波数(点滅)、色特性(色)、視差(3D深度)及び回転又は回転速度(回転対称でない場合)は、変化され得る。
OKNを誘発する視覚刺激は、何れの適当なサイズ及び解像度のVDUでも表示され得、これは、例えば、LED又はLCDディスプレイである。ディスプレイは、例えば、対象の眼から概して約0.5~6mの距離に置かれ得る。ビデオ映像は、好ましくは、ディスプレイの付近に配置されて、眼を見るための明瞭な視線を提供するデジタルカメラ(RBG又は赤外線)を用いて収集される。
若年対象の集中力を高めるために、視覚刺激ビデオに子供の興味を引くビデオセグメント、例えばカートゥーンを点在させ得る。カートゥーン又は他の種類のアニメーションビデオが若年対象の注意を引くのに十分な時間にわたって表示されてから、視覚刺激ビデオがOKNデータ取得に十分な時間にわたって表示される。カートゥーンは、集中力が薄れたとき又は代わりにOKNビデオが終了したときに表示できる。カートゥーンをディスプレイで表示したり消したりすることは、制御機器により自動的に又はオペレータにより手作業で切り換えられ得る。
ビデオ画像処理は、対象の眼において刺激がOKNを誘発したか否か又はOKNの強さを検出するために使用される。OKNが検出されなくなるか、又はOKNが特定の強さ未満となる閾値における刺激パラメータは、視覚特性の指標を提供する。臨床医は、眼球運動から特定される情報を精査し得る。代替的に、抽出された情報に統計的分析プロセスが適用され、OKNの有無を特定し得る。
OKNを検出するためのビデオ処理は、記録されたビデオ映像のもの又はリアルタイムのものであり得る。
幾つかの実施形態は、眼の正面に配置された視覚刺激をさらに含み、刺激は、視覚運動性眼振を誘発するように動作可能である。
幾つかの実施形態は、平均速度情報を既知の視覚運動性眼振速度情報と比較して、刺激に応答した眼の健全性を特定することをさらに含む。
システムは、カメラと計算機能との両方を有するポータブル又はハンドヘルドデバイス、例えばスマートフォン、タブレット又はラップトップデバイスに専用の器具として実装され得る。図7は、眼の映像を記録するためのカメラ60と、刺激を表示するためのスクリーン70と、計算装置80とを含むシステムの構成要素の概要を示す。
画像処理及びOKN検出
OKN検出又は査定のためのビデオ処理は、例えば、オプティカルフローアルゴリズム又は点追跡アルゴリズムを用いてビデオから眼球速度及び/又は変位情報を抽出することを含み得る。ビデオ映像は、対象が視覚刺激を見ているときの眼の速度及び/又は変位の推測を行うため、例えばオプティカルフロー及び/又は点追跡と呼ばれる画像処理アルゴリズムを適用することにより、大まかに特定された眼の角膜輪部領域及び/又は瞳孔領域の内側にあるピクセルの速度及び/又は変位予測を特定するために使用される。好ましい実施形態において、Lucas-Kanadeオプティカルフロー及び/若しくはKanade-Lucas-Tomasi(KLT)又は他の点追跡アルゴリズムが使用され得る。オプティカルフロー及び/又は点追跡アルゴリズムにより提供される速度及び/又は変位推定は、大まかに特定された角膜輪部及び/又は瞳孔領域内のピクセル速度及び/又は変位の平均である。ヒューリスティック分析及び/又はテンプレートマッチングアルゴリズムは、OKNの存在及び方向を特定するために変位及び/及び速度推定に適用され得る。また、速度及び変位推定情報を手作業で健康な眼の速度及び/又は変位情報、並びに特にOKNが存在しなくなるか、若しくはOKNの強さの所定の閾値より低くなる速度閾値と比較して、眼機能及び/又は視経路の比較判定を行い得る。速度及び/又は変位推定は、人の注視方向を追跡するためにも使用され得る。注視方向は、ある人の行動特性、例えばどのような視覚刺激がその人の注意を引くか等の情報を判断するために使用され得る。幾つかの実施形態において、オプティカルフロー及び/又はKLTアルゴリズムは、幾つかのリセットイベントに対応する長さのビデオ映像の連続フレーム間のピクセル速度及び/又は変位情報を特定するために適用される。
各種の実施形態によるOKNの特定方法は、以下のステップにより実行される。眼が刺激を見ている間に眼の映像を含むビデオシーケンスが記録される。幾つかの実施形態において、ビデオ映像は、グレイスケールに変換され、計算の複雑さが軽減される。オプティカルフロー及び/又は点追跡画像処理アルゴリズムがビデオ映像に適用されて、連続するフレームからピクセル速度及び/又は変位情報が特定される。速度及び/又は変位情報は、眼の限定された領域から特定され、その領域は、眼の角膜輪部、及び/又は瞳孔、及び/又は角膜輪部のエッジ部分である。領域は、エッジ検出及び/又は閾値アルゴリズムにより特定された眼の角膜輪部及び/又は瞳孔領域の大まかな推定である。画像処理アルゴリズムは、ビデオ映像の2つの連続するフレームにわたり特定された眼の角膜輪部及び/又は瞳孔領域内のピクセル速度及び/又は変位情報により表されるオプティカルフロー及び/又は点追跡情報を出力する。速度、変位及び方向を含むピクセル速度及び/又は変位情報を直接査定して、OKNの存在及び方向を特定できる。
プロセスのステップの1つの例が図8に示されており、ここでは、2つの連続する画像フレームのピクセル速度推定への変換が示されている。第一のステップ10では、連続するビデオフレームI(t)及びI(t+1)が高精細カラービデオ映像から取得され、グレイスケールに変換される。第二のステップ20では、眼の角膜輪部領域の大まかな特定が、ビデオ映像に適用されたエッジ検出プロセスにより特定されて、エッジマップが特定される。エッジマップは、眼の角膜輪部の位置及びしたがってビデオ映像のうち、オプティカルフロー情報がそこから特定されることになるエリアの特定を表す。エッジマップは、オプティカルフロー情報について正確に特定されなくても有用である。プロセスは、ビデオ映像内のフレーム全体を通じて得られた角膜輪部のエッジマップの変動に対してロバストである。エッジ検出は、理想的には、ヒステリシス閾値処理でプレヴィットオペレータを適用することによって行われる。しかしながら、当業者であれば、他のエッジ検出方式又はオペレータを用いても角膜輪部領域を特定できることがわかるであろう。特定の重量下での接続領域及び画像の境界への接続領域は除去される。第二のステップ20と同時に又はその前に処理され得る第三のステップ30では、オプティカルフロー推定プロセスは、ピクセル強度の空間的及び時間的変化からピクセル速度情報を特定する。図1(c)に示されるように、角膜輪部領域は、刺激が観察されているとき、眼の高速リセットイベント(視線移動)中に速度スパイクを、それ以外の期間中にスムーズな又は一定の速度変化を示す。
図2は、オプティカルフロープロセスをより詳細に示す。図2(a)は、眼を示すビデオ映像の画像又は1つのフレームを示す。図2(b)は、連続フレーム間のピクセルの大きさ及び方向を示す多数のベクトルを示す。図2(c)は、多数の連続フレームに関する図2(b)のピクセルベクトルの平均速度のグラフである。
図8の第4のステップ40では、エッジ検出プロセス20により提供された角膜輪部領域情報が、オプティカルフロープロセス30により提供されたピクセル速度情報と組み合わされて、マスクされた速度場が生成される。マスクされた速度場は、検出された角膜輪部領域内のみの速度情報を表す。第五のステップ50では、マスクされた速度場からの速度情報が平均化されて、ビデオ映像内のある連続フレームペアの速度値が生成される。図8のプロセスは、ビデオ映像内の所望の数の連続フレームに対して実行され、それによって速度グラフが時間の関数として提供される。その後、グラフが分析されてOKN情報が特定される。
より詳細な情報は、国際特許出願国際公開第2014/168492号に記載されており、その内容の全体が参照により本願に援用される。
プロセスのステップの他の例が図9に示されており、そこでは、2つの連続画像フレームのピクセル変位及び速度の推定への変換が示されている。第一のステップ10では、連続ビデオフレームI(t)及びI(t+1)が高精細カラー及び/又は赤外線ビデオ映像から取得され、グレイスケールに変換される。第二のステップ20では、眼の瞳孔領域及び瞳孔中心の大まかな特定が、ビデオフレームに適用される閾値処理アルゴリズム及びモルフォロジ演算により特定される。KLTアリゴリズムは、ビデオフレームI(t+1)の瞳孔中心の新たな位置をピクセル強度の変化に基づいて推定する。2つの連続フレーム内の瞳孔中心を抽出することにより、瞳孔/眼の変位及び速度信号を特定できる。
これらの技術は、実質的に、通常の成人の凝視における頭部運動、瞬き、反射及び他のエラー誘導要素により誘導されるエラーに対して実質的にロバストである。さらに、これらの技術は、幼児又は頭部装着器具に耐えられない対象に使用するために頭部安定手段と組み合わされ得る。したがって、これらの技術は、そうでなければ査定不可能であろう乳幼児に容易に適用可能なビデオ眼球運動記録技術である。これらの技術は、標準的な「市販の」ビデオ機器で実行され得、それにより、それに対応するための高額なハードウェアは不要である。上述の技術から得られる速度及び変位情報グラフは、訓練された臨床専門医により直接分析されること、及び/又はこれから説明するOKN検出プロセスによりさらに処理され得る。
OKNの強さは、以下のように特定できる。OKNを示さないピークは、例えば、それらを閾値と比較して、閾値未満のピークを捨てることによって破棄される。残ったピークの高さの平均が特定され、適当な正規化値
Figure 0007141396000001
によりスケーリングされる。ピークが弱いか、又は正と負との間で均等に分散されていれば低い値になる。反対に、ピークが常に正又は負であれば、測定値は、平均高さでスケーリングされ、符号は、リセットイベントの方向と相関する。
得られた速度情報からOKNを検出するためのプロセスステップに関するより詳細な説明は、国際特許出願国際公開第2014/168492号に記載されている。
さらに、変位信号からOKNの存在及び方向を特定するためにテンプレートマッチングアルゴリズムが使用される。変位信号内の鋸刃パターンを見つけるために、動的時間伸縮(dtw)アルゴリズムが使用される。2つの鋸刃テンプレートが適用されて、左右の両方向のOKNが検出される。
任意選択的に、頭部軌道情報を使用し、頭部軌道情報で視標追跡情報をオフセットして頭部運動に起因する眼球速度及び/又は変位情報を実質的に排除することにより、眼球速度及び/又は変位情報を改善する。例えば、頭部運動の速度及び/又は変位に関するデータは、眼球運動に関するデータとオフセットできるため、非ゼロの頭部速度及び/又は変位に起因するエラーが眼球速度及び/又は変位情報から実質的に削減又は排除される。
前述のように、本発明のシステム及び方法は、視覚運動性眼振の存在又は強さを査定するために有用であり、その有無は、視覚特性の客観的指標であり、また神経疾患の査定にも有用であり得る。本発明は、色覚、奥行き認識(立体視)、運動視、外傷性脳障害、失読症、脳震盪、対比感度、ADHD、眩暈/平衡感覚、疲労、認識機能、神経疾患、多発性硬化症、小児発達障害、脳の視覚路の障害となるあらゆるもの、精神疾患、不安、抑うつ、感覚処理障害若しくはパーキンソン病及び/又はアルツハイマー病等の神経変性疾患の有無又は質の何れか1つ又は複数を査定するためにも有用であり得る。
実験
消失ディスクに基づく刺激が、ETDRS視力表により特定されるような視力を推定する能力をテストした。OKNに基づくテストの再テスト信頼性は、視力表のものよりも高いことがわかった。無矯正の屈折異常を有する成人コホートについて(右眼のみ)、ETDRSとOKN視力データとの間にロバストな相関関係(R2=0.9)が見られた。再校正後の最良適合直線は、テスト(c)の「適合」最低感度を示し、これは、-0.01 logMARであり、視力(m)との一致は、OKN法/VA法で1.04 logMARであった。第二の実験を行い、0.0~0.5 logMARの範囲をテストするためにブラーリングを使用した。2つの刺激パラメータ設定をテストし、それぞれR2=0.76及び0.86という良好な線形適合結果を得た。適合直線係数は、(m=0.62、c=0.05)及び(m=0.50、c=0.21)であった。より薄い刺激では、適合最低感度が最良であり、全体としての視力表との一致が改善されたが、より濃い刺激では感度が最悪であり(c=0.21)、全体としての一致が最低であった(m=0.50)。全体として、OKN及びETDRSを用いた視力間に線形の関係が見られ、さらに、アルファパラメータを調節するのみで視運動性応答を操作することができた。
実験1:屈折異常がある場合の視力検査
方法
参加者:School of Optometry and Vision Scienceにおいて健康な参加者(人数=18名、平均年齢=29±6歳)を募集した。
ETDRS VA表によるベースライン視力:特定の個人の両眼の特性は、相関していると予想されるため、この実験では右眼のみのテータを分析に含めた。参加者に対し、ETDRS型VA表(オーストラリアのMedmont社のAT-20P Medmont Acuity Tester)から3メートル離れて立ち、より高いlogMARレベルのより大きい文字(最大サイズはlogMAR 1.3)から始めて、0.1 logMAR刻みで減少する、より低いlogMARレベルのより小さい文字(最小サイズはlogMAR -0.3)を読むように指示した(各logMARにつき5文字)。まず、最小の完全なラインの読取りを記録し、その後、より小さい、部分的に読み取れたラインからの正しく読み取れた各文字についてさらに0.02 logMARを差し引くことによってスコアを付けた。より低いlogMARスコアは、より小さい分解可能な詳細及びよりよいVAに対応する。ETDRSチャートによるVA測定の継続時間は、1回のテストセッションで参加者1名につき約15分であった。
データ収集及びOKNデータの分析:消失ディスク刺激群列(α=2、SI=0.75、PI=0.45)をこの実験に使用した。群列のパターンを5秒のトライアルにわたって示し、その間、これらは、ランダムに特定された方向に(左又は右に5度/秒の一定速度で)流動した。ストローク幅(SW)パラメータは、1.0~0.0 logMARで0.1 logMARずつ変化し、刺激は、標準的なETDRS視力(VA)表の設計に応じたストローク幅設定を有した。合計11レベル(0.1 logMAR刻みで1.0~0.0 logMAR)を降順でテストした。各logMARレベルを5回提示して、ETDRSチャートの各ラインの文字数と一致させた。したがって、OKNの「ライン」は、同じlogMAR値の5回のトライアルを指す。これにより、ETDRSチャートとOKN測定との間の用語を共通にすることができる。各OKN刺激の提示は、ランダム化して右又は左側に流動させた。したがって、実験全体は、55回のトライアルからなり、各々の継続時間は、5秒であった。すべての参加者についてETDRSチャート及びOKN刺激テストを行い、その後、別の日に再テストした。
OKNによるVAスコア:実験対象の観察者は、以下のステップを実行して、主観的観察による最善のOKNを特定した。最大のディスク刺激(logMAR 1.0)のビデオから始め、観察者は、ビデオを見て、本人が(特定のlogMARの)5つすべてのビデオ内でOKNを得た最低ラインを見つけた。これは、初期ベースラインを規定する。初期のベースラインビデオ以降の各ビデオについて(下降するlogMARで継続)、ベースラインlogMARは、OKNがその中に見られたと判断されたら0.02 logMARだけ下げた。実践的な目的のために、これは、あるラインに属する5つのトライアルのすべてにおいてOKNが観察されなくなるまで続けた(それによって「ボトムライン」が定められる)。最終的に報告されたVAは、OKNを示したすべてのビデオについて0.02が差し引かれた状態のベースラインであった。
OKNのVA再校正:OKN視力データを校正して、特定のOKN logMARの閾値がETDRSチャートによるその均等量と一致するかを査定した。生の実験データ(ETDRSチャートによるVA対OKNによるVA)から得られた線形フィットを用いて、OKNデータによる視力のリスケーリングを行った。これには、視力表の値による特定のVAにおける適合ラインと必要なライン(原点を通過する勾配1の直線)との差をOKNによる生のVAに加算することが含まれる。
結果
図11は、テストセッション及び再テストセッションのETDRS視力表並びにOKNにより特定された視力のBland-Altmanグラフを含み、テスト及び再テストの結果を示す。ETDRSチャートの平均差は、0.059であり、一致限界は、それぞれ0.12及び0.24(1.96δ=0.18)であった。OKNに基づく表の平均差は、0.056であり、一致限界は、-0.036~0.15(1.96δ=0.09)であった。結果は、OKNに基づく方法の再テスト性能が視力表の場合より良好であることを示した。図12は、無矯正の参加者に関するETDRSチャートにより得られた視力表と、OKNにより特定された視力との間で得られた相関関係(右眼に適用され、テスト及び再テストデータの両方にわたり蓄積)を示す。この結果は、2つのVA測定値との間の良好な一致(0.90及び高いR2決定係数)及び最良相関ラインとの一致を示し、推定勾配1.04、y切片c=-0.01である。
実験2:ブラーリング追加プロトコル
実験1でETDRSチャートについて得られた無矯正視力の範囲は、0.32~1.40(メジアン=0.88、IQR=[0.61,1.18])であった。しかしながら、logMAR 0.0~0.3のより低い範囲の査定成績がその臨床的重要性から関心を引いた。したがって、この範囲を含む視力が得られるようにするために意図的にブラーリングされた観察者について、実験1に記載したプロトコルを繰り返した。また、パラメータを変化させる効果についてもテストし、したがってα=2及びα=3について実験を繰り返した。
方法
参加者:参加研究チームに属する健康な参加者(人数=2名、平均年齢=30)。ベースライン屈折矯正は、主観的屈折率により特定された。次に、2名の観察者において、右眼の視力不良(ブラーリング)を、正の屈折力のトライアルレンズをベースライン矯正に+0.25D刻みで追加し、テスト対象ではない方の眼を覆うことによりシミュレートした。ブラーリングエンドポイントは、視力を≧logMAR 0.6に下げるのに必要な正のレンズの最も高い屈折力であった。各ブラーリングステップでの視力を、実験1に記載したように、ETDRS VAチャート(オーストラリアのMedmont社のAT-20P Medmont Acuity Tester)で測定した。
実験1により説明したプロトコルを繰り返したが、ここでは、視標(α=2、SI=0.75、PI=0.45)に加えて、第二の視標(α=3、SI=0.75、PI=0.45)もテストした。これは、グラフでは薄い及び濃いと表記されているが、将来的に別の名称とされるであろう。さらに、実験1からのデータの提示において行われた再校正は行わなかった。
結果
α=2及びα=3の刺激に対するOKNによるVAとチャートによるVAとの相関関係が図12及び13に示されている。実験1のような校正は行わなかったため、2つを比較することができた。それでも、生の(校正なしの)線形適合の結果は良好であった(それぞれR2=0.76及び0.86)。適合ラインの勾配は、チャートによるVAの1 logMARの変化を通じたOKNによるVAの0.12 logMARの差と同等の差に匹敵した(α=2についてm=0.62、α=3についてm=0.50)。主な相違は、より濃い刺激の結果が縦軸に沿って縦方向にシフトし、最小感度c=0.21 logMARであることである(α=2のc=0.05 logMARと対照的)。その結果、適合ライン、したがってデータは、チャートによるより高いVA閾値において最良相関ライン(すなわちVAチャートとの最良の一致が見られる位置)を超えてシフトしたことが観察された。図11において、これは、0.12 logMARで発生し、図12では0.41 logMARで発生する。この所見は、刺激が「最良」の動作点を有することを示唆しており、これは、パラメータを適切に選択することにより変更できる。
実験3:成人の臨床トライアル
目的:この調査の目的は、成人グループにおける単眼視力の、標準的な文字視力表の測定と比較した主観視力OKNシステムと刺激との間の一致の程度を査定することである。測定は、屈折率矯正を行わない場合と屈折異常を完全に矯正した場合とについて行った。これらの測定は、自動ETDRS視力表及びOKN視力測定システムを用いて行った。
対象:米国メンフィス州のSouthern College of Optometryの臨床機関で93名の参加者を募集した。
刺激
移動する刺激を、対象から3メートル離して設置された27インチDELL S2716DG LEDモニタで提示してOKNを誘発させた。刺激は、パターン化されたディスク形の円であり、明るい内側の円及びより暗い外側のリングで構成される。他の制御可能なパラメータには、ディスクの大きさ、間隔及び移動速度が含まれる。下表は、各レベルでの各刺激の特性を示す。
Figure 0007141396000002

Figure 0007141396000003
試験手順:OKNテスト:トライアル参加者のうち、OKN対象群は、11の異なるレベルの刺激を3.0m離れて見た。各刺激レベルの5回のトライアルを使用し、各刺激の持続時間は、6秒であった。各刺激レベルは、logMARレベルを表す。テストしたlogMARレベルは、1~0 logMARであった。成人の眼球運動は、1280×1024ピクセルの解像度のIDS UI-3140CP赤外線カメラを用いて記録した。通常眼鏡又はコンタクトレンズを装用する参加者は、100名であった。これらの参加者は、眼鏡を使用せずにテストした。テストした参加者のうち、正常な視力を有し、眼鏡を装用しない者は、30名であった。
ETDRS視力表:成人の視力は、自動ETDRS視力表を用いて3メートルの距離で公認の検眼士によりテストされた。ETDRSの結果をOKNとは別に収集し、OKN分析がETDRS結果からマスクされることがないようにした。独立した統計学者がデータを分析した。
データ分析:各ビデオを、自動頭部及び視標追跡アルゴリズムを用いてオフラインで分析し、眼球運動データを抽出した。各トライアルでのOKNの有無は、OKN検出アルゴリズムを使用して特定され、存在は、正の結果を示した。
視力検出に使用された方法:
ステップ1:初期ベースラインとして、少なくとも3つのOKNがあった最低ラインを特定する。その後、ボトムラインとして、少なくとも2つのOKNがあった最低ラインを特定する。初期ベースラインとボトムラインとが2つのライン内にある場合、初期ベースライン=最終ベースラインである。差が3つのラインより多い場合、ベースラインとして、少なくとも2つのOKNがあった最低ラインを引き続き探す。
ステップ2:視力スコア=最終ベースライン-N×0.02、Nは最終ベースライン未満のOKNの数。
結果:
OKN視力測定システムを用いて行われた測定と、ETDRSチャートを用いて行われたそれとの間に有意な正の相関関係が見られた(ピアソンの積率相関係数0.787、p<.0001)。これは、OKNに基づく測定がETDRS測定とよく相関しており、OKN視力測定システムが視力を有効に査定できることを示す。
実験4:小児の臨床試験:
対象:4カ所の臨床機関(オークランド大学、ニュージーランドのオークランド、米国のテキサス州及びオーストラリアのメルボルン)から3~7歳の小児を募集した。
刺激:移動する刺激を、小児から1.5メートル離して設置された27インチDELL S2716DG LEDモニタで提示してOKNを誘発させた。刺激は、パターン化されたディスク形の円であり、明るい内側の円及びより暗い外側のリングで構成される。他の制御可能なパラメータには、ディスクの大きさ、間隔及び移動速度が含まれる。下表は、各年齢群の各刺激の特性を示す。
Figure 0007141396000004
Figure 0007141396000005
Figure 0007141396000006
チャートベースの視力は、H、O、T及びVの視標を表示する臨床試験標準電子視力測定システムを用いて査定した。視標は、3メートルの地点にはみ出し防止棒を設けて個別に提示し、視標サイズを階段アルゴリズムにより制御した(Moke PS,Turpin AH, Beck RW,et al.Computerized method of visual acuity testing:Adaptation of the amblyopia treatment study visual acuity testing protocol.Am J Ophthalmol.2001:132:903-9を参照されたい)。
試験手順:各眼において、米国小児眼科斜視学会により提供されるビジョンスクリーニングからの照会のためのカットオフlogMAR視力をテストする4つの年齢別OKN刺激表示/トライアル(3~4歳児は、0.4 logMAR、4~5歳児は、0.3 logMAR、5~7歳児は、0.2 logMARを観察)及び2つの0.7 logMARトライアルを観察した。各トライアルの継続時間は、2秒の加速及び5秒の均一運動からなる7秒であった。より注意を引くために、刺激は、子供の選択したアニメーションに組み入れた。医師は、子供がスクリーンを見ていると判断したときに各刺激の提示をトリガした。2つの連続するトライアル間の持続時間は、4~10秒であった。参加者にはHOTV優先ストリーム又はOKN優先ストリームを効果に割り当てた。HOTV優先ストリームでは、先に右眼がテストされ、OKN優先ストリームでは先に左眼がテストされた。
データ分析:眼球運動を1280×1024ピクセルの解像度のIDS UI-3140CP赤外線カメラで記録した。各ビデオは、まず、視標追跡ソフトウェアを用いて客観的に分析され、客観的速度/変位信号が生成された。次に、訓練を受けた観察者がビデオをオフラインで見て、各々を主観的に等級分けした。客観及び主観分析の組合せにより、各トライアルをOKNあり又はOKNなしに指定することができた。何れかの年齢別OKNトライアルでOKNありの結果が得られれば、その小児は、スクリーニングに合格とされた。そうでなければ不合格であった。HOTVテストでは、年齢別視力カットオフに到達すれば合格であり、到達しなければ不合格であった。各テストの感度及び特異度は、公認の臨床医が実施する黄金律の小児眼科検査を参照して計算され、それによってその小児の視覚的な問題の有無が特定された。
結果:
23名の参加者(46眼)の分析が行われた。OKN視力測定システムの視覚的問題検出のための特異度及び感度は、83.33%及び62.5%であった。これは、特異度100%、感度31.25%のHOTVテストと有利に匹敵した。これらの結果は、OKN視力測定システムが未就学児及び学齢児童の視覚的問題のスクリーニングにおいて、現在の黄金律であるHOTVテストと同程度に有効に又はそれを上回って機能することを示す。

Claims (32)

  1. 視覚運動性眼振(OKN)の存在又は強さの特定に有用である、刺激及び視標追跡のための、視標追跡システムによって実行される方法であって、
    視標追跡システムのディスプレイ上の対象の眼の正面において、
    〇少なくとも1つのディスプレイを横切るように移動する視覚刺激要素をディスプレイ上の背景に対して表示し、且つ(前記対象によって知覚されるように)可視性を変化させること、又は
    〇一連の少なくとも1つのディスプレイを横切るように移動する視覚刺激要素を、後に表示されたディスプレイを横切るように移動する要素が、先に表示されたディスプレイを横切るように移動する要素に対して(前記対象によって知覚されるように)異なる可視性を有するように表示すること
    〇ここで、前記移動する視覚刺激要素は中央部とこれと対比される周縁部とを有し、周縁部は背景よりも暗くかつ中央部は背景よりも明るく、及び/又は、周縁部は背景よりも明るくかつ中央部は背景よりも暗く、
    により、OKNを誘発するのに有効な視覚刺激を提供することと、
    ・前記刺激を見ている前記対象の眼のビデオを、視標追跡システムのカメラによって記録することと、
    視標追跡システムの画像処理システムによって前記ビデオを画像処理してOKNを検出することと
    を含む方法。
  2. 前記視覚刺激要素の前記可視性を変化させることは、前記視覚刺激要素を(前記対象によって知覚されるように)消失又は出現させることを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記視覚刺激要素の前記可視性を変化させること又は前記視覚刺激要素を消失若しくは出現させることは、前記視覚刺激要素又は視覚刺激要素の境界の強度、対比、大きさ及び/又は幅を減少又は増大させることを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 1つ又は複数の前記視覚刺激要素は、
    ・背景より暗い周縁部境界を有する周縁部及び前記背景より明るい中央部境界を有する中央部、並びに/又は
    ・背景より明るい周縁部境界を有する周縁部及び前記背景より暗い中央部境界を有する中央部
    を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記周縁部は、外径又は横断寸法OD=αSWと、厚さSW(α-1)/2とを有し、ここで、SWは、前記中央部の直径又は横断寸法であり、及びαは、1~5の範囲である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記視覚刺激要素の前記可視性を変化させることは、前記視覚刺激要素の前記中央部に対する前記周縁部の又は背景に対する前記周縁部の強度、対比又は大きさ及び/若しくは幅を減少又は増大させることを含む、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記視覚刺激の空間コンテンツ、速度、時間周波数、色特性、視差及び刺激の回転又は回転速度(回転対称でない場合)は、変化する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記視覚刺激要素は、前記ディスプレイを横切って移動し、前記視覚刺激要素が前記ディスプレイを横切って移動するにつれて可視性が変化する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ディスプレイを横切って移動する、後に表示される要素は、前記ディスプレイを横切って移動する、先に表示される要素に対してより低い又はより高い可視性を有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記視覚刺激要素の前記周縁部は、前記背景及び中央部よりも暗く、前記視覚刺激要素の前記中央部の強度は、最大強度の0.5~1.0倍であり、前記視覚刺激要素の周縁部の強度は最大強度の0~0.5倍である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記視覚刺激要素は、円及び/又は楕円及び/又はディスクを含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記視覚刺激要素を1つの行又は列、又は、2つ又はそれ以上の行及び/又は2つ又はそれ以上の列、又は、群列、又は、ディスクの場として表示することを含む、請求項11に記載の方法。
  13. ディスプレイを横切って移動する複数の円及び/又は楕円及び/又はディスクを含む複数の視覚刺激要素を表示することを含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  14. ディスプレイを横切って左から右に、又は、その逆に、又は、1つの行又は列、又は、2つ又はそれ以上の行及び/又は2つ又はそれ以上の列、又は、群列、又は、ディスクの場として移動する複数の視覚刺激要素を表示することを含む、請求項13に記載の方法
  15. 前記視覚刺激要素は、周縁部又は環状部又は外側ディスクによって囲まれた中央部又は中央のディスクを含む、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記視覚刺激要素は、明るい内側の円及びより暗い外側のリング、又はその逆のものを含むパターン化されたディスク形の円の形態である、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 視標追跡システムであって、
    ・ディスプレイであって、背景に対して
    〇少なくとも1つの視覚刺激要素を表示し、且つ(対象によって知覚されるように)その可視性を変化させること、又は
    〇少なくとも1つの一連の視覚刺激要素を、後に表示される要素が、先に表示される要素に対して(前記対象によって知覚されるように)異なる可視性を有するように表示すること、
    〇ここで、前記視覚刺激要素は中央部とこれと対比される周縁部とを有し、周縁部は背景よりも暗くかつ中央部は背景よりも明るく、及び/又は、周縁部は背景よりも明るくかつ中央部は背景よりも暗く、
    を行うように配置されたディスプレイと、
    ・刺激を見ている前記対象の眼のビデオを記録するように配置されたカメラと、
    ・前記ビデオを画像処理してOKNの存在又は強さを検出するように配置された画像処理システムと、
    を含む視標追跡システム。
  18. 前記視覚刺激要素を(前記対象によって知覚されるように)消失又は出現させることにより、前記視覚刺激要素の前記可視性を変化させるように配置された、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記視覚刺激要素又は視覚刺激要素の境界の強度、対比、大きさ及び/又は幅を減少又は増大させることにより、前記視覚刺激の前記可視性を変化させるか、又は前記視覚刺激要素を消失若しくは出現させるように配置された、請求項17又は18に記載のシステム。
  20. 1つ又は複数の前記視覚刺激要素は、
    ・背景より暗い周縁部境界を有する周縁部及び前記背景より明るい中央部境界を有する中央部、並びに/又は
    ・背景より明るい周縁部境界を有する周縁部及び前記背景より暗い中央部境界を有する中央部
    を含む、請求項17乃至19のいずれか一項に記載のシステム。
  21. 前記周縁部は、外径又は横断寸法OD=αSWと、厚さSW(α-1)/2とを有し、ここで、SWは、前記中央部の直径又は横断寸法であり、及びαは、1~5の範囲である、請求項20に記載のシステム。
  22. 前記視覚刺激要素の前記中央部に対する前記周縁部の又は背景に対する前記周縁部の強度、対比又は大きさ及び/若しくは幅を減少又は増大させることにより、前記視覚刺激要素の前記可視性を変化させるように配置される、請求項1乃至21のいずれか一項に記載のシステム。
  23. 前記視覚刺激の空間コンテンツ、速度、時間周波数、色特性、視差及び視覚の回転又は回転速度を変化させるように配置される、請求項17乃至22のいずれか一項に記載のシステム。
  24. 前記視覚刺激要素を前記ディスプレイを横切って移動させ、前記視覚刺激要素が前記ディスプレイを横切って移動するにつれて可視性が変化するよう配置された、請求項17乃至23のいずれか一項に記載のシステム。
  25. 前記ディスプレイを横切って移動する後に表示された要素を、前記ディスプレイを横切って移動する先に表示された要素に対してより低い又はより高い可視性を有するように移動させるよう配置された、請求項17乃至24のいずれか一項に記載のシステム。
  26. 前記視覚刺激要素は、背景及び中央部よりも暗い周縁部を有し、前記視覚刺激要素の前記中央部の強度は最大強度の0.5~1.0倍であり、前記視覚刺激要素の前記周縁部の強度は、最大強度の0~0.5倍である、請求項11乃至19のいずれか一項に記載のシステム。
  27. 前記視覚刺激要素は、円及び/又は楕円及び/又はディスクを含む、請求項17乃至26のいずれか一項に記載のシステム。
  28. 前記視覚刺激要素を1つの行又は列、又は、2つ又はそれ以上の行及び/又は2つ又はそれ以上の列、又は、群列、又は、ディスクの場として表示するよう配置された、請求項27に記載のシステム。
  29. ディスプレイを横切って移動する複数の円及び/又は楕円及び/又はディスクを含む複数の視覚刺激要素を表示するよう配置された、請求項17乃至26のいずれか一項に記載のシステム。
  30. ディスプレイを横切って左から右に、又は、その逆に、又は、1つの行又は列、又は、2つ又はそれ以上の行及び/又は2つ又はそれ以上の列、又は、群列、又は、ディスクの場として移動する複数の視覚刺激要素を表示するよう配置された、請求項29に記載のシステム
  31. 前記視覚刺激要素は、周縁部又は環状部又は外側ディスクによって囲まれた中央部又は中央のディスクを含む、請求項17乃至30のいずれか一項に記載のシステム。
  32. 前記視覚刺激要素は、明るい内側の円及びより暗い外側のリング、又はその逆のものを含むパターン化されたディスク形の円の形態である、請求項17乃至31のいずれか一項に記載のシステム。
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