JP7140569B2 - 太陽光発電出力推定装置及び出力推定方法 - Google Patents

太陽光発電出力推定装置及び出力推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電出力推定装置及び出力推定方法に関する。
近年、配電系統における太陽光発電の普及拡大により、太陽光発電設備を設置し、太陽光発電設備で発電した電力を、配電系統へ供給する需要家が増加している。一方、スマートメータなどの計測装置の導入拡大により、1需要家あたりの詳細な電力消費動向の把握が可能となっている。
こうした本技術分野の背景技術として、特開2018-7370号公報(特許文献1)がある。この公報には、太陽光発電設備の設置者ごとの太陽光発電設備の発電量と設置者ごとの太陽光発電設備の設置場所での日射量とを取得し、発電量と日射量とを用いて、太陽光発電設備の発電量と日射量との関係式を推定する太陽光発電出力推定装置が記載されている。
特開2018-7370号公報
特許文献1には、太陽光発電設備の発電量と日射量との関係式を推定する太陽光発電出力推定装置が記載されている。しかし、特許文献1の太陽光発電出力推定装置は、太陽光発電出力を推定するために、太陽光発電設備の各設置場所における日射量の計測が必要となる。この日射量は、日射計により計測され、その日射計の計測データは、管理システムにより管理されるため、日射計と管理システムとが必要である。
そこで、本発明は、スマートメータなどの計測装置で計測された計測データに基づいて、太陽光発電設備が設置されている余剰買取契約の需要家の実負荷と太陽光発電設備の発電量を推定することができる太陽光発電出力推定装置及び出力推定方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の太陽光発電出力推定装置は、計測装置によって計測された需要家の電力量を計測データとして記録する計測データ記憶部と、電力の配電系統の系統情報を系統データとして格納する系統情報記憶部と、計測データを所定の条件でクラスタリングするクラスタリング処理部と、クラスタリング処理部にてクラスタリングされた太陽光発電設備が設置されていない需要家の1需要家あたりの平均負荷カーブを記録する負荷カーブ記憶部と、クラスタリング処理部にてクラスタリングされた太陽光発電設備が設置されている余剰買取契約の需要家の売電データ及び買電データを記録する売電・買電データ記憶部と、平均負荷カーブを余剰買取契約の需要家の負荷カーブと推定し、買電データと買電データと同一クラスの太陽光発電設備が設置されていない需要家の平均負荷カーブとのそれぞれの夜間電力量の総和の比を夜間補正量として算出し、推定された負荷カーブと売電データ及び買電データと夜間補正量とを用いて余剰買取契約の需要家の実負荷と太陽光発電設備の発電量とを推定する実負荷・太陽光発電出力推定部と、を有する。
また、本発明の太陽光発電出力推定方法は、計測装置によって計測された需要家の電力量を計測データとして記録する工程と、計測データを所定の条件でクラスタリングする工程と、クラスタリングされた太陽光発電設備を設置していない需要家の1需要家あたりの平均負荷カーブを記録する工程と、クラスタリングされた太陽光発電設備を設置している余剰買取契約の需要家の売電データ及び買電データを記録する工程と、平均負荷カーブを余剰買取契約の需要家の負荷カーブと推定し、買電データと買電データと同一クラスの太陽光発電設備が設置されていない需要家の平均負荷カーブとのそれぞれの夜間電力量の総和の比を夜間補正量として算出し、推定された負荷カーブと売電データ及び買電データと夜間補正量とを用いて、余剰買取契約の需要家の実負荷と太陽光発電設備の発電量とを推定する工程と、を有する。
本発明によれば、スマートメータなどの計測装置で計測された計測データに基づいて、太陽光発電設備が設置されている余剰買取契約の需要家の実負荷と太陽光発電設備の発電量を推定することができる太陽光発電出力推定装置及び出力推定方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施例による太陽光発電出力推定装置を備えた配電系統を示す概要図である。 本実施例による負荷カーブを模式的に示す説明図である。 本実施例による売電データを模式的に示す説明図である。 本実施例による買電データを模式的に示す説明図である。 本実施例による太陽光発電出力推定装置を示す構成図である。 本実施例による実負荷・太陽光発電出力推定値を、夜間補正を加味して推定するアルゴリズムを示すフローチャート図である。 本実施例による夜間補正を説明する説明図である。
以下、実施例を、図面を用いて説明する。
図1は、本実施例による太陽光発電出力推定装置を備えた配電系統を示す概要図である。
配電系統100には、太陽光発電設備を設置していない需要家140や太陽光発電設備160を設置している需要家150が接続されている。需要家140や需要家150からの計測データは、通信ネットワーク200を介して、太陽光発電出力推定装置10に入力されている。
また、配電系統100は、配電変電所110、フィーダ遮断器120、開閉器130、柱状変圧器210を有している。
配電変電所110から送られた電力は、フィーダ遮断器120、開閉器130、柱状変圧器210を介して、最終的に、太陽光発電設備を設置していない需要家140や太陽光発電設備160を設置し、太陽光発電設備160で発電した電力を自家消費すると共に、その自家消費した残りの電力を電力系統100へ供給する余剰買取契約の需要家150へ供給される。なお、余剰買取契約とは、需要家150に設置されている太陽光発電設備160にて発電した電力のうち、需要家150にて自家消費した残りの電力(余剰電力)を電力会社に買い取ってもらう契約のことである。
需要家140には、配電系統100から需要家140へ供給される電力量を記録する負荷データ計測装置170が設置されている。需要家150には、需要家150から配電系統100へ供給される電力量を記録する売電データ計測装置180と、配電系統100から需要家150へ供給される電力量を記録する買電データ計測装置190と、が設置されている。
すなわち、負荷データ計測装置170は、需要家140が消費した電力量を記録するものである。また、売電データ計測装置180は、需要家150が自家消費した残りの電力量(電力会社に買い取ってもらった電力量)を記録するものであり、買電データ計測装置190は、需要家150が太陽光発電設備160で発電した電力量(発電量)では不足したために、配電系統100から供給された電力量を記録するものである。
なお、配電系統100には、複数の配電線220が形成されている。1つの配電線220には、複数の開閉器130が設置されている。2つの開閉器130の間には、複数の柱状変圧器210が設置されている。そして、1つの柱上変圧器210には複数の需要家が接続されている。
また、本実施例では、負荷データ計測装置170、売電データ計測装置180、買電データ計測装置190は、各需要家に設置されたスマートメータであり、電力量をデジタル的に計測することができ、その内部には通信機能を有する電力計測装置である。そしてこれら計測装置は、数分から数10分の所定の間隔で電力量を計測し、送信することができるものである。
図2Aは、本実施例による負荷カーブを模式的に示す説明図である。
負荷カーブ171は、図1の負荷データ計測装置170によって計測される計測データ(負荷データ)であり、配電系統100から太陽光発電設備を設置していない需要家140へ供給される電力量を示している。
図2Bは、本実施例による売電データを模式的に示す説明図である。
売電データ181は、図1の売電データ計測装置180によって計測される計測データ(売電データ)であり、余剰買取契約の需要家150から配電系統100へ供給される電力量を示している。つまり、本実施例では、9時くらいから16時くらいの間は、需要家150に設置されている太陽光発電設備160にて発電した電力のうち、需要家150にて自家消費した残りの電力(余剰電力)を電力会社が買い取っていることを示している。
図2Cは、本実施例による買電データを模式的に示す説明図である。
買電データ191は、図1の買電データ計測装置190によって計測される計測データ(買電データ)であり、配電系統100から余剰買取契約の需要家150へ供給される電力量を示している。つまり、買電データ191とは、余剰買取契約の需要家150が、電力会社から購入した電力量を示す。
図3は、本実施例による太陽光発電出力推定装置を示す構成図である。
本実施例では、太陽光発電出力推定装置10は、負荷データ計測装置170、売電データ計測装置180、買電データ計測装置190と、通信ネットワーク200を介して接続されている。
太陽光発電出力推定装置10は、計測データ記憶部11と、負荷カーブ記憶部12と、売電・買電データ記憶部13と、系統情報記憶部14と、推定データ記憶部15と、クラスタリング処理部21と、実負荷・太陽光発電出力推定部22とを有している。
計測データ記憶部11は、負荷データ計測装置170、売電データ計測装置180、買電データ計測装置190から得られる電力量の計測データの情報を蓄積し、記憶する。つまり、計測データ記憶部11は、これら計測装置(170、180、190)によって計測された需要家の電力量を計測データとして記録するものである。
クラスタリング処理部21は、計測データ記憶部11に記録されている負荷データ計測装置170の情報を、所定の条件(地域、期間、契約種別、契約容量など)でクラスタリングする。そして、クラスタリングされた同一クラスの需要者の平均値を算出することによって、同一クラスの1需要家あたりの平均負荷カーブを算出する。
そして、クラスタリング処理部21にてクラスタリングされた太陽光発電設備が設置されていない需要家140の1需要家あたりの平均負荷カーブを、負荷カーブ記憶部12に蓄積し、記憶する。
なお、負荷カーブ記憶部12に記録される平均負荷カーブは、例えば、1ヵ月間のある地域、ある契約種別、ある契約容量、つまり同一クラスの需要家の全体で平均値を算出してもよい。また、ある1軒の需要家のn日間における平均値を算出してもよい。
また、例えば、地域とは、県または市であってもよく、1つの配電線に接続されている需要家の範囲、2つの開閉器の間に接続されている需要家の範囲、1つの柱上変圧器に接続されている需要家の範囲であってもよい。期間とは、数日でもよいし、1ヵ月間以上の数か月でもよい。契約種別とは、電力会社との電力の売買契約の内容である。契約容量とは、需要者が電力会社と契約する際の電流値である。さらに、ここで使用するクラスタリングとは、こうした所定の条件ごとに分類することを意味する。したがって、同一クラスとは、同一の条件によって分類された需要家の集合である。
また、クラスタリング処理部21は、計測データ記憶部11に記録されている売電データ計測装置180及び買電データ計測装置190の情報を、所定の条件(地域、期間、契約種別、契約容量など)でクラスタリングする。
そして、クラスタリング処理部21にてクラスタリングされた太陽光発電設備160が設置されている余剰買取契約の需要家150の売電データ及び買電データを売電・買電データ記憶部13に蓄積し、記憶する。
なお、系統情報記憶部14は、電力の配電系統100の系統情報を系統データとして格納するものである。なお、系統情報とは、配電線、開閉器、柱上変圧器等の設置位置、設置個数、接続される需要家の戸数等に関する情報であり、こうした情報をデータ化したものが系統データである。
つまり、クラスタリング処理部21は、太陽光発電設備が設置されていない需要家140の計測データを解析する部分と、太陽光発電設備160が設置されている余剰買取契約の需要家150の計測データを解析する部分と、を有することになる。
そして、太陽光発電設備が設置されていない需要家140の計測データを解析する部分は、期間、地域、契約種別、契約容量でクラスタリングし、平均値を算出することにより、1需要家あたりの平均負荷カーブを算出する。また、太陽光発電設備160が設置されている余剰買取契約の需要家150の計測データを解析する部分は、期間、地域・契約種別・契約容量でクラスタリングする。
実負荷・太陽光発電出力推定部22は、負荷カーブ記憶部12に記憶されている平均負荷カーブを使用し、余剰買取契約の需要家150の実負荷が、同一地域、同一契約種別、同一契約容量、つまり同一クラスの太陽光発電設備を設置していない需要家140の1需要家当たりの平均負荷カーブと類似していると推定する。すなわち、実負荷・太陽光発電出力推定部22は、平均負荷カーブを余剰買取契約の需要家150の負荷カーブ(余剰買取契約の需要家150の実負荷)と推定する。
また、実負荷・太陽光発電出力推定部22は、推定された負荷カーブ(余剰買取契約の需要家150の実負荷推定値)と、売電・買電データ記憶部13に記憶されている買電データおよび売電データを用いて、太陽光発電出力推定値を算出する。すなわち、余剰買取契約の需要家150に設置されている太陽光発電設備160の発電量を太陽光発電出力推定値として推定することになる。
そして、実負荷・太陽光発電出力推定部22は、推定された余剰買取契約の需要家150の実負荷と、推定された余剰買取契約の需要家150に設置されている太陽光発電設備160の発電量とを、実負荷・太陽光発電出力推定値として出力すると共に、推定データ記憶部15は、実負荷・太陽光発電出力推定値を蓄積し、記憶する。
例えば、実負荷・太陽光発電出力推定部22は、系統情報記憶部14の系統データを用いて、任意区間(例えば、配電系統100の配電線単位、2つの開閉器130の間の区間単位、柱上変圧器210の設置単位)で、実負荷・太陽光発電出力推定値の集計を行い、その結果を出力し、推定された実負荷・太陽光発電出力推定値を推定データ記憶部15に蓄積し、記憶する。
なお、実負荷・太陽光発電出力推定部22は、余剰買取契約の需要家150の実負荷と太陽光発電設備160の発電量を、クラスタリングしたクラス毎に算出することもできる。
つまり、本実施例では、所定地点の余剰買取契約の需要家150の実負荷及びこの需要家150に設置されている太陽光発電設備160の電力量を推定することができる。
なお、本実施例では、太陽光発電設備を設置していない需要者140の平均負荷カーブ(需要者140の実負荷の平均値)をA、太陽光発電設備160を設置している余剰買取契約の需要家150の実負荷をB、太陽光発電設備160を設置している余剰買取契約の需要家150に設置されている太陽光発電設備160の発電量をC、太陽光発電設備160を設置している余剰買取契約の需要家150の売電データ181をD、太陽光発電設備160を設置している余剰買取契約の需要家150の買電データ191をEとすると、B=C+D-Eとなり、BはAと推定され、D及びEは計測データであるため、Cが推定できることになる。
つまり、本実施例における太陽光発電出力推定方法としては、計測装置によって計測された需要家の電力量を計測データとして記録する工程と、計測データを所定の条件でクラスタリングする工程と、クラスタリングされた太陽光発電設備を設置していない需要家の1需要家あたりの平均負荷カーブを記録する工程と、クラスタリングされた太陽光発電設備を設置している余剰買取契約の需要家の売電データ及び買電データを記録する工程と、平均負荷カーブを前記余剰買取契約の需要家の負荷カーブと推定し、推定された負荷カーブと前記売電データ及び前記買電データとを用いて前記余剰買取契約の需要家の実負荷と前記太陽光発電設備の発電量とを推定する工程と、を有する。
図4は、本実施例による実負荷・太陽光発電出力推定値を、夜間補正を加味して推定するアルゴリズムを示すフローチャート図である。
図4は、図3に示す実負荷・太陽光発電出力推定部22における夜間補正を加味した推定手順を示している。
まず、ステップS1では、系統情報記憶部14の系統データをもとに、選択された需要家(太陽光発電設備160を設置している余剰買取契約の需要家150)が、推定対象範囲の需要家であるか否か判定する。すなわち、選択された需要者が、比較される需要者が設定されている範囲内(平均負荷カーブを算出した太陽光発電設備が設置されていない需要者140の範囲内)であるか否を判定する。例えば、選択された需要者が、平均負荷カーブを算出した需要家と、同一の配電線220に接続しているか否か、同一の2つの開閉器130の間に接続しているか否か、同一の柱上変圧器210に接続しているか否か等を判定する。
なお、推定対象範囲内である場合はS2の処理へ進む。推定対象範囲外である場合はこの処理を一旦終了し、推定対象範囲内で再度処理する。
ステップS2では、クラスタリングされた同一クラスの平均負荷カーブ(太陽光発電設備160を設置している余剰買取契約の需要家150の負荷カーブと推定)と買電データ191とから後述する夜間補正量を算出する。
ステップS3では、S2によって算出した、夜間補正量を平均負荷カーブに乗算することによって夜間と昼間との実負荷推定値(太陽光発電設備160を設置している余剰買取契約の需要家150の補正された実負荷)を算出する。
ステップS4では、S3によって算出した、余剰買取契約の需要家150の実負荷推定値と買電データ191とを用いて、需要家150の自家消費量を算出する。自家消費量は下式により算出する。
自家消費量=実負荷推定値―買電データ
なお、ここで自家消費量とは、余剰買取契約の需要家150に設置されている太陽光発電設備160が発電した電力量(発電量)のうち、余剰買取契約の需要家150が自身で消費した電力量をいう。
ステップS5では、S4によって算出した、自家消費量と需要家150の売電データを用いて、需要家150の太陽光発電出力推定値を算出する。太陽光発電出力推定値は下式により算出する。
太陽光発電出力推定値=売電データ+自家消費量
ステップS6では、S2~S5によって算出された推定対象範囲内の需要家の実負荷推定値及び太陽光発電出力推定値を推定対象範囲毎に集計し、推定データ記憶部15へ保存する。また、必要に応じて表示装置へ出力する。
図5は、本実施例による夜間補正を説明する説明図である。
本実施例では、同一クラスの太陽光発電設備を設置していない需要家140の平均負荷カーブを用いて、太陽光発電設備160を設置している余剰買取契約の需要家150の負荷カーブを推定している。
しかし、太陽光発電設備160は、夜間は発電しないため、余剰買取契約の需要家150の夜間の買電データ191は実負荷となる。また、同一クラスにおいては、買電データ191の夜間部分と平均負荷カーブ172の夜間部分とは、同一の使用傾向を示し、類似していると考えられることから、買電データ191の夜間部分(夜間電力量)と買電データ191と同一クラスの平均負荷カーブ172の夜間部分(夜間電力量)とを用いて、夜間補正を使用する。すなわち、それぞれの電力量の総和の比を夜間補正量とし、下式により算出する。
夜間補正量=Σ(買電データの夜間電力量)/Σ(平均負荷カーブの夜間電力量)
なお、夜間の時間帯は、例えば太陽光発電出力推定装置10の管理者や運用者によって任意に設定することができる。
つまり、同一クラスの買電データ191と平均負荷カーブ172のそれぞれの夜間の電力量の総和を求め、その比を夜間補正量とする。そして、平均負荷カーブ172に夜間補正量を乗算することにより、余剰買取契約の需要家150の実負荷推定値173を算出する。
したがって、本実施例では、余剰買取契約の需要家150の夜間の買電データが実負荷となることから、買電データと買電データと同一クラスの太陽光発電を設置していない需要家140の平均負荷カーブの夜間における電力量の総和の比を夜間補正量として算出する。そして、夜間補正量を、太陽光発電を設置していない需要家140の平均負荷カーブに乗算することによって、余剰買取契約の需要家150の実負荷を推定する。そして、実負荷推定値から余剰買取契約の需要家150の買電データを差し引くことにより、自家消費量を算出し、自家消費量と余剰買取契約の需要家150の売電データを足し合わせることにより、太陽光発電量を推定する。
なお、平均負荷カーブ172は、図2Aに示した負荷カーブ171から求められる。
これにより、より信頼性の高い推定が可能となる。
本実施例により、スマートメータなどの計測装置で計測された太陽光発電設備が設置されていない需要家の計測データから余剰買取契約の需要家の実負荷を推定することができる。また、推定した実負荷から余剰買取契約の需要家の自家消費量を算出し、余剰買取契約の需要家の太陽光発電量を推定することができる。
太陽光発電設備が設置されていない需要家や余剰買取契約の需要家の各計測データを期間・地域・契約種別・契約容量などでクラスタリングすることにより、各クラスの実負荷や太陽光発電量を推定することができる。
また、日射量を用いることなく、余剰買取契約の需要家の実負荷と太陽光発電量とを推定することが可能となる。
更には、余剰買取契約の需要家の実負荷や太陽光発電量を集約することにより、配電系統の電圧管理に必要な開閉器区間や柱上変圧器単位などにおいて、余剰買取契約の実負荷や太陽光発電量の把握が可能になる。
また、スマートメータなどの計測装置からの計測データを用いることにより、リアルタイムでの余剰買取契約の実負荷や太陽光発電量の把握が可能となる。つまり、スマートメータなどの計測装置の送信間隔(所定の間隔)で、信頼性の高い計測データを把握することができるため、リアルタイム性が高く、信頼性の高い潮流計算ができるようになる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも記載した全ての構成を備えるものに限定されることはない。
10…太陽光発電出力推定装置
100…配電系統、
110…配電変電所、
120…フィーダ遮断器、
130…開閉器、
140…太陽光発電設備を持たない需要家、
150…余剰買取契約の需要家、
160…太陽光発電設備、
170…負荷データ計測装置、
180…売電データ計測装置、
190…買電データ計測装置、
200…通信ネットワーク、
210…柱上変圧器
220…配電線

Claims (11)

  1. 計測装置によって計測された需要家の電力量を計測データとして記録する計測データ記憶部と、
    電力の配電系統の系統情報を系統データとして格納する系統情報記憶部と、
    前記計測データを所定の条件でクラスタリングするクラスタリング処理部と、
    前記クラスタリング処理部にてクラスタリングされた太陽光発電設備が設置されていない需要家の1需要家あたりの平均負荷カーブを記録する負荷カーブ記憶部と、
    前記クラスタリング処理部にてクラスタリングされた太陽光発電設備が設置されている余剰買取契約の需要家の売電データ及び買電データを記録する売電・買電データ記憶部と、
    前記平均負荷カーブを前記余剰買取契約の需要家の負荷カーブと推定し、前記買電データと前記買電データと同一クラスの太陽光発電設備が設置されていない需要家の平均負荷カーブとのそれぞれの夜間電力量の総和の比を夜間補正量として算出し、推定された負荷カーブと前記売電データ及び前記買電データと前記夜間補正量とを用いて前記余剰買取契約の需要家の実負荷と前記太陽光発電設備の発電量とを推定する実負荷・太陽光発電出力推定部と、
    を有することを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  2. 請求項1に記載の太陽光発電出力推定装置において、
    前記計測装置は、各需要家に設置されたスマートメータであることを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  3. 請求項1に記載の太陽光発電出力推定装置において、
    前記クラスタリング処理部は、太陽光発電設備が設置されていない需要家の計測データを解析する部分と、太陽光発電設備が設置されている余剰買取契約の需要家の計測データを解析する部分と、を有することを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  4. 請求項3に記載の太陽光発電出力推定装置において、
    太陽光発電設備が設置されていない需要家の計測データを解析する部分は、地域、契約種別、契約容量でクラスタリングし、平均値を算出することにより、1需要家あたりの平均負荷カーブを算出することを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  5. 請求項3に記載の太陽光発電出力推定装置において、
    太陽光発電設備が設置されている余剰買取契約の需要家の計測データを解析する部分は、地域・契約種別・契約容量でクラスタリングすることを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  6. 請求項1に記載の太陽光発電出力推定装置において、
    前記実負荷・太陽光発電出力推定部は、前記余剰買取契約の需要家の実負荷と前記太陽光発電設備の発電量をクラスタリングしたクラス毎に算出することを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  7. 請求項1に記載の太陽光発電出力推定装置において、
    前記余剰買取契約の需要家の実負荷が、同一クラスの太陽光発電設備が設置されていない需要家の平均負荷と類似しているとして推定されることを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  8. 請求項に記載の太陽光発電出力推定装置において、
    前記夜間補正量を、太陽光発電が設置されていない需要家の平均負荷カーブに乗算することにより、余剰買取契約の需要家の実負荷を実負荷推定値として推定することを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  9. 請求項に記載の太陽光発電出力推定装置において、
    前記実負荷推定値から余剰買取契約の需要家の買電データを差し引くことにより、自家消費量を算出し、自家消費量と余剰買取契約の需要家の売電データとを足し合わせることにより、太陽光発電量を推定することを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  10. 請求項1に記載の太陽光発電出力推定装置において、
    前記実負荷・太陽光発電出力推定部で推定された余剰買取契約の需要家の実負荷と前記太陽光発電設備の発電量と、前記系統情報記憶部に格納された系統データと、を用いて、配電線単位、開閉器区間、柱上変圧器単位に、余剰買取契約の需要家の実負荷と前記太陽光発電設備の発電量を集計することを特徴とする太陽光発電出力推定装置。
  11. 計測装置によって計測された需要家の電力量を計測データとして記録する工程と、
    前記計測データを所定の条件でクラスタリングする工程と、
    前記クラスタリングされた太陽光発電設備を設置していない需要家の1需要家あたりの平均負荷カーブを記録する工程と、
    前記クラスタリングされた太陽光発電設備を設置している余剰買取契約の需要家の売電データ及び買電データを記録する工程と、
    前記平均負荷カーブを前記余剰買取契約の需要家の負荷カーブと推定し、前記買電データと前記買電データと同一クラスの太陽光発電設備が設置されていない需要家の平均負荷カーブとのそれぞれの夜間電力量の総和の比を夜間補正量として算出し、推定された負荷カーブと前記売電データ及び前記買電データと前記夜間補正量とを用いて、前記余剰買取契約の需要家の実負荷と前記太陽光発電設備の発電量とを推定する工程と、
    を有することを特徴とする太陽光発電出力推定方法。
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