JP7140032B2 - クリンカの製造方法及びセメント組成物の製造方法 - Google Patents
クリンカの製造方法及びセメント組成物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7140032B2 JP7140032B2 JP2019068827A JP2019068827A JP7140032B2 JP 7140032 B2 JP7140032 B2 JP 7140032B2 JP 2019068827 A JP2019068827 A JP 2019068827A JP 2019068827 A JP2019068827 A JP 2019068827A JP 7140032 B2 JP7140032 B2 JP 7140032B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clinker
- coarse
- fine
- classifying
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
[1]クリンカを、大粒径側の粗クリンカ(A1)と、小粒径側の細クリンカ(B1)とに分級する分級工程と、分級された前記粗クリンカ(A1)を水洗する洗浄工程とを有するクリンカの製造方法。
[2]更に、水洗後の前記粗クリンカ(A1)と、前記細クリンカ(B1)とを混合する混合工程を有する[1]に記載のクリンカの製造方法。
[3]前記洗浄工程の前に、前記粗クリンカ(A1)を粉砕する粉砕工程を有する[1]または[2]に記載のクリンカの製造方法。
[4]更に、前記粉砕工程の後の前記粗クリンカ(A1)を、大粒径側の粗クリンカ(A2)と小粒径側の細クリンカ(B2)とに分級する工程を有し、前記洗浄工程において、前記細粗クリンカ(A2)を水洗する[3]に記載のクリンカの製造方法。
[5]更に、前記粉砕工程の後の前記粗クリンカ(A1)を、大径側の粗クリンカ(A1’)と小径側の細クリンカ(B1’)とに分級する工程を有し、前記粉砕工程で、前記粗クリンカ(A1’)を粉砕し、前記細クリンカ(B1’)を、大粒径側の粗クリンカ(A2)と小粒径側の細クリンカ(B2)とに分級する、[4]に記載のクリンカの製造方法。
[6]前記粗クリンカ(A1)と前記細クリンカ(B1)とに分級する工程において、分級の閾値が4mm以上40mm以下である[1]~[5]のいずれかに記載のクリンカの製造方法。
[7]前記粗クリンカ(A2)と前記細クリンカ(B2)とに分級する工程において、分級の閾値が0.3mm以上3mm以下である[4]~[6]のいずれかに記載のクリンカの製造方法。
[8]前記粗クリンカ(A1’)と前記細クリンカ(B1’)とに分級する工程において、分級の閾値が3.5mm以上8mm以下である[5]~[7]のいずれかに記載のクリンカの製造方法。
[9]前記粗クリンカ(A1)と前記細クリンカ(B1)とに分級する工程において、所定の目開きを有する篩を用いる[1]~[8]のいずれかに記載のクリンカの製造方法。
[10]前記粗クリンカ(A2)と前記細クリンカ(B2)とに分級する工程において、所定の目開きを有する篩を用いる[4]~[9]のいずれかに記載のクリンカの製造方法。
[11]前記粗クリンカ(A1’)と前記細クリンカ(B1’)とに分級する工程において、所定の目開きを有する篩を用いる[5]~[10]のいずれかに記載のクリンカの製造方法。
[12][1]~[11]のいずれかに記載の方法で製造されたクリンカと、石膏とを粉砕し混合するセメント組成物の製造方法。
本発明の方法によって製造されるクリンカは、セメント組成物の製造に用いられるクリンカであれば限定されないが、特にポルトランドセメント用のクリンカの製造に適している。
本発明のクリンカの製造方法は、クリンカを、大粒径側の粗クリンカ(A1)と、小粒径側の細クリンカ(B1)とに分級する分級工程と、分級された前記粗クリンカ(A1)を水洗する洗浄工程とを有する。
以下では、分級工程及び洗浄工程による処理が施された後のクリンカを、「処理クリンカ」と称する。
以下で、各工程を詳細に説明する。
分級工程(S1)では、分級手段を用い、焼成クリンカを、大粒径側の粗クリンカ(A1)と、小粒径側の細クリンカ(B1)とに分級する。なお、焼成クリンカは不定形であるが、本明細書では分級するクリンカの大きさを区別するために、「大粒径」及び「小粒径」との表現を用いることとする。
篩としては、JIS Z 8801-1:2006「試験用ふるい-第1部:金属製網ふるい」に規定されている篩を用いても良いし、貫通孔を有する金属部材であっても良い。貫通孔を有する金属部材としては、金網、エキスパンドメタル、パンチングメタルなどが挙げられる。
本発明では、分級工程(S1)で、アルカリ成分あるいは塩素を多く含む粗クリンカ(A1)と、アルカリ成分及び塩素の含有量が比較的少ない細クリンカ(B1)とに分離する。
まず、予め焼成クリンカをサンプリングして、該焼成クリンカを分級する。そして、分級粒径が異なるクリンカについて、それぞれJIS R 5202:2010「セメントの化学分析方法」またはJIS R 5204:2002「セメントの蛍光X線分析方法」に準拠して、アルカリ成分の含有量及び塩化物イオンの含有量を算出する。得られたアルカリ成分含有率及び塩化物イオン含有率を、それぞれの目標値に照らし合わせる。アルカリ成分及び塩素成分の含有率の両方が目標値を満たす粒径のクリンカを細クリンカ(B1)とし、それ以外のクリンカ(いずれか一方が目標値を満たさないクリンカ)を粗クリンカ(A1)とする。上記の作業で、細クリンカ(B1)と粗クリンカ(A1)とを分けた分級粒径を分級の閾値と規定する。
サンプリングした焼成クリンカを目開きが異なる複数の篩を用いて分級する。各篩の上部に残留するクリンカについて上記の分析を行い、アルカリ成分及び塩化物イオンの含有率を算出する。そして、アルカリ成分及び塩化物イオンの両方が目標値を満たすクリンカを細クリンカ(B1)、それ以外のクリンカ(いずれか一方が目標値を満たさないクリンカ)を粗クリンカ(A1)とする。上記の作業で、細クリンカ(B1)と粗クリンカ(A1)とを分けた篩の目開きを分級の閾値と規定する。具体的に、アルカリ成分及び塩化物イオンの両方が目標値を満たすクリンカが採取できる篩よりも1段階上の篩の目開きが分級の目開きとなる。
上記の目標値としては、JIS R 5210:2009「ポルトランドセメント」に規定されている、セメント中のアルカリ成分の許容値(0.75%以下)及び塩化物イオンの許容値(0.035%以下)に基づいて設定することができる。例えば、アルカリ成分の目標値を、0.75%、より厳密には0.70%、更に厳密には0.65%と設定する。また、塩化物イオンの目標値を、0.035%、より厳密には0.033%、更に厳密には0.030%と設定する。上記基準により分級の閾値を設定すれば、製造されるセメント組成物中のアルカリ成分及び塩素の含有率を、JIS規格で規定されている数値よりも確実に低減させることができる。
まず、予め焼成クリンカをサンプリングして、該焼成クリンカを複数の分級粒径で分級する。そして、分級後のクリンカについて、粒度が大きい方から質量割合を積算する。積算質量割合が所定範囲内の数値を満たす時に、最後に積算された粒度の下限値を、「分級の閾値」に設定する。
サンプリングした焼成クリンカを目開きが異なる複数の篩を用いて分級する。各篩の上部に残留するクリンカの質量を測定し、質量割合を算出する。そして、篩目が大きい方から質量割合を積算し、積算質量割合が所定範囲内の数値をなったときに、最後に積算した篩の目開きを「分級の閾値」に設定する。
分級工程(S1)で分級された粗クリンカ(A1)は洗浄手段に搬送され、水洗による洗浄工程(S2)が施される。細クリンカ(B1)に対して洗浄工程は実施しない。
本発明では粗クリンカ(A1)のみを洗浄するため、全クリンカを洗浄する特許文献1の方法に比べて洗浄させるクリンカ量が少ない。このため、洗浄水の必要量を低減することができるという利点がある。
洗浄工程(S2)の所要時間は、粗クリンカ(A1)量、水温、除去率などを考慮して適宜設定することができる。
本発明のクリンカの製造方法は、水洗後の粗クリンカ(A1)と、細クリンカ(B1)とを混合する混合工程(S3)を更に有していても良い。混合物は、処理クリンカとしてセメント組成物の製造に用いられる。
混合手段としては、公知のものを使用することができる。例えば、混合手段は、処理クリンカを保存するクリンカサイロ、混合ミルなどである。
〔粉砕工程(S4)〕
粉砕工程(S4)では、分級された粗クリンカ(A1)のみを粉砕手段により粉砕する。粉砕手段としては特に限定されず、公知の手段を採用することができる。
分級工程(S5)では、分級手段を用い、粉砕後の粗クリンカ(A1)を、大粒径側の粗クリンカ(A2)と、小粒径側の細クリンカ(B2)とに分級する。分級された粗クリンカ(A2)に対して、上述した洗浄工程(S2)が実施されるが、細クリンカ(B2)に対して洗浄工程は実施されない。
具体的に、分級工程(S5)における分級の閾値は、0.3mm以上3mm以下であることが好ましく、0.5mm以上3mm以下であることがより好ましい。
分級工程(S6)では、分級手段を用い、粉砕後の粗クリンカ(A1)を、大粒径側の粗クリンカ(A1’)と、小粒径側の細クリンカ(B1’)とに分級する。粗クリンカ(A1’)に対して、再度粉砕工程(S4)が実施される。細クリンカ(B1’)は、更に分級工程(S5)において、粗クリンカ(A2)と細クリンカ(B2)とに分級される。
本発明のセメント組成物の製造方法は、上記の方法で製造されたクリンカと、石膏とを粉砕し混合する方法である。
なお、本発明では、JIS規格で規定されている範囲内において、セメントミルにその他の成分を添加してセメント組成物を製造することができる。その他の成分としては、例えば、高炉スラグ、フライアッシュ、シリカ質混合剤、石灰石などである。
本発明のセメント組成物は、上記の工程によりアルカリ成分及び塩素が低減されたクリンカを用いているため、セメント組成物中のアルカリ成分及び塩素の含有率が低いものとなる。
図5は、本発明に係るセメント組成物の製造方法を実施するための装置の一例を示すブロック図である。図5の装置は、粉砕機106、分級部100、洗浄部104、及び、セメントミル120を有する。分級部100及び洗浄部104が、上述したクリンカの製造方法を実施する構成である。
この変形例において、搬送手段114の途中経路の粉砕機と洗浄部104との間に分級機を2つ設置し、搬送手段114の上流側の分級機で上述の分級工程(S6)、下流側の分級機で上述の分級工程(S5)を実施する工程とすることもできる。
1-1.アルカリ成分及び塩素成分の含有率
クリンカ中のアルカリ成分及び塩素成分の含有率を、JIS R 5202:2010「セメントの化学分析方法」に準拠して算出した。
1-2.強熱減量
実施例及び比較例について、JIS R5202:2010「セメントの化学分析方法」に基づいて強熱減量(ig.loss量)を測定した。
各実施例及び比較例のモルタル供試体について、JIS R5201「セメントの物理試験方法」の「11.強さ試験」に準拠して、各材齢でのモルタル圧縮強さを測定した。
各実施例及び比較例のセメント組成物を用いて、JIS R5201「セメントの物理試験方法」に準拠して、凝結試験を行った。
異なるロットのクリンカサイロからポルトランドセメント用クリンカ(クリンカX及びクリンカY)を、それぞれ採取した。クリンカX及びクリンカYを、それぞれ目開きが4.75mm、9.5mm、19mmの篩(JIS Z 8801-1:2006「試験用ふるい-第1部:金属製網ふるい」に規定)を用いて分級した。
表1に、各粒度の質量割合、アルカリ成分(R2O)及び塩素(塩化物イオン、Cl)の含有率を示す。表1において、「9.5~19mm」は、大きさが9.5mm以上19mm未満であることを意味し、「4.75~9.5mm」は、大きさが4.75mm以上9.5mm未満であることを意味する。
粗クリンカ(A1)を水で洗浄し、その後110℃で乾燥させた。
クリンカX及びクリンカYの粗クリンカ(A1)を準備し、粗クリンカ(A1)を粉砕した。粉砕した粗クリンカ(A1)を目開きが0.6mm及び4.75mmの篩(JIS Z 8801-1:2006「試験用ふるい-第1部:金属製網ふるい」に規定)を用いて分級した。目開き4.75mmの篩上の粗クリンカ(A1)は、回収して再度粉砕し、最終的に目開き4.75mmの篩上のクリンカの質量を0%とした。該分級により、目開き0.6mmの篩上の粗クリンカ(A2)と、目開き0.6mmの篩を通過した細クリンカ(B2)とを得た。
粗クリンカ(A2)を水で洗浄し、その後110℃で乾燥させた。
(実施例3)
クリンカサイロからクリンカXを5kg採取した。クリンカXを、JIS Z 8801-1:2006「試験用ふるい-第1部:金属製網ふるい」に規定される目開き9.5mmの篩を用いて分級し、粗クリンカ(A1)と細クリンカ(B1)を得た。
クリンカAの粗クリンカ(A1)に対して、粗クリンカ(A1)の10倍量(26.7L)の純水(25℃)を散布し、粗クリンカ(A1)を洗浄した。洗浄後の粗クリンカ(A1)を110℃で乾燥させた。乾燥後、粗クリンカ(A1)と細クリンカ(B1)とを混合し、実施例3の処理クリンカを製造した。
クリンカサイロからクリンカXを5kg採取し、実施例1と同様に分級した。クリンカAの粗クリンカ(A1)を、ジョークラッシャを用いて粉砕した。粉砕した粗クリンカ(A1)を、目開きが0.6mm及び4.75mmの篩(JIS Z 8801-1:2006「試験用ふるい-第1部:金属製網ふるい」に規定)を用いて、目開き0.6mmの篩上のクリンカを粗クリンカ(A2)とし、該篩を通過したクリンカを細クリンカ(B2)に分級した。目開き4.75mmの篩上のクリンカは再度ジョークラッシャを用いて粉砕し、最終的に目開き4.75mmの篩上のクリンカの質量を0%とした。
クリンカXの粗クリンカ(A2)に対して、粗クリンカ(A2)の10倍量(23.7L)の純水(25℃)を散布し、実施例3と同様の条件で粗クリンカ(A2)を洗浄した。洗浄後の粗クリンカ(A2)を110℃で乾燥させた。乾燥後、粗クリンカ(A2)と、細クリンカ(B1)と、細クリンカ(B2)とを混合し、実施例4の処理クリンカを製造した。
未処理の焼成クリンカ(クリンカX)を、比較例1とした。
クリンカサイロからクリンカXを5kg採取した。クリンカXを分級せずに、全量を実施例3と同様の工程で洗浄した。洗浄では、クリンカに10倍量(50L)の純水(25℃)を散布した。洗浄後のクリンカを110℃で乾燥させて、比較例2の処理クリンカを製造した。
クリンカサイロからクリンカYを5kg採取し、実施例1と同様に分級した。クリンカYの粗クリンカ(A1)に対して、粗クリンカ(A1)の10倍量(21.8L)の純水(25℃)を散布し、実施例3と同様の条件で粗クリンカ(A1)を洗浄した。洗浄後の粗クリンカ(A1)を110℃で乾燥させた。乾燥後、粗クリンカ(A1)と細クリンカ(B1)とを混合し、実施例5の処理クリンカを製造した。
クリンカサイロからクリンカYを5kg採取し、実施例1と同様に分級した。クリンカYの粗クリンカ(A1)を、実施例4と同様の工程で粉砕及び分級を行い、目開き0.6mmの篩上の粗クリンカ(A2)と、該篩を通過した細クリンカ(B2)とを得た。
クリンカYの粗クリンカ(A2)に対して、粗クリンカ(A2)の10倍量(19.4L)の純水(25℃)を散布し、実施例5と同様の条件で粗クリンカ(A2)を洗浄した。洗浄後の粗クリンカ(A2)を110℃で乾燥させた。乾燥後、粗クリンカ(A2)と、細クリンカ(B1)と、細クリンカ(B2)とを混合し、実施例6の処理クリンカを製造した。
未処理の焼成クリンカ(クリンカY)を、比較例3とした。
クリンカYを分級せずに、実施例3と同様の洗浄を実施した。洗浄では、クリンカ(5kg)を10倍量(50L)の純水(25℃)を散布した。洗浄後のクリンカを110℃で乾燥させて、比較例4の処理クリンカを製造した。
実施例5~6、比較例3~4について、処理クリンカまたはセメントサイロから採取されたクリンカYに、セメント中のSO3が3.0%となるように二水石膏(排脱二水石膏)を添加し、ブレーン比表面積が4600cm2/gとなるまでボールミルで粉砕・混合し、実施例5~6及び比較例3~4のセメント組成物を得た。
なお、実施例3~6、比較例2,4については、洗浄工程の実施後直ちにセメント組成物を製造した。
実施例および比較例のセメント組成物から作製したモルタルをそれぞれ、40mm×40mm×160mmの金属型枠に打設し、24時間後に脱型してモルタル供試体を作製した。その後、所定の材齢まで20℃水中で養生して、各実施例及び比較例のモルタル供試体を得た。
表4に、実施例及び比較例のセメント組成物について、クリンカ中のアルカリ成分及び塩素成分の分析値、強熱減量、洗浄水量を示す。また、表4に、実施例及び比較例のモルタルの強度及び凝結時間を示す。
102 篩
104 洗浄部
106 粉砕機
120 セメントミル
Claims (12)
- クリンカを、大粒径側の粗クリンカ(A1)と、小粒径側の細クリンカ(B1)とに分級する分級工程と、
分級された前記粗クリンカ(A1)を水洗する洗浄工程と、
洗浄後の粗クリンカ(A1)と未洗浄の細クリンカ(B1)とを混合する混合工程と、を有するクリンカの製造方法。 - 前記洗浄工程の前に、前記粗クリンカ(A1)を粉砕する粉砕工程を有する請求項1に記載のクリンカの製造方法。
- 更に、前記粉砕工程の後の前記粗クリンカ(A1)を、大粒径側の粗クリンカ(A2)と小粒径側の細クリンカ(B2)とに分級する工程を有し、
前記洗浄工程において、前記粗クリンカ(A2)を水洗し、
洗浄後の粗クリンカ(A2)と、未洗浄の細クリンカ(B1)と、未洗浄の細クリンカ(B2)とを混合する、請求項2に記載のクリンカの製造方法。 - 前記洗浄工程の前に、前記粗クリンカ(A1)を粉砕する粉砕工程と、
粉砕された前記粗クリンカ(A1)を、大径側の粗クリンカ(A1’)と小径側の細クリンカ(B1’)とに分級する工程と、
前記細クリンカ(B1’)を、大粒径側の粗クリンカ(A2)と小粒径側の細クリンカ(B2)とに分級する工程と、を更に有し、
前記洗浄工程において、前記粗クリンカ(A2)を水洗し、
洗浄後の粗クリンカ(A2)と、未洗浄の細クリンカ(B1)と、未洗浄の細クリンカ(B2)とを混合する、請求項1に記載のクリンカの製造方法。 - 前記粉砕工程で、前記粗クリンカ(A1’)を前記粗クリンカ(A1)とともに粉砕する、請求項4に記載のクリンカの製造方法。
- 前記粗クリンカ(A1)と前記細クリンカ(B1)とに分級する工程において、分級の閾値が4mm以上40mm以下である請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のクリンカの製造方法。
- 前記粗クリンカ(A2)と前記細クリンカ(B2)とに分級する工程において、分級の閾値が0.3mm以上3mm以下である請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のクリンカの製造方法。
- 前記粗クリンカ(A1’)と前記細クリンカ(B1’)とに分級する工程において、分級の閾値が3.5mm以上8mm以下である請求項4または請求項5に記載のクリンカの製造方法。
- 前記粗クリンカ(A1)と前記細クリンカ(B1)とに分級する工程において、所定の目開きを有する篩を用いる請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のクリンカの製造方法。
- 前記粗クリンカ(A2)と前記細クリンカ(B2)とに分級する工程において、所定の目開きを有する篩を用いる請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のクリンカの製造方法。
- 前記粗クリンカ(A1’)と前記細クリンカ(B1’)とに分級する工程において、所定の目開きを有する篩を用いる請求項4または請求項5に記載のクリンカの製造方法。
- 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の方法で製造されたクリンカと、石膏とを粉砕し混合するセメント組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019068827A JP7140032B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | クリンカの製造方法及びセメント組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019068827A JP7140032B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | クリンカの製造方法及びセメント組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020164385A JP2020164385A (ja) | 2020-10-08 |
JP7140032B2 true JP7140032B2 (ja) | 2022-09-21 |
Family
ID=72715833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019068827A Active JP7140032B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | クリンカの製造方法及びセメント組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7140032B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008247660A (ja) | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | クリンカ中の塩素及びアルカリ成分低減方法、並びにセメント組成物中の塩素及びアルカリ成分低減方法 |
US20180208506A1 (en) | 2014-07-28 | 2018-07-26 | Heidelbergcement Ag | Method for grinding cement clinker |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59169544A (ja) * | 1983-03-15 | 1984-09-25 | 石川島播磨重工業株式会社 | セメント粉砕設備におけるセメント温度制御方法 |
JPH04910Y2 (ja) * | 1987-06-09 | 1992-01-13 |
-
2019
- 2019-03-29 JP JP2019068827A patent/JP7140032B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008247660A (ja) | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | クリンカ中の塩素及びアルカリ成分低減方法、並びにセメント組成物中の塩素及びアルカリ成分低減方法 |
US20180208506A1 (en) | 2014-07-28 | 2018-07-26 | Heidelbergcement Ag | Method for grinding cement clinker |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020164385A (ja) | 2020-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105948545A (zh) | 一种生态混凝土的生产工艺 | |
EP2828217B1 (en) | Method for manufacturing of supplementary cementitious materials (scms) | |
JPWO2018008513A1 (ja) | フライアッシュの使用方法 | |
EP2980036B1 (en) | Method of grinding cement clinker | |
Çelik et al. | Utilization of gold tailings as an additive in Portland cement | |
RU2393241C1 (ru) | Способ переработки мелкодисперсных натрий-фтор-углеродсодержащих отходов электролитического производства алюминия | |
CN115893879A (zh) | 一种固废基超细特种复合胶凝材料的制备方法及胶凝材料 | |
CN107572852A (zh) | 一种高性能粒化高炉矿渣粉的生产方法 | |
JP7140032B2 (ja) | クリンカの製造方法及びセメント組成物の製造方法 | |
CN106277993A (zh) | 一种环保免烧砖的制备方法 | |
JP2001253735A (ja) | 都市ごみ焼却残渣を主原料とした特殊セメントの製造方法及び製造装置 | |
Musil et al. | Characterization of fillers made of natural stones as a cement substitute | |
JP4838413B2 (ja) | 石膏ボード廃材の処理方法 | |
CN109437617A (zh) | 一种硅酸盐水泥熟料的制备工艺 | |
JP7296839B2 (ja) | セメントの製造方法 | |
JPH0959050A (ja) | セメント用混合材の製造方法 | |
JP2012201520A (ja) | セメント組成物及びその製造方法 | |
JP6676999B2 (ja) | セメント組成物およびその製造方法 | |
JP5023763B2 (ja) | クリンカ中の塩素及びアルカリ成分低減方法、並びにセメント組成物中の塩素及びアルカリ成分低減方法 | |
US20140165880A1 (en) | Supplementary cementitious material and method for disposing of electric-arc furnace dust (eafd) | |
JP5483336B2 (ja) | モルタル又はコンクリート用細骨材、及びこれを用いたモルタル、コンクリートの製造方法 | |
CN110743697B (zh) | 一种从混合矿中回收针状硅灰石的精选方法 | |
JP7082509B2 (ja) | ポルトランドセメント | |
Müller et al. | Advanced Recycling | |
JP2011006311A (ja) | 骨材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220412 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220414 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220705 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220729 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220822 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7140032 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |