JP7139159B2 - 水和促進剤及び液状水和促進剤 - Google Patents

水和促進剤及び液状水和促進剤 Download PDF

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Description

本発明は水和促進剤及びその製造方法ならびに液状水和促進剤に関する。
建設業界では、省力化や品質安定化のためにプレキャスト製品の利用拡大や、低炭素化に向けた混合材の利用拡大、高耐久性のコンクリート舗装の普及が検討されている。プレキャスト製品のようなコンクリート二次製品では、生産性を向上させるため、早期脱型が可能な早強性のセメント又は混和材が要望されている。また、コンクリート舗装に関しても同様で、早期開放に向けて数時間での硬化が可能な早強性が求められている。さらに、水和反応速度の遅い混合材の利用に対して、初期強度の不足やこれに伴う中性化などの耐久性の低下が課題として挙げられている。
上記課題を解決するため、セメントやコンクリートの硬化を促進可能な水和促進剤が提案されている。例えば、特許文献1は平均粒径10nm~500nmの非晶質シリカからなり、エーライトの水和発熱ピークの出現時間を短縮させる高温養生用セメント添加材を開示する。特許文献2は硬化促進剤としてのケイ酸カルシウム水和物を含有するセメント組成物を開示する。
特開2012-41243号公報 特開2015-120630号公報
ところで、産業廃棄物・副産物として、石炭火力発電所から発生する石炭灰や、鉄鋼業や金属精錬業などから発生するスラグ類やシリカフュームの発生量は、現状もかなり多く、その大部分はセメントに有効利用されている。しかし、依然として有効利用できないものも多く残っており、埋め立て処分されているものがあるのも事実であり、これらの有効利用も課題として挙げられる。上記特許文献1,2に記載の発明は、廃棄物・副産物の有効利用を課題としたものではない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、廃棄物や副産物を有効利用でき且つセメントの水和を促進できる水和促進剤及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、廃棄物・副産物を利用した原材料から熱水反応によって合成される特定の水和物を所定の粒度まで粉砕することで、セメント・コンクリートの硬化速度を高める水和促進剤を得られることを本発明者らは見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は水和促進剤の製造方法を提供する。この水和促進剤の製造方法は、廃棄物及び/又は副産物を原材料の少なくとも一部として使用し、ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物、及び/又は、トバモライトを含む水和物を水熱反応によって合成し、粒子径4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であり且つ粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下となるように当該水和物を粉砕することを含む。廃棄物及び/又は副産物として、石炭灰、スラグ、シリカフューム、ALC廃材及びケイ酸カルシウム板廃材からなる群から選ばれる少なくとも一種を使用することが好ましい。なお、ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)はオートクレーブを用いて高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートである。
本発明に係る水和促進剤の製造方法は以下の工程を含むものであってもよい。
(A)CaO/SiO質量比が0.5~2.0であり且つAl/SiO2質量比が0.004~1.0である原材料が得られるように、廃棄物及び/又は副産物と、Ca系原料とを調合する工程。
(B)工程(A)で調合された原材料を温度100~250℃、圧力1~50気圧の条件下で水熱反応させることによって、ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物、又は、トバモライトを含む水和物を合成する工程。
(C)粒子径4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であり且つ粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下となるように工程(B)で合成された水和物を粉砕する工程。
本発明は水和促進剤を提供する。この水和促進剤は、ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物、及び/又は、トバモライトを含む水和物の粉末を含有し、水和物の粉末は4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であり且つ粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下である。この水和促進剤に含まれる水和物は、例えば、廃棄物及び/又は副産物を含む原材料から得られた水熱反応生成物である。
熱水反応によって合成される水和物(水熱反応生成物)は、セメントの初期水和促進の観点から、ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物と、トバモライトとを含むことが好ましい。ハイドロガーネット系水和物は、セメントの初期水和促進及び廃棄物利用の観点から、CASH(3CaO・Al・SiO・4HO)であることが好ましい。ケイ酸マグネシウム水和物は、セメントの初期水和促進及び廃棄物利用の観点から、MASH(2MgO・Al・SiO・2HO)であることが好ましい。トバモライトのAl/SiOの質量比は、廃棄物原料利用の観点から、0.01~0.5であることが好ましい。水和物をJIS R 5202に記載の方法で強熱した後のAl含有量は、廃棄物原料利用の観点から、0.3~50質量%であることが好ましい。
X線回折装置を用いて得られる水和促進剤のX線回折(XRD)パターンにおいて、セメントの初期水和を促進する観点から、ハイドロガーネット系水和物に由来するXRDピーク面積は、水和物に由来するXRDピーク面積の3~30%であることが好ましく、ケイ酸マグネシウム水和物に由来するXRDピーク面積は、水和物由来のXRDピーク面積の3~30%であることが好ましく、ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物に由来するXRDピーク面積は、水和物由来のXRDピーク面積の3~60%であることが好ましい。
本発明に係る水和促進剤は、セメントの初期水和を促進する観点から、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウムの少なくとも一方をさらに含んでもよい。セメント組成物の硬化物の圧縮強度向上の観点から、本発明に係る水和促進剤は、ケイ酸ナトリウムをさらに含んでもよい。
本発明は上記水和促進剤を含む液状水和促進剤を提供する。この液状水和促進剤は、本発明に係る上記水和促進剤10~80質量%と、水20~90質量%とを含む。この液状水和促進剤は、水和促進剤の固形分100質量部に対して0.2~30質量部の分散剤を含んでもよい。
本発明によれば、廃棄物や副産物を有効利用でき且つセメントの水和を促進できる水和促進剤及びその製造方法が提供され、これにより建設業界の低炭素化・省力化と廃棄物の有効利用とを両立でき、環境負荷をより低減可能な社会の構築に寄与できる。
図1は実施例において調製した水和物1~3のX線回折パターンである。 図2は実施例において調製した水和物1の電子顕微鏡画像である。 図3は実施例において調製した水和物2の電子顕微鏡画像である。 図4は実施例において調製した水和物3の電子顕微鏡画像である。 図5(a)~図5(c)は水和促進剤A~Cの粒度分布をそれぞれ示すグラフである。 図6(a)~図6(c)は水和促進剤D~Fの粒度分布をそれぞれ示すグラフである。 図7は水和促進剤Gの粒度分布を示すグラフである。 図8(a)は実施例1~3及び比較例2に係るセメント組成物の水和発熱速度を示すグラフであり、図8(b)は実施例1~3及び比較例2に係るセメント組成物の積算水和発熱量を示すグラフである。 図9はX線回折パターンからのピーク面積導出方法を示す模式図である。 図10はモルタルの養生条件を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<水和促進剤>
本実施形態に係る水和促進剤は、原材料の少なくとも一部に廃棄物や副産物を有効利用したものであって、セメントの水和を促進するためのものである。この水和促進剤は、廃棄物及び/又は副産物を含む原材料を水熱反応させることによって合成される特定の水和物(以下、場合により「水熱反応生成物」という。)の粉末と、必要に応じて配合される他の成分とからなる。
水熱反応生成物の粉末は、粒子径4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であり、好ましくは60体積%以上であり、より好ましくは80体積%以上であり、特に好ましくは90体積%以上であり、最も好ましくは100体積%である。粒子径4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であるとセメントの初期水和に対する促進効果が奏される。
水熱反応生成物の粉末は、粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下であり、好ましくは5体積%以下であり、より好ましくは2体積%以下であり、最も好ましくは0体積%である。粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下であるとセメントの初期水和に対する促進効果が奏される。
なお、水熱反応生成物の粉末の粒度分布は、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置を用いて測定することができる。
水熱反応生成物をJIS R 5202「ポルトランドセメントの化学分析方法」に記載の方法で強熱した後のAl含有量は0.3~50質量%が好ましく、10~40質量%がより好ましく、11~30質量%がさらに好ましい。水熱反応生成物のAl含有量が0.3質量%以上であれば、原料として廃棄物を利用することができ、他方、50質量%以下であれば、セメントの初期水和に対する十分な促進効果が奏されやすい。具体的な強熱方法は、酸化雰囲気で950±25℃にて15分間加熱し、強熱前後の質量差が0.0005g未満となるまでこの操作を繰り返せばよい。このAl含有量はJIS R5202「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じた方法により測定できる。また水熱反応生成物のAl含有量は、原材料の配合組成によって調整することもできる。具体的には、使用する原料の化学組成(酸化物換算)に基づき、任意の組成となるように原料を配合すればよい。
水熱反応生成物は、ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物、及び/又は、トバモライトを含むものであり、セメントの初期水和促進の観点から、ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物と、トバモライトとを含むことが好ましく、ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の両方のケイ酸塩系水和物と、トバモライトとを含むことがより好ましい。水熱反応生成物又は水和促進剤がこれらの水和物を含有するか否かはX線回折装置を用いて得られるX線回折(XRD)パターンから結晶相を同定することによって確認することができる。
X線回折装置を用いて得られる水和促進剤のX線回折パターンにおいて、ハイドロガーネット系水和物に由来するXRDピーク面積は、水熱反応生成物に由来するXRDピーク面積の3~30%であることが好ましく、6~29%であることがより好ましく、20~25%であることがさらに好ましい。このような範囲であれば、セメントの初期水和に対する促進効果が奏されやすい。
ケイ酸マグネシウム水和物に由来するXRDピーク面積は、水熱反応生成物に由来するXRDピーク面積の3~30%であることが好ましく、10~25%であることがより好ましく、20~22%であることがさらに好ましい。このような範囲であれば、セメントの初期水和に対する促進効果が奏されやすい。
ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物に由来するXRDピーク面積は、水熱反応生成物に由来するXRDピーク面積の3~60%であることが好ましく、20~30%であることがより好ましく、25~29%であることがさらに好ましい。このような範囲であれば、セメントの初期水和に対する促進効果が奏されやすい。
なお、本実施形態に係る水和促進剤に含まれる各結晶相のXRDピーク面積は、以下の手順で求めることができる。すなわち、第一の工程として、水和促進剤のX線回折パターンの各ピークについて結晶相・結晶面を同定する。次に第二工程として、第一工程で同定した各ピークとバックグラウンドのハローパターンとの接点を低角度側と高角度側とでそれぞれ決定する。続く第三工程では、低角度側の接点の角度(2θ)から高角度側の接点の角度(2θ)までX線回折強度を積分し、該積分値からバックグラウンドを低角度側の接点の角度(2θ)から高角度側の接点の角度(2θ)まで積分した値を差し引いて、結晶相のピーク面積とする。図9に、測定されたXRDパターンにおいて結晶相のピーク面積を導出する模式図を示す。なお、市販のX線回折用のフィティング解析ソフトウェア(例えばTOPAS:ブルカー・エイエックスエス株式会社製など)を用い、ピークを精密化して算出したピーク面積の値を用いてもよい。
ハイドロガーネット系水和物は、酸化カルシウムと酸化アルミニウムと水とが結合した固体物質であり、(xCaO・yAl・zHO・+α)の組成で表される。前記組成の「+α」は、酸化カルシウムと酸化アルミニウム以外の酸化物が含有されていてもよいことを表す。より詳しくは、CaO、Al、MgO、Fe、SiO、HOを構成成分とするガーネット構造を有する水和物である。具体例としては3CaO・Al・(3-x)SiO・(2x)HO(0<x≦3)又は、CaAl(SiO3-x(OH)4x(0<x≦3)で表される化合物である。より具体的には3CaO・Al・6HO(CAH)、3CaO・Al・SiO・4HO(CASH)、3CaO・Al・2SiO・2HO(CAS)、3CaO・(Al,Fe)O・2SiO・4HO等が挙げられる。水和物合成時の廃棄物利用の観点から、3CaO・Al・SiO・4HO(CASH)が好ましい。
ケイ酸マグネシウム水和物は、酸化マグネシウムと酸化珪素と水とが結合した固体物質であり、(xMgO・ySiO・zHO・+α)の組成で表される。前記組成の「+α」は、酸化マグネシウムと酸化珪素以外の酸化物が含有されていてもよいことを表す。より詳しくは、化学組成がaMgO・bAl・cSiO・dNaO・eKO・fFe・gHO(1≦a≦6,0≦b≦2,1≦c≦4,0≦d≦1,0≦e≦1,0≦f≦1,0<g≦8)で表される化合物である。具体例としては2MgO・Al・SiO・2HO(MASH)、(Mg3-x,Al)(Si2-y,Al)O(OH)(0≦x≦1,0≦y≦1)で表されるアメス石(Amesite)又はカオリナイト-リザード石系鉱物、MgSi10(OH)で表される滑石(タルク)、(Mg,Fe)Si10(OH)で表されるアンチゴライトやMgSi120(OH)(OH・6HO又はMgSi1230(OH)(OH・8HOで表されるセピオライト等が挙げられる。ケイ酸マグネシウム水和物は、上記のうち複数を含んでもよく、また上記鉱物以外に非晶質を含んでもよい。これらのうち、水和物合成時の廃棄物利用の観点から、水熱反応生成物はMASHを含むことが好ましい。
トバモライトは、Ca及びSiを含む鉱物であり、例えば5CaO・6SiO・5HO等で表される。トバモライトのCa(CaO換算量)とSi(SiO換算量)との質量比(CaO/SiOの質量比)は、セメントの水和促進の観点から、0.7~1.0が好ましい。
トバモライトは、Ca及びSiの他に、Al、Mg、Na、K、Fe等を含む場合もある。本実施形態に係るトバモライトは、水和物生成時の廃棄物利用の観点から、Al及びMgの少なくとも一方を含むことが好ましい。
トバモライトのAl(Al換算量)とSi(SiO換算量)との質量比(Al/SiOの質量比)は、セメントの水和をさらに促進する観点から、0.01~0.5が好ましく、0.02~0.4がより好ましく、0.05~0.25がさらに好ましい。
トバモライトのMg(MgO換算量)とSi(SiO換算量)との質量比(MgO/SiOの質量比)は、水和物生成時の廃棄物利用の観点から、0~0.1が好ましく、0~0.01がより好ましく、0~0.001がさらに好ましい。
トバモライトのCaO/SiOの質量比、Al/SiOの質量比及びMgO/SiOの質量比は、走査型電子顕微鏡(SEM)とエネルギー分散型エックス線分析装置(EDS)を用いた定量分析によって求めることができる。
トバモライト結晶の形状は、糸状であっても板状であってもよく、後述の粉砕工程における粉砕効率を高める観点から、糸状であることが好ましい。トバモライト結晶の長さは、後述の粉砕工程における粉砕効率を高める観点から、0.1~20μmが好ましく、0.1~4μmがより好ましい。トバモライト結晶の形状及び長さは、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察で求めることができる。
水和促進剤は、水熱反応生成物の粉末の他に、セメントの初期水和反応をさらに促進する観点から、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウムの少なくとも一方をさらに含んでもよい。水熱反応生成物の粉末100質量部に対し、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウムの含有量の合計は、例えば、0~10質量部であり、0.1~5質量部であってもよい。
水和促進剤は、水熱反応生成物の粉末の他に、セメント組成物の硬化物の圧縮強度を向上させる観点から、ケイ酸ナトリウムをさらに含んでもよい。水熱反応生成物の粉末100質量部に対し、ケイ酸ナトリウムの含有量は、例えば、10~70質量部であり、20~55質量部又は30~52質量部であってもよい。
粉末状の水和促進剤と水とを混合することにより、液状水和促進剤としてもよい。液状水和促進剤の一態様は、上記水和促進剤10~80質量%と、水20~90質量%とを含む。液状水和促進剤は、当該液状水和促進剤100質量部に対して粉末状の水和促進剤を10~80質量部(好ましくは40~60質量部)含むことが好ましい。粉末状の水和促進剤の量が10質量部以上であれば、液状水和促進剤として十分な水和促進効果が得られ、輸送時のコストが低くなり、他方、80質量部以下であれば液状水和促進剤として十分な流動性となり取扱いが容易になるという効果が奏される。
液状水和促進剤において、固形分(粉末状の水和促進剤)の分散状態を維持する観点から、液状水和促進剤は、水和促進剤の固形分100質量部に対して0.2~30質量部(より好ましくは1~20質量部)の分散剤を含むことが好ましい。分散剤は特に限定されないが、AE剤、減水剤、AE減水剤、高性能減水剤、流動化剤等が挙げられる。
<水和促進剤の製造方法>
次に、上記水和促進剤の製造方法について説明する。本実施形態に係る水和促進剤の製造方法は、廃棄物及び/又は副産物を原材料の少なくとも一部として使用し、水熱反応によって上記水熱反応生成物を合成し、その後、粒子径4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であり且つ粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下となるように当該水熱反応生成物を粉砕することを含む。
本実施形態に係る水和促進剤の製造方法は、より具体的には以下の工程を含む。
(A)CaO/SiO質量比が0.5~2.0であり且つAl/SiO2質量比が0.004~1.0である原材料が得られるように、廃棄物及び/又は副産物と、Ca系原料とを調合する工程。
(B)工程(A)で調合された原材料を温度100~250℃、圧力1~50気圧の条件下で水熱反応させることによって、ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物、又は、トバモライトを含む水和物である水熱反応生成物を合成する工程。
(C)粒子径4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であり且つ粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下となるように工程(B)で合成された水熱反応生成物を粉砕する工程。
工程(A)は所定の組成の原材料を調合する工程である。廃棄物及び/又は副産物として、石炭灰、スラグ、シリカフューム、ALC廃材及びケイ酸カルシウム板廃材からなる群から選ばれる少なくとも一種を使用することが好ましい。Ca系原料として、消石灰、生石灰、炭酸カルシウム、ポルトランドセメント等を使用することが好ましい。Mg系原料として、酸化マグネシウム、ドロマイト等を使用することが好ましい。
原材料の組成(CaO、MgO、SiO及びAl)は以下の範囲とすればよい。なお、廃棄物、副産物及びCa系原料の組成を事前に測定し、その測定値に基づいて配合比率を決定すればよい。
・CaO:好ましくは10~60質量%、より好ましくは15~55質量%、さらに好ましくは20~50質量%
・MgO:好ましくは0~30質量%、より好ましくは0~25質量%、さらに好ましくは5~15質量%
・SiO:好ましくは15~60質量%、より好ましくは20~55質量%、さらに好ましくは25~50質量%
・Al:好ましくは0.01~30質量%、より好ましくは0.1~25質量%、さらに好ましくは1~20質量%
原材料のCaO/SiO質量比は、上述のとおり、0.5~2.0であり、0.6~1.8が好ましく、0.65~1.5がより好ましく、0.7~1.3がさらに好ましい。
原材料のAl/SiO質量比は、上述のとおり、0.004~1.0であり、0.02~0.9が好ましく、0.1~0.7がより好ましく、0.15~0.65がさらに好ましい。
工程(B)は、工程(A)で調合された原材料から水熱反応によって水熱反応生成物を合成する工程である。反応に供する水と原材料の質量比は、例えば、0.5~30であり、1~20であってもよい。温度条件は、例えば、80~250℃であり、100~180℃であってもよい。圧力条件は、例えば、1~50気圧であり、1~10気圧であってもよい。
工程(C)は、水熱反応生成物を粉砕する工程である。水熱反応生成物の粉砕には、湿式遊星ボールミル、湿式ボールミル、乾式振動ミル、ジェットミル、ビーズミル等を使用できる。粉砕装置の種類及び粉砕時間等により、水熱反応生成物の粉末の粒度分布を調整することができる。例えば、湿式遊星ボールミルを使用した場合、乾式振動ミルを使用した場合よりも細かい粉末が得られる傾向にある。互いに異なる粉砕処理がなされた複数の粉砕物を混合することによって粒度分布を調整してもよい。水熱反応生成物と、その他の成分(例えば、水酸化マグネシウム及び/又は水酸化カルシウム)とを含む水和促進剤を調製する場合、この工程(C)において、水熱反応生成物と、その他の成分とを混合してもよい。
粉砕処理後において、水熱反応生成物の粉末の粒度分布(粒子径4.5μm以下の粒子の含有量及び粒子径10μm以上の粒子の含有量)が上述の範囲となるように、粉砕条件等を調整すればよい。粉砕処理後における水熱反応生成物の粉末の比表面積は10~100m/gが好ましく、15~50m/gがより好ましく、20~45m/gがさらに好ましい。比表面積は窒素吸脱着測定装置(マイクロトラックベル株式会社製、BELSORP-miniII)による測定によって求めることができる。
上記工程を経て得られた粉末状の水和促進剤と、水と、必要に応じて分散剤とを混合することによって液状水和促進剤が得られる。
上記実施形態によれば、廃棄物や副産物を有効利用でき且つセメントの水和を促進できる水和促進剤及びその製造方法が提供され、これにより建設業界の低炭素化・省力化と廃棄物の有効利用とを両立でき、環境負荷をより低減可能な社会の構築に寄与できる。
1.実験方法
[使用原材料]
(1)石炭灰
宇部興産株式会社製の石炭灰を使用した。
・強熱減量:3.43質量%
・ブレーン表面積:3750cm/g
・活性度指数:80.0%
・化学組成:表1に示す。
Figure 0007139159000001

(2)シリカフューム(SF) 巴工業株式会社、商品名:EFACO
(3)酸化マグネシウム(MgO) 宇部マテリアルズ株式会社製、商品名:UC95S
(4)消石灰(CH) 宇部マテリアルズ株式会社、特級
(5)普通ポルトランドセメント 宇部三菱セメント株式会社製
[水和物の合成]
表2,3に示す割合で、上記原材料と水をそれぞれ混合し、180℃、10気圧のオートクレーブで24時間反応させることによって水和物(水熱反応生成物)を合成した。これを105℃で乾燥させて水和物1~3をそれぞれ得た。また、得られた水和物をJIS R5202「ポルトランドセメントの化学分析方法」に記載の方法で950℃加熱し、水和物中の結晶水を除去した場合の化学組成をJIS R5202:2010「セメントの化学分析方法に準じて測定した。表4に結果を示す。
Figure 0007139159000002
Figure 0007139159000003
Figure 0007139159000004
[水和物1~3の特性評価]
(1)XRDによる結晶相の分析
水和物1~3の結晶相をX線回折によって同定した。すなわち、水和物1~3のそれぞれに対して標準試料としてAl(和光純薬工業株式会社製、コランダム)を内割りで10質量%添加し、乳鉢で30分間混合することによってX線回折用測定試料を調製した。X線回折装置(ブルカー・エイエックスエス株式会社製、加速電圧:30kV、電流:10mA、管球:Cu)を用いて水和物1~3(標準試料としてAlを含む)のX線回折パターンを得た。得られたX線回折パターンから結晶相の同定をX線回折用ソフトウェア(DIFFRAC.EVA)で行った(図1参照)。また、トバモライトの002面、CASHの211面又はMASHの006面のピーク面積と標準試料Al(コランダム)の116面のピーク面積からトバモライト、CASH又はMASHと標準試料Alのピーク面積比(トバモライト、CASH又はMASH/標準試料)を求めた。結果を表5に示す。
(2)トバモライト結晶の分析
水和物1~3に含まれるトバモライト結晶の形状及び大きさ(長さ)を、走査型電子顕微鏡(SEM)TM3030(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)で確認した(図2~4参照)。また、トバモライト結晶の組成を、上記走査型電子顕微鏡(SEM)とエネルギー分散型エックス線分析装置(EDS)SwiftED3000(英国オックスフォードインスツゥルメンツ製)とを用いて行った。トバモライト結晶部分を三点分析し、その定量結果の平均値からCaO/SiO質量比、Al/SiO質量比、MgO/SiO質量比を求めた。結果を表6に示す。
Figure 0007139159000005
Figure 0007139159000006
[水和促進剤の作製及び粒度分布測定]
表7に示すように上記水和物と水を混合し、ボールミルで粉砕した。これにより、水和物1~3(固形分)を20質量%それぞれ含有する水和促進剤A~Fを作製した。なお、比較例1においては、水和物3に水を混合することなく、水和物3を乾式振動ミルで粉砕することによって水和促進剤Gを作製した。作製した水和促進剤A~Gをそれぞれヘキサメタリン酸ナトリウム0.2質量%水溶液に分散し、超音波を10分間照射後、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(株式会社堀場製作所製、商品名:LA-950V2)を用いて粒度分布を測定し、粒子径1.0μm以下、4.5μm以下及び10μm以上の粒子の含有量を求めた。結果を表7及び図5~7に示す。
Figure 0007139159000007
[セメントの水和促進効果の確認]
普通ポルトランドセメント98質量部と、上記水和物2質量部と、水30質量部を、薬さじで1分間混練し、セメントペーストを作製した。セメントペーストは混練後直ちに、セメント水和熱量計(CHC-OM6、株式会社東京理工製)を用いて、水和速度を測定し、エーライトの水和反応に起因するピーク時間を求めた(図8(a)参照)。また、混練後30分から混練後24時間の発熱速度を積算し、発熱速度の24時間積算値を求めた(図8(b)参照)。表8に示すとおり、水和促進剤を添加しなかった比較例2のピーク時間9.0hに比べて、実施例1~6のピーク時間は6.6h~7.5hであり、水和反応が1.5~2.4h早くなった。
Figure 0007139159000008
[モルタル硬化物の圧縮強さ試験]
水和促進剤を添加したモルタルの圧縮強さ試験を以下のようにして実施した。
(使用材料)
・水和物2(表5参照)
・ケイ酸ナトリウム(FS-1:日本化学工業株式会社製)
(水和物の粉砕方法)
水和物2について、固形分を20質量%含有するように水と混合し、ボールミル(アルミナポット)を用いて24時間粉砕した。ボールミルのボール径はΦ10mmであり、個数は100個とした。
(モルタルの調製及び養生)
表9に示す配合のモルタルを調製し、表10に示す量の水和促進剤(水和物2、又は、水和物2及びケイ酸ナトリウム)を添加した(実施例7~14)。練混ぜはモルタルミキサーでから練り30秒後、低速30秒、高速1分間行った。なお、養生開始は練混ぜ後の30分以内とした。図10に養生条件を示す。
Figure 0007139159000009
(実施例7~10)
表10に示す量の水和物2(湿式粉砕後)を添加したモルタルの養生後の圧縮強さを測定した。表10に結果を示す。
(実施例11~14)
表10に示す量の水和物2(湿式粉砕後)及びケイ酸ナトリウムを添加したモルタルの養生後の圧縮強さを測定した。表10に結果を示す。
(比較例5)
表10に示す量のケイ酸ナトリウムを添加したモルタルの養生後の圧縮強さを測定した。表10に結果を示す。
(比較例6)
表9に示す組成のモルタルの養生後の圧縮強さを測定した。表10に結果を示す。モルタル圧縮強さの結果は、強度増進剤を添加しない比較例6に対する強度比で表した。なお、実施例7及び比較例5のモルタル圧縮強さ比を小数点第二位まで表記すると、それぞれ「1.52」及び「1.49」であり、実施例7の方が比較例5よりもモルタル圧縮強さが高かった。
Figure 0007139159000010


Claims (12)

  1. ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物、及び/又は、トバモライトを含む水和物の粉末を含有する水和促進剤であって、
    前記水和物の粉末は、4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であり且つ粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下であるとともに、窒素吸脱着測定装置によって測定される比表面積が10~100m /gの範囲であり、
    前記水和物が前記ケイ酸マグネシウム水和物を含み、
    X線回折装置を用いて得られる水和促進剤のX線回折パターンにおいて、前記ケイ酸マグネシウム水和物に由来するXRDピーク面積が前記水和物に由来するXRDピーク面積の3~30%である、水和促進剤。
  2. ハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物、及び/又は、トバモライトを含む水和物の粉末を含有する水和促進剤であって、
    前記水和物の粉末は、4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であり且つ粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下であり、
    前記水和物が前記ケイ酸マグネシウム水和物を含み、
    X線回折装置を用いて得られる水和促進剤のX線回折パターンにおいて、前記ケイ酸マグネシウム水和物に由来するXRDピーク面積が前記水和物に由来するXRDピーク面積の3~30%である、水和促進剤。
  3. 前記水和物がハイドロガーネット系水和物と、トバモライトとをさらに含む、請求項1又は2に記載の水和促進剤。
  4. 前記ハイドロガーネット系水和物がCASH(3CaO・Al・SiO・4HO)であり、
    前記ケイ酸マグネシウム水和物がMASH(2MgO・Al・SiO・2HO)である、請求項のいずれか一項に記載の水和促進剤。
  5. X線回折装置を用いて得られる水和促進剤のX線回折パターンにおいて、前記ハイドロガーネット系水和物に由来するXRDピーク面積が前記水和物に由来するXRDピーク面積の3~30%である、請求項のいずれか一項に記載の水和促進剤。
  6. X線回折装置を用いて得られる水和促進剤のX線回折パターンにおいて、前記ハイドロガーネット系水和物及び前記ケイ酸マグネシウム水和物に由来するXRDピーク面積が前記水和物に由来するXRDピーク面積の3~60%である、請求項のいずれか一項に記載の水和促進剤。
  7. JIS R 5202に記載の方法で強熱した前記水和物のAl含有量が0.3~50質量%である、請求項のいずれか一項に記載の水和促進剤。
  8. 前記トバモライトのAl/SiOの質量比が0.01~0.5である、請求項のいずれか一項に記載の水和促進剤。
  9. 水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウムの少なくとも一方をさらに含む、請求項のいずれか一項に記載の水和促進剤。
  10. ケイ酸ナトリウムをさらに含む、請求項のいずれか一項に記載の水和促進剤。
  11. 請求項~9のいずれか一項に記載の水和促進剤10~80質量%と、水20~90質量%とを含む液状水和促進剤。
  12. 前記水和促進剤の固形分100質量部に対して0.2~30質量部の分散剤を含む、請求項11に記載の液状水和促進剤。
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