JP7138986B1 - 分散機 - Google Patents

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【課題】容器内のメディアの分布を均一に保ちながら分散対象物を高速に処理可能なメディア型の分散機を提供する。【解決手段】 分散機1は、横型の分散機である。この分散機1は、容器2、回転軸3および回転軸3に取り付けられた複数の分散ロータ4を備えている。容器2は、略密閉された円筒状のタンクあり、一方の端面に分散対象物を内部に投入する投入部5を有し、この端面に対向する他方の端面に排出部6を有する。分散ロータ4は、円錐台状である。複数の分散ロータ4の各々は、外径の大きい端部を上流側に向け、当該分散ロータ4を回転軸3に連ねたとき、上流側の分散ロータ4の小さい外径よりも下流側の分散ロータ4の大きい外径が大きくなるよう構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、塗料、インキ、医薬品、化粧品、食品、電池、電子部品などの顔料分散ペーストなどを製造する過程で、分散対象物を供給しながら容器内に投入済みのメディアと一緒に混合しながら分散または粉砕させるメディア型の分散機に関する。
従来の分散機として、メディア(例えば、ガラス、ジルコニアなどのビーズ)を用いて分散対象物を分散、撹拌または粉砕させるメディア式の分散機が知られている。例えば、分散機は、容器内の回転軸に分散用の複数のディスクを等間隔に備えている。ディスクは、外周に複数の突片を有し、厚み方向に貫通する貫通孔を有する。貫通孔は、ディスクの上流側から下流側の厚み方向にディスク回転方向と同方向に斜めに貫通している。この構成により、従来の分散機は、ディスクと容器の間から下流に流れた分散対象物およびメディアの一部を貫通孔の下流側の面から上流側の面に戻すように構成されている(特許文献1を参照)。
特許第6634493号
しかしながら、特許文献1に記載の分散機は、次のような問題点がある。先ず、ディスクの貫通孔を介してディスクの上流側の面にメディアを戻す力は、貫通孔を通過する分散対象物の流れよりも僅かに強い程度であるので、戻し力が作用するディスクの下流側の面の貫通孔の開口付近のメディアしか上流側の面に戻せない。それ故に、ディスク同士の間隙を狭くしてメディアを上流側に連続的に戻さなければ容器内にメディアを均等に分布させることができない。そこで、ディスク同士の間隙を狭くすることが考えられる。ディスク同士の間隙を狭くすると、隣接するディスクによる分散対象物の連続的な剪断によって生じる摩擦熱が容器とディスクの狭い間隙に蓄積され、分散対象物の物性を変質させるといった問題が生じる。この問題を解決するためにディスク同士の間隔を十分に確保する必要がある。
また、大量の分散対象物を高速に処理するために容器内への短時間当たりの未処理の分散対象物の供給量を増加させた場合、分散対象物の圧送力が高くなる。すなわち、貫通孔を介してメディアを上流側に戻す力よりも貫通孔を通過する分散対象物の流れが強くなり、メディアが下流に偏在して排出口を閉塞するばかりでなく、メディアが排出口に停滞してその運動が阻害されるのでメディア同士の速度差による剪断(ズリ速度)やメディア同士の衝突による分散対象物の微粒子化(分散)の作用が得らない。すなわち、分散対象物の供給量の増加と処理能力はトレードオフの関係にあり、生産効率を高めることができないといった不都合が生じている。
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、容器内のメディアの分布を均一に保ちながら大量の分散対象物を高速に処理可能な分散機を提供することを目的とする。
本発明は、以下のような分散機を提供する。
すなわち、容器内のメディアと当該容器の上流側に設けた投入部から投入した分散対象物を下流側に設けた排出部に向けて送りながらメディアとともに分散するメディア型の分散機であって、
円錐台状の複数の分散ロータと、
前記複数の分散ロータが回転可能に取り付けられる回転軸と、を備え、
前記複数の分散ロータの各々は、外周面を有し、当該外周面に上流から下流に向かう溝が形成されており、外径の大きい端部を上流側に向け、前記回転軸に連ねて取り付けられており、上流側の前記分散ロータの小さい外径よりも下流側の前記分散ロータの大きい外径が大きくなるよう構成した
ことを特徴とする分散機。
この構成によれば、円錐台状の分散ロータは、外径の小さい端部よりも外径の大きい端部の周速が速くなる。それ故に、分散対象物の分散時に分散ロータの回転に伴うメディアに作用する遠心力とは別にテーパ状の各分散ロータの周りに分散するメディアに対して上流側に戻す力(遠心力の分力)が連続的に作用する。すなわち、上記構成の分散機は、等間隔に配置した分散ディスクのみでメディアを上流側に戻す力を間欠的にメディアに付与する従来の分散機に比べて、回転軸に連ねた複数の分散ロータの全体でメディアに上流側に戻す力を連続的に付与する。その結果、容器内への分散対象物の供給量を増やしてもメディアが上流に戻る力が作用し続けているので、容器内にメディアを略均一に分布させる。したがって、メディア同士の速度差による剪断(ズリ速度)やメディア同士の衝突による分散対象物の微粒子化が維持されるので、分散効率が向上するとともに、メディアが、排出部に偏在することを抑制できるので、処理後の分散対象物を排出口から円滑に排出することができる。換言すれば、分散機は、メディアの分布を均一に保ちながら大量の分散対象物を高速に処理可能にする。
さらに、円錐台状の分散ロータは、厚みの薄いディスクに比べて回転軸の軸芯方向に距離を稼ぐことができるので、容器と分散ロータの間隙が最も小さくなり剪断作用を発揮する各分散ロータの大径の端部同士の距離を十分に拡大することができる。したがって、剪断によって生じる摩擦熱が容器内に蓄積されないので、熱の影響による分散対象物の物性の変質を回避することができる。
上記構成において、分散ロータは、前記外周面には粗面が含まれていてもよい。
この構成によれば、分散ロータの外周面と分散対象物の摩擦抵抗が大きくなるので、撹拌効率が高まる。特に、分散ロータの回転によってメディアに作用する遠心力と上流側に戻す力の相互作用によって、メディアは分散ロータの大径部に移動する。すなわち、メディアが、容器内で間隙が最も狭くなる領域において分散ロータの大径のエッジに衝突するとともに、この衝突によって運動エネルギを得てメディア同士が互いに衝突し易くなる。したがって、上記構成の分散機は、分散対象物を効率よく撹拌、粉砕および分散させることができる。
本発明は、容器内のメディアの分布を均一に保ちながら分散対象物を高速に処理可能な分散機を提供する。
本発明の第1実施形態に係る分散機の概略構成を示す断面図である。 分散ロータの上流からの斜視図である。 分散ロータの下流からの斜視図である。 第1実施形態の分散機における分散処理時の分散対象物の流れとメディアの移動を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る分散機の概略構成を示す断面図である。 分散ディスクの正面図である。 第2実施形態の分散機における分散処理時の分散対象物の流れとメディアの移動を示す模式図である。 変形例の分散機の概略構成を示す断面図である。 撹拌ロータの正面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明に係るメディア型の分散機の一実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。なお、本実施形態の分散機では、メディアとして例えばジルコニアビーズを用いて分散対象物を混合して分散させる分散機(例えばビーズミル)について説明するが、本発明は分散機としてだけでなく、粒化対象材を細かく砕く粉砕機としても利用することができる。なお、ビーズはメディアの一例であり、分散対象物の種類、粒子の硬さ、粒子径、投入される溶媒(原料ペースト)の粘度や比重などに応じて、適宜に選択する。
分散機1は、図1に示すように、横型の分散機である。この分散機1は、容器2、回転軸3および回転軸3に取り付けられた複数の分散ロータ4を備えている。
容器2は、略密閉された円筒状のタンクある。容器2の一方の端面に分散対象物を内部に投入する投入部5を有し、この端面に対向する他方の端面側に排出部6を有する。
投入部5は、容器内部と連通する供給管7を接続して構成している。なお、供給管7は、その上流側に分散対象物を圧送するポンプなどが接続されている。
排出部6は、ギャップセパレータ8および排出管9から構成されている。ギャップセパレータ8は、容器2の内部を圧送されて最下流に到達した処理済みの分散対象物に含まれるメディアおよび処理済みの分散対象物以外の物(例えば、メディアの破片など)を分離するためのものである。すなわち、ギャップセパレータ8は、回転軸3に設けた回転ロータ10と回転ロータ10の外周を囲う固定ステータ11とから構成されている。回転ロータ10と固定ステータ11の間隙を調整することにより、メディアなどが間隙を通過しないようにしている。なお、ギャップセパレータ8は、本実施形態の一例であり、メディアと分散対象物を分離することができるものであればよく、例えばスクリーン機構であってもよい。
排出管9は、ギャップセパレータ8によって分離された分散対象物を分散機1の外部に排出する。本実施形態では、回転軸3を回転可能に支持するメカニカルシール12とメカニカルシール12を固定する固定壁13とによって構成されている。
なお、容器2は、外周にジャケット14を備えている。ジャケット14は、その内部に形成された流路に冷媒または温水などを供給および循環させることにより、容器2の内部の温度を調整する。
回転軸3は、排出部側からメカニカルシール12を介して容器2の内部に挿通され、投入部側まで延びている。すなわち、回転軸3は、排出部側で片持ち支持されている。また、回転軸3は、基端側で図示しないモータなどの駆動源に直接または間接的に連結されており、コントローラを介して回転を制御されている。
分散ロータ4は、図1ないし図3に示すように、円錐台状をしている。分散ロータ4の外周面には複数の溝15が形成されている。溝15は、外周面の上流から下流の方向に延びている。さらに、溝15は、分散ロータ4の外周に等間隔に形成されている。複数の分散ロータ4の各々は、外径の大きい端部を上流側に向け、分散ロータ4を回転軸3に連ねて取り付けたとき、上流側の分散ロータ4の小さい外径よりも下流側の分散ロータ4の大きい外径が大きくなるように構成されている。なお、分散ロータ4の中央には、回転軸3に取り付けるための貫通孔16が設けられている。
<動作説明>
次に上記構成を有する分散機1の動作について説明する。
予めメディアが投入されている容器2に供給管7から分散対象物の投入を開始する。ポンプによって下流側に圧送される分散対象物は、図4に示すように、分散ロータ4と容器2の内周壁によって形成される空間を下流に向けて流れる過程で、複数の分散ロータ4の回転によって撹拌、分散される。このとき、分散ロータ4の各々は、上流側に向けて外径の大きくなるテーパ状の外周を有するので、外径の小さい端部から外径の大きい端部側に向かうに連れて周速がしだいに速くなる。すなわち、分散ロータ4の回転に伴うメディアMに作用する遠心力とは別にテーパ状の各分散ロータ4の周りに分散するメディアMに対して上流側に戻す力(遠心力の分力)が連続的に作用する。したがって、メディアMは、分散対象物の流れに僅かな力で逆らいながら上流に移動しつつ、分散ロータ4の回転に伴う遠心力によってその大半が、容器2の内周壁と各分散ロータ4の外径の最大となる上流側へと移動する。すなわち、容器2と分散ロータ4の間隙が最も狭くなる領域(以下、適宜に「分散領域」と称す)にメディアが移動する。
分散領域で分散対象物は、回転している各分散ロータ4の大径部のエッジによって剪断される。また、メディアがエッジに衝突して活発に運動する。このメディアの運動により、分散対象物は、メディア同士の速度差による剪断(ズリ速度)やメディア同士の衝突による微粒子化の作用を受けながら下流へと圧送される。分散領域に存するメディアMは、大径部のエッジ側から容器2の内周壁に向けて放射状に広がりながら回転し続けている。
各分散ロータ4によって分散処理の施された分散対象物は、ギャップセパレータ8によって僅かに含まれているメディアを分離されて排出管9から排出される。
上記構成の分散機1によれば、円錐台状の複数の分散ロータ4を外径の大きい端部を上流側に向けて回転軸3に連ねて取り付けることにより、各分散ロータ4の周りに存するメディアを上流側に戻すことができる。したがって、分散機1は、分散対象物の分散処理中に最下流の排出部側へのメディアMの偏在を抑制しながら各分散ロータ4の区間ごとにメディアを略均一に分布させるので、分散効率を向上させながら分散対象物のみを排出部6から効率よく排出することができる。
また、分散ロータ4は、回転軸3の軸芯方向に距離を稼ぐことができるので、各分散ロータ4の外径の大きいエッジまでの距離を拡大させることができる。したがって、回転時に分散ロータ4のエッジによる分散対象物の剪断で生じる摩擦熱が、容器内に蓄積されないので、熱の影響による分散対象物の物性の変質を回避することができる。
<第2実施形態>
本実施形態は、第1実施形態の分散ロータ4とは別に複数の分散ディスクを備えている。したがって、異なる構成について詳述し、第1実施形態と同一の構成については同一符号を付すに留めて説明する。
本実施形態の分散機1は、図5に示すように、回転軸3に分散ロータ4と交互に取り付けられる分散ディスク20を備えている。
分散ディスク20は、図6に示すように、分散ロータ4の外径の大きい端部よりも大径であり、外周に複数の突片21を有する。
突片21は、径外方向に延在する略台形状である。本実施形態の突片21は、分散ディスク20の回転方向Rと反対向きの斜めに延びる第1辺21aと、第1辺21aから円周方向へ延びる第2辺21bと、第2辺21bから分散ディスク20の中心方向に向けて延びる第3辺21cから構成されている。また、第1辺21aと第2辺21bは緩やかな湾曲であり、これらが滑らかに連続している。また、隣り合う突片21は、一の突片21の第3辺21cと、他の突片21の第1辺21aとが滑らかに連続している。
また、分散ディスク20には、各突片21からディスクの中心方向に少しずらした位置に、貫通孔22がそれぞれ設けられている。
貫通孔22は、主にメディアおよび分散対象物を通過させるための孔である。本実施形態の貫通孔22は、分散ディスク20の上流側の面から下流側の面に向けて、分散ディスク20の回転方向Rと同方向に斜めに貫通している。また、分散ディスク20の下流側の面の貫通孔22の開口のそれぞれは、分散ロータ4の外径の大きい端面と接触した状態で、分散ロータ4の外周面に形成された複数の溝15のそれぞれと重なる。すなわち、分散ロータ4の上流側で複数の溝15と分散ディスク20の複数の貫通孔22の各々が連通するよう構成されている。
なお、分散ディスク20の中央には、回転軸に取り付けるための貫通孔23が設けられている。
<動作説明>
次に上記構成を有する分散機1の動作について説明する。
予めメディアが投入されている容器2に供給管7から分散対象物の投入を開始する。ポンプによって下流側に圧送される分散対象物は、下流に向けて流れる過程で複数の分散ロータ4および複数の分散ディスク20の回転によって撹拌、分散される。このとき、図7に示すように、分散対象物は、容器2の内周壁に沿って下流に向かう大きな流れ(以下、適宜に「本流」と称す)と、分散ディスク20の貫通孔22を通過する小さな流れ(以下、適宜に「副流」と称す)とからなる。ここで、分散対象物の流速は、副流よりも本流が速い。
本実施形態では、分散処理時に分散ロータ4および分散ディスク20の協働により、本流における容器2の内周壁と各分散ディスク20の外周との間の領域(以下、適宜に「分散領域」と称す)にメディアMが、均一に分布する。
先ず、分散ディスク20の外径よりも小さい分散ロータ4の各々が、上流側に向けて外径の大きくなるテーパ状の外周面を有するので、分散ロータ4の外径の小さい端部から外径の大きい端部側に向かうにつれて周速がしだいに速くなる。このとき、分散ロータ4の回転時に溝15との摩擦抵抗により分散対象物およびメディアMに作用する遠心力が、隣り合う分散ディスク20の間で連続的に作用している。
また、テーパ状の分散ロータ4によって生じる周速の差によって遠心力とは別にテーパ状の各分散ロータ4の周りに存するメディアMに対して上流側に戻す力(遠心力の分力)が連続的に作用する。したがって、隣り合う分散ディスク20の間に存するメディアMが、分散ディスク20の貫通孔22を通過する分散対象物の副流に僅かな力で逆らいながら上流に移動しつつ、分散ロータ4の回転に伴う遠心力によってその大半が、容器2の内周壁と各分散ロータ4の外径の最大となる上流側の分散領域へと回転しながら引き寄せられる。隣り合う分散ディスク20の間におけるメディアMの移動により、メディアMは、各分散領域で分散ディスク20から容器2の内周壁に向けて放射状に広がりながら回転し続けている。すなわち、メディアMは、各分散領域で均一に分布している。
メディアMの大半が分散領域に移動する一方で、僅かな数のメディアMが、分散ディスク20の貫通孔22を通過して上流側に戻される。
したがって、分散対象物のみが下流側に流れ、ギャップセパレータ8を介して排出管9から排出される。
上記構成の分散機1によれば、分散ロータ4および分散ディスク20の協働によりメディアMに上流側に戻す力を連続的に作用させるので、この戻す力と回転に伴う遠心力の相互作用により、本流の流れを乱すことなく各分散ディスク20の外周側の分散領域にメディアMを均一に分布させながら分散対象物の分散処理を継続的に行うことができる。したがって、分散機1は、分散対象物の分散処理中に排出部側へのメディアMの偏在を抑制しながら各分散ロータ4の区間ごとにメディアを略均一に分布させるので、分散対象物のみを排出部6から効率よく排出することができる。
また、分散対象物を積極的に剪断する分散ディスク20の間に分散ロータ4を備えているので、分散ディスク20の間の距離が拡大される。したがって、回転する分散ディスク20の剪断によって生じる摩擦熱が効率よく分散されるので、摩擦熱による分散対象物の物性の変質を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能である。
(1)上記構成の分散機1において、回転軸3の先端に撹拌ロータを備えた構成であってもよい。撹拌ロータ40は、図8および図9に示すように、円柱状のロータ41の外周および軸芯方向に等間隔に複数のピン42が設けられている。すなわち、回転軸3の先端側の1列目のピン42の間に2列目のピン42が位置し、1列目と2列目の各ピン42の位置が軸芯方向で重ならないように構成されている。
この構成によれば、上流側の回転中心で滞留しがちなメディアMが、撹拌ロータ40の回転によりピン42と衝突し、容器2に内周壁に沿って流れる本流に向けて弾き飛ばされる。したがって、容器2に投入したメディアMの全てを分散処理に利用することができる。
(2)上記構成の分散機1において、分散ディスク20に形成された貫通孔22は、上流側の面から下流側の面に向けて垂直に形成してもよい。また、貫通孔22は、円形以外に楕円や長孔であってもよい。
(3)上記の各実施形態の分散機1において、分散ロータ4は、外周面の全面を粗面としてもよいし、または部分的に粗面を有していてもよい。外周面を粗面にすることにより、分散対象物との摩擦抵抗が高まり、分散効率を高めることができる。
(4)上記の各実施形態の分散機1において、分散ディスク20は、上流側の面から下流側の面に貫通する貫通孔22は、円形に限らず長孔であってもよい。貫通孔22が長孔の場合、複数の円弧状の長孔であってもよりし、1個の「C」字状であってもよい。
(5)上記の各実施形態の分散機1は、回転軸3が片持ち水平保持された横型について説明しているが、回転軸3が垂直または傾斜した縦型としても利用することができる。
1 分散機
2 容器
3 回転軸
4 分散ロータ
5 投入部
6 排出部
7 供給管
8 ギャップセパレータ
9 排出管
15 溝
20 分散ディスク
21 突片
22 貫通孔

Claims (2)

  1. 容器内のメディアと当該容器の上流側に設けた投入部から投入した分散対象物を下流側に設けた排出部に向けて送りながらメディアとともに分散するメディア型の分散機であって、
    円錐台状の複数の分散ロータと、
    前記複数の分散ロータが回転可能に取り付けられる回転軸と、を備え、
    前記複数の分散ロータの各々は、外周面を有し、当該外周面に上流から下流に向かう溝が形成されており、外径の大きい端部を上流側に向け、前記回転軸に連ねて取り付けられており、上流側の前記分散ロータの小さい外径よりも下流側の前記分散ロータの大きい外径が大きくなるよう構成した
    ことを特徴とする分散機。
  2. 前記分散ロータは、前記外周面には粗面を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の分散機。
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