JP7138405B2 - 石炭灰の処理方法 - Google Patents

石炭灰の処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7138405B2
JP7138405B2 JP2018224291A JP2018224291A JP7138405B2 JP 7138405 B2 JP7138405 B2 JP 7138405B2 JP 2018224291 A JP2018224291 A JP 2018224291A JP 2018224291 A JP2018224291 A JP 2018224291A JP 7138405 B2 JP7138405 B2 JP 7138405B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coal ash
air
drying
dew point
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018224291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020082026A (ja
Inventor
裕己 千葉
貴之 木村
耕一郎 弥栄
一志 和泉
真 小早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2018224291A priority Critical patent/JP7138405B2/ja
Publication of JP2020082026A publication Critical patent/JP2020082026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7138405B2 publication Critical patent/JP7138405B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)

Description

本発明は、石炭灰の処理方法に関する。
火力発電所や石炭焚きボイラーなどから発生する石炭灰の排出量は年々増加し、セメントの原料や混合材としての適用が広く知られている。そして、混合材として使用するとき未燃カーボンの残留や粒度の調整が必要とされる。残留炭素を除き、同時に粒度調製をする方法として特許文献1がある。しかし、ショートキルンや流動床を用いた600℃~900℃の高温処理や分級処理前の冷却装置を必要としていた。
特開2007-780号公報
本発明は、セメント混和材として石炭灰を使用するにあたり、分級や粉砕をすることにより、フロー値比及び活性度指数を改善できる石炭灰の処理方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、下記の構成を有する石炭灰の処理方法である。
石炭灰に露点が-40℃~-25℃である空気を供給して、石炭灰に接する空気の相対湿度が5%~30%の範囲まで、かつ、石炭灰に接する空気の露点(以降、Tdと称す)が-20℃~0℃の範囲となるまで乾燥する工程、その後、前記石炭灰を分級する工程を含むことを特徴とする石炭灰の処理方法、を提供する。
石炭灰に露点が-40℃~-25℃である空気を供給して、石炭灰に接する空気の相対湿度が5%~30%の範囲まで、かつ、石炭灰に接する空気のTdが-20℃~0℃の範囲となるまで乾燥する工程、その後、前記石炭灰を粉砕する工程を含むことを特徴とする石炭灰の処理方法、を提供する。
本発明の石炭灰の処理方法によると、遠心式分級機等での分級後、処理品のJIS A 6201によるフロー値比及び活性度指数を改善できる。さらに、ボールミル等での粉砕においても処理品のJIS A 6201によるフロー値比及び活性度指数を改善できる。
本願発明の模式的なフローの一例を示す図である。
10 吸着方式の乾燥機
21 タンク
22 石炭灰
23 湿度・露点計
30 分級機や粉砕機
本発明の石炭灰の処理方法について各工程に分けて、詳細に説明する。
1.空気の乾燥工程
図1に、本工程及び次工程(石炭灰の乾燥工程)の模式的なフローの一例を示す。
本発明においては、まず、石炭灰の乾燥に用いる露点が-40℃~-25℃である空気を得るため、空気の乾燥を行う。空気の乾燥方法としては、例えば、吸着方式による乾燥や圧縮方式の乾燥が挙げられる。
吸着方式による乾燥は、水分を吸着しやすい固体(吸湿材)に空気を通過させることにより除湿を行う。吸着能力の低下した物質は温度を上げた空気によって乾燥させることにより再生することができる。吸着方式による乾燥を行う場合は、吸着塔式吸着剤を充填した塔2基を吸着・再生を切り替えながら使用することが好ましい。また、ハニカムローター回転式吸着性のローターを回転させ吸湿・再生を繰り返すものを用いても良い。具体的な装置としては、Munters社製のハニカム除湿システム(MB型)等が挙げられる。
なお圧縮方式の乾燥は、圧縮機で空気を圧縮することにより除湿を行うものである。
本発明において、石炭灰の乾燥に用いる空気の露点が-40℃~-25℃以外では、次工程の石炭灰の乾燥工程において、石炭灰に接する空気の相対湿度及びTdを所定の範囲に調整することが困難となる。
2.石炭灰の乾燥工程
図1においては、吸着方式の乾燥機10で得られた乾燥空気を、石炭灰22を予め投入したタンク21に供給する。本発明においては、乾燥空気を3000mmAq~5000mmAq(より好ましくは4000mmAq~5000mmAq)の圧力、400Nm/h~600Nm/h(より好ましくは500Nm/h~600Nm/h)の流量で供給することが好ましい。
なお、本発明においては、石炭灰の乾燥を早めるために、タンク底部から乾燥空気を送入することが好ましい。
本発明においては、石炭灰に接する空気の相対湿度が5%~30%(好ましくは10%~25%、より好ましくは10%~20%)の範囲まで、かつ、Tdが-20℃~0℃(好ましくは-15℃~0℃、より好ましくは-10℃~-5℃)の範囲となるまで乾燥する。石炭灰に接する空気の相対湿度が5%~30%の範囲外では、その後の分級や粉砕でフロー値比及び活性度指数を改善できる効果が低下する。また、Tdを-20℃未満とすることは非効率である。Tdが0℃を越えると、その後の分級や粉砕でフロー値比及び活性度指数を改善できる効果が低下する。
なお、石炭灰に接する空気の相対湿度及びTdは、例えば、図1に示すようにタンク底部に設けた湿度・露点計23で測定できる。
本工程においては、タンク内での混合及び乾燥空気との接触時間の確保のために、図1の実線に示すように、タンク底部から乾燥の進んだ一部の石炭灰を抜きだし、該抜き出した石炭灰をタンク上部から循環させることが好ましい。
3.分級又は粉砕工程
本発明においては、石炭灰に接する空気の相対湿度が5%~30%の範囲まで、かつ、Tdが-20℃~0℃の範囲となるまで乾燥した石炭灰を、分級又は粉砕する。前記範囲になるまで石炭灰を乾燥することにより、未乾燥の石炭灰を分級又は粉砕した場合に比べて、JIS A 6201によるフロー値比及び活性度指数を改善できる。
分級装置は特に限定するものではなく、例えば、分級ローターを用いた遠心力方式の分級機を用いることができる。
本発明においては、空気を用いた分級でも石炭灰が適度に乾燥しているため、分散性が良好であり分級効率が高い。また、分級に用いる空気が湿っていても分級時の凝集を防ぐことができる。さらに、空気温度が低くても、分級時の凝集を防ぐことが容易である。
粉砕装置も特に限定するものではなく、例えば、高速回転粉砕機や、容器駆動型ミルの粉砕機を用いることができる。
高速回転粉砕機は、開放空気型が多く、ハンマーミル(高速回転のハンマーで供給粒子に衝撃を与え粉砕する。粉砕製品の粒度コントロールが可能)、ピンミル(数十本のピンを向かい合った2枚の円板表面につけ、高速回転させることで対象物を粉砕)等がある。
容器駆動型ミルは、密閉空気型と通風型とがある。回転ミル(水平軸を中心に容積の3分の1程度を満たす量の粉砕媒体を回転円筒の中に充填、回転によって対象物を粉砕する)、振動ミル(円筒状またはトラフ状のミル内に粉砕媒体を充填、ミルに振動を与えることで媒体が動き、粉砕する)、遊星ミル(対象物と一緒に粉砕媒体を充填した容器が自転し、公転する機構による衝突力で粉砕する)が代表的である。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
1.石炭灰
使用した石炭灰の性状を表1(乾燥前石炭灰)に示す。なお、フロー値比及び活性度指数(材齢28日)は、JIS A 6201に準じて測定した。
(1)空気の乾燥工程
吸湿剤内蔵除湿装置:Munters社製のハニカム除湿システム(MB型)を用いて、相対湿度:0%、露点:-35℃の空気を調製した。
(2)石炭灰の乾燥工程
前記乾燥空気を、図1に示すように、石炭灰を収納したタンク(内容積:30m)へ圧力3000~5000mmAq、流量500Nm/hで供給し、表1に示す乾燥後石炭灰を調製した。石炭灰に接する空気の相対湿度(表1~3では「湿度(RH%)」と表記する)及びTd(表1~3では「露点Tg(℃)」と表記する)は、図1に示すようにタンク底部に設けた湿度・露点計(VAISALA社製HM46)で測定した。
なお、石炭灰処理量は20t/バッチである。
また、本工程においては、タンク底部から乾燥の進んだ一部の石炭灰を抜きだし、該抜き出した石炭灰をタンク上部から循環させて石炭灰を乾燥した。石炭灰循環量は、20t/hである。
Figure 0007138405000001
(3)分級工程
分級機は、セイシン社製クラッシールN-20を用いた。性能は、分級風量:20m/min、処理量:0.1~3.0t/h、ローター回転数:最大6100rpmである。
分級条件は以下の通りである。
A-0、A-1:原料投入量 150kg/h、分級風量1500m/h、セパレータ回転数 800rpm
B-0、B-1:原料投入量 150kg/h、分級風量1500m/h、セパレータ回転数 1000rpm
なお、上記A-0及びB-0は、表1の乾燥前石炭灰、上記A-1及びB-1が乾燥後石炭灰である。表2に各分級条件で処理した石炭灰の性状を示す。
Figure 0007138405000002
(4)粉砕工程
粉砕機は、ボールミルを用いた。
粉砕条件は以下の通りである。
C-0,C-1:粉砕処理量48kg/h、ミル回転数72.4rpm、通風量900m/h。
表3に上記条件で粉砕処理した石炭灰の性状を示す。
なお、C-0は乾燥前石炭灰、C-1は乾燥後石炭灰を粉砕したものである。
Figure 0007138405000003
表2~3から、本発明の処理方法によって処理した石炭灰は、本発明の処理方法以外の処理(乾燥していない)をした石炭灰に比べて、JIS A 6201によるフロー値比及び活性度指数が改善することが分かる。

Claims (2)

  1. 石炭灰を収納したタンクに露点が-40℃~-25℃である空気を供給し、かつ、タンク底部から乾燥の進んだ一部の石炭灰を抜きだし、前記一部抜き出した石炭灰に接する空気の相対湿度が5%~30%の範囲まで、かつ、露点が-20℃~0℃の範囲となるまで湿度・露点計で測定して前記石炭灰を乾燥する工程、その後、前記石炭灰を分級する工程を含むことを特徴とする石炭灰の処理方法。
  2. 石炭灰を収納したタンクに露点が-40℃~-25℃である空気を供給し、かつ、タンク底部から乾燥の進んだ一部の石炭灰を抜きだし、前記一部抜き出した石炭灰に接する空気の相対湿度が5%~30%の範囲まで、かつ、露点が-20℃~0℃の範囲となるまで湿度・露点計で測定して前記石炭灰を乾燥する工程、その後、前記石炭灰を粉砕する工程を含むことを特徴とする石炭灰の処理方法。
JP2018224291A 2018-11-29 2018-11-29 石炭灰の処理方法 Active JP7138405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018224291A JP7138405B2 (ja) 2018-11-29 2018-11-29 石炭灰の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018224291A JP7138405B2 (ja) 2018-11-29 2018-11-29 石炭灰の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020082026A JP2020082026A (ja) 2020-06-04
JP7138405B2 true JP7138405B2 (ja) 2022-09-16

Family

ID=70905787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018224291A Active JP7138405B2 (ja) 2018-11-29 2018-11-29 石炭灰の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7138405B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015005435A1 (ja) 2013-07-11 2015-01-15 電気化学工業株式会社 ドレンセパレータ、圧縮空気除湿システム及び粉粒体の搬送方法
JP2018115104A (ja) 2017-01-17 2018-07-26 住友大阪セメント株式会社 フライアッシュ、セメント組成物及びフライアッシュの製造方法
JP2018127390A (ja) 2017-02-10 2018-08-16 三菱マテリアル株式会社 石炭灰の改質方法およびコンクリート混和材用のフライアッシュの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1177017A (ja) * 1997-07-08 1999-03-23 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 溶融または燃焼飛灰の吸湿防止方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015005435A1 (ja) 2013-07-11 2015-01-15 電気化学工業株式会社 ドレンセパレータ、圧縮空気除湿システム及び粉粒体の搬送方法
JP2018115104A (ja) 2017-01-17 2018-07-26 住友大阪セメント株式会社 フライアッシュ、セメント組成物及びフライアッシュの製造方法
JP2018127390A (ja) 2017-02-10 2018-08-16 三菱マテリアル株式会社 石炭灰の改質方法およびコンクリート混和材用のフライアッシュの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020082026A (ja) 2020-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2708579B2 (ja) 湿ったセルロース・エーテル製品を注意深く粉砕し同時に乾燥する方法と装置
US20180161757A1 (en) Fine Particle Size Activated Carbon
US9791211B2 (en) Methods and compositions for drying coal
JPH0659200B2 (ja) タバコ葉の処理方法
CN1705515A (zh) 带有磨碎机和筛分机的循环粉碎装置
CN106622482A (zh) 一种中草药研磨粉碎除湿装置
US20090212140A1 (en) System and method for processing hygroscopic materials
JP2010539433A (ja) 乾燥粉砕装置及び処理プラント
US20140144072A1 (en) Coal drying method and system
AU2010363641B2 (en) Methods and compositions for drying coal
EA035772B1 (ru) Способ и установка для приготовления биомассы
JP7138405B2 (ja) 石炭灰の処理方法
CN203582744U (zh) Fa干燥粉磨煅烧系统
US3914384A (en) Production of montmorillonite material having good environmental and ecological properties
CN108202424A (zh) 一种用于色母料干燥与筛分的装置
CN106196348A (zh) 一种超低露点吸附式除湿转轮的制作方法
JP2008081332A (ja) 炭化物の製造方法及び炭化物
CN113578261A (zh) 一种低吸氮气的中空玻璃分子筛的生产设备及其制备方法
JP2003129074A (ja) 複合固形燃料の製造方法及びその製造装置
RU66232U1 (ru) Устройство для сушки и измельчения опилок
JPH08229421A (ja) セルロース系破砕物の解砕・乾燥方法及び装置
TW472026B (en) Shaped lignocellulosic-based activated carbon pellet and process for preparing the same
CN208757737U (zh) 一种小麦面粉生产加工装置
CN207713689U (zh) 一种煤泥干燥设备
CN207056738U (zh) 饲料粉碎筛选设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7138405

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150