JP7138010B2 - 肘掛け、背凭れおよび椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、肘掛け、背凭れおよび椅子に関する。
椅子の肘掛けとして、着座者が肘を掛ける肘掛け本体と、椅子の支持構造体に支持されて肘掛け本体が昇降可能に取り付けられた肘掛け本体支持部と、を有する肘掛けが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された肘掛けでは、肘掛け本体は、着座者が肘を置く肘置き部と、肘置き部の下側に連結された上下方向に延びる棒状の摺動部材と、肘置き部および摺動部材と連結され摺動部材の周囲を覆う上下方向に延びる筒状のカバー部と、を有している。カバー部材は、上下方向に延びる筒体を左右方向に分割した2つの部材で構成され、2つの部材が左右から連結されることで筒体を構成している。
肘掛け本体支持部は、カバー部の外側に配置され、椅子の支持構造体や背凭れなどに取り付けられる取付部材と、カバー部の内側に配置されカバー部材に形成された溝部を介して取付部材と連結されるガイド部材と、を有している。ガイド部材には、上方に開口し上下方向に延びて、摺動部材が昇降可能に挿入されるガイド孔が形成されている。ガイド部材は、摺動部材をガイド部材に対する複数の高さ位置で係止できるように構成されている。
摺動部材の外周部およびガイド孔の内周部には、互いに係合する部材が設けられている。
独国特許出願公開第102015219546号明細書
特許文献1に開示された肘掛けでは、組み立ての際に、ガイド孔に上方から摺動部材を挿入するため、ガイド孔の内部を目視することができず、摺動部材がガイド孔に対して正しい向きで挿入されているかどうかや、摺動部材の外周部およびガイド孔の内周部の互いに係合する部材が係合しているかどうかを確認することが困難である。また、摺動部材を、カバー部の筒体を構成する2つの部材の少なくとも1つと連結した状態でガイド孔に挿入するため、カバー部材がガイド部材や作業者と干渉し、作業性が良くないという問題がある。
そこで、本発明は、肘掛け本体と肘掛け本体支持部との組み立てを容易にかつ確実に行うことができる肘掛け、背凭れおよび椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る肘掛けは、着座者が肘を掛ける肘掛け本体と、椅子の支持構造体に支持され前記肘掛け本体が上下方向に昇降可能に取り付けられる肘掛け本体支持部と、を有する肘掛けにおいて、前記肘掛け本体および前記肘掛け本体支持部の一方に設けられて、上下方向に交差する第1方向の一方側に開口するとともに前記第1方向および上下方向に交差する第2方向に対向する一対の側壁部が形成されて上下方向に延びる溝を有する第1係合部と、前記肘掛け本体および前記肘掛け本体支持部の他方に設けられて、前記第1方向の他方側に突出し前記溝に挿入される凸条部を有する第2係合部と、を備え、前記第1係合部は、前記一対の側壁部の一方を有する第1部材と、前記一対の側壁部の他方を有し前記第1部材と連結された第2部材と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る背凭れは、上記の肘掛けを有する背凭れにおいて、着座者が背を凭せ掛ける背凭れ本体を有し、前記肘掛け本体が前記背凭れ本体の幅方向の外側に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る椅子は、上記の肘掛けを有することを特徴とする。
本発明では、第1係合部は、互いに連結される第1部材と第2部材とを有し、第1部材と第2部材との間に溝が形成され、この溝に第2係合部の凸条部が配置されている。このため、本発明では、第1部材および第2部材を、それぞれの側壁部で凸条部を第2方向から挟むように配置し、第1部材と第2部材とを連結することで、凸条部が溝に挿入された状態とすることができる。第1部材と第2部材とを連結する前には、溝の内部を目視することができるため、溝の内部に凸条部が正しい向きに配置されているかどうかを確認することができ、第1係合部と第2係合部とを容易にかつ確実に係合させることができる。
また、組立の際に、第1係合部や第2係合部を移動させて凸条部を溝に挿入させる構成ではないため、第1係合部や第2係合部の移動に伴う部材間の干渉が生じることを防止することができる。
これらのことにより、肘掛け本体と肘掛け本体支持部との組み立てを容易にかつ確実に行うことができる。
また、本発明に係る肘掛けでは、前記凸条部が前記溝に挿入された前記肘掛け本体と前記肘掛け本体支持部とが前記第1方向の互いに離間する側に移動することを規制する移動規制部を有していてもよい。
このような構成とすることにより、肘掛け本体と肘掛け本体支持部とが第1方向に位置ずれして離間することを防止することができる。
また、本発明に係る肘掛けでは、前記移動規制部は、前記一対の側壁部のそれぞれに形成され、互いに対向する側に開口し上下方向に延びる第1溝部と、前記凸条部の前記第2方向の両側それぞれに形成され、互いに離反する側に開口し上下方向に延びる第2溝部と、前記一対の側壁部それぞれと前記凸条部との間に設けられ、前記第1溝部および前記第2溝部に一体に挿入されて前記一対の側壁部および前記凸条部と上下方向に相対移動可能な抜け止め防止部材と、を有していてもよい。
このような構成とすることにより、第1溝部および第2溝部に挿入された抜け止め防止部材によって、肘掛け本体と肘掛け本体支持部とが第1方向に位置ずれして離間することを防止することができる。
そして、それぞれ側壁部を有する第1部材と第2部材とは互いに連結される別部材であるため、第1部材と第2部材とを連結する前に、第1部材、第2部材および凸条部に対して抜け止め防止部材が正しい向きに配置されているかどうかを目視することができる。これにより、抜け止め防止部材を容易に設置することができる。
また、本発明に係る肘掛けでは、前記肘掛け本体および前記肘掛け本体の一方を覆う第1カバー部を有し、前記凸条部、前記一対の側壁部が前記第1カバー部の内部に配置されていてもよい。
このような構成とすることにより、第1係合部と第2係合部との係合部分(肘掛け本体と肘掛け本体支持部との連結部分)が露出しないため、肘掛けの意匠性を向上させることができる。
また、本発明に係る肘掛けでは、前記第1係合部を覆う第2カバー部を有していてもよい。
このような構成とすることにより、第1係合部における第1部材と第2部材との連結部分が露出しないため、肘掛けの意匠性を向上させることができる。
本発明によれば、肘掛け本体と肘掛け本体支持部との組み立てを容易にかつ確実に行うことができる。
本発明の実施形態による椅子の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態による椅子の正面図である。 本発明の実施形態による椅子の背面図である。 背凭れ支持部と外周枠部の連結構造を示す斜視図である。 背凭れ支持部の斜視図である。 図4のA-A線断面図である。 図4のB-B線断面図である。 図4のC-C線断面図である。 図4のD-D線断面図である。 外周枠部の斜め前方から見た斜視図である。 外周枠部の斜め後方から見た斜視図である。 肘掛けの斜視図である。 肘掛けの分解斜視図である。 肘掛け本体支持部の斜視図である。 前側部材を後方から見た斜視図である。 図14のE-E線断面図である。 後側部材を前方から見た斜視図である。 肘掛け本体の斜視図である。 肘掛け本体カバー部を省略した肘掛け本体の斜視図である。 レール部材および高さ位置拘束手段の斜視図である。 図20の分解図である。 図18のF-F線断面図である。 通常状態の高さ位置拘束手段を示す図である。 操作状態の高さ位置拘束手段を示す図である。 図12のG-G線断面図である。 レール部材と前側部材および後側部材とが連結された様子を説明する図である。 下側内板部が取り付けられた様子を示す図である。 カバーの本体部が取り付けられた様子を示す図である。 最上位置にある肘掛け本体を説明する図で肘掛け本体カバー部を省略した図である。 最上位置にある肘掛け本体を説明する図である。
以下、本発明の実施形態による背凭れおよび椅子について、図1-30に基づいて説明する。
図1-図3に示すように、本実施形態による椅子1は、支持構造体2と、座部3と、背凭れ4と、を有している。
以下の説明において、椅子1に着座した着座者が前を向く方向を前側、その反対側を後側とし、前側と後側とを結ぶ水平方向を前後方向とする。また、前後方向に直交する水平方向を幅方向とする。椅子1は、幅方向に対称な形状となっている。幅方向について、椅子1全体における幅方向の中央に対する幅方向の両端側を「幅方向の外側」と表記し、幅方向の端部に対する幅方向の中央側を「幅方向の内側」と表記することがある(図2および図3参照)。
支持構造体2は、脚体21と、脚柱22と、支基23と、背凭れ支持部24と、を有している。
脚体21は、平面視で放射状に配置された複数の脚杆211を有している。各脚杆211の先端部には、それぞれ床面に接地するキャスタ212が設けられている。
脚柱22は、脚体21の中央に立設している。脚柱22は、ガススプリングを内蔵した伸縮式で、脚体21に固定された外筒221と、外筒221に挿通され外筒221よりも上側に延びる内筒222と、を有ししている。内筒222は、外筒221に対して昇降可能に構成されているとともに、外筒221と相対回転可能に構成されている。
支基23は、脚柱22の上端部に固定されている。支基23の上部には、座部3が配置され、支基23の後部には、背凭れ支持部24が配置されている。
支基23は、背凭れ4を支持する背凭れ支持部24を傾動可能(回動可能)に支持するとともに、着座面を形成する座部3を背凭れ支持部24と連動して傾動可能に支持している。
(背凭れ支持部)
図4-図5に示すように、背凭れ支持部24は、支基23(図1-図3参照)に連結され支基23よりも後方に延びる下側フレーム241と、下側フレーム241の後端部から上方に延びる後側フレーム242と、を有している。下側フレーム241と後側フレーム242とは、一体に形成されている。背凭れ支持部24は、幅方向から見た側面視でL字形状をなしている。
下側フレーム241は、それぞれ前後方向に延びて幅方向に間隔をあけて配置された一対の後方延出部243と、一対の後方延出部243の前後方向の中間部同士を連結する下側連結部244とを有している。一対の後方延出部243のうちの幅方向の一方側の後方延出部243は、前端部が支基23の幅方向の一方側に連結され、幅方向の他方側の後方延出部243は、前端部が支基23の幅方向の他方側に連結されている。
後側フレーム242は、一対の後方延出部243の後端部から上側に向かって漸次前側に向かう方向に延びる一対の上方延出部245と、一対の上方延出部245の上端部同士を連結する上側連結部246と、を有している。
上側連結部246は、幅方向の全体にわたって幅方向の中央が後側に凹むように湾曲している。
一対の上方延出部245は、幅方向に間隔をあけて設けられている。一対の上方延出部245のうちの一方の上方延出部245は、椅子1の幅方向の中央よりも幅方向の一方側に位置し、他方の上方延出部245は、椅子1の幅方向の中央よりも幅方向の他方側に位置している。このため、一対の上方延出部245は、互いに対向する側が幅方向の内側となり、互いに離間する側が幅方向の外側となる。
一対の上方延出部245は、下側から上側に向かって漸次前側に向かう方向に延びる棒状に形成され背凭れ4が固定される連結部5と、連結部5の後縁部57から幅方向の外側に突出する突出板部26と、をそれぞれ有している。
図5に示すように、連結部5には、溝状や、凹状、孔状の肉抜き部が適宜形成されている。連結部5の外周面は、概ね前側を向く面を連結部前面51と、概ね後方を向く面を連結部後面52と、概ね幅方向の内側を向く面を連結部内側面53と、概ね幅方向の外側を向く面を連結部外側面54と、から構成されている。「・・側を向く面」や、「・・方向を向く面」とは、その法線が「・・側」や「・・方向に」に延びている面を示している。
連結部後面52は、下側から上側に向かって漸次前側に向かうとともに、幅方向の外側から内側に向かって漸次後側に向かう面に形成されている。連結部後面52は、上側連結部246の後面と角部や段差なく連続している。
連結部前面51は、下側から上側に向かって漸次前側に向かうとともに、幅方向の外側から内側に向かって漸次後側に向かう面に形成されている。連結部前面51は、連結部後面52とほぼ平行となっている。
連結部内側面53は、後端部近傍が幅方向の内側よりもやや後側を向く面に形成され、それよりも前側の部分が幅方向の内側を向く面に形成されている。
連結部外側面54は、後側から前側に向かって漸次幅方向の内側に向かう面に形成されている。連結部外側面54は、連結部後面52および連結部前面51と略直交する面となっている。
連結部5は、後側から前側に向かって漸次幅方向の寸法が小さくなっている。
連結部5には、背凭れ4の背凭れ本体41を固定する第1ボルト61(図6および図7参照)が挿入される第1孔部55が上下方向に間隔をあけて2つ形成され、背凭れ4の肘掛け本体支持部72を固定する第2ボルト62(図8および図9参照)が挿入される第2孔部56が上下方向に間隔をあけて2つ形成されている。
2つの第2孔部56は、2つの第1孔部55の間に形成されている。
図6および図7に示すように、連結部5には、上下方向に間隔をあけた2か所それぞれに、前側開口する前側凹部551と、前側凹部551の後側に位置し後側に開口する後側凹部552と、が形成されている。前側凹部551と後側凹部552とは、中間板部553を介して略前後方向に並んで配置されている。中間板部553は、板面が前後方向を向く板状に形成され、正面視における中央部分に前後方向に貫通する孔部が形成されている。この孔部が第1孔部55となっている。
図5に戻り、連結部5は、上側に位置する前側凹部551の上部に切込み部554が形成されていて、切込み部554を介して前側凹部551の内部が連結部5の上方に連通するように構成されている。切込み部554は、前側凹部551における幅方向の外側部分の上部に位置している。
図8および図9に示すように、連結部5には、2つの第1孔部55(図5参照)の間に、上下方向に間隔をあけた2か所それぞれに、幅方向の内側に開口する内側凹部561が形成されている。本実施形態では、内側凹部561は後方にも開口している。内側凹部561の底面562は、前側から後側に向かって漸次幅方向の外側に向かう面に形成されている。内側凹部561の底面562は、連結部外側面54と平行に配置されている。
連結部5には、内側凹部561の底面562から連結部外側面54まで貫通する孔部が形成されている。この孔部が第2孔部56となっている。第2孔部56は、幅方向の内側から外側に向かって漸次前側に向かう斜め方向に連結部5を貫通している。第2孔部56の貫通方向は、連結部前面51、連結部後面52に沿った方向で、幅方向の内側から外側に向かって漸次前側に向かう第1斜め方向となっている。
第1斜め方向は、幅方向の内側から外側に向かって漸次前側に向かう方向、およびその反対側となる幅方向の外側から内側に向かって漸次後側に向かう方向を示している。第1斜め方向は、略水平方向となっている。
第1斜め方向における幅方向の内側から外側に向かって漸次前側に向かう側を外側とし、反対側となる幅方向の外側から内側に向かって漸次後側に向かう側を内側とする。
図5、図8、図9に示すように、突出板部26は、連結部5の後縁部57から第1斜め方向に突出する板状に形成され、その面が上側連結部246の湾曲に沿った面となっている。突出板部26の後面261は、連結部後面52と段差や屈曲部462を介さず滑らかに連続している。突出板部26の前面262は、第2孔部56よりも後側に位置している。これにより、突出板部26は、第2孔部56と干渉しないように構成されている。突出板部26は、上側から下側に向かって連結部5から幅方向の外側に突出する寸法が短くなっていて、板面が上側から下側に向かって幅方向の寸法が漸次短くなる略三角形状となっている。
(背凭れ)
図1-図4に示すように、背凭れ4は、背凭れ支持部24の後側フレーム242の前側に配置されている。
背凭れ4は、着座者が背を凭せ掛ける背凭れ本体41と、背凭れ本体41の幅方向の外側に配置され着座者が肘を掛ける肘掛け7と、を有している。
背凭れ本体41は、内側に開口部421が形成された四角枠状の外周枠部42と、開口部421を覆い外周枠部42に係止される面材43(図1-図3参照)と、を有している。図4では、面材43を省略している。
面材43は、メッシュや布などの膜状の部材で構成され、外周枠部42の前側から見た正面視形状よりも大きく形成されて、外縁部が外周枠部42に係止されている。
図4、図10、図11に示すように、外周枠部42は、上枠部44、下枠部45と、一対の縦枠部46と、を有している。
一対の縦枠部46は、幅方向に間隔をあけて設けられている。一対の縦枠部46のうちの一方の縦枠部46は、椅子1の幅方向の中央よりも幅方向の一方側に位置し、他方の縦枠部46は、椅子1の幅方向の中央よりも幅方向の他方側に位置している。このため、一対の縦枠部46は、互いに対向する側が幅方向の内側となり、互いに離間する側が幅方向の外側となる。
上枠部44は、幅方向に延びる部材で、正面視で幅方向の中央が上側に張り出すとともに、上側から見た平面視で幅方向の中央が後側に張り出すように幅方向全体にわたって湾曲している。上枠部44には、面材43(図1-図3参照)の上縁部を係止する上枠面材係止溝部441が形成されている。上枠面材係止溝部441は、上側に開口する溝部で、上枠部44の幅方向全体にわたって形成されている。
下枠部45は、幅方向に延びる部材で、正面視で幅方向の中央が下側に張り出すとともに、平面視で幅方向の中央が後側に張り出すように幅方向全体にわたって湾曲している。下枠部45には、面材43の下縁部を係止する下枠面材係止溝部451が形成されている。下枠面材係止溝部451は、下側に開口する溝部で、下枠部45の幅方向全体にわたって形成されている。
一対の縦枠部46は、上下方向の中間部に屈曲部462が形成されている。
一対の縦枠部46は、幅方向から見た側面視で、屈曲部462よりも下側の部分が下側から上側に向かって漸次前側に向かう方向に延び、屈曲部462よりも上側の部分が下側から上側に向かって漸次後側に向かう方向に延びている。また、一対の縦枠部46は、正面視で屈曲部462よりも下側が下側から上側に向かって漸次幅方向の外側に向かう方向に延び、屈曲部462よりも上側が下側から上側に向かって漸次幅方向の内側に向かう方向に延びている。屈曲部462は、一対の縦枠部46それぞれの上下方向の中央よりも下側に位置している。
一対の縦枠部46は、それぞれ面材43を係止する面材係止部463と、面材係止部463と連続して形成され、背凭れ支持部24に固定される背凭れ連結部464と、面材係止部463から後側に突出するリブ465と、を有している。
面材係止部463は、縦枠部46の上下方向全体にわたって設けられていて、上端部が上枠部44と接続され、下端部が下枠部45と接続されている。一対の縦枠部46のうちの一方の縦枠部46の面材係止部463は、上端部が上枠部44の幅方向の一方側の端部と接続され、下端部が下枠部45の幅方向の一方側の端部と接続されている。一対の縦枠部46のうちの他方の縦枠部46の面材係止部463は、上端部が上枠部44の幅方向の他方側の端部と接続され、下端部が下枠部45の幅方向の他方側の端部と接続されている。
面材係止部463には、面材43の側縁部を係止する縦枠面材係止溝部461が形成されている。縦枠面材係止溝部461は、幅方向の内側に開口する溝部で、上下方向全体にわたって形成されている。
一対の縦枠面材係止溝部461は、それぞれ上枠面材係止溝部441および下枠面材係止溝部451と連続している。これにより、外周枠部42には、外周部全体にわたって面材43を係止するための溝部が形成されている。
図10および図11に示すように、背凭れ連結部464は、縦枠部46における屈曲部462よりも下側の部分全体に設けられている。背凭れ連結部464は、面材係止部463の幅方向の内側に設けられている。背凭れ連結部464の下端部は、下枠部45と接続されている。
背凭れ連結部464は、面材係止部463の屈曲部462よりも下側の部分の後縁部から幅方向の内側に向かって漸次後側に延びる連結板部47と、連結板部47から後側に突出する連結突出部48と、を有している。
連結板部47は、上下方向に延びる長尺に形成され、下端部が下枠部45と接続されている。連結板部47は、前方を向く連結板部前面471が前後方向の前側よりもやや幅方向の内側を向く面となり、後方を向く連結板部後面472が前後方向の後側よりもやや幅方向の外側を向く面となっている。連結板部47は、平面視において下枠部45に沿った形状に形成されている。
連結突出部48は、1つの連結板部47に対して上下方向に間隔をあけて2つ設けられている。図11に示すように、連結突出部48は、連結板部47から後側に突出する筒状部481と、筒状部481の先端部(後端部)を覆うように接続された先端板部482と、を有している。先端板部482は、板面が前後方向を向く平板状に形成され、板面の中央に前後方向に貫通する第3孔部483が形成されている。
図6および図7に示すように、連結突出部48は、背凭れ支持部24の連結部5の前側凹部551に前側から嵌合する形状に形成されている。連結突出部48は、背凭れ支持部24の連結部5の前側凹部551に嵌合すると、第3孔部483が前側凹部551の第1孔部55と前後方向に重なるように設定されている。
図11に示すように、リブ465は、縦枠部46の上下方向の中間部分で、屈曲部462およびその上下の領域を含む部分に設けられている。リブ465は、板面が幅方向を向く板状に形成されている。リブ465の下端部は、上側に配置された連結突出部48の筒状部481の側面と接続されている。リブ465の下部側には、後方および下方に開口する切り欠き部466が形成されている。
図1および図2に示すように、面材43は、外周枠部42の内側を覆うように縦枠部46の前側に張られ、上枠部44、下枠部45および一対の縦枠部46の前面を巻きこんで、外縁部が面材係止溝部441,451,461に挿入されて外周枠部42に係止されている。面材43が形成し、着座者が背を凭せ掛ける面を背凭れ面431とする。背凭れ面431は、幅方向の中央が幅方向の外側端部よりも後側に凹むように湾曲している。
外周枠部42に張られた面材43は、前方から作用した荷重によって弾性変形可能に構成されている。また、外周枠部42も面材43に作用した荷重によって弾性変形可能に構成されている。
外周枠部42は、面材43が張られた状態で背凭れ支持部24に固定されている。外周枠部42は、背凭れ支持部24の後側フレーム242の前側に固定されている。
図4に示すように、一対の縦枠部46の背凭れ連結部464は、後側フレーム242における上方延出部245の連結部5の前側に配置されている。背凭れ連結部464の連結板部47は、連結板部後面472が連結部5の連結部前面51と当接している。背凭れ連結部464の連結突出部48は、連結部5の前側凹部551に挿入されている。
前後方向に重なった背凭れ連結部464の連結突出部48の先端板部482に形成された第3孔部483と、背凭れ支持部24の連結部5の前側凹部551の第1孔部55と、に挿通された第1ボルト61がナットに締結されることによって、外周枠部42が背凭れ支持部24に連結されている。
一対の縦枠部46のリブ465は、上側の連結突出部48と連続している下端部分が連結部5の前側凹部551の上側に形成された切込み部554に挿入され、この下端部分よりも上側の部分が連結部5の上方に配置されている。
背凭れ本体41を背凭れ支持部24に固定するには、まず、面材43を外周枠部42に取り付けた状態とする。
外周枠部42の一対の縦枠部46の背凭れ連結部464を、後側フレーム242における上方延出部245の連結部5の前側に配置する。そして、背凭れ連結部464の連結板部47の連結板部後面472を連結部5の連結部前面51に当接させる。また、背凭れ連結部464の連結突出部48を、連結部5の前側凹部551に挿入する。
このようにすることで、背凭れ連結部464の連結突出部48の先端板部482に形成された第3孔部483と、背凭れ支持部24の連結部5の前側凹部551の第1孔部55と、が前後方向に重なり、これらの第1孔部55および第3孔部483に第1ボルト61を挿通し、ナット63と締結する。これにより背凭れ本体41が背凭れ支持部24に連結される。なお、ナット63は、連結突出部48の内部に固定されていてもよい。
このようにすると、互いに連結された背凭れ支持部24および背凭れ本体41との間には、背凭れ支持部24の突出板部26、連結部5における連結部外側面54、および背凭れ本体41の縦枠部46の面材係止部463に囲まれて略上下方向に延びて、第1斜め方向の外側に開口する凹部27が形成される。この凹部27には、肘掛け7の肘掛け本体支持部72が挿入される。
(肘掛け)
図12および図13に示すように、肘掛け7は、着座者が肘を掛ける肘掛け本体71と、背凭れ支持部24に固定され肘掛け本体71を昇降可能に支持する肘掛け本体支持部72と、肘掛け本体支持部72を覆うカバー部材73(第2カバー部)と、を有している。
(肘掛け本体支持部)
図13および図14に示すように、肘掛け本体支持部72は、長尺のブロック状の部材で略上下方向に延びる前側部材74(第1部材)と、長尺のブロック状の部材で略上下方向に延びる向きで前側部材74の後側に連結される後側部材75(第2部材)と、を有している。前側部材74および後側部材75は、それぞれアルミニウム合金などの金属で成形され、ボルトなどの連結具(不図示)で連結されている。前側部材74および後側部材75が本発明の第1係止部に相当している。
前側部材74と後側部材75とが連結された肘掛け本体支持部72は、上下方向から見た形状が第1斜め方向に延びている。
図14および図15に示すように、前側部材74は、第1斜め方向の内側に位置する前側連結部741と、前側連結部741の前側部分から第1斜め方向の外側に向かって突出する前側突出片742(側壁部)と、を有している。
前側連結部741の前方を向く面(前面741aとする)および前側突出片742の前方を向く面(前面742aとする)は、それぞれ前後方向の前側よりもやや幅方向の内側を向く面に形成されている。前側連結部741の前面741aおよび前側突出片742の前面742aは、第1斜め方向に沿った面に形成されている。前側連結部741の前面741aおよび前側突出片742の前面742aに直交する方向で、第1斜め方向に直交する方向を第2斜め方向とする。第2斜め方向のうち、前後方向の前側よりもやや幅方向の内側に向かう側を前側とし、その反対側で前後方向の後側よりもやや幅方向の外側に向かう側を後側とする。前側連結部741の前面741aおよび前側突出片742の前面742aは、第2斜め方向の前側を向いていることになる。
図14に示すように、前側連結部741の前面741aと、前側突出片742の前面742aとは、面一に配置されている。
図15に示すように、前側連結部741の後方を向く面(後面741bとする)には、第1斜め方向の中間部に第1段部741cが形成され、第1段部741cよりも第1斜め方向の外側となる外側部分741dが、第1段部741cよりも第1斜め方向の内側となる内側部分741eよりも前側に位置している。前側連結部741の後面741bにおける外側部分741dおよび内側部分741eは、共に第2斜め方向の後側を向く面に形成されている。
前側突出片742の後方を向く面(後面742bとする)は、第2斜め方向の後側を向く面に形成されている。前側突出片742の後面742bは、前側連結部741の後面における外側部分741dよりも前側に位置している。前側突出片742の後面742bと前側連結部741の後面741bとの間には第2段部742cが形成されている。
図13に示すように、前側連結部741の第1斜め方向の内側の側面(第1側面741fとする)は、第1斜め方向の内側を向く面に形成されている。
図13および図16に示すように、前側連結部741には、第1斜め方向の内側の部分に第1斜め方向の内側に開口する凹部状の第4孔部743が形成されている。第4孔部743の周面には、ネジ山が形成されている。第4孔部743は、上下方向に間隔をあけて2か所設けられている。
図14および図16に示すように、後側部材75は、平板状に形成されている。
後側部材75の前側を向く面(前面75aとする)は、第2斜め方向の前側を向く面に形成されている。後側部材75の後側を向く面(後面75bとする)は、第2斜め方向の後側を向く面に形成されている。
後側部材75は、前側部材74の第1段部741cに第1斜め方向の内側の端部75cが位置し、前側部材74の前側連結部741よりも第1斜め方向の外側に突出するように配置される。
後側部材75は、前側連結部741の後側に配置されて前側連結部741と連結される後側連結部751と、後側連結部751の第1斜め方向の外側に配置され、前側連結部741よりも第1斜め方向の外側に突出する後側突出片752(側壁部)と、を有している。
図14に示すように、後側部材75は、後側連結部751の第1斜め方向の内側の縁部が、前側部材74の前側連結部741の第1段部741cに沿い、後側連結部751が第1段部741cの第1斜め方向の外側に配置された状態で前側部材74と連結されている。後側連結部751が第1段部741cの第1斜め方向の外側に配置されることにより、前側部材74と後側部材75との位置決めが容易となる。
上記のように、前側部材74と後側部材75とが連結されると、前側突出片742と後側突出片752とは、第2斜め方向に間隔をあけて平行に配置されている。これにより、肘掛け本体支持部72には、前側連結部741よりも第1斜め方向の外側に前側突出片742と後側突出片752とに挟まれた昇降溝部744(溝)が形成されている。
連結されている前側部材74の前側連結部741と、後側部材75の後側連結部751とを合わせて第1基部721とする。また、連結されている前側部材74と後側部材75とにおける昇降溝部744を形成している部分(前側突出片742、後側突出片752および前側連結部741の第1斜め方向の外側の端面)を合わせて昇降溝形成部723(第1係合部)とする。
第1基部721の前面721aは、前側連結部741の前面741aを示し、第1基部721の後面721bは、前側連結部741の後面741bのうちの内側部分741eおよび後側連結部751の後面751bを示し、第1基部721の上面721cは、前側連結部741および後側連結部751の上面を示し、第1基部721の下面721dは、前側連結部741および後側連結部751の下面を示す。また、第1基部721の第1斜め方向の内側の第1側面721eは、前側連結部741の第1側面741fを示す。
図15に示すように、前側突出片742の後面742bには、上下方向に延びる第1前側突出片溝部745(第1溝部)と、上下方向に延びる第2前側突出片溝部746と、が形成されている。第1前側突出片溝部745および第2前側突出片溝部746は、第1前側突出片溝部745が第2前側突出片溝部746の第1斜め方向の外側に離間して配置されている。第1前側突出片溝部745および第2前側突出片溝部746は、それぞれ第2斜め方向の後側に開口している。
第1前側突出片溝部745は、上下方向に間隔をあけて2か所形成されている。2つの第1前側突出片溝部745は、ほぼ同じ形状に形成されている。
第1前側突出片溝部745は、上下方向に延びる丸溝部745cと、丸溝部745cの上端部に連続して設けられ溝幅が丸溝部745cの溝幅よりも大きい上溝部745dと、丸溝部745cの下端部に連続して設けられ溝幅が丸溝部745cの溝幅よりも大きい下溝部745eと、を有している。丸溝部745cの断面は、半円弧状に形成されている。
上側の第1前側突出片溝部745の上溝部745dは、前側突出片742の上端部よりもやや下側に位置している。下側の第1前側突出片溝部745の下溝部745eは、下端部が前側突出片742の下端部よりも上側に位置している。上側の第1前側突出片溝部745の下溝部745eと、下側の第1前側突出片溝部745の上溝部745dとは、上下方向に離間している。
上溝部745dの上端部に位置する下向きの端面を前側突出片溝部上側端面745aとし、下溝部745eの下端部に位置する上向きの端面を前側突出片溝部下側端面745bとする。
前側突出片742には、第1前側突出片溝部745と第2斜め方向に重なる位置に、第2斜め方向に貫通する孔部747が形成されている。孔部747は、前側突出片742における2つの第1前側突出片溝部745それぞれの丸溝部745cの上部側および下部側と重なる位置に形成されている。
第2前側突出片溝部746は、上下方向に延びる上下溝部746aと、上下溝部746aから第1斜め方向の内側に突出する複数の突出溝部746bと、を有している。
上下溝部746aは、前側突出片742の高さ方向のほぼ全体にわたって上下方向に延びている。上下溝部746aは、上端部が前側突出片742の上端部よりもやや下側に位置し、下端部が前側突出片742の下端部よりもやや上側に位置している。
突出溝部746bは、上下方向に等間隔をあけて複数形成されている。図15に示す第2前側突出片溝部746には、11の突出溝部746bが設けられている。複数の突出溝部746bは、それぞれ上下溝部746aと連続していて、上下溝部746aとほぼ同じ深さに形成されている。
前側突出片742の第1斜め方向の外側の端面および後面には、第1滑り材761が張り付けられている。第1滑り材761は、第1前側突出片溝部745と干渉しない位置に張り付けられている。
図17に示すように、後側突出片752の前面752aには、上下方向に延びる第1後側突出片溝部755(第1溝部)と、上下方向に延びる第2後側突出片溝部756と、が形成されている。第1後側突出片溝部755および第2後側突出片溝部756は、第1後側突出片溝部755が第2後側突出片溝部756の第1斜め方向の外側に離間して配置されている。第1後側突出片溝部755および第2後側突出片溝部756は、それぞれ第2斜め方向の前側に開口している。
第2後側突出片溝部756は、上下方向に間隔をあけて2か所形成されている。2つの第2後側突出片溝部756は、ほぼ同じ形状に形成されている。
第2後側突出片溝部756は、上下方向に延びる丸溝部755cと、丸溝部755cの上端部に連続して設けられ溝幅が丸溝部755cの溝幅よりも大きい上溝部755dと、丸溝部755cの下端部に連続して設けられ溝幅が丸溝部755cの溝幅よりも大きい下溝部755eと、を有している。丸溝部755cの断面は、半円弧状に形成されている。
上側の第2後側突出片溝部756の上溝部755dは、後側突出片752の上端部よりもやや下側に位置している。下側の第2後側突出片溝部756の下溝部755eは、下端部が後側突出片752の下端部よりも上側に位置している。上側の第2後側突出片溝部756の下溝部755eと、下側の第2後側突出片溝部756の上溝部755dとは、上下方向に離間している。
上溝部755dの上端部に位置する下向きの端面を後側突出片溝部上側端面755aとし、下溝部755eの下端部に位置する上向きの端面を後側突出片溝部下側端面755bとする。
後側突出片752には、第2後側突出片溝部756と第2斜め方向に重なる位置に、第2斜め方向に貫通する孔部757が形成されている。孔部757は、後側突出片752における2つの第2後側突出片溝部756それぞれの丸溝部755cの上部側および下部側と重なる位置に形成されている。
第2後側突出片溝部756は、上下方向に延びる上下溝部756aと、上下溝部756aから第1斜め方向の外側に突出する複数の突出溝部756bと、を有している。
上下溝部756aは、後側突出片752の高さ方向のほぼ全体にわたって上下方向に延びている。上下溝部756aは、上端部が後側突出片752の上端部よりもやや下側に位置し、下端部が後側突出片752の下端部よりもやや上側に位置している。
突出溝部756bは、上下方向に等間隔をあけて複数形成されている。図17に示す第2後側突出片溝部756には、11の突出溝部756bが設けられている。複数の突出溝部756bは、それぞれ上下溝部756aと連続していて、上下溝部756aとほぼ同じ深さに形成されている。
後側突出片752の第1斜め方向の外側の端面および前面には、第2滑り材762が張り付けられている。第2滑り材762は、第1後側突出片溝部755と干渉しない位置に張り付けられている。
(肘掛け本体)
図18に示すように、肘掛け本体71は、上側に設けられて前後方向に延びる上部杆711と、後側に設けられて上部杆711の後端部から下側に向かって漸次後側に向かう斜め方向に延びる後部杆712と、上部杆711の前側部分の上部に取り付けられた肘乗せ部713と、を有している。肘掛け本体71は、上部杆711および後部杆712を覆う肘掛け本体カバー部714を有している。
肘掛け本体71は、肘掛け本体支持部72(図13参照)の幅方向の外側に配置され、後部杆712が幅方向の外側から肘掛け本体支持部72に取り付けられている。後部杆712は、肘掛け本体支持部72よりも上下方向に長く形成されている。
肘掛け本体カバー部714は、上部杆711の幅方向の両側および下側、後部杆712の幅方向の外側、前側、後側および下側を覆う本体部781と、上部杆711および後部杆712の幅方向の内側を覆う内板部782(第1カバー部)と、上部杆711および後部杆712の上側を覆う上板部783と、を有している。
本体部781は、上方に開口している。本体部781には、幅方向の内側および上側に開口し、内板部782が上側からはめ込まれる開口部781aが形成されている。
内板部782は、平板状に形成され、その板面が幅方向を向く姿勢で本体部781の開口部781aに上側から嵌め込まれている。内板部782は、上下2つに分割されている。分割された内板部782のうちの下側を下側内板部784とし、上側を上側内板部785とする。下側内板部784および上側内板部785は、下側内板部784が本体部781の開口部781aに上側から嵌め込まれた後に、上側内板部785が本体部781の開口部781aに上側から嵌め込まれ、上下方向に配列された状態となる。下側内板部784と上側内板部785とは、当接して開口部781aに配置されるとともに、下側内板部784の下端部が本体部781の開口部781aの下端部と当接し、下側内板部784の上端部が本体部781の開口部781aの上端部(本体部781の上端部)と同じ高さに配置されている。
下側内板部784には、幅方向に貫通し上下方向に延びる下側溝部784aが前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。2つの下側溝部784aは、それぞれ上端部が下側内板部784の上端に達し、上方に開口している。下側溝部784aの下端部は、下板内板部の下端部よりも上側に配置されている。このため、下側溝部784aは、下側には開口していない。
下側内板部784の上部側における2つの下側溝部784aの間には、幅方向に貫通し上側に開口する下側切り欠き部784bが形成されている。下側切り欠き部784bは、2つの下側溝部784aと連通している。
上側内板部785には、幅方向に貫通し上下方向に延びる上側溝部785aが前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。2つの上側溝部785aは、それぞれ下端部が上側内板部785の上端に達し、下方に開口している。上側溝部785aの上端部は、上板内板部の上端部よりも下側に配置されている。このため、上側溝部785aは、上側には開口していない。
上側内板部785の下部側における2つの上側溝部785aの間には、幅方向に貫通し下側に開口する上側切り欠き部785bが形成されている。上側切り欠き部785bは、2つの上側溝部785aと連通している。
下側内板部784の上側に上側内板部785が配置されると、下側溝部784aの上側に上側溝部785aが連続して配置され、下側切り欠き部784bの上側に上側切り欠き部785bが連続して配置される。これにより、内板部782には、2つの上側溝部785aと2つの下側溝部784aとが連続した2つの肘掛け本体カバー溝部714a,714bが前後方向に間隔をあけて形成されている。また、内板部782には、下側切り欠き部784bと上側切り欠き部785bとが連続した肘掛け本体カバー切り欠き部714cが上下方向の中間部に形成されている。
2つの肘掛け本体カバー溝部714a,714bは、肘掛け本体支持部72の前側突出片742および後側突出片752が挿通されるように構成されている。
2つの肘掛け本体カバー溝部714a,714bのうち、前側の肘掛け本体カバー溝部を前側肘掛け本体カバー溝部714aとし、後側の肘掛け本体カバー溝部を後側肘掛け本体カバー溝部714bとする。
前側肘掛け本体カバー溝部714aは、前側部材74の前側突出片742が貫通し、後側肘掛け本体カバー溝部714bは、後側部材75の後側突出片752が貫通する。前側肘掛け本体カバー溝部714aを貫通した前側突出片742は、後部杆712の内部に配置される。後側肘掛け本体カバー溝部714bを貫通した後側突出片752は、後部杆712の内部に配置される。
上板部783は、本体部781および内板部782の上部に取り付けられている。上板部783は、上部杆711における後側部分の上部に取り付けられていて、肘乗せ部713の後側に位置している。
図19に示すように、上部杆711は、肘掛け本体カバー部714の内部に設けられて、構造部材となる板金部材716を有している。板金部材716は、前後方向に延びる形状に形成されている。
板金部材716の前側部材の上部には、肘乗せ部713が取り付けられている。本実施形態では、肘乗せ部713は、板金部材716に前後方向および幅方向に移動可能に支持されている。
板金部材716の後側部材の上部には、上板部783が配置される。
後部杆712は、肘掛け本体支持部72と上下方向に相対移動可能に係合するレール部材77(第2係合部)と、レール部材77を肘掛け本体支持部72に対して複数の高さ位置に拘束可能な高さ位置拘束手段79と、を有している。
レール部材77は、上下方向に延びる長尺の部材で構成されている。レール部材77は、上下方向の寸法が後部杆712の上下方向の寸法よりもやや小さくなるように形成され、肘掛け本体カバー部714の内部に収容されている。レール部材77の上下方向の寸法は、肘掛け本体支持部72の上下方向の寸法よりも長く設定されている。レール部材77は、上端部分が上部杆711の板金部材716の後端部分に固定されている。本実施形態では、レール部材77は金属で形成されていて、後述する第2基部771の上端部分が板金部材716に溶接されている。
図20および図21に示すように、レール部材77は、上下方向に延びる棒状の第2基部771と、第2基部771の上端部から第1斜め方向の内側に突出する上側突出片773と、第2基部771の下端部から第1斜め方向の内側に突出する下側突出片774と、第2基部771における上側突出片773と下側突出片774との間の全体から第1斜め方向の内側に突出する凸条部772と、を有している。凸条部772は、肘掛け本体支持部72の昇降溝部744に挿入される。
第2基部771の外周面のうちの幅方向の内側の部分(内側面771aとする)は、第2斜め方向に沿った面で、第1斜め方向の内側を向く面となっている。
上側突出片773は、第2基部771の内側面771aの第2斜め方向の中間部分を除いた前側部分および後側部分それぞれから第1斜め方向の内側に突出している。前側の上側突出片773と後側の上側突出片773との間には、隙間773bが形成されている。第2基部771の上部には、前側の上側突出片773と後側の上側突出片773との隙間773bの第1斜め方向の外側に連続する第2基部上側切り欠き部771bが形成されている。
下側突出片774は、第2基部771の内側面771aの第2斜め方向の全体から第1斜め方向の内側に突出している。
上側突出片773および下側突出片774は、それぞれ第2斜め方向の前側から後側に向かって漸次突出長さが長くなっていて、先端面773a,774aが前後方向に沿った幅方向の内側を向く面となっている。
凸条部772は、第2基部771の内側面771aの第2斜め方向の中間部分から第1斜め方向の内側に突出している。凸条部772は、第2斜め方向の前側から後側に向かって漸次突出長さが長くなっていて、先端面772eが前後方向に沿った幅方向の内側を向く面となっている。凸条部772の先端面772eは、上側突出片773および下側突出片774の先端面773a,774aと面一となっている。
凸条部772の外周面のうちの前方を向く面(前面772aとする)は、第2斜め方向の前側を向く面に形成されている。凸条部772の外周面のうちの後方を向く面(後面772bとする)は、第2斜め方向の前側を向く面に形成されている。凸条部772の前面772aと後面772bとは平行になっている。
図20-図22に示すように、凸条部772の前面772aには、上下方向の略全体にわたって延びる凸条部前側溝部772c(第2溝部)が形成されている。凸条部前側溝部772cの断面は、円弧状に形成されている。
凸条部772の後面772bには、上下方向の略全体にわたって延びる凸条部後側溝部772d(第2溝部)が形成されている。凸条部後側溝部772dの断面は、円弧状に形成されている。
凸条部772には、上側部分に、上下方向に延びて、第1斜め方向の内側(凸条部772が突出する側)に開口する凸条部先端側溝部775が形成されている。凸条部先端側溝部775は、凸条部772の上端部まで達し、前側の上側突出片773と後側の上側突出片773との隙間773bを介して上方に開口している。
凸条部先端側溝部775は、高さ位置拘束手段79が配置されるように構成されている。
凸条部772における凸条部先端側溝部775の第2斜め方向の両側の部分を溝部形成片776a,776bとする。2つの溝部形成片776a,776bは、それぞれ下部側に上部側よりも第1斜め方向の内側に突出する溝部形成片突出部777を有している。溝部形成片突出部777には、第1斜め方向の内側(凸条部772が突出する側)に開口する溝部形成片切り欠き部777aが形成されている。溝部形成片776における溝部形成片突出部777が形成されている部分よりも上側の部分を溝部形成片上側部分778とする。
また、凸条部772における凸条部先端側溝部775が形成されている部分よりも下側の部分を凸条部下側部分779とする。溝部形成片突出部777は、凸条部下側部分779よりも第1斜め方向の内側に突出している。溝部形成片突出部777の下端部と凸条部下側部分779の上端部は上下方向に離間している。凸条部下側部分779の上端面779aは、凸条部先端側溝部775が延びる方向(上下方向)を向く平坦面に形成されている。
高さ位置拘束手段79は、上部杆711に設けられた操作レバー715(図19参照)と接続され、操作レバー715の操作によって、レール部材77が肘掛け本体支持部72に係止された状態と、係止が解除された状態とに切り替えるように構成されている。
高さ位置拘束手段79は、操作レバー715と接続され操作レバー715の操作によって上下方向に移動する移動部791と、移動部791の移動によって肘掛け本体支持部72に係止された状態と係止が解除された状態とが切り替わるピン793と、移動部791を上側に付勢するばね794と、を有している。
移動部791は、上下方向に延びる棒状の棒状部795と、棒状部795の上端部に接続され棒状部795よりも第1斜め方向の外側に突出する操作レバー接続部796と、棒状部795の下端部に接続され棒状部795よりも第1斜め方向の内側に突出するピン支持部797とピン支持部797の第1斜め方向の内側から下側に延びるガイド片798と、を有している。
ピン支持部797には、第2斜め方向に貫通する長孔部797aが形成されている。長孔部797aは、第2斜め方向(長孔部797aが貫通する方向)から見て、第1斜め方向の外側から内側に向かって漸次上側に向かう斜め方向に延びている。
移動部791は、棒状部795およびピン支持部797がレール部材77の凸条部先端側溝部775に配置され、操作レバー接続部796が前側の上側突出片773と後側の上側突出片773との隙間および第2基部上側切り欠き部771bに配置され、ガイド片798が凸条部下側部分779の第1斜め方向の内側に配置された状態に設置される。
移動部791が上記のように設置されると、ピン支持部797は、凸条部下側部分779の上側に配置されている。ピン支持部797と凸条部下側部分779との間にばね794が設けられている。ばね794は、ピン支持部797を上方に付勢していて、これにより、移動部791が上方に付勢されるように構成されている。
また、移動部791が上記のように設置されると、ピン支持部797の長孔部797aは、2つの溝部形成片突出部777の溝部形成片切り欠き部777aと第2斜め方向に重なった位置に配置されている。
長孔部797aの上下方向の寸法は、溝部形成片切り欠き部777aの上下方向の寸法よりも大きく設定されている。長孔部797aの第1斜め方向の寸法は、溝部形成片切り欠き部777aの第1斜め方向の寸法とほぼ同じに設定されている。
ピン支持部797の長孔部797aおよび2つの溝部形成片突出部777の溝部形成片切り欠き部777aには、ピン793が挿入されている。ピン793は、円柱状に形成され、第2斜め方向に延びる向きで長孔部797aに挿入されている。
ガイド片798は、凸条部下側部分779の第1斜め方向の内側の面(凸条部772の先端面772e)と当接している。
図18に示すように、操作レバー715は、肘掛け本体カバー部714を前後方向に貫通して設けられている。図19に示すように、操作レバー715は、肘掛け本体カバー部714(図18参照)の内部に配置され移動部791の操作レバー接続部796の上側に位置する押圧部715aと、肘掛け本体カバー部714の外部に配置され、着座者が操作可能な操作部715bと、を有している。
操作レバー715は、押圧部715aが操作部715bの後側に設けられていて、幅方向に延びる回動軸部715cの軸線まわりに回動可能に構成されている。回動軸部715cは、上部杆711の板金部材716に配置されている。すなわち、操作レバー715は、板金部材716に対して回動可能に構成されている。
操作部715aは、肘掛け本体カバー部714の下側に位置していて、着座者が下側から上側に押して操作可能に構成されている。操作レバー715は、操作部715aが下側から押されると、回動軸部715cの軸線回りに回動し、押圧部715bが下側に移動し、移動部791を下側に押圧する。
移動部791は、操作レバー715の操作によって下側に押圧されると、ばね794を圧縮して下側に移動し、操作レバーの操作によって下方向の押圧が解除されるとばね794の復元力によって上側に戻るように構成されている。移動部791に下方向の負荷が作用している状態を操作状態とし、下方向の負荷が作用していない状態を通常状態とする。
図23に示すように、移動部791は、通常状態では、長孔部797aの下端部分797bが溝部形成片切り欠き部777aと第2斜め方向に重なる。
図24に示すように、移動部791は、操作状態では、長孔部797aの上端部分797cが溝部形成片切り欠き部777aと第2斜め方向に重なる。
このため、ピン793は、通常状態では溝部形成片切り欠き部777aおよび長孔部797aの下端部分797bを貫通し、操作状態では溝部形成片切り欠き部777aおよび長孔部797aの上端部分797cを貫通している。
溝部形成片切り欠き部777aは、第1斜め方向に延びていて上下方向の寸法がピン793の外形とほぼ同じに設定されている。このため、溝部形成片切り欠き部777aを貫通しているピン793は、溝部形成片切り欠き部777aが形成されたレール部材77と上下方向に相対移動できず、溝部形成片切り欠き部777aに沿って第1斜め方向のみに相対移動するように構成されている。
長孔部797aの上端部分797cは、下端部分797bよりも第1斜め方向の内側に配置されている。このため、ピン793は、操作状態となって上端部分797cを貫通した状態となると、通常状態よりも第1斜め方向の内側に配置されることになる。
ガイド片798は、通常状態および操作状態のいずれの状態でも凸条部下側部分779の第1斜め方向の内側の面(凸条部772の先端面772e)と当接、または僅かな隙間をあけて対向している。これにより、通常状態から操作状態、および操作状態から通常状態に変位する移動部791は、常に凸条部772の凸条部下側部分779に沿って上下方向に変位し、第1斜め方向などの水平方向に変位したり、回動したりすることが防止されている。
図22に示すように、レール部材77および高さ位置拘束手段79は、肘掛け本体カバー部714の内部に、肘掛け本体カバー部714の内板部782の第1斜め方向の外側に配置されるように設置されている。
レール部材77の凸条部772は、内板部782の前側肘掛け本体カバー溝部714aと後側肘掛け本体カバー溝部714bとの間と第1斜め方向に重なる位置に配置され、凸条部772の先端面772eが内板部782と当接している。
図18に示すように、内板部782の下側内板部784は、凸条部772にネジなどの固定具で固定されている。
レール部材77の上側突出片773の下面は、上側内板部785の2つの上側溝部785aの上端部と同じ高さに配置され、レール部材77の下側突出片774の上面は、下側内板部784の2つの下側溝部784aの下端部と同じ高さに配置されている。
凸条部772の溝部形成片突出部777、高さ位置拘束手段79の移動部791のピン支持部797、ガイド片798、およびピン793は、内板部782の肘掛け本体カバー切り欠き部714cに配置されている。凸条部772の溝部形成片突出部777、高さ位置拘束手段79の移動部791ピン支持部797およびガイド片798は、内板部782よりも第1斜め方向の内側に突出している。ピン793は、第1斜め方向の内側に移動すると、内板部782よりも第1斜め方向の内側に配置される。
図25に示すように、凸条部772は、前側肘掛け本体カバー溝部714aおよび後側肘掛け本体カバー溝部714bを貫通して肘掛け本体カバー部714の内部に配置された肘掛け本体支持部72の前側突出片742と後側突出片752との間の昇降溝部744に挿入されている。
第2基部771の内側面771aは、前側突出片742および後側突出片752の先端面と滑り材761,762を介して当接している。
凸条部772の前面772aは、前側突出片742の後面742bと間隔をあけて対向している。凸条部772の前面772aの凸条部前側溝部772cは、前側突出片742の後面742bの2つの第1前側突出片溝部745それぞれと対向している。
凸条部前側溝部772cと2つの第1前側突出片溝部745それぞれとの間には上下方向に延びる円柱状の第1抜け止め防止部材763が設けられている。第1抜け止め防止部材763の表面は滑り面に形成されている。
2つの第1抜け止め防止部材763は、第1前側突出片溝部745の長さ方向の寸法よりもやや短い長さ寸法に形成され、前側部分が2つの第1前側突出片溝部745それぞれに挿入されている。第1前側突出片溝部745に挿入された第1抜け止め防止部材763は、第1前側突出片溝部745の前側突出片溝部上側端面745aおよび前側突出片溝部下側端面745bと当接することによって前側突出片742に対する上下方向の変位が規制されている。
第1抜け止め防止部材763の後側部分は、凸条部772の凸条部前側溝部772cに挿入されている。凸条部前側溝部772cに挿入された第1抜け止め防止部材763は、凸条部772に対して凸条部前側溝部772cに沿って上下方向に相対変位可能に構成されている。
凸条部772の後面772bは、後側突出片752の前面752aと間隔をあけて対向している。凸条部772の後面772bの凸条部後側溝部772dは、後側突出片752の前面752aの2つの第1後側突出片溝部755それぞれと対向している。
凸条部後側溝部772dと2つの第1後側突出片溝部755それぞれとの間には上下方向に延びる円柱状の第2抜け止め防止部材764が設けられている。第2抜け止め防止部材764の表面は滑り面に形成されている。
凸条部前側溝部772cと2つの第1後側突出片溝部755それぞれとの間には上下方向に延びる円柱状の第2抜け止め防止部材764が設けられている。第2抜け止め防止部材764の表面は滑り面に形成されている。
第2抜け止め防止部材764は、第1後側突出片溝部755の長さ方向の寸法よりもやや短い長さ寸法に形成され、前側部分が2つの第1後側突出片溝部755それぞれに挿入されている。第1後側突出片溝部755に挿入された第2抜け止め防止部材764は、第1後側突出片溝部755の後側突出片溝部上側端面755aおよび後側突出片溝部下側端面755bと当接することによって後側突出片752に対する上下方向の変位が規制されている。
2つの第2抜け止め防止部材764の後側部分は、凸条部772の凸条部後側溝部772dに挿入されている。凸条部後側溝部772dに挿入された第2抜け止め防止部材764は、凸条部772と凸条部後側溝部772dに沿って上下方向に相対変位可能に構成されている。
このような肘掛け本体71は、レール部材77の凸条部772が肘掛け本体支持部72の昇降溝部744に挿入された状態で、肘掛け本体支持部72に対して、上下方向に昇降可能に構成されている。そして、上述したように、レール部材77の凸条部772と肘掛け本体支持部72の前側突出片742と間に凸条部前側溝部772cおよび第1前側突出片溝部745に一体に挿入された第1抜け止め防止部材763が設けられ、レール部材77の凸条部772と肘掛け本体支持部72の後側突出片752との間に凸条部後側溝部772dおよび第1後側突出片溝部755に一体に挿入された第2抜け止め防止部材764が設けられている。
これにより、肘掛け本体71および肘掛け本体支持部72に、互いが第1斜め方向に沿って離間するような力が作用した場合でも、肘掛け本体支持部72がレール部材77から離れて肘掛け本体71から抜け出ることが防止されている。
肘掛け本体支持部72の前側突出片742に形成された凸条部前側溝部772c、後側突出片742に形成された凸条部後側溝部772d、レール部材77の凸条部772に形成された凸条部前側溝部772c、凸条部後側溝部772d、第1抜け止め防止部材763および第2抜け止め防止部材764は、凸条部772が昇降溝部744に挿入された肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72とが第1斜め方向の互いに離間する側に移動することを規制する移動規制部を構成している。
図23および図24に示すように、高さ位置拘束手段79のピン793は、一方の端部(第2斜め方向の前側の端部)が前側突出片742の第2前側突出片溝部746に挿入され、他方の端部(第2斜め方向の後側の端部)が後側突出片752の第2後側突出片溝部756に挿入されている。
ピン793は、通常状態では第2前側突出片溝部746の複数の突出溝部746bのうちのいずれか1つおよび第2後側突出片溝部756の複数の突出溝部756bのうちのいずれか1つに挿入されている。通常状態でピン793が挿入される第2前側突出片溝部746の突出溝部746bと第2後側突出片溝部756の突出溝部756bとは同じ高さに位置している。
ピン793は、第2前側突出片溝部746の突出溝部746bおよび第2後側突出片溝部756の突出溝部756bに挿入されると、上下方向の移動が拘束されている。
ピン793は、移動部791が操作レバー715の操作によって下側に押されて通常状態から操作状態となると、通常状態の位置よりも第1斜め方向の内側に配置される。このため、ピン793は、前側突出片742の第2前側突出片溝部746の上下溝部746aおよび後側突出片752の第2後側突出片溝部756の上下溝部756aに挿入される。
ピン793は、上下溝部746a、756aに挿入されると上下方向に移動可能となる。
この状態で、着座者が肘掛け本体71を引き上げたり押し下げたりすることで肘掛け本体71が昇降する。肘掛け本体71を所望の高さとし、操作レバー715の操作を解除すると、移動部791が上側に移動し、ピン793が操作状態の位置よりも第1斜め方向の外側に配置される。これにより、ピン793は、第2前側突出片溝部746の突出溝部746bおよび第2後側突出片溝部756の突出溝部756bに挿入されると、上下方向の移動が拘束される。
図12および図13に示すように、カバー部材73は、肘掛け本体支持部72の第1基部721を覆っている。カバー部材73は、筒状に形成されていて、第1斜め方向に開口する向きに配置されている。カバー部材73は、第1基部721の前面721aを覆う前板部731と、第1基部721の後面721bを覆う後板部732と、第1基部721の上面721cを覆う上板部733、第1基部721の下面721dを覆う下板部734と、を有している。
前板部731は、上端部が第1基部721の上面721cよりも上側に位置し、下端部が第1基部721の下面721dよりも下側に位置している。前板部731の第1斜め方向の内側の端部は、第1基部721の第1側面721eと重なる位置に配置されている。前板部731の第1斜め方向の外側の縁部は、第1基部721の第1斜め方向外側の縁部と重なる位置に配置されている。
前板部731の前面731aには、第1斜め方向の中間部に上下方向に延びる前板段部731bが形成されている。前板部731は、前板段部731bよりも第1斜め方向の外側の外側部分731cが前板段部731bよりも第1斜め方向の内側の内側部分731dよりも前側に位置している。
後板部732は、上端部が第1基部721の上面721cよりも上側に位置し、下端部が第1基部721の下面721dよりも下側に位置している。前板部731の第1斜め方向の内側の端部は、第1基部721の第1側面721eと重なる位置に配置されている。前板部731の第1斜め方向の外側の縁部は、第1基部721の第1斜め方向外側の縁部と重なる位置に配置されている。
上板部733は、前縁部が前板部731の上縁部と接続され、後縁部が後板部732の上縁部と接続されている。上板部733の第1斜め方向の外側の縁部は、第1基部721の第1斜め方向の外側の縁部近傍と重なる位置に配置されている。上板部733は、前板部731および後板部732よりも幅方向の内側に突出している。上板部733における前板部731および後板部732よりも幅方向の内側に突出している部分を突出板部733bとする。突出板部733bは、第1基部721よりも幅方向の内側に突出している。
上板部733の下側には、上板部733の下面から下側に突出する上リブ735が複数形成されている。上リブ735は、下端部が第1基部721の上面721cと当接するように構成されている。
下板部734は、前縁部が前板部731の下縁部と接続され、後縁部が後板部732の下縁部と接続されている。下板部734の幅方向の外側の縁部は、第1基部721の幅方向の外側の縁部近傍と重なる位置に配置されている。下板部734の幅方向の内側の縁部は、第1基部721の第1側面721eの下側に重なる位置に配置されている。
下板部734の上側には、下板部734の上面から上側に突出する複数の下側リブ736と、下側リブ736の上側に設けられる内板部737と、が設けられている。内板部737は、板面が略上下方向を向き、前縁部が前板部731に接続され、後縁部が後板部732に接続されている。内板部737の上面は、第1基部721の下面721dと当接するように構成されている。
(肘掛けの組立方法)
肘掛け7は、肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72とが連結され、肘掛け本体71に連結された肘掛け本体支持部72の第1基部721にカバー部材73が取り付けられた状態で、肘掛け本体支持部72が背凭れ支持部24に固定されている。
肘掛け7を組み立てるには、まず、図19に示すように、上部杆711の板金部材716とレール部材77とを溶接する。なお、図19では、肘置き部13および上板部783が取り付けられているが、本実施形態では、肘置き部13および上板部783は、後の工程で取り付けるものとする。
続いて、高さ位置拘束手段79をレール部材77に取り付けるとともに、操作レバー715を板金部材716に回動可能に取り付ける。
高さ位置拘束手段79のばね794をレール部材77の凸条部下側部分779の上部に設置し、高さ位置拘束手段79の移動部791をレール部材77の凸条部先端側溝部775に配置する。ばね794は、移動部791のピン支持部797と凸条部下側部分779との間に挟まれた状態となる。
移動部791のピン支持部797の長孔部797aおよびレール部材77の2つの溝部形成片突出部777の溝部形成片切り欠き部777aにピン793を第2斜め方向から挿入する。
操作レバー715の押圧部715bを移動部791の操作レバー接続部796の上部に配置する。
続いて、図26に示すように、レール部材77と肘掛け本体支持部72の前側部材74および後側部材75とを、連結する。
まず、図25に示す前側部材74の第1前側突出片溝部745に第1抜け止め防止部材763を設置し、後側部材75の第1後側突出片溝部755に第2抜け止め防止部材764を設置する。
また、前側部材74の前側突出片742の第1斜め方向の外側の端面および後面に、第1滑り材761を張り付け、後側部材75の後側突出片752の第1斜め方向の外側の端面および前面に、第2滑り材762を張り付ける。
そして、前側部材74の前側突出片742と後側部材の後側突出片752とでレール部材77の凸条部772を前後方向から挟み、第1抜け止め防止部材763を、レール部材77の凸条部前側溝部772cに配置し、第2抜け止め防止部材764を、凸条部後側溝部772dに配置する。そして、前側部材74の前側連結部741と後側部材75の後側連結部751とをボルトなどの連結具で連結する。
前側部材74は、前側突出片742に張り付けられた第1滑り材761がレール部材77の第2基部771の内側面771aおよび凸条部772の前面772aと当接している。後側部材75は、後側突出片752に張り付けられた第2滑り材762がレール部材77の第2基部771の内側面771aおよび凸条部772の後面772bと当接している。なお、レール部材77に滑り材が張り付けられて、その滑り材に前側突出片742および後側突出片752が摺動可能に当接していてもよい。
ここで、上記のように設置された、板金部材716、レール部材77、高さ位置拘束手段79および操作レバー715を肘掛け内部材717とする。
続いて、肘掛け内部材717に肘掛け本体カバー部714の上板部783以外を取り付ける。
まず、図27に示すように、肘掛け本体支持部72の前側部材74および後側部材75をレール部材77の上部側に移動させ、肘掛け本体カバー部714の下側内板部784をレール部材77の下部側に取り付ける。図28に示すように、肘掛け本体カバー部714の本体部781を、肘掛け内部材717に下側から取り付ける。このとき、下側内板部784を、本体部781の開口部781aの下部側にはめ込む。
図18に示す肘掛け本体カバー部714の上側内板部785を本体部781の開口部781aに上側から差し込んではめ込む。これにより、肘掛け内部材717に肘掛け本体カバー部714上板部783以外が取り付けられる。
続いて、肘掛け本体71と連結された肘掛け本体支持部72の第1基部721にカバー部材73を取り付ける。
カバー部材73は、肘掛け本体支持部72に第1斜め方向の内側から装着する。
続いて、肘乗せ部713を板金部材716に固定する。肘掛け本体カバー部714の上板部783を肘掛け本体カバー部714の本体部781および上側内板部785の上部に取り付ける。なお、肘乗せ部713の板金部材716への固定および肘掛け本体カバー部714の上板部783の取り付けは、肘掛け7を背凭れ支持部24に固定した後に行ってもよい。
本実施形態では、上記のように肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72とが連結されると、レール部材77の下側突出片774および上側突出片773は、肘掛け本体カバー部714と係合して連結されるように構成されている。これにより、レール部材77と肘掛け本体カバー部714との位置ずれが防止される。
肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72とが連結されると、肘掛け本体71のレール部材77と肘掛け本体支持部72の前側突出片742および後側突出片752とが互いに摺動して上下方向に相対変位することで、肘掛け本体71が肘掛け本体支持部72に対して高さを変えることができる。
図12および図13に示すように、肘掛け本体71が肘掛け本体支持部72に対して最下位置にあると、肘掛け本体支持部72がレール部材77の上部側に位置している。図26に示すように、レール部材77は、上側突出片773が肘掛け本体支持部72の前側突出片742および後側突出片752の上端部と当接すると、これ以上の肘掛け本体支持部72に対する下側への移動が拘束される。
これに対し、図29および図30に示すように、肘掛け本体71が肘掛け本体支持部72に対して最上位置にあると、肘掛け本体支持部72がレール部材77の下部側に位置している。肘掛け本体71がいずれの位置にある場合でも、肘掛け本体支持部72は、高さ方向の全体がレール部材77を係止した状態で肘掛け本体71を支持している。図29に示すように、レール部材77は、下側突出片774が肘掛け本体支持部72の前側突出片742および後側突出片752の下端部と当接すると、これ以上の肘掛け本体支持部72に対する上側への移動が拘束される。
(肘掛けの背凭れ支持部への取り付け方法)
続いて、肘掛け7を背凭れ支持部24に取り付ける方法について説明する。
以下では、肘掛け7は、上記のように肘掛け本体支持部72と肘掛け本体71とが連結され、肘掛け本体支持部72の第1基部721にカバー部材73が取り付けられた状態であるものとする。
また、肘掛け7は、背凭れ本体41が背凭れ支持部24に固定された後に、互いに連結された背凭れ支持部24および背凭れ本体41との間の凹部27に肘掛け本体支持部72およびカバー部材73が差し込まれるようにして背凭れ支持部24に固定される。上述しているが、凹部27は、背凭れ支持部24の突出板部26、連結部5における連結部外側面54、および背凭れ本体41の縦枠部46の面材係止部463に囲まれて第1斜め方向の外側に開口している。
図8および図9に示すように、肘掛け7を背凭れ支持部24に固定するには、まず、肘掛け本体支持部72における第1斜め方向の内側の部分を凹部27に挿入する。
このとき、肘掛け本体支持部72の前側部材74の上下2つの第4孔部743が連結部5の上下2つの第2孔部56とそれぞれ第1斜め方向に重なるよう、肘掛け7を凹部27に挿入する。
そして、第1基部721の第1側面721eを背凭れ支持部24の連結部5における連結部外側面54と当接させるとともに、カバー部材73の前板部731、後板部732および下板部734(図13参照)それぞれの第1斜め方向の内側の縁部を連結部外側面54と当接させる。カバー部材73の上板部733の突出板部733bを連結部5の上側に配置し、突出板部733bの下面と連結部5の上面とを当接させる。カバー部材73の前板部731の前面731aにおける内側部分731dを背凭れ本体41の縦枠部46の面材係止部463の後面と当接させる。
連結部5および肘掛け本体支持部72は、面材43の後側に位置し、連結部5の第2孔部56、および肘掛け本体支持部72の第4孔部743は、幅方向の外側よりも前側を向く斜め方向に開口している。この第2孔部56および第4孔部743の開口方向は、背凭れ本体41に沿った方向となっている。そして、この第2孔部56および第4孔部743の開口方向は、幅方向の内側から外側に向かって背凭れ面431に近接する方向となっている。
第2ボルト62は、第2孔部56および第4孔部743に幅方向の内側から外側に向かって挿入される。このため、第2ボルト62は、背凭れ面431と離間している側から背凭れ面431に近接する側に向かうようにして第2孔部56および第4孔部743に挿通されるように構成されている。
第2孔部56および第4孔部743に幅方向の内側から第2ボルト62を挿通してナットと締結することで、肘掛け本体支持部72の前側部材74が連結部5と連結され、肘掛け7が背凭れ支持部24に固定される。
このとき、連結部前面51と、カバー部材73の前板部731の前面731aにおける内側部分731dと、は略面一に配置されている。
肘掛け本体支持部72およびカバー部材73は、背凭れ支持部24の突出板部26と、縦枠部46の面材係止部463と、に前後から挟まれた状態となり、肘掛け本体支持部72およびカバー部材73と連結部5との連結部分が被覆されている。縦枠部46の面材係止部463の幅方向の外側の端部は、カバー部材73の前板部731の前板段部731bに沿って配置され、前板段部731bに幅方向の内側から当接した状態となっている。このため、カバー部材73と縦枠部46とは幅方向にずれることが防止されている。
図2に示すように、肘掛け本体支持部72およびカバー部材73は、背凭れ本体41よりも幅方向の外側に突出し、肘掛け本体支持部72に支持された肘掛け本体71は、背凭れ本体41と離間し、外周枠部42よりも幅方向の外側に位置している。肘掛け本体71の上部杆711は、前後方向に延びている。肘掛け本体71の上部杆711の肘乗せ部713は、背凭れ本体41よりも前側に配置されているため、背凭れ本体41と離間している。
なお、肘掛け7を背凭れ支持部24に固定した後に、背凭れ本体41を背凭れ支持部24に固定するようにしてもよい。
次に、上述した本実施形態による背凭れおよび椅子の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による肘掛け7、背凭れ4および椅子1では、肘掛け本体支持部72は、互いに連結される前側部材74と後側部材75とを有し、前側部材74の前側突出片742と後側部材75の後側突出片752との間に昇降溝部744が形成され、この昇降溝部744に肘掛け本体71の凸条部772が配置されている。このため、前側部材74と後側部材75とを、前側部材74の前側突出片742と後側部材75の後側突出片752とで凸条部772を第2斜め方向から挟むように配置して連結することで、凸条部772が昇降溝部744に挿入された状態とすることができる。前側部材74と後側部材75とを連結する前には、昇降溝部744の内部を目視することができるため。昇降溝部744の内部に凸条部722が正しい向きに配置されているかどうかを確認することができ、肘掛け本体支持部72と肘掛け本体71とを容易にかつ確実に係合させることができる。
また、組立の際に、肘掛け本体支持部72や肘掛け本体71を上下方向に移動させて凸条部772を昇降溝部744に挿入させる構成ではないため、肘掛け本体支持部72や肘掛け本体71の移動に伴う部材間の干渉が生じることを防止することができる。
これらのことにより、肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72との組み立てを容易にかつ確実に行うことができる。
また、本実施形態では、前側突出片742には、第2斜め方向の後側に開口し、上下方向に延びる第1前側突出片溝部745が形成され、後側突出片752には、第2斜め方向の前側に開口し、上下方向に延びる第1後側突出片溝部755が形成されている。凸条部772には、第2斜め方向の前側に開口し、上下方向に延びる凸条部前側溝部772cと、第2斜め方向の後側に開口し、上下方向に延びる凸条部後側溝部772dと、が形成されている。第1前側突出片溝部745と凸条部前側溝部772cとは、第2斜め方向に対向し、前側突出片742と凸条部772との間には、第1前側突出片溝部745および凸条部前側溝部772cに一体に挿入されて、前側突出片742および凸条部772と上下方向に相対移動可能な第1抜け止め防止部材763が設けられている。また、第1後側突出片溝部755と凸条部後側溝部772dとは、第2斜め方向に対向し、後側突出片752と凸条部772との間には、第1後側突出片溝部755および凸条部後側溝部772dに一体に挿入されて、後側突出片752および凸条部772と上下方向に相対移動可能な第2抜け止め防止部材764が設けられている。
このような構成とすることにより、第1抜け止め防止部材763および第2抜け止め防止部材764によって、肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72とが第1斜め方向に位置ずれして離間することを防止することができる。
そして、前側突出片742を有する前側部材74と後側突出片752を有する後側部材75とは互いに連結される別部材であるため、前側部材74と後側部材75とを連結する前に、第1抜け止め防止部材763および第2抜け止め防止部材764が正しい向きに配置されているかどうかを目視することができる。これにより、第1抜け止め防止部材763および第2抜け止め防止部材764を容易に設置することができる。
また、本実施形態では、肘掛け本体71を覆う肘掛け本体カバー部714を有し、凸条部772、前側突出片742および後側突出片752が肘掛け本体カバー部714の内部に配置されている。
このような構成とすることにより、肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72との連結部分が露出しないため、肘掛け7の意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態では、肘掛け本体支持部72を覆うカバー部材73を有している。
このような構成とすることにより、肘掛け本体支持部72の前側部材74と後側部材75との連結部分が露出しないため、肘掛け7の意匠性を向上させることができる。
以上、本発明による肘掛け、背凭れおよび椅子の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、肘掛け7は背凭れ本体41の幅方向の外側に配置されているが、背凭れ本体41の前側など、背凭れ本体41の幅方向の外側以外に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72の位置ずれを防止する機構として、肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72との間に第1抜け止め防止部材763および第2抜け止め防止部材764が設けられているが、肘掛け本体71と肘掛け本体支持部72の位置ずれを防止する機構は上記以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、肘掛け本体カバー部714の内板部782が凸条部772および昇降溝部744の外部への露出を遮蔽しているが、このような肘掛け本体カバー部714が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、肘掛け本体支持部72を覆うカバー部材73が設けられているが、上記のようなカバー部材73が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、肘掛け本体71に凸条部772が形成され、肘掛け本体支持部72に凸条部772が挿入される昇降溝部744が形成されているが、肘掛け本体71に溝部が形成され、肘掛け本体支持部72に溝部に挿入される凸条部が形成されていてもよい。このような場合は、肘掛け本体71が、本実施形態の前側部材74および後側部材75に対応する凸条部を挟むように配置されて連結される第1部材および第2部材を有している構成とする。
また、上記の実施形態では、肘掛け本体支持部72は、背凭れ支持部24に固定されているが、背凭れ支持部24以外の、例えば背凭れ本体41に固定されていてもよい。
また、上記の実施形態では、肘掛け本体支持部72の前側部材74が連結部5と連結されることで、肘掛け7が背凭れ支持部24に固定されている。これに対し、肘掛け本体支持部72の後側部材74が連結部5と連結可能に構成されていて、後側部材74が連結部5と連結されることで、肘掛け7が背凭れ支持部24に固定されていてもよい。
また、肘掛け本体支持部72の前側部材74または後側部材75のいずれか一方側が背凭れ支持部24に一体に設けられていてもよい。また、肘掛け本体支持部72の前側部材74または後側部材75のいずれか一方側が背凭れ本体41に一体に設けられていてもよい。例えば、肘掛け本体支持部72の前側部材74または後側部材75のいずれか一方側が背凭れ本体41の外周枠部42に一体に設けられていてもよい。
1 椅子
2 支持構造体
4 背凭れ
7 肘掛け
24 背凭れ支持部
41 背凭れ本体
71 肘掛け本体
72 肘掛け本体支持部
73 カバー部材(第2カバー部)
74 前側部材(第1部材)
75 後側部材(第2部材)
77 レール部材(第2係合部)
714 肘掛け本体カバー部
723 昇降溝形成部(第1係合部)
742 前側突出片(側壁部)
744 昇降溝部(溝)
745 第1前側突出片溝部(第1溝部)
752 後側突出片(側壁部)
755 第1後側突出片溝部(第1溝部)
763 第1抜け止め防止部材
764 第2抜け止め防止部材
772 凸条部
772c 凸条部前側溝部(第2溝部)
772d 凸条部後側溝部(第2溝部)
782 内板部(第1カバー部)

Claims (7)

  1. 着座者が肘を掛ける肘掛け本体と、
    椅子の支持構造体に支持され前記肘掛け本体が上下方向に昇降可能に取り付けられる肘掛け本体支持部と、を有する肘掛けにおいて、
    前記肘掛け本体および前記肘掛け本体支持部の一方に設けられて、上下方向に交差する第1方向の一方側に開口するとともに前記第1方向および上下方向に交差する第2方向に対向する一対の側壁部が形成されて上下方向に延びる溝を有する第1係合部と、
    前記肘掛け本体および前記肘掛け本体支持部の他方に設けられて、前記第1方向の他方側に突出し前記溝に挿入される凸条部を有する第2係合部と、を備え、
    前記第1係合部は、前記一対の側壁部の一方を有する第1部材と、前記一対の側壁部の他方を有し前記第1部材と連結された第2部材と、を備えることを特徴とする肘掛け。
  2. 前記凸条部が前記溝に挿入された前記肘掛け本体と前記肘掛け本体支持部とが前記第1方向の互いに離間する側に移動することを規制する移動規制部を有することを特徴とする請求項1に記載の肘掛け。
  3. 前記移動規制部は、前記一対の側壁部のそれぞれに形成され、互いに対向する側に開口し上下方向に延びる第1溝部と、
    前記凸条部の前記第2方向の両側それぞれに形成され、互いに離反する側に開口し上下方向に延びる第2溝部と、
    前記一対の側壁部それぞれと前記凸条部との間に設けられ、前記第1溝部および前記第2溝部に一体に挿入されて前記一対の側壁部および前記凸条部と上下方向に相対移動可能な抜け止め防止部材と、を有することを特徴とする請求項2に記載の肘掛け。
  4. 前記肘掛け本体および前記肘掛け本体の一方を覆う第1カバー部を有し、
    前記凸条部、前記一対の側壁部が前記第1カバー部の内部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の肘掛け。
  5. 前記第1係合部を覆う第2カバー部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の肘掛け。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の肘掛けを有する背凭れにおいて、
    着座者が背を凭せ掛ける背凭れ本体を有し、
    前記肘掛け本体は、前記背凭れ本体の幅方向の外側に配置されていることを特徴とする背凭れ。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の肘掛けを有することを特徴とする椅子。
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