JP7137995B2 - 偏光観察装置 - Google Patents

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Description

本明細書の開示は、偏光観察装置に関する。
倒立顕微鏡の市場の一つとして、顕微授精が知られている。顕微授精は、顕微鏡下で精子と卵子を受精させる方法である。顕微授精は、一般に、ホールディングピペットで固定した卵子に精子が納められたマイクロピペットを突き刺すことで卵子に精子を直接注入する卵細胞質内精子注入法(ICSI:Intracytoplasmic sperm injection)によって行われる。
ところで、卵子は、紡錘体と呼ばれる細胞内構造物を有している。紡錘体は、複屈折性を有していて、卵子が成熟することでその卵子内の紡錘体で生じるリタデーションが大きくなり、その結果、偏光観察法で観察可能となる。
紡錘体が損傷すると卵子は受精しない。このため、近年の顕微受精では、主に、卵子の成熟度の判定と、ICSIにおける紡錘体の損傷回避を目的として、偏光観察法を用いた紡錘体観察が行われる。紡錘体観察に関連する技術は、例えば、特許文献1、特許文献2に記載されている。
特許文献1には、顕微授精において偏光観察法、微分干渉観察法、レリーフコントラスト観察法を切り替えて観察を行う観察装置が記載されている。特許文献1に記載された観察装置が行う偏光観察法は、コンペンセータを用いることでコントラストを調整することが可能である。
特許文献2には、100nm未満のリタデーションを生じさせる弱複屈折材料を観察する偏光観察法が提案されている。偏光観察法では、ポラライザとアナライザの間で生じるリタデーションに応じた干渉色が観察される。この干渉色のうちリタデーションの変化に対して色相が大きく変化する色を鋭敏色と呼び、鋭敏色を用いた偏光観察法を鋭敏色観察法と呼ぶ。特許文献2には、鋭敏色観察法におけるリタデーション感度を高めることで、弱複屈折材料を観察する技術が記載されている。
国際公開第2012/150689号 米国特許第5559630号明細書
紡錘体のリタデーションは、卵子が十分に成熟した状態であっても5nm程度である。これに対して、一般的な鋭敏色観察法では、図1に示すように、観察対象物(リターダ)で生じる5nmのリタデーションの変化ΔRに対する色相角度の変化Δh(つまり、リタデーション感度)は5°から10°程度しかない。より詳細には、直交ニコル鋭敏色観察法では、Δh/ΔRは5°程度である。この条件下では、色相の変化として人間が検出可能なリタデーションは20nm程度であると推定される。また、平行ニコル鋭敏色観察法であっても、Δh/ΔRは10°程度である。この条件下では、色相の変化として人間が検出可能なリタデーションは10nm程度であると推定される。なお、色相角度とは、L*a*b*色空間における色相角度のことをいう。
また、特許文献2に記載の技術では、5nmのリタデーションの変化ΔRに対する色相角度の変化Δhは25°程度である。しかしながら、リタデーション0nm付近において、干渉色の明るさが極端に暗くなる。このため、色相の変化として人間が検出可能なリタデーションは10nm程度であると推定される。
従って、従来技術の鋭敏色観察法では、紡錘体のような小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出することは極めて困難である。
以上のような実情から、本発明の一側面に係る目的は、小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出する技術を提供することである。
本発明の一態様に係る偏光観察装置は、観察対象物に照射する完全偏光を生成する偏光生成手段と、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる検光手段と、前記偏光生成手段と前記検光手段の間の光路上に配置され、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に所定の位相差を与える位相遅延手段であって、前記検光手段を透過した透過光の干渉色を前記所定の位相差によって鋭敏色に変換する、前記位相遅延手段と、前記透過光の干渉色を無彩色に近づける彩度調整手段と、を備え、前記彩度調整手段は、前記透過光の干渉色を無彩色に近づけることで、前記透過光の干渉色の彩度であって、L*a*b*色空間における彩度であるC*を20以下に調整する。
本発明の別の態様に係る偏光観察装置は、観察対象物に照射する完全偏光を生成する偏光生成手段と、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる検光手段と、前記偏光生成手段と前記検光手段の間の光路上に配置され、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に所定の位相差を与える位相遅延手段であって、前記検光手段を透過した透過光の干渉色を前記所定の位相差によって鋭敏色に変換する、前記位相遅延手段と、前記透過光の干渉色を無彩色に近づける彩度調整手段と、を備え、前記偏光生成手段は、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる偏光手段を備え、前記彩度調整手段は、前記偏光手段と前記検光手段の一方であり、前記偏光手段と前記検光手段の他方が有する透過軸に直交する方向及び平行する方向とは異なる方向に向けられた透過軸を有する。
本発明の更に別の態様に係る偏光観察装置は、観察対象物に照射する完全偏光を生成する偏光生成手段と、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる検光手段と、前記偏光生成手段と前記検光手段の間の光路上に配置され、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に所定の位相差を与える位相遅延手段であって、前記検光手段を透過した透過光の干渉色を前記所定の位相差によって鋭敏色に変換する、前記位相遅延手段と、前記透過光の干渉色を無彩色に近づける彩度調整手段と、を備え、前記位相遅延手段は、分散の異なる複数の波長板を含み、前記複数の波長板は、基準波長において互いのリタデーションを補償するように配置される。
上記の態様によれば、小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出することができる。
従来技術の鋭敏色観察法におけるリタデーション感度を示した図である。 偏光観察装置100の構成を例示した図である。 偏光観察装置100における軸配置を示した図である。 偏光観察装置100におけるリタデーションと干渉色の関係を示した図である。 偏光観察装置200の構成を例示した図である。 偏光観察装置200における軸配置を示した図である。 第1の実施形態に係る偏光観察装置1の構成を例示した図である。 偏光観察装置1におけるカラーフィルタCC適用前のリタデーションと干渉色の関係を示した図である。 偏光観察装置1におけるカラーフィルタCC適用後のリタデーションと干渉色の関係を示した図である。 偏光観察装置1におけるリタデーションと干渉色の彩度の関係を示した図である。 偏光観察装置1が有するリタデーション感度を示した図である。 第2の実施形態に係る偏光観察装置2の構成を例示した図である。 偏光観察装置2における軸配置を示した図である。 偏光観察装置2におけるリタデーションと干渉色の関係を示した図である。 偏光観察装置2におけるリタデーションと干渉色の彩度の関係を示した図である。 偏光観察装置2が有するリタデーション感度を示した図である。 第3の実施形態に係る偏光観察装置3の構成を例示した図である。 第4の実施形態に係る偏光観察装置4の構成を例示した図である。 第5の実施形態に係る偏光観察装置5の構成を例示した図である。 偏光観察装置5における軸配置を示した図である。 第6の実施形態に係る偏光観察装置6の構成を例示した図である。 第7の実施形態に係る偏光観察装置7の構成を例示した図である。 偏光観察装置7における軸配置を示した図である。
図2は、偏光観察装置100の構成を例示した図である。図3は、偏光観察装置100における軸配置を示した図である。図4は、偏光観察装置100におけるリタデーションと干渉色の関係を示した図である。まず、図2から図4を参照しながら、偏光観察法について説明する。
図2に示す偏光観察装置100は、物体で生じたリタデーションを可視化する装置である。偏光観察装置100の観察対象物は、複屈折性を有する物体であり、リタデーションを生じさせるものという意味でリターダと呼ばれる。本明細書では、リターダで生じるリタデーションを、単に、リターダのリタデーションと記す。
偏光観察法で用いられる偏光観察装置100は、図2に示すように、光源Sと観察者の目Eを結ぶ光軸AX上に、少なくとも、ポラライザPOとアナライザANを備えている。そして、ポラライザPOとアナライザANの間に、リタデーションを生じさせるリターダREを配置した状態で、偏光観察法を用いた観察(以降、偏光観察と記す。)が行われる。なお、図示しないが、ポラライザPOとリターダREの間には、コンデンサレンズが配置され、リターダREとアナライザANの間には、対物レンズが配置されている。
光源Sは、少なくとも可視域の光を含む光源であり、例えば、ハロゲンランプ、タングステンランプ、白色LEDなどである。偏光観察では、異なる波長の光が干渉することで干渉色が観察される。このため、光源Sは、可視域の光が混じり合った白色光を出射する白色光源であることが望ましい。
ポラライザPOとアナライザANは、それぞれ、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる偏光素子である。この特定の振動方向は、偏光素子が有する透過軸と一致した方向である。ポラライザPOは、リターダREよりも光源S側に配置され、リターダREに照射する照明光に作用する偏光素子である。ポラライザPOは、偏光観察装置100の偏光手段の一例である。アナライザANは、リターダREよりも目E側に配置され、リターダREを透過した透過光に作用する偏光素子である。アナライザANは、偏光観察装置100の検光手段の一例である。
また、光源SとポラライザPOは、観察対象物であるリターダREに照射する完全偏光を生成する、偏光観察装置100の偏光生成手段の一例である。この例では、完全偏光は直線偏光であり、可視域の光を含んでいる。
最も基本的な偏光観察法である直交ニコル観察法では、図3(a)に示すように、ポラライザPOとアナライザANは、ポラライザPOの透過軸とアナライザANの透過軸が互いに直交するように配置される。そして、リターダREは、リターダREの遅相軸とポラライザPOの透過軸が45度の角度をなすように配置される。この構成では、ポラライザPOとアナライザANの間の光路でリタデーションが生じない場合であればアナライザANによって遮断される光が、リターダREのリタデーションよりアナライザANを透過することになる。
このため、直交ニコル観察法では、リターダREのリタデーションに応じた干渉色が観察され、その結果、リターダREを色の違いによって認識することができる。なお、直交ニコル観察法における干渉色は、リターダREのリタデーションに応じて、色度図上において、図4(a)に示すように変化する。ここで、干渉色は、CIE1976で制定されたL*a*b*色空間上の座標で表される。a*とb*を軸とした直交座標系における座標を色度といい、直交座標系の原点からの距離を彩度Cといい、直交座標系におけるa*軸からの角度を色相角度hという。彩度Cは色の鮮やかさを表す数値であり、色相角度hは色合いを表す数値である。
同じく基本的な偏光観察法である平行ニコル観察法では、図3(b)に示すように、ポラライザPOとアナライザANは、ポラライザPOの透過軸とアナライザANの透過軸が平行になるように配置される。そして、リターダREは、リターダREの遅相軸とポラライザPOの透過軸が45度の角度をなすように配置される。この構成では、ポラライザPOとアナライザANの間の光路でリタデーションが生じない場合であればアナライザANを透過する光が、リターダREのリタデーションよりアナライザANで遮断される。
このため、平行ニコル観察法でも、直交ニコル観察法と同様に、リターダREのリタデーションに応じた干渉色が観察され、その結果、リターダREを色の違いによって認識することができる。なお、平行ニコル観察法における干渉色は、リターダREのリタデーションに応じて、色度図上において、図4(b)に示すように変化する。
このように、偏光観察法では、リターダREのリタデーションをXとすると、視野内の背景部分は、R=0nmで特定される色度の色で表され、リターダREは、R=Xnmで特定される色度の色で表される。このため、R=0nmの色とR=Xnmの色の違いによって、リターダREを観察することができる。
ただし、偏光観察装置100では、リターダREのリタデーションが小さい場合、R=0nmの色とR=Xnmの色の違いも小さくなるため、リターダREを背景部分から識別することが難しい。このようなリタデーションの小さなリターダREを観察する場合には、鋭敏色を用いた偏光観察法である鋭敏色観察法が好適である。
鋭敏色とは、リタデーションの変化に対して色相が大きく変化する干渉色のことをいう。図4(a)及び図4(b)では、リタデーションが一定量ずつ異なる点がプロットされているが、各点間の色度差は同じではない。例えば、50nmずつリタデーションが異なる点がプロットされた図4(a)を参照すると、直交ニコル観察法では、550nm付近において、干渉色は最も感度の高い鋭敏色となることが分かる。つまり、リタデーションの変化に対して最も色度が大きく変化し、その結果、色相も大きく変化する。また、20nmずつリタデーションが異なる点がプロットされた図4(b)を参照すると、平行ニコル観察法では、280nm付近において、干渉色は最も感度の高い鋭敏色となることが分かる。つまり、リタデーションの変化に対して最も色度が大きく変化し、その結果、色相も大きく変化する。
図5は、偏光観察装置200の構成を例示した図である。図6は、偏光観察装置200における軸配置を示した図である。以下、図5から図6を参照しながら鋭敏色観察法について説明する。
図5に示す偏光観察装置200は、リターダREを鋭敏色で観察する偏光観察装置である。偏光観察装置200は、ポラライザPOとアナライザANの間の光軸AX上に、位相板PPを備える点が、偏光観察装置100とは異なっている。その他の点は、偏光観察装置100と同様である。位相板PPは、偏光観察装置200の位相遅延手段の一例である。
位相板PPは、所定のリタデーションを生じさせる光学素子であり、その所定のリタデーションによってアナライザANを透過した透過光の干渉色を鋭敏色へ変換する。位相板PPで生じさせる所定のリタデーションは、位相板PPの基準波長を用いて、所定の位相差に換算することができる。従って、位相板PPは、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に所定の位相差を与える光学素子であって、アナライザANを透過した透過光の干渉色を所定の位相差によって鋭敏色に変換する光学素子でもある。なお、多くの場合、位相板PPで生じさせる所定のリタデーションは、波長分散を有しており、位相板PPで生じさせる所定の位相差も、波長分散を有している。また、本明細書では、位相差とはリタデーションを基準波長で規格化したものである。リタデーションの単位は長さであり、位相差の単位は波数または角度である。
位相板PPは、図6(a)及び図6(b)に示すように、直交ニコル観察法と平行ニコル観察法のどちらの場合であっても、リターダREの遅相軸と平行に、つまり、ポラライザPOの透過軸と45度の角度をなすように、配置される。
この配置により、リターダREが生じさせるリタデーションと位相板PPが生じさせるリタデーションは干渉色に対して同様に作用することになる。従って、鋭敏色観察法では、リターダREのリタデーションと位相板PPのリタデーションの合計が、直交ニコル観察法では550nm程度、平行ニコル観察法では280nm程度となるように、位相板PPのリタデーションは選択されることが望ましい。
偏光観察装置200によれば、鋭敏色観察法を用いてリターダREを鋭敏色で観察することができる。このため、リターダREのリタデーションが小さい場合であっても、背景部分とリターダREとのリタデーションの差が大きな色相の違いとして表れるため、小さなリタデーションのリターダREを観察することができる。具体的には、直交ニコル鋭敏色観察法で20nm程度、平行ニコル鋭敏色観察法で10nm程度の小さなリタデーションのリターダREを観察することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る偏光観察装置は、アナライザANを透過した透過光の干渉色を無彩色に近づける彩度調整手段を備える点において、共通する。
図4に示すように、鋭敏色では、リタデーションの変化に対して色度の変化が大きく、その結果、色相も大きく変化する。そして、更に着目すべきは、鋭敏色では彩度も大きいという点である。彩度が座標系の原点からの距離で表されることを考慮すると、彩度が大きいほど、一定の色度変化に対する色相角度の変化が小さくなることは明らかである。以上から、鋭敏色観察法には、色度の変化を色相角度の変化に反映させる効率についてさらなる改善の余地がある。
本発明の実施形態は、彩度調整手段によって干渉色を無彩色に近づけることで、色度の変化に対する色相角度の変化の比率を大幅に改善する。また、人間の目は、彩度が高い領域では、色度に対する感度が低くなる傾向があるため、彩度調整手段によって干渉色を無彩色に近づけることで、色度に対する感度も改善することができる。これにより、リタデーション感度が大幅に向上することになるため、例えば、紡錘体のような小さなリタデーションを生じさせるリターダであっても、色相の変化として検出することができる。
なお、彩度調整手段は、リターダREの背景部分、つまり、リタデーション0nmの部分において、L*a*b*色空間における彩度Cが20以下になるように、干渉色の彩度を無彩色に近づけることが望ましい。この程度まで彩度を小さくすることで、色度変化に対して色相を十分に大きく変化させることができるため、紡錘体で生じる5nmのリタデーションの変化を色相の変化として人間が検出することができる。なお、色相の十分に大きな変化は、例えば、色相角度が90°以上異なる色相間の変化である。90°以上色相が変化すれば、人間が確実に検出可能である。従って、彩度調整手段は、5nmのリタデーションの変化に対して、色相角度が90°以上変化するように、干渉色の彩度を無彩色に近づけることが望ましい。
[第1の実施形態]
図7は、本実施形態に係る偏光観察装置1の構成を例示した図である。図7に示す偏光観察装置1は、リターダREのリタデーションを可視化する装置である。偏光観察装置1は、光源Sと観察者の目Eを結ぶ光軸AX上に、カラーフィルタCCを備える点が、図5に示す偏光観察装置200と異なっている。その他の点は、偏光観察装置200と同様である。
カラーフィルタCCは、所定の分光透過率特性を有する光学フィルタである。カラーフィルタCCは、アナライザANの透過光の干渉色を無彩色に近づける、偏光観察装置1の彩度調整手段の一例である。より具体的には、カラーフィルタCCは、入射光の分光強度分布に応じて入射光の一部の波長域を減衰させることで、偏光観察装置1がカラーフィルタCCを有しない場合よりも透過光の干渉色の彩度を小さくする。
図8は、偏光観察装置1におけるカラーフィルタCC適用前のリタデーションと干渉色の関係を示した図である。図9は、偏光観察装置1におけるカラーフィルタCC適用後のリタデーションと干渉色の関係を示した図である。なお、図8及び図9では、450nmから600nmのリタデーションによって生じる干渉色を鋭敏色とみなしている。
例えば、ポラライザPOとアナライザANが直交ニコル状態で配置されていて、位相板PPが450から500nm程度のリタデーションを有する場合であれば、青のカラーフィルタCCを用いることで、図8に示す色度分布を実線CC(B)で示す方向に移動させることができる。これにより、リタデーションの変化に対して図9の実線CC(B)で示す色度変化を実現することができる。また、位相板PPが500nmから550nm程度のリタデーションを有する場合であれば、緑のカラーフィルタCCを用いることで、図8に示す色度分布を長破線CC(G)で示す方向に移動させることができる。これにより、リタデーションの変化に対して図9の長破線CC(G)で示す色度変化を実現することができる。さらに、位相板PPが550nmから600nm程度のリタデーションを有する場合であれば、黄色のカラーフィルタCCを用いることで、図8に示す色度分布を短破線CC(Y)で示す方向に移動させることができる。これにより、リタデーションの変化に対して図9の短破線CC(Y)で示す色度変化を実現することができる。
なお、青、緑、黄色の各カラーフィルタは、それぞれ青、緑、黄色以外の波長域を減衰させるカラーフィルタである。例えば、青のカラーフィルタであれば、青の波長域に対して最も高い透過率をもつカラーフィルタである。
なお、位相板PPは、位相板PPで生じたリタデーションによって、カラーフィルタCC適用後の彩度を極小化することが望ましい。例えば、カラーフィルタCCが青のカラーフィルタである場合であれば、偏光観察装置1は、488nmのリタデーションを生じさせる位相板PPを備えることで、透過光の彩度を極小点MPにまで小さくすることができる。この場合、リターダREが有する小さなリタデーションによって色度が極小点MPから実線CC(B)に沿って変化するため、カラーフィルタCCが無い場合と比べて、色相角度が大きく変化する。
図10は、偏光観察装置1におけるリタデーションと干渉色の彩度の関係を示した図であり、図10(a)は直交ニコル鋭敏色観察法における関係を、図10(b)は平行ニコル鋭敏色観察法における関係を示している。図11は、偏光観察装置1が有するリタデーション感度を示した図であり、図11(a)は直交ニコル鋭敏色観察法におけるリタデーション感度を、図11(b)は平行ニコル鋭敏色観察法におけるリタデーション感度を示している。
図10(a)及び図10(b)に示すように、カラーフィルタCCに合わせて適切なリタデーションを生じさせる位相板PPを用いることで、リターダREのリタデーションが0nm付近で干渉色の彩度を極小化することが可能であり、カラーフィルタCCが無い場合に比べて、干渉色の彩度を大幅に低下させることができる。これにより、図11(a)及び図11(b)に示すように、リタデーション感度を、カラーフィルタCCが無い場合に比べて、大幅に向上させることができる。その結果、色相の変化として人間が検出可能なリタデーションを、直交ニコル鋭敏色観察法で4nm程度にまで、平行ニコル鋭敏色観察法で2nm程度にまで、小さくすることができる。
従って、本実施形態に係る偏光観察装置1によれば、小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出することが可能となる。
なお、本実施形態では、カラーフィルタCCを光源SとポラライザPOの間に配置したが、カラーフィルタCCの配置はこの例に限らない。カラーフィルタCCは、光源Sと目Eの間のAX上に配置されていれば、任意の位置に配置することができる。
また、本実施形態では、位相板PPをリターダREとアナライザANの間に配置したが、位相板PPの配置はこの例に限らない。位相板PPは、ポラライザPOとアナライザANの間のAX上に配置されていれば、任意の位置に配置することができる。
また、本実施形態では、位相板PPが所望のリタデーションを有する場合について例示したが、製造誤差により位相板PPのリタデーションが設計されたリタデーションと異なる場合がある。そのような場合には、光軸AX上に更にコンペンセータを備えても良い。コンペンセータは、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に可変位相差を与える光学素子であり、偏光観察装置1の第2の位相遅延手段の一例である。コンペンセータは、例えば、セナルモンコンペンセータ、ベレックコンペンセータ、ブレースケーラコンペンセータなどである。コンペンセータのリタデーションを調整することで、リターダREのリタデーションが0nmの状態で彩度を極小化してもよい。特に、ブレースケーラは、リタデーションをより細かく調整可能な点において有益である。これにより、位相板PPのリタデーションに製造誤差がある場合であっても、高いリタデーション感度でリターダREを検出することができる。
なお、位相板PPの所望のリタデーションは、ポラライザPOとアナライザANが、互いの透過軸が直交するように配置されている場合には、n×λであることが望ましい。また、ポラライザPOとアナライザANが、互いの透過軸が平行になるように配置されている場合には、(n-1/2)×λであることが望ましい。ここで、λは、位相板PPの基準波長であり、nは1以上の整数である。
[第2の実施形態]
図12は、本実施形態に係る偏光観察装置2の構成を例示した図である。図13は、偏光観察装置2における軸配置を示した図である。図12に示す偏光観察装置2は、リターダREのリタデーションを可視化する装置である。
偏光観察装置2は、図13に示すように、ポラライザPOとアナライザANが直交ニコルの状態からわずかに外れた状態、具体的には、ポラライザPOの透過軸とアナライザANの透過軸が小さな角度βだけ90°からずれた角度をなす点が、偏光観察装置200とは異なっている。つまり、ポラライザPOは、アナライザANの透過軸に直交する方向とは異なる方向に向けられた透過軸を有している。なお、本実施形態では、透過軸の角度を調整可能なポラライザPOは、偏光観察装置200の彩度調整手段の一例であり、ポラライザPOの透過軸の角度を調整することで彩度を調整する。
ポラライザPOが直交ニコル状態からわずかに外れた状態に配置されることで、直交ニコル状態であればポラライザPOとアナライザANの組み合わせによって遮断されていた光の一部が透過し、透過していた光の一部が遮断されることになる。このため、ポラライザPOの透過軸の向きを変えることで、偏光観察装置1のカラーフィルタCCと同様に、透過光の分光強度分布を調整することが可能であり、直交ニコル状態に比べて、透過光の干渉色の彩度を小さくすることができる。これにより、リタデーション感度が向上するため、小さなリタデーションのリターダREを検出することが可能となる。
また、偏光観察装置2は、光源Sと観察者の目Eを結ぶ光軸AX上に、コンペンセータCOを備える点も、図5に示す偏光観察装置200と異なっている。なお、コンペンセータCOは、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に可変位相差を与える光学素子であり、偏光観察装置2の第2の位相遅延手段の一例である。
コンペンセータCOによってポラライザPOとアナライザANの間で生じるリタデーションを調整することで、リターダREのリタデーションが0nm付近で、透過光の干渉色の彩度を極小化することができる。これにより、偏光観察装置2が有する最も高いリタデーション感度でリターダREを検出することが可能となる。
また、偏光観察装置2は、図13に示すように、位相板PPの遅相軸がリターダREの遅相軸と平行ではなく、ポラライザPOの透過軸と小さな角度αをなすように、位相板PPが配置されている点も、偏光観察装置200とは異なっている。
位相板PPの遅相軸の向きを調整することで、特許文献2に記載されるように、リタデーション感度が向上する。これにより、更に小さなリタデーションのリターダREを検出することが可能となる。
図14は、偏光観察装置2におけるリタデーションと干渉色の関係を示した図である。図15は、偏光観察装置2におけるリタデーションと干渉色の彩度の関係を示した図である。図16は、偏光観察装置2が有するリタデーション感度を示した図である。ここでは、光源Sは色温度5000KのCIE標準光源であり、位相板PPは532nmのリタデーションを有し、α=4°で配置され、コンペンセータCOはリタデーション30nmのブレースケーラコンペンセータである。
ポラライザPOを直交ニコル状態から角度β=3.6°だけ回転することで、図14及び図15に示すように、透過光の彩度を小さくすることが可能であり、図16に示すように、リタデーション感度を向上させることができる。具体的には、β=0°の場合と比較してリタデーション感度が7倍程度高まる。その結果、色相の変化として人間が検出可能なリタデーションは2nm程度まで小さくなる。なお、β=0の状態は、特許文献2に記載される技術に相当する。
また、図15及び図16に示すように、コンペンセータCOを用いない場合には、彩度が極小になるときのリターダREのリタデーションが0nmから外れている。コンペンセータCOを用いることで、リターダREのリタデーションが0nmのときに彩度を極小化することができる。具体的には、コンペンセータCOの遅相軸をアナライザANの透過軸に対して4.5°傾けている。
従って、本実施形態に係る偏光観察装置2によっても、偏光観察装置1と同様に、小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出することが可能となる。また、偏光観察装置2では、ポラライザPOとアナライザANが直交ニコル状態から外れているため、リタデーションが生じない背景部分が、直交ニコル状態の場合よりも明るく観察される。これにより、背景部分が暗い直交ニコル状態の場合よりも、リターダREが観察しやすくなる。具体的には、背景部分となる卵子の全体像を確認しながら紡錘体を観察することができる。
なお、本実施形態では、ポラライザPOとアナライザANを直交ニコル状態から外れた状態にする例を示した、ポラライザPOとアナライザANを平行ニコル状態から外れた状態にしても、同様の効果を得ることができる。また、ポラライザPOを直交ニコル状態から回転させた例を示したが、アナライザANを直交ニコル状態から回転させてもよい。即ち、偏光観察装置2の彩度調整手段は、ポラライザPOとアナライザANの一方であればよく、ポラライザPOとアナライザANの他方が有する透過軸に直交する方向及び平行する方向とは異なる方向に向けられた透過軸を有していればよい。
また、本実施形態では、コンペンセータCOを用いる例を示したが、コンペンセータCOは必要に応じて設けられればよい。また、本実施形態では、位相板PPの遅相軸をリターダREの遅相軸とは異ならせる例を示したが、位相板PPの遅相軸とリターダREの遅相軸は、必要に応じて異ならせても良い。
また、位相板PPの遅相軸は、ポラライザPOとアナライザANの一方が有する透過軸に平行な方向からずれた方向に向けられ、nを1以上の整数とし、λを位相板PPの基準波長とするとき、位相板PPの位相差は(n/2)×λであればよい。
[第3の実施形態]
図17は、本実施形態に係る偏光観察装置3の構成を例示した図である。図17に示す偏光観察装置3は、リターダREのリタデーションを可視化する装置である。
偏光観察装置3は、図17に示すように、光源Sの代わりに、光源SAを備える点が、偏光観察装置200とは異なっている。光源SAは、異なる色の照明光を出射する複数のLED光源(LED光源Sr、LED光源Sg、LED光源Sb)を含んでいる。光源SAは、各LED光源から出射する照明光の強度を調整することで所定の分光強度分布を有する照明光を出射することが可能であり、白色光が出射される場合よりも透過光の干渉色の彩度を小さくする照明光を出射する。
なお、光源SAとポラライザPOは、偏光観察装置3の偏光生成手段の一例であり、光源SAは、偏光観察装置3の彩度調整手段でもある。つまり、偏光観察装置3は、光源SA単体で任意の分光強度分布を実現する点で、光源SとカラーフィルタCCの組み合わせで任意の分光強度分布を実現する偏光観察装置1とは異なっている。
偏光観察装置3によっても、彩度調整手段によって干渉色の彩度が低下するため、リタデーション感度を向上させることができる。従って、偏光観察装置1及び偏光観察装置2と同様に、小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出することが可能となる。
なお、本実施形態では、光源SAが複数のLED光源を含む例を示したが、光源SAは、異なる色の照明光を出射する複数の光源を備えていれば良い。従って、光源SAは、複数のLED光源の代わりに、例えば、複数のレーザ光源を備えてもよい。
[第4の実施形態]
図18は、本実施形態に係る偏光観察装置4の構成を例示した図である。図18に示す偏光観察装置4は、リターダREのリタデーションを可視化する装置である。
偏光観察装置4は、図18に示すように、位相板PPの代わりに、位相板PPaと位相板PPbを含んでいる点が、偏光観察装置1とは異なっている。位相板PPaと位相板PPbは、分散の異なる複数の波長板である。分散の異なる波長板を組み合わせることで、リタデーション感度を更に向上させることができる。
位相板PPaは、例えば、リタデーション133nmのゼロオーダーの位相板であり、位相遅延量1/4波長の波長板である。位相板PPbは、例えば、位相遅延量1/4波長のアクロマティック波長板である。ポラライザPOとアナライザANが直交ニコル配置である場合には、位相板PPaと位相板PPbは、互いの遅相軸が直交するように配置される。これにより、中心波長において位相板PPaと位相板PPbで生じたリタデーションが打ち消し合うことになるため、背景部分は消光する。一方、位相板PPaと位相板PPbの合成のリタデーションの分散量は、ゼロオーダーの位相遅延量1波長および1/2波長の位相板のそれより小さくなるので、偏光観察装置1よりも高いリタデーション感度を実現することができる。例えば、ポラライザPOとアナライザANが平行ニコル配置で、リタデーション266nmのゼロオーダーの位相板を用いた場合と比較すると、2倍程度のリタデーション感度を実現することができる。
偏光観察装置4によっても、彩度調整手段によって干渉色の彩度が低下するため、偏光観察装置1と同様に、リタデーション感度を向上させることができる。また、複数の分散の異なる位相板を備えることで全体の分散量を小さくして、偏光観察装置1より高いリタデーション感度を実現することができる。従って、偏光観察装置4によれば、小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出することが可能となる。
なお、本実施形態では、可視域で位相遅延量がほぼ等しいアクロマティック波長板を1つ含む例を示したが、アクロマティック波長板は少なくとも1つ含まれていればよい。
また、本実施形態では、ポラライザPOとアナライザANが直交ニコルで配置される場合について説明したが、ポラライザPOとアナライザANは平行ニコルで配置されてもよい。その場合、位相板PPaと位相板PPbを、互いの遅相軸を平行になるように配置することで、同様の効果を得ることができる。即ち、分散の異なる複数の波長板は、中心波長(基準波長)において消光するように配置されればよい。
[第5の実施形態]
図19は、本実施形態に係る偏光観察装置5の構成を例示した図である。図20は、偏光観察装置5における軸配置を示した図である。
偏光観察装置5は、倒立顕微鏡であり、ターレットTRを回転して光路上に配置される光学素子を変更することで、複数の検鏡法を切り替えて使用することができる。より具体的には、偏光観察装置5は、明視野観察法、偏光観察法、モジュレーションコントラスト観察法を切り替えて使用することができる。
偏光観察装置5は、図19に示すように、光源Sと、光源Sからの照明光をリターダREに照射するコンデンサCDを備えている。また、偏光観察装置5は、光源SとコンデンサCDの間に、ターレットTRと、ポラライザPO3を備えている。ポラライザPO3は、モジュレーションコントラスト観察法で使用するポラライザであり、透過軸方向を変更するために回転自在に配置されている。さらに、モジュレーションコントラスト観察法以外の観察法では、不要なため、光路から取り外すことができるように配置されている。
偏光観察装置5は、さらに、レボルバRに装着された複数の対物レンズと、アナライザANを備えている。複数の対物レンズは、例えば、対物レンズOB1と、対物レンズOB2を含んでいる。対物レンズOB2は、モジュレーションコントラスト観察法で使用される対物レンズであり、対物レンズOB2の瞳位置にモジュレータMを含んでいる。モジュレータMは、透過率の異なる3つの領域を有している。3つの領域の透過率は、例えば、100%、25%、0%である。対物レンズOB1は、モジュレーションコントラスト観察法以外で使用される対物レンズである。
ターレットTRは、システムコンデンサターレットであり、選択的に光路上に配置される4セットの光学素子を収容する。この例では、ターレットTRには、モジュレーションコントラスト観察法用の光学素子を1セットと、偏光観察用の光学素子を2セットと、明視野観察法用の光学素子を1セット、が収容されている。
モジュレーションコントラスト観察法用の光学素子S1は、開口板AP1の開口の一部が位相板PP3に覆われたモジュレータである。光学素子S1は、光路上に配置されたときにモジュレータMと光学的に共役な位置に位置するように、ターレットTR内に収容されている。
偏光観察装置5では、対物レンズOB2とモジュレーションコントラスト観察法用の光学素子S1を光路上に配置することで、モジュレーションコントラスト観察法でリターダREを観察することができる。モジュレーションコントラスト観察法では、光学的に共役な位置に配置されたモジュレータの変調効果によりリターダREを立体的に観察することが可能である。
偏光観察用の光学素子S2は、カラーフィルタCCと、ポラライザPO1と、位相板PP1を含んでいる。なお、偏光観察装置5のカラーフィルタCC、ポラライザPO1、位相板PP1は、偏光観察装置1のカラーフィルタCC、ポラライザPO、位相板PPに相当する。
ポラライザPO1は、偏光観察装置5の偏光手段の一例であり、ポラライザPO1とアナライザANは、図20(a)に示すように、ポラライザPO1が有する透過軸とアナライザANが有する透過軸が直交するように、配置されている。
位相板PP1は、偏光観察装置5の位相遅延手段の一例であり、図20(a)に示すように、位相板PP1の遅相軸とポラライザPO1が有する透過軸が45度の角度をなすように、配置されている。位相板PP1は、光源Sの中心波長に対して1波長分のリタデーションを生じさせる1波長板である。
カラーフィルタCCは、偏光観察装置5の彩度調整手段の一例である。カラーフィルタCCは、例えば、青のカラーフィルタである。
偏光観察装置5では、対物レンズOB1と、偏光観察法用の光学素子S2を光路上に配置することで、偏光観察法でリターダREを観察することができる。特に、この場合、4-5nm程度の小さなリタデーションを生じさせるリターダREを色相の違いとして検出することができる。
偏光観察用の光学素子S3は、ポラライザPO2と、位相板PP2を含んでいる。なお、偏光観察装置5のポラライザPO2、位相板PP2は、偏光観察装置2のポラライザPO、位相板PPに相当する。
ポラライザPO2は、偏光観察装置5の偏光手段の一例であり、ポラライザPO2とアナライザANは、図20(b)に示すように、ポラライザPO2が有する透過軸はアナライザANが有する透過軸と直交する方向からずれた方向に向けられている。より具体的には、ポラライザPO2は、直交する方向から4°だけ反時計回りに回転した方向に向けられている。
位相板PP2は、偏光観察装置5の位相遅延手段の一例であり、図20(b)に示すように、位相板PP2の遅相軸とポラライザPO2が有する透過軸が平行になるように、配置されている。位相板PP2は、光源Sの中心波長に対して1波長分のリタデーションを生じさせる1波長板である。
偏光観察装置5では、対物レンズOB1と、偏光観察法用の光学素子S3を光路上に配置することで、偏光観察法でリターダREを観察することができる。特に、この場合、2nm程度の小さなリタデーションを生じさせるリターダREを色相の違いとして検出することができる。
明視野観察法用の光学素子S4は、開口板AP2である。偏光観察装置5では、対物レンズOB1と、明視野観察用の光学素子S4を光路上に配置することで、明視野観察法でリターダREを観察することができる。
偏光観察装置5によっても、偏光観察法において、彩度調整手段によって干渉色の彩度が低下するため、偏光観察装置1と同様に、リタデーション感度を向上させることができる。従って、偏光観察装置5によれば、小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出することが可能となる。
さらに、偏光観察装置5では、偏光観察法において、リタデーション感度の異なる2セットの光学素子を切り替えることで、卵子の紡錘体の成熟度をより詳細に判定することができる。より具体的に説明すると、例えば、光学素子S2を用いることで、5nm程度のリタデーションを生じさせる、成熟した卵子の紡錘体を検出することができる。ただし、十分成熟する前の紡錘体は、リタデーションが小さすぎるため検出することができない。これに対して、光学素子S3を用いることで、5nm程度のリタデーションを生じさせる、成熟した卵子の紡錘体も、更に小さなリタデーションを生じさせる十分に成熟する前の紡錘体も検出することができる。ただし、成熟した卵子の紡錘体と成熟する前の卵子の紡錘体を区別することは容易ではない。偏光観察装置5では、これら2セットの光学素子を切り替えて使用することで、成熟した卵子の紡錘体と成熟する前の卵子の紡錘体の両方を区別して検出することができる。
[第6の実施形態]
図21は、本実施形態に係る偏光観察装置6の構成を例示した図である。偏光観察装置6は、倒立顕微鏡であり、ターレットTRを回転して光路上に配置される光学素子を変更することで、複数の検鏡法を切り替えて使用することができる点は、偏光観察装置5と同様である。
偏光観察装置6は、光源Sの代わりに光源SAを備えている点、コンペンセータCOを備えている点、光学素子S2の代わりに光学素子S2aがターレットTR内に収容されている点が、偏光観察装置5とは異なっている。その他の点は、偏光観察装置5と同様である。
光源SAは、第2の実施形態において上述した偏光観察装置3の光源SAと同様である。つまり、光源SAは、偏光観察装置6の彩度調整手段の一例である。
コンペンセータCOは、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に可変位相差を与える光学素子であり、偏光観察装置6の第2の位相遅延手段の一例である。コンペンセータCOは、例えば、セナルモンコンペンセータ、ベレックコンペンセータ、ブレースケーラコンペンセータなどである。コンペンセータのリタデーションを調整することで、リターダREのリタデーションが0nm程度の状態で彩度を極小化する。
光学素子S2aは、カラーフィルタCCを含まない点を除き、光学素子S2と同様である。光学素子S2aは、ポラライザPO1と、位相板PP1を含んでいる。つまり、ポラライザPO1は、偏光観察装置6の偏光手段の一例であり、ポラライザPO1とアナライザANは、ポラライザPO1が有する透過軸とアナライザANが有する透過軸が直交するように、配置されている。また、位相板PP1は、偏光観察装置5の位相遅延手段の一例であり、位相板PP1の遅相軸とポラライザPO1が有する透過軸が45度の角度をなすように、配置されている。
偏光観察装置6は、光学素子S3が光路上に配置された偏光観察法では、光源SAから白色光を出射する。一方、光学素子S2aが光路上に配置された偏光観察法では、光源SAの各LED光源から出射する照明光の強度を調整することで、白色光が出射される場合よりも透過光の干渉色の彩度を小さくする照明光を出射する。
偏光観察装置6によっても、偏光観察法において、彩度調整手段によって干渉色の彩度が低下するため、偏光観察装置5と同様に、リタデーション感度を向上させることができる。従って、偏光観察装置6によれば、小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出することが可能となる。また、偏光観察法において、リタデーション感度の異なる2セットの光学素子を切り替えることで、卵子の紡錘体の成熟度をより詳細に判定することができる点も、偏光観察装置5と同様である。
[第7の実施形態]
図22は、本実施形態に係る偏光観察装置7の構成を例示した図である。図23は、偏光観察装置7における軸配置を示した図である。偏光観察装置7は、光源Sと観察者の目Eを結ぶ光軸AX上に、カラーフィルタCCと、ポラライザPOと、位相板PPと、液晶可変リターダRTと、アナライザANを備える。リターダREは、ポラライザPOと位相板PPの間の光路上に配置されている。
カラーフィルタCCは、偏光観察装置7の彩度調整手段の一例であり、入射光の分光強度分布に応じて入射光の一部の波長域を減衰させることで、カラーフィルタCCが無い場合よりも透過光の干渉色の彩度を小さくする。
ポラライザPOとアナライザANは、それぞれ偏光観察装置7の偏光手段、偏光手段の一例であり、図23に示すように、互いの透過軸が平行になるように配置されている。
位相板PPは、偏光観察装置7の位相遅延手段の一例であり、光源Sの中心波長に対して半波長分のリタデーションを生じさせる半波長板である。位相板PPは、位相板PPの遅相軸がポラライザPO及びアナライザANの透過軸と45°の角度をなすように配置されている。
液晶可変リターダRTは、一定量のリタデーションを選択的に生じさせる光学素子である。液晶可変リターダRTと位相板PPは、図23に示すように、互いの遅延軸が直交するように、つまり、相減配置で配置して、互いのリタデーションを打ち消しあう。
偏光観察装置7では、液晶可変リターダRTのON/OFFによりポラライザPOとアナライザANの間で生じるリタデーションの正負を反転させることができる。これにより、透過光の色度もリターダREのリタデーションの正負に応じて反転することになる。
偏光観察装置7でも、偏光観察装置1と同様に、カラーフィルタCCによって干渉色の彩度が低下するため、リタデーション感度を向上させることができる。従って、偏光観察装置7によれば、小さなリタデーションを生じさせる観察対象物を色相の違いによって検出することが可能となる。また、偏光観察装置7では、液晶可変リターダRTのON/OFFで干渉色の色度を反転させることができる。このため、リターダREの色づきが複屈折性に起因したものであるか否かを色度の変化によって確かめることができる。例えば、紡錘体観察において、液晶可変リターダRTのON/OFFによって色度変化が生じた場合には、そのリターダREが複屈折性を有する物体であると判断することができる。このため、誤った対象を紡錘体と誤認する事態を回避することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするための具体例を示したものであり、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではない。偏光観察装置は、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
1、2、3、4、5、6、7、100、200 偏光観察装置
AP1、AP2 開口板
AN アナライザ
AX 光軸
CC カラーフィルタ
CD コンデンサ
CO コンペンセータ
E 目
M モジュレータ
OB1、OB2 対物レンズ
PP、PP1、PP2、PP3、PPa、PPb 位相板
PO、PO1、PO2、PO3 ポラライザ
R レボルバ
RE リターダ
RT 液晶可変リターダ
S、SA 光源
Sr、Sg、Sb LED光源
S1、S2、S3、S4 光学素子
TR ターレット

Claims (21)

  1. 観察対象物に照射する完全偏光を生成する偏光生成手段と、
    特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる検光手段と、
    前記偏光生成手段と前記検光手段の間の光路上に配置され、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に所定の位相差を与える位相遅延手段であって、前記検光手段を透過した透過光の干渉色を前記所定の位相差によって鋭敏色に変換する、前記位相遅延手段と、
    前記透過光の干渉色を無彩色に近づける彩度調整手段と、を備え
    前記彩度調整手段は、前記透過光の干渉色を無彩色に近づけることで、前記透過光の干渉色の彩度であって、L*a*b*色空間における彩度であるC*を20以下に調整する
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  2. 請求項1に記載の偏光観察装置において、
    前記彩度調整手段は、
    所定の分光透過率特性を有する光学フィルタであり、
    入射光の分光強度分布に応じて前記入射光の一部の波長域を減衰させることで、前記偏光観察装置が前記彩度調整手段を有しない場合よりも前記透過光の干渉色の彩度を小さくする
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  3. 請求項1に記載の偏光観察装置において、
    前記偏光生成手段は、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる偏光手段を備え、
    前記彩度調整手段は、
    前記偏光手段と前記検光手段の一方であり、
    前記偏光手段と前記検光手段の他方が有する透過軸に直交する方向及び平行する方向とは異なる方向に向けられた透過軸を有する
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  4. 請求項1に記載の偏光観察装置において、
    前記彩度調整手段は、前記偏光生成手段に含まれる光源であり、
    前記光源は、白色光が出射される場合よりも前記透過光の干渉色の彩度を小さくする照明光を出射する
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の偏光観察装置において、
    前記彩度調整手段は、前記偏光生成手段と前記検光手段の間の光路で生じる位相遅延量の5nmの変化に対する前記透過光の干渉色の色相角度の変化が90°以上となるように、前記透過光の干渉色を無彩色に近づける
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の偏光観察装置において、さらに、
    互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に可変位相差を与える第2の位相遅延手段を備える
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の偏光観察装置において、
    前記位相遅延手段は、分散の異なる複数の波長板を含む
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  8. 請求項に記載の偏光観察装置において、
    前記複数の波長板は、少なくとも1つのアクロマティック波長板を含む
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  9. 請求項又は請求項に記載の偏光観察装置において、
    前記複数の波長板は、基準波長において互いのリタデーションを補償するように配置される
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  10. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の偏光観察装置において、
    前記完全偏光は、可視域の光を含む
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  11. 請求項2に記載の偏光観察装置において、
    前記偏光生成手段は、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる偏光手段を備え、
    前記偏光手段と前記検光手段は、前記偏光手段が有する透過軸と前記検光手段が有する
    透過軸が平行になるように、配置され、
    前記位相遅延手段は、前記位相遅延手段の遅相軸と前記偏光手段が有する前記透過軸が45度の角度をなすように、配置され、
    nを1以上の整数とし、λを前記位相遅延手段の基準波長とするとき、前記所定の位相差は(n-1/2)×λである
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  12. 請求項2に記載の偏光観察装置において、
    前記偏光生成手段は、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる偏光手段を備え、
    前記偏光手段と前記検光手段は、前記偏光手段が有する透過軸と前記検光手段が有する透過軸が直交するように、配置され、
    前記位相遅延手段は、前記位相遅延手段の遅相軸と前記偏光手段が有する前記透過軸が45度の角度をなすように、配置され、
    nを1以上の整数とし、λを前記位相遅延手段の基準波長とするとき、前記所定の位相差はn×λである
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  13. 請求項3に記載の偏光観察装置において、
    前記偏光手段と前記検光手段の一方が有する透過軸は、前記偏光手段と前記検光手段の他方が有する透過軸に直交する方向からずれた方向に向けられ、
    前記位相遅延手段の遅相軸は、前記偏光手段と前記検光手段の一方が有する前記透過軸に平行な方向からずれた方向に向けられ、
    nを1以上の整数とし、λを前記位相遅延手段の基準波長とするとき、前記所定の位相差は(n/2)×λである
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  14. 請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の偏光観察装置において、
    前記基準波長は、可視域の波長である
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  15. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の偏光観察装置において、さらに、
    観察法に応じて光路上に配置する光学素子を切り替えるターレットを備え、
    前記位相遅延手段は、前記ターレット内に配置される
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  16. 請求項2に記載の偏光観察装置において、さらに、
    観察法に応じて光路上に配置する光学素子を切り替えるターレットを備え、
    前記偏光生成手段は、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる偏光手段を備え、
    前記位相遅延手段と前記偏光手段の組み合わせは、前記ターレット内に配置される
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  17. 請求項3に記載の偏光観察装置において、さらに、
    観察法に応じて光路上に配置する光学素子を切り替えるターレットを備え、
    前記位相遅延手段と前記偏光手段の組み合わせは、前記ターレット内に配置される
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  18. 請求項16又は請求項17に記載の偏光観察装置において、
    前記位相遅延手段と前記偏光手段と前記彩度調整手段の組み合わせは、前記ターレット内に配置される
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  19. 請求項18に記載の偏光観察装置において、
    前記ターレット内に配置された、前記位相遅延手段と前記偏光手段と前記彩度調整手段の複数の組み合わせを備え、
    前記ターレットは、前記複数の組み合わせを切り替える
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  20. 観察対象物に照射する完全偏光を生成する偏光生成手段と、
    特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる検光手段と、
    前記偏光生成手段と前記検光手段の間の光路上に配置され、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に所定の位相差を与える位相遅延手段であって、前記検光手段を透過した透過光の干渉色を前記所定の位相差によって鋭敏色に変換する、前記位相遅延手段と、
    前記透過光の干渉色を無彩色に近づける彩度調整手段と、を備え、
    前記偏光生成手段は、特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる偏光手段を備え、
    前記彩度調整手段は、
    前記偏光手段と前記検光手段の一方であり、
    前記偏光手段と前記検光手段の他方が有する透過軸に直交する方向及び平行する方向とは異なる方向に向けられた透過軸を有する
    ことを特徴とする偏光観察装置。
  21. 観察対象物に照射する完全偏光を生成する偏光生成手段と、
    特定の振動方向を有する偏光成分を透過させる検光手段と、
    前記偏光生成手段と前記検光手段の間の光路上に配置され、互いに直交する振動方向を有する2つの偏光成分の間に所定の位相差を与える位相遅延手段であって、前記検光手段を透過した透過光の干渉色を前記所定の位相差によって鋭敏色に変換する、前記位相遅延手段と、
    前記透過光の干渉色を無彩色に近づける彩度調整手段と、を備え、
    前記位相遅延手段は、分散の異なる複数の波長板を含み、
    前記複数の波長板は、基準波長において互いのリタデーションを補償するように配置される
    ことを特徴とする偏光観察装置。
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