JP7137857B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
まず、図1~図3を参照して、本発明の実施形態における遊技機1の構成について具体的に説明する。なお、図1は、遊技機1の正面図であり、図2は、遊技機1の裏面側の斜視図であり、図3は、遊技機1の前面側の一部分を示す図である。
遊技機1は、外枠2と、遊技盤取付枠3と、ガラス枠4と、遊技盤5とを備えている。
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレームと、このベースフレームの下部前面に取り付けられた飾り板により構成されている。また、外枠2は、遊技店の島設備に対して、釘や止め具等を介して固定される。
遊技盤取付枠3は、外枠2に対して回動可能に支持されている。また、遊技盤取付枠3は、水平方向の一端側において、第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されている。そして、遊技盤取付枠3は、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。
ガラス枠4は、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されている。また、ガラス枠4は、水平方向の一端側において、第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3に脱着可能に連結されている。また、ガラス枠4は、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。
遊技盤5には、遊技球が流下する遊技領域が形成されている。そして、この遊技領域には、後述する第1一般入賞口37、第2一般入賞口38、第3一般入賞口39、第4一般入賞口40、普図ゲート41、第1始動口42、第2始動口43、第1大入賞口46、第2大入賞口52などの各種部材が取り付けられている。
第1ヒンジ機構部6は、外枠2と、遊技盤取付枠3とを連結するために設けられている。
第2ヒンジ機構部7は、遊技盤取付枠3と、ガラス枠4とを連結するために設けられている。
開口部8は、ガラス枠4の上部寄りの略中央部分に形成されている。また、開口部8は、遊技盤5の遊技領域を視認可能とするために設けられている。
透明部材9は、開口部8を後方から閉塞するように取り付けられる。また、透明部材9は、例えば、ガラス板や、アクリル板によりなり、開口部8及び透明部材9を介して遊技盤5の遊技領域が視認可能となる。
音声出力装置10は、ガラス枠4の上部に設けられている。また、音声出力装置10は、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うために設けられている。
枠用照明装置11は、開口部8の周囲に複数設けられている。また、枠用照明装置11は、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行うために設けられている。そして、枠用照明装置11は、ガラス枠4が開放された場合や、遊技球を払い出すことができない払出異常が発生した場合に、点灯/点滅する。
上皿12は、遊技球の付与条件が成立したことに基づいて、払い出された遊技球を貯留するために設けられている。なお、遊技球の付与条件とは、後述する第1一般入賞口37、第2一般入賞口38、第3一般入賞口39、第4一般入賞口40、第1始動口42、第2始動口43、第1大入賞口46、第2大入賞口52に遊技球が入球したことをいう。
下皿13は、上皿12に貯留しきれない遊技球を貯留するために設けられている。
発射ハンドル14は、遊技盤5の遊技領域に遊技球を発射する操作を検出するために設けられている。
演出ボタン17は、決定操作等を受け付けるために設けられている。また、演出ボタン17は、通常状態と、通常状態よりも上方に位置する突出状態とに変化させるためのボタン駆動モータを備えている。そして、演出ボタン17は、通常状態と、所定態様で振動する振動状態とに変化させるためのボタン振動モータを備えている。さらに、演出ボタン17は、消灯状態と、所定態様で発光する点灯状態とに変化させるための演出ボタンLEDを備えている。
十字キー18は、選択操作などの操作を受け付けるために設けられている。また、本実施形態において、十字キー18は、上ボタンと、左ボタンと、下ボタンと、右ボタンとからなる。
貸出操作部19は、上皿12の正面視右側に設けられている。また、貸出操作部19は、遊技球の貸出操作や、残金情報を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うために設けられている。具体的には、貸出操作部19は、遊技球の貸出操作を受け付ける貸出ボタンと、図示しない球貸機から記憶媒体を返却する操作を受け付ける返却ボタンとを備えている。
切替ボタン20は、音声出力装置10から出力される演出音の音量や、第1画像表示装置69や各種照明装置(例えば、枠用照明装置11)の光量の調整に関わる調整モードに切り替えるために設けられている。
カバー部材21は、遊技機1の背面側に設けられており、後述の主制御基板100の上部、及び演出制御基板300の全体を被覆するために設けられている。
遊技盤取付部22は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。ここで、遊技盤取付部22の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨むこととなる。
ロック機構23は、遊技盤取付部22の正面視右側方に設けられており、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。また、ロック機構23は、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動されると、遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となる。一方で、ロック機構23は、専用の鍵が他方向に回動されると、ガラス枠4のロックが解除されて、ガラス枠4が開閉可能となる。
レール28は、遊技盤5の外縁寄りの位置に設けられている。また、レール28は、内側レール29と、外側レール30とにより構成されている。
内側レール29は、湾曲形状であって、外側レール30とともに、発射球案内路31を形成するために設けられている。
外側レール30は、湾曲形状であって、内側レール29とともに、発射球案内路31を形成するために設けられている。
発射球案内路31は、内側レール29と外側レール30との間に設けられており、後述の発射装置26により発射された遊技球を遊技領域の上流部に案内するために設けられている。
アウト口32は、遊技盤5の遊技領域の最下流部に設けられており、流下した遊技球を遊技領域外に導くために設けられている。
飾り枠33は、遊技領域の略中央に設けられ、遊技球が所謂センターケースに進入することを規制するために設けられている。また、飾り枠33によって、遊技領域が第1の発射勢で発射された遊技球が流下する左側遊技領域と、第1の発射勢よりも強い第2の発射勢で発射された遊技球が流下する右側遊技領域とに振り分けられることとなる。なお、左側遊技領域と、右側遊技領域とは、飾り枠33の下方で連通するようになっている。
演出空間34は、飾り枠33の内側に画成されている。また、演出空間34には、第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70、第1可動部材72、及び第2可動部材73が設けられている。
ワープ装置35は、飾り枠33の左側部に設けられており、左側遊技領域を流下する遊技球を飾り枠33の内部に導入するために設けられている。
ステージ部36は、飾り枠33の下部に設けられており、ワープ装置35により飾り枠33の内部に導入された遊技球を転動させて飾り枠33の下方に流下させるために設けられている。
第1一般入賞口37は、遊技球が常時入球可能な入賞口であって、第2一般入賞口38と所定の間隔を空けた状態で設けられている。また、第1一般入賞口37に遊技球が入球すると、所定個数(例えば、「5」個)の遊技球が上皿12に払い出される。
第2一般入賞口38は、遊技球が常時入球可能な入賞口であって、第1一般入賞口37や、第3一般入賞口39と所定の間隔を空けた状態で設けられている。また、第2一般入賞口38に遊技球が入球すると、所定個数(例えば、「5」個)の遊技球が上皿12に払い出される。
第3一般入賞口39は、遊技球が常時入球可能な入賞口であって、第2一般入賞口38と所定の間隔を空けた状態で設けられている。また、第3一般入賞口39に遊技球が入球すると、所定個数(例えば、「5」個)の遊技球が上皿12に払い出される。
第4一般入賞口40は、遊技球が常時入球可能な入賞口であって、飾り枠33の右寄りの下方に設けられている。また、第4一般入賞口40に遊技球が入球すると、所定個数(例えば、「5」個)の遊技球が上皿12に払い出される。
普図ゲート41は、中央流路の上流端部に設けられている。また、普図ゲート41は、遊技球が常時通過可能となっている。そして、普図ゲート41は、遊技球が付与されることはないが、普図当り遊技を実行するか否かの普図当り判定が行われることとなる。
第1始動口42は、ステージ部36の下方に設けられており、遊技球が常時入球可能となっている。また、遊技球が第1始動口42に入球すると、所定個数の遊技球(例えば「3」個)が上皿12に払い出されるとともに、大当り遊技を実行するか否かの大当り判定が行われる。
第2始動口43は、第2始動口開閉部材44の下方に設けられており、上方に向けて開口されている。また、遊技球が第2始動口43に入球すると、所定個数の遊技球(例えば「3」個)が上皿12に払い出されるとともに、大当り遊技を実行するか否かの大当り判定が行われる。
第2始動口開閉部材44は、第2始動口43に対して遊技球の入球が不可能または困難な閉状態と、第2始動口43に対して遊技球の入球が可能または容易な開状態とに変換可能とするために設けられている。また、第2始動口開閉部材44は、上面が正面視右側から正面視左側に向けて下り傾斜しており、遊技球の流路にもなっている。
第1大入賞口46は、第1大入賞口開閉部材47の下方に設けられており、上方に向けて開口している。そして、遊技球が第1大入賞口46に入球すると、所定個数の遊技球(例えば「6」個)が賞球として上皿12に払い出される。
第1大入賞口開閉部材47は、第1大入賞口46に対して遊技球の入球が不可能または困難な閉状態と、第1大入賞口46に対して遊技球の入球が可能または容易な開状態とに変換可能とするために設けられている。また、第1大入賞口開閉部材47は、上面が正面視左側から正面視右側に向けて下り傾斜しており、遊技球の流路にもなっている。
特定領域開閉部材49は、特定領域50に対して遊技球の入球が不可能または困難な閉状態と、特定領域50に対して遊技球の入球が可能または容易な開状態とに変換可能とするために設けられている。また、特定領域開閉部材49は、上面が正面視左側から正面視右側に向けて下り傾斜しており、遊技球の流路にもなっている。
特定領域50は、特定領域開閉部材49の下方に設けられており、上方に向けて開口している。また、特定領域50は、大当り遊技中に、特定領域開閉部材49が開状態となり、特定領域50に遊技球が入球すると、大当り遊技の終了後に後述する高確率遊技状態に移行する。
排出口51は、特定領域50に流入しなかった遊技球が流入するために設けられている。
第2大入賞口52は、第2大入賞口開閉部材53の下方に設けられており、上方に向けて開口している。そして、遊技球が第2大入賞口52に入球すると、所定個数の遊技球(例えば「10」個)が賞球として上皿12に払い出される。
第2大入賞口開閉部材53は、第2大入賞口52に対して遊技球の入球が不可能または困難な閉状態と、第2大入賞口52に対して遊技球の入球が可能または容易な開状態とに変換可能とするために設けられている。また、第2大入賞口開閉部材53は、上面が正面視右側から正面視左側に向けて下り傾斜しており、遊技球の流路にもなっている。
第1変動報知LED58は、第1特別図柄が変動表示しているか否かを報知するために設けられている。また、第1変動報知LED58は、フルカラーLEDにより構成されており、第1特別図柄の変動表示の開始に対応して色の変化を開始し、第1特別図柄の変動表示の停止に対応して色の変化を停止する。
第2変動報知LED59は、第2特別図柄が変動表示しているか否かを報知するために設けられている。また、第2変動報知LED59は、フルカラーLEDにより構成されており、第2特別図柄の変動表示の開始に対応して色の変化を開始し、第2特別図柄の変動表示の停止に対応して色の変化を停止する。
第1特別図柄表示器60は、遊技球が第1始動口42に入球したことに基づいて行われる特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)の判定の結果を表示するために設けられている。
第2特別図柄表示器61は、遊技球が第2始動口43に入球したことに基づいて行われる特別遊技判定の結果を表示するために設けられている。
普通図柄表示器62は、遊技球が普図ゲート41を通過したことに基づいて行われる普図当り判定の結果を表示するために設けられている。
第1特別図柄保留表示器63は、遊技球が第1始動口42に入球した場合に記憶される特図判定情報の個数である第1特図保留数を表示するために設けられている。また、第1特別図柄保留表示器63は、複数のLEDによって構成されており、第1特図保留数を点灯または点滅により報知する。なお、第1特図保留数は、最大で「4」個まで記憶されるようになっているが、これに限定されることはなく、「4」個よりも少ない数であってもよいし、多い数であってもよい。
第2特別図柄保留表示器64は、遊技球が第2始動口43に入球した場合に記憶される特図判定情報の個数である第2特図保留数を表示するために設けられている。また、第2特別図柄保留表示器64は、複数のLEDによって構成されており、第2特図保留数を点灯または点滅により報知する。なお、第2特図保留数は、最大で「4」個まで記憶されるようになっているが、これに限定されることはなく、「4」個よりも少ない数であってもよいし、多い数であってもよい。
普通図柄保留表示器65は、遊技球が普図ゲート41を通過した場合に記憶される普図判定情報の個数である普図保留数を表示するために設けられている。また、普通図柄保留表示器65は、複数のLEDによって構成されており、普図保留数を点灯または点滅により報知する。なお、普図保留数は、最大で「4」個まで記憶されるようになっているが、これに限定されることはなく、「4」個よりも多い数であってもよいし、少ない数であってもよい。また、普図保留を記憶しないこととしてもよい。
ラウンド数表示器66は、大当り状態が発生した場合のラウンド数を表示するために設けられている。また、ラウンド数表示器66は、複数のLEDによって構成されており、大当り遊技開始時にラウンド数を示す所定の態様でLEDが点灯し、大当り遊技中は、LEDの点灯を継続し、大当り遊技の終了時にLEDが消灯する。
右打ち表示器67は、大当り状態中、及び時短遊技状態中において右側遊技領域に向けて遊技球を発射することを促すために設けられている。また、右打ち表示器67は、一のLEDにより構成されており、大当り状態中、及び時短遊技状態中にLEDが点灯する。
状態確認表示器68は、後述する設定変更モードが設定されていること、または後述する設定確認モードが設定されていることを表示するために設けられている。また、状態確認表示器68は、一のLEDにより構成されており、設定変更モード、または設定確認モードに移行するとLEDが点灯し、設定変更モード、または設定確認モードが終了するとLEDが消灯する。
第1画像表示装置69は、飾り枠33の内側に画成される演出空間34の奥部に設けられており、液晶表示ディスプレイからなる。また、第1画像表示装置69は、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。具体的には、第1画像表示装置69は、特別図柄の変動表示の非実行中に行われる客待ちデモ演出や、特別図柄の変動表示の実行中に行われる演出図柄71の変動表示を伴う変動演出や、大当り遊技の実行中に行われる大当り演出等を行う。
第2画像表示装置70は、演出空間34の下部であって第1画像表示装置69の前方に設けられており、第1画像表示装置69よりも大きさ及び表示領域が小さく形成された液晶表示ディスプレイからなる。また、第2画像表示装置70は、第1画像表示装置69と同様に、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。なお、第2画像表示装置70は、第1画像表示装置69で変動演出を実行しているときに、ソレノイドやモータ等によって構成される図示しない液晶可動装置により、第2画像表示装置70が移動する移動演出を行うことが可能となっている。
演出図柄71は、第1画像表示装置69に表示される図柄であって、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄により構成されている。また、演出図柄71は、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示の開始に対応して変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して停止表示を行う。なお、演出図柄71は、「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を用いてもよい。
第1可動部材72は、第1画像表示装置69で実行される演出図柄71の変動表示の実行中に、所定の動作を行う動作演出を実行するために設けられている。
第2可動部材73は、第1画像表示装置69で実行される演出図柄71の変動表示の実行中に、所定の動作を行う動作演出を実行するために設けられている。
盤用照明装置74は、第1可動部材72や、第2可動部材73に設けられており、複数の装飾LEDにより構成されている。また、盤用照明装置74は、動作演出の実行中に所定の態様で発光することが可能となっている。
始動口ランプ75は、第1始動口42の下方に設けられており、後述するランプ発光演出が実行されるときに所定の態様で発光するために設けられている。
レンズ部材76は、始動口ランプ75の前方を被覆するように設けられている。
遊技情報出力端子板77は、遊技機1の外部に遊技情報を出力するために設けられている。
上流流路78は、飾り枠33の正面視右側となる右側遊技領域に向けて発射された全ての遊技球が流入する流路である。
中央流路79は、上流流路78から流出した遊技球のほぼ全てが流入する流路である。
左側流路80は、中央流路79に流入せずに正面視左側に跳ねた遊技球が流入する流路である。
右側流路81は、中央流路79に流入せずに正面視右側に跳ねた遊技球が流入する流路である。
第1下流流路82は、中央流路79から流出した遊技球、及び右側流路81から流出した遊技球のほぼすべてが流入する流路である。
第2下流流路83は、第1下流流路82に流入せずに正面視左側に跳ねた遊技球、及び左側流路80から流出した遊技球が流入する流路である。
払出装置84は、遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側に設けられており、予め定めた払出条件が成立したことに基づいて、遊技球を払い出すために設けられている。
遊技球貯留部87は、島設備などから供給される遊技球を貯留して、払出装置84に供給するために設けられている。
主制御基板100は、演出制御基板300の下方に設けられており、遊技の進行を統括的に制御するために設けられている。なお、主制御基板100については、後で図5を用いて詳述する。
払出制御基板200は、主制御基板100から送信される払出制御コマンドを受信したことに基づいて、遊技球の払出を制御するために設けられている。
演出制御基板300は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信したことに基づいて、演出の制御を行うために設けられている。
電源基板400は、主制御基板100、払出制御基板200及び演出制御基板300に電源を供給するために設けられている。
次に、図4を参照して、遊技機1のブロック図について具体的に説明する。なお、図4は、遊技機1のブロック図を示す図である。
アウト球検出スイッチ32swは、遊技盤5の遊技領域に発射された遊技球の全てを検出するために設けられている。ここで、アウト球検出スイッチ32swにより検出された遊技球は、遊技機1の裏面側の排出口から遊技機1の外部に排出されることになる。
第1一般入賞口検出スイッチ37swは、第1一般入賞口37に入球した遊技球を検出するために設けられている。
第2一般入賞口検出スイッチ38swは、第2一般入賞口38に入球した遊技球を検出するために設けられている。
第3一般入賞口検出スイッチ39swは、第3一般入賞口39に入球した遊技球を検出するために設けられている。
第4一般入賞口検出スイッチ40swは、第4一般入賞口40に入球した遊技球を検出するために設けられている。
ゲート検出スイッチ41swは、普図ゲート41を通過した遊技球を検出するために設けられている。
第1始動口検出スイッチ42swは、第1始動口42に入球した遊技球を検出するために設けられている。
第2始動口検出スイッチ43swは、第2始動口43に入球した遊技球を検出するために設けられている。
第2始動口開閉ソレノイド45は、第2始動口開閉部材44を入賞規制位置と、入賞許容位置とを切り替えるために設けられている。これにより、第2始動口43は、第2始動口開閉部材44が入賞規制位置に切り替えられると閉状態となり、入賞許容位置に切り替えられると開状態となる。
第1大入賞口検出スイッチ46swは、第1大入賞口46に入球した遊技球を検出するために設けられている。
第1大入賞口開閉ソレノイド48は、第1大入賞口46を入賞規制位置と、入賞許容位置とを切り替えるために設けられている。これにより、第1大入賞口46は、入賞規制位置に切り替えられると閉状態となり、入賞許容位置に切り替えられると開状態となる。
特定領域検出スイッチ50swは、特定領域50を通過した遊技球を検出するために設けられている。
第2大入賞口検出スイッチ52swは、第2大入賞口52に入球した遊技球を検出するために設けられている。
第2大入賞口開閉ソレノイド54は、第2大入賞口52を入賞規制位置と、入賞許容位置とを切り替えるために設けられている。これにより、第2大入賞口52は、入賞規制位置に切り替えられると閉状態となり、入賞許容位置に切り替えられると開状態となる。
流路切替ソレノイド55は、特定領域開閉部材49を入賞規制位置と、入賞許容位置とを切り替えるために設けられている。これにより、特定領域50は、入賞規制位置に切り替えられると閉状態となり、入賞許容位置に切り替えられると開状態となる。
磁気検出センサ56sは、異常な磁気を検出するために設けられている。ここで、磁気検出センサ56sにより、異常な磁気が所定期間検出されると、磁気エラーとなる。
電波検出センサ57sは、異常な電波を検出するために設けられている。ここで、電波検出センサ57sにより、異常な電波が所定期間検出されると、電波エラーとなる。
タッチセンサ15sは、発射ハンドル14の操作を検出するために設けられている。
発射ボリューム16は、発射ハンドル14の回動角度を検出するために設けられている。また、発射ボリューム16は、発射ハンドル14の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる。
発射用ソレノイド24は、タッチセンサ15sから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル14に触れていることを検出すると通電が許容される。また、発射用ソレノイド24は、発射ハンドル14の回動角度に応じた発射強度で遊技球を発射(99.9個/分)させる。
球送りソレノイド25は、上皿12に貯留された遊技球を「1」個ずつ遊技盤取付枠3側に向けて送り出すために設けられている。
第1開放検出スイッチ26swは、遊技盤取付枠3の開放を検出するために設けられている。
第2開放検出スイッチ27swは、ガラス枠4の開放を検出するために設けられている。
払出球検出スイッチ85swは、払出装置84から払い出される遊技球を検出するために設けられている。
払出モータ86は、払出装置84から遊技球を払い出すために設けられている。
球有り検出スイッチ88swは、遊技球貯留部87に遊技球が貯留されていることを検出するために設けられている。
払出制御部210は、払出CPU211と、払出ROM212と、払出RAM213とを備えている。
払出CPU211は、水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM212に記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM213をワークエリアとして活用しながら遊技球の払出に関する演算処理を行う。これにより、主制御基板100からの払出制御コマンドに応じて払出装置84から遊技球を払い出すための制御処理、主制御基板100に対して演算処理の結果に基づくコマンドを送信するための制御処理等を行う。
払出ROM212は、遊技球の払出に関する払出制御プログラムを記憶するために設けられている。
払出RAM213は、払出CPU211が払出ROM212に記憶されている払出制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
発射制御部220は、タッチセンサ15sから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル14に触れていることを検出すると、球送りソレノイド及び発射用ソレノイド24への通電を許容し、発射ボリューム16からの検出信号によって、発射ハンドル14の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイド25を駆動させるとともに、発射ハンドル14の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド24を駆動させて遊技球を発射(99.9個/分)させる。
演出制御部310は、演出チップ310Aを搭載しており、この演出チップ310Aの機能として、演算処理を行うサブCPU311と、演出制御プログラムが格納されたサブROM312と、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM313と、入出力ポートとを備えている。ここで、演出制御部310の入出力ポートには、演出ボタンスイッチ17swと、十字キー検出スイッチ18swとが接続されている。
演出ボタンスイッチ17swは、演出ボタン17の操作を検出するために設けられている。
十字キー検出スイッチ18swは、十字キー18の操作を検出するために設けられている。
サブCPU311は、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM312に記憶された演出制御プログラムを読み出し、サブRAM313をワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、変動演出の演出態様を決定するための制御処理、決定結果に基づく演出制御コマンドを表示制御部320に送信するための制御処理、演出ボタンスイッチ17sw、十字キースイッチ18swからの検出信号に応じた制御処理等を行う。
サブROM312は、遊技機1の演出を実行するための演出制御プログラムを記憶している。
サブRAM313は、サブCPU311がサブROM312に記憶されている演出制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
表示制御部320は、演出制御部310からのコマンドを受信したことに基づいて、第1画像表示装置69、及び第2画像表示装置70に所定の画像を表示させる制御を行う。また、表示制御部320は、演出制御部310からのコマンドを受信したことに基づいて、音声出力装置10に所定の音声やサウンドを出力させる制御を行う。また、表示制御部320は、統括制御部330と、画像制御部340と、音声制御部350とを備えている。
統括制御部330は、演出制御部310から演出制御コマンドを受信したことに基づいて、画像表示や音声出力を統括的に制御するために設けられている。また、統括制御部330は、統括チップ330Aを搭載しており、この統括チップ330Aの機能として、統括CPU331と、統括ROM332と、統括RAM333とを備えている。
統括CPU331は、水晶発振器からの動作クロックを受けて統括ROM332に記憶された統括制御プログラムを読み出し、統括RAM333をワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、第1画像表示装置69及び第2画像表示装置70に表示させる演出画像を指示する表示制御コマンドを生成して表示制御部320に送信するための制御処理、音声出力装置10から出力させる演出音を指示する音声制御コマンドを生成して音声制御部350に送信するための制御処理等を行う。
統括ROM332は、画像表示や音声出力を統括的に制御するための統括制御プログラムを記憶している。
統括RAM333は、統括CPU331が統括ROM332に記憶されている統括制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
画像制御部340は、統括制御部330から表示制御コマンドを受信したことに基づいて、第1画像表示装置69、及び第2画像表示装置70の制御を行うために設けられている。また、画像制御部340は、CGROM341を備えている。
CGROM341は、統括制御部330から表示制御コマンドを受信したことに基づいて、第1画像表示装置69及び/または第2画像表示装置70に表示される画像データを格納するために設けられている。
音声制御部350は、統括制御部330から音声制御コマンドを受信したことに基づいて、音声出力装置10を制御するために設けられている。また、音声制御部350は、切替スイッチ20swが接続されている。そして、音声制御部350は、音声ROM351を備えている。
切替スイッチ20swは、切替ボタン20の操作を検出するために設けられている。
音声ROM351は、統括制御部330から音声制御コマンドを受信したことに基づいて、音声出力装置10から出力される音声データを格納するために設けられている。
ランプ制御部360は、ランプチップ360Aを搭載しており、このランプチップ360Aの機能として、演算処理を行うランプCPU361と、ランプ制御プログラムが格納されたランプROM362と、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM363と、入出力ポートとを備えている。ここで、ランプ制御部360の入出力ポートには、枠用照明装置11と、第1可動部材72と、第2可動部材73と、盤用照明装置74と、始動口ランプ75とが接続されている。
ランプCPU361は、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM362に記憶されたランプ制御プログラムを読み出し、ランプRAM363をワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、枠用照明装置11と、第1可動部材72と、第2可動部材73と、盤用照明装置74と、始動口ランプ75との制御処理を行う。
ランプROM362は、枠用照明装置11と、第1可動部材72と、第2可動部材73と、盤用照明装置74と、始動口ランプ75の制御を行うためのランプ制御プログラムを記憶している。
ランプRAM363は、ランプCPU361がランプROM362に記憶されているランプ制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
電源基板400は、遊技機の外部から供給される電源から遊技機の動作に必要なメイン電源を生成し、生成したメイン電源を遊技機1に供給する。具体的には、電源基板400は、主制御基板100と、払出制御基板200と、演出制御基板300と、各種電子部品に対してメイン電源を供給する。また、電源基板400は、電断検出回路401と、バックアップ電源回路402とを備えている。
電断検出回路401は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電圧降下検知信号を主制御基板100に出力し、電圧降下検知信号の出力中に電源電圧が所定値よりも大きくなったときに、電圧降下検知信号の出力を停止する。
バックアップ電源回路402は、遊技機1への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断が発生すると、コンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板100のメインRAM103に対して供給する。これにより、電源断時においてもメインRAM103の記憶内容が保持されることになり、電源断からの復旧後に遊技の制御状態を電源断前の状態に復旧させることができる。
次に、図5を参照してメインチップ100Aの機能図について説明を行う。なお、図5は、メインチップ100Aの機能図を示す図である。
メインCPU101は、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM102に記憶された遊技制御プログラムを読み出し、メインRAM103をワークエリアとして活用しながら遊技に関する演算処理を行う。これにより、各種入力装置からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置を制御するための制御処理、各種制御コマンドを送受信するための制御処理、遊技情報出力端子板77を介して遊技機1の外部に遊技情報を送信するための制御処理等を行う。
メインROM102は、遊技に関する処理を行うための遊技制御プログラムを記憶している。
メインRAM103は、メインCPU101がメインROM102に記憶されている遊技制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
クロック発生回路104は、CPUクロックと、内部クロックを作成する。また、クロック発生回路104は、16ビット固定長乱数用の内蔵乱数クロックを内部で生成する。
リセットコントローラ105は、様々な状態を監視し、必要に応じてリセットを発生させるために設けられている。
割込コントローラ106は、割込要求に対応して割込処理を実行するために設けられている。ここで、本実施形態における遊技機1の割込要求は、複数種類設けられている。
ウォッチドッグタイマ107は、ノイズ等によるプログラムの動作異常を検出し、ウォッチドッグタイマリセットを発生させることにより、正常な状態に戻すために設けられている。
CTC108は、カウンタタイマサーキットであって、設定されたタイマ値をカウントダウンし、「0000(H)」に到達したことに基づいて、割込コントローラ106に対して割込要求信号を出力するために設けられている。
演算回路109は、情報の演算及び記憶に用いられる。具体的には、演算回路は、後述の主制御基板100におけるメイン処理(図15参照)や、主制御基板100におけるタイマ割込処理(図20参照)を行うために設けられている。
アドレスデコーダ110は、メインCPU101からチップセレクト端子に対応する「1」バイトのアドレスデータが出力された場合に、I/Oアドレス信号を出力するために設けられている。
汎用入出力端子111は、ソフトウェアで任意に入出力を制御できる端子であって、メインCPU101から端子に信号を入力したり、端子に入力された信号をメインCPU101に取り込んだりするために設けられている。
フェッチカウンタ112は、遊技制御プログラム実行時の命令を取り出してくる動作の回数を計数するために設けられている。
乗除算回路113は、「2」個の数を乗除算するための電子回路である。ここで、乗除算回路113は、「4」バイトの数と、「4」バイトの数との乗算、及び除算が可能となっている。
検査ポート114は、後述のROMコメント102bを読み出すために設けられている。
乱数回路115は、システムリセット後、またはウォッチドッグタイマリセット後に起動する。
乱数外部ラッチ入力116は、後述の乱数外部ラッチ機能に入力される信号により乱数値をラッチするために設けられている。
汎用初期値用乱数回路117は、乱数の初期値を決定するための回路である。
同期シリアル通信118は、第1SPI通信と、第2SPI通信とを搭載している。ここで、第1SPI通信は、送受信、送信、受信、及びマスタ動作を実行可能であって、チャンネル数は「4」チャンネルとなっている。一方で、第2SPI通信は、送信、及びマスタ動作を実行可能であって、チャンネル数は「1」チャンネルとなっている。なお、同期シリアル通信118については、後で図38~図40を用いて詳述する。
非同期シリアル通信119は、通信フォーマットが「8」ビット長で、パリティの有無、奇数/偶数を選択可能となっている。また、非同期シリアル通信119の通信速度は、複数段階設けられている。そして、非同期シリアル通信119は、通信フォーマットと、通信速度とがチャンネル毎に個別で設定可能となっている。
相互認証120は、専用のシリアル通信端子「1」本で、特定のマイコン(例えば、払出CPU211)と相互認証、及びデータ通信を行うことが可能な機能である。ここで、「相互認証」には、後述するシステムリセット時に自動的に実行される「自動相互認証」と、プログラムにより実行される「手動相互認証」とが含まれる。
割込入力端子121は、電圧低下信号が入力されることで、外部割込を発生させ、この外部割込が入力された場合に、外部割込処理を実行するために設けられている。なお、割込入力端子121は、NMI端子と、INT端子とを備えている。
セーフ球検出スイッチ89swは、一般入賞口や、始動口、大入賞口などに入球した遊技球を検出するために設けられている。ここで、セーフ球検出スイッチ89swにより検出された遊技球は、アウト球検出スイッチ32swにより検出されることとなる。
RWMクリアスイッチ122swは、RWMクリアボタン(図示せず)の操作を検出するために設けられている。また、RWMクリアスイッチ122swがRWMクリアボタンの操作を検出した場合に、遊技の有利な度合いの段階である設定値を変更するための処理や、遊技の制御状態を初期化するための処理が行われることとなる。
設定キースイッチ123swは、設定キー(図示せず)が鍵穴に挿入され、所定の角度回動されたことを検出するために設けられている。
情報表示器124は、復帰不可能エラー等のエラー情報や、遊技の有利な度合いの段階である設定値情報を表示するために設けられている。また、情報表示器124には、「4」個の遊技区間分の通常ベース値が「5」secごとに切り替えて表示される。
次に、図6を参照して、遊技機1のメモリ空間について具体的に説明する。なお、図6は、遊技機1のメモリ空間を示す図である。
次に、図7を参照して、ハードウェアパラメータ102dのメモリ空間について具体的に説明する。なお、図7は、ハードウェアパラメータ102dのメモリ空間を示す図である。
次に、図8を参照して、遊技機1のI/O空間について具体的に説明する。なお、図8は、遊技機1のI/O空間を示す図である。
「00(H)~DA(H)」のI/O空間アドレスには、内部機能レジスタ140が対応付けられている。
「DB(H)~DF(H)」のI/O空間アドレスには、I/O未使用領域141が対応付けられている。I/O未使用領域141は、遊技機1で使用しないI/O空間であって、アクセス禁止となっている。
「E0(H)~F7(H)」のI/O空間アドレスには、チップセレクト142が対応付けられている。
「F8(H)~FF(H)」のI/O空間アドレスには、ユーザ拡張領域143が対応付けられている。
次に、図9を用いて、大当り判定テーブルについて説明を行う。なお、図9(A)は、第1特別図柄用の大当り判定テーブルを示す図である。また、図9(B)は、第2特別図柄用の大当り判定テーブルを示す図である。
図9(A)に示す通り、第1特別図柄用の大当り判定テーブルは、遊技球が第1始動口42に入球した際に、取得された特図判定情報を判定する際に参照されるテーブルである。
図9(B)に示す通り、第2特別図柄用の大当り判定テーブルは、遊技球が第2始動口43に入球した際に、取得された特図判定情報を判定する際に参照されるテーブルである。
次に、図10を用いて、特別図柄判定テーブルについて説明を行う。なお、図10(A)は、大当り用の特別図柄判定テーブルを示す図である。また、図10(B)は、ハズレ用の特別図柄判定テーブルを示す図である。また、図10(C)は、小当り用の特別図柄判定テーブルを示す図である。
図10(A)に示す通り、大当り用の特別図柄判定テーブルは、大当りと判定されたときに特別図柄を決定するために用いられるテーブルである。
図10(B)に示す通り、ハズレ用の特別図柄判定テーブルは、ハズレと判定されたときの特別図柄の停止図柄の決定時に参照されるテーブルである。
図10(C)に示す通り、小当り用の特別図柄判定テーブルは、小当りと判定されたときの特別図柄の停止図柄の決定時に参照されるテーブルである。
次に、図11を用いて、特図変動パターン判定テーブルについて説明を行う。なお、図11は、非時短遊技状態用の特図変動パターン判定テーブルである。
次に、図12を用いて、事前判定テーブルについて説明を行う。なお、図12は、非時短遊技状態用の事前判定テーブルである。
次に、図13を用いて大入賞口開放態様判定テーブルについて説明を行う。
次に、図14を用いて、遊技状態設定テーブルについて説明を行う。
次に、図15を用いて、主制御基板100におけるメイン処理について説明を行う。
ステップS1において、メインCPU101は、後で図16を用いて詳述する初期設定処理を行う。当該処理により、設定変更操作に基づき設定値を変更するための設定変更処理や、RWMクリア操作に基づきメインRAM103の所定のRWM領域を初期化するためのRWMクリア処理等を行う。そして、ステップS1の処理が終了すると、ステップS2に処理を移行する。
ステップS2において、メインCPU101は、乱数値更新処理を行う。具体的には、メインCPU101は、特別図柄判定用乱数値及びリーチ判定用乱数値を更新し、大当り判定用初期乱数値、特別図柄判定用初期乱数値、当り判定用初期乱数値、普通図柄決定用初期乱数値を更新する処理を行う。そして、ステップS2の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
ステップS3において、メインCPU101は、電圧降下を検知したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、電源基板400の電断検出回路401から供給される電源の電圧が降下したことを検知したか否かを判定する処理を行う。そして、電圧降下を検知したと判定された場合(ステップS3=YES)には、ステップS4に処理を移行する。一方で、電圧降下を検知していないと判定された場合(ステップS3=NO)には、ステップS2に処理を移行する。
ステップS4において、メインCPU101は、電圧降下が所定期間継続して検知されたか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、電圧降下検知信号が所定期間(例えば「10」ms)継続して入力されているか否かを判定する処理を行う。そして、電圧降下が所定期間継続して検知されたと判定された場合には(ステップS4=YES)、完全なる停電が発生したと判断し、ステップS5に処理を移行する。一方で、電圧降下が所定期間継続して検知されていないと判定された場合には(ステップS4=NO)、供給される電源の電圧が一瞬だけ降下する瞬間停電の可能性があることを想定してステップS3に処理を移行する。
ステップS5において、メインCPU101は、割込処理を禁止する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、後で図20を用いて説明を行う主制御基板100におけるタイマ割込処理を禁止する割込禁止を設定する処理を行う。そして、ステップS5の処理が終了すると、ステップS6に処理を移行する。
ステップS6において、メインCPU101は、電源遮断指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200に対して電源遮断指定コマンドを送信する処理を行う。これにより、払出制御基板200は、電源遮断指定コマンドを受信したことに基づいて、払出RAM213に記憶されている遊技球の残り払出数を示す残り払出数指定コマンドを主制御基板100に対して送信する処理を行う。そして、ステップS6の処理が終了すると、ステップS7に処理を移行する。
ステップS7において、メインCPU101は、残り払出数指定コマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200から残り払出数指定コマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。そして、残り払出数指定コマンドを受信したと判定された場合には(ステップS7=YES)、ステップS9に処理を移行する。一方で、残り払出数指定コマンドを受信していないと判定された場合には(ステップS7=NO)、ステップS8に処理を移行する。
ステップS8において、メインCPU101は、待機時間が経過したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200から残り払出数指定コマンドの受信を待機するための待機時間が経過したか否かを判定する処理を行う。そして、待機時間が経過したと判定された場合には(ステップS8=YES)、ステップS9に処理を移行する。一方で、待機時間が経過していないと判定された場合には(ステップS8=NO)、払出制御基板200と正常な通信ができないと想定して、ステップS7に処理を移行する。
ステップS9において、メインCPU101は、払出カウンタに払出数を記憶する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、残り払出数指定コマンドを受信している場合には、残り払出数指定コマンドにより特定される残り払出数を払出カウンタに記憶する処理を行う。一方で、残り払出数指定コマンドを受信していない場合には、残り払出数として「0」を記憶する処理を行う。なお、ここで記憶された残り払出数は、後述するタイマ割込の払出制御処理において参照され、電源が復旧した後に残り払出数に応じた払出数指定コマンドが払出制御基板200に送信されることになる。そして、ステップS9の処理が終了すると、ステップS10に処理を移行する。
ステップS10において、メインCPU101は、出力ポートをクリアする処理を行う。当該処理により、出力ポートをクリアする処理を行った結果、出力ポートの出力状態が初期化されて各種表示器(例えば、第1特別図柄表示器60や、第2特別図柄表示器61)や、各種駆動源(例えば、第2始動口開閉ソレノイド45や、第1大入賞口開閉ソレノイド48)の動作が停止することになる。そして、ステップS10の処理が終了すると、ステップS11に処理を移行する。
ステップS11において、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域のチェックサムを算出し、遊技用RWM領域の所定の領域に記憶する処理を行う。当該処理により、次回の電源ON時にチェックサムによる遊技用RWM領域のデータ異常判定を行うことが可能となる。そして、ステップS11の処理が終了すると、ステップS12に処理を移行する。
ステップS12において、メインCPU101は、メインRAM103にバックアップフラグを記憶する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域に、メインRAM103のデータがバックアップされている(電源復旧である)ことを示すバックアップフラグを記憶する処理を行う。そして、ステップS12の処理が終了すると、ステップS13に処理を移行する。
ステップS13において、メインCPU101は、RWMアクセスを禁止する処理を行う。当該処理により、メインCPU101は、電源供給が完全に断たれるまで待機することとなる。そして、ステップS13の処理が終了すると、主制御基板100におけるメイン処理を終了する。
次に、図16を用いて、主制御基板100におけるメイン処理のステップS1により行われる初期設定処理のサブルーチンについて説明を行う。
ステップS1-1において、メインCPU101は、全割込を禁止する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、主制御基板100におけるタイマ割込処理を行うことを禁止する処理を行う。そして、ステップS1-1の処理が終了すると、ステップS1-2に処理を移行する。
ステップS1-2において、メインCPU101は、メインCPU初期設定処理を行う。具体的には、メインCPU101は、内部機能レジスタ140の設定する処理等を行う。そして、ステップS1-2の処理が終了すると、ステップS1-3に処理を移行する。
ステップS1-3において、メインCPU101は、他基板起動待ち処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200や、演出制御基板300が主制御基板100から送信されるコマンドを取りこぼさないように、「1」にわたって待機する処理を行う。そして、ステップS1-3の処理が終了すると、ステップS1-4に処理を移行する。
ステップS1-4において、メインCPU101は、RWMのアクセスを許可する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103のRWM領域へのアクセスを許可する処理を行う。そして、ステップS1-4の処理が終了すると、ステップS1-5に処理を移行する。
ステップS1-5において、メインCPU101は、発射許可指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200に対して発射許可指定コマンドに送信する処理を行う。これにより、払出制御部210は、発射ハンドル14による遊技球の発射を許可するための処理を行うこととなる。そして、ステップS1-5の処理が終了すると、ステップS1-6に処理を移行する。
ステップS1-6において、メインCPU101は、バックアップフラグがあるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域に電源復旧であることを示すバックアップフラグが記憶されているか否かを判定する処理を行う。ここで、バックアップフラグが記憶されている場合には、電源復旧のときであると判定され、バックアップフラグが記憶されていない場合には、初回の電源投入であると判定される。そして、バックアップフラグがあると判定された場合には(ステップS1-6=YES)、ステップS1-7に処理を移行する。一方で、バックアップフラグがあると判定された場合には(ステップS1-6=NO)、ステップS1-8に処理を移行する。
ステップS1-7において、メインCPU101は、遊技用RWM領域のチェックサム算出処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域のチェックサムを算出することにより、異常があるか否かを判断する処理を行う。そして、ステップS1-7の処理が終了すると、ステップS1-8に処理を移行する。
ステップS1-8において、メインCPU101は、設定変更操作があったか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定キースイッチ123swがOFF状態からON状態となった後、RWMクリアスイッチ122swがON状態となったか否かを判定する処理を行う。そして、設定変更操作があったと判定された場合には(ステップS1-8=YES)、ステップS1-8に処理を移行する。一方で、設定変更操作がないと判定された場合には(ステップS1-8=NO)、ステップS1-10に処理を移行する。
ステップS1-9において、メインCPU101は、後で図17を用いて詳述する設定変更処理を行う。当該処理により、設定値を変更する処理が行われる。そして、ステップS1-9の処理が終了すると、ステップS1-13に処理を移行する。
ステップS1-10において、メインCPU101は、チェックサムが正常であるか否かを判定する。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域にセーブされているチェックサムと、ステップS1-7で算出したチェックサムが一致するか否かを判定する処理を行う。そして、チェックサムが正常であると判定された場合には(ステップS1-10=YES)、ステップS1-11に処理を移行する。一方で、チェックサムが正常ではないと判定された場合には(ステップS1-10=NO)、復帰不可能エラー処理を行う。
ステップS1-11において、メインCPU101は、設定値記憶領域の値が正常であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲内(本実施形態においては、「0」~「3」の範囲内)であるか否かを判定する。そして、設定値記憶領域の値が正常であると判定された場合には(ステップS1-11=YES)、ステップS1-12に処理を移行する。一方で、設定値記憶領域の値が正常ではないと判定された場合には(ステップS1-11=NO)、上述した復帰不可能エラー処理を行う。
ステップS1-12において、メインCPU101は、RWMクリア操作があったか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、RWMクリアスイッチ122swがON状態であるか否かを判定する処理を行う。そして、RWMクリア操作があった場合には(ステップS1-12=YES)、ステップS1-13に処理を移行する。一方で、RWMクリア操作がない場合には(ステップS1-12=NO)、ステップS1-16に処理を移行する。
ステップS1-13において、メインCPU101は、後で図18を用いて詳述するRWMクリア処理を行う。当該処理により、遊技用RWM領域の設定値記憶領域以外の領域が初期化されることとなる。そして、ステップS1-13の処理が終了すると、ステップS1-14に処理を移行する。
ステップS1-14において、メインCPU101は、駆動源初期動作処理を行う。具体的には、メインCPU101は、主制御基板100が遊技の進行に応じて作動させる各種駆動源(例えば、第2始動口開閉ソレノイド45、第1大入賞口開閉ソレノイド48、第2大入賞口開閉ソレノイド54、流路切替ソレノイド55)を所定期間にわたって初期動作させる処理を行う。そして、ステップS1-14の処理が終了すると、ステップS1-15に処理を移行する。
ステップS1-15において、メインCPU101は、電源投入指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技の制御状態が初期化されたこと、及び現在の遊技状態を示す電源投入指定コマンドを払出制御基板200、及び演出制御基板300に送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300では、遊技の制御状態が初期化されたこと示す電源投入報知を実行するための処理が行われることになる。そして、ステップS1-15の処理が終了すると、ステップS1-22に処理を移行する。
ステップS1-16において、メインCPU101は、設定確認操作が行われたか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定キースイッチ123swがOFF状態からON状態となったか否かを判定する。そして、設定確認操作が行われたと判定された場合には(ステップS1-16=YES)、ステップS1-17に処理を移行する。一方で、設定確認操作が行われていないと判定された場合には(ステップS1-16=NO)、ステップS1-19に処理を移行する。
ステップS1-17において、メインCPU101は、後で図19を用いて詳述する設定確認処理を行う。当該処理により、遊技用RWM領域の設定値記憶領域に記憶されている設定値が情報表示器124に表示されることとなる。そして、ステップS1-17の処理が終了すると、ステップS1-18に処理を移行する。
ステップS1-18において、メインCPU101は、駆動源初期動作処理を行う。具体的には、メインCPU101は、上述したステップS1-14の駆動源初期動作処理と同様の処理を行う。そして、ステップS1-18の処理が終了すると、ステップS1-19に処理を移行する。
ステップS1-19において、メインCPU101は、RWM領域設定処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域にセーブされているバックアップフラグ及びチェックサムをクリアし、電源復旧時のRWM領域の設定する処理を行う。これにより、遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる。そして、ステップS1-19の処理が終了すると、ステップS1-20に処理を移行する。
ステップS1-20において、メインCPU101は、電源復旧指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技の制御状態が復旧したこと、及び停電発生前の遊技状態を示す電源復旧指定コマンドを演出制御基板300に対して送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、設定確認報知等を終了させて遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰したことを示す電源復旧報知を実行する処理を行う。そして、ステップS1-20の処理が終了すると、ステップS1-21に処理を移行する。
ステップS1-21において、メインCPU101は、各種コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、各種コマンド(例えば、特図保留数に係る情報を有する特別図柄記憶指定コマンド)を演出制御基板300に対して送信する処理を行う。そして、ステップS1-21の処理が終了すると、ステップS1-22に処理を移行する。
ステップS1-22において、メインCPU101は、設定値指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値指定コマンドを演出制御基板300に送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、現在の設定値を把握することが可能となる。なお、この設定値指定コマンドは、電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドが送信される前に演出制御基板300に送信してもよい。また、設定値指定コマンドを特別図柄の変動表示の開始毎にも送信してもよいし、大当り遊技の開始毎にも送信してもよい。そして、ステップS1-22の処理が終了すると、ステップS1-23に処理を移行する。
ステップS1-23において、メインCPU101は、CTC起動処理を行う。具体的には、メインCPU101は、「4」msごとにタイマ割込を発生させるためのCTC108を起動する処理を行う。そして、ステップS1-23の処理が終了すると、ステップS1-24に処理を移行する。
ステップS1-24において、メインCPU101は、全割込を許可する処理を行う。これにより、主制御基板100におけるタイマ割込処理が行われることとなる。そして、ステップS1-24の処理が終了すると、初期設定処理のサブルーチンを終了し、主制御基板100におけるメイン処理のステップS2に処理を移行する。
次に、図17を用いて、初期設定処理のステップS1-9により行われる設定変更処理のサブルーチンについて説明を行う。
ステップS1-9-1において、メインCPU101は、設定変更中信号出力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技情報出力端子板77のセキュリティ信号端子(具体的には、後述の「ピンNo.25」のピンの「5」ビット目)から設定変更中であることを示す設定変更中信号の出力を開始する。なお、設定変更中信号は、設定変更中である限り継続して出力される。また、設定変更中信号は、設定変更が終了してからも、「200」msの間出力されてから出力が終了されることとなる。そして、ステップS1-9-1の処理が終了すると、ステップS1-9-2に処理を移行する。
ステップS1-9-2において、メインCPU101は、状態確認表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、状態確認表示器68の「1」個のLEDを点灯する処理を行う。これにより、遊技店の店員は、状態確認表示器68を確認することで設定変更中であることを把握することが可能となる。そして、ステップS1-9-2の処理が終了すると、ステップS1-9-3に処理を移行する。
ステップS1-9-3において、メインCPU101は、設定変更指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、演出制御基板300に対して設定変更指定コマンドを送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、設定値の変更中であることを報知するための設定変更報知を実行するための処理を行う。そして、ステップS1-9-3の処理が終了すると、ステップS1-9-4に処理を移行する。
ステップS1-9-4において、メインCPU101は、設定値記憶領域の設定値を減算し、設定値記憶領域に記憶する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値から「1」減算し、設定値記憶領域に記憶する処理を行う。そして、ステップS1-9-4の処理が終了すると、ステップS1-9-5に処理を移行する。
ステップS1-9-5において、メインCPU101は、設定値記憶領域初期化処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域の設定値記憶領域を初期化する処理を行う。そして、ステップS1-9-5の処理が終了すると、ステップS1-9-6に処理を移行する。
ステップS1-9-6において、メインCPU101は、設定値記憶領域の値が正常であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲内(ステップS1-9-6の処理においては、「0」~「3」の範囲内)であるか否かを判定する。そして、設定値記憶領域の値が正常であると判定された場合には(ステップS1-9-6=YES)、ステップS1-9-8に処理を移行する。一方で、設定値記憶領域の値が正常ではないと判定された場合には(ステップS1-9-6=NO)、ステップS1-9-7に処理を移行する。
ステップS1-9-7において、メインCPU101は、設定値記憶領域の設定値に初期値をセットする処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値に初期値(例えば、「0」)をセットする処理を行う。そして、ステップS1-9-7の処理が終了すると、ステップS1-9-8に処理を移行する。
ステップS1-9-8において、メインCPU101は、設定値表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、現在の設定値を情報表示器124に表示する処理を行う。そして、ステップS1-9-8の処理が終了すると、ステップS1-9-9に処理を移行する。
ステップS1-9-9において、メインCPU101は、設定値更新操作があったか否かを判定する。具体的には、メインCPU101は、RWMクリアスイッチ122swがOFF状態からON状態となったか否かを判定する処理を行う。そして、設定値更新操作があったと判定された場合には(ステップS1-9-9=YES)、ステップS1-9-10に処理を移行する。一方で、設定値更新操作があったと判定された場合には(ステップS1-9-9=NO)、ステップS1-9-13に処理を移行する。
ステップS1-9-10において、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値に「1」加算する処理を行う。そして、ステップS1-9-10の処理が終了すると、ステップS1-9-11に処理を移行する。
ステップS1-9-11において、メインCPU101は、設定値補正処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS1-9-10の処理により加算された設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲(本実施形態では、「0」~「3」)を超えた値(本実施形態では、「4」)となっている場合に、設定値を「0」に補正する処理を行う。一方で、設定値が適正範囲である場合には、設定値を補正することなく設定値補正処理を終了する。そして、ステップS1-9-11の処理が終了すると、ステップS1-9-12に処理を移行する。
ステップS1-9-12において、メインCPU101は、設定値表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、現在の設定値記憶領域に記憶されている設定値を情報表示器124に表示する処理を行う。これにより、遊技店の店員が情報表示器124を確認することで確定前の設定値を把握することが可能となる。そして、ステップS1-9-12の処理が終了すると、ステップS1-9-13に処理を移行する。
ステップS1-9-13において、メインCPU101は、設定値確定操作があったか否かを判定する。具体的には、メインCPU101は、設定キースイッチ123swがON状態からOFF状態となったか否かを判定する処理を行う。そして、設定値確定操作があったと判定された場合には(ステップS1-9-13=YES)、ステップS1-9-14に処理を移行する。一方で、設定値確定操作がされていないと判定された場合には(ステップS1-9-13=NO)、ステップS1-9-9に処理を移行する。
ステップS1-9-14において、メインCPU101は、設定値記憶領域の設定値を加算し、設定値記憶領域に記憶する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値に「1」加算し、設定値記憶領域に記憶する処理を行う。そして、ステップS1-9-14の処理が終了すると、ステップS1-9-15に処理を移行する。
ステップS1-9-15において、メインCPU101は、設定値記憶領域初期化処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域の設定値を初期化する処理を行う。そして、ステップS1-9-15の処理が終了すると、ステップS1-9-16に処理を移行する。
ステップS1-9-16において、メインCPU101は、設定値表示終了処理を行う。具体的には、メインCPU101は、情報表示器124に表示されている設定値の表示を終了する処理を行う。そして、ステップS1-9-16の処理が終了すると、ステップS1-9-17に処理を移行する。
ステップS1-9-17において、メインCPU101は、状態確認表示終了処理を行う。具体的には、メインCPU101は、状態確認表示器68に表示されている設定確認モードの表示を終了する処理を行う。そして、ステップS1-9-17の処理が終了すると、設定変更処理のサブルーチンを終了し、初期設定処理のステップS1-13に処理を移行する。
次に、図18を用いて、初期設定処理のステップS1-13により行われるRWMクリア処理のサブルーチンについて説明を行う。
ステップS1-13-1において、メインCPU101は、設定値記憶領域の値が正常であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲内(ステップS1-13-1の処理においては、「0」~「3」の範囲内)であるか否かを判定する。そして、設定値記憶領域の値が正常であると判定された場合には(ステップS1-13-1=YES)、ステップS1-13-2に処理を移行する。一方で、設定値記憶領域の値が正常ではないと判定された場合には(ステップS1-13-1=NO)、上述した復帰不可能エラー処理を行う。
ステップS1-13-2において、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域の設定値記憶領域以外を初期化する処理を行う。これにより、遊技の進行状態が初期状態に初期化されることになり、RWMクリア前の遊技用RWM領域のデータが引き継がれないこととなる。そして、ステップS1-13-2の処理が終了すると、ステップS1-13-3に処理を移行する。
ステップS1-13-3において、メインCPU101は、RWMクリア信号出力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技情報出力端子板77のセキュリティ信号端子(具体的には、後述の「ピンNo.25」のピンの「5」ビット目)からRWMクリアが行われたことを示すRWMクリア信号を出力するための処理を行う。なお、セキュリティ信号端子から他のセキュリティ信号が出力されていれば、出力されているセキュリティ信号の出力期間の終了後にRWMクリア信号の出力を開始する。そして、ステップS1-13-3の処理が終了すると、ステップS1-13-4に処理を移行する。
ステップS1-13-4において、メインCPU101は、RWMクリア指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、演出制御基板300に対してRWMクリア指定コマンドを送信する処理を行う。そして、ステップS1-13-4の処理が終了すると、RWMクリア処理のサブルーチンを終了する。
次に、図19を用いて、初期設定処理のステップS1-17により行われる設定確認処理のサブルーチンについて説明を行う。
ステップS1-17-1において、メインCPU101は、設定値記憶領域の値が正常であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲内(本実施形態においては、「0」~「3」の範囲内)であるか否かを判定する。そして、設定値記憶領域の値が正常であると判定された場合には(ステップS1-17-1=YES)、ステップS1-17-2に処理を移行する。一方で、設定値記憶領域の値が正常ではないと判定された場合には(ステップS1-17-1=NO)、上述した復帰不可能エラー処理を行う。
ステップS1-17-2において、メインCPU101は、設定確認中信号出力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技情報出力端子板77のセキュリティ信号端子から設定確認中であることを示す設定確認中信号の出力を開始する処理を行う。なお、設定確認中信号は、設定確認中である限り継続して出力される。また、設定確認中信号は、設定確認が終了してからも、「200」msの間出力されてから出力が終了されることとなる。そして、ステップS1-17-2の処理が終了すると、ステップS1-17-3に処理を移行する。
ステップS1-17-3において、メインCPU101は、状態確認表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、状態確認表示器68の「1」個のLEDを点灯する処理を行う。これにより、遊技店の店員が状態確認表示器68を確認することで設定確認中であることを把握することが可能となる。そして、ステップS1-17-3の処理が終了すると、ステップS1-17-4に処理を移行する。
ステップS1-17-4において、メインCPU101は、設定確認指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定確認指定コマンドを演出制御基板300に送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、設定確認が行われていることを報知するための設定確認報知を実行する処理を行う。そして、ステップS1-17-4の処理が終了すると、ステップS1-17-5に処理を移行する。
ステップS1-17-5において、メインCPU101は、設定値表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、現在の設定値を情報表示器124に表示する処理を行う。これにより、遊技店の店員が情報表示器124を確認することで現在の設定値を把握することが可能となる。そして、ステップS1-17-5の処理が終了すると、ステップS1-17-6に処理を移行する。
ステップS1-17-6において、メインCPU101は、設定確認終了操作を検出したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定キースイッチ123swがON状態からOFF状態となったか否かを判定する処理を行う。そして、設定確認終了操作を検出したと判定された場合には(ステップS1-17-6=YES)、ステップS1-17-7に処理を移行する。一方で、設定確認終了操作を検出していないと判定された場合には(ステップS1-17-6=NO)、設定確認終了操作が検出されるまで、ステップS1-17-6の処理を繰り返し行う。
ステップS1-17-7において、メインCPU101は、設定値表示終了処理を行う。当該処理において、メインCPU101は、情報表示器124に表示されている設定値の表示を終了する処理を行う。そして、ステップS1-17-7の処理が終了すると、ステップS1-17-8に処理を移行する。
ステップS1-17-8において、メインCPU101は、状態確認表示終了処理を行う。具体的には、メインCPU101は、状態確認表示器68の点灯しているLEDを消灯する処理を行う。そして、ステップS1-17-8の処理が終了すると、設定確認処理のサブルーチンを終了し、初期設定処理のステップS1-18に処理を移行する。
次に、図20を用いて、主制御基板100におけるタイマ割込処理について説明を行う。なお、主制御基板100におけるタイマ割込処理は、主制御基板100におけるメイン処理に対して、「4」msごとに割り込んで行われる処理である。
ステップS101において、メインCPU101は、レジスタを退避する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる処理を行う。そして、ステップS101の処理が終了すると、ステップS102に処理を移行する。
ステップS102において、メインCPU101は、時間制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、特別図柄の停止時間や大入賞口の開放時間等の各種タイマカウンタを更新する処理を行う。そして、ステップS102の処理が終了すると、ステップS103に処理を移行する。
ステップS103において、メインCPU101は、特定乱数値更新処理を行う。具体的には、メインCPU101は、大当り判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当り判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値の更新を行う。そして、ステップS103の処理が終了すると、ステップS104に処理を移行する。
ステップS104において、メインCPU101は、初期乱数値更新処理を行う。具体的には、メインCPU101は、大当り判定用初期乱数値、特別図柄判定用初期乱数値、当り判定用初期乱数値、普通図柄決定用初期乱数値を更新する処理を行う。そして、ステップS104の処理が終了すると、ステップS105に処理を移行する。
ステップS105において、メインCPU101は、後で図21を用いて詳述する入力制御処理を行う。当該処理により、第1一般入賞口検出スイッチ37sw、第2一般入賞口検出スイッチ38sw、第3一般入賞口検出スイッチ39sw、第4一般入賞口検出スイッチ40sw、ゲート検出スイッチ41sw、第1始動口検出スイッチ42sw、第2始動口検出スイッチ43sw、第1大入賞口検出スイッチ46sw、特定領域検出スイッチ50sw、及び第2大入賞口検出スイッチ52swが遊技球の入球、または通過を検出した場合の処理が行われる。そして、ステップS105の処理が終了すると、ステップS106に処理を移行する。
ステップS106において、メインCPU101は、特図特電制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第1始動口42又は第2始動口43に遊技球が入球したことに基づいて取得された特図判定情報を判定する処理や、第1特別図柄又は第2特別図柄を変動表示する処理、第1大入賞口46、第2大入賞口52を開閉する処理、遊技状態を設定する処理等を行う。そして、ステップS106の処理が終了すると、ステップS107に処理を移行する。
ステップS107において、メインCPU101は、普図普電制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、普図ゲート41に遊技球が通過したことに基づいて取得された普図判定情報を判定する処理や、普通図柄を変動表示する処理、第2始動口開閉部材44を開閉する処理等を行う。そして、ステップS107の処理が終了すると、ステップS108に処理を移行する。
ステップS108において、メインCPU101は、払出制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されている各種の賞球カウンタを参照し、各種入賞口(例えば、「一般入賞口」、「始動口」、「大入賞口」)に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板200に対して送信する処理を行う。これにより、払出制御基板200は、払出装置84から賞球を払い出す処理を実行することとなる。そして、ステップS108の処理が終了すると、ステップS109に処理を移行する。
ステップS109において、メインCPU101は、異常判定処理を行う。具体的には、メインCPU101は、各種エラーが発生したか否かを判定し、発生したエラーに対応するエラー指定コマンドを演出制御基板300に対して送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、発生したエラーを報知する処理を実行することになる。そして、ステップS109の処理が終了すると、ステップS110に処理を移行する。
ステップS110において、メインCPU101は、データ作成処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技情報出力端子板77から出力される外部出力データ、第2始動口開閉ソレノイド45に出力する始動口開閉データ、「大入賞口開閉ソレノイド」に出力する大入賞口開閉データ、「特別図柄表示器」に出力する特別図柄表示データ、「普通図柄表示器」に出力する普通図柄表示データ、「特別図柄保留表示器」に出力する特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データなどのデータを作成する処理を行う。そして、ステップS110の処理が終了すると、ステップS111に処理を移行する。
ステップS111において、メインCPU101は、出力制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS110のデータ作成処理により作成した外部情報データ、始動口開閉データ、及び大入賞口開閉データなどの信号を出力させるポート出力処理や、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データなどの信号を出力させる表示出力処理、払出制御基板200の払出状態を確認するための払出状態確認指定コマンドを払出制御基板200に送信する処理、賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板200に送信する処理を行う。これにより、払出制御基板200は、払出装置84から賞球を払い出す処理を行うこととなる。そして、ステップS111の処理が終了すると、ステップS112に処理を移行する。
ステップS112において、メインCPU101は、情報プログラム呼出時処理を行う。具体的には、メインCPU101は、まず、割込処理を禁止する処理を行う。次に、メインCPU101は、フラグレジスタを遊技用RWM領域に退避し、CALL命令によって対象となる情報用プログラムを呼び出す処理を行う。そして、ステップS112の処理が終了すると、ステップS113に処理を移行する。
ステップS113において、メインCPU101は、遊技球計数処理を行う。具体的には、メインCPU101は、通常遊技状態において、第1一般入賞口37~第4一般入賞口40、第1始動口42、第2始動口43、第1大入賞口46、第2大入賞口52に遊技球が入球した際に払い出される通常中払出数と、通常遊技状態中において、アウト球検出スイッチ32swにより検出された遊技球数である通常中アウト数と、遊技状態に関係なく、アウト球検出スイッチ32swにより検出された遊技球数である総アウト数とを計数する処理を行う。そして、ステップS113の処理が終了すると、ステップS114に処理を移行する。
ステップS114において、メインCPU101は、通常ベース値算出処理を行う。具体的には、メインCPU101は、総アウト数によって区切られる現在の遊技区間における通常ベース値を算出する処理を行うとともに、情報用RWM領域に設定されるベース記憶領域の第1領域に小数点第一位で四捨五入した通常ベース値を記憶する処理を行う。ここで、通常ベース値は、通常中払出数を通常中アウト数で除算した値に、「100」を乗算した値をいう。そして、ステップS114の処理が終了すると、ステップS115に処理を移行する。
ステップS115において、メインCPU101は、通常ベース値表示データ設定処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS114の通常ベース値算出処理により算出され、ベース記憶領域に記憶されている「4」個の遊技区間分の通常ベース値を、「5」secごとに切り替えながら情報表示器124に表示させるための通常ベース値表示データを設定する処理を行う。そして、ステップS115の処理が終了すると、ステップS116に処理を移行する。
ステップS116において、メインCPU101は、試験データ作成処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技機1の試験を行う際に使用する試験設備に出力する試験データを作成する処理を行う。そして、ステップS116の処理が終了すると、ステップS117に処理を移行する。
ステップS117において、メインCPU101は、出力制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS115の通常ベース値表示データ設定処理で設定した通常ベース値表示データ等の信号を各種表示器に出力させる処理や、ステップS116の試験データ作成処理により作成した試験データに係る信号を出力する処理を行う。そして、ステップS117の処理が終了すると、ステップS118に処理を移行する。
ステップS118において、メインCPU101は、遊技用プログラム復帰時処理を行う。具体的には、メインCPU101は、フラグレジスタを遊技用RWM領域から復帰し、割込を許可して遊技用プログラムに復帰する処理を行う。そして、ステップS118の処理が終了すると、ステップS119に処理を移行する。
ステップS119において、メインCPU101は、レジスタを復帰する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS101の処理により退避した情報を、メインCPU101のレジスタに復帰させる処理を行う。そして、ステップS119の処理が終了すると、主制御基板100におけるタイマ割込処理を終了する。
次に、図21を用いて、主制御基板100におけるタイマ割込処理のステップS105により行われる入力制御処理のサブルーチンについて説明を行う。
ステップS105-1において、メインCPU101は、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第1一般入賞口検出スイッチ37sw、第2一般入賞口検出スイッチ38sw、第3一般入賞口検出スイッチ39sw、または第4一般入賞口検出スイッチ40swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第1一般入賞口37、第2一般入賞口38、第3一般入賞口39、または第4一般入賞口40に入球したか否かを判定し、払出装置84により賞球を払い出すための処理を行う。そして、ステップS105-1の処理が終了すると、ステップS105-2に処理を移行する。
ステップS105-2において、メインCPU101は、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第1大入賞口検出スイッチ46sw、または第2大入賞口検出スイッチ52swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第1大入賞口46、または第2大入賞口52に入球したか否かを判定し、払出装置84により賞球を払い出すための処理を行う。そして、ステップS105-2の処理が終了すると、ステップS105-3に処理を移行する。
ステップS105-3において、メインCPU101は、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第1始動口検出スイッチ42swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第1始動口42に入球したか否かを判定し、払出装置84から賞球を払い出すための処理を行うとともに、特図判定情報を取得して記憶する処理を行う。そして、ステップS105-3の処理が終了すると、ステップS105-4に処理を移行する。
ステップS105-4において、メインCPU101は、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第2始動口検出スイッチ43swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第2始動口43に入球したか否かを判定し、払出装置84から賞球を払い出すための処理を行うとともに、特図判定情報を取得して記憶する処理を行う。そして、ステップS105-4の処理が終了すると、ステップS105-5に処理を移行する。
ステップS105-5において、メインCPU101は、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。ゲート検出スイッチ41swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が普図ゲート41を通過したか否かを判定し、普図判定情報を取得して記憶するための処理を行う。そして、ステップS105-5の処理が終了すると、ステップS105-6に処理を移行する。
ステップS105-6において、メインCPU101は、特定領域検出スイッチ入力処理を行う。特定領域検出スイッチ50swからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が特定領域50を通過したか否かを判定して、所定のデータをセットする処理を行う。そして、ステップS105-6の処理が終了すると、入力制御処理のサブルーチンを終了し、主制御基板100におけるタイマ割込処理のステップS106に処理を移行する。
次に、図22を用いて、演出制御基板300におけるメイン処理について説明を行う。
ステップS201において、サブCPU311は、全割込を禁止する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、演出制御基板300におけるタイマ割込処理を行うことを禁止する処理を行う。そして、ステップS201の処理が終了すると、ステップS202に処理を移行する。
ステップS202において、サブCPU311は、サブCPU初期設定処理を行う。具体的には、サブCPU311は、内蔵レジスタの設定などの処理を行う。そして、ステップS202の処理が終了すると、ステップS203に処理を移行する。
ステップS203において、サブCPU311は、RWMアクセス許可を行う。具体的には、サブCPU311は、サブRAM313のRWM領域へのアクセスを許可する処理を行う。そして、ステップS203の処理が終了すると、ステップS204に処理を移行する。
ステップS204において、サブCPU311は、全RWM領域を初期化する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、サブRAM313のワーク領域、スタック領域、及び未使用領域を初期化する処理を行う。そして、ステップS204の処理が終了すると、ステップS205に処理を移行する。
ステップS205において、サブCPU311は、CTC起動処理を行う。具体的には、サブCPU311は、「4」msごとにタイマ割込を発生させるためのCTCを起動する処理を行う。そして、ステップS205の処理が終了すると、ステップS206に処理を移行する。
ステップS206において、サブCPU311は、全割込を許可する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、全割込を許可することにより、演出制御基板300におけるタイマ割込処理を行う。そして、ステップS206の処理が終了すると、ステップS207に処理を移行する。
ステップS207において、サブCPU311は、サブ乱数更新処理を行う。具体的には、サブCPU311は、サブRAM313のRWM領域に記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。そして、ステップS207の処理が終了すると、ステップS207の処理を繰り返し行う。
次に、図23を用いて、演出制御基板300におけるタイマ割込処理について説明を行う。
ステップS301において、サブCPU311は、レジスタを退避する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、レジスタに格納されている情報をサブRAM313のRWM領域のスタック領域に退避させる処理を行う。そして、ステップS301の処理が終了すると、ステップS302に処理を移行する。
ステップS302において、サブCPU311は、タイマ更新処理を行う。具体的には、サブCPU311は、演出の実行に必要な各種タイマカウンタを更新する処理を行う。そして、ステップS302の処理が終了すると、ステップS303に処理を移行する。
ステップS303において、サブCPU311は、コマンド解析処理を行う。具体的には、サブCPU311は、主制御基板100や、払出制御基板200から送信され、サブRAM313のRWM領域の受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。そして、ステップS303の処理が終了すると、ステップS304に処理を移行する。
ステップS304において、サブCPU311は、客待ち制御処理を行う。具体的には、サブCPU311は、特別図柄の変動表示や特別遊技が実行されていない客待ち状態において、客待ち時間(例えば、「60」ms)が経過したか否かの判定を行い、客待ち時間が経過したことに基づいて、遊技者の遊技意欲を掻き立てるための客待ち演出を実行するための処理を行う。そして、ステップS304の処理が終了すると、ステップS305に処理を移行する。
ステップS305において、サブCPU311は、操作系演出実行処理を行う。具体的には、サブCPU311は、変動演出中に発生する有効期間において、演出ボタン17の操作を促す促進演出を実行し、この有効期間中の演出ボタン17の操作に応じて、大当り遊技が実行される期待度を示唆する(大当り遊技が実行されることを期待させる)操作系の大当り予告演出を実行するための処理を行う。そして、ステップS305の処理が終了すると、ステップS306に処理を移行する。
ステップS306において、サブCPU311は、ランプ発行演出実行処理を行う。具体的には、サブCPU311は、第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70に表示される保留アイコンや、当該アイコンの表示態様の変化に応じて始動口ランプ75の発光態様を変化させることで大当り遊技が実行される期待度を示唆するランプ発光演出を実行するための処理を行う。そして、ステップS306の処理が終了すると、ステップS307に処理を移行する。
ステップS307において、サブCPU311は、演出モード更新処理を行う。具体的には、サブCPU311は、音声出力装置10、第1画像表示装置69、第2画像表示装置70等における演出要素(例えば、背景画像、演出画像、演出音)が規定される演出モード(演出ステージ)の更新条件(例えば、遊技状態の変化、モード更新抽選の当選、結果がハズレとなるSPリーチ、またはSPSPリーチ演出の実行等)が成立したか否かを判定し、更新条件が成立した場合に演出モードを複数の演出モードの何れかに更新するための処理を行う。そして、ステップS307の処理が終了すると、ステップS308に処理を移行する。
ステップS308において、サブCPU311は、出力制御処理を行う。具体的には、サブCPU311は、サブRAM313の送信バッファにセットされている各種コマンドを統括制御部330やランプ制御部360に送信するための処理を行う。そして、ステップS308の処理が終了すると、ステップS309に処理を移行する。
ステップS309において、サブCPU311は、レジスタを復帰する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、上述したステップS301の処理により、サブRAM313のRWM領域に退避したレジスタを復帰する処理を行う。そして、ステップS309の処理が終了すると、演出制御基板300におけるタイマ割込処理を終了する。
次に、図24を用いて、ピンアサインについて説明を行う。
「ピンNo.1」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
「ピンNo.2」のピンには、「A0」が割り当てられている。ここで、「A0」は、アドレスバスの機能を有する。また、「ピンNo.2」のピンは、後述する拡張モードにおいてデコードされ、拡張される「CS16」から「CS23」を指定するためのチップセレクト端子としての機能も有する。
「ピンNo.4」のピンには、「A1」が割り当てられている。ここで、「A1」は、アドレスバスの機能を有する。また、「ピンNo.4」のピンは、後述する拡張モードにおいてデコードされ、拡張される「CS16」から「CS23」を指定するためのチップセレクト端子としての機能も有する。
「ピンNo.6」のピンには、「A2」が割り当てられている。ここで、「A2」は、アドレスバスの機能を有する。また、「ピンNo.6」のピンは、後述する拡張モードにおいてデコードされ、拡張される「CS16」から「CS23」を指定するためのチップセレクト端子としての機能も有する。
「ピンNo.16」のピンには、「VDD」が割り当てられている。ここで、「VDD」は、システム用電源の機能を有する。
「ピンNo.19」のピンには、「VDD」が割り当てられている。ここで、「VDD」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
「ピンNo.21」のピンには、「CS15」と、「IOP15」とが割り当てられている。ここで、「CS15」は、チップセレクト機能を有しており、後述する拡張モード時に使用される。また、「IOP15」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS15」と、「IOP15」とを選択可能となっている。
「ピンNo.23」のピンには、「CS14」と、「IOP14」と、「SPISA0」とが割り当てられている。ここで、「CS14」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP14」は、汎用入出力機能を有し、「SPISA0」は、第1SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「CS14」と、「IOP14」と、「SPISA0」とを選択可能となっている。
「ピンNo.25」のピンには、「CS13」と、「IOP13」と、「SPITXA」とが割り当てられている。ここで、「CS13」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP13」は、汎用入出力機能を有し、「SPITXA」は、第1SPI通信用送信出力機能を有する。そして、「CS13」と、「IOP13」と、「SPITXA」とを選択可能となっている。
「ピンNo.26」のピンには、「SIORX0」が割り当てられている。ここで、「SIORX0」は、非同期シリアル通信用受信入力機能を有する。
「ピンNo.27」のピンには、「CS12」と、「IOP12」と、「SPICKA」とが割り当てられている。ここで、「CS12」は、チップセレクト機能を有している。また、「IOP12」は、汎用入出力機能を有し、「SPICKA」は、第1SPI通信用クロック出力機能を有する。そして、「CS12」と、「IOP12」と、「SPICKA」とを選択可能となっている。
「ピンNo.28」のピンには、「SIOTX0」と、「OTP0」とが割り当てられている。ここで、「SIOTX0」は、非同期シリアル通信用送信出力機能を有する。また、「OTP0」は、汎用出力機能を有する。そして、「SIOTX0」と、「OTP0」とを選択可能となっている。
「ピンNo.29」のピンには、「CS11」と、「IOP11」と、「SPISA1」とが割り当てられている。ここで、「CS11」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP11」は、汎用入出力機能を有し、「SPISA1」は、第1SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「CS11」と、「IOP11」と、「SPISA1」とを選択可能となっている。
「ピンNo.30」のピンには、「SIOTX1」と、「OTP1」とが割り当てられている。ここで、「SIOTX1」は、非同期シリアル通信用送信出力機能を有する。また、「OTP1」は、汎用出力機能を有する。そして、「SIOTX1」と、「OTP1」とを選択可能となっている。
「ピンNo.31」のピンには、「CS10」と、「IOP10」と、「SPISA2」とが割り当てられている。ここで、「CS10」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP10」は、汎用入出力機能を有し、「SPISA2」は、第1SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「CS10」と、「IOP10」と、「SPISA2」とを選択可能となっている。
「ピンNo.32」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
「ピンNo.33」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
「ピンNo.34」のピンには、「IOP16」と、「SPISB0」とが割り当てられている。ここで、「IOP16」は、汎用入出力機能を有する。また、「SPISB0」は、第2SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「IOP16」と、「SPISB0」とを選択可能となっている。
「ピンNo.35」のピンには、「CS9」と、「IOP9」と、「SPISA3」とが割り当てられている。ここで、「CS9」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP9」は、汎用入出力機能を有し、「SPISA3」は、第1SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「CS9」と、「IOP9」と、「SPISA3」とを選択可能となっている。
「ピンNo.37」のピンには、「CS8」と、「IOP8」とが割り当てられている。ここで、「CS8」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP8」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS8」と、「IOP8」とを選択可能となっている。
「ピンNo.38」のピンには、「OTP3」と、「SPICKB」とが割り当てられている。ここで、「OTP3」は、汎用出力機能を有する。また、「SPICKB」は、第2SPI通信用クロック出力機能を有する。そして、「OTP3」と、「SPICKB」とを選択可能となっている。
「ピンNo.39」のピンには、「CS7」と、「IOP7」とが割り当てられている。ここで、「CS7」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP7」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS7」と、「IOP7」とを選択可能となっている。
「ピンNo.41」のピンには、「CS6」と、「IOP6」とが割り当てられている。ここで、「CS6」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP6」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS6」と、「IOP6」とを選択可能となっている。
「ピンNo.43」のピンには、「CS5」と、「IOP5」とが割り当てられている。ここで、「CS5」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP5」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS5」と、「IOP5」とを選択可能となっている。
「ピンNo.45」のピンには、「CS4」と、「IOP4」とが割り当てられている。ここで、「CS4」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP4」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS4」と、「IOP4」とを選択可能となっている。
「ピンNo.46」のピンには、「VDD」が割り当てられている。ここで、「VDD」は、システム用電源の機能を有する。
「ピンNo.47」のピンには、「CS3」と、「IOP3」とが割り当てられている。ここで、「CS3」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP3」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS3」と、「IOP3」とを選択可能となっている。
「ピンNo.54」のピンには、「IOP17」と、「SPITXB」とが割り当てられている。ここで、「IOP17」は、汎用入出力機能を有する。また、「SPITXB」は、第2SPI通信用送信出力機能を有する。そして、「IOP17」と、「SPITXB」とを選択可能となっている。
「ピンNo.56」のピンには、「IOP18」と、「SPIRXA」とが割り当てられている。ここで、「IOP18」は、汎用入出力機能を有する。また、「SPIRXA」は、第1SPI通信用受信入力機能を有する。そして、「IOP18」と、「SPIRXA」とを選択可能となっている。
「ピンNo.57」のピンには、「CS2」と、「IOP2」とが割り当てられている。ここで、「CS2」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP2」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS2」と、「IOP2」とを選択可能となっている。
「ピンNo.59」のピンには、「CS1」と、「IOP1」とが割り当てられている。ここで、「CS1」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP1」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS1」と、「IOP1」とを選択可能となっている。
「ピンNo.60」のピンには、「VCAP」が割り当てられている。ここで、「VCAP」は、メインRAM103のバックアップ用電源の機能を有する。
「ピンNo.61」のピンには、「CS0」と、「IOP0」とが割り当てられている。ここで、「CS0」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP0」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS0」と、「IOP0」とを選択可能となっている。
「ピンNo.62」のピンには、「VDD」が割り当てられている。ここで、「VDD」は、システム用電源の機能を有する。
「ピンNo.63」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
「ピンNo.64」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
次に、図25を用いて、使用ピン一覧について説明を行う。
次に、図26を用いて、入力ポート一覧について説明を行う。なお、図26(A)は、チップセレクト機能が選択されているピンの一覧を示す図である。また、図26(B)は、汎用入出力機能が選択されているピンの一覧を示す図である。
次に、図27を用いて、出力ポート一覧について説明を行う。なお、図27(A)は、拡張モードにおいて出力される信号の一覧を示す図である。また、図27(B)は、汎用入出力機能が選択されているピンの一覧を示す図である。
次に、図28を用いて、汎用入出力端子の使用方法について説明を行う。
次に、図29を用いて、システム設定について説明を行う。
ここで、以下において、システム設定のエラーパターンについて説明する。
次に、図30を用いて、チップセレクト設定について説明を行う。
次に、図31を用いて、チップセレクトモード時のチップセレクト端子の出力について説明を行う。
次に、図32を用いて、拡張モード時のチップセレクト端子の出力について説明を行う。なお、図32(A)は、「CS0」から「CS15」のチップセレクト端子の出力を示す図である。また、図32(B)は、「CS16」から「CS23」のチップセレクト端子の出力を示す図である。
次に、図33を用いて、チップセレクトモード時におけるチップセレクト領域の読込信号について説明を行う。
次に、図34を用いて、チップセレクトモード時におけるチップセレクト領域の書込信号について説明を行う。
次に、図35を用いて、拡張モード時におけるチップセレクト領域の読込信号について説明を行う。
ここで、図35に示す通り、入力データのセットアップの前後は、ハイインピーダンス状態となる。当該ハイインピーダンス状態を設けることにより、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)の出力状態と、入力状態との間にフローティング期間が生まれ、入出力状態の切り替え時のバスショートによるチップセレクト機能の破損を防止することができる。仮に、当該ハイインピーダンス状態を設けないこととした場合、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)の出力状態と、入力状態とが処理遅延等の理由で少しでも重複することでバスショートを引き起こし、チップセレクト機能の破損に繋がりやすくなってしまう。
次に、図36を用いて、拡張モード時におけるチップセレクト領域の書込信号について説明を行う。
次に、図37を用いて、メインチップ100Aとサブチップ100Bとの入出力について説明を行う。
次に、図38を用いて、SPI通信の割付について説明を行う。なお、図38(A)は、第1SPI通信用送信出力機能の割付を示す図である。また、図38(B)は、第2SPI通信用送信出力機能の割付を示す図である。
上述した通り、「ピンNo.25」のピンは、第1SPI通信用送信出力機能が選択されている。ここで、図38(A)に示す通り、「ピンNo.25」のピンの「0」ビット目は、賞球信号に対応している。ここで、「賞球信号」とは、賞球の払出があったことを示すための信号である。また、「ピンNo.25」のピンの「1」ビット目は、扉開放信号に対応している。ここで、「扉開放信号」とは、ガラス枠4の開放があったことを示すための信号である。
上述した通り、「ピンNo.54」のピンは、第2SPI通信用送信出力機能が選択されている。ここで、図38(B)に示す通り、「ピンNo.54」のピンの「0」ビット目は、賞球予定数信号に対応している。ここで、「賞球予定数信号」とは、払出が行われる賞球の予定数に係る情報を有する信号である。また、「ピンNo.54」のピンの「1」ビット目は、アウト信号に対応している。ここで、「アウト信号」とは、アウト球検出スイッチ32swにより検出された遊技球の数に係る情報を有する信号である。
次に、図39を用いて、SPI通信の各チャンネルとの関係について説明を行う。
第1SPI通信は、送受信、送信、受信、及びマスタ動作を実行可能であって、チャンネル数は「4」チャンネルとなっている。具体的には、第1SPI通信は、第1SPI通信用クロック出力機能(SPICKA)と、第1SPI通信用送信出力機能(SPITXA)と、第1SPI通信用受信入力機能(SPIRXA)と、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0~SPISA3)とを有している。
以下において、第1SPI通信の基本的な動作について説明を行う。
第2SPI通信は、送信、及びマスタ動作を実行可能であって、チャンネル数は「1」チャンネルとなっている。具体的には、第2SPI通信は、第2SPI通信用クロック出力機能(SPICKB)と、第2SPI通信用送信出力機能(SPITXB)と、第2SPI通信用チップ選択機能(SPISB0)とを有している。
次に、図40を用いて、非同期シリアル通信と、同期シリアル通信の用途について説明を行う。なお、図40(A)は、非同期シリアル通信の用途を示す図であり、図40(B)は、同期シリアル通信の用途を示す図である。
図40(A)に示す通り、本実施形態における非同期シリアル通信として、非同期シリアル通信(SIOTX0~SIOTX2)と、非同期シリアル通信用受信入力機能(SIORX0)が図示されている。ここで、非同期シリアル通信(SIOTX0)は、送信チャンネルであって、主制御基板100から演出制御基板300に対して一方向の通信を行う。
図40(B)に示す通り、本実施形態における同期シリアル通信として、第2SPI通信クロック出力機能(SPICKB)と、第2SPI通信用送信出力機能(SPITXB)と、第2SPI通信用チップ選択機能(SPISB0)と、第1SPI通信用クロック出力機能(SPICKA)と、第1SPI通信用送信出力機能(SPITXA)と、第1SPI通信用受信入力機能(SPIRXA)と、「0」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0)と、「1」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA1)と、「2」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA2)と、「3」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA3)とが図示されている。
次に、図41を用いて、相互認証120の機能について説明を行う。
請求項1に係る発明は、遊技の進行を制御する主制御基板(例えば、主制御基板100)を備えた遊技機において、前記主制御基板には、CPU部(例えば、メインCPU101)を有し、前記遊技を統括的に制御するメインチップ(例えば、メインチップ100A)と、前記メインチップに指定されることで遊技の制御に用いられるサブチップ(例えば、サブチップ100B)と、が搭載され、前記メインチップは、前記サブチップを指定して、当該指定した前記サブチップとの通信を有効とするチップセレクト機能(例えば、チップセレクト機能)、ポートの入出力通信を行う汎用入出力機能(例えば、汎用入出力機能)、及び伝送路を一または複数使用してデータを送受信する同期シリアル通信機能(例えば、SPI通信機能)のうち、少なくとも何れか2の機能を選択可能な兼用ピン(例えば、「ピンNo.21」のピン、「ピンNo.23」のピン)と、前記兼用ピンとは異なる所定ピン(例えば、「ピンNo.37」のピン、「ピンNo.39」のピン)と、をそれぞれ複数有し、複数の前記兼用ピンのうち、特定の兼用ピン(例えば、「ピンNo.21」のピン)を介して、前記所定ピンを用いた前記チップセレクト機能の数を拡張する拡張モード(例えば、拡張モード)を設定可能であることを特徴とする遊技機である。
2 :外枠
3 :遊技盤取付枠
4 :ガラス枠
5 :遊技盤
6 :第1ヒンジ機構部
7 :第2ヒンジ機構部
8 :開口部
9 :透明部材
10 :音声出力装置
11 :枠用照明装置
12 :上皿
13 :下皿
14 :発射ハンドル
15s :タッチセンサ
16 :発射ボリューム
17 :演出ボタン
17sw :演出ボタンスイッチ
18 :十字キー
18sw :十字キー検出スイッチ
19 :貸出操作部
20 :切替ボタン
20sw :切替スイッチ
21 :カバー部材
22 :遊技盤取付部
23 :ロック機構
24 :発射用ソレノイド
25 :球送りソレノイド
26sw :第1開放検出スイッチ
27sw :第2開放検出スイッチ
28 :レール
29 :内側レール
30 :外側レール
31 :発射球案内路
32 :アウト口
32sw :アウト球検出スイッチ
33 :飾り枠
34 :演出空間
35 :ワープ装置
36 :ステージ部
37 :第1一般入賞口
37sw :第1一般入賞口検出スイッチ
38 :第2一般入賞口
38sw :第2一般入賞口検出スイッチ
39 :第3一般入賞口
39sw :第3一般入賞口検出スイッチ
40 :第4一般入賞口
40sw :第4一般入賞口検出スイッチ
41 :普図ゲート
41sw :ゲート検出スイッチ
42 :第1始動口
42sw :第1始動口検出スイッチ
43 :第2始動口
43sw :第2始動口検出スイッチ
44 :第2始動口開閉部材
45 :第2始動口開閉ソレノイド
46 :第1大入賞口
46sw :第1大入賞口検出スイッチ
47 :第1大入賞口開閉部材
48 :第1大入賞口開閉ソレノイド
49 :特定領域開閉部材
50 :特定領域
50sw :特定領域検出スイッチ
51 :排出口
52 :第2大入賞口
52sw :第2大入賞口検出スイッチ
53 :第2大入賞口開閉部材
54 :第2大入賞口開閉ソレノイド
55 :流路切替ソレノイド
56s :磁気検出センサ
57s :電波検出センサ
58 :第1変動報知LED
59 :第2変動報知LED
60 :第1特別図柄表示器
61 :第2特別図柄表示器
62 :普通図柄表示器
63 :第1特別図柄保留表示器
64 :第2特別図柄保留表示器
65 :普通図柄保留表示器
66 :ラウンド数表示器
67 :右打ち表示器
68 :状態確認表示器
69 :第1画像表示装置
70 :第2画像表示装置
71 :演出図柄
72 :第1可動部材
73 :第2可動部材
74 :盤用照明装置
75 :始動口ランプ
76 :レンズ部材
77 :遊技情報出力端子板
78 :上流流路
79 :中央流路
80 :左側流路
81 :右側流路
82 :第1下流流路
83 :第2下流流路
84 :払出装置
85sw :払出球検出スイッチ
86 :払出モータ
87 :遊技球貯留部
88sw :球有り検出スイッチ
89sw :セーフ球検出スイッチ
100 :主制御基板
100A :メインチップ
100B :サブチップ
100Ba :第1サブチップ
100Bb :第2サブチップ
101 :メインCPU
102 :メインROM
102a :プログラムデータ
102b :ROMコメント
102c :ベクタテーブル
102d :ハードウェアパラメータ
103 :メインRAM
104 :クロック発生回路
105 :リセットコントローラ
106 :割込コントローラ
107 :ウォッチドッグタイマ
108 :CTC
109 :演算回路
110 :アドレスデコーダ
111 :汎用入出力端子
112 :フェッチカウンタ
113 :乗除算回路
114 :検査ポート
115 :乱数回路
116 :乱数外部ラッチ入力
117 :汎用初期値用乱数回路
118 :同期シリアル通信
119 :非同期シリアル通信
120 :相互認証
121 :割込入力端子
122sw :RWMクリアスイッチ
123sw :設定キースイッチ
124 :情報表示器
130 :未使用領域
130a :第1未使用領域
130b :第2未使用領域
130c :第3未使用領域
130d :第4未使用領域
130e :第5未使用領域
140 :内部機能レジスタ
140a :第1内部機能レジスタ
140b :第2内部機能レジスタ
141 :I/O未使用領域
142 :チップセレクト
143 :ユーザ拡張領域
150 :拡張ROM
200 :払出制御基板
210 :払出制御部
211 :払出CPU
212 :払出ROM
213 :払出RAM
220 :発射制御部
300 :演出制御基板
310 :演出制御部
310A :演出チップ
311 :サブCPU
312 :サブROM
313 :サブRAM
320 :表示制御部
330 :統括制御部
330A :統括チップ
331 :統括CPU
332 :統括ROM
333 :統括RAM
340 :画像制御部
341 :CGROM
350 :音声制御部
351 :音声ROM
360 :ランプ制御部
360A :ランプチップ
361 :ランプCPU
362 :ランプROM
363 :ランプRAM
400 :電源基板
401 :電断検出回路
402 :バックアップ電源回路
Claims (1)
- 遊技の進行を制御する主制御基板を備えた遊技機において、
前記主制御基板には、
CPU部と、ROM部とを有し、前記遊技を統括的に制御するメインチップと、
前記メインチップに指定されることで遊技の制御に用いられるサブチップと、
が搭載され、
前記メインチップは、
前記サブチップを指定して、当該指定した前記サブチップとの通信を有効とするチップセレクト機能、ポートの入出力通信を行う汎用入出力機能、及び伝送路を一または複数使用してデータを送受信する同期シリアル通信機能のうち、少なくとも何れか2の機能を選択可能な兼用ピンと、
前記兼用ピンとは異なる所定ピンと、
をそれぞれ複数有し、
前記所定ピンを用いて前記チップセレクト機能の数を拡張する拡張モードを設定可能であって、
前記拡張モードにおいて複数の前記兼用ピンのうち、特定の兼用ピンにストローブ信号を出力し、
前記ROM部には、
メモリ空間アドレスが規定されたハードウェアパラメータ領域が設けられており、
前記ハードウェアパラメータ領域には、
所定の設定に用いられる複数のビットと、当該複数のビットに対応する機能とが対応付けて規定されるシステム設定領域が設けられており、
前記システム設定領域には、
一を指定するのみで前記CPU部の起動を規制することが可能な特定ビットが設けられており、
前記特定ビットは、
前記システム設定領域の前記複数のビットのうち、最上位ビット、または最下位ビット以外のビットであることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
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