JP7137858B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関する。
従来、遊技球が始動口に入球したことに基づいて判定情報を取得し、遊技者にとって有利な大当り遊技を実行するか否かを判定し、判定の結果に応じた演出を実行する遊技機が一般的である。
近時、このような遊技機において、チップセレクト端子が複数設けられた遊技機が知られている(例えば、特許文献1)。このような遊技機は、複数設けられたチップセレクト端子が、MPUの内部に設けられたセレクト信号線と電気的に接続されている。また、複数設けられたチップセレクト端子のうち、第1のチップセレクト端子は、入力用ラッチ回路に対してチップセレクト信号を出力し、第2のチップセレクト端子は、入力用ラッチ回路に対してチップセレクト信号を出力する。
特開2019-115818号公報
しかしながら、特許文献1のような遊技機は、チップセレクト端子の数が足りなくなる場合が想定される。
本発明は、このような問題点に鑑み、チップセレクト端子の数が足りなくなる場合に対応することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために、本発明に係る遊技機は、遊技の進行を制御する主制御基板を備えた遊技機において、前記主制御基板には、CPU部と、ROM部とを有し、前記遊技を統括的に制御するメインチップと、前記メインチップに指定されることで遊技の制御に用いられるサブチップと、が搭載され、前記メインチップは、前記サブチップを指定して、当該指定した前記サブチップとの通信を有効とするチップセレクト機能、ポートの入出力通信を行う汎用入出力機能、及び伝送路を一または複数使用してデータを送受信する同期シリアル通信機能とのうち、少なくとも何れか2の機能を選択可能な兼用ピンと、前記兼用ピンとは異なる所定ピンと、をそれぞれ複数有し、前記所定ピンを用いて前記チップセレクト機能の数を拡張する拡張モードを設定可能であって、前記拡張モードにおいて複数の前記兼用ピンのうち特定の兼用ピンにストローブ信号を出力し、前記拡張モードは、前記ROM部の領域の最後のアドレス群が指定するハードウェアパラメータの領域内にて設定され、前記ROM部には、メモリ空間アドレスが規定されたハードウェアパラメータ領域が設けられており、前記ハードウェアパラメータ領域には、チップセレクトの入出力の設定を行うためのチップセレクト設定領域と、所定の設定に用いられる複数のビットと、当該複数のビットに対応する機能とが対応付けて規定されるシステム設定領域と、が設けられており、前記システム設定領域の最上位または最下位のビットを指定することで前記拡張モードが設定され、且つ前記チップセレクト設定領域にて、前記特定の兼用ピンに対応する設定としてデータの読み書きを許容する設定がなされる場合、前記CPU部の起動を規制することが可能であることを特徴とする。
本発明によれば、チップセレクト端子の数が足りなくなる場合に対応することが可能な遊技機を提供することができる。
遊技機の正面図である。 遊技機の裏面側の斜視図である。 遊技機の前面側の一部分を示す図である。 遊技機のブロック図である。 メインチップの機能図である。 遊技機のメモリ空間を示す図である。 ハードウェアパラメータのメモリ空間を示す図である。 遊技機のI/O空間を示す図である。 大当り判定テーブルを示す図である。 特別図柄判定テーブルを示す図である。 特図変動パターン判定テーブルを示す図である。 事前判定テーブルを示す図である。 大入賞口開放態様判定テーブルを示す図である。 遊技状態設定テーブルを示す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示す図である。 初期設定処理のサブルーチンを示す図である。 設定変更処理のサブルーチンを示す図である。 RWMクリア処理のサブルーチンを示す図である。 設定確認処理のサブルーチンを示す図である。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 入力制御処理のサブルーチンを示す図である。 演出制御基板におけるメイン処理を示す図である。 演出制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 ピンアサインを示す図である。 使用ピン一覧を示す図である。 入力ポート一覧を示す図である。 出力ポート一覧を示す図である。 汎用入出力端子の使用方法を示す図である。 システム設定を示す図である。 チップセレクト設定を示す図である。 チップセレクトモード時のチップセレクト端子の出力を示す図である。 拡張モード時のチップセレクト端子の出力を示す図である。 チップセレクトモード時におけるチップセレクト領域の読込信号を示す図である。 チップセレクトモード時におけるチップセレクト領域の書込信号を示す図である。 拡張モード時におけるチップセレクト領域の読込信号を示す図である。 拡張モード時におけるチップセレクト領域の書込信号を示す図である。 メインチップとサブチップとの入出力を示す図である。 SPI通信の割付を示す図である。 SPI通信の各チャンネルとの関係を示す図である。 非同期シリアル通信と、同期シリアル通信の用途を示す図である。 相互認証の機能を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機1の構成)
まず、図1~図3を参照して、本発明の実施形態における遊技機1の構成について具体的に説明する。なお、図1は、遊技機1の正面図であり、図2は、遊技機1の裏面側の斜視図であり、図3は、遊技機1の前面側の一部分を示す図である。
(遊技機1)
遊技機1は、外枠2と、遊技盤取付枠3と、ガラス枠4と、遊技盤5とを備えている。
(外枠2)
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレームと、このベースフレームの下部前面に取り付けられた飾り板により構成されている。また、外枠2は、遊技店の島設備に対して、釘や止め具等を介して固定される。
(遊技盤取付枠3)
遊技盤取付枠3は、外枠2に対して回動可能に支持されている。また、遊技盤取付枠3は、水平方向の一端側において、第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されている。そして、遊技盤取付枠3は、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。
(ガラス枠4)
ガラス枠4は、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されている。また、ガラス枠4は、水平方向の一端側において、第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3に脱着可能に連結されている。また、ガラス枠4は、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。
(遊技盤5)
遊技盤5には、遊技球が流下する遊技領域が形成されている。そして、この遊技領域には、後述する第1一般入賞口37、第2一般入賞口38、第3一般入賞口39、第4一般入賞口40、普図ゲート41、第1始動口42、第2始動口43、第1大入賞口46、第2大入賞口52などの各種部材が取り付けられている。
(第1ヒンジ機構部6)
第1ヒンジ機構部6は、外枠2と、遊技盤取付枠3とを連結するために設けられている。
(第2ヒンジ機構部7)
第2ヒンジ機構部7は、遊技盤取付枠3と、ガラス枠4とを連結するために設けられている。
(開口部8)
開口部8は、ガラス枠4の上部寄りの略中央部分に形成されている。また、開口部8は、遊技盤5の遊技領域を視認可能とするために設けられている。
(透明部材9)
透明部材9は、開口部8を後方から閉塞するように取り付けられる。また、透明部材9は、例えば、ガラス板や、アクリル板によりなり、開口部8及び透明部材9を介して遊技盤5の遊技領域が視認可能となる。
(音声出力装置10)
音声出力装置10は、ガラス枠4の上部に設けられている。また、音声出力装置10は、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うために設けられている。
(枠用照明装置11)
枠用照明装置11は、開口部8の周囲に複数設けられている。また、枠用照明装置11は、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行うために設けられている。そして、枠用照明装置11は、ガラス枠4が開放された場合や、遊技球を払い出すことができない払出異常が発生した場合に、点灯/点滅する。
(上皿12)
上皿12は、遊技球の付与条件が成立したことに基づいて、払い出された遊技球を貯留するために設けられている。なお、遊技球の付与条件とは、後述する第1一般入賞口37、第2一般入賞口38、第3一般入賞口39、第4一般入賞口40、第1始動口42、第2始動口43、第1大入賞口46、第2大入賞口52に遊技球が入球したことをいう。
(下皿13)
下皿13は、上皿12に貯留しきれない遊技球を貯留するために設けられている。
(発射ハンドル14)
発射ハンドル14は、遊技盤5の遊技領域に遊技球を発射する操作を検出するために設けられている。
(演出ボタン17)
演出ボタン17は、決定操作等を受け付けるために設けられている。また、演出ボタン17は、通常状態と、通常状態よりも上方に位置する突出状態とに変化させるためのボタン駆動モータを備えている。そして、演出ボタン17は、通常状態と、所定態様で振動する振動状態とに変化させるためのボタン振動モータを備えている。さらに、演出ボタン17は、消灯状態と、所定態様で発光する点灯状態とに変化させるための演出ボタンLEDを備えている。
(十字キー18)
十字キー18は、選択操作などの操作を受け付けるために設けられている。また、本実施形態において、十字キー18は、上ボタンと、左ボタンと、下ボタンと、右ボタンとからなる。
(貸出操作部19)
貸出操作部19は、上皿12の正面視右側に設けられている。また、貸出操作部19は、遊技球の貸出操作や、残金情報を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うために設けられている。具体的には、貸出操作部19は、遊技球の貸出操作を受け付ける貸出ボタンと、図示しない球貸機から記憶媒体を返却する操作を受け付ける返却ボタンとを備えている。
(切替ボタン20)
切替ボタン20は、音声出力装置10から出力される演出音の音量や、第1画像表示装置69や各種照明装置(例えば、枠用照明装置11)の光量の調整に関わる調整モードに切り替えるために設けられている。
(カバー部材21)
カバー部材21は、遊技機1の背面側に設けられており、後述の主制御基板100の上部、及び演出制御基板300の全体を被覆するために設けられている。
(遊技盤取付部22)
遊技盤取付部22は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。ここで、遊技盤取付部22の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨むこととなる。
(ロック機構23)
ロック機構23は、遊技盤取付部22の正面視右側方に設けられており、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。また、ロック機構23は、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動されると、遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となる。一方で、ロック機構23は、専用の鍵が他方向に回動されると、ガラス枠4のロックが解除されて、ガラス枠4が開閉可能となる。
(レール28)
レール28は、遊技盤5の外縁寄りの位置に設けられている。また、レール28は、内側レール29と、外側レール30とにより構成されている。
(内側レール29)
内側レール29は、湾曲形状であって、外側レール30とともに、発射球案内路31を形成するために設けられている。
(外側レール30)
外側レール30は、湾曲形状であって、内側レール29とともに、発射球案内路31を形成するために設けられている。
(発射球案内路31)
発射球案内路31は、内側レール29と外側レール30との間に設けられており、後述の発射装置26により発射された遊技球を遊技領域の上流部に案内するために設けられている。
(アウト口32)
アウト口32は、遊技盤5の遊技領域の最下流部に設けられており、流下した遊技球を遊技領域外に導くために設けられている。
(飾り枠33)
飾り枠33は、遊技領域の略中央に設けられ、遊技球が所謂センターケースに進入することを規制するために設けられている。また、飾り枠33によって、遊技領域が第1の発射勢で発射された遊技球が流下する左側遊技領域と、第1の発射勢よりも強い第2の発射勢で発射された遊技球が流下する右側遊技領域とに振り分けられることとなる。なお、左側遊技領域と、右側遊技領域とは、飾り枠33の下方で連通するようになっている。
(演出空間34)
演出空間34は、飾り枠33の内側に画成されている。また、演出空間34には、第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70、第1可動部材72、及び第2可動部材73が設けられている。
(ワープ装置35)
ワープ装置35は、飾り枠33の左側部に設けられており、左側遊技領域を流下する遊技球を飾り枠33の内部に導入するために設けられている。
(ステージ部36)
ステージ部36は、飾り枠33の下部に設けられており、ワープ装置35により飾り枠33の内部に導入された遊技球を転動させて飾り枠33の下方に流下させるために設けられている。
(第1一般入賞口37)
第1一般入賞口37は、遊技球が常時入球可能な入賞口であって、第2一般入賞口38と所定の間隔を空けた状態で設けられている。また、第1一般入賞口37に遊技球が入球すると、所定個数(例えば、「5」個)の遊技球が上皿12に払い出される。
(第2一般入賞口38)
第2一般入賞口38は、遊技球が常時入球可能な入賞口であって、第1一般入賞口37や、第3一般入賞口39と所定の間隔を空けた状態で設けられている。また、第2一般入賞口38に遊技球が入球すると、所定個数(例えば、「5」個)の遊技球が上皿12に払い出される。
(第3一般入賞口39)
第3一般入賞口39は、遊技球が常時入球可能な入賞口であって、第2一般入賞口38と所定の間隔を空けた状態で設けられている。また、第3一般入賞口39に遊技球が入球すると、所定個数(例えば、「5」個)の遊技球が上皿12に払い出される。
(第4一般入賞口40)
第4一般入賞口40は、遊技球が常時入球可能な入賞口であって、飾り枠33の右寄りの下方に設けられている。また、第4一般入賞口40に遊技球が入球すると、所定個数(例えば、「5」個)の遊技球が上皿12に払い出される。
なお、第1一般入賞口37と、第2一般入賞口38と、第3一般入賞口39と、第4一般入賞口40とを総称して「一般入賞口」と記載する場合がある。
(普図ゲート41)
普図ゲート41は、中央流路の上流端部に設けられている。また、普図ゲート41は、遊技球が常時通過可能となっている。そして、普図ゲート41は、遊技球が付与されることはないが、普図当り遊技を実行するか否かの普図当り判定が行われることとなる。
(第1始動口42)
第1始動口42は、ステージ部36の下方に設けられており、遊技球が常時入球可能となっている。また、遊技球が第1始動口42に入球すると、所定個数の遊技球(例えば「3」個)が上皿12に払い出されるとともに、大当り遊技を実行するか否かの大当り判定が行われる。
(第2始動口43)
第2始動口43は、第2始動口開閉部材44の下方に設けられており、上方に向けて開口されている。また、遊技球が第2始動口43に入球すると、所定個数の遊技球(例えば「3」個)が上皿12に払い出されるとともに、大当り遊技を実行するか否かの大当り判定が行われる。
なお、第1始動口42と、第2始動口43とを総称して「始動口」と記載する場合がある。
(第2始動口開閉部材44)
第2始動口開閉部材44は、第2始動口43に対して遊技球の入球が不可能または困難な閉状態と、第2始動口43に対して遊技球の入球が可能または容易な開状態とに変換可能とするために設けられている。また、第2始動口開閉部材44は、上面が正面視右側から正面視左側に向けて下り傾斜しており、遊技球の流路にもなっている。
(第1大入賞口46)
第1大入賞口46は、第1大入賞口開閉部材47の下方に設けられており、上方に向けて開口している。そして、遊技球が第1大入賞口46に入球すると、所定個数の遊技球(例えば「6」個)が賞球として上皿12に払い出される。
(第1大入賞口開閉部材47)
第1大入賞口開閉部材47は、第1大入賞口46に対して遊技球の入球が不可能または困難な閉状態と、第1大入賞口46に対して遊技球の入球が可能または容易な開状態とに変換可能とするために設けられている。また、第1大入賞口開閉部材47は、上面が正面視左側から正面視右側に向けて下り傾斜しており、遊技球の流路にもなっている。
(特定領域開閉部材49)
特定領域開閉部材49は、特定領域50に対して遊技球の入球が不可能または困難な閉状態と、特定領域50に対して遊技球の入球が可能または容易な開状態とに変換可能とするために設けられている。また、特定領域開閉部材49は、上面が正面視左側から正面視右側に向けて下り傾斜しており、遊技球の流路にもなっている。
(特定領域50)
特定領域50は、特定領域開閉部材49の下方に設けられており、上方に向けて開口している。また、特定領域50は、大当り遊技中に、特定領域開閉部材49が開状態となり、特定領域50に遊技球が入球すると、大当り遊技の終了後に後述する高確率遊技状態に移行する。
(排出口51)
排出口51は、特定領域50に流入しなかった遊技球が流入するために設けられている。
(第2大入賞口52)
第2大入賞口52は、第2大入賞口開閉部材53の下方に設けられており、上方に向けて開口している。そして、遊技球が第2大入賞口52に入球すると、所定個数の遊技球(例えば「10」個)が賞球として上皿12に払い出される。
なお、第1大入賞口46と、第2大入賞口52とを総称して「大入賞口」と記載する場合がある。
(第2大入賞口開閉部材53)
第2大入賞口開閉部材53は、第2大入賞口52に対して遊技球の入球が不可能または困難な閉状態と、第2大入賞口52に対して遊技球の入球が可能または容易な開状態とに変換可能とするために設けられている。また、第2大入賞口開閉部材53は、上面が正面視右側から正面視左側に向けて下り傾斜しており、遊技球の流路にもなっている。
なお、第1大入賞口開閉部材47と、第2大入賞口開閉部材53とを総称して「大入賞口開閉部材」と記載する場合がある。
(第1変動報知LED58)
第1変動報知LED58は、第1特別図柄が変動表示しているか否かを報知するために設けられている。また、第1変動報知LED58は、フルカラーLEDにより構成されており、第1特別図柄の変動表示の開始に対応して色の変化を開始し、第1特別図柄の変動表示の停止に対応して色の変化を停止する。
(第2変動報知LED59)
第2変動報知LED59は、第2特別図柄が変動表示しているか否かを報知するために設けられている。また、第2変動報知LED59は、フルカラーLEDにより構成されており、第2特別図柄の変動表示の開始に対応して色の変化を開始し、第2特別図柄の変動表示の停止に対応して色の変化を停止する。
なお、第1変動報知LED58と、第2変動報知LED59とを総称して「変動報知LED」と記載する場合がある。
(第1特別図柄表示器60)
第1特別図柄表示器60は、遊技球が第1始動口42に入球したことに基づいて行われる特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)の判定の結果を表示するために設けられている。
(第2特別図柄表示器61)
第2特別図柄表示器61は、遊技球が第2始動口43に入球したことに基づいて行われる特別遊技判定の結果を表示するために設けられている。
なお、第1特別図柄表示器60と、第2特別図柄表示器61とを総称して「特別図柄表示器」と記載する場合がある。
(普通図柄表示器62)
普通図柄表示器62は、遊技球が普図ゲート41を通過したことに基づいて行われる普図当り判定の結果を表示するために設けられている。
(第1特別図柄保留表示器63)
第1特別図柄保留表示器63は、遊技球が第1始動口42に入球した場合に記憶される特図判定情報の個数である第1特図保留数を表示するために設けられている。また、第1特別図柄保留表示器63は、複数のLEDによって構成されており、第1特図保留数を点灯または点滅により報知する。なお、第1特図保留数は、最大で「4」個まで記憶されるようになっているが、これに限定されることはなく、「4」個よりも少ない数であってもよいし、多い数であってもよい。
(第2特別図柄保留表示器64)
第2特別図柄保留表示器64は、遊技球が第2始動口43に入球した場合に記憶される特図判定情報の個数である第2特図保留数を表示するために設けられている。また、第2特別図柄保留表示器64は、複数のLEDによって構成されており、第2特図保留数を点灯または点滅により報知する。なお、第2特図保留数は、最大で「4」個まで記憶されるようになっているが、これに限定されることはなく、「4」個よりも少ない数であってもよいし、多い数であってもよい。
なお、第1特別図柄保留表示器63と、第2特別図柄保留表示器64とを総称して「特別図柄保留表示器」と記載する場合がある。
(普通図柄保留表示器65)
普通図柄保留表示器65は、遊技球が普図ゲート41を通過した場合に記憶される普図判定情報の個数である普図保留数を表示するために設けられている。また、普通図柄保留表示器65は、複数のLEDによって構成されており、普図保留数を点灯または点滅により報知する。なお、普図保留数は、最大で「4」個まで記憶されるようになっているが、これに限定されることはなく、「4」個よりも多い数であってもよいし、少ない数であってもよい。また、普図保留を記憶しないこととしてもよい。
(ラウンド数表示器66)
ラウンド数表示器66は、大当り状態が発生した場合のラウンド数を表示するために設けられている。また、ラウンド数表示器66は、複数のLEDによって構成されており、大当り遊技開始時にラウンド数を示す所定の態様でLEDが点灯し、大当り遊技中は、LEDの点灯を継続し、大当り遊技の終了時にLEDが消灯する。
(右打ち表示器67)
右打ち表示器67は、大当り状態中、及び時短遊技状態中において右側遊技領域に向けて遊技球を発射することを促すために設けられている。また、右打ち表示器67は、一のLEDにより構成されており、大当り状態中、及び時短遊技状態中にLEDが点灯する。
(状態確認表示器68)
状態確認表示器68は、後述する設定変更モードが設定されていること、または後述する設定確認モードが設定されていることを表示するために設けられている。また、状態確認表示器68は、一のLEDにより構成されており、設定変更モード、または設定確認モードに移行するとLEDが点灯し、設定変更モード、または設定確認モードが終了するとLEDが消灯する。
(第1画像表示装置69)
第1画像表示装置69は、飾り枠33の内側に画成される演出空間34の奥部に設けられており、液晶表示ディスプレイからなる。また、第1画像表示装置69は、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。具体的には、第1画像表示装置69は、特別図柄の変動表示の非実行中に行われる客待ちデモ演出や、特別図柄の変動表示の実行中に行われる演出図柄71の変動表示を伴う変動演出や、大当り遊技の実行中に行われる大当り演出等を行う。
(第2画像表示装置70)
第2画像表示装置70は、演出空間34の下部であって第1画像表示装置69の前方に設けられており、第1画像表示装置69よりも大きさ及び表示領域が小さく形成された液晶表示ディスプレイからなる。また、第2画像表示装置70は、第1画像表示装置69と同様に、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。なお、第2画像表示装置70は、第1画像表示装置69で変動演出を実行しているときに、ソレノイドやモータ等によって構成される図示しない液晶可動装置により、第2画像表示装置70が移動する移動演出を行うことが可能となっている。
なお、第1画像表示装置69と、第2画像表示装置70とを総称して「画像表示装置」と記載する場合がある。
(演出図柄71)
演出図柄71は、第1画像表示装置69に表示される図柄であって、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄により構成されている。また、演出図柄71は、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示の開始に対応して変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して停止表示を行う。なお、演出図柄71は、「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を用いてもよい。
(第1可動部材72)
第1可動部材72は、第1画像表示装置69で実行される演出図柄71の変動表示の実行中に、所定の動作を行う動作演出を実行するために設けられている。
(第2可動部材73)
第2可動部材73は、第1画像表示装置69で実行される演出図柄71の変動表示の実行中に、所定の動作を行う動作演出を実行するために設けられている。
なお、第1可動部材72と、第2可動部材73とを総称して「可動部材」と記載する場合がある。
(盤用照明装置74)
盤用照明装置74は、第1可動部材72や、第2可動部材73に設けられており、複数の装飾LEDにより構成されている。また、盤用照明装置74は、動作演出の実行中に所定の態様で発光することが可能となっている。
(始動口ランプ75)
始動口ランプ75は、第1始動口42の下方に設けられており、後述するランプ発光演出が実行されるときに所定の態様で発光するために設けられている。
(レンズ部材76)
レンズ部材76は、始動口ランプ75の前方を被覆するように設けられている。
(遊技情報出力端子板77)
遊技情報出力端子板77は、遊技機1の外部に遊技情報を出力するために設けられている。
(上流流路78)
上流流路78は、飾り枠33の正面視右側となる右側遊技領域に向けて発射された全ての遊技球が流入する流路である。
(中央流路79)
中央流路79は、上流流路78から流出した遊技球のほぼ全てが流入する流路である。
(左側流路80)
左側流路80は、中央流路79に流入せずに正面視左側に跳ねた遊技球が流入する流路である。
(右側流路81)
右側流路81は、中央流路79に流入せずに正面視右側に跳ねた遊技球が流入する流路である。
(第1下流流路82)
第1下流流路82は、中央流路79から流出した遊技球、及び右側流路81から流出した遊技球のほぼすべてが流入する流路である。
(第2下流流路83)
第2下流流路83は、第1下流流路82に流入せずに正面視左側に跳ねた遊技球、及び左側流路80から流出した遊技球が流入する流路である。
なお、第1下流流路82と、第2下流流路83とを総称して「下流流路」と記載する場合がある。
また、上流流路78と、中央流路79と、左側流路80と、右側流路81と、下流流路とを総称して「流路」と記載する場合がある。
(払出装置84)
払出装置84は、遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側に設けられており、予め定めた払出条件が成立したことに基づいて、遊技球を払い出すために設けられている。
(遊技球貯留部87)
遊技球貯留部87は、島設備などから供給される遊技球を貯留して、払出装置84に供給するために設けられている。
(主制御基板100)
主制御基板100は、演出制御基板300の下方に設けられており、遊技の進行を統括的に制御するために設けられている。なお、主制御基板100については、後で図5を用いて詳述する。
(払出制御基板200)
払出制御基板200は、主制御基板100から送信される払出制御コマンドを受信したことに基づいて、遊技球の払出を制御するために設けられている。
(演出制御基板300)
演出制御基板300は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信したことに基づいて、演出の制御を行うために設けられている。
(電源基板400)
電源基板400は、主制御基板100、払出制御基板200及び演出制御基板300に電源を供給するために設けられている。
(遊技機1のブロック図)
次に、図4を参照して、遊技機1のブロック図について具体的に説明する。なお、図4は、遊技機1のブロック図を示す図である。
本実施形態の制御構成としては、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板100と、主制御基板100から払出制御コマンドを受信したことに基づいて、遊技球の払出を制御する払出制御基板200と、主制御基板100から演出制御コマンドを受信したことに基づいて、遊技に関する演出を制御する演出制御基板300と、主制御基板100、払出制御基板200及び演出制御基板300に電源を供給する電源基板400と、を備えている。
ここで、主制御基板100と払出制御基板200との通信は、双方向にコマンドを送受信可能に構成されており、主制御基板100と演出制御基板300との通信は、主制御基板100から演出制御基板300への一方向のみにコマンドを送信可能に構成されている。
主制御基板100には、アウト球検出スイッチ32swと、第1一般入賞口検出スイッチ37swと、第2一般入賞口検出スイッチ38swと、第3一般入賞口検出スイッチ39swと、第4一般入賞口検出スイッチ40swと、ゲート検出スイッチ41swと、第1始動口検出スイッチ42swと、第2始動口検出スイッチ43swと、第2始動口開閉ソレノイド45と、第1大入賞口検出スイッチ46swと、第1大入賞口開閉ソレノイド48と、特定領域検出スイッチ50swと、第2大入賞口検出スイッチ52swと、第2大入賞口開閉ソレノイド54と、流路切替ソレノイド55と、磁気検出センサ56sと、電波検出センサ57sと、第1特別図柄表示器60と、第2特別図柄表示器61と、普通図柄表示器62と、第1特別図柄保留表示器63と、第2特別図柄保留表示器64と、普通図柄保留表示器65と、ラウンド数表示器66と、右打ち表示器67と、状態確認表示器68と、遊技情報出力端子板77とが接続されている。また、主制御基板100には、メインチップ100Aと、このメインチップ100Aとは異なるチップであるサブチップ100Bとが搭載されている。ここで、本実施形態におけるサブチップ100Bは、複数設けられている。図4では、第1サブチップ100Baと、第2サブチップ100Bbとが図示されているが、サブチップ100Bの数は適宜設定可能である。サブチップ100Bは、メインチップ100Aに指定されることで遊技の制御のために用いられる複数のチップの総称である。サブチップ100Bは、例えば、CPU部を備えるマイコンを内蔵し、メインチップ100Aが行う遊技の統括的な制御を補完する制御を行うチップや、入出力データバスのみを備え、各種デバイス(図柄表示器や情報表示器124、各種スイッチやソレノイドなど)とメインチップ100Aとの中継機能を担うチップ等からなる。なお、メインチップ100Aについては、後で図5を用いて説明を行う。
(アウト球検出スイッチ32sw)
アウト球検出スイッチ32swは、遊技盤5の遊技領域に発射された遊技球の全てを検出するために設けられている。ここで、アウト球検出スイッチ32swにより検出された遊技球は、遊技機1の裏面側の排出口から遊技機1の外部に排出されることになる。
(第1一般入賞口検出スイッチ37sw)
第1一般入賞口検出スイッチ37swは、第1一般入賞口37に入球した遊技球を検出するために設けられている。
(第2一般入賞口検出スイッチ38sw)
第2一般入賞口検出スイッチ38swは、第2一般入賞口38に入球した遊技球を検出するために設けられている。
(第3一般入賞口検出スイッチ39sw)
第3一般入賞口検出スイッチ39swは、第3一般入賞口39に入球した遊技球を検出するために設けられている。
(第4一般入賞口検出スイッチ40sw)
第4一般入賞口検出スイッチ40swは、第4一般入賞口40に入球した遊技球を検出するために設けられている。
なお、第1一般入賞口検出スイッチ37swと、第2一般入賞口検出スイッチ38swと、第3一般入賞口検出スイッチ39swと、第4一般入賞口検出スイッチ40swとを総称して「一般入賞口検出スイッチ」と記載する場合がある。
(ゲート検出スイッチ41sw)
ゲート検出スイッチ41swは、普図ゲート41を通過した遊技球を検出するために設けられている。
(第1始動口検出スイッチ42sw)
第1始動口検出スイッチ42swは、第1始動口42に入球した遊技球を検出するために設けられている。
(第2始動口検出スイッチ43sw)
第2始動口検出スイッチ43swは、第2始動口43に入球した遊技球を検出するために設けられている。
なお、第1始動口検出スイッチ42swと、第2始動口検出スイッチ43swとを総称して「始動口検出スイッチ」と記載する場合がある。
(第2始動口開閉ソレノイド45)
第2始動口開閉ソレノイド45は、第2始動口開閉部材44を入賞規制位置と、入賞許容位置とを切り替えるために設けられている。これにより、第2始動口43は、第2始動口開閉部材44が入賞規制位置に切り替えられると閉状態となり、入賞許容位置に切り替えられると開状態となる。
(第1大入賞口検出スイッチ46sw)
第1大入賞口検出スイッチ46swは、第1大入賞口46に入球した遊技球を検出するために設けられている。
(第1大入賞口開閉ソレノイド48)
第1大入賞口開閉ソレノイド48は、第1大入賞口46を入賞規制位置と、入賞許容位置とを切り替えるために設けられている。これにより、第1大入賞口46は、入賞規制位置に切り替えられると閉状態となり、入賞許容位置に切り替えられると開状態となる。
(特定領域検出スイッチ50sw)
特定領域検出スイッチ50swは、特定領域50を通過した遊技球を検出するために設けられている。
(第2大入賞口検出スイッチ52sw)
第2大入賞口検出スイッチ52swは、第2大入賞口52に入球した遊技球を検出するために設けられている。
なお、第1大入賞口検出スイッチ46swと、第2大入賞口検出スイッチ52swとを総称して「大入賞口検出スイッチ」と記載する場合がある。
(第2大入賞口開閉ソレノイド54)
第2大入賞口開閉ソレノイド54は、第2大入賞口52を入賞規制位置と、入賞許容位置とを切り替えるために設けられている。これにより、第2大入賞口52は、入賞規制位置に切り替えられると閉状態となり、入賞許容位置に切り替えられると開状態となる。
なお、第1大入賞口開閉ソレノイド48と、第2大入賞口開閉ソレノイド54とを総称して「大入賞口開閉ソレノイド」と記載する場合がある。
(流路切替ソレノイド55)
流路切替ソレノイド55は、特定領域開閉部材49を入賞規制位置と、入賞許容位置とを切り替えるために設けられている。これにより、特定領域50は、入賞規制位置に切り替えられると閉状態となり、入賞許容位置に切り替えられると開状態となる。
(磁気検出センサ56s)
磁気検出センサ56sは、異常な磁気を検出するために設けられている。ここで、磁気検出センサ56sにより、異常な磁気が所定期間検出されると、磁気エラーとなる。
(電波検出センサ57s)
電波検出センサ57sは、異常な電波を検出するために設けられている。ここで、電波検出センサ57sにより、異常な電波が所定期間検出されると、電波エラーとなる。
払出制御基板200は、払出装置84を駆動して遊技球の払出を制御する払出制御部210と、発射装置を駆動して遊技球の発射を制御する発射制御部220とを備えている。
払出制御基板200の払出制御部210には、第1開放検出スイッチ26swと、第2開放検出スイッチ27swと、払出球検出スイッチ85swと、払出モータ86と、球有り検出スイッチ88swとが接続されている。
また、払出制御基板200の発射制御部220には、タッチセンサ15sと、発射ボリューム16と、発射用ソレノイド24と、球送りソレノイド25とが接続されている。
(タッチセンサ15s)
タッチセンサ15sは、発射ハンドル14の操作を検出するために設けられている。
(発射ボリューム16)
発射ボリューム16は、発射ハンドル14の回動角度を検出するために設けられている。また、発射ボリューム16は、発射ハンドル14の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる。
(発射用ソレノイド24)
発射用ソレノイド24は、タッチセンサ15sから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル14に触れていることを検出すると通電が許容される。また、発射用ソレノイド24は、発射ハンドル14の回動角度に応じた発射強度で遊技球を発射(99.9個/分)させる。
(球送りソレノイド25)
球送りソレノイド25は、上皿12に貯留された遊技球を「1」個ずつ遊技盤取付枠3側に向けて送り出すために設けられている。
(第1開放検出スイッチ26sw)
第1開放検出スイッチ26swは、遊技盤取付枠3の開放を検出するために設けられている。
(第2開放検出スイッチ27sw)
第2開放検出スイッチ27swは、ガラス枠4の開放を検出するために設けられている。
なお、第1開放検出スイッチ26swと、第2開放検出スイッチ27swとを総称して「開放検出スイッチ」と記載する場合がある。
(払出球検出スイッチ85sw)
払出球検出スイッチ85swは、払出装置84から払い出される遊技球を検出するために設けられている。
(払出モータ86)
払出モータ86は、払出装置84から遊技球を払い出すために設けられている。
(球有り検出スイッチ88sw)
球有り検出スイッチ88swは、遊技球貯留部87に遊技球が貯留されていることを検出するために設けられている。
(払出制御部210)
払出制御部210は、払出CPU211と、払出ROM212と、払出RAM213とを備えている。
(払出CPU211)
払出CPU211は、水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM212に記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM213をワークエリアとして活用しながら遊技球の払出に関する演算処理を行う。これにより、主制御基板100からの払出制御コマンドに応じて払出装置84から遊技球を払い出すための制御処理、主制御基板100に対して演算処理の結果に基づくコマンドを送信するための制御処理等を行う。
(払出ROM212)
払出ROM212は、遊技球の払出に関する払出制御プログラムを記憶するために設けられている。
(払出RAM213)
払出RAM213は、払出CPU211が払出ROM212に記憶されている払出制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
(発射制御部220)
発射制御部220は、タッチセンサ15sから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル14に触れていることを検出すると、球送りソレノイド及び発射用ソレノイド24への通電を許容し、発射ボリューム16からの検出信号によって、発射ハンドル14の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイド25を駆動させるとともに、発射ハンドル14の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド24を駆動させて遊技球を発射(99.9個/分)させる。
演出制御基板300は、主制御基板100から演出制御コマンドを受信したことに基づいて、演出の進行を統括的に制御する演出制御部310と、演出制御部310から演出制御コマンドを受信したことに基づいて、画像表示や音声出力の制御処理を行う表示制御部320と、演出制御部310から演出制御コマンドを受信したことに基づいて、枠用照明装置11、第1可動部材72、第2可動部材73、盤用照明装置74、始動口ランプ75の制御処理を行うランプ制御部360を備えている。
(演出制御部310)
演出制御部310は、演出チップ310Aを搭載しており、この演出チップ310Aの機能として、演算処理を行うサブCPU311と、演出制御プログラムが格納されたサブROM312と、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM313と、入出力ポートとを備えている。ここで、演出制御部310の入出力ポートには、演出ボタンスイッチ17swと、十字キー検出スイッチ18swとが接続されている。
(演出ボタンスイッチ17sw)
演出ボタンスイッチ17swは、演出ボタン17の操作を検出するために設けられている。
(十字キー検出スイッチ18sw)
十字キー検出スイッチ18swは、十字キー18の操作を検出するために設けられている。
(サブCPU311)
サブCPU311は、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM312に記憶された演出制御プログラムを読み出し、サブRAM313をワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、変動演出の演出態様を決定するための制御処理、決定結果に基づく演出制御コマンドを表示制御部320に送信するための制御処理、演出ボタンスイッチ17sw、十字キースイッチ18swからの検出信号に応じた制御処理等を行う。
(サブROM312)
サブROM312は、遊技機1の演出を実行するための演出制御プログラムを記憶している。
(サブRAM313)
サブRAM313は、サブCPU311がサブROM312に記憶されている演出制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
(表示制御部320)
表示制御部320は、演出制御部310からのコマンドを受信したことに基づいて、第1画像表示装置69、及び第2画像表示装置70に所定の画像を表示させる制御を行う。また、表示制御部320は、演出制御部310からのコマンドを受信したことに基づいて、音声出力装置10に所定の音声やサウンドを出力させる制御を行う。また、表示制御部320は、統括制御部330と、画像制御部340と、音声制御部350とを備えている。
(統括制御部330)
統括制御部330は、演出制御部310から演出制御コマンドを受信したことに基づいて、画像表示や音声出力を統括的に制御するために設けられている。また、統括制御部330は、統括チップ330Aを搭載しており、この統括チップ330Aの機能として、統括CPU331と、統括ROM332と、統括RAM333とを備えている。
(統括CPU331)
統括CPU331は、水晶発振器からの動作クロックを受けて統括ROM332に記憶された統括制御プログラムを読み出し、統括RAM333をワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、第1画像表示装置69及び第2画像表示装置70に表示させる演出画像を指示する表示制御コマンドを生成して表示制御部320に送信するための制御処理、音声出力装置10から出力させる演出音を指示する音声制御コマンドを生成して音声制御部350に送信するための制御処理等を行う。
(統括ROM332)
統括ROM332は、画像表示や音声出力を統括的に制御するための統括制御プログラムを記憶している。
(統括RAM333)
統括RAM333は、統括CPU331が統括ROM332に記憶されている統括制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
(画像制御部340)
画像制御部340は、統括制御部330から表示制御コマンドを受信したことに基づいて、第1画像表示装置69、及び第2画像表示装置70の制御を行うために設けられている。また、画像制御部340は、CGROM341を備えている。
(CGROM341)
CGROM341は、統括制御部330から表示制御コマンドを受信したことに基づいて、第1画像表示装置69及び/または第2画像表示装置70に表示される画像データを格納するために設けられている。
(音声制御部350)
音声制御部350は、統括制御部330から音声制御コマンドを受信したことに基づいて、音声出力装置10を制御するために設けられている。また、音声制御部350は、切替スイッチ20swが接続されている。そして、音声制御部350は、音声ROM351を備えている。
(切替スイッチ20sw)
切替スイッチ20swは、切替ボタン20の操作を検出するために設けられている。
(音声ROM351)
音声ROM351は、統括制御部330から音声制御コマンドを受信したことに基づいて、音声出力装置10から出力される音声データを格納するために設けられている。
(ランプ制御部360)
ランプ制御部360は、ランプチップ360Aを搭載しており、このランプチップ360Aの機能として、演算処理を行うランプCPU361と、ランプ制御プログラムが格納されたランプROM362と、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM363と、入出力ポートとを備えている。ここで、ランプ制御部360の入出力ポートには、枠用照明装置11と、第1可動部材72と、第2可動部材73と、盤用照明装置74と、始動口ランプ75とが接続されている。
(ランプCPU361)
ランプCPU361は、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM362に記憶されたランプ制御プログラムを読み出し、ランプRAM363をワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、枠用照明装置11と、第1可動部材72と、第2可動部材73と、盤用照明装置74と、始動口ランプ75との制御処理を行う。
(ランプROM362)
ランプROM362は、枠用照明装置11と、第1可動部材72と、第2可動部材73と、盤用照明装置74と、始動口ランプ75の制御を行うためのランプ制御プログラムを記憶している。
(ランプRAM363)
ランプRAM363は、ランプCPU361がランプROM362に記憶されているランプ制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
(電源基板400)
電源基板400は、遊技機の外部から供給される電源から遊技機の動作に必要なメイン電源を生成し、生成したメイン電源を遊技機1に供給する。具体的には、電源基板400は、主制御基板100と、払出制御基板200と、演出制御基板300と、各種電子部品に対してメイン電源を供給する。また、電源基板400は、電断検出回路401と、バックアップ電源回路402とを備えている。
ここで、電源基板400には、遊技機1に対してメイン電源の供給を行うON状態と、メイン電源の供給を停止するOFF状態とに切り替えるための電源ボタンが設けられている。そして、遊技店の店員により電源ボタンの操作が行われ、電源スイッチがOFF状態からON状態になると、メイン電源の供給が開始されて遊技機1の動作が開始する。なお、電源スイッチがOFF状態であっても、主制御基板100へのバックアップ電源の供給は維持される。
(電断検出回路401)
電断検出回路401は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電圧降下検知信号を主制御基板100に出力し、電圧降下検知信号の出力中に電源電圧が所定値よりも大きくなったときに、電圧降下検知信号の出力を停止する。
(バックアップ電源回路402)
バックアップ電源回路402は、遊技機1への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断が発生すると、コンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板100のメインRAM103に対して供給する。これにより、電源断時においてもメインRAM103の記憶内容が保持されることになり、電源断からの復旧後に遊技の制御状態を電源断前の状態に復旧させることができる。
(メインチップ100Aの機能図)
次に、図5を参照してメインチップ100Aの機能図について説明を行う。なお、図5は、メインチップ100Aの機能図を示す図である。
図5に示す通り、メインチップ100Aの機能として、メインCPU101と、メインROM102と、メインRAM103と、クロック発生回路104と、リセットコントローラ105と、割込コントローラ106と、ウォッチドッグタイマ107と、CTC108と、演算回路109と、アドレスデコーダ110と、汎用入出力端子111と、フェッチカウンタ112と、乗除算回路113と、検査ポート114と、乱数回路115と、乱数外部ラッチ入力116と、汎用初期値用乱数回路117と、同期シリアル通信118と、非同期シリアル通信119と、相互認証120と、割込入力端子121とが図示されている。
また、主制御基板100は、図4を用いて説明したアウト球検出スイッチ32swなどの他に、セーフ球検出スイッチ89swと、RWMクリアスイッチ122swと、設定キースイッチ123swと、情報表示器124とが接続されている。
(メインCPU101)
メインCPU101は、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM102に記憶された遊技制御プログラムを読み出し、メインRAM103をワークエリアとして活用しながら遊技に関する演算処理を行う。これにより、各種入力装置からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置を制御するための制御処理、各種制御コマンドを送受信するための制御処理、遊技情報出力端子板77を介して遊技機1の外部に遊技情報を送信するための制御処理等を行う。
(メインROM102)
メインROM102は、遊技に関する処理を行うための遊技制御プログラムを記憶している。
(メインRAM103)
メインRAM103は、メインCPU101がメインROM102に記憶されている遊技制御プログラムを実行したことにより決定された各種データを格納するために設けられている。
(クロック発生回路104)
クロック発生回路104は、CPUクロックと、内部クロックを作成する。また、クロック発生回路104は、16ビット固定長乱数用の内蔵乱数クロックを内部で生成する。
(リセットコントローラ105)
リセットコントローラ105は、様々な状態を監視し、必要に応じてリセットを発生させるために設けられている。
(割込コントローラ106)
割込コントローラ106は、割込要求に対応して割込処理を実行するために設けられている。ここで、本実施形態における遊技機1の割込要求は、複数種類設けられている。
(ウォッチドッグタイマ107)
ウォッチドッグタイマ107は、ノイズ等によるプログラムの動作異常を検出し、ウォッチドッグタイマリセットを発生させることにより、正常な状態に戻すために設けられている。
(CTC108)
CTC108は、カウンタタイマサーキットであって、設定されたタイマ値をカウントダウンし、「0000(H)」に到達したことに基づいて、割込コントローラ106に対して割込要求信号を出力するために設けられている。
(演算回路109)
演算回路109は、情報の演算及び記憶に用いられる。具体的には、演算回路は、後述の主制御基板100におけるメイン処理(図15参照)や、主制御基板100におけるタイマ割込処理(図20参照)を行うために設けられている。
(アドレスデコーダ110)
アドレスデコーダ110は、メインCPU101からチップセレクト端子に対応する「1」バイトのアドレスデータが出力された場合に、I/Oアドレス信号を出力するために設けられている。
ここで、「チップセレクト端子」とは、メインチップ100Aがサブチップ100Bを選択するための端子である。
(汎用入出力端子111)
汎用入出力端子111は、ソフトウェアで任意に入出力を制御できる端子であって、メインCPU101から端子に信号を入力したり、端子に入力された信号をメインCPU101に取り込んだりするために設けられている。
(フェッチカウンタ112)
フェッチカウンタ112は、遊技制御プログラム実行時の命令を取り出してくる動作の回数を計数するために設けられている。
(乗除算回路113)
乗除算回路113は、「2」個の数を乗除算するための電子回路である。ここで、乗除算回路113は、「4」バイトの数と、「4」バイトの数との乗算、及び除算が可能となっている。
(検査ポート114)
検査ポート114は、後述のROMコメント102bを読み出すために設けられている。
(乱数回路115)
乱数回路115は、システムリセット後、またはウォッチドッグタイマリセット後に起動する。
(乱数外部ラッチ入力116)
乱数外部ラッチ入力116は、後述の乱数外部ラッチ機能に入力される信号により乱数値をラッチするために設けられている。
(汎用初期値用乱数回路117)
汎用初期値用乱数回路117は、乱数の初期値を決定するための回路である。
(同期シリアル通信118)
同期シリアル通信118は、第1SPI通信と、第2SPI通信とを搭載している。ここで、第1SPI通信は、送受信、送信、受信、及びマスタ動作を実行可能であって、チャンネル数は「4」チャンネルとなっている。一方で、第2SPI通信は、送信、及びマスタ動作を実行可能であって、チャンネル数は「1」チャンネルとなっている。なお、同期シリアル通信118については、後で図38~図40を用いて詳述する。
(非同期シリアル通信119)
非同期シリアル通信119は、通信フォーマットが「8」ビット長で、パリティの有無、奇数/偶数を選択可能となっている。また、非同期シリアル通信119の通信速度は、複数段階設けられている。そして、非同期シリアル通信119は、通信フォーマットと、通信速度とがチャンネル毎に個別で設定可能となっている。
(相互認証120)
相互認証120は、専用のシリアル通信端子「1」本で、特定のマイコン(例えば、払出CPU211)と相互認証、及びデータ通信を行うことが可能な機能である。ここで、「相互認証」には、後述するシステムリセット時に自動的に実行される「自動相互認証」と、プログラムにより実行される「手動相互認証」とが含まれる。
(割込入力端子121)
割込入力端子121は、電圧低下信号が入力されることで、外部割込を発生させ、この外部割込が入力された場合に、外部割込処理を実行するために設けられている。なお、割込入力端子121は、NMI端子と、INT端子とを備えている。
(セーフ球検出スイッチ89sw)
セーフ球検出スイッチ89swは、一般入賞口や、始動口、大入賞口などに入球した遊技球を検出するために設けられている。ここで、セーフ球検出スイッチ89swにより検出された遊技球は、アウト球検出スイッチ32swにより検出されることとなる。
(RWMクリアスイッチ122sw)
RWMクリアスイッチ122swは、RWMクリアボタン(図示せず)の操作を検出するために設けられている。また、RWMクリアスイッチ122swがRWMクリアボタンの操作を検出した場合に、遊技の有利な度合いの段階である設定値を変更するための処理や、遊技の制御状態を初期化するための処理が行われることとなる。
(設定キースイッチ123sw)
設定キースイッチ123swは、設定キー(図示せず)が鍵穴に挿入され、所定の角度回動されたことを検出するために設けられている。
(情報表示器124)
情報表示器124は、復帰不可能エラー等のエラー情報や、遊技の有利な度合いの段階である設定値情報を表示するために設けられている。また、情報表示器124には、「4」個の遊技区間分の通常ベース値が「5」secごとに切り替えて表示される。
なお、「通常ベース値」とは、セーフ球検出スイッチ89swを通過した遊技球の数と賞球数を乗算し、アウト球検出スイッチ32swを通過した遊技球の数で除算した値をいう。
(遊技機1のメモリ空間)
次に、図6を参照して、遊技機1のメモリ空間について具体的に説明する。なお、図6は、遊技機1のメモリ空間を示す図である。
図6に示す通り、遊技機1のメモリ空間は、メモリ空間アドレスと、アクセスエリアとが対応付けられて規定されている。
具体的には、遊技機1のメモリ空間は、メインROM102と、メインRAM103と、第1未使用領域130aと、第2未使用領域130bと、第3未使用領域130cと、第4未使用領域130dと、第5未使用領域130eと、第1内部機能レジスタ140aと、第2内部機能レジスタ140bと、拡張ROM150とが設けられている。以下において、各アクセスエリアについて説明を行う。
「0000(H)~03FF(H)」のメモリ空間アドレスには、メインRAM103が対応付けられている。メインRAM103は、システムリセット、またはウォッチドッグタイマリセットが発生すると、RAMプロテクト状態となる。ここで、RAMプロテクト状態とは、読出が可能であって、書込が不可能な状態をいう。そして、RAMプロテクト状態は、RAMプロテクトレジスタに所定の値(例えば、「00(H)」、または「80(H)」がセットされた場合に解除される。
「0400(H)~0FFF(H)」のメモリ空間アドレスには、第1未使用領域130aが対応付けられている。第1未使用領域130aは、遊技機1で使用しないメモリ空間であって、アクセス禁止となっている。
「1000(H)~10DA(H)」のメモリ空間アドレスには、第1内部機能レジスタ140aが対応付けられている。第1内部機能レジスタ140aは、主制御基板100に搭載されている機能を制御するためのレジスタ群である。また、第1内部機能レジスタ140aは、ハードウェアパラメータ102dのシステム設定の内部機能レジスタ配置に「1」がセットされることで、I/O空間に配置することも可能である。
「10DB(H)~10FF(H)」のメモリ空間アドレスには、第2未使用領域130bが対応付けられている。第2未使用領域130bは、遊技機1で使用しないメモリ空間であって、アクセス禁止となっている。
「1100(H)~113C(H)」のメモリ空間アドレスには、第2内部機能レジスタ140bが対応付けられている。第2内部機能レジスタ140bは、主制御基板100に搭載されている機能を制御するためのレジスタ群である。また、第2内部機能レジスタ140bは、第1内部機能レジスタとは異なり、I/O空間に配置することができない。
なお、第1内部機能レジスタ140aと、第2内部機能レジスタ140bとを総称して「内部機能レジスタ140」と記載する場合がある。
「113D(H)~7FFF(H)」のメモリ空間アドレスには、第3未使用領域130cが対応付けられている。第3未使用領域130cは、遊技機1で使用しないメモリ空間であって、アクセス禁止となっている。
「8000(H)~BFFF(H)」のメモリ空間アドレスには、メインROM102が対応付けられている。ここで、メインROM102のメモリ領域は、プログラムデータ102aと、ROMコメント102bと、ベクタテーブル102cと、ハードウェアパラメータ102dとにより構成されている。
「8000(H)~BF1F(H)」のメモリ空間アドレスには、プログラムデータ102aが対応付けられている。プログラムデータ102aは、遊技に関する処理を行うための遊技制御プログラムのデータである。
「BF20(H)~BF9F(H)」のメモリ空間アドレスには、ROMコメント102bが対応付けられている。ROMコメント102bは、プログラムのタイトルや、バージョンを設定するための領域であって、任意のデータを設定可能となっている。なお、ROMコメント102bは、検査ポート114から読出可能となっている。
「BFA0(H)~BFC9(H)」のメモリ空間アドレスには、ベクタテーブル102cが対応付けられている。ベクタテーブル102cは、所定の命令のサブルーチンの先頭アドレスと、割込処理の先頭アドレスとを設定するためのテーブルである。なお、使用しないベクタテーブル102cには、「0000(H)」が設定されることとなる。
「BFCA(H)~BFFF(H)」のメモリ空間アドレスには、ハードウェアパラメータ102dが対応付けられている。なお、ハードウェアパラメータ102dについては、後で図7を用いて詳述する。
「C000(H)~FEFF(H)」のメモリ空間アドレスには、拡張ROM150が対応付けられている。ここで、拡張ROM150は、開発用のチップの場合には、プログラムデータが格納されている。一方で、量産チップの場合には、第4未使用領域130dとなる。ここで、第4未使用領域130dは、遊技機1で使用しないメモリ空間であって、アクセス禁止となっている。
「FF00(H)~FFFF(H)」のメモリ空間アドレスには、第5未使用領域130eが対応付けられている。第5未使用領域130eは、遊技機1で使用しないメモリ空間であって、アクセス禁止となっている。
なお、第1未使用領域130aと、第2未使用領域130bと、第3未使用領域130cと、第4未使用領域130dと、第5未使用領域130eとを総称して「未使用領域130」と記載する場合がある。
(ハードウェアパラメータ102dのメモリ空間)
次に、図7を参照して、ハードウェアパラメータ102dのメモリ空間について具体的に説明する。なお、図7は、ハードウェアパラメータ102dのメモリ空間を示す図である。
図7に示す通り、ハードウェアパラメータ102dのメモリ空間は、メモリ空間アドレスと、機能とが対応付けられて規定されている。
「BFCA(H)~BFCF(H)」のメモリ空間アドレスには、チップセレクト設定が対応付けられている。また、「BFD0(H)」のメモリ空間アドレスには、端子機能設定が対応付けられている。
(遊技機1のI/O空間)
次に、図8を参照して、遊技機1のI/O空間について具体的に説明する。なお、図8は、遊技機1のI/O空間を示す図である。
図6に示す通り、遊技機1のI/O空間は、I/O空間アドレスと、アクセスエリアとが対応付けられて規定されている。
具体的には、遊技機1のI/O空間は、内部機能レジスタ140と、I/O未使用領域141と、チップセレクト142と、ユーザ拡張領域143とが設けられている。以下において、各アクセスエリアについて説明を行う。
(内部機能レジスタ140)
「00(H)~DA(H)」のI/O空間アドレスには、内部機能レジスタ140が対応付けられている。
(I/O未使用領域141)
「DB(H)~DF(H)」のI/O空間アドレスには、I/O未使用領域141が対応付けられている。I/O未使用領域141は、遊技機1で使用しないI/O空間であって、アクセス禁止となっている。
(チップセレクト142)
「E0(H)~F7(H)」のI/O空間アドレスには、チップセレクト142が対応付けられている。
(ユーザ拡張領域143)
「F8(H)~FF(H)」のI/O空間アドレスには、ユーザ拡張領域143が対応付けられている。
(大当り判定テーブル)
次に、図9を用いて、大当り判定テーブルについて説明を行う。なお、図9(A)は、第1特別図柄用の大当り判定テーブルを示す図である。また、図9(B)は、第2特別図柄用の大当り判定テーブルを示す図である。
大当り判定テーブルは、メインROM102に格納されており、第1特別図柄用の大当り判定テーブルと、第2特別図柄用の大当り判定テーブルと、を備えている。
(第1特別図柄用の大当り判定テーブル)
図9(A)に示す通り、第1特別図柄用の大当り判定テーブルは、遊技球が第1始動口42に入球した際に、取得された特図判定情報を判定する際に参照されるテーブルである。
(第2特別図柄用の大当り判定テーブル)
図9(B)に示す通り、第2特別図柄用の大当り判定テーブルは、遊技球が第2始動口43に入球した際に、取得された特図判定情報を判定する際に参照されるテーブルである。
大当り判定テーブルには、現在の設定値と、大当り判定を行うときの確率遊技状態と、大当り判定用乱数値と、大当り判定の判定結果(大当り、小当り、ハズレ)とが対応付けられている。なお、参考として、最右欄に「大当り」や、「小当り」である場合のおおよその当選確率が記載されている。
メインCPU101は、第1特別図柄用の大当り判定テーブル、または第2特別図柄用の大当り判定テーブルを参照し、現在の設定値、現在の確率遊技状態、大当り判定用乱数値に基づいて、「大当り」、「小当り」、「ハズレ」の何れであるのかを判定する処理を行う。
例えば、第1特別図柄用の大当り判定テーブルによれば、設定値が「1」であって低確率遊技状態であるときには、「100」~「299」という「200」個の大当り判定用乱数値が「大当り」と判定され、高確率遊技状態であるときには、「100」~「1099」の「1000」個の大当り判定用乱数値が「大当り」と判定される。また、低確率遊技状態であるか高確率遊技状態であるかに関係なく、「2000」~「2199」という「200」個の大当り判定用乱数値が「小当り」と判定される。なお、大当り、または小当りと判定される大当り判定用乱数値は、「ハズレ」と判定されることになる。
また、大当り判定テーブルの特徴としては、設定値によって大当り確率が変化するが、小当り確率は変化せずに一定であることが挙げられる。このようにすることで、遊技者の有利度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなり、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
なお、高確率遊技状態において大当りと判定される確率は、設定値にかかわらず低確率遊技状態において大当りと判定される確率の「5」倍となっているが、大当りと判定される確率は、「10」倍以下の値であれば任意の値に設定してもよい。
また、設定値が大きくなればなるほど大当り確率が高くなり、遊技者にとって有利となるようになっているが、それとは逆に、設定値が小さくなればなるほど遊技者に有利となるようにしてもよい。
また、全ての設定値(「1」~「4」)において、低確率遊技状態、及び/または高確率遊技状態で大当りと判定される確率が同一となるようにしてもよいし、例えば「2」個、または「3」個の設定値(「1」及び「2」、「1」~「3」等)において低確率遊技状態及び/または高確率遊技状態で大当りと判定される確率が同一となるようにしてもよい。
(特別図柄判定テーブル)
次に、図10を用いて、特別図柄判定テーブルについて説明を行う。なお、図10(A)は、大当り用の特別図柄判定テーブルを示す図である。また、図10(B)は、ハズレ用の特別図柄判定テーブルを示す図である。また、図10(C)は、小当り用の特別図柄判定テーブルを示す図である。
特別図柄判定テーブルは、停止図柄を決定する特別図柄の種別と、特別図柄判定用乱数値と、特別図柄判定の判定結果と、この判定結果を示す停止特図データと、特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄指定コマンドとが対応付けられて規定されている。
また、特別図柄判定テーブルは、メインROM102に格納されており、大当り用の特別図柄判定テーブルと、ハズレ用の特別図柄判定テーブルと、小当り用の特別図柄判定テーブルと、を備えている。
(大当り用の特別図柄判定テーブル)
図10(A)に示す通り、大当り用の特別図柄判定テーブルは、大当りと判定されたときに特別図柄を決定するために用いられるテーブルである。
また、大当り用の特別図柄判定テーブルを用いて特別図柄を決定する場合において、特別図柄の種別が第1特別図柄の場合には、特別図柄「01」、特別図柄「02」、及び特別図柄「03」が決定され得る。
ここで、特別図柄「01」は、「16」回のラウンド遊技からなる第1大当り遊技に対応する特別図柄である。また、特別図柄「02」は、「16」回のラウンド遊技からなる第2大当り遊技に対応する特別図柄である。また、特別図柄「03」は、「2」回のラウンド遊技からなる第3大当り遊技に対応する特別図柄である。
また、大当り用の特別図柄判定テーブルを用いて特別図柄を決定する場合において、特別図柄の種別が第2特別図柄の場合には、特別図柄「04」、及び特別図柄「05」が決定され得る。
ここで、特別図柄「04」は、「16」回のラウンド遊技からなる第1大当り遊技に対応する特別図柄である。また、特別図柄「05」は、「16」回のラウンド遊技からなる第2大当り遊技に対応する特別図柄である。
(ハズレ用の特別図柄判定テーブル)
図10(B)に示す通り、ハズレ用の特別図柄判定テーブルは、ハズレと判定されたときの特別図柄の停止図柄の決定時に参照されるテーブルである。
また、ハズレ用の特別図柄判定テーブルを用いて特別図柄を決定する場合において、特別図柄の種別が第1特別図柄の場合には、特別図柄「00」が決定される。なお、特別図柄「00」は、大当り遊技が実行されないハズレに対応する特別図柄である。
また、ハズレ用の特別図柄判定テーブルを用いて特別図柄を決定する場合において、特別図柄の種別が第2特別図柄の場合には、特別図柄「10」が決定される。なお、特別図柄「10」は、大当り遊技が実行されないハズレに対応する特別図柄である。
なお、第1特別図柄及び第2特別図柄のそれぞれに、ハズレに対応する特別図柄が「1」個ずつ対応付けられているが、第1特別図柄及び第2特別図柄の少なくとも一方に、複数のハズレ特別図柄を対応付けるようにしてもよい。
メインCPU101は、特別図柄判定テーブルを参照し、特別図柄の種別と、特別図柄判定用乱数値と、に基づいて特別図柄の種別、停止特図データ及び特別図柄指定コマンドを判定し、特別図柄指定コマンドを演出制御基板300に対して送信する処理を行う。
ここで、特別図柄判定テーブルの第1の特徴としては、大当り特別図柄の種類、ハズレ特別図柄の種類、小当り特別図柄の種類が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、複雑な遊技性となり過ぎず、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。なお、大当り特別図柄及び小当り特別図柄の少なくとも一方を「1」種類としてもよい。
また、特別図柄判定テーブルの第2の特徴としては、各種大当り特別図柄の選択割合、各種ハズレ図柄の選択割合、各種小当り図柄の選択割合が設定値によって変化せずに一定である点が挙げられる。このようにすることで、遊技者にとって有利な度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなり、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
(小当り用の特別図柄判定テーブル)
図10(C)に示す通り、小当り用の特別図柄判定テーブルは、小当りと判定されたときの特別図柄の停止図柄の決定時に参照されるテーブルである。
また、小当り用の特別図柄判定テーブルを用いて特別図柄を決定する場合において、特別図柄の種別が第1特別図柄の場合には、特別図柄「20」、及び特別図柄「21」が決定され得る。なお、特別図柄「20」、及び特別図柄「21」は、小当り遊技に対応する特別図柄である。
また、小当り用の特別図柄判定テーブルを用いて特別図柄を決定する場合において、特別図柄の種別が第2特別図柄の場合には、特別図柄「30」、及び特別図柄「31」が決定され得る。なお、特別図柄「30」、及び特別図柄「31」は、小当り遊技に対応する特別図柄である。
(特図変動パターン判定テーブル)
次に、図11を用いて、特図変動パターン判定テーブルについて説明を行う。なお、図11は、非時短遊技状態用の特図変動パターン判定テーブルである。
特図変動パターン判定テーブルには、変動表示を行う特別図柄の種別と、大当り判定の判定結果と、特別図柄の判定結果と、リーチ判定用乱数値と、第1特図保留数または第2特図保留数と、特図変動パターン判定用乱数値と、判定結果としての特図変動パターンと、特別図柄の変動時間と、特図変動パターンを示す特図変動パターン指定コマンドとが対応付けられている。
したがって、「特図変動パターン」とは、少なくとも、特別図柄の種別、大当り判定の判定結果、及び特別図柄の変動時間を特定可能なものといえる。また、大当り判定の判定結果がハズレの場合にはリーチ判定用乱数値を参照するが、大当り及び小当りの場合にはリーチ判定用乱数値を参照しないよう構成されている。
なお、特図変動パターン判定テーブルでは、大当り判定の判定結果がハズレの場合において、特図保留数が多くなると、特別図柄の変動時間が短くなるように変動パターンが決定されるようになっている。
メインCPU101は、特図変動パターン判定テーブルを参照し、大当り判定の判定結果、特別図柄の判定結果、リーチ判定用乱数値、第1特図保留数、または第2特図保留数、特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図変動パターン、特別図柄の変動時間及び特図変動パターン指定コマンドを判定し、特図変動パターン指定コマンドを演出制御基板300に送信するようになっている。
また、演出制御基板300は、後述するように、変動パターン指定コマンドに基づいて、演出内容を決定するようになっている。なお、特図パターン判定テーブルの最右欄には、参考として、変動演出で実行可能となる演出内容が記載されている。
変動パターン判定テーブルに示す演出内容として、「通常変動」、「短縮変動」、とは、「3」個の演出図柄71がバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味している。また、短縮変動は、通常変動と比較して短い変動時間で終了することとなる。
また、「リーチ」とは、大当りを報知する演出図柄71の組み合わせの一部が仮停止して、他の演出図柄71が変動を行うような、大当り遊技が実行されることを遊技者に期待させる変動態様を意味する。例えば、大当りを報知する演出図柄71の組み合わせとして「777」の「3」個の演出図柄71の組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に同じ演出図柄71が「7」で仮停止して、中央領域で残りの演出図柄71が変動を行っている態様をいう。
なお、「仮停止」とは、演出図柄71が小さく揺れ動いたり、演出図柄71が小さく変形したりして、遊技者に演出図柄71が停止しているかのように見せている態様をいう。
また、「ノーマルリーチ」とは、左側領域と右側領域に同じ演出図柄71が仮停止し、中央領域で残り「1」個の演出図柄71が変動するリーチを意味しており、大当りの期待度が最も低いリーチとなっている。なお、本実施形態においては、「ノーマルリーチ」によって大当りしないこととなっているが、「ノーマルリーチ」によって大当りするように構成してもよい。
また、「SPリーチ」とは、ノーマルリーチよりも大当りの期待度が高いリーチである。具体的には、「SPリーチ」は、「3」個の演出図柄71が縮小して第1画像表示装置69の隅部に移動し、第1画像表示装置69の表示領域のほぼ全域を用いて大当り遊技が実行されることを遊技者に期待させるリーチ演出をいう。
また、「SPSPリーチ」とは、「SPリーチ」よりも大当りの期待度が高いリーチとなっている。具体的には、「SPSPリーチ」は、「3」個の演出図柄71が縮小して第1画像表示装置69の隅部に移動し、第1画像表示装置69の表示領域のほぼ全域を用いて「SPリーチ」とは異なる特定の演出を行うことにより、大当り遊技が実行されることを遊技者に期待させるリーチ演出をいう。
また、「全回転リーチ」とは、大当り確定となるリーチとなっている。具体的には、「全回転リーチ」は、「3」個の演出図柄71が全て同一で揃った状態で低速に変動し、第1画像表示装置69の表示領域のほぼ全域を用いて行われる特別なリーチ演出をいう。
また、「チャンス演出」とは、大当りとなるか、小当りとなるかを煽る演出である。具体的には、「チャンス演出」は、「3」個の演出図柄71が縮小して第1画像表示装置69の隅部に移動するがリーチ状態とならず、第1画像表示装置69の表示領域のほぼ全域を用いて特殊な演出をいう。
ここで、特図変動パターン判定テーブルの第1の特徴としては、決定される特図変動パターンの種類が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、特図変動パターンから設定値を見破ることが難しくなり、公平な遊技を提供することが可能となる。
特図変動パターン判定テーブルの第2の特徴としては、各特図変動パターンの選択割合が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、特図変動パターンから設定値を見破ることが難しくなり、公平な遊技を提供することが可能となる。
なお、メインROM102には、時短遊技状態における特別図柄の変動パターンの決定時に参照される時短遊技状態用の特図変動パターン判定テーブルも記憶されているが、基本的には非時短遊技状態用の特図変動パターン判定テーブルと同様であるため、図示を省略している。
ただし、非時短遊技状態用の特図変動パターン判定テーブルよりも相対的に短い変動時間が決定され易い点が相違点として挙げられる。このため、非時短遊技状態と時短遊技状態とで特別図柄の変動時間に変化を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特図変動パターンの選択割合を設定値毎に変化させるようにしてもよいし、奇数設定と偶数設定とで変化させるようにしてもよいし、低設定(例えば「1」~「2」)であるか高設定(例えば「3」~「4」)であるかによって変化させるようにしてもよい。
また、設定値毎に専用の特図変動パターンを設けたり、奇数設定及び偶数設定の一方には専用の特図変動パターンを設け、他方には専用の特図変動パターンを設けないようにしたり、低設定及び高設定の一方には専用の特図変動パターンを設け、他方には専用の特図変動パターンを設けないようにしたりしてもよい。
(事前判定テーブル)
次に、図12を用いて、事前判定テーブルについて説明を行う。なお、図12は、非時短遊技状態用の事前判定テーブルである。
事前判定テーブルは、遊技球が第1始動口42や、第2始動口43に入球したことに基づいて、取得した特図判定情報を事前判定する際に参照されるテーブルである。
事前判定テーブルには、特別図柄の種別と、大当り判定結果と、特別図柄判定用乱数値と、リーチ判定用乱数値と、特図変動パターン判定用乱数値と、判定結果としての特図予定変動パターンと、特図予定変動パターンを示す始動口入賞指定コマンドが対応付けられている。
特図判定情報の事前判定では、大当り判定用乱数値によって、大当り、小当り、ハズレの何れであるのかを判定可能であり、特別図柄判定用乱数値によって特別図柄の種類を判定可能であり、リーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数値によって実行予定の特図予定変動パターンの種類を事前に判定可能であるため、始動口入賞指定コマンドから大当り、または小当りであるか否か、特別図柄の種類、特図予定変動パターンを特定することが可能となる。
メインCPU101は、事前判定テーブルを参照し、大当り判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図予定変動パターン及び始動口入賞指定コマンドを判定し、始動口入賞指定コマンドを演出制御基板300に送信する処理を行う。
なお、メインROM102には、時短遊技状態における特別図柄の変動パターンの決定時に参照される時短遊技状態用の特図変動パターン判定テーブルも記憶されている。ここで、時短遊技状態用の事前判定テーブルは、非時短遊技状態用の事前判定テーブルと第1特別図柄に対応する判定情報がない点で相違するが、基本的には非時短遊技状態用の事前判定テーブルと同様であるため、ここでは説明を省略する。
(大入賞口開放態様判定テーブル)
次に、図13を用いて大入賞口開放態様判定テーブルについて説明を行う。
大入賞口開放態様判定テーブルには、特別図柄の停止特図データ、大当り遊技における最大ラウンド遊技回数と、一のラウンド遊技における大入賞口への最大規定個数と、大当り遊技の開始から最初のラウンド遊技を実行するまでのオープニング時間と、各ラウンド遊技で開放する大入賞口の種類、各ラウンド遊技で開放する大入賞口の最大開放回数と、各ラウンド遊技の「1」回の開放に対しての大入賞口の開放時間と、特定領域50が有効となる期間である特定領域有効期間と、ラウンド遊技の終了後に大入賞口を閉鎖するインターバル時間と、最終ラウンド遊技の終了から大当り遊技が終了するまでのエンディング時間が対応付けられている。
メインCPU101は、停止特図データが「01」の場合には、第1大当り遊技を実行し、停止特図データが「02」の場合には、第1大当り遊技よりも遊技者に有利な第2大当り遊技を実行し、停止特図データが「03」の場合には、第1大当り遊技や、第2大当り遊技よりも遊技者に不利な第3大当り遊技を実行する処理を行う。
なお、第1大当り遊技、及び第3大当り遊技は、「2」回目、及び「4」回目のラウンド遊技が第1大入賞口を開放する特定ラウンドとなっている。そして、特定ラウンドにおいて、遊技球が特定領域50に入球すると大当り遊技の終了後が高確率遊技状態に設定されるようになっている。
(遊技状態設定テーブル)
次に、図14を用いて、遊技状態設定テーブルについて説明を行う。
遊技状態設定テーブルは、大当り遊技終了後の遊技状態を設定するためのテーブルである。また、遊技状態設定テーブルは、特別図柄の停止特図データと、大当り当選時の遊技状態を示す当選時状態データと、時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグと、時短遊技状態で実行可能な変動表示の回数を示す時短回数(J)とが対応付けられている。
ここで、「当選時状態データ」とは、大当り当選時の遊技状態を示す情報である。そして、遊技状態は、非時短遊技状態、時短遊技状態、低確率遊技状態及び高確率遊技状態の組み合わせから構成されている。
メインCPU101は、遊技状態設定テーブルを参照し、停止特図データと、当選時状態データとに基づいて、時短遊技フラグと、時短回数(J)を決定する処理を行う。
遊技状態設定テーブルの第1の特徴としては、同じ停止特図データであっても、当選時状態データに基づいて、時短回数(J)を異ならせる場合がある点が挙げられる。
具体的には、停止特図データが「01」の場合において、当選時状態データとして低確非時短遊技状態を示す「00(H)」が記憶されている場合には、大当り遊技の終了時に時短遊技フラグをセットせず、時短回数(J)として「0」回がセットされる。一方で、当選時状態データとして低確時短遊技状態を示す「01(H)」や高確時短遊技状態を示す「02(H)」が記憶されている場合には、大当り遊技の終了時に時短遊技フラグをセットして、時短回数(J)として「100」回がセットされる。これにより、大当り当選時の遊技状態によって時短回数(J)を変化させ、大当り当選時の遊技状態に対する興味を遊技者に持たせることができる。
また、遊技状態設定テーブルの第2の特徴としては、設定される時短遊技フラグの種類が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。これにより、遊技者の有利な度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなるので、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
(主制御基板100におけるメイン処理)
次に、図15を用いて、主制御基板100におけるメイン処理について説明を行う。
(ステップS1)
ステップS1において、メインCPU101は、後で図16を用いて詳述する初期設定処理を行う。当該処理により、設定変更操作に基づき設定値を変更するための設定変更処理や、RWMクリア操作に基づきメインRAM103の所定のRWM領域を初期化するためのRWMクリア処理等を行う。そして、ステップS1の処理が終了すると、ステップS2に処理を移行する。
(ステップS2)
ステップS2において、メインCPU101は、乱数値更新処理を行う。具体的には、メインCPU101は、特別図柄判定用乱数値及びリーチ判定用乱数値を更新し、大当り判定用初期乱数値、特別図柄判定用初期乱数値、当り判定用初期乱数値、普通図柄決定用初期乱数値を更新する処理を行う。そして、ステップS2の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
(ステップS3)
ステップS3において、メインCPU101は、電圧降下を検知したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、電源基板400の電断検出回路401から供給される電源の電圧が降下したことを検知したか否かを判定する処理を行う。そして、電圧降下を検知したと判定された場合(ステップS3=YES)には、ステップS4に処理を移行する。一方で、電圧降下を検知していないと判定された場合(ステップS3=NO)には、ステップS2に処理を移行する。
(ステップS4)
ステップS4において、メインCPU101は、電圧降下が所定期間継続して検知されたか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、電圧降下検知信号が所定期間(例えば「10」ms)継続して入力されているか否かを判定する処理を行う。そして、電圧降下が所定期間継続して検知されたと判定された場合には(ステップS4=YES)、完全なる停電が発生したと判断し、ステップS5に処理を移行する。一方で、電圧降下が所定期間継続して検知されていないと判定された場合には(ステップS4=NO)、供給される電源の電圧が一瞬だけ降下する瞬間停電の可能性があることを想定してステップS3に処理を移行する。
(ステップS5)
ステップS5において、メインCPU101は、割込処理を禁止する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、後で図20を用いて説明を行う主制御基板100におけるタイマ割込処理を禁止する割込禁止を設定する処理を行う。そして、ステップS5の処理が終了すると、ステップS6に処理を移行する。
(ステップS6)
ステップS6において、メインCPU101は、電源遮断指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200に対して電源遮断指定コマンドを送信する処理を行う。これにより、払出制御基板200は、電源遮断指定コマンドを受信したことに基づいて、払出RAM213に記憶されている遊技球の残り払出数を示す残り払出数指定コマンドを主制御基板100に対して送信する処理を行う。そして、ステップS6の処理が終了すると、ステップS7に処理を移行する。
(ステップS7)
ステップS7において、メインCPU101は、残り払出数指定コマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200から残り払出数指定コマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。そして、残り払出数指定コマンドを受信したと判定された場合には(ステップS7=YES)、ステップS9に処理を移行する。一方で、残り払出数指定コマンドを受信していないと判定された場合には(ステップS7=NO)、ステップS8に処理を移行する。
(ステップS8)
ステップS8において、メインCPU101は、待機時間が経過したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200から残り払出数指定コマンドの受信を待機するための待機時間が経過したか否かを判定する処理を行う。そして、待機時間が経過したと判定された場合には(ステップS8=YES)、ステップS9に処理を移行する。一方で、待機時間が経過していないと判定された場合には(ステップS8=NO)、払出制御基板200と正常な通信ができないと想定して、ステップS7に処理を移行する。
(ステップS9)
ステップS9において、メインCPU101は、払出カウンタに払出数を記憶する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、残り払出数指定コマンドを受信している場合には、残り払出数指定コマンドにより特定される残り払出数を払出カウンタに記憶する処理を行う。一方で、残り払出数指定コマンドを受信していない場合には、残り払出数として「0」を記憶する処理を行う。なお、ここで記憶された残り払出数は、後述するタイマ割込の払出制御処理において参照され、電源が復旧した後に残り払出数に応じた払出数指定コマンドが払出制御基板200に送信されることになる。そして、ステップS9の処理が終了すると、ステップS10に処理を移行する。
(ステップS10)
ステップS10において、メインCPU101は、出力ポートをクリアする処理を行う。当該処理により、出力ポートをクリアする処理を行った結果、出力ポートの出力状態が初期化されて各種表示器(例えば、第1特別図柄表示器60や、第2特別図柄表示器61)や、各種駆動源(例えば、第2始動口開閉ソレノイド45や、第1大入賞口開閉ソレノイド48)の動作が停止することになる。そして、ステップS10の処理が終了すると、ステップS11に処理を移行する。
(ステップS11)
ステップS11において、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域のチェックサムを算出し、遊技用RWM領域の所定の領域に記憶する処理を行う。当該処理により、次回の電源ON時にチェックサムによる遊技用RWM領域のデータ異常判定を行うことが可能となる。そして、ステップS11の処理が終了すると、ステップS12に処理を移行する。
(ステップS12)
ステップS12において、メインCPU101は、メインRAM103にバックアップフラグを記憶する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域に、メインRAM103のデータがバックアップされている(電源復旧である)ことを示すバックアップフラグを記憶する処理を行う。そして、ステップS12の処理が終了すると、ステップS13に処理を移行する。
(ステップS13)
ステップS13において、メインCPU101は、RWMアクセスを禁止する処理を行う。当該処理により、メインCPU101は、電源供給が完全に断たれるまで待機することとなる。そして、ステップS13の処理が終了すると、主制御基板100におけるメイン処理を終了する。
(初期設定処理)
次に、図16を用いて、主制御基板100におけるメイン処理のステップS1により行われる初期設定処理のサブルーチンについて説明を行う。
(ステップS1-1)
ステップS1-1において、メインCPU101は、全割込を禁止する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、主制御基板100におけるタイマ割込処理を行うことを禁止する処理を行う。そして、ステップS1-1の処理が終了すると、ステップS1-2に処理を移行する。
(ステップS1-2)
ステップS1-2において、メインCPU101は、メインCPU初期設定処理を行う。具体的には、メインCPU101は、内部機能レジスタ140の設定する処理等を行う。そして、ステップS1-2の処理が終了すると、ステップS1-3に処理を移行する。
(ステップS1-3)
ステップS1-3において、メインCPU101は、他基板起動待ち処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200や、演出制御基板300が主制御基板100から送信されるコマンドを取りこぼさないように、「1」にわたって待機する処理を行う。そして、ステップS1-3の処理が終了すると、ステップS1-4に処理を移行する。
(ステップS1-4)
ステップS1-4において、メインCPU101は、RWMのアクセスを許可する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103のRWM領域へのアクセスを許可する処理を行う。そして、ステップS1-4の処理が終了すると、ステップS1-5に処理を移行する。
(ステップS1-5)
ステップS1-5において、メインCPU101は、発射許可指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、払出制御基板200に対して発射許可指定コマンドに送信する処理を行う。これにより、払出制御部210は、発射ハンドル14による遊技球の発射を許可するための処理を行うこととなる。そして、ステップS1-5の処理が終了すると、ステップS1-6に処理を移行する。
(ステップS1-6)
ステップS1-6において、メインCPU101は、バックアップフラグがあるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域に電源復旧であることを示すバックアップフラグが記憶されているか否かを判定する処理を行う。ここで、バックアップフラグが記憶されている場合には、電源復旧のときであると判定され、バックアップフラグが記憶されていない場合には、初回の電源投入であると判定される。そして、バックアップフラグがあると判定された場合には(ステップS1-6=YES)、ステップS1-7に処理を移行する。一方で、バックアップフラグがあると判定された場合には(ステップS1-6=NO)、ステップS1-8に処理を移行する。
(ステップS1-7)
ステップS1-7において、メインCPU101は、遊技用RWM領域のチェックサム算出処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域のチェックサムを算出することにより、異常があるか否かを判断する処理を行う。そして、ステップS1-7の処理が終了すると、ステップS1-8に処理を移行する。
(ステップS1-8)
ステップS1-8において、メインCPU101は、設定変更操作があったか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定キースイッチ123swがOFF状態からON状態となった後、RWMクリアスイッチ122swがON状態となったか否かを判定する処理を行う。そして、設定変更操作があったと判定された場合には(ステップS1-8=YES)、ステップS1-8に処理を移行する。一方で、設定変更操作がないと判定された場合には(ステップS1-8=NO)、ステップS1-10に処理を移行する。
(ステップS1-9)
ステップS1-9において、メインCPU101は、後で図17を用いて詳述する設定変更処理を行う。当該処理により、設定値を変更する処理が行われる。そして、ステップS1-9の処理が終了すると、ステップS1-13に処理を移行する。
(ステップS1-10)
ステップS1-10において、メインCPU101は、チェックサムが正常であるか否かを判定する。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域にセーブされているチェックサムと、ステップS1-7で算出したチェックサムが一致するか否かを判定する処理を行う。そして、チェックサムが正常であると判定された場合には(ステップS1-10=YES)、ステップS1-11に処理を移行する。一方で、チェックサムが正常ではないと判定された場合には(ステップS1-10=NO)、復帰不可能エラー処理を行う。
ここで、復帰不可能エラー処理では、復帰不可能エラーを示すエラー情報「E」を情報表示器124に表示する処理や、演出制御基板300に復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー指定コマンドを送信する処理、主制御基板100におけるタイマ割込処理を禁止する割込禁止を設定する処理、出力ポートをクリアした後に、遊技情報出力端子板77のセキュリティ信号端子(具体的には、後述の「ピンNo.25」のピンの「5」ビット目)から復帰不可能エラーの発生を示す復帰不可能エラー信号を出力し、電源供給が完全に断たれるまで待機する処理が行われる。これにより、演出制御基板300では、復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー報知を実行するための処理が行われることになる。
また、「復帰不可能エラー」とは、遊技の制御が行われなくなるエラー状態である。ここで、復帰不可能エラーとなった場合には、ステップS1-9の設定変更処理が実行されることにより解除される。このため、復帰不可能エラーが発生した場合には、電源基板400に設けられる電源スイッチをOFFにした後に、設定変更操作を伴わずに電源スイッチをONにしたとしても解除されることがなく、設定変更操作を伴って電源スイッチをONにしなければならない。なお、復帰不可能エラー中においては、各種入力装置(各種スイッチ、各種センサ)からの信号入力の有無を一切監視しないようになっている。
また、「復帰不可能エラー報知」とは、画像表示装置に復帰不可能エラーが発生したことを認識させるための復帰不可能エラー画面(例えば、「復帰不可能エラーです。設定変更を行って下さい」という文字画像が表示される画面)を表示したり、枠用照明装置11や盤用照明装置74を電源断まで所定の発光色(例えば、「赤色」)で全点灯させたり、音声出力装置10から復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー音(「復帰不可能エラーです」という音声と、ブザー音)を電源断まで出力したりすることである。
(ステップS1-11)
ステップS1-11において、メインCPU101は、設定値記憶領域の値が正常であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲内(本実施形態においては、「0」~「3」の範囲内)であるか否かを判定する。そして、設定値記憶領域の値が正常であると判定された場合には(ステップS1-11=YES)、ステップS1-12に処理を移行する。一方で、設定値記憶領域の値が正常ではないと判定された場合には(ステップS1-11=NO)、上述した復帰不可能エラー処理を行う。
(ステップS1-12)
ステップS1-12において、メインCPU101は、RWMクリア操作があったか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、RWMクリアスイッチ122swがON状態であるか否かを判定する処理を行う。そして、RWMクリア操作があった場合には(ステップS1-12=YES)、ステップS1-13に処理を移行する。一方で、RWMクリア操作がない場合には(ステップS1-12=NO)、ステップS1-16に処理を移行する。
(ステップS1-13)
ステップS1-13において、メインCPU101は、後で図18を用いて詳述するRWMクリア処理を行う。当該処理により、遊技用RWM領域の設定値記憶領域以外の領域が初期化されることとなる。そして、ステップS1-13の処理が終了すると、ステップS1-14に処理を移行する。
(ステップS1-14)
ステップS1-14において、メインCPU101は、駆動源初期動作処理を行う。具体的には、メインCPU101は、主制御基板100が遊技の進行に応じて作動させる各種駆動源(例えば、第2始動口開閉ソレノイド45、第1大入賞口開閉ソレノイド48、第2大入賞口開閉ソレノイド54、流路切替ソレノイド55)を所定期間にわたって初期動作させる処理を行う。そして、ステップS1-14の処理が終了すると、ステップS1-15に処理を移行する。
(ステップS1-15)
ステップS1-15において、メインCPU101は、電源投入指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技の制御状態が初期化されたこと、及び現在の遊技状態を示す電源投入指定コマンドを払出制御基板200、及び演出制御基板300に送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300では、遊技の制御状態が初期化されたこと示す電源投入報知を実行するための処理が行われることになる。そして、ステップS1-15の処理が終了すると、ステップS1-22に処理を移行する。
「電源投入報知」とは、遊技の制御状態が初期化されたことを認識させるための電源投入時の初期画面(背景画像と演出図柄71の「135」)を第1画像表示装置69、及び/または第2画像表示装置70に表示したり、枠用照明装置11や盤用照明装置74を所定期間(例えば「60」sec)にわたって所定の発光色(例えば、「白色」)で全点灯させたり、音声出力装置10からRWM領域が初期化されたことを示す電源投入報知音(「RWMがクリアされました」という音声、及びブザー音)を所定期間(例えば、「30」sec)にわたって出力したりすることである。
なお、電源投入報知において、第1画像表示装置69、及び/または第2画像表示装置70に初期画面を表示するのではなく、第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70にRWM領域がクリアされたことを報知する表示を表示するようにしてもよい。
(ステップS1-16)
ステップS1-16において、メインCPU101は、設定確認操作が行われたか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定キースイッチ123swがOFF状態からON状態となったか否かを判定する。そして、設定確認操作が行われたと判定された場合には(ステップS1-16=YES)、ステップS1-17に処理を移行する。一方で、設定確認操作が行われていないと判定された場合には(ステップS1-16=NO)、ステップS1-19に処理を移行する。
(ステップS1-17)
ステップS1-17において、メインCPU101は、後で図19を用いて詳述する設定確認処理を行う。当該処理により、遊技用RWM領域の設定値記憶領域に記憶されている設定値が情報表示器124に表示されることとなる。そして、ステップS1-17の処理が終了すると、ステップS1-18に処理を移行する。
(ステップS1-18)
ステップS1-18において、メインCPU101は、駆動源初期動作処理を行う。具体的には、メインCPU101は、上述したステップS1-14の駆動源初期動作処理と同様の処理を行う。そして、ステップS1-18の処理が終了すると、ステップS1-19に処理を移行する。
(ステップS1-19)
ステップS1-19において、メインCPU101は、RWM領域設定処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域にセーブされているバックアップフラグ及びチェックサムをクリアし、電源復旧時のRWM領域の設定する処理を行う。これにより、遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる。そして、ステップS1-19の処理が終了すると、ステップS1-20に処理を移行する。
(ステップS1-20)
ステップS1-20において、メインCPU101は、電源復旧指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技の制御状態が復旧したこと、及び停電発生前の遊技状態を示す電源復旧指定コマンドを演出制御基板300に対して送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、設定確認報知等を終了させて遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰したことを示す電源復旧報知を実行する処理を行う。そして、ステップS1-20の処理が終了すると、ステップS1-21に処理を移行する。
ここで、「電源復旧報知」とは、画像表示装置に遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰したことを認識させるため電源復旧画面を所定期間(例えば、「30」sec)にわたって表示したり、枠用照明装置11や盤用照明装置74を所定期間(例えば、「60」sec)にわたって所定の発光色(例えば、「白色」)で全点灯させたり、電源が復旧したことを示す電源復旧報知音(ブザー音)を音声出力装置10により所定期間(例えば、「30」sec)にわたって出力したりすることである。
(ステップS1-21)
ステップS1-21において、メインCPU101は、各種コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、各種コマンド(例えば、特図保留数に係る情報を有する特別図柄記憶指定コマンド)を演出制御基板300に対して送信する処理を行う。そして、ステップS1-21の処理が終了すると、ステップS1-22に処理を移行する。
(ステップS1-22)
ステップS1-22において、メインCPU101は、設定値指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値指定コマンドを演出制御基板300に送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、現在の設定値を把握することが可能となる。なお、この設定値指定コマンドは、電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドが送信される前に演出制御基板300に送信してもよい。また、設定値指定コマンドを特別図柄の変動表示の開始毎にも送信してもよいし、大当り遊技の開始毎にも送信してもよい。そして、ステップS1-22の処理が終了すると、ステップS1-23に処理を移行する。
(ステップS1-23)
ステップS1-23において、メインCPU101は、CTC起動処理を行う。具体的には、メインCPU101は、「4」msごとにタイマ割込を発生させるためのCTC108を起動する処理を行う。そして、ステップS1-23の処理が終了すると、ステップS1-24に処理を移行する。
(ステップS1-24)
ステップS1-24において、メインCPU101は、全割込を許可する処理を行う。これにより、主制御基板100におけるタイマ割込処理が行われることとなる。そして、ステップS1-24の処理が終了すると、初期設定処理のサブルーチンを終了し、主制御基板100におけるメイン処理のステップS2に処理を移行する。
(設定変更処理)
次に、図17を用いて、初期設定処理のステップS1-9により行われる設定変更処理のサブルーチンについて説明を行う。
(ステップS1-9-1)
ステップS1-9-1において、メインCPU101は、設定変更中信号出力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技情報出力端子板77のセキュリティ信号端子(具体的には、後述の「ピンNo.25」のピンの「5」ビット目)から設定変更中であることを示す設定変更中信号の出力を開始する。なお、設定変更中信号は、設定変更中である限り継続して出力される。また、設定変更中信号は、設定変更が終了してからも、「200」msの間出力されてから出力が終了されることとなる。そして、ステップS1-9-1の処理が終了すると、ステップS1-9-2に処理を移行する。
(ステップS1-9-2)
ステップS1-9-2において、メインCPU101は、状態確認表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、状態確認表示器68の「1」個のLEDを点灯する処理を行う。これにより、遊技店の店員は、状態確認表示器68を確認することで設定変更中であることを把握することが可能となる。そして、ステップS1-9-2の処理が終了すると、ステップS1-9-3に処理を移行する。
(ステップS1-9-3)
ステップS1-9-3において、メインCPU101は、設定変更指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、演出制御基板300に対して設定変更指定コマンドを送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、設定値の変更中であることを報知するための設定変更報知を実行するための処理を行う。そして、ステップS1-9-3の処理が終了すると、ステップS1-9-4に処理を移行する。
ここで、「設定変更報知」とは、第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70に設定値の変更中であることを示す設定変更中画面を表示したり、枠用照明装置11や盤用照明装置74を設定変更中にわたって所定の発光色(例えば、「白色」)で全点灯させたりすることである。なお、音声出力装置10から設定変更中であることを示す設定変更報知音(例えば、「設定変更中です」という音声)を出力してもよい。これにより、遊技店員が第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70、枠用照明装置11、盤用照明装置74、音声出力装置10を確認することで設定変更中であることを把握することが可能となる。
(ステップS1-9-4)
ステップS1-9-4において、メインCPU101は、設定値記憶領域の設定値を減算し、設定値記憶領域に記憶する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値から「1」減算し、設定値記憶領域に記憶する処理を行う。そして、ステップS1-9-4の処理が終了すると、ステップS1-9-5に処理を移行する。
(ステップS1-9-5)
ステップS1-9-5において、メインCPU101は、設定値記憶領域初期化処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域の設定値記憶領域を初期化する処理を行う。そして、ステップS1-9-5の処理が終了すると、ステップS1-9-6に処理を移行する。
(ステップS1-9-6)
ステップS1-9-6において、メインCPU101は、設定値記憶領域の値が正常であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲内(ステップS1-9-6の処理においては、「0」~「3」の範囲内)であるか否かを判定する。そして、設定値記憶領域の値が正常であると判定された場合には(ステップS1-9-6=YES)、ステップS1-9-8に処理を移行する。一方で、設定値記憶領域の値が正常ではないと判定された場合には(ステップS1-9-6=NO)、ステップS1-9-7に処理を移行する。
(ステップS1-9-7)
ステップS1-9-7において、メインCPU101は、設定値記憶領域の設定値に初期値をセットする処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値に初期値(例えば、「0」)をセットする処理を行う。そして、ステップS1-9-7の処理が終了すると、ステップS1-9-8に処理を移行する。
(ステップS1-9-8)
ステップS1-9-8において、メインCPU101は、設定値表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、現在の設定値を情報表示器124に表示する処理を行う。そして、ステップS1-9-8の処理が終了すると、ステップS1-9-9に処理を移行する。
(ステップS1-9-9)
ステップS1-9-9において、メインCPU101は、設定値更新操作があったか否かを判定する。具体的には、メインCPU101は、RWMクリアスイッチ122swがOFF状態からON状態となったか否かを判定する処理を行う。そして、設定値更新操作があったと判定された場合には(ステップS1-9-9=YES)、ステップS1-9-10に処理を移行する。一方で、設定値更新操作があったと判定された場合には(ステップS1-9-9=NO)、ステップS1-9-13に処理を移行する。
(ステップS1-9-10)
ステップS1-9-10において、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値に「1」加算する処理を行う。そして、ステップS1-9-10の処理が終了すると、ステップS1-9-11に処理を移行する。
(ステップS1-9-11)
ステップS1-9-11において、メインCPU101は、設定値補正処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS1-9-10の処理により加算された設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲(本実施形態では、「0」~「3」)を超えた値(本実施形態では、「4」)となっている場合に、設定値を「0」に補正する処理を行う。一方で、設定値が適正範囲である場合には、設定値を補正することなく設定値補正処理を終了する。そして、ステップS1-9-11の処理が終了すると、ステップS1-9-12に処理を移行する。
(ステップS1-9-12)
ステップS1-9-12において、メインCPU101は、設定値表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、現在の設定値記憶領域に記憶されている設定値を情報表示器124に表示する処理を行う。これにより、遊技店の店員が情報表示器124を確認することで確定前の設定値を把握することが可能となる。そして、ステップS1-9-12の処理が終了すると、ステップS1-9-13に処理を移行する。
(ステップS1-9-13)
ステップS1-9-13において、メインCPU101は、設定値確定操作があったか否かを判定する。具体的には、メインCPU101は、設定キースイッチ123swがON状態からOFF状態となったか否かを判定する処理を行う。そして、設定値確定操作があったと判定された場合には(ステップS1-9-13=YES)、ステップS1-9-14に処理を移行する。一方で、設定値確定操作がされていないと判定された場合には(ステップS1-9-13=NO)、ステップS1-9-9に処理を移行する。
(ステップS1-9-14)
ステップS1-9-14において、メインCPU101は、設定値記憶領域の設定値を加算し、設定値記憶領域に記憶する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値に「1」加算し、設定値記憶領域に記憶する処理を行う。そして、ステップS1-9-14の処理が終了すると、ステップS1-9-15に処理を移行する。
(ステップS1-9-15)
ステップS1-9-15において、メインCPU101は、設定値記憶領域初期化処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域の設定値を初期化する処理を行う。そして、ステップS1-9-15の処理が終了すると、ステップS1-9-16に処理を移行する。
(ステップS1-9-16)
ステップS1-9-16において、メインCPU101は、設定値表示終了処理を行う。具体的には、メインCPU101は、情報表示器124に表示されている設定値の表示を終了する処理を行う。そして、ステップS1-9-16の処理が終了すると、ステップS1-9-17に処理を移行する。
(ステップS1-9-17)
ステップS1-9-17において、メインCPU101は、状態確認表示終了処理を行う。具体的には、メインCPU101は、状態確認表示器68に表示されている設定確認モードの表示を終了する処理を行う。そして、ステップS1-9-17の処理が終了すると、設定変更処理のサブルーチンを終了し、初期設定処理のステップS1-13に処理を移行する。
(RWMクリア処理)
次に、図18を用いて、初期設定処理のステップS1-13により行われるRWMクリア処理のサブルーチンについて説明を行う。
(ステップS1-13-1)
ステップS1-13-1において、メインCPU101は、設定値記憶領域の値が正常であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲内(ステップS1-13-1の処理においては、「0」~「3」の範囲内)であるか否かを判定する。そして、設定値記憶領域の値が正常であると判定された場合には(ステップS1-13-1=YES)、ステップS1-13-2に処理を移行する。一方で、設定値記憶領域の値が正常ではないと判定された場合には(ステップS1-13-1=NO)、上述した復帰不可能エラー処理を行う。
(ステップS1-13-2)
ステップS1-13-2において、メインCPU101は、メインRAM103の遊技用RWM領域の設定値記憶領域以外を初期化する処理を行う。これにより、遊技の進行状態が初期状態に初期化されることになり、RWMクリア前の遊技用RWM領域のデータが引き継がれないこととなる。そして、ステップS1-13-2の処理が終了すると、ステップS1-13-3に処理を移行する。
(ステップS1-13-3)
ステップS1-13-3において、メインCPU101は、RWMクリア信号出力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技情報出力端子板77のセキュリティ信号端子(具体的には、後述の「ピンNo.25」のピンの「5」ビット目)からRWMクリアが行われたことを示すRWMクリア信号を出力するための処理を行う。なお、セキュリティ信号端子から他のセキュリティ信号が出力されていれば、出力されているセキュリティ信号の出力期間の終了後にRWMクリア信号の出力を開始する。そして、ステップS1-13-3の処理が終了すると、ステップS1-13-4に処理を移行する。
(ステップS1-13-4)
ステップS1-13-4において、メインCPU101は、RWMクリア指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、演出制御基板300に対してRWMクリア指定コマンドを送信する処理を行う。そして、ステップS1-13-4の処理が終了すると、RWMクリア処理のサブルーチンを終了する。
(設定確認処理)
次に、図19を用いて、初期設定処理のステップS1-17により行われる設定確認処理のサブルーチンについて説明を行う。
(ステップS1-17-1)
ステップS1-17-1において、メインCPU101は、設定値記憶領域の値が正常であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定値記憶領域に記憶されている設定値が適正範囲内(本実施形態においては、「0」~「3」の範囲内)であるか否かを判定する。そして、設定値記憶領域の値が正常であると判定された場合には(ステップS1-17-1=YES)、ステップS1-17-2に処理を移行する。一方で、設定値記憶領域の値が正常ではないと判定された場合には(ステップS1-17-1=NO)、上述した復帰不可能エラー処理を行う。
(ステップS1-17-2)
ステップS1-17-2において、メインCPU101は、設定確認中信号出力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技情報出力端子板77のセキュリティ信号端子から設定確認中であることを示す設定確認中信号の出力を開始する処理を行う。なお、設定確認中信号は、設定確認中である限り継続して出力される。また、設定確認中信号は、設定確認が終了してからも、「200」msの間出力されてから出力が終了されることとなる。そして、ステップS1-17-2の処理が終了すると、ステップS1-17-3に処理を移行する。
(ステップS1-17-3)
ステップS1-17-3において、メインCPU101は、状態確認表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、状態確認表示器68の「1」個のLEDを点灯する処理を行う。これにより、遊技店の店員が状態確認表示器68を確認することで設定確認中であることを把握することが可能となる。そして、ステップS1-17-3の処理が終了すると、ステップS1-17-4に処理を移行する。
(ステップS1-17-4)
ステップS1-17-4において、メインCPU101は、設定確認指定コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定確認指定コマンドを演出制御基板300に送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、設定確認が行われていることを報知するための設定確認報知を実行する処理を行う。そして、ステップS1-17-4の処理が終了すると、ステップS1-17-5に処理を移行する。
ここで、「設定確認報知」とは、第1画像表示装置69や第2画像表示装置70に設定確認中であることを示す設定確認中画面を表示したり、枠用照明装置11や盤用照明装置74を設定確認中にわたって所定の発光色(例えば、「白色」)で全点灯させたりすることである。なお、音声出力装置10から設定確認中であることを示す設定確認報知音(例えば、「設定値の確認中です」という音声)を出力してもよい。これにより、遊技店の店員が第1画像表示装置69、第2画像表示装置70、枠用照明装置11、盤用照明装置74や音声出力装置10を確認することで設定確認中であることを把握することが可能となる。
(ステップS1-17-5)
ステップS1-17-5において、メインCPU101は、設定値表示処理を行う。具体的には、メインCPU101は、現在の設定値を情報表示器124に表示する処理を行う。これにより、遊技店の店員が情報表示器124を確認することで現在の設定値を把握することが可能となる。そして、ステップS1-17-5の処理が終了すると、ステップS1-17-6に処理を移行する。
(ステップS1-17-6)
ステップS1-17-6において、メインCPU101は、設定確認終了操作を検出したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、設定キースイッチ123swがON状態からOFF状態となったか否かを判定する処理を行う。そして、設定確認終了操作を検出したと判定された場合には(ステップS1-17-6=YES)、ステップS1-17-7に処理を移行する。一方で、設定確認終了操作を検出していないと判定された場合には(ステップS1-17-6=NO)、設定確認終了操作が検出されるまで、ステップS1-17-6の処理を繰り返し行う。
(ステップS1-17-7)
ステップS1-17-7において、メインCPU101は、設定値表示終了処理を行う。当該処理において、メインCPU101は、情報表示器124に表示されている設定値の表示を終了する処理を行う。そして、ステップS1-17-7の処理が終了すると、ステップS1-17-8に処理を移行する。
(ステップS1-17-8)
ステップS1-17-8において、メインCPU101は、状態確認表示終了処理を行う。具体的には、メインCPU101は、状態確認表示器68の点灯しているLEDを消灯する処理を行う。そして、ステップS1-17-8の処理が終了すると、設定確認処理のサブルーチンを終了し、初期設定処理のステップS1-18に処理を移行する。
(主制御基板100におけるタイマ割込処理)
次に、図20を用いて、主制御基板100におけるタイマ割込処理について説明を行う。なお、主制御基板100におけるタイマ割込処理は、主制御基板100におけるメイン処理に対して、「4」msごとに割り込んで行われる処理である。
(ステップS101)
ステップS101において、メインCPU101は、レジスタを退避する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる処理を行う。そして、ステップS101の処理が終了すると、ステップS102に処理を移行する。
(ステップS102)
ステップS102において、メインCPU101は、時間制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、特別図柄の停止時間や大入賞口の開放時間等の各種タイマカウンタを更新する処理を行う。そして、ステップS102の処理が終了すると、ステップS103に処理を移行する。
(ステップS103)
ステップS103において、メインCPU101は、特定乱数値更新処理を行う。具体的には、メインCPU101は、大当り判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当り判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値の更新を行う。そして、ステップS103の処理が終了すると、ステップS104に処理を移行する。
(ステップS104)
ステップS104において、メインCPU101は、初期乱数値更新処理を行う。具体的には、メインCPU101は、大当り判定用初期乱数値、特別図柄判定用初期乱数値、当り判定用初期乱数値、普通図柄決定用初期乱数値を更新する処理を行う。そして、ステップS104の処理が終了すると、ステップS105に処理を移行する。
(ステップS105)
ステップS105において、メインCPU101は、後で図21を用いて詳述する入力制御処理を行う。当該処理により、第1一般入賞口検出スイッチ37sw、第2一般入賞口検出スイッチ38sw、第3一般入賞口検出スイッチ39sw、第4一般入賞口検出スイッチ40sw、ゲート検出スイッチ41sw、第1始動口検出スイッチ42sw、第2始動口検出スイッチ43sw、第1大入賞口検出スイッチ46sw、特定領域検出スイッチ50sw、及び第2大入賞口検出スイッチ52swが遊技球の入球、または通過を検出した場合の処理が行われる。そして、ステップS105の処理が終了すると、ステップS106に処理を移行する。
(ステップS106)
ステップS106において、メインCPU101は、特図特電制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第1始動口42又は第2始動口43に遊技球が入球したことに基づいて取得された特図判定情報を判定する処理や、第1特別図柄又は第2特別図柄を変動表示する処理、第1大入賞口46、第2大入賞口52を開閉する処理、遊技状態を設定する処理等を行う。そして、ステップS106の処理が終了すると、ステップS107に処理を移行する。
(ステップS107)
ステップS107において、メインCPU101は、普図普電制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、普図ゲート41に遊技球が通過したことに基づいて取得された普図判定情報を判定する処理や、普通図柄を変動表示する処理、第2始動口開閉部材44を開閉する処理等を行う。そして、ステップS107の処理が終了すると、ステップS108に処理を移行する。
(ステップS108)
ステップS108において、メインCPU101は、払出制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されている各種の賞球カウンタを参照し、各種入賞口(例えば、「一般入賞口」、「始動口」、「大入賞口」)に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板200に対して送信する処理を行う。これにより、払出制御基板200は、払出装置84から賞球を払い出す処理を実行することとなる。そして、ステップS108の処理が終了すると、ステップS109に処理を移行する。
(ステップS109)
ステップS109において、メインCPU101は、異常判定処理を行う。具体的には、メインCPU101は、各種エラーが発生したか否かを判定し、発生したエラーに対応するエラー指定コマンドを演出制御基板300に対して送信する処理を行う。これにより、演出制御基板300は、発生したエラーを報知する処理を実行することになる。そして、ステップS109の処理が終了すると、ステップS110に処理を移行する。
ここで、各種エラーの一例として、普図当り遊技中でないときに、遊技球が第2始動口43に入球したり、特別遊技中でないときに遊技球が大入賞口に入球したりする不正入賞エラーや、各種入賞口に入球した遊技球の数と入賞球を流下させる入賞球流路から排出される遊技球の数が一致しない異常入賞エラー、磁気検出センサ56sによって異常な磁気が所定期間にわたって検出される磁気エラー、電波検出センサ57sによって異常な電波が所定期間にわたって検出される電波エラー、第2開放検出スイッチ27swがOFF状態からON状態になる扉開放エラー、遊技の制御が行われている間にRWMクリアスイッチ122swや、設定キースイッチ123swが操作される操作エラー等が挙げられる。
(ステップS110)
ステップS110において、メインCPU101は、データ作成処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技情報出力端子板77から出力される外部出力データ、第2始動口開閉ソレノイド45に出力する始動口開閉データ、「大入賞口開閉ソレノイド」に出力する大入賞口開閉データ、「特別図柄表示器」に出力する特別図柄表示データ、「普通図柄表示器」に出力する普通図柄表示データ、「特別図柄保留表示器」に出力する特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データなどのデータを作成する処理を行う。そして、ステップS110の処理が終了すると、ステップS111に処理を移行する。
(ステップS111)
ステップS111において、メインCPU101は、出力制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS110のデータ作成処理により作成した外部情報データ、始動口開閉データ、及び大入賞口開閉データなどの信号を出力させるポート出力処理や、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データなどの信号を出力させる表示出力処理、払出制御基板200の払出状態を確認するための払出状態確認指定コマンドを払出制御基板200に送信する処理、賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板200に送信する処理を行う。これにより、払出制御基板200は、払出装置84から賞球を払い出す処理を行うこととなる。そして、ステップS111の処理が終了すると、ステップS112に処理を移行する。
(ステップS112)
ステップS112において、メインCPU101は、情報プログラム呼出時処理を行う。具体的には、メインCPU101は、まず、割込処理を禁止する処理を行う。次に、メインCPU101は、フラグレジスタを遊技用RWM領域に退避し、CALL命令によって対象となる情報用プログラムを呼び出す処理を行う。そして、ステップS112の処理が終了すると、ステップS113に処理を移行する。
ここで、「情報用プログラム」とは、ステップS113の遊技球計数処理を行うためのプログラムや、ステップS114の通常ベース値算出処理を行うためのプログラム、ステップS115の通常ベース値表示データ設定処理を行うためのプログラム、ステップS116の試験データ作成処理を行うためのプログラム、ステップS117の出力制御処理を行うためのプログラムをいう。
(ステップS113)
ステップS113において、メインCPU101は、遊技球計数処理を行う。具体的には、メインCPU101は、通常遊技状態において、第1一般入賞口37~第4一般入賞口40、第1始動口42、第2始動口43、第1大入賞口46、第2大入賞口52に遊技球が入球した際に払い出される通常中払出数と、通常遊技状態中において、アウト球検出スイッチ32swにより検出された遊技球数である通常中アウト数と、遊技状態に関係なく、アウト球検出スイッチ32swにより検出された遊技球数である総アウト数とを計数する処理を行う。そして、ステップS113の処理が終了すると、ステップS114に処理を移行する。
なお、総アウト数、通常中払出数、及び、通常中アウト数については、設定値とは無関係な遊技情報となっている。このため、これらを計数しておくことで設定値の影響を排除した性能情報(後述する「通常ベース値」)を算出することが可能となり、遊技機1の性能を把握するのに役立てることが可能となる。
(ステップS114)
ステップS114において、メインCPU101は、通常ベース値算出処理を行う。具体的には、メインCPU101は、総アウト数によって区切られる現在の遊技区間における通常ベース値を算出する処理を行うとともに、情報用RWM領域に設定されるベース記憶領域の第1領域に小数点第一位で四捨五入した通常ベース値を記憶する処理を行う。ここで、通常ベース値は、通常中払出数を通常中アウト数で除算した値に、「100」を乗算した値をいう。そして、ステップS114の処理が終了すると、ステップS115に処理を移行する。
なお、遊技区間は、総アウト数が「6」万個となる毎に更新されるようになっており、ベース記憶領域は、現在の遊技区間における通常ベース値が記憶される第1領域と、「1」回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第2領域と、「2」回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第3領域と、「3」回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第4領域とが設けられており、現在の通常ベース値を含む「4」個の遊技区間のベース値がそれぞれの領域に記憶されることになる。
(ステップS115)
ステップS115において、メインCPU101は、通常ベース値表示データ設定処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS114の通常ベース値算出処理により算出され、ベース記憶領域に記憶されている「4」個の遊技区間分の通常ベース値を、「5」secごとに切り替えながら情報表示器124に表示させるための通常ベース値表示データを設定する処理を行う。そして、ステップS115の処理が終了すると、ステップS116に処理を移行する。
(ステップS116)
ステップS116において、メインCPU101は、試験データ作成処理を行う。具体的には、メインCPU101は、遊技機1の試験を行う際に使用する試験設備に出力する試験データを作成する処理を行う。そして、ステップS116の処理が終了すると、ステップS117に処理を移行する。
(ステップS117)
ステップS117において、メインCPU101は、出力制御処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS115の通常ベース値表示データ設定処理で設定した通常ベース値表示データ等の信号を各種表示器に出力させる処理や、ステップS116の試験データ作成処理により作成した試験データに係る信号を出力する処理を行う。そして、ステップS117の処理が終了すると、ステップS118に処理を移行する。
(ステップS118)
ステップS118において、メインCPU101は、遊技用プログラム復帰時処理を行う。具体的には、メインCPU101は、フラグレジスタを遊技用RWM領域から復帰し、割込を許可して遊技用プログラムに復帰する処理を行う。そして、ステップS118の処理が終了すると、ステップS119に処理を移行する。
(ステップS119)
ステップS119において、メインCPU101は、レジスタを復帰する処理を行う。具体的には、メインCPU101は、ステップS101の処理により退避した情報を、メインCPU101のレジスタに復帰させる処理を行う。そして、ステップS119の処理が終了すると、主制御基板100におけるタイマ割込処理を終了する。
(入力制御処理)
次に、図21を用いて、主制御基板100におけるタイマ割込処理のステップS105により行われる入力制御処理のサブルーチンについて説明を行う。
(ステップS105-1)
ステップS105-1において、メインCPU101は、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第1一般入賞口検出スイッチ37sw、第2一般入賞口検出スイッチ38sw、第3一般入賞口検出スイッチ39sw、または第4一般入賞口検出スイッチ40swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第1一般入賞口37、第2一般入賞口38、第3一般入賞口39、または第4一般入賞口40に入球したか否かを判定し、払出装置84により賞球を払い出すための処理を行う。そして、ステップS105-1の処理が終了すると、ステップS105-2に処理を移行する。
(ステップS105-2)
ステップS105-2において、メインCPU101は、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第1大入賞口検出スイッチ46sw、または第2大入賞口検出スイッチ52swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第1大入賞口46、または第2大入賞口52に入球したか否かを判定し、払出装置84により賞球を払い出すための処理を行う。そして、ステップS105-2の処理が終了すると、ステップS105-3に処理を移行する。
(ステップS105-3)
ステップS105-3において、メインCPU101は、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第1始動口検出スイッチ42swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第1始動口42に入球したか否かを判定し、払出装置84から賞球を払い出すための処理を行うとともに、特図判定情報を取得して記憶する処理を行う。そして、ステップS105-3の処理が終了すると、ステップS105-4に処理を移行する。
(ステップS105-4)
ステップS105-4において、メインCPU101は、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。具体的には、メインCPU101は、第2始動口検出スイッチ43swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第2始動口43に入球したか否かを判定し、払出装置84から賞球を払い出すための処理を行うとともに、特図判定情報を取得して記憶する処理を行う。そして、ステップS105-4の処理が終了すると、ステップS105-5に処理を移行する。
(ステップS105-5)
ステップS105-5において、メインCPU101は、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。ゲート検出スイッチ41swから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が普図ゲート41を通過したか否かを判定し、普図判定情報を取得して記憶するための処理を行う。そして、ステップS105-5の処理が終了すると、ステップS105-6に処理を移行する。
(ステップS105-6)
ステップS105-6において、メインCPU101は、特定領域検出スイッチ入力処理を行う。特定領域検出スイッチ50swからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が特定領域50を通過したか否かを判定して、所定のデータをセットする処理を行う。そして、ステップS105-6の処理が終了すると、入力制御処理のサブルーチンを終了し、主制御基板100におけるタイマ割込処理のステップS106に処理を移行する。
(演出制御基板300におけるメイン処理)
次に、図22を用いて、演出制御基板300におけるメイン処理について説明を行う。
(ステップS201)
ステップS201において、サブCPU311は、全割込を禁止する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、演出制御基板300におけるタイマ割込処理を行うことを禁止する処理を行う。そして、ステップS201の処理が終了すると、ステップS202に処理を移行する。
(ステップS202)
ステップS202において、サブCPU311は、サブCPU初期設定処理を行う。具体的には、サブCPU311は、内蔵レジスタの設定などの処理を行う。そして、ステップS202の処理が終了すると、ステップS203に処理を移行する。
(ステップS203)
ステップS203において、サブCPU311は、RWMアクセス許可を行う。具体的には、サブCPU311は、サブRAM313のRWM領域へのアクセスを許可する処理を行う。そして、ステップS203の処理が終了すると、ステップS204に処理を移行する。
(ステップS204)
ステップS204において、サブCPU311は、全RWM領域を初期化する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、サブRAM313のワーク領域、スタック領域、及び未使用領域を初期化する処理を行う。そして、ステップS204の処理が終了すると、ステップS205に処理を移行する。
(ステップS205)
ステップS205において、サブCPU311は、CTC起動処理を行う。具体的には、サブCPU311は、「4」msごとにタイマ割込を発生させるためのCTCを起動する処理を行う。そして、ステップS205の処理が終了すると、ステップS206に処理を移行する。
(ステップS206)
ステップS206において、サブCPU311は、全割込を許可する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、全割込を許可することにより、演出制御基板300におけるタイマ割込処理を行う。そして、ステップS206の処理が終了すると、ステップS207に処理を移行する。
(ステップS207)
ステップS207において、サブCPU311は、サブ乱数更新処理を行う。具体的には、サブCPU311は、サブRAM313のRWM領域に記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。そして、ステップS207の処理が終了すると、ステップS207の処理を繰り返し行う。
(演出制御基板300におけるタイマ割込処理)
次に、図23を用いて、演出制御基板300におけるタイマ割込処理について説明を行う。
(ステップS301)
ステップS301において、サブCPU311は、レジスタを退避する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、レジスタに格納されている情報をサブRAM313のRWM領域のスタック領域に退避させる処理を行う。そして、ステップS301の処理が終了すると、ステップS302に処理を移行する。
(ステップS302)
ステップS302において、サブCPU311は、タイマ更新処理を行う。具体的には、サブCPU311は、演出の実行に必要な各種タイマカウンタを更新する処理を行う。そして、ステップS302の処理が終了すると、ステップS303に処理を移行する。
(ステップS303)
ステップS303において、サブCPU311は、コマンド解析処理を行う。具体的には、サブCPU311は、主制御基板100や、払出制御基板200から送信され、サブRAM313のRWM領域の受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。そして、ステップS303の処理が終了すると、ステップS304に処理を移行する。
(ステップS304)
ステップS304において、サブCPU311は、客待ち制御処理を行う。具体的には、サブCPU311は、特別図柄の変動表示や特別遊技が実行されていない客待ち状態において、客待ち時間(例えば、「60」ms)が経過したか否かの判定を行い、客待ち時間が経過したことに基づいて、遊技者の遊技意欲を掻き立てるための客待ち演出を実行するための処理を行う。そして、ステップS304の処理が終了すると、ステップS305に処理を移行する。
(ステップS305)
ステップS305において、サブCPU311は、操作系演出実行処理を行う。具体的には、サブCPU311は、変動演出中に発生する有効期間において、演出ボタン17の操作を促す促進演出を実行し、この有効期間中の演出ボタン17の操作に応じて、大当り遊技が実行される期待度を示唆する(大当り遊技が実行されることを期待させる)操作系の大当り予告演出を実行するための処理を行う。そして、ステップS305の処理が終了すると、ステップS306に処理を移行する。
ここで、「操作系の大当り予告演出」としては、第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70に表示されるセリフの種類や表示態様によって大当り遊技が実行される期待度を示唆するセリフ予告演出、第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70で実行されるルーレットの結果によって大当り遊技が実行される期待度を示唆するルーレット予告演出、第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70に表示されるカットイン画像の種類や表示態様によって大当り遊技が実行される期待度を示唆するカットイン予告演出、大当り遊技が実行される期待度が「100」%の成功演出、または大当り遊技が実行される期待度が「0」%の失敗演出によって特別遊技が実行されるか否かを示唆する当落決め演出の「4」種類が挙げられる。
(ステップS306)
ステップS306において、サブCPU311は、ランプ発行演出実行処理を行う。具体的には、サブCPU311は、第1画像表示装置69や、第2画像表示装置70に表示される保留アイコンや、当該アイコンの表示態様の変化に応じて始動口ランプ75の発光態様を変化させることで大当り遊技が実行される期待度を示唆するランプ発光演出を実行するための処理を行う。そして、ステップS306の処理が終了すると、ステップS307に処理を移行する。
(ステップS307)
ステップS307において、サブCPU311は、演出モード更新処理を行う。具体的には、サブCPU311は、音声出力装置10、第1画像表示装置69、第2画像表示装置70等における演出要素(例えば、背景画像、演出画像、演出音)が規定される演出モード(演出ステージ)の更新条件(例えば、遊技状態の変化、モード更新抽選の当選、結果がハズレとなるSPリーチ、またはSPSPリーチ演出の実行等)が成立したか否かを判定し、更新条件が成立した場合に演出モードを複数の演出モードの何れかに更新するための処理を行う。そして、ステップS307の処理が終了すると、ステップS308に処理を移行する。
ここで、「演出モード」は、低確非時短遊技状態において設定される演出モードA~演出モードCと、低確時短遊技状態において設定される演出モードD~演出モードEと、高確時短遊技状態において設定される演出モードF~演出モードGとが設けられている。
なお、電源ON時において、低確非時短遊技状態に制御される場合(例えば、設定変更後、RWMクリア後、設定確認後)に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードAとなっており、電源ON時において低確時短遊技状態に制御される場合に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードDとなっており、電源ON時において高確時短遊技状態に制御される場合に最初に設定される演出モードは、演出モードFとなっている。
(ステップS308)
ステップS308において、サブCPU311は、出力制御処理を行う。具体的には、サブCPU311は、サブRAM313の送信バッファにセットされている各種コマンドを統括制御部330やランプ制御部360に送信するための処理を行う。そして、ステップS308の処理が終了すると、ステップS309に処理を移行する。
(ステップS309)
ステップS309において、サブCPU311は、レジスタを復帰する処理を行う。具体的には、サブCPU311は、上述したステップS301の処理により、サブRAM313のRWM領域に退避したレジスタを復帰する処理を行う。そして、ステップS309の処理が終了すると、演出制御基板300におけるタイマ割込処理を終了する。
(ピンアサイン)
次に、図24を用いて、ピンアサインについて説明を行う。
図24に示す通り、本実施形態においては、「ピンNo.1」から、「ピンNo.64」の計「64」個のピンが設けられている。このため、以下において、各ピンについて説明を行う。なお、一部のピンについては説明を省略する。
(ピンNo.1)
「ピンNo.1」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
(ピンNo.2)
「ピンNo.2」のピンには、「A0」が割り当てられている。ここで、「A0」は、アドレスバスの機能を有する。また、「ピンNo.2」のピンは、後述する拡張モードにおいてデコードされ、拡張される「CS16」から「CS23」を指定するためのチップセレクト端子としての機能も有する。
(ピンNo.4)
「ピンNo.4」のピンには、「A1」が割り当てられている。ここで、「A1」は、アドレスバスの機能を有する。また、「ピンNo.4」のピンは、後述する拡張モードにおいてデコードされ、拡張される「CS16」から「CS23」を指定するためのチップセレクト端子としての機能も有する。
(ピンNo.6)
「ピンNo.6」のピンには、「A2」が割り当てられている。ここで、「A2」は、アドレスバスの機能を有する。また、「ピンNo.6」のピンは、後述する拡張モードにおいてデコードされ、拡張される「CS16」から「CS23」を指定するためのチップセレクト端子としての機能も有する。
(ピンNo.16)
「ピンNo.16」のピンには、「VDD」が割り当てられている。ここで、「VDD」は、システム用電源の機能を有する。
(ピンNo.19)
「ピンNo.19」のピンには、「VDD」が割り当てられている。ここで、「VDD」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
(ピンNo.21)
「ピンNo.21」のピンには、「CS15」と、「IOP15」とが割り当てられている。ここで、「CS15」は、チップセレクト機能を有しており、後述する拡張モード時に使用される。また、「IOP15」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS15」と、「IOP15」とを選択可能となっている。
(ピンNo.23)
「ピンNo.23」のピンには、「CS14」と、「IOP14」と、「SPISA0」とが割り当てられている。ここで、「CS14」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP14」は、汎用入出力機能を有し、「SPISA0」は、第1SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「CS14」と、「IOP14」と、「SPISA0」とを選択可能となっている。
(ピンNo.25)
「ピンNo.25」のピンには、「CS13」と、「IOP13」と、「SPITXA」とが割り当てられている。ここで、「CS13」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP13」は、汎用入出力機能を有し、「SPITXA」は、第1SPI通信用送信出力機能を有する。そして、「CS13」と、「IOP13」と、「SPITXA」とを選択可能となっている。
(ピンNo.26)
「ピンNo.26」のピンには、「SIORX0」が割り当てられている。ここで、「SIORX0」は、非同期シリアル通信用受信入力機能を有する。
(ピンNo.27)
「ピンNo.27」のピンには、「CS12」と、「IOP12」と、「SPICKA」とが割り当てられている。ここで、「CS12」は、チップセレクト機能を有している。また、「IOP12」は、汎用入出力機能を有し、「SPICKA」は、第1SPI通信用クロック出力機能を有する。そして、「CS12」と、「IOP12」と、「SPICKA」とを選択可能となっている。
(ピンNo.28)
「ピンNo.28」のピンには、「SIOTX0」と、「OTP0」とが割り当てられている。ここで、「SIOTX0」は、非同期シリアル通信用送信出力機能を有する。また、「OTP0」は、汎用出力機能を有する。そして、「SIOTX0」と、「OTP0」とを選択可能となっている。
(ピンNo.29)
「ピンNo.29」のピンには、「CS11」と、「IOP11」と、「SPISA1」とが割り当てられている。ここで、「CS11」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP11」は、汎用入出力機能を有し、「SPISA1」は、第1SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「CS11」と、「IOP11」と、「SPISA1」とを選択可能となっている。
(ピンNo.30)
「ピンNo.30」のピンには、「SIOTX1」と、「OTP1」とが割り当てられている。ここで、「SIOTX1」は、非同期シリアル通信用送信出力機能を有する。また、「OTP1」は、汎用出力機能を有する。そして、「SIOTX1」と、「OTP1」とを選択可能となっている。
(ピンNo.31)
「ピンNo.31」のピンには、「CS10」と、「IOP10」と、「SPISA2」とが割り当てられている。ここで、「CS10」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP10」は、汎用入出力機能を有し、「SPISA2」は、第1SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「CS10」と、「IOP10」と、「SPISA2」とを選択可能となっている。
(ピンNo.32)
「ピンNo.32」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
(ピンNo.33)
「ピンNo.33」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
(ピンNo.34)
「ピンNo.34」のピンには、「IOP16」と、「SPISB0」とが割り当てられている。ここで、「IOP16」は、汎用入出力機能を有する。また、「SPISB0」は、第2SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「IOP16」と、「SPISB0」とを選択可能となっている。
(ピンNo.35)
「ピンNo.35」のピンには、「CS9」と、「IOP9」と、「SPISA3」とが割り当てられている。ここで、「CS9」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP9」は、汎用入出力機能を有し、「SPISA3」は、第1SPI通信用チップ選択機能を有する。そして、「CS9」と、「IOP9」と、「SPISA3」とを選択可能となっている。
(ピンNo.37)
「ピンNo.37」のピンには、「CS8」と、「IOP8」とが割り当てられている。ここで、「CS8」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP8」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS8」と、「IOP8」とを選択可能となっている。
(ピンNo.38)
「ピンNo.38」のピンには、「OTP3」と、「SPICKB」とが割り当てられている。ここで、「OTP3」は、汎用出力機能を有する。また、「SPICKB」は、第2SPI通信用クロック出力機能を有する。そして、「OTP3」と、「SPICKB」とを選択可能となっている。
(ピンNo.39)
「ピンNo.39」のピンには、「CS7」と、「IOP7」とが割り当てられている。ここで、「CS7」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP7」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS7」と、「IOP7」とを選択可能となっている。
(ピンNo.41)
「ピンNo.41」のピンには、「CS6」と、「IOP6」とが割り当てられている。ここで、「CS6」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP6」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS6」と、「IOP6」とを選択可能となっている。
(ピンNo.43)
「ピンNo.43」のピンには、「CS5」と、「IOP5」とが割り当てられている。ここで、「CS5」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP5」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS5」と、「IOP5」とを選択可能となっている。
(ピンNo.45)
「ピンNo.45」のピンには、「CS4」と、「IOP4」とが割り当てられている。ここで、「CS4」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP4」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS4」と、「IOP4」とを選択可能となっている。
(ピンNo.46)
「ピンNo.46」のピンには、「VDD」が割り当てられている。ここで、「VDD」は、システム用電源の機能を有する。
(ピンNo.47)
「ピンNo.47」のピンには、「CS3」と、「IOP3」とが割り当てられている。ここで、「CS3」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP3」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS3」と、「IOP3」とを選択可能となっている。
(ピンNo.54)
「ピンNo.54」のピンには、「IOP17」と、「SPITXB」とが割り当てられている。ここで、「IOP17」は、汎用入出力機能を有する。また、「SPITXB」は、第2SPI通信用送信出力機能を有する。そして、「IOP17」と、「SPITXB」とを選択可能となっている。
(ピンNo.56)
「ピンNo.56」のピンには、「IOP18」と、「SPIRXA」とが割り当てられている。ここで、「IOP18」は、汎用入出力機能を有する。また、「SPIRXA」は、第1SPI通信用受信入力機能を有する。そして、「IOP18」と、「SPIRXA」とを選択可能となっている。
(ピンNo.57)
「ピンNo.57」のピンには、「CS2」と、「IOP2」とが割り当てられている。ここで、「CS2」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP2」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS2」と、「IOP2」とを選択可能となっている。
(ピンNo.59)
「ピンNo.59」のピンには、「CS1」と、「IOP1」とが割り当てられている。ここで、「CS1」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP1」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS1」と、「IOP1」とを選択可能となっている。
(ピンNo.60)
「ピンNo.60」のピンには、「VCAP」が割り当てられている。ここで、「VCAP」は、メインRAM103のバックアップ用電源の機能を有する。
(ピンNo.61)
「ピンNo.61」のピンには、「CS0」と、「IOP0」とが割り当てられている。ここで、「CS0」は、チップセレクト機能を有する。また、「IOP0」は、汎用入出力機能を有する。そして、「CS0」と、「IOP0」とを選択可能となっている。
(ピンNo.62)
「ピンNo.62」のピンには、「VDD」が割り当てられている。ここで、「VDD」は、システム用電源の機能を有する。
(ピンNo.63)
「ピンNo.63」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
(ピンNo.64)
「ピンNo.64」のピンには、「VSS」が割り当てられている。ここで、「VSS」は、電圧の基準を決定するGND(グランド)機能を有する。
なお、図24に示す通り、チップセレクト機能と、汎用入出力機能と、SPI通信機能とを選択可能なピン(具体的には、「ピンNo.23」のピンと、「ピンNo.25」のピンと、「ピンNo.27」のピンと、「ピンNo.29」のピンと、「ピンNo.31」のピンと、「ピンNo.35」のピン)は、主制御基板100の一の長手方向に集約している。
(使用ピン一覧)
次に、図25を用いて、使用ピン一覧について説明を行う。
本実施形態においては、図24で説明した機能を選択可能なピンについては、何れかの機能を選択可能となっている。このため、以下において、図25を用いて使用するピンについて説明を行う。
図25の「No.1」には、「ピンNo.21」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.21」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS15)と、汎用入出力機能(IOP15)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.21」のピンは、チップセレクト機能(CS15)が選択される。具体的には、「ピンNo.21」のピンは、後述する拡張モードが選択される際に用いられる。
図25の「No.2」には、「ピンNo.23」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.23」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS14)と、汎用入出力機能(IOP14)と、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.23」のピンは、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0)が選択される。具体的には、「ピンNo.23」のピンは、遊技情報出力端子板77と、各種ソレノイドとを制御するためのチップ選択に用いられる。
図25の「No.3」には、「ピンNo.25」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.25」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS13)と、汎用入出力機能(IOP13)と、第1SPI通信用送信出力機能(SPITXA)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.25」のピンは、第1SPI通信用送信出力機能(SPITXA)が選択される。具体的には、「ピンNo.25」のピンは、遊技情報出力端子板77と、各種ソレノイドとに対する制御データの送信に用いられる。
図25の「No.4」には、「ピンNo.27」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.27」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS12)と、汎用入出力機能(IOP12)と、第1SPI通信用クロック出力機能(SPICKA)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.27」のピンは、第1SPI通信用クロック出力機能(SPICKA)が選択される。具体的には、「ピンNo.27」のピンは、遊技情報出力端子板77と、各種ソレノイドとを制御するためのクロック出力に用いられる。
図25の「No.5」には、「ピンNo.28」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.28」のピンは、上述した通り、非同期シリアル通信用送信出力機能(SIOTX0)と、汎用出力機能(OTP0)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.28」のピンは、非同期シリアル通信用送信出力機能(SIOTX0)が選択される。具体的には、「ピンNo.28」のピンは、主制御基板100と、演出制御基板300との非同期シリアル通信に用いられる。
図25の「No.6」には、「ピンNo.29」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.29」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS11)と、汎用入出力機能(IOP11)と、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA1)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.29」のピンは、チップセレクト機能(CS11)が選択される。なお、「ピンNo.29」のピンについては、後で図26を用いて詳述する。
図25の「No.7」には、「ピンNo.30」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.30」のピンは、上述した通り、非同期シリアル通信用送信出力機能(SIOTX1)と、汎用出力機能(OTP1)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.30」のピンは、非同期シリアル通信用送信出力機能(OTP1)が選択される。具体的には、「ピンNo.30」のピンは、主制御基板100と、払出制御基板200との非同期シリアル通信に用いられる。
図25の「No.8」には、「ピンNo.31」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.31」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS10)と、汎用入出力機能(IOP10)と、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA2)とを選択可能となっている。なお、本実施形態において、「ピンNo.31」のピンは、未使用となっている。
図25の「No.9」には、「ピンNo.34」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.34」は、上述した通り、汎用入出力機能(IOP16)と、第2SPI通信用チップ選択機能(SPISB0)とを選択可能になっている。本実施形態において、「ピンNo.34」のピンは、第2SPI通信用チップ選択機能(SPISB0)が選択される。具体的には、「ピンNo.34」のピンは、図柄表示器や、情報表示器124を制御するためのチップ選択に用いられる。
ここで、「図柄表示器」とは、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、状態確認表示器68をいう。
図25の「No.10」には、「ピンNo.35」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.35」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS9)と、汎用入出力機能(IOP9)と、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA3)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.35」のピンは、汎用入出力機能(IOP9)が選択される。具体的には、「ピンNo.35」のピンは、図柄表示器との汎用入出力に用いられる。
図25の「No.11」には、「ピンNo.37」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.37」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS8)と、汎用入出力機能(IOP8)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.37」のピンは、汎用入力機能(IOP8)が選択される。具体的には、「ピンNo.37」のピンは、情報表示器124との汎用入出力に用いられる。
図25の「No.12」には、「ピンNo.38」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.38」のピンは、上述した通り、汎用出力機能(OTP3)と、第2SPI通信用クロック出力機能(SPICKB)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.38」のピンは、第2SPI通信用クロック出力機能(SPICKB)が選択される。具体的には、「ピンNo.38」のピンは、図柄表示器や、情報表示器124を制御するためのクロック出力に用いられる。
図25の「No.13」には、「ピンNo.39」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.39」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS7)と、汎用入出力機能(IOP7)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.39」のピンは、汎用入出力機能(IOP7)が選択される。具体的には、「ピンNo.39」のピンは、第1開放検出スイッチ26swの入力に用いられる。
図25の「No.14」には、「ピンNo.41」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.41」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS6)と、汎用入出力機能(IOP6)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.41」のピンは、汎用入出力機能(IOP6)が選択される。具体的には、「ピンNo.41」のピンは、第2開放検出スイッチ27swの入力に用いられる。
図25の「No.15」には、「ピンNo.43」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.43」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS5)と、汎用入出力機能(IOP5)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.43」のピンは、汎用入出力機能(IOP5)が選択される。具体的には、「ピンNo.43」のピンは、スイッチ状態エラーに係るデータの汎用入出力に用いられる。
図25の「No.16」には、「ピンNo.45」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.45」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS4)と、汎用入出力機能(IOP4)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.45」のピンは、汎用入出力機能(IOP4)が選択される。具体的には、「ピンNo.45」のピンは、アウト球検出スイッチ32swとの汎用入出力に用いられる。
図25の「No.17」には、「ピンNo.47」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.47」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS3)と、汎用入出力機能(IOP3)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.47」のピンは、汎用入出力機能(IOP3)が選択される。具体的には、「ピンNo.47」のピンは、セーフ球検出スイッチ89swとの汎用入出力に用いられる。
図25の「No.18」には、「ピンNo.54」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.54」のピンは、上述した通り、「IOP17」と、「SPITXB」とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.54」のピンは、第2SPI通信用送信出力機能が選択される。具体的には、「ピンNo.54」のピンは、図柄表示器や、情報表示器124との通信(データ送信)に用いられる。
図25の「No.19」には、「ピンNo.56」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.56」のピンは、上述した通り、汎用入出力機能(IOP18)と、第1SPI通信用受信入力機能(SPIRXA)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.56」のピンは、第1SPI通信用受信入力機能(SPIRXA)が選択される。具体的には、「ピンNo.56」のピンは、遊技情報出力端子板77や、各種ソレノイド用受信入力に用いられる。
図25の「No.20」には、「ピンNo.57」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.57」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS2)と、汎用入出力機能(IOP2)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.57」のピンは、チップセレクト機能(CS2)が選択される。なお、「ピンNo.57」のピンについては、後で図26を用いて詳述する。
図25の「No.21」には、「ピンNo.59」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.59」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS1)と、汎用入出力機能(IOP1)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.59」のピンは、汎用入出力機能(IOP1)が選択される。具体的には、「ピンNo.59」のピンは、タッチセンサ15sとの汎用入出力に用いられる。
図25の「No.22」には、「ピンNo.61」のピンについて規定されている。ここで、「ピンNo.61」のピンは、上述した通り、チップセレクト機能(CS0)と、汎用入出力機能(IOP0)とを選択可能となっている。本実施形態において、「ピンNo.61」のピンは、汎用入出力機能(IOP0)が選択される。具体的には、「ピンNo.61」のピンは、発射ボリューム16からの汎用入力に用いられる。
(入力ポート一覧)
次に、図26を用いて、入力ポート一覧について説明を行う。なお、図26(A)は、チップセレクト機能が選択されているピンの一覧を示す図である。また、図26(B)は、汎用入出力機能が選択されているピンの一覧を示す図である。
図26(A)に示す通り、チップセレクト機能が選択されているピンのポート名/アドレスと、このポート名/アドレスのビットと、具体的に入力される信号の種別が対応付けられている。まず、以下において、「ピンNo.29」のピンと、「ピンNo.57」のピンとの説明を行う。
上述した通り、「ピンNo.29」のピンは、チップセレクト機能(CS11)が選択されている。ここで、図26(A)に示す通り、「ピンNo.29」のピンは、大入賞口検出スイッチや、アウト球検出スイッチ32sw、特定領域検出スイッチ50sw、磁気検出センサ56s、電波検出センサ57sの入力に用いられる。
一方で、「ピンNo.57」のピンは、チップセレクト機能(CS2)が選択されている。ここで、図26(A)に示す通り、「ピンNo.57」のピンは、始動口検出スイッチ、一般入賞口検出スイッチ、ゲート検出スイッチ41sw、第2始動口開閉ソレノイド45の入力に用いられる。
次に、図26(B)には、汎用入出力端子が選択されているピンの一覧が示されている。
上述した通り、「ピンNo.61」のピンは、汎用入出力機能(IOP0)が選択されている。ここで、「ピンNo.61」のピンは、発射ボリューム16から信号が入力される。
また、「ピンNo.59」のピンは、汎用入出力機能(IOP1)が選択されている。ここで、「ピンNo.59」のピンは、タッチセンサ15sから信号が入力される。
また、「ピンNo.47」のピンは、汎用入出力機能(IOP3)が選択されている。ここで、「ピンNo.47」のピンは、セーフ球検出スイッチ89swから信号が入力される。
また、「ピンNo.45」のピンは、汎用入出力機能(IOP4)が選択されている。ここで、「ピンNo.45」のピンは、アウト球検出スイッチ32swから信号が入力される。
また、「ピンNo.43」のピンは、汎用入出力機能(IOP5)が選択されている。ここで、「ピンNo.43」のピンは、スイッチ状態エラー信号が入力される。
また、「ピンNo.41」のピンは、汎用入出力機能(IOP6)が選択されている。ここで、「ピンNo.41」のピンは、第2開放検出スイッチ27swからの検出信号が入力される。
また、「ピンNo.39」のピンは、汎用入出力機能(IOP7)が選択されている。ここで、「ピンNo.39」のピンは、第1開放検出スイッチ26swからの検出信号が入力される。
なお、「ピンNo.57」のピンは、チップセレクト機能(CS2)が選択されている。このため、「IOP2」は、使用不可能となっている。
その他、図示しない所定の汎用入力端子を介して、RWMクリアスイッチ122sw、設定キースイッチ123sw、電源スイッチ等の検出信号が入力されるようになっている。
(出力ポート一覧)
次に、図27を用いて、出力ポート一覧について説明を行う。なお、図27(A)は、拡張モードにおいて出力される信号の一覧を示す図である。また、図27(B)は、汎用入出力機能が選択されているピンの一覧を示す図である。
図27(A)は、ポート名/アドレスと、このポート名/アドレスのビットと、具体的に出力される信号の種別が対応付けられている。
ここで、「拡張モード」とは、「ピンNo.21」のピンを使用して、チップセレクト機能を行うことが可能なピンを拡張するモードをいう。また、本実施形態において、拡張モードは、「ピンNo.21」の「1」個のピンを使用することで、「CS16」~「CS21」の「6」個のピンを拡張することができる。
また、本実施形態において、「CS16」~「CS21」の各ビットは、遊技機1の出玉の性能を試験する試射試験時に用いられる信号に対応している。そして、各ビットに対応する信号は、ステップS117の出力制御処理により出力されることとなる。
なお、試射試験中において画像表示装置に表示される画像は、試射試験以外において画像表示装置に表示される画像と変わらない。
まず、図27(A)に示す通り、「CS16」は、条件装置が作動しているときに出力される条件装置作動中信号や、役物連続作動装置が作動しているときに出力される役物連続作動装置作動中信号、遊技球が第1始動口42や、第2始動口43に入球し、第1特別図柄や、第2特別図柄が変動しているときに出力される特別図柄変動中信号、遊技球が第1始動口42や、第2始動口43に入球し、大当りとなったときに出力される特別図柄大当り信号、遊技球が第1始動口42や、第2始動口43に入球し、小当りとなったときに出力される特別図柄小当り信号といった「大入賞口」の開放に係る信号などに対応している。
次に、図27(A)に示す通り、「CS17」は、第2始動口開閉部材44の開放時間が延長されている時短遊技状態に出力される普通電動役物開放延長状態信号や、遊技球が普図ゲート41を通過したときに行われる普通図柄の変動時間が短縮されているときに出力される普通図柄変動時間短縮状態信号、遊技球が普図ゲート41を通過したときに行われる普図当り判定により、普図当り遊技を実行すると判定される確率が高確率のときに出力される普通図柄高確率状態信号、第1特別図柄の変動時間や、第2特別図柄の変動時間が短縮される状態である特別図柄変動時間短縮状態信号、遊技球が第1始動口42や、第2始動口43に入球したときに行われる大当り判定により、大当り遊技を実行すると判定される確率が高確率のときに出力される特別図柄高確率状態信号、遊技球を発射する位置の情報を有する発射位置指定信号といった遊技者に有利な遊技状態に係る信号などに対応している。
次に、図27(A)に示す通り、「CS18」は、第1特別電動役物や、第2特別電動役物が作動しているときに出力される特別電動役物作動中信号や、普通図柄が変動しているときに出力される普通図柄変動中信号、遊技球が普図ゲート41を通過し、普図当りとなったときに出力される普通図柄当り信号、普通電動役物が作動しているときに出力される普通電動役物作動中信号、役物連続作動装置の作動領域が有効となっているときに出力される役物連続作動装置作動領域有効信号、ラウンド数に係る情報を有する連続作動回数確定信号といった電動役物の作動に係る信号などに対応している。
次に、図27(A)に示す通り、「CS19」の「0」ビット目から「3」ビット目は、第1図柄データの出力に対応している。具体的には、「CS19」の「0」ビット目は、第1図柄データ(「0」ビット目)に対応しており、「CS19」の「1」ビット目は、第1図柄データ(「1」ビット目)に対応しており、「CS19」の「2」ビット目は、第1図柄データ(「2」ビット目)に対応しており、「CS19」の「3」ビット目は、第1図柄データ(「3」ビット目)に対応している。
ここで、「第1図柄データ」とは、普通図柄表示器62に表示される点灯パターンに係るデータである。
また、「CS19」の「4」ビット目から「7」ビット目は、連続作動回数データの出力に対応している。具体的には、「CS19」の「4」ビット目は、連続作動回数データ(「0」ビット目)に対応しており、「CS19」の「5」ビット目は、連続作動回数データ(「1」ビット目)に対応しており、「CS19」の「6」ビット目は、連続作動回数データ(「2」ビット目)に対応しており、「CS19」の「7」ビット目は、連続作動回数データ(「3」ビット目)に対応している。
ここで、「連続作動回数データ」とは、特別図柄の種類でラウンド数を決定するのではなく、ラウンド数を抽選により決定する場合に用いられるデータである。このため、本実施形態においては未使用となっている。
次に、図27(A)に示す通り、「CS20」の「0」ビット目から「7」ビット目は、第2図柄データの出力に対応している。具体的には、「CS20」の「0」ビット目は、第2図柄データ(「0」ビット目)に対応しており、「CS20」の「1」ビット目は、第2図柄データ(「1」ビット目)に対応しており、「CS20」の「2」ビット目は、第2図柄データ(「2」ビット目)に対応しており、「CS20」の「3」ビット目は、第2図柄データ(「3」ビット目)に対応している。
また、図27(A)に示す通り、「CS20」の「4」ビット目は、第2図柄データ(「4」ビット目)に対応しており、「CS20」の「5」ビット目は、第2図柄データ(「5」ビット目)に対応しており、「CS20」の「6」ビット目は、第2図柄データ(「6」ビット目)に対応しており、「CS20」の「7」ビット目は、第2図柄データ(「7」ビット目)に対応している。
ここで、「第2図柄データ」とは、第1特別図柄表示器60に表示される点灯パターンに係るデータである。
次に、図27(A)に示す通り、「CS21」の「0」ビット目から「7」ビット目は、第3図柄データの出力に対応している。具体的には、「CS21」の「0」ビット目は、第3図柄データ(「0」ビット目)に対応しており、「CS21」の「1」ビット目は、第3図柄データ(「1」ビット目)に対応しており、「CS21」の「2」ビット目は、第3図柄データ(「2」ビット目)に対応しており、「CS21」の「3」ビット目は、第3図柄データ(「3」ビット目)に対応している。
また、図27(A)に示す通り、「CS21」の「4」ビット目は、第3図柄データ(「4」ビット目)に対応しており、「CS21」の「5」ビット目は、第3図柄データ(「5」ビット目)に対応しており、「CS21」の「6」ビット目は、第3図柄データ(「6」ビット目)に対応しており、「CS21」の「7」ビット目は、第3図柄データ(「7」ビット目)に対応している。
ここで、「第3図柄データ」とは、第2特別図柄表示器61に表示される点灯パターンに係るデータである。
次に、図27(B)に示す通り、汎用入出力端子が選択されているピンの一覧が示されている。
上述した通り、「ピンNo.37」のピンは、汎用入出力機能(IOP8)が選択されている。ここで、「ピンNo.37」のピンは、情報表示器124に対して信号を出力するためのピンである。
また、「ピンNo.35」のピンは、汎用入出力機能(IOP9)が選択されている。ここで、「ピンNo.35」のピンは、図柄表示器に対して信号を出力するためのピンである。
(汎用入出力端子の使用方法)
次に、図28を用いて、汎用入出力端子の使用方法について説明を行う。
図28に示されているピンは、汎用入出力機能を選択可能となっている。ここで、図28に示されているピンは、「ピンNo.」と、ピン名称と、ハードウェアパラメータと、データとが対応付けられている。
上述した通り、「ピンNo.61」のピンと、「ピンNo.59」のピンと、「ピンNo.47」のピンと、「ピンNo.45」のピンと、「ピンNo.43」のピンと、「ピンNo.41」のピンと、「ピンNo.39」のピンと、「ピンNo.37」のピンと、「ピンNo.35」のピンとは、汎用入出力機能が選択されている。
ここで、「ピンNo.61」のピンと、「ピンNo.59」のピンと、「ピンNo.47」のピンとのハードウェアパラメータは、「BFCA(H)」である。また、「ピンNo.45」のピンと、「ピンNo.43」のピンと、「ピンNo.41」のピンと、「ピンNo.39」のピンとのハードウェアパラメータは、「BFCB(H)」である。
また、「ピンNo.37」のピンと、「ピンNo.35」のピンと、「ピンNo.31」のピンと、「ピンNo.29」のピンとのハードウェアパラメータは、「BFCC(H)」である。また、「ピンNo.27」のピンと、「ピンNo.25」のピンと、「ピンNo.23」のピンと、「ピンNo.21」のピンとのハードウェアパラメータは、「BFCD(H)」である。これらのデータは、図28に示す通り、「0」の場合が入力で、「1」の場合が出力である。
また、「ピンNo.34」のピンと、「ピンNo.54」のピンと、「ピンNo.56」のピンとのハードウェアパラメータは、「BFD0(H)」である。これらのデータは、図28に示す通り、「0」の場合が入力で、「1」の場合が出力である。
(システム設定)
次に、図29を用いて、システム設定について説明を行う。
システム設定は、ハードウェアパラメータ102dの特定の領域である。ここで、図29に示す通り、システム設定は、ビットと、機能とが対応付けて規定されており、参考として作用が図示されている。
まず、システム設定の「7」ビット目は、チップセレクト端子動作モード選択に対応している。ここで、システム設定の「7」ビット目が「0」の場合には、チップセレクトモードとなる。一方で、システム設定の「7」ビット目が「1」の場合には、拡張モードとなる。
具体的には、システム設定の「7」ビット目が「0」となっている場合において、遊技機1に電源が供給されると、チップセレクトモードとなる。一方で、システム設定の「7」ビット目が「1」となっている場合において、遊技機1に電源が供給されると、拡張モードとなる。
ここで、チップセレクト端子動作モード選択は、システム設定の最上位ビットに規定されているが、システム設定の最下位ビットに規定されていてもよい。これにより、チップセレクト端子動作モード選択がシステム設定の最上位ビットや、最下位ビットにない場合と比較して、チップセレクトモードであるか、拡張モードであるかを認識し易くすることができる。
次に、システム設定の「6」ビット目は、「16」ビット固定長乱数動作クロックに対応している。ここで、システム設定の「6」ビット目が「0」の場合には、CPUクロックとなる。一方で、システム設定の「6」ビット目が「1」の場合には、内蔵乱数クロックとなる。
次に、システム設定の「5」ビット目は、乱数外部ラッチ信号論理に対応している。ここで、システム設定の「5」ビット目が「0」の場合には、負論理となる。一方で、システム設定の「5」ビット目が「1」の場合には、正論理となる。
次に、システム設定の「4」ビット目は、乱数強制エラーに対応している。ここで、システム設定の「4」ビット目が「0」の場合には、強制エラー無となる。一方で、システム設定の「4」ビット目が「1」の場合には、強制エラー有となる。ここで、システム設定の「4」ビット目は、遊技機1の開発者等が「1」を指定することにより、乱数回路のエラー状態を発動させることが可能となっている。
なお、システム設定の乱数強制エラーは、システム設定の最上位ビットや、最下位ビットではなく、システム設定の最上位ビットと、最下位ビットとの間のビットに設けられている。これにより、システム設定の全てのビットを不正に改ざんしようとした場合に、最上位ビットから不正に改ざんを行う場合であっても、最下位ビットから不正に改ざんを行う場合であっても、システム設定の「4」ビット目の改ざんが行われた時点で、それ以上の改ざんをすることができなくなる。これにより、遊技機1のセキュリティ性能を向上させることができる。
併せて、乱数強制エラーがシステム設定の最上位ビットや、最下位ビットにある場合と比較して、遊技機1の開発者等がプログラミング操作を行うにあたって、タイプミスによって誤って乱数強制エラーを設定してしまう事態を抑制することができる。
次に、システム設定の「3」ビット目は、「0」の固定値が設定されている。なお、具体的には後述するが、システム設定の「3」ビット目が「1」となった場合には、エラーとなる。これにより、遊技機1のセキュリティ性能を向上させることができる。併せて、固定値がシステム設定の最上位ビットや、最下位ビットにある場合と比較して、遊技機1の開発者等がプログラミング操作を行うにあたって、タイプミスによって誤って乱数強制エラーを設定してしまう事態を抑制することができる。
なお、システム設定の固定値は、システム設定の最上位ビットや、最下位ビットではなく、最上位ビットと、最下位ビットとの間のビットに設けられている。これにより、システム設定の全てのビットを不正に改ざんしようとした場合に、最上位ビットから不正に改ざんを行う場合であっても、最下位ビットから不正に改ざんを行う場合であっても、システム設定の「3」ビット目の改ざんが行われた時点で、それ以上の改ざんをすることができなくなる。これにより、遊技機1のセキュリティ性能を向上させることができる。
また、システム設定の乱数強制エラーと、システム設定の固定値とは、ビット「3」と、ビット「4」とで隣り合って規定されている。
また、システム設定の乱数強制エラーとなった場合において、情報表示器124に表示される表示態様と、システム設定の固定値が「0」ではなくなった場合において、情報表示器124に表示される表示態様とは同一の表示態様となっているが、これに限定されることはなく、異なる表示態様としてもよい。これにより、情報表示器124を確認することにより、システム設定の乱数強制エラーとなった場合と、システム設定の固定値が「0」ではなくなった場合とを認識することができる。
次に、システム設定の「2」ビット目は、自動相互認証に対応している。ここで、システム設定の「2」ビット目が「0」の場合には、自動相互認証有となる。一方で、システム設定の「2」ビット目が「1」の場合には、自動相互認証無となる。
次に、システム設定の「1」ビット目は、非同期シリアル通信用送信出力機能/自動相互認証選択に対応している。ここで、システム設定の「1」ビット目が「0」の場合には、非同期シリアル通信用送信出力機能となる。一方で、システム設定の「1」ビット目が「1」の場合には、自動相互認証選択となる。
次に、システム設定の「0」ビット目は、内部機能レジスタ配置に対応している。ここで、システム設定の「0」ビット目が「0」の場合には、内部機能レジスタをメモリ空間に配置することとなる。一方で、システム設定の「0」ビット目が「1」の場合には、内部機能レジスタをI/O空間に配置することとなる。
(システム設定のエラーパターン)
ここで、以下において、システム設定のエラーパターンについて説明する。
まず、第1のエラーパターンは、システム設定の「3」ビット目が「1」であることである。具体的には、システム設定の「3」ビット目は、固定値として「0」が設定されることでのみメインチップ100Aが起動される設計となっている。このため、システム設定の「3」ビット目が「1」であることは、システム設定のデータが不正に操作されたこととみなし、エラー状態となりメインチップ100Aは起動しない。
次に、第2のエラーパターンとして、システム設定の「1」ビット目が「0」であって、システム設定の「2」ビット目が「1」であることである。具体的には、非同期シリアル通信用送信出力機能が選択されているにもかかわらず、自動相互認証有となっている場合である。
次に、第3のエラーパターンとして、システム設定の「7」ビット目が「0」であって、後で図30を用いて説明するハードウェアパラメータの「CS16」~「CS23」の「2」ビットのデータが「10」、または「11」であることである。具体的には、拡張モードが設定されていないにもかかわらず、拡張モード時に使用される「CS16」~「CS23」が「読込信号と同期」、または「書込信号と同期」と設定されている場合である。
次に、第4のエラーパターンとして、システム設定の「7」ビット目が「1」であって、後で図30を用いて説明するハードウェアパラメータの「CS15」の「2」ビットのデータが「10」、または「11」であることである。具体的には、拡張モードが設定されているにもかかわらず、「CS15」が「読込信号と同期」、または「書込信号と同期」と設定されている場合である。
次に、第5のエラーパターンとして、「4」ビット目が「1」となっている場合である。具体的には、強制エラーが設定されている場合である。
そして、上述した第1のエラーパターンから第5のエラーパターンの何れかに該当する場合においては、メインチップ100Aが起動しないこととなる。
(チップセレクト設定)
次に、図30を用いて、チップセレクト設定について説明を行う。
図30に示す通り、チップセレクト設定に対応するメモリ空間アドレスと、メモリ空間アドレスに対応するビットと、ビットに対応するチップセレクト端子と、機能とが対応付けて図示されている。
まず、メモリ空間アドレスが「BFCA(H)」の「0」ビット目~「1」ビット目には、「CS0」が対応しており、「2」ビット目~「3」ビット目には、「CS1」が対応しており、「4」ビット目~「5」ビット目には、「CS2」が対応しており、「6」ビット目~「7」ビット目には、「CS3」が対応している。
次に、メモリ空間アドレスが「BFCB(H)」の「0」ビット目~「1」ビット目には、「CS4」が対応しており、「2」ビット目~「3」ビット目には、「CS5」が対応しており、「4」ビット目~「5」ビット目には、「CS6」が対応しており、「6」ビット目~「7」ビット目には、「CS7」が対応している。
次に、メモリ空間アドレスが「BFCC(H)」の「0」ビット目~「1」ビット目には、「CS8」が対応しており、「2」ビット目~「3」ビット目には、「CS9」が対応しており、「4」ビット目~「5」ビット目には、「CS10」が対応しており、「6」ビット目~「7」ビット目には、「CS11」が対応している。
次に、メモリ空間アドレスが「BFCD(H)」の「0」ビット目~「1」ビット目には、「CS12」が対応しており、「2」ビット目~「3」ビット目には、「CS13」が対応しており、「4」ビット目~「5」ビット目には、「CS14」が対応しており、「6」ビット目~「7」ビット目には、「CS15」が対応している。
次に、メモリ空間アドレスが「BFCE(H)」の「0」ビット目~「1」ビット目には、「CS16」が対応しており、「2」ビット目~「3」ビット目には、「CS17」が対応しており、「4」ビット目~「5」ビット目には、「CS18」が対応しており、「6」ビット目~「7」ビット目には、「CS19」が対応している。
次に、メモリ空間アドレスが「BFCF(H)」の「0」ビット目~「1」ビット目には、「CS20」が対応しており、「2」ビット目~「3」ビット目には、「CS21」が対応しており、「4」ビット目~「5」ビット目には、「CS22」が対応しており、「6」ビット目~「7」ビット目には、「CS23」が対応している。
ここで、メモリ空間アドレスの「BFCA(H)」~「BFCD(H)」は、チップセレクトモード時、及び拡張モード時に信号として使用され、メモリ空間アドレスの「BFCE(H)」~「BFCF(H)」は、拡張モード時にチップセレクト信号として使用される。
そして、メモリ空間アドレスの「BFCA(H)」~「BFCD(H)」のそれぞれの「2」ビットのデータが「00」の場合には、入力ポートとして使用され、「01」の場合には、出力ポートとして使用される。また、メモリ空間アドレスの「BFCA(H)」~「BFCD(H)」のそれぞれの「2」ビットのデータが「10」の場合には、読込信号と同期し、「11」の場合には、書込信号と同期することとなる。
一方で、メモリ空間アドレスの「BFCE(H)」~「BFCF(H)」のそれぞれの「2」ビットのデータが「10」の場合には、読込信号と同期し、「11」の場合には、書込信号と同期することとなる。
ここで、メモリ空間アドレスの「BFCA(H)」~「BFCD(H)」のそれぞれの「2」ビットのデータには、通常「00」、または「01」の何れかのデータが入っていることとなる。例えば、メモリ空間アドレスの「BFCA(H)」の「4」ビット目~「5」ビット目の「2」ビットのデータや、「BFCC(H)」の「6」ビット目~「7」ビット目の「2」ビットのデータは、「00」となっている。
なお、拡張モードにおいて、「BFCD(H)」の「6」ビット目~「7」ビット目の「2」ビットには、「00」のデータが入っていることとなる。
一方で、メモリ空間アドレスの「BFCE(H)」~「BFCF(H)」のそれぞれの「2」ビットのデータには、通常「10」、または「11」の何れかのデータが入っていることとなる。
例えば、メモリ空間アドレスの「BFCE(H)」の「0」ビット目~「1」ビット目の「2」ビットのデータ、「2」ビット目~「3」ビット目の「2」ビットのデータ、「4」ビット目~「5」ビット目の「2」ビットのデータ、「6」ビット目~「7」ビット目の「2」ビットのデータは、「11」となっている。
また、「BFCF(H)」の「0」ビット目~「1」ビット目の「2」ビットのデータ、「2」ビット目~「3」ビット目の「2」ビットのデータも「11」となっている。
ここで、図30に示す通り、「BFCE(H)」と、「BFCF(H)」との「2」ビットのデータが「00」の場合と、「01」の場合とは、同じ「使用しない」となっているが、本実施形態において、「BFCF(H)」の「4」ビット目~「5」ビット目の「2」ビットのデータ、「6」ビット目~「7」ビット目の「2」ビットのデータには、「01」が設定されるのではなく、「00」が設定されている。従って、同じ「使用しない」というデータであっても、「01」が設定されることはない。
(チップセレクトモード時のチップセレクト端子の出力)
次に、図31を用いて、チップセレクトモード時のチップセレクト端子の出力について説明を行う。
図31に示す通り、チップセレクトと、I/O空間アドレスと、チップセレクト端子とが対応付けて図示されている。
例えば、「CS0」に対応するI/O空間アドレスはE0(H)であり、チップセレクト端子の「0」の欄が「0」であり、「1」~「15」の欄が「1」となっている。同様に、「CS1」から「CS15」も、対応するI/O空間アドレスと、「0」が指定されているチップセレクト端子とが予め定められている。
(拡張モード時のチップセレクト端子の出力)
次に、図32を用いて、拡張モード時のチップセレクト端子の出力について説明を行う。なお、図32(A)は、「CS0」から「CS15」のチップセレクト端子の出力を示す図である。また、図32(B)は、「CS16」から「CS23」のチップセレクト端子の出力を示す図である。
まず、図32(A)に示す通り、「CS0」から「CS15」のI/O空間アドレスと、チップセレクト端子とが対応付けて図示されている。
例えば、「CS0」に対応するI/O空間アドレスは「E0(H)」であり、チップセレクト端子の「0」の欄が「0」であり、「1」~「15」の欄が「1」となっている。同様に、「CS1」から「CS14」も、対応するI/O空間アドレスと、「0」が指定されているチップセレクト端子とが予め定められている。
そして、「CS0」から「CS14」までは、図31と同様となっているが、「CS15」については使用禁止となっている。これは、「CS15」を用いて「CS16」から「CS23」を拡張して使用するためである。
また、図32(B)に示す通り、「CS16」から「CS23」のI/O空間アドレスと、チップセレクト端子とが対応付けて図示されている。
例えば、「CS16」に対応するI/O空間アドレスは「F0(H)」であり、「A0」から「A2」が「0」であり、「CS0」から「CS14」は「1」であり、「CS15」はストローブとなっている。
ここで、拡張モードにおける「CS16」から「CS23」は、上述したシステム設定内のチップセレクト端子動作モード選択で拡張モードを選択したうえで、「A0」端子、「A1」端子、及び「A2」端子と、「CS15」端子のデコードを行うことで指定可能となる。
そして、「CS15」端子は、チップセレクトモードにおいて「CS15」を選択するための機能(チップセレクト機能)を有するが、拡張モードにおいては、当該チップセレクト機能が使用禁止となる。
また、拡張モード下において、「CS15」端子はデコードされ、同じくデコードされた「A0」端子、「A1」端子、及び「A2」端子を利用して拡張される「CS16」から「CS23」に応じたストローブ信号を出力するために用いられる。
例えば、拡張モードにおいて、「CS15」端子にストローブ信号(負論理のため「0」)が出力され、「CS0」~「CS14」には「1」が設定され、「A0」端子、「A1」端子、及び「A2」端子に「0」が設定されると、「CS16」が指定されることとなり、「CS16」におけるデータの入出力が許容される。
なお、チップセレクトモードでは、メインチップ100Aに内蔵されているデコーダを利用して「CS0」から「CS15」を指定するが、拡張モードでは、メインチップ100Aの外部のデコーダを利用して、「CS16」から「CS23」が指定されることとなる。
(チップセレクトモード時におけるチップセレクト領域の読込信号)
次に、図33を用いて、チップセレクトモード時におけるチップセレクト領域の読込信号について説明を行う。
図33には、クロックモニタ(CLKOUT)と、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)と、アドレスバス(A0~A7)と、シリアルバス(SBUS0~SBUS2)と、チップセレクト(CSx)と、I/Oリクエスト信号(IREQ0)と、読込信号(R0)とが図示されている。
まず、図33(A)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T1」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)確定までの遅延時間である。ここで、図33(A)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図33(B)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)がハイインピーダンス状態となるまでの遅延時間である。ここで、図33(B)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図33(C)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングに対するデータバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)のセットアップ時間である。ここで、図33(C)のセットアップ時間は「150」ns以上の時間となる。
次に、図33(D)のタイミングは、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)の保持の遅延時間(ホールド時間)である。ここで、「ホールド時間」とは、チップセレクト(CSx)が有効となった後に、データの拾い漏れを防止するための時間である。ここで、図33(D)の遅延時間は「5」ns以上の時間となる。
次に、図33(E)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T8」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)がハイインピーダンス状態から復帰するまでの遅延時間である。ここで、図33(E)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図33(F)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T1」の立ち上がりのタイミングから、アドレスバス(A0~A7)確定までの遅延時間である。ここで、図33(F)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図33(G)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T2」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS2)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図33(G)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図33(H)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T8」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS2)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図33(H)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図33(I)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS0)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図33(I)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図33(J)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS0)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図33(J)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図33(K)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、チップセレクト(CSx)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図33(K)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
なお、図33(K)の時間は、図33(B)の時間よりも長くなっているのは、短絡防止のためである。
次に、図33(L)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、チップセレクト(CSx)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図33(L)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
ここで、図33(B)の遅延時間は、図33(I)の遅延時間よりも短い時間となっている。また、図33(I)の遅延時間は、図33(K)の遅延時間以下の遅延時間となっている。また、図33(J)の遅延時間は、図33(L)の遅延時間以下の遅延時間となっている。
また、図33(K)と、図33(L)のチップセレクト(CSx)は、チップセレクトモードなので、「CS0」から「CS15」の領域の何れかである。
また、クロックモニタ(CLKOUT)信号と、アドレスバス(A0~A7)は、常に有効となっている。
また、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)信号は、ハイインピーダンス状態の期間以外においては、常に有効となっている。ここで、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)は、有効となっているときに、入力データがセットアップされる入力状態以外では、常に「10(H)」を書き込むことで、出力状態が維持される。
ここで、図33に示す通り、入力データのセットアップの前後は、ハイインピーダンス状態となる。当該ハイインピーダンス状態を設けることにより、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)の出力状態と、入力状態との間にフローティング期間が生まれ、入出力状態の切り替え時のバスショートによるチップセレクト機能の破損を防止することができる。仮に、当該ハイインピーダンス状態を設けないこととした場合、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)の出力状態と、入力状態とが処理遅延等の理由で少しでも重複することでバスショートを引き起こし、チップセレクト機能の破損に繋がりやすくなってしまう。
また、図33に示す通り、データ入力において、チップセレクト(CSx)がアクティブとなることで、データの入力が許容されることとなる。具体的には、メインチップ100Aは、サブチップ100Bの指定を有効とするためのイネーブル信号の設定を行う。そして、このイネーブル信号が有効となることで、入力データの入力が許容される。
また、図33に示す通り、入力データが入力されるのは、チップセレクト(CSx)のアドレス指定が有効な状態と、I/Oリクエスト信号(IREQ0)が有効な状態と、読込信号(R0)が有効な状態との全てが重複している場合に限られる。
ここで、チップセレクト(CSx)の立ち上がりが、入力データのセットアップのホールド時間(具体的には、図33(D)の開始タイミングから図33(D)の終了タイミングまでの時間)よりも前である場合には、データバス(D0~D7)のハイインピーダンス状態の移行前であっても、データバス(D0~D7)のデータは、ハイインピーダンス状態時と同義のデータ(例えば、「11111111B」)となる。より具体的には、データバス(D0~D7)の入力データの中身は不変であるが、データバス(D0~D7)の中身がハイインピーダンス状態時と同義のデータ(例えば、「11111111B」)であるとみなす。
(チップセレクトモード時におけるチップセレクト領域の書込信号)
次に、図34を用いて、チップセレクトモード時におけるチップセレクト領域の書込信号について説明を行う。
図34には、クロックモニタ(CLKOUT)と、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)と、アドレスバス(A0~A7)と、シリアルバス(SBUS0~SBUS2)と、チップセレクト(CSx)と、I/Oリクエスト信号(IREQ0)と、書込信号(W0)とが図示されている。
まず、図34(A)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T1」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)確定までの遅延時間である。ここで、図34(A)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図34(B)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)確定までの遅延時間である。ここで、図34(B)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図34(C)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T8」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)確定までの遅延時間である。ここで、図34(C)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図34(D)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T1」の立ち上がりのタイミングから、アドレスバス(A0~A7)確定までの遅延時間である。ここで、図34(D)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図34(E)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T2」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS2)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図34(E)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図34(F)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T8」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS2)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図34(F)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図34(G)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS1)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図34(G)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図34(H)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS1)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図34(H)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図34(I)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、チップセレクト(CSx)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図34(I)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図34(J)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、チップセレクト(CSx)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図34(J)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
ここで、図34(G)の遅延時間は、図34(I)の遅延時間以下の遅延時間となっている。また、図34(H)の遅延時間は、図34(J)の遅延時間以下の遅延時間となっている。
また、図34(I)と、図34(J)のチップセレクト(CSx)は、「CS0」から「CS15」の領域の何れかである。
また、クロックモニタ(CLKOUT)信号と、アドレスバス(A0~A7)は、常に有効となっている。
また、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)信号は、データを出力している期間以外においては、常に有効となっている。
ここで、図33に示す通り、入力データのセットアップの前後には、ハイインピーダンス状態となる一方で、図34に示す通り、出力データのセットアップの前後には、ハイインピーダンス状態とはならない。これは、上述した通り、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)は、有効となっているときに、入力データがセットアップされる入力状態以外では、常に「10(H)」を書き込むことで出力状態が維持されるため、当該出力状態を維持したまま出力データの書き込みを行ってもバスショートの虞がないためである。
また、図34に示す通り、データ出力において、チップセレクト(CSx)がアクティブとなることで、データの出力が許容されることとなる。具体的には、メインチップ100Aは、サブチップ100Bの指定を有効とするためのイネーブル信号の設定を行う。そして、このイネーブル信号が有効となることで、出力データの出力が許容される。
また、図34に示す通り、出力データが入力されるのは、チップセレクト(CSx)のアドレス指定が有効な状態と、I/Oリクエスト信号(IREQ0)が有効な状態と、書込信号(W0)が有効な状態との全てが重複している場合に限られる。
(拡張モード時におけるチップセレクト領域の読込信号)
次に、図35を用いて、拡張モード時におけるチップセレクト領域の読込信号について説明を行う。
図35には、クロックモニタ(CLKOUT)と、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)と、アドレスバス(A0~A7)と、シリアルバス(SBUS0~SBUS2)と、チップセレクト(CSx)と、I/Oリクエスト信号(IREQ0)と、読込信号(R0)とが図示されている。
まず、図35(A)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T1」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)確定までの遅延時間である。ここで、図35(A)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図35(B)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)がハイインピーダンス状態となるまでの遅延時間である。ここで、図35(B)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図35(C)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングに対するデータバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)のセットアップ時間である。ここで、図35(C)のセットアップ時間は「150」ns以上の時間である。
次に、図35(D)のタイミングは、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)の保持の遅延時間である。ここで、図35(D)の遅延時間は「5」ns以上の時間である。
次に、図35(E)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T8」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)がハイインピーダンス状態から復帰するまでの遅延時間である。ここで、図35(E)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図35(F)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T1」の立ち上がりのタイミングから、アドレスバス(A0~A7)確定までの遅延時間である。ここで、図35(F)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図35(G)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T2」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS2)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図35(G)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図35(H)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T8」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS2)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図35(H)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図35(I)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS0)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図35(I)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図35(J)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS0)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図35(J)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図35(K)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、チップセレクト(CS15)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図35(K)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図35(L)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、チップセレクト(CS15)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図35(L)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
ここで、図35(B)の遅延時間は、図35(I)の遅延時間よりも短い時間となっている。また、図35(I)の遅延時間は、図35(K)の遅延時間以下の遅延時間となっている。また、図35(J)の遅延時間は、図35(L)の遅延時間以下の遅延時間となっている。
また、クロックモニタ(CLKOUT)信号と、アドレスバス(A0~A7)は、常に有効となっている。
また、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)信号は、ハイインピーダンス状態の期間以外においては、常に有効となっている。
ここで、図35に示す通り、入力データのセットアップの前後には、ハイインピーダンス状態となる。これにより、入力データのセットアップの前後にハイインピーダンス状態となることにより、入力状態と、出力状態とのバスがショートするタイミングが出てきてしまい、破損してしまうことを防止することができる。
ここで、図35に示す通り、入力データのセットアップの前後は、ハイインピーダンス状態となる。当該ハイインピーダンス状態を設けることにより、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)の出力状態と、入力状態との間にフローティング期間が生まれ、入出力状態の切り替え時のバスショートによるチップセレクト機能の破損を防止することができる。仮に、当該ハイインピーダンス状態を設けないこととした場合、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)の出力状態と、入力状態とが処理遅延等の理由で少しでも重複することでバスショートを引き起こし、チップセレクト機能の破損に繋がりやすくなってしまう。
また、図35に示す通り、データ入力において、チップセレクト(CSx)がアクティブとなることで、データの入力が許容されることとなる。具体的には、メインチップ100Aは、サブチップ100Bの指定を有効とするためのイネーブル信号の設定を行う。そして、このイネーブル信号が有効となることで、入力データの入力が許容される。
また、図35に示す通り、入力データが入力されるのは、チップセレクト(CSx)のアドレス指定が有効な状態と、I/Oリクエスト信号(IREQ0)が有効な状態と、読込信号(R0)が有効な状態との全てが重複している場合に限られる。
ここで、チップセレクト(CSx)の立ち上がりが、入力データのセットアップのホールド時間(具体的には、図35(D)の開始タイミングから図35(L)の終了タイミングまでの時間)よりも前である場合には、データバス(D0~D7)のハイインピーダンス状態の移行前であっても、データバス(D0~D7)のデータは、ハイインピーダンス状態時と同義のデータ(例えば、「11111111B」)となる。より具体的には、データバス(D0~D7)の入力データの中身は不変であるが、データバス(D0~D7)の中身がハイインピーダンス状態時と同義のデータ(例えば、「11111111B」)であるとみなす。
なお、本実施形態において、拡張モードのときは、試験データに係る信号を出力するだけなので、チップセレクト領域の読込信号が入力されることはない。
(拡張モード時におけるチップセレクト領域の書込信号)
次に、図36を用いて、拡張モード時におけるチップセレクト領域の書込信号について説明を行う。
図36に示す通り、クロックモニタ(CLKOUT)と、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)と、アドレスバス(A0~A7)と、シリアルバス(SBUS0~SBUS2)と、チップセレクト(CS15)と、I/Oリクエスト信号(IREQ0)と、書込信号(W0)とが図示されている。
まず、図36(A)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T1」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)確定までの遅延時間である。ここで、図36(A)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図36(B)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)確定までの遅延時間である。ここで、図36(B)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図36(C)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T8」の立ち上がりのタイミングから、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)確定までの遅延時間である。ここで、図36(C)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図36(D)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T1」の立ち上がりのタイミングから、アドレスバス(A0~A7)確定までの遅延時間である。ここで、図36(D)の遅延時間の最小値は「0」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図36(E)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T2」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS2)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図36(E)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図36(F)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T8」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS2)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図36(F)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「20」nsである。
次に、図36(G)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS1)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図36(G)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図36(H)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、シリアルバス(SBUS1)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図36(H)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図36(I)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T3」の立ち上がりのタイミングから、チップセレクト(CSx)が無効になるまでの遅延時間である。ここで、図36(I)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
次に、図36(J)は、クロックモニタ(CLKOUT)の「T7」の立ち上がりのタイミングから、チップセレクト(CSx)が有効になるまでの遅延時間である。ここで、図36(J)の遅延時間の最小値は「5」nsであり、最大値は「30」nsである。
ここで、図36(G)の遅延時間は、図36(I)の遅延時間以下の遅延時間となっている。また、図36(H)の遅延時間は、図36(J)の遅延時間以下の遅延時間となっている。
また、クロックモニタ(CLKOUT)信号と、アドレスバス(A0~A7)は、常に有効となっている。
また、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)信号は、データを出力している期間以外においては、常に有効となっている。
ここで、図35に示す通り、入力データのセットアップの前後には、ハイインピーダンス状態となる一方で、図36に示す通り、出力データのセットアップの前後には、ハイインピーダンス状態とはならない。これは、上述した通り、データバス/アドレスバス(D0/A8~D7/A15)は、有効となっているときに、入力データがセットアップされる入力状態以外では、常に「10(H)」を書き込むことで、出力状態が維持されるため、当該出力状態を維持したまま出力データの書き込みを行ってもバスショートの虞がないためである。
また、図36に示す通り、データ出力において、チップセレクト(CSx)がアクティブとなることで、データの出力が許容されることとなる。具体的には、メインチップ100Aは、サブチップ100Bの指定を有効とするためのイネーブル信号の設定を行う。そして、このイネーブル信号が有効となっているときに、出力データの出力が許容される。
また、図36に示す通り、出力データが入力されるのは、チップセレクト(CSx)のアドレス指定が有効な状態と、I/Oリクエスト信号(IREQ0)が有効な状態と、書込信号(W0)が有効な状態との全てが重複している場合に限られる。
なお、図33~図36を用いて説明した遅延時間は、伝搬時間を考慮したものである。
また、図33~図36を用いて説明した遅延時間の最小値で「0」nsとなっているのは、「0」ns以下の値であればどのような値であってもよい。例えば、「1」psであってもよい。
(メインチップ100Aとサブチップ100Bとの入出力)
次に、図37を用いて、メインチップ100Aとサブチップ100Bとの入出力について説明を行う。
まず、図37(A)は、本実施形態とは異なるが、チップセレクト領域の読込時において、入出力の切り替え時にハイインピーダンス状態がない場合を示す図である。
図37(A)に示す通り、メインチップ100Aのデータバス(D0~D7)は、出力状態のときに、第1サブチップ100Baに対して「10(H)」のデータを出力する。このとき、第1サブチップ100Baの出力データバスは、メインチップ100Aに対してデータを出力する。
ここで、図37(A)に示す通り、上述したハイインピーダンス状態が設けられていないと、メインチップ100Aから第1サブチップ100Baに対する出力と、第1サブチップ100Baからメインチップ100Aに対する出力とが衝突して短絡してしまう可能性がある。
なお、第1サブチップ100Baの入力データバスは、メインチップ以外のICや電子部品からデータの入力を行う。また、第1サブチップ100Baは、チップセレクトが有効となることで、出力データバスの出力と、入力データバスの入力とが同時に反映されるスリーステート構成となっている。
これに対して、図37(B)は、チップセレクト領域の読込時において、入出力の切り替え時にハイインピーダンス状態がある場合を示す図である。
図37(B)に示す通り、メインチップ100Aのデータバス(D0~D7)は、ハイインピーダンス状態となった後、入力状態となる。そして、第1サブチップ100Baの出力データバスは、メインチップ100Aに対してデータを出力する。
これにより、第1サブチップ100Baからメインチップ100Aに対する出力を行う場合において、メインチップ100Aのデータバス(D0~D7)を確実に入力状態とすることができるので、メインチップ100Aから第1サブチップ100Baに対する出力と、第1サブチップ100Baからメインチップ100Aに対する出力とが衝突して短絡してしまう可能性がない。
また、図37(C)は、チップセレクト領域の書込時を示す図である。
図37(C)に示す通り、メインチップ100Aのデータバス(D0~D7)は、出力状態のときに、第2サブチップ100Bbに対して「10(H)」のデータを出力する。このとき、第2サブチップ100Bbの入力データバスは、メインチップ100Aからのデータの入力を行う。ここで、第2サブチップ100Bbは、フリップフロップ構成となっている。
このように、チップセレクト領域の書込時においては、接続される第2サブチップ100Bbがフリップフロップ構成であることから、メインチップ100Aからの出力に対して第2サブチップ100Bbは入力データバスしか有効とならない。これにより、チップセレクト領域の書込時においては、ハイインピーダンス状態がなくても、メインチップ100Aから第2サブチップ100Bbに対する出力と、第2サブチップ100Bbからメインチップ100Aに対する出力とが衝突して短絡してしまう可能性がない。
(SPI通信の割付)
次に、図38を用いて、SPI通信の割付について説明を行う。なお、図38(A)は、第1SPI通信用送信出力機能の割付を示す図である。また、図38(B)は、第2SPI通信用送信出力機能の割付を示す図である。
(第1SPI通信用送信出力機能の割付)
上述した通り、「ピンNo.25」のピンは、第1SPI通信用送信出力機能が選択されている。ここで、図38(A)に示す通り、「ピンNo.25」のピンの「0」ビット目は、賞球信号に対応している。ここで、「賞球信号」とは、賞球の払出があったことを示すための信号である。また、「ピンNo.25」のピンの「1」ビット目は、扉開放信号に対応している。ここで、「扉開放信号」とは、ガラス枠4の開放があったことを示すための信号である。
また、「ピンNo.25」のピンの「2」ビット目は、有効スタート信号に対応している。ここで、「有効スタート信号」とは、遊技球が始動口に入球し、大当り判定が行われたことを示すための信号である。また、「ピンNo.25」のピンの「3」ビット目は、全始動口入賞数信号に対応している。ここで、「全始動口入賞数信号」とは、遊技球が「始動口」に入球したことを示すための信号である。
また、「ピンNo.25」のピンの「4」ビット目は、大当り信号端子に対応している。ここで、「大当り信号」とは、大当りに係る事象があったことを示すための信号である。また、「ピンNo.25」のピンの「5」ビット目は、セキュリティ信号に対応している。ここで、「セキュリティ信号」とは、遊技機1のセキュリティに係る事象があったことを示すための信号である。
ここで、「セキュリティ信号」は、RWMクリアスイッチ122swによりRWMクリアボタン(図示せず)の操作が検出されたときや、磁気検出センサ56sが異常な磁気を検出したとき、「大入賞口」に規定入賞数を大きく超える入賞があり、エラーと判定されたときなどに出力される。
また、「ピンNo.25」のピンの「6」ビット目は、確変時短信号に対応している。ここで、「確変時短信号」とは、高確率遊技状態や、時短遊技状態に係る事象があったことを示すための信号である。また、「ピンNo.25」のピンの「7」ビット目は、第1始動口入賞数信号に対応している。ここで、「第1始動口入賞数信号」とは、遊技球が第1始動口42に入球したことを示すための信号である。
(第2SPI通信用送信出力機能の割付)
上述した通り、「ピンNo.54」のピンは、第2SPI通信用送信出力機能が選択されている。ここで、図38(B)に示す通り、「ピンNo.54」のピンの「0」ビット目は、賞球予定数信号に対応している。ここで、「賞球予定数信号」とは、払出が行われる賞球の予定数に係る情報を有する信号である。また、「ピンNo.54」のピンの「1」ビット目は、アウト信号に対応している。ここで、「アウト信号」とは、アウト球検出スイッチ32swにより検出された遊技球の数に係る情報を有する信号である。
また、「ピンNo.54」のピンの「2」ビット目は、第2始動口入賞数信号に対応している。ここで、「第2始動口入賞数信号」とは、遊技球が第2始動口43に入球したことに係る情報を有する信号である。また、「ピンNo.54」のピンの「3」ビット目は、エラー信号に対応している。ここで、「異常信号」とは、上述したエラー情報に係る情報を有する信号である。
また、「ピンNo.54」のピンの「4」ビット目は、普通電動役物ソレノイド信号に対応している。ここで、「普通電動役物ソレノイド信号」とは、第2始動口開閉ソレノイド45のON状態、OFF状態に係る情報を有する信号である。また、「ピンNo.54」のピンの「5」ビット目は、第1大入賞口ソレノイド信号に対応している。ここで、「第1大入賞口ソレノイド信号」とは、第1大入賞口開閉ソレノイド48のON状態、OFF状態に係る情報を有する信号である。
また、「ピンNo.54」のピンの「6」ビット目は、第2大入賞口ソレノイド信号に対応している。ここで、「第2大入賞口ソレノイド信号」とは、第2大入賞口開閉ソレノイド54のON状態、OFF状態に関する情報を有する信号である。また、「ピンNo.54」のピンの「7」ビット目は、予備ソレノイド信号に対応している。なお、上述した通り、本実施形態においては未使用となっている。
(SPI通信の各チャンネルとの関係)
次に、図39を用いて、SPI通信の各チャンネルとの関係について説明を行う。
図39に示す通り、本実施形態における遊技機1は、同期シリアル通信118を行う。ここで、同期シリアル通信118は、第1SPI通信と、第2SPI通信とを行う。このため、以下において、第1SPI通信と、第2SPI通信とについて説明を行う。
(第1SPI通信)
第1SPI通信は、送受信、送信、受信、及びマスタ動作を実行可能であって、チャンネル数は「4」チャンネルとなっている。具体的には、第1SPI通信は、第1SPI通信用クロック出力機能(SPICKA)と、第1SPI通信用送信出力機能(SPITXA)と、第1SPI通信用受信入力機能(SPIRXA)と、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0~SPISA3)とを有している。
ここで、第1SPI通信用クロック出力機能(SPICKA)は、第1チップ~第4チップに対してクロック信号を出力する。
また、第1SPI通信用送信出力機能(SPITXA)は、第1チップ~第4チップに対して送信データを出力する。
また、第1SPI通信用受信入力機能(SPIRXA)は、第1チップ~第4チップから受信データを入力する。
また、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0~SPISA3)は、第1チップ~第4チップを選択している。具体的には、図39に示す通り、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0)は、第1チップを選択しており、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA1)は、第2チップを選択しており、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA2)は、第3チップを選択しており、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA3)は、第4チップを選択している。
(第1SPI通信の基本的な動作)
以下において、第1SPI通信の基本的な動作について説明を行う。
まず、第1SPI通信は、ボーレート、動作モード、ビットシフトの設定を行う。次に、第1SPI通信は、第1SPI通信バッファに送信データを設定する。次に、第1SPI通信は、第1SPI通信イネーブルに「1」を設定することで動作が開始される。
次に、第1SPI通信は、SPI通信を開始し、SPI通信中は、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0)はLOWレベルとなる。また、第1SPI通信は、第1SPI通信用クロック出力機能(SPICKA)のクロック信号に同期して、第1SPI通信用送信出力機能(SPITXA)により送信データが出力され、第1SPI通信用受信入力機能(SPIRXA)受信データが入力される。
そして、第1SPI通信は、SPI通信が終了すると、第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0)は有効となり、第1SPI通信イネーブルに「0」が設定される。そして、受信データを第1SPI通信バッファから読み出すこととなる。
ここで、本実施形態において、同期シリアル通信118は、最大で「16」バイトの送信データを設定可能となっている。また、同期シリアル通信118は、第1SPI通信バッファステータスを確認することで、送信待ちのデータを確認することができる。
また、同期シリアル通信118は、第1SPI通信受信ステータスを確認することで、受信データの有無を確認することができる。また、同期シリアル通信118は、システムリセット、またはウォッチドッグタイマ107のリセットで初期化されることとなる。
また、同期シリアル通信118は、次の送受信を開始する前に、受信データの読み出しが行われることとなる。そして、同期シリアル通信118は、受信データを読み出してから次の送信データを設定するか、または、第1SPI通信バッファステータスが「00(H)」となったときに、次の送信データを設定することとなる。
また、第1SPI通信は、第1チップ~第4チップと同時に通信を開始すると、第1チップ、第2チップ、第3チップ、第4チップの順に送受信を行う。
また、本実施形態において、同期シリアル通信118は、送受信、及び送信のみを行うことは可能となっているが、受信のみを行うことは不可能となっている。
(第2SPI通信)
第2SPI通信は、送信、及びマスタ動作を実行可能であって、チャンネル数は「1」チャンネルとなっている。具体的には、第2SPI通信は、第2SPI通信用クロック出力機能(SPICKB)と、第2SPI通信用送信出力機能(SPITXB)と、第2SPI通信用チップ選択機能(SPISB0)とを有している。
ここで、第2SPI通信用クロック出力機能(SPICKB)は、第5チップに対してクロック信号を出力する。
また、第2SPI通信用送信出力機能(SPITXB)は、第5チップに対して送信データを出力する。
また、第2SPI通信用チップ選択機能(SPISB0)は、第5チップを選択している。
すなわち、第1SPI通信は、第1チップ~第4チップに対して信号の入出力を行うが、第2SPI通信は、第5チップに対して信号の出力のみを行い、第5チップから信号が入力されることはない。
(非同期シリアル通信と、同期シリアル通信の用途)
次に、図40を用いて、非同期シリアル通信と、同期シリアル通信の用途について説明を行う。なお、図40(A)は、非同期シリアル通信の用途を示す図であり、図40(B)は、同期シリアル通信の用途を示す図である。
(非同期シリアル通信の用途)
図40(A)に示す通り、本実施形態における非同期シリアル通信として、非同期シリアル通信(SIOTX0~SIOTX2)と、非同期シリアル通信用受信入力機能(SIORX0)が図示されている。ここで、非同期シリアル通信(SIOTX0)は、送信チャンネルであって、主制御基板100から演出制御基板300に対して一方向の通信を行う。
また、非同期シリアル通信(SIOTX1)は、送信チャンネルであって、主制御基板100から払出制御基板200に対する通信を行う。
また、非同期シリアル通信用受信入力機能(SIORX0)は、受信チャンネルであって、払出制御基板200から主制御基板100に対する通信を行う。
なお、非同期シリアル通信(SIOTX2)は、図26を用いて説明した通り、「No.49」のピンで選択されていないため、使用しないこととなっている。
(同期シリアル通信の用途)
図40(B)に示す通り、本実施形態における同期シリアル通信として、第2SPI通信クロック出力機能(SPICKB)と、第2SPI通信用送信出力機能(SPITXB)と、第2SPI通信用チップ選択機能(SPISB0)と、第1SPI通信用クロック出力機能(SPICKA)と、第1SPI通信用送信出力機能(SPITXA)と、第1SPI通信用受信入力機能(SPIRXA)と、「0」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0)と、「1」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA1)と、「2」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA2)と、「3」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA3)とが図示されている。
ここで、第2SPI通信クロック出力機能(SPICKB)と、第2SPI通信用送信出力機能(SPITXB)と、第2SPI通信用チップ選択機能(SPISB0)とは、図柄表示器や、情報表示器124との通信に用いられる。
また、第1SPI通信用クロック出力機能(SPICKA)と、第1SPI通信用送信出力機能(SPITXA)と、「0」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA0)とは、遊技情報出力端子板77や、各種ソレノイドとの通信に用いられる。
なお、第1SPI通信用受信入力機能(SPIRXA)は、上述した通り、未使用となっているが、例えば、発射ボリューム16に係る信号を演出制御基板300に入力する際に使用することも可能である。
また、「1」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA1)と、「2」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA2)と、「3」チャンネル用の第1SPI通信用チップ選択機能(SPISA3)とは非設定となっている。
(相互認証120の機能)
次に、図41を用いて、相互認証120の機能について説明を行う。
図41に示す通り、相互認証機能のビットと、各ビットに対応する機能と、作用が対応付けて規定されている。
まず、相互認証機能の「0」ビット目は、初期化に対応している。ここで、読出時において、「0」ビット目が「0」の場合は、初期化終了であることを意味している。また、読出時において、相互認証機能の「0」ビット目が「1」の場合は、初期化中であることを意味している。
一方で、書込時において、「0」ビット目が「0」の場合は、何もしないことを意味しており、「1」の場合において、「0」ビット目が「1」の場合は、初期化中であることを意味している。
次に、相互認証機能の「1」ビット目は、相互認証に対応している。ここで、読出時において、「0」ビット目が「0」の場合は、相互認証の終了であることを意味している。また、読出時において、相互認証機能の「0」ビット目が「1」の場合は、相互認証中であることを意味している。
一方で、書込時において、「0」ビット目が「0」の場合は、何もしないことを意味しており、「0」ビット目が「1」の場合は、相互認証の実行であることを意味している。
次に、相互認証機能の「2」ビット目は、送信要求に対応している。ここで、「2」ビット目が「0」の場合は、払出CPU211に対してデータの送信要求をしないことを意味しており、「2」ビット目が「1」の場合は、相互認証で払出CPU211に対してデータを送信することを意味している。
次に、相互認証機能の「3」ビット目は、受信要求に対応している。ここで、「3」ビット目が「0」の場合は、払出CPU211に対してデータの受信要求をしないことを意味しており、「3」ビット目が「1」の場合は、相互認証で払出CPU211からデータを受信することを意味している。
次に、相互認証機能の「4」ビット目は、未使用となっている。このため、相互認証機能の「4」ビット目は「0」である。
次に、相互認証機能の「5」ビット目は、相互認証結果に対応している。ここで、「5」ビット目が「0」の場合は、相互認証していないことを意味しており、「5」ビット目が「1」の場合は、相互認証済であることを意味している。
次に、相互認証機能の「6」ビット目は、データ通信ステータスに対応している。ここで、「6」ビット目が「0」の場合は、データ通信ステータスが正常であることを意味しており、「6」ビット目が「1」の場合は、データ通信ステータスが通信エラーであることを意味している。
次に、相互認証機能の「7」ビット目は、受信データステータスに対応している。ここで、「7」ビット目が「0」の場合は、受信データステータスが無いことを意味しており、「7」ビット目が「1」の場合は、受信データステータスが有ることを意味している。
このように、本発明によれば、主制御基板100には、メインチップ100Aと、サブチップとが搭載されており、メインチップ100Aは、チップセレクト機能と、汎用入出力機能と、SPI通信機能とのうち、少なくとも何れか2の機能を選択可能なピン(具体的には、「ピンNo.21」のピン、「ピンNo.23」のピン)が複数設けられており、「ピンNo.21」のピンは、アドレスバスの機能を有する「ピンNo.2」のピン等をデコードし、チップセレクト機能の数を拡張する拡張モードを設定するときに用いられる。これにより、チップセレクト端子の数が足りなくなる場合に対応することが可能な遊技機を提供することができる。また、拡張モードは、メインROM102の領域の最後のアドレス群が指定するハードウェアパラメータの領域内にて設定されるので、プログラムデータにアクセスする際のアクセスのし易さと、ハードウェアパラメータにアクセスする際のアクセスのし易さを両立させることができる。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、遊技の進行を制御する主制御基板(例えば、主制御基板100)を備えた遊技機において、前記主制御基板には、CPU部(例えば、メインCPU101)と、ROM部(例えば、メインROM102)とを有し、前記遊技を統括的に制御するメインチップ(例えば、メインチップ100A)と、前記メインチップに指定されることで遊技の制御に用いられるサブチップ(例えば、サブチップ100B)と、が搭載され、前記メインチップは、前記サブチップを指定して、当該指定した前記サブチップとの通信を有効とするチップセレクト機能(例えば、チップセレクト機能)、ポートの入出力通信を行う汎用入出力機能(例えば、汎用入出力機能)、及び伝送路を一または複数使用してデータを送受信する同期シリアル通信機能(例えば、SPI通信機能)とのうち、少なくとも何れか2の機能を選択可能な兼用ピン(例えば、「ピンNo.21」のピン、「ピンNo.23」のピン)と、前記兼用ピンとは異なる所定ピン(例えば、「ピンNo.37」のピン、「ピンNo.39」のピン)と、をそれぞれ複数有し、複数の前記兼用ピンのうち、特定の兼用ピン(例えば、「ピンNo.21」のピン)を介して、前記所定ピンを用いた前記チップセレクト機能の数を拡張する拡張モード(例えば、拡張モード)を設定可能であり、前記拡張モードは、前記ROM部の領域(例えば、メモリ空間アドレスが8000(H)~BFFF(H))の最後のアドレス群が指定するハードウェアパラメータ(例えば、ハードウェアパラメータ102d)の領域内にて設定されることを特徴とする遊技機である。
なお、本実施形態で示した事項は、あくまで一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
なお、本実施形態では、パチンコ遊技機について説明をしたが、回胴式遊技機(スロットマシン)、雀球遊技機、アレンジボール遊技機に用いてもよい。
1 :遊技機
2 :外枠
3 :遊技盤取付枠
4 :ガラス枠
5 :遊技盤
6 :第1ヒンジ機構部
7 :第2ヒンジ機構部
8 :開口部
9 :透明部材
10 :音声出力装置
11 :枠用照明装置
12 :上皿
13 :下皿
14 :発射ハンドル
15s :タッチセンサ
16 :発射ボリューム
17 :演出ボタン
17sw :演出ボタンスイッチ
18 :十字キー
18sw :十字キー検出スイッチ
19 :貸出操作部
20 :切替ボタン
20sw :切替スイッチ
21 :カバー部材
22 :遊技盤取付部
23 :ロック機構
24 :発射用ソレノイド
25 :球送りソレノイド
26sw :第1開放検出スイッチ
27sw :第2開放検出スイッチ
28 :レール
29 :内側レール
30 :外側レール
31 :発射球案内路
32 :アウト口
32sw :アウト球検出スイッチ
33 :飾り枠
34 :演出空間
35 :ワープ装置
36 :ステージ部
37 :第1一般入賞口
37sw :第1一般入賞口検出スイッチ
38 :第2一般入賞口
38sw :第2一般入賞口検出スイッチ
39 :第3一般入賞口
39sw :第3一般入賞口検出スイッチ
40 :第4一般入賞口
40sw :第4一般入賞口検出スイッチ
41 :普図ゲート
41sw :ゲート検出スイッチ
42 :第1始動口
42sw :第1始動口検出スイッチ
43 :第2始動口
43sw :第2始動口検出スイッチ
44 :第2始動口開閉部材
45 :第2始動口開閉ソレノイド
46 :第1大入賞口
46sw :第1大入賞口検出スイッチ
47 :第1大入賞口開閉部材
48 :第1大入賞口開閉ソレノイド
49 :特定領域開閉部材
50 :特定領域
50sw :特定領域検出スイッチ
51 :排出口
52 :第2大入賞口
52sw :第2大入賞口検出スイッチ
53 :第2大入賞口開閉部材
54 :第2大入賞口開閉ソレノイド
55 :流路切替ソレノイド
56s :磁気検出センサ
57s :電波検出センサ
58 :第1変動報知LED
59 :第2変動報知LED
60 :第1特別図柄表示器
61 :第2特別図柄表示器
62 :普通図柄表示器
63 :第1特別図柄保留表示器
64 :第2特別図柄保留表示器
65 :普通図柄保留表示器
66 :ラウンド数表示器
67 :右打ち表示器
68 :状態確認表示器
69 :第1画像表示装置
70 :第2画像表示装置
71 :演出図柄
72 :第1可動部材
73 :第2可動部材
74 :盤用照明装置
75 :始動口ランプ
76 :レンズ部材
77 :遊技情報出力端子板
78 :上流流路
79 :中央流路
80 :左側流路
81 :右側流路
82 :第1下流流路
83 :第2下流流路
84 :払出装置
85sw :払出球検出スイッチ
86 :払出モータ
87 :遊技球貯留部
88sw :球有り検出スイッチ
89sw :セーフ球検出スイッチ
100 :主制御基板
100A :メインチップ
100B :サブチップ
100Ba :第1サブチップ
100Bb :第2サブチップ
101 :メインCPU
102 :メインROM
102a :プログラムデータ
102b :ROMコメント
102c :ベクタテーブル
102d :ハードウェアパラメータ
103 :メインRAM
104 :クロック発生回路
105 :リセットコントローラ
106 :割込コントローラ
107 :ウォッチドッグタイマ
108 :CTC
109 :演算回路
110 :アドレスデコーダ
111 :汎用入出力端子
112 :フェッチカウンタ
113 :乗除算回路
114 :検査ポート
115 :乱数回路
116 :乱数外部ラッチ入力
117 :汎用初期値用乱数回路
118 :同期シリアル通信
119 :非同期シリアル通信
120 :相互認証
121 :割込入力端子
122sw :RWMクリアスイッチ
123sw :設定キースイッチ
124 :情報表示器
130 :未使用領域
130a :第1未使用領域
130b :第2未使用領域
130c :第3未使用領域
130d :第4未使用領域
130e :第5未使用領域
140 :内部機能レジスタ
140a :第1内部機能レジスタ
140b :第2内部機能レジスタ
141 :I/O未使用領域
142 :チップセレクト
143 :ユーザ拡張領域
150 :拡張ROM
200 :払出制御基板
210 :払出制御部
211 :払出CPU
212 :払出ROM
213 :払出RAM
220 :発射制御部
300 :演出制御基板
310 :演出制御部
310A :演出チップ
311 :サブCPU
312 :サブROM
313 :サブRAM
320 :表示制御部
330 :統括制御部
330A :統括チップ
331 :統括CPU
332 :統括ROM
333 :統括RAM
340 :画像制御部
341 :CGROM
350 :音声制御部
351 :音声ROM
360 :ランプ制御部
360A :ランプチップ
361 :ランプCPU
362 :ランプROM
363 :ランプRAM
400 :電源基板
401 :電断検出回路
402 :バックアップ電源回路

Claims (1)

  1. 遊技の進行を制御する主制御基板を備えた遊技機において、
    前記主制御基板には、
    CPU部と、ROM部とを有し、前記遊技を統括的に制御するメインチップと、
    前記メインチップに指定されることで遊技の制御に用いられるサブチップと、
    が搭載され、
    前記メインチップは、
    前記サブチップを指定して、当該指定した前記サブチップとの通信を有効とするチップセレクト機能、ポートの入出力通信を行う汎用入出力機能、及び伝送路を一または複数使用してデータを送受信する同期シリアル通信機能とのうち、少なくとも何れか2の機能を選択可能な兼用ピンと、
    前記兼用ピンとは異なる所定ピンと、
    をそれぞれ複数有し
    前記所定ピンを用いて前記チップセレクト機能の数を拡張する拡張モードを設定可能であって、
    前記拡張モードにおいて複数の前記兼用ピンのうち特定の兼用ピンにストローブ信号を出力し、
    前記拡張モードは、
    前記ROM部の領域の最後のアドレス群が指定するハードウェアパラメータの領域内にて設定され
    前記ROM部には、
    メモリ空間アドレスが規定されたハードウェアパラメータ領域が設けられており、
    前記ハードウェアパラメータ領域には、
    チップセレクトの入出力の設定を行うためのチップセレクト設定領域と、
    所定の設定に用いられる複数のビットと、当該複数のビットに対応する機能とが対応付けて規定されるシステム設定領域と、
    が設けられており、
    前記システム設定領域の最上位または最下位のビットを指定することで前記拡張モードが設定され、且つ前記チップセレクト設定領域にて、前記特定の兼用ピンに対応する設定としてデータの読み書きを許容する設定がなされる場合、前記CPU部の起動を規制することが可能であることを特徴とする遊技機。
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