JP7137142B2 - 被監視者監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、看護計画や介護計画等のケア計画を出力する中央管理装置を含む被監視者監視システムに関する。
我が国(日本)は、高齢化社会、より詳しくは、高齢化率が21%を超える超高齢化社会になっている。このような高齢化社会では、病気や怪我や高齢等による看護や介護を必要とする要看護者や要介護者等は、高齢化社会ではない通常の社会で生じる要看護者や要介護者等よりもその増加が見込まれる。これら要看護者や要介護者等は、病院や、老人福祉施設(日本の法令では老人短期入所施設、養護老人ホームおよび特別養護老人ホーム等)等の施設に入所し、その看護や介護を受ける。このような施設では、看護計画や介護計画等のケア計画が作成(立案、策定)され、ケア計画に従って要看護者や要介護者等(ケア対象者)がケアされる。このようなケア計画に関する技術の一つとして、例えば特許文献1にケア計画作成システムが開示されている。
ところで、看護師や介護者等(ケア者)は、ケア計画に従って所定のケアを、要看護者や要介護者等(ケア対象者)に実施する。しかしながら、ケア計画は、通常、事前に作成されるため、ケア計画に従ってケアを実際に実施するタイミング(時点)におけるケア対象者の状況や事情は、考慮されていない。このため、例えば、ケア者がケアを実施しようと、前記ケア者がケア対象者の所在場所に行くと、前記ケア対象者が不在であったり、前記ケア対象者が所用を行ったりしている等の、前記ケア者が前記ケア対象者に前記ケアを実施できないケア対象者の状況である場合がある。また例えば、ケア対象者が所用を行おうとしているタイミングに、ケア者の訪問を受けると、前記所用を行うことができなくなったり、ケア対象者の睡眠中やケア対象者が未だ起きたくないタイミングに、ケア者の訪問を受けると、起こされたり等の、ケアを受けたくないケア対象者の事情である場合がある。このような場合では、ケア者における訪問の無駄やケア対象者を起こす手間等によって、ケアの効率が低下してしまう一方、ケア対象者の快適感が損なわれてしまう虞がある。
特開2003-99537号公報
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、ケア対象者の状況や事情に応じたより適切なケアを実施できる中央管理装置を含む被監視者監視システムを提供することである。
上述した目的を実現するために、本発明の一側面を反映した被監視者監視システムは、複数のケア対象者それぞれに対応付けられた複数のケア計画を記憶し、前記記憶した複数のケア計画に基づいて、所定の時点を基準に、時刻に関する所定の優先順で、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素をソートし、前記ケア計画を表示する場合に前記ソートされた順で表示するように、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を出力する
発明の1または複数の実施形態により与えられる利点および特徴は、以下に与えられる詳細な説明および添付図面から十分に理解される。これら詳細な説明及び添付図面は、例としてのみ与えられるものであり本発明の限定の定義として意図されるものではない。
実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。 前記被監視者監視システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。 前記被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。 前記管理サーバ装置に記憶される監視情報テーブルの構成を示す図である。 前記管理サーバ装置に記憶されるケア計画情報テーブルの構成を示す図である。 前記管理サーバ装置に記憶されるケア記録情報テーブルの構成を示す図である。 前記管理サーバ装置に記憶される次回ケア情報テーブルの構成を示す図である。 前記被監視者監視システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。 前記携帯端末装置に表示される待受け画面の一例を示す図である。 前記携帯端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。 前記携帯端末装置に表示されるナースコール受付画面の一例を示す図である。 前記管理サーバ装置の動作を示すフローチャートである。 図12に示す第1ケア計画の処理を示すフローチャートである。 図12に示す第2ケア計画の処理を示すフローチャートである。 図12に示すケア記録の処理を示すフローチャートである。 前記被監視者監視システムにおける第1態様のケア計画表示(第1ケア計画表示モード)の動作を示すシーケンス図である。 前記携帯端末装置に表示されるサブメニュー画面の一例を示す図である。 前記携帯端末装置に表示される第1ケア計画画面の一例を示す図である。 前記被監視者監視システムにおける第2態様のケア計画表示(第2ケア計画表示モード)の動作を示すシーケンス図である。 前記携帯端末装置に表示される書式選択画面の一例を示す図である。 前記携帯端末装置に表示される第2ケア計画画面の一例を示す図である。 前記携帯端末装置に表示される排泄ケア用記録書式画面の一例を示す図である。 前記携帯端末装置に表示されるモーニングケア用記録書式画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
実施形態における被監視者監視システムは、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Obを監視するものであり、本実施形態では、前記被監視者Obをケア対象者とし、ケア計画を出力するケア計画出力システムを含む。ケア計画は、互いに対応付けられたケアの実施予定時刻とケアの種類との組をケア計画要素として1または複数備える計画であり、ケア対象者に対応して作成(立案、策定、計画)される。この被監視者監視システムは、本実施形態では、前記被監視者(すなわち、前記ケア対象者)Obに対応して設けられ、前記被監視者Obに関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する中央管理装置、および、前記中央管理装置と通信可能に接続され前記中央管理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける端末装置を備える。そして、この中央管理装置は、ケア計画を出力するケア計画出力装置を含む。このケア計画出力装置は、本実施形態では、複数のケア対象者Obそれぞれに対応付けられた複数のケア計画を記憶するケア計画情報記憶部と、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画に基づいて、所定の時点を基準に、時刻に関する所定の優先順で、前記複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素をソートするケア計画ソート処理部と、前記ケア計画を表示する場合に前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示するように、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素を出力するケア計画出力処理部とを備える。前記端末装置は、1種類の装置であって良いが、本実施形態態では、前記端末装置は、固定端末装置と携帯端末装置との2種類の装置である。これら固定端末装置と携帯端末装置との主な相違は、固定端末装置が固定的に運用される一方、携帯端末装置が例えば看護師や介護士等の監視者(ケア者、ユーザ)に携行されて運用される点であり、これら固定端末装置と携帯端末装置とは、略同様である。このような被監視者監視システムについて、以下、より具体的に説明する。なお、ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムでは、被監視者監視システムにおける被監視者Obおよび監視者(ユーザ)は、それぞれ、ケア計画出力システムにおけるケア対象者Obおよびケア者に対応する。
図1は、実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。図2は、前記被監視者監視システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。図3は、前記被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。図4は、前記管理サーバ装置に記憶される監視情報テーブルの構成を示す図である。図5は、前記管理サーバ装置に記憶されるケア計画情報テーブルの構成を示す図である。なお、図5において、第8番目のレコードに登録されている斜体字のデータは、後述の更新処理で追加されたデータである。図6は、前記管理サーバ装置に記憶されるケア記録情報テーブルの構成を示す図である。図7は、前記管理サーバ装置に記憶される次回ケア情報テーブルの構成を示す図である。図8は、前記被監視者監視システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
より具体的には、被監視者監視システムMSは、例えば、図1に示すように、1または複数のセンサ装置SU(SU-1~SU-4)と、管理サーバ装置SVと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA-1、TA-2)と、構内交換機(PBX、Private branch exchange)CXとを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジおよびルーター等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数のセンサ装置SU-1~SU-4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SP、複数の携帯端末装置TA-1、TA-2および構内交換機CXは、L2スイッチの集線装置(ハブ、HUB)LSおよびアクセスポイントAPを含む有線および無線の混在したLAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。より詳しくは、複数のセンサ装置SU-1~SU-4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SPおよび構内交換機CXは、集線装置LSに接続され、複数の携帯端末装置TA-1、TA-2は、アクセスポイントAPを介して集線装置LSに接続されている。そして、ネットワークNWは、TCP(Transmission control protocol)およびIP(Internet protocol)等のインターネットプロトコル群が用いられることによっていわゆるイントラネットを構成する。
構内交換機(回線切換機)CXは、ネットワークNWに接続され、携帯端末装置TA同士における発信、着信および通話等の内線電話の制御を行って前記携帯端末装置TA同士の内線電話を実施し、そして、例えば固定電話網や携帯電話網等の公衆電話網PNを介して例えば固定電話機や携帯電話機等の外線電話機TLに接続され、外線電話機TLと携帯端末装置TAとの間における発信、着信および通話等の外線電話の制御を行って外線電話機TLと携帯端末装置TAとの間における外線電話を実施するものである。構内交換機CXは、例えば、デジタル交換機や、IP-PBX(Internet Protocol Private Branch eXchange)等である。
被監視者監視システムMSは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、本実施形態では上述したようにケア対象者Obであり、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視システムMSは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、被監視者監視システムMSは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
センサ装置SUは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信する通信機能等を備え、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)を、管理サーバ装置SVへ通知する装置である。前記所定のイベント(事象)は、好適には対処が必要な所定のイベントであり、例えば、本実施形態では、被監視者Obにおける予め設定された所定の行動およびナースコールである。このため、本実施形態では、センサ装置SUは、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVへ通知(送信)し、ナースコールを受け付けて前記ナースコールを前記所定のイベントの他の一例として管理サーバ装置SVへ通知(送信)し、そして、端末装置SP、TAとの間で音声通話を行う装置である。このようなセンサ装置SUは、例えば、図2に示すように、センサ部11と、センサ側音入出力部(SU音入出力部)12と、ナースコール受付操作部13と、センサ側制御処理部(SU制御処理部)14と、センサ側通信インターフェース部(SU通信IF部)15と、センサ側記憶部(SU記憶部)16とを備える。
センサ部11は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って、被監視者Obにおける予め設定された所定の諸量を検出する装置である。前記所定の諸量は、被監視者Obにおける検知すべき所定の行動に応じて適宜に決定される。本実施形態では、前記所定の行動は、例えば、被監視者Obが起きた起床、被監視者Obが寝具から離れた離床、被監視者Obが寝具から落ちた転落、および、被監視者Obが倒れた転倒の4つの行動である。センサ部11は、これらを画像から検知するために、例えば、撮像部を備える。
前記撮像部は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って、画像(画像データ)を生成する装置である。前記画像には、静止画(静止画データ)および動画(動画データ)が含まれる。前記撮像部は、監視すべき監視対象である被監視者Obが所在を予定している空間(所在空間、図1に示す例では配設場所の居室(部屋)RM)を監視可能に配置され、前記所在空間を撮像対象としてその上方から撮像し、前記撮像対象を俯瞰した画像(画像データ)を生成し、前記撮像対象の画像(対象画像)をSU制御処理部14へ出力する。好ましくは、監視対象の被監視者Ob全体を撮像できる蓋然性が高いことから、前記撮像部は、被監視者Obが横臥する寝具(例えばベッド等)における、被監視者Obの頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置(通常、枕の配設位置)の直上から撮像対象を撮像できるように配設される。センサ装置SUは、この前記撮像部によって、被監視者Obを、被監視者Obの上方から撮像した画像、好ましくは前記頭部予定位置の直上から撮像した画像を取得する。
このような前記撮像部は、可視光の画像を生成する装置であって良いが、比較的暗がりでも被監視者Obを監視できるように、本実施形態では、赤外線の画像を生成する装置である。このような前記撮像部は、例えば、本実施形態では、撮像対象における赤外の光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記撮像対象における赤外の光学像を電気的な信号に変換するエリアイメージセンサ、および、エリアイメージセンサの出力を画像処理することで前記撮像対象における赤外の画像を表すデータである画像データを生成する画像処理回路等を備えるデジタル赤外線カメラである。前記撮像部の前記結像光学系は、本実施形態では、その配設された居室RM全体を撮像できる画角を持つ広角な光学系(いわゆる広角レンズ(魚眼レンズを含む))であることが好ましい。
本実施形態では、センサ部11は、カメラを備えるので、センサ装置SUは、動画を含む画像を生成して端末装置SP、TAへ動画を配信する。
なお、センサ部11は、前記所定の行動の他の1つとして、覚醒および睡眠それぞれを検知するために、ドップラセンサをさらに備えても良い。このドップラセンサは、送信波を送信し、物体で反射した前記送信波の反射波を受信し、前記送信波と前記反射波とに基づいてドップラ周波数成分のドップラ信号を出力する体動センサである。前記物体が動いている場合、いわゆるドップラ効果により前記物体の動いている速度に比例して反射波の周波数がシフトするため、送信波の周波数と反射波の周波数とに差(ドップラ周波数成分)が生じる。前記ドップラセンサは、このドップラ周波数成分の信号をドップラ信号として生成し、SU制御処理部14へ出力する。前記送信波は、超音波やマイクロ波等であって良いが、本実施形態では、マイクロ波である。マイクロ波は、着衣を透過して被監視者Obの体表で反射できるため、被監視者Obが衣服を着ていても体表の動きを検知でき、好ましい。ドップラセンサを用いた覚醒の検知には、例えば、“増田裕太、山地隆行、「マイクロ波センサによる睡眠状態可視化技術」、マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2014)シンポジウム、平成26年7月、p1700-p1703”の文献に開示された技術や、“山本康平、橘素子他、「マイクロ波を用いた遠隔・非接触な体動計測に基づく睡眠深度推定」、The 29th Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intekkigence,2015の文献に開示された技術等の公知技術が用いられる。
SU音入出力部12は、音を入出力する回路である。すなわち、SU音入出力部12は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路であって、外部の音を取得してセンサ装置SUに入力するための回路である。SU音入出力部12は、例えば、音の電気信号(音データ)を音の機械振動信号(音響信号)に変換するスピーカ等と、可聴領域の音の機械振動信号を電気信号に変換するマイクロフォン等とを備えて構成される。SU音入出力部12は、外部の音を表す電気信号をSU制御処理部14へ出力し、また、SU制御処理部14から入力された電気信号を音の機械振動信号に変換して出力する。
ナースコール受付操作部13は、SU制御処理部14に接続され、ナースコールを当該センサ装置SUに入力するための例えば押しボタン式スイッチ等のスイッチ回路である。なお、ナースコール受付操作部13は、有線でSU制御処理部14に接続されて良く、また、例えばBluetooth(登録商標)規格等の近距離無線通信でSU制御処理部14に接続されて良い。
SU通信IF部15は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って通信を行うための通信回路である。SU通信IF部15は、SU制御処理部14から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAへ送信する。SU通信IF部15は、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSU制御処理部14が処理可能な形式のデータに変換してSU制御処理部14へ出力する。SU通信IF部15は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
SU記憶部16は、SU制御処理部14に接続され、SU制御処理部14の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSU制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するSU監視処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記SU監視処理プログラムには、被監視者Obにおける所定の行動を検知して検知結果を前記所定のイベント(事象)の一例として管理サーバ装置SVを介して所定の端末装置SP、TAへ通知する行動検知処理プログラムや、ナースコール受付操作部13でナースコールを受け付けた場合にその旨を前記所定のイベントの他の一例として管理サーバ装置SVへ通知し、SU音入出力部12等を用いることで端末装置SP、TAとの間で音声通話を行うナースコール処理プログラムや、センサ部11の前記撮像部で生成した動画を、その動画を要求した端末装置SP、TAへストリーミングで配信するSUストリーミング処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、センサ装置SUを特定し識別するための識別子であるセンサ装置識別子(センサID)、および、管理サーバ装置SVの通信アドレス等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SU記憶部16は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、SU記憶部16は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSU制御処理部14のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
SU制御処理部14は、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)を、管理サーバ装置SVへ通知するための回路である。より具体的には、本実施形態では、SU制御処理部14は、被監視者Obにおける所定の行動を検知してその検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVへ通知(報知、送信)し、ナースコールを受け付けてそのナースコールを前記所定のイベントの他の一例として管理サーバ装置SVへ通知(報知、送信)し、端末装置SP、TAとの間で音声通話を行い、動画を含む画像を生成して端末装置SP、TAへ動画を配信する。SU制御処理部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。SU制御処理部14は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、センサ側制御部(SU制御部)141、行動検知処理部142、ナースコール処理部143およびセンサ側ストリーミング処理部(SUストリーミング処理部)144を機能的に備える。
SU制御部141は、センサ装置SUの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUの全体制御を司るものである。
行動検知処理部142は、被監視者Obにおける、予め設定された所定の行動を検知して検知結果を前記所定のイベントの一例として管理サーバ装置SVへ通知するものである。より具体的には、行動検知処理部142は、例えば、撮像部11で撮像した対象画像に基づいて被監視者Obの頭部を検出し、この検出した被監視者Obの頭部における大きさの時間変化に基づいて被監視者Obの起床、離床、転倒および転落を検知する。より詳しくは、まず、寝具BDの所在領域、寝具BDの所在領域内における横臥姿勢の頭部の大きさと座位姿勢の頭部の大きさとを識別するための第1閾値Th1、寝具BDの所在領域を除く居室RM内における立位姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための第2閾値Th2、および、寝具BDの所在領域を除く居室RM内における横臥姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための第3閾値Th3が前記各種の所定のデータの1つとして予めSU記憶部16に記憶される。そして、行動検知処理部142は、対象画像から例えば背景差分法やフレーム差分法によって被監視者Obの人物の領域として動体領域を抽出し、この抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、また例えば予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、また例えば頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって、被監視者Obの頭部領域を抽出し、この抽出した頭部の位置および大きさから起床、離床、転倒および転落を検知する。例えば、行動検知処理部142は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、起床と判定し、前記起床を検知する。例えば、行動検知処理部142は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内から寝具の所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、離床と判定し、前記離床を検知する。例えば、行動検知処理部142は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内から寝具BDの所在領域外へ時間変化した場合であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転落と判定し、前記転落を検知する。例えば、行動検知処理部142は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域を除く居室RM内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転倒と判定し、前記転倒を検知する。
なお、センサ部11が前記ドップラセンサを備える場合には、行動検知処理部142は、前記公知技術を用いることによって前記ドップラセンサの出力に基づいて被監視者Obの覚醒および睡眠それぞれを検知する。
このように前記所定の行動を検知すると、行動検知処理部142は、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)の内容を表すイベント情報(事象情報)を収容した、前記イベントを通知するための第1イベント通知通信信号をSU通信IF部15で管理サーバ装置SVへ通知する。より詳しくは、行動検知処理部142は、自機のセンサID、前記イベントの内容を表すイベント情報、前記所定の行動の検知に用いられた対象画像を収容した通信信号(第1イベント通知通信信号)を、SU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。前記イベント情報は、本実施形態では、起床、離床、転落、転倒およびナースコール(NC)のうちの1または複数であり、ここでは、行動検知処理部142は、検知した起床、離床、転落および転倒のうちの1または複数を前記イベント情報として第1イベント通知通信信号に収容する。前記画像は、静止画および動画のうちの少なくとも一方であって良く、本実施形態では、まず、静止画が報知され、ユーザの要求に応じて動画が配信される。なお、まず、動画が配信されても良く、また、静止画および動画が送信され、画面分割で静止画および動画が端末装置SP、TAに表示されても良い。なお、第1イベント通知通信信号には、前記所定の行動やナースコールの検知時刻がさらに収容されても良い。
ナースコール処理部143は、ナースコール受付操作部13でナースコールを受け付けた場合にその旨を前記所定のイベントの他の一例として収容した第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVへ通知し、SU音入出力部12等を用いることで端末装置SP、TAとの間で音声通話を行うものである。より具体的には、ナースコール処理部143は、ナースコール受付操作部13が入力操作されると、自機のセンサIDおよび前記イベント情報としてナースコールを収容した第1イベント通知通信信号をSU通信IF部15を介して管理サーバ装置SVへ送信する。そして、ナースコール処理部143は、SU音入出力部12等を用い、端末装置SP、TAとの間で例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)によって音声通話を行う。
SUストリーミング処理部144は、通信IF部3を介して固定端末装置SPまたは携帯端末装置TAから動画の配信の要求があった場合に、この要求のあった固定端末装置SPまたは携帯端末装置TAへ、センサ部11の前記撮像部で生成した動画(例えばライブの動画)をストリーミング再生でSU通信IF部15を介して配信するものである。
図1には、一例として、第1ないし第4センサ装置SU-1~SU-4が示されており、第1センサ装置SU-1は、被監視者Obの一人であるAさんOb-1の居室RM-1(不図示)に配設され、第2センサ装置SU-2は、被監視者Obの一人であるBさんOb-2の居室RM-2(不図示)に配設され、第3センサ装置SU-3は、被監視者Obの一人であるCさんOb-3の居室RM-3(不図示)に配設され、そして、第4センサ装置SU-4は、被監視者Obの一人であるDさんOb-4の居室RM-4(不図示)に配設されている。
管理サーバ装置SVは、ネットワークNWを介して他の装置SU、TA、SPと通信する通信機能を備え、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受けると、被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報(本実施形態では例えば前記所定のイベント(センサ装置SUで検知した所定の行動の種類やセンサ装置SUで受け付けたナースコール)、被監視者Obの画像(静止画および動画)、および、前記通知を受けた時刻等))を管理し、前記所定のイベントを所定の端末装置SP、TAへ通知(再通知、再報知、送信)し、クライアント(本実施形態では端末装置SP、TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMS全体を管理する装置である。そして、本実施形態では、管理サーバ装置SVは、複数の被監視者(ケア対象者)Obそれぞれにおける複数のケア計画を管理し、そして、前記複数の被監視者(ケア対象者)Obそれぞれに対し実施したケアの内容をケア記録として管理する。すなわち、管理サーバ装置SVは、本実施形態では、ケア計画を出力するケア計画出力装置を含む。このような管理サーバ装置SVは、例えば、図3に示すように、サーバ側通信インターフェース部(SV通信IF部)21と、サーバ側制御処理部(SV制御処理部)22と、サーバ側記憶部(SV記憶部)23とを備える。
SV通信IF部21は、SU通信IF部15と同様に、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って通信を行うための通信回路である。SV通信IF部21は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
SV記憶部23は、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するSV監視処理プログラムや、被監視者(ケア対象者)Obにおけるケア計画に関する所定の情報処理を実行するケア計画処理プログラムや、被監視者Obにおけるケア記録に関する所定の情報処理を実行するケア記録処理プログラムや、計時を行う時計プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、管理サーバ装置SVを特定し管理サーバ装置SVを識別するための識別子(サーバID)や、被監視者Obの前記監視情報や、前記所定のイベントの通知先等の装置SU、SP、TA間の情報を表す装置間情報や、センサ装置SUに関するセンサ情報や、ケア計画に関するケア計画情報や、実施したケアの内容をケア記録として入力するための、予め用意された所定の様式の記録書式に関する書式情報や、実施したケアの内容の記録であるケア記録情報や、ケアの次回の実施に関する次回ケア情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。これら監視情報、装置間情報、センサ情報、ケア計画情報、書式情報、ケア記録情報および次回ケア情報それぞれを記憶するために、SV記憶部23は、サーバ側監視情報記憶部(SV監視情報記憶部)231、装置間情報記憶部232、センサ情報記憶部233、ケア計画情報記憶部234、書式情報記憶部235、ケア記録情報記憶部236および次回ケア情報記憶部237を機能的に備える。
SV監視情報記憶部231は、各装置SU、SP、TAそれぞれとの間で送受信した被監視者Obの監視情報を記憶するものである。より具体的には、SV監視情報記憶部231には、本実施形態では、前記監視情報として、第1イベント通知通信信号および後述の対応有意思通知通信信号等の通信信号に収容された各情報に基づいて、センサID、イベント情報(事象情報、本実施形態では起床、離床、転落、転倒およびナースコール)、受信時刻(または検知時刻)、対象画像(静止画および動画)および対応の受付の有無(対処の有無)が互いに対応付けて記憶される。
この監視情報は、本実施形態では、テーブル形式でSV監視情報記憶部321に記憶されている。この監視情報を登録するサーバ側監視情報テーブル(SV監視情報テーブル)MT-SVは、例えば、図4に示すように、各装置SU、SP、TAから受信した通信信号に収容されたセンサIDを登録するセンサIDフィールド2311と、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報を登録するイベントフィールド(イベントフィールド)2312と、前記受信した通信信号の受信時刻を登録する受信時刻フィールド2313と、前記受信した通信信号に収容された前記静止画を登録する静止画フィールド2314と、ライブ動画の取得先として、前記受信した通信信号に収容されたセンサIDに対応するセンサ装置SUの通信アドレス(例えばIPアドレス等)を登録する動画フィールド2315と、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報に対する対応の受付の有無を登録する対応フィールド2316とを備え、前記受信した通信信号ごと(各イベントごと)にレコードを備える。静止画フィールド2314には、例えば、静止画の画像データが登録されて良く、また例えば、静止画の画像データのファイル名が登録されて良い。対応フィールド2316には、後述するように、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報に対する対処(対応、処置、措置)する意思がある旨(“対応する”)を端末装置SP、TAで受け付けたか否かを表すフラグ(対応フラグ)が登録される。例えば、本実施形態では、対応フィールド2316には、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報(イベントフィールド2312に登録されたイベント情報)に対処する意思がある旨(“対応する”)を端末装置SP、TAで受け付けたことを意味する対応フラグ「1」、あるいは、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報に対処する意思がある旨(“対応する”)を端末装置SP、TAで受け付けていないことを意味する対応フラグ「0」が登録される。なお、デフォルトでは、対応フィールド2316には、未受付を意味する対応フラグ「0」が登録される。なお、第1イベント通知通信信号に、前記所定の行動を検知した検知時刻または前記ナースコールを受け付けたナースコール受付時刻が収容されている場合には、受信時刻に代え、前記検知時刻または前記ナースコール受付時刻が登録されても良い。
装置間情報記憶部232は、前記装置間情報を記憶するものである。本実施形態では、前記装置間情報は、通知先対応関係を表す情報と通信アドレス対応関係を表す情報とを備える。前記通知先対応関係は、センサ装置SUから送信された第1イベント通知通信信号等の通知先(再通知先、再報知先、送信先)を示す、送信元であるセンサIDと通知先(再通知先)である端末IDとの対応関係である。なお、このセンサIDと端末IDとの対応関係は、多対1であって良く、あるいは、1対多であっても良く、あるいは、多対多であって良い。前記通信アドレス対応関係は、各装置SU、SP、TAのID(センサID、端末ID)とその通信アドレスとの対応関係である。端末IDは、端末装置SP、TAを特定し端末装置SP、TAを識別するための識別子である。前記通信アドレス対応関係は、予め装置間情報記憶部232に記憶され、前記通知対応関係は、例えば端末装置SP、TAから入力され、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVの装置間情報記憶部232に予め記憶される。
センサ情報記憶部233は、前記センサ情報を予め記憶するものである。本実施形態では、前記センサ情報は、センサ装置SUのセンサIDと、その配設場所と、それによって監視される被監視者(ケア対象者)Obの被監視者名(ケア対象者名)とを互いに対応付けた情報である。
ケア計画情報記憶部234は、前記ケア計画情報を記憶するものである。前記ケア計画は、ケア対象者に実施される予定のケアのスケジュールであり、互いに対応付けられたケアの実施予定時刻とケアの種類との組をケア計画要素として1または複数備えてなる。そして、本実施形態では、ケア計画要素が未実施であるか実施済みであるかを表す実施状態情報(実施フラグ)が前記ケア計画要素に対応付けられてケア計画情報記憶部234に記憶される。前記ケアの実施予定時刻は、ケアを実施する予定の時刻である。前記ケアの種類名は、看護の実務や介護の実務等のケアの実務に応じて種々であり、任意である。前記ケアの種類名として、例えば、定期性を有するケアとして、日々実施される、モーニングケア(着替え、洗面および義歯装着等)、食事ケア(朝食ケア、昼食ケア、夕食ケア)、間食ケア、投薬ケア、歯磨きケア、水分補給ケア、バイタルチェック、イブニングケア(着替え、歯磨き、義歯外し、ベッド移乗等)、巡回、および、体位交換等、ならびに、曜日ごとや日にちごとに実施される、入浴ケア、リハビリ、レクリエーション、往診、身体清拭および体重測定等が挙げられ、また例えば、場所に依存するケアとして、排泄ケア等が挙げられる。このようなケア計画は、複数の被監視者(ケア対象者)Obそれぞれに作成される。前記モーニングケアは、ケア対象者(被監視者)Obが起床した場合に実施される、少なくとも着替えを含むケアである。前記水分補給ケアは、ケア対象者Obにおける水分の補給に関するケアである。前記排泄ケアは、ケア対象者Obにおける排泄に関するケアである。この排泄ケアには、ケア対象者Obの排泄を介助する排泄介助、および、ケア対象者Obのおむつを交換するおむつ交換のうちの少なくとも一方を含む。ケア計画情報記憶部234は、複数のケア対象者(被監視者)Obそれぞれに作成された複数のケア計画を前記複数のケア対象者(被監視者)Obそれぞれに対応付けて記憶する。初期のケア計画情報は、例えば端末装置SP、TAから入力され、ネットワークNWを介して管理サーバ装置SVのケア計画情報記憶部234に予め記憶される。
このケア計画情報は、本実施形態では、テーブル形式でケア計画情報記憶部234に記憶されている。このケア計画情報を登録するケア計画情報テーブルPTは、例えば、図5に示すように、ケアの実施予定時刻を登録する実施予定時刻フィールド2341と、前記実施予定時刻フィールド2341に登録された実施予定時刻に実施する予定のケアの種類名を登録するケア種類フィールド2343と、これら実施予定時刻フィールド2341およびケア種類フィールド2343それぞれに登録された実施予定時刻および種類名のケアに対し、このケアが実施済みであるか未実施であるかを表す前記実施状況情報を登録する実施フィールド2345とを備え、実施予定時刻および種類名の組(ケア計画要素)ごとにレコードを持つ。実施フィールド2345には、前記実施状況情報として実施フラグが登録され、前記実施フラグは、当該ケアの実施済みを意味する実施フラグ「1」と、当該ケアの未実施を意味する実施フラグ「0」とを備える。なお、デフォルトでは、実施フィールド2345には、未実施を意味する実施フラグ「0」が登録される。
このようなケア計画情報テーブルPT(PT-SU1、PT-SU2、PT-SU3、・・・)は、各ケア対象者(被監視者)Obごとに用意され、各ケア対象者Obの各ケア対象者名(被監視者名)それぞれに対応付けられている。図5には、第1センサ装置SU-1によって監視されているケア対象者Obのケア対象者名である「NAME1」に対応付けられたケア計画情報テーブルPT-SU1が一例として示されている。なお、ケア計画情報テーブルPTは、ケア対象者Obのケア対象者名に代え、あるいは、そのケア対象者名に追加して、前記ケア対象者名のケア対象者Obを監視するセンサ装置SUのセンサIDに対応付けられても良い。
書式情報記憶部235は、前記書式情報を予め記憶するものである。前記書式情報は、実施したケアの内容をケア記録として入力するための記録書式に関する情報であり、前記記録書式は、予め規定された所定の様式(フォーマット、入力フォーム)として、前記ケアの種類に応じて複数、予め用意されている。前記記録書式は、例えば、モーニングケア用の記録書式、食事ケア用の記録書式、間食ケア用の記録書式、投薬ケア用の記録書式、歯磨きケア用の記録書式、水分補給ケア用の記録書式、および、排泄ケア用の記録書式等があり、その一例が後述の図22および図23に示されている。図22には、モーニングケア用の記録書式の一例が携帯端末装置TAに表示される画面で示されている。図23には、排泄ケア用の記録書式の一例が携帯端末装置TAに表示される画面で示されている。前記記録書式は、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語で記述された電子ファイルで、ケアの種類名と対応付けられて書式情報記憶部235に記憶される。
ケア記録情報記憶部236は、実施したケアの内容の記録である前記ケア記録情報を記憶するものである。ケアの対象者であるケア対象者(被監視者)Obのケア対象者名(被監視者名)と、前記ケア記録の内容とが互いに対応付けられて前記ケア記録情報としてケア記録情報記憶部236に記憶される。
このようなケア記録情報は、本実施形態では、テーブル形式でケア記録情報記憶部236に記憶される。より具体的には、ケア記録情報を登録するケア記録情報テーブルRTは、例えば、図6に示すように、ケア対象者Obごとに用意され、ケア対象者Obのケア対象者名に対応付けられたケア記録情報セットRS(RS-1、RS-2、・・・)を備える。このケア記録情報セットRSは、ケアの種類ごとに用意され、ケアの種類名に対応付けられたケア記録サブテーブルRST(RST-11、RST-12、・・・、RST-21、RST-22、・・・)を備える。ケア記録サブテーブルRSTは、ケアを実施した時刻(実施時刻)を登録する実施時刻フィールド2361と、実施時刻フィールド2361に登録された時刻に実施した前記ケアの内容を登録する項目フィールド2362と、実施時刻フィールド2361に登録された時刻に実施した前記ケアに対するメモ(自由記述)を登録するメモフィールド2363と、実施時刻フィールド2361に登録された時刻、項目フィールド2362に登録されたケアの内容、および、メモフィールド2363に登録されたメモを、複数の端末装置SP、TA間で共有するか否かを示す共有化フラグを登録する共有化フィールド2364とを備え、実施したケアごとにレコードを持つ。項目フィールド2362は、ケアの内容が複数の項目を備える場合には、前記複数の項目に応じたサブ項目フィールド2362-nを備えて構成される。例えば、排泄ケアのケア記録は、本実施形態では、被監視者(ケア対象者)Obの排尿の有無、ならびに、被監視者Obが排便した排便の量(排便量)およびその便質それぞれを記録するため、排泄ケアの内容を登録するケア記録サブテーブルRSTは、排尿の有無を登録するA項目(排尿)サブフィールド2362-1と、排便量を登録するB項目(排便量)サブフィールド2362-2と、便質を登録するC項目(便質)サブフィールド2362-3とを備える。メモフィールド2363には、メモのテキストデータがそのまま登録されて良く、またメモのファイルのファイル名が登録されて良い。共有化フラグは、複数の端末装置SP、TA間で共有することを意味する共有化フラグ「1」と、複数の端末装置SP、TA間で共有しないことを意味する共有化フラグ「0」とから成り、デフォルトでは、共有化フィールド2364には、非共有を意味する共有化フラグ「0」が登録される。
このように、本実施形態では、ケア記録情報記憶部236には、ケアの種類ごとにそれぞれ用意されたケアの各内容を登録するための複数のテーブルRSTのセット(組)RSが、ケア対象者(被監視者)Obごとに用意され、記憶される。
次回ケア情報記憶部237は、前記次回ケア情報を予め記憶するものである。前記次回ケア情報は、ケアの次回の実施に関する情報であり、今般、実施したケアにおける次回の実施予定時刻を求めるために用いられる。ケアには、その種類によって、例えばモーニングケアや食事ケア(朝食ケア、昼食ケア、夕食ケア)等のように、1日のうちで所定の定時刻にその実施が予定されるケアや、また例えば水分補給ケアや排泄ケア等のように、所定の時間間隔でその実施が予定されるケアがある。このような場合では、次回の実施予定時刻は、このような定時刻や時間間隔から求めることができる。このため、前記次回ケア情報は、このような定時刻や時間間隔を含み、ケアの種類別に、そして、ケア対象者(被監視者)Ob別に予め適宜に設定される。特に、前記時間間隔は、ケア対象者Obの事情に応じて適宜に設定される。したがって、本実施形態では。次回ケア情報記憶部237は、前記次回ケア情報を、ケア対象者(被監視者)Obのケア対象者名(被監視者名)とケアの種類名とに対応付けて記憶している。
このような次回ケア情報は、本実施形態では、テーブル形式で次回ケア情報記憶部237に記憶される。より具体的には、次回ケア情報を登録する次回ケア情報テーブルNTは、例えば、図7に示すように、ケア対象者名(被監視者名)を登録するケア対象者名フィールド2371と、ケア対象者名フィールド2371に登録されたケア対象者名のケア対象者(被監視者)Obにおける次回ケア情報をケアの種類別に登録する次回ケア情報フィールド2372とを備え、ケア対象者名(ケア対象者)ごとにレコードを持つ。次回ケア情報フィールド2372は、ケアの種類別に次回ケア情報を登録するために、ケアの種類ごとにサブフィールを備える。図7に示す例では、次回ケア情報フィールド2372は、モーニングケアの次回ケア情報を登録するモーニングケアサブフィールド2372-1、朝食ケアの次回ケア情報を登録する朝食ケアサブフィールド2372-2、水分補給ケアの次回ケア情報を登録する水分補給ケアサブフィールド2372-3、および、排泄ケアの次回ケア情報を登録する排泄ケアサブフィールド2372-4等を備える。例えば、図7に示す例では、ケア対象者名フィールド2371に「NAME1」を登録するレコードにおいて、モーニングケアサブフィールド2372-1には、定時刻の「6:00」が登録され、朝食ケアサブフィールド2372-2には、定時刻の「7:00」が登録され、水分補給ケアサブフィールド2372-3には、時間間隔の「3時間」が登録され、そして、排泄ケアサブフィールド2372-4には、時間間隔の「4時間」が登録されている。なお、モーニングケアや食事ケアの各実施予定時刻は、本実施形態では、複数のケア対象者Obに対して同時刻に規定されている。
SV制御処理部22は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受けると、被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記所定のイベントを所定の端末装置SP、TAへ通知(再通知、再報知、送信)し、クライアントの要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMS全体を管理するための回路である。そして、本実施形態では、SV制御処理部22は、複数の被監視者(ケア対象者)Obそれぞれにおける複数のケア計画を管理し、そして、前記複数の被監視者(ケア対象者)Obそれぞれに対し実施したケアの内容をケア記録として管理する。SV制御処理部22は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、サーバ側制御部(SV制御部)221、サーバ側監視処理部(SV監視処理部)222、サーバ側ケア計画処理部(SVケア計画処理部)223、サーバ側ケア記録処理部(SVケア記録処理部)224および時計部225を機能的に備える。
SV制御部221は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバ装置SVの全体制御を司るものである。
SV監視処理部222は、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、SV監視処理部222は、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受信すると、被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記所定のイベントを所定の端末装置SP、TAへ通知する。より詳しくは、SV監視処理部222は、センサ装置SUから前記第1イベント通知通信信号を受信すると、この受信した第1イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)する。SV監視処理部222は、この受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応する通知先(再通知先、報知先、転送先、送信先)を装置間情報記憶部232に記憶された前記通知先対応関係から選定(検索)し、この選定した端末装置SP、TAへ第2イベント通知通信信号を送信する。この選定(検索処理)は、前記受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応するセンサIDに基づいて実施される。前記第2イベント通知通信信号には、前記第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報が前記所定の行動(起床、離床、転落および転倒のうちの1または複数)である場合には、第1イベント通知通信信号に収容されたセンサID、イベント情報および対象画像、ならびに、動画のダウンロード先として、第1イベント通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUに対応する通信アドレスが収容される。この通信アドレスは、前記受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応するセンサIDに基づいて通信アドレス対応関係から選定(検索)される。前記第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報が前記ナースコールである場合には、前記第2イベント通知通信信号には、第1イベント通知通信信号に収容されたセンサIDおよびイベント情報(ナースコール)が収容される。
SVケア計画処理部223は、被監視者(ケア対象者)Obにおけるケア計画に関する所定の情報処理を実行するものである。例えば、ケア計画処理部223は、複数のケア対象者Obにおける未実施のケア計画要素をソートして出力(送信)し、未実施のケア計画要素が実施済みに変更されるとソートの対象から外し、実施済みに変更されたケアが次回も実施されるケアである場合には次回の実施予定時刻を求めてケア計画を更新する。
より具体的には、本実施形態では、ケア計画処理部223は、ケア計画ソート処理部2231と、ケア計画出力処理部2232と、ケア計画更新処理部2233とを機能的に備える。
ケア計画ソート処理部2231は、ケア計画情報記憶部234に記憶した複数のケア計画に基づいて、所定の時点を基準に、時刻に関する所定の優先順で、前記複数のケア対象者(被監視者)Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素をソートするものである。前記所定の時点は、予め適宜に設定され、例えば、前記ソートの時点である。また例えば、前記所定の時点は、前記ケア計画を出力する指示(要求)を受け付けた時点である。また例えば、ソートの対象である未実施のケア計画要素が同種である場合に、前記所定の時点は、前記未実施のケア計画要素において、前記イベントのうちの予め設定されたイベントの種類(例えば起床やナースコール等)をセンサ装置SUが検知した検知時刻のうちで最も古い検知時刻(最初に検知した検知時刻)である。前記所定の優先順は、ケア対象者Obの状況や事情に応じて予め適宜に設定され、例えば、ケアの実施予定時刻の順(実施予定時刻順)である。本実施形態では、次回ケア情報がケア対象者Obの事情に応じて設定されるため、実施予定時刻順にソートすることで、ケア対象者Obの事情が考慮される。また例えば、ソートの対象である未実施のケア計画要素が同種である場合に、前記未実施のケア計画要素において、前記イベントのうちの予め設定されたイベントの種類(例えば起床やナースコール等)をセンサ装置SUが検知した検知時刻の順(検知時刻順)である。なお、順は、降順でも昇順でも良い。このように検知時刻順にソートすることで、ケア対象者Obの状況が考慮される。
ケア計画出力処理部2232は、ケア計画を表示する場合にケア計画ソート処理部2231でソートされた順で表示するように、ケア計画ソート処理部2231でソートした前記複数のケア対象者(被監視者)Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素を出力する。ケア計画は、管理サーバ装置SVが例えば液晶表示装置等の表示装置をさらに備える場合にケア計画出力処理部2232によって前記表示装置に出力(表示)されても良いが、本実施形態では、端末装置SP、TAへ出力される。したがって、より具体的には、ケア計画出力処理部2232は、前記ケア計画ソート処理部2231でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を端末装置SP、TAへSV通信IF部で前記出力として送信する。
ケア計画更新処理部2233は、ケア計画情報記憶部234に記憶した複数のケア計画における未実施のケア計画要素が実施済みに変更された場合に、前記実施済みに変更されたケア計画要素の次回の実施予定時刻を求め、前記求めた実施予定時刻と前記実施済みに変更されたケア計画要素のケアの種類とを互いに対応付けてケア計画情報記憶部234に前記ケア計画として記憶することによって、ケア計画情報記憶部234に記憶した複数のケア計画を更新するものである。
本実施形態では、ケア計画処理部223は、ケア計画更新処理部2233によって、端末装置SP、TAから後述のケア記録通知通信信号を受信した場合に、この受信したケア記録通知通信信号に収容されたケアに対応する未実施のケア計画要素を実施済みに変更する。
SVケア記録処理部224は、被監視者(ケア対象者)Obにおけるケア記録に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、本実施形態では、SVケア記録処理部224は、端末装置SP、TAから後述の第1選択対象通知通信信号を受信すると、この受信した第1選択対象通知通信信号に応じた記録書式を収容した書式通知通信信号を前記端末装置SP、TAへ返信する。SVケア記録処理部224は、端末装置SP、TAから後述の第2選択対象通知通信信号を受信すると、この受信した第2選択対象通知通信信号に応じた記録書式を収容した書式通知通信信号を前記端末装置SP、TAへ返信する。SVケア記録処理部224は、端末装置SP、TAから後述のケア記録通知通信信号を受信すると、この受信したケア記録通知通信信号に収容されたケア記録をケア記録情報記憶部236に記憶する。
時計部225は、年月日時分で計時するものである。
なお、管理サーバ装置SVは、図3に破線で示すように、必要に応じて、さらに、SV制御処理部22に接続され例えば各種コマンドや各種データ等を入力するサーバ側入力部(SV入力部)24、SV入力部24で入力された各種コマンドや各種データおよび被監視者Obに対する監視に関する監視情報等を出力するサーバ側出力部(SV出力部)25、および、外部機器との間でデータの入出力を行うサーバ側インターフェース部(SVIF部)26等を備えても良い。
このような管理サーバ装置SVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
上述から分かるように、管理サーバ装置SVは、ケア計画出力装置の一例に相当し、第1中央管理装置の一例に相当し、そして、第2中央管理装置の一例に相当する。
固定端末装置SPは、ネットワークNWを介して他の装置SU、SV、TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SVや携帯端末装置TAに与える所定の指示やデータを入力したり、センサ装置SUで得られた監視情報を表示したり、管理サーバ装置SVから受信したケア計画を表示したり等することによって、被監視者監視システムMSのユーザインターフェース(UI)として機能する装置である。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。なお、第1および第2端末装置の一例としての固定端末装置SPは、携帯端末装置TAと同様に動作するが、本明細書では、前記第1および第2端末装置の他の一例である携帯端末装置TAについて詳述される。
携帯端末装置TAは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、SUと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVやセンサ装置SUに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバ装置SVからの通知によってセンサ装置SUで得られた監視情報(動画を含む)を表示したり、管理サーバ装置SVから受信したケア計画を表示したり、センサ装置SUとの間で音声通話によってナースコールの応答や声かけしたり等するための機器である。このような携帯端末装置TAは、本実施形態では、例えば、図8に示すように、端末側通信インターフェース部(TA通信IF部)31と、端末側制御処理部(TA制御処理部)32と、端末側記憶部(TA記憶部)33と、端末側音入出力部(TA音入出力部)34と、端末側入力部(TA入力部)35と、端末側表示部(TA表示部)36と、端末側インターフェース部(TAIF部)37とを備える。
TA音入出力部34は、TA制御処理部32に接続され、外部の音を取得して携帯端末装置TAに入力するための回路であって、TA制御処理部32の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路である。TA音入出力部34は、SU音入出力部12と同様に、例えば、音響振動を電気信号に変換するマイクロホン等と、音の電気信号を音の音響振動に変換するスピーカ等とを備えて構成される。TA音入出力部34は、外部の音を表す電気信号をTA制御処理部32へ出力し、また、TA制御処理部32から入力された電気信号を音の音響振動に変換して出力する。
TA入力部35は、TA制御処理部32に接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末装置TAに入力する回路であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。前記所定の操作には、例えば、ログインするためのIDの入力操作や、音声通話の要求操作およびその終了操作や、ライブでの動画の要求操作およびその終了操作や、前記通知された被監視者Obに対する前記イベントの検知結果に対応(対処)する意思がある旨(実施意思情報)の入力操作等の、監視する上で必要な各種操作、ケア計画の表示操作等の、ケア計画をTA表示部36に表示させる上で必要な各種操作、ならびに、記録書式の選択操作や記録書式を用いたケア記録の入力操作等のケアの内容を記録する上で必要な各種操作等が含まれる。TA表示部36は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、TA入力部35から入力された所定の操作内容や、被監視者監視システムMSによって監視されている被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報(例えばセンサ装置SUで検知した所定の行動の種類や被監視者Obの画像(静止画および動画)等)や、ナースコールの受付、ケア計画および記録書式等を表示する回路であり、例えばLCD(液晶ディスプレイ)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。そして、本実施形態では、TA入力部35およびTA表示部36からタッチパネルが構成されている。この場合において、TA入力部35は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部36の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部36に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば看護師や介護士等のユーザ(監視者)が、入力したい入力内容を表示した表示位置(表示領域)を触れると、位置入力デバイスによってその位置(領域)が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として携帯端末装置TAに入力される。
TAIF部37は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB規格を用いたインターフェース回路等である。
TA通信IF部31は、SU通信IF部15と同様に、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って通信を行うための通信回路である。TA通信IF部31は、TA通信IF部31は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
TA記憶部33は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するTA制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するTA監視処理プログラムや、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を行う通話処理プログラムや、センサ装置SUから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するTAストリーミング処理プログラムや、管理サーバ装置SVからケア計画を取得し、この取得したケア計画をTA表示部36に表示するTAケア計画処理プログラムや、管理サーバ装置SVから所定の記録書式を取得し、実施したケアの内容を前記取得した記録書式を用いて記録(入力)して管理サーバ装置SVへ送信するTAケア記録処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記TA監視処理プログラムには、管理サーバ装置SVからイベントの通知を受信すると被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報)をTA記憶部33に記憶(記録)するログプログラムや、前記受信したイベントにかかる監視情報をTA表示部36に表示する表示制御プログラム等の各種プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータでは、自機の端末ID、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報、センサ装置SUに関するセンサ情報、および、TA表示部36に表示される画面情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。センサ情報は、本実施形態では、例えば、センサ装置SUのセンサID、その配設場所およびそれによって監視される被監視者名を互いに対応付けたデータである。TA記憶部33は、例えばROMやEEPROM等を備える。TA記憶部33は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるTA制御処理部32のワーキングメモリとなるRAM等を含む。これら監視情報および画面情報それぞれを記憶するために、TA記憶部33は、端末側監視情報記憶部(TA監視情報記憶部)331および画面情報記憶部332を機能的に備える。
TA監視情報記憶部331は、前記監視情報を記憶するものである。本実施形態では、TA監視情報記憶部331は、前記監視情報として、管理サーバ装置SVから受信した第2イベント通知通信信号に収容されたセンサID、イベント情報(事象情報、本実施形態では起床、離床、転落、転倒およびナースコール)、画像および動画のダウンロード先のセンサ装置SUの通信アドレス、ならびに、当該第2イベント通知通信信号の受信時刻および対応の有無等を互いに対応付けて記憶する。より具体的には、TA監視情報記憶部331は、図4に示すように、SV監視情報テーブルMT-SVと同様な端末側監視情報テーブル(TA監視情報テーブル)MT-TAに前記監視情報を記憶する。
画面情報記憶部332は、比較的多用する画面、例えば後述の待受け画面51等の電子ファイルを予め記憶したり、管理サーバ装置SVから受信した画面、例えば後述のケア計画画面62(62a、62b)や記録書式画面64(64a、64b)等の電子ファイルを記憶したりするものである。
TA制御処理部32は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obに対する前記監視情報を受けて表示し、ケア計画を受け付けて表示し、ナースコールの応答や声かけするための回路である。TA制御処理部32は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32は、制御処理プログラムが実行されることによって、端末側制御部(TA制御部)321、端末側監視処理部(TA監視処理部)322、通話処理部323、端末側ストリーミング処理部(TAストリーミング処理部)324、端末側ケア計画処理部(TAケア計画処理部)325および端末側ケア記録処理部(TAケア記録処理部)326を機能的に備える。
TA制御部321は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAの全体制御を司るものである。
TA監視処理部322は、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、TA監視処理部322は、センサ装置SUによって送信された第1イベント通知通信信号、に起因して管理サーバ装置SVによって送信された第2イベント通知通信信号を受信した場合に、この受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報(各データ)に基づき、被監視者Obの監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)する。TA監視処理部322は、この受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報に応じた画面をTA表示部36に表示する。そして、TA監視処理部322は、TA入力部35から所定の入力操作を受け付けると、その入力操作に応じた所定の処理を実行する。
通話処理部323は、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を行うものである。より具体的には、例えば、通話処理部323は、TA音入出力部34等を用い、第2イベント通知通信信号の送信の原因となった第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信した送信元のセンサ装置SUとの間で例えばVoIPによって音声通話を行う。
TAストリーミング処理部324は、センサ装置SUから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するものである。
TAケア計画処理部325は、被監視者(ケア対象者)Obにおけるケア計画に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、TAケア計画処理部325は、複数のケア対象者(被監視者)Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素を管理サーバ装置SVから受信した場合に、この受信した前記複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素を、管理サーバ装置SVのケア計画ソート処理部2231でソートされた順でTA表示部36に表示するものである。
より詳しくは、TAケア計画処理部325は、前記複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素が互いに異なる種類を含む場合に、前記複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素を、ケア対象者Obの名とケアの種類名との組で、前記タッチパネルを構成するTA表示部36に、ケア計画ソート処理部2231でソートされた順で表示する。ここで、後述するように、前記タッチパネルにおける、前記ケア対象者Obの名とケアの種類名との組を表示する領域は、前記記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を入力するための第1ボタンとなっている。
一方、TAケア計画処理部325は、前記複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素が同一の種類である場合に、前記複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素を、ケア対象者Obの名で、前記タッチパネルを構成するTA表示部36に、前記ケア計画ソート処理部2231でソートされた順で表示する。ここで、前記タッチパネルにおける、前記ケア対象者Obの名を表示する領域は、前記記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を入力するための第2ボタンとなっている。
TAケア記録処理部326は、被監視者(ケア対象者)Obにおけるケア記録に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、TAケア記録処理部326は、管理サーバ装置SVから所定の記録書式を取得(受信)してTA表示部36に表示し、前記記録書式を用いてケアの内容を受け付けて管理サーバ装置SVへ送信する。
より詳しくは、TAケア記録処理部326は、前記第1ボタンの入力操作を受け付けた場合に、前記入力操作を受け付けた第1ボタンに表示されたケア対象者Obの名およびケアの種類名に対応する記録書式を要求するための通信信号(第1通信信号、第1選択対象通知通信信号)を管理サーバ装置SVへTA通信IF部31で送信し、記録書式を収容した通信信号(第2通信信号、書式通知通信信号)を管理サーバ装置SVからTA通信IF部31で受信した場合に、前記書式通知通信信号に収容された記録書式を、前記タッチパネルを構成するTA表示部36に表示する。
一方、TAケア記録処理部326は、前記第2ボタンの入力操作を受け付けた場合に、前記入力操作を受け付けた第2ボタンに表示されたケア対象者Obの名および前記同一の種類に対応する記録書式を要求するための通信信号(第3通信信号、第1選択対象通知通信信号)を管理サーバ装置SVへTA通信IF部31で送信し、記録書式を収容した通信信号(第4通信信号、書式通知通信信号)を管理サーバ装置SVからTA通信IF部31で受信した場合に、前記書式通知通信信号に収容された記録書式を、前記タッチパネルを構成するTA表示部36に表示する。
TAケア記録処理部326は、TA表示部36に表示された前記記録書式を用いてTA入力部35からケアの内容を受け付けた場合に、前記受け付けたケアの内容を収容する通信信号(第5通信信号、ケア記録通知通信信号)を管理サーバ装置SVへTA通信IF部31で送信する。
実施形態では、TAケア計画処理部325は、前記タッチパネルに表示を行う表示処理部の一例に相当し、TAケア記録処理部326は、前記第1中央管理装置との通信を処理する通信処理部の一例に相当する。
このような携帯端末装置TAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
次に、本実施形態における被監視者監視システムの動作について説明する。図9は、前記携帯端末装置に表示される待受け画面の一例を示す図である。図10は、前記携帯端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。図11は、前記携帯端末装置に表示されるナースコール受付画面の一例を示す図である。図12は、前記管理サーバ装置の動作を示すフローチャートである。図13は、図12に示す第1ケア計画の処理を示すフローチャートである。図14は、図12に示す第2ケア計画の処理を示すフローチャートである。図15は、図12に示すケア記録の処理を示すフローチャートである。図16は、前記被監視者監視システムにおける第1態様のケア計画表示(第1ケア計画表示モード)の動作を示すシーケンス図である。図17は、前記携帯端末装置に表示されるサブメニュー画面の一例を示す図である。図18は、前記携帯端末装置に表示される第1ケア計画画面の一例を示す図である。図19は、前記被監視者監視システムにおける第2態様のケア計画表示(第2ケア計画表示モード)の動作を示すシーケンス図である。図20は、前記携帯端末装置に表示される書式選択画面の一例を示す図である。図21は、前記携帯端末装置に表示される第2ケア計画画面の一例を示す図である。図22は、前記携帯端末装置に表示される排泄ケア用記録書式画面の一例を示す図である。図23は、前記携帯端末装置に表示されるモーニングケア用記録書式画面の一例を示す図である。
以下では、まず、第1に、図9ないし図11を用いて、被監視者を監視する動作について説明し、次に、第2に、図12を用いて、管理サーバ装置SVの概略動作について説明し、第3に、図12、図13、図15ないし図18、図22、および、図23を用いて、第1ケア計画画面の表示およびケア記録の各動作について説明し、そして、第3に、図12、図14、図15、および、図19ないし図23を用いて、第2ケア計画画面の表示およびケア記録の各動作について説明する。
上記構成の被監視者監視システムMSでは、各装置SU、SV、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。センサ装置SUでは、その制御処理プログラムの実行によって、SU制御処理部14には、SU制御部141、行動検知処理部142、ナースコール処理部143およびSUストリーミング処理部144が機能的に構成される。管理サーバ装置SVでは、その制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22には、SV制御部221、SV監視処理部222、SVケア計画処理部223、SVケア記録処理部224および時計部225が機能的に構成され、SVケア計画処理部223には、ケア計画ソート処理部2231、ケア計画出力処理部2232およびケア計画更新処理部2233が機能的に構成される。携帯端末装置TAでは、その制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32には、TA制御部321、TA監視処理部322、通話処理部323、TAストリーミング処理部324、TAケア計画処理部325およびTAケア記録処理部326が機能的に構成される。
(監視動作)
監視動作では、センサ装置SUは、各フレームごとに、あるいは、数フレームおきに、次のように動作することで、被監視者Obにおける所定の動作を検知し、また、ナースコールの受付の有無を判定している。まず、センサ装置SUは、前記画像センサから1フレーム分の画像(画像データ)を対象画像として取得し、この取得した対象画像に基づいて被監視者Obにおける所定の行動を検知し、前記所定の行動を検知すると、その検知結果を所定の端末装置SP、TAへ通知するために、前記イベント情報として検知した前記所定の行動を収容した、前記所定の行動の検知にかかる第1イベント通知通信信号を、管理サーバ装置SVへ送信する。このように動作している間に、センサ装置SUは、ナースコールを受け付けているか否かを判定し、ナースコールを受け付けると、そのナースコールの受付を所定の端末装置SP、TAへ通知するために、センサ装置SUは、前記イベント情報として前記受け付けたナースコールを収容した、前記ナースコールの受付にかかる第1イベント通知通信信号を、管理サーバ装置SVへ送信する。
管理サーバ装置SVは、第1イベント通知通信信号をネットワークNWを介してセンサ装置SUから受信すると、SV監視処理部222によって、監視情報の処理を実行する。より具体的には、SV監視処理部222は、まず、この受信した第1イベント通知通信信号に収容されたセンサIDおよびイベント情報等の各情報を、このセンサIDを持つセンサ装置SUで監視されている被監視者Obの監視情報として記憶(記録)する。そして、管理サーバ装置SVは、SV監視処理部222によって、前記通知先対応関係から、前記受信した第1イベント通知通信信号における送信元(通知元)のセンサ装置SUに対応する通知先の端末装置SP、TAを特定し、この通知先の端末装置SP、TAへ第2イベント通知通信信号を送信する。
固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAは、前記第2イベント通知通信信号をネットワークNWを介して管理サーバ装置SVから受信すると、TA監視処理部322によって、この第2イベント通知通信信号に収容されたセンサIDおよびイベント情報等の各情報を、このセンサIDを持つセンサ装置SUで監視されている被監視者Obの監視情報として記憶(記録)し、前記監視情報を表示する。
より具体的には、代表的に、携帯端末装置TAの動作について説明すると、上述したように、電源が投入され、その稼働を始めると、携帯端末装置TAでは、例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)によるログイン操作が受け付けられ、TA監視処理部322によって、自機宛の通信信号を待ち受ける待受け画面がTA表示部36に表示される。この待受け画面51は、例えば、図9に示すように、メニューバーを表示するメニューバー領域511と、待ち受け中であることを表すメッセージ(例えば「通知はありません」)およびアイコンを表示する待受けメイン領域512と、現在時刻を表示する時刻領域513と、今日の年月日曜日を表示する年月日曜日領域514と、今、当該携帯端末装置TAにログインしているユーザ名を表示するユーザ名領域515とを備える。
自機宛の通信信号を待ち受け中に前記第2イベント通知通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32のTA監視処理部322によって、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)し、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報に応じた画面をTA表示部36に表示する。
より詳しくは、TA監視処理部322は、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報が前記所定の行動である場合には、例えば図10に示す監視情報画面52をTA表示部36に表示し、一方、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報が前記ナースコールである場合には、例えば図11に示すナースコール受付画面53をTA表示部36に表示する。
この監視情報画面52は、被監視者Obの監視に関する前記監視情報を表示するための画面である。前記監視情報画面52は、例えば、図10に示すように、メニューバー領域511と、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUの配設場所および前記センサIDを持つ前記センサ装置SUによって監視される被監視者Obの名前を表示する被監視者名領域521と、前記受信した第2イベント通知通信信号の受信時刻(または前記所定の行動の検知時刻)からの経過時間、および、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報(前記所定の行動の検知結果)を表示する検知情報表示領域522と、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された画像(すなわち、前記センサIDを持つ前記センサ装置SUによって撮像された対象画像)(ここでは静止画)を表示する画像領域523と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525と、「LIVEを見る」ボタン526とを備える。
検知情報表示領域522には、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記検知結果(本実施形態では、起床、離床、転落および転倒の各名称)がそのまま表示されても良いが、本実施形態では、前記検知結果を象徴的に表すアイコンで表示されている。このアイコンで表示するために、TA記憶部33には、各行動およびその行動を象徴的に表すアイコンが互いに対応付けられて予め記憶される。図10に示す例では、検知情報表示領域522には、起床を象徴的に表す起床アイコンが表示されている。「対応する」ボタン524は、監視情報画面52では、この監視情報画面52に表示された検知結果に対し例えば救命、看護、介護および介助等の所定の対応(対処、処置、措置)を実施する意思が当該携帯端末装置TAのユーザにある旨を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「話す」ボタン525は、音声通話を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUと当該携帯端末装置TAとをネットワークNWを介して通話可能に接続する指示を入力するためのボタンである。「LIVEを見る」ボタン526は、ライブでの動画を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUによって撮像される動画を表示させる指示を入力するためのボタンである。
前記ナースコール受付画面53は、ナースコールの受付を表示するための画面である。このナースコール受付画面53は、例えば、図11に示すように、メニューバー領域511と、被監視者名領域521と、検知情報表示領域522と、ナースコールを受け付けた旨を表すメッセージ(例えば「ナースコールです」)を表示するナースコール受付通知表示領域531と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525とを備える。このナースコール受付画面53では、検知情報表示領域522には、前記受信した第2イベント通知通信信号の受信時刻(または前記ナースコールを受け付けた受付時刻)からの経過時間のみが表示される。なお、ナースコール受付画面53は、「LIVEを見る」ボタン526をさらに備えても良い。
そして、このような監視情報画面52やナースコール受付画面53の表示中に、携帯端末装置TAは、入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、入力操作の内容に応じた適宜な処理を実行し、本処理を終了し、そして、次の自機宛の通信信号を待ち受ける。
例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると、まず、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報を登録しているレコード(ここでは前記受信した第2イベント通知通信信号に収容されていた監視情報を登録したレコード)の対応フィールド3316に、対応の受付を表す対応フラグ「1」を登録する。そして、TA制御処理部32は、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサID、イベント情報および「対応する」を受け付けた旨を表す情報(対応有意思情報)を収容した通信信号(対応有意思通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する。この対応有意思通知通信信号を受信した管理サーバ装置SVは、まず、SV制御処理部22によって、SV監視情報記憶部231に記憶されているSV監視情報テーブルMT-SVにおいて、前記受信した第1対応有意思通知通信信号に収容されているセンサIDおよびイベント情報それぞれをセンサIDフィールド2311およびイベントフィールド2312それぞれに登録し、かつ、対応フィールド2316に対応フラグ「0」を登録しているレコードの対応フィールド2316に、対応の受付を表す対応フラグ「1」を登録し、次に、前記受信した対応有意思通知通信信号に収容されたセンサID、イベント情報および対応有意思情報を収容した通信信号(対応有意思周知通信信号)を同報通信で端末装置SP、TAへ送信する。これによって、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサIDに関し、「対応する」を受け付けた旨が各端末装置SP、TA間で同期される。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「話す」ボタン525の入力操作を受け付けると、通話処理部323によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、音声通話を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して音声通話可能に接続する。これによって携帯端末装置TAとセンサ装置SUとの間で音声通話が可能となる。なお、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、音声通話の終了の指示を入力するためのボタンである図略の「終了」ボタンの入力操作を受け付けると、通話処理部323によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、音声通話の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話終了通信信号)を送信する。これによって携帯端末装置TAとセンサ装置SUとの間での音声通話が終了される。
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、ライブでの動画の配信を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して動画のダウンロード可能に接続し、前記センサ装置SUからライブでの動画の配信を受け、この配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示する。このライブでの動画を表示する監視情報画面52では、画像領域523に動画が表示され、そして、「LIVEを見る」ボタン526に代え図略の「LIVE終了」ボタンが表示される。これによって携帯端末装置TAには、ライブでの動画が表示される。前記図略の「LIVE終了」ボタンは、動画の終了を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUによって撮像される動画の配信を終了(停止)させ表示を終了(停止)させる指示を入力するためのボタンである。携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「LIVE終了」ボタンの入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、動画配信の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信終了通信信号)を送信し、静止画をTA表示部36に表示する。これによって携帯端末装置TAは、ライブでの動画の表示を終了する。
このような動作によって、被監視者監視システムMSは、各センサ装置SU、管理サーバ装置SV、固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAによって、大略、各被監視者Obにおける所定の行動を検知し、ナースコールを受け付けて、各被監視者Obを監視している。
(管理サーバ装置SVの概略動作)
管理サーバ装置SVは、上述の監視動作や、ケア計画の表示動作や、ケア記録の記録動作に関し、概略、次のように、動作している。
図12において、管理サーバ装置SVは、SV制御部221によって、SV通信IF部21で通信信号を受信したか否かを判断する(S11)。この判断の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、管理サーバ装置SVは、処理をS11に戻し、前記判断の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、管理サーバ装置SVは、次の処理S12を実行する。
この処理S12では、通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、この受信した通信信号の種類を判定する。この判定の結果、前記受信した通信信号が第1イベント通知通信信号である場合(第1イベント通知)には、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部21のSV監視処理部222によって、処理S13を実行した後に処理S19を実行する。前記判定の結果、前記受信した通信信号がケア計画要求通信信号である場合(ケア計画要求)には、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部21のSVケア計画処理部223によって、処理S14を実行した後に処理S19を実行する。前記判定の結果、前記受信した通信信号が選択種類通知通信信号である場合(選択種類通知)には、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部21のSVケア計画処理部223によって、処理S15を実行した後に処理S19を実行する。前記判定の結果、前記受信した通信信号が第1選択対象通知通信信号または第2選択対象通知通信信号である場合(第1選択対象通知、第2選択対象通知)には、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部21のSVケア記録処理部224によって、処理S16を実行した後に処理S19を実行する。前記判定の結果、前記受信した通信信号がケア記録通知通信信号である場合(ケア記録通知)には、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部21のSVケア記録処理部224によって、処理S17を実行した後に処理S19を実行する。そして、前記判定の結果、前記受信した通信信号が、第1イベント通知通信信号、ケア計画要求通信信号、選択種類通知通信信号、第1選択対象通知通信信号、第2選択対象通知通信信号およびケア記録通知通信信号のうちのいずれでもない場合(その他)には、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部21によって、処理S18を実行した後に処理S19を実行する。
処理S13では、SV監視処理部222は、監視情報の処理を実行する。すなわち、SV監視処理部222は、“監視動作”で上述したように、監視情報を記憶(記録)し、第2イベント通知通信信号を送信する。
処理S14では、SVケア計画処理部223は、複数のケア対象者(被監視者)Obそれぞれに対応付けられた複数のケア計画において、異なるケア種類における未実施のケア計画要素をソートして端末装置SP、TAに表示するように前記未実施のケア計画要素を前記端末装置SP、TAへ出力(送信)する第1ケア計画の処理を実行する。この第1ケア計画の処理については、“第1ケア計画画面によるケア計画表示動作およびケア記録動作”で詳述する。
処理S15では、SVケア計画処理部223は、複数のケア対象者(被監視者)Obそれぞれに対応付けられた複数のケア計画において、同一なケア種類における未実施のケア計画要素をソートして端末装置SP、TAに表示するように前記未実施のケア計画要素を前記端末装置SP、TAへ出力(送信)する第2ケア計画の処理を実行する。この第2ケア計画の処理については、“第2ケア計画画面によるケア計画表示動作およびケア記録動作”で詳述する。
処理S16では、SVケア記録処理部224は、処理S11で受信した第1または第2選択対象通知通信信号で通知されたケア対象者(被監視者)Obおよびケアの種類に対応する記録書式を端末装置SP、TAへ返信する書式返信の処理を実行する。この書式返信の処理については、“第1ケア計画画面によるケア計画表示動作およびケア記録動作”および“第2ケア計画画面によるケア計画表示動作およびケア記録動作”で詳述する。
処理S17では、SVケア記録処理部224は、処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケアの内容をケア記録としてケア記録情報記憶部236に記憶し、SVケア計画処理部223は、この受信したケア記録通知通信信号に収容されたケアに対応する未実施のケア計画要素を実施済みに変更し、ケア計画を更新するケア記録の処理を実行する。このケア記録の処理については、“第1ケア計画画面によるケア計画表示動作およびケア記録動作”および“第2ケア計画画面によるケア計画表示動作およびケア記録動作”で詳述する。
前記処理S18では、SV制御処理部21は、処理S11で受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行する。例えば、上述の対応有意思通知通信信号である場合には、SV制御処理部21は、対応フラグを更新し、対応有意思周知通信信号を送信する。
そして、処理S19では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、その稼働が終了(停止)か否かを判定する。この判定の結果、稼働の終了(停止)である場合(Yes)には、管理サーバ装置SVは、本処理を終了し、一方、稼働の終了(停止)ではない場合(No)には、管理サーバ装置SVは、処理を処理S11に戻す。
各通信信号の受信に際し、管理サーバ装置SVは、大略、以上のように動作している。
(第1ケア計画画面によるケア計画表示動作およびケア記録動作)
ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMSは、第1ケア計画画面によるケア計画の表示およびケア記録に関し、次のように動作している。
ケア者(監視者、ユーザ)は、ケア計画を携帯端末装置TAに表示させる場合に、まず、メニューバー領域511のサブメニューボタン5111を入力操作する。メニューバー領域511は、上述した待受け画面51、監視情報画面52およびナースコール受付画面53等の画面に表示される。前記サブメニューボタン5111は、サブメニュー画面を表示する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。前記サブメニュー画面は、選択可能なサブメニューを表示し、サブメニューを選択するための画面である。
図16において、携帯端末装置TAは、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、サブメニューボタン5111の入力操作を受け付けると、TA制御処理部32によって、前記サブメニュー画面を要求する通信信号(サブメニュー要求通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する(C11)。前記サブメニュー要求通信信号には、前記サブメニュー画面を要求する命令(指示、コマンド、サブメニュー要求命令)および自機の端末ID等が収容される。
管理サーバ装置SVは、携帯端末装置TAからサブメニュー要求通信信号を受信すると、上述の処理S11、処理S12および処理S18によって、前記サブメニュー画面のデータ(電子ファイル)を収容した通信信号(サブメニュー通知通信信号)を携帯端末装置TAへ返信する(C12)。
携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVからサブメニュー通知通信信号を受信すると、TA制御処理部32によって、前記サブメニュー画面をTA表示部36に表示する。
このサブメニュー画面61は、一例では、図17に示すように、サブメニューとして、「情報」ボタン611と、「スタッフ伝言板」ボタン612と、「ケア計画表示」ボタン613と、「ケア実施入力」ボタン614と、「ログアウト」ボタン615とを備える。「情報」ボタン611は、例えばログイン名(ケア者名(監視者名))、端末ID等の所定の情報を表示する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「スタッフ伝言板」ボタン612は、端末装置SP、TAからケア者(監視者、ユーザ)によって管理サーバ装置SVに登録(記憶)された伝言を表示する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「ケア計画表示」ボタン613は、端末装置SP、TAにケア計画を表示させる指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「ケア実施入力」ボタン614は、端末装置SP、TAからケア者によってケア記録を管理サーバ装置SVに記録する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「ログアウト」ボタン615は、ログアウトする指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。
なお、サブメニュー画面61は、画面情報記憶部332に予め記憶され、TA制御処理部32は、サブメニューボタン5111の入力操作を受け付けると、画面情報記憶部332に予め記憶されたサブメニュー画面61を取り出してTA表示部36に表示しても良い。
携帯端末装置TAにサブメニュー画面61が表示されると、ケア者(監視者)は、ケア計画を表示させるために、「ケア計画表示」ボタン613を入力操作する。
携帯端末装置TAは、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、「ケア計画表示」ボタン613の入力操作を受け付けると、TA制御処理部32によって、ケア計画の表示を要求する通信信号(ケア計画要求通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する(C13)。前記ケア計画要求通信信号には、前記ケア計画画面を要求する命令(指示、コマンド、ケア計画要求命令)および自機の端末ID等が収容される。
管理サーバ装置SVは、携帯端末装置TAからケア計画要求通信信号を受信すると、上述の処理S11、処理S12および処理S14によって、第1ケア計画画面のデータ(電子ファイル)を収容した通信信号(第1ケア計画通知通信信号)を携帯端末装置TAへ返信する(C14)。
より具体的には、処理S14において、管理サーバ装置SVは、SVケア計画処理部223で次のように第1ケア計画の処理を実行することによって、第1ケア計画通知通信信号を携帯端末装置TAへ送信(返信)する。
図13において、SVケア計画処理部223は、ケア計画ソート処理部2231によって、ケア対象者Ob全てについて、未実施のケア計画要素をケア計画情報記憶部234から取得する(S141)。より具体的には、まず、ケア計画ソート処理部2231は、ケア計画情報記憶部234に記憶されている複数のケア対象者Obそれぞれに対応する複数のケア計画情報テーブルPT(PT-SU1、PT-SU2、PT-SU3、・・・)から、実施フィールド2345に、実施フラグ「0」を登録する全てのレコードを選定(検索)する。次に、ケア計画ソート処理部2231は、この選定された全てのレコードそれぞれにおける実施予定時刻フィールド2341およびケア種類フィールド2343から、ケアの実施予定時刻とケアの種類とを互いに対応付けて未実施のケア計画要素として取り出す。なお、ケア計画は、1日(例えば0時から翌日の0時までや、5時から翌日の5時まで等)を単位とするので、前記未実施のケア計画要素は、当日の前記1日単位で取得される(したがって、昨日以前や翌日以後の前記未実施のケア計画要素は、取得されない)。これによって未実施のケア計画要素が取得される。この処理S141で取得される複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素は、ケアの種類を特定しないので、通常、互いに異なる種類を含む。
次に、SVケア計画処理部223は、ケア計画ソート処理部2231によって、この取得した未実施のケア計画要素を、所定の時点(例えばこのソートの時点やケア計画要求通知通信信号の受信時点)を基準に、時刻に関する所定の優先順で、ソートする(S142)。この処理S142では、前記所定の優先順は、実施予定時刻順である。このため、ここでは、処理S141で取得された未実施のケア計画要素は、その実施予定時刻順でソートされる。このように設定されてソートされることによって、ケア対象者Obの状況や事情が考慮される。なお、優先順の順位が同位である複数の未実施のケア計画要素が処理S141で取得された場合には、優先順の順位が同位である複数の未実施のケア計画要素は、予め設定されたデフォルト順でソートされる。前記デフォルト順は、任意に設定されて良く、例えば、ケア対象者名の五十音順(アルファベット順)や居室RMの室番号順等である。
次に、SVケア計画処理部223は、ケア計画出力処理部2232によって、ケア計画を表示する場合にケア計画ソート処理部2231でソートされた順で表示するように、ケア計画ソート処理部2231でソートした複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を端末装置SP、TAへ送信するための通信信号(第1ケア計画通知通信信号)を生成する(S143)。
より具体的には、ケア計画出力処理部2232は、表示すべきケア計画の中に異なるケアの種類が含まれる場合において、ケア計画ソート処理部2231でソートされた順でケア計画を携帯端末装置TAに表示する第1ケア計画画面を生成し、この生成した第1ケア計画画面を収容する第1ケア計画通知通信信号を、処理S11で受信したケア計画要求通信信号の送信元宛に、生成する。
この第1ケア計画画面62aは、一例では、図18に示すように、メニューバー領域511と、画面のタイトルである「ケア計画リスト」を表示する画面タイトル領域621と、複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素を、処理S142でケア計画ソート処理部2231でソートされた順に従って一覧で表示するケア計画表示領域622aを備える。図18には、携帯端末装置TAに表示された場合の第1ケア計画画面62aが示されている。ケア計画表示領域622aには、前記未実施のケア計画要素におけるケアの実施予定時刻、ケア対象者名およびケアの種類名の組が表示される。すなわち、ケア計画表示領域622aは、前記ケアの実施予定時刻を表示する実施予定時刻表示領域6221a-aと、前記ケア対象者名を表示するケア対象名表示領域6221a-bと、前記ケアの種類名を表示するケア種類名表示領域6221a-cとを備える。そして、このケア計画表示領域622aは、携帯端末装置TAにおけるタッチパネルに表示された場合に、前記記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を携帯端末装置TAに入力するためのボタン(第1ボタン)となっている。ケア計画出力処理部2232は、このような第1ケア計画画面62aを所定のマークアップ言語で作成し、その電子ファイルを収容した、処理S11で受信したケア計画要求通信信号の送信元宛の第1ケア計画通知通信信号を生成する。
一例では、処理S141において、ケア計画情報記憶部234から、複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素として、「10:00、NAME1、水分補給ケア」、「10:20、NAME2、排泄ケア」、「12:00、NAME3、食事ケア」、「10:10、NAME4、水分補給ケア」、「12:00、NAME5、食事ケア」、「12:00、NAME6、食事ケア」および「10:50、NAME7、水分補給ケア」が取得された場合に、処理S142では、実施予定時刻順に、「10:00、NAME1、水分補給ケア」、「10:10、NAME4、水分補給ケア」、「10:20、NAME2、排泄ケア」、「10:50、NAME7、水分補給ケア」、「12:00、NAME3、食事ケア」、「12:00、NAME5、食事ケア」および「12:00、NAME6、食事ケア」とソートされ、第1ケア計画画面62aのケア計画表示領域622aは、「10:00、NAME1、水分」を表示するケア計画表示領域622a-1、「10:10、NAME4、水分」を表示するケア計画表示領域622a-2、「10:20、NAME2、排泄」を表示するケア計画表示領域622a-3、「10:50、NAME7、水分」を表示するケア計画表示領域622a-4、「12:00、NAME3、食事」を表示するケア計画表示領域622a-5、「12:00、NAME5、食事」を表示するケア計画表示領域622a-6および「12:00、NAME6、食事」を表示するケア計画表示領域622a-7を備え、ケア計画表示領域622aには、この順で並べられる。本実施形態では、携帯端末装置TAを正面視した場合に、優先順の順位が相対的に高い未実施のケア計画要素がTA表示部36の表示領域の上側に表示され、優先順の順位が相対的に低い未実施のケア計画要素がその下側が表示される。なお、この例では、優先順の順位が同位、すなわち、実施予定時刻が同時刻である未実施のケア計画要素は、五十音順でソートされる。
そして、SVケア計画処理部223は、ケア計画出力処理部2232によって、処理S143で生成した第1ケア計画通知通信信号をSV通信IF部21で送信し、処理S11で受信したケア計画要求通信信号の送信元である携帯端末装置TAへ返信する(S144)。
管理サーバ装置SVは、このように第1ケア計画の処理S14を実行する。
図16に戻って、携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVから第1ケア計画通知通信信号を受信すると、TA制御処理部32のTAケア計画処理部325によって、前記第1ケア計画画面62aをTA表示部36に表示する。なお、この第1ケア計画画面62aでは、TA表示部36の表示領域より、ケア計画表示領域622aが広く、全てのケア計画表示領域622aがTA表示部36の表示領域に表示できない場合(例えば、ケア計画表示領域622aが10個のケア計画表示領域622a-1~622a-10を備える場合)には、例えばフリック(flick input)によってTA表示部36の表示領域に表示されるケア計画表示領域622aの領域部分が変更(例えばスクロール等)され、TA表示部36の表示領域に表示されていないケア計画表示領域622aの他の領域部分が表示できるようになっている。
ケア者は、携帯端末装置TAのTA表示部36に表示された第1ケア計画画面62aを参照し、これから実施するケア対象者およびケアの種類を決定する。第1ケア計画画面62aには、未実施のケア計画要素が優先順で上側から下側へ表示されるので、ケア者は、未実施のケア計画要素の並び順を参考に、これから実施するケア対象者およびケアの種類を決定する。
なお、第1ケア計画画面62aにおいて、実施予定時刻を過ぎた未実施のケア計画要素は、これから実施予定時刻が到来する未実施のケア計画要素と異なる表示態様で表示されても良い。例えば、実施予定時刻を過ぎた未実施のケア計画要素を表示するケア計画表示領域622aと、これから実施予定時刻が到来する未実施のケア計画要素を表示するケア計画表示領域622aとは、例えば表示色(下地色が青色や赤色等)や点灯状態(常時点灯や点滅点灯等)が互いに異なるように、表示される。これによって、より優先すべき未実施のケア計画要素がケア者に認識され易くなる。この場合では、ケア計画出力処理部2232は、時計部225から現在の年月日時分を取得し、前記ケア計画を表示する場合に、実施予定時刻が時計部225から取得した現在の年月日時分より前である未実施のケア計画要素と、実施予定時刻が時計部225から取得した現在の年月日時分以後である未実施のケア計画要素とを互いに異なる表示態様で表示するように、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を出力する。より具体的には、上述の処理S143において、ケア計画出力処理部2232は、時計部225から現在の年月日時分を取得し、実施予定時刻が時計部225から取得した現在の年月日時分より前である未実施のケア計画要素を表示するケア計画表示領域622aと、実施予定時刻が時計部225から取得した現在の年月日時分以後である未実施のケア計画要素を表示するケア計画表示領域622aとを互いに異なる表示態様となるように、所定のマークアップ言語で第1ケア計画画面62aを作成する。
前記決定したケアを実施した後、ケア者は、第1ケア計画画面62aにおいて、この実施したケアに対応する、未実施のケア計画要素を表示するケア計画表示領域(第1ボタン)622aを入力操作する。
携帯端末装置TAは、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、ケア計画表示領域(第1ボタン)622aの入力操作を受け付けると、TA制御処理部32のTAケア記録処理部326によって、前記第1選択対象通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する(C15)。この第1選択対象通知通信信号には、前記入力操作を受け付けたケア計画表示領域(第1ボタン)622aに表示されたケア対象者Obの名およびケアの種類名、これらケア対象者Obの名およびケアの種類名に対応する記録書式を要求する命令(指示、コマンド、記録書式要求命令)、ならびに、自機の端末ID等が収容される。
管理サーバ装置SVは、携帯端末装置TAから第1選択対象通知通信信号を受信すると、上述の処理S11、処理S12および処理S16によって、記録書式のデータ(電子ファイル)を収容した、記録書式を通知するための通信信号(書式通知通信信号)を携帯端末装置TAへ返信する(C16)。より具体的には、処理S16において、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSVケア記録処理部224によって、まず、この受信した第1選択対象通知通信信号に収容されたケアの種類名に対応する記録書式の電子ファイルを書式情報記憶部235から取り出す。次に、SVケア記録処理部224は、この取り出した記録書式の電子ファイルに基づいて、前記受信した第1選択対象通知通信信号に収容されたケア対象者名に対応する記録書式の電子ファイルを生成する。そして、SVケア記録処理部224は、この生成した記録書式の電子ファイルを収容した書式通知信通信信号を生成して前記携帯端末装置TAへ返信する。
管理サーバ装置SVから書式通知通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、TAケア記録処理部326によって、記録書式画面64をTA表示部36に表示する。
例えば、処理C15で「10:20、NAME2、排泄」を表示するケア計画表示領域領域(第1ボタン)622a-3が入力操作されると、携帯端末装置TAは、TAケア記録処理部326によって、ケア対象者Obの名として「NAME2」およびケアの種類名として「排泄ケア」を収容した第1選択対象通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信し、処理C16で、その返信として、NAME4に対応する排泄ケア用の記録書式の電子ファイルを収容した書式通知信通信信号を受信し、例えば、図22に示す排泄ケア用記録書式画面64aをTA表示部36に表示する。
この排泄ケア用記録書式画面64aは、排泄用の記録書式を表示する画面であって、実施した排泄ケアの内容をケア記録として入力するための画面である。前記排泄ケア用記録書式画面64aは、例えば、図22に示すように、メニューバー領域511と、対象者名を表示する対象者名表示領域640と、ケアの内容として入力すべき入力項目を表示して前記入力項目に応じたケアの内容をケア記録として入力するケア記録入力領域641aと、共有化チェックボックス(□)642と、「送信する」ボタン643とを備える。なお、この例では、対象者名表示領域640には、「102号室、NAME2様」が表示されている。
排泄ケア用の記録書式では、例えば、本実施形態では、前記入力項目として排尿、排便量、便質、メモならびにケア実施時刻であり、これらを入力するために、ケア記録入力領域641aは、排尿の有無を入力するための排尿入力領域641a-1と、排便量を入力するための便量入力領域641a-2と、便質を入力するための便質入力領域641a-3と、メモを入力するための自由記述入力領域641a-4と、ケアを実施した時刻を入力するためのケア実施時間入力領域641a-5とを備える。ケア記録入力領域641a(641a-1~641a-5)には、前記タッチパネルを構成するTA入力部35の入力操作によって、ケアの内容(図22に示す例では排泄ケアの内容)が入力される。共有化チェックボックス642では、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、チェックの入力操作を受け付けると、共有化チェックボックス642内に「レ」が表示され、記録書式画面64(図22に示す例では当該排泄ケア用記録書式画面64a)に入力された内容を他の端末装置SP、TAから参照できるように設定する指示が入力される。一方、前記チェックの入力操作を受け付けないと、共有化チェックボックス642内は、空欄で表示され、記録書式画面64(図22に示す例では当該排泄ケア用記録書式画面64a)に入力された内容を他の端末装置SP、TAから参照できないように設定する指示が入力される。「送信する」ボタン643は、記録書式画面64(図22に示す例では当該排泄ケア用記録書式画面64a)に入力された内容(図22に示す例では排泄ケアの内容)を管理サーバ装置SVへ送信する指示を入力するためのボタンである。
なお、図示を省略するが、食事ケア用記録書式画面、水分補給ケア用記録書式画面およびバイタルケア用記録書式画面等が、予め用意され、書式情報記憶部235に記憶される。予め用意され書式情報記憶部235に記憶されるモーニングケア用記録書式画面は、図23を用いて後述する。
より具体的には、ケア者は、まず、TA表示部36に表示された記録書式を参照し、この記録書式の入力項目に応じたケアの内容を入力する。この入力されたケアの内容は、TAケア記録処理部326によって、ケア記録として、対象者名表示領域640に表示されているケア対象者名と対応付けてTA記憶部33に一時的に記憶される。例えば、排泄ケアのケア記録では、ケア者は、TA表示部36に表示された排泄ケア用記録書式画面64aを参照し、この排泄ケア用記録書式画面64aのケア記録入力領域641aにおける各領域641a-1~641a-5に、排泄ケアの内容(例えば排尿の場合では排尿の有無であり、また例えば排便の場合では排便量およびその便質である)を入力し、必要に応じて、共有化チェックボックス(□)642を入力操作する。そして、ケア者は、「送信する」ボタン643を入力操作する。
図16に戻って、「送信する」ボタン643の入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、TAケア記録処理部326によって、自機の端末ID、ケア対象者名(被監視者名)、ならびに、記録書式画面64を用いて入力されTA記憶部33に記憶されたケア記録の内容(上述の例では排泄ケア用記録書式画面64aを用いて入力された排尿の有無(または排便量およびその便質)、メモ、ケア実施時刻および共有化の許否)を収容するケア記録通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する(C17)。送信すると、TAケア記録処理部326は、TA記憶部33に記憶された前記ケア記録の内容を消去(削除)する。
管理サーバ装置SVは、携帯端末装置TAからケア記録通知通信信号を受信すると、上述の処理S11、処理S12および処理S17によって、この受信したケア記録通知通信信号を処理する。
より具体的には、処理S17において、管理サーバ装置SVは、SVケア計画処理部223およびケア記録処理部224で次のようにケア記録の処理を実行することによって、ケア記録通知通信信号を処理する。
図15において、SVケア計画処理部223は、前記処理S11で携帯端末装置TAから受信したケア記録通知通信信号に収容された、ケアを実施したケア対象者名とケア記録の内容(上述の例では排尿の有無(または排便量およびその便質)、メモ、ケア実施時刻および共有化の許否)とを互いに対応付けてケア記録情報記憶部236に記憶する(S171)。
次に、ケア計画処理部223は、ケア計画更新処理部2233によって、実施状況情報(本実施形態では実施フラグ)を更新する(S172)。より具体的には、ケア計画更新処理部2233は、ケア計画情報記憶部234に記憶されたケア計画情報から、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケア対象者名に対応するケア計画情報を選定(検索)し、この選定したケア計画情報から、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケアの種類名に対応し、かつ、未実施のケア計画情報を選定(検索)し、この選定したケア計画情報における実施状況情報を実施済みに設定してケア計画情報記憶部234に記憶する。より詳しくは、ケア計画更新処理部2233は、ケア計画情報記憶部234に記憶されたケア計画情報テーブルPTから、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケア対象者名に対応するケア計画情報テーブルPTを選定(検索)し、この選定したケア計画情報テーブルPTから、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケアの種類名を、ケア種類フィールド2343に登録するレコードであって、実施フィールド2345に、未実施を意味する実施フラグ「0」を登録する前記レコードを選定(検索)し、この選定したレコードの実施フィールド2345に、実施済みを意味する実施フラグ「1」を登録する。これによってケア計画情報テーブルPTにケア計画の進行状況が更新され、登録される。なお、この選定したケア計画情報テーブルPTに、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケアの種類名を、ケア種類フィールド2343に登録するレコードであって、実施フィールド2345に、未実施を意味する実施フラグ「0」を登録する前記レコードが複数ある場合には、これら複数のレコードのうち、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケア実施時刻に最も近い実施予定時刻を、実施予定時刻フィールド2341に登録しているレコードが選択され、この選択されたレコードの実施フィールドに、実施済みを意味する実施フラグ「1」が登録される。なお、これら複数のレコードのうち、最も古い実施予定時刻を、実施予定時刻フィールド2341に登録しているレコードが選択されてもよい。
次に、ケア計画処理部223は、ケア計画更新処理部2233によって、次回ケアの実施予定を自動的に作成するケアであるか否かを判定する(S173)。より具体的には、ケア計画更新処理部2233は、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケアの種類名が、次回ケア情報記憶部237に記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、記憶されている場合には、ケア計画更新処理部2233は、次回ケアの実施予定を自動的に作成するケアであると判定し(Yes)、次の処理S174および処理S175を順次に実行し、本処理を終了する。一方、前記判定の結果、記憶されていない場合には、ケア計画更新処理部2233は、次回ケアの実施予定を自動的に作成するケアではないと判定し(No)、本処理を終了する。
処理S174では、ケア計画処理部223は、ケア計画更新処理部2233によって、時計部225から現在時刻を取得する。
処理S174の次に、ケア計画処理部223は、ケア計画更新処理部2233によって、次回実施予定で、ケア計画情報記憶部234に記憶されたケア計画情報を更新し、記憶する(S175)。より具体的には、ケア計画更新処理部2233は、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケア対象者およびケアの種類名に対応する次回ケア情報をSV記憶部23から取り出し、この取り出した次回ケア情報、および、必要に応じて前記処理S174で取得した現在時刻、に基づいて次回の実施予定時刻を求めて次回のケア計画要素を生成し、この生成した次回のケア計画要素でケア計画情報記憶部234に記憶されたケア計画情報を更新し、記憶する。より詳しくは、ケア計画更新処理部2233は、次回ケア情報記憶部237に記憶された次回ケア情報テーブルNTから、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケア対象者名を、ケア対象者名フィールド2371に登録するレコードを選定(検索)し、この選定したレコードにおける、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケアの種類名を対応する次回ケア情報フィールド2372のサブフィールドに登録された次回ケア情報を取り出す。この取り出した次回ケア情報が定時刻である場合には、ケア計画更新処理部2233は、この定時刻を次回の実施予定時刻に設定(決定)し、一方、この取り出した次回ケア情報が時間間隔である場合には、ケア計画更新処理部2233は、この取り出した時間間隔を前記処理S174で取得した現在時刻に加算し、この加算結果の時刻を次回の実施予定時刻に設定(決定)する。なお、前記現在時刻に代え、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケア実施時刻が用いられても良い(この場合処理S174は省略できる)。そして、ケア計画更新処理部2233は、前記処理S172で選定したケア計画情報テーブルPTに新たにレコードを追加し、この追加したレコードにおける実施予定時刻フィールド2341、ケア種類フィールド2343および実施フィールド2345それぞれに、前記設定(決定)した次回の実施予定時刻、前記処理S11で受信したケア記録通知通信信号に収容されたケアの種類名、および、未実施を意味する実施フラグ「0」それぞれを登録する。これによってケア計画情報記憶部234が自動的に更新される。なお、ケア計画更新処理部2233は、さらに、このケア計画情報テーブルPTを実施予定時刻フィールド2341の実施予定時刻でソートし、ケア計画情報記憶部234に記憶しても良い。
一例として、図5において、NAME1に対し水分補給ケアを実施したケア記録がケア記録通知通信信号によって10:00に受信されると、このケア計画要素を登録した5番目のレコードの実施フィールド2345における実施フラグ「0」が実施フラグ「1」に変更され(図5では変更前の実施フラグ「0」が図示されている)、図5に斜体字で示すように、3時間後の実施予定時刻13:00の水分補給ケアのレコードがケア計画要素として新規にケア計画情報テーブルPT-SU1に追加され、ケア計画情報記憶部234に記憶される。
管理サーバ装置SVは、このようにケア記録の処理S17を実行する。
そして、ケア記録通知通信信号を送信した携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、処理C11でサブメニューボタン5111を入力操作した画面をTA表示部36に表示する。例えば、処理C11で待受け画面51のサブメニューボタン5111を入力操作した場合には、待受け画面51が表示される。
なお、処理C11でサブメニューボタン5111を入力操作した画面に代え、ケア記録通知通信信号を送信した携帯端末装置TAは、第1ケア計画画面62aをTA表示部36に表示しても良い。この場合では、管理サーバ装置SVは、ケア記録の処理S17において、さらに、第1ケア計画画面62aを更新して携帯端末装置TAに送信する処理をさらに実行する。より具体的には、管理サーバ装置SVは、上述した第1ケア計画の処理S14、すなわち、図13に示す処理S141ないし処理S144の各処理を実行する。ここで、この処理S142では、ケア計画ソート処理部2231は、ケア計画情報記憶部234に記憶した複数のケア計画における未実施のケア計画要素が実施済みに変更された場合に、前記変更後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートすることになる。本実施形態では、上述したように、実施済みのケアについて次回の実施予定時刻でケア計画が更新されるので、ケア計画ソート処理部2231は、前記変更後であって前記更新後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートすることになる。これによれば、実施済みのケア計画要素が第1ケア計画画面62aの表示から削除され、管理サーバ装置SV(ケア計画出力装置)は、複数のケア対象者Obに対するケアの進捗状況に応じたケア計画を表示するように、前記ケア計画を出力(送信)できる。そして、これによれば、管理サーバ装置SV(ケア計画出力装置)は、実施済みのケア計画要素について次回の予定を組み入れたケア計画要素を表示するように、前記ケア計画を出力(送信)できる。
ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMSは、第1ケア計画画面によるケア計画の表示およびケア記録に関し、以上のように動作している。
(第2ケア計画画面によるケア計画表示動作およびケア記録動作)
ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMSは、第2ケア計画画面によるケア計画の表示およびケア記録に関し、次のように動作している。
ケア者(監視者、ユーザ)は、第1ケア計画画面62aの表示の場合と同様に、メニューバー領域511のサブメニューボタン5111を入力操作する。
図19において、携帯端末装置TAは、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、サブメニューボタン5111の入力操作を受け付けると、上述の処理C11と同様に、サブメニュー要求通信信号を管理サーバ装置SVへ送信し(C21)、これに応じて、管理サーバ装置SVは、上述の処理C12と同様に、サブメニュー通知通信信号を携帯端末装置TAへ返信し(C22)、この返信の受信によって、携帯端末装置TAは、例えば、図17に示す上述のサブメニュー画面61をTA表示部36に表示する。
携帯端末装置TAにサブメニュー画面61が表示されると、ケア者(監視者)は、第1ケア計画画面62aの表示では「ケア計画表示」ボタン613を入力操作したが、第2ケア計画画面62aの表示では、まず、「ケア実施入力」ボタン614を入力操作する。
携帯端末装置TAは、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、「ケア実施入力」ボタン614の入力操作を受け付けると、TA制御処理部32によって、ケアの種類(ケア記録の種類、記録書式の種類)の選択を要求するための通信信号(種類選択要求通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する(C23)。前記種類選択要求通信信号には、ケアの種類(ケア記録の種類、記録書式の種類)の選択を要求する命令(指示、コマンド、種類選択要求命令)および自機の端末IDが収容される。
管理サーバ装置SVは、携帯端末装置TAから種類選択要求通信信号を受信すると、SV制御処理部22のSVケア記録処理部224によって、上述の処理S11、処理S12および処理S18によって、種類選択画面のデータ(電子ファイル)を作成し、この作成した種類選択画面の電子ファイルを収容した通信信号(選択可能種類通知通信信号)を前記携帯端末装置TAへ返信する(C24)。
前記種類選択画面は、選択可能なケアの種類を表示し、ケアの種類を選択するための画面である。このような種類選択画面63は、例えば、図20に示すように、メニューバー領域511と、画面のタイトルである「ケア種選択」を表示する画面タイトル領域621と、選択可能な1または複数のケアの種類をその名称で一覧で表示する種類表示領域631(631-1~631-4)とを備える。
そして、本実施形態では、このケアの種類名を表示する個々の領域631-1~631-4は、種類選択画面63が携帯端末装置TAのTA表示部36に表示された場合に、ケア者(監視者、ユーザ)によって選択されたケアの種類(ケア記録の種類、記録書式の種類)を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタン(種類選択ボタン)でもある。図20に示す例では、種類表示領域631は、ケアの種類名として「食事ケア」を表示する「食事ケア」領域631-1と、ケアの種類名として「水分ケア」を表示する「水分ケア」領域631-2と、ケアの種類名として「排泄ケア」を表示する「排泄ケア」領域631-3と、ケアの種類名として「モーニングケア」を表示する「モーニングケア」領域631-4とを備える。そして、種類選択画面63が携帯端末装置TAのTA表示部36に表示された場合に、前記「食事ケア」領域631-1は、食事ケアの選択を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンであり、前記「水分ケア」領域631-2は、水分補給ケアを、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンであり、前記「排泄ケア」領域631-3は、排泄ケアの選択を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンであり、そして、前記「モーニングケア」領域631-4は、モーニングケアの選択を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。
図19に戻って、携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVから選択可能種類通知通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32のTA計画処理部325によって、種類選択画面63をTA表示部36に表示する。なお、TA表示部36の表示領域より、種類表示領域631が広く、全ての種類表示領域631がTA表示部36の表示領域に表示できない場合には、例えばフリック(flick input)によってTA表示部36の表示領域に表示される種類表示領域631の領域部分が変更(例えばスクロール等)され、TA表示部36の表示領域に表示されていない種類表示領域631の他の領域部分が表示できるようになっている。
前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、ケアの種類名を表示する種類表示領域(種類選択ボタン)631(631-1~631-4)の入力操作を受け付けてケアの種類名の選択を受け付けると、携帯端末装置TAは、ケア計画処理部325によって、選択されて入力されたケアの種類名を通知するための通信信号(選択種類通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する(C25)。前記選択種類通知通信信号には、前記選択されて入力されたケアの種類名および自機の端末IDが収容される。
管理サーバ装置SVは、携帯端末装置TAから選択種類通知通信信号を受信すると、上述の処理S11、処理S12および処理S15によって、第2ケア計画画面のデータ(電子ファイル)を収容した通信信号(第2ケア計画通知通信信号)を携帯端末装置TAへ返信する(C26)。
より具体的には、処理S15において、管理サーバ装置SVは、SVケア計画処理部223で次のように第2ケア計画の処理を実行することによって、第2ケア計画通知通信信号を携帯端末装置TAへ送信(返信)する。
図14において、SVケア計画処理部223は、ケア計画ソート処理部2231によって、選択されたケアの種類において、ケア対象者Ob全てについて、未実施のケア計画要素をケア計画情報記憶部234から取得する(S151)。より具体的には、まず、ケア計画ソート処理部2231は、前記処理S11で受信した選択種類通知通信信号に収容されたケアの種類名および端末IDを互いに対応付けてSV記憶部23に記憶する。次に、ケア計画ソート処理部2231は、ケア計画情報記憶部234に記憶されている複数のケア対象者Obそれぞれに対応する複数のケア計画情報テーブルPT(PT-SU1、PT-SU2、PT-SU3、・・・)から、ケア種類フィールド2343に、前記処理S11で受信した選択種類通知通信信号に収容されたケアの種類名を登録し、かつ、実施フィールド2345に、実施フラグ「0」を登録する、全てのレコードを選定(検索)する。なお、上述したように、ケア計画は、1日を単位とするので、前記未実施のケア計画要素は、当日の前記1日単位で取得される(したがって、昨日以前や翌日以後の前記未実施のケア計画要素は、取得されない)。これによって前記選択されたケアの種類に対応する未実施のケア計画要素が取得される。この処理S151で取得される複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素は、ケアの種類を特定するので、もちろん、同一の種類である。
次に、SVケア計画処理部223は、ケア計画ソート処理部2231によって、この取得した未実施のケア計画要素を、所定の時点(例えばこのソートの時点やケア計画要求通知通信信号の受信時点)を基準に、時刻に関する所定の優先順で、ソートする(S152)。例えばケアの種類が水分補給ケア等である場合ではその実施予定時刻が通常異なるので、上記処理S151で実施予定時刻もケア計画情報テーブルPTから取得され、前記所定の優先順は、実施予定時刻順であって良い。ここでは、例えばケアの種類がモーニングケアや夜間巡回時に実施される所定のケア(例えば排泄ケア等)等である場合ではその実施予定時刻が通常同一であるので、前記所定の優先順は、前記イベントのうちの予め設定されたイベントの種類(例えば起床やナースコール等)をセンサ装置SUが検知した検知時刻の順(検知時刻順)である。例えば前記ケアの種類がモーニングケアや夜間巡回時に実施される所定のケア(例えば排泄ケア等)である場合では、前記優先順は、前記ケア対象者の起床時刻順である。なお、センサ装置SUが覚醒を検知する場合には、前記所定の優先順は、前記ケア対象者の覚醒時刻順であって良く、または、前記所定の優先順は、前記ケア対象者における覚醒時刻および起床時刻を合わせた時刻順であって良い。そして、このような場合に、前記所定の時点は、前記未実施のケア計画要素において、前記イベントのうちの予め設定されたイベントの種類(例えば起床やナースコール等)をセンサ装置SUが検知した検知時刻のうちで最も古い検知時刻(最初に検知した検知時刻)であっても良い。このため、ここでは、処理S151で取得された未実施のケア計画要素は、その検知時刻順でソートされる。このように設定されてソートされることによって、ケア対象者Obの状況や事情が考慮される。なお、優先順の順位が同位である複数の未実施のケア計画要素が処理S151で取得された場合には、優先順の順位が同位である複数の未実施のケア計画要素は、予め設定されたデフォルト順でソートされる。このように検知時刻順でソートするために、ソートの前に、ケア計画ソート処理部2231は、SV監視情報記憶部231に記憶された監視情報から、ケア対象者Ob全てについて、前記所定の優先順を決めるイベントして前記予め設定されたイベントの検知時刻を取得する。より具体的には、本実施形態では、ケア計画ソート処理部2231は、SV監視情報記憶部231に記憶されたSV監視情報テーブルMT-SVから、前記予め設定されたイベントを収容した第1イベント通知通信信号の受信時刻を前記検知時刻として取得する。もちろん、第1イベント通知通信信号に検知時刻が収容され、SV監視情報テーブルMT-SVの受信時刻フィールド2313に検知時刻自体が登録されている場合には検知時刻が取得される。
次に、SVケア計画処理部223は、ケア計画出力処理部2232によって、ケア計画を表示する場合にケア計画ソート処理部2231でソートされた順で表示するように、ケア計画ソート処理部2231でソートした複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を端末装置SP、TAへ送信するための通信信号(第2ケア計画通知通信信号)を生成する(S153)。
より具体的には、ケア計画出力処理部2232は、表示すべきケア計画におけるケアの種類が全て同一である場合において、ケア計画ソート処理部2231でソートされた順でケア計画を携帯端末装置TAに表示する第2ケア計画画面を生成し、この生成した第2ケア計画画面を収容する第2ケア計画通知通信信号を、処理S11で受信した選択種類通知通信信号の送信元宛に、生成する。
この第2ケア計画画面62bは、一例では、図21に示すように、メニューバー領域511と、画面タイトル領域621と、複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素を、処理S152でケア計画ソート処理部2231でソートされた順に従って一覧で表示するケア計画表示領域622bを備える。図21には、携帯端末装置TAに表示された場合の第1ケア計画画面62bが示されている。第2ケア計画画面62bでは、画面タイル領域621は、画面の主タイトル(メインタイトル)である「ケア計画リスト」を表示する主タイトル領域621-1と、画面の副タイトル(サブタイトル)である「モーニングケア」を表示する副タイトル領域621-2とを備える。副タイトル領域621-2には、ケアの種類名が表示される。ケア計画表示領域622bには、前記未実施のケア計画要素におけるケア対象者名が表示される。そして、このケア計画表示領域622bは、携帯端末装置TAにおけるタッチパネルに表示された場合に、前記記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を携帯端末装置TAに入力するためのボタン(第2ボタン)となっている。ケア計画出力処理部2232は、このような第2ケア計画画面62bを所定のマークアップ言語で作成し、その電子ファイルを収容した、処理S11で受信した選択種類通知通信信号の送信元宛の第2ケア計画通知通信信号を生成する。
一例では、処理S151において、選択されたケアの種類、例えばモーニングケアにおいて、ケア計画情報記憶部234から、複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素として、「NAME1」、「NAME2」、「NAME3」、「NAME4」、「NAME5」、「NAME6」および「NAME7」が取得された場合に、処理S152では、これら「NAME1」、「NAME2」、「NAME3」、「NAME4」、「NAME5」、「NAME6」および「NAME7」について、SV監視情報記憶部231から、前記予め設定されたイベントの検知時刻、例えば起床の検知時刻(本実施形態では前記起床を収容した第1イベント通知通信信号の受信時刻)として、「NAME1、6:00」、「NAME2、5:40」、「NAME3、5:45」、「NAME4、6:00」、「NAME5、5:55」、「NAME6、6:05」および「NAME7、6:00」が取得され、起床の検知時刻順(受信時刻順)に、「NAME2」、「NAME3」、「NAME5」、「NAME1」、「NAME4」、「NAME7」および「NAME6」とソートされ、第2ケア計画画面62bのケア計画表示領域622bは、「NAME2」を表示するケア計画表示領域622b-1、「NAME3」を表示するケア計画表示領域622b-2、「NAME5」を表示するケア計画表示領域622b-3、「NAME1」を表示するケア計画表示領域622b-4、「NAME4」を表示するケア計画表示領域622b-5、「NAME7」を表示するケア計画表示領域622b-6および図21に不図示の「NAME6」を表示するケア計画表示領域622b-7を備え、ケア計画表示領域622bには、この順で並べられる。本実施形態では、携帯端末装置TAを正面視した場合に、優先順の順位が相対的に高い未実施のケア計画要素がTA表示部36の表示領域の上側に表示され、優先順の順位が相対的に低い未実施のケア計画要素がその下側が表示される。なお、この例では、優先順の順位が同位、すなわち、検知時刻が同時刻である未実施のケア計画要素は、五十音順でソートされる。
そして、SVケア計画処理部223は、ケア計画出力処理部2232によって、処理S153で生成した第2ケア計画通知通信信号をSV通信IF部21で送信し、処理S11で受信した選択種類通知通信信号の送信元である携帯端末装置TAへ返信する(S154)。
管理サーバ装置SVは、このように第2ケア計画の処理S15を実行する。
図19に戻って、携帯端末装置TAは、管理サーバ装置SVから第2ケア計画通知通信信号を受信すると、TA制御処理部32のTAケア計画処理部325によって、前記第2ケア計画画面62bをTA表示部36に表示する。なお、この第2ケア計画画面62bでは、TA表示部36の表示領域より、ケア計画表示領域622bが広く、全てのケア計画表示領域622bがTA表示部36の表示領域に表示できない場合には、例えばフリック(flick input)によってTA表示部36の表示領域に表示されるケア計画表示領域622bの領域部分が変更(例えばスクロール等)され、TA表示部36の表示領域に表示されていないケア計画表示領域622bの他の領域部分が表示できるようになっている。
ケア者は、携帯端末装置TAのTA表示部36に表示された第2ケア計画画面62bを参照し、これから実施するケア対象者を決定する。第2ケア計画画面62bには、未実施のケア計画要素が優先順で上側から下側へ表示されるので、ケア者は、未実施のケア計画要素の並び順を参考に、これから実施するケア対象者を決定する。
前記決定したケアを実施した後、ケア者は、第2ケア計画画面62bにおいて、この実施したケアに対応する、未実施のケア計画要素を表示するケア計画表示領域(第2ボタン)622bを入力操作する。
携帯端末装置TAは、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、ケア計画表示領域(第2ボタン)622bの入力操作を受け付けると、TA制御処理部32のTAケア記録処理部326によって、前記第2選択対象通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する(C27)。この第2選択対象通知通信信号には、前記入力操作を受け付けたケア計画表示領域(第2ボタン)622bに表示されたケア対象者Obの名、このケア対象者Obの名および前記選択種類通知通信信号で通知したケアの種類名に対応する記録書式を要求する記録書式要求命令、ならびに、自機の端末ID等が収容される。なお、前記第2選択対象通知通信信号には、前記入力操作を受け付けたケア計画表示領域(第2ボタン)622bに表示されたケア対象者Obの名および副タイトル領域621-2に表示されたケアの種類名、これらケア対象者Obの名およびケアの種類名に対応する記録書式を要求する記録書式要求命令、ならびに、自機の端末ID等が収容されても良い。この場合では、処理S151で実行した、前記処理S11で受信した選択種類通知通信信号に収容されたケアの種類名および端末IDを互いに対応付けてSV記憶部23に記憶する処理は、省略できる。
管理サーバ装置SVは、携帯端末装置TAから第2選択対象通知通信信号を受信すると、上述の処理S11、処理S12および処理S16によって、記録書式のデータ(電子ファイル)を収容した、記録書式を通知するための書式通知通信信号を携帯端末装置TAへ返信する(C28)。ここで、この第2選択対象通知通信信号を受信した場合では、上述の処理S16において、前記受信した第1選択対象通知通信信号に収容されたケアの種類名に対応する記録書式の電子ファイルを書式情報記憶部235から取り出す処理に代え、処理S151でSV記憶部23に端末IDに対応付けて記憶したケアの種類名に対応する記録書式の電子ファイルを書式情報記憶部235から取り出す。なお、上述したように、副タイトル領域621-2に表示されたケアの種類名が第2選択対象通知通信信号に収容される場合には、上述した第1選択対象通知通信信号を受信した場合と同様に処理できる。
管理サーバ装置SVから書式通知通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、TAケア記録処理部326によって、記録書式画面64をTA表示部36に表示する。
例えば、処理C27で「NAME2」を表示するケア計画表示領域領域(第2ボタン)622b-3が入力操作されると、携帯端末装置TAは、TAケア記録処理部326によって、ケア対象者Obの名として「NAME2」を収容した第2選択対象通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信し(上述のように第2選択対象通知通信信号には副タイトル領域621-2に表示された「モーニングケア」がケアの種類名としてさらに収容されても良い)、処理C28で、その返信として、NAME2に対応するモーニングケア用の記録書式の電子ファイルを収容した書式通知信通信信号を受信し、例えば、図23に示すモーニングケア用記録書式画面64bをTA表示部36に表示する。
このモーニングケア用記録書式画面64bは、モーニングケア用の記録書式を表示する画面であって、実施したモーニングケアの内容をケア記録として入力するための画面である。前記モーニングケア用記録書式画面64bは、例えば、図23に示すように、メニューバー領域511と、対象者名表示領域640と、ケアの内容として入力すべき入力項目を表示して前記入力項目に応じたケアの内容をケア記録として入力するケア記録入力領域641bと、共有化チェックボックス(□)642と、「送信する」ボタン643とを備える。
モーニングケア用の記録書式では、例えば、本実施形態では、前記入力項目として更衣、整容、整髪、口腔ケア、洗面、離床、清拭およびその他の各項目、メモならびにケア実施時刻であり、これらを入力するために、ケア記録入力領域641bは、更衣の有無を入力するための更衣入力チェックボックス(□)、整容の有無を入力するための整容入力チェックボックス(□)、整髪の有無を入力するための整髪入力チェックボックス(□)、口腔ケアの有無を入力するための口腔ケア入力チェックボックス(□)、洗面の有無を入力するための洗面入力チェックボックス(□)、離床の有無を入力するための離床入力チェックボックス(□)、清拭の有無を入力するための清拭入力チェックボックス(□)およびその他の有無を入力するためのその他入力チェックボックス(□)を備える項目領域641b-1と、メモを入力するための自由記述入力領域641b-2と、ケアを実施した時刻を入力するためのケア実施時間入力領域641b-3とを備える。前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、チェックの入力操作を受け付けると、チェックボックス内に「レ」が表示され、チェックボックスに対応する入力項目のケアの実施が入力される。
なお、このモーニングケア用記録書式画面64bは、イブニングケア用の記録書式を表示する画面であって、実施したイブニングケアの内容をケア記録として入力するための画面としても利用可能である。
より具体的には、ケア者は、まず、TA表示部36に表示された記録書式を参照し、この記録書式の入力項目に応じたケアの内容を入力する。この入力されたケアの内容は、TAケア記録処理部326によって、ケア記録として、対象者名表示領域640に表示されているケア対象者名と対応付けてTA記憶部33に一時的に記憶される。例えば、モーニングケアのケア記録では、ケア者は、TA表示部36に表示されたモーニングケア用記録書式画面64bを参照し、このモーニングケア用記録書式画面64bのケア記録入力領域641bにおける各領域641b-1~641b-3に、モーニングケアの内容(例えば更衣、口腔ケアおよび離床ケア等の各チェックボックスに対するチェックの入力操作)を入力し、必要に応じて、共有化チェックボックス(□)642を入力操作する。そして、ケア者は、「送信する」ボタン643を入力操作する。
図19に戻って、「送信する」ボタン643の入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、TAケア記録処理部326によって、自機の端末ID、ケア対象者名(被監視者名)、ならびに、記録書式画面64を用いて入力されTA記憶部33に記憶されたケア記録の内容(上述の例ではモーニングケア用記録書式画面64bを用いて入力されたモーニングケアの各項目の実施の有無、メモ、ケア実施時刻および共有化の許否)を収容するケア記録通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する(C29)。送信すると、TAケア記録処理部326は、TA記憶部33に記憶された前記ケア記録の内容を消去(削除)する。
管理サーバ装置SVは、携帯端末装置TAからケア記録通知通信信号を受信すると、上述の処理S11、処理S12および処理S17によって、この受信したケア記録通知通信信号を処理する。前記処理S17では、図15を用いて説明した処理S171ないし処理S175の各処理が実行される。
そして、ケア記録通知通信信号を送信した携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、処理C21でサブメニューボタン5111を入力操作した画面をTA表示部36に表示する。例えば、処理C21で待受け画面51のサブメニューボタン5111を入力操作した場合には、待受け画面51が表示される。
なお、ここでも、上述と同様に、処理C21でサブメニューボタン5111を入力操作した画面に代え、ケア記録通知通信信号を送信した携帯端末装置TAは、第2ケア計画画面62bをTA表示部36に表示しても良い。この場合では、管理サーバ装置SVは、ケア記録の処理S17において、さらに、第2ケア計画画面62bを更新して携帯端末装置TAに送信する処理をさらに実行する。より具体的には、管理サーバ装置SVは、上述した第2ケア計画の処理S15、すなわち、図14に示す処理S151ないし処理S154の各処理を実行する。ここで、この処理S152では、ケア計画ソート処理部2231は、ケア計画情報記憶部234に記憶した複数のケア計画における未実施のケア計画要素が実施済みに変更された場合に、前記変更後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートすることになる。本実施形態では、上述したように、実施済みのケアについて次回の実施予定時刻でケア計画が更新されるので、ケア計画ソート処理部2231は、前記変更後であって前記更新後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートすることになる。これによれば、実施済みのケア計画要素が第1ケア計画画面62bの表示から削除され、管理サーバ装置SV(ケア計画出力装置)は、複数のケア対象者Obに対するケアの進捗状況に応じたケア計画を表示するように、前記ケア計画を出力(送信)できる。
ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMSは、第2ケア計画画面によるケア計画の表示およびケア記録に関し、以上のように動作している。
以上説明したように、本実施形態におけるケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMS、前記ケア計画出力装置を含む管理サーバ装置SVおよびこれに実装されたケア計画出力方法は、前記所定の時点を基準に前記所定の優先順で、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素をソートし、前記ケア計画を表示する場合にソートされた順で表示するように、前記複数のケア対象者(被監視者)Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素を出力する。前記所定の優先順を、前記ケア対象者Obの状況や事情に応じて設定することで、前記ケア計画を表示する場合に、前記複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素が、前記ケア対象者Obの状況や事情に応じてソートされる。このため、ケア者(監視者、ユーザ)は、ソートされた未実施のケア計画要素を参照することで、前記複数のケア対象者Obにおいて、前記ケア対象者Obの状況や事情に応じて優先的に実施すべき未実施のケア計画要素を認識できる。したがって、上記ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMS、前記ケア計画出力装置を含む管理サーバ装置SVおよびこれに実装されたケア計画出力方法は、ケア対象者Obの状況や事情に応じたより適切なケアを実施できる。また、ケア計画は、ケア対象者Obごとに個々に作成され、ケア対象者Obごとに個々に表示されるが、上記ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMS、前記ケア計画出力装置を含む管理サーバ装置SVおよびこれに実装されたケア計画出力方法は、複数のケア対象者Obそれぞれにおける未実施のケア計画要素をソートし、表示するので、複数のケア対象者Ob間で未実施のケア計画要素を比較でき、最初に実施すべきケア計画のケア対象者Obを適切に決定できる。
本実施形態によれば、所定の時間間隔で実施されるケアを含むケア計画を好適に表示するように出力できるケア計画出力装置、ケア計画出力方法およびケア計画出力システムならびに被監視者監視システムMSが提供できる。
本実施形態によれば、前記表示されるケア計画におけるケアの種類がモーニングケアである場合には、モーニングケアのケア計画を好適に表示するように出力できるケア計画出力装置、ケア計画出力方法およびケア計画出力システムならびに被監視者監視システムMSが提供できる。モーニングケアは、所定時刻に、被監視者(ケア対象者)Ob全員に対して順にケア者によって実施されるケアであるが、起床の検知時刻順や覚醒の検知時刻順等でソートすることにより、ケア者が目覚めた順にモーニングケアを実施することが可能となる。このため、ケア対象者にとって、意識がすっきりした状態でモーニングケアを受けることができ、モーニングケアが快適に受けられ、ケア者にとって、睡眠中のケア対象者を起こす手間が省け、効率よくモーニングケアを実施できる。
本実施形態によれば、前記表示されるケア計画におけるケアの種類がケア者の夜間巡回の際に実施される所定のケアである場合には、前記所定のケアのケア計画を好適に表示するように出力できるケア計画出力装置、ケア計画出力方法およびケア計画出力システムならびに被監視者監視システムMSが提供できる。前記夜間巡回の際に実施される所定のケアは、ケア対象者を起こす必要がある場合があり、このような場合に、起床の検知時刻順や覚醒の検知時刻順等でソートすることにより、上述と同様に、ケア対象者にとって快適に前記所定のケアを受けることができ、ケア者にとって、効率よく前記所定のケアを実施できる。
ケア計画を参照したケア者は、通常、ケア対象者Obを決め、ケアを実施する。ケアを実施すると、ケア者は、ケアの内容を、看護記録や介護記録等のケア記録を付ける。上記ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMSでは、前記ケア対象者Obの名およびケアの種類名との組を表示するケア計画表示領域622aは、前記第1ボタンである。したがって、上記ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMSでは、ケア者は、ケア計画を参照してケアの対象に決めた、ケア対象者Obの名とケアの種類名との組、を表示するケア計画表示領域622aを入力操作することで、タッチパネルを構成するTA表示部36に記録書式を表示でき、より少ない入力操作でケア記録を付けることができる。
また、上記ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMSでは、前記ケア対象者Obの名を表示するケア計画表示領域622bは、前記第2ボタンである。したがって、上記ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMSでは、ケア者は、ケア計画を参照してケアの対象に決めたケア対象者Ob、の名を表示するケア計画表示領域622bを入力操作することで、タッチパネルを構成するTA表示部36に記録書式を表示でき、より少ない入力操作でケア記録を付けることができる。
上記ケア計画出力システムを含む被監視者監視システムMSでは、端末装置SP、TAが記録書式を用いてケアの内容を受け付け、このケアの内容を管理サーバ装置SVへ送信し、このケアの内容を端末装置SP、TAから受信した管理サーバ装置SVは、このケアに対応する未実施のケア計画要素を実施済みに変更(更新)する。したがって、ケアを実施したケア者は、そのケアのケア記録を付けるだけで、未実施のケア計画要素を実施済みに変更(更新)でき、別途、未実施のケア計画要素を実施済みに変更する操作が不要となる。
なお、上述の実施形態の第2ケア計画画面62bにおいて、ケア計画表示領域(第2ボタン)622bに、さらに、ソートの順位を決める根拠(原因)となった情報(ソート順位根拠情報)、例えば起床の検知時刻や覚醒の検知時刻等が表示されても良い。特に、前記起床の検知時刻や覚醒の検知時刻を表示する場合では、その表示の有無によって睡眠中のケア対象者を、ケア者は、第2ケア計画画面62bの目視によって判定できる。
また、上述の実施形態において、ケアの種類には、記録書式が予め用意されていないケアが含まれても良い。このような記録書式の無いケアとして、例えば、定期的な様子見や声かけ等が挙げられ、ケア対象者に異常が無いことが確認されると、ケア記録は、付けられない。このような記録書式の無いケアを表示するケア計画表示領域(第1ボタン)622aやケア計画表示領域(第2ボタン)622bが入力操作された場合には、管理サーバ装置SVは、書式通知通信信号を端末装置SP、TAへ送信せずに、端末装置SP、TAからケア記録通知通信信号を受信したものとみなし、上述の処理S171を除く処理S17(図15に示す処理S172ないし処理S175の各処理)を実施する。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
一態様にかかるケア計画出力装置は、互いに対応付けられたケアの実施予定時刻とケアの種類との組をケア計画要素として1または複数備えるケア計画を出力するケア計画出力装置であって、複数のケア対象者それぞれに対応付けられた複数のケア計画を記憶するケア計画情報記憶部と、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画に基づいて、所定の時点を基準に、時刻に関する所定の優先順で、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素をソートするケア計画ソート処理部と、前記ケア計画を表示する場合に前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示するように、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を出力するケア計画出力処理部とを備える。好ましくは、上述のケア計画出力装置において、前記所定の時点は、前記ソートの時点である。好ましくは、上述のケア計画出力装置において、前記所定の時点は、前記ケア計画を出力する指示(要求)を受け付けた時点である。好ましくは、上述のケア計画出力装置において、前記優先順は、前記実施予定時刻順である。好ましくは、上述のケア計画出力装置において、年月日時分を計時する時計部をさらに備え、前記ケア計画出力処理部は、前記時計部から現在の年月日時分を取得し、前記ケア計画を表示する場合に、実施予定時刻が前記時計部から取得した現在の年月日時分より前である未実施のケア計画要素と、実施予定時刻が前記時計部から取得した現在の年月日時分以後である未実施のケア計画要素とを互いに異なる表示態様で表示するように、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を出力する。
このようなケア計画出力装置は、前記所定の時点を基準に前記所定の優先順で、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素をソートし、前記ケア計画を表示する場合にソートされた順で表示するように、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を出力する。前記所定の優先順を、前記ケア対象者の状況や事情に応じて設定することで、前記ケア計画を表示する場合に、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素が、前記ケア対象者の状況や事情に応じてソートされる。このため、ケア者は、ソートされた未実施のケア計画要素を参照することで、前記複数のケア対象者において、前記ケア対象者の状況や事情に応じて優先的に実施すべき未実施のケア計画要素を認識できる。したがって、上記ケア計画出力装置は、ケア対象者の状況や事情に応じたより適切なケアを実施できる。また、ケア計画は、ケア対象者ごとに個々に作成され、ケア対象者ごとに個々に表示されるが、上記ケア計画出力装置は、複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素をソートし、表示するので、複数のケア対象者間で未実施のケア計画要素を比較でき、最初に実施すべきケア計画のケア対象者を適切に決定できる。
他の一態様では、上述のケア計画出力装置において、前記ケア計画ソート処理部は、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画における未実施のケア計画要素が実施済みに変更された場合に、前記変更後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートする。
このようなケア計画出力装置は、前記変更後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートする。このため、実施済みのケア計画要素が表示から削除され、上記ケア計画出力装置は、複数のケア対象者に対するケアの進捗状況に応じたケア計画を表示するように、前記ケア計画を出力できる。
他の一態様では、上述のケア計画出力装置において、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画における未実施のケア計画要素が実施済みに変更された場合に、前記実施済みに変更されたケア計画要素の次回の実施予定時刻を求め、前記求めた実施予定時刻と前記実施済みに変更されたケア計画要素のケアの種類とを互いに対応付けて前記ケア計画情報記憶部に記憶することによって、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画を更新するケア計画更新処理部をさらに備え、前記ケア計画ソート処理部は、前記変更後であって前記更新後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートする。
このようなケア計画出力装置は、前記変更後であって前記更新後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートする。このため、上記ケア計画出力装置は、実施済みのケア計画要素について次回の予定を組み入れたケア計画要素を表示するように、前記ケア計画を出力できる。
他の一態様では、上述のケア計画出力装置において、前記ケア計画は、所定の時間間隔で実施されるケアを含み、前記優先順は、前記実施予定時刻順である。好ましくは、上述のケア計画出力装置において、前記所定の時間間隔で実施されるケアは、前記ケア対象者における水分の補給に関するケアである水分補給ケアである。好ましくは、上述のケア計画出力装置において、前記所定の時間間隔で実施されるケアは、前記ケア対象者における排泄に関するケアである排泄ケアである。好ましくは、上述のケア計画出力装置において、前記排泄ケアは、ケア対象者の排泄を介助する排泄介助、および、ケア対象者のおむつを交換するおむつ交換のうちの少なくとも一方を含む。好ましくは、上述のケア計画出力装置において、前記ケア計画は、1日における定時刻で実施されるケアを含み、前記優先順は、前記実施予定時刻順である。
これによれば、所定の時間間隔で実施されるケアを含むケア計画を好適に表示するように出力できるケア計画出力装置が提供できる。
他の一態様では、上述のケア計画出力装置において、前記表示されるケア計画におけるケアの種類は、前記ケア対象者が起床した場合に実施される、少なくとも着替えを含むモーニングケア、または、ケア者が夜間に前記複数のケア対象者を巡回する場合に実施される所定のケアであり、前記優先順は、前記ケア対象者の覚醒時刻順、前記ケア対象者の起床時刻順、ならびに、前記ケア対象者における覚醒時刻および起床時刻を合わせた時刻順のうちのいずれかである。好ましくは、上述のケア計画出力装置において、ケア者が夜間に前記複数のケア対象者を巡回する場合に実施される所定のケアは、前記ケア対象者における排泄に関する排泄ケアである排泄ケアである。
これによれば、前記表示されるケア計画におけるケアの種類がモーニングケアである場合には、モーニングケアのケア計画を好適に表示するように出力できるケア計画出力装置が提供できる。また、これによれば、前記表示されるケア計画におけるケアの種類がケア者が夜間に前記複数のケア対象者を巡回する場合に実施される所定のケアである場合には、前記所定のケアのケア計画を好適に表示するように出力できるケア計画出力装置が提供できる。
他の一態様にかかるケア計画出力方法は、互いに対応付けられたケアの実施予定時刻とケアの種類との組をケア計画要素として1または複数備えるケア計画を出力するケア計画出力方法であって、複数のケア対象者それぞれに対応付けられた複数のケア計画をケア計画情報記憶部に記憶するケア計画情報記憶工程と、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画に基づいて、所定の時点を基準に、時刻に関する所定の優先順で、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素をソートするケア計画ソート処理工程と、前記ケア計画を表示する場合に前記ケア計画ソート処理工程でソートされた順で表示するように、前記ケア計画ソート処理工程でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を出力するケア計画出力処理工程とを備える。
このようなケア計画出力方法は、前記所定の時点を基準に前記所定の優先順で、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素をソートし、前記ケア計画を表示する場合にソートされた順で表示するように、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を出力する。前記所定の優先順を、前記ケア対象者の状況や事情に応じて設定することで、前記ケア計画を表示する場合に、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素が、前記ケア対象者の状況や事情に応じてソートされる。このため、ケア者は、ソートされた未実施のケア計画要素を参照することで、前記複数のケア対象者において、前記ケア対象者の状況や事情に応じて優先的に実施すべき未実施のケア計画要素を認識できる。したがって、上記ケア計画出力方法は、ケア対象者の状況や事情に応じたより適切なケアを実施できる。また、上記ケア計画出力方法は、複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素をソートし、表示するので、複数のケア対象者間で未実施のケア計画要素を比較でき、最初に実施すべきケア計画のケア対象者を適切に決定できる。
他の一態様にかかるケア計画出力システムは、ケア計画を管理する第1中央管理装置と、前記第1中央管理装置に通信可能に接続される第1端末装置とを備えるケア計画出力システムであって、前記第1中央管理装置は、これら上述のいずれかのケア計画出力装置を含み、前記ケア計画出力処理部は、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を前記第1端末装置へ前記出力として送信し、前記第1端末装置は、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を前記第1中央管理装置から受信した場合に、前記受信した、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を、前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示する。
このようなケア計画出力システムは、これら上述のいずれかのケア計画出力装置を含む。したがって、上記ケア計画出力システムは、ケア対象者の状況や事情に応じたより適切なケアを実施でき、複数のケア対象者間で未実施のケア計画要素を比較でき、最初に実施すべきケア計画のケア対象者を適切に決定できる。
他の一態様では、上述のケア計画出力システムにおいて、前記第1端末装置は、タッチパネルと、前記タッチパネルに表示を行う表示処理部と、前記中央管理装置との通信を処理する通信処理部とを備え、前記表示処理部は、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素が互いに異なる種類を含む場合に、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を、ケア対象者の名とケアの種類名との組で前記タッチパネルに、前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示し、前記タッチパネルにおける、前記ケア対象者の名とケアの種類名との組を表示する領域は、ケアの種類に対応して作成された前記ケアの内容をケア記録として入力するための記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を入力するための第1ボタンであり、前記通信処理部は、前記第1ボタンの入力操作を受け付けた場合に、前記入力操作を受け付けた第1ボタンに表示されたケア対象者の名およびケアの種類名に対応する記録書式を要求するための第1通信信号を前記第1中央管理装置へ送信し、記録書式を収容した第2通信信号を前記第1中央管理装置から受信した場合に、前記第2通信信号に収容された記録書式を前記表示処理部によって前記タッチパネルに表示させる。好ましくは、上述のケア計画出力システムにおいて、前記ケア対象者の名とケアの種類名との組は、さらに、前記ケアの実施予定時刻を含む。
ケア計画を参照したケア者は、通常、ケア対象者を決め、ケアを実施する。ケアを実施すると、ケア者は、ケアの内容を、看護記録や介護記録等のケア記録を付ける。上記ケア計画出力システムでは、前記ケア対象者の名およびケアの種類名との組を表示する領域は、前記記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を入力するための第1ボタンである。したがって、上記ケア計画出力システムでは、ケア者は、ケア計画を参照してケアの対象に決めた、ケア対象者の名とケアの種類名との組、を表示する領域を入力操作することで、記録書式をタッチパネルに表示でき、より少ない入力操作でケア記録を付けることができる。
他の一態様では、上述のケア計画出力システムにおいて、前記第1端末装置は、タッチパネルと、前記タッチパネルに表示を行う表示処理部と、前記中央管理装置との通信を処理する通信処理部とを備え、前記表示処理部は、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素が同一の種類である場合に、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を、ケア対象者の名で前記タッチパネルに、前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示し、前記タッチパネルにおける、前記ケア対象者の名を表示する領域は、ケアの種類に対応して作成された前記ケアの内容をケア記録として入力するための記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を入力するための第2ボタンであり、前記通信処理部は、前記第2ボタンの入力操作を受け付けた場合に、前記入力操作を受け付けた第2ボタンに表示されたケア対象者の名および前記同一の種類に対応する記録書式を要求するための第3通信信号を前記第1中央管理装置へ送信し、記録書式を収容した第4通信信号を前記第1中央管理装置から受信した場合に、前記第4通信信号に収容された記録書式を前記表示処理部によって前記タッチパネルに表示させる。
このようなケア計画出力システムでは、前記ケア対象者の名を表示する領域は、前記記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を入力するための第2ボタンである。したがって、上記ケア計画出力システムでは、ケア者は、ケア計画を参照してケアの対象に決めたケア対象者、の名を表示する領域を入力操作することで、記録書式をタッチパネルに表示でき、より少ない入力操作でケア記録を付けることができる。
他の一態様では、上述のケア計画出力システムにおいて、前記第1端末装置は、前記記録書式を用いてケアの内容を受け付けた場合に、前記受け付けたケアの内容を収容する第5通信信号を前記第1中央管理装置へ送信するケア記録処理部をさらに備え、前記ケア計画情報記憶部は、ケア計画要素が未実施であるか実施済みであるかを表す実施状態情報を、前記ケア計画要素に、さらに対応付けて記憶し、前記第1中央管理装置は、前記第5通信信号を前記第1端末装置から受信した場合に、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画において、前記受信した第5通信信号に収容されたケアに対応する未実施のケア計画要素を実施済みに変更するケア計画処理部をさらに備えることを特徴とする。
このようなケア計画出力システムでは、第1端末装置が記録書式を用いてケアの内容を受け付け、このケアの内容を第1中央管理装置へ送信し、このケアの内容を第1端末装置から受信した第1中央管理装置は、このケアに対応する未実施のケア計画要素を実施済みに変更(更新)する。したがって、ケアを実施したケア者は、そのケアのケア記録を付けるだけで、未実施のケア計画要素を実施済みに変更(更新)でき、別途、未実施のケア計画要素を実施済みに変更する操作が不要となる。
他の一態様にかかる被監視者監視システムは、監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する第2中央管理装置、および、前記第2中央管理装置と通信可能に接続され前記第2中央管理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける第2端末装置を備え、前記被監視者を監視するための被監視者監視システムであって、前記第2中央管理装置は、これら上述のいずれかの前記ケア計画出力装置を含み、前記ケア計画出力処理部は、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を前記第2端末装置へ前記出力として送信し、前記第2端末装置は、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を前記第2中央管理装置から受信した場合に、前記受信した、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を、前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示し、前記ケア対象者は、前記被監視者である。
これによれば、これら上述のいずれかのケア計画出力装置を含む被監視者監視システムが提供できる。したがって、このような被監視者監視システムは、ケア対象者の状況や事情に応じたより適切なケアを実施できる。
この出願は、明細書、クレーム、図面および要約を含む、2016年12月13日に出願された日本国特許出願特願2016-241601を基礎とするものであり、その全体の開示は、その全体において参照により本願に組み込まれる。
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、看護計画や介護計画等のケア計画を出力するケア計画出力装置、ケア計画出力方法およびケア計画出力システム、ならびに、前記ケア計画出力装置を含む被監視者監視システムが提供できる。

Claims (6)

  1. 監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する中央管理装置、および、前記中央管理装置と通信可能に接続され前記中央管理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける端末装置を備え、前記被監視者を監視するための被監視者監視システムであって
    前記中央管理装置は、互いに対応付けられたケアの実施予定時刻とケアの種類との組をケア計画要素として1または複数備えるケア計画を出力する置であって、
    前記被監視者をケア対象者とし、複数のケア対象者それぞれに対応付けられた複数のケア計画を記憶するケア計画情報記憶部と、
    前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画に基づいて、所定の時点を基準に、前記センサ装置が前記イベントを検知した検知時刻順で、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素をソートするケア計画ソート処理部と、
    前記ケア計画を表示する場合に前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示するように、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を出力するケア計画出力処理部とを備え、
    前記ケア計画出力処理部は、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を前記端末装置へ前記出力として送信し
    前記端末装置は、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を前記中央管理装置から受信した場合に、前記受信した、前記ケア計画ソート処理部でソートした前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を、前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示する、
    被監視者監視システム
  2. 前記ケア計画ソート処理部は、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画における未実施のケア計画要素が実施済みに変更された場合に、前記変更後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートする、
    請求項1に記載の被監視者監視システム
  3. 前記中央管理装置は、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画における未実施のケア計画要素が実施済みに変更された場合に、前記実施済みに変更されたケア計画要素の次回の実施予定時刻を求め、前記求めた実施予定時刻と前記実施済みに変更されたケア計画要素のケアの種類とを互いに対応付けて前記ケア計画情報記憶部に記憶することによって、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画を更新するケア計画更新処理部をさらに備え、
    前記ケア計画ソート処理部は、前記変更後であって前記更新後の複数のケア計画に基づいて、再度、ソートする、
    請求項2に記載の被監視者監視システム
  4. 前記末装置は、タッチパネルと、前記タッチパネルに表示を行う表示処理部と、前記央管理装置との通信を処理する通信処理部とを備え、
    前記表示処理部は、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素が互いに異なる種類を含む場合に、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を、ケア対象者の名とケアの種類名との組で前記タッチパネルに、前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示し、
    前記タッチパネルにおける、前記ケア対象者の名とケアの種類名との組を表示する領域は、ケアの種類に対応して作成された前記ケアの内容をケア記録として入力するための記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を入力するための第1ボタンであり、
    前記通信処理部は、前記第1ボタンの入力操作を受け付けた場合に、前記入力操作を受け付けた第1ボタンに表示されたケア対象者の名およびケアの種類名に対応する記録書式を要求するための第1通信信号を前記央管理装置へ送信し、記録書式を収容した第2通信信号を前記央管理装置から受信した場合に、前記第2通信信号に収容された記録書式を前記表示処理部によって前記タッチパネルに表示させる、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の被監視者監視システム。
  5. 前記末装置は、タッチパネルと、前記タッチパネルに表示を行う表示処理部と、前記央管理装置との通信を処理する通信処理部とを備え、
    前記表示処理部は、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素が同一の種類である場合に、前記複数のケア対象者それぞれにおける未実施のケア計画要素を、ケア対象者の名で前記タッチパネルに、前記ケア計画ソート処理部でソートされた順で表示し、
    前記タッチパネルにおける、前記ケア対象者の名を表示する領域は、ケアの種類に対応して作成された前記ケアの内容をケア記録として入力するための記録書式を前記タッチパネルに表示させる指示を入力するための第2ボタンであり、
    前記通信処理部は、前記第2ボタンの入力操作を受け付けた場合に、前記入力操作を受け付けた第2ボタンに表示されたケア対象者の名および前記同一の種類に対応する記録書式を要求するための第3通信信号を前記央管理装置へ送信し、記録書式を収容した第4通信信号を前記央管理装置から受信した場合に、前記第4通信信号に収容された記録書式を前記表示処理部によって前記タッチパネルに表示させる、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の被監視者監視システム。
  6. 前記末装置は、前記記録書式を用いてケアの内容を受け付けた場合に、前記受け付けたケアの内容を収容する第5通信信号を前記央管理装置へ送信するケア記録処理部をさらに備え、
    前記ケア計画情報記憶部は、ケア計画要素が未実施であるか実施済みであるかを表す実施状態情報を、前記ケア計画要素に、さらに対応付けて記憶し、
    前記央管理装置は、前記第5通信信号を前記末装置から受信した場合に、前記ケア計画情報記憶部に記憶した複数のケア計画において、前記受信した第5通信信号に収容されたケアに対応する未実施のケア計画要素を実施済みに変更するケア計画処理部をさらに備える、
    請求項または請求項に記載の被監視者監視システム。
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