JP7136445B2 - 音響情報測定装置、音響情報測定方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る音響情報測定装置1の構成の一例を示す図である。音響情報測定装置1は、到来してくる音SDを収音し、当該音SDについての情報である音響情報SIを算出する。ここで音響情報SIは、粒子速度、音圧、音響インテンシティ、音が到来する向き、及び音響インピーダンスを含む。
音響情報測定装置1は、複数の収音部2と、処理部3とを備える。
図2は、本実施形態に係る第1の収音部21と、第2の収音部22との配置の一例を示す図である。矢印A21は第1の収音部21の向きを示す。矢印A22は第2の収音部22の向きを示す。ここで収音部の向きとは、一例として、当該収音部の有する指向特性が最大の感度を示す向きである。
複数の収音部2は、互いの距離が近くなるように配置されることが好ましい。複数の収音部2は、一例として、ある位置からの距離が所定の範囲となるように設置されて音響中心が揃えられる。なお、複数の収音部2は、任意の一点から複数の収音部2の音響中心までの距離が互いに等しくなるように配置されてもよい。
複数の収音部2は、収音部の指向特性に応じて当該収音部が収音した音が収音されることに伴って収音部毎に信号を生成する。例えば、第1の収音部21は、第1の収音部21の指向特性C1に応じて音を収音することに伴って信号M1を生成する。第2の収音部22は、第2の収音部22の指向特性C2に応じて音を収音することに伴って信号M2を生成する。
音響情報算出部31は、一般化されたC-C法に基づいて音響情報SIを算出する。ここで、一般化される前の従来のC-C法について説明する。
図3は、本実施形態に係る遠距離音場におけるC-C法の一例を示す図である。図3では、2本のカーディオイドマイクが180度反対向きに対向して配置される場合の2本のカーディオイドマイクの指向特性が示されている。以下では、2本のカーディオイドマイクを、単にマイクMC1及びマイクMC2ということがある。マイクMC1は指向特性C1を有する。マイクMC2は指向特性C2を有する。
マイクMC1とマイクMC2とは、それぞれ第1の収音部21と第2の収音部22とに対応する。
X軸方向の粒子速度成分ux(t)は、理論値として式(2)によって表される。
以下では、瞬時インテンシティを音響インテンシティI(t)と表し、時間平均インテンシティを音響インテンシティIと表し区別する。X軸方向の瞬時インテンシティは、音響インテンシティIX(t)と表し、X軸方向の時間平均インテンシティは、音響インテンシティIxと表す。Y軸方向やZ軸方向についても同様である。
C-C法を一般化すると、カーディオイドマイクによって、音圧p(t)とマイクを向けた方向の粒子速度u(t)が係数αと係数βとの比率で混合された応答を測定することに帰結される。当該応答は式(16)によって表される。
音響情報算出部31は、第1の収音部21によって生成される信号M1と、第2の収音部22によって生成される信号M2と、第1の収音部21の収音特性AC1と、第2の収音部22の収音特性AC2とに基づいて、音響情報SIを算出する。
音響情報算出部31は、音圧算出部311と、粒子速度算出部312と、音響インテンシティ算出部313と、向き判定部314と、音響インピーダンス算出部315とを備える。
粒子速度算出部312は、複数の信号(信号M1及び信号M2)と、収音部毎の収音特性(収音特性AC1及び収音特性AC2)とに基づいて、粒子速度u(t)を算出する。
音響インピーダンス算出部315は、粒子速度算出部312により算出された粒子速度u(t)と、音圧算出部311により算出された音圧p(t)との比に基づいて、音の音響インピーダンスZを算出する。
本実施形態では、収音特性AC1及び収音特性AC2は予め算出されて記憶部32に記憶される場合について説明する。収音特性AC1及び収音特性AC2が算出される方法は、第2実施形態において説明する。
図6は、本実施形態に係る音響情報算出処理の一例を示す図である。
ステップS120:音響情報算出部31は、記憶部32に記憶される収音特性AC1及び収音特性AC2を取得する。
ここで式(22)によれば、音圧p(t)は、信号M1と信号M2との和に基づいて算出される。ここで当該和とは、収音特性AC1(係数α1及び係数β1)及び収音特性AC2(係数α2及び係数β2)に基づいて補正された和である。
ここで式(24)によれば、粒子速度成分ux(t)は、信号M1と信号M2との差に基づいて算出される。ここで当該差とは、収音特性AC1(係数α1及び係数β1)及び収音特性AC2(係数α2及び係数β2)に基づいて補正された差である。
音響インテンシティ算出部313は、式(26)に基づいて音響インテンシティIxを算出する。
音響インテンシティ算出部313は、音響インテンシティIxと同様に、音響インテンシティIy及び音響インテンシティIzを算出する。
音響インテンシティ算出部313は、算出した音響インテンシティIxと、音響インテンシティIyと、音響インテンシティIzとの組を音響インテンシティIとする。
収音部(この一例において、第1の収音部21または第2の収音部22)は、所定の指向特性を有し、到来してくる音SDを収音する。
音響情報算出部31は、収音部(この一例において、第1の収音部21または第2の収音部22)により当該収音部の指向特性(この一例において、指向特性C1または指向特性C2)に応じて音SDが収音されることに伴って収音部(この一例において、第1の収音部21または第2の収音部22)毎に生成される信号(この一例において、信号M1または信号M2)と、音を伝える媒質の粒子速度の特定の向きの成分である粒子速度成分(この一例において、粒子速度成分ux(t)、粒子速度成分uy(t)、粒子速度成分uz(t))を表す第1項T1と音の音圧を表す第2項T2とにより信号(この一例において、信号M1または信号M2)が表された場合の第1項T1の係数(この一例において、係数α)と第2項T2の係数(この一例において、係数β)との組によって収音部(この一例において、第1の収音部21または第2の収音部22)毎に表される収音特性(この一例において、収音特性AC1または収音特性AC2)とに基づいて、音SDについての情報である音響情報SIを算出する。
この構成により、本実施形態に係る音響情報測定装置1では、複数の指向特性が複数の収音部2相互に向き毎の感度差が所定の範囲内でない場合に比べて、粒子速度成分ux(t)や音圧p(t)の算出の精度を高めることができるため、複数の指向特性が複数の収音部2相互に向き毎の感度差が所定の範囲内でない場合に比べて音響情報SIの測定の精度を高めることができる。
なお、式(19)及び式(20)を公知の数値計算手法に基づいて解くことにより、粒子速度成分ux(t)や音圧p(t)が算出されてもよい。
この構成により、本実施形態に係る音響情報測定装置1では、第1の収音部21と、第2の収音部22とは互いに対向していない場合に比べて粒子速度成分ux(t)や音圧p(t)の算出の精度を高めることができるため、第1の収音部21と、第2の収音部22とは互いに対向していない場合に比べて音響情報SIの測定の精度を高めることができる。
なお、式(19)及び式(20)を公知の数値計算手法に基づいて解くことにより、粒子速度成分ux(t)や音圧p(t)が算出されてもよい。
この構成により、本実施形態に係る音響情報測定装置1では、収音特性(この一例において、収音特性AC1または収音特性AC2)に基づいて粒子速度u(t)を算出できるため、粒子速度u(t)の測定の精度を高めることができる。
この構成により、本実施形態に係る音響情報測定装置1では、収音特性(この一例において、収音特性AC1または収音特性AC2)に基づいて音圧p(t)を算出できるため、音圧p(t)の測定の精度を高めることができる。
この構成により、本実施形態に係る音響情報測定装置1では、収音特性(この一例において、収音特性AC1または収音特性AC2)に基づいて音響インテンシティ(この一例において、音響インテンシティI、または音響インテンシティI(t))を算出できるため、音響インテンシティ(この一例において、音響インテンシティI、または音響インテンシティI(t))の測定の精度を高めることができる。
この構成により、本実施形態に係る音響情報測定装置1では、収音特性(この一例において、収音特性AC1または収音特性AC2)に基づいて音SDが到来する向きを判定できるため、当該向きの判定の精度を高めることができる。
この構成により、本実施形態に係る音響情報測定装置1では、収音特性(この一例において、収音特性AC1または収音特性AC2)に基づいて音響インピーダンスZを算出できるため、音響インピーダンスZの測定の精度を高めることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。
上記第1の実施形態では、音響情報測定装置1の記憶部32に収音特性ACを示す収音特性情報が予め記憶されている場合について説明をした。本実施形態では、収音特性ACが算出される場合について説明をする。
本実施形態に係る音響情報測定装置を音響情報測定装置1aという。
ここで1次元の場合のC-C法校正方法について説明する。
なお、基準音SD0は、基準音圧p0(t)と基準粒子速度u0(t)とが既知の音場であれば単一平面波でなくてもよい。
係数αは式(27)によって算出される。
つまり、収音特性AC(係数α及び係数β)は、校正対象収音部CTの収音特性ACの周波数特性に基づいて算出される。
式(35)によって表される周波数領域音圧P(ω)、及び式(36)によって表される周波数領域粒子速度成分Ux(ω)に、逆フーリエ変換を施せば時間応答として音圧p(t)と粒子速度成分ux(t)が得られる。
図9は、本実施形態に係る収音部に対する校正処理の一例を示す図である。図9に示す校正処理は、図6の音響情報算出処理が行われる前に予め行われる。
ステップS310:収音特性算出部33aは、校正対象収音部CTにより生成された第1信号である信号M+(t)を取得する。
ステップS330:収音特性算出部33aは、校正対象収音部CTにより生成された第2信号である信号M-(t)を取得する。
ステップS350:収音特性算出部33aは、式(28)に示したように信号M+(t)と信号M-(t)との差に基づいて係数βを算出する。
したがって、収音特性AC(係数α及び係数β)は、複数の収音部2のうちの1つを校正対象収音部CTにして、第1の向きに校正対象収音部CTが配置された場合に、校正対象収音部CTによって収音された基準音SD0に応じて生成される信号である第1信号と、第1の向きと対向する第2の向きに校正対象収音部CTが配置された場合に、校正対象収音部CTによって収音された基準音SD0に応じて生成される信号である第2信号との和と、第1信号と第2信号との差とに基づいて、校正対象収音部CTの収音特性ACとして算出される。
収音特性算出部33aは、校正処理を終了する。
また、本実施形態に係る音響情報測定装置1aでは、C-C法校正方法に基づいて、校正対象収音部CTの指向特性との間の向き毎の感度差が所定の範囲内である収音部を用いて、校正対象収音部CTの収音特性ACを算出できるため、複数の収音部2を容易に校正できる。
この構成により、本実施形態に係る音響情報測定装置1aでは、位相を含めて複数の収音部2を校正することができるため、位相を含めずに例えば振幅のみを校正する場合に比べて複数の収音部2の校正の精度を向上できる。
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施形態について詳しく説明する。
上記第1の実施形態では、第1の収音部と第2の収音部とが対向して配置される場合について説明した。本実施形態では、第1の収音部と第2の収音部とが方向ベクトルによって示される方向に向けられそれぞれ配置される場合について説明する。第1の収音部と第2の収音部とが方向ベクトルによって示される方向に向けられそれぞれ配置されることにより、C-C法はベクトル合成法によって一般化される。
本実施形態に係る音響情報測定装置を音響情報測定装置1bという。
図10は、本実施形態に係る方向ベクトルに基づく収音部の配置の一例を示す図である。図10では、矢印A4によって示される方向から、音が到来している。当該音は、位置P0において、音圧p(t)、及び粒子速度ベクトルu(t)により示される粒子速度をもつ。
1番目のカーディオイドマイクの応答M1(t)、及び2番目のカーディオイドマイクの応答M2(t)は、それぞれ式(44)及び式(45)によって表される。
式(44)及び式(45)より、式(46)が得られる。
式(44)及び式(45)より、式(49)が得られる。
つまり、複数の収音部2は、収音部毎に大きさが同じである方向ベクトルによって示される方向をもち、複数の方向ベクトルの合成ベクトルの大きさを所定の値以下にして方向ベクトルによって示される方向に向けられそれぞれ配置される。
音響情報算出部31bは、音圧算出部311bと、粒子速度算出部312bと、音響インテンシティ算出部313と、向き判定部314と、音響インピーダンス算出部315とを備える。ここで音響インテンシティ算出部313と、向き判定部314と、音響インピーダンス算出部315とが持つ機能は第1の実施形態と同じである。
つまり、粒子速度算出部312bは、複数の信号(応答M1(t)及び応答M2(t))と、収音部毎に表される収音特性(収音特性AC1及び収音特性AC2)と、複数の方向ベクトル(方向ベクトルm1及び方向ベクトルm2)とに基づいて粒子速度(粒子速度ベクトルu(t))を算出する。
なお、式(44)及び式(45)を公知の数値計算手法に基づいて解くことにより、粒子速度成分ux(t)や音圧p(t)が算出されてもよい。
以下、図面を参照しながら本発明の第4の実施形態について詳しく説明する。
上記第3の実施形態では、第1の収音部と第2の収音部とが方向ベクトルによって示される方向に向けられそれぞれ配置される場合について説明した。本実施形態では、6つの収音部が方向ベクトルによって示される方向に向けられそれぞれ配置される場合について説明する。
本実施形態に係る音響情報測定装置を音響情報測定装置1cという。
まず、数nの本数のカーディオイドマイクの場合の、音圧と粒子速度の算出方法について説明する。つまり、nチャンネルの測定システムの場合について説明する。
カーディオイドマイクによる応答Mi(t)は、式(52)によって表される。
カーディオイドマイクによる周波数領域応答Mi(ω)は、式(58)によって表される。
以下、校正対象である1本のカーディオイドマイクを、校正対象マイクという。
図13においては、既知の音場は、スピーカSP1から出力される音によって生成される。スピーカSP1から出力される音は、矢印A5によって示される向きから校正対象マイクに到来する。
式(62)と式(63)との加算は、式(64)によって表される。
周波数領域において音圧と粒子速度を算出する場合の周波数領域係数αi(ω)と周波数領域係数βi(ω)とは、上述した式(59)及び式(60)から、式(72)及び式(73)のように算出される。
図15は、本実施形態に係る複数の収音部2cの配置の一例を示す図である。図15に示す例では、正八面体の各頂点に基づいて示される6つの測定位置に、第1の収音部21cと、第2の収音部22cと、第3の収音部23cと、第4の収音部24cと、第5の収音部25cと、第6の収音部26cとが配置される。
つまり、第1の収音部21cと、第2の収音部22cとが対向して配置され、第3の収音部23cと、第4の収音部24cとが対向して配置され、第5の収音部25cと、第6の収音部26cとが対向して配置される。
第1の収音部21cと第2の収音部22cとは、矢印A21cと矢印A22cとが互いに正八面体の中心へ内側を向いて180度反対向きとなって対向し、第3の収音部23cと第4の収音部24cとは、矢印A23cと矢印A24cとが互いに正八面体の中心へ内側を向いて180度反対向きとなって対向し、第5の収音部25cと第6の収音部26cとは、矢印A25cと矢印A26cとが互いに正八面体の中心へ内側を向いて180度反対向きとなって対向してもよい。
また、なお、複数の収音部2cのそれぞれは、正六面体の各面を構成する正方形の中心に基づいて示される6つの測定位置に配置されてもよい。
処理部3cは、音響情報算出部31cと、記憶部32cと、収音特性算出部33cとを備える。
音響情報算出部31cは、音圧算出部311cと、粒子速度算出部312cと、音響インテンシティ算出部313と、向き判定部314と、音響インピーダンス算出部315とを備える。ここで音響インテンシティ算出部313と、向き判定部314と、音響インピーダンス算出部315とが持つ機能は第1の実施形態と同じである。
図16は、本実施形態に係る音響情報算出処理の一例を示す図である。なお、ステップS400、ステップS410、ステップS420、及びステップS430の各処理は、図6におけるステップS100、ステップS110、ステップS120、及びステップS130の各処理と、複数の収音部2cに含まれる収音部の数が2から6に増えた点以外は同様であるため、説明を省略する。
図18は、本実施形態の変形例に係る複数の収音部2dの配置の一例を示す図である。複数の収音部2dは、第1の収音部21dと、第2の収音部22dと、第3の収音部23dと、第4の収音部24dとを含む。図17に示す例では、正四面体の各頂点に基づいて示される4つの測定位置に第1の収音部21dと、第2の収音部22dと、第3の収音部23dと、第4の収音部24dとが配置される。
ここで音響情報測定装置1cは、6つの収音部により3次元空間における音響情報の測定ができる。音響情報測定装置1cでは、複数の収音部のうちの1つの収音部が故障した場合であっても、故障した収音部と、当該故障した収音部と対向する収音部との2つ収音部を除く、4つの収音部によって2次元平面における音響情報の測定ができる。
この構成により、本実施形態に係る音響情報測定装置1cでは、複数の方向ベクトルの成分毎の二乗和の成分間の差はそれぞれ所定の値以下でない場合に比べて、粒子速度成分ux(t)や音圧p(t)の算出の精度を高めることができるため、複数の方向ベクトルの成分毎の二乗和の成分間の差はそれぞれ所定の値以下でない場合に比べて音響情報SIの測定の精度を高めることができる。
この構成により、本実施形態の変形例に係る音響情報測定装置1dでは、4つの収音部により3次元空間における音響情報の測定ができるため、3次元空間における測定に用いられる収音部の数を5つ以上の場合に比べて少なくできる。
また、上述した実施形態における音響情報測定装置1、1a、1b、1cの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。音響情報測定装置1、1a、1b、1cの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
Claims (18)
- 所定の指向特性を有し、到来してくる音を収音する収音部を複数備え、
前記収音部により当該収音部の前記指向特性に応じて前記音が収音されることに伴って前記収音部毎に生成される信号と、前記音を伝える媒質の粒子速度の特定の向きの成分である粒子速度成分を表す第1項と前記音の音圧を表す第2項とにより前記信号が表された場合の前記第1項の係数と前記第2項の係数との組によって前記収音部毎に表される収音特性とに基づいて、前記音についての情報である音響情報を算出する音響情報算出部と
を備える音響情報測定装置。 - 前記複数の前記指向特性は、前記複数の収音部相互に向き毎の感度差が所定の範囲内である
請求項1に記載の音響情報測定装置。 - 前記複数の前記収音部は、第1の収音部と、第2の収音部とを含み、
第1の収音部と、第2の収音部とは互いに対向して配置される
請求項1または請求項2に記載の音響情報測定装置。 - 前記複数の前記収音部は、第1の収音部と、第2の収音部と、第3の収音部と、第4の収音部とを含み、
正四面体の各頂点に基づいて示される4つの測定位置に、前記第1の収音部と、前記第2の収音部と、前記第3の収音部と、前記第4の収音部とが配置される
請求項1または請求項2に記載の音響情報測定装置。 - 前記複数の前記収音部は、第1の収音部と、第2の収音部と、第3の収音部と、第4の収音部と、第5の収音部と、第6の収音部とを含み、
正八面体の各頂点に基づいて示される6つの測定位置に、前記第1の収音部と、前記第2の収音部と、前記第3の収音部と、前記第4の収音部と、前記第5の収音部と、前記第6の収音部とが配置される
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の音響情報測定装置。 - 前記複数の前記収音部は、前記収音部毎に大きさが同じである方向ベクトルによって示される方向をもち、前記複数の前記方向ベクトルの合成ベクトルの大きさを所定の値以下にして前記方向に向けられそれぞれ配置される
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の音響情報測定装置。 - 前記複数の前記方向ベクトルの成分毎の二乗和の前記成分間の差はそれぞれ所定の値以下である
請求項6に記載の音響情報測定装置。 - 前記複数の前記信号と、前記収音部毎の前記収音特性とに基づいて、前記粒子速度を算出する粒子速度算出部
をさらに備える請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の音響情報測定装置。 - 前記粒子速度算出部は、前記複数の前記信号と、前記収音部毎に表される前記収音特性と、前記複数の前記方向ベクトルとに基づいて前記粒子速度を算出する
請求項6に従属する請求項8、または請求項7に従属する請求項8に記載の音響情報測定装置。 - 前記粒子速度算出部は、前記方向ベクトルによって示される前記方向に向けられ配置される前記収音部の前記信号に当該収音部の前記収音特性に基づく因子と当該方向ベクトルとを乗じて前記複数の前記収音部毎に得られるベクトルの和に基づいて、前記粒子速度を算出する
請求項9に記載の音響情報測定装置。 - 前記複数の前記信号と、前記収音部毎に表される前記収音特性とに基づいて、前記音圧を算出する音圧算出部
をさらに備える請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の音響情報測定装置。 - 前記粒子速度算出部により算出された前記粒子速度と、前記音圧算出部により算出された前記音圧との積に基づいて、前記音の音響インテンシティを算出する音響インテンシティ算出部
をさらに備える請求項8から請求項10のいずれか一項に従属する請求項11に記載の音響情報測定装置。 - 前記音響インテンシティ算出部により算出された前記音響インテンシティに基づいて前記音が到来する向きを判定する向き判定部
をさらに備える請求項12に記載の音響情報測定装置。 - 前記粒子速度算出部により算出された前記粒子速度と、前記音圧算出部により算出された前記音圧との比に基づいて、前記音の音響インピーダンスを算出する音響インピーダンス算出部
をさらに備える請求項8から請求項10のいずれか一項に従属する請求項11、または請求項12、または請求項13のいずれか一項に記載の音響情報測定装置。 - 前記収音特性は、前記複数の前記収音部のうちの1つを校正対象収音部にして、第1の向きに前記校正対象収音部が配置された場合に、前記校正対象収音部によって収音された基準音に応じて生成される信号である第1信号と、前記第1の向きと対向する第2の向きに前記校正対象収音部が配置された場合に、前記校正対象収音部によって収音された前記基準音に応じて生成される信号である第2信号との和と、前記第1信号と前記第2信号との差とに基づいて、前記校正対象収音部の前記収音特性として算出される、
または、
前記収音特性は、前記第1の向きと前記第2の向きとにそれぞれ配置される2つの前記収音部のうち、前記校正対象収音部の指向特性と、前記校正対象収音部以外の前記収音部の指向特性との間の向き毎の感度差が所定の範囲内にされ、前記校正対象収音部以外の前記収音部の前記信号である校正補助信号と前記校正対象収音部の前記信号との和と、前記校正補助信号と前記校正対象収音部の前記信号との差とに基づいて、前記校正対象収音部の前記収音特性として算出される
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の音響情報測定装置。 - 前記収音特性は、前記校正対象収音部の前記収音特性の周波数特性に基づいて算出される
請求項15に記載の音響情報測定装置。 - 所定の指向特性を有し、到来してくる音を収音する収音部を複数備える音響情報測定装置の音響情報測定方法であって、
前記収音部により当該収音部の前記指向特性に応じて前記音が収音されることに伴って前記収音部毎に生成される信号を取得する信号取得手順と、
前記音を伝える媒質の粒子速度の特定の向きの成分である粒子速度成分を表す第1項と前記音の音圧を表す第2項とにより前記信号が表された場合の前記第1項の係数と前記第2項の係数との組によって前記収音部毎に表される収音特性を取得する収音特性取得手順と、
前記信号取得手順において取得された前記信号と、前記収音特性取得手順において取得された前記収音特性とに基づいて、前記音についての情報である音響情報を算出する音響情報算出手順と
を有する音響情報測定方法。 - 所定の指向特性を有し、到来してくる音を収音する収音部を複数備える音響情報測定装置のコンピュータに、
前記収音部により当該収音部の前記指向特性に応じて前記音が収音されることに伴って前記収音部毎に生成される信号を取得する信号取得ステップと、
前記音を伝える媒質の粒子速度の特定の向きの成分である粒子速度成分を表す第1項と前記音の音圧を表す第2項とにより前記信号が表された場合の前記第1項の係数と前記第2項の係数との組によって前記収音部毎に表される収音特性を取得する収音特性取得ステップと、
前記信号取得ステップにおいて取得された前記信号と、前記収音特性取得ステップにおいて取得された前記収音特性とに基づいて、前記音についての情報である音響情報を算出する音響情報算出ステップと
を実行させるためのプログラム。
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