JP6415975B2 - 音源方向推定装置 - Google Patents

音源方向推定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6415975B2
JP6415975B2 JP2014266997A JP2014266997A JP6415975B2 JP 6415975 B2 JP6415975 B2 JP 6415975B2 JP 2014266997 A JP2014266997 A JP 2014266997A JP 2014266997 A JP2014266997 A JP 2014266997A JP 6415975 B2 JP6415975 B2 JP 6415975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microphone
sound
sound source
microphones
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014266997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016127430A (ja
Inventor
大脇 雅直
雅直 大脇
財満 健史
健史 財満
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kumagai Gumi Co Ltd filed Critical Kumagai Gumi Co Ltd
Priority to JP2014266997A priority Critical patent/JP6415975B2/ja
Publication of JP2016127430A publication Critical patent/JP2016127430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6415975B2 publication Critical patent/JP6415975B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

本発明は、複数のマイクロフォンで採取した音の情報から音源の方向を推定する装置に関するもので、特に、複数のマイクロフォンを平面上に配置した構成の音源方向推定装置に関する。
従来、図5に示すように、4個のマイクロフォンM51〜M54を、互いに直交する2直線上にそれぞれ所定の間隔で配置し、仰角推定用のマイクロフォンM55をマイクロフォンM51〜M54の作る正方形を底面とする四角錐の頂点の位置に配置して成る音採取手段50により、音源から伝播する音の音圧信号を検出し、対となる2つのマイクロフォン(Mi, Mj)間の位相差に相当する到達時間差Dijから音源の方向である水平角θと仰角φとを推定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−238985号公報
前記従来の方法では、音源方向と到来した音の大きさを周波数毎に計測できるので、音源の情報を確実に把握することができるが、室内などの狭い空間では壁などからの反射音の影響が大きいので、直接音と反射音とを区別するための演算処理が必要であった。
そこで、複数のマイクロフォンを平面板に設置して、マイクロフォンに入力する音圧信号をカメラの撮影方向である前方の180°のみに限定すれば、後方あるいは側方の壁などからの反射音の影響を大幅に低減できるので、音源方向の推定精度を大幅に向上させることができる。
ところで、音源方向の推定においては、マイクロフォン間隔を広くすれば、相対的に計測時の誤差は小さくなるので、音源方向の推定精度が向上することが期待される。そこで、低い周波数を発する音源の方向を推定する場合には、マイクロフォン間隔を広げている。
しかしながら、単純にマイクロフォン間隔を広げると、測定できる周波数の上限が下がってしまうため、高い周波数を有する音源の方向を精度よく計測することが困難であるといった問題点があった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、測定できる周波数の上限を下げることなく、音源の方向を精度よく推定できる音源方向推定装置を提供することを目的とする。
本発明は、音源から伝播される音の音圧信号を採取する音採取手段と、前記音採取手段で採取された音圧信号から音源の方向を推定する音源方向推定手段とを備えた音源方向推定装置であって、前記音採取手段が、平面板と、前記平面板に設置されて前記平面板を含む平面の一方の側である前方から伝播される音の音圧信号のみを採取する、互いに一直線上にない、第1〜第4のマイクロフォンと、前記第1〜第4のマイクロフォンの位置を頂点とする四角形(厳密には、凸四角形)の対角線の交点に配置される第5のマイクロフォンとを備え、前記音源方向推定手段が、前記5つのマイクロフォンから選択される、互いに一直線上にない、2つのマイクロフォン対のそれぞれについて、前記2つのマイクロフォン対のうちの一方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、他方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、前記マイクロフォンの位置座標と音速とから前記音源の方向を推定することを特徴とする。
これにより、5つのマイクロフォンM1〜M5から、異なるマイクロフォン間隔LS,LM,LL(LS<LM<LL)を有する、互いに一直線上にない3つのマイクロフォン対を構成することができる。したがって、低い周波数の音を発生する音源方向については、マイクロフォン間隔の長い(L=LL)2組のマイクロフォン対のデータを用いて推定し、高い周波数の音を発生する音源方向については、マイクロフォン間隔の短い(L=LS)2組のマイクロフォン対のデータを用いて推定すれば、測定できる周波数の上限を下げることなく、音源の方向を精度よく推定することができる。
また、本発明は、前記四角形が、2つの対角線が直交している四角形であり、かつ、一方の対角線を構成するマイクロフォン対を第1のマイクロフォン対とし、他方の対角線を構成するマイクロフォン対を第2のマイクロフォン対としたとき、前記第2のマイクロフォン対は、前記第1のマイクロフォン対を前記第5のマイクロフォンを中心に+90°もしくは−90°は回転させた位置に配置されていることを特徴とする。
これにより、異なるマイクロフォン間隔LS,LM,LL(LS<LM<LL)を有する3つのマイクロフォン対の全てが、互いに直交する直線上に配置されたマイクロフォン対となるので、音源方向の推定計算を容易に行うことができる。
また、前記四角形を正方形としたので、異なるマイクロフォン間隔LS,LM,LL(LS<LM<LL)を有する3つのマイクロフォン対に加えて、同じ軸方向で2つのマイクロフォン対を得ることができる。したがって、これらのマイクロフォン対で推定した音源方向の平均化などを行えば、音源方向の推定精度を更に向上させることができる。
また、本発明は、音源から伝播される音の音圧信号を採取する音採取手段と、前記音採取手段で採取された音圧信号から音源の方向を推定する音源方向推定手段とを備えた音源方向推定装置であって、前記音採取手段が、平面板と、前記平面板に設置されて前記平面板を含む平面の一方の側である前方から伝播される音の音圧信号のみを採取する、正方形の各頂点に配置される第1〜第4のマイクロフォンを備え、前記音採取手段が、前記4つのマイクロフォンから選択される、互いに一直線上にない、2つのマイクロフォン対のそれぞれについて、前記2つのマイクロフォン対の内の一方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、他方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、前記マイクロフォンの位置座標と音速とから前記音源の方向を推定することを特徴とする。
このように、マイクロフォンが4個の場合にも、4個のマイクロフォンを正方形の各頂点に配置すれば、4個のマイクロフォンM1〜M4から、異なるマイクロフォン間隔La,Lb(Lb=La/√2)を有する、互いに一直線上にない2つのマイクロフォン対を構成することができるので、測定できる周波数の上限を下げることなく、音源の方向を精度よく推定することができる。
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
本実施の形態1に係る音源方向推定装置の構成を示す図である。 音採取ユニットの構成とマイクロフォンの配置例とを示す図である。 本実施の形態2に係るマイクロフォンの配置例を示す図である。 本実施の形態3に係るマイクロフォンの他の配置例を示す図である。 従来のマイクロフォンの配置例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る音源方向推定装置1の構成を示す図で、音源方向推定装置1は、音採取ユニット10と、音データ入出力手段21と、記憶手段22と、音圧信号抽出手段23と、音源方向推定手段24を備える。
記憶手段22〜音源方向推定手段24までの各手段は、例えば、パーソナルコンピュータのソフトウェアとメモリーとにより構成される。
音採取ユニット10は、5個のマイクロフォンM1〜M5を備えた音採取手段11と、マイクロフォンM1〜M5が装着される正方形板状の平面板12と、平面板12を支持する支持部材13と、支持部材13が設置される基台14と、基台14上に設置される温度センサー15とを備える。
ここで、同図の左右方向を横方向、上下方向を縦方向とする。
本例では、図2(a)に示すように、第1のマイクロフォンM1と第3のマイクロフォンM3とを縦方向に所定の間隔LLだけ離れた位置に配置し、第2のマイクロフォンM2と第4のマイクロフォンM4とを横方向に上記と同じ所定の間隔LLだけ離れた位置に配置するとともに、第5のマイクロフォンM5を、第1のマイクロフォンM1と第3のマイクロフォンM3とを結ぶ線分と、第2のマイクロフォンM2と第4のマイクロフォンM4とを結ぶ線分との交点(ここでは、第1のマイクロフォンM1と第3のマイクロフォンM3との間を1:3に内分する内分点)に配置した。
マイクロフォンM1〜M5は、図2(b)に示すように、振動膜面が平面板12の一方の面(以下、前面12aという)とほぼ同じ位置になるように平面板12に装着される。
ここで、平面板12の他方の面を後面12b、図2(b)図の矢印で示す、平面板12の後面12bから前面12aに向かう方向を前方向とすると、マイクロフォンM1〜M5は、平面板12の前方から伝播される音の音圧信号を検出する。
以下、第5のマイクロフォンM5の位置を原点(0,0,0)とし、平面板12の横方向をx軸方向、縦方向をy軸方向、平面板12に垂直な方向をz軸方向とする(図2(a)参照)。また、水平角θは、y軸上をθ=0としy軸から時計回りに計測し、仰角φはxy平面上をφ=0として計測する。
本例では、第1のマイクロフォンM1の位置の座標を(0,LS,0)、マイクロフォンM2の位置の座標を(LM,0,0)、マイクロフォンM3の位置の座標を(0,−LM,0)、マイクロフォンM4の位置の座標を(−LS,0,0)とした。
なお、LS,LM,LLの関係は、LL=LS+LMで、かつ、LS<LM<LLである。
ここで、マイクロフォン対(M1,M3)を第1のマイクロフォン対とし、マイクロフォン対(M2,M4)を第2のマイクロフォン対とすると、本例のマイクロフォンM1〜M5の配置は、マイクロフォンM1〜M4の作る四角形が、2つの対角線が直交している四角形であり、かつ、第2のマイクロフォン対(M2,M4)は、第1のマイクロフォン対(M1,M3)を、第5のマイクロフォンを中心にして、反時計回りに90°回転させた位置に配置されていることになる。
このように、マイクロフォンM1〜M5を、図2(a)に示すように配置することで、5つのマイクロフォンM1〜M5から、異なるマイクロフォン間隔LS,LM,LL(LS<LM<LL)を有する、互いに一直線上にない3つのマイクロフォン対を構成することができる。
すなわち、第1及び第2のマイクロフォン対(M1,M3),(M2,M4)が、最も長いマイクロフォン間隔LLを有するマイクロフォン対で、マイクロフォン対(M1,M5),(M5,M4)が、最も短いマイクロフォン間隔LSを有するマイクロフォン対(以下、第5及び第6のマイクロフォン対という)である。また、マイクロフォン対(M5,M3),(M2,M5)が、中間のマイクロフォン間隔LMを有するマイクロフォン対(以下、第3及び第4のマイクロフォン対という)である。
音データ入出力手段21は、増幅器21aと、A/D変換器21bとを備える。
増幅器21aは、ローパスフィルタを備え、マイクロフォンM1〜M5で採取した音の音圧信号から高周波ノイズ成分を除去するとともに、各音圧信号を増幅してA/D変換器21bに出力する。
A/D変換器21bは、音圧信号をA/D変換するとともに、A/D変換された音圧信号を音圧波形データとして記憶手段22に送る。
記憶手段22は、音圧波形データをマイクロフォンM1〜M5毎に保存する。
音圧信号抽出手段23は、低域用抽出部23aと中域用抽出部23bと高域用抽出部23cとを備え、記憶手段22に保存されたマイクロフォンM1〜M5の音圧信号から、各マイクロフォン対の音圧信号を抽出する。
すなわち、音源方向である水平角θと仰角φとは、周波数毎に算出されるので、算出する全ての周波数について、第1〜第5のマイクロフォン対の到達時間差を求める必要はない。
つまり、低域用抽出部23aでは、最も長いマイクロフォン間隔LLを有するマイクロフォン対を構成するマイクロフォンM1,M2,M3,M4の音圧信号を音圧波形データを抽出して、音源方向推定手段24に送る。また、中域用抽出部23bでは、中間のマイクロフォン間隔LMを有するマイクロフォン対を構成するマイクロフォンM2,M3,M5の音圧信号を音圧波形データを抽出して、音源方向推定手段24に送り、高域用抽出部23cでは、最も短いマイクロフォン間隔LSを有するマイクロフォン対を構成するマイクロフォンM1,M4,M5の音圧信号を音圧波形データを抽出して、音源方向推定手段24に送る。
音源方向推定手段24では、音圧信号抽出手段23で抽出された音圧波形データをFFTにて周波数解析し、対となる2つのマイクロフォン(Mi, Mj)間の位相差に相当する到達時間差Dijを周波数毎に求め、求められた到達時間差Dijと、温度センサー15により計測された温度を用いて算出した音速cとから音源の方向を周波数毎に算出する。
具体的には、低周波領域(例えば、LL=100mm、c=340m/sとしたときには、周波数が1700Hz以下の領域)の音の水平角θ及び仰角φは、低域用抽出部23aにより抽出された第1のマイクロフォン対(M1,M3)を構成するマイクロフォンM1,M3間の到達時間差D13と、第2のマイクロフォン対(M2,M4)を構成するマイクロフォンM2,M4間の到達時間差D24と、音速c、及び、マイクロフォン間隔LLとを用いて、以下の式[数1]により算出される。
Figure 0006415975
ここで、到達時間差Dijは、対となる2つのマイクロフォンMi及びマイクロフォンMjに入力される信号のクロススペクトルPij(f)を求め、更に、対象とする周波数fの位相角情報Ψ(rad)を用いて、以下の式[数2]により算出される。
Figure 0006415975
また、中間周波領域(例えば、LM=75mmとしたときには、1700Hz〜2266Hz)の音の水平角θ及び仰角φは、中域用抽出部23bにより抽出された第3のマイクロフォン対(M5,M3)を構成するマイクロフォンM5,M3間の到達時間差D53と、第4のマイクロフォン対(M2,M5)を構成するマイクロフォンM2,M5間の到達時間差D25と、音速c、及び、マイクロフォン間隔LMとを用いて、以下の式[数3]により算出される。
Figure 0006415975
同様に、高周波領域(例えば、LS=25mmとしたときには、2266Hz〜6800Hz)の音の水平角θ及び仰角φは、高域用抽出部23cにより抽出された第5のマイクロフォン対(M1,M5)を構成するマイクロフォンM1,M5間の到達時間差D15と、第6のマイクロフォン対(M5,M4)を構成するマイクロフォンM5,M4間の到達時間差D54と、音速c、及び、マイクロフォン間隔LSとを用いて、以下の式[数4]により算出される。
Figure 0006415975
このように、本実施の形態1では、平面板12に、互いに一直線上にない、第1〜第4のマイクロフォンM1〜M4を配置するとともに、第1〜第4のマイクロフォンM1〜M4の位置を頂点とする四角形の対角線の交点に第5のマイクロフォンM5を配置し、これら5つのマイクロフォンM1〜M5から選択される、異なるマイクロフォン間隔LS,LM,LL(LS<LM<LL)を有する、互いに一直線上にない、2つのマイクロフォン対のそれぞれについて、2つのマイクロフォン対のうちの一方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、他方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、マイクロフォンM1〜M5の位置座標と音速cとから前記音源の方向を推定するようにしたので、低い周波数の音を発生する音源方向については、マイクロフォン間隔の長い(L=LL)マイクロフォン対(M1,M3),(M2,M4)のデータを用いて推定し、高い周波数の音を発生する音源方向については、マイクロフォン間隔の短い(L=LS)マイクロフォン対(M1,M5),(M5,M4)のデータを用いて推定し、中間の周波数の音を発生する音源方向については、中間のマイクロフォン間隔(L=LM)を有するマイクロフォン対(M5,M3),(M2,M5)のデータを用いて推定すれば、測定できる周波数の上限を下げることなく、音源の方向を精度よく推定することができる。
実施の形態2.
前記実施の形態1では、第1のマイクロフォンM1と第3のマイクロフォンM3との間隔をLL=100mmとし、第5のマイクロフォンM5を、第1のマイクロフォンM1と第3のマイクロフォンM3との間を1:3に内分する内分点に配置したが、マイクロフォン間隔LL及び第5のマイクロフォンM5の位置は、計測する周波数範囲により適宜決定すればよい。
図3は、第5のマイクロフォンM5を、第1のマイクロフォンM1と第3のマイクロフォンM3との中点に配置した例を示す図で、この場合、マイクロフォンM1〜M4の作る四角形は正方形となり、第5のマイクロフォンM5は正方形の中心に位置する。
この場合も、最も長いマイクロフォン間隔LLを有するマイクロフォン対は、前記実施の形態1と同じく、第1及び第2のマイクロフォン対(M1,M3),(M2,M4)である。
一方、最も短いマイクロフォン間隔(L=LL/2)を有するマイクロフォン対は、マイクロフォン対(M1,M5),(M5,M4)の他に、マイクロフォン対(M1,M5),(M2,M5)と、マイクロフォン対(M5,M3),(M5,M4)と、マイクロフォン対(M5,M3),(M2,M5)とがある。
また、中間のマイクロフォン間隔(L=LL/√2)を有するマイクロフォン対は、マイクロフォン対(M1,M4),(M2,M1)と、マイクロフォン対(M1,M4),(M3,M4)と、マイクロフォン対(M2,M3),(M2,M1)と、マイクロフォン対(M2,M3),(M3,M4)とがある。
この場合も、音源方向推定手段24では、音圧信号抽出手段23で抽出された音圧波形データをFFTにて周波数解析し、対となる2つのマイクロフォン(Mi, Mj)間の位相差に相当する到達時間差Dijを周波数毎に求め、求められた到達時間差Dijと、温度センサー15により計測された温度を用いて算出した音速cとから音源の方向を周波数毎に算出する。
低周波領域(例えば、LL=50mm、c=340m/sとしたときには、周波数が3400Hz以下の領域)の音の水平角θ及び仰角φは、前記実施の形態1と同様に、式[数5]により算出する。
Figure 0006415975
また、中間周波数領域(LL=50mmとしたときには、3400Hz〜4808Hz)の音の水平角θ及び仰角φは、マイクロフォン対(M1,M4),(M2,M1)、マイクロフォン対(M1,M4),(M3,M4)と、マイクロフォン対(M2,M3),(M2,M1)、マイクロフォン対(M2,M3),(M3,M4)を、マイクロフォン対(Ma,Mb),(Mc,Md)としたとき、マイクロフォン対(Ma,Mb)を構成するマイクロフォンMa,Mb間の到達時間差Dabと、マイクロフォン対(Mc,Md)を構成するマイクロフォンMc,Md間の到達時間差Dcdと、音速c、及び、マイクロフォン間隔LLとを用いて、以下の式[数6]により算出する。
Figure 0006415975
同様に、高周波領域(例えば、LL=50mmとしたときには、4808Hz〜6800Hz)の音の水平角θ及び仰角φは、マイクロフォン対(M1,M5),(M5,M4)の他に、マイクロフォン対(M1,M5),(M2,M5)と、マイクロフォン対(M5,M3),(M5,M4)と、マイクロフォン対(M5,M3),(M2,M5)とを、マイクロフォン対(Mp,Mq),(Mr,Ms)としたとき、マイクロフォン対(Mp,Mq)を構成するマイクロフォンMp,Mq間の到達時間差Dpqと、マイクロフォン対(Mr,Ms)を構成するマイクロフォンMr,Ms間の到達時間差Drsと、音速c、及び、マイクロフォン間隔LLとを用いて、以下の式[数7]により算出する。
Figure 0006415975
上記のように、マイクロフォンM1〜M4の作る四角形を正方形とし、第5のマイクロフォンM5を正方形の中心に位置させた構成とすれば、中間周波領域の音の水平角θ及び仰角φと、高周波領域の音の水平角θ及び仰角φとを、それぞれ、4つずつ求めることができる。したがって、水平角θ及び仰角φととを、平均化処理すれば、中間周波領域及び高周波領域の音の水平角θと仰角φとの推定精度を大幅に向上させることができる。
このように、正方形の頂点と中心とに、それぞれマイクロフォンM1〜M5を配置すれば、測定できる周波数の上限を下げることなく、音源の方向を一層精度よく推定することができる。
なお、前記実施の形態1,2では、マイクロフォンM1〜M4を、対角線が直交する四角形の頂点に配置したが、対角線が直交していない四角形であってもよい。但し、この場合には、水平角θ及び仰角φの計算が複雑になるので、マイクロフォンM1〜M4を、対角線が直交する四角形の頂点に配置することが好ましい。
実施の形態3.
前記実施の形態1,2では、5つマイクロフォンM1〜M5を用いて、異なるマイクロフォン間隔LS,LM,LLを有する、互いに一直線上にない3つのマイクロフォン対を構成したが、図4に示すように、一辺がLmの正方形の頂点に配置された4つマイクロフォンM1〜M4を用いても、異なるマイクロフォン間隔(L1=√2Lm,L2=Lm)を有する、互いに一直線上にない2つのマイクロフォン対を構成することができる。
マイクロフォン対(M1,M3),(M2,M4)が、長い方のマイクロフォン間隔L1を有するマイクロフォン対で、マイクロフォン対(M1,M4),(M2,M1)とマイクロフォン対(M1,M4),(M3,M4)と、マイクロフォン対(M2,M3),(M2,M1)、マイクロフォン対(M2,M3),(M3,M4)とが、短い方のマイクロフォン間隔L2を有するマイクロフォン対である。
マイクロフォンM1〜M4に入力される音の音圧信号から、水平角θ及び仰角φとを算出する方法は、上述した、正方形とその中心にマイクロフォンM1〜M5を配置した構成の場合と同じであるので、その説明を省略する。
同様に、n個(nは4以上の偶数)のマイクロフォンM1〜Mnを、n多角形の各頂点にそれぞれ配置すれば、互いに異なるマイクロフォン間隔を有する、互いに一直線上にない3つ以上ののマイクロフォン対を構成することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
1 音源方向推定装置、10 音採取ユニット、11 音採取手段、12 平面板、
12a 平面板の前面、12b 平面板の後面、 13 支持部材、14 基台、
15 温度センサー、21 音データ入出力手段、21a 増幅器、
21b A/D変換器、22 記憶手段、23 音圧信号抽出手段、
23a 低域用抽出部、23b 中域用抽出部、23c 高域用抽出部、
24 音源方向推定手段、M1〜M5 マイクロフォン。

Claims (4)

  1. 音源から伝播される音の音圧信号を採取する音採取手段と、前記音採取手段で採取された音圧信号から音源の方向を推定する音源方向推定手段とを備えた音源方向推定装置であって、
    前記音採取手段は、
    平面板と、前記平面板に設置されて前記平面板を含む平面の一方の側である前方から伝播される音の音圧信号のみを採取する、互いに一直線上にない、第1〜第4のマイクロフォンと、前記第1〜第4のマイクロフォンの位置を頂点とする四角形の対角線の交点に配置される第5のマイクロフォンとを備え、
    前記音源方向推定手段は、
    前記5つのマイクロフォンから選択される、互いに一直線上にない、2つのマイクロフォン対のそれぞれについて、
    前記2つのマイクロフォン対のうちの一方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、他方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、前記マイクロフォンの位置座標と音速とから前記音源の方向を推定することを特徴とする音源方向推定装置。
  2. 前記四角形が、2つの対角線が直交している四角形であり、かつ、
    一方の対角線を構成するマイクロフォン対を第1のマイクロフォン対とし、他方の対角線を構成するマイクロフォン対を第2のマイクロフォン対としたとき、
    前記第2のマイクロフォン対は、前記第1のマイクロフォン対を前記第5のマイクロフォンを中心に+90°もしくは−90°は回転させた位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の音源方向推定装置。
  3. 前記四角形が正方形であることを特徴とする請求項2に記載の音源方向推定装置。
  4. 音源から伝播される音の音圧信号を採取する音採取手段と、前記音採取手段で採取された音圧信号から音源の方向を推定する音源方向推定手段とを備えた音源方向推定装置であって、
    前記音採取手段は、
    平面板と、前記平面板に設置されて前記平面板を含む平面の一方の側である前方から伝播される音の音圧信号のみを採取する、正方形の各頂点に配置される第1〜第4のマイクロフォンを備え、
    前記音採取手段は、
    前記4つのマイクロフォンから選択される、互いに一直線上にない、2つのマイクロフォン対のそれぞれについて、
    前記2つのマイクロフォン対の内の一方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、他方のマイクロフォン対を構成する各マイクロフォンに入力する音圧信号の到達時間差と、前記マイクロフォンの位置座標と音速とから前記音源の方向を推定することを特徴とする音源方向推定装置。
JP2014266997A 2014-12-29 2014-12-29 音源方向推定装置 Active JP6415975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014266997A JP6415975B2 (ja) 2014-12-29 2014-12-29 音源方向推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014266997A JP6415975B2 (ja) 2014-12-29 2014-12-29 音源方向推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016127430A JP2016127430A (ja) 2016-07-11
JP6415975B2 true JP6415975B2 (ja) 2018-10-31

Family

ID=56359812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014266997A Active JP6415975B2 (ja) 2014-12-29 2014-12-29 音源方向推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6415975B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109803171B (zh) * 2019-02-15 2023-10-24 深圳市锐明技术股份有限公司 一种用于语音位置显示的监控摄像机及其控制方法
JP7367322B2 (ja) * 2019-03-28 2023-10-24 株式会社アイシン 対象物位置検出センサ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005115813A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Aida Engineering Co Ltd 車両検出方法、車両検出装置及びこれを用いた駐車場管理システム
JP2012181178A (ja) * 2011-02-10 2012-09-20 Chubu Electric Power Co Inc 画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016127430A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5702160B2 (ja) 音源推定方法及び音源推定装置
JP5747340B2 (ja) 音響測定装置及び音響測定方法
JP6788272B2 (ja) 音源の検出方法及びその検出装置
JP5253268B2 (ja) 音源・振動源探査システム
Jacobsen Sound intensity
Xu et al. Operational modal analysis of a rectangular plate using non-contact excitation and measurement
Lisiewski et al. Fly-ear inspired micro-sensor for sound source localization in two dimensions
JP6392656B2 (ja) 音源方向推定方法
JP5156934B2 (ja) 音響測定装置
JP6511319B2 (ja) 構造物の点検装置
Torras-Rosell et al. An acousto-optic beamformer
JP6415975B2 (ja) 音源方向推定装置
JP4652191B2 (ja) 複数音源の分離方法
CN105675122B (zh) 一种噪声源位置快速识别方法
JP2010236939A (ja) 音源推定方法及び音源推定装置
JP6491863B2 (ja) 音源方向推定装置、及び、音源推定用画像作成装置
TWI438435B (zh) 以麥克風量測粒子速度的方法
JP2015161659A (ja) 音源方向推定装置、及び、音源推定用画像の表示装置
KR100730297B1 (ko) 머리전달함수 데이터베이스를 이용한 음원 위치 추정 방법
Jung et al. Distance estimation of a sound source using the multiple intensity vectors
Bi et al. Separation of non-stationary sound fields with single layer pressure-velocity measurements
JP6917823B2 (ja) 音響シミュレーション方法、装置、及びプログラム
US9441993B2 (en) Flow measurement systems and methods for gas and liquid applications
Mackie et al. Directional acoustic response of a silicon disc‐based microelectromechanical systems structure
CN206639585U (zh) 一种判别声源指向性的监测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6415975

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350