JP7136117B2 - 銅ナノ粒子の製造方法 - Google Patents

銅ナノ粒子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7136117B2
JP7136117B2 JP2019549885A JP2019549885A JP7136117B2 JP 7136117 B2 JP7136117 B2 JP 7136117B2 JP 2019549885 A JP2019549885 A JP 2019549885A JP 2019549885 A JP2019549885 A JP 2019549885A JP 7136117 B2 JP7136117 B2 JP 7136117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
copper nanoparticles
nanoparticles
supernatant
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019549885A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019087530A1 (ja
Inventor
浩樹 覚道
一誠 岡田
元彦 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Publication of JPWO2019087530A1 publication Critical patent/JPWO2019087530A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7136117B2 publication Critical patent/JP7136117B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F9/00Making metallic powder or suspensions thereof
    • B22F9/16Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes
    • B22F9/18Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds
    • B22F9/24Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds starting from liquid metal compounds, e.g. solutions

Description

本開示は、銅ナノ粒子の製造方法に関する。本出願は、2017年10月30日出願の日本出願第2017-209519号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
金属ナノ粒子を溶液中に析出させる液相還元法が知られている。この液相還元法は、例えば錯化剤及び分散剤を含む溶液中で金属イオンを還元剤によって還元させることで金属ナノ粒子を溶液中に析出させるものである。液相還元法によって溶液中に析出した金属ナノ粒子は、溶液中の不純物を除去した後、純水等の溶媒が加えられ、濃度が調整されることで金属ナノインクとして用いられる。
上記溶液中から金属ナノ粒子以外の不純物を除去する方法として、例えば遠心分離機を用いて金属ナノ粒子を遠心分離する方法が発案されている(特開2006-183092号公報参照)。
特開2006-183092号公報
本開示の一態様に係る銅ナノ粒子の製造方法は、液相還元法によって平均粒子径50nm以下の銅ナノ粒子分散液を調製する調製工程と、上記調製工程後の銅ナノ粒子分散液に凝集剤を添加する添加工程と、上記添加工程後の銅ナノ粒子分散液から液相を遠心分離する分離工程とを備える銅ナノ粒子の製造方法であって、上記銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子を自然沈降させる自然沈降工程をさらに備える。
本開示の一実施形態に係る銅ナノ粒子の製造方法を示すフロー図である。 図1の銅ナノ粒子の製造方法を示す模式図である。 図1の銅ナノ粒子の製造方法の分離工程の詳細を示す図である。 図1の銅ナノ粒子の製造方法の分離工程後の工程を示すフロー図である。 図1の銅ナノ粒子の製造方法とは異なる形態に係る銅ナノ粒子の製造方法を示すフロー図である。
[本開示が解決しようとする課題]
上記公報に記載の製造方法は、金属ナノ粒子の回収効率を高める点で課題を有する。つまり、液相還元法によって溶液中に析出した金属ナノ粒子は一定の粒子径分布を有している。そのため、この金属ナノ粒子が分散した金属ナノ粒子分散液を遠心分離すると、比較的粒子径の小さい金属ナノ粒子を液相から分離し難い。その結果、この製造方法によっては、比較的粒子径の小さい金属ナノ粒子の回収率を十分に高め難い。
本開示は、このような事情に基づいてなされたものであり、銅ナノ粒子の回収率を十分に高めることができる銅ナノ粒子の製造方法の提供を課題とする。
[本開示の効果]
本開示の銅ナノ粒子の製造方法は、銅ナノ粒子の回収率を十分に高めることができる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係る銅ナノ粒子の製造方法は、液相還元法によって平均粒子径50nm以下の銅ナノ粒子分散液を調製する調製工程と、上記調製工程後の銅ナノ粒子分散液に凝集剤を添加する添加工程と、上記添加工程後の銅ナノ粒子分散液から液相を遠心分離する分離工程とを備える銅ナノ粒子の製造方法であって、上記銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子を自然沈降させる自然沈降工程をさらに備える。
当該銅ナノ粒子の製造方法は、銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子を自然沈降させる自然沈降工程を備えるので、比較的粒子径の大きい銅ナノ粒子を沈降させることができる。また、当該銅ナノ粒子の製造方法は、調製工程後の銅ナノ粒子分散液に凝集剤を添加する添加工程を備えるので、比較的粒子径の小さい銅ナノ粒子を凝集させることができ、この銅ナノ粒子の2次粒子径を十分に大きくすることができる。そのため、当該銅ナノ粒子の製造方法は、上記分離工程で比較的粒子径の大きい銅ナノ粒子を遠心分離すればよいので、銅ナノ粒子の回収率を十分に高めることができる。
当該銅ナノ粒子の製造方法は、上記自然沈降工程を上記調製工程直後に行うとよい。このように、上記自然沈降工程を上記調製工程直後に行うことで、自然沈降後の上澄み液に含まれる比較的1次粒子径の小さい銅ナノ粒子を上記添加工程によって効率的に凝集させることができる。
当該銅ナノ粒子の製造方法は、上記自然沈降工程後に、上記銅ナノ粒子分散液の上澄み液を回収する上澄み液回収工程をさらに備え、上記上澄み液回収工程後に、上記添加工程で上記上澄み液に上記凝集剤を添加するとよい。このように、上記自然沈降工程後に、上記銅ナノ粒子分散液の上澄み液を回収する上澄み液回収工程をさらに備え、上記上澄み液回収工程後に、上記添加工程で上記上澄み液に上記凝集剤を添加することによって、従来では廃棄等されていた上澄み液に含まれる比較的1次粒子径の小さい銅ナノ粒子を他の銅ナノ粒子と分離して効率的に遠心分離することができる。従って、銅ナノ粒子の回収率をさらに高めることができる。また、遠心分離後に再分散される銅ナノ粒子の粒子径の均一化を図ることができる。
上記凝集剤としては有機酸塩が好ましい。上記凝集剤が有機酸塩であることによって、上記銅ナノ粒子を容易かつ確実に凝集させることができる。
上記自然沈降工程における自然沈降時間としては、10時間以上が好ましい。このように、上記自然沈降工程における自然沈降時間が上記下限以上であることによって、比較的粒子径の大きい銅ナノ粒子を十分に沈降させることができる。
上記添加工程における凝集剤の添加量としては、1.0質量%以上7.5質量%以下が好ましい。このように、上記添加工程における凝集剤の添加量が上記範囲内であることによって、銅ナノ粒子を適切に凝集させることができる。
なお、本開示において、銅ナノ粒子分散液における銅ナノ粒子の「平均粒子径」とは、レーザ回折法で測定した体積基準の累積分布から算出されるメディアン径をいう。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示に係る銅ナノ粒子の製造方法の各実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
[第一実施形態]
図1に示すように、当該銅ナノ粒子の製造方法は、液相還元法によって平均粒子径50nm以下の銅ナノ粒子分散液を調製する調製工程(S01)と、上記銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子を自然沈降させる自然沈降工程(S02)と、調製工程(S01)後の銅ナノ粒子分散液に凝集剤を添加する添加工程(S04)と、添加工程(S04)後の銅ナノ粒子分散液から液相を遠心分離する分離工程(S05)とを備える。なお、当該銅ナノ粒子の製造方法によって得られる銅ナノ粒子は、例えばプリント配線板のベースフィルム上に銅ナノ粒子の焼結体層を形成するのに用いられる。
当該銅ナノ粒子の製造方法は、銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子を自然沈降させる自然沈降工程(S02)を備えるので、比較的粒子径の大きい銅ナノ粒子を沈降させることができる。また、当該銅ナノ粒子の製造方法は、調製工程(S01)後の銅ナノ粒子分散液に凝集剤を添加する添加工程(S04)を備えるので、比較的粒子径の小さい銅ナノ粒子を凝集させることができ、この銅ナノ粒子の2次粒子径を十分に大きくすることができる。そのため、当該銅ナノ粒子の製造方法は、分離工程(S05)で比較的粒子径の大きい銅ナノ粒子を遠心分離すればよいので、銅ナノ粒子の回収率を十分に高めることができる。
当該銅ナノ粒子の製造方法は、自然沈降工程(S02)を調製工程(S01)直後に行うことが好ましい。当該銅ナノ粒子の製造方法は、自然沈降工程(S02)後に、上記銅ナノ粒子分散液の上澄み液を回収する上澄み液回収工程(S03)を備える。当該銅ナノ粒子の製造方法は、上澄み液回収工程(S03)後に、添加工程(S04)で上記上澄み液に上記凝集剤を添加する。
つまり、当該銅ナノ粒子の製造方法は、まず調製工程(S01)で調製された銅ナノ粒子分散液に含まれる比較的粒子径の大きい銅ナノ粒子を自然沈降工程(S02)で自然沈降させた後、この自然沈降工程(S02)によって沈降しなかった比較的粒子径の小さい銅ナノ粒子を含む上澄み液を上澄み液回収工程(S03)で回収する。続いて、当該銅ナノ粒子の製造方法は、添加工程(S04)によって、上澄み液回収工程(S03)で回収された上澄み液に凝集剤を添加したうえ、この凝集剤添加後の上澄み液を分離工程(S05)で遠心分離する。
当該銅ナノ粒子の製造方法は、自然沈降工程(S02)を調製工程(S01)直後に行うことで、自然沈降後の上澄み液に含まれる比較的1次粒子径の小さい銅ナノ粒子を添加工程(S04)で効率的に凝集させることができる。また、添加工程(S04)で比較的1次粒子径の小さい銅ナノ粒子を選択的に凝集させることで、後述する分離工程(S05)による遠心分離後の銅ナノ粒子の再分散性を高めることができる。
当該銅ナノ粒子の製造方法は、自然沈降工程(S02)後に、上記銅ナノ粒子分散液の上澄み液を回収する上澄み液回収工程(S03)を備え、上澄み液回収工程(S03)後に、添加工程(S04)で上記上澄み液に上記凝集剤を添加するので、従来では廃棄等されていた上澄み液に含まれる比較的1次粒子径の小さい銅ナノ粒子を他の銅ナノ粒子と分離して効率的に遠心分離することができる。つまり、上記上澄み液に含まれる銅ナノ粒子は粒子径が小さいため、遠心分離し難く、従来では廃棄されることが多かった。これに対し、当該銅ナノ粒子の製造方法は、上記上澄み液に含まれる銅ナノ粒子を選択的に凝集させることで、この銅ナノ粒子の2次粒子径を遠心分離しやすい程度まで大きくすることができる。従って、当該銅ナノ粒子の製造方法は、銅ナノ粒子の回収率をさらに高めることができる。当該銅ナノ粒子の製造方法は、分離工程(S05)によって比較的1次粒子径の小さい銅ナノ粒子を選択的に遠心分離することができるので、遠心分離後に再分散される銅ナノ粒子の粒子径の均一化を図ることができる。また、比較的粒子径の小さい銅ナノ粒子を用いて上記焼結体層を形成する場合、焼結体層の緻密化を図ることができるので、この焼結体層を有するプリント配線板の品質を高めることができる。
以下、図2を参照しつつ、当該銅ナノ粒子の製造方法における各工程の詳細について説明する。
(調製工程)
S01では、例えば水に銅ナノ粒子を形成する銅イオンのもとになる水溶性の銅化合物と、分散剤及び錯化剤とを溶解させると共に、還元剤を加えて一定時間銅イオンを還元反応させる。この液相還元法で製造される銅ナノ粒子は、形状が球状又は粒状で揃っており、しかも平均粒子径が50nm以下の微細な粒子とすることができる。上記銅イオンのもとになる水溶性の銅化合物としては、硝酸銅三水和物(II)(Cu(NO・3HO)、硫酸銅(II)五水和物(CuSO・5HO)等が挙げられる。
上記還元剤としては、液相(水溶液)の反応系において、銅イオンを還元及び析出させることができる種々の還元剤を用いることができる。この還元剤としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム、ヒドラジン、3価のチタンイオンや2価のコバルトイオン等の遷移金属のイオン、アスコルビン酸、グルコースやフルクトース等の還元性糖類、エチレングリコールやグリセリン等の多価アルコールなどが挙げられる。中でも、還元剤としては3価のチタンイオンが好ましい。なお、3価のチタンイオンを還元剤とする液相還元法は、チタンレドックス法という。チタンレドックス法では、3価のチタンイオンが4価に酸化される際の酸化還元作用によって銅イオンを還元し、銅ナノ粒子を析出させる。このチタンレドックス法によると、微細かつ均一な粒子径を有する銅ナノ粒子を形成しやすい。
上記分散剤は、周辺部材の劣化防止の観点より、硫黄、リン、ホウ素、ハロゲン及びアルカリを含まないものが好ましい。好ましい分散剤としては、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン等の窒素含有高分子分散剤、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース等の分子中にカルボキシ基を有する炭化水素系の高分子分散剤、ポバール(ポリビニルアルコール)、スチレン-マレイン酸共重合体、オレフィン-マレイン酸共重合体、1分子中にポリエチレンイミン部分とポリエチレンオキサイド部分とを有する共重合体等の極性基を有する高分子分散剤などを挙げることができる。
上記錯化剤としては、例えばクエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、グルコン酸、チオ硫酸ナトリウム、アンモニア、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。中でも、上記錯化剤としてはクエン酸ナトリウムが好ましい。
銅ナノ粒子の粒子径を調整するには、銅化合物、分散剤及び還元剤の種類並びに配合割合を調整すると共に、銅化合物を還元反応させる際に、攪拌速度、温度、時間、pH等を調整すればよい。反応系のpHの下限としては7が好ましく、反応系のpHの上限としては13が好ましい。反応系のpHを上記範囲とすることで、微小な粒子径の銅ナノ粒子を得ることができる。このときpH調整剤を用いることで、反応系のpHを上記範囲に容易に調整することができる。このpH調整剤としては、塩酸、硫酸、硝酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の一般的な酸又はアルカリが使用できるが、特に周辺部材の劣化を防止するために、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ハロゲン元素、硫黄、リン、ホウ素等の不純物を含まない硝酸及び炭酸ナトリウムが好ましい。
銅ナノ粒子分散液における銅ナノ粒子の含有割合としては、例えば0.1質量%以上5.0質量%以下が好ましい。
銅ナノ粒子分散液における銅ナノ粒子の平均粒子径は、上述のように50nm以下である。銅ナノ粒子分散液における銅ナノ粒子は、例えば5nm以上35nm以下の範囲に粒子径分布のピークを有する。この銅ナノ粒子の粒子径分布のピークは1つであってもよく2以上であってもよい。
(自然沈降工程)
S02では、S01で調製された銅ナノ粒子分散液を容器中で所定時間放置することによりこの銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子の一部を自然沈降させる。S02は、例えば空気雰囲気下において室温(25℃)で行うことができる。S02により、比較的粒子径の大きい銅ナノ粒子が容器の底部に沈降する。これにより、図2に示すように、容器の底部には沈殿液(以下、「第1沈殿液P1」という)が滞留する。一方、S02では、粒子径が20nm以下程度の比較的粒子径の小さい銅ナノ粒子は沈降せず上澄み液(以下、「第1上澄み液L1」という)中に分散される。
S02における自然沈降後の第1上澄み液L1には、例えばS01で調製された銅ナノ粒子の全量に対する50質量%以上80質量%以下程度の銅ナノ粒子が含有される。つまり、S01で調製された全銅ナノ粒子に対するS02における沈降割合としては、例えば20質量%以上50質量%以下とすることができる。また、S01で調製された銅ナノ粒子分散液の全量に対する第1上澄み液L1の体積割合は85体積%以上97体積%以下程度である。
S02における自然沈降時間の下限としては、10時間が好ましく、12時間がより好ましく、18時間がさらに好ましい。上記自然沈降時間が上記下限に満たないと、比較的粒子径の大きい銅ナノ粒子を十分に沈降させることができないおそれがある。これに対し、上記自然沈降時間が上記下限以上であることで、比較的粒子径の大きい銅ナノ粒子を十分に沈降させることができ、第1上澄み液L1中に比較的粒子径の小さい銅ナノ粒子を集中的に分散させやすい。なお、上記自然沈降時間の上限としては、自然沈降時間が不要に長くなることを防止する点から、例えば72時間とすることができる。
(上澄み液回収工程)
S03では、S02後の第1上澄み液L1を別の容器に回収する。
(添加工程)
S04では、S03で回収した第1上澄み液L1に凝集剤Fを添加する。S04で添加する凝集剤Fとしては、例えば有機酸塩、アルカリ金属塩、多価金属塩等が挙げられ、有機酸塩が好ましい。中でも、クエン酸塩が好ましく、クエン酸ナトリウムが特に好ましい。凝集剤Fが有機酸塩であることによって、銅ナノ粒子を容易かつ確実に凝集させることができる。有機酸塩、中でもクエン酸塩が好ましい理由は、必ずしも明らかではないが、銅ナノ粒子分散液のイオン濃度が上昇することで銅ナノ粒子表面のゼータ電位が低下すためと考えられる。つまり、上記有機酸塩は、例えば酸化還元電位を調整することで銅ナノ粒子の凝集を促進するものではない。なお、凝集剤Fは、遠心分離後の銅ナノ粒子に付着することでこの銅ナノ粒子の焼結性等に悪影響を与える場合がある。一方、クエン酸ナトリウムは、液相還元法としてチタンレドックス法を用いた場合に通常錯化剤として使用されるものである。そのため、このクエン酸ナトリウムを凝集剤Fとして用いることで、凝集剤Fの添加量を抑制することができると共に、遠心分離後に得られる銅ナノ粒子のコンタミネーションのおそれを抑制することができる。また、凝集剤Fとしてクエン酸ナトリウムを用いることで、分離工程(S05)による遠心分離後の銅ナノ粒子の再分散性を向上することができ、これにより緻密な焼結体層を形成しやすい。
S04における凝集剤Fの添加量(凝集剤F添加前の第1上澄み液L1の全量を100質量%とした場合の添加量)の下限としては、1.0質量%が好ましく、3.0質量%がより好ましい。一方、S04における凝集剤Fの添加量の上限としては、7.5質量%が好ましく、5.0質量%がより好ましい。凝集剤Fの添加量が上記下限に満たないと、銅ナノ粒子を十分に凝集させることができないおそれがある。逆に、凝集剤Fの添加量が上記上限を超えると、銅ナノ粒子が凝集しすぎることで、分離工程(S05)による遠心分離後の銅ナノ粒子の再分散性が不十分となるおそれがある。
(分離工程)
図3に示すように、S05は、上澄み液除去工程(S11)と、遠心分離工程(S12)とを有する。
〈上澄み液除去工程〉
S11では、まずS04による凝集剤F添加後の第1上澄み液L1を所定時間放置することでこの第1上澄み液L1に含まれる銅ナノ粒子を自然沈降させる。これにより、図2に示すように、第1上澄み液L1は、銅ナノ粒子が沈殿した沈殿液(以下、「第2沈殿液P2」という)と、この第2沈殿液P2上の上澄み液(以下、「第2上澄み液L2」という)とに分離される。S11では、銅ナノ粒子が自然沈降した後の第2上澄み液L2を除去する。
S11における自然沈降は、例えば空気雰囲気下において室温(25℃)で行うことができる。また、S11における自然沈降時間の下限としては、3時間が好ましく、15時間がより好ましい。上記自然沈降時間が上記下限に満たないと、銅ナノ粒子を十分に沈降させることができないおそれがある。なお、上記自然沈降時間の上限としては、自然沈降時間が不要に長くなることを防止する点から、例えば72時間とすることができる。
〈遠心分離工程〉
S12では、S11で第2上澄み液L2を除去した後の第2沈殿液P2から液相を遠心分離する。具体的には、S12では、第2沈殿液P2を銅ナノ粒子を含む銅ナノ粒子濃縮液(以下、「第1銅ナノ粒子濃縮液C1」という)と液相(以下、「第1液相D1という)とに遠心分離する。S12は、公知の遠心分離機を用いて行うことができる。当該銅ナノ粒子の製造方法は、S12によって比較的1次粒子径の小さい銅ナノ粒子を効率的に回収することができる。
S12における遠心加速度の下限としては、20000Gが好ましく、50000Gがより好ましい。上記遠心加速度が上記下限に満たないと、銅ナノ粒子を十分に遠心分離することができないおそれがある。なお、上記遠心加速度の上限としては、特に限定されないが、例えば120000Gとすることができる。上記遠心加速度が上記上限を超えると、遠心分離後の第1銅ナノ粒子濃縮液C1の濃度が高くなり過ぎて、この第1銅ナノ粒子濃縮液C1が容器等に固着し歩留まりが低下するおそれがある。
S12における遠心分離後の第1銅ナノ粒子濃縮液C1の固形分濃度の下限としては、80質量%が好ましく、85質量%がより好ましい。上記固形分濃度が上記下限に満たないと、この第1銅ナノ粒子濃縮液C1を用いて得られる銅ナノインク中における不純物を十分に除去できないおそれがある。一方、上記固形分濃度の上限としては、特に限定されないが、例えば95質量%とすることができる。
図4に示すように、当該銅ナノ粒子の製造方法は、S12の後に、再遠心分離工程(S06)、水添工程(S07)及び攪拌工程(S08)をさらに備えていてもよい。S06~S08は、当該銅ナノ粒子の製造方法の銅ナノ粒子洗浄工程を構成する。また、当該銅ナノ粒子の製造方法は、S06~S08のうちの一部の工程のみを備えていてもよく、例えばS07等、特定の工程を複数回行ってもよい。S06では、S12で分離された第1銅ナノ粒子濃縮液C1を超遠心分離機によって超遠心分離する。S07では、S06で分離された銅ナノ粒子濃縮液に水、典型的には純水を添加する。当該銅ナノ粒子の製造方法はS07を複数回行う場合、一旦添加された水を除去した後に、再度水を添加する。S08では、S07で水が添加された銅ナノ粒子濃縮液に超音波を照射したり、この銅ナノ粒子濃縮液を高圧ホモジナイザー、ミキサー等の公知の装置で処理することで、S04による凝集剤Fの添加によって凝集した銅ナノ粒子を液中に再分散させる。S08による再分散後の銅ナノ粒子の平均粒子径の上限としては、25nmが好ましく、20nmがより好ましい。上記平均粒子径が上記上限より大きいと、銅ナノ粒子が径の大きな粒子を起点に凝集し、分散性のない凝集物が発生するおそれがある。一方、S08による再分散後の銅ナノ粒子の平均粒子径の下限としては、製造容易性の観点から、例えば5nmが好ましく、10nmがより好ましい。なお、当該銅ナノ粒子の製造方法は、S08によって液中に銅ナノ粒子が再分散した分散液を粒子濃度を調整したうえ銅ナノインクとして用いてもよく、S08後の分散液をさらに1又は複数回遠心分離し、この遠心分離後の分散液を粒子濃度を調整したうえ銅ナノインクとして用いてもよい。
また、当該銅ナノ粒子の製造方法は、図2に示すように、S03で第1上澄み液L1を回収した後に残った第1沈殿液P1についても、第2銅ナノ粒子濃縮液C2と第2液相D2とに遠心分離してもよい。また、この遠心分離後の銅ナノ粒子濃縮液について、上述の銅ナノ粒子洗浄工程を行い、銅ナノインクを製造してもよい。
[第二実施形態]
図5の銅ナノ粒子の製造方法は、液相還元法によって平均粒子径50nm以下の銅ナノ粒子分散液を調製する調製工程(S21)と、S21で調製された銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子を自然沈降させる自然沈降工程(S22)と、自然沈降工程(S22)後の銅ナノ粒子分散液に凝集剤を添加する添加工程(S23)と、添加工程(S23)後の銅ナノ粒子分散液から液相を遠心分離する分離工程(S24)とを備える。
当該銅ナノ粒子の製造方法は、自然沈降工程(S22)後の銅ナノ粒子分散液から上澄み液を回収することなくこの銅ナノ粒子分散液にそのまま凝集剤を添加する以外、図1の銅ナノ粒子の製造方法と同様の方法で実施することができる。
当該銅ナノ粒子の製造方法は、S21で調製された銅ナノ粒子分散液が容器中で上澄み液と沈殿液とに分離された状態で凝集剤を添加する。当該銅ナノ粒子の製造方法は、この構成によっても、比較的粒子径の小さい銅ナノ粒子を凝集させたうえで遠心分離することができるので、銅ナノ粒子の回収率を十分に高めることができる。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば上記自然沈降工程は、必ずしも上記添加工程の前に行う必要はない。つまり、当該銅ナノ粒子の製造方法は、銅ナノ粒子分散液に凝集剤を添加した後に、銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子を自然沈降させてもよい。但し、凝集後の銅ナノ粒子の再分散性を高める点からは、銅ナノ粒子を自然沈降させた後に銅ナノ粒子分散液に凝集剤を添加することが好ましい。
以下、実施例によって本開示をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[No.1]
(調製工程)
反応タンクに還元剤としての三塩化チタン溶液800g(0.1M)、pH調整剤としての炭酸ナトリウム500g、錯化剤としてのクエン酸ナトリウム900g、及び分散剤としてのポリビニルピロリドン(分子量30000)10gを純水10Lに溶解し、この水溶液を35℃に保温した。この水溶液に同温度で保温した硝酸銅三水和物100g(0.04M)の水溶液を撹拌しながら2秒で投入して、銅粒子25gを析出させ銅ナノ粒子分散液を調製した。
(自然沈降工程)
この銅ナノ粒子分散液を室温(25℃)で18時間静置し、比較的粒子径の大きな粒子を自然沈降させた。この自然沈降した銅ナノ粒子(以下「自然沈降粒子」ともいう)の平均粒子径及び粒子径分布をマイクロトラック・ベル社製の「NanoTrac Wave」を用いて測定したところ、平均粒子径は25nm、粒子径分布は10nm以上35nm以下であった。また、銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子全量に対する上澄み液に含まれる銅ナノ粒子の割合(以下「分離割合」ともいう)は60質量%であった。
(上澄み液回収工程)
上記自然沈降工程後の銅ナノ粒子分散液の上澄み液を分離回収した。上記調製工程で調製された銅ナノ粒子分散液の全量に対する上澄み液の体積割合は85体積%以上95体積%以下であった。
(添加工程)
上記上澄み液回収工程で回収した上澄み液に凝集剤としてクエン酸ナトリウムを上澄み液100質量%に対して4.0質量%の割合で添加した。
(分離工程)
まず、上記凝集剤添加後の上澄み液を室温(25℃)で15時間静置し、この上澄み液中の銅ナノ粒子を自然沈降させた。この上澄み液中の銅ナノ粒子の全量に対する自然沈降しなかった銅ナノ粒子の割合(未回収率)は10質量%であった。次に、この自然沈降後の上澄み液を分離し廃棄した。さらに、自然沈降した銅ナノ粒子を含む沈殿液を、遠心分離機を用い、銅ナノ粒子を含む銅ナノ粒子濃縮液と液相とに遠心加速度50000Gで遠心分離した。
(銅ナノ粒子洗浄工程)
続いて、上記遠心分離された銅ナノ粒子濃縮液を日立工機株式会社製のロータ「P70AT」を用い、50000rpmの超遠心で1時間、最大遠心加速度70000Gで、銅ナノ粒子濃縮液及び液相に超遠心分離した。さらに、超遠心分離後の銅ナノ粒子濃縮液を純水80gで2回水洗し銅粉末を得た。
(銅ナノインクの製造)
上記銅ナノ粒子洗浄工程後の銅粉末に純水を加えた後、濃度を30質量%に調整して銅ナノインクを製造した。
[No.2~No.24]
上記自然沈降工程における自然沈降時間と、上記添加工程における凝集剤の種類及び添加量と、上記分離工程における自然沈降時間及び遠心加速度を表1の通りとした以外、No.1と同様の手順によって銅ナノインクを製造した。No.2~No.24における自然沈降粒子の平均粒子径及び粒子径分布、分離割合、並びに未回収率を表1に示す。
[No.25]
No.1と同様の調製工程を行い、自然沈降工程の自然沈降時間を24時間とし、この自然沈降工程後の上澄み液回収工程によって上澄み液と分離された沈殿液について遠心分離を行い、この遠心分離後の銅ナノ粒子を洗浄して得られた銅粉末に純水を加え、濃度を30質量%に調整して銅ナノインクを製造した。No.25における自然沈降粒子の平均粒子径及び粒子径分布、並びに分離割合を表1に示す。
[No.26~No.28]
No.1と同様の調製工程を行い、自然沈降工程の自然沈降時間を24時間とし、この自然沈降工程後の上澄み液回収工程で分離回収された上澄み液の全量をNo.1と同様の遠心分離機を用い、銅ナノ粒子を含む銅ナノ粒子濃縮液と液相とに表1の遠心加速度で遠心分離した。続いて、上記遠心分離された銅ナノ粒子濃縮液をNo.1と同様に洗浄し、洗浄後の銅粉末に純水を加えた後、濃度を30質量%に調整して銅ナノインクを製造した。No.26~No.28における自然沈降粒子の平均粒子径及び粒子径分布、分離割合、並びに未回収率を表1に示す。
[No.29~No.39]
上記自然沈降工程における自然沈降時間と、上記添加工程における凝集剤の種類及び添加量と、上記分離工程における自然沈降時間とを表1の通りとした以外、No.1と同様の手順によって銅ナノインクを製造した。No.29~No.39における自然沈降粒子の平均粒子径及び粒子径分布、分離割合、並びに未回収率を表1に示す。
Figure 0007136117000001
<銅ナノ粒子の回収率>
上澄み液回収工程で回収した上澄み液に含まれる銅ナノ粒子の全量に対するこの上澄み液を用いて得られた銅ナノインクに含まれる銅ナノ粒子の回収率を表2に示す。なお、No.25では上澄み液回収工程で分離回収された上澄み液は廃棄しているため、調製工程によって得られた銅ナノ粒子の全量に対する沈殿液を遠心分離することで得られた銅ナノインクに含まれる銅ナノ粒子の割合を回収率とした。
<銅ナノ粒子の品質>
上記超遠心分離後の銅ナノ粒子濃縮液に純水を添加した状態で、銅ナノ粒子の品質を目視によって以下の基準で評価した。この評価結果を表2に示す。
A:銅ナノ粒子の凝集物が視認されなかった。
B:銅ナノ粒子の凝集物が視認された。
C:銅ナノ粒子の変質が確認された。
<不純物>
No.1~No.39によって得られた銅ナノインクについて凝集剤に由来する不純物の有無をサーモフィッシャーサイエンティフィック社製のイオンクロマトグラフィーシステム「ICS-2100」及び同社のICP発光分析装置「iCAP6300」を用いて測定し、以下の基準で評価した。この評価結果を表2に示す。
A:不純物が検出されなかった。
B:不純物が僅かに検出された。
C:不純物が大量に検出された。
なお、No.34及びNo.38については、銅ナノ粒子が変質したため不純物の測定ができなかった。
<平均粒子径>
マイクロトラック・ベル社製の「NanoTrac Wave」を用い、No.1~No.39によって得られた銅ナノインクに含まれる銅ナノ粒子の平均粒子径(D50)を測定した。この測定結果を表2に示す。なお、No.34及びNo.38については、銅ナノ粒子が変質したため銅ナノ粒子の平均粒子径の測定ができなかった。
<粒子径分布>
マイクロトラック・ベル社製の「NanoTrac Wave」を用い、No.1~No.39によって得られた銅ナノインクに含まれる銅ナノ粒子の粒子径分布を測定した。
この測定結果を表2に示す。なお、No.34及びNo.38については、銅ナノ粒子が変質したため銅ナノ粒子の粒子径分布の測定ができなかった。
Figure 0007136117000002
[評価結果]
表1及び表2から分かるように、No.1、No.5~No.10、No.13、No.14、No.16~No.18、No.20、No.21については、凝集剤がクエン酸塩であり、凝集剤の添加量が4質量%以上であり、分離工程における自然沈降時間が3時間超であることから、銅ナノ粒子の回収率が90%以上となっている。中でも、凝集剤の添加量が10.0質量%未満であるNo.1、No.5、No.6、No.8~No.10、No.13、No.14、No.16~No.18、No.20、No.21については、銅ナノインク中に不純物が検出されておらず、コンタミネーションが防止されている。このうち、No.8については、部分的に凝集物が発生しているが、これは自然沈降工程における自然沈降時間が不十分であることで再分散性のない凝集物が発生したためと考えられる。なお、No.15は、凝集剤がクエン酸塩であり、凝集剤の添加量が4質量%以上であり、分離工程における自然沈降時間が3時間超であるが、遠心分離加速度が不十分であるため、粒子径の小さい銅ナノ粒子を十分に回収することができず、回収率が90%未満となっている。
これに対し、No.25に示すように、凝集剤添加工程を有さず、上澄み液回収工程で分離回収された上澄み液を廃棄する従来の方法を用いた場合、粒子径の小さい銅ナノ粒子を十分に回収し難いため、回収率が低くなると共に、銅ナノインクに含まれる銅ナノ粒子の平均粒子径が比較的大きくなっている。
また、上澄み液回収工程で分離回収された上澄み液の全量について凝集剤を添加することなく遠心分離を行ったNo.26~No.28は、粒子径の小さい銅ナノ粒子を十分に遠心分離することが困難で回収率が低くなっている。なお、No.27及びNo.28では、遠心分離加速度を大きくすることで比較的粒子径の小さい銅ナノ粒子も回収できているが、遠心分離処理時間が長くなり処理効率を十分に高めることができなかった。
C1 第1銅ナノ粒子濃縮液
C2 第2銅ナノ粒子濃縮液
D1 第1液相
D2 第2液相
F 凝集剤
L1 第1上澄み液
L2 第2上澄み液
P1 第1沈殿液
P2 第2沈殿液

Claims (6)

  1. 液相還元法によって平均粒子径50nm以下の銅ナノ粒子分散液を調製する調製工程と、
    上記調製工程後の銅ナノ粒子分散液に凝集剤を添加する添加工程と、
    上記添加工程後の銅ナノ粒子分散液から液相を遠心分離する分離工程と
    を備える銅ナノ粒子の製造方法であって、
    上記銅ナノ粒子分散液に含まれる銅ナノ粒子を自然沈降させる自然沈降工程をさらに備え
    上記凝集剤がクエン酸塩である銅ナノ粒子の製造方法。
  2. 上記自然沈降工程を上記調製工程直後に行う請求項1に記載の銅ナノ粒子の製造方法。
  3. 上記自然沈降工程後に、上記銅ナノ粒子分散液の上澄み液を回収する上澄み液回収工程をさらに備え、
    上記上澄み液回収工程後に、上記添加工程で上記上澄み液に上記凝集剤を添加する請求項2に記載の銅ナノ粒子の製造方法。
  4. 上記クエン酸塩がクエン酸ナトリウムである請求項1、請求項2又は請求項3に記載の銅ナノ粒子の製造方法。
  5. 上記自然沈降工程における自然沈降時間が10時間以上である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の銅ナノ粒子の製造方法。
  6. 上記添加工程における凝集剤の添加量が1.0質量%以上7.5質量%以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の銅ナノ粒子の製造方法。
JP2019549885A 2017-10-30 2018-08-21 銅ナノ粒子の製造方法 Active JP7136117B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017209519 2017-10-30
JP2017209519 2017-10-30
PCT/JP2018/030738 WO2019087530A1 (ja) 2017-10-30 2018-08-21 銅ナノ粒子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019087530A1 JPWO2019087530A1 (ja) 2020-09-24
JP7136117B2 true JP7136117B2 (ja) 2022-09-13

Family

ID=66333473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019549885A Active JP7136117B2 (ja) 2017-10-30 2018-08-21 銅ナノ粒子の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7136117B2 (ja)
WO (1) WO2019087530A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110697680A (zh) * 2019-10-18 2020-01-17 龙岩学院 一种高比表面积的杂原子掺杂多孔碳材料及其制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138286A (ja) 2006-11-09 2008-06-19 Furukawa Electric Co Ltd:The 微粒子分散溶液、及び微粒子分散溶液の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0610287B2 (ja) * 1985-11-14 1994-02-09 株式会社フジクラ 金属粉体の製造方法
WO2013054471A1 (ja) * 2011-10-11 2013-04-18 新日鐵住金株式会社 焼結原料の造粒方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138286A (ja) 2006-11-09 2008-06-19 Furukawa Electric Co Ltd:The 微粒子分散溶液、及び微粒子分散溶液の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019087530A1 (ja) 2019-05-09
JPWO2019087530A1 (ja) 2020-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4698648B2 (ja) キュービック形態の銅ナノ粒子の製造方法
TW200930482A (en) Composition including fine Ag particle, method of manufacturing the same, method of manufacturing fine Ag particle, and paste having fine Ag particle
JP3984534B2 (ja) 導電性ペースト用の銅粉及びその製造方法
JP2013541640A (ja) 銀粒子およびその製造方法
JP2008190025A (ja) 銀微粉およびその製法並びにインク
JP2012525506A (ja) 銀粒子およびその製造方法
JP2014148716A (ja) 銅ナノワイヤーの製造方法
JP3570591B2 (ja) 銅粉末の製造方法
JP5857703B2 (ja) 銀粉
JP7136117B2 (ja) 銅ナノ粒子の製造方法
JP4746534B2 (ja) 銀ナノ粒子の製造方法
JP2012172170A (ja) 金属粒子の製造方法
JP2018127712A (ja) 銅ナノインクの製造方法
JP2020029611A (ja) 銅ナノ粒子の製造方法
JP2008050650A (ja) 銅粉末の製造方法
JP4433743B2 (ja) 銅微粒子の製造方法
JP2019178404A (ja) コアシェル粒子およびその利用
JP2008519156A (ja) 超微細金属粉末の水性溶液中での製法
JP6659712B2 (ja) 導電材用粉末、導電材用インク及び導電性ペースト並びに導電材用粉末の製造方法
JP2008050661A (ja) 銅粉末の製造方法
JP7164391B2 (ja) 銅ナノワイヤの製造方法
JP7003668B2 (ja) 銅ナノインクの製造方法及び銅ナノインク
JP2017039990A (ja) 銅粉とその製造方法、及びそれを用いた導電性ペースト
JP2010275578A (ja) 銀粉及びその製造方法
JP2008223101A (ja) 金属粒子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220520

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7136117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150