JP7135034B2 - 燃料電池用金属セパレータ及び発電セル - Google Patents

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Description

本発明は、流体連通孔を囲むビードシールを備えた燃料電池用金属セパレータ及び発電セルに関する。
固体高分子燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が形成され、他方の面にカソード電極が形成された、電解質膜・電極構造体(MEA)を備える。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、発電セル(単位燃料電池)を構成している。また、発電セルが所定の数だけ積層された積層体により燃料電池スタックが構成される。この燃料電池スタックは、例えば、燃料電池車両(燃料電池電気自動車)等に組み込まれる。
燃料電池スタックにおいて、セパレータとして金属セパレータが使用される場合がある。その際、金属セパレータには、酸化剤ガス(例えば、空気)、燃料ガス(例えば、水素ガス)、及び冷却媒体の漏洩を防止するために、シール部材が設けられている。金属セパレータのシール部材としては、金属セパレータを凸形状に形成して金属でシール構造を形成するビードシールが採用されているものもある(特許文献1~3)。
ビードシールの一部は、金属セパレータを積層方向に貫通した連通孔の周囲を囲むように形成されている。また、金属セパレータには、発電領域と連通孔との間で反応ガスを連通させるために、一部の連通孔を囲むビードシールの内側と外側とを連通する連結流路が一又は複数形成された領域であるブリッジ部が設けられている。ブリッジ部の各々の連結流路は、ビードシールの側壁からビードシールの内側及び外側に各々突出するとともに、セパレータ厚さ方向に膨出形成されたトンネルとして構成される。
ビードシールが形成された金属セパレータは、発電セルの一部として組み込まれ、さらに複数の発電セルが厚さ方向に積層されて積層方向に圧縮荷重が付与され燃料電池スタックが構成される。そのため、金属セパレータのビードシールに圧縮荷重が作用する。
特開2019-46755号公報 米国特許出願公開第2018/0131016号明細書 米国特許第10355289号明細書
金属セパレータにおいて、連通孔を囲むビードシールの内側には、金属セパレータの主面を構成するベースプレート部と同一の平面に沿って連通孔に向けて突出したフランジ部が形成されている。ところが、ビードシールが圧縮されることにともなって、フランジ部の延在方向に沿った応力が発生し、応力が集中しやすい角部(湾曲部)付近で、フランジ部が厚さ方向に撓んで変形するという問題が生じることが判明した。このようなフランジ部の撓みが生じると、連通孔を囲むビードシールに作用する圧縮荷重が不均一になり、シール性能が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、燃料電池用金属セパレータが圧縮された際に、連通孔を囲むフランジ部の変形を抑制できる、燃料電池用金属セパレータ及び発電セルを提供することを目的とする。
本発明の一観点は、酸化剤ガス又は燃料ガスを電極面に沿う方向に流通させる反応ガス流路と、前記反応ガス流路に連通するとともにセパレータ厚さ方向に貫通形成された流体連通孔と、前記流体連通孔の外周を周回するとともに、前記セパレータ厚さ方向に突出した金属製のビードシールと、前記ビードシールの根本部と前記流体連通孔との間に設けられたフランジ部と、前記ビードシールの側壁から突出するとともに前記セパレータ厚さ方向に突出して前記流体連通孔と前記反応ガス流路とを連通させる連結流路が形成され、前記ビードシールのうち、前記流体連通孔と前記反応ガス流路との間の部分に設けられたブリッジ部と、を備え、電解質膜・電極構造体に積層されて積層方向に圧縮荷重が付与される燃料電池用金属セパレータであって、前記フランジ部の内周縁部が複数の直線部と前記直線部同士を繋ぐ湾曲部と、を繋ぎ合わせて環状に形成され、前記ブリッジ部が設けられた部位を除く部分であって、前記フランジ部のうち、前記湾曲部に隣接する前記直線部に、前記ビードシールに繋がり前記セパレータ厚さ方向に膨出形成されたトンネルを備える、燃料電池用金属セパレータにある。
本発明の別の一観点は、上記観点の燃料電池用金属セパレータと、前記燃料電池用金属セパレータに積層された電解質膜・電極構造体と、を備える、発電セルにある。
上記観点の燃料電池用金属セパレータ及び発電セルによれば、燃料電池用金属セパレータが圧縮された際に、連通孔を囲むフランジ部の変形を抑制できる。
燃料電池スタックの斜視説明図である。 燃料電池スタックの分解斜視図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 接合セパレータを第1金属セパレータ側から見た正面図である。 図6Aは、第1金属セパレータにおける酸化剤ガス入口連通孔を囲む連通孔ビード部の平面図であり、図6Bは図6AのVIB-VIB線に沿った断面図である。 図7Aは、図6AのVIIA-VIIA線に沿った断面図であり、図7Bは図7Aのトンネルの酸化剤ガス入口連通孔側の内周縁部から見た端面図である。 接合セパレータの第2金属セパレータ側から見た正面図である。 比較例に係るフランジ部の撓みを示す説明図である。 図10Aは、実施形態に係るフランジ部のトンネルに作用する応力を示す説明図であり、図10Bはトンネルによる応力緩和作用を示す断面説明図である。 変形例に係るフランジ部の応力緩和構造の要部説明図である。
以下、燃料電池用金属セパレータ及び発電セルについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、燃料電池スタック10は、複数の発電セル12(燃料電池)が水平方向(矢印A方向)又は重力方向(矢印C方向)に積層された積層体14を備える。燃料電池スタック10は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車等の燃料電池車両に搭載される。
積層体14の積層方向(矢印A方向)の一端には、ターミナルプレート16a、インシュレータ18a及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される(図2参照)。積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、インシュレータ18b及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。
図1に示すように、エンドプレート20a、20bは、横長(縦長でもよい)の長方形状に形成されるとともに、各辺の間には、連結バー24が配置されている。各連結バー24は、両端をエンドプレート20a、20bの内面にボルト26を介して固定され、複数の積層された発電セル12の積層方向(矢印A方向)の締め付け荷重を付与する。なお、燃料電池スタック10では、エンドプレート20a、20bを端板とする筐体を備え、筐体内に積層体14を収容するように構成してもよい。
発電セル12は、図3及び図4に示すように、外周に樹脂フィルム付きMEA28が、第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32により挟持される。第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板よりなり、その断面を波形にプレス成形して構成される。第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32とは、外周部を溶接、ろう付け、かしめ等の方法により接合されて一体化されて、接合セパレータ33を構成する。
図4に示すように、発電セル12の長辺方向である矢印B方向(図4中、水平方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔36a及び燃料ガス出口連通孔38bが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔36a及び燃料ガス出口連通孔38bは、矢印C方向に配列して設けられる。酸化剤ガス入口連通孔34aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する。冷却媒体入口連通孔36aは、冷却媒体(冷媒)を供給し、燃料ガス出口連通孔38bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガス入口連通孔38a、冷却媒体出口連通孔36b及び酸化剤ガス出口連通孔34bが、矢印C方向に配列して設けられる。燃料ガス入口連通孔38aは、燃料ガスを供給し、冷却媒体出口連通孔36bは冷却媒体を排出し、酸化剤ガス出口連通孔34bは酸化剤ガスを排出する。酸化剤ガス入口連通孔34a及び酸化剤ガス出口連通孔34bと、冷却媒体入口連通孔36a及び冷却媒体出口連通孔36bと、燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bと、の配置は、本実施形態に限定されるものではない。要求される仕様に応じて適宜設定される。
図3に示すように、外周に枠形状の樹脂フィルム46を有する樹脂フィルム付きMEA28は、電解質膜・電極構造体28aを備える。電解質膜・電極構造体28aは、電解質膜40と、電解質膜40を挟持するアノード電極42及びカソード電極44とを有する。
電解質膜40は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜40は、フッ素系電解質の他、HC系(炭化水素系)電解質膜を使用することができる。電解質膜40は、アノード電極42及びカソード電極44より小さな平面寸法を有する。
アノード電極42の外周縁部とカソード電極44の外周縁部との間には、枠形状を有する樹脂フィルム46が挟持される。樹脂フィルム46の内周端面は、電解質膜40の外周端面に近接し、又は重なり、又は当接する。図4に示すように、樹脂フィルム46の矢印B方向の一端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔36a、及び燃料ガス出口連通孔38bが設けられる。樹脂フィルム46の矢印B方向の他端縁部には、燃料ガス入口連通孔38a、冷却媒体出口連通孔36b、及び酸化剤ガス出口連通孔34bが設けられる。
樹脂フィルム46は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(液晶ポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、又はm-PPE(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)又は変性ポリオレフィンで構成される。なお、樹脂フィルム46を用いることなく、電解質膜40を外方に突出させてもよい。また、外方に突出した電解質膜40の両側に枠形状のフィルムを設けてもよい。
図4に示すように、第1金属セパレータ30の樹脂フィルム付きMEA28に向かう表面30a(以下、「表面30a」という)には、例えば、矢印B方向に延在する酸化剤ガス流路48が設けられている。図5に示すように、酸化剤ガス流路48は、酸化剤ガス入口連通孔34a及び酸化剤ガス出口連通孔34bに流体的に連通する。酸化剤ガス流路48は、矢印B方向に延在する複数本の凸部48aの間に直線状流路溝48bを有する。複数の直線状流路溝48bに代えて、複数の波状流路溝が設けられてもよい。
第1金属セパレータ30の表面30aには、プレス成形により第1シールライン51(メタルビードシール)が樹脂フィルム付きMEA28に向かって膨出形成される。第1シールライン51は、外側ビード部52と、複数の連通孔ビード部53(ビードシール)とを有する。図3に示すように、第1シールライン51の凸部先端面には、樹脂材56aが印刷又は塗布等により固着される。樹脂材56aは、例えば、ポリエステル繊維が使用される。樹脂材56aは、不可欠なものではなく、なくてもよい。
図5に示すように、外側ビード部52は、第1金属セパレータ30の表面30aから樹脂フィルム付きMEA28(図4)に向かって突出するとともに、酸化剤ガス流路48、入口バッファー部50A及び出口バッファー部50Bを囲む。
複数の連通孔ビード部53は、第1金属セパレータ30の表面30aから一体的に樹脂フィルム付きMEA28に向かって突出するとともに、酸化剤ガス入口連通孔34a、酸化剤ガス出口連通孔34b、冷却媒体入口連通孔36a、冷却媒体出口連通孔36b、燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bの周囲をそれぞれ個別に周回する。
連通孔ビード部53は、平面視で複数の直線状の部分を滑らかな屈曲部でつなぎ合わせた多角形状に形成される。連通孔ビード部53の平面形状は、例えば四角形状、五角形状、又は六角形状等とすることができる。連通孔ビード部53における直線状の部分とは、大域的に見て直線に見える部分を意味し、必ずしも直線パターンに限定されるものではない。例えば、平面視で波形に蛇行しつつも大域的に見て直線状に所定方向に延びるパターンも直線状の部分に含まれる。
図6A及び図7Aに示すように、連通孔ビード部53は、第1金属セパレータ30の主面を構成するベースプレート部30pから立ち上がる内周側壁53s1及び外周側壁53s2と、内周側壁53s1と外周側壁53s2とを繋ぐ頂部53tとを有する。連通孔ビード部53の内周側壁53s1及び外周側壁53s2は、セパレータ厚さ方向(ベースプレート部30pの法線方向)に対して傾斜している。従って、連通孔ビード部53は、セパレータ厚さ方向に沿った断面形状が台形状に形成されている。
なお、連通孔ビード部53の内周側壁53s1及び外周側壁53s2は、セパレータ厚さ方向に平行であってもよい。この場合には、連通孔ビード部53は、セパレータ厚さ方向に沿った断面形状が矩形形状に形成される。
図5に示すように、連通孔ビード部53の内側(連通孔側)には、ベースプレート部30pと同一平面に沿って形成されたフランジ部70が形成されている。フランジ部70は、連通孔ビード部53の根元部から酸化剤ガス入口連通孔34a、酸化剤ガス出口連通孔34b、冷却媒体入口連通孔36a、冷却媒体出口連通孔36b、燃料ガス入口連通孔38a又は燃料ガス出口連通孔38bに向けて延びている。フランジ部70の内周縁部71は、連通孔34a、34b、36a、36b、38a、38bの縁を構成する。
図6Aに示すように、フランジ部70の内周縁部71は、複数の直線部71aと、異なる向きの直線部71aを接続する湾曲部71bとを備えている。図示の例では、内周縁部71は、4つの直線部71aと4つの湾曲部71bとを備え、平面視で縦長の長方形状に形成されている。内周縁部71の形状は、長方形に限定されるものではなく、5角形や6角形等の多角形状であってもよい。
ここで、酸化剤ガス流路48とそれに連通する連通孔ビード部53a、53bに着目する。図5に示すように、酸化剤ガス入口連通孔34aと、酸化剤ガス出口連通孔34bをそれぞれ囲む連通孔ビード部53a、53bは、外側ビード部52によって囲まれている。そして、これらの連通孔ビード部53a、53bには、内側(連通孔34a、34b)及び外側(酸化剤ガス流路48側)を連通する一又は複数の連結流路が形成された領域としてのブリッジ部80、82と、応力緩和構造としてのトンネル74が設けられる。
ブリッジ部80は、酸化剤ガス入口連通孔34aを囲む環状の連通孔ビード部53aに設けられている。ブリッジ部80は、連通孔ビード部53aのうち、酸化剤ガス流路48と酸化剤ガス入口連通孔34aとの間の部位に設けられる。
ブリッジ部82は、酸化剤ガス出口連通孔34bを囲む環状の連通孔ビード部53bに設けられている。ブリッジ部82は、連通孔ビード部53bのうち、酸化剤ガス流路48と酸化剤ガス出口連通孔34bとの間の部位に設けられる。
連通孔ビード部53aと連通孔ビード部53bとは、同様に構成されている。また、酸化剤ガス入口連通孔34a側のブリッジ部80と、酸化剤ガス出口連通孔34b側のブリッジ部82とは同様に構成されている。
図6Bに示すように、ブリッジ部80には、複数の連結流路が設けられている。連結流路は、連通孔ビード部53aの側壁から突出するとともに、セパレータ厚さ方向にプレス成形により膨出形成されたトンネル86を備える。連結流路のトンネル86は、連通孔ビード部53aの内周側壁53s1から酸化剤ガス入口連通孔34aに向かって突出した複数の内側トンネル86Aと、連通孔ビード部53aの外周側壁53s2から酸化剤ガス流路48(図5)に向かって突出した複数の外側トンネル86Bとを有する。
複数の内側トンネル86Aと、複数の外側トンネル86Bとは、連通孔ビード部53aから互いにセパレータ面方向(積層方向と垂直な方向)に反対の方向に突出する。図6Aに示すように、内側トンネル86Aと複数の外側トンネル86Bとは、連通孔ビード部53aを介して互いに対向配置されている。なお、内側トンネル86Aと外側トンネル86Bとが、連通孔ビード部53aの延在方向に沿って互い違いにジグザグ状に配置されていてもよい。
図6Bに示すように、複数の内側トンネル86Aの、連通孔ビード部53aと接続する側と反対側の端部は、酸化剤ガス入口連通孔34aにて開口する。外側トンネル86Bは、連通孔ビード部53aの延在方向に沿って間隔を開けて配置される。外側トンネル86Bの、連通孔ビード部53aと接続する側と反対側の端部には、外側トンネル86Bの内外を貫通する開口部86cが設けられる。
連通孔ビード部53aの内部空間53fは、内側トンネル86Aの内部空間86aと連通するとともに、外側トンネル86Bの内部空間86bと連通する。従って、酸化剤ガス入口連通孔34aは、ブリッジ部80を構成する内側トンネル86A、連通孔ビード部53a及び外側トンネル86Bを介して、酸化剤ガス流路48(図5)と連通する。
第1金属セパレータ30は、連通孔ビード部53aと外側ビード部52とが並列する二重ビード部を有する。二重シール部に隣接するフランジ部70には、応力緩和構造としてのトンネル74が設けられる。
図7Aに示すように、トンネル74は、ブリッジ部80の内側トンネル86A(図6A)と同様に、プレス成形によりセパレータ厚さ方向に凸状に一体的に膨出形成されている。トンネル74は、連通孔ビード部53aの内周側壁53s1から、フランジ部70の内周縁部71に向けて延びて形成されている。トンネル74の内周縁部はフランジ部70の内周縁部71で開口している。
図7Bに示すようにトンネル74の横断面は、先端に向けて先細りの台形状に形成されており、トンネル74の側壁は、セパレータ厚さ方向に対して傾斜している。トンネル74のフランジ部70からのセパレータ厚さ方向への突出距離(高さl)は、連通孔ビード部53aの高さLよりも低い。また、トンネル74の底辺長(幅)、上辺長(幅)、及び高さは、ブリッジ部80の内側トンネル86A(図6A)の底辺長(幅)、上辺長(幅)及び高さと同様の値とすることができる。
また、第2金属セパレータ32側には、トンネル74に対向する部分に、トンネル74と反対方向に突出したトンネル74Aが形成されている。トンネル74Aの断面形状は、トンネル74を上下反転させた対称形状となっている。
図6Aに示すように、トンネル74は、フランジ部70のなかで内周縁部71の湾曲部71bに隣接する直線部71aに設けられている。すなわち、トンネル74は、内周縁部71の直線部71aの中央よりも湾曲部71b寄りの部分に配置されている。トンネル74は、内周縁部71の湾曲部71bの中でも、ブリッジ部80に隣接した直線部71aに接しておらず、且つ、二重シールに隣接する部分のなかで曲がりが大きい湾曲部71bに隣接して設けられる。このような湾曲部71bは、応力が大きくなりやすく、厚さ方向の湾曲が生じやすいためである。
なお、トンネル74をフランジ部70の湾曲部71bに設けると、フランジ部70の曲げ剛性が低下してしまい、締め付け荷重を与えた際に湾曲部71b付近が大きく湾曲するおそれがあるため、トンネル74は湾曲部71bを避けて直線部71aに設けることが好ましい。また、トンネル74は、湾曲部71bから離れた部分に形成すると、締め付け荷重を付与した際の湾曲部71bへの応力集中の抑制効果が低下するため、トンネル74は湾曲部71bに近接した部位に設けることが好ましい。
トンネル74は、湾曲部71bを挟む2つの直線部71aの両方に設けてもよい。また、トンネル74は、湾曲部71bに隣接する片方の直線部71aにのみ設けてもよい。トンネル74は、全ての湾曲部71bに設ける必要はなく、湾曲部71bの中でも、応力が集中しやすい傾向のある第1金属セパレータ30の外周寄りの一部の湾曲部71bの近傍にのみ設けると好適である。
連通孔ビード部53a、53bのようにブリッジ部80、82が設けられている場合には、トンネル74は、ブリッジ部80が形成されている直線部71a以外の直線部71aに形成される。
連通孔ビード部53bにもブリッジ部80と同様のブリッジ部82及びトンネル87が形成され、その内側のフランジ部70にも、同様のトンネル74が形成される。また、第1金属セパレータ30の燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bを囲むフランジ部70には、後述する第2金属セパレータ32側のトンネル96に対向する部分にトンネル96Aが設けられている。
なお、冷却媒体入口連通孔36aや冷却媒体出口連通孔36bを囲むフランジ部70のように、外側ビード部52と連通孔ビード部53とによって二重シールされない部分のフランジ部70も、トンネル74を設けてもよい。すなわち、図5の燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bのような一重シールされた部分のフランジ部70に、トンネル74が設けられてもよい。
図8に示すように、第2金属セパレータ32には、第1金属セパレータ30に設けられた複数のトンネル74、86、87、88、89、96Aに対向して、連通孔34a、34b、38a、38bを囲む連通孔ビード部63からセパレータ面方向に突出した複数のトンネル74A、91、93、94、95、96が形成されている。これらは、第1金属セパレータ30と反対方向に隣接する樹脂フィルム付きMEA28に向かってプレス成形により一体的に膨出形成される。また、これらのトンネル74A、91、93、94、95、96は、図7A、図7Bに示すように、セパレータ厚さ方向に沿った断面形状が台形状に形成されている。
図7Bに示すように、第2金属セパレータ32のトンネル74Aは、上記したように、第1金属セパレータ30のトンネル74に対向する部分に形成されたトンネルである。また、トンネル94は、第1金属セパレータ30のブリッジ部80のトンネル86に対向して設けられたトンネルである。トンネル95は、第1金属セパレータ30のブリッジ部82のトンネル87に対向して設けられたトンネルである。これらのトンネル94、95には貫通孔が形成されておらず、第2金属セパレータ32の表面32a側には連通しない。
図4に示すように、第2金属セパレータ32の樹脂フィルム付きMEA28に向かう表面32a(以下、表面32a)には、例えば、矢印B方向に延在する燃料ガス流路58が形成される。図8に示すように、燃料ガス流路58は、燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bに流体的に連通する。燃料ガス流路58は、矢印B方向に延在する複数本の凸部58a間に直線状流路溝58bを有する。複数の直線状流路溝58bに代えて、複数の波状流路溝が設けられてもよい。
第2金属セパレータ32の表面32aにおいて、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス流路58との間には、矢印C方向に並ぶ複数個のエンボス部60aからなるエンボス列を複数有する入口バッファー部60Aが設けられる。また、第2金属セパレータ32の表面32aにおいて、燃料ガス出口連通孔38bと燃料ガス流路58との間には、複数個のエンボス部60bからなるエンボス列を有する出口バッファー部60Bが設けられる。
なお、第2金属セパレータ32の、燃料ガス流路58とは反対側の裏面32bには、入口バッファー部60Aの上記エンボス列間に、矢印C方向に並ぶ複数個のエンボス部69aからなるエンボス列が設けられるとともに、出口バッファー部60Bの上記エンボス列間に、矢印C方向に並ぶ複数個のエンボス部69bからなるエンボス列が設けられる。エンボス部69a、69bは、冷媒面側のバッファー部を構成する。
第2金属セパレータ32の表面32aには、プレス成形により第2シールライン61が樹脂フィルム付きMEA28に向かって膨出形成される。第2シールライン61は、外側ビード部62と、複数の連通孔ビード部63(ビードシール)とを有する。外側ビード部62は、第2金属セパレータ32の表面32aから樹脂フィルム付きMEA28に向かって突出するとともに、燃料ガス流路58、入口バッファー部60A及び出口バッファー部60B、並びに、燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bを囲む連通孔ビード部63を囲む。
図3に示すように、第2シールライン61の凸部先端面には、樹脂材56bが印刷又は塗布等により固着される。樹脂材56bは、例えば、ポリエステル繊維が使用される。樹脂材56bは、樹脂フィルム46側に設けられてもよい。樹脂材56bは、不可欠ではなく、なくてもよい。
図8に示すように、複数の連通孔ビード部63は、第2金属セパレータ32の表面32aのベースプレート部32pから一体的に突出するとともに、酸化剤ガス入口連通孔34a、酸化剤ガス出口連通孔34b、燃料ガス入口連通孔38a、燃料ガス出口連通孔38b、冷却媒体入口連通孔36a及び冷却媒体出口連通孔36bの周囲をそれぞれ個別に周回する。それぞれの連通孔ビード部63の内側には、表面32a方向に沿って延びる平坦なフランジ部70Aが形成されている。連通孔ビード部63a、63bは、第1金属セパレータ30に設けられた連通孔ビード部53a、53b(図5)と同様に構成されている。
第2金属セパレータ32には、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bをそれぞれ個別に囲む連通孔ビード部63a、63bの内側(連通孔38a、38b側)及び外側(燃料ガス流路58側)を連通する連結流路が一又は複数設けられた領域であるブリッジ部90、92と、トンネル96と、が設けられる。
燃料ガス入口連通孔38aを囲む形状(環状)の連通孔ビード部63aのうち、燃料ガス流路58と燃料ガス入口連通孔38aとの間の部位に、ブリッジ部90が設けられる。燃料ガス出口連通孔38bを囲む形状(環状)の連通孔ビード部63bのうち、燃料ガス流路58と燃料ガス出口連通孔38bとの間の部位に、ブリッジ部92が設けられる。
第2金属セパレータ32に設けられたこれらのブリッジ部90、92は、第1金属セパレータ30に設けられた上記したブリッジ部80、82(図5)と同様に構成されている。ブリッジ部90、92は、それぞれ、複数のトンネル91、93を有している。
また、第2金属セパレータ32のフランジ部70Aには、応力緩和構造としてのトンネル96が設けられている。トンネル96は、第1金属セパレータ30のフランジ部70に設けられたトンネル74と同様に構成されている。
図5に示すように、第1金属セパレータ30には、第2金属セパレータ32に設けられた複数のトンネル91、93(ブリッジ部90、92)(図8)に対向して、セパレータ面方向の反対側に突出した複数のトンネル88、89が設けられる。複数のトンネル88、89は、上記した複数のトンネル94、95(図8)と同様に構成されている。
また、第1金属セパレータ30には、第2金属セパレータ32のフランジ部70Aに設けられた複数のトンネル96に対向して、セパレータ面方向の反対側に突出した複数のトンネル96Aが設けられる。複数のトンネル96Aは、上記した複数のトンネル96と同様に構成されている。
図3及び図4に示すように、互いに接合される第1金属セパレータ30の裏面30bと第2金属セパレータ32の裏面32bとの間には、冷却媒体入口連通孔36aと冷却媒体出口連通孔36bとに連通する冷却媒体流路66が形成されている。冷却媒体流路66は、酸化剤ガス流路48が形成された第1金属セパレータ30の裏面形状と、燃料ガス流路58が形成された第2金属セパレータ32の裏面形状とが重なり合って形成される。第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32は外周及び連通孔34a、34b、36a、36b、38a、38bの周囲を溶接することにより接合される。第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32は、溶接に代えてロウ付けによって接合されてもよい。
図2に示すように、ターミナルプレート16a、16bは、導電性を有する材料から構成され、例えば、銅、アルミニウム又はステンレススチール等の金属で構成される。ターミナルプレート16a、16bの略中央には、積層方向外方に延在する端子部68a、68bが設けられる。
インシュレータ18a、18bは、絶縁性材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成される。インシュレータ18a、18bの中央部には、積層体14に向かって開口される凹部76a、76bが形成され、凹部76a、76bの底面には、孔部72a、72bが設けられる。
インシュレータ18a及びエンドプレート20aの矢印B方向の一端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔36a及び燃料ガス出口連通孔38bが設けられる。インシュレータ18a及びエンドプレート20aの矢印B方向他端縁部には、燃料ガス入口連通孔38a、冷却媒体出口連通孔36b及び酸化剤ガス出口連通孔34bが設けられる。
図2及び図3に示すように、インシュレータ18aの凹部76aには、ターミナルプレート16aが収容される一方、インシュレータ18bの凹部76bには、ターミナルプレート16bが収容される。
図1に示すように、エンドプレート20a、20bの各辺間には、連結バー24が配置される。各連結バー24は、両端をエンドプレート20a、20bの内面にボルト26を介して固定され、積層体14に積層方向の締め付け荷重が付与され、燃料電池スタック10が組み付けられる。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
まず、図1に示すように、酸素含有ガス等の酸化剤ガス、例えば、空気は、エンドプレート20aの酸化剤ガス入口連通孔34aに供給される。水素含有ガス等の燃料ガスは、エンドプレート20aの燃料ガス入口連通孔38aに供給される。純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体は、エンドプレート20aの冷却媒体入口連通孔36aに供給される。
酸化剤ガスは、図4に示すように、酸化剤ガス入口連通孔34aからブリッジ部80(図5参照)を介して第1金属セパレータ30の酸化剤ガス流路48に導入される。この際、酸化剤ガスは、図7Aのように、酸化剤ガス入口連通孔34aから第1金属セパレータ30の裏面30b側(第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32との間)へと一旦流入し、ブリッジ部80を経由して、開口部86cから第1金属セパレータ30の表面30a側に流出する。そして、図4に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路48に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体28aのカソード電極44に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔38aからブリッジ部90(図8参照)を介して第2金属セパレータ32の燃料ガス流路58に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路58に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体28aのアノード電極42に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体28aでは、カソード電極44に供給される酸化剤ガスと、アノード電極42に供給される燃料ガスとが、第2電極触媒層44a及び第1電極触媒層42a内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
次いで、カソード電極44に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路48からブリッジ部82を介して酸化剤ガス出口連通孔34bへと流動し、酸化剤ガス出口連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極42に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス流路58からブリッジ部92を介して燃料ガス出口連通孔38bへと流動し、燃料ガス出口連通孔38bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔36aに供給された冷却媒体は、第1金属セパレータ30と第2金属セパレータ32との間に形成された冷却媒体流路66に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体28aを冷却した後、冷却媒体出口連通孔36bから排出される。
本実施形態に係る第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32を備えた発電セル12(燃料電池スタック10)は、以下の効果を奏する。
本実施形態の燃料電池用金属セパレータ(第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32)は、酸化剤ガス又は燃料ガスを電極面に沿う方向に流通させる反応ガス流路(酸化剤ガス流路48、燃料ガス流路58)と、反応ガス流路に連通するとともにセパレータ厚さ方向に貫通形成された流体連通孔(連通孔34a、34b、38a、38b)と、流体連通孔の外周を周回するとともに、セパレータ厚さ方向に突出した金属製のビードシール(連通孔ビード部53、63)と、ビードシールの根本部と流体連通孔との間に設けられたフランジ部70、70Aと、ビードシールの側壁から突出するとともにセパレータ厚さ方向に突出して流体連通孔と反応ガス流路とを連通させる連結流路が形成されたブリッジ部80、82、90、92と、を備え、電解質膜・電極構造体28aに積層されて積層方向に圧縮荷重が付与される燃料電池用金属セパレータに関する。
上記のような燃料電池用金属セパレータを発電セル12に組み込んで積層方向に締め付け荷重を付与すると、フランジ部70、70Aに面内方向の延びるように応力が作用し、面内方向の圧縮応力が湾曲部71bに集中する。そのため、図9に示すように、フランジ部70、70Aにトンネル74、74A、96、96Aを設けない比較例の燃料電池用金属セパレータでは、フランジ部70、70Aの湾曲部71b付近が撓んでしまう。
これに対し、本実施形態の燃料電池用金属セパレータにおいては、フランジ部70、70Aにおいて、複数の直線部71aと直線部71a同士を繋ぐ湾曲部71bと、を繋ぎ合わせて環状に形成された内周縁部71うち、ブリッジ部80、82、90、92を除く部分であって、湾曲部71bに隣接する直線部71aに、ビードシールに繋がりセパレータ厚さ方向に膨出形成されたトンネル74、74A、96、96Aを設けている。
上記の燃料電池用金属セパレータによれば、図10A及び図10Bに示すように、フランジ部70、70Aの面内方向の圧縮応力は、トンネル74、74A、96、96Aの側壁部が弾性変形することで吸収する。これにより、湾曲部71bの撓みを防ぐことができ、流体連通孔を囲むビードシールに均一な面圧を付与することができ、良好なシール性を維持できる。
上記の燃料電池用金属セパレータにおいて、トンネル74、74A、96、96Aは、流体連通孔を囲むフランジ部70、70Aのうち、燃料電池用金属セパレータの外周寄りの湾曲部71bに隣接する部分に形成されていてもよい。この構成によれば、応力が集中しやすい湾曲部71bの近傍に応力緩和構造としてのトンネル74、74A、96、96Aが形成されるため、湾曲部71bの撓みをより効果手に防ぐことができる。また、トンネル74、74A、96、96Aが湾曲部71bを避けた位置に設けられることにより、フランジ部70、70Aの剛性低下を防ぐことができ、湾曲部71bの変形を防ぐことができる。
上記の燃料電池用金属セパレータにおいて、さらに、反応ガス流路及びビードシール(連通孔ビード部53、63)を囲む第2ビードシール(外側ビード部52)を備え、トンネル74、74A、96、96Aは、ビードシールと第2ビードシールとで2重に囲まれたフランジ部70、70Aに設けられていてもよい。
上記の燃料電池用金属セパレータにおいて、ブリッジ部80、82、90、92はビードシールの側壁から突出した複数の連結流路(トンネル86、86A)を有し、連結流路と、トンネル74、74A、96、96Aとがセパレータ厚さ方向に同じ高さに形成されていてもよい。
上記の燃料電池用金属セパレータにおいて、トンネル74、74A、96、96Aは断面が台形状に形成されていてもよい。この構成により、トンネル74、74A、96、96Aの弾性変形が容易になり、フランジ部70、70Aの面方向の応力を確実に吸収できる。
本実施形態の発電セル12は、上記の燃料電池用金属セパレータと、燃料電池用金属セパレータに積層された電解質膜・電極構造体28aと、を備える。この構成によれば、フランジ部70、70Aの変形を防ぐことができるため、より信頼性の高い発電セル12を実現できる。
(変形例)
上記の第1金属セパレータ30及び第2金属セパレータ32(燃料電池用金属セパレータ)において、図11に示すように、連通孔ビード部53、63(ビードシール)を挟んでトンネル74、74A、96、96Aの反対側(外側)から突出したトンネル98をさらに有してもよい。この構成によれば、トンネル74、74A、96、96Aの付近のビードシールの剛性が均一化できるため、ビードシールのシール性を維持できる。
上記のように、連通孔ビード部53、63(ビードシール)の外側にトンネル98を設ける場合において、連通孔ビード部53、63の内側のトンネル74、74A、96、96Aと、連通孔ビード部53、63の外側のトンネル98と、が連通孔ビード部53、63の延在方向にオフセットして配置されていてもよい。この構成により、ビードシールの剛性のばらつきが抑制され、連通孔ビード部53、63に作用する締め付け荷重のばらつきが抑制されるため、連通孔ビード部53、63の良好なシール性を維持できる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
12…発電セル
34a、34b、36a、36b、38a、38b…連通孔
53、63…連通孔ビード部
70、70A…フランジ部
71…内周縁部
71a…直線部
71b…湾曲部
74、74A、96、96A…トンネル
80、82、90、92…ブリッジ部

Claims (8)

  1. 酸化剤ガス又は燃料ガスを電極面に沿う方向に流通させる反応ガス流路と、
    前記反応ガス流路に連通するとともにセパレータ厚さ方向に貫通形成された流体連通孔と、
    前記流体連通孔の外周を周回するとともに、前記セパレータ厚さ方向に突出した金属製のビードシールと、
    前記ビードシールの根本部と前記流体連通孔との間に設けられたフランジ部と、
    前記ビードシールの側壁から突出するとともに前記セパレータ厚さ方向に突出して前記流体連通孔と前記反応ガス流路とを連通させる連結流路が形成され、前記ビードシールのうち、前記流体連通孔と前記反応ガス流路との間の部分に設けられたブリッジ部と、
    を備え、電解質膜・電極構造体に積層されて積層方向に圧縮荷重が付与される燃料電池用金属セパレータであって、
    前記フランジ部の内周縁部が複数の直線部と前記直線部同士を繋ぐ湾曲部と、を繋ぎ合わせて環状に形成され、
    前記ブリッジ部が設けられた部位を除く部分であって、前記フランジ部のうち、前記湾曲部に隣接する前記直線部に、前記ビードシールに繋がり前記セパレータ厚さ方向に膨出形成されたトンネルを備える、燃料電池用金属セパレータ。
  2. 請求項1記載の燃料電池用金属セパレータであって、前記トンネルは、前記流体連通孔を囲む前記フランジ部のうち、前記燃料電池用金属セパレータの外周寄りの前記湾曲部に隣接する部分に形成されている、燃料電池用金属セパレータ。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池用金属セパレータであって、前記トンネルに加えて前記ビードシールを挟んで前記トンネルの反対側から突出したトンネルをさらに有する、燃料電池用金属セパレータ。
  4. 請求項3記載の燃料電池用金属セパレータであって、前記ビードシールの内側の前記トンネルと前記ビードシールの外側の前記トンネルとが、前記ビードシールの延在方向にオフセットして配置されている、燃料電池用金属セパレータ。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載の燃料電池用金属セパレータであって、さらに、前記反応ガス流路及び前記ビードシールを囲む第2ビードシールを備え、前記トンネルは、前記ビードシールと前記第2ビードシールとで2重に囲まれた前記フランジ部に設けられている、燃料電池用金属セパレータ。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載の燃料電池用金属セパレータであって、前記ブリッジ部は前記ビードシールの側壁から突出した複数の連結流路を有し、前記連結流路と、前記トンネルとが前記セパレータ厚さ方向に同じ高さに形成されている、燃料電池用金属セパレータ。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載の燃料電池用金属セパレータであって、前記トンネルは断面が台形状に形成されている、燃料電池用金属セパレータ。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載の燃料電池用金属セパレータと、
    前記燃料電池用金属セパレータに積層された電解質膜・電極構造体と、を備える、発電セル。
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