JP7134907B2 - 衛星通信システムおよび通信制御方法 - Google Patents

衛星通信システムおよび通信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7134907B2
JP7134907B2 JP2019057982A JP2019057982A JP7134907B2 JP 7134907 B2 JP7134907 B2 JP 7134907B2 JP 2019057982 A JP2019057982 A JP 2019057982A JP 2019057982 A JP2019057982 A JP 2019057982A JP 7134907 B2 JP7134907 B2 JP 7134907B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal device
station terminal
control
master station
satellite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019057982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020161927A (ja
Inventor
雄一朗 持田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2019057982A priority Critical patent/JP7134907B2/ja
Publication of JP2020161927A publication Critical patent/JP2020161927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7134907B2 publication Critical patent/JP7134907B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明の実施形態は、衛星通信システムおよび通信制御方法に関する。
衛星通信システムは、静止軌道上の人工衛星(静止衛星)を経由して、地上における複数の局間の通信を実現する。この種のシステムでは、例えばVSAT(Very Small Aperture Terminal)と称する機材が知られている。近年では、車両などの移動体に搭載した衛星通信局(車両局と称される)から、移動中のカメラ映像を地球局で受信するシステムが検討され始めている。車両局は、地球局を親局としたときの、子局としての位置づけにある。
特開2017-188746号公報 再公表WO2016/203553号公報
衛星通信システムにおける通信リソースは、制御回線と通信回線とに大別される。制御回線は、例えば車両局と地球局との間のチャネル割り当てや、各機材のオン/オフ制御などに用いられる。このような用途に好適なプロトコルとして、SNMP(Simple Network Management Protocol)がデファクトスタンダードになっている。
通信回線は、映像や音声などのデータを伝送するためのリソースである。制御回線はTDMA(Time Division Multiple Access)方式を使用し、通信回線は、周波数分割多重方式の一つであるSCPC(Single Channnel Per Carrier)方式を採用するシステムが一般に知られている。
ところで、衛星中継器(トランスポンダ)での使用可能な周波数帯域は、衛星事業者との契約で固定的に決められている。このため制御回線で多くのリソースを占有してしまうと、その分、通信回線で使用できるリソースが圧迫されてしまう。このことは車両局(子局)の数が増えれば増えるほど顕著になり、映像や音声を通信可能な帯域が狭くなってしまうことから、対策が求められる。
そこで、目的は、通信回線が圧迫されることを防止した衛星通信システムおよび通信制御方法を提供することにある。
実施形態によれば、衛星通信システムは、親局端末装置と、子局端末装置と、対応付け手段とを具備する。親局端末装置および子局端末装置は、人工衛星を経由する制御回線を用いて通信する。対応付け手段は、親局端末装置と子局端末装置との間で用いられる制御用プロトコルで定義された制御パケットに含まれる情報を、制御回線のフレームフォーマットにおける既定位置のビットに対応付ける。
実施形態に係わる衛星通信システムの一例を示す図。 衛星通信回線におけるリソース割り当ての一例を説明するための図。 衛星通信回線におけるリソース割り当ての一例を説明するための図。 地球局100の一例を示す機能ブロック図。 親局端末装置11の一例を示す機能ブロック図。 車両局200の一例を示す機能ブロック図。 子局端末装置29の一例を示す機能ブロック図。 実施形態における処理手順の一例を示すシーケンス図。 親局端末装置11の表示部110に表示されるGUIウインドウの一例を示す図。 実施形態における、SNMP制御パケットと衛星フレームフォーマットとの対応の一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について、説明する。
衛星通信システムは複数の局を備え、これらは静止軌道上の人工衛星(衛星)を介して互いに通信する。この種のシステムは、例えば都道府県等の広域の自治体の防災システムに適用される。例えば、災害現場のライブ映像を、その現場に派遣された車両局(子局)から県庁所在地等の地球局(親局)に衛星回線で送信することができる。これにより災害状況を迅速かつ正確に知ることができる。衛星を経由する通信回線を用いてVoIP(Voice over IP)通話やTV会議を行うこともでき、関係部署間の情報共有や災害対応協議にも利用することができる。
図1は、実施形態に係わる衛星通信システムの一例を示す図である。図1において、地球局100は、例えば県庁所在地などに設置される。車両局200は、例えば車両などの移動体300に搭載される。移動体300は、例えば災害現場などに派遣され、走行しながら撮影したカメラ映像を地球局100に送信することができる。
地球局100および車両局200は、静止軌道上の通信衛星400を介して互いに通信することが可能であり、いずれもVSAT装置の一つの形態である。VSAT装置に対する回線割り当て方式の一例としては、DAMA(Demand Assignment Multiple Access:接続要求割り当て)と称される。地上の幾つかの地点に設けられた制御局が、DAMAに関する制御を担う。
図2に示されるように、地球局100と車両局200(移動体300(301,302))との間の衛星通信回線には、制御回線および通信回線の2つのリソースが設定される。制御回線ではTDMA方式が採用され、通信回線ではSCPC方式が採用される。この種のシステムにおいて地球局100から車両局200への監視制御にSNMPを使用する場合、SNMPエージェントの数に応じて制御回線の帯域が肥大する。図2に示されるように移動体300の数が少ない限りにおいては、通信帯域にゆとりがある。
図3に示されるように、これに対して、移動体300(301~30n)の数が増えるほど制御回線の上り(アップリンク)、下り(ダウンリンク)のタイムスロットが占有され、その分、通信回線のリソースが圧迫されてしまう。すなわち(1)~(3)のような事象がある。
(1) 各車両局200にSNMPエージェント(エンコーダ、通信用モデム、NW機器等)が複数存在するため、SNMPパケットによる制御回線の輻輳を考慮して制御回線の速度を高める必要がある。
(2) 制御回線(上り)はTDMAにより、移動体300の数に応じ、例えば数十分の1に分割されたタイムロットにパケットを乗せる必要がある。このため1つのタイムスロット当たりの速度を高める必要がある。
(3) 電波干渉の防止の観点から、移動中の通信は固定時に比べて電力密度を低く設定する必要がある。その見返りとして変調方式をノイズに強い方式に変更した場合、使用周波数帯域が広がってしまう。
いずれにせよ、通信回線の帯域が圧迫され、肝心な情報(映像)などを送るための帯域が狭くなってしまう。以下では、このような事態を防止することの可能な技術について説明する。
[構成]
図4は、地球局100の一例を示す機能ブロック図である。地球局100は、車両局200の数に応じて設けられる通信用モデム13、および回線制御モデム14を中核として備える。このうち回線制御モデム14からTDMAで送信される制御信号は、通信用モデム13からの送信信号と合成分配器15で合成され、得られた多重信号が固体電力増幅器(Solid State Power Amplifier:SSPA)16に送られる。SSPA16は、多重信号を送信レベルにまで増幅し、アンテナ18から通信衛星400に向け送信する。
通信衛星400を経由して車両局200から到来した信号は、アンテナ18で受信され、LNB(low-noise block downconverter)17で増幅および周波数変換されて合成分配器15に送られる。合成分配器15は、通信用モデム13および回線制御モデム14に、受信信号を分配入力する。通信用モデム13、および回線制御モデム14はネットワーク(NW)機器12に接続される。
NW機器12にはデコーダ10および親局端末装置11も接続される。デコーダ10は、それぞれ相手先となる車両局200から受信された映像や音声をデコードし、NW機器12を介して親局端末装置11や再生機器(図示せず)などに送る。親局端末装置11は、表示部110を備え、表示部110にGUI(Graphical User Interface)ウインドウを表示する。ユーザはこのGUIウインドウを用いて、車両局200を任意に選択し、指示を与えることができる。つまり親局端末装置11は、車両局200をリモート制御するためのユーザインタフェースとしての機能を備える。
図5は、親局端末装置11の一例を示す機能ブロック図である。親局端末装置11は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ34と、ROM(Read Only Memory)31およびRAM(Random Access Memory)32を備えるコンピュータである。親局端末装置11は、さらに、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)などの記憶部33、メディアドライブ35、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示部110、および、インタフェース部(I/F)36を備える。
ROM31は、BIOS(Basic Input Output System)やUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)などの基本プログラム、および各種の設定データ等を記憶する。RAM32は、記憶部33からロードされたプログラムやデータ、および変換テーブル32aを記憶する。
変換テーブル32aは、SNMPパケットに含まれるコマンドメッセージを、制御回線における衛星フレームフォーマットの既定位置のビットに対応付けるための変換表である。同様の変換表が車両局200にも記憶され、共通のルールとして運用される。
メディアドライブ35は、CD-ROM37などの記録媒体に記録されたディジタルデータを読み取る。親局端末装置11で実行される各種プログラムは、例えばCD-ROM37に記録されて頒布される。このCD-ROM37に格納されたプログラムはメディアドライブ35により読み取られ、記憶部33にインストールされる。
インタフェース部36は、NW機器12との接続インタフェースを備え、図4に示される各部との通信を制御する。
記憶部33は、プロセッサ34により実行されるプログラム33aを記憶する。このプログラム33aは、例えばインタフェース部36を介してサーバからダウンロードし、記憶部33にインストールされることができる。
プロセッサ34は、OS(Operating System)および各種のプログラムを実行する。また、プロセッサ34は実施形態に係る処理機能として、変換部34a、再生部34b、および制御部34cを備える。これらの機能ブロックは、記憶部33に記憶されたプログラム33aがRAM32にロードされ、当該プログラムの進行に伴ってプロセッサ34が計算処理を実行することで生成されるプロセスとして、理解され得る。つまりプログラム33aは、親局端末装置11を動作させるためのプログラムであって、コンピュータである親局端末装置11を、変換部34a、再生部34b、および制御部34cとして動作させる。
変換部34aは、親局端末装置11と、車両局200に備わる子局端末装置29との間で授受されるSNMPパケットに含まれるコマンドメッセージを、制御回線における、予め定義された衛星フレームフォーマットの既定位置のビットに変換する。変換処理に際してはRAM32の変換テーブル32aが参照される。このビットを含む衛星フレームフォーマットの信号は、通信衛星400を経由して車両局200に送信される。
再生部34bは、通信衛星400を経由して車両局200から到来した衛星フレームフォーマットの信号の既定位置のビットから、SNMP応答メッセージを再生する。再生処理に際してはRAM32の変換テーブル32aが参照される。
制御部34cは、上記再生された応答メッセージに基づいて、その送出元の車両局200における制御対象を制御したり、表示部110のGUIウインドウの内容を更新したりする。
図6は、車両局200の一例を示す機能ブロック図である。地球局100から通信衛星400経由で到来した信号は、例えば車両ルーフに搭載される衛星アンテナ20で受信され、LNC(low-noise converter)22で周波数変換されて合成分配器23に送られる。合成分配器23は、受信信号を通信信号と制御信号とに分配し、それぞれ通信用モデム24、回線制御モデム25に入力する。
通信用モデム24、回線制御モデム25はNW機器26に接続され、同様にNW機器26に接続されるエンコーダ27とともに地球局100の制御対象となる。ライブ音声やライブ映像を取得するカメラ28がエンコーダ27に接続され、このカメラ28も地球局100の制御の対象となり得る。
例えばカメラ28からの映像信号はエンコーダ27で既定の圧縮方式の信号にコード化され、NW機器26経由で通信用モデム24に送られる。通信用モデム24からの通信信号、および回線制御モデム25からの制御信号は合成分配器23により多重され、多重信号がBUC(Block Up Converter)21に送られる。BUC21は多重信号を周波数変換し、送信レベルの多重信号を衛星アンテナ20から通信衛星400に向け送信する。地上-衛星区間においては、例えばKuバンドの搬送波をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調した信号が用いられる。
さらに、子局端末装置29がNW機器26に接続される。子局端末装置29は、例えば専用のアプリケーションをインストールしたパソコンとして実現され、地球局100との通信や、各制御対象に対するSNMPベースでの制御を実施する。特に、子局端末装置29として、タフコンとして知られる、過酷な環境にも耐えうる機材を用いるのが望ましい。
図7は、子局端末装置29の一例を示す機能ブロック図である。子局端末装置29は、プロセッサ44、ROM41、RAM42、記憶部43、メディアドライブ45、表示部48、および、インタフェース部(I/F)46を備える。
ROM41は、BIOSやUEFIなどの基本プログラム、および各種の設定データ等を記憶する。RAM42は、記憶部43からロードされたプログラムやデータ、および変換テーブル42aを記憶する。
変換テーブル42aは、SNMPパケットに含まれるコマンドメッセージを、制御回線における衛星フレームフォーマットの既定位置のビットに対応付けるための変換表である。同様の変換表が地球局100にも記憶され、共通のルールとして運用される。
メディアドライブ45は、CD-ROM47などの記録媒体に記録されたディジタルデータを読み取る。子局端末装置29で実行される各種プログラムは、例えばCD-ROM47に記録されて頒布される。このCD-ROM47に格納されたプログラムはメディアドライブ45により読み取られ、記憶部43にインストールされる。
インタフェース部46は、NW機器26との接続インタフェースを備え、図6に示される各部との通信を制御する。
記憶部43は、プロセッサ44により実行されるプログラム43aを記憶する。このプログラム43aは、例えばインタフェース部46を介して、衛星通信回線を経由してダウンロードし、記憶部43にインストールされてもよい。
プロセッサ44は、OSおよび各種のプログラムを実行する。また、プロセッサ44は実施形態に係る処理機能として、再生部44a、制御部44b、および変換部44cを備える。これらの機能ブロックは、記憶部43に記憶されたプログラム43aがRAM42にロードされ、当該プログラムの進行に伴ってプロセッサ44が計算処理を実行することで生成されるプロセスとして、理解され得る。つまりプログラム43aは、子局端末装置29を動作させるためのプログラムであって、コンピュータである子局端末装置29を、再生部44a、制御部44b、および変換部44cとして動作させる。
再生部44aは、地球局100から通信衛星400経由で受信した衛星フレームフォーマットの信号におけるビット列を解読し、既定位置における各ビットのオン/オフ状態からSNMPコマンドメッセージを再生する。再生処理に際してはRAM42の変換テーブル42aが参照される。
制御部44bは、この再生されたSNMPコマンドメッセージを、配下の制御対象に投入する。配下の制御対象とは、図6に示される、例えば、エンコーダ27、カメラ28、NW機器26、通信用モデム24、回線制御モデム25、合成分配器23、および、BUC21、LNC22等であり、SNMPにおけるエージェントとして位置づけられる実態である。このエージェントに対し、地球局100がマネージャとして位置づけられる。
変換部44cは、SNMPエージェントにSNMPコマンドメッセージを投入した結果に基づく応答メッセージを、制御回線における、予め定義された衛星フレームフォーマットの既定位置のビットに変換する。変換処理に際してはRAM42の変換テーブル42aが参照される。このビットを含む衛星フレームフォーマットの信号は、通信衛星400を経由して地球局100に送信される。
親局端末装置11の変換部34aおよび子局端末装置29の再生部44aは、地球局100から車両局200へと向かう方向の制御ルートにおける対応付け手段として機能する。また、子局端末装置29の変換部44cおよび親局端末装置11の再生部34bは、車両局200から地球局100へと向かう方向の制御ルートにおける対応付け手段として機能する。次に、上記構成における作用を説明する。
[作用]
図8は、実施形態における処理手順の一例を示すシーケンス図である。地球局100において、親局端末装置11の表示部110に、例えば図9に示されるようなGUIウインドウが表示されている。オペレータは、図9の[回線設定]にて接続先の車両局(車載1、車載2、…)を指定し、[回線接続]にて(接続)または(切断)を選択する。[映像受信局切替]では、制御回線(制御波)のオン/オフを、中央局(地球局100)、支局1(複数有れば番号で区別してもよい)ごとに選択できるようになっている。
このような画面を操舵して、オペレータは、指定した車両局200に映像送信を要求する(ステップS1)。この要求に基づいて、親局端末装置11は、宛先の車両局200の制御対象を操作するためのSNMP制御パケットを生成する(ステップS2)。ここでは図10に示されるようなメッセージ(set request)が生成されるとする。次に親局端末装置11は、このSNMP制御パケットを衛星フレームフォーマットに変換し、SNMP制御パケットの内容を衛星フレームフォーマットの各位置のビットのオン/オフに対応付ける(ステップS3)。
図10は、SNMP制御パケットと衛星フレームフォーマットとの対応の一例を示す図である。SNMPのパケット構造は、ヘッダ部およびペイロード部を含め、複雑な構造を有する。SNMPコマンドとして、例えば、宛先 192.168.24.225のOID 1.3.6.1.4.1.186.29.5.1.0 に対しValue 1を指示するための制御パケット長は、94バイト必要である。
実施形態では、この情報を、例えばb0~b7の1バイトの単位を4列([0],[1],[2],[3])に亘って配列したフレームフォーマットの既定位置におけるビット状態(0/1)に対応付ける。例えば通信用モデム13,24に対して図10の領域を割り当ててもよい。図10では、上記制御パケットの情報が、[3]列目のビット(b5)に対応付けられている。これにより94バイト分の情報を、1ビットにまで圧縮することができる。この対応付けは、変換テーブル32a、42aにおいてルール化されている。
図10においてはこのほかにも、TxF1,RxF2,modQPSK,TxON等の領域が定義され、子局端末装置29はこれらのビットの1(ON)、0(OFF)に対応付けて、SNMP制御パケットの内容に対応する情報を通信用モデム24に送信する。
図8に戻って説明を続ける。衛星フレームフォーマットの信号は、地球局100から衛星通信回線の制御回線で送信され(ステップS4)、宛先の車両局200で受信される(ステップS5)。
宛先の車両局200における子局端末装置29は、受信した衛星フレームフォーマットの各ビットの状態を解釈し、SNMP制御パケットを再生する(ステップS6)。再生されたメッセージは、(set request)コマンドとして制御対象(通信用モデム24、エンコーダ27等)に投入される(ステップS7)。
このコマンドを受けた通信用モデム24、エンコーダ27は、コマンドの内容に従ってそれぞれを制御設定し(ステップS8)、その結果を返すためのSNMPメッセージ(get response)を生成する(ステップS9)。この生成されたSNMPメッセージを含むSNMP制御パケットは、子局端末装置29において衛星フレームフォーマットに変換され(ステップS11)、車両局200から通信衛星400経由の制御回線で地球局100に送信される(ステップS12)。
制御回線の信号を受信した地球局100は、受信信号を親局端末装置11に渡す(ステップS13)。親局端末装置11は、取得した衛星フレームフォーマットからSNMP制御パケットを再生する(ステップS14)。これにより得られた(get response)メッセージは、表示部110のGUIに反映され(ステップS15)、これ以降、地球局100と車両局200との間での映像伝送が成立する。これにより、車両局200で撮影されたリアルタイム映像が、地球局100において視聴可能となる。
[効果]
以上説明したように実施形態では、地球局100と車両局200との間で、予め共通のルール化したSNMPパケットに対応するビット割り当てに応じて衛星フレームフォーマットを構築する。そして、エアー区間(通信衛星400を経由する区間)においては衛星フレームフォーマットによる通信を行い、地球局100および車両局200においては衛星フレームフォーマットからSNMPパケットを取り出すようにした。これにより、衛星通信回線の制御回線上では低ビットレートでの監視制御情報の送受信が可能になる。
既存の技術では、地球局100から車両局200へのSNMPによる監視制御に際して、SNMPパケットをそのまま送るようにしているので、制御回線の帯域が肥大し、その分、通信回線が圧迫されてしまっていた。
これに対し実施形態では、SNMPパケットで伝送されるメッセージの内容を衛星フレームフォーマットのビット列に対応付けることにより、内容を失うことなく情報量を格段に圧縮することができる。よって制御回線の占有帯域を削減でき、映像伝送のための通信回線で利用可能な周波数帯域を増やすことができる。これらのことから、実施形態によれば、制御回線を節約でき、これにより通信回線を最大限に確保できるようにした衛星通信システムおよび通信制御方法を提供することが可能になる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示するものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…デコーダ、11…親局端末装置、12…ネットワーク機器、13…通信用モデム、14…回線制御モデム、15…合成分配器、16…SSPA、17…LNB、18…アンテナ、20…衛星アンテナ、23…合成分配器、24…通信用モデム、25…回線制御モデム、26…NW機器、27…エンコーダ、28…カメラ、29…子局端末装置、31…ROM、32…RAM、32a…変換テーブル、33…記憶部、33a…プログラム、34…プロセッサ、34a…変換部、34b…再生部、34c…制御部、35…メディアドライブ、36…インタフェース部、41…ROM、42…RAM、42a…変換テーブル、43…記憶部、43a…プログラム、44…プロセッサ、44a…再生部、44b…制御部、44c…変換部、45…メディアドライブ、46…インタフェース部、48…表示部、100…地球局、110…表示部、200…車両局、300…移動体、400…通信衛星。

Claims (8)

  1. 親局端末装置と、人工衛星を経由する制御回線を用いて前記親局端末装置と通信する子局端末装置とを具備する衛星通信システムにおいて、
    前記親局端末装置と前記子局端末装置との間で用いられる制御用プロトコルで定義された制御パケットに含まれる情報を、前記制御回線のフレームフォーマットにおける既定位置のビットに対応付ける対応付け手段を具備する、衛星通信システム。
  2. 前記対応付け手段は、
    前記親局端末装置に設けられ、前記制御パケットに含まれるコマンドメッセージを前記既定位置のビットに変換する変換部と、
    前記子局端末装置に設けられ、前記既定位置のビットから前記コマンドメッセージを再生する再生部とを含み、
    前記子局端末装置は、前記再生されたコマンドメッセージを配下の制御対象に投入する制御部を備える、請求項1に記載の衛星通信システム。
  3. 前記対応付け手段は、
    前記子局端末装置に設けられ、前記制御パケットに含まれるコマンドメッセージを配下の制御対象に投入した結果に基づく応答メッセージを前記既定位置のビットに変換する変換部と、
    前記親局端末装置に設けられ、前記既定位置のビットから前記応答メッセージを再生する再生部とを含み、
    前記親局端末装置は、前記再生された応答メッセージに基づき前記制御対象を制御する制御部を備える、請求項1に記載の衛星通信システム。
  4. 前記制御用プロトコルは、SNMP(Simple Network Management Protocol)である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の衛星通信システム。
  5. 親局端末装置と、人工衛星を経由する制御回線を用いて前記親局端末装置と通信する子局端末装置とを具備する衛星通信システムに適用可能な通信制御方法であって、
    前記親局端末装置と前記子局端末装置との間で用いられる制御用プロトコルで定義された制御パケットに含まれる情報を、前記親局端末装置および前記子局端末装置が、前記制御回線のフレームフォーマットにおける既定位置のビットに対応付けて通信する、通信制御方法。
  6. 前記親局端末装置は、前記制御パケットに含まれるコマンドメッセージを前記既定位置のビットに変換し、
    前記子局端末装置は、前記既定位置のビットから前記コマンドメッセージを再生し、
    前記子局端末装置は、前記再生されたコマンドメッセージを配下の制御対象に投入する、請求項5に記載の通信制御方法。
  7. 前記子局端末装置は、前記制御パケットに含まれるコマンドメッセージを配下の制御対象に投入した結果に基づく応答メッセージを前記既定位置のビットに変換し、
    前記親局端末装置は、前記既定位置のビットから前記応答メッセージを再生し、
    前記親局端末装置は、前記再生された応答メッセージに基づき前記制御対象を制御する、請求項5に記載の通信制御方法。
  8. 前記制御用プロトコルは、SNMP(Simple Network Management Protocol)である、請求項5乃至7のいずれか1項に記載の通信制御方法。
JP2019057982A 2019-03-26 2019-03-26 衛星通信システムおよび通信制御方法 Active JP7134907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019057982A JP7134907B2 (ja) 2019-03-26 2019-03-26 衛星通信システムおよび通信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019057982A JP7134907B2 (ja) 2019-03-26 2019-03-26 衛星通信システムおよび通信制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020161927A JP2020161927A (ja) 2020-10-01
JP7134907B2 true JP7134907B2 (ja) 2022-09-12

Family

ID=72643693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019057982A Active JP7134907B2 (ja) 2019-03-26 2019-03-26 衛星通信システムおよび通信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7134907B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000267961A (ja) 1999-03-17 2000-09-29 Nec Corp Snmpエージェントとして動作するように実装する方法を共通化するシステム
CN1435960A (zh) 2002-01-31 2003-08-13 三菱电机株式会社 信息通知方法、移动通信系统、基站以及移动站
JP2004297822A (ja) 2002-01-31 2004-10-21 Mitsubishi Electric Corp 情報通知方法、移動通信システム、基地局および移動局
WO2016203553A1 (ja) 2015-06-16 2016-12-22 三菱電機株式会社 衛星通信装置、管理装置、監視システムおよび監視方法
JP2018152859A (ja) 2013-06-03 2018-09-27 住友電工システムソリューション株式会社 通信システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000267961A (ja) 1999-03-17 2000-09-29 Nec Corp Snmpエージェントとして動作するように実装する方法を共通化するシステム
CN1435960A (zh) 2002-01-31 2003-08-13 三菱电机株式会社 信息通知方法、移动通信系统、基站以及移动站
JP2004297822A (ja) 2002-01-31 2004-10-21 Mitsubishi Electric Corp 情報通知方法、移動通信システム、基地局および移動局
US20060114935A1 (en) 2002-01-31 2006-06-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Information transmission method, mobile communications system, base station and mobile station in which data size of identification data is reduced
JP2018152859A (ja) 2013-06-03 2018-09-27 住友電工システムソリューション株式会社 通信システム
WO2016203553A1 (ja) 2015-06-16 2016-12-22 三菱電機株式会社 衛星通信装置、管理装置、監視システムおよび監視方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020161927A (ja) 2020-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2007015552A1 (ja) 無線通信システム
AU2001241854A1 (en) High data rate satellite communications system and method
EP1281246A1 (en) High data rate satellite communications system and method
JPH08256097A (ja) 狭帯域/広帯域情報分配ネットワーク用アクセスディレクタインターフェース
JP2003078464A (ja) 周波数帯域の動的割り当てを行う方法及び装置
US10270522B2 (en) Systems and methods for increasing the transmission speed of a satellite VSAT
KR100958926B1 (ko) 무선 인터넷 접속 중계 장치 및 그 방법
EP1558036A2 (en) System and method for providing broadcast signals to an aircraft
US8774161B2 (en) Coordinated integration of secondary wireless communication terminals into a primary wireless communication network
JP7134907B2 (ja) 衛星通信システムおよび通信制御方法
KR20050066891A (ko) 양방향 위성 통신 시스템에서 적응형 전송 기법을 이용한순방향 강우감쇠 보상 장치 및 그 방법
JPH0983473A (ja) Tdma通信方法及びtdma受信装置
WO2016193142A1 (en) Satellite communication
JP4377240B2 (ja) 双方向通信装置
JP6970014B2 (ja) 無線通信装置とその運用切替方法
US20120263139A1 (en) Microwave access method and multi-service transport device
JP3053173B2 (ja) 移動体衛星通信方法およびシステム
US8027285B1 (en) Method to eliminate frequency offset introduced in a network
US8423863B2 (en) Terminal transmission apparatus for providing multimedia service via satellite communication link and method for providing multimedia service using the same
Duyck et al. Productized multicarrier predistortion total throughput gains around 20% over linearized channels in true customer use cases
KR100404914B1 (ko) 점대점 송수신 시스템 및 그 방법
KR100455879B1 (ko) 개인용 컴퓨터 기반의 위성통신 단말장치 및 그것을 이용한 위성통신 시스템
JP2008236185A (ja) 無線通信システムとその通信不能エリア対策方法
JP2009111834A (ja) 移動体通信システム、これに用いる回線管理局、移動体通信基地局及び移動局
JPH04142822A (ja) データ伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7134907

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150