JP7134630B2 - 脳神経機能異常検出剤 - Google Patents

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Description

本発明は、嗅覚神経のミトコンドリアコンプレックス-I(MC-I)の検出に基づく、脳神経機能異常検出剤に関する。
認知症を始めとした各種脳神経変性疾患の診断には、18F-フルオロデオキシグルコース([18F]FDG)をプローブとしたPET検査が用いられている。しかし、[18F]FDGは、疾患に関与する脳内部位のみならず、ミクログリア細胞が活性化されて炎症が惹起された障害部位に集積して取り込まれてしまうため、脳機能低下を実際よりも過小評価していることが示されている(非特許文献1~2)。一方、[18F]BCPP-EFをプローブとしたPET検査により、活性化ミクログリアの影響を受けることなく、脳機能低下を検出できたことが示されている(非特許文献3~6)。
近年、アルツハイマー病(AD)の診断にはアミロイドβ(Aβ)タンパク質集積を特異的に検出できるPETプローブ、パーキンソン病(PD)の診断にはドパミン神経機能異常を特異的に検出できるPETプローブが提案されている。しかし、いずれも疾患発症後の確定診断が目的であり、早期診断には適用されていない(非特許文献7~8)。
また、近年、中枢性嗅覚障害とAD及びPD等の脳神経変性疾患との関連が報告されている。例えば、ADでは嗅覚障害が、主症状発現以前又は早期に現れることが報告されており、PDにおいては、嗅覚障害を伴う症例は、将来認知障害が発症する可能性が高いことが報告されている(非特許文献9~11)。そこで、嗅覚障害の検出が、脳神経変性疾患の鑑別診断、発症前診断、早期診断及び予後診断に寄与することが期待されているが、脳神経変性疾患の診断における嗅覚障害の位置付けはまだ充分に確立されていない。例えば、これらの報告に基づいて、嗅覚神経におけるAβタンパク質集積をPET計測した結果が報告されているが、結果は必ずしも一致していない(非特許文献12)。
Schroeter M,et.al.,J. Cereb Blood Flow Metab.,2009年,29巻,pp.1216-1225 Brendel M,et.al.,J. Nucl. Med.,2016年,57巻,pp.954-960 Tsukada H,et.al.,J. Cereb Blood Flow Metab.,2014年,34巻,pp.708-714 Tsukada H,et.al.,Eur. J. Nucl. Med. Mol. Imaging.,2014年,41巻,pp.2127-2136 Tsukada H,et.al.,J. Nucl. Med.,2016年,57巻,pp.950-953 Kanazawa M,et.al.,J. Nucl. Med.,2017年,58巻,pp.1111-1116 Kadir A,et.al.,J. Nucl. Med.,2010年,51巻,pp.1418-1430 Brooke DJ.,J. Nucl. Med.,2010年,51巻,pp.596-609 Doty RL,et.al.,Physiol. Behav.,1984年,32:489-502 Velayudhan L.,Curr. Opin. Psychiatry.,2015年,28巻,pp.173-179 Doty RL.,Nat. Rev. Neurol.,2012年,8巻,pp.329-339 Risacher SL,et.al.,DADM.,2017年,9巻,pp.263:57-66
本発明者らは、今般、[18F]BCPP-EFをプローブとしたPET計測により、嗅覚神経のMC-I活性を特異的に計測可能であること、並びに嗅覚神経のMC-I活性と尾状核、被殻及び黒質のドパミン再吸収部位の活性とが正の相関を示すこと、嗅覚神経のMC-I活性と海馬、扁桃体、視床下部及び視床におけるAβタンパク質集積及び炎症とが負の相関を示すことを見出した。
本発明は、この新規な知見に基づくものであり、アルツハイマー病(AD)及びパーキンソン病(PD)等の原因となる脳神経機能異常を早期に検出することができる脳神経機能異常検出剤を提供することを目的とするものである。
本発明は、一般式(1)で表される化合物(以下、「化合物(1)」ともいう。)を有効成分として含有し、嗅覚神経のミトコンドリアコンプレックス-I(MC-I)の検出に基づく、脳神経機能異常検出剤を提供する。
Figure 0007134630000001

一般式(1)中、Rは、-O(CH-、-O(CHOC-、-CHO(CH-又は-CHO(CHOC-を示し、nは1~5の整数を示し、Qは、標識基を示す。
本発明の脳神経機能異常検出剤は、化合物(1)を有効成分として含むため、嗅覚神経のMC-Iを特異的に検出することができる。また、嗅覚神経のMC-I活性と脳神経機能異常との間には相関性があることから、本発明の脳神経機能異常検出剤によれば、嗅覚神経のMC-Iの検出に基づき、脳神経機能異常を早期に検出することができる。
有効成分である一般式(1)で表される化合物は、一般式(2)で表される化合物(以下、「化合物(2)」ともいう。)であってもよく、一般式(3)で表される化合物(以下、「化合物(3)」ともいう。)であってもよい。
Figure 0007134630000002

一般式(2)中、Rは、-O(CH-、-O(CHOC-、-CHO(CH-又は-CHO(CHOC-を示し、nは1~5の整数を示し、Qは、標識基を示す。
Figure 0007134630000003

一般式(3)中、Qは標識基を示す。
化合物(1)、化合物(2)又は化合物(3)において、Qで示される標識基は、18F又は-O11CHであってもよい。これにより、化合物(1)、化合物(2)又は化合物(3)は、ポジトロンを放出することが可能になる。放出されたポジトロンは、すぐに電子と結合してγ線(消滅放射線)を放出する。このγ線をPET計測に用いられる装置で測定することにより、嗅覚神経のMC-Iに集積する化合物(1)、化合物(2)又は化合物(3)を定量的かつ経時的に画像化することができる。すなわち、Qで示される標識基が18F又は-O11CHである脳神経機能異常検出剤は、PETプローブとして利用することができる。
本発明の脳神経機能異常検出剤は、脳におけるアミロイドβ(Aβ)タンパク質の集積、及び/又はドパミン神経機能の低下を検出するものであってもよい。
本発明はまた、本発明の脳神経機能異常検出剤をそれを必要とする対象に投与する工程と、嗅覚神経のMC-Iに集積した化合物(1)を検出する工程と、嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量を定量解析する工程と、嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量に基づき、脳神経機能異常の有無を判定する工程と、を含む、脳神経機能異常を検出する方法と捉えることもできる。
本発明はさらに、嗅覚神経のMC-Iの検出に基づく脳神経機能異常の検出に使用するための一般式(1)で表される化合物と捉えることもできる。本発明はさらにまた、嗅覚神経のMC-Iの検出に基づく脳神経機能異常検出剤の製造における一般式(1)で表される化合物の使用と捉えることもできる。
本発明によれば、アルツハイマー病(AD)及びパーキンソン病(PD)等の原因となる脳神経機能異常を早期に検出することができる脳神経機能異常検出剤の提供が可能となる。本発明による脳神経機能異常の検出は、嗅覚神経のMC-Iの検出に基づくものであるため、脳神経変性疾患の鑑別診断、発症前診断、早期診断及び予後診断にも応用することができる。
嗅覚神経、海馬、尾状核、被殻、頭頂葉、側頭葉、後頭葉及び前頭葉における[18F]BCPP-EFの分布容積(Vt:単位mL/cm)に対するMC-Iの特異的阻害薬であるロテノンの前投与の影響を示すグラフである。 嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)に対して、尾状核、被殻及び黒質における[11C]PE2Iの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)をプロットしたグラフである。 嗅覚神経、海馬、尾状核、被殻、頭頂葉、側頭葉、後頭葉及び前頭葉における[18F]BCPP-EFの分布容積(Vt:単位mL/cm)に対する老化の影響を示すグラフである。 嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)に対して、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における[11C]PiBの取り込み(小脳比SUVR)をプロットしたグラフである。 嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)に対して、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における[11C]DPA-713の取り込み(小脳比SUVR)をプロットしたグラフである。 嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)に対して、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における[18F]FDGの取り込み(小脳比SUVR)をプロットしたグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態の脳神経機能異常検出剤は、一般式(1)で表される化合物を有効成分として含有する。
Figure 0007134630000004
化合物(1)中、Rは、-O(CH-、-O(CHOC-、-CHO(CH-又は-CHO(CHOC-である。Rは、-O(CH-又は-O(CHOC-であることが好ましく、-O(CHOC-であることがより好ましい。
化合物(1)中、nは1~5の整数であり、2~4の整数であることが好ましく、2~3の整数であることがより好ましく、2であることが更に好ましい。
化合物(1)中、Qは、標識基である。標識基は、化合物(1)を検出するために用いることのできるシグナルを発し得る官能基である。標識基としては、例えば、蛍光性官能基、放射性核種を含む官能基を挙げることができる。
蛍光性官能基は、蛍光を発し得る官能基であればよく、例えば、クマリン、ローダミン、フルオレセイン及びBODIPY等の蛍光性化合物、当該蛍光性化合物にリンカーが結合した化合物、並びにこれらの誘導体から水素原子1個を除いた1価の官能基が挙げられる。リンカーの構造としては、例えば、1,2,3-トリアゾール等が挙げられる。
標識基として蛍光性官能基を用いた場合、例えば、蛍光検出装置(例えば、二光子レーザー走査型顕微鏡、選択的平面照明顕微鏡等)を使用して、化合物(1)を検出することができる。
放射性核種を含む官能基は、放射性核種のみからなる官能基であってもよく、放射性核種と非放射性核種からなる官能基であってもよい。放射性核種としては、例えば、ポジトロン核種(例えば、18F、11C、15O、13N)、シングルフォトン核種(例えば、99mTc、123I、111In)を挙げることができる。
標識基としてポジトロン核種を含む官能基を用いた場合、例えば、陽電子放出型断層撮影(PET)装置を使用して、化合物(1)を検出することができる。標識基としてシングルフォトン核種を含む官能基を用いた場合、例えば、単一光子放射断層撮影(SPECT)装置を使用して、化合物(1)を検出することができる。
標識基としては、PET計測による検出が可能であることから、ポジトロン核種を含む官能基であることが好ましく、18F及び-O11CHであることがより好ましい。また、標識基が-O11CHである場合、半減期が20分と短いため、同一被験者に対して1日に複数回の計測を行うことも可能になる。標識基が18Fである場合、半減期が110分と-O11CHよりも長いため、1回の計測時間を長くすることが可能になる。
ピリジン環における、ピリダジン環と結合している-OCH-の結合位置及びRの結合位置は特に制限されないが、ピリダジン環と結合している-OCH-の結合位置がピリジン環の5位であり、Rの結合位置がピリジン環の2位であることが好ましい。以下に示す一般式(2)で表される化合物は、ピリダジン環と結合している-OCH-の結合位置がピリジン環の5位であり、Rの結合位置がピリジン環の2位であるときの構造式である。
Figure 0007134630000005

一般式(2)中、R、n及びQは、一般式(1)中のR、n及びQと同義である。
脳神経機能異常検出用途により適したものになることから、化合物(1)は、一般式(3)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 0007134630000006

一般式(3)中、Qは、一般式(1)中のQと同義である。
化合物(1)は、例えば、対応する前駆体から合成することができる。化合物(2)及び化合物(3)についても同様である。
化合物(1)の対応する前駆体としては、例えば、下記一般式(1-2)で表される化合物(以下、「化合物(1-2)」ともいう。)が挙げられる。化合物(2)及び化合物(3)の対応する前駆体としては、例えば、化合物(1-2)において、R並びにピリジン環におけるピリダジン環と結合している-OCH-の結合位置及びRの結合位置が、化合物(2)及び化合物(3)と同じになる化合物が挙げられる。
Figure 0007134630000007

一般式(1-2)中、Rは一般式(1)中のRと同義である。Qは、脱離可能な置換基(置換スルホニルオキシ基、ハロゲン原子又は水酸基等)を示す。
置換スルホニルオキシ基としては、例えば、トシルオキシ基(-OTs)、メタンスルホニルオキシ基(-OMs)、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基(-OTf)、ニトロベンゼンスルホニルオキシ基(-ONs)が挙げられるが、-OTsが好ましく用いられる。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
前駆体は、例えば、国際公開第2014/30709号に記載された方法により合成することができる。
化合物(1)は、嗅覚神経のMC-Iに特異的に集積する。また、嗅覚神経のMC-I活性(化合物(1)のMC-Iへの集積量に相関する。)と、尾状核、被殻及び黒質のドパミン再吸収部位の活性とは正の相関を示す。さらに、嗅覚神経のMC-I活性と、海馬、扁桃体、視床下部及び視床におけるAβタンパク質集積及び炎症とは負の相関を示す。したがって、本実施形態の脳神経機能異常検出剤は、嗅覚神経においてMC-I特異的に集積した化合物(1)を検出(例えば、集積量の測定)することにより、当該検出の結果に基づいて、脳神経機能の異常を検出することができる。また、本実施形態の脳神経機能異常検出剤は、嗅覚神経のMC-Iを検出することに基づいているため、脳神経機能の異常を早期に検出することが可能となる。
化合物(1)の集積量の測定は、化合物(1)の標識基(Q)の種類に応じた測定装置及び測定方法により、標識基が発するシグナルを検出することにより実施することができる。
本実施形態の脳神経機能異常検出剤は、例えば、化合物(1)を任意の緩衝液に溶解することによって製造することができる。この場合、本実施形態の脳神経機能異常検出剤は、溶液として提供され、緩衝成分の他、界面活性剤、防腐剤、安定化剤等のその他の成分を含有してもよい。
脳神経機能異常としては、例えば、脳におけるアミロイドβ(Aβ)タンパク質の集積、タウタンパク質の集積、脳循環代謝の低下、ドパミン神経機能の低下、セロトニン神経機能の低下、ノルアドレナリン神経機能の低下、アセチルコリン神経機能の低下、グルタミン神経機能の低下、γ-アミノ酪酸神経機能の低下を挙げることができる。本実施形態の脳神経機能異常検出剤によれば、嗅覚神経のMC-Iの検出に基づき、これらの脳神経機能異常を検出することができる。
本実施形態の脳神経機能異常を検出する方法は、本発明の脳神経機能異常検出剤をそれを必要とする対象に投与する工程と、嗅覚神経のMC-Iに集積した化合物(1)を検出する工程と、嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量を定量解析する工程と、嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量に基づき、脳神経機能異常の有無を判定する工程と、を含む。
対象としては、例えば、ヒト、サル、マウス及びラットが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
脳神経機能異常検出剤を対象に投与する方法は、化合物(1)が嗅覚神経に到達する限りにおいて特に制限されないが、通常、静脈内投与である。
脳神経機能異常検出剤の投与量としては、化合物(1)を嗅覚神経で検出するのに充分な投与量であれば特に制限されず、投与する対象及び化合物(1)を検出する方法に応じて適宜設定すればよい。例えば、Q18F又は-O11CHである化合物(1)を含む脳神経機能異常検出剤を用いて、PET法に用いられる装置で化合物(1)を検出する場合、脳神経機能異常検出剤の投与量(以下、「投与放射能量」ともいう。)は、1MBq/kg体重~1000MBq/kg体重であってもよい。化合物(1)の比放射能は、10~10,000GBq/μmolであってもよい。また、脳神経機能異常検出剤の投与放射能量は、使用するPETカメラの感度と対象個体の体積に依存するが、げっ歯類(マウス、ラット)ではおおよそ200~500MBq/kg体重を0.1~0.5mLの生理食塩水溶液として投与する。ヒト以外の霊長類(サル類)の場合、40~200MBq/kg体重を0.5~2mLの生理食塩水で投与し、ヒトの場合、2~10MBq/kg体重を1~5mLの生理食塩水溶液として投与する。
嗅覚神経のMC-Iに集積した化合物(1)を検出する方法としては、特に制限されず、化合物(1)の標識基(Q)の種類に応じて、公知の方法に準じて実施することができる。例えば、Q18F又は-O11CHである化合物(1)を含む脳神経機能異常検出剤を用いる場合、PET法によって、化合物(1)を検出することが可能である。PET法における測定方法は特に制限されず、公知の方法に準じて実施することができる。また例えば、PET法で計測する方法としては、脳神経機能異常検出剤の投与直後から60分間のダイナミック計測をしてもよいし、エミッション計測をしてもよいし、脳神経機能異常検出剤を投与して30~40分間待って嗅覚神経に化合物(1)を充分集積させてから、10~20分間のPET計測をしてもよい。
嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量を定量解析する方法としては、特に制限されず、公知の方法に準じて実施することができる。例えば、以下の方法が挙げられる。まず、PET法によって得られた化合物(1)の集積画像と、CT計測等によって得られた嗅覚神経の形態画像を重ねあわせ、嗅覚神経のPET画像を同定する。次に嗅覚神経のPET画像上に関心領域を設定して、対象となる個体の体重と投与放射能量とで正規化した値を、嗅覚神経のMC-Iへの化合物(1)の集積量とする。
嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量に基づき、脳神経機能異常の有無を判定する方法としては、例えば、定量解析した化合物(1)の集積量を基準値と比較する方法が挙げられる。基準値は、方法を実施する目的等に応じて適宜設定してよい。例えば、脳神経変性疾患の鑑別診断、発症前診断、早期診断及び予後診断を目的とする場合、対象個体に対して定期的に嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量を測定しておき、所定期間(例えば、判定時から1か月~1年前)の平均値を基準値として設定してもよい。また、例えば、定期健康診断等において不特定多数の被験者から得た嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量データに基づき、年齢等でグループ化した被験者の平均値を基準値とすることもできる。さらに、例えば、健常者及び脳神経変性疾患の患者から得た嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量データから、両者を識別可能な集積量を基準値としてもよい。
例えば、上述した基準値と比べて、嗅覚神経のMC-Iにおける化合物(1)の集積量の値が小さい場合、対象が脳神経機能異常を有すると判定することができる。
以上の説明から明らかなとおり、本発明は、嗅覚神経のMC-Iの検出に基づく脳神経機能異常の検出に使用するための一般式(1)で表される化合物と捉えることもできる。本発明はさらにまた、嗅覚神経のMC-Iの検出に基づく脳神経機能異常検出剤の製造における一般式(1)で表される化合物の使用と捉えることもできる。
以下、本発明を実施例に基づいてより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔(1)PETプローブの合成〕
国際公開第2014/030709号の実施例に記載された方法に従い、PET計測に充分な比放射能と放射化学的純度を有する[18F]BCPP-EF(式(4))(比放射能46.4±11.4GBq/μmolと放射化学的純度99.8±0.1%)を得た。
Figure 0007134630000008
〔(2)ロテノンの前投与による結合特異性の評価〕
ロテノンの投与が、嗅覚神経を含む脳領域への[18F]BCPP-EFの集積に与える影響を評価した。ロテノンは、MC-Iの阻害薬である。
10mLの溶媒(N,N-ジメチルホルムアミド/ポリエチレングリコール400/生理食塩水=1/1/2)にロテノンを溶解し、10μg/kg又は50μg/kgのロテノン溶液を調製した。覚醒アカゲザルに溶媒のみ、又はロテノン溶液(投与量:0.1mg/kg体重)を静脈(橈側皮静脈脈又は伏在静脈)から1時間かけて投与した。
その後、アカゲザルを無麻酔下でPET装置(浜松ホトニクス社製、商品名、SHR7700)に固定し、吸収補正のためのトランスミッション計測後、[18F]BCPP-EFを静脈(橈側皮静脈脈又は伏在静脈)から投与した。投与開始と同時にエミッション計測(10秒6フレーム、30秒6フレーム、1分12フレーム、3分25フレーム、計91分間、49フレーム)を開始してモニターした。実際に投与した[18F]BCPP-EFの放射能量は、投与前の放射能と投与後に注射器に残った放射能とを計測することによって算出した。この際、投与した時刻に基づいて、放射能量の半減期補正を行った。
なお、各測定は、それぞれ同一の被検体についてあらかじめ核磁気共鳴断層画像装置(MRI)による測定を行い、得られた断層画像に基づいて、嗅覚神経、海馬、尾状核、被殻、頭頂葉、側頭葉、後頭葉及び前頭葉の位置を決定し、各領域における放射能を経時的に測定した。
図1は、嗅覚神経、海馬、尾状核、被殻、頭頂葉、側頭葉、後頭葉及び前頭葉における[18F]BCPP-EFの分布容積(Vt:単位mL/cm)を示すグラフである。図1に示すとおり、溶媒のみ投与した群(図1中、「コントロール」)に比較して、ロテノンを投与した群(図1中、「ロテノン」)で、嗅覚神経を含めた脳領域で[18F]BCPP-EFの集積は有意に低下しており、嗅覚神経への結合もMC-Iへの特異的な結合であることを確認した。
〔(3)[18F]BCPP-EFの嗅覚神経への取り込みとドパミン再吸収部位の活性との関係〕
ドパミン神経を特異的に障害する1-メチル-4-フェニル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン(MPTP)をアカゲザルに慢性投与して、パーキンソン病(PD)モデル動物を作製した。
PDモデル動物を無麻酔下でPET装置(浜松ホトニクス社製、商品名、SHR7700)に固定し、吸収補正のためのトランスミッション計測後、[18F]BCPP-EFを静脈(橈側皮静脈脈又は伏在静脈)から投与した。投与開始と同時にエミッション計測(10秒6フレーム、30秒6フレーム、1分12フレーム、3分25フレーム、計91分間、49フレーム)を開始してモニターした。実際に投与した[18F]BCPP-EFの放射能量は、投与前の放射能と投与後に注射器に残った放射能とを計測することによって算出した。この際、投与した時刻に基づいて、放射能量の半減期補正を行った。
同一のPDモデル動物に対して、[18F]BCPP-EFに代えて、Dolleらの方法(J.Labelled Cpd.Radiopharm.,2000年,43巻,pp.997-1004)により調製した[11C]PE2Iを投与し、上記と同様にして測定を行った。[11C]PE2Iは、ドパミントランスポーター(DAT)に対する選択性の高いPETプローブとして用いられているものである。
なお、各測定は、それぞれ同一の被検体についてあらかじめ核磁気共鳴断層画像装置(MRI)による測定を行い、得られた断層画像に基づいて、嗅覚神経、尾状核、被殻及び黒質の位置を決定し、各領域における放射能を経時的に測定した。
図2は、嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)に対して、尾状核、被殻及び黒質における[11C]PE2Iの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)をプロットしたグラフである。嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込みは、嗅覚神経におけるMC-I活性を反映しており、尾状核、被殻及び黒質における[11C]PE2Iの取り込みは、これら運動機能に関係している脳領域におけるドパミン再吸収部位の活性を反映している。図2に示すとおり、嗅覚神経のMC-I活性と、尾状核、被殻及び黒質のドパミン再吸収部位の活性は、正の相関を示した。したがって、嗅覚神経のMC-I活性を計測することで、PDの主症状である運動機能障害の原因となるドパミン神経系活性の低下を予測可能である。
〔(4)[18F]BCPP-EFの脳領域への取り込みに及ぼす老化の影響〕
若齢アカゲザル(平均年齢7.36±1.50歳)及び老齢アカゲザル(平均年齢21.06±1.75歳)を無麻酔下でPET装置(浜松ホトニクス社製、商品名、SHR7700)に固定し、吸収補正のためのトランスミッション計測後、[18F]BCPP-EFを静脈(橈側皮静脈脈又は伏在静脈)から投与した。投与開始と同時にエミッション計測(10秒6フレーム、30秒6フレーム、1分12フレーム、3分25フレーム、計91分間、49フレーム)を開始してモニターした。実際に投与した[18F]BCPP-EFの放射能量は、投与前の放射能と投与後に注射器に残った放射能とを計測することによって算出した。この際、投与した時刻に基づいて、放射能量の半減期補正を行った。
なお、各測定は、それぞれ同一の被検体についてあらかじめ核磁気共鳴断層画像装置(MRI)による測定を行い、得られた断層画像に基づいて、嗅覚神経、海馬、尾状核、被殻、頭頂葉、側頭葉、後頭葉及び前頭葉の位置を決定し、各領域における放射能を経時的に測定した。
図3は、嗅覚神経、海馬、尾状核、被殻、頭頂葉、側頭葉、後頭葉及び前頭葉における[18F]BCPP-EFの分布容積(Vt:単位mL/cm)を示すグラフである。図3に示すとおり、老齢群は、若齢群と比較して嗅覚神経を含めた脳領域で[18F]BCPP-EFの集積は有意に低下しており、嗅覚神経において老化によるMC-I活性の低下が起こることを確認した。
〔(4)[18F]BCPP-EFの嗅覚神経への取り込みと、Aβタンパク質集積との関係〕
アカゲザルを無麻酔下でPET装置(浜松ホトニクス社製、商品名、SHR7700)に固定し、吸収補正のためのトランスミッション計測後、[18F]BCPP-EFを静脈(橈側皮静脈脈又は伏在静脈)から投与した。投与開始と同時にエミッション計測(10秒6フレーム、30秒6フレーム、1分12フレーム、3分25フレーム、計91分間、49フレーム)を開始してモニターした。実際に投与した[18F]BCPP-EFの放射能量は、投与前の放射能と投与後に注射器に残った放射能とを計測することによって算出した。この際、投与した時刻に基づいて、放射能量の半減期補正を行った。
同一の被検体に対して、[18F]BCPP-EFに代えて、Klunkらの方法(Ann Neurol.,2004年,55巻,pp.306-319)により調製した[11C]PiBを投与し、上記と同様にして測定を行った。[11C]PiBは、アミロイドイメージング用PETプローブとして用いられているものである。
なお、各測定は、それぞれ同一の被検体についてあらかじめ核磁気共鳴断層画像装置(MRI)による測定を行い、得られた断層画像に基づいて、嗅覚神経、並びに認知機能に関係している海馬、扁桃体、視床下部及び視床の位置を決定し、各領域における放射能を経時的に測定した。
図4は、嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)に対して、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における[11C]PiBの取り込み(小脳比SUVR)をプロットしたグラフである。嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込みは、嗅覚神経におけるMC-I活性を反映しており、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における[11C]PiBの取り込みは、これら認知機能に関係している脳領域におけるAβタンパク質の集積量を反映している。図4に示すとおり、嗅覚神経のMC-I活性と、海馬、扁桃体、視床下部及び視床におけるAβタンパク質の集積量は、負の相関を示した。したがって、嗅覚神経のMC-I活性を計測することで、ADの主症状である認知機能低下の原因となる辺縁系におけるAβタンパク質集積を予測可能である。
〔(5)[18F]BCPP-EFの嗅覚神経への取り込みと、炎症との関係〕
アカゲザルを無麻酔下でPET装置(浜松ホトニクス社製、商品名、SHR7700)に固定し、吸収補正のためのトランスミッション計測後、[18F]BCPP-EFを静脈(橈側皮静脈脈又は伏在静脈)から投与した。投与開始と同時にエミッション計測(10秒6フレーム、30秒6フレーム、1分12フレーム、3分25フレーム、計91分間、49フレーム)を開始してモニターした。実際に投与した[18F]BCPP-EFの放射能量は、投与前の放射能と投与後に注射器に残った放射能とを計測することによって算出した。この際、投与した時刻に基づいて、放射能量の半減期補正を行った。
同一の被検体に対して、[18F]BCPP-EFに代えて、Boutinらの方法(J.Nucl.Med.,2007年,48巻,pp.573-581)により調製した[11C]DPA-713を投与し、上記と同様にして測定を行った。[11C]DPA-713は、ミクログリア活性測定用PETプローブとして用いられているものである。
なお、各測定は、それぞれ同一の被検体についてあらかじめ核磁気共鳴断層画像装置(MRI)による測定を行い、得られた断層画像に基づいて、嗅覚神経、並びに認知機能に関係している海馬、扁桃体、視床下部及び視床の位置を決定し、各領域における放射能を経時的に測定した。
図5は、嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)に対して、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における[11C]DPA-713の取り込み(小脳比SUVR)をプロットしたグラフである。嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込みは、嗅覚神経におけるMC-I活性を反映しており、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における[11C]DPA-713の取り込みは、これら認知機能に関係している脳領域における炎症の度合いを反映している。図5に示すとおり、嗅覚神経のMC-I活性と、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における炎症の度合いは、負の相関を示した。したがって、嗅覚神経のMC-I活性を計測することで、ADの主症状である認知機能低下の原因となる辺縁系における炎症を予測可能である。
〔(6)[18F]BCPP-EFの嗅覚神経への取り込みと、グルコース代謝との関係〕
アカゲザルを無麻酔下でPET装置(浜松ホトニクス社製、商品名、SHR7700)に固定し、吸収補正のためのトランスミッション計測後、[18F]BCPP-EFを静脈(橈側皮静脈脈又は伏在静脈)から投与した。投与開始と同時にエミッション計測(10秒6フレーム、30秒6フレーム、1分12フレーム、3分25フレーム、計91分間、49フレーム)を開始してモニターした。実際に投与した[18F]BCPP-EFの放射能量は、投与前の放射能と投与後に注射器に残った放射能とを計測することによって算出した。この際、投与した時刻に基づいて、放射能量の半減期補正を行った。
同一の被検体に対して、[18F]BCPP-EFに代えて、Oberdorferらの方法(Int.J.Rad.Appl.Instrum[A].,1986年,37巻,pp.695-701)により調製した[18F]FDGを投与し、上記と同様にして測定を行った。
なお、各測定は、それぞれ同一の被検体についてあらかじめ核磁気共鳴断層画像装置(MRI)による測定を行い、得られた断層画像に基づいて、嗅覚神経、並びに認知機能に関係している海馬、扁桃体、視床下部及び視床の位置を決定し、各領域における放射能を経時的に測定した。
図6は、嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込み(分布容積Vt:単位mL/cm)に対して、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における[18F]FDGの取り込み(小脳比SUVR)をプロットしたグラフである。嗅覚神経における[18F]BCPP-EFの取り込みは、嗅覚神経におけるMC-I活性を反映しており、海馬、扁桃体、視床下部及び視床における[18F]FDGの取り込みは、これら認知機能に関係している脳領域におけるグルコース代謝の度合いを反映している。図6に示すとおり、嗅覚神経のMC-I活性と、海馬、扁桃体、視床下部及び視床におけるグルコース代謝の度合いとの間に関連性は見いだせなかった。

Claims (5)

  1. 一般式(1)で表される化合物を有効成分として含有し、
    嗅覚神経のミトコンドリアコンプレックス-I(MC-I)の検出に基づく、脳神経機能異常検出剤。
    Figure 0007134630000009

    [一般式(1)中、Rは、-O(CH-、-O(CHOC-、-CHO(CH-又は-CHO(CHOC-を示し、nは1~5の整数を示し、Qは、標識基を示す。]
  2. 前記一般式(1)で表される化合物が、一般式(2)で表される化合物である、請求項1に記載の脳神経機能異常検出剤。
    Figure 0007134630000010

    [一般式(2)中、Rは、-O(CH-、-O(CHOC-、-CHO(CH-又は-CHO(CHOC-を示し、nは1~5の整数を示し、Qは、標識基を示す。]
  3. 前記一般式(1)で表される化合物が、一般式(3)で表される化合物である、請求項1に記載の脳神経機能異常検出剤。
    Figure 0007134630000011

    [一般式(3)中、Qは標識基を示す。]
  4. が、18F又は-O11CHである、請求項1~3のいずれか一項に記載の脳神経機能異常検出剤。
  5. 脳神経機能異常が、脳におけるアミロイドβ(Aβ)タンパク質の集積、及び/又はドパミン神経機能の低下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の脳神経機能異常検出剤。
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