JP7132761B2 - 動作素片作成装置、動作素片作成方法、及び動作素片作成プログラム - Google Patents
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Description
<構成>
図1に示すように、本発明に係る動作素片作成装置100は、受付部110と、記憶部120と、制御部130と、出力部140とを備える。動作素片作成装置100は、ユーザからの入力に従って、多関節ロボット1の動作を規定する動作プログラムを作成するための装置である。動作素片作成装置100において、ユーザは、所定の打点に対して、進入し、溶接を行って、退避するという一連の行動を示した動作素片(以下、スニペットと呼称する)を用いて動作プログラムを作成することができる。言い換えれば、動作素片は、所定の一連の処理を規定する部分プログラムであるとも言える。動作素片作成装置100は、当該所定の打点に対する一連の処理を示すスニペットを作成する装置である。ここで動作プログラムは、多関節ロボット1の動作を規定するものであって、その動作手順を規定するものである。当該動作手順には、例えば、多関節ロボットの各関節の回転や実質的処理(例えば、溶接、物体の把持、何らかの施工など)などが含まれる。
図3は、スニペットの一例を示す図であり、そのデータ概念図である。
図4は、動作素片作成装置100による動作素片の作成処理を示すフローチャートである。以下、図4を用いて、動作素片作成装置100の動作素片を作成する処理を説明する。
ステップS401において、動作素片作成装置100の制御部130(作成部131)は、複数の互いに異なる種類の車両の共通する溶接打点を有する既存スニペットを特定する。そして、作成部131は、特定した既存スニペットを記憶部120から読み出す。その後に、動作素片作成装置100は、ステップS402の処理に移行する。
ステップS402において、作成部131は、読み出した既存スニペットについて、溶接を行っている溶接打点の位置合わせを行う。そして、位置合わせ後に、作成部131は、溶接処理を行うまでのステップを、溶接打点への多関節ロボット1の進入処理であるとして、当該進入処理を構成する軸値を各既存スニペットから抽出する。そして、作成部131は、抽出した軸値を平均化する。これにより複数の既存スニペットの進入処理を平均化する。また、作成部131は、溶接処理を行った後のステップを、溶接打点からの多関節ロボット1の退避処理であるとして、当該退避処理を構成する軸値を各既存スニペットから抽出する。そして、作成部131は、抽出した軸値を平均化する。これにより複数の既存スニペットの退避処理を平均化する。その後に、動作素片作成装置100は、ステップS403の処理に移行する。
ステップS403において、作成部131は、平均化した進入処理と、溶接処理と、平均化した退避処理とを併せた平均化スニペットとして記憶部120に記憶させる。このとき、作成部131は、この平均化スニペットに対して、作業対象における打点位置の情報と、平均化した進入処理から算出される打点位置への進入角度と、平均化した退避処理から算出される打点位置からの退避角度とを、対応付けて記憶部120に記憶させて、処理を終了する。
ステップS501において、動作素片作成装置100の受付部110は、利用する平均化スニペットを特定するための、打点位置、打点位置に対して多関節ロボット1が進入する進入角度、打点位置から退避する退避角度、板組情報のうち、少なくともいずれか一つの入力を受け付ける。ここで、受け付ける情報が多いほど、制御部130は、ユーザが所望する平均化スニペットの絞り込みを行うことができる。受付部110は、受け付けた情報を、制御部130に伝達する。その後に、動作素片作成装置100は、ステップS502の処理に移行する。
ステップS502において、制御部130は、条件に合致する平均化スニペットがあるか否か検索する。例えば、受付部110が打点位置についての情報を受け付けている場合には、制御部130は、受け付けた打点位置から所定距離内に存在する打点位置が対応付けられている平均化スニペットがあるか否かに基づいて、検索する。また、例えば、受付部110が進入角度についての情報を受け付けている場合には、制御部130は、受け付けた進入角度から、所定の範囲内の角度を示す進入角度が対応付けられている平均化スニペットがあるか否かに基づいて、検索する。また、例えば、受付部110が退避角度についての情報を受け付けている場合には、制御部130は、受け付けた退避角度から、所定の範囲内の角度を示す退避角度が対応付けられている平均化スニペットがあるか否かに基づいて、検索する。また、例えば、受付部110が板組情報を受け付けている場合には、制御部130は、受け付けた板組情報から、同種の組み合わせを示す板組情報が対応付けられている平均化スニペットがあるか否かに基づいて、検索する。受付部110が受け付けた条件に合致するスニペットを検索できた場合に(YES)、動作素片作成装置100は、ステップS503の処理に移行し、検索できなかった場合に(NO)、動作素片作成装置100は、ステップS504の処理に移行する。
ステップS503において、提示部132は、検索結果の平均化スニペットを出力部140に出力するように指示して、処理を終了する。これにより、ユーザは、平均化スニペットを用いて、動作プログラムの作成を、自身で各ステップを定義する場合よりも容易に行うことができる。
ステップS504において、提示部132は、検索の条件に合致する平均化スニペットがなかったことを示す情報を出力部140に出力するように指示して、処理を終了する。
スニペットの作成の一具体例を、図6を用いて説明する。図6においては、スニペットについて、進入開始位置、進入経路、溶接打点位置、退避経路、退避完了位置を模式的に2次元で示している。
上記実施の形態に係る動作素片作成装置100によれば、形状が類似する処理対象の同様の処理箇所に対して、実行された複数の処理それぞれを示す既存スニペットから、当該処理箇所に対して、より汎用性が高い平均化スニペットを作成することができる。したがって、スニペットを平均化することで、同様の対象に対して同様の処理を行う場合に、スニペットの汎用性を向上させることができる。これにより、動作プログラムを作成するうえで、ユーザは、スニペットを利用しやすくなるので、動作プログラムの作成負担を軽減することができる。
上記実施形態に係る動作素片作成装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、他の手法により実現されてもよいことは言うまでもない。以下、各種変形例について説明する。
100 動作素片作成装置
110 受付部
120 記憶部
130 制御部
131 作成部
132 提示部
140 出力部
Claims (8)
- 溶接ロボットの溶接対象に対する処理工程を示す動作プログラムの一部である動作素片を作成する動作素片作成装置であって、
溶接対象の所定の溶接打点に対する前記溶接ロボットの溶接ガンの進入処理、溶接、前記所定の溶接打点からの退避処理とから成る動作素片を記憶している記憶部と、
複数の互いに異なる同種の溶接対象において、各溶接対象における、(1)前記進入処理における前記溶接ガンの進入角度が所定の範囲内の進入角であるか、(2)前記退避処理における前記溶接ガンの退避角度が所定の範囲内の退避角であるか、(3)前記溶接打点の位置情報が所定の距離内にあるか、のうち少なくともいずれか一つを満たす前記所定の溶接打点に対する動作素片を前記記憶部から取得する取得部と、
前記取得部が取得した複数の動作素片における進入処理を平均化するとともに、当該複数の動作素片における退避処理を平均化し、平均化された進入処理と、溶接と、平均化された退避処理とからなる動作素片を作成する作成部と、を備える動作素片作成装置。 - 前記作成部は、作成した動作素片を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の動作素片作成装置。
- 前記作成部は、前記作成した動作素片を、当該動作素片の対象となった打点位置と、前記溶接ロボットの進入角度と、前記溶接ロボットの退避角度と、溶接対象の金属の組み合わせを示す板組情報と、を対応付けて前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項2に記載の動作素片作成装置。
- 前記溶接ロボットは、複数軸からなる多関節ロボットであり、
前記動作プログラムは、前記複数軸それぞれの軸角度の変化により前記処理工程を定義したものであり、
前記作成部は、複数の動作素片の進入処理で示される軸角度を平均化することにより、前記進入処理を平均化する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の動作素片作成装置。 - 前記溶接ロボットは、複数軸からなる多関節ロボットであり、
前記動作プログラムは、前記複数軸それぞれの軸角度の変化により前記処理工程を定義したものであり、
前記作成部は、複数の動作素片の退避処理で示される軸角度を平均化することにより、前記退避処理を平均化する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の動作素片作成装置。 - 前記動作素片作成装置は、更に、
新たな溶接対象に対する溶接打点の打点位置を示す情報と、当該打点位置への進入角度を示す情報と、当該打点位置からの退避角度を示す情報と、板組情報とのうちの少なくともいずれか一つの入力を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた情報が所定の条件を満たす動作素片を前記記憶部から検索し、新たな動作プログラムの一部として、提示する提示部と、を備える
請求項1から5のいずれか一項に記載の動作素片作成装置。 - 溶接ロボットの溶接対象に対する処理工程を示す動作プログラムの一部である動作素片を作成する動作素片作成装置のコンピュータが前記動作素片を作成する動作素片作成方法であって、
溶接対象の所定の溶接打点に対する前記溶接ロボットの溶接ガンの進入処理、溶接、前記所定の溶接打点からの退避処理とから成る動作素片を記憶している前記動作素片作成装置の記憶部から、複数の互いに異なる同種の溶接対象において、各溶接対象における、(1)前記進入処理における前記溶接ガンの進入角度が所定の範囲内の進入角であるか、(2)前記退避処理における前記溶接ガンの退避角度が所定の範囲内の退避角であるか、(3)前記溶接打点の位置情報が所定の距離内にあるか、のうち少なくともいずれか一つを満たす前記所定の溶接打点に対する動作素片を前記記憶部から取得する取得ステップと、
前記取得ステップが取得した複数の動作素片における進入処理を平均化するとともに、当該複数の動作素片における退避処理を平均化し、平均化された進入処理と、溶接と、平均化された退避処理とからなる動作素片を作成する作成ステップと、を含む動作素片作成方法。 - 溶接ロボットの溶接対象に対する処理工程を示す動作プログラムの一部である動作素片を作成する動作素片作成装置のコンピュータに、
溶接対象の所定の溶接打点に対する前記溶接ロボットの溶接ガンの進入処理、溶接、前記所定の溶接打点からの退避処理とから成る動作素片を記憶している前記動作素片作成装置の記憶部から、複数の互いに異なる同種の溶接対象において、各溶接対象における、(1)前記進入処理における前記溶接ガンの進入角度が所定の範囲内の進入角であるか、(2)前記退避処理における前記溶接ガンの退避角度が所定の範囲内の退避角であるか、(3)前記溶接打点の位置情報が所定の距離内にあるか、のうち少なくともいずれか一つを満たす前記所定の溶接打点に対する動作素片を前記記憶部から取得する取得機能と、
前記取得機能が取得した複数の動作素片における進入処理を平均化するとともに、当該複数の動作素片における退避処理を平均化し、平均化された進入処理と、溶接と、平均化された退避処理とからなる動作素片を作成する作成機能と、を実現させる動作素片作成プログラム。
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