JP6375441B2 - 組立教示装置、および組立教示方法 - Google Patents
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Description
前記退避点Psから前記退避点Pbまで評価対象ロボットによる前記組立対象部品の搬送をシミュレーションして、組立対象部品個別の周辺部品判定距離Eを算出し、前記周辺部品判定距離Eに従って、干渉を起こす周辺部品の有無を再度判定する退避点生成部と、前記組立順序情報と、算出した組付点および退避点からロボット動作プログラムを生成するプログラム生成部と、生成したロボット動作プログラムを外部機器に出力する組立教示出力部とを備えて構成した。
図1に、本発明の組立教示装置100の概略構成図の1例を示す。
組立教示装置100は、汎用の計算機上に構成することができて、そのハードウェア構成は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などより構成される演算部110、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などより構成される記憶部120、キーボードやマウス等の入力デバイスより構成される入力部130、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置、各種出力装置などより構成される表示部140、NIC(Network Interface Card)などにより構成される通信部150、などを備える。
通信部150は、ネットワーク190を介して外部のCAD装置160、ロボットコントローラ170、ロボットシミュレータ180などと接続されている。
演算部110は、前記3次元図面情報122や前記組立順序情報123を読み込むデータ読込部111と、3次元図面情報122から最終目的位置となる組付位置の動作点を算出する組付点生成部112と、3次元図面情報122から部品の組付方向を算出する組付方向算出部113と、3次元図面情報122と組立順序情報123から最終目的位置直前の退避位置の動作点を算出する退避点生成部114と、生成した動作点を順に並べてロボット動作プログラムとして記述するプログラム生成部115と、出力先となるロボットを直接動かすロボットコントローラ170または計算機上でロボット動作を確認するロボットシミュレータ180に合わせたファイル形式で生成したロボット動作プログラムを出力する、及び組立教示結果記憶領域124へ記録する組立教示出力部116とを備えている。
組立教示装置100で読み込む3次元の図面情報122は、3次元の画像として表示できる必要は必ずしもなく、部品の寸法や配置されている座標などが格納されている文字情報であってもよい。
例えば、3次元の図面情報122は、図2に示すような要素が含まれる。要素は、組立対象とする部品、ロボットハンドおよびロボットであり、各要素が複数個存在する場合にはIDにより識別する。部品には8種の項目が格納されており、部品の種別、組付方向の長さ、挿入部長さ、バウンディングボックスおよび構成面の寸法に関する情報と、他部品との接触面番号、設備上での配置(ピックアップ時)および設備上での配置(組付時)の配置に関する情報とが格納されている。ロボットハンドには3種の項目が格納されており、部品把持時のハンド寸法と部品の把持位置の寸法に関する情報と、ロボット上での配置情報が格納されている。ロボットには2種の項目が格納されており、軸間の寸法情報と設備上での配置情報が格納されている。これらの情報は、3次元CADモデルのプロパティとして追記する方法、テキスト形式やXML形式で定義する方法などにより入力される。
図3は、本発明による組立教示処理のフローチャートについて説明した図である。組立教示処理では第1に、データ読込部111において3次元の図面情報122や部品の組立順序情報123を読み込む(S801)。
第2に、組付点生成部112において、3次元の図面情報122に格納された組立対象部品の組付時の設備上での配置を抽出し、組付点Pmを算出する(S802)。ここでいう組付点Pmとは、組立作業における最終目的位置となる被組立対象部品に組み付けられた際の組立対象部品の位置座標情報および姿勢情報である。組付点Pmは、組立対象部品をロボットハンドで把持したときのロボットハンドの先端と一致する点として定義する。
第4に、退避点生成部114において退避点を算出する(S804)。退避点算出については図4、5、9にて説明する(後述)。
第6に、組立教示出力部116において、生成したロボット動作プログラムをロボットコントローラ170またはロボットシミュレータ180、及び組立教示結果記憶領域124に出力する(S806)。
図4は、本発明による組立教示装置における退避点算出の処理フローについて説明した図である。退避点算出では第1に、3次元の図面情報122に格納された組立対象部品の挿入部長さ情報を取得する(S901)。
第2に、取得した挿入部長さ情報をもとに、組立対象部品が挿入部品であるか判定する(S902)。判定は、挿入部長さ情報の有無により行い、挿入部長さ情報が格納されているねじやコネクタといった部品は挿入部品と判定し、挿入部長さ情報が格納されていないカバーや基板といった部品は挿入部品ではないと判定する。ただし、挿入部長さ情報が格納されておらず挿入部品ではないと判定する部品であっても、位置決め用の穴が設けられ、位置決めピンに挿入して組み立てる部品の場合がある。このため、挿入部品ではないと判定する部品種別の場合は、3次元の図面情報122に格納された部品の組付時の設備上での配置情報、バウンディングボックス情報、および他部品との接触面情報から、組立対象部品と接触する他部品との位置関係を抽出し、組付時の組立対象部品が周辺の他部品のバウンディングボックスと干渉していた場合は他部品の内部に一部挿入されるものとみなして挿入部品と判定する。挿入部品であった場合は第3に挿入部品の退避点を算出し(S910)、挿入部品でなかった場合は第3に非挿入部品の退避点を算出する(S940)。
挿入部品の退避点算出処理(S910)について、図5、6、7、8を用いて説明する。
図5は、挿入部品の退避点算出における処理フローについて説明した図である。図6は、組付対象部品の周辺に他部品が存在する場合のロボットの組立動作について説明した図である。図7は、組付対象部品の周辺に他部品が存在しない場合のロボットの組立動作について説明した図である。図8は、組付対象部品が被組付対象部品の位置決めピンに挿入される場合のロボットの組立動作について説明した図である。
周辺部品の抽出の際、組立順序情報123を利用し、既に組み付けられている部品は周辺部品として判定対象とし、まだ組み付けられていない部品は周辺部品の判定対象としない。組立作業の進展に応じて周辺部品を増加させることで、各場面での組立対象の状態を周辺部品判定に反映させることができる。
(数1)(Sx,Sy,Sz)=(Mx,My,Mz)−s(ux,uy,uz)
(数2)s=L+δ+H
ここで、δは退避距離の余裕長を示す定数、sは退避点Psと組付点Pmとの距離である。
退避点Psは組付点Pmに対して組付方向Uの同軸上に配置され、この計算式で定義される周辺部品を回避する退避点Psを算出することにより、周辺部品を考慮した上で組付点から退避点までの距離sを最小化し、かつ他部品との干渉も回避することが可能となる。
(数3)(Bx,By,Bz)=(Mx,My,Mz)−b(ux,uy,uz)
(数4)b=L+δ
ここで、bは退避点Pbと組付点Pmとの距離である。
退避点Pbは退避点Psと同様に組付点Pmに対して組付方向Uの同軸上に配置され、この計算式で定義される組付直前の退避点Pbを算出することにより、組付点のより近傍に退避点を定義して組付点から退避点までの距離bを最小化することが可能となる。
(数5)(Ax,Ay,Az)=(Mx,My,Mz)−a(ux,uy,uz)
(数6)a=δ+H
ここで、aは退避点Paと組付点Pmとの距離である。
ステップS927において、ステップS926で抽出した周辺部品の中に、ステップS912で抽出した周辺部品以外の周辺部品が有る場合にはステップS921へ移行し、無い場合には、挿入部品の退避点算出処理を終了する。
(数7)a=M−L+δ
部品を組み付けた後は部品を把持していないため、組付直前の退避点Pbまで退避する必要はないが、部品の挿入されていない部分の長さM−Lを考慮して退避しなければならない。これらの計算式で定義される組付直後の退避点Paを算出することにより、部品の挿入されていない部分を考慮した上で組付後の部品を把持していない時の組付点から退避点までの距離aを最小化することが可能となる。このとき、部品の把持・非把持の関係から、組付点Pmと退避点Pbとの距離bは、組付点Pmと退避点Paとの距離aよりも長くなる。
(数8)a=δ
これは、組付後に挿入されていない部分の長さを考慮せずに退避可能なためである。これらの計算式で定義される組付直後の退避点Paを算出することにより、部品の挿入されていない部分を考慮した上で組付後の部品を把持していない時の組付点から退避点までの距離aを最小化することが可能となる。このとき、部品の把持・非把持の関係から、組付点Pmと退避点Pbとの距離bは、組付点Pmと退避点Paとの距離aよりも長くなる。
《非挿入部品の退避点算出処理》
非挿入部品の退避点算出処理S940について、図9、10、11を用いて説明する。図9は、非挿入部品の退避点算出処理におけるフローチャートについて説明した図である。図10は、組付対象部品の周辺に他部品が存在する場合のロボットの組立動作について説明した図である。図11は、組付対象部品の周辺に他部品が存在しない場合のロボットの組立動作について説明した図である。
ステップS942において、組立対象部品の周囲E’(ステップS912における説明と同様に、ユーザが指定した周辺部品判定距離E’を使用する。)以内に配置されている周辺部品を抽出する。この際、組立対象部品が挿入部品であった場合と同様に、組立順序情報123を利用し、既に組み付けられている部品は周辺部品として判定対象とし、まだ組み付けられていない部品は周辺部品の判定対象としないことで、各場面での組立対象の状態を周辺部品判定に反映させることができる。
(数9)s=M+δ+H
この計算式で定義される周辺部品を回避する退避点Psを算出することにより、周辺部品を考慮した上で組付点から退避点までの距離sを最小化し、かつ他部品との干渉も回避することが可能となる。
(数10)b=δ
対象部品が挿入部品であった場合と異なり、挿入部の長さを考慮せず組付直前の退避点Pbを算出する。この計算式で定義される組付直前の退避点Pbを算出することにより、組付点のより近傍に退避点を定義して組付点から退避点までの距離bを最小化することが可能となる。
図5のステップS912,S926、および図9のステップS942,S956に示した周辺部品の判定について、図12、13、14を用いて説明する。
(数11)E=Eo+β
=max0≦t≦T(√{(tx−Bx)2+(ty−By)2})+β
ここで、Tは周辺部品を回避する退避点Psから組付直前の退避点Pbに到達するまでの時間、βはロボットハンドが組立対象部品を把持したときに、XY平面上でロボットハンドが組立対象部品の最外周から飛び出した距離である。
一方、図14(B)に示すように、XY平面上で組立対象部品223よりもロボットハンド210が一部飛び出している場合、移動中に最初に周辺部品と干渉するのはロボットハンド210となる。よって、ロボットハンド210が飛び出している側は組立対象部品223の最外周からではなくロボットハンド210の最外周から周辺部品の有無を判定するための距離Eの範囲で周辺部品の有無を判定し、ロボットハンド210が飛び出していない側は図14(A)と同様に組立対象部品223の最外周から周辺部品の有無を判定するための距離Eの範囲で周辺部品の有無を判定する必要がある。XY平面上でロボットハンドが組立対象部品の最外周から飛び出した距離βは、3次元の図面情報122に格納された部品のバウンディングボックスとロボットハンドの部品把持時のハンド寸法情報から算出できることから、状況に応じてXY平面上でロボットハンドが組立対象部品の最外周から飛び出した距離βを加算して周辺部品の有無を判定するための距離Eを算出する。
以上説明した退避点生成を含むロボット動作用のプログラム生成手順について、図15、図16を用いて説明する。図15は、表示部140に表示される組立教示装置100の表示画面例について説明した図である。表示画面301は、入力情報の設定欄302、出力先の設定欄303、出力結果のログ表示欄305、出力用のボタン304で構成される。入力情報の設定欄302では、組立教示装置100の入力情報となる3次元の図面情報122が格納されたファイルおよび組立順序情報123が格納されたファイルを指定し、退避距離の余裕長δを入力する。出力先の設定欄303では、出力先としてロボットコントローラ170またはロボットシミュレータ180を選択し、それぞれロボットコントローラの機種やロボットシミュレータのソフトを選択する。入力情報と出力先の設定が完了した時点で出力用のボタン304を押すと、退避点生成を含むロボット動作用のプログラムが生成される。プログラム生成の出力の経過はログ表示欄305に表示される。
110・・・演算部
111・・・データ読込部
112・・・組付点生成部
113・・・組付方向算出部
114・・・退避点生成部
115・・・プログラム生成部
116・・・組立教示出力部
120・・・記憶部
121・・・組立教示処理プログラム(記憶領域)
122・・・3次元図面情報(記憶領域)
123・・・組立順序情報(記憶領域)
124・・・組立教示結果
130・・・入力部
140・・・表示部
150・・・通信部
160・・・CAD装置
170・・・ロボットコントローラ
180・・・ロボットシミュレータ
190・・・ネットワーク
210,221・・・ロボットハンド
220・・・組立対象部品(挿入部品)
221・・・組立対象部品(位置決めピンによる挿入部品)
222・・・組立対象部品(非挿入部品)
223・・・組立対象部品(非挿入部品)
230・・・周辺部品
231・・・周辺部品
232・・・周辺部品
240・・・被組立対象部品(位置決めピンなし)
241・・・被組立対象部品(位置決めピンあり)
250・・・ロボット
261・・・組立対象部品
262・・・組立対象部品(非挿入部品)
263・・・組立対象部品(挿入部品)
264・・・組立対象部品(挿入部品)
301・・・組立教示装置の表示画面
302・・・入力情報の設定欄
303・・・出力先の設定欄
304・・・出力用のボタン
305・・・出力結果のログ表示欄
Pm・・・組付点
Ps・・・周辺部品を回避する退避点
Pb・・・組付直前の退避点
Pa・・・組付直後の退避点
Pt・・・組付途中の点
M・・・組立対象部品の組付方向の長さ
L・・・組立対象部品の挿入部長さ
H・・・組立対象部品の組付方向における組付点と周辺部品の前面との距離
δ・・・退避距離の余裕長
E・・・周辺部品の有無を判定するための距離
Et・・・組付途中の点から組付直前の退避点までの直線距離
Eo・・・EtをXY平面上に射影した距離
β・・・部品把持時に部品の最外周からロボットハンドが飛び出す距離
U・・・組付方向
u・・・組付方向の単位ベクトル
s・・・周辺部品を回避する退避点と組付点との距離
b・・・組付直前の退避点と組付点との距離
a・・・組付直後の退避点と組付点との距離
Claims (8)
- 組立作業を実施するロボットのための組立教示装置において、
組立対象部品の組立順序情報と、組立対象部品の寸法情報、他部品との接触面情報、および設備上での配置情報、並びにロボットの寸法、および設備上での配置情報、並びにロボットハンドの寸法、部品の把持位置、およびロボット上での配置情報とを取得するデータ読込部と、
組立設備上に設置されたロボットに搭載されたロボットハンドで把持した組立対象部品を、前記組立対象部品の設備上での配置情報で特定される組付け位置へ組付けるロボットハンドの組付点を算出する組付点生成部と、
前記組立対象部品の他部品との接触面情報から組付方向を算出する組付方向算出部と、
ユーザが指定入力した周辺部品判定距離E’に従って、干渉を起こす周辺部品の有無を判定して、周辺部品が有る場合には、周辺部品を回避する退避点Ps、組付直前の退避点Pb、及び、組付直後の退避点Paを算出し、周辺部品が無い場合には、組付直前の退避点Pb、組付直後の退避点Paを算出するのと共に、退避点Pbより所定の高さだけ上部に暫定的に退避点Psを設定し、前記退避点Psから前記退避点Pbまで評価対象ロボットによる前記組立対象部品の搬送をシミュレーションして、組立対象部品個別の周辺部品判定距離Eを算出し、前記周辺部品判定距離Eに従って、干渉を起こす周辺部品の有無を再度判定する退避点生成部と、
前記組立順序情報と、算出した組付点および退避点からロボット動作プログラムを生成するプログラム生成部と、
生成したロボット動作プログラムを外部機器に出力する組立教示出力部と
を有することを特徴とする組立教示装置。 - 前記退避点生成部が算出する周辺部品を回避する退避点Ps、組付直前の退避点Pb、および組付直後の退避点Paは、前記組付方向算出部が算出した組付方向の逆方向に前記組付点からベクトルを設定した場合に、いずれの退避点も同一方向のベクトル上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の組立教示装置。
- 請求項1に記載の組立教示装置において、
前記退避点生成部は、
組立対象部品が挿入部品か、否かを判定し、
挿入部品の場合は、組立対象部品の寸法情報から組付方向における部品の長さと挿入部長さを抽出し、
前記挿入部品の組付け動作で干渉する周辺部品が存在するかを判定し、
干渉する周辺部品が存在しない場合に、
前記部品の挿入部長さから組付直前の退避点Pbを算出し、
前記部品の長さと挿入部長さとの差分から組付直後の退避点Paを算出し、
前記組付点と前記組付直前の退避点との距離が前記組付点と前記組付直後の退避点との距離よりも長い退避点を生成することを特徴とする組立教示装置。 - 請求項1に記載の組立教示装置において、
前記退避点生成部は、
組立対象部品が挿入部品か、否かを判定し、
挿入部品の場合は、組立対象部品の寸法情報から部品の挿入部長さを抽出し、
前記挿入部品の組付け動作で干渉する周辺部品が存在するかを判定し、
干渉する周辺部品が存在する場合に、前記挿入部品の組付方向において前記組付点と前記干渉する周辺部品の前記組付方向と逆方向に最も遠い面との距離(周辺部品距離)を抽出し、
前記部品の挿入部長さと前記周辺部品距離から周辺部品を回避する退避点Psを算出し、
前記周辺部品距離から組付直後の退避点Paを算出し、
前記組付点と前記周辺部品を回避する退避点との距離が前記組付点と前記組付直後の退避点との距離よりも長い退避点を生成することを特徴とする組立教示装置。 - 請求項1に記載の組立教示装置において、
前記退避点生成部は、
組立対象部品が被組立対象部品の突出部に挿入されて組み付けられる部品か否かを判定し、
被組立対象部品の突出部に挿入されて組み付けられる部品の場合に、被組立対象部品の突出部の長さを前記組立対象部品の挿入部長さとして抽出し、
前記組立対象部品の組付け動作で干渉する周辺部品が存在するかを判定し、
干渉する周辺部品が存在しない場合に、
前記部品の挿入部長さから組付直前の退避点Pbを算出し、
前記組付点と前記組付直前の退避点との距離が前記組付点と組付直後の退避点との距離よりも長い退避点を生成することを特徴とする組立教示装置。 - 請求項1に記載の組立教示装置において、
前記退避点生成部は、
組立対象部品が挿入部品か、否かを判定し、
前記組立対象部品が挿入部品で無く、かつ干渉する周辺部品が存在しない場合に、前記組付点と組付直前の退避点との距離と前記組付点と組付直後の退避点との距離とが同じとなる退避点を生成することを特徴とする組立教示装置。 - 請求項1に記載の組立教示装置において、
前記退避点生成部は、
組立対象部品が挿入部品か、否かを判定し、
前記組立対象部品が挿入部品で無い場合(非挿入部品)に、前記組立対象部品の寸法情報から組付け方向の部品の長さを抽出し、
前記非挿入部品の組付け動作で干渉する周辺部品が存在するかを判定し、
干渉する周辺部品が存在する場合に、前記非挿入部品の組付方向において前記組付点と前記干渉する周辺部品の前記組付方向と逆方向に最も遠い面との距離(周辺部品距離)を抽出し、
前記組付け方向の部品の長さと前記周辺部品距離から周辺部品を回避する退避点Psを算出し、
前記周辺部品距離から組付直後の退避点Paを算出し、
前記組付点と前記周辺部品を回避する退避点との距離が前記組付点と前記組付直後の退避点との距離よりも長い退避点を生成することを特徴とする組立教示装置。 - 組立作業を実施するロボットのための組立教示方法において、
組立対象部品の組立順序情報と、組立対象部品の寸法情報、他部品との接触面情報、および設備上での配置情報、並びにロボットの寸法、および設備上での配置情報、並びにロボットハンドの寸法、部品の把持位置、およびロボット上での配置情報とを取得するステップと、
組立設備上に設置されたロボットに搭載されたロボットハンドで把持した組立対象部品を、前記組立対象部品の設備上での配置情報で特定される組付け位置へ組付けるロボットハンドの組付点を算出するステップと、
前記組立対象部品の他部品との接触面情報から組付方向を算出するステップと、
ユーザが指定入力した周辺部品判定距離E’に従って、干渉を起こす周辺部品の有無を判定して、周辺部品が有る場合には、周辺部品を回避する退避点Ps、組付直前の退避点Pb、及び、組付直後の退避点Paを算出し、周辺部品が無い場合には、組付直前の退避点Pb、組付直後の退避点Paを算出するのと共に、退避点Pbより所定の高さだけ上部に暫定的に退避点Psを設定するステップと、
前記退避点Psから前記退避点Pbまで評価対象ロボットによる前記組立対象部品の搬送をシミュレーションして、組立対象部品個別の周辺部品判定距離Eを算出し、前記周辺部品判定距離Eに従って、干渉を起こす周辺部品の有無を再度判定するステップと、
前記組立順序情報と、算出した組付点および退避点からロボット動作プログラムを生成するステップと、
生成したロボット動作プログラムを外部機器に出力するステップと
を有することを特徴とする組立教示方法。
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