JP7131397B2 - 虚像表示装置 - Google Patents

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Description

この明細書による開示は、虚像表示装置に関する。
従来、画像の表示光を反射部に反射されることにより、表示虚像を表示する虚像表示装置が知られている。特許文献1に開示の装置は、画像表示パネル、バックライトを備えている。画像表示パネルは、画像を表示する表示画面を有する。バックライトは、光源面を分割するように配置された複数の照明セグメントを有し、光源面から画像表示パネルを照明する。バックライトは、各照明セグメントの点灯状態と消灯状態を個別に切り替えて、ローカルディミング制御される。ここで、各照明セグメントのうち、画像表示パネルが画像を表示する領域の直下の照明セグメントのみ、選択的に点灯状態となる。
特許第6299523号公報
さて、画像の表示光を反射部に反射させて表示虚像を表示する虚像表示装置においては、表示虚像の視認者が頭を動かす等して、視点が移動した場合に、表示虚像の輝度低下等により、視認性が低下する問題がある。とりわけバックライトがローカルディミング制御される態様においては、この問題はより深刻なものとなる。
具体的に特許文献1の装置のように、表示画面において画像が表示された表示部分直下の照明セグメントのみを点灯状態とすると、視認者の視点が正面からずれて表示虚像を斜めから見た場合に、表示虚像と、その背後に形成される光源面虚像との間に視差が発生する。視点から表示虚像への視線の延長線上において、照明セグメントの虚像が消灯状態である可能性がある。この場合、実質的に表示虚像が十分に照明されていないように視認されるので、当該表示虚像の視認性が低下することが懸念されている。
この明細書の開示による目的のひとつは、表示虚像の視認性が良好な虚像表示装置を提供することにある。
ここに開示された態様のひとつは、画像の表示光を反射部(3a)に反射させることにより、表示虚像(VDP)を表示する虚像表示装置であって、
画像を表示する表示画面(22a)を有する画像表示パネル(22)と、
光源面(26)を分割するように配置された複数の照明セグメント(25)を有し、光源面から画像表示パネルを照明するバックライト(24)と、
各照明セグメントの点灯状態と消灯状態とを個別に切り替えて、バックライトをローカルディミング制御するバックライト制御部(54,254)と、を備え、
表示虚像の背後に、光源面の光源面虚像(VLS)が形成され、
表示虚像と、表示虚像を視認する視認者の視点として想定される視点想定位置(PE)とを通る仮想線(Lv)を定義すると、
バックライト制御部は、各照明セグメントのうち、光源面虚像において仮想線が交差する交差位置(PC)に対応する照明セグメントを、点灯状態とし、それ以外の照明セグメントを、消灯状態としている。
このような態様によると、バックライトにおいて、光源面を分割するように配置された複数の照明セグメントのうち、表示虚像の背後に形成された光源面虚像において仮想線が交差する交差位置に対応する照明セグメントが、点灯状態とされる。この仮想線は、表示虚像と、表示虚像を視認する視認者の視点として想定される視点想定位置を通る線として、定義される。すなわち、視点想定位置から表示虚像への視線の延長線上に、点灯状態の照明セグメントの虚像が存在することとなる。したがって、視認者が視点想定位置から表示虚像を見た場合に、当該表示虚像がバックライトによって照明されているように視認される。故に、バックライトがローカルディミング制御されていても、視認者の視点から視認される表示虚像の輝度低下が抑制されているので、当該表示虚像の視認性は良好なものとなる。
なお、括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。
第1実施形態のHUD装置の車両への搭載状態を示す図である。 第1実施形態の表示器の構成を模式的に示す図である。 第1実施形態の表示器と制御ユニットとの関係を示すブロック図である。 第1実施形態の光源面と表示画面との関係を模式的に示す図である。 第1実施形態の分割領域と拡張判定領域との関係を示す図である。 第1実施形態の仮想線を説明するための模式図である。 第1実施形態において正面から右にずれて斜めに表示虚像を見た場合を説明するための図である。 第1実施形態のバックライト制御部によるフローチャートである。 第2実施形態における図3に対応する図である。 第2実施形態の数式fの各パラメータ及び概念を説明するための図である。 第2実施形態のバックライト制御部によるフローチャートである。 変形例2のうちの一例における拡張判定領域を示す図である。 変形例2のうちの他の一例における拡張判定領域を示す図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、本開示の第1実施形態による虚像表示装置は、車両1に用いられ、当該車両1のインストルメントパネル2内に収容されるヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置)10である。HUD装置10は、車両1のウインドシールド3に設定された反射部3aへ向けて画像の表示光を投影する。これにより、HUD装置10は、画像を、視認者としての乗員により視認可能な表示虚像VDPとして表示する。すなわち反射部3aにて反射される画像の表示光が、車両1の室内に設定された視認領域EBに到達することにより、視認領域EBに視点が位置する乗員が各種情報を認識することができる。
表示される各種情報としては、例えば車速、燃料残量等の車両1の状態を示す情報、又は視界補助情報、道路情報等のナビゲーション情報が挙げられる。
以下において、特に断り書きがない限り、前、後、上、下、左及び右が示す各方向は、水平面HP上の車両1を基準として記載される。
車両1のウインドシールド3は、例えばガラスないし合成樹脂により透光性の板状に形成された透過部材であり、インストルメントパネル2よりも上方に配置されている。ウインドシールド3は、前方から後方へ向かう程、インストルメントパネル2とは離間するように傾斜して配置されている。ウインドシールド3は、画像の表示光が投影される反射部3aを、滑らかな凹面状又は平面状に形成している。なお、反射部3aは、ウインドシールド3に設けられていなくてもよい。例えば車両1と別体となっているコンバイナを車両1内に設置して、当該コンバイナに反射部3aが設けられていてもよい。
視認領域EBは、表示虚像VDPが視認可能となる空間領域であって、アイボックスとも称される。視認領域EBは、典型的には、車両1に設定されたアイリプスと重なるように設定される。アイリプスは、乗員のアイポイント(すなわち視点)の空間分布を統計的に表したアイレンジに基づいて、仮想の楕円体状に設定されている。アイリプスは、通常、座席のヘッドレストから少し前方の空間に設定される。そして、乗員の正面姿勢(首を傾けない姿勢)においては、左眼及び右眼が左右方向に並んで位置するので、視認領域EBは、左右方向を長手方向とする左右に長い矩形状に設定される。
このように、本実施形態のHUD装置10は、反射部3aに対する乗員の視点の相対位置が多少変位することを、想定している。HUD装置10の具体的構成を、図2,3も用いて、以下に説明する。HUD装置10は、ハウジング11、表示器21、拡大導光部41及び制御ユニット51等により構成されている。
図1に示すように、ハウジング11は、例えば合成樹脂ないし金属等により、表示器21、拡大導光部41、及び制御ユニット51等を収容する中空形状を有しており、車両1のインストルメントパネル2内に設置されている。ハウジング11は、反射部3aとは上下方向に対向する上面部に、光学的に開口する窓部12を有している。窓部12は、例えば表示光を透過可能な防塵シート13で覆われている。
表示器21は、表示画面22aに画像を表示し、その画像の表示光を拡大導光部41へ向けて投射する。本実施形態の表示器21は、透過型の液晶表示器となっている。表示器21は、図2,3に示すように、表示画面22aを有する画像表示パネル22、バックライト24、及び照明光学部30を有し、例えば遮光性を有する箱状のケーシングにこれらを収容して構成されている。
図1に示すように、拡大導光部41は、表示器21の表示画面22aから発せられた画像の表示光を導光する光路を形成している。拡大導光部41は、例えば平面鏡42及び凹面鏡44を有している。
平面鏡42は、例えば合成樹脂ないしガラスからなる基材の表面に、アルミニウムを蒸着させること等により、反射面を形成している。平面鏡42の反射面は、滑らかな平面状に形成されている。表示器21から平面鏡42に入射した表示光は、その反射面により凹面鏡44へ向けて反射される。
凹面鏡44は、例えば合成樹脂ないしガラスからなる基材の表面に、アルミニウムを蒸着させること等により、反射面を形成している。凹面鏡44の反射面は、凹状に湾曲することで、滑らかな凹面状に形成されている。平面鏡42から凹面鏡44に入射した表示光は、その反射面により反射部3aへ向けて反射される。ここで、正の光学パワーを有する凹面鏡44の反射面での反射によって、表示虚像VDPを表示画面22aの画像に対して拡大することが可能となっている。
こうして凹面鏡44に反射された表示光は、防塵シート13を透過することでHUD装置10の外部へ射出され、ウインドシールド3の反射部3aに入射する。反射部3aに反射された表示光が乗員の視点に到達すると、当該乗員は表示虚像VDPを視認可能となるのである。ここで、反射部3aは、透過部材としてのウインドシールド3に設定されているので、表示虚像VDPは、ウインドシールド3を通して視認される車外の景色と重畳して表示される。
また、凹面鏡44は、制御ユニット51によって制御されているステッピングモータの駆動に応じて、左右方向に伸びる回転軸44aのまわりに回動可能となっている。こうした回動によって、表示虚像VDPの表示位置を上下方向に変位するように調整することができる。
以下では、本実施形態の表示器21及びその制御について詳細に説明する。図2に示すように、表示器21の画像表示パネル22は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)を用いたTFT液晶パネルであって、例えば2次元配列にて配列された複数の液晶画素23から形成されたアクティブマトリクス型の液晶パネルである。
画像表示パネル22は、長手方向LD及び短手方向SDを有する矩形状を呈している。液晶画素23が長手方向LD及び短手方向SDに直線状に配列されることで、拡大導光部41側を向き、画像を表示光として射出する表示画面22aもまた矩形状を呈している。表示画面22aの長手方向LDは表示虚像VDPにおける左右方向に対応し、表示画面22aの短手方向SDは表示虚像VDPにおける上下方向に対応している。各液晶画素23では、表示画面22aの法線方向に貫通して設けられる透過部と、当該透過部を囲んで形成された配線部とが設けられている。
画像表示パネル22は、一対の偏光板及び一対の偏光板に挟まれた液晶層等が積層されて形成されていることで、平板状を呈している。各偏光板は、互いに実質直交する透過軸及び吸収軸を有し、透過軸方向に偏光した光を透過させ、吸収軸方向に偏光した光を吸収する性質を有する。一対の偏光板は、透過軸を互いに直交させて配置されている。液晶層は、液晶画素毎の電圧の印加により、印加電圧に応じて液晶層に入射する光の偏光方向を回転させることが可能となっている。こうして画像表示パネル22は、偏光方向の回転により拡大導光部41側の偏光板を透過する光の割合、すなわち透過率を、液晶画素23毎(より厳密にはサブ画素毎)に変えることができる。
したがって、画像表示パネル22は、バックライト24側の表面である照明対象面22bからの光源光の入射に対応して、液晶画素23毎の透過率が制御されることで、表示画面22aに画像を表示する。1つの液晶画素23を構成する複数のサブ画素には、互いに異なる色(例えば赤、緑及び青)のカラーフィルタが設けられており、これらの組み合わせにより様々な色が実現されるようになっている。
バックライト24は、画像表示パネル22の照明対象面22bへの照明に用いられる。バックライト24は、いわゆる直下型又は直下型に準じたバックライトであり、複数の照明セグメント25及び当該照明セグメント25を保持する基板24a等により構成されている。
本実施形態において、各照明セグメント25には、1つの発光ダイオード素子が採用されている。各照明セグメント25は、基板24a上の照明用回路による配線パターンを通じて、電源と電気的に接続されている。より詳細に、各照明セグメント25は、チップ状の青色発光ダイオードを、透光性を有する合成樹脂に黄色蛍光剤を混合した黄色蛍光体により封止することにより形成されている。青色発光ダイオードから電流量に応じて発せられた青色光により、黄色蛍光体が励起されて黄色光を発光し、青色光と黄色光との混合により、各照明セグメント25から疑似白色の光源光が発せられる。各照明セグメント25は、個別に点灯状態と消灯状態とを切り替え可能となっている。
本実施形態では、基板24aの表面に沿って複数の照明セグメント25が配列されることによって、照明セグメント25の集合による面光源状の光源面26が形成されている。各照明セグメント25は、平面状の光源面26を分割するように配置されている。より詳細に照明セグメント25は、矩形状の格子をなすように2次元方向に配列されていることで、各照明セグメント25の占有領域は、矩形状に定義される。
光源面26に対して画像表示パネル22は、傾斜して配置されている。これにより、各照明セグメント25が光源面26に実質垂直な方向を強度ピーク方向として光源光が発せられると、表示に寄与する光源光は、画像表示パネル22を斜めに透過することとなる。
また各照明セグメント25は、画像表示パネル22の照明対象面22bないし表示画面22aのうち、個別に対応する部分的な領域を、主として照明するようになっている。換言すると、表示画面22aには、照明セグメント25の配列に対応して仮想的に分割された分割領域DAが設定されている。本実施形態では、上記強度ピーク方向に沿うように光源面26及び画像表示パネル22を見た場合に、個別対応関係にある照明セグメント25と分割領域DAとが恰度重畳する位置関係となる。本実施形態において「重畳状態」「非重畳状態」とは、強度ピーク方向に沿うように光源面26及び画像表示パネル22を見た場合を基準とする。
照明光学部30は、バックライト24の光源面26と画像表示パネル22との間に配置されている。照明光学部30は、照明セグメント25と分割領域DAとの個別対応関係を保持しつつ、光源光の指向性を調整する。照明光学部30は、例えばレンズアレイ31、フレネルレンズ32及び拡散板33を有している。
レンズアレイ31は、複数の凸レンズ素子31aが照明セグメント25の数及び配置に合わせて配列されて形成されている。特に本実施形態の各凸レンズ素子31aは、外周輪郭を矩形状に形成し、個別に対応する照明セグメント25と対向して配置されている。各凸レンズ素子31aは、例えば合成樹脂ないしガラス等により透光性を有して形成され、対応する照明セグメント25からの光源光を集光する。
フレネルレンズ32は、例えば合成樹脂ないしガラス等により透光性を有して平板状に形成されている。フレネルレンズ32は、レンズアレイ31側から入射した光源光をさらに集光して平行化する。
拡散板33は、画像表示パネル22の照明対象面22bに対して近接状態又は接着状態に配置され、例えば透光性合成樹脂からなる基材にマイクロビーズ等の拡散粒子を混合することにより、シート状に形成されている。拡散板33は、フレネルレンズ32側から入射した光を拡散して、画像表示パネル22に入射する光源光の指向性をさらに調整する。
図1,3に示す制御ユニット51は、いわゆるコンピュータであり、少なくとも1つのプロセッサ、メモリ装置、入出力インターフェースを含む電子回路を主体として構成されている。プロセッサは、メモリ装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行する演算回路である。メモリ装置は、例えば半導体メモリ等によって提供され、プロセッサによって読み取り可能なコンピュータプログラムを非一時的に格納するための非遷移的実体的記録媒体である。
制御ユニット51は、表示器21及び凹面鏡44のステッピングモータと通信可能に接続されている。加えて、制御ユニット51は、通信を用いた電気信号の入力によって車両1のECU(Electric Control Unit)等からの各種情報を取得可能に構成されている。なお、制御ユニット51と各要素との間の通信においては、有線通信、無線通信を問わず各種の好適な通信方式が採用され得る。
制御ユニット51は、画像制御部52及びバックライト制御部54等の制御部を、コンピュータプログラムの実行により演算処理を行なう機能部として備える。
画像制御部52は、ECUが生成し、当該ECUから入力された画像が表示画面22aに表示されるように、画像表示パネル22を制御する。あるいは、画像制御部52は、ECUからの情報に応じて画像を生成し、当該画像が表示画面22aに表示されるように、画像表示パネル22を制御する。
表示画面22aに表示される画像は、車外の景色と重畳する表示虚像VDPとして結像されることを前提にレイアウトされている。具体的に、表示画面22aのうち一部分だけが、画像の表示部分P1に設定される。表示部分P1には、文字又は図柄が画像として表示され、当該表示部分P1では画素23の透過率が所定値に設定されて表示光が射出される。表示部分P1を除く他部には、実質的に何も表示されない背景部分P2が設定される。背景部分P2では、画素23の透過率が最小値に設定されて表示光が表示画面22aから極力射出されないように、画像表示パネル22が制御される。
バックライト制御部54は、図4に示すように、画像制御部52と連携して、バックライト24をローカルディミング制御(部分駆動制御ともいう)する。具体的に、バックライト制御部54は、各照明セグメント25の点灯状態と消灯状態とを、個別に切り替える。複数の照明セグメント25のうち、上述の表示部分P1の視認に関係する照明セグメント25だけが点灯状態となり、それ以外の照明セグメント25が消灯状態となる。
なお、図4において、光源面26側では、点灯状態の照明セグメント25がハッチングなしで図示されており、消灯状態の照明セグメント25がドットハッチング入りで図示されている。また、表示画面22a側では、表示部分P1がハッチングなし図示されており、点灯状態の照明セグメント25と重畳する分割領域DAが薄いドットハッチング入りで図示されており、消灯状態の照明セグメント25と重畳する分割領域DAが濃いドットハッチング入りで示されている。表示画面22a側において細線で区分け図示されているのは、液晶画素23である。なお、図4において照明セグメント25等の符号は全てに付していない(図5,7も同様)。
各照明セグメント25の点灯及び消灯の切り換えは、表示画面22aにおける表示部分P1の配置に基づいて、バックライト制御部54により判定される。
従来のローカルディミング制御では、特定の照明セグメントに個別対応する分割領域内に、表示部分が設定されていれば当該特定の照明セグメントが点灯状態とされ、表示部分が設定されていなければ当該特定の照明セグメントが消灯状態とされる。したがって、表示部分と重畳状態の(換言すると、表示部分直下の)照明セグメントのみが点灯状態に設定される。
ところが本実施形態のローカルディミング制御では、各分割領域DAを拡張した拡張判定領域EJA(図5破線参照)が判定に用いられる。具体的に、特定の照明セグメント25に個別対応する分割領域DAを拡張した拡張判定領域EJA内に、表示部分P1が設定されていれば当該特定の照明セグメント25が点灯状態とされ、表示部分P1が設定されていなければ当該特定の照明セグメント25が消灯状態とされる。
そうすると、表示部分P1と重畳状態の(換言すると、表示部分P1直下の)照明セグメント25aが点灯状態に設定されることは勿論、当該表示部分P1とは占有領域全体が非重畳状態の(換言すると、表示部分P1に非直下の、あるいは背景部分P2直下の)照明セグメント25であって、照明セグメント25aの周囲の照明セグメント25も、点灯状態に設定され得る。より詳細に、表示部分P1とは占有領域全体が非重畳状態の照明セグメントであって、光源面26において表示部分P1と重畳する領域(換言すると、表示部分P1直下の領域)から拡張方向に所定距離以下の範囲に位置する照明セグメント25bが、拡張点灯領域ELA(図4の破線参照)として点灯状態となるのである。
ここでいう所定距離は、0よりも大きな値であり、分割領域DAに対する拡張判定領域EJAの拡張幅に基づいている。拡張幅が大きく設定されている程、実質的な所定距離が大きいということになり、例えば所定距離と拡張幅は一致する。本実施形態では、長手方向LDの拡張幅及び短手方向SDの拡張幅がそれぞれ設定され、矩形状の分割領域DAに対して矩形状の拡張判定領域EJAが設定されているので、所定距離も、長手方向LDと短手方向SDとで異なっている。
例えば、分割領域DAに対する拡張判定領域EJAの長手方向LDの拡張幅は、分割領域DAに対する拡張判定領域EJAの短手方向SDの拡張幅よりも大きく設定されている。特に本実施形態では、短手方向SDの拡張幅は、0とされている。このように、所定距離が光源面26の接線方向に沿った拡張方向で0よりも大きな値に設定されていれば、所定距離が0の方向(換言すると点灯領域が拡張されない方向)が設定されていてもよい。本実施形態では、拡張方向が長手方向LDに設定されているので、表示部分P1と重畳する照明セグメント25aから長手方向LDにずれた照明セグメント25bも点灯することとなる。
こうして判定に用いられる各拡張判定領域EJAは、互いに重複部分を有している。この重複部分に表示部分P1が設定されると、重複部分を構成する各拡張判定領域EJAに対応する複数の照明セグメント25がそれぞれ点灯することとなる。
さて、図1に示すように、HUD装置10により表示虚像VDPを表示する光学系において、バックライト24は、ウインドシールド3を挟んで視認領域EBとは反対側、詳細には表示虚像VDPよりも遠方となる当該表示虚像VDPの背後に、光源面26の虚像(以下、光源面虚像VLS)を形成する。光源面虚像VLSは、表示虚像VDPを通して、例えば表示虚像VDPの輝度分布のような形で乗員により認識され得る。表示虚像VDPと光源面虚像VLSとは、バックライト24の構成及び拡大導光部41の拡大倍率等に基づいて、互いに離間している。
ここで、図6に示すように、表示虚像VDPと、表示虚像VDPを視認する乗員の視点として想定される視点想定位置PEとを通る仮想線Lvを定義する。そうすると、視点想定位置PEから表示虚像VDPを見た場合に、乗員は、仮想線Lvに沿って光源面虚像VLSを視認することとなるので、光源面虚像VLSにおいて仮想線Lvが交差する交差位置PCに対応する照明セグメント25による輝度を、表示虚像VDPの輝度として認識することになる。
そして、表示虚像VDPと光源面虚像VLSとは上述のように離間しているので、視点想定位置PEから仮想線Lvが表示画面22aの虚像をその法線方向に貫通せず、斜めに貫通する場合には、上述の交差位置PCが表示虚像VDPとは非重畳状態の照明セグメント25に位置する場合も生じ得る。本実施形態では、こうした交差位置PCの照明セグメント25が点灯状態となるように、すなわち交差位置PCが拡張点灯領域ELAに含まれるように、ローカルディミング制御が実施される。
より詳細に、本実施形態では、視点想定位置PEは、左右に長い矩形状の視認領域EBの全体に定義される。すなわち、仮想線Lvは、視認領域EBの各箇所(例えば視認領域EB内に所定間隔で仮想的な格子状に設定される各箇所)に対応して複数定義される。こうして複数定義された各仮想線Lvに対応する交差位置PCの照明セグメント25が点灯状態となっているのである。
このため、例えば乗員の視点が正面から右方にずれた場合(図7参照)に、表示部分P1に対して点灯状態の照明セグメント25が全体的に右方に変位したように認識され得るが、拡張点灯領域ELAが視点から表示部分P1へ向かう視線の延長線上に残存している。
以下、第1実施形態のHUD装置10による処理、特にバックライト制御部54による処理を、図8のフローチャートを用いて説明する。図8のフローチャートは、例えば画像の書き換えが生じる毎に実施され、HUD装置10の作動中には何度も繰返し実施されることとなる。
まず、ステップS111では、バックライト制御部54は、表示画面22aに表示される画像の輝度について、バックライト24の照明閾値を超えているか否かを判定する。この照明閾値は、画像データの圧縮時のノイズによる誤点灯を防止するために設定されている。照明閾値以下の輝度の画素23は、背景部分P2(ノイズが生じた部分を含む)とみなされる。照明閾値を超える輝度の画素23は、表示部分P1とみなされる。ステップS111の処理後、ステップS112へ移る。
ステップS112では、バックライト制御部54は、各照明セグメント25について、拡張判定領域EJA内に画像の表示部分P1が設定されているか否かを判定する。拡張判定領域EJA内に画像の表示部分P1が設定されている照明セグメント25は、点灯すべき照明セグメントである。一方、拡張判定領域EJA内に画像の表示部分P1が設定されていない照明セグメント25は、点灯の必要性が低い照明セグメントである。ステップS112の処理後、ステップS113へ移る。
ステップS113では、バックライト制御部54は、点灯すべき照明セグメント25を点灯する。以上を以って、一連の処理を終了する。このようにして、表示虚像VDPの視認に好適なローカルディミング制御が実現される。
(作用効果)
以上説明した第1実施形態の作用効果を以下に説明する。
第1実施形態によると、バックライト24において、光源面26を分割するように配置された複数の照明セグメント25のうち、表示虚像VDPの背後に形成された光源面虚像VLSにおいて仮想線Lvが交差する交差位置PCに対応する照明セグメント25が、点灯状態とされる。この仮想線Lvは、表示虚像VDPと、表示虚像VDPを視認する視認者の視点として想定される視点想定位置PEを通る線として、定義される。すなわち、視点想定位置PEから表示虚像VDPへの視線の延長線上に、点灯状態の照明セグメント25の虚像が存在することとなる。したがって、視認者が視点想定位置PEから表示虚像VDPを見た場合に、当該表示虚像VDPがバックライト24によって照明されているように視認される。故に、バックライト24がローカルディミング制御されていても、視認者の視点から視認される表示虚像VDPの輝度低下が抑制されているので、当該表示虚像VDPの視認性は良好なものとなる。
また、第1実施形態によると、仮想線Lvは、表示虚像VDPが視認可能な視認領域EB全体を視点想定位置PEとして、視認領域EBの各箇所に対応して複数定義される。そして、光源面虚像VLSにおいて各仮想線Lvが交差する交差位置PCに対応する各照明セグメント25が、点灯状態とされる。故に、視認者の視点が視認領域EBに存在し、表示虚像VDPが視認可能となる状態において、当該視点から表示虚像VDPへの視線の延長線上に、点灯状態の照明セグメント25の虚像が存在することとなる。故に、視認領域EBから視認される表示虚像VDPの輝度低下が抑制されているので、当該表示虚像VDPの視認性は良好なものとなる。
また、第1実施形態によると、バックライト24において、光源面26を分割するように配置された複数の照明セグメント25のうち、画像の表示部分P1直下の照明セグメント25aを点灯状態とすることに加えて、拡張点灯領域ELAの照明セグメント25bが、点灯状態とされる。拡張点灯領域ELAの照明セグメント25bとは、占有領域全体が表示部分P1に非直下の照明セグメントであって、光源面26において表示部分P1直下の領域から拡張方向に所定距離以下の範囲に位置する照明セグメントである。したがって、視認者の視点が正面から拡張方向にずれて表示虚像VDPを斜めから見た場合に、視点から表示虚像VDPへの視線の延長線上に、点灯状態の照明セグメント25の虚像が存在する蓋然性を高めることができる。故に、バックライト24がローカルディミング制御されていても、当該表示虚像VDPがバックライト24によって照明されているように視認されることにより、視認者の視点から視認される表示虚像VDPの輝度低下が抑制されているので、当該表示虚像VDPの視認性は良好なものとなる。
また、第1実施形態によると、拡張点灯領域ELAの拡張幅は、上下方向よりも左右方向にて大きい。このようにすると、視認者が左右に並ぶ左眼及び右眼にて表示虚像VDPを両眼視しても、右眼からみた表示虚像VDP及び左眼からみた表示虚像VDPの両方の輝度低下が抑制されるので、表示虚像VDPを視認する際の違和感を低減することができる。
(第2実施形態)
図9~11に示すように、第2実施形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第2実施形態のバックライト制御部54は、ドライバステータスモニタ(Driver Status Monitor、以下DSM)4と共に、虚像表示システムを構成している。制御ユニット51は、DSM4に対して通信可能となっており、バックライト制御部254は、DSM4と連携して、バックライト24をローカルディミング制御する。
DSM4は、乗員の顔を撮像し、その画像を解析することで、乗員の左眼の位置及び右眼の位置を検出する眼検出部として機能し、さらに好ましくは、乗員の居眠りやわき見を監視する。DSM4は、例えばインストルメントパネル2、ウインドシールド3の上方等、車両1において乗員の顔を撮影し易い位置に設置されている。DSM4は、照明体、カメラ4a(図10参照)及び画像解析部等により構成されている。
照明体は、乗員の顔を照明光により照明する。照明光は、乗員に感知され難いことが好ましいので、照明体には、照明光として近赤外光を用いた近赤外光源が採用されている。カメラ4aは、乗員の顔を撮影対象として撮影する。カメラ4aは、撮像素子、及び撮像素子上に撮影対象を結像するためのレンズ部を有している。撮像素子には、例えばCMOSセンサ等、近赤外光に良好な感度を持ち、検出する像の解像度が高い素子が採用されている。
画像解析部は、いわゆるコンピュータないしFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の電子回路により実現される制御部である。画像解析部は、撮像素子による画像データを解析する。解析により得られた乗員の左眼の位置及び右眼の位置は、HUD装置10の制御ユニット51へ向けて逐次出力される。
第2実施形態において、制御ユニット51のメモリ装置には、予め、数式f(E(px,py,pz),A(ix,iy))が記憶されている。数式fにおいて、E(px,py,pz)は、視認領域EB上の視点位置を表す。A(ix,iy)は、表示虚像VDP上の表示部分P1の画像座標を表す。そして、数式fは、視点位置E(px,py,pz)と画像座標A(ix,iy)とを通る仮想線Lvと、光源面虚像VLSとの交差位置PCを表す式である。なお、x方向は車両1の左右方向に対応し、y方向は車両1の上下方向に対応し、z方向は車両1の前後方向に対応している。
予め記憶される数式fは、実機における実験により算出されてもよく、光学シミュレーションにより算出されてもよい。表示虚像VDPと光源面虚像VLSとの距離は、拡大導光部41での拡大の影響を受けて大きくなってしまうので、この影響も当然に数式fに組み込まれる。
第2実施形態のバックライト制御部54は、DSM4から入力された左眼の位置及び右眼の位置と、現在表示しようとしている表示部分P1の画像座標A(ix,iy)とを取得する。バックライト制御部54は、取得したこれらの値を数式fに代入することによって、仮想線Lvと光源面虚像VLSとの交差位置PCを求め、当該交差位置PCに基づいて、点灯状態にするバックライト位置L(lx,ly)を決定する。換言すると、バックライト制御部54は、以下の等式を解く。
f(E(px,py,pz),A(ix,iy))----=L(lx,ly)
すなわち、DSM4により検出された乗員の左眼の位置及び右眼の位置を視点想定位置PEとして、仮想線Lvが定義されていることになる。本実施形態では、左眼の位置を数式fに代入し、交差位置PCを求めると共に、右眼の位置を数式に代入し、交差位置PCを求め、各交差位置PCに対応する照明セグメント25が点灯状態に設定される。
また本実施形態では、数式fに代入される表示部分P1の画像座標A(ix,iy)は、表示部分P1が複数の画素23により構成されて面積をもつ場合が多いので、表示部分P1の各画素23の座標を数式fに代入し、各画素23毎の交差位置PCを求め、各画素23毎の交差位置PCに対応する照明セグメント25が点灯状態に設定される。
すなわち、本実施形態では、眼の総数と表示部分P1の画素23の総数との積だけ、数式fの計算がなされる。なお、後述する変形例4~6のように計算を簡略化することもできる。
以下、第2実施形態のHUD装置210による処理、特にバックライト制御部254による処理を、図11のフローチャートを用いて説明する。図11のフローチャートによる処理は、例えば所定時間毎に実施され、HUD装置10の作動中、何度も繰返し実施されることとなる。
まず、ステップS211では、バックライト制御部254は、DSM4にて検出された視点位置E(px,py,pz)を取得する。ステップS211の処理後、ステップS212へ移る。
ステップS212では、第1実施形態のステップS111と同様に、バックライト制御部254は、表示画面22aに表示される画像の輝度について、バックライト24の照明閾値を超えているか否かを判定する。ステップS212の処理後、ステップS213へ移る。
ステップS213では、バックライト制御部254は、表示画面22aの点灯状態の画像座標A(ix,iy)について、数式fを用いてバックライト位置L(lx,ly)を算出する。ステップS213の処理後、ステップS214へ移る。
ステップS113では、バックライト制御部254は、点灯すべきバックライト位置L(lx,ly)に対応する照明セグメント25を点灯する。以上を以って、一連の処理を終了する。このようにして、表示虚像VDPの視認に好適なローカルディミング制御が実現される。
以上説明した第2実施形態によると、仮想線Lvは、視認者の眼の位置を検出するDSM4により検出された眼の位置を視点想定位置PEとして、定義される。DSM4を用いて視点想定位置PEが狭い領域に絞り込まれることにより、表示虚像VDPの輝度低下を抑制しつつも、より多くの照明セグメント25を消灯状態に設定することができる。したがって、より高効率のローカルディミング制御を実現することができる。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に第1実施形態に関する変形例1としては、拡張点灯領域ELAとして点灯された照明セグメント25bの輝度が、画像の表示部分P1直下の照明セグメント25aの輝度よりも小さくなるように、バックライト制御部54がバックライト24を制御する。このようにすると、表示虚像VDPを斜めから見た場合の輝度低下を抑制しつつも、表示虚像VDPの視認態様として斜めから見る場合よりも正面から見る場合が選択される可能性が高いという傾向を鑑みて、拡張点灯領域ELAでのエネルギー効率を高めることが可能となる。
第1実施形態に関する変形例2としては、拡張点灯領域ELAの拡張方向を、左右方向及び上下方向の両方としてもよい。この場合では、図12,13に示すように、分割領域DAに対する拡張判定領域EJAの長手方向LDの拡張幅が0より大きな値に設定されると共に、短手方向SDの拡張幅が0より大きな値に設定される。図12の例では、長手方向LDの拡張幅と短手方向SDの拡張幅とが等しく設定されている。また図13の例では、長手方向LDの拡張幅は、短手方向SDの拡張幅よりも大きく設定されている。
第1実施形態に関する変形例3としては、視点想定位置PEが左右に長い矩形状の視認領域EBの全体に定義され、仮想線Lvが視認領域EBの各箇所に対応して複数定義される構成において、拡張判定領域EJAによる判定に代えて、第2実施形態のように数式fを用いて点灯状態の照明セグメント25を決定するようにしてもよい。例えば視認領域EB内に所定間隔で仮想的な格子状に設定される複数の視点位置E(px,py,pz)をそれぞれ数式fに代入し、視点位置E(px,py,pz)毎に算出されたバックライト位置L(lx,ly)に対応する照明セグメント25が全て点灯状態となる。
第2実施形態に関する変形例4としては、左眼に対応する仮想線Lv及び右眼に対応する仮想線Lvそれぞれを計算しなくてもよい。DSM4に検出された左眼の位置及び右眼の位置の平均値を、視点位置E(px,py,pz)として数式fに代入してもよい。
第2実施形態に関する変形例5としては、視点位置E(px,py,pz)のpzには、DSM4から取得した値ではなく、視認領域EBに設計的に定められた固定値が採用されてもよい。これにより、計算量を低減することができる。
第2実施形態に関する変形例6としては、画像座標A(ix,iy)について、表示部分P1の各画素23の座標に対応する仮想線Lvをそれぞれ計算しなくてもよい。例えば、表示部分P1の輪郭に対応する画素23の座標に対応する仮想線Lvだけを計算して、交差位置PCの集合の内側の照明セグメント25を点灯する等の方法により、計算を適宜簡素化することができる。また例えば、表示部分P1の中心座標に対応する画素23に対応する仮想線Lvだけを計算して、表示部分P1の形状から点灯すべき照明セグメント25を推定するようにしてもよい。
第2実施形態に関する変形例7としては、DSM4のカメラ4aの代わりに、距離センサを用いて乗員の左眼の位置及び右眼の位置が検出されてもよい。
変形例8としては、拡大導光部41には、凹面鏡、平面鏡、凸面鏡、凸レンズ及び凹レンズ等の光学素子を様々に組み合わせた構成が採用され得る。また、拡大導光部41自体が設けられていなくてもよい。
変形例9としては、照明光学部30には、直下型に準じたバックライト構成を逸脱しない範囲で、種々の構成を採用することができる。また、照明光学部30自体が設けられていなくてもよい。
変形例10としては、1つの照明セグメント25が複数の発光ダイオード素子により構成されていてもよい。
変形例11としては、照明セグメント25毎に、独立した光源が配置されていなくてもよい。例えばOLED(Organic Light-Emitting Diode)を用いた1つの面光源を、制御的に分割して複数の照明セグメント25が構成され、これらが個別に点灯状態及び消灯状態を切替可能となっていてもよい。
変形例12としては、制御ユニット51による処理のうち少なくとも一部は、古典的なアナログ回路、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等によってハードウエア的に実現されてもよく、ニューラルネットワークを用いた人工知能アルゴリズムによって実現されてもよい。
変形例13としては、虚像表示装置は、航空機、船舶、あるいは移動しない筐体(例えばゲーム筐体)等の各種の乗り物に適用することができる。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウエア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと一つ以上のハードウエア論理回路との組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
3a:反射部、22:画像表示パネル、22a:表示画面、24:バックライト、25,25a,25b:照明セグメント、26 光源面、54,254:バックライト制御部、ELA:拡張点灯領域、Lv:仮想線、P1:表示部分、PC:交差位置、PE:視点想定位置、VDP:表示虚像、VLS:光源面虚像

Claims (3)

  1. 画像の表示光を反射部(3a)に反射させることにより、表示虚像(VDP)を表示する虚像表示装置であって、
    前記画像を表示する表示画面(22a)を有する画像表示パネル(22)と、
    光源面(26)を分割するように配置された複数の照明セグメント(25)を有し、前記光源面から前記画像表示パネルを照明するバックライト(24)と、
    各前記照明セグメントの点灯状態と消灯状態とを個別に切り替えて、前記バックライトをローカルディミング制御するバックライト制御部(54,254)と、を備え、
    前記表示虚像の背後に、前記光源面の光源面虚像(VLS)が形成され、
    前記表示虚像と、前記表示虚像を視認する視認者の視点として想定される視点想定位置(PE)とを通る仮想線(Lv)を定義すると、
    前記バックライト制御部は、各前記照明セグメントのうち、前記光源面虚像において前記仮想線が交差する交差位置(PC)に対応する前記照明セグメントを、点灯状態とし、それ以外の前記照明セグメントを、消灯状態としている虚像表示装置。
  2. 前記表示虚像が視認可能な視認領域(EB)全体を前記視点想定位置として、前記仮想線が前記視認領域内の各箇所に対応して複数定義され、
    前記バックライト制御部は、前記光源面虚像において各前記仮想線が交差する前記交差位置に対応する各前記照明セグメントを、点灯状態とする請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記視認者の眼の位置を検出する眼検出部(4)により検出された前記眼の位置を前記視点想定位置として、前記仮想線が定義される請求項1に記載の虚像表示装置。
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