本発明は、自己完結型の自動処理システムの中への/からの二次チューブの簡略化されたローディング/アンローディングの上記に説明されている問題に対処する。本発明の第1の態様として、自動処理システムのための二次チューブトレイが提供され、二次チューブトレイは、ベースモジュールおよび二次チューブのためのインサート(二次チューブインサートとも称される)を含み、二次チューブインサートは、複数の二次チューブを平行に保持およびディスペンスするように適合されており、とりわけ、同様のまたは同一の直径を有する複数の二次チューブを保持およびディスペンスするように適合されており、二次チューブは、キャップのないおよび空の二次チューブであることが可能であり、二次チューブインサートは、ベースモジュールの中へ挿入される。さらに、ベースモジュールは、二次チューブを吐出するための少なくとも1つの吐出開口部を備えた実質的に閉じられた底部サイドを含み、二次チューブインサートは、その底部サイドの中に少なくとも1つのインサート開口部を備えた中空の本体部である。したがって、キャップのない空の二次チューブは、平行に配向された様式でユーザーによって二次チューブインサートの中へロードされ得る。二次チューブトレイが、そのベースモジュールの中に受け入れられた二次チューブインサートを有するという事実に起因して(それは、ベースモジュールがトレイの外側コンポーネントであり、二次チューブインサートがトレイの内側コンポーネントであるということを意味する)、ベースモジュールおよび二次チューブインサートの組み合わせは、二次チューブが消耗チューブ(使い捨て品という意味で使用される)とも称されるという事実に起因して、二次チューブトレイ、または、代替的に、消耗チューブトレイと称される。
一般的に、本発明の二次チューブトレイは、上記に述べられているようにベースモジュールおよびトレイインサートから構成されており、ベースモジュールは、異なるトレイインサートを受け入れるように設計され得、それによって、ベースモジュールがいわゆる「多目的トレイ」のための基礎になるようにし、「多目的トレイ」は、基本的に、ベースモジュールおよび1つまたはいくつかのトレイインサート(本発明では、少なくとも1つの単一の二次チューブトレイインサート(消耗チューブトレイインサート、消耗チューブインサート、または二次チューブインサートとも称される)から構成されている。したがって、そのような多目的トレイの「多目的」特性は、たとえば、種々様々なものを組み合わせて作った様式で、ベースモジュールによって受け入れられるそれぞれのトレイインサートの交換可能性によって実現され、それによって、1つまたはいくつかのトレイインサートを含むときに、多目的トレイによって受け入れられることとなる内容物に関して高いフレキシビリティーを実現する。したがって、トレイインサートの交換可能性によって、すなわち、1つのトレイインサートを別のトレイインサート(たとえば、同じ種類または異なる種類のもの)と切り替える能力によって、多目的トレイの多目的機能性が実現される。ベースモジュールと二次チューブインサートとの現在提示されている組み合わせに対する一般的な代替例として、ベースモジュールは、また、理論的には、異なる他の種類のトレイインサート、たとえば、異なる種類の一次チューブを受け入れるための1つもしくはいくつかのユニバーサルトレイインサート、1つもしくはいくつかの尿コンテナトレイインサート、および/または、1つもしくはいくつかの先端部ラックトレイインサートなどを受け入れるように適合され得る。したがって、ベースモジュールの多目的特性は、トレイインサートの交換可能性によって実現され、または、二次チューブインサート以外のいくつかのトレイインサートを受け入れる可能性によっても実現され、それによって、高いフレキシビリティーを実現する。したがって、少なくとも1つの二次チューブインサートを含むベースモジュール、すなわち、二次チューブトレイとしての機能を担うトレイは、たとえば、一次チューブトレイ(=多目的トレイプラス一次チューブインサート)として機能するときに、とりわけ、多目的トレイと同じ基礎的な寸法に関して、同じフォーマットを有しており、多目的トレイが同じまたは同様のハンドリングメカニズム(たとえば、多目的トレイの選択される機能に関係なく、自動処理システムの内側に、および、同じローディング/アンローディングスロットを通して、トレイを輸送するためのトレイ輸送メカニズムなど)によってハンドリングされ得るという事実を結果として生じさせる。
ここで、本発明の二次チューブトレイを提供するためのそのような多目的トレイのための適切なトレイインサートの特定の例として、二次チューブインサートは、二次チューブトレイのベースモジュールの中に受け入れられ、二次チューブインサートは、ランダムに水平方向に配向された平行の様式で複数の二次チューブを受け入れるための中空の本体部を提供し、すなわち、チューブは、二次チューブインサートの中空の内側スペースの内側に配置されているときに、概して平行に配向され得るが、別の二次チューブに対する1つの二次チューブの水平方向の配向に関して均一に配向されてはならず、それは、水平方向に受け入れられた二次チューブが、それらの長手方向軸線に関してランダムに配置され得るということを意味し、すなわち、1つの二次チューブの開いた上部は、隣接する二次チューブの底部の隣に配置され得、または、その逆に配置され得る。それによって、二次チューブトレイの二次チューブインサート充填は簡略化される。その理由は、二次チューブが、正確に同じ水平方向の配向を有するために調節される必要がなく、この点において二次チューブインサートの中へランダムに充填され得、二次チューブインサートの充填をより速くかつより効果的にするからである。
そのうえ、本発明の二次チューブトレイにおいて、二次チューブインサートまたはベースモジュールのいずれかは、遮断メカニズムを含み、遮断メカニズムは、動作させられていないときには、すなわち、遮断メカニズムが活性化されていないときには、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部を遮断するかまたは閉じ、遮断メカニズムは、外側から、すなわち、ベースモジュールの外側から、ひいては、二次チューブトレイの外側から、開けることができるように適合されている。この点において、したがって、吐出開口部は、遮断メカニズムの開状態において、少なくとも1つの二次チューブを吐出することを可能にすることができ、遮断メカニズムの開状態は、遮断メカニズムが動作させられているときに、すなわち、遮断メカニズムが外側から活性化されているときに実現される。ここで、二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部は、外側からベースモジュールの底部サイドを通って遮断メカニズムへ遮断メカニズム作動部材が通過することを可能にすることができる。
上記に述べられているように、外側からベースモジュールの底部サイドを通って遮断メカニズムへ遮断メカニズム作動部材が通過することを可能にするために、ベースモジュールの底部サイドは、少なくとも1つの作動開口部を含むことが可能であり、少なくとも1つの作動開口部は、二次チューブトレイのベースモジュールの実質的に閉じられた底部サイドの中の吐出開口部の隣に設けられ得、少なくとも1つの作動開口部は、平行に互いに隣り合う2つの作動開口部として実装され得、吐出開口部に関して長方形様式で配置され得、吐出開口部および平行に互いに隣り合って配置されている2つの作動開口部が、二次チューブトレイのベースモジュールの底部サイドの中に概してU字形状をとるようになっている。二次チューブインサートの内側に積み重ねられている二次チューブを吐出開口部に向けて押すかまたはシャッフルするために、それぞれの作動部材が、ベースモジュールの底部サイドを通過することができるように、また、二次チューブインサートの底部サイドの中に提供されるインサート開口部を通過することができ、二次チューブインサートの内側へ外側から到達できるように、それぞれの作動開口部が提供されている。代替的に、吐出開口部は、外側から二次チューブトレイのベースモジュールの底部を通って二次チューブインサートの遮断メカニズムへの遮断メカニズム作動部材の通過のための追加的なスペースを提供することが可能であり、遮断メカニズムを活性化させ、遮断を除去するようになっており、二次チューブをディスペンスすることができるようになっている。作動部材は、カム部材などの形態で提供され得、出たり入ったりの湾曲した移動の過程において作動開口部を通って進入し、それは、より詳細に下記にさらに説明されている。ベースモジュールおよび二次チューブインサートの組み立てられた状態において、ベースモジュールの底部の中に提供されている少なくとも1つの作動開口部および吐出開口部の両方は、二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部によってカバーされるかまたはオーバーラップされ得、それによって、ベースモジュールの外側から二次チューブインサートの内側への複数の自由な通過を可能にし、ベースモジュールの中の開口部、すなわち、吐出開口部および1つまたは複数の作動開口部、ならびに、二次チューブインサートの中のインサート開口部が、互いに実質的に整列されている。二次チューブインサートの底部サイドの中に1つの単一のインサート開口部だけを提供することに対する代替例として、インサート開口部は、また、複数の開口部として実装され得、その開口部は、ベースモジュールの底部の中に提供されている開口部と一致することが可能であり、それによって、ベースモジュールの外側と二次チューブインサートの内側との間のいくつかの通過を結果として生じさせる。
一般的に、本発明の二次トレイインサートおよび/またはベースモジュール、すなわち、本発明の二次チューブトレイの製造に関して、それは、射出成形されたコンポーネントであることが可能であり、二次トレイインサートおよび/またはベースモジュールは、ポリプロピレン(PP)またはポリカーボネートブレンド、たとえば、スチレンアクリロニトリルを伴うポリカーボネート(PC/SAN)およびアクリロニトリルブタジエンスチレンを伴うポリカーボネート(PC/ABS)などから作製され得、それらは、すべて射出成形可能な材料を構成している。
本発明の二次チューブトレイのベースモジュールの一般的な構造に関して、ベースモジュールは、実質的に閉じられた底部サイドおよび少なくとも部分的に閉じられた側壁部を備えた長方形構造を含むことが可能であり、側壁部は、通常、数が4つであり、ベースモジュールの全体的な長方形構造と比較して薄壁になっており、長方形構造の上側サイドは、ベースモジュールの上記に述べられている開いたサイドを構成している。そのような構造によって、ベースモジュールは、二次チューブトレイが二次チューブインサートの内側からベースモジュールの外側へ二次チューブをディスペンスすることができるようにするために、すでに述べられた少なくとも1つの吐出開口部が二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部と整列していることを除いて、実質的に閉じられた底部を備えたボックス形状を構成している。また、ベースモジュールは、製造関連の孔またはスリットなどを含むことが可能である。そのうえ、少なくとも1つの吐出開口部は、二次チューブトレイの一般的な二次チューブ吐出開口部を構成しており、吐出開口部は、二次チューブインサートの中空の本体部の底部の中のインサート開口部と整列されており、遮断メカニズムによって遮断されていないときに、自由な通路を提供するようになっている。遮断メカニズムの開状態では、二次チューブトレイのベースモジュールの実質的に閉じられた底部の中に提供されている吐出開口部は、二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部を通して、および、その後に、二次チューブトレイのベースモジュールの実質的に閉じられた底部サイドの中に提供されている吐出開口部を通して、二次チューブを吐出することを可能にする。
さらに、ベースモジュールのボックス形状は、側壁部および開いた上側サイドを追加的に含み、側壁部は、連続的に閉じられ得、または、側壁部は、部分的にのみ閉じられ得、開いた上側サイドは、任意の種類の壁部表面などを実質的に備えていない。側壁部の構造に関して、ベースモジュールの少なくとも部分的に閉じられた側壁部のうちの少なくとも1つは、開いた上側サイドにおいて開始する開いたサイドスロットの形態の開口部を含むことが可能であり、すなわち、開いた上側サイドは、開口部の中に続いており、ベースモジュールの底部サイドに向けて続くことが可能であり、開口部は、底部サイドまで続く必要があるのではなく、底部の上方で終了することが可能であり、それによって、上部に開口する側壁部のウィンドウを構成する。代替的な特定の実施形態によれば、ベースモジュールのそれぞれの側壁部は、そのような開口部、または、上部に開口するそれぞれの側壁部のサイドスロットまたはサイドウィンドウを構成する開口凹部を含むことが可能である。それによって、長方形構造のそれぞれのコーナーは、閉じられた底部から開始して開いた上側サイドまで続いている角付きのコーナーポストを含み、その角付きのコーナーポストは、コーナーストラットまたはコーナーピラーとも称され得、その上に積み重ねられている別のベースモジュールと相互作用することなく、底部サイドと二次チューブインサートおよびその中に提供されるチューブを受け入れるためのベースモジュールの開いたサイドとの間の十分な距離を実現する。
二次チューブインサートの一般的な構造は、ベースモジュールの基礎的な構造と同様であり、すなわち、二次チューブインサートの中空の本体部は、少なくとも部分的に開いた上部、または開いた上側サイド、および実質的に閉じられた側壁部を示すことが可能であり、4つの閉じられた側壁部(すなわち、2つの長手方向に延在する側壁部、または長手方向の側壁部、および、2つの横断方向に延在する側壁部、または横断方向の側壁部)を含む実質的に閉じられた形態を有する二次チューブインサートの長方形構造を結果として生じさせ、概してボックス形状を提供し、長方形構造の上側サイドは、二次チューブインサートの以前に述べられている開いた上側サイドを構成しており、それは、二次チューブインサートの中空の本体部の中へ複数の二次チューブを充填するために提供されている。そのような構造によって、二次チューブインサートは、ボックス形状(随意的に、その底部の中のすでに述べられたインサート開口部を除いて、実質的に閉じられた底部を備える)を構成しており、それによって、複数の二次チューブを受け入れるための二次チューブインサートのすでに述べられた内側スペースを提供している。ここで、二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部は、少なくとも、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部と同じ寸法であることが可能であり、二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部は、二次チューブインサートの底部サイドの表面積全体にわたって実質的に延在することが可能であり、それによって、二次チューブインサートの実質的に閉じられた底部を実質的に開いた底部サイドにする。特定の実施形態として、二次チューブインサートの内側スペース、または、より良好には、二次チューブインサートの中空の本体部の内側スペースは、サンプルチューブのそれぞれの直径に応じて、150個から200個の間の二次チューブ、たとえば、約170個の二次チューブを収容するようにサイズ決めされ得る。この点において、それぞれの二次チューブは、70mmから110mmの範囲にある長さ、たとえば、約105mmの長さ、または、より具体的には、75mmから100mmの範囲にある長さを示し、12mmから16mmの範囲にある直径、たとえば、14mmの直径を有することが可能である。
さらなる処理のために、順序付けられたおよび1つずつ分離可能な様式で、二次チューブをディスペンスすることができるようにするために、遮断メカニズムおよびベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部は、二次チューブを1つずつディスペンスするように適合されており、とりわけ、二次チューブインサートの中空の本体部は、その底部サイドの中に少なくとも1つのインサート開口部を含み、すなわち、二次チューブインサートの中空の本体部の底部表面または底部プレートの中の開口部を含み、その開口部は、二次チューブインサートの内側に積み重ねられている複数の二次チューブからの少なくとも1つの単一の二次チューブがそれを通過することを可能にするようにサイズ決めされている。ここで、インサート開口部は、二次チューブインサートの底部の中に提供されている貫通孔であることが可能であり、インサート開口部は、それぞれの二次チューブの長手方向の長さよりもわずかに広くなるように寸法決めされ得、それは、インサート開口部の形状が、インサート開口部を通してディスペンスされることとなる二次チューブの断面形状と同様であるが、寸法がより大きくなっていることが可能であり、これは、二次チューブがインサート開口部の中に詰まるかまたは押し込まれることなく、二次チューブがインサートを通過することを可能にするようになっているということを意味する。したがって、二次チューブの通常は細長い円筒形状のチューブ形状を考慮して(断面が長方形ブロック形状であることを結果として生じさせる)、二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部の基礎的な形状も、細長い長方形ブロック形状を示すことが可能である。ここで、両方のチューブ端部が二次チューブインサートのボックス形状の中空の本体部の長手方向の側壁部に対して平行になっている状態で、二次チューブが、水平方向に配置されている様式で、二次チューブインサートの内側に積み重ねられているので、インサート開口部の細長い長方形ブロック形状の長手方向軸線は、インサート開口部の寸法決めに関係なく、すなわち、二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部が相対的に小さい孔として実装されているかどうか、または、それが二次チューブインサートの底部サイドの表面積全体にわたって延在しているかどうかということに関係なく、それぞれの積み重ねられている二次チューブの長手方向軸線に対して平行に配向されており、すなわち、それぞれの横断方向の側壁部に対して平行に、ひいては、二次チューブインサートの中空の本体部の長手方向の側壁部に関して直角に配向されている。当然のことながら、同じことが、二次チューブトレイのベースモジュールの底部サイドの中のそれぞれの吐出開口部に当てはまり、吐出開口部は、二次チューブをディスペンスするときに二次チューブトレイの内側から外側への二次チューブの通過を実現するために、中空の二次チューブインサートの内側と二次チューブトレイのベースモジュールの外側との間に全体的に自由な通過を確立するために必要である。本発明の二次チューブトレイの二次チューブインサートの例示的な寸法決めに関して、それは、400mmから430mmの範囲にある長さ、たとえば、約417mmの長さを示すことが可能であり、その内側スペースの幅は、100mmから120mmの範囲にあり、たとえば、約110mmであり、曲げられた上側縁部を含むその外周部の幅は、140mmから160mmの範囲にあり、たとえば、約152mmである。
本発明の二次チューブトレイのさらなる構造的な特徴に関して、二次チューブインサートのそれぞれの側壁部の上側縁部は、たとえば、二次チューブインサートの側壁部の縁部とベースモジュールのそれぞれの側壁部との間の滑らかな移行を提供するために、および、その中へ充填されることとなる二次チューブに関して、二次チューブインサートの改善された充填特性のために、概して直角に角度の付いた様式で、外側に曲げられ得る。そのうえ、二次チューブインサートのそれぞれの側壁部は、二次チューブインサートの構造的な補強のためのノッチまたは窪みを含むことが可能であり、それは、それぞれの側壁部の内側表面が、二次チューブインサートひいては二次チューブトレイの安定性を増加させるための、および、製造の理由のための補強機構として、外側に方向付けられた、すなわち、ベースモジュールのそれぞれの側壁部の内側表面に方向付けられた凹みを含むことが可能であるということを意味する。代替的にまたは追加的に、二次チューブインサートのそれぞれの長手方向の側壁部は、その外側に凹みを含むことが可能であり、凹みは、二次チューブインサートの内側に方向付けられており、すなわち、ベースモジュールのそれぞれの側壁部の内側表面から離れるように方向付けられており、それは、二次チューブインサートの安定性、ひいては、二次チューブトレイの安定性を増加させるための補強機構として機能することも可能である。そのうえ、二次チューブインサートの内側に方向付けられている、その外側の凹みの後者の構造によって(それは、丸みを帯びたコーナーを備えた正方形の形状を示すことが可能である)、二次チューブインサート、ひいては、二次チューブトレイは、軽量であるが安定した構造を取得することが可能である。
本発明の二次チューブトレイの遮断メカニズムに焦点を合わせると、遮断メカニズムは、平坦なロッドまたはラッチなどのような遮断バーによって実装され得、遮断バーは、たとえば凹部によって、二次チューブインサートの内側に移動可能に配置されており、凹部は、対向する側壁部の上において、二次チューブインサートの内側に提供されており、遮断バーは、両方の端部において、たとえば、実質的に垂直方向に上向きにおよび下向きに凹部の内側で移動することができる状態で、凹部の内側に保持されており、その遮断位置と非遮断位置との間での遮断バーの移動を可能にするために、二次インサート開口部の底部の中に提供されているインサート開口部を遮断または遮断解除するようになっている。そのような遮断バーの寸法に関して、その長さは、100mmから120mmの範囲にあり、たとえば、115mmであることが可能であり、その幅は、20mmから30mmの範囲にあり、たとえば、25mmなどであることが可能であり、遮断バーの長さは、二次チューブトレイの横方向に延在しており、その幅は、二次チューブトレイの長手方向に沿って延在している。ここで、遮断メカニズムの特定の実施形態によれば、遮断メカニズムは、付勢力によって遮断バーをその遮断位置へと促すために、付勢スプリングなどをさらに含み、遮断位置は、二次チューブがそれを通過することができないように、インサート開口部を遮断している位置である。この点において、ディスペンスされることとなる次の二次チューブが、遮断バーがその遮断位置へと促されているときに、遮断バーに当接することが可能であり、当接している二次チューブのみが、ディスペンスされ得るようになっており、すなわち、遮断バーが邪魔にならないところに移動させられているときにのみ、たとえば、その非遮断位置へと上向きに移動させられているときにのみ、二次チューブインサート開口部を通過することができるようになっており、それによって、当接している二次チューブは、インサート開口部を通した、ひいては、吐出開口部を通した、すなわち、二次チューブトレイの外側への自由な通過を受け入れる。ここで、付勢スプリングが、それぞれの側壁部のそれぞれの凹部の中に提供され得、その凹部の中において、遮断バーは、上向きにおよび下向きに移動することを許容され、遮断バーがその遮断位置においてスプリング付勢されているようになっており、遮断バーは、さらに下記に説明されるように、作動コンポーネントなどによってその非遮断位置へと押されなければならない。そのうえ、遮断バーの上側縁部の上には、二次チューブが遮断バーの後ろに詰まることを防止するために、曲げられたプレートが配置され得、その曲げられたプレートは、遮断バーよりも短い横方向の延在を有し、遮断バーから隣接する横方向の側壁部へ延在しており、そのプレートは、インサート開口部を通してディスペンスされる準備ができている、二次チューブトレイの内側の二次チューブを遮断バーの前に方向付ける役割を果たす。
上記に説明されているような遮断バー解決策に対する代替例として、遮断メカニズムは、また、ハッチメカニズムの形態で提供され得、ハッチメカニズムは、ハッチ部材、たとえば、ヒンジ付きのフラップゲート、および、付勢スプリングなどを含むことが可能である。ここで、ハッチ部材は、上記に述べられているような遮断バーと同様に、付勢力によって、その閉位置へと促され得、すなわち、コイルスプリングなどのような少なくとも1つのスプリングによって、フラップゲートが、二次チューブをディスペンスするための二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部を閉じるかまたは遮断し、二次チューブが退出することを防止する位置へと促され得、少なくとも1つのスプリングは、フラップゲートと直接的に接続した状態になっており、それは、ヒンジ付きの端部において、二次チューブインサートまたはベースモジュールのうちのいずれか1つに取り付けられ得る。そのうえ、ハッチ部材の構造的な特徴に関して、フラップゲートは、L字形状を含むことが可能であり、長い方のフランク(flank)が、ヒンジ付きのフランク端部を提供する状態になっており、短い方のフランクが、以前に吐出された/ディスペンスされた二次チューブに続く次の二次チューブのためのストッパーを提供する状態になっている。そのうえ、ハッチ部材における二次チューブインサートの中空の本体部の側壁部、すなわち、ハッチ部材に隣接して、ひいては、インサート開口部に隣接して提供されている中空の本体部の横断方向の側壁部は、閉位置と開位置との間でのハッチ部材の移動を可能にする張り出された凹部を含み、ハッチ部材は、その閉位置において、二次インサート開口部への通過を遮断し、ハッチ部材は、その開位置において、二次インサート開口部への通過を許容または遮断解除する。遮断メカニズムの本実装形態における張り出された凹部は、二次チューブインサートの内側に向けて延在する二次チューブインサートの上述の横断方向の側壁部の突出部または張り出された凹みとして理解されるべきであり、ハッチメカニズムのハッチ部材が横断方向の側壁部のそれぞれのパーツとの干渉なしに移動させられることを可能にする。ここで、張り出された凹部は、横断方向の側壁部の下側部の中に提供され得、インサート開口部に隣接する横断方向の側壁部のその下側部は、張り出された様式で中空の本体部の内側に突出しており、それによって、ハッチメカニズムのハッチ部材の上方に一種のフードを提供している。ハッチメカニズムおよびそのそれぞれの構造、ならびに、二次チューブインサートの中のその相手部分の構造、すなわち、二次チューブインサートの中空の本体部の底部の中に提供されているインサート開口部の機能性に関して、ハッチメカニズムおよびインサート開口部は、積み重ねられている二次チューブを1つずつ(すなわち、1列に並んで次々と)ディスペンスするように適合されており、二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部は、外側からのハッチメカニズムへのアクセスを可能にするように適合され得、たとえば、ハッチメカニズムを動作または作動させることができるようになっており、より具体的には、ハッチメカニズムのハッチ部材へのアクセスを可能にするように適合され得、ハッチメカニズムを開けることができるようになっており、または、存在する場合には、ハッチメカニズムの任意の妨害物を除去することができるための手段を提供することができるようになっている。
本発明の二次チューブトレイのさらなる特定の実施形態によれば、二次チューブインサートは、たとえば、解放可能な圧入接続、解放可能な押し込み接続、または解放可能なスナップ接続によって、ベースモジュールの中に解放可能に係合されている。したがって、二次チューブトレイの二次チューブインサートとベースモジュールとの間の接続に関して、二次チューブインサートは、ベースモジュールの内側の中へ圧入され得、二次チューブインサートの外周部は、たとえば、円周方向の様式などで、2つ以上の場所において、ベースモジュールの内周部と圧入係合させられ、それによって、取り外し可能な圧入接続を結果として生じさせる。したがって、解放可能な圧入接続(圧力嵌め接続または干渉接続とも称される)は、ベースモジュールおよび二次チューブインサートの幾何学的な寸法決めおよび公差決めによって、容易に確立され得、「フィット」は、これらのパーツが一緒に押された後の摩擦によって実現されるベースモジュールと二次チューブインサートとの間の締結によって実装され、ベースモジュールと二次チューブインサートとの間の許容差が、それらの一時的な接合を決定する。そのうえ、二次チューブインサートは、すでに以前に説明されているような二次チューブインサートとベースモジュールとの圧入係合によって、ベースモジュールの開いたサイドの中に解放可能に係合可能である。代替的にまたは追加的に、二次チューブインサートは、また、両方のパーツが相補的なスナップフィットまたはプラグイン機構を含むという条件で、ベースモジュールとのスナップフィット接続またはプラグイン接続に入ることが可能である。
上記によれば、二次チューブインサートは、係合機構を含むことが可能であり、係合機構は、たとえば、二次チューブトレイのベースモジュールの開いたサイドの中の円筒形状の突出部と解放可能に係合可能となるためのものであり、ベースモジュールの突出部は、また、一種の実矧ぎ接続の舌部を提供することが可能であり、二次チューブインサートのそれぞれの係合機構は、たとえば、それぞれの適切な係合凹部などによって、溝部相手部分を提供する状態になっており、係合凹部は、二次チューブインサートの外側円周方向の縁部の中に提供され得る。代替的に、係合機構は、二次チューブインサートの底部サイドに提供されるプラグインコネクターの形態で提供され得、そのコネクターは、ベースモジュールの中に提供されているそれぞれの孔の中へ、たとえば、ベースモジュールのそれぞれの突出部の中央孔の中へ押し込まれ得る。後に引用される実施形態では、ベースモジュールと二次チューブインサートとの間の押し込み接続が実現され得、それは、また、上記に説明されている圧入接続と同様に、ベースモジュールから外へ二次チューブインサートを単純に引っ張ることによって、再び取り外され得る。また、さらなる代替例として、係合突出部は、スナップインラッチの形態で提供され得、二次チューブインサートのそれぞれの係合機構が、二次チューブインサートとベースモジュールとのスナップフィット接続を確立するために、たとえば、それぞれの適切な係合凹部などによって、溝部相手部分を提供する状態になっている。当然のことながら、二次チューブトレイのベースモジュールの中へ二次チューブインサートを係合させた後に、これらのコンポーネントは、たとえば接着剤などによって、追加的に互いに固定され得、所望の場合には、二次チューブインサートとベースモジュールとの間に固定された接続を実現するようになっている。代替的に、追加的な接着剤などが回避され得るように、上記に説明されているような係合機構が、これらのコンポーネント同士の間に固定された係合を提供することも可能であるが、所望の場合には、固定された接続が依然として確立され得る。
ベースモジュールおよび二次チューブインサートの任意の係合(解放可能なものまたは固定されたもの)は、上記に述べられているように、二次チューブインサートが、二次チューブインサートがベースモジュールの外側に突出することなく、フレームに入れられた様式で、ベースモジュールによって少なくとも部分的に囲まれているということを結果として生じさせる。そのようなケースでは、二次チューブインサートが、ベースモジュールの外側に突出していないので、とりわけ、ベースモジュールの外側に上向きに突出していないので、ベースモジュールは、したがって、二次チューブトレイの別のベースモジュールの上に、または、また、同じタイプの多目的トレイの別のベースモジュールの上に積み重ね可能であるように適合され得る。それによって、いくつかのベースモジュールは、積み重ねられているベースモジュールのそれぞれの中へ挿入されるトレイインサートに関係なく、省スペースの様式で重なり合って積み重ねられ得、それは、また、ユーザー便宜に貢献する。その理由は、いくつかの異なって装備されているベースモジュールが、二次チューブ、または、代替的に、一次チューブなどをロードされているときに、一緒に積み重ねられ得、積み重ねられている配置で運搬または輸送され得、それによって、チューブトレイの輸送可能性および貯蔵可能性も改善するからである。重なり合った少なくとも2つのベースモジュールの間のそのような積み重ね接続を実現するために、それぞれのベースモジュールの底部サイドは、低減された外周部を備えたステップ部分、たとえば、狭くなるステップ部分を含むことが可能であり、そのステップ部分は、別のベースモジュールの開いたサイドの上側縁部の中へマッチする。したがって、上側ベースモジュールの底部サイドのステップ部分は、たとえば、入れ子可能な様式で、別のベースモジュールの開いたサイドの上側縁部の中へ積み重ねられ得る。
上記に述べられているように、ベースモジュールは、一方の側において、すなわち、その上側または上部サイドにおいて開いていることが可能であり、二次チューブトレイは、また、除去可能なカバーをさらに含むことが可能であり、除去可能なカバーは、二次チューブトレイの開いた上部、および、二次チューブインサートの少なくとも部分的に開いた上部を閉じるように適合されている。そのようにする際に、二次チューブトレイは、任意の二次チューブを二次トレイインサートから落下させるなどのリスクなしに貯蔵され得る。ここで、しかし、そのようなカバーを使用するときに、上記に説明されているようなベースモジュールの積み重ね可能性は、カバーによってトレイ同士の間の同様の積み重ね接続が提供される場合にのみ与えられ得る。代替的にまたは追加的に、二次チューブインサートは、たとえば、金属蓋などのような蓋の形態の、そのような除去可能なカバーまたはカバープレートを含むことが可能であり、その蓋は、二次チューブインサートの上側部分の中に、または、二次チューブインサートの開いたサイドの上に、除去可能に取り付けられ得、二次チューブインサートの開いた上側サイドをしっかりと閉じるようになっている。また、二次チューブインサートの除去可能なカバープレートは、また、二次チューブインサートの中のチューブのスタックに圧力をかけるために使用され得、開いた遮断メカニズムのケースにおいて、チューブがベースモジュールの底部サイドの中のインサート開口部から押し出され得るようになっている。そのハンドリング性を改善するために、カバープレートは、円形孔または互いに隣り合っている2つの円形孔などのような、少なくとも1つの中央孔を含むことが可能であり、オペレーターが自分の指によってカバープレートを把持すること、および、たとえば、二次チューブによって二次チューブトレイを充填するときに、二次チューブインサートからカバープレートを持ち上げることをより容易にする。そのうえ、少なくとも1つの正方形パターンがカバープレートの上に提供され得、それは、好ましくは、2つの正方形パターンであり、それは、カメラなどによるチューブ充填レベル検出のために使用され得る。そのうえ、カバープレートは、その上部側(すなわち、二次チューブインサートの内側から離れるように面する側)にマーキングを含むことが可能であり、そのマーキングは、トレイシャトルカメラなどによって分析され、二次チューブトレイの推定される充填レベルを決定する。
本発明の二次チューブトレイのさらなる特定の実施形態によれば、ベースモジュールは、インターフェースとして、オペレーター(たとえば、実験室要員など)によるベースモジュール(すなわち、トレイ)の改善された輸送可能性のために、その外周部の上に少なくとも1つのハンドルを含むことが可能であり、ハンドルは、片手でまたは両手でベースモジュールを把持することができるオペレーターによるベースモジュールの把持を簡略化する。代替的に、ベースモジュールは、インターフェースとして、互いに反対側にその外周部の上に2つのハンドルを含み、それは、オペレーターによるベースモジュールの輸送可能性をさらに改善する。その理由は、2つの反対側にハンドルが、両手でベースモジュールを把持することができるオペレーターによるベースモジュールの把持を簡略化するからである。そのうえ、ベースモジュールは、また、インターフェースとして、その外周部の上に少なくとも1つの係合凹みを含むことが可能であり、係合凹みは、ハンドル上記に説明されているようなによって混同されるべきではなく、とりわけ、自動処理システムのトレイキャリア、またはトレイキャリア器具、たとえば、トレイシャトルなどのために提供されており、そのキャリアは、凹みと係合することが可能であり、したがって、自動化された輸送プロセスの過程におけるトレイキャリアによるベースモジュールの改善された輸送可能性のために、ベースモジュールをピックアップすることが可能である。便宜上のために、少なくとも1つの係合凹みが、上記に説明されているように、ベースモジュールの外周部の上に位置決めされているハンドルの中に提供されている。それによって、ベースモジュールの同一の場所において、人間のオペレーターによってだけでなく、自動化されたトレイキャリア器具によっても、ベースモジュールがピックアップおよび輸送されるということが可能になる。代替的な実施形態の中で上記に説明されているような2つのハンドルを提供することと同様に、ベースモジュールは、自動処理システムのトレイキャリアによるベースモジュールの改善された輸送可能性のために、必要な場合には、互いに反対側にその外周部の上に、インターフェースとして、2つの係合凹み、または、さらには2つよりも多い凹みを含むことが可能であり、それぞれの係合凹みは、ベースモジュールの外周部の上に割り当てられているハンドルの中に提供され得る。それによって、ベースモジュールの同一の場所において、人間のオペレーターによってだけでなく、両手で人間のオペレーターによってピックアップされるのと同じ様式で、自動化されたトレイキャリア器具によっても、ベースモジュールがピックアップおよび輸送されるということが可能になる。上記に説明されているインターフェースは、人間の相互作用からのインターフェースとして、または、自動処理システムの器具へのインターフェースのいずれかとして提供され、インターフェースは、自動処理システムのローディングスロットへのおよびそれからの輸送のためのそのような器具、自動処理システムの作業デッキへの輸送のためのそのような器具、または、自動処理システムの中に提供される一般的なトレイシャトルのためのそのような器具との相互作用のために提供され得る。
本発明の二次チューブトレイのさらなる特定の実施形態によれば、ベースモジュールは、二次チューブトレイの内容物、すなわち、二次チューブトレイのベースモジュールの中に受け入れられるような二次チューブインサートの内容物のローディングステータスの指示のための少なくとも1つの色インジケーターを含むことが可能である。たとえば、色インジケーターは、異なる色を提供することが可能であり、それは、二次チューブトレイが、新しい(すなわち、未処理の)二次チューブ、すでに使用された二次チューブ、または、さらに、誤った内容物を伴う二次チューブを担持していることを示すことが可能であり、新しい二次チューブは、緑色によって色分けされ得、すでに使用された二次チューブ、または、誤った内容物を伴う二次チューブは、赤色によって色分けされ得る。ここで、特定の実施形態として、色インジケーターは、オペレーターによって手動で動作可能であり得、および/または、ベースモジュールの中の(たとえば、ベースモジュールのいくつかのコーナーポストのうちの1つの中の)それぞれのポケットの中に提供されている回転式のインジケータープラグまたはポールの形態で実装され得、ポケットは、外側へのビューイングウィンドウを含み、ビューイングウィンドウの中にそれぞれの色が示されており、インジケーターポールの回転によって変化させられ得る。また、二次チューブトレイがローディングステータス指示を必要としていないケースでは、いわゆるブラインドプラグが、ベースモジュールポケットの中へフィットさせられ得、それは、すなわち、任意の異なる色がその上に提供されていないプラグ、たとえば、灰色のプラグなどである。したがって、所望の場合には、改善されたユーザー便宜のために、色インジケーターは交換され得る。ベースモジュールのポケットの中へ詰まめられたインジケーターポールの形態のインジケーターを提供することの追加的な態様として、自動処理システムの任意の光学センサーが、自動処理システムのローディングスロットの中への二次チューブトレイの正しいローディングを識別するために使用され得る。その理由は、ポケットは、ローディングスロットの中へ最初にロードされるトレイの端部の上に提供されるか、または、そうでないかのいずれかであるからである。ローディングスロットの中へロードされるときのトレイの所望の配向に応じて、正しい配向または間違った配向が検出され得、たとえば、オペレーターに対して信号化され得る。
そのうえ、本発明の二次チューブトレイのベースモジュールのさらなる特定の実施形態によれば、ベースモジュールは、オペレーターがベースモジュールに人間が読み取り可能なマーキングを提供するために、その外周部の上に少なくとも1つの書き込み可能な表面を含むことが可能であり、所望の場合には、人間のオペレーターによる表面の上の迅速なマーキングおよびそのようなマーキングの消去を可能にし、書き込み可能な表面は、ホワイトボード材料、すなわち、拭き取り可能な材料によって実装され得、それを2回以上使用することができるようになっている。それによって、任意のオペレーターは、所望の場合には、ベースモジュールに、ひいては、二次チューブトレイに、人間が読み取り可能なマーキングを提供することが可能であり、それは、再び容易に消去され得る。書き込み可能な表面の特定の実装形態によれば、それは、ベースモジュールの側壁部の上への、たとえば、ベースモジュールの右側の上へのラベルの設置によって提供され得、オペレーターのマーキングの耐久性を改善するために、ラベルの形態の書き込み可能な表面がアルコールまたはそのような種類のものだけによってクリーニングされ得る場合には有用である。したがって、書き込み可能な表面は、同僚または仲間などのための注意書きによってトレイにラベルを付すための白色のスペースを提供する。前述のような人間が読み取り可能なマーキングに加えて、本発明の二次チューブトレイのベースモジュールは、また、その外周部の上に少なくとも1つの識別コードを含むことが可能であり、それは、接着剤ラベルなどであることが可能であり、それは、人間が読み取り可能な機械書き込みを担持しており、それは人間のオペレーターのためにベースモジュールまたはその内容物についてのかなりの情報を提供することが可能である。代替的にまたは追加的に、機械可読識別コードは、ベースモジュールの外周部の上に提供され得、それは、たとえば、バーコードなどによって実装されており、または、RFIDタグなどの形態でも実装されており、それは、自動処理システムの中のベースモジュールまたはその内容物(たとえば、その中に提供されている二次チューブの数など)の自動的な識別を可能にし、それは、それぞれのベースモジュールに関して独自の識別コードを提供することが可能である。たとえば、そのようなバーコードまたはRFIDタグは、トレイタイプ(すなわち、ベースモジュールの中に提供されている二次チューブインサートタイプ)の識別のための3文字と、記録可能性の理由のために、連続的なシリアル番号を与える5文字とから構成され得る。
本発明のさらなる態様によれば、生物学的サンプルを自動的に処理するための自動処理システムの二次チューブハンドリングモジュールも、本発明の過程において提供され、二次チューブハンドリングモジュールは、実験室システムのハウジングの内側に配置されているコンポーネントとして提供されるかまたは使用され得る。通常は、自動処理システム、たとえば、分析的な、分析前の、または分析後の処理システムなど(それは、生物学的サンプルを自動的に処理するための従来技術の実験室の中で一般に用いられている)は、制御ユニットに動作可能に接続されている1つまたは複数の実験室用器具を含むことが可能である。本明細書で使用される「分析的な」という用語は、1つまたは複数の生物学的サンプルに対して分析テストを実行するように動作可能な1つまたは複数の実験室デバイスまたは操作ユニットによって実施される任意のプロセスステップを包含する。生物医学的研究の文脈において、分析的な処理は、生物学的サンプルまたは検体のパラメーターを特徴付けるための技術的な手順である。パラメーターのそのような特徴付けは、たとえば、人間または実験室動物などから由来する生物学的サンプルの中のさまざまなサイズの特定のタンパク質、代謝産物、イオン、または分子の濃度の決定を含む。収集された情報は、たとえば、有機体または特定の組織に対する薬物の投与の影響を評価するために使用され得る。さらなる分析が、サンプルまたはサンプルの中に含まれる検体の光学的な、電気化学的な、または他のパラメーターを決定することが可能である。
一般的に、化学的な、生物学的な、物理的な、光学的な、または他の技術的な分析が、そのような分析的な処理システムによってサンプルに対して実施され得る前に、さまざまな異なる分析前の処理ステップが、分析前の処理システムの器具によって、患者のサンプルに対して実行されなければならない可能性があり、分析前の処理システムの器具は、たとえば、サンプルを遠心分離するためのサンプル遠心分離器具、サンプルの再懸濁のためのサンプル再懸濁器具、サンプルコンテナにキャップをするおよび/またはキャップを外すためのサンプルコンテナキャッピングまたはデキャッピング器具、それぞれに印刷されたラベルをそれぞれのサンプルコンテナに提供するためのサンプルコンテナラベリング器具、サンプルコンテナのキャップを外した後にサンプルコンテナを再びキャップするための再キャッピング器具、および/または、サンプルのアリコートへとサンプルを分割するためのアリコート分割器具などである。
ここで、実験室システムの中の二次チューブなどのようなサンプルコンテナを輸送することができるようにするために、二次チューブは、上記に説明されている二次チューブによって充填されている二次チューブトレイなどのような、二次チューブ貯蔵部からディスペンスされなければならず、たとえば自動的に、それぞれの器具へ輸送されなければならない。ここで、「実験室用器具」または実験室の「器具」という用語は、1つまたは複数の生物学的サンプルに対する1つまたは複数の処理ステップ/ワークフローステップを実行するために動作可能な任意の装置または装置コンポーネントを包含し、および、分析前の器具、分析後の器具、および、分析的な器具もカバーしている。「処理ステップ」という表現は、それによって、物理的に実行される処理ステップ、たとえば、遠心分離、アリコート分割、およびサンプル分析などを指す。そのうえ、本明細書で使用される「分析前の」という用語は、1つまたは複数の生物学的サンプルに対する1つまたは複数の分析前の処理ステップの実行に関係しており、それによって、1つまたは複数の後続の分析テストのためのサンプルを準備する。
本発明の二次チューブハンドリングモジュールは、さらに上記に説明されているような少なくとも1つの二次チューブトレイを保持するように適合されており、二次チューブハンドリングモジュールは、二次チューブトレイの二次チューブインサートからの二次チューブの抽出のためのセパレーターを含み、セパレーターは、横方向軸線の周りで二次チューブトレイを傾けるための傾斜メカニズムを含む。ここで、傾斜メカニズムが横方向軸線の周りで二次チューブトレイを傾ける傾斜角度は、横方向軸線の周りで10°から14°の間、とりわけ、12°であることが可能である。そのうえ、二次チューブハンドリングモジュールは、要求に応じて少なくとも1つの二次チューブをディスペンスすることができるようにするために、インサート開口部を遮断解除/遮断するように、すなわち、二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部を開/閉するように、上記に説明されている遮断メカニズムを作動させるための少なくとも1つの遮断メカニズム作動部材を含む。遮断メカニズム作動部材は、ピンまたはスペーサーなどの形態で実装され得る。また、二次チューブトレイおよび遮断メカニズム作動部材は、互いに対して移動可能になっており、それは、二次チューブトレイをその横方向軸線の周りでおよび遮断メカニズム作動部材に向けて傾けるときに起こり、遮断メカニズム作動部材が、二次チューブトレイの底部の中の吐出開口部を通して、および、二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部を通して、遮断バーまたはハッチ部材に向けて移動させられ得るようになっており、遮断メカニズム作動部材が、遮断メカニズムと係合させられ、遮断メカニズムをその付勢力に対抗して押すことによって、遮断メカニズムを作動させることができるようになっており、少なくとも1つの二次チューブをディスペンスすることができる。
本発明による二次チューブハンドリングモジュールの特定の実施形態として、モジュールは、たとえば、プッシャーまたはプッシングウェッジの形態の、すでに述べられた少なくとも1つのカム部材をさらに含むことが可能であり、少なくとも1つのカム部材は、少なくとも1つの作動開口部およびインサート開口部を通って進入するためのものであり、また、次にディスペンスされることとなる二次チューブに続いて、後続の二次チューブを、二次チューブトレイの吐出開口部に向けて押すかまたはシャッフルするためのものであり、所望のときには、二次チューブの一定のフローが二次チューブトレイの吐出開口部を通してディスペンスされるようになっている。これは、ベースモジュールの作動開口部、および、二次チューブトレイの二次チューブインサートのインサート開口部を通るカム部材の出入りする移動によって実現される。カム部材の特定の実装形態として、偏心ディスクなどが使用され得、偏心ディスクのタペットは、後続の二次チューブを吐出開口部に向けて押すためのコンポーネントとして使用される。さらなるコンポーネントとして、二次チューブハンドリングモジュールは、バッファー中間ストレージをさらに含むことが可能であり、バッファー中間ストレージは、複数の吐出されたまたはディスペンスされた二次チューブを受け入れ、それを一時的に貯蔵するためのものであり、バッファー中間ストレージは、ディスペンスされた二次チューブを二次チューブトレイから受け入れるために、吐出開口部の直ぐ後に配置され得る。したがって、バッファー中間ストレージは、その受け入れ端部において遮断メカニズム作動部材を含むことが可能であり、遮断メカニズムを作動させることができるようになっており、二次チューブトレイからの二次チューブが吐出開口部を退出した後にバッファー中間ストレージの中へディスペンスされることを引き起こすようになっている。それによって、バッファー中間ストレージは、ちょうどディスペンスされたばかりの二次チューブの中間ストレージまたは一時的なストレージのためのバッファー貯蔵部として使用される。本発明によれば、バッファー中間ストレージは、受け入れられた吐出された二次チューブの数を決定するために使用され得、バッファー中間ストレージは、受け入れられた吐出された二次チューブの数の所定のバッファーレベルのアンダーランを検出するための少なくとも1つのバッファーセンサーを含むことが可能である。
したがって、バッファー中間ストレージは、特定の所定の数の二次チューブを受け入れるために使用され得るだけでなく、所定の数の二次チューブがバッファー中間ストレージの中に含有されているかどうかを識別するためにも使用され得、所定の数の二次チューブは、バッファー中間ストレージの中に含有されることとなる所定のバッファーレベルを構成する。バッファー中間ストレージが所定の数の二次チューブを含有していないケースでは、すなわち、1つまたはいくつかの二次チューブが所定の数から不足しているケースでは、通常は、二次チューブインサートが空になっているという事実に起因して、さらなる二次チューブが吐出されないということが結論付けられ得る。したがって、バッファーレベルによって、および、たとえば光学センサーによる、ディスペンスされた二次チューブによってバッファーレベルが到達されたかどうかの検出によって、二次チューブトレイが空になっているかどうか、および、新しい充填された二次チューブトレイが必要とされるかどうかということが決定され得る。例として、バッファー中間ストレージは、最大で5つの二次チューブを受け入れるように適合され得、所定のバッファーレベルは、4つの二次チューブであることが事前決定され得る。したがって、バッファーレベルが到達されないケースでは、すなわち、4つのよりも少ない二次チューブがバッファー中間ストレージの中に含有されているケースでは、自動処理システムの中の二次チューブの一定のフローを維持するために、二次チューブトレイが変更されるべきであるということが決定され得る。
本発明の二次チューブハンドリングモジュールのさらなる特定の実施形態によれば、モジュールは、バッファー中間ストレージの吐出端部から二次チューブを把持するための二次チューブマニピュレーターをさらに含むことが可能であり、マニピュレーターは、二次チューブグラバーまたは二次チューブグラスパーとしてのその機能において、安定した様式で少なくとも1つの二次チューブを実際に掴むかまたは把持することができるように適合されており、それによって、二次チューブハンドリングモジュールは、把持された二次チューブの上へのラベル印刷およびラベル適用のために、把持された二次チューブをチューブラベリングコンポーネントに提供することが可能である。したがって、二次チューブマニピュレーターは、たとえばロボットアームなどの形態の、バッファー中間ストレージとチューブラベリングコンポーネントとの間の移送手段として使用される。そのうえ、二次チューブマニピュレーターは、二次チューブの水平方向の配向を検出するための配向センサーを追加的に含むことが可能であり、適切な位置の二次チューブをチューブラベリングコンポーネントに提供することができるようになっている。これは、把持された二次チューブが、直立した様式で、または、上下逆さまの様式で把持されているかどうかを決定するために、配向センサーが使用されるということを意味し、二次チューブハンドリングモジュールは、二次チューブの配向(すなわち、直立しているかまたは上下逆さまになっているか)についての情報とともに、二次チューブをチューブラベリングコンポーネントに提供することが可能であり、チューブラベリングコンポーネントが直立してまたは上下逆さまにラベルを印刷するようになっており、それをそれぞれの配向で二次チューブの上に適用するようになっている。代替的に、二次チューブハンドリングモジュールは、二次チューブの配向(すなわち、直立しているかまたは上下逆さまになっているか)を決定することが可能であり、また、必要とされる場合には、二次チューブの配向を直立した配向へと訂正することが可能であり、二次チューブを直立した様式でチューブラベリングコンポーネントに提供することができるようになっており、そのように二次チューブにラベルを付すことができるようになっている。
さらに、本発明の特定の実施形態によれば、二次チューブハンドリングモジュールは、また、チューブラベリングコンポーネントによってそれぞれの二次チューブに印刷および適用されたラベルをチェックするためのバーコードリーダーを含むことが可能であり、そのバーコードリーダーは、したがって、ラベルを付された二次チューブの正しいラベリングを確認するための確認デバイスとして使用される。そのうえ、二次チューブハンドリングモジュールは、正しくラベルを付されていると識別される場合には、さらなる処理のためにプロセスラックの中へ、または、間違ってラベルを付されていると識別される場合には、廃棄物コンテナの中へ、ラベルを付されたおよびチェックされた二次チューブをフィードするための二次チューブフィーダーをさらに含むことが可能である。それによって、誤ってまたは間違ってラベルを付された二次チューブが、自動処理システムの中のさらなるワークフローの中で使用されないということが実現され得る。
本発明のさらなる態様として、自動処理システムの中で生物学的サンプルを自動的に処理する際に使用するための二次チューブをハンドリングする方法が提供され、二次チューブをハンドリングする方法は、上記に説明されているような二次チューブハンドリングモジュールによって実施され得、二次チューブは、さらに上記に説明されているような二次チューブトレイによって提供され得る。ここで、本発明の方法は、二次チューブハンドリングモジュールによって二次チューブトレイを受け入れるステップと、二次チューブハンドリングモジュールの傾斜メカニズムによって二次チューブトレイをその横方向軸線の周りで傾ける後続のステップとを含み、傾斜メカニズムは、二次チューブトレイを、横方向軸線の周りで10°から14°の間、とりわけ12°傾けることが可能である。その後に、遮断メカニズム作動部材によって二次チューブインサートの遮断メカニズムを作動させるステップが実施され、二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部を開けるようになっており、また、必要な場合には、二次チューブトレイの吐出開口部に向けて二次チューブを押すためにカム部材を作動させ、バッファー中間ストレージが吐出された二次チューブを受け入れることを結果として生じさせる。その後に、本発明の方法は、二次チューブハンドリングモジュールのセパレーターによって、バッファー中間ストレージの吐出端部から二次チューブを抽出するステップに進む。それによって、上記に説明されている方法によって、二次チューブは、二次チューブハンドリングモジュールによって、充填された二次チューブトレイから抽出され得る。
本発明の特定の実施形態によれば、遮断メカニズムを作動させるステップは、二次チューブトレイおよび遮断メカニズム作動部材を互いに対して移動させることによって実装され得、遮断メカニズム作動部材が、二次チューブトレイのベースモジュールの底部の中の吐出開口部、および、二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部を通して移動させられ、遮断メカニズムの遮断バーまたはハッチ部材と係合し、スプリング荷重に対抗してそれを移動させ、二次チューブインサートの底部の中のインサート開口部を遮断解除するかまたは開けるようになっている。ここで、説明されているプロセスは、また、ピンまたはスペーサーが付勢スプリング荷重に対抗して遮断バーまたはハッチ部材を押し、遮断バーまたはハッチ部材がインサート開口部から持ち上げられるようになっており、また、遮断メカニズムを越えて、および、遮断メカニズムによって以前にカバーされていたインサート開口部を通して、通り過ぎる様式で二次チューブインサートの内側の二次チューブの自由な移動を可能にするようになっていると説明され得る。したがって、二次チューブトレイは、活性化されていないときにインサート開口部をカバーするための一種の自己閉鎖メカニズムを含み、ハンドリングされていない二次チューブトレイが、二次チューブトレイの輸送などの間に、二次チューブがインサート開口部を事故的に通過するかまたはそれを通って落下することを許容しないという事実を結果として生じさせる。
そのうえ、本発明の方法は、二次チューブマニピュレーターによって、バッファー中間ストレージの吐出エリアから、抽出されたまたはディスペンスされた二次チューブを把持する追加的なステップと、配向センサーによって、把持された二次チューブの水平方向の配向を決定するステップと、把持された二次チューブの決定された水平方向の配向に基づいて、適切な位置の把持された二次チューブをチューブラベリングコンポーネントに提供するステップと、把持された二次チューブのためのラベルを印刷し、把持された二次チューブの上にそれを適用するステップとをさらに含むことが可能である。したがって、それぞれの二次チューブの水平方向の配向は、二次チューブの間違ったラベリング(それは、次いで、廃棄されなければならない可能性がある)の可能性がない状態で、ラベル印刷および適用が合理的な様式で実施されるように決定され得、所望の場合には調節され得る。したがって、以前に説明された本発明の方法は、間違ったまたは判読できないラベリングに起因して、より少ない二次チューブしか廃棄される必要がないかまたは二次チューブが全く廃棄される必要がないという事実を結果として生じさせる。追加的に、さらなる特定の実施形態として、方法は、把持された二次チューブが正しくラベルを付されているかどうかをバーコードリーダーによってチェックするステップをさらに含むことが可能であり、把持された二次チューブが正しくラベルを付されていると識別されるケースでは、正しくラベルを付された二次チューブが、たとえば二次チューブフィーダーによって、さらなる処理のためにプロセスラックへフィードされ、または、把持された二次チューブが間違ってラベルを付されていると識別されるケースでは、間違ってラベルを付された二次チューブが、たとえば二次チューブフィーダーによって、廃棄物コンテナの中へフィードされる。しかし、以前の方法ステップに基づいて、間違ってラベルを付された二次チューブが発生することは、ほとんどゼロに低減されるはずである。さらなるステップとして、自動処理システムの内側のプロセスの過程において二次チューブをさらにハンドリングするために、方法は、さらなる処理のために、ロードされたプロセスラックをピペッティング位置へと移動させるステップをさらに含むことが可能である。
二次チューブトレイの二次チューブインサートの中の二次チューブの充填レベルを決定することができるようにするために、上記に説明されている本発明の方法は、光学センサーなどのようなバッファーセンサーによって、バッファー中間ストレージの中に受け入れられている二次チューブの数を決定するステップと、受け入れられている二次チューブの決定された数を所定の最小バッファーレベルと比較するステップと、受け入れられている二次チューブの決定された数がカム部材の作動にかかわらず所定の最小バッファーレベルよりも低いケースでは、二次チューブトレイの二次チューブインサートが空になっていることを決定するステップとをさらに含むことが可能である。それによって、バッファー中間ストレージは、二次チューブインサートの充填レベルをモニタリングするためのモニタリング手段の目的を有しており、したがって、バッファー中間ストレージの中の残りの二次チューブに起因して、二次チューブが実際になくなる前に、二次チューブトレイが交換されるべきであるということが決定され得る。したがって、二次チューブトレイの二次チューブインサートが空になっているということが決定されるケースでは(それは、バッファーレベルをモニタリングすること、および、それを所定のバッファーレベルと比較することに基づいて決定され得る)、空の二次チューブトレイが交換されなければならない。そのような本発明の方法によって、二次チューブがなくなることは回避され得、生物学的サンプルの継続的な自動化された処理が確保され得る。
上記に説明されている方法ステップは、自動処理システムの制御ユニットによって制御され得、それは、また、上記に説明されているデバイス、たとえば、二次チューブハンドリングモジュールおよびそのコンポーネントなど、ならびに、配向センサー、バッファーレベルセンサー、チューブラベリングコンポーネント、バーコードリーダーなどの作動または移動を制御することが可能であり、本明細書で使用される「制御ユニット」という用語は、たとえばCPUなどの、任意の物理的または仮想的な処理デバイスを包含しており、それは、また、ワークフローおよびワークフローステップが自動処理システムによって実行されるように、1つまたは複数の実験室用器具を含む自動処理システム全体を制御することが可能である。制御ユニットは、たとえば、異なる種類のアプリケーションソフトウェアを担持することが可能であり、分析前の、分析後の、および分析のワークフロー/ワークフローステップを実行するように、自動処理システムまたは特定の器具またはそのデバイスに指示することが可能である。制御ユニットは、どのステップが特定のサンプルによって実施される必要があるかどうかに関して、データ管理ユニットから情報を受け取ることが可能である。さらに、制御ユニットは、データ管理ユニットと一体になっていることが可能であり、サーバーコンピューターによって含まれ得、および/または、1つの器具の一部であるか、もしくは、自動処理システムの複数の器具にまたがって分散されることも可能である。制御ユニットは、たとえば、動作を実施するための命令を提供されたコンピューター可読プログラムを走らせるプログラマブル論理制御装置として具現化され得る。ここで、ユーザーによるそのような命令を受け取るために、ユーザーインターフェースが追加的に提供され得、本明細書で使用される「ユーザーインターフェース」という用語は、オペレーターとマシンとの間の相互作用のためのアプリケーションソフトウェアおよび/またはハードウェアの任意の適切なピースを包含し、それは、入力としてオペレーターからのコマンドを受け取るための、また、フィードバックを提供し、オペレーターに情報を伝送するための、グラフィッカルユーザーインターフェースを含むが、それに限定されない。また、システム/デバイスは、異なる種類のユーザー/オペレーターに対応するためにいくつかのユーザーインターフェースを露出させることが可能である。
本明細書で使用される場合、また、添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈がそうでないことを明確に定めない限り、複数形の参照符号を含む。同様に、「含む(comprise)」、「含有する」、および「包含する」という語句は、排他的というよりも包含的に解釈されるべきであり、すなわち、「含むが、それに限定されない」という意味で解釈されるべきである。同様に、「または」という語句は、文脈がそうでないことを明確に示していない限り、「および」を含むことが意図されている。「複数の(plurality)」、「複数の(multiple)」、または「複数の(multitude)」という語句は、2つ以上(すなわち、2または>2、整数の倍数を伴う)を表し、「単一の」または「単独の」という用語は、1つ(すなわち、=1)を指す。そのうえ、「少なくとも1つの」という用語は、1つまたは複数(すなわち、1または>1、整数の倍数を伴う)として理解されるべきである。したがって、単数または複数を使用する語句は、また、複数および単数をそれぞれ含む。追加的に、「本明細書で」、「上記に」、「以前に」、および「下記に」という語句、ならびに、同様の意味の語句は、本出願の中で使用されるときには、全体として本出願を参照するものとし、本出願の任意の特定の部分を参照しないものとする。
本開示の特定の実施形態の説明は、包括的であることは意図されておらず、または、開示されている精密な形態に本開示を限定することは意図されていない。本開示の特定の実施形態および例は、例示目的のために本明細書で説明されているが、さまざまな均等物の修正例が、当業者が認識することとなるように、本開示の範囲内で可能である。任意の先述の実施形態の特定のエレメントは、他の実施形態の中のエレメントと組み合わせられるかまたは置換され得る。そのうえ、本開示の特定の実施形態と関連付けられた利点が、これらの実施形態の文脈において説明されてきたが、他の実施形態も、そのような利点を示すことが可能であり、すべての実施形態が、本開示の範囲内に入るために、必ずしも、そのような利点を示す必要があるというわけではない。
以下の例は、本発明のさまざまな特定の実施形態を図示することが意図されている。そうであるので、以降で議論されているような特定の修正例は、本発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。さまざまな均等物、変形例、および修正例が、本発明の範囲を逸脱することなく作製され得るということが当業者にとって明らかであり、したがって、そのような均等物の実施形態は本明細書の中に含まれるべきであるということが理解されるべきである。本発明のさらなる態様および利点は、図に図示されている特定の実施形態の以下の説明から明らかになる。
図1では、本発明の実施形態による二次チューブトレイ1が、概略斜視図の形態で示されている。ここで、二次チューブトレイ1は、多目的トレイのベースモジュール100と、それぞれの必要なインサートとしての二次チューブインサート200とから構成されている。通常は、ベースモジュール100の中へ挿入されるトレイインサートの選択にしたがって、そのように結果として生じる多目的トレイの目的は変化することが可能である。本ケースにおいて、ベースモジュール100の中への二次チューブインサート200の挿入によって、多目的トレイは、二次チューブを運搬するためのトレイの目的を採用し、すなわち、二次チューブトレイ1になる。以下において、ベースモジュール100が、さらに詳細に説明され、それに続いて、二次チューブインサート200が、図面の中のそれぞれの図示に基づいて、ならびに、好ましくは空になったおよびキャップのない二次チューブ2をディスペンスするためのこれらのパーツの間の相互作用に基づいて、さらに詳細に説明される(図5も参照)。
二次チューブトレイ1の基礎として、図2に示されているようなベースモジュール100が使用され、本発明の特定の実施形態によるそのベースモジュール100は、基本的に、1つの一体的に形成されたコンポーネントから構成されており、それは、ポリプロピレン(PP)またはポリカーボネートブレンド、スチレンアクリロニトリルを伴うポリカーボネート(PC/SAN)またはアクリロニトリルブタジエンスチレンを伴うポリカーボネート(PC/ABS)などから射出成形され得る。現在説明されている特定の実施形態のベースモジュール100は、実質的に閉じられた底部または底部サイド101と、互いに接続され、また、底部サイド101と接続されている4つの薄壁の側壁部の形態の円周方向に延在するサイドプレート102と、開いた上側サイドとを備えた概してボックスのような構造である。ベースモジュール100の内側において、突出部110が、サイドプレート102の内側壁部表面の上に設けられており、その突出部110は、それぞれ、中央孔を備えた円筒形状に形成された柱であり、その環状の柱は、サイドプレート102から内向きに横方向に突出しており、すなわち、突出部110は、それらのベース端部において、実質的に閉じられた底部サイド101と接続されており、それぞれの突出部110は、一体的に形成された接続パーツによって、サイドプレート102と一体的に接続されている。ここで、現在説明されている特定の実施形態において、8つの突出部110が設けられている。
それぞれの突出部110は、適用可能な場合には、トレイインサートのそれぞれの係合機構との係合のために、係合突出部110を構成することが可能である。サイドプレート102のそれぞれの側壁部の中に、開いたサイドスロット103が設けられ、そのサイドスロット103は、開いた上側サイドから延在しており、すなわち、開いた上側サイドは、開いたサイドスロット103の中に続いており、それによって、上部に開口しているサイドプレート102の4つのウィンドウを構成している。ここで、突出部110は、それぞれの側壁部の高さにわたって延在しているのみであり、すなわち、突出部110は、開いたサイドスロット103の中へは上向きに延在していない。提供されたサイドスロット103の結果として、長方形ベースモジュール100のそれぞれのコーナーは、角付きのコーナーポスト104を構成しており、角付きのコーナーポスト104は、底部サイド101から始まり、開いた上側サイドまで続いており、その角付きのコーナーポスト104は、ベースモジュール100が、別のベースモジュール(図示せず)と相互作用することなく(そのようなさらなるベースモジュールがその上に積み重ねられる場合)、二次チューブインサート200およびその中に提供される二次チューブ2の形態のそれぞれの内容物を受け入れることができるように、閉じられた底部サイド101と開いた上側サイドとの間に十分な距離を発生させる。したがって、ベースモジュール100は、同じタイプの別のベースモジュールの上に積み重ね可能であり、使用済みのトレイインサートから独立して、省スペースの様式でベースモジュール100の積み重ね可能性を結果として生じさせる。重なり合った少なくとも2つのベースモジュール100の間の積み重ね接続を実現するために、それぞれのベースモジュール100の底部サイド101の下側表面または外側表面は、低減された外周部を備えたステップ部分105を含み、すなわち、ステップ部分105は、狭くなるステップ部分として形成されており、そのステップ部分105は、別のベースモジュール(図示せず)の開いたサイドの上側縁部の内側の中へマッチしており、または、より具体的には、ベースモジュール100と同一のそのようなベースモジュールの薄壁の角付きのコーナーポスト104の内側の中へマッチしている。したがって、上側ベースモジュール100の底部サイド101の上のステップ部分105は、たとえば入れ子可能な様式で、別のベースモジュール(図示せず)の開いた上側サイドの上側縁部の中へ積み重ねられ得る。
そのうえ、ベースモジュール100は、オペレーターによるベースモジュール100の改善された輸送可能性のために、その外周部の上に、すなわち、サイドプレート102の外側に、2つのハンドル106を含み、ハンドル106は、反対側の側壁部の中に提供されており、したがって、互いに反対側に提供されており、それぞれのハンドル106は、オペレーターによるベースモジュール100の把持を簡略化する。ハンドル106は、サイドプレート102の内側に一体的な様式で提供されており、すなわち、図2から推測され得るように、ベースモジュール100の内側の中へ突出するサイドポケットの様式で形成される。ここで、ハンドル106は、ステップ部分105と干渉せず、したがって、ベースモジュール100の積み重ね可能性機構と干渉しないということが留意されるべきである。そのうえ、ハンドル106の開いたサイド、すなわち、ハンドル106によって形成されたポケットの開いたサイドは、側部に開口しているので、ベースモジュール100が別のベースモジュールの上に積み重ねられているときでも、オペレーターは、それぞれのハンドル106の中へ把持することができる。
そのうえ、現在説明されている特定の実施形態のベースモジュール100は、さらなるインターフェースとして、その外周部に係合凹み1061を含むことが可能であり(図4も参照)、係合凹み1061は、上記に説明されているようなハンドル106のうちの1つと混同されるべきではなく、とりわけ、自動化された輸送プロセスの過程におけるトレイハンドリング器具によるベースモジュール100の改善された輸送可能性のために、トレイキャリア、または、自動処理システムのトレイハンドリング器具のために提供されており、それは、後でさらに詳細に説明される。より詳細には、1つまたは複数の係合凹み1061が、それぞれのハンドル106の中に提供され得、それぞれの係合凹み1061は、たとえば、係合凹み1061がハンドルポケットの上側サイドの内側に上向きに延在するという様式で、ハンドルポケットの内側に提供されるノッチによって形成されており、それによって、グリッパーまたはハンドルが係合凹み1061の中へ係合することを可能にし、したがって、トレイハンドリング器具などによる、ベースモジュール100のしっかりとしたグリップ、したがって、二次チューブトレイ1のしっかりとしたグリップを実現する。
図2に示されているようなベースモジュール100のさらなる特徴として、ベースモジュール100は、二次チューブトレイ1のローディングステータス、すなわち、ベースモジュール100の中に受け入れられている二次チューブインサート200の内容物のローディングステータスの指示のための回転可能な色インジケーター107を含む。ここで、色インジケーター107は、ベースモジュール100のコーナーポスト104のうちの1つの中に提供されているそれぞれのスタッド孔の中に配置されている、手動で動作可能な回転式のインジケーターピンまたはポールの形態で提供されており、スタッド孔は、ベースモジュール100の外側へのビューイングウィンドウ1041を含み、ビューイングウィンドウ1041の中に、それぞれの色が示されており、色インジケーター107の回転によって変化させられ得る。それぞれのコーナーポスト104の中の孔の中に埋め込まれている説明されたピンの形態の色インジケーター107は、ロータリーノブ1071の形態の作動部分を含む。色インジケーター107のためのスタッド孔を含むそれぞれのコーナーポスト104は、その上部端部において上部凹み1042を示しており、ロータリーノブ1071は、回転可能な様式で、上部凹み1042の中に配置されており、ロータリーノブ1071が、ベースモジュール100の積み重ね可能な特性を維持するために、コーナーポスト104の上側縁部の上方に延在しないようになっている。色インジケーター107、そのスタッド孔、および、その上部端部における上部凹み1042に起因して、ベースモジュール100のローディング方向を明確に決定することも可能になる。その理由は、その幾何学形状を参照すると、ベースモジュール100を含むトレイが、そのZ枢動軸の周りで180°のターンをして、すなわち、色インジケーター107がその後方端部にある状態で、自動処理システムのローディングスロットの中へロードされ得るからであり、色インジケーター107、そのスタッド孔、および、その上部端部における上部凹み1042の形態の構造的なマークが、自動処理システムの光学センサーによって検出可能であるので、トレイがローディングスロットのうちの1つの中へ誤って提供された場合には、光学センサーが検出することを可能にする。ここで、以下の状態が検出され得る:「トレイは利用可能でない」、「トレイは利用可能である」、および、「トレイは利用可能である(180°のターンを伴う反転されたローディング)」。
1つの特定の色の例として、色インジケーター107は、2つの異なる色を提供することが可能であり、二次チューブトレイ1が二次チューブ2を含有していること、または、二次チューブトレイ1が空になっていることを示すことが可能である。また、二次チューブトレイ1がローディングステータス指示を必要としていないということが決定されているケースでは、いわゆるブラインドプラグが、色インジケーター107の代わりにコーナーポスト104のスタッド孔の中へフィットさせられ得、それは、すなわち、任意の異なる色がその上に提供されていないプラグ、たとえば、灰色のプラグなどである。したがって、所望の場合には、改善されたユーザー便宜のために、色インジケーターが交換され得る。したがって、ブラインドプラグは、二次チューブインサート200を使用するときに合理的であることが可能であり、その主な目的は、任意のさらなる指示の必要性なしに、消耗品を運搬することである。ここで、そのようなブラインドプラグは、色インジケーター107と同じ構造的な設計を有することが可能であるが、しかし、任意の色マーキングをその外周部に備えていない。本発明ベースモジュール100の現在議論されている特定の実施形態のさらなる態様によれば、ベースモジュール100は、オペレーターがベースモジュール100に人間が読み取り可能なマーキングを提供するために、サイドプレート102の外周部の上に2つの書き込み可能な表面108を含むことが可能であり、所望の場合には、オペレーターによるベースモジュール100の表面の上の迅速なマーキングおよびそのようなマーキングの消去を可能にし、それぞれの書き込み可能な表面108は、ホワイトボード材料、すなわち、拭き取り可能な材料によって実装される。そのうえ、ベースモジュール100は、その外周部の上に1つまたはいくつかの識別コード109を有することが可能であり、それは、バーコードによって実装される人間が読み取り可能な機械書き込みコードまたは機械可読識別コード109を担持する接着剤ラベルなどであることが可能であり、その両方が、図2に図示されているように、ベースモジュール100のサイドプレート102の上に提供されている。
二次チューブトレイ1を構成するためにベースモジュール100の中へ圧入される二次チューブインサート200の構造的な特徴に関して、二次チューブインサート200は、基本的に、ベースモジュール100と同様の構造を含み、すなわち、二次チューブインサート200は、底部サイド201(実質的に閉じられているかまたは開いているかのいずれか)および4つの閉じられた側壁部202を備えた、また、開いた上側サイドを備えた、実質的に中空の本体部を含み、二次チューブインサート200の長方形構造を結果として生じさせ、4つの閉じられた側壁部202は、2つの長手方向に延在する側壁部および2つの横断方向に延在する側壁部を含み、長方形構造の開いた上側サイドは、二次チューブインサート200の中空の本体部の中へ複数の二次チューブ2を充填するために提供されているということが図1、図3、および図4から推測され得る。二次チューブインサート200のさらなる構造的な特徴に関して、本発明の現在説明されている実施形態の二次チューブインサート200のそれぞれの側壁部202の上側縁部2021は、外側に曲げられており、ベースモジュール100の隣接するパーツに対して密接な接触を確立するようになっており、二次チューブインサート200とベースモジュール100の側壁部102との間の滑らかな移行が実現されるようになっているということが、たとえば、図1、図3、および図4から推測され得る。そのうえ、二次チューブインサート200の側壁部202のそれぞれは、二次チューブインサート200の側壁部202の構造的な補強のためのいくつかのノッチ2022を含み、それは、それぞれの側壁部202の内側表面が、ベースモジュール100のそれぞれの側壁部102のそれぞれの内側表面に方向付けられたノッチ2022の形態のそれぞれの凹みまたは窪みを含むということを意味し、二次チューブインサート200の安定性を増加させるための補強機構としての役割を主に果たしている。
ここで、また、図1、図2、および図4から図6から推測され得るように、二次チューブトレイ1は、その底部表面の中に開口部を含み、その開口部は、二次チューブインサート200の内側から、ベースモジュール100の外側へ、とりわけ、これらの開口部に隣接するベースモジュール100の下方のエリアへ、二次チューブ2をディスペンスすることができるようにするために提供されている。さらに詳細には、とりわけ図2から推測され得るように、その概してボックスのような構造を有するベースモジュール100の底部は、実質的に閉じられた底部サイド101を有することが可能である。しかし、ベースモジュール100の底部サイド101の中に提供された貫通孔の形態のいくつかの開口部が存在しており、すなわち、実質的に閉じられた底部サイド101は、これらの貫通孔の提供を除いて閉じられている。とりわけ、ベースモジュール100の底部サイド101は、以前に説明された貫通孔のうちの1つとして、ベースモジュール100から二次チューブ2を吐出するための吐出開口部1011を含み、吐出開口部1011は、さらに詳細に後に説明されるように、二次チューブインサート200の底部サイド201の中の対応するインサート開口部203と整列されている。そのうえ、ベースモジュール100の底部サイド101は、以前に説明された貫通孔のうちの別の1つとして、少なくとも1つの作動開口部1012を含み、その作動開口部1012は、ベースモジュール100の底部サイド101の中に吐出開口部1011に隣接して提供されており、吐出開口部1011および1つまたはいくつかの作動開口部1012は、さらに詳細に下記にも説明されているように、二次チューブインサート200の底部サイド201の中のインサート開口部203と整列されており、ベースモジュール100の外側、とりわけ、ベースモジュール100の底部サイド101の下方のその外側と、二次チューブインサート200の内側との間の開口通路が存在するようになっており、その開口通路は、所望の場合には、以下に説明されているような遮断メカニズムなどによって、一時的に遮断されるかまたは閉じられ得る。
二次チューブインサート200の底部サイド201の中の上記に述べられている開口部に関して(それは、さらなる処理のために順序付けられたおよび1つずつ分離可能な様式で、二次チューブ2をディスペンスすることができるように提供されている)、二次チューブインサート200の中空の本体部は、その底部サイド201の中に、すでに述べられたインサート開口部203を含み、現在説明されている実施形態のそのインサート開口部203は、それぞれの横断方向に延在する側壁部202の中へ上向きに続き、二次チューブインサート200の内側に積み重ねられている複数の二次チューブ2からの1つの単一の二次チューブ2が通過することを可能にするようにサイズ決めされており(とりわけ、図5を参照)、図5では、右側の第1の二次チューブ2が、インサート開口部203を通過することをすでに試みているが、吐出開口部1011に到達する前に止められている。ここで、横断方向に延在する側壁部202(それは、継続的なインサート開口部203の一部を構成している)は、二次チューブインサート200の内側に向けて張り出す凹部204を含み、その凹部204は、内向きに向かう、二次チューブインサート200の横断方向の側壁部202の下側部の中の突出部または張り出された凹みであり、その凹部204は、横断方向に延在する側壁部202の一部を構成し、インサート開口部203が上向きに続くことを可能にするということも推測され得る。そのうえ、内向きに張り出された凹部204を組み込む横断方向の側壁部202は、二次チューブインサート200の外側に突出するレッジ部205をさらに含み、そのレッジ部205は、とりわけ凹部204に関して二次チューブインサート200とベースモジュール100との間の関係を固定する手段として、ハンドル106の中に提供されている以前に説明された係合凹み1061の上に置かれている。
図5および図6から推測され得るように、二次チューブトレイ1は、また、ハッチ部材300を含むハッチメカニズムの形態の遮断メカニズムを含み、ハッチメカニズムは、また、図5に示されているように閉位置にハッチ部材300を付勢するスプリング(図示せず)を含む。スプリングは、コイルスプリングとして実装され得、コイルスプリングは、ハッチ部材300と直接的に接続した状態になっており、そのヒンジ付きの端部において、たとえばヒンジジョイントによって、ベースモジュール100の内側に取り付けられている。ハッチ部材300は、二次チューブインサート200の底部サイド201の中のインサート開口部204を、すなわち、二次チューブ2が通過することを可能にすることとなるインサート開口部203の少なくとも一部を閉じるかまたは遮断するための役割を果たす(図6も参照)。さらに、同時に、ハッチ部材300は、また、ベースモジュール100の底部サイド101の中に提供されている吐出開口部1011を閉じるかまたは遮断する。ハッチ部材300を付勢することに起因して、ハッチ部材300は、動作させられていないときには、すなわち、活性化されていないときには、その閉位置を維持する。ここで、図5および図6を比較するときに分かるように、ハッチ部材300は、たとえば、さらに下記に説明されるような遮断メカニズム作動部材によって活性化されるときには、付勢するスプリング力に対抗して、開位置(図6を参照)へと移動または枢動することが可能であり、それによって、閉位置または遮断位置から開位置または非遮断位置へと移動する。ここで、より良好な概観のために、ハッチ部材300を外側から作動させるためのそのような遮断メカニズム作動部材は、図5および図6では省略されている。また、図5から分かるように、ハッチ部材300は、追加的に、吐出開口部1011に到達する前に、右側の第1の二次チューブ2(それは、インサート開口部203を通過することとなる次の二次チューブ2である)を停止させるためのストッパーとしての役割を果たす。さらに詳細には、ハッチ部材300は、ヒンジ付きのフラップゲートとしても説明され得、現在説明されている実施形態の中のハッチ部材300は、L字形状を含み、長い方のフランクが、ヒンジ付きのフランク端部を提供する状態になっており、短い方のフランクが、次に列に並んでいる二次チューブ2のためのストッパーを提供する状態になっている(図5を参照)。したがって、ハッチメカニズムのハッチ部材300、インサート開口部203、および吐出開口部1011は、互いに適合されており、積み重ねられている二次チューブ2を1つずつ、すなわち、図5および図6に示されているように、1列に並んで次々とディスペンスすることができるようになっており、インサート開口部203および吐出開口部1011は、外側からのハッチ部材300へのアクセスを可能にし、ハッチメカニズムを動作させ、ハッチメカニズムが開けられるように、すなわち、振り動かされて開けられたときに、インサート開口部203を遮断しないようになっている。
図5に示されているような閉位置から図6に示されているような開位置へのハッチ部材300の移動を考えるときに観察され得るように、凹部204は、その閉位置と開位置との間のハッチ部材300の移動を可能にするために、現在説明されている実施形態の遮断メカニズムの役に立つ。その理由は、ハッチ部材300が、次いで、インサート開口部203の縁部を提供する凹部204のそれぞれの端部パーツとの干渉なしに移動させられ得るからである。それによって、凹部204は、ハッチメカニズムのハッチ部材300の上方に配置されている一種のフードとしての役割を果たし、ハッチ部材300は、その開位置において、凹部204の張り出しの中に、すなわち、二次チューブインサート200の外側とベースモジュール100の内側との間のエリアの中に完全に収容され得、それによって、二次チューブ2が二次チューブトレイ1からディスペンスされるためのクリアな通路を提供する。したがって、ハッチ部材300は、インサート開口部203、および、二次チューブトレイ1のベースモジュール100の底部の中に提供されている吐出開口部1011を閉じるかまたは遮断することが可能であり、ハッチ部材300は、二次チューブ2のためのバーコードラベラーとして実質的に機能する二次チューブハンドリングモジュール4のセパレーター41のコンポーネントの上に、傾斜移動によって、それを低下させることによって開けられ得る。開いたハッチにおいて、二次チューブ2は、ベースモジュール100の底部サイド101を通して搬送され、それは、さらに詳細に下記に説明される。そうでなければ、ハッチ部材300は、閉じられたままになっており、二次チューブトレイ1の内側からその外側へのインサート開口部203および吐出開口部1011を通した二次チューブ2の搬送を妨げる。
図7では、本発明の実施形態による上記に述べられている二次チューブハンドリングモジュール4が、斜視図の中の概略的な図示として示されており、その二次チューブハンドリングモジュール4は、正しくラベルを付された二次チューブ2がその処理の所望の最終的な結果であるということに起因して、ラベラーモジュールまたはチューブバーコードラベラーとも称され得る。ここで、図7から推測され得るように、二次チューブトレイ1は、たとえば、自動的にトレイシャトルなどによって、二次チューブトレイ1から二次チューブ2を分離するために、セパレーター41の中へすでにロードされており、セパレーター41は、二次チューブハンドリングモジュール4のコンポーネントである。図7から、および、図8と比較して推測され得るように、セパレーター41は、二次チューブトレイ1が傾けられているときに、二次チューブ2がこぼれることを防止するために使用されるカバーを提供する。しかし、ユーザーがあまりに多くの二次チューブ2を備えた二次チューブトレイ1をオーバーロードする場合に、たとえばバリアなどによって、自動処理システムのローディングスロットの中へ二次チューブトレイ1をロードするときに、過充填された二次チューブ2が除去される。したがって、過充填された二次チューブトレイ1がセパレーター41の中へロードされないということが確保され得る。
より詳細には、二次チューブトレイ1は、二次チューブハンドリングモジュール4のトレイホルダーの中へロードされ、図7および図8の中のトレイホルダーは、二次チューブ2の漸進的なフィードを保証するために、二次チューブトレイ1をその横方向軸線に対して約~12°傾けるための傾斜メカニズム411によって、すでに傾けられた様式で示されている。たとえば、傾斜メカニズム411は、ウォームギヤメカニズムおよびモーターの組み合わせ、たとえば、Maxon EC 45フラットモーターの上のMaxon 5:1ギヤと組み合わせた1:50ウォームギヤなどの形態で実装され得る。それによって、積み重ねられている二次チューブ(図示せず)の形態の二次チューブトレイ1の内容物は、インサート開口部203に向けて重力によって連続的に押され、それは、図8からも導出可能であり、図8では、図7の二次チューブハンドリングモジュール4がまた示されており、異なるコンポーネントのいくつかのカバー(たとえば、セパレーター41のカバーなど)が、より良好な視認性のために省略されている。したがって、図8では、二次チューブインサート200が、ベースモジュール100とともに、セパレーター41の傾斜メカニズム411によってそれらの共通の横方向軸線412の周りで傾けられており、積み重ねられている二次チューブ(図示せず)の形態の二次チューブインサート200の内容物が、インサート開口部203に向けて促されるようになっているということが明確に導出され得る。また、そのいわゆる「移送位置」または「ディスペンス位置」にあるセパレーター41による、以前に説明された二次チューブトレイ1と同様の二次チューブトレイ1’の傾斜が、図9、図10、および図11を参照して、さらに詳細に下記に説明され、図9、図10、および図11では、修正されたバージョンの二次チューブインサート200’を含む修正された二次チューブトレイ1’が示されている。
図7および図8からさらに推測され得るように、二次チューブハンドリングモジュール4は、二次チューブマニピュレーター45を含む。二次チューブマニピュレーター45は、セパレーター41から二次チューブフィーダー6へ二次チューブ2をハンドリング/輸送するための役割を果たす。より詳細には、チューブマニピュレーター45は、移送位置にあるときに、二次チューブトレイ1から外へ二次チューブ2を輸送する。したがって、セパレーター41は、二次チューブトレイ1から外へ二次チューブ2を抽出するために使用され、二次チューブ2を、たとえば、二次チューブマニピュレーター45のグリッパーにアクセス可能にしている。ここで、分離自体は、二次チューブマニピュレーター45のグリッパーによって行われ、それは、セパレーター41から外へ二次チューブ2を1つずつ除去する。ここで、二次チューブマニピュレーター45は、それぞれの二次チューブ2の上へのラベル印刷およびラベル適用のためのチューブラベリングコンポーネント46のラベルアプリケーター(たとえば、RosenbaumバーコードラベラーRV3など)の前に、分離された二次チューブ2を輸送するように機能し、チューブラベリングコンポーネント46は、二次チューブハンドリングモジュール4の引き出し5の上に位置決めされており、引き出しは、たとえば、Hamilton bulk引き出しによって実装される。ラベリングの前に、チューブ配向センサー44は、分離された二次チューブ2の配向を決定し、すなわち、どちらの端部に、分離された二次チューブ2の開口端部が位置付けされているかを決定する。ここで、必要な場合には、二次チューブマニピュレーター45のグリッパーは、ラベリングのための二次チューブ2の正しい位置決めを実現するために、分離された二次チューブ2を回転させることが可能である。アリコートへの分割が後で行われる元となる一次チューブ情報にしたがって二次チューブ2をラベリングした後に、適用されたラベルによって二次チューブ2の上に提供されたチューブのIDが、印刷されたおよび適用されたラベルをチェックするために使用されるバーコードリーダー47によって、チェックされ、バーコードリーダー47も、引き出し5の上に位置決めされている。チェックされた二次チューブ2が正しくラベルを付された二次チューブであると識別される場合、それは、二次チューブフィーダー6のチューブラックまたはプロセスラック61の中へ入れられ、ロードされたプロセスラック61は、さらなる処理のためのピペッティング位置へと移動させられ、一方、間違ってラベルを付された二次チューブとして識別された二次チューブは、固形廃棄物コンテナ7の中へ提供される。図7および図8では、示されている二次チューブフィーダー6は、2つのプロセスラック61を含み、2つのプロセスラック61は、両方とも概してU字形状を含み、それぞれのプロセスラック61の両方の上側端部は、1つの正しくラベルを付された二次チューブ2を直立した位置で受け入れることが可能であり、すなわち、現在説明されている特定の実施形態の二次チューブフィーダー6のそれぞれのプロセスラック61は、2つの二次チューブ2を受け入れることが可能である。ここで、図示の目的のために、1つの二次チューブ2だけが示されており、それは、図7および図8の中の左側において、示されている2つのプロセスラック61の下側プロセスラック61の1つの端部の中に受け入れられている。
換言すれば、本実施形態の二次チューブハンドリングモジュール4によって、キャップのない二次チューブ2が、二次チューブトレイ1から除去され得、チューブラベリングコンポーネント46の前に輸送され得る。二次チューブ2をラベリングした後に、適用されたラベルの上に印刷されたバーコードが、二次チューブ2が二次チューブフィーダー6の2つのプロセスラック61のうちの一方の2つの位置のうちの一方の中へ入れられる前に、バーコードリーダー47によってチェックされることとなる。ラベルを付された二次チューブ2の輸送の終わりに、二次チューブフィーダー6は、たとえば、ラベルを付された2つの二次チューブ2を受け入れた後に、ラベルを付された二次チューブ2をちょうど受け入れたところのプロセスラック61をピペッティング位置まで移動させる。したがって、二次チューブハンドリングモジュール4のワークフローは、以下のプロセスステップ/プロセスステーションの簡略化されたリストによって実質的に説明され得、それは、たとえば、列挙される順序で、以下の通りである。
- それぞれのトレイに関して約5リットルの利用可能な二次チューブ体積を結果としてそれぞれ生じさせる、パッキングされた170個の二次チューブ2によって充填されたいくつかの(たとえば、3つの)二次チューブトレイ1を提供すること;
- 二次チューブトレイ1からの二次チューブ2の分離;
- 必要な場合には、ラベル適用のための、分離された二次チューブ2の回転;
- たとえばラベルロール移送バンドによる、二次チューブ2の上へのラベル印刷およびラベル適用;
- バーコードリーダー47によって二次チューブIDをチェックすること;
- ラベルを付されたおよびチェックされた二次チューブ2をプロセスラック61の中へ移動させること;
- 二次チューブフィーダー6によってラック61を移動させること;ならびに、
- 分離されたおよびラベルを付された二次チューブ2の中へサンプルなどをピペッティングすること。
セパレーター41の構造に関して、図9は、拡大された概略斜視図で、セパレーター41を示しており、セパレーター41は、図7および図8に示されているような二次チューブハンドリングモジュール4から除去されている。図9から、わずかに修正された実施形態による二次チューブトレイ1’が、二次チューブハンドリングモジュール4のトレイホルダーの中へロードされ、または、セパレーター41のトレイホルダーの中へより良好にロードされ、図9のトレイホルダーは、修正された二次チューブトレイ1’のカバーを提供し、そのカバーは、二次チューブトレイ1に関してすでに以前に述べられているということが明確に導出され得る。修正された二次チューブトレイ1’の基礎的な構造は、二次チューブトレイ1の以前に説明された実施形態と基本的に同様であり、以下では、二次チューブトレイ1を備えた二次チューブトレイ1’の同様のまたは同一の構造的な特徴は、冗長性を回避するためにさらに詳細には説明されず、それは、構造的な相違に焦点を合わせられている。したがって、二次チューブトレイ1’と二次チューブトレイ1との間の大きな相違は、修正されたまたは代替的な二次チューブインサート200’が、以前に説明された二次チューブインサート200の代わりに、ベースモジュール100の中へ挿入されるという点において見出され得る。したがって、図9、図10、および図11を特に参照して、以前に説明された二次チューブトレイ1の修正されたバージョンが以下に説明されており、その修正された二次チューブトレイ1’は、以前に説明された二次チューブインサート200を交換する修正された二次チューブインサート200’を含む。修正された二次チューブインサート200’の底部サイド201’の中のインサート開口部203’が、底部サイド201’全体にわたって延在しており、修正された二次チューブインサート200’の底部サイド201’がインサート開口部203’のみによって構成されているという構造的な特性、すなわち、二次チューブトレイ1’の底部サイド201’が実質的に完全に開いているという構造的な特性を結果として生じさせるということを除いて、修正された二次チューブインサート200’は、以前に説明された二次チューブインサート200と実質的に同様である。したがって、二次チューブインサート200’は、実質的に開いた底部サイド201’および4つの閉じられた側壁部202’を備えた、また、開いた上側サイドを備えた、中空の本体部を基本的に含み、二次チューブインサート200’の長方形構造を結果として生じさせており、4つの閉じられた側壁部202’は、2つの長手方向に延在する側壁部および2つの横断方向に延在する側壁部を含み、長方形構造の開いた上側サイドは、二次チューブインサート200’がベースモジュール100の中へ挿入されたときに、二次チューブインサート200’の中空の本体部の中へ複数の二次チューブ2を充填するために提供されている。ベースモジュール100の中への挿入の後に、二次チューブインサート200’の開いた底部サイド201’は、取り付けられた底部プレートという意味で、ベースモジュール100の底部サイド101によって基本的に閉じられ、底部サイド201’全体を占有しているインサート開口部203’を通ってそれが落下することなく、それが二次チューブ2によって充填されるようになっている。
修正された二次チューブトレイ1’と二次チューブトレイ1との間のさらなる重大な相違として、修正された二次チューブトレイ1’の二次チューブインサート200’は、二次チューブトレイ1に関して上記に説明されているものとは異なる遮断メカニズムを含む。ここで、図9、図10、および図11に示されているような修正された実施形態の中の遮断メカニズムは、平坦なラッチの形態の遮断バー300’によって実装されており、それは、凹部206’によって二次チューブインサート200’の内側に移動可能に配置されており、その凹部206’は、対向する側壁部202’の上において、二次チューブインサート200’の内側に提供されており、それは、凹部206’が、中空の本体部の内側の内側表面の中に、好ましくは、実質的に垂直方向の様式で提供され、側壁部202’の中へ延在しているということを意味する。しかし、代替例として、遮断バー300’は、また、傾いたまたは傾斜した様式で移動可能であり得る。遮断バー300’は、その両方の端部において、移動可能なまたはスライド可能な様式で、凹部206’の内側に保持されており、実質的に垂直方向にまたはわずかに傾いた方向に、上向きにおよび下向きに、遮断バー300’を移動させることができる状態になっており、その遮断位置と非遮断位置との間での遮断バー300’の移動を可能にするために、吐出開口部1011を遮断または遮断解除するようになっている。ここで、遮断メカニズムは、付勢力によって遮断バー300’をその遮断位置へと促すために、付勢スプリング(図示せず)をさらに含み、遮断バー300’が非作動状態または遮断状態になっているときに、任意の二次チューブ2が吐出開口部1011を通過することを防止されるようになっており、非作動状態または遮断状態は、付勢スプリングが遮断バー300’をその最も遠い位置(すなわち、凹部206’の範囲によって許容される限り、遮断バー300’が吐出開口部1011の近くにある位置)へと付勢している状態である。
図10から推測され得るように、次にディスペンスされるべき二次チューブ2が、その遮断位置に位置決めされている遮断バー300’に当接している。傾斜メカニズム411によってトレイホルダーを傾けるときに、遮断メカニズム、すなわち、遮断バー300’が、スペーサーの形態のシュート422のそれぞれの受け入れ端部に配置されている遮断メカニズム作動部材4221の上に低下させられる(1つだけが、簡略化された図示に起因して図10および図11に示されている)。それによって、遮断メカニズム作動部材4221は、互いに係合し、付勢スプリングの付勢力に対抗して、遮断バー300’をその遮断状態から外へおよび吐出開口部1011から離れるように押し、遮断バー300’をその非遮断位置へと移動させ、すなわち、二次チューブ2をディスペンスする準備ができている遮断バー300’の作動状態または非遮断状態(図11も参照)へと移動させる。したがって、その初期位置からそのディスペンス位置へのトレイホルダーの傾斜は、図10から図11へ推測され得、傾斜メカニズム411は、ピニオンギヤメカニズムによって実装されており、ピニオンギヤメカニズム手段は、トレイホルダーおよびセパレーター41の残りのパーツを、同じ軸線の周りの、すなわち、傾斜軸線412の周りの傾斜移動の形態で、互いに移動させることができるということが明確に示されている。図11では、また、約12°の傾斜角度αが示されている。一般的に、二次チューブハンドリングモジュール4の機能、および、本明細書で説明されている他の機能コンポーネントの機能は、二次チューブトレイ1、1’の両方の説明された実施形態に関して同様であり、それぞれの説明は、本明細書で説明されている好適な実施形態および任意の説明されたその修正例の両方に当てはまる。
図9では、二次チューブトレイ1’を含むセパレーター41のトレイホルダーが、図7および図8に示されているようなその「移送位置」または「ディスペンス位置」における傾けられたトレイホルダーとは対照的に、傾けられていない様式で示されている(「ローディング位置」または「初期位置」とも称される)。そのうえ、図9の中の二次チューブトレイ1’の左側に、すなわち、二次チューブトレイ1’の吐出側に配置されているインサート開口部203’および吐出開口部1011(図示の角度に起因して、両方とも図9には示されていない)の下方に、セパレーター41は、二次チューブトレイ1’からの1つまたは複数の吐出されたまたはディスペンスされた二次チューブ2を受け入れるためのバッファー中間ストレージ42をさらに含む(図10および図11も参照)。バッファー中間ストレージ42は、ディスペンスされた二次チューブ2を一時的に貯蔵するための役割を果たし、すなわち、バッファー中間ストレージ42は、ディスペンスされた二次チューブ2を受け入れるために、吐出開口部1011の直ぐ後に配置されている。所定のバッファーレベルのアンダーランを検出することができるようにするために、バッファー中間ストレージ42は、バッファーレベルセンサー421を含み、バッファーレベルセンサー421は、バッファー中間ストレージ42のシュート422の上に提供されており、その中に、ディスペンスされた二次チューブ2が、二次チューブトレイ1’からディスペンスされた後に積み重ねられ、その内容物は、二次チューブ2のバッファー量と考えられる。現在説明されている実施形態のバッファー中間ストレージ42は、また、2つの遮断メカニズム作動部材4221を含み、2つの遮断メカニズム作動部材4221は、両方とも、シュート422のそれぞれの受け入れ端部に配置されており、それらは、両方とも、スペーサーの形態で、すなわち、平坦な細長いピンの形態で実装されている。ここで、遮断メカニズムを作動させ、二次チューブトレイ1、1’からの二次チューブ2がインサート開口部203、203’および吐出開口部1011を退出した後にバッファー中間ストレージ42の中へディスペンスされることを引き起こすことができるようにするために、それぞれの遮断メカニズム作動部材4221は、遮断メカニズムに係合し、吐出開口部1011から離れるように、および、必要な場合には、インサート開口部203、203’から離れるように遮断メカニズムを押さなければならない。図5および図6に示されているような遮断メカニズムについての視点を伴う例として、それぞれの遮断メカニズム作動部材4221は、付勢スプリングの付勢力に対抗してハッチ部材300を押し、開位置(図6も参照)へとハッチ部材300を移動または枢動させ、それによって、閉位置または遮断位置から開位置または非遮断位置(二次チューブ2をディスペンスする準備ができている)へとハッチ部材300を移動させる。これは、その「移送位置」または「ディスペンス位置」においてセパレーター41によって二次チューブトレイ1を傾けることによって、したがって、ハッチ部材300を上向きに押すために、ハッチ部材300との係合のためにインサート開口部203および吐出開口部1011を通して遮断メカニズム作動部材4221を移動させることによって実現され得る。したがって、吐出開口部1011は、傾けられた位置においてのみ完全に開けられ、二次チューブ2がバッファー中間ストレージ42のシュート422の中へ直接的に落下するということが確保され得る。この点において、二次チューブトレイ1が完全に空になる前に、二次チューブトレイ1が任意の理由に起因して持ち上げられるちょうどそのときに、危機的な状況が生じる可能性がある。ここで、二次チューブトレイ1およびバッファー中間ストレージ42は、非常に精密に調節されなければならず、後続の二次チューブ2が吐出開口部1011を通過することができる前に、ハッチ部材300が閉じるようになっている。これは、そのような後続の二次チューブ2が、通過するときに、自動処理システムのグランドに落下する可能性があり、それがメンテナンスサービスの間に技術者によってグランドから除去されなければならないという事実に起因して必要である。
バッファー中間ストレージ42の特定の実施形態として、バッファー中間ストレージ42のシュート422は、最大で5つまでの二次チューブ2を受け入れることが可能であり、バッファーレベルセンサー421は、シュート422の特定の高さの上方に配置されており、その高さは、たとえば、4つの二次チューブ2に対応することが可能であり、バッファーレベルまたはバッファー充填レベルは約4つの二次チューブ2であるようになっており、それは、バッファーレベルが4つの二次チューブ2よりも低くなっているときに、バッファーレベルセンサー421が検出することが可能であるということを意味する。これは、現在使用されている二次チューブトレイ1’が空である可能性が最も高いということを示すセンサー信号をバッファーレベルセンサー421が放出するときに、4つの二次チューブ2がバッファー中間ストレージ42の中に残っているということを意味する。図11から例示的に推測され得るように、それぞれのカム部材43は、それぞれの作動開口部1012に到達し、または、それぞれの作動開口部1012を通って二次チューブインサート200、200’の外側から内側へ至ることが可能であり、積み重ねられている二次チューブ2をインサート開口部203、203’に向けて押すかまたはシャッフルするようになっており、それぞれのカム部材43は、作動部材として使用され、それぞれのドライブメカニズムに接続されているエキセンターホイール(eccenter wheel)によって実装される。現在使用されている二次チューブトレイ1’が空である可能性が最も高いということを示すセンサー信号が放出されるという状態が持続する場合には、カム部材43の動作にかかわらず、現在使用されている二次チューブトレイ1’が空になっており、トレイシャトル(図示せず)によって交換される必要があるということが仮定される。また、カム部材43は、吐出開口部1011の前の二次チューブ2の任意の遮断を解消するために使用され得る。その理由は、カム部材43が、それぞれ、二次チューブ2のスタックの中への追加的な移動を与えるからである。バッファー中間ストレージ42の中において、4つの二次チューブ2の内容物は、トレイシャトルが、空になった二次チューブトレイ1’を、二次チューブ2によって充填された新しい二次チューブトレイ1、1’と交換するための約80秒と同等であることが可能である。バッファーレベルセンサー421の構造的な特徴に関して、それは、受け入れられた吐出された二次チューブ2の数の所定のバッファーレベルのアンダーランを検出するために、飛行時間型(ToF)センサーなどによって実装され得る。
以前に説明されたように遮断メカニズムを作動させることによって、二次チューブ2は、インサート開口部203、203’および吐出開口部1011を退出した後に、二次チューブトレイ1、1’からバッファー中間ストレージ42のシュート422の中へディスペンスされることが引き起こされる。したがって、吐出開口部1011は、トレイホルダーの傾けられた位置においてのみ開いており、二次チューブ2は、バッファー中間ストレージ42のシュート422の中へ直接的に落下するということが確保され得る。図11では、左下側の二次チューブ2、すなわち、シュート422を、ひいては、バッファー中間ストレージ42を退出することとなる1番目のものは、分離のために二次チューブマニピュレーター45のグリッパー(図示せず)にアクセス可能にされた次の二次チューブ2であり、グリッパーは、セパレーター41から二次チューブ2を除去し、分離された二次チューブ2の上へのラベル印刷およびラベル適用のために、チューブラベリングコンポーネント46のラベルアプリケーターの前に、分離された二次チューブ2を輸送する。ここで、バッファー中間ストレージ42のシュート422の上に提供されるバッファーレベルセンサー421は、図10および図11にも示されており、現在説明されている修正された実施形態のバッファー中間ストレージ42のシュート422は、最大で6つまでの二次チューブ2を受け入れることが可能であり、バッファーレベルセンサー421は、シュート422の特定の高さの上方に配置されており、その高さは、約5つの二次チューブ2に対応しており、バッファーレベルまたはバッファー充填レベルが、約5つの二次チューブ2において見出されるようになっており、それは、バッファーレベルが5つの二次チューブ2よりも低くなっているときに、バッファーレベルセンサー421が検出することが可能であるということを意味する。
そのうえ、また、図11から分かるように、次にシュート422を退出することとなる二次チューブ2は、チューブ配向センサー44に直接的に提供されるか、または、より良好には、シュート422の端部における2つのチューブ配向センサー44の間に提供され、二次チューブマニピュレーター45のグリッパーによって次にグリップされることとなる二次チューブ2が、ラベリングのために二次チューブ2を回転させることが必要であるかどうかを決定するために、その配向に関してチェックされ得るようになっている。現在説明されている実施形態では、シュート422は、次にディスペンスされるべき二次チューブ2をその間に受け入れることができるようにするために、間隔を離して配置された様式で2つのチューブ配向センサー44を装備しており、そのセンサー44は、たとえば、2つの飛行時間型(ToF)センサーなどの形態で実装される。
図12、図13、および図14では、二次チューブトレイのさらなる修正された実施形態が、二次チューブトレイ1”の形態で示されている。図12から、さらなる修正された実施形態による二次チューブトレイ1”は、二次チューブトレイ1および1’の以前に説明された実施形態と実質的に同様の基礎的な構造を有しているということが明確に導出され得、以下では、二次チューブトレイ1または1’を備えた二次チューブトレイ1”の同様のまたは同一の構造的な特徴は、冗長性を回避するためにさらに詳細には説明されず、それは、構造的な相違に焦点を合わせられている。したがって、二次チューブトレイ1”と以前に説明された二次チューブトレイ1および1’との間の大きな相違は、二次チューブインサート200および200’の以前に説明された実施形態の代わりに、代替的な二次チューブインサート200”がベースモジュール100の中へ挿入されるという点において見出され得る。したがって、特に図12、図13、および図14を参照すると、以前に説明された二次チューブトレイ1および1’のそのように修正されたバージョンが、以下に説明されており、そのさらなる修正された二次チューブトレイ1”は、修正された二次チューブインサート200”を含む。さらなる修正された二次チューブインサート200”は、二次チューブインサート200”の長方形ブロック形状が、今では、2つの長手方向のサイドプレートまたは長手方向の側壁部202”a、横断方向に延在する第1のクロスサイドプレートまたはクロス側壁部202”b1、および、横断方向に延在する第2のクロスサイドプレートまたはクロス側壁部202”b2から構成されており、長手方向の側壁部202”aが、さらなる修正された二次チューブインサート200”の長辺を構成した状態になっており、第1のクロス側壁部202”b1が、ベースモジュール100の吐出開口部1011の側において、さらなる修正された二次チューブインサート200”の短辺を構成した状態になっており、第2のクロス側壁部202”b2が、ベースモジュール100の回転可能な色インジケーター107の側において、さらなる修正された二次チューブインサート200”の短辺を構成した状態になっていることを除いて、以前に説明された修正された二次チューブインサート200’と実質的に同様である。
長手方向の側壁部202”aは、前述のように、ポリプロピレン(PP)またはポリカーボネートブレンド、たとえば、スチレンアクリロニトリルを伴うポリカーボネート(PC/SAN)およびアクリロニトリルブタジエンスチレンを伴うポリカーボネート(PC/ABS)などから作製されているが、両方のクロス側壁部202”b1および202”b2は、たとえばスクリュー接続などによって、長手方向の側壁部202”aの端部サイドに接続されている金属プレートから作製され得る。それによって、クロス側壁部202”b1および202”b2は、前の側壁部よりも著しく薄く作製され得、さらなる修正された二次チューブインサート200”の拡大された内側スペースを結果として生じさせる。そのうえ、図14から推測され得るように、クロス側壁部202”b1は、さらなる修正された二次チューブインサート200”の内側スペースの中へ突出することによって、さらなる修正された二次チューブインサート200”の開いた底部サイド201”に向けて延在している。それによって、クロス側壁部202”b1の下側部は、ベースモジュール100の吐出開口部1011に向けて二次チューブ2を単数化させるための分離エレメント204”を構築しており、二次チューブ2が1つずつ吐出開口部1011に到達するようになっている。そのように形成された分離エレメント204”は、追加的な安定性を提供するために、たとえばスクリュー接続などによって、長手方向の側壁部202”aの内側に追加的に固定され得る。クロス側壁部202”b1の一部としての分離エレメント204”の一般的な構造は、図5および図6に示されているような二次チューブインサート200の凹部204の凹部構造と同様である。また、図14から分かるように、さらなる修正された二次チューブトレイ1”の二次チューブインサート200”は、修正された二次チューブトレイ1’に関して上記に説明されているものと同様の遮断メカニズムを含む。ここで、繰り返しになるが、遮断メカニズムは、平坦なラッチの形態の遮断バー300”によって実装されており、それは、凹部206”によって二次チューブインサート200”の内側に移動可能に配置されており、その凹部206”は、対向する長手方向の側壁部202”aの上において、二次チューブインサート200”の内側に提供されており、それは、凹部206”が、中空の本体部の内側の内側表面の中に、好ましくは、実質的に垂直方向の様式で提供され、長手方向の側壁部202”aの中へ延在しているということを意味する。遮断バー300”は、その両方の端部において、移動可能なまたはスライド可能な様式で、凹部206”の内側に保持されており、実質的に垂直方向にまたはわずかに傾いた方向に、上向きにおよび下向きに、遮断バー300”を移動させることができる状態になっており、その遮断位置と非遮断位置との間での遮断バー300”の移動を可能にするために、吐出開口部1011を遮断または遮断解除するようになっている。分離エレメント204”は、遮断バー300”の移動が決して妨げられないように、内向きに張り出されている。遮断バー300”の移動可能性に関して、遮断メカニズムは、繰り返しになるが、付勢力によって遮断バー300”をその遮断位置へと促すために、付勢スプリング(図示せず)をさらに含み、遮断バー300”が非作動状態または遮断状態になっているときに、任意の二次チューブ2が吐出開口部1011を通過することを防止されるようになっており、非作動状態または遮断状態は、付勢スプリングが遮断バー300”をその最も遠い位置(すなわち、凹部206”の範囲によって許容される限り、遮断バー300”が吐出開口部1011の近くにある位置)へと付勢している状態である。
図12または図13から推測され得るように、クロス側壁部202”b1は、二次チューブインサート200”の内側に向けて、任意の延在を提供しておらず、したがって、単純な平坦な側壁部を構成しており、クロス側壁部202”b1の外側は、ラベル207のためのベースとして使用され得、ラベル207は、たとえば、さらなる修正された二次チューブインサート200”の内容物についての情報を与え、または、さらなる修正された二次チューブインサート200”またはその内容物をハンドリングすることに関する命令を与える。図12および図14に示されているような特定の例として、ラベル207は、別の二次チューブ2に対する1つの二次チューブ2のそれらの軸線方向の配向または水平方向の配向という意味で、さらなる修正された二次チューブインサート200”の中に二次チューブ2をどのように配置させるかということに関する命令を与え、それは、水平方向に受け入れられた二次チューブ2がそれらの長手方向軸線に関してランダムに配置され得るということを意味し、すなわち、二次チューブ2の開いた上部は、隣接する二次チューブ2の底部の隣に配置され得、または、その逆に配置され得、それによって、さらなる修正された二次チューブトレイ1”の充填を簡略化する。
したがって、さらなる修正された二次チューブインサート200”は、実質的に開いた底部サイド201”、ならびに、4つの閉じられた側壁部202”a、202”b1、および202”b2を備えた、また、開いた上側サイドを備えた、中空の本体部を基本的に含み、二次チューブインサート200”の長方形構造を結果として生じさせる。ベースモジュール100の中への挿入の後に、さらなる修正された二次チューブインサート200”の開いた底部サイド201”は、取り付けられた底部プレートという意味で、ベースモジュール100の底部サイド101によって基本的に閉じられ、それが二次チューブ2によって充填されることができるようになっている。ここで、とりわけ図12から推測され得るように、カバープレート208は、二次チューブインサート200”の開いた上側サイドの上に配置されており、そのカバープレート208”は、上記に説明されているようなセパレーター41によって提供されるカバーと同様であり、カバーは、二次チューブトレイ1”が傾けられているときに、二次チューブ2がこぼれることを防止するために使用される。さらに詳細には、カバープレート208は、二次チューブインサート200”の上側部分の中に除去可能に取り付けられており、二次チューブインサート200”の開いた上側サイドをしっかりと閉じるようになっており、除去可能なカバープレート208”は、また、二次チューブインサート200”の中の二次チューブ2のスタックに圧力をかけるために使用され得、二次チューブ2が、開いた遮断バー300”の場合に、ベースモジュール100の底部サイドの中の吐出開口部1011に向けて、または、さらにはそこから外へ押され得るようになっている。より良好なハンドリング性のために、カバープレート208”は、互いに隣に配置されている2つの貫通孔2081”を含むことが可能であり、たとえば、二次チューブ2によって二次チューブトレイ1”を充填するときに、オペレーターが自分の指によってカバープレート208”を把持すること、および、二次チューブインサート200”からカバープレート208”を持ち上げることをより容易にするようになっている。追加的に、カバープレート208”は、スロット2082”を含むことが可能であり、スロット2082”は、たとえば、カメラなどによるチューブ充填レベル検出のために使用される。
修正された二次チューブトレイ1’とさらなる修正された二次チューブトレイ1”との間のさらなる大きな相違として、さらなる修正された二次チューブインサート200”の対向する長手方向の側壁部202”aのそれぞれは、その外側に基本的に立方体形状の凹み2022”を含み、凹み2022”は、二次チューブインサート200”の内側に向けて方向付けられており、すなわち、ベースモジュール100のそれぞれの長手方向の側壁部102の内側表面から離れるように方向付けられており、それは、二次チューブインサート200”の安定性、ひいては、二次チューブトレイ1”の安定性を増加させるための補強機構として機能することも可能である。したがって、さらなる修正された二次チューブインサート200”の内側スペースは、滑らかな表面を提供しており、凹み2022”がその外側に提供された状態になっている。その外側の凹み2022”のそのような構造によって、二次チューブインサート200”、ひいては、二次チューブトレイ1”は、軽量であるが安定した構造を実現する。
本発明は、特定の実施形態に関して説明されてきたが、この説明は単に例示目的のためのものに過ぎないということが理解されるべきである。したがって、本発明は、それに添付された特許請求の範囲のみによって限定されることが意図されている。
本出願は、欧州特許出願EP18153040.3の優先権を主張し、その主題は、完全性のために下記に列挙されている。
項目1. 自動処理システムのための二次チューブトレイであって、二次チューブトレイは、ベースモジュールと、複数の二次チューブを平行に保持するように適合された二次チューブインサートとを含み、二次チューブインサートは、上記ベースモジュールの中へ挿入されており、
ベースモジュールは、二次チューブを吐出するための少なくとも1つの吐出開口部を備えた実質的に閉じられた底部サイドを含み、
二次チューブインサートは、少なくとも1つのインサート開口部をその底部サイドに備えた中空の本体部であり、
二次チューブインサートまたはベースモジュールは、遮断メカニズムを含み、上記遮断メカニズムは、動作させられていないときには、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部を遮断し、遮断メカニズムは、外側から開けることができるように適合されている、二次チューブトレイ。
項目2. 吐出開口部は、遮断メカニズムの開状態において、少なくとも1つの二次チューブを吐出することを可能にする、項目1に記載の二次チューブトレイ。
項目3. 二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部は、外側からベースモジュールの底部サイドを通って遮断メカニズムへ遮断メカニズム作動部材が通過することを可能にし、好ましくは、ベースモジュールの底部サイドは、外側から二次チューブインサートの底部サイドを通って遮断メカニズムへ上記遮断メカニズム作動部材が通過することを可能にするための少なくとも1つの作動開口部をさらに含む、項目1または2に記載の二次チューブトレイ。
項目4. 作動開口部は、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部の隣に設けられ、好ましくは、ベースモジュールの底部サイドの中の上記作動開口部は、二次チューブインサートの底部サイドの中の上記インサート開口部によってカバーされている、項目3に記載の二次チューブトレイ。
項目5. 二次チューブインサートは、二次チューブインサートの内側に移動可能に配置されている遮断バーの形態の遮断メカニズムを含み、好ましくは、遮断バーは、その遮断位置と非遮断位置との間での遮断バーの移動を可能にするために、二次チューブインサートの中空の本体部の側壁部の凹部の中に配置されており、さらに好ましくは、遮断バーは、付勢力によってその遮断位置へと促される、項目1から4のいずれか1つに記載の二次チューブトレイ。
項目6. 二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部は、少なくとも、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部と同じ寸法であり、好ましくは、二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部は、二次チューブインサートの底部サイドの表面積全体にわたって実質的に延在している、項目1から5のいずれか1つに記載の二次チューブトレイ。
項目7. 二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部、および、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部は、二次チューブトレイの内側と外側との間の貫通孔を提供し、好ましくは、二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部、および、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部は、少なくとも、単一の二次チューブの通過のために寸法決めされており、さらに好ましくは、二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部、および、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部は、それぞれの二次チューブの長手方向の長さよりも広い、項目1から6のいずれか1つに記載の二次チューブトレイ。
項目8. 二次チューブインサートは、二次チューブインサートがベースモジュールの外側に突出することなく、フレームに入れられた様式で、ベースモジュールによって少なくとも部分的に囲まれており、好ましくは、ベースモジュールは、同じタイプの別のベースモジュールの上に積み重ね可能であるように適合されている、項目1から7のいずれか1つに記載の二次チューブトレイ。
項目9. 二次チューブインサートは、それらの水平方向の姿勢で二次チューブを収容し、好ましくは、二次チューブは、水平方向に整列された様式で、二次チューブインサートの内側にランダムに配向され得る、項目1から8のいずれか1つに記載の二次チューブトレイ。
項目10. 遮断メカニズムおよびベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部は、二次チューブを1つずつディスペンスするように適合されている、項目1から9のいずれか1つに記載の二次チューブトレイ。
項目11. 生物学的サンプルを自動的に処理するための自動処理システムの二次チューブハンドリングモジュールであって、二次チューブハンドリングモジュールは、好ましくは、自動処理システムのハウジングの内側に配置されたコンポーネントとして提供され、
二次チューブハンドリングモジュールは、項目1から10のいずれか1つに記載の少なくとも1つの二次チューブトレイを保持するように適合されており、
二次チューブハンドリングモジュールは、二次チューブトレイの二次チューブインサートからの二次チューブの抽出のためのセパレーターを含み、セパレーターは、横方向軸線の周りで、好ましくは、横方向軸線の周りで10°から14°の間で、さらに好ましくは、横方向軸線の周りで12°、二次チューブトレイを傾けるための傾斜メカニズムを含み、
二次チューブハンドリングモジュールは、好ましくは、ピンまたはスペーサーの形態の、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部を遮断/遮断解除するように遮断メカニズムを作動させるための少なくとも1つの遮断メカニズム作動部材を含み、
二次チューブトレイおよび上記遮断メカニズム作動部材は、上記傾斜メカニズムによって、互いに対して移動可能になっており、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部を通して、および、二次チューブインサートの底部サイドの中のインサート開口部を通して、遮断メカニズム作動部材を移動させ、遮断メカニズムと係合する、二次チューブハンドリングモジュール。
項目12. 二次チューブハンドリングモジュールは、少なくとも1つのカム部材をさらに含み、少なくとも1つのカム部材は、ベースモジュールの作動開口部および二次チューブインサートのインサート開口部を通るカム部材の移動によって、二次チューブトレイの吐出開口部に向けて後続の二次チューブを押すためのものであり、好ましくは、カム部材は、インサート開口部が遮断されていないときだけ、吐出開口部に向けて後続の二次チューブを押すように適合されており、さらに好ましくは、カム部材は、偏心ディスクである、項目11に記載の二次チューブハンドリングモジュール。
項目13. 二次チューブハンドリングモジュールは、バッファー中間ストレージをさらに含み、バッファー中間ストレージは、複数の吐出された二次チューブを受け入れ、それを一時的に貯蔵するためのものであり、バッファー中間ストレージは、その受け入れ端部において遮断メカニズム作動部材を含む、項目11または12に記載の二次チューブハンドリングモジュール。
項目14. バッファー中間ストレージは、受け入れられた吐出された二次チューブの数を決定するために使用され、好ましくは、バッファー中間ストレージは、受け入れられた吐出された二次チューブの数の所定のバッファーレベルのアンダーランを検出するための少なくとも1つのバッファーセンサーを含み、さらに好ましくは、バッファー中間ストレージは、最大で5つの二次チューブを受け入れるように適合されており、所定のバッファーレベルは、4つの二次チューブであることが事前決定されている、項目13に記載の二次チューブハンドリングモジュール。
項目15. 項目11から14のいずれか1つに記載の二次チューブハンドリングモジュールによって、自動処理システムの中で生物学的サンプルを自動的に処理する際に使用するための二次チューブをハンドリングする方法であって、方法は、
二次チューブハンドリングモジュールによって、項目1から10のいずれか1つに記載の二次チューブトレイを受け入れるステップと、
傾斜メカニズムによって二次チューブトレイをその横方向軸線の周りで傾けるステップと、
遮断メカニズム作動部材によって二次チューブトレイの遮断メカニズムを作動させて、ベースモジュールの底部サイドの中の吐出開口部を遮断解除するステップ、および、必要な場合には、二次チューブトレイの吐出開口部に向けて二次チューブを押すためにカム部材を作動させるステップであって、バッファー中間ストレージが吐出された二次チューブを受け入れることを結果として生じさせる、ステップと、
二次チューブハンドリングモジュールのセパレーターによって、バッファー中間ストレージの吐出端部から二次チューブを抽出するステップと
を含む、方法。