JP7129300B2 - 乗員保護装置 - Google Patents

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本発明は、乗員保護装置に関する。
衝突等から乗員を保護するため、自動車などの車両では、エアバッグ装置が用いられている。
そして、前突時に膝部と内装部材との衝突による障害の低減や、上体の回転軸となる腰の位置のズレを防止し、上半身の挙動も安定させる膝部前面で展開するニーエアバッグが提案されている。
例えば、インストルメントパネル(ここでは、ダッシュボードと同義として使用されている)内に、展開時に着座状態の乗員の両膝にそのまま対応できるように幅方向には折り畳まれずにニーエアバッグが収納された車両用ニーエアバッグ装置が提案されている。この車両用ニーエアバッグ装置は、左右に折り畳まれずに収納されているので、膨張初期状態から左右の幅が広く、乗員が両膝を開いた状態で着座していても、両膝の前にニーエアバッグが展開し、乗員の脚部を確実に保護できるようにしている(特許文献1参照)。
一方、人間の足裏からの荷重に対する耐久性は意外に強く、大腿部では「1トン」の荷重でも耐えられることができる。そのため、前突時に乗員が脚を踏ん張ることができれば、骨格の耐衝撃性による傷害値の低減を図ることができることが分かった。
特開2007-137150号公報
しかしながら、従来のニーエアバッグ装置は、乗員が脚を踏ん張ることを想定したものではない。例えば、乗員の下肢部が直線状となると、脚を踏ん張り易くなるが、従来のニーエアバッグ装置は、内装部品と、乗員の膝下との間、脛の前方で展開するので、乗員は下肢部を直線状とはし難く、踏ん張りには不向きである。また、床面部に脚を踏ん張るための載置部を設置したとしても、座席シートが移動や回転されると、載置部まで脚が届かなかったり、直線状とならなかったりする等、踏ん張ることができなくなってしまう虞がある。
また、床面部に脚を踏ん張るための載置部を設置した場合、載置部の移動、変形による最適形状化を図る場合、構成が複雑になってしまう虞がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、座席シートの移動等にかかわらず、座席シートと足裏が載置される載置部との相対位置が変わることなく、乗員に身を守る姿勢を取り易くさせて乗員保護を行うことができる乗員保護装置を提供することを課題とする。
本発明に係る車両の乗員保護装置は、乗員が着座する座席シートと、前記座席シートに着座した乗員の脚部の、足裏が載置される載置部と、前記座席シートに着座した乗員の踵の位置を検知する位置検知部と、車両の衝突または衝突予測を検知する衝突検知装置と、前記載置部を可動させる載置部可動装置と、を備え、前記載置部は、前記座席シートと連結されるとともに、一部または全部が車両の後方側を軸に、上方に回動可能に設けられ、前記載置部可動装置は、前記衝突検知装置が衝突または衝突予測を検知した場合、前記位置検知部に検知された乗員の踵の位置に基づいて、前記載置部の一部を回動させる、ことを特徴とする。
また、前記載置部可動装置は、前記載置部を車両の前方にも移動させる、ようにしてもよい。
さらに、車両に対する加速度を検出する加速度検出装置と、を備え、前記載置部可動装置は、検出された加速度に応じて、前記載置部を移動させる、ようにしてもよい。
さらに、車両に対する角加速度を検出する角加速度検出装置と、を備え、前記載置部可動装置は、検出された角加速度に応じて、前記載置部を移動させる、ようにしてもよい。
本発明によれば、座席シートの移動等にかかわらず、座席シートと足裏が載置される載置部との相対位置が変わることなく、乗員に身を守る姿勢を取り易くさせて乗員保護を行うことができる乗員保護装置を提供することができる。
また、載置部が座席シートと連結されることにより、載置部全体を様々な方向に傾斜させる、載置部全体又は一部を回動・変形させるなどの実施が容易になり、より適切な制御が可能となる。
本発明の実施の形態における乗員保護装置を備えた車両の一部の概略を示す断面図である。 足裏を前方に移動させる乗員保護装置を備えた車両の一部の概略断面図である。 水平移動可能なフットレストを設けた乗員保護装置を説明する概略正面図である。 垂直移動可能なフットレストを設けた乗員保護装置を説明する概略正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態における乗員保護装置を備えた車両の一部の概略を示す断面図である。なお、図1(a)は、本実施の形態の乗員保護装置の作動前の概略断面図であり、図1(b)は、本実施の形態の乗員保護装置の作動後の概略断面図である。
(車両1の構成)
図1に示すように、車両1は、下部にアンダーフロア3、上部にルーフ4が設けられている。また、アンダーフロア3の上部には、フロアパネル5が設けられ、乗員室と床下空間とを区切っている。さらに、車両1には、乗員保護装置31が設けられている。
(乗員保護装置31の構成)
乗員保護装置31は、座席シート10と、フットレスト61と、載置部制御装置81と、を備えている。
(座席シート10)
座席シート10は、アンダーフロア3に配備され、車両1に乗車した乗員Pが着座するものである。また、座席シート10は、乗員Pの臀部から大腿部を支えるシートクッション11(座部)と、リクライニング可能に設けられたシートバッグ12(背もたれ部)と、乗員Pの頭部を支えるヘッドレスト13(ヘッド部)と、を備えている。
(フットレスト61)
フットレスト61は、座席シート10に着座した乗員Pの足置きとして使用され、乗員Pの脚部の足裏が載置される載置部として機能する。また、フットレスト61は、後述するように、一部または全部が回動可能となっている。
さらに、フットレスト61は、座席シート10と接続されており、座席シート10とともに移動するようになっている。例えば、座席シート10を車両1の後方に移動(スライド)させると、フットレスト61も座席シート10とともに後方に移動する。また、座席シート10が回転可能である場合には、座席シート10の回転に合わせて、フットレスト61も座席シート10を中心に回転するものである。
さらに、フットレスト61は、車両1の前後方向に複数に分割されている。なお、フットレスト61は、車両1の幅方向に複数に分割されていてもよい。また、複数に分割されたフットレスト61の各々を、車両1の前方から順に、フットボード61a、61b、61c、61d、61e、61f、61g・・・とする。
フットボード61a、61b、61c、61d、61e、61f、61g・・・には、圧力センサが設けられている。各圧力センサの検知信号は、載置部制御装置81に出力され、乗員Pの足裏の位置検出の情報として使用される。
また、フットボード61aとフットボード61b、フットボード61bとフットボード61c、フットボード61cとフットボード61d・・・は、それぞれ回転軸で接続されている。
フットボード61aは、載置部制御装置81に制御され、車両1の後方側を軸として回転し、前方側を立ち上げることができるようになっている。すなわち、フットボード61aは、車両1の後方側を軸に上方に回動可能となっている。また、フットボード61aは、自身より後方のフットボード61b以降が立ち上がった場合には、フットボード61bと略直線状に連結されたまま、立ち上がるようになっている。なお、フットボード61b以降のフットボードも同様に、自身より後方のフットボードが立ち上がった場合には、略直線状に連結されたまま、立ち上がるようになっている。
フットボード61b以降のフットボードは、フットボード61aと同様であるので、説明を省略する。なお、座席シート10にいちばん近いフットボードは、座席シート10と接続されている。
また、以下では、便宜上、フットボード61aとフットボード61bとが接続される回転軸をフットボード61aの回転軸、フットボード61bとフットボード61cとが接続される回転軸をフットボード61bの回転軸・・・ということとする。
(載置部制御装置81)
載置部制御装置81は、乗員保護装置31全体を制御するためものである。
また、載置部制御装置81は、前述のように、圧力センサから検知情報を入力する。そして、載置部制御装置81は、圧力センサの検知情報から、乗員Pの踵の位置を検出するものである。
また、載置部制御装置81は、車載カメラから車両1の外部の情報を入力し、外部状況を把握、判定するものである。具体的には、載置部制御装置81は、車載カメラから入力した画像データに基づいて、車両1に対する衝突予測および衝突判定を行う。
なお、載置部制御装置81は、車載カメラから入力した情報にかかわらず、加速度センサ(Gセンサ)や、衝撃センサ(圧力センサ)等による情報から衝突予測および衝突判定を行うものであってもよい。さらに、載置部制御装置81は、例えば、車両制御装置であるECU等の外部から、衝突予測および衝突検知情報を入力するものであってもよい。
また、載置部制御装置81は、フットレスト61の一部を回動させるものである。具体的には、載置部制御装置81は、車両1の衝突予測または衝突検知を行った場合に、乗員Pの踵位置よりも前方の直近にあるフットボードの回転軸を回転させ、乗員Pの踵位置よりも前方のフットボードを立ち上げるものである。
すなわち、載置部制御装置81は、検出した乗員Pの踵位置が、フットボード61eの上であったら、フットボード61dの回転軸を回転させ、フットボード61a~61dを立ち上げるものである。
このように、載置部制御装置81は、乗員Pの踵の位置を検知する位置検知部、車両1の衝突または衝突予測を検知する衝突検知装置、および、フットレスト(載置部)61を可動させる載置部可動装置としての機能を備えている。
(乗員保護装置31の動作)
以下、乗員Pが、フットレスト61のフットボード61eの上に踵を載せて、車両1を走行させている場合を例に、説明する。
乗員保護装置31は、載置部制御装置81が車両1の衝突予測を行うと、乗員Pの踵の位置を検出する。ここでは、乗員Pはフットボード61eの上に踵を載せているので、圧力センサから入力した検知信号により、フットボード61eの上に乗員Pの踵があると検出する。
なお、載置部制御装置81が車両1の衝突検知を行った時の動作は、衝突予測を行った時の動作を同様であるので、説明を省略する。
次いで、載置部制御装置81は、乗員Pの踵位置がフットボード61eの上にあるという情報から、前方直近のフットボード61dの回転軸を回転させる。これにより、フットボード61dが立ち上がる。また、このフットボード61dの立ち上がりに連れてフットボード61a~61cも立ち上がることとなる。
したがって、フットボード61a~61dが斜め前方に角度をつけた傾斜面となり、座席シート10に着座している乗員Pの下肢部と略直交となるため、乗員Pがフットレスト61を足裏で押すことが容易になる。このように、乗員保護装置31は、車両1の衝突の衝撃に対して、乗員Pが脚を踏ん張って耐え易くすることができ、乗員Pが身を守り易くなり(自力で傷害値の低減を図ることができ)、乗員保護を行うことができる。
(足裏を前方に移動させる乗員保護装置)
次に、足裏を前方に移動させる乗員保護装置について、説明する。
図2は、乗員保護装置を備えた車両の一部の概略を示す断面図である。なお、図2(a)は、乗員保護装置の作動前の概略断面図であり、図2(b)は、乗員保護装置の作動後の概略断面図である。
(乗員保護装置32の構成)
図2に示すように、乗員保護装置32は、座席シート10と、フットレスト62と、載置部制御装置82と、を備えている。
座席シート10は、上記実施の形態の座席シート10と同様のものであるので、説明を省略する。
(フットレスト62)
フットレスト62は、上記実施の形態のフットレスト61と同様のものであるが、載置部制御装置82に制御され、車両1の前方にも移動できるようになっている。
また、フットレスト62は、車両1の前後方向に複数に分割されている。また、複数に分割されたフットレスト62の各々を、車両1の前方から順に、フットボード62a、62b、62c、62d、62e、62f、62g・・・とする。
フットボード62aは、上記実施の形態のフットボード61aと同様のものであるが、フットレスト62の移動と同様に、車両1の前方にも移動できるようになっている。
フットボード62b以降のフットボードも、同様であるので、説明を省略する。なお、座席シート10にいちばん近いフットボードは、座席シート10と接続されている。
(載置部制御装置82)
載置部制御装置82は、上記実施の形態の載置部制御装置81と同様のものであるが、載置部制御装置81の機能に加え、衝突予測時には、乗員Pの踵位置を前方に移動させるようになっている。
すなわち、載置部制御装置82は、衝突予測を検出すると、フットレスト62を車両1の前方、座席シート10から離れる方向に移動させるようになっている。
なお、座席シート10が回転され、フットレスト62が座席シート10に対して車両1の前方位置にないときには、車両1の前方ではなく、対応する座席シート10から離れる方向に移動させる。例えば、座席シート10が180°回転され、乗員Pが車両1の後方を向いている場合には、載置部制御装置82は、フットレスト62を座席シート10から離れる方向、すなわち、車両1の後方に移動させる。
(乗員保護装置32の動作)
以下、乗員Pが、フットレスト62のフットボード62eの上に踵を載せて、車両1を走行させている場合を例に、説明する。
乗員保護装置32は、載置部制御装置82が車両1の衝突予測を行うと、乗員Pの踵の位置を検出する。ここでは、乗員Pはフットボード62eの上に踵を載せているので、圧力センサから入力した検知信号により、フットボード62eの上に乗員Pの踵があると検出する。
次いで、載置部制御装置82は、検出した乗員Pの踵位置に基づいて、フットレスト62の移動量を決定して、フットレスト62、特に、フットボード62eを車両1の前方に移動させる。例えば、載置部制御装置82は、乗員Pの踵位置が座席シート10から遠く離れた位置にあるときには、移動量を小さくし、乗員Pの踵位置が座席シート10から近い位置にあるときには、移動量を大きくする。これにより、乗員Pが脚を伸ばして着座しているときには、あまり移動させず、乗員Pが脚を曲げて着座しているときには、大きく移動させ、脚を伸ばさせることができる。また、載置部制御装置82は、乗員Pの体格、身長、脚の長さ等を検出して、これに応じて移動量を決定するようにしてもよい。
また、載置部制御装置82は、上記実施の形態の載置部制御装置81と同様に、乗員Pの踵位置がフットボード62eの上にあるという情報から、フットボード62dの回転軸を回転させる。これにより、フットボード62dが立ち上がる。また、このフットボード62dの立ち上がりに連れてフットボード62a~62cも立ち上がることとなる。
したがって、乗員Pの脚が直線状となり、これと略直交する形で乗員Pの足裏にフットボード61a~61dの壁ができるようになる。これにより、乗員保護装置32は、車両1の衝突の衝撃に対して、乗員Pが脚を踏ん張って耐え易くすることができ、乗員Pが身を守り易くなり、乗員保護を行うことができる。
(水平移動可能なフットレストを設けた乗員保護装置)
次に、水平移動可能なフットレストを設けた乗員保護装置について、説明する。
図3は、水平移動可能なフットレストを設けた乗員保護装置を説明する概略正面図である。なお、図3(a)は、乗員保護装置の作動前の概略正面図であり、図3(b)は、乗員保護装置の作動後の概略正面図である。
(乗員保護装置33の構成)
図3に示すように、乗員保護装置33は、座席シート10と、フットレスト63と、図示しないヨーレートGセンサと、載置部制御装置と、を備えている。
座席シート10は、上記実施の形態の座席シート10と同様のものであるので、説明を省略する。
(フットレスト63)
フットレスト63は、座席シート10に着座した乗員Pの足置きとして使用され、乗員Pの足裏が載置される載置部として機能する。また、フットレスト63は、車両1の幅方向(水平方向)に移動できるようになっている。
また、フットレスト63は、車両1の幅方向に複数に分割されている。なお、フットレスト63は、車両1の前後方向に複数に分割されていてもよい。また、複数に分割されたフットレスト63の各々を、向かって左(乗員Pの右側)から順に、フットボード63a、63b、63c、63d、63eとする。
フットボード63aは、載置部制御装置に制御され、車両1の幅方向に水平移動ができるようになっている。なお、フットボード63aは、水平回転ができるものであってもよい。また、フットボード63aに圧力センサが設けられ、この圧力センサにより、乗員Pの脚の載置位置を検出し、乗員Pの脚の位置に応じた制御が行われるものであってもよい。
フットボード63b、63c、63d、63eは、フットボード63aと同様のものであるので、説明を省略する。
(ヨーレートGセンサ)
ヨーレートGセンサは、加速度検出装置および角加速度検出装置として機能し、3軸に対する加速度および角加速度を検出するものである。すなわち、X軸(横方向の軸)に対する加速度、Y軸(縦方向の軸)に対する加速度、Z軸(垂直方向の軸)に対する加速度、および、ピッチ、ロール、ヨーに対する角加速度(ヨーレート)を検出するものである。
(載置部制御装置)
載置部制御装置は、乗員保護装置33全体を制御するためものである。
また、載置部制御装置は、車載カメラから車両1の外部の情報を入力し、外部状況を把握、判定するものである。具体的には、載置部制御装置は、車載カメラから入力した画像データに基づいて、車両1に対する衝突予測および衝突判定を行う。
また、載置部制御装置は、フットレスト63を可動させるものである。具体的には、載置部制御装置は、ヨーレートGセンサにより所定の値よりも大きな加速度または角加速度が検知された場合に、フットレスト63を水平方向に移動させるものである。
(乗員保護装置33の動作)
以下、車両1に対して大きな横Gがかかった場合を例に、説明する。
乗員保護装置33は、ヨーレートGセンサが所定値以上の横Gを検知すると、載置部制御装置に検知信号が出力される。なお、ヨーレートGセンサは、検知信号を常に載置部制御装置に出力するものであってもよい。
載置部制御装置は、ヨーレートGセンサから所定値以上の加速度信号が入力されると、加速度の方向、大きさに基づいて、フットレスト63を水平方向に移動させる。
例えば、ヨーレートGセンサが車両1の右側方からの大きな横Gを検知した際には、載置部制御装置は、フットレスト63のフットボード63a~63eの全てを車両1の左側に水平移動させる。
これにより、乗員Pの脚が左側に移動することとなり、右側からの衝撃に対して脚を踏ん張り易くなる。
(垂直移動可能なフットレストを設けた乗員保護装置)
次に、垂直移動可能なフットレストを設けた乗員保護装置について、説明する。
図4は、垂直移動可能なフットレストを設けた乗員保護装置を説明する概略正面図である。なお、図4(a)は、乗員保護装置の作動前の概略正面図であり、図4(b)は、乗員保護装置の作動後の概略正面図である。
(乗員保護装置34の構成)
図4に示すように、乗員保護装置34は、座席シート10と、フットレスト64と、図示しないヨーレートGセンサと、載置部制御装置と、を備えている。
座席シート10は、上記実施の形態の座席シート10と同様のものであるので、説明を省略する。
(フットレスト64)
フットレスト64は、座席シート10に着座した乗員Pの足置きとして使用され、乗員Pの足裏が載置される載置部として機能する。また、フットレスト64は、車両1に対して垂直方向に移動できるようになっている。
また、フットレスト64は、車両1の幅方向に複数に分割されている。なお、フットレスト64は、車両1の前後方向に複数に分割されていてもよい。また、複数に分割されたフットレスト64の各々を、向かって左(乗員Pの右側)から順に、フットボード64a、64b、64c、64d、64eとする。
フットボード64aは、載置部制御装置に制御され、垂直移動ができるようになっている。また、フットボード64aは、車両1の前後方向を軸に回転ができるようになっている。なお、フットボード64aに圧力センサが設けられ、この圧力センサにより、乗員Pの脚の載置位置を検出し、乗員Pの脚の位置に応じた制御が行われるものであってもよい。
フットボード64b、64c、64d、64eは、フットボード64aと同様のものであるので、説明を省略する。
(ヨーレートGセンサ)
ヨーレートGセンサは、上記実施の形態のヨーレートGセンサと同様のものである。
(載置部制御装置)
載置部制御装置は、乗員保護装置34全体を制御するためものである。
また、載置部制御装置は、車載カメラから車両1の外部の情報を入力し、外部状況を把握、判定するものである。具体的には、載置部制御装置は、車載カメラから入力した画像データに基づいて、車両1に対する衝突予測および衝突判定を行う。
また、載置部制御装置は、フットレスト64を可動させるものである。具体的には、載置部制御装置は、ヨーレートGセンサにより所定の値よりも大きな加速度または角加速度が検知された場合に、フットレスト64を垂直方向に移動させるものである。
(乗員保護装置34の動作)
以下、車両1に対して大きなヨーレートがかかった場合を例に、説明する。
乗員保護装置34は、ヨーレートGセンサが所定値以上のヨーレートを検知すると、載置部制御装置に検知信号が出力される。なお、ヨーレートGセンサは、検知信号を常に載置部制御装置に出力するものであってもよい。
載置部制御装置は、ヨーレートGセンサから所定値以上のヨーレート信号が入力されると、入力されたヨーレートに基づいて、フットレスト64を垂直方向に移動させる。
例えば、ヨーレートGセンサが反時計回りのヨーレートを検知した際には、載置部制御装置は、フットレスト64のフットボード64a側が高く、フットボード64e側が低くなるように、フットボード64a~64eを垂直方向に移動させる。
これにより、乗員Pの右脚が左脚よりも高くなり、ヨーレートに対して脚を踏ん張り易くなる。
以上のように、本実施の形態における乗員保護装置は、座席シートと連結されたフットレストを設け、座席シートの移動等にかかわらず、座席シートとフットレストとの相対位置が変わることなく、衝突に備えて乗員の踵位置よりも前方、または、衝撃の向きと反対側のフットレストを高くするので、車両の衝突に対して、乗員が身を守り易くなり、乗員保護を行うことができる。
1 車両、3 アンダーフロア、4 ルーフ、5 フロアパネル、10 座席シート、11 シートクッション、12 シートバッグ、13 ヘッドレスト、31、32、33、34 乗員保護装置、61、62、63、64 フットレスト、61a~61g、62a~62g、63a~63e、64a~64e フットボード、81、82 載置部制御装置

Claims (4)

  1. 乗員が着座する座席シートと、
    前記座席シートに着座した乗員の脚部の、足裏が載置される載置部と、
    前記座席シートに着座した乗員の踵の位置を検知する位置検知部と、
    車両の衝突または衝突予測を検知する衝突検知装置と、
    前記載置部を可動させる載置部可動装置と、
    を備え、
    前記載置部は、前記座席シートと連結されるとともに、一部または全部が車両の後方側を軸に、上方に回動可能に設けられ、
    前記載置部可動装置は、前記衝突検知装置が衝突または衝突予測を検知した場合、前記位置検知部に検知された乗員の踵の位置に基づいて、前記載置部の一部を回動させる、
    ことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  2. 前記載置部可動装置は、
    前記載置部を車両の前方にも移動させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の乗員保護装置。
  3. 車両に対する加速度を検出する加速度検出装置と、
    を備え、
    前記載置部可動装置は、検出された加速度に応じて、前記載置部を移動させる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の乗員保護装置。
  4. 車両に対する角加速度を検出する角加速度検出装置と、
    を備え、
    前記載置部可動装置は、検出された角加速度に応じて、前記載置部を移動させる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両の乗員保護装置。
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