JP7129255B2 - 超撥水性塗料組成物 - Google Patents
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さらに分散剤は水溶性バインダーであり、疎水性シリカ微粒子粉末を被塗物に固定化する作用があるため、分散体を塗布した面に超撥水性が発現する。
本実施形態で用いられる疎水性シリカ微粒子粉末は、塗膜に撥水性を付与して塗膜に埃やゴミ等が付着しにくいようにし、これにより塗膜の耐汚染性を高めるための成分である。このような疎水性シリカ微粒子粉末としては、二酸化ケイ素化合物であるシリカ微粒子粉末を化学的に処理してその表面に疎水性を付与したものが一般に用いられる。シリカ微粒子粉末の表面に疎水性を付与するための方法としては、例えば、メチル化剤やシラン、シロキサンを用いて熱処理する方法を挙げることができる。
メタノール濃度を5容量%の間隔で変化させた水/メタノール混合溶液を調整し、これを容積10mlの試験管に5ml入れる。次いで測定試料0.2gを入れ、試験官にふたをして、20回上下転倒してから静地した後、凝集物を観察して、凝集物がなく、測定試料の全部が湿潤して均一混合した混合溶液のうち、メタノール濃度が最も小さい混合溶液のメタノール濃度(容量%)をM値とする。
分散剤(B)は水系において、疎水性シリカ微粒子粉末(A)に対して分散剤として作用し、水溶媒中で疎水性シリカ微粒子粉末を凝集させることなく、安定して分散させることができる。
また、上記セルロース誘導体系水溶性高分子としては、例えば、上記多糖類をカルボキシアルキル化あるいはヒドロキシアルキル化したカルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、デンプングリコール酸、寒天誘導体、及びカラギーナン誘導体等が挙げられる。
上記ポリビニル系水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドンなどとして、ポバールJM-17L、JM-17(日本酢ビ・ポバール(株)社製)等、が挙げられる。
上記ポリアクリル酸系水溶性高分子としては、例えば、ASE-60(ローム・アンド・ハース・ジャパン社製)、SNシックナー630(サンノプコ社製)等、が挙げられる。
本実施形態の溶媒は水を主体とし、他に添加剤や水溶解度が10以上である化合物(D)を含んでいてもよい。水溶解度とは水100gに溶解する溶質の質量を表す。水溶解度の高い溶質である化合物(D)は疎水性シリカ微粒子粉末と会合するため、疎水性シリカ微粒子粉末が溶媒にさらに分散しやすくなり、かつ分散体の安定性も向上する。
さらに化合物(D)はアセトン、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、N,Nジメチルホルムアミド等の親水溶剤であり、さらにアルコール類であることが好ましい。溶媒(C)がアルコール化合物を含むことにより、疎水性シリカ微粒子粉末の水への湿潤性が向上し、分散体の安定性はさらに向上する。
塗料組成物が樹脂組成物を含むことにより、塗膜の耐久性が向上する。上記樹脂組成物(E)としては、エマルション樹脂等を用いることができる。エマルション樹脂の原料となるモノマー混合物には、ケトン基又はアルデヒド基含有アクリルモノマーやカルボキシル基含有アクリルモノマー等のほか、任意のモノマー成分を含有させてもよい。
本実施形態に係る超撥水性塗料組成物の調製方法としては、特別の方法を必要とせず、当業者において通常用いられる方法を使用することができる。例えば、溶媒(C)に分散剤(B)を合わせた溶液に、疎水性シリカ微粒子粉末(A)と化合物(D)を合わせた添加剤及び樹脂組成物(E)を加え、分散機で調製することができる。疎水性シリカ微粒子粉末を溶液中に分散する方法として、従来公知の方法がとられ特に限定されない。具体的には、疎水性シリカ微粒子粉末と溶液を混合し、一般的なディゾルバーを使用して行うことが可能であるが、ホモジナイザーなどの高速撹拌機を使用して行うこともできる。高速撹拌機としては、TKホモミキサー、TKロボミックス、TKフィルミックス(以上、プライミクス社製、商品名)、クレアミックス(エムテクニック社製、商品名)、ウルトラディスパー(浅田鉄鋼社製、商品名)などが好ましい。また、例えば、ニーダー、二本ロール、三本ロールの他、SS5(エテクニック社製、商品名)、ミラクルKCK(浅田鉄鋼社製、商品名)といった混練機、超音波分散機、マイクロフルイダイザー(みずほ工業社製、商品名)といった高圧ホモジナイザー、ナノマイザー(吉田機械興業社製、商品名)、スターバースト(スギノマシン社製、商品名)、G-スマッシャー(リックス社製、商品名)等の分散機を使用することができる。また、ガラスやジルコンなどのビーズメディアを用いるボールミル、サンドミル、横型メディアミル分散機、コロイドミル等を使用することもできる。
本実施形態に係る塗料組成物により塗膜を形成する方法としては、例えば、刷毛、ローラー、エアースプレー、エアレススプレー、アプリケーター、バーコーダー等の一般に用いられている塗装方法が挙げられる。これらの塗装方法は、塗装対象や用途に応じて適宜に選択される。
溶媒(C)として水と、分散剤(B)としてヒドロキシエチルセルロース(HEC)を合わせた溶液に、疎水性シリカ微粒子粉末(A)としてアモルファスシリカ RX200(M値:70、平均一次粒子径12nm)を加え、高速攪拌機で20,000rpmにて20分間分散することにより、超撥水性塗料組成物を調製した。前記塗料組成物は、(A)と(B)の固形分質量比が15:1、かつ、塗料組成物100質量部に対して、(A)が0.5質量部となるように調製した。
(A)の固形分質量比が塗料組成物100質量部に対して、1.0質量部となる以外は実施例1と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)の固形分質量比が塗料組成物100質量部に対して、2.0質量部となる以外は実施例1と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)の固形分質量比が塗料組成物100質量部に対して、4.0質量部となる以外は実施例1と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)の固形分質量比が塗料組成物100質量部に対して、8.0質量部となる以外は実施例1と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)の固形分質量比が塗料組成物100質量部に対して、10.0質量部となる以外は実施例1と同様にして、塗料組成物を調製した。
<実施例6>
(A)と(B)の固形分質量比を、10:1とした以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)と(B)の固形分質量比を、20:1とした以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)と(B)の固形分質量比を、100:1とした以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)と(B)の固形分質量比を、1000:1とした以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)と(B)の固形分質量比を、6:1とした以外は実施例3と同様にして、塗料組成物を調製した。
(A)と(B)の固形分質量比を、1:0とした以外は実施例3と同様にして、塗料組成物を調製した。
(A)としてアモルファスシリカ R805(M値:50、平均一次粒子径12nm)を用いた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)としてアモルファスシリカ R974(M値:35、平均一次粒子径12nm)を用いた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)として真球状粒子シリカ QSG-100(M値:70、平均一次粒子径110nm)を用いた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(A)としてコロイダルシリカ スノーテックスN(親水性)を用いた以外は実施例3と同様にして、塗料組成物を調製した。
(B)としてポリアクリル酸系のアルカリ膨潤型エマルションポリマー(ASE-60(ローム・アンド・ハース・ジャパン社製)を用いた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(B)としてキサンタンガムを用いた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(B)としてポリビニル系のポバール(JM-17L)を用いた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(B)として界面活性剤を用いた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(D)としてブチルセロソルブ(水溶解度∞)を加えた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(D)としてイソプロピルアルコール(IPA)(水溶解度∞)を加えた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(D)としてジプロピレングリコールn-プロピルエーテル(DPnP)(水溶解度19)を加えた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(D)としてアセトン(水溶解度∞)を加えた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(E)としてアクリルシリコンエマルション樹脂を、(A)と(E)の固形分質量比が9:1になるように調整して加えた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(E)としてアクリルエマルション樹脂を、(A)と(E)の固形分質量比が9:1になるように調整して加えた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(E)としてシリコンエマルション樹脂を、(A)と(E)の固形分質量比が9:1になるように調整して加えた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(E)としてアクリルシリコンエマルション樹脂を、(A)と(E)の固形分質量比が6:4になるように調整して加えた以外は実施例3と同様にして、超撥水性塗料組成物を調製した。
(E)としてアクリルシリコンエマルション樹脂を、(A)と(E)の固形分質量比が4:6になるように調整して加えた以外は実施例3と同様にして、塗料組成物を調製した。
塗料組成物100質量部中に、ブチルセロソルブを98質量部と、アモルファスシリカ RX200を2質量部と、を含有する、塗料組成物を調製した。
<疎水性シリカ微粒子粉末(A)>
アエロジルRX200(アモルファスシリカ、表面修飾基:トリメチルシリル、平均一次粒子径:12nm、M値:70、エボニック社製)
アエロジルR805(アモルファスシリカ、表面修飾基:アルキルシリル、平均一次粒子径:12nm、M値:50、エボニック社製)
アエロジルR974(アモルファスシリカ、表面修飾基:ジメチルシリル、平均一次粒子径:12nm、M値:35、エボニック社製)
QSG-100(真球状粒子、疎水化度:67%、平均一次粒子径:110nm、M値:70、信越化学工業社製) スノーテックスN(コロイダルシリカ、NH4+安定型アルカリ性ゾル、平均一次粒子径:10~15nm、NV:20%、日産化学工業社製)
<分散剤(B)>
HEC(製品名:QP52000H ヒドロキシエチルセルロース、ダウ・ケミカル社製)
ASE-60(製品名:ACRYSOL ASE-60 アルカリ膨潤型エマルション、NV:28%、ローム・アンド・ハース・ジャパン社製)
キサンタンガム(製品名:エコーガム(登録商標)T、DSP五協フード&ケミカル社製)
界面活性剤(アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、製品名:ペレックスSS-H、花王(株)製)
<樹脂組成物(E)>
アクリルシリコンエマルション樹脂(製品名:ユーダブルEF-015、NV:50%、日本触媒社製)
アクリルエマルション樹脂(後述するエマルションを使用、NV:35%)
シリコンエマルション樹脂(製品名:KM-9717、NV:60%、信越化学工業社製)
[試験]
疎水シリカ微粒子粉末の水への分散性について、エムテクニック株式会社製クレアミックスCLM-0.8Sを使用し、回転数20,000rpm(最大周速 25m/s)、スリット幅:1.5mm、撹拌時間20分間で分散した。得られた塗料組成物を目視により確認し、下記の3段階の評価基準に従って、分散状態を評価した。評点A及びBを合格とした。(下記表1~4 A:容易に分散かつ静置後の沈降なし B:容易に分散するが静置後に一部粒子が沈降する C:全く分散できない、または静置後に粒子が全て沈降する、あるいは、溶媒が非水性のため参考結果)
下記の手順により、塗膜を形成するための下地材を作製した。
レベノールWZ(花王(株)製 界面活性剤)4部を、イオン交換水50部に溶解させた。これに、メチルメタクリレート62.8部、エチルヘキシルアクリレート36.2部及びアクリル酸1部から成るモノマー混合物を加えて撹拌し、モノマープレエマルション154部を調製した。反応容器中に、先ず、イオン交換水40部、レベノールWZ1部を仕込み、窒素雰囲気下で80℃に加熱した。ここに、10%過硫酸アンモニウム水溶液3部を添加した後、モノマープレエマルションと1%過硫酸アンモニウム水溶液20部をそれぞれ、反応容器の別々の口から3時間かけて滴下して乳化重合をおこなった。滴下後、さらに80℃で1時間加熱撹拌した後、室温まで冷却し、アンモニア水溶液とイオン交換水を添加して、pH=8、固形分濃度を35%に調整し、アクリルエマルション樹脂を作成した。このエマルションの最低造膜温度は29℃であった。作成したエマルション57.3部、CR-97 10.5部、硫酸バリウム♯100 10.8部、Disperbyk-190 1.1部、ブチルセロソルブ4.0部、脱イオン水16.3部を配合し水性白色塗料組成物(PVC=20)を調整した。この白色塗料組成物をエアースプレーにより、あらかじめ水性カチオンシーラー 透明(日本ペイント(株)製)を塗布したスレート板(30cm×9cm)に、塗布量100~150g/m2になるように塗装した。これを23℃で7日間乾燥させて塗膜評価試験用の下地とした。
(疎水性シリカ微粒子粉末の配合比 実施例1~5及び比較例1)
表1~4によると、実施例1~5では上記4つの性質について、良好な結果が得られた。比較例1では疎水性シリカ微粒子粉末が塗料液中でうまく分散できず、求める超撥水性塗料組成物は得られなかった。この結果から、塗料組成物中に疎水性シリカ微粒子粉末を分散させるのに適当な配合比は、塗料組成物100質量部中、0質量部を超え8質量部以下であった。
実施例3、6~9では比較例2、3と比較して、良好な結果が得られた。この結果によると、塗料組成物中に疎水性シリカ微粒子粉末を分散させるのに適当である、疎水性シリカ微粒子粉末と分散剤の質量比は、9:1~1000:1であった。さらに、より好ましくは15:1~1000:1であった。
比較例2、3からは、疎水性シリカ微粒子粉末と分散剤の質量比が6:1と、分散剤が多ければ十分な撥水性が発揮されず、疎水性シリカ微粒子粉末と分散剤の質量比が10:0と、分散剤が含まれていなければ疎水性シリカが塗料組成物中にうまく分散できないことが示された。
実施例3、10~12及び比較例4より、M値が小さい(疎水性が低い)ものを配合するほど、撥水性・低汚染性が低下していた。また、実施例3と実施例12を見ると、M値が同一のシリカを用いているにもかかわらず、平均一次粒子径の小さいシリカを用いた実施例3のほうが撥水性・低汚染性が高くなっていた。これは、平均一次粒子径のより小さな疎水シリカ微粒子群が、塗膜表面で広い接触面積にて水滴と接触するため、結果的により大きな撥水性を発揮したものと考えられる。
実施例3、13~15に係り、分散剤の種類を変更しても、疎水性シリカ微粒子粉末の水溶媒中の分散性に有意な差は見られなかった。これは、分散剤が構造中に疎水部と親水部を持つものであり、かつ、水と混合すると保護コロイドを形成するものであれば、セルロース誘導体系、ポリアクリル酸系、多糖類系、ポリビニル系、界面活性剤等の多様な物質を用いることができることを示唆している。さらにこれら分散体を基材に塗布すると、セルロース誘導体系、ポリアクリル酸系、多糖類系、ポリビニル系の分散剤はこれら水溶性高分子がバインダーとして機能するため疎水性シリカ微粒子粉末が基材に固定化でき、分散体を塗布した面に超撥水性、低汚染性、防藻・防カビ性が発現する。一方、比較例5に係る界面活性剤は水溶性高分子由来の保護コロイドを形成しないため、分散体を基材に塗布しても疎水性シリカ微粒子粉末が基材に固定されず粉化して飛散するため超撥水性などの機能が発現しない。
実施例16~19では、水溶解度の大きい種々の化合物(D)を配合した。いずれの例においても、実施例3と比較して、水性塗料組成物の液中での疎水性シリカ微粒子粉末の分散性がさらに向上していた。化合物(D)の添加により、溶媒内で分散剤や水分子との会合が起こった結果、疎水シリカ微粒子の凝集を妨げ、分散体の安定性が向上したためと考えられる。
実施例20~23及び比較例6ではいずれも、樹脂組成物を配合することにより、塗料組成物中の疎水シリカ微粒子の分散性が向上していた。また、実施例20~22においては、用いた樹脂の種類にかかわらず、低汚染性が向上していた。樹脂の添加により塗膜の耐久性が向上しただけでなく、疎水シリカ微粒子の分散体が安定したため、疎水シリカ微粒子が塗膜表面により均一に配置され、優れた低汚染性を発揮したものと考えられる。
さらに、実施例23及び比較例6を見れば、樹脂組成物の配合比が大きくなると、撥水性・低汚染性・防藻性が低下することがわかる。これは、塗料組成物中の樹脂組成物の割合が大きくなりすぎると、粘性及び硬度の高い樹脂組成物に疎水シリカ微粒子がコーティングされ、塗膜表面に露出しないため、撥水性を発揮できなくなるためと考えられる。
比較例7においては、溶媒(C)がブチルセロソルブであり水主体ではない。
Claims (4)
- 基材上に超撥水性塗膜を形成する超撥水性塗料組成物であって、
少なくとも1種の疎水性シリカ微粒子粉末(A)と、分散剤(B)と、溶媒(C)と、を含み、
樹脂組成物(E)を含み、又は含まず、
前記疎水性シリカ微粒子粉末(A)は、メタノール湿潤性を表すM値が35以上である二酸化ケイ素系化合物であり、
前記溶媒(C)は、水を主体とし、
前記分散剤(B)は、水溶性バインダーであり、
前記超撥水性塗料組成物100質量部に対して前記疎水性シリカ微粒子粉末(A)が0質量部を超え8質量部以下であり、
かつ前記疎水性シリカ微粒子粉末(A)の前記分散剤(B)に対する固形分質量比が10以上であり、
前記疎水性シリカ微粒子粉末(A)と前記樹脂組成物(E)の固形分比が10:0~6:4である、超撥水性塗料組成物。 - 前記溶媒(C)が、水溶解度が10以上である化合物(D)をさらに含む、請求項1に記載の超撥水性塗料組成物。
- 前記化合物(D)は、アルコール類である、請求項2に記載の超撥水性塗料組成物。
- 前記分散剤(B)は、セルロース誘導体系、多糖類系、ポリビニル系及びポリアクリル酸系からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1から3のいずれかに記載の超撥水性塗料組成物。
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