JP7128651B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機は、電子機器が実装された基板を備えるも
のが一般的であり、この種の基板としては、表面と裏面の双方に配線パターンが形成され
たものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-80241号公報
この種の基板においては、配線パターンの設計に関して種々の課題が存在している。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、基板の配線パターンが好適に
形成された遊技機を提供することを目的とする。
手段1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機であって、
第1面(実装面)と第2面(ハンダ面)に配線パターンが形成された基板(遊技制御基板)を備え、
前記第1面(実装面)に形成される配線パターンは、第1方向(上下方向)に延びる配線パターンの割合が前記第1方向と異なる第2方向(左右方向)に延びる配線パターンの割合よりも多く、
前記第2面(ハンダ面)に形成される配線パターンは、前記第2方向(左右方向)に延びる配線パターンの割合が前記第1方向(上下方向)に延びる配線パターンの割合よりも多く、
前記基板には、第1電圧の信号を伝達する配線パターンが接続され、記憶手段を有するマイクロコンピュータと、第2電圧の信号を伝達する配線パターンが接続され、出力部品に信号出力する出力回路と、入力部品に信号入力する入力回路と、が実装され、
前記マイクロコンピュータは第1グランドに接続され、前記出力回路は前記第1グランドと絶縁部によって隔てられた第2グランドに接続され、
前記マイクロコンピュータは、特定電源により前記記憶手段の記憶内容を保持可能であり、
前記特定電源を前記マイクロコンピュータへ供給する配線パターンは、前記第2グランドが形成される第2グランド領域に接することなく、前記第1グランドが形成される第1グランド領域のみに接する領域に形成され、
前記第2面には、データバスを構成する前記第2方向に延びる配線パターンが形成され、
前記データバスと前記出力回路とは、スルーホールにより前記第2面から前記第1面に分岐し、前記第1方向に延びる配線パターンにより接続され、
前記出力回路および前記入力回路には、型式を示す文字情報が記載されており、
前記出力回路と前記入力回路とは、前記文字情報の向きが異なるように、前記基板に実装される、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1方向に延びる配線パターンが第1面に集約され、第2方向に延びる配線パターンが第2面に集約されることで、第1方向に延びる配線パターンと第2方向に延びる配線パターンが交差する場合に配線パターンを迂回する等の設計を極力減らすことができる。
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記基板(遊技制御基板)は、前記第1方向(上下方向)に延びる1対の辺(左辺及び
右辺)と前記第2方向(左右方向)に延びる1対の辺(上辺及び下辺)とからなる四角形
状である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、基板の形状に沿って配線パターンを無駄なく形成することができる
本発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記第1面は、電子部品が実装される実装面であり、
前記電子部品は、前記第2方向(左右方向)に並ぶ複数の端子(端子列)を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1方向に延びる配線パターンをそのまま電子部品に接続すること
ができる。
本発明の手段4の遊技機は、手段1~3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記基板(遊技制御基板)は、前記第1方向(上下方向)に延びる1対の短辺(左辺及
び右辺)と前記第2方向(左右方向)に延びる1対の長辺(上辺及び下辺)とからなる長
方形状であり、
前記第2面(ハンダ面)には電子部品が実装されない
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2面において距離が長くなり得る第2方向の配線パターンを電子
部品によって阻害されることなく形成することができる。
本発明の手段5の遊技機は、手段1~4のいずれかに記載の遊技機であって、
配線パターンは、1の配線パターンから2の配線パターンに分岐する配線パターンを含
み、
分岐先の2の配線パターンのうち一方の配線パターンは前記第1面(実装面)に形成さ
れ、他方の配線パターンは前記第2面(ハンダ面)に形成される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、分岐先の一方の配線パターンを迂回させたり、分岐先の一方の配線
パターンと他方の配線パターンとを同一面で交差させたりする必要がなく、好適に配線パ
ターンを形成することができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであっても
良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を
有するものであっても良い。
本発明が適用された遊技機の構成を示すブロック図である。 実施例1における遊技制御基板の実装面を示す図である。 実施例1における遊技制御基板のハンダ面を示す図である。 実施例1における遊技制御基板に入力回路及び出力回路が実装された状態の実装面を示す図である。 実施例1における遊技制御基板のハンダ面に形成されたデータバスの構成を示す図である。 実施例1における遊技制御基板の実装面においてデータバスから分岐した配線パターンを示す図である。 実施例1における遊技制御基板の実装面に形成されたグランド領域の構成を示す図である。 実施例1における遊技制御基板のハンダ面に形成されたグランド領域の構成を示す図である。 実施例1における遊技制御基板に実装された低電圧部品と高電圧部品の接続態様を示す回路図である。 実施例1における遊技制御基板の実装面に実装されたコネクタの構成を示す図である。 実施例1における遊技制御基板のハンダ面に形成されたコネクタ周辺の配線パターンを示す図である。 実施例1における遊技制御基板が基板ケースに収納された状態を示す図である。 実施例1における遊技制御基板に実装された遊技制御用マイクロコンピュータへのバックアップ電源の供給に係る回路図である。 実施例1における遊技制御基板のハンダ面に形成された電源供給用の配線パターンを示す図である。 実施例1における遊技制御基板の実装面に形成された配線パターンとハンダ面に形成された電源供給用の配線パターンとの関係を示す図である。 実施例1における遊技制御基板が遊技機に取り付けられた状況の一例を示す図である。 実施例1における遊技制御基板が遊技機に取り付けられた状況の一例を示す図である。 実施例2における遊技制御基板の実装面を示す図である。 実施例2における遊技制御基板のハンダ面を示す図である。 実施例2における遊技制御基板のハンダ面に遊技制御用マイクロコンピュータと入力回路及び出力回路との接続に関連して形成された配線パターンを示す図である。 実施例2における遊技制御基板の実装面に遊技制御用マイクロコンピュータと入力回路及び出力回路との接続に関連して形成された配線パターンを示す図である。 実施例2における遊技制御基板における遊技制御用マイクロコンピュータと入力回路及び出力回路との接続に係る回路図である。 実施例3における遊技制御基板に実装される特定電子部品の構造を示す斜視図であり、(A)は、特定電子部品の上方からの斜視図であり、(B)は、特定電子部品の下方からの斜視図である。 実施例3における遊技制御基板に特定電子部品がハンダ付けされた状態を示す断面図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態について説明する。
本発明の実施形態における遊技機は、遊技場等に設置されるパチンコ遊技機や、スロッ
トマシンなどであり、特に、図1に示すように、遊技の制御を行う遊技制御用マイクロコ
ンピュータが搭載された遊技制御基板を備える。
遊技制御基板には、図1に示すように、各種スイッチやセンサ等の遊技の進行に応じた
入力状況を検出する複数の入力部品が接続されている。入力部品は、例えば、遊技者によ
る操作を検出する検出スイッチ、遊技球やメダル等の遊技媒体の通過を検出する検出スイ
ッチ、リールなどの遊技に用いられる可動物の位置を特定するセンサ、遊技者の有利度等
の各種設定に用いられる検出スイッチ、ドアの開放や異常等を検出する検出スイッチなど
である。
また、遊技制御基板には、図1に示すように、これら入力部品からの入力信号を検出す
る入力回路が搭載されており、入力回路による入力部品からの入力信号の検出状況が特定
される入力データが遊技制御用マイクロコンピュータに伝送されることで遊技制御用マイ
クロコンピュータによる遊技の制御に用いられる。
また、遊技制御基板には、図1に示すように、表示器やLED、モータ、ソレノイド等
の遊技の進行に応じた出力制御を行う複数の出力部品が接続されている。出力部品は、例
えば、抽選結果に応じた表示を行う表示器、遊技の進行状況や遊技機の状態を表示する表
示器、遊技者に対して操作態様を指示する表示器、遊技者所有の価値を表示する表示器、
遊技状態を示すLED、異常の発生を報知するLED、リールや可変入賞装置などの遊技
に用いられる可動部を動作させるモータ、ソレノイドなどである。
また、遊技制御基板には、図1に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータから伝
送される出力データに基づいて対応する出力部品に対して出力信号を出力する出力回路が
設けられており、遊技制御用マイクロコンピュータは、出力回路に出力データを伝送する
ことにより、遊技の進行に応じた出力部品の制御を行う。
また、遊技制御用マイクロコンピュータと、入力回路及び出力回路は、データバスを介
して接続されており、入力回路から遊技制御用マイクロコンピュータへの入力データの伝
送及び遊技制御用マイクロコンピュータから出力回路への出力データの伝送は、共用のデ
ータバスを介して行われる。
また、全ての入力回路が共用のデータバスを介して接続されているのではなく、一部の
入力回路は、データバスを介すことなく直接遊技制御用マイクロコンピュータに接続され
、共用のデータバスを介することなく入力回路から遊技制御用マイクロコンピュータへの
入力データが伝送されるようになっている。
尚、出力回路については、いずれも共用のデータバスを介して接続される構成であるが
、一部の出力回路が、データバスを介すことなく直接遊技制御用マイクロコンピュータに
接続され、共用のデータバスを介することなく遊技制御用マイクロコンピュータから出力
回路へ出力データが伝送される構成でも良い。
また、データバスは、外部出力端子に接続されており、遊技制御用マイクロコンピュー
タからの出力データが外部出力信号として外部機器に対して出力されるようになっており
、外部機器では、外部出力信号として出力された出力データを用いて遊技機の性能等を検
査することが可能とされている。
次に、本発明の遊技機が備える遊技制御基板について以下の実施例1~3を用いて説明
する。
実施例1における遊技制御基板の構造について説明する。遊技制御基板は、一方の面に
電子部品が実装され、他方の面には電子部品が実装されず、電子部品が備える端子がハン
ダ付けされる構成であり、以下では、電子部品が実装される面を実装面と呼び、電子部品
が実装されず、電子部品が備える端子がハンダ付けされる面をハンダ面と呼ぶ。
図2は、本実施例における遊技制御基板の実装面を示す図であり、図3は、本実施例に
おける遊技制御基板のハンダ面を示す図である。
図2及び図3に示すように、遊技制御基板は、縦方向に延びる一対の短辺と横方向に延
びる一対の長辺とからなる長方形状であり、絶縁性を有するプリント板によって構成され
る。また、遊技制御基板には、実装面とハンダ面を貫通するスルーホールが複数形成され
ているとともに、遊技制御基板の実装面及びハンダ面には、スルーホールを適宜連結する
ように導電体で構成された複数の配線パターンが形成されている。また、遊技制御基板の
実装面及びハンダ面の配線パターンが形成されていない領域には、絶縁体で構成された絶
縁領域及び導電体で形成され、グランドを構成するグランド領域が形成されている。グラ
ンド領域は、遊技制御基板の実装面及びハンダ面において配線パターン及び絶縁領域が形
成された領域以外のほぼ全域にわたって形成されたベタグランドである。
図2に示すように、実装面には、縦方向に延びる配線パターンが横方向に延びる配線パ
ターンの割合よりも多く配置されており、一方、図3に示すように、ハンダ面には、横方
向に延びる配線パターンが縦方向に延びる配線パターンの割合よりも多く配置されている
。このため、縦方向に延びる配線パターンが実装面に集約され、横方向に延びる配線パタ
ーンがハンダ面に集約されることとなり、縦方向に延びる配線パターンと横方向に延びる
配線パターンが交差する場合に配線パターンを迂回する等の設計を極力減らせるようにな
っている。
また、図3に示すように、ハンダ面に配置された配線パターンは、長辺と同じ横方向に
延びる配線が多いため、実装面に配置された配線パターンよりも配線パターンの距離が長
くなるものが多いが、前述のように、電子部品は実装面にのみ実装され、ハンダ面には実
装されることがなく、ハンダ面に配置された比較的距離の長い配線パターンが電子部品に
よって阻害されることが回避されている。
また、ハンダ面に形成された配線パターンを分岐させる際に、分岐先の配線パターンの
うち一方はハンダ面に形成され、他方はスルーホールを通じて実装面に形成されるように
なっており、分岐先の一方の配線パターンを迂回させたり、分岐先の一方の配線パターン
と他方の配線パターンとを同一面で交差させたりすることなく分岐されるようになってい
る。
図4は、本実施例における遊技制御基板に入力回路及び出力回路が実装された状態の実
装面を示す図である。
図4に示すように、遊技制御基板の実装面には、前述した遊技制御用マイクロコンピュ
ータや入力回路、出力回路等の電子部品が実装されている。これらの電子部品は、一の方
向に並ぶ複数の端子からなる端子列が一列または複数列を備える電子部品を含む。そして
、これらの端子列を備える電子部品は、その多くが、遊技制御基板の長辺に沿って、すな
わち横方向に並ぶように配置されている。前述のように、実装面では、縦方向に延びる配
線パターンの割合が多く、端子列を備える電子部品は、多くの場合、遊技制御基板の長辺
にそって、すなわち横方向に並ぶように配置されることで、縦方向に延びる配線パターン
の方向を変えることなく、そのまま横方向に並ぶ端子列に接続させることができるように
なっている。
また、端子列を備える電子部品のうち入力回路及び出力回路は、図4に示すように、長
方形状に形成されるとともに、短辺側の一方に凹状の切欠が設けられるとともに、表面に
型番が印字されており、切欠の向きと型番の印字方向により部品の向きが特定できるよう
になっている。そして、図4に示すように、入力回路は、図4中において切欠が左側とな
り、かつ型番の印字方向が左から右に向かう方向となるように配置される一方、出力回路
は、図4中において切欠が右向きとなり、かつ型番の印字方向が右から左に向かう方向と
なるように配置されており、これらの電子部品が切欠の位置及び型番の印字方向によって
入力回路であるか、出力回路であるか、が特定可能とされている。
図5は、本実施例における遊技制御基板のハンダ面に形成されたデータバスの構成を示
す図であり、図6は、本実施例における遊技制御基板の実装面においてデータバスから分
岐した配線パターンを示す図である。
遊技制御基板には、前述のように入力回路から遊技制御用マイクロコンピュータへの入
力データの伝送及び遊技制御用マイクロコンピュータから出力回路への出力データの伝送
に共用されるデータバスが形成されている。本実施例の遊技制御基板に形成されたデータ
バスは、ハンダ面に形成された横方向に延びる8本の配線パターンにて構成されており、
図5に示すように、遊技制御基板の左側に実装された遊技制御用マイクロコンピュータの
端子が接続されるスルーホールから右側に向けて横方向に延びるように形成された8本の
配線パターンからなる。データバスと入力回路、出力回路等の電子部品とは、図6に示す
ように、スルーホールを通して実装面側に分岐し、上下方向に向けて縦方向に延びるよう
に形成された配線パターンにより接続される。
このように遊技制御用マイクロコンピュータと横方向に離れた入力回路、出力回路等の
電子部品とをデータバスを介して接続する場合に、まず、遊技制御用マイクロコンピュー
タの端子が横方向に延びるハンダ面のデータバスに接続され、電子部品が実装される位置
でスルーホールを通して電子部品に向けて縦方向に延びる実装面側の配線パターンに分岐
し、電子部品と接続されることとなる。このため、データバスから分岐した配線パターン
を迂回する必要がなく、遊技制御用マイクロコンピュータと横方向に離れた電子部品とを
効率良く接続することができる。また、データバスを構成する配線パターンが、電子部品
が実装されないハンダ面に形成されるので、データバスへの電子部品からのノイズの影響
を受け難く、さらに、データバスと電子部品とは、スルーホールを通して実装面側に分岐
した配線パターンにより接続されるので、実装面側の配線パターンが短くなり、この間の
電子部品からのノイズの影響も受け難いようになっている。
図5に示すように、データバスを構成する横方向に延びる配線パターンは、一直線上に
形成されるのではなく、横方向に延びる複数の配線パターンに分割して形成されている。
分割されたそれぞれの配線パターンの長さ(L1~L8)は、データバスにおいてデータ
を伝送する際のバスクロック(データバスでデータを伝送する際に用いる周波数)に応じ
て共振が最大となるアンテナ長(λ(バスクロック)/2)よりも短く形成されている。
このため、データバスを構成する配線パターンがバスクロックに対応するアンテナ長とな
って、共振により意図しない電波を発してしまうことが防止されるようになっている。さ
らに、バスクロックに対応するアンテナ長の1/2の長さとなった場合にも、基板の表面
に反射して強い共振が発生してしまうことがあるため、分割されたそれぞれの配線パター
ンの長さ(L1~L8)は、バスクロックに応じて共振が最大となるアンテナ長の1/2
とならない長さに形成されており、基板の表面に反射することにより強い共振が発生して
しまい、電波を発してしまうことも防止されるようになっている。
また、バスクロックは、実装される遊技制御用マイクロコンピュータや発振器によって
異なるが、分割されたそれぞれの配線パターンの長さ(L1~L8)は、そのうち想定さ
れる最大周波数となるバスクロックに応じて共振が最大となるアンテナ長よりも短く、さ
らに最大周波数となるバスクロックに応じて共振が最大となるアンテナ長の1/2となら
ない長さとなるように形成されている。このため、想定される最大周波数未満のバスクロ
ックでデータが伝送される場合でも、意図しない電波を発生してしまうことが防止される
ようになっている。
図5に示すように、データバスを構成する複数に分割された横方向の配線パターン同士
は、斜め右方向または斜め左方向、すなわち複数に分割された横方向の配線パターンの方
向とは異なる方向に延びる配線パターンを挟んで接続されている。また、複数に分割され
た横方向の配線パターンと斜め右方向または斜め左方向の配線パターンとは、鈍角に屈曲
して接続されている。このため、配線パターンの屈曲部分から意図しない電波を発してし
まうことが防止される。
また、図5に示すように、複数に分割された横方向の配線パターン同士を接続する斜め
方向の配線パターン上に設けられたスルーホール(図5に示すA~F)を通して実装面側
の配線パターン(図6に示すA~Fに接続される配線パターン)に分岐するようになって
おり、複数に分割された横方向の配線パターン同士を接続する斜め方向の配線パターンを
利用してデータバスを構成する配線パターンが分岐されるようになっている。
尚、実施例1における遊技制御基板では、横方向の配線パターンの長さを共振が最大と
なるアンテナ長よりも短くするために、横方向の配線パターンを複数の配線パターンに分
割するとともに、複数に分割された横方向の配線パターン同士を同じハンダ面上に形成さ
れた斜め方向の配線パターンにより接続する構成であるが、複数に分割された横方向の配
線パターン同士を実装面側に形成された配線パターンにより接続する構成、すなわち横方
向の配線パターンの長さを共振が最大となるアンテナ長よりも短くなるように、横方向の
配線パターンをハンダ面と実装面に交互に形成する構成としても良い。このような構成に
おいては、横方向の配線パターンがハンダ面または実装面から他方の面に切り替わる箇所
で分岐させることが好ましく、このような構成とすることで、分岐後の配線パターンを迂
回したり、同一面上で交差させることなくデータバスを構成する配線パターンを分岐させ
ることが可能となる。
図7は、本実施例における遊技制御基板の実装面に形成されたグランド領域の構成を示
す図であり、図8は、本実施例における遊技制御基板のハンダ面に形成されたグランド領
域の構成を示す図である。
図7及び図8に示すように、遊技制御基板の実装面及びハンダ面において配線パターン
及び絶縁領域が形成された領域以外のほぼ全域にわたってグランド領域が形成されている
。遊技制御基板に形成されたグランド領域は、絶縁領域を介して電気的に隔てられた第1
グランド領域と第2グランド領域とから構成される。実装面及びハンダ面のいずれにおい
ても、第1グランド領域は遊技制御基板の左側の領域に形成され、第2グランド領域は遊
技制御基板の右側の領域に形成される。
また、図7に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータや入力回路、出力回路等、
低電圧(本実施例では、Vcc(+5V))の信号が伝達される配線パターンが接続され
る電子部品(低電圧部品)は第1グランド領域が形成された左側の領域に実装され、低電
圧部品のグランド端子は第1グランド領域に接続される。一方、モータやソレノイド等を
動作させるための駆動回路等、高電圧(本実施例では、VLD(+24V))の信号が伝
達される配線パターンが接続される電子部品(高電圧部品)は第2グランド領域が形成さ
れた右側の領域に実装され、高電圧部品のグランド端子は、第2グランド領域に接続され
る。このため、グランド領域を介して高電圧部品から低電圧部品に意図しない電流が逆流
してしまうことが防止される。また、第1グランド領域と第2グランド領域が遊技制御基
板の対向する辺側にそれぞれ形成されているので、一時的に電位差が生じても互いに干渉
することが防止される。
また、図9に示すように、第1グランド領域と第2グランド領域との間には、コンデン
サが設けられているため、このコンデンサによって第1グランド領域と第2グランド領域
との間に一時的に電位差が生じても一方のグランド領域から他方のグランド領域に電流が
流れてしまうことが防止される。
また、図7及び図8に示すように、実装面及びハンダ面には、第1グランド領域と第2
グランド領域との間に配線パターンが形成されない絶縁領域が形成され、第1グランド領
域と第2グランド領域が電気的に隔てられるようになっている。さらに、実装面における
第1グランド領域及び第2グランド領域と、ハンダ面における第1グランド領域及び第2
グランド領域と、が重なるように形成されているとともに、実装面において第1グランド
領域と第2グランド領域を隔てる絶縁領域と、ハンダ面において第1グランド領域と第2
グランド領域を隔てる絶縁領域も重なるように形成されているため、実装面及びハンダ面
の一方の面から他方の面に対して一時的に電位差が生じても互いに干渉することが防止さ
れるようになっている。
図10は、本実施例における遊技制御基板の実装面に実装されたコネクタの構成を示す
図であり、図11は、本実施例における遊技制御基板のハンダ面に形成されたコネクタ周
辺の配線パターンを示す図であり、図12は、本実施例における遊技制御基板が基板ケー
スに収納された状態を示す図である。
図10に示すように、遊技制御基板には、実装面の下辺寄りに、遊技制御基板外部から
の配線を接続するための複数のコネクタCN1~CN7が実装されている。遊技制御基板
からの配線には、抽選の契機となる信号、抽選確率等の遊技者にとっての有利度を規定す
る設定値を変更可能な状態へ移行させるための信号、設定値を変更するための信号、遊技
者にとって有利な情報を外部の表示器に表示させる信号等、遊技の有利度に関連する信号
が入力または出力される配線、エラーの解除操作の検出信号が入力される配線、バックア
ップ電源の供給ラインとしての配線が含まれる。
図10に示すように、コネクタCN1~CN7に設けられた端子は、実装面、すなわち
コネクタCN1~CN7が実装された側の面に形成された配線パターンには直接接続され
ず、図11に示すように、ハンダ面、すなわちコネクタCN1~CN7が実装された面と
は反対側の面に形成された配線パターンに接続される。一方、図10に示すように、実装
面におけるコネクタCN1~CN7の実装部分の周辺には、配線パターンは形成されてお
らず、その周辺には、コネクタナンバ等のコネクタに関する情報が印字されている。尚、
コネクタCN1~CN7の実装部分の周辺に印字される情報は、コネクタナンバに限らず
、端子の数やコネクタの方向、接続先に関する情報等が印字される構成でも良い。
図11に示すように、ハンダ面においてコネクタCN1~CN7に設けられた端子と接
続された配線パターンは、端子と接続された側とは反対側の端部においてスルーホールを
通して実装面の配線パターンに接続される。特に、図10及び図11に示すa~hのスル
ーホールは、電子部品の端子が接続されるスルーホールであり、コネクタCN1~CN7
に設けられた端子と接続された配線パターンが最初に電子部品に接続される箇所に設けら
れている。このため、電子部品へ接続するためのスルーホールを利用してハンダ面から実
装面の配線パターンに接続させることができる。
図12(A)(B)に示すように、遊技制御基板は、基板ケースに収納された状態で遊
技機に取り付けられる。基板ケースは、ワンウェイネジ、封印シールまたは溶着等により
封止可能とされており、一度封止されると、痕跡を残すことなく開放することが困難な構
成である。このため、遊技制御基板を基板ケースに収納した状態で遊技機に取り付けるこ
とで、遊技制御基板に対する不正が防止される構造となっている。
また、図12(A)(B)に示すように、基板ケースには、遊技制御基板を収納した状
態においてコネクタCN1~CN7周辺の領域を被覆する被覆部が設けられている。一方
、図10に示すように、遊技制御基板の実装面のうち基板ケースの被覆部によって被覆さ
れる領域には、配線パターンが形成されず、当該領域を避けて配線パターンが形成されて
いる。被覆部には、コネクタCN1~CN7とほぼ同形の挿通孔が設けられており、これ
ら挿通孔を通してコネクタCN1~CN7が外部に露呈し、外部からの配線を接続可能と
されている。
このように基板ケースに遊技制御基板を収納した場合でも、コネクタCN1~CN7を
外部からの配線と接続するため、コネクタCN1~CN7の周囲に若干の隙間が生じるこ
ととなるが、コネクタCN1~CN7に設けられた端子は、実装面、すなわちコネクタC
N1~CN7が実装された側の面に形成された配線パターンには直接接続されず、ハンダ
面、すなわちコネクタCN1~CN7が実装された面とは反対側の面に形成された配線パ
ターンに接続されるようになっており、基板ケースよりコネクタCN1~CN7が露呈す
る部分の周囲からコネクタCN1~CN7の端子に接続される配線パターンを短絡させた
り断線されたりする不正行為が防止されるようになっている。
また、実装面におけるコネクタCN1~CN7の実装部分の周辺は基板ケースの被覆部
によって被覆されるとともに、被覆部により被覆される領域には、コネクタCN1~CN
7に設けられた端子に接続される配線パターンを含むいずれの配線パターンも形成されず
、コネクタCN1~CN7に設けられた端子に接続された配線パターンは、被覆部以外の
領域で実装面の配線パターンに接続されるようになっており、基板ケースよりコネクタC
N1~CN7が露呈する部分の周囲からコネクタCN1~CN7の端子に接続される配線
パターンを短絡させたり断線されたりする不正行為が確実に防止されるようになっている
図13は、本実施例における遊技制御基板に実装された遊技制御用マイクロコンピュー
タへのバックアップ電源の供給に係る回路図である。
図13に示すように、Vcc(+5V)は、電源基板にて生成されるとともに、遊技制
御基板に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータの電源入力端子Vccに接続される
。また、Vcc(+5V)は、電源基板において遊技制御用マイクロコンピュータに供給
されるラインと分岐し、逆流防止用ダイオードを介して充電用コンデンサに接続されてお
り、逆流防止用ダイオードと充電用コンデンサとの間で分岐したラインが遊技制御用マイ
クロコンピュータのバックアップ電源入力端子VBBに接続される。
電力が供給されている間は、Vcc(+5V)が遊技制御用マイクロコンピュータの駆
動用電源として供給されるとともに、充電用コンデンサに充電される。一方、電力の供給
が停止した場合には、Vcc(+5V)の供給が停止することで、充電用コンデンサに充
電されたバックアップ電源VBBが遊技制御用マイクロコンピュータに供給されるように
なっており、遊技制御用マイクロコンピュータは、バックアップ電源VBBの供給を受け
ることで、遊技制御用マイクロコンピュータが備えるRAMに格納されたデータが保持さ
れるようになっている。尚、本実施例では、バックアップ電源が、遊技制御基板外の電源
基板から供給される構成であるが、遊技制御基板内に設けられた回路から供給される構成
でも良い。
図14は、本実施例における遊技制御基板のハンダ面に形成された電源供給用の配線パ
ターンを示す図であり、図15は、本実施例における遊技制御基板の実装面に形成された
配線パターンとハンダ面に形成された電源供給用の配線パターンとの関係を示す図である
図14に示すように、遊技制御基板のハンダ面には、電源供給用ラインを構成する配線
パターンとして、通常電源を供給する配線パターンVcc1~3と、バックアップ電源を
供給する配線パターンVBBと、が形成されている。配線パターンVcc1~3は、図1
4及び図15に示すように、ハンダ面に形成された配線パターンと実装面に形成された配
線パターンとによって構成され、遊技制御基板に実装された電子部品に接続される。一方
、配線パターンVBBは、図14に示すように、ハンダ面に形成された配線パターンのみ
から構成される。すなわち配線パターンVBBは、実装面に形成された配線パターンと接
続されることなく、ハンダ面に形成された配線パターンのみを通って遊技制御用マイクロ
コンピュータのバックアップ電源入力端子VBBに接続される。すなわち、電源基板から
のバックアップ電源VBBが供給される配線パターンVBBはハンダ面のみに形成されて
いる。このため、バックアップ電源VBBが供給される配線パターンVBBは、実装面に
実装された電子部品を迂回する必要がなく、遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線
パターンの距離を短くできるため、外部からのノイズを受けにくく、ノイズによってRA
Mに記憶されているデータが破損してしまうことが防止されるようになっている。
また、図15に示すように、実装面において、ハンダ面側に配線パターンVBBが形成
された部分には、ベタグランドが形成されている。このため、実装面に形成されたベタグ
ランドによってノイズが遮断されることで、ハンダ面側の配線パターンVBBがノイズの
影響を受けにくいようになっている。また、図15に示すように、ハンダ面に形成された
配線パターンのうち、バックアップ電源を供給する配線パターンVBBの方が、通常電源
を供給する配線パターンVcc1~3よりも、実装面側の対応する領域において実装面側
に形成された配線パターン、特に信号の伝送に用いられる配線パターンと交差する箇所が
少なくなる位置に形成されている。このため、実装面側に形成された信号の伝送に用いら
れる配線パターンからのバックアップ電源が供給される配線パターンVBBに対するノイ
ズの影響が極力抑えられるようになっている。
尚、本実施例では、ハンダ面に形成された配線パターンのうち、バックアップ電源を供
給する配線パターンVBBの方が、通常電源を供給する配線パターンVcc1~3よりも
、実装面側の対応する領域において実装面側に形成された信号の伝送に用いられる配線パ
ターンと交差する箇所が少なくなる位置に形成される構成であるが、ハンダ面に形成され
た配線パターンのうち、抽選の契機となる信号等、遊技者の利益に関わる信号が伝送され
る配線パターンの方が、出力部品の制御を行う信号等、直接遊技者の履歴に関わらない信
号が伝送される配線パターンよりも、実装面側の対応する領域において実装面側に形成さ
れた信号の伝送に用いられる配線パターンと交差する箇所が少なくなる位置に形成される
構成とすることで、実装面側に形成された信号の伝送に用いられる配線パターンからの遊
技者の利益に関わる信号が伝送される配線パターンに対するノイズの影響が極力抑えられ
る。
また、ハンダ面に形成された配線パターンのうち、遊技制御用マイクロコンピュータに
対するリセット信号が伝送される配線パターンや遊技制御用マイクロコンピュータに対し
て動作クロックを与える配線パターン等の比較的重要度の高い信号が伝送される配線パタ
ーンの方が、その他の信号が伝送される配線パターンよりも、実装面側の対応する領域に
おいて実装面側に形成された信号の伝送に用いられる配線パターンと交差する箇所が少な
くなる位置に形成される構成とすることで、実装面側に形成された信号の伝送に用いられ
る配線パターンからの比較的重要度の高い信号が伝送される配線パターンに対するノイズ
の影響が極力抑えられる。
図16は、遊技制御基板をスロットマシンに取り付けた状況の一例を示す図である。ス
ロットマシンには、液晶表示器や演出の制御を行う演出制御基板、複数のリールからなる
リールユニット、メダルの払出を行うホッパーユニット等の遊技に関連する遊技部品が搭
載されている。そして、遊技制御基板をスロットマシンに取り付ける場合には、遊技制御
基板は、実装面側、すなわちバックアップ電源が供給される配線パターンVBBが形成さ
れたハンダ面とは反対側の面が遊技部品側に配置されるように取り付けられる。このよう
な構成とすることで、バックアップ電源が供給される配線パターンVBBに対する遊技部
品から発せられるノイズの影響が抑えられる。
図17は、遊技制御基板をパチンコ遊技機に取り付けた状況の一例を示す図である。パ
チンコ遊技機は、遊技場に設置される際に、他のパチンコ遊技機等の他の遊技装置と、背
面同士が向き合う態様で設置されることが多い。そして、遊技制御基板をパチンコ遊技機
に取り付ける場合には、遊技制御基板は、実装面側、すなわちバックアップ電源が供給さ
れる配線パターンVBBが形成されたハンダ面とは反対側の面が他の遊技装置側に配置さ
れるように取り付けられる。このような構成とすることで、バックアップ電源が供給され
る配線パターンVBBに対する他の遊技装置から発せられるノイズの影響が抑えられる。
[作用効果1]
本実施例の遊技制御基板は、実装面とハンダ面の双方に配線パターンが形成されるとと
もに、実装面に形成される配線パターンは、第1方向(上下方向)に延びる配線パターン
の割合が第1方向と異なる第2方向(左右方向)に延びる配線パターンの割合よりも多く
、ハンダ面に形成される配線パターンは、第2方向(左右方向)に延びる配線パターンの
割合が第1方向(上下方向)に延びる配線パターンの割合よりも多いことを特徴としてい
る。このような構成によれば、第1方向(上下方向)に延びる配線パターンが実装面に集
約され、第2方向(左右方向)に延びる配線パターンがハンダ面に集約されることで、第
1方向(上下方向)に延びる配線パターンと第2方向(左右方向)に延びる配線パターン
が交差する場合に配線パターンを迂回する等の設計を極力減らすことができる。
本実施例の遊技制御基板は、第1方向(上下方向)に延びる1対の辺(左辺及び右辺)
と第2方向(左右方向)に延びる1対の辺(上辺及び下辺)とからなる四角形状であるこ
とを特徴としている。このような構成によれば、遊技制御基板の形状に沿って配線パター
ンを無駄なく形成することができる。
本実施例の遊技制御基板は、複数の端子からなる端子列を備える電子部品が、端子列が
第2方向(左右方向)に並ぶように配置されることを特徴としている。このような構成に
よれば、第1方向(左右方向)に延びる配線パターンをそのまま電子部品に接続すること
ができる。
本実施例の遊技制御基板は、第1方向(上下方向)に延びる1対の短辺(左辺及び右辺
)と前記第2方向(左右方向)に延びる1対の長辺(上辺及び下辺)とからなる長方形状
であり、実装面のみに電子部品が実装され、ハンダ面には電子部品が実装されないことを
特徴としている。このような構成によれば、ハンダ面において距離が長くなり得る第2方
向(左右方向)の配線パターンを電子部品によって阻害されることなく形成することがで
きる。
本実施例の遊技制御基板は、配線パターンが、1の配線パターンから2の配線パターン
に分岐する配線パターンを含み、分岐先の2の配線パターンのうち一方の配線パターンは
実装面に形成され、他方の配線パターンはハンダ面に形成されることを特徴としている。
このような構成によれば、分岐先の一方の配線パターンを迂回させたり、分岐先の一方の
配線パターンと他方の配線パターンとを同一面で交差させたりする必要がなく、好適に配
線パターンを形成することができる。
[作用効果2]
本実施例の遊技制御基板は、特定方向(左右方向)に離れた第1端子(遊技制御用マイ
クロコンピュータの端子)と第2端子(入力回路、出力回路の端子)を接続し、特定信号
(入力データ、出力データ)の送信に用いられる特定配線パターン(データバス)が形成
され、特定配線パターン(データバス)は、特定方向(左右方向)に延びる直線の配線パ
ターンからなる複数の配線パターンに分割して形成され、特定方向(左右方向)に延びる
直線の配線パターンが各々特定信号(入力データ、出力データ)の周波数(バスクロック
)に応じたアンテナ長である特定長さ(λ/2)よりも短く形成されることを特徴として
いる。このような構成によれば、特定配線パターン(データバス)が特定方向(左右方向
)に延びる直線の配線パターンからなる複数の配線パターンに分割して形成され、特定方
向(左右方向)に延びる直線の配線パターンは各々特定信号(入力データ、出力データ)
の周波数(バスクロック)に応じたアンテナ長である特定長さ(λ/2)よりも短く形成
されることで、特定配線パターン(データバス)が特定信号(入力データ、出力データ)
の周波数(バスクロック)に応じたアンテナ長となることを防止し、意図しない電波を発
してしまうことを防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、特定方向(左右方向)に延びる直線の配線パターン同士が
、特定方向(左右方向)と異なる方向(斜め方向)に延びる配線パターンにより接続され
ることを特徴としている。このような構成によれば、特定配線パターン(データバス)を
簡単な構造で特定方向(左右方向)に延びる直線の配線パターンに分割することができる
尚、本実施例の遊技制御基板は、特定方向(左右方向)に延びる直線の配線パターン同
士が、特定方向(左右方向)と異なる方向(斜め方向)に延びる配線パターンにより接続
される構成であるが、実装面とハンダ面に配線パターンが形成され、特定方向(左右方向
)に延びる直線の配線パターンが、実装面とハンダ面に交互に形成される構成としても良
い。このような構成においても、特定配線パターン(データバス)を簡単な構造で特定方
向(左右方向)に延びる直線の配線パターンに分割することができる。
本実施例の遊技制御基板は、特定配線パターン(データバス)が、特定方向(左右方向
)に延びる一の配線パターンと他の配線パターンの間で特定配線パターン(データバス)
とは異なる配線パターンに分岐することを特徴としている。このような構成によれば、特
定方向に延びる一の配線パターンと他の配線パターンとの間を利用して特定配線パターン
(データバス)を好適に分岐させることができる。
本実施例の遊技制御基板は、特定方向(左右方向)に延びる直線の配線パターンが各々
特定信号(入力データ、出力データ)の最大周波数(バスクロックとして想定される最大
周波数)に応じたアンテナ長である特定長さ(λ/2)よりも短く形成されることを特徴
としている。このような構成によれば、特定方向(左右方向)に延びる直線の配線パター
ンの長さが、特定信号(入力データ、出力データ)の最大周波数に対応するアンテナ長よ
りも短いので、最大周波数以下で信号が送信されても意図しない電波を発してしまうこと
を防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、特定方向に延びる直線の配線パターンが、特定信号(入力
データ、出力データ)の周波数(バスクロック)に応じたアンテナ長である特定長さ(λ
/2)の1/2(λ/4)とならない長さであることを特徴としている。このような構成
によれば、特定方向(左右方向)に延びる直線の配線パターンが特定長さ(λ/2)の1
/2となり、基板の表面からの反射によって強い共振が発生してしまうことがないので、
意図しない電波を発してしまうことを防止できる。
[作用効果3]
本実施例の遊技制御基板は、第1電圧(Vcc(+5V))の信号が伝達される配線パ
ターンが接続される第1電子部品(低電圧部品)と、第2電圧(VDL(+24V))の
信号が伝達される配線パターンが接続される第2電子部品(高電圧部品)と、が実装され
、第1電子部品(低電圧部品)は第1グランド領域に接続され、第2電子部品(高電圧部
品)は第1グランド領域と絶縁部によって隔てられた第2グランド領域に接続されること
を特徴としている。このような構成によれば、第1電圧(Vcc(+5V))の信号が伝
達される配線パターンが接続される第1電子部品(低電圧部品)は第1グランド領域に接
続され、第2電圧(VDL(+24V))の信号が伝達される配線パターンが接続される
第2電子部品(高電圧部品)は第1グランド領域と絶縁部(絶縁領域)によって隔てられ
た第2グランド領域に接続されるので、グランドを介して意図しない電流が逆流してしま
うことを防止できる。
尚、本実施例の遊技制御基板は、第1電圧(Vcc(+5V))の信号が伝達される配
線パターンが接続される第1電子部品(低電圧部品)が第1グランド領域に接続され、第
2電圧(VDL(+24V))の信号が伝達される配線パターンが接続される第2電子部
品(高電圧部品)が第1グランド領域と絶縁部によって隔てられた第2グランド領域に接
続される構成であるが、第1電子部品と、第2電子部品と、で接続される配線パターンを
流れる電流差が大きい構成において、第1電子部品が第1グランド領域に接続され、第2
電子部品が第1グランド領域と絶縁部によって隔てられた第2グランド領域に接続される
構成としても良く、このような構成とすることで、第1電子部品と、第2電子部品と、で
接続される配線パターンを流れる電流差が大きい場合でも、第1電子部品は第1グランド
領域に接続され、第2電子部品は第2グランド領域に接続されるので、グランドを介して
意図しない電流が逆流してしまうことを防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、第1グランド領域と第2グランド領域の間にコンデンサが
設けられていることを特徴としている。このような構成によれば、コンデンサによって第
1グランド領域と第2グランド領域との間に一時的に電位差が生じても一方のグランド領
域から他方のグランド領域に電流が流れてしまうことを防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、一辺側(左側)に第1グランド領域が形成され、一辺に対
向する他辺側(右側)に第2グランド領域が形成され、第1電子部品(低電圧部品)は第
1グランド領域に実装され、第2電子部品(高電圧部品)は第2グランド領域に実装され
ることを特徴としている。このような構成によれば、第1グランド領域と第2グランド領
域が遊技制御基板の対向する辺側にそれぞれ形成されているので、一時的に電位差が生じ
ても互いに干渉することを防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、実装面及びハンダ面の双方に、第1グランド領域と第2グ
ランド領域との間に配線パターンが形成されない非配線パターン領域(絶縁領域)が形成
されていることを特徴としている。このような構成によれば、第1グランド領域と第2グ
ランド領域の間の絶縁性を高めることができる。
尚、本実施例の遊技制御基板は、実装面及びハンダ面の双方に、第1グランド領域と第
2グランド領域との間に非配線パターン領域(絶縁領域)が形成される構成であるが、少
なくとも実装面及びハンダ面のうち少なくとも一方の面に、第1グランド領域と第2グラ
ンド領域との間に非配線パターン領域(絶縁領域)が形成される構成であっても、第1グ
ランド領域と第2グランド領域の間の絶縁性を高めることができる。
本実施例の遊技制御基板は、実装面における第1グランド領域及び第2グランド領域と
、ハンダ面における第1グランド領域及び第2グランド領域と、はそれぞれ対応する領域
に形成されており、実装面の非配線パターン領域(絶縁領域)とハンダ面の非配線パター
ン領域(絶縁領域)も対応する領域に形成されていることを特徴としている。このような
構成によれば、実装面及びハンダ面の一方の面から他方の面に対して一時的に電位差が生
じても互いに干渉することを防止できる。
[作用効果4]
本実施例の遊技制御基板は、基板ケースに収納された状態で遊技機に取り付けられ、実
装面には遊技制御基板外部からの配線を取り付けるためのコネクタ(コネクタCN1~C
N7)が実装され、コネクタ(コネクタCN1~CN7)の端子はハンダ面に形成された
配線パターンと接続されることを特徴としている。このような構成によれば、コネクタ(
コネクタCN1~CN7)の端子がコネクタ(コネクタCN1~CN7)が実装された実
装面ではなく、反対側のハンダ面に形成された配線パターンと接続されるので、基板ケー
スよりコネクタ(コネクタCN1~CN7)が露呈する部分の周囲からコネクタ(コネク
タCN1~CN7)の端子に接続される配線パターンを短絡させたり断線されたりする不
正行為を防止することができる。
本実施例の遊技制御基板は、コネクタ(コネクタCN1~CN7)に接続される配線が
、遊技の有利度に関連する配線(設定値を変更可能な状態へ移行させるための信号、設定
値を変更するための信号、遊技者にとって有利な情報を外部の表示器に表示させる信号等
が入力または出力される配線)を含むことを特徴としている。このような構成によれば、
遊技の有利度に関連する不正行為を防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、実装面におけるコネクタ(コネクタCN1~CN7)の実
装部分の周辺には当該コネクタ(コネクタCN1~CN7)に関する情報(コネクタナン
バ)が表示されることを特徴としている。このような構成によれば、コネクタ(コネクタ
CN1~CN7)の端子はハンダ面に形成された配線パターンに接続され、実装面におい
てコネクタ(コネクタCN1~CN7)の実装部分の周辺には配線パターンが形成されな
いため、この部分にコネクタ(コネクタCN1~CN7)に関する情報(コネクタナンバ
)を表示することで、実装面における配線パターンが形成されない部分を有効に利用する
ことができる。
本実施例の遊技制御基板は、基板ケースが、コネクタ(コネクタCN1~CN7)周辺
の領域を被覆する被覆部を備えており、コネクタ(コネクタCN1~CN7)の端子に接
続される配線パターンは、被覆部に被覆されている領域においてハンダ面に形成されるこ
とを特徴としている。このような構成によれば、コネクタ(コネクタCN1~CN7)周
辺部においてもコネクタ(コネクタCN1~CN7)の端子に接続される配線パターンが
実装面に形成されることがないので、基板ケースよりコネクタ(コネクタCN1~CN7
)が露呈する部分の周囲からコネクタ(コネクタCN1~CN7)の端子に接続される配
線パターンを短絡させたり断線されたりする不正行為を確実に防止することができる。
本実施例の遊技制御基板は、コネクタ(コネクタCN1~CN7)の端子に接続される
配線パターンが、最初に電子部品に接続される箇所で実装面の配線パターンに接続される
ことを特徴としている。このような構成によれば、電子部品へ接続するためのスルーホー
ルを利用して実装面の配線パターンに接続させることができる。
[作用効果5]
本実施例の遊技制御基板は、実装面には、記憶手段(RAM)を有する遊技制御用マイ
クロコンピュータを含む複数の電子部品が搭載され、ハンダ面には、電子部品が搭載され
ず、遊技制御用マイクロコンピュータは、配線パターンにより供給される特定電源(バッ
クアップ電源(VBB))により記憶手段(RAM)の記憶内容を保持可能であり、特定
電源(バックアップ電源(VBB))を遊技制御用マイクロコンピュータへ供給する配線
パターン(VBB)は、ハンダ面のみに形成されていることを特徴としている。このよう
な構成によれば、特定電源(バックアップ電源(VBB))を遊技制御用マイクロコンピ
ュータへ供給する配線パターンは、電子部品が搭載されないハンダ面のみに形成されてい
るので、電子部品を迂回して形成する必要がなく、配線パターンの距離を短くできるため
、外部からのノイズを受けにくく、ノイズによって記憶手段(RAM)に記憶されている
データが破損してしまうことを防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、実装面側が遊技に関連する遊技部品(液晶表示器や演出の
制御を行う演出制御基板等)側に配置されるように取り付けられることを特徴としている
。このような構成によれば、特定電源(バックアップ電源(VBB))を遊技制御用マイ
クロコンピュータへ供給する配線パターン(VBB)に対する遊技部品から発せられるノ
イズの影響を防ぐことができる。
本実施例の遊技制御基板は、実装面側が他の遊技装置(他の遊技機)側に配置されるよ
うに取り付けられることを特徴としている。このような構成によれば、特定電源(バック
アップ電源(VBB))を遊技制御用マイクロコンピュータへ供給する配線パターン(V
BB)に対する他の遊技装置から発せられるノイズの影響を防ぐことができる。
本実施例の遊技制御基板は、ハンダ面において特定電源(バックアップ電源(VBB)
)を遊技制御用マイクロコンピュータに供給する配線パターン(VBB)が設けられる領
域に対応する実装面側の領域にはベタグランドが形成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、実装面に形成されたベタグランドにより実装面側からのノイズ
を遮断することができる。
本実施例の遊技制御基板は、特定電源(バックアップ電源(VBB))を遊技制御用マ
イクロコンピュータに供給する配線パターン(VBB)は、他の電源を供給する配線パタ
ーン(Vcc1~3)よりも、実装面側の対応する領域で信号を送信する配線パターンと
交差する箇所が少ないことを特徴としている。このような構成によれば、実装面側で信号
を送信する配線パターンからのノイズの影響を極力防ぐことができる。
以上、本発明の実施例1を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定され
るものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に
含まれることは言うまでもない。
例えば、本実施例では、本発明に係る構成を遊技の制御を行う遊技制御基板に適用した
例について説明しているが、遊技機に搭載される他の基板、例えば、演出の制御を行う基
板、遊技媒体や遊技用価値の付与に関する制御を行う基板、さらには、基板同士を中継す
る基板等に対して本発明に係る構成を適用しても良い。
実施例2における遊技制御基板の構造について説明する。遊技制御基板は、実施例1と
同様に、一方の面に電子部品が実装され、他方の面には電子部品が実装されず、電子部品
が備える端子がハンダ付けされる構成である。尚、実施例2における遊技制御基板の構成
は、実施例1における遊技制御基板の構成と基本的な構成は同じであり、ここでは、主に
実施例1の遊技制御基板と異なる構成について説明する。
図18は、実施例1における遊技制御基板の実装面を示す図であり、図19は、本実施
例における遊技制御基板のハンダ面を示す図である。
図18及び図19に示すように、遊技制御基板は、縦方向に延びる一対の短辺と横方向
に延びる一対の長辺とからなる長方形状であり、絶縁性を有するプリント板によって構成
される。また、遊技制御基板には、スルーホールが複数形成されているとともに、遊技制
御基板の実装面及びハンダ面には、スルーホールを適宜連結するように複数の配線パター
ンが形成されている。また、遊技制御基板の実装面及びハンダ面の配線パターンが形成さ
れていない領域には、絶縁領域及びグランド領域が形成されている。
実施例2における遊技制御基板においても、実施例1の遊技制御基板と同様に、入力回
路及び出力回路が実装されており、これら入力回路及び出力回路は、長方形状に形成され
るとともに、短辺側の一方に凹状の切欠が設けられるとともに、表面に型番が印字されて
おり、切欠の向きと型番の印字方向により部品の向きが特定できるようになっている。そ
して、入力回路は、図中において切欠が左側となり、かつ型番の印字方向が左から右に向
かう方向となるように配置される一方、出力回路は、図中において切欠が右向きとなり、
かつ型番の印字方向が右から左に向かう方向となるように配置されており、これらの電子
部品が切欠の位置及び型番の印字方向によって入力回路であるか、出力回路であるか、が
特定可能とされている。
図20は、本実施例における遊技制御基板のハンダ面に形成されたデータバスの構成を
示す図であり、図21は、本実施例における遊技制御基板の実装面においてデータバスか
ら分岐した配線パターンを示す図である。
遊技制御基板には、入力回路から遊技制御用マイクロコンピュータへの入力データの伝
送及び遊技制御用マイクロコンピュータから出力回路への出力データの伝送に共用される
データバスが形成されている。本実施例の遊技制御基板に形成されたデータバスは、ハン
ダ面に形成された横方向に延びる8本の配線パターンにて構成されており、図20に示す
ように、遊技制御基板の左側に実装された遊技制御用マイクロコンピュータの端子が接続
されるスルーホールから右側に向けて横方向に延びるように形成された8本の配線パター
ンからなる。データバスと入力回路及び出力回路とは、図21に示すように、スルーホー
ルを通して実装面側に分岐し、上下方向に向けて縦方向に延びるように形成された配線パ
ターンにより接続される。
このように遊技制御用マイクロコンピュータと横方向に離れた入力回路及び出力回路と
をデータバスを介して接続する場合に、まず、遊技制御用マイクロコンピュータの端子が
横方向に延びるハンダ面のデータバスに接続され、入力回路または出力回路が実装される
位置でスルーホールを通して入力回路または出力回路に向けて縦方向に延びる実装面側の
配線パターンに分岐し、入力回路または出力回路と接続されることとなる。このため、デ
ータバスから分岐した配線パターンを迂回する必要がなく、遊技制御用マイクロコンピュ
ータと横方向に離れた入力回路及び出力回路とを効率良く接続することができる。また、
データバスを構成する配線パターンが、電子部品が実装されないハンダ面に形成されるの
で、データバスへの電子部品からのノイズの影響を受け難く、さらに、データバスと入力
回路及び出力回路とは、スルーホールを通して実装面側に分岐した配線パターンにより接
続されるので、実装面側の配線パターンが短くなり、この間の電子部品からのノイズの影
響も受け難いようになっている。
また、図22に示すように、データバスには、データバスに接続されるいずれの入力回
路及び出力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータに近い位置においてノイズ除去回
路と接続されるようになっており、遊技制御用マイクロコンピュータに対してデータバス
に乗ったノイズが影響し難いようになっている。
また、遊技制御基板には、図20に示すように、図中上辺側の近傍に遊技制御基板の外
部からの配線を接続するためのコネクタCN10~CN17が実装されるとともに、デー
タバスを構成する配線パターンは、遊技制御基板の図中下辺寄りの領域、すなわちコネク
タCN10~CN17が実装される一辺側と対向する他辺側寄りの領域に形成されている
。このため、遊技制御基板の外部の電子部品と信号の入出力が行われるコネクタCN10
~CN17とデータバスとの間に入力回路や出力回路等の電子部品を実装する領域が広く
担保されるようになっている。
図20及び図21に示すように、遊技制御基板には、遊技の制御に用いられる入力部品
のうち比較的重要度の低い第1入力部品からの入力信号(抽選の契機とならないセンサや
スイッチの検出信号など)の入力を検出する第1入力回路、第1入力部品よりも重要度の
高い第2入力部品からの入力信号(抽選の契機となるセンサやスイッチの検出信号、有利
度を規定する設定値を変更する検出信号など)の入力を検出する第2入力回路、遊技制御
用マイクロコンピュータからの出力データに基づき、ソレノイドやモータ等、遊技の進行
に応じて可動部の動作を行う第1出力部品に対して出力信号を出力する第1出力回路、遊
技制御用マイクロコンピュータからの出力データに基づき、各種表示器やLED等、遊技
の進行に応じた表示を行う第2出力部品に対して出力信号を出力する第2出力回路、遊技
制御用マイクロコンピュータからの出力データに基づき、遊技制御基板に実装され、一定
期間において遊技を行った際の払出率等、当該遊技機の性能を表示する性能表示器に対し
て出力信号を出力する第3出力回路が実装されている。
これらの入力回路及び出力回路のうち第1出力回路、第1出力回路、第2出力回路及び
第3出力回路は、データバスに接続され、入力データの伝送及び出力データの伝送がデー
タバスを介して行われる。
図20に示すように、ハンダ面において遊技制御用マイクロコンピュータの端子に接続
されたデータバスを構成する配線パターンは、複数の箇所でスルーホールを通して実装面
側に分岐し、実装面において縦方向に形成された配線パターンに接続される。図21に示
すように、図中Mの位置でスルーホールを通して実装面側に分岐した配線パターンは第1
入力回路の端子と接続される。また、図中Nの位置でスルーホールを通して実装面側に分
岐した配線パターンは第3出力回路の端子と接続される。また、図中O、Pの位置でスル
ーホールを通して実装面側に分岐した配線パターンは第1出力回路の端子と接続される。
また、図中Qの位置でスルーホールを通して接続された実装面側の配線パターンは、第2
出力回路の端子と接続されるとともに、実装面上で分岐し、一部の配線パターンは、その
まま外部出力端子に接続され、残りの配線パターンは、図中Rの位置で一度スルーホール
を通してハンダ面側の配線パターンに接続され、図中Sの位置で再度スルーホールを通し
て実装面側の配線パターンに接続されて外部出力端子に接続される。
図20及び図21に示すように、共用のデータバスによって接続される入力回路及び出
力回路のうち入力回路は、出力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線パ
ターンの長さが短くなるようにデータバスに接続されている。このため、遊技の制御に用
いられる入力データがノイズ等の影響を受け難いようになっている。
また、図20及び図21に示すように、共用のデータバスによって接続される複数の出
力回路うち遊技の進行に応じて可動部の動作を行う第1出力部品に対して出力信号を出力
する第1出力回路は、遊技の進行に応じた表示を行う第2出力部品に対して出力信号を出
力する第2出力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線パターンの長さが
短くなるようにデータバスに接続されている。このため、出力データがノイズ等の影響を
受けることで遊技の進行に応じた可動部の動作に影響を与えてしまうことが防止されるよ
うになっている。
また、図20及び図21に示すように、共用のデータバスによって接続される複数の出
力回路うち性能表示器に対して出力信号を出力する第3出力回路は、性能表示器以外の遊
技の進行に応じた表示を行う表示器(第2出力部品)に対して出力信号を出力する第2出
力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線パターンの長さが短くなるよう
にデータバスに接続されている。このため、不正部品の配置等による性能表示の内容改変
の不正がされ難いようになっている。
また、図21に示すように、ハンダ面側のデータバスを構成する配線パターンから、図
中Qの位置でスルーホールを通して接続された実装面側の配線パターンが、遊技の進行に
応じた出力を行う第2出力部品に対して出力信号を出力する第2出力回路の端子に接続さ
れるとともに、実装面状で分岐し、分岐した配線パターンが遊技の進行に応じた出力信号
を外部機器に対して出力するための外部出力端子に接続される。このように、ハンダ面に
形成されたデータバスからスルーホールを通して接続された実装面の配線パターンを利用
して実装面側で遊技の進行に応じた出力を行うために第2出力回路に接続される配線パタ
ーンと遊技の進行に応じた出力信号を外部機器に対して出力するための外部出力端子に接
続される配線パターンに分岐させるので、第2出力回路に接続される配線パターン、外部
出力端子に接続される配線パターンそれぞれに分岐させるために実装面に形成されたデー
タバスからハンダ面側に分岐させる必要がないので、配線パターンが簡素に形成される。
尚、ハンダ面側のデータバスを構成する配線パターンからスルーホールを通して接続さ
れた実装面側の配線パターンが、遊技の進行に応じた出力を行う第2出力部品に対して出
力信号を出力する第2出力回路の端子に接続されるとともに、実装面状で分岐し、分岐し
た配線パターンが遊技の進行に応じた出力信号を外部機器に対して出力するための出力回
路に接続される構成としても良く、このような構成であっても、ハンダ面に形成されたデ
ータバスからスルーホールを通して接続された実装面の配線パターンを利用して実装面側
で遊技の進行に応じた出力を行うために第2出力回路に接続される配線パターンと遊技の
進行に応じた出力信号を外部機器に対して出力するための出力回路に接続される配線パタ
ーンに分岐させることで、複数の出力回路に接続される配線パターンそれぞれに分岐させ
るために実装面に形成されたデータバスからハンダ面側に分岐させる必要がないので、配
線パターンが簡素に形成される。
入力回路のうち第2入力回路は、データバスに接続されず、データバスを介することな
く、直接遊技制御用マイクロコンピュータに対して入力データの伝送が行われる。図21
に示すように、実装面において遊技制御用マイクロコンピュータの端子と接続された配線
パターンは、図中Tの位置で一度スルーホールを通してハンダ面側の配線パターンに接続
され、図中Uの位置で再度スルーホールを通して実装面側の配線パターンに接続され、第
2入力回路の端子に接続される。
このように、遊技の制御に用いられる入力部品のうち比較的重要度の低い第1入力部品
からの入力信号の入力を検出する第1入力回路は、データバスを介して遊技制御用マイク
ロコンピュータと接続される一方で、第1入力部品よりも重要度の高い第2入力部品から
の入力信号の入力を検出する第2入力回路は、データバスに接続されず、データバスを介
することなく、直接遊技制御用マイクロコンピュータと接続されるようになっており、第
2入力部品からの入力信号に基づく入力データは、他の入力回路から入力データや出力回
路への出力データが伝送されるデータバスを介さずに遊技制御用マイクロコンピュータに
伝送されるので、重要な入力信号に基づく入力データが他の入力回路から入力データや出
力回路への出力データの影響を受けることなく、遊技制御用マイクロコンピュータに伝送
されることとなる。
[作用効果6]
本実施例の遊技制御基板は、入力回路からの入力データの遊技制御用マイクロコンピュ
ータへの伝送及び遊技制御用マイクロコンピュータからの出力データの出力回路への伝送
に共用されるデータバスが形成されており、入力回路は、出力回路よりも遊技制御用マイ
クロコンピュータまでの配線パターンが短くなるようにデータバスに接続されることを特
徴としている。このような構成によれば、遊技制御用マイクロコンピュータの制御に用い
られる電子部品(入力部品)からの入力信号に基づく入力データを遊技制御用マイクロコ
ンピュータに伝送する入力回路が、遊技制御用マイクロコンピュータから伝送された出力
データに基づいて電子部品(出力部品)に対して出力信号を出力する出力回路よりも遊技
制御用マイクロコンピュータまでの配線パターンが短くなるようにデータバスに接続され
るので、入力データがノイズ等の影響を受けることを防止できる。
尚、本実施例の遊技制御基板は、入力回路が、出力回路よりも遊技制御用マイクロコン
ピュータまでの配線パターンが短くなるようにデータバスに接続される構成であるが、出
力回路が、入力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線パターンが短くな
るようにデータバスに接続される構成としても良く、このような構成とすることで、遊技
制御用マイクロコンピュータから伝送された出力データに基づいて電子部品(出力部品)
に対して出力信号を出力する出力回路が、遊技制御用マイクロコンピュータの制御に用い
られる電子部品(入力部品)からの入力信号に基づく入力データを遊技制御用マイクロコ
ンピュータに伝送する入力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線パター
ンが短くなるようにデータバスに接続されるので、出力データがノイズ等の影響を受ける
ことを防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、入力回路からの入力データの遊技制御用マイクロコンピュ
ータへの伝送及び遊技制御用マイクロコンピュータからの出力データの出力回路への伝送
に共用されるデータバスが形成されており、出力回路は、遊技制御用マイクロコンピュー
タから伝送された出力データに基づいて遊技の進行に応じた可動部の動作を行う第1出力
部品に対して出力信号を出力する第1出力回路と、遊技制御用マイクロコンピュータから
伝送された出力データに基づいて遊技の進行に応じた表示を行う第2出力部品に対して出
力信号を出力する第2出力回路と、を含み、第1出力回路は、第2出力回路よりも遊技制
御用マイクロコンピュータまでの配線パターンが短くなるようにデータバスに接続される
ことを特徴としている。このような構成によれば、遊技の進行に応じた可動部の動作を行
う第1出力部品に対して出力信号を出力する第1出力回路が、遊技の進行に応じた表示を
行う第2出力部品に対して出力信号を出力する第2出力回路よりも遊技制御用マイクロコ
ンピュータまでの配線パターンが短くなるようにデータバスに接続されるので、出力デー
タがノイズ等の影響を受けることで遊技の進行に応じた可動部の動作に影響を与えてしま
うことを防止できる。
尚、本実施例の遊技制御基板は、第1出力回路が、第2出力回路よりも遊技制御用マイ
クロコンピュータまでの配線パターンが短くなるようにデータバスに接続される構成であ
るが、第2出力回路が、第1出力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線
パターンが短くなるようにデータバスに接続される構成としても良く、このような構成と
することで、遊技の進行に応じた表示を行う第2出力部品に対して出力信号を出力する第
2出力回路が、遊技の進行に応じた可動部の動作を行う第1出力部品に対して出力信号を
出力する第1出力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線パターンが短く
なるようにデータバスに接続されるので、出力データがノイズ等の影響を受けることで遊
技の進行に応じた表示に影響を与えてしまうことを防止できる。
また、実施例1の遊技制御基板のように、遊技制御用マイクロコンピュータが配置され
る左側に、低電圧部品が実装される第1グランド領域が形成され、右側に高電圧部品が実
装される第2グランド領域が形成される場合に、遊技の進行に応じた可動部の動作を行う
第1出力部品に対して出力信号を出力する第1出力回路は高電圧部品に属することが多い
ことから第2グランド領域に実装され、遊技の進行に応じた表示を行う第2出力部品に対
して出力信号を出力する第2出力回路は低電圧部品に属することが多いことから第1グラ
ンド領域に実装されることとなる。このような構成においては、第2出力回路が、第1出
力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線パターンが短くなるようにデー
タバスに接続される構成とし、第2出力回路を第1グランド領域に実装させることで、低
電圧部品である第2出力回路を、高電圧部品である第1出力回路とともに第2グランド領
域に実装させる必要がなく、第2出力回路に負荷がかかることを防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、入力回路からの入力データの遊技制御用マイクロコンピュ
ータへの伝送及び遊技制御用マイクロコンピュータからの出力データの出力回路への伝送
に共用されるデータバスが形成されており、実装面のみに電子部品が実装されるとともに
、ハンダ面にデータバスが形成され、データバスからスルーホールを通して接続された実
装面の配線パターンを、実装面において遊技の進行に応じた出力を行うための第2出力回
路に接続される配線パターンと遊技の進行に応じた出力信号を外部機器に対して出力する
外部出力端子に接続される配線パターンに分岐することを特徴としている。このような構
成によれば、ハンダ面に形成されたデータバスからスルーホールを通して接続された実装
面の配線パターンを利用して実装面側で遊技の進行に応じた出力を行うための第2出力回
路に接続される配線パターンと遊技の進行に応じた出力信号を外部機器に対して出力する
ための外部出力端子に接続される配線パターンに分岐させるので、これらの配線パターン
それぞれに分岐させるためにハンダ面に形成されたデータバスから実装面側に分岐させる
必要がないので、配線パターンを簡素に形成することができる。
本実施例の遊技制御基板は、入力回路からの入力データの遊技制御用マイクロコンピュ
ータへの伝送及び遊技制御用マイクロコンピュータからの出力データの出力回路への伝送
に共用されるデータバスが形成されており、遊技制御用マイクロコンピュータの制御に用
いられる第1入力部品からの入力信号に基づく入力データを遊技制御用マイクロコンピュ
ータに伝送する第1入力回路と、遊技制御用マイクロコンピュータの制御に用いられる第
2入力部品からの入力信号に基づく入力データを遊技制御用マイクロコンピュータに伝送
する第2入力回路と、遊技制御用マイクロコンピュータから伝送された出力データに基づ
いて第1出力部品、第2出力部品に対して出力信号を出力する第1出力回路、第2出力回
路と、を含み、第1入力回路、第1出力回路及び第2出力回路は、データバスを介して遊
技制御用マイクロコンピュータに接続され、第2入力回路は、データバスを介さずに遊技
制御用マイクロコンピュータに接続されることを特徴としている。このような構成によれ
ば、第2入力部品からの入力信号に基づく入力データは、他の入力回路からの入力データ
や出力回路への出力データが伝送されるデータバスを介さずに遊技制御用マイクロコンピ
ュータに伝送されるので、重要な入力信号に基づく入力データを他の入力回路からの入力
データや出力回路への出力データの影響を受けることなく、遊技制御用マイクロコンピュ
ータに伝送することができる。
本実施例の遊技制御基板は、実装面のみに電子部品が実装されるとともに、ハンダ面に
データバスが形成されることを特徴としている。このような構成によれば、データバスへ
の電子部品からのノイズの影響を防ぐことができる。
本実施例の遊技制御基板は、データバスと入力回路及び出力回路とは、スルーホールを
通してデータバスが形成されたハンダ面とは反対側の実装面に分岐した配線パターンによ
り接続されることを特徴としている。このような構成によれば、データバスから入力回路
及び出力回路までの配線パターンの距離が短くなるため、ノイズの影響を軽減することが
できる。
本実施例の遊技制御基板は、一辺側(上辺側)の近傍に基板外部からの配線を取り付け
るためのコネクタ(コネクタCN10~CN17)が実装されるとともに、データバスは
遊技制御基板における一辺と対向する他辺(下辺)寄りの領域に形成されていることを特
徴としている。このような構成によれば、コネクタ(コネクタCN10~CN17)とデ
ータバスとの間に入力回路や出力回路等の電子部品を実装する領域を担保できるので、基
板領域を有効に活用することができる。
本実施例の遊技制御基板は、遊技機の性能を表示する性能表示器が実装され、性能表示
器に対して出力信号を出力する第3出力回路は、他の表示器に対して出力信号を出力する
第2出力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線パターンが短くなるよう
にデータバスに接続されることを特徴としている。このような構成によれば、性能表示器
に対して出力信号を出力する第3出力回路が、他の表示器に対して出力信号を出力する第
2出力回路よりも遊技制御用マイクロコンピュータまでの配線パターンが短いことで、不
正部品の配置等による表示内容改変の不正等を困難にできる。
本実施例の遊技制御基板は、入力回路と出力回路とが、部品の向きが異なるように実装
されることを特徴としている。このような構成によれば、入力回路と出力回路の違いを容
易に把握することができる。
本実施例の遊技制御基板は、データバスは、入力回路及び出力回路よりも遊技制御用マ
イクロコンピュータに近い位置でノイズ除去回路と接続されることを特徴としている。こ
のような構成によれば、遊技制御用マイクロコンピュータに対するノイズの影響を防止す
ることができる。
以上、本発明の実施例2を説明してきたが、本発明はこの実施例2に限定されるもので
はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる
ことは言うまでもない。また、実施例1と同一もしくは類似する構成については、実施例
1で説明したものと同様の効果を有するものである。また、実施例1について例示した変
形例についても実施例2に適用可能である。
実施例3における遊技制御基板の構造について説明する。遊技制御基板は、実施例1、
2と同様に、一方の面に電子部品が実装され、他方の面には電子部品が実装されず、電子
部品が備える端子がハンダ付けされる構成である。尚、実施例3における遊技制御基板は
、実装される電子部品及びスルーホールの構造に特徴を有するものであり、ここでは、電
子部品及びスルーホールの構造について説明する。
図23は、実施例3における遊技制御基板に実装される特定電子部品の構造を示す斜視
図であり、(A)は、特定電子部品の上方からの斜視図であり、(B)は、特定電子部品
の下方からの斜視図である。
特定電子部品は、キースイッチ等の比較的大型の電子部品であり、特定電子部品の下部
には、図23(A)(B)に示すように、特定電子部品の基板への固定を目的とし、特定
電子部品の信号や電力の伝搬には用いられない固定用端子1、2と、基板の配線パターン
と接続され、特定電子部品の信号や電力の伝搬に用いられる接続用端子と、が設けられる
。また、特定電子部品の側面における固定用端子1、2の上方には、当該特定電子部品の
型番が刻印または印字されている。
尚、本実施例では、特定電子部品として固定用端子と、接続用端子の双方を備えるキー
スイッチを例示しているが、他の電子部品を特定電子部品として適用しても良いし、また
、固定用端子を備えず、接続用端子のみ備える電子部品を特定電子部品として適用しても
良い。
遊技制御基板に設けられたスルーホールは、通常スルーホールと、特定スルーホールと
、からなる。通常スルーホールは、図24(A)に示すように、ハンダ面からスルーホー
ルの内周面にかけて導電体である銅メッキ処理が施されることで、スルーホールが実装面
とハンダ面とで導通するスルーホールである。一方、特定スルーホールは、図24(B)
に示すように、スルーホールの内周面には銅メッキ処理が施されず、スルーホールが実装
面とハンダ面とで導通しないスルーホールである。
通常スルーホールにハンダ面側からハンダ付けする場合には、図24(A)に示すよう
に、スルーホール内に銅メッキ処理が施されているため、スルーホール内のハンダが実装
面までフローアップするが、特定スルーホールにハンダ面側からハンダ付けする場合には
、図24(B)に示すように、スルーホール内に銅メッキ処理が施されていないため、ス
ルーホール内をハンダがフローアップせず、ハンダが実装面まで到達しないようになって
いる。
本実施例において特定電子部品は、固定用端子1、2が特定スルーホールに挿通され、
接続用端子が通常スルーホールに挿通され、ハンダ面側からハンダ付けすることにより固
定される。
このように、固定用端子1、2は、特定スルーホールに挿通され、ハンダ面側からハン
ダ付けにより固定されるので、ハンダが実装面に到達しないので、ハンダ付けした際に、
ハンダが特定電子部品の実装される実装面側に上がりすぎて、固定用端子1、2の上方に
印字または刻印された型番がハンダによって隠れてしまう等の不具合を防止できる。
特に、型番がハンダによって隠れてしまうことにより部品が不正に交換されても発見で
きない虞があり、また、型式試験において型番が隠れていると、部品構成の特定ができず
試験を通らず、認可を受けることができなくなる虞や、遊技店への設置時において型番が
確認できないことで遊技店への設置が認められない虞があるが、上部に型番が印字または
刻印された端子を特定スルーホールにて固定することで、このような不具合を防止するこ
とができる。
一方、固定用端子1、2は、特定電子部品の信号や電力の伝搬には用いられない端子で
あるため、特定スルーホールでハンダ付けした際に、電気的接続が弱くなっても問題が生
じることがない。一方で、接続用端子は、通常スルーホールに挿通され、ハンダ面側から
ハンダ付けにより固定されるので、ハンダが実装面まで到達することで電気的接続を確実
にすることができる。
[作用効果7]
本実施例の遊技制御基板は、実装面とハンダ面のうち実装面に複数の電子部品が実装さ
れるとともに、実装面とハンダ面に配線パターンが形成されており、複数の電子部品は、
実装面とハンダ面を貫通するスルーホールに端子を挿通させ、スルーホールと端子をハン
ダ付けすることで固定され、複数の電子部品のうち特定電子部品が固定される特定スルー
ホールが形成されており、特定スルーホールは、実装面ハンダ面が導通せず、特定電子部
品の端子がハンダ面からハンダ付けされたときにハンダが実装面に到達しないことを特徴
としている。このような構成によれば、特定スルーホールは、実装面とハンダ面が導通せ
ず、特定電子部品の端子がハンダ面からハンダ付けされたときにハンダが実装面に到達し
ないので、ハンダ付けした際に、ハンダが電子部品の実装される実装面側に上がりすぎて
不具合の原因となることを防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、特定スルーホールに特定電子部品の固定用の端子(固定用
端子1、2)が挿通されてハンダ付けされることを特徴としている。このような構成によ
れば、特定スルーホールは、特定スルーホールにハンダ付けされるのは、特定電子部品の
固定用の端子(固定用端子1、2)であるため、ハンダが実装面に到達しないことで電気
的接続が弱くなっても問題が生じることがない。
尚、本実施例の遊技制御基板は、特定スルーホールに特定電子部品の固定用の端子(固
定用端子1、2)が挿通されてハンダ付けされる構成であるが、特定スルーホールに特定
電子部品の信号や電力を伝搬する端子(接続用端子)が挿通されてハンダ付けされる構成
としても良く、このような構成によれば、ハンダが電子部品の実装される実装面側に上が
りすぎて特定電子部品の信号や電力を伝搬する端子が他の端子とショートしてしまうこと
などによる不具合を防止できる。
本実施例の遊技制御基板は、特定電子部品の型番が、端子(固定用端子1、2)の上方
に表示(印字または刻印)されていることを特徴としている。このような構成によれば、
ハンダが電子部品の実装される実装面側に上がりすぎて特定電子部の型番が隠れてしまう
ことを防止できる。
以上、本発明の実施例3を説明してきたが、本発明はこの実施例3に限定されるもので
はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる
ことは言うまでもない。また、実施例1、2と同一もしくは類似する構成については、実
施例1、2で説明したものと同様の効果を有するものである。また、実施例1、2につい
て例示した変形例についても実施例3に適用可能である。

Claims (1)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    第1面と第2面に配線パターンが形成された基板を備え、
    前記第1面に形成される配線パターンは、第1方向に延びる配線パターンの割合が前記第1方向と異なる第2方向に延びる配線パターンの割合よりも多く、
    前記第2面に形成される配線パターンは、前記第2方向に延びる配線パターンの割合が前記第1方向に延びる配線パターンの割合よりも多く、
    前記基板には、第1電圧の信号を伝達する配線パターンが接続され、記憶手段を有するマイクロコンピュータと、第2電圧の信号を伝達する配線パターンが接続され、出力部品に信号出力する出力回路と、入力部品に信号入力する入力回路と、が実装され、
    前記マイクロコンピュータは第1グランドに接続され、前記出力回路は前記第1グランドと絶縁部によって隔てられた第2グランドに接続され、
    前記マイクロコンピュータは、特定電源により前記記憶手段の記憶内容を保持可能であり、
    前記特定電源を前記マイクロコンピュータへ供給する配線パターンは、前記第2グランドが形成される第2グランド領域に接することなく、前記第1グランドが形成される第1グランド領域のみに接する領域に形成され、
    前記第2面には、データバスを構成する前記第2方向に延びる配線パターンが形成され、
    前記データバスと前記出力回路とは、スルーホールにより前記第2面から前記第1面に分岐し、前記第1方向に延びる配線パターンにより接続され、
    前記出力回路および前記入力回路には、型式を示す文字情報が記載されており、
    前記出力回路と前記入力回路とは、前記文字情報の向きが異なるように、前記基板に実装される、
    ことを特徴とする遊技機。
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