JP7126740B1 - 米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜 - Google Patents
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Abstract
Description
図1(a)に示す炊飯器用内釜1は炊飯器の内部に配置される炊飯用の内釜であって、米研ぎ容器としても兼用される。炊飯器用内釜1は、有底の円筒胴部2と、円筒胴部2の上端の周縁部に設けられる円環鍔部3とを有する。また炊飯器用内釜1は、釜本体8と、ゲート部材11とを有する。窯本体8は、略円筒形の有底の第1胴部5と、第1胴部5の上端の周縁部に第1胴部5と一体に形成された略円環形状の第1鍔部7とを有する。ゲート部材11は、第2胴部9と、第2鍔部10とを有し、釜本体8に対して上昇・下降可能に装着されている。
図1(a)の炊飯器用内釜1はゲート部材11が最も下降した位置で装着された閉門状態となっている。図1(a)、図1(b)、図1(c)及び図1(d)に示すように、閉門状態において、第2胴部9と第1胴部5とは隙間なく密着し第2胴部9とが円筒胴部2を構築している。すなわち開口部4は塞がれている。また、第2鍔部10が上述した欠損部6を隙間なく補って、第1鍔部7と第2鍔部10とが円環鍔部3を構築している。これにより炊飯器用内釜1は開口部4を介した水の流出を防止する。
ユーザMはまずゲート部材11を釜本体8に対して装着して下降させ、炊飯器用内釜1を閉門状態とし、炊飯器用内釜1の内部空間にて米Rを研ぐ。その後、ゲート部材11を釜本体8に対して上昇させ、炊飯器用内釜1を開門状態として、図3に示すように、炊飯器用内釜1を少し傾けて、開口部4から不要な研ぎ水Wを流出させる。研ぎ水Wを流出させた後は、ゲート部材11を再び下降させて上記閉門状態とした上で、炊飯が行われる。なお、炊飯器用内釜1を開門状態とした状態で米Rを研いでもよい。その場合は、その開門状態のまま上述のように開口部4から研ぎ水Wを流出させた後、ゲート部材11を下降させて炊飯器用内釜1を閉門状態として炊飯が行われる。
いずれの場合も、少なくとも研ぎ水Wを流出させるときには、ゲート部材11を上昇させた開門状態とすれば足りるものである。
図2(a)及び図1(b)に示すように、ゲート部材11には、周方向Pに沿った両端部において係合凸部12が設けられる。釜本体8には、前記係合凸部12に対応する位置に係合凹部13が設けられる。ゲート部材11は、係合凸部12と係合凹部13との係合により、釜本体8に対し上下にスライド可能に支持されるようになっている。
以上説明したように、本実施形態においては、ゲート部材11を上昇させた開門状態とすることで、釜本体8の第1胴部5に開口部4が現出する。これにより、米研ぎが終了したとき、内部空間に米研ぎ水Wと米Rとが充填された状態の釜本体8を開口部4側に少し傾けるだけで、開口部4下端より下方の領域に米Rを滞留させた状態で、研ぎ水Wを開口部4を介して釜本体8の外部へ容易に流出させることができる。
<変形例>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。そのような変形例を順を追って説明する。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜、説明を省略又は簡略化する。
図4に変形例に係る炊飯器用内釜1′の閉門状態における斜視図を示す。炊飯器用内釜1′は釜本体8′とゲート部材11′とを備える。ゲート部材11′は第2鍔部10′と第2胴部9′とを備え、釜本体8′は第1鍔部7と第1胴部5′とを備える。この変形例において、ゲート部材11′の第2胴部9′は櫛歯状でなくプレート状である。なお、煩雑を防ぐため図示を省略しているが、この変形例においても、ゲート部材11′及び釜本体8′は、実施形態と同様の凸部及び凹部による係合構造を備える。
研ぎ水Wを流出させた後は閉門状態とした上で、炊飯が行われる。なお、前述と同様、炊飯器用内釜1′を開門状態とした状態で米Rを研いでもよい。
変形例についても、実施形態と同様の効果を得る。
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
2 円筒胴部
3 円環鍔部
4 開口部
5、5′ 第1胴部
6 欠損部
7 第1鍔部
8、8′ 釜本体
9、9′ 第2胴部
10、10 第2鍔部
11、11′ ゲート部材
12 係合凸部
13 係合凹部
14 棒状突起部
S スリット
15 スロット板部
Claims (6)
- 有底の円筒胴部と、前記円筒胴部の上端の周縁部に設けられる円環鍔部と、を有し、炊飯器の内部に配置される、米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜であって、
周方向の一部領域に開口部を備えた略円筒形の有底の第1胴部、及び、前記第1胴部の上端の周縁部に当該第1胴部と一体に形成され、前記開口部に対応した領域に欠損部を備えた略円環形状の第1鍔部、を有する釜本体と、
前記第1胴部の前記開口部を塞ぐことで当該第1胴部とともに前記円筒胴部を構築可能な形状を備えた第2胴部、及び、前記第1鍔部の前記欠損部を補うことで当該第1鍔部とともに前記円環鍔部を構築可能な形状を備えた第2鍔部、を有し、前記釜本体に対して上昇・下降可能に装着される水門として機能する、ゲート部材と、
を有し、
前記ゲート部材の上昇時には、前記釜本体の前記第1胴部の内部空間のうち前記開口部の下端より下方に研ぎ対象の米を滞留させつつ、前記内部空間の水を前記開口部を介して当該釜本体の外部へ流出させる、開門状態となり、
前記ゲート部材の下降時には、前記第2胴部が前記開口部を塞いで前記円筒胴部を構築するとともに、前記第2鍔部が前記欠損部を補って前記円環鍔部を構築することで、前記開口部を介した前記水の流出を防止する、閉門状態となる
ことを特徴とする米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜。 - 請求項1記載の米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜において、
前記ゲート部材及び前記釜本体のうちの一方には係合凸部が設けられ、
前記ゲート部材及び前記釜本体のうちの他方には係合凹部が設けられ、
前記ゲート部材は、前記係合凸部と前記係合凹部との係合により、前記釜本体に対し上下スライド可能に支持される
ことを特徴とする米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜。 - 請求項2記載の米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜において、
前記係合凸部及び前記係合凹部は、
それぞれ上下方向に延設され、互いに協働して前記ゲート部材の前記釜本体に対する径方向の位置決めを行う
ことを特徴とする米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜。 - 請求項3記載の米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜において、
前記ゲート部材に備えられる前記係合凸部又は前記係合凹部は、
前記第2鍔部及び前記第2胴部に共通に、上下方向に連続的に設けられている
ことを特徴とする米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜。 - 請求項4記載の米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜において、
前記第1胴部の前記開口部は、
それぞれ上下方向に縦長の形状を有する複数のスリットが周方向に並べられた略櫛歯形状を備えており、
前記第2胴部は、
前記閉門状態において前記開口部の前記複数のスリットをそれぞれ閉塞可能な複数の棒状突起部を含む、略櫛歯形状を備えている
ことを特徴とする米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜。 - 請求項5記載の米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜において、
前記ゲート部材及び前記釜本体のうち少なくとも一方は、
前記ゲート部材の前記開門状態への上昇移動時に、前記釜本体からの離脱を防止するためのストッパ部を備える
ことを特徴とする米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜。
Priority Applications (1)
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JP2022112381A JP7126740B1 (ja) | 2022-07-13 | 2022-07-13 | 米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜 |
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JP2024010842A JP2024010842A (ja) | 2024-01-25 |
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Family Applications (1)
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JP2022112381A Active JP7126740B1 (ja) | 2022-07-13 | 2022-07-13 | 米研ぎ容器兼用の炊飯器用内釜 |
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2022
- 2022-07-13 JP JP2022112381A patent/JP7126740B1/ja active Active
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JP2024010842A (ja) | 2024-01-25 |
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