[0018] 本発明は、ここで、本発明の実施形態が示される添付の図面を参照しながら以下にさらに十分に説明される。しかしながら、本発明は、異なる形で具現されてもよく、本明細書において記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、教示するための例として与えられる。
[0019] 種々の実施形態によれば、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルを介して互いにワイヤレス通信する基地局(第1の局)と移動局(第2の局)との間のアップリンクチャネル及びダウンリンクチャネル(第1のチャネル及び第2のチャネル)に逆チャネルモデルを追加することによって、搬送波位相追従ループが改善される。一般に、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルはそれぞれ、チャネルを通しての信号整相の位相に影響を及ぼす対応する可変チャネル遅延を有する。等価逆チャネルモデルは、極性が逆である同じ位相遅延を適用することによって、可変チャネル遅延をそれぞれ補償する。逆チャネルモデルが適切に調整されるとき、再生されたクロックにおいて結果として生じる位相誤差を最小化又は除去することができる。
[0020] それらの実施形態は基地局と移動局との間のメッセージ交換を不要にし、移動局は、周波数分割複信(FDD)モード又は時分割複信(TDD)モードにおいて動作する簡単なコヒーレント送受信機とすることができる。開示される実施形態は、医療機器に関して説明されることになるが、本発明の教示ははるかに広範であり、同期したクロックを必要とする、異なるチャネルを介してのアップリンク通信及びダウンリンク通信を伴う任意のワイヤレス通信システム又は方法に適用可能であることは理解されたい。
[0021] 本明細書において「1つの実施形態」若しくは「一実施形態」、又は他の変形形態を参照することは、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、特性、ステップなどが本教示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。それゆえ、本明細書を通して種々の場所に現れる、「1つの実施形態」又は「一実施形態」、及び任意の他の変形形態という言い回しが現れても、必ずしも全てが同じ実施形態を参照するとは限らない。
[0022] 以下の「/」、「及び/又は」、「~のうちの少なくとも1つ」のいずれかを使用すること、例えば、「A/B」、「A及び/又はB」、「A及びBのうちの少なくとも1つ」の場合、第1の列挙された選択肢(A)のみの選択、第2の列挙された選択肢(B)のみの選択、又は両方の選択肢(A及びB)の選択を含むことを意図することは理解されたい。更なる例として、「A、B及び/又はC」、「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」の場合、そのような言い回しは、第1の列挙された選択肢(A)のみの選択、第2の列挙された選択肢(B)のみの選択、第3の列挙された選択肢(C)のみの選択、第1の列挙された選択肢及び第2の列挙された選択肢(A及びB)のみの選択、第1の列挙された選択肢及び第3の列挙された選択肢(A及びC)のみの選択、第2の列挙された選択肢及び第3の列挙された選択肢(B及びC)のみの選択、又は3つ全ての選択肢(A及びB及びC)の選択を含むことを意図している。これは、本技術分野及び関連する技術分野の当業者にとって容易に明らかになるように、列挙される項目の数だけ拡張することができる。
[0023] 層、領域又は材料のような要素が、別の要素「上に」、又は別の要素の「上方にわたって」存在すると言われるとき、その要素は、他の要素上に直接存在することができるか、又は介在する要素が存在する場合もあることも理解されたい。対照的に、ある要素が別の要素「上に直接」又は別の要素の「上方にわたって直接」存在すると言われるとき、介在する要素は存在しない。ある要素が別の要素に「接続される」又は「結合される」と言われるとき、それは、他の要素に直接接続又は結合することができるか、又は介在する要素が存在する場合があることも理解されたい。対照的に、ある要素が別の要素に「直接接続される」又は「直接結合される」と言われるとき、介在する要素は存在しない。
[0024] 図1は、典型的な実施形態による、ワイヤレス通信局を含む、例示的なMRIシステムの簡略化されたブロック図である。
[0025] 図1を参照すると、MRIシステム100が、静磁石101と、傾斜磁場コイル102と、傾斜磁場電源103と、被検者(患者)寝台(ベッド)104と、寝台(ベッド)コントローラ105と、RFコイルユニット106と、ワイヤレスRF局(移動局)120と、送信機107と、クロック発生器108と、RF/傾斜磁場コントローラ109と、ドライバ111と、無線ユニット(基地局)110と、再構成フロントエンド115と、再構成システム116と、記憶装置121と、ディスプレイ122と、入力ユニット123と、メインコントローラ124と、データ発生器125とを含む。
[0026] 種々の実施形態において、ワイヤレスRF局120以外の構成要素は、ワイヤレスRF局120とは別のメインユニット内に含まれる。メインユニットは、ガントリ及び処理システムに分割される。この場合、例えば、静磁石101、傾斜磁場コイル102、傾斜磁場電源103、寝台104、寝台コントローラ105、RFコイルユニット106、送信機107、RF/傾斜磁場コントローラ109及び無線ユニット110はガントリ内に設けられる場合があり、一方、クロック発生器108、ドライバ111、再構成フロントエンド115、再構成システム116、記憶装置121、ディスプレイ122、入力ユニット123及びメインコントローラ124は処理システム内に設けられる場合がある。
[0027] 静磁石101は、例えば、図2に示されるように、中空の円筒形状を有し、その内部空間内に均一な静磁場を生成する。例えば、静磁石101は永久磁石又は超電導磁石を含む。
[0028] 傾斜磁場コイル102は、中空の円筒形状を有し、静磁石101の内部に配置される。傾斜磁場コイル102は、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸に対応する3種類のコイルの組合せを含む。傾斜磁場コイル102は、3種類のコイルが傾斜磁場電源103から電流を別々に供給されるときに、X軸、Y軸、Z軸に沿って傾斜する強度を有する傾斜磁場を生成する。さらに、Z軸は、例えば、静磁場の方向と同じ方向にある。X軸、Y軸、Z軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択傾斜磁場Gs、位相エンコード傾斜磁場Ge及び読み出し傾斜磁場Grにそれぞれ対応する。スライス選択傾斜磁場Gsは、所与の撮像セクションを決定するために使用される。位相エンコード傾斜磁場Geは、空間位置に応じて、磁気共鳴信号の位相を変更するために使用される。読み出し傾斜磁場Grは、空間位置に応じて、磁気共鳴信号の周波数を変更するために使用される。
[0029] 寝台104の天板104a上にいる間に、被検者200が傾斜磁場コイル102の内部空間(撮像空間)内に挿入される。寝台104は、寝台コントローラ105の制御下で、天板104aを長手方向(図1の左右方向)及び垂直方向に動かす。通常、寝台104は、この長手方向が静磁場磁石101の中心軸と平行になるように設置される。
[0030] RFコイルユニット106は、円筒形ケース内に収容される1つ又は複数のコイルを含む。RFコイルユニット106は、傾斜磁場コイル102の内部に配置される。RFコイルユニット106は、高周波磁場を生成するために、送信機107から高周波パルス(RFパルス)を供給される。
[0031] ワイヤレスRF局120は、天板104a上に搭載されるか、天板104a内に埋め込まれるか、被検者200に取り付けられるか又は別の態様で被検者200に接触するようにされる。撮像時に、ワイヤレスRF局120が被検者200とともに撮像空間の中に挿入され、被検者200から放射される磁気共鳴信号を電磁波として受信又は検知し、それに応答して、検知された磁気共鳴信号を表すデジタルデータを生成する。ワイヤレスRF局120は、1つ、又は2つ以上の受信RFコイルユニットを含むか、又は受信RFコイルユニットに取り付けられ、受信RFコイルユニットは、被検者200から放射される磁気共鳴信号を検知するための任意の種類のコイルを含む。ワイヤレスRF局120は、被検者200から受信された磁気共鳴信号を表すデジタル信号のデジタルデータを、電気信号(例えば、デジタル信号)としてワイヤレス送信する機能を含む。
[0032] 送信機107は、例えば、ラーモア周波数に対応するRFパルスをRFコイルユニット106に供給する。
[0033] クロック発生器108が、所定の周波数を有する第1のクロック信号を生成する。この第1のクロック信号は、MRIシステム100の動作全体に対するタイミング基準としての役割を果たすシステムクロックとして使用される。
[0034] RF/傾斜磁場コントローラ109が、メインコントローラ124の制御下で、要求されたパルスシーケンスに応じて傾斜磁場を変更する。また、RF/傾斜磁場コントローラ109は、RFパルスを送信するために傾斜磁場電源103及び送信機107も制御する。さらに、RF/傾斜磁場コントローラ109は、第1のクロック信号のレベルがドライバ111によって適切に調整された後に、第1のクロック信号を与えられる。RF/傾斜磁場コントローラ109は、第1のクロック信号と同期してパルスシーケンスを実行する。
[0035] 無線ユニット110が、ワイヤレスRF局120からデジタル形式でワイヤレス送信された磁気共鳴信号を受信する。無線ユニット110は、受信されたデジタル磁気共鳴信号をデジタル復調し、その後、復調された信号を再構成フロントエンド115に出力する。また、無線ユニット110は、データ発生器125によって出力されたデータ信号を搬送波上に変調し、変調されたデジタル信号をワイヤレスRF局120にワイヤレス送信する。さらに、無線ユニット110は、クロック発生器108から受信された第1のクロック信号を搬送波上に変調し、変調された第1のクロック信号をワイヤレスRF局120にワイヤレス送信する。ワイヤレスRF局120は第1のクロック信号を再生し、第1のクロック信号は、ワイヤレスRF局120の内部クロック(図示せず)をクロック発生器108によって与えられるシステムクロックと同期させるためのワイヤレス同期信号として使用される。一実施形態において、再生された第1のクロック信号の位相誤差を最小化又は除去するために、ワイヤレスRF局120と無線ユニット110との間にフィードバックループが確立される。
[0036] 再構成フロントエンド115は、無線ユニット110から与えられた磁気共鳴信号を利得制御、周波数変換及び直交検波にかける。再構成フロントエンド115はさらに、ワイヤレスRF局120において圧縮された磁気共鳴信号の振幅の圧縮を解除する。再構成システム116が、再構成フロントエンド115において処理された磁気共鳴信号のうちの少なくとも1つに基づいて、被検者200の画像を再構成する。
[0037] 記憶装置121が、再構成システム116において再構成された画像を示す画像データのような様々な種類のデータを記憶する。ディスプレイ122が、メインコントローラ124の制御下で、再構成システム116において再構成された画像、及び/又はユーザがMRIシステム100を操作するための様々な種類の操作画面を含む様々な種類の情報を表示する。ディスプレイ122として、液晶ディスプレイのような任意の好都合の表示デバイスを使用することができる。
[0038] 入力ユニット123が、MRIシステム100のユーザから種々のコマンド及び情報入力を受け入れる。入力ユニット123は、マウス若しくはトラックボールのようなポインティングデバイス、モード切替スイッチのような選択デバイス、及び/又はキーボード若しくはタッチスクリーンのような入力デバイスを含む。
[0039] メインコントローラ124が、図示されない、中央処理ユニット(CPU)及び/又は他のプロセッサ、メモリなどを有し、MRIシステム100の全体の機能を制御する。データ発生器125が、メインコントローラ124の制御下で、無線ユニット110を介してRF局120と通信するためのデータ信号を生成する。MRIシステム又は装置の全体的な動作はよく知られており、それゆえ、ここでは繰り返されない。
[0040] ワイヤレスRF局120は、上記で言及されたように、MRIシステム100のクロック発生器108との正確な同期のために、自らの内部クロック(図示せず)に頼る。しかしながら、ワイヤレスRFコイルがワイヤレスであること、誘発されるRF雑音、及びワイヤレス通信チャネルにわたる可変位相遅延に起因して、従来のワイヤレス通信方法を用いて、内部クロックをクロック発生器108によって与えられるシステムクロックと正確に同期させるのは多くの場合に難しい。
[0041] 図2は、典型的な実施形態による、互いにワイヤレス通信している基地局及び移動局の簡略化された概略図である。図2を参照すると、種々の実施形態において、移動局220はワイヤレスRF局120に概ね対応し、基地局210は図1の無線ユニット110に概ね対応する。
[0042] 移動局220は、移動局220の内部クロック(図示せず)をMRIシステム100のメインユニットのシステムクロック(例えば、クロック発生器108によって生成される)と同期させるために、クロック信号を受信し、及び/又は送信するための、典型的なアンテナ221、222、223及び224によって示される1つ以上のアンテナを含む。典型的なアンテナ221、222、223及び224は、同期したクロックに従って、検知された磁気共鳴信号を表すデジタル信号を送信するためにも使用される。図示されるように、移動局220は、寝台104の天板104a上に搭載されるか、天板104a内に埋め込まれるか、被検者200に取り付けられるか又は別の態様で被検者200に接触するようにされる。基地局210も同様に、クロック同期を確実にするためにフィードバックループにおいて同期クロック信号を送信し、及び/又は受信するための、典型的なアンテナ211、212、213及び214によって示される1つ若しくは複数のアンテナを含む。典型的なアンテナ211、212、213及び214は、同期したクロックに従って、移動局220から磁気共鳴信号を表すデジタルデータを受信するためにも使用される。
[0043] MRIシステムは、他の電磁デバイスとともに適切に機能し、他の電磁デバイスと干渉しないために、安定しており、十分に制御される医療設備内に共存することができるエコシステムを保持するように要求される。これは、弱い被検者信号及び強いMRI送信機の高感度性に起因する。これらの要件は、MRIシステムが、制限され、閉じ込められたRF遮蔽室内に配置される必要性を生み出す。MRIの配置及びエコシステムは、ワイヤレス通信に関して特別で、通常とは異なる条件を必要とする。高電力のスプリアス放射と、位置、周波数及び時間にわたる信号伝搬の大きな変動を伴う過密なマルチパスチャネル条件とからなる予測不可能なMRI条件を有する環境内で、MRI信号又は信号対雑音比(SNR)に影響を与えることなく、ワイヤレス通信プロトコルが高いレベルのサービス品質を保持すべきである。
[0044] これらの問題の1つ又は複数に対処するために、いくつかの実施形態において、基地局210は、超広帯域(UWB)通信のための規格に準拠する通信プロトコルに従って、移動局220と通信する。UWB通信は、短パルス(例えば、数ナノ秒未満)位相偏移変調(PSK)の被変調信号が広いスペクトルにわたって拡散されるという具体的な実例を提示する。この短パルスUWB技術は、直接シーケンスUWB(DS-UWB)又はインパルス無線UWB(IR-UWB)とも呼ばれる。信号伝搬条件によって大きく影響を及ぼされる、従来の狭帯域技術(ブルートゥース(登録商標)、WiFi(登録商標)など)又は直交周波数分割多重化UWB(OFDM-UWB)とは異なり、パルスUWBは、MRI室201内で見られる場合があるようなマルチパス環境において良好に対応する。ここで、UWBは所与の電力放射マスクの場合に500MHzより広い帯域幅を用いる伝送を意味し、短パルスPSKの場合、UWBは、1ビットあたりのエネルギー(Eb)が500MHzより広いチャネル帯域幅に等しい拡散係数を有することを意味することを理解されたい。EbはUWBチャネル全体にわたって拡散するので、フェージングの平均は0である。また、短パルスは、反射経路遅延のタイミングが伝送周期より長いことから恩恵を受ける。短パルスUWBチャネルに関する確率密度関数は、マルチパス環境において自由空間性能より高くすることができる。また、拡散係数及び放射限界は、短パルスUWBが干渉及び妨害の確率が低いことを意味し、それは、強いMRI周波数及び高調波スプリアスが生成される環境内で共存するために要求される。UWB規格は、3.1GHz~10.6GHzの周波数範囲における伝送を考慮し、それにより、利用される厳密な周波数を、例えば、2.4GHz及び5.8GHzなどの輻輳が深刻なスペクトルを回避するように選択することができる。
[0045] 図3は、典型的な実施形態による、ワイヤレス通信システム内のクロックの位相同期を例示する機能ブロック図である。ワイヤレス通信システム300は、基地局310及び移動局320を含み、それらは、例えば、MRIシステム環境内の図1及び図2の基地局110、210及び移動局120、220に対応する。しかしながら、同期に関する教示はMRI用途に限定されず、ワイヤレス電気通信内などにおいて基地局と移動局との間に高クロック同期精度(例えば、±22ps以内)及び/又は高いレンジ測定精度(例えば、7mm以内)を要求する任意のシステムのために使用することができる。基地局310及び移動局320は、基地局310の観点から、第1のワイヤレス(アップリンク)チャネルCH1及び第2のワイヤレス(ダウンリンク)チャネルCH2を介して通信する。図3に示されるように、クロックを同期させるためのシステム(及び対応するプロセス)は、位相誤差の増分検出(incremental detection)及び補正を通して、第1のチャネルCH1及び第2のチャネルCH2によって導入された位相遅延を低減し、及び/又は除去するために、第1のチャネルCH1及び第2のチャネルCH2を介して同期信号を送信及び受信することを伴うフィードバックループを組み込む。
[0046] 図3を参照すると、基地局310は、RF信号をそれぞれ送信及び受信するための対応する送信アンテナ316及び受信アンテナ317を備える基地局送受信機315を含み、移動局320は、RF信号をそれぞれ受信及び送信するための対応する受信アンテナ327及び送信アンテナ326を備える移動局送受信機325を含む。代替の構成では、基地局送受信機315及び移動局送受信機325のうちの一方又は両方が、本教示の範囲から逸脱することなく、個別の送信機及び個別の受信機を用いて実現されてもよい。同様に、基地局送受信機315及び移動局送受信機325のそれぞれにおいて2つのアンテナが示されるが、本教示の範囲から逸脱することなく、基地局送受信機315及び/又は移動局送受信機325において単一のアンテナを用いて信号が送信及び受信されてもよいことは理解されたい。
[0047] また、基地局310は、処理ユニット350を含み、処理ユニットは、以下に説明される、位相誤差検出器(PED)352と、比例・積分・微分コントローラ(PID)354と、第1の(出力)逆チャネルモデル(ICM)356と、第2の(入力)ICM358とを含む。一般に、処理ユニット350は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードワイヤード論理回路、又はその組合せを用いて、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、コンピュータプロセッサ、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、又はその組合せによって実現される。コンピュータプロセッサは、詳細には、ハードウェア、ファームウェア又はソフトウェアアーキテクチャの任意の組合せからなり、コンピュータプロセッサが種々の機能を実行できるようにする実行可能ソフトウェア/ファームウェア実行可能コードを記憶するためのメモリ(例えば、揮発性及び/又は不揮発性メモリ)を含む。一実施形態において、コンピュータプロセッサは、例えば、オペレーティングシステムを実行する中央処理ユニット(CPU)を備える。
[0048] 種々の実施形態において、処理ユニット350は、本教示の範囲から逸脱することなく、基地局310、PC、専用ワークステーション、MRIシステム100のメインコントローラ124のような撮像システムの外部コントローラ、又はその種々の組合せ内に配置される。処理ユニット350は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、電気的プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶デバイス(図示せず)を含む。処理ユニット350とともに、ユーザが、例えば、プログラミング及び周波数同調のような動作を制御するためのユーザ入力/出力インターフェース(図示せず)が含まれる。PED352、PID354、第1のICM356及び第2のICM358はそれぞれ、本教示の範囲から逸脱することなく、処理ユニット350によって実行可能なソフトウェアとして、及び/又は1つ若しくは複数のFPGA及び/又はASICによって実行されるロジックとして実現される。
[0049] 基地局送受信機315及び移動局送受信機325は、簡潔にするために本明細書において詳細には説明されない、ワイヤレス無線周波数(RF)通信を可能にするための更なる既知の構成要素をさらに含むことは理解されたい。例えば、基地局送受信機315及び移動局送受信機325はそれぞれ、LO周波数を有するLO信号を生成するための局部発振器(LO)を有する。ベースバンドプロセッサ(図示せず)から受信されたベースバンド信号をRF周波数においてワイヤレス送信するためのRF信号にアップコンバートするために、LO信号がベースバンド信号と混合される。又は、RF信号をワイヤレス受信のためにベースバンドプロセッサに与えられるベースバンド信号にダウンコンバートするために、LO信号が受信されたRF信号と混合される。他の例示的な構成要素は、当業者には明らかであるような、電力増幅器、低雑音増幅器及びフィルタを含む。
[0050] 一般に、基地局310の基地局送受信機315は、第1の周波数f1を有する第1のRF搬送波上に変調された第1のRF信号を、第1のチャネルCH1を介して移動局320の移動局送受信機325に送信し、第1のRF信号はクロック同期信号とすることができる。クロック同期信号は所定のメッセージを含み、そのメッセージは、メッセージに同期する(例えば、メッセージの開始を識別し、正しいシンボル極性を見つけ、シンボル上に同期する)ために、例えば、バーカーコードのようなトレーニングシーケンス又は他のそのようなトレーニングシーケンスを含む。第1のチャネルCH1は既知の第1の可変位相遅延(Δφ1)を有し、それは、第1のRF搬送波の周波数、及び基地局310と移動局320との間の物理的距離に少なくとも部分的に依存する。
[0051] 移動局320は、変調された第1のRF信号を受信し、位相同期ループ(PLL)を用いて、第1のRF搬送波を再生する。例えば、第1のRF搬送波を再生することは、より具体的には、ベースバンド周波数と、第1のRF搬送波の位相オフセットとを再生することを含む。移動局320は、2つのローカルクロック(図示せず)を含む。第1のローカルクロックは、ベースバンド信号及びRF信号を生成するために移動局送受信機325によって使用され、第2のローカルクロックは、MRIデータをサンプリングするために、MRIコイル(例えば、RFコイルユニット)のためのMRI受信機によって使用される。本明細書において論じられる種々の実施形態によれば、基地局クロックに同期するのは第2のローカルクロックである。より詳細には、システムクロックに同期した第2のローカルクロックは、MRI受信機内のアナログ/デジタルコンバータ(ADC)をドライブし、アナログ/デジタルコンバータは、MRI信号をサンプリングし、サンプリングされたMRI信号をアナログからデジタルに変換するために使用される。第1のローカルクロックは、第1のRF搬送波から生成されるが、そうである必要はない。これは、第1のローカルクロックが同期する必要がない限り有利である。ただし、1回の信号往復中に変化しないように十分に低いドリフトを有しなければならない。第1のRF搬送波周波数/位相オフセットは、以下に論じられるように、受信中に抽出され、送信中に再適用されるので、移動局320上の第2のローカルクロックは、往復信号に影響を及ぼさない。とりわけ、特許請求の範囲を含む、以下において、移動局320上の「ローカルクロック」を単に参照する場合、第2のローカルクロックを指している。
[0052] 移動局320上のローカルクロックは、ループが位相同期すると、第1のRF搬送波から生成される。代替的には、ローカルクロックを同期させることは、例えば、再生された第1のRF搬送波の位相をローカルクロックと同期しているローカル基準信号と比較することと、それに応じて、ローカル基準信号の位相を調整することとを含む。再生された第1のRF搬送波は分周され、PLLによって設けられるジッタクリーナを用いて「ジッタを低減され」、ジッタクリーナは、到来する第1のRF搬送波に移動局320の局部発振器を追従させて、到来する第1のRF搬送波とともに到来するジッタの大部分を抑圧する。ローカル基準信号は、その後、それぞれの送信信号のための搬送波を生成するために使用される。また、PLLは、第1の周波数f1から第2のRF搬送波の第2の周波数f2への、再生された第1のRF搬送波の周波数変換を実行する。ジッタクリーナは、この周波数変換の少なくとも一部も実行する場合がある。代替的には、PLLの代わりに周波数分周器が使用されてもよいが、周波数分周器は、ジッタクリーニングがないなど、機能的に劣っている。
[0053] 再生された第1のRF搬送波は、第1のチャネルCH1によって導入された第1の可変位相遅延(Δφ1)から生じる位相誤差を有する。移動局320の移動局送受信機325は、第2のRF搬送波を生成し、第1のRF信号と基本的に同じである第2のRF信号が、第2の周波数f2の第2のRF搬送波上に変調されるが、第2のRF信号は第1のRF信号と同じである必要はない。すなわち、第1のRF信号及び第2のRF信号はそれぞれ、上記で言及されたように、メッセージを含む。種々の実施形態において、移動局320から送信されるメッセージは、基地局310から受信されるメッセージと同じであっても、異なっていてもよい。第2のRF搬送波は、第2のチャネルCH2を介して、基地局送受信機315に送信される。第2のチャネルCH2は、第2の可変位相遅延(Δφ2)を有する。基地局310は、変調された第2のRF信号を受信し、第2のRF搬送波を再生する。また、基地局310は、基地局310と移動局320との間の往復中に受けた位相誤差(ε)を検出し、位相誤差(ε)を補正する。それぞれの後続の送信時に第1のRF搬送波の位相を調整するために、位相誤差(ε)が複数回のループを介して大幅に低減されるか、又は除去されるように、位相誤差補正を用いて往復がフィードバックループとして繰り返される。
[0054] より詳細には、処理ユニット350は、第1のICM356に入力される入力信号S1(t)・ej0を受信する。入力信号は、移動局320のローカルクロック(図示せず)を基地局310によって使用される(例えば、図1のクロック発生器108からの)システムクロックと同期させるためのクロック同期信号である。クロック同期は、第1のRF搬送波及び第2のRF搬送波に追従することによって行われる。上記で論じられたように、入力信号S1(t)(第1のRF信号)は、トレーニングシーケンスを含む、メッセージを含み、任意選択で、基地局310と移動局320との間の更なる通信のために使用される。例えば、基地局310は、ループがロックし、位相誤差が最小化されるときに、移動局320と通信することができる。これは、再生されたクロック(再生された第1のRF搬送波)がデータ収集のために使用される準備ができたことを移動局320に知らせる。移動局320は、同様に、第2のRF信号を介して基地局310に有用な情報を送信する。例えば、移動局320は、移動局320のローカルクロックに関する瞬時周波数及び位相オフセットのような搬送波追従情報を送信する。この情報は診断値を有する。例えば、安定したワイヤレス通信システム300において、再生された搬送波の瞬時周波数及び位相オフセットは、変化が患者の動き、寝台の動き及び/又は操作者の動きにのみ起因するはずであるので、あまり変化しないはずである。例えば、瞬時周波数及び位相オフセットによって示される急速な変化は、ワイヤレス通信システム300内の障害を示すことになる。
[0055] 最初に、入力信号は第1のチャネルCH1又は第2のチャネルCH2を介してまだ送信されていないので、位相誤差を含まない(誤差項ej0によって示される)。第1のICM356は、第1のチャネルCH1の第1の可変位相遅延の逆相(-Δφ1)を近似する第3の可変位相遅延(Δφ3(μ))を求めるために、PID354(以下に論じられる)によって出力される制御信号μに応答して、第1の関数を実行する。一実施形態において、第1の関数は、制御信号(μ)の線形関数である。それゆえ、第1のICM356の出力は、第1の位相調整済み信号S1(t)・ejΔφ3である。第1のチャネルCH1及び第2のチャネルCH2が対称である場合には、アップリンク及びダウンリンクに関する時間遅延は同じである:第1の可変位相遅延Δφ1=Δt・ω1及び第2の可変位相遅延Δφ2=Δt・ω2。したがって、第3の可変位相遅延Δφ3及び第4の可変位相遅延Δφ4はΔφ3=-μ・ω1及びΔφ4=-μ・ω2として求められる。ここで、ω1は、以下で論じられる、第1の周波数f1であり、ω2は第2の周波数f2である。位相誤差はμ=Δtの場合に0である。これは、第1のチャネルCH1及び第2のチャネルCH2が対称であるという仮定に基づく単純な線形近似である。この仮定に基づいて、簡単な線形モデルが成り立つ。他の事例では(例えば、第1のチャネルCH1及び第2のチャネルCH2が対称でない場合)、線形モデルは近似である。アップリンク及びダウンリンクに関するフェージング特性についてのより多くの情報を得ることによって、逆チャネルモデルが精緻化される。より一般的な事例では、逆チャネルモデルは多項式である。
[0056] 第1の位相調整済み信号S1(t)・ejΔφ3は、基地局送受信機315によって第1の周波数f1の第1のRF搬送波上に変調され、変調された第1のRF信号が与えられる。変調された第1のRF信号は、S1(t)・ej(ω1t+Δφ3)によって示される。ここで、ω1tは、送信された信号の周波数成分を表す。基地局送受信機315は、第1の被変調RF信号を、第1の可変位相遅延(Δφ1)を有する第1のチャネルCH1を介して送信する。第1の可変位相遅延(Δφ1)はΔt・ω1に近似的に等しい。ここで、上記で言及されたように、Δtは、第1のチャネルCH1を介して移動局320に進む第1の被変調RF信号が受ける時間遅延であり、ω1は第1の周波数f1である。
[0057] 移動局320は、S1(t)・ej(ω1t+Δφ1+Δφ3)によって示される遅延した第1のRF信号を受信し、第1のRF搬送波を再生し、再生された第1のRF搬送波を用いて第2のRF搬送波を生成する。再生された第1のRF搬送波は、第1の可変位相遅延(Δφ1)から生じるある量の位相誤差を有し、それは、第1のICM356によって求められる第3の可変位相遅延(Δφ3(μ))によって完全には補償されない。移動局送受信機325はPLL328を含み、PLLは第1のRF搬送波を再生するために第1のRF搬送波にロックし、周波数変換を実行して、再生された第1のRF搬送波と位相同期した第2のRF搬送波の第2の周波数f2を与える。また、PLL328は、上記で言及されたように、再生された第1のRF搬送波のジッタを低減し、ジッタの少ない第2のRF搬送波を生成する。一実施形態において、PLL328は、再生された第1のRF搬送波及び第2のRF搬送波のうちの少なくとも一方を用いて、移動デバイス320のローカルクロックをシステムクロックに同期させる。第1のRF搬送波から復調された遅延した第1のRF搬送波は、移動局送受信機325によって第2の周波数f2の第2のRF搬送波上に変調され、S2(t)・ej(ω2t+Δφ1+Δφ3)によって示される変調された第2のRF信号が与えられる。ここで、ω2tは、送信された信号の周波数成分を表す。とりわけ、遅延成分Δφ1及びΔφ3は、遅延した第1のRF信号内の遅延成分と同じである。
[0058] 移動局送受信機325は、上記で言及されたように、変調された第2のRF信号を、第2の可変位相遅延(Δφ2)を有する第2のチャネルCH2を介して送信する。第2の可変位相遅延(Δφ2)はΔt・ω2に近似的に等しい。ここで、Δtは第2のチャネルCH2を介して基地局310に進む変調された第2のRF信号が受ける時間遅延であり、ω2は第2の周波数f2である。往復通信中に基地局310及び移動局320が互いから概ね同じ距離のままであると仮定すると、Δtは第1のチャネルCH1及び第2のチャネルCH2の両方の場合に同じである。
[0059] 基地局310は、S2(t)・ej(ω2t+Δφ1+Δφ2+Δφ3)によって示される遅延した第2の被変調RF信号を受信する。詳細には、基地局送受信機315は、遅延した第2のRF信号を受信し、第2のRF搬送波を再生する。受信された第2のRF搬送波は基地局310の基準に対する位相オフセットのみを有するので、位相オフセットに追従するのに基地局310においてPLLは不要であるが、本教示の範囲から逸脱することなく、PLL328を参照しながら上記で論じられたように、第2のRF搬送波を再生するために、基地局310にPLLが含まれてもよい。基地局送受信機315は、遅延した第2の被変調RF信号をベースバンドにダウンコンバートし、第2の周波数f2によって導入された周波数成分を除去し、S2(t)・ej(Δφ1+Δφ2+Δφ3)によって示される位相遅延した第2の信号を与える。位相遅延した第2の信号は、処理ユニット350の第2のICM358に入力される。第2のICM358は、第2のチャネルCH2の第2の可変位相遅延の逆相(-Δφ2)を近似する第4の可変位相遅延(Δφ4(μ))を求めるために、PID354(以下に論じられる)によって出力される制御信号(μ)に応答して、第2の関数を実行する。一実施形態において、第2の関数は、制御信号(μ)の線形関数である。それゆえ、第2のICM358の出力は第2の位相調整済み信号S2(t)・ej(Δφ1+Δφ2+Δφ3+Δφ4)であり、第2の位相調整済み信号は、第1のチャネルCH1及び第2のチャネルCH2を介しての送信によって引き起こされる実際の位相遅延、及び第1のICM356及び第2のICM358によって求められた補償用位相遅延の影響を組み込む。ベースバンドは複素I/Q信号であるので、位相シフトは、複素信号ベクトルを回転させることによって、すなわち、複素単位ベクトルexp(j・Δφ)との乗算によって成し遂げられ、それは位相誤差が±π未満である限り正常に機能する。
[0060] 第2の位相調整済み信号S
2(t)・e
j(Δφ1+Δφ2+Δφ3+Δφ4)はPED352に入力され、PEDは、入力信号S
1(t)・e
j0を第2の位相調整済み信号S
2(t)・e
j(Δφ1+Δφ2+Δφ3+Δφ4)と比較することによって累積位相誤差(ε)を求めるように構成される。位相誤差(ε)は、Δφ1+Δφ2+Δφ3+Δφ4に近似的に等しい。PED352は、求められた位相誤差(ε)を示す誤差信号をPID354に出力する。PID354は、PED352から受信された位相誤差信号に基づいて、制御信号(μ)を生成するように構成される。一実施形態において、PID354は、以下のように、式(1)に従って制御信号(μ)を生成する。ここで、Pは比例係数であり、Iは積分係数であり、Dは微分係数である(それぞれ、比例項、積分項及び微分項に関する非負の係数である)。
[0061] 開始値として、Pは1/(ω1+ω2)に設定され、IはDに設定されてもよい。ここで、I及びDはそれぞれ0に等しく、ω1は第1のRF信号の周波数成分を表し、ω2は第2のRF信号の周波数成分を表す。したがって、Pは、そのチャネルに関して測定された位相誤差と、そのチャネルのために要求される時間遅延オフセットとを変換する。P、I及びDに関する最適値は、開ループのインパルス応答に基づいて見つけられる。それらの値は、速い応答と高い安定性との間のバランスを与えるように最適化されることになる。I及びDに関する厳密な値は、ワイヤレス通信システム400のサンプリングレートにも関連する。
[0062] PID354は第1のICM356に制御信号(μ)を適用し、第1のICMは、第1の関数に従って制御信号(μ)を用いて第3の可変位相遅延(Δφ3(μ))を再び求め(更新し)、送信するための別の第1の位相調整済み信号S1(t)・ejΔφ3を出力する。次の第1の位相調整済み信号S1(t)・ejΔφ3がフィードバックループを通り抜けるのに応じて、PID354はまた、その後、第2のICM358に制御信号(μ)を適用する。第2のICM358は、第2の関数に従って制御信号(μ)を用いて第4の可変位相遅延(Δφ4(μ))を再び求め(更新し)、別の第2の位相調整済み信号S2(t)・ej(Δφ1+Δφ2+Δφ3+Δφ4)を出力する。当然、説明のために、これまでの説明は簡略化されている。実際の動作では、フィードバックループは、ある期間(すなわち、クロック同期期間)にわたって実質的に連続しているので、第1のICM356及び第2のICM358による位相調整は必ずしも一対一対応ではなく、それぞれの信号が入力されるのに応じて絶えず行われる。
[0063] フィードバックループの結果として位相誤差(ε)が求められる(位相誤差が制御信号(μ)によって第1のICM356及び第2のICM358に伝達される)ことに起因して、第1のICM356は、第1のチャネルCH1の第1の可変位相遅延の逆相(-Δφ1)をより厳密に近似する第3の可変位相遅延(Δφ3(μ))の値を求めることができる。同様に、第2のICM358は、第2のチャネルCH2の第2の可変位相遅延の逆相(-Δφ2)をより厳密に近似する第4の可変位相遅延(Δφ4(μ))の値を求めることができる。それに応じて、フィードバックループの1回又は複数回の反復後に、第1の可変位相遅延(Δφ1)及び第2の可変位相遅延(Δφ2)の影響が低減され、及び/又は実質的に除去される。(例えば、第1のチャネルCH1及び第2のチャネルCH2によって誘発される)位相遅延がない場合、基地局310の(又は上記で論じられた、MRIシステム100のメインユニットのような、基地局を組み込むシステムの)システムクロック及び移動局320のローカルクロックは、図3に示されるフィードバックループを通してクロック同期信号を単に送信することによって、許容可能な精度内で同期することができる。これは、位相情報を有するメッセージを基地局310と移動局320との間で交換する必要なく成し遂げられる。
[0064] クロック同期は、MRI受信機のクロックをサンプリングするために主に要求される高精度のクロック同期を可能にし、そのクロック同期は、MRI信号に著しい位相誤差を導入することなくMRI信号をサンプリングするために、±22psより良好なクロック精度を必要とする。種々の実施態様において、クロック同期はデータ通信とともに継続する。又は、クロック同期は周期的とすることができるか、又はクロック同期期間の合間にデータ通信が生じる場合に、「必要に応じて」行うことができる。例えば、起動時に、及び/又は1分若しくは1時間ごとなどに、本教示に従ってシステムクロックと同期すれば十分であるように、ローカルクロックが十分に正確な場合がある。
[0065] 図4は、典型的な実施形態による、複数のアップリンク及びダウンリンク周波数を有するワイヤレス通信システム内のクロックの位相同期を例示する機能ブロック図である。
[0066] 図4を参照すると、ワイヤレス通信システム400が、基地局410及び移動局420を含み、それらは、ワイヤレス通信システム400が複数のアップリンク及びダウンリンク周波数を介して動作することを除いて、図3の基地局310及び移動局320に類似である。したがって、基地局410及び移動局420は、基地局410の観点から、複数の第1のワイヤレス(アップリンク)チャネルCH11、CH12...CH1Mを介して通信し、ただし、Mは正の整数であり、また、複数の第2のワイヤレス(ダウンリンク)チャネルCH21、CH22...CH2Nを介して通信し、ただし、Nは正の整数である。図4に示されるように、クロックを同期させるためのシステム(及び対応するプロセス)は、図3を参照しながら上記で説明されたのと概ね同じようにして、これらのチャネルのそれぞれによって導入される位相遅延を低減し、及び/又は除去するために、第1及び第2のチャネルCH11/CH21、CH12/CH22...CH1M/CH2Nの対を介して同期信号を送信及び受信することを伴う複数のフィードバックループを組み込む。第1及び第2のチャネルCH11/CH21、CH12/CH22...CH1M/CH2Nの対によって、複数のアップリンク及びダウンリンク周波数をそれぞれ使用できるようになる。その概念は、超広帯域(UWB)信号を取り扱うのに類似である。第1及び第2のチャネルの複数の対を介して複数の搬送波を使用することは、マルチパス干渉に対処するのを助ける。
[0067] 基地局410は、RF信号をそれぞれ送信及び受信するための対応する送信アンテナ416及び受信アンテナ417を備える基地局送受信機415を含み、移動局420は、RF信号をそれぞれ受信及び送信するための対応する受信アンテナ427及び送信アンテナ426を備える移動局送受信機425を含む。代替の構成では、基地局送受信機415及び移動局送受信機425のうちの一方又は両方が、本教示の範囲から逸脱することなく、個別の送信機及び個別の受信機を用いて実現されてもよい。同様に、本教示の範囲から逸脱することなく、基地局送受信機415及び/又は移動局送受信機425において単一のアンテナを用いて信号が送信及び受信される場合があるか、又は第1のチャネル及び第2のチャネルの対ごとに基地局送受信機415及び移動局送受信機425において一対のアンテナが供給される場合があることは理解されたい。
[0068] 上記で論じられたように、また、基地局410は処理ユニット450を含み、処理ユニットは、第1のチャネル及び第2のチャネルの対に関してそれぞれ位相誤差(ε)及び制御信号(μ)を特定するための1つ又は複数のPED452及び1つ又は複数のPID454を含む。また、基地局410は、複数の第1のICM456-11、456-12...456-1M(それぞれの機能は第1のICM356と同じであるので、その説明は詳細には繰り返されない)と、複数の第2のICM458-21、458-22...458-2N(それぞれの機能は第2のICM358と概ね同じであるので、その説明は詳細には繰り返されない)とを含む。
[0069] より詳細には、第1のICM456-11、456-12、456-1Mは対応する入力信号を受信し、入力信号は、移動局420のローカルクロック(図示せず)を基地局410によって使用されるシステムクロック(例えば、図1のクロック発生器108)を同期させるためのクロック同期信号である。第1のICM456-11は、第1のチャネルCH11の第1の可変位相遅延の逆相(-Δφ11)を近似する第3の可変位相遅延(Δφ31(μ11))を求めるために、PID354を参照しながら上記で論じられたように、PID454によって出力される信号μ11に応答して、その対応する入力信号に関して第1の関数を実行する。同様に、第1のICM456-12は、第1のチャネルCH12の第1の可変位相遅延の逆相(-Δφ12)を近似する第3の可変位相遅延(Δφ32(μ12))を求めるために、制御信号μ12に応答して、その対応する入力信号に関して第1の関数を実行し(例えば、第1のICM456-11、456-12、456-1Mがそれぞれ1つの特定の搬送波及び周波数に対処する)、第1のICM456-1Mは、第1のチャネルCH1Mの第1の可変位相遅延の逆相(-Δφ1M)を近似する第3の可変位相遅延(Δφ3M(μ1M))を求めるために、制御信号μ1Mに応答して、その対応する入力信号に関して第1の関数を実行する。
[0070] 第1のICM456-11、456-12、456-1Mの出力は第1の位相調整済み信号であり、それらの信号は、上記で論じられたように、第1のRF信号を与えるために、基地局送受信機415によって異なる第1の周波数の第1のRF搬送波上にそれぞれ変調される。第1のRF信号は第1のチャネルCH11、CH12、CH1Mを介してそれぞれ送信され、第1のチャネルは対応する第1の可変位相遅延(Δφ11、Δφ12、Δφ1M)を有する。第1の可変遅延はそれぞれ、それぞれの第1のチャネルを介して進む第1のRF信号が受ける時間遅延と、対応する第1の周波数との積に近似的に等しい。
[0071] 移動局送受信機425は、遅延した第1のRF信号を受信し、(PLL428を用いて)第1のRF搬送波を再生し、再生された第1のRF搬送波に基づいて、対応する第2のRF搬送波を生成する。一般に、1つのPLL(例えば、PLL428)で十分であるが、本教示の範囲から逸脱することなく、更なるPLLが組み込まれてもよい。また、互いに位相同期する複数の搬送波を使用するために、そのプロセスは改善される。これらの搬送波間の経時的な位相変動は、それぞれのチャネルの変化に起因する。PLL428は、それぞれの再生された第1のRF搬送波と位相同期する第2のRF搬送波の異なる第2の周波数を与えるために周波数変換を実行する。遅延した第1のRF信号は、第2のRF信号を与えるために、移動局送受信機425によって第2の周波数の第2のRF搬送波上に変調される。移動局送受信機425は、第2のRF信号を、第2のチャネルCH21(第1のチャネルCH11と対をなす)、第2のチャネルCH22(第1のチャネルCH12と対をなす)及び第2のチャネルCH2N(第1のチャネルCH1Mと対をなす)を介して送信する。第2のチャネルCH21、CH22、CH2Nは、対応する第2の可変位相遅延(Δφ21、Δφ22、Δφ2N)を有する。第2の可変遅延はそれぞれ、それぞれの第2のチャネルを介して進む第2のRF信号が受ける時間遅延と、第2の周波数との積に近似的に等しい。
[0072] 基地局送受信機415は遅延した第2のRF信号を受信し、第2のRF搬送波を再生し、遅延した第2のRF信号をベースバンドにダウンコンバートし、位相遅延した第2の信号を与える。位相遅延した第2の信号は、処理ユニット450の第2のICM458-21、458-22、458-2Nに入力される。第2のICM458-21は、第2のチャネルCH21の第2の可変位相遅延の逆相(-Δφ21)を近似する第4の可変位相遅延(Δφ41(μ21))を求めるために、PID354を参照しながら上記で論じられたように、PID454によって出力される制御信号μ21に応答して、その対応する入力信号に関して第2の関数を実行する。同様に、第2のICM458-22は、第2のチャネルCH22の第2の可変位相遅延の逆相(-Δφ22)を近似する第4の可変位相遅延(Δφ42(μ22))を求めるために、制御信号μ22に応答して、その対応する位相遅延した第2の信号に関して第2の関数を実行し、第2のICM458-1Nは、第2のチャネルCH2Nの第2の可変位相遅延の逆相(-Δφ2N)を近似する第4の可変位相遅延(Δφ4N(μ2N))を求めるために、制御信号μ2Nに応答して、その対応する位相遅延した第2の信号に関して第2の関数を実行する。
[0073] 第2の位相調整済み信号がPED452に入力され、PEDは、それぞれの入力信号を対応する第2の位相調整済み信号と比較することによって、第1のチャネル及び第2のチャネルの各対CH11/CH21、CH12/CH22、CH1M/CH2Nにわたる累積位相誤差(ε)を求めるように構成される。例えば、第1及び第2のチャネルCH11/CH21対に関する位相誤差(ε)は、Δφ11+Δφ22+Δφ31+Δφ41に近似的に等しい。PED452は、求められた位相誤差(ε)を示す誤差信号をPID454に出力する。PID454は、PID354を参照しながら上記で論じられたように、PED452から受信された位相誤差信号に基づいて、制御信号(μ11、μ12、μ1M及びμ21、μ22、μ2N)を生成するように構成される。PID454は、制御信号(μ11、μ12、μ1M)を第1のICM456-11、456-12、456-1Mにそれぞれ適用し、第1のICMは、ICM356を参照しながら上記で論じられたように、第1の関数に従って第3の可変位相遅延(Δφ31(μ11)、Δφ32(μ12)、Δφ3M(μ1M))を再び求める。また、PID454は、制御信号(μ21、μ22、μ2N)を第2のICM458-21、458-22、458-2Nにそれぞれ適用し、第2のICMは、それぞれフィードバックループの次の反復時に、ICM356を参照しながら上記で論じられたように、第2の関数に従って第4の可変位相遅延(Δφ41(μ21)、Δφ42(μ22)、Δφ4N(μ2N))を再び求める。
[0074] ここでも、説明のために、これまでの説明は簡略化されている。実際の動作では、フィードバックループのそれぞれは、ある期間(すなわち、クロック同期期間)にわたって実質的に連続しているので、第1のICM及び第2のICMによる位相調整は一対一対応ではなく、同様に、それぞれの信号が入力されるのに応じて絶えず行われる。フィードバックループの1回又は複数回の反復後に、第1の可変位相遅延(Δφ11、Δφ12、Δφ1M)及び第2の可変位相遅延(Δφ21、Δφ22、Δφ2N)は低減され、及び/又は実質的に除去される。位相遅延がない場合、移動局420のローカルクロックは、フィードバックループを通してクロック同期信号を単に送信することによって、許容可能な精度内で基地局410のシステムクロックと同期することができる。
[0075] 図5は、典型的な実施形態による、基地局と移動局との間のワイヤレス通信システム内のクロックの位相同期を実行する方法を例示するフロー図である。基地局及び移動局は第1のチャネル及び第2のチャネルを介して通信し、第1のチャネルは第1の可変位相遅延(Δφ1)を有し、第2のチャネルは第2の可変位相遅延(Δφ2)を有する、その方法は、例えば、図3を参照しながら上記で論じられたように、ワイヤレス通信システム300によって実施される。
[0076] 図5を参照すると、ステップS511において、基地局によって入力信号が受信される。例えば、入力信号は、移動局のローカルクロックを基地局の(又は基地局によって使用される)システムクロックと同期させるためのクロック同期信号である。ステップS512において、入力信号の位相を調整し、第1の位相調整済み信号を与えるために、入力信号に関して第1の関数が実行される。第1の関数は第1の逆チャネルモデルによって実行され、第1の逆チャネルモデルは、制御信号(μ)に応答して、第1のチャネルの第1の可変位相遅延の逆相(-Δφ1)を近似する第3の可変位相遅延(Δφ3(μ))を求める。制御信号(μ)は、ステップS521~S522を参照しながら以下に論じられるように、位相誤差(ε)を補償する。ステップS513において、第1の位相調整済み信号が第1の周波数を有する第1のRF搬送波上に変調され、第1の被変調RF信号が与えられる。
[0077] ステップS514において、第1の被変調RF信号が、基地局から第1のチャネルを介して移動局に送信される。上記で言及されたように、第1のチャネルは第1の可変位相遅延(Δφ1)を有し、それは、第1のチャネルを介して移動局まで進む第1のRF信号が受ける時間遅延(例えば、基地局と移動局との間の物理的距離の関数)と、第1のRF搬送波の第1の周波数との積に概ね等しい。
[0078] ステップS515において、移動局が第1のRF信号を受信し、第1のRF搬送波にロックするPLLを用いて、第1のRF搬送波を再生する。例えば、第1の周波数から第2の周波数への、再生された第1のRF搬送波の周波数変換を実行することによって、ステップS516において、移動局が第2の周波数を有する第2のRF搬送波を生成する。ステップS517において、移動局が、自らのローカルクロックを、再生された第1のRF搬送波及び/又は生成された第2のRF搬送波と同期させて、移動局においてシステムクロックを実効的に再生する。すなわち、基地局において位相補正が実行されるので、第1のRF搬送波及び第2のRF搬送波はいずれも位相補正済みである。それゆえ、第1のRF搬送波、第2のRF搬送波のいずれかが、システムクロックを再生するために使用される。例えば、第2のRF搬送波は、移動局のローカルクロック(基準クロック)の倍数である。とりわけ、第2の搬送波は既に送信された信号であるので、第2のチャネルCH2上に搬送波のみの信号を出力すれば十分であり、ただし、搬送波のみの信号はローカルクロックの倍数である周波数にあり、受信された第1のRF搬送波のベースバンド周波数/位相オフセットから求められたベースバンド周波数/位相オフセットを有する。
[0079] ステップS518において、第2のRF信号(それは基本的には、第1のチャネルによって導入される第1の可変位相遅延だけ遅延した第1のRF信号である)が第2の周波数を有する第2のRF搬送波上に変調され、第2の被変調RF信号が与えられる。ステップS519において、第2の被変調RF信号が、移動局から第2のチャネルを介して基地局に送信される。上記で言及されたように、第2のチャネルは第2の可変位相遅延(Δφ2)を有し、第2の可変位相遅延は、第2のチャネルを介して基地局まで進む第2のRF信号が受ける時間遅延と、第2のRF搬送波の第2の周波数との積に概ね等しい。
[0080] ステップS520において、基地局が第2の被変調RF信号を受信し、第2のRF搬送波を再生し、位相遅延した第2の信号を与える。ステップS521において、位相遅延した第2の信号の位相を調整し、第2の位相調整済み信号を与えるために、位相遅延した第2の信号に関して第2の関数が実行される。第2の関数は、以下に論じられるように、制御信号(μ)に応答して、第2のチャネルの第2の可変位相遅延の逆相(-Δφ2)を近似する第4の可変位相遅延(Δφ4(μ))を用いて、第2の逆チャネルモデルによって、位相遅延した第2の信号に関して実行される。
[0081] 基地局は、基地局と移動局との間の元の入力信号の往復中に受けた位相誤差(ε)を検出し(ステップS512~ステップS521)、ステップS522において、検出された位相誤差(ε)を示す位相誤差信号を生成する。例えば、上記で論じられたように、基地局内、及び/又は基地局と通信している処理ユニット内の位相誤差検出器(PED)によって、位相誤差(ε)が検出され、位相誤差信号が生成される。PEDは、例えば、第2の位相調整済み信号及び入力信号の位相を比較し、位相差を求めることによって、位相誤差(ε)を検出する。位相誤差信号は、比例・積分・微分コントローラ(PID)に与えられ、ステップS522において生成された位相誤差信号に基づいて、ステップS523において、PIDが制御信号(μ)を生成する。ステップS512へのリターンによって示されるステップS524において、基地局の第1の逆チャネルモデルに制御信号(μ)が与えられる。ステップS521へのリターンによって示されるステップS525において、基地局の第2の逆チャネルモデルにも制御信号(μ)が与えられる。
[0082] フィードバックループのループの数は、本教示の範囲から逸脱することなく、いくつかのやり方において決定される。図5に示される例では、ステップS526において、システムクロック及びローカルクロックの同期が達成されたか否かが判断される。達成された場合には、そのプロセスは終了する。達成されていない場合には、ステップS527において、そのプロセスはステップS511に戻り、位相誤差を低減し、及び/又は除去するために、フィードバックループのループを完了する。その後、残りのステップS511~S526が繰り返され、ステップS512及びS521において、第1及び第2の逆チャネルモデルが、ステップS523において生成された制御信号(μ)によって更新された対応する関数を実行する。一実施形態において、例えば、ステップS522において位相誤差(ε)が0である(又は何らかの所定のしきい値未満である)と判断されるまで、ステップS511~S526が繰り返される。代替的には、例えば、実験データを通して、位相誤差(ε)を十分に除去することがわかっている所定の回数だけ、ステップS511~S526が単に繰り返される。
[0083] すなわち、後続の各ループでは、ステップS511において、第1の逆チャネルモデルが入力信号を受信する(入力信号は、クロック同期プロセスを通して絶えず受信されてもよい)。ステップS512において、入力信号の位相を調整し、第1の位相調整済み信号を与えるために、今度は、ステップS524において受信された制御信号(μ)に応答して求められた第3の可変位相遅延(Δφ3(μ))を用いて、入力信号に関して第1の関数が再び実行される。同様に、そのプロセスはステップS521に進み、位相遅延した第2の信号の位相を調整し、第2の位相調整済み信号を与えるために、今度は、ステップS525において受信された制御信号(μ)に応答して求められた第4の可変位相遅延(Δφ4(μ))を用いて、位相遅延した第2の信号に関して第2の関数が再び実行される。クロック同期がまだ達成されていないとき、ステップS526において、そのプロセスはステップS511に再び戻り、位相誤差を低減し、及び/又は除去するためにフィードバックループの別のループを完了する。
[0084] 図1~図5に示される要素は、ハードウェア及びソフトウェアの種々の組合せにおいて実現され、単一の要素又は複数の要素において組み合わせられる機能を提供する。例えば、図1~図5に示される種々の要素の機能は、専用ハードウェアの使用、及び適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行することができるハードウェアの使用を通して与えられる。プロセッサによって与えられるとき、単一の専用プロセッサによって、単一の共有プロセッサによって、又はそのうちのいくつかを共有することができる複数の個別のプロセッサによって、それらの機能を与えることができる。さらに、「プロセッサ」又は「コントローラ」という用語が明確に使用される場合でも、ソフトウェアを実行することができるハードウェアだけを指すものと解釈されるべきではなく、限定はしないが、デジタルシグナルプロセッサ(「DSP」)ハードウェア、ソフトウェアを記憶するためのリードオンリーメモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、不揮発性記憶装置などを暗に含むことができる。
[0085] さらに、本発明の原理、態様及び実施形態を列挙する本明細書における全ての陳述、並びにその具体例は、構造的及び機能的両方のその均等物を含むことを意図している。さらに、そのような均等物は、現在知られている均等物、及び将来に開発される均等物(すなわち、構造にかかわらず、同じ機能を実行する、開発された任意の要素)を含むことを意図している。したがって、例えば、本明細書において提示されるブロック図は、本発明の原理を具現する例示的なシステム構成要素及び/又は回路の概念図を表すことを当業者は理解されよう。同様に、任意のフローチャート、フロー図などは、コンピュータ可読記憶媒体内に実質的に表され、それにより、コンピュータ又はプロセッサが明示されるか否かにかかわらず、そのようなコンピュータ又はプロセッサによって実行される種々のプロセスを表すことは理解されよう。
[0086] さらに、本開示の実施形態は、コンピュータ又は任意の命令実行システムによって使用するか、又はそれに関連して使用するためのプログラムコードを与えるコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読記憶媒体からアクセス可能な非一時的コンピュータプログラム製品の形をとることができる。この説明において、コンピュータ使用可能又はコンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって使用するか、又はそれに関連して使用するためのプログラムを含むか、記憶するか、通信するか、伝搬させるか、又は移送することができる任意の装置とすることができる。媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線若しくは半導体システム(又は装置若しくはデバイス)或いは伝搬媒体とすることができる。コンピュータ可読媒体の例は、半導体若しくはソリッドステートメモリ、磁気テープ、取外し可能コンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、硬質磁気ディスク及び光ディスクを含む。光ディスクの現在の例は、コンパクトディスク-リードオンリーメモリ(CD-ROM)、コンパクトディスク-リード/ライト(CD-R/W)、ブルーレイ(商標)及びDVDを含む。
[0087] 本明細書において種々の実施形態が開示されるが、本教示の概念及び範囲内にとどまる数多くの変形形態が可能である。それゆえ、開示された開示の特定の実施形態において変更を加えることができ、それらの変更は、添付の特許請求の範囲によって略述されるような本明細書において開示される実施形態の範囲内にあることは理解されたい。本明細書、図面及び特許請求の範囲を精査した後に、当業者にはかかる変形形態が明らかになるであろう。それゆえ、本発明は、添付の特許請求の範囲内を除いて、限定されるべきではない。