JP7125065B2 - クレードル - Google Patents
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Description
特許文献2の車載機器では、携帯機器を水平方向に挟み込む部材が可動し、挟み込み幅を変更できるので汎用性が向上しているものの、2点で挟み込むだけでは落下等の心配がある。
保持される携帯機器に下側から当接する支持面を含む支持部と、
保持される携帯機器に外周側から当接する一対のガイド部と、を備え、
前記一対のガイド部は、ガイド部間の間隔を変更可能であり、
前記一対のガイド部をなす各ガイド部は、前記支持面からの高さを変更可能である車載機器にある。
本発明において、乗員側に面する姿勢としては、例えば、必ずしも乗員に正対する姿勢である必要はないが、乗員に正対する姿勢とすると特に良い。また「乗員側」は広く捉えてもかまわない。例えば車両の後方側を乗員側として捉えても良い。しかし、特に「乗員側」は乗員自身の側とすると良い。面するとは、例えば、携帯機器の一部が面していれば良いが、特に、携帯機器が保持される際の乗員側に面する姿勢としては、携帯機器の表示画面が乗員側から視認できたり、携帯機器の操作ボタン等が乗員側から操作可能な姿勢とすると特に良い。
本発明における支持面とは、目視による外観的には、点による支持のように見える支持面を含む広い概念である。厳密な意味で、点が持つ面積はゼロであるため、物と物とが接触する際、完全な点接触はあり得ない。本発明における支持面は、このような点接触のように見える接触面を包含している。
この場合には、短辺方向の寸法が前記重複範囲に属している携帯機器であれば、縦置き横置きが可能になる。
例えば、前記間隔の変更範囲及び前記高さの変更範囲をいずれも8~13cmに設定すれば、正面が縦長の長方形状を呈し、その横幅が8~13cmの携帯機器を縦置きでも横置きでも保持できる。縦置きの場合には、前記一対のガイド部の間隔を携帯機器の前記横幅に合致させれば良い。一方、横置きの場合には、前記各ガイド部の高さを携帯機器の前記横幅に合致させれば良い。
例えば、前記間隔の変更範囲を5~10cmに設定する一方、前記高さの変更範囲を10~15cmというように範囲をずらして設定すれば、正面が縦長の長方形状を呈し、その横幅が5~15cmの携帯機器を縦置きか横置きで保持できる。前記横幅が5~10cmの携帯機器の場合には、前記一対のガイド部の間隔をその横幅に合致させて縦置きでき、前記横幅が10~15cmの携帯機器の場合には、前記各ガイド部の高さをその横幅に合致させた上で横置きできる。
さらに、例えば、前記間隔の変更範囲を7~12cmに設定する一方、前記高さの変更範囲を9~14cmに設定することにより、一方の範囲の一部を他方の範囲と重複させても良い。この場合には、正面が縦長の長方形状を呈し、その横幅が7~14cmの携帯機器を縦置き及び横置きの少なくと一方で保持できる。その横幅が9~12cmの携帯機器については、縦置きも横置きも可能になる、一方、その横幅が7~9cmの携帯機器については、前記一対のガイド部の間隔をその横幅に合致させれば縦置きできる。また、その横幅が12~14cmの携帯機器については、前記各ガイド部の高さを横幅に合致させて横置きできる。
この場合には、携帯機器が縦置きか横置きかに関わらず、携帯機器の外周に前記ガイド部を押し付けることができる。縦置きの場合には、前記一対のガイド部によって携帯機器を挟み込むように保持できる。横置きの場合には、前記ガイド部と前記支持部とで挟むようにして携帯機器を保持できる。
前記アームの先端に前記ガイド部を取り付ければ、このアームの軸支構造のみにより、前記一対のガイド部の間隔が変更される機構と、前記支持面からの前記各ガイド部の高さが変更される機構と、を実現できる。前記アームの軸支は、一般的な回動ドアの軸支構造のように機械的に簡単な構造で実現できるため、比較的シンプルな構造で上記の2つの機構を実現できる。
一方、一対のアームについて、各アームが全く独立に回動変位可能なように構成することも良い。このような構成であれば、一対のアームを相互に連結する構造が不要となり、その連結構造を収容するスペースも不要になる。一対のアーム同士を連結せず、隙間を空けて配置すれば、その隙間に電子部品を配置することが可能になる。特に、前記筐体の両外側に向けて回動変位可能なように設けられた前記一対のアームに、それぞれ前記ガイド部が設けられる構成を採用すると良い。特に、前記筺体は、電子部品を収容可能な中空構造を呈していると共に、各回動アームを支持する一対の取付部を有しており、当該取付部が前記電子部品の外側に配置される構成を採用すると良い。
該アームの回動に応じて他方のガイド部との間隔、及び前記支持面からの高さが変更される。
前記アームは、前記複数の固定ねじのうちのいずれかのねじの周りを回動するように配設されている。
当該一対の取付部は、前記筐体の両外側に張り出すように設けられている。
前記筐体の両外側に張り出すように前記一対の取付部を設ける場合には、前記筐体の内周側に対する前記取付部のスペース的な侵食を抑制でき、中空形状の正面形状を矩形状に近づけることができる。正面形状が矩形状に近い中空形状は、例えば、電子回路を形成した電子基板等を収容するのに好適である。なお、電子回路としては、スピーカを含む音声出力回路や、FMトランスミッタやWIFIやブルートゥース等の通信回路や、ワイヤレス給電規格であるQI(チー)に対応する充電回路など各種の電源回路が考えられる。
回動変位するガイド部と、少なくとも高さの変更を伴って直線的に変位するガイド部と、を組み合わせれば、前記一対のガイド部の間隔が変更可能になると共に、前記各ガイド部の前記支持面からの高さが変更可能になる。
この場合には、前記アームに作用する付勢力により、前記ガイド部が携帯機器の外周に押し付けられる。前記ガイド部を携帯機器の外周に押し付ければ、さらに確実に携帯機器を保持できるようになる。
前記アームのうち前記筐体に収容される部分の少なくとも一部が、前記回動位置から回動変位したときに前記筐体の外側に露出する。
携帯機器が保持されないときに前記アームを収容しておけば、前記車載機器をコンパクトに見せることができる。そのとき、前記アームの外周面の一部が前記筐体の外周面と面一をなしていれば、美観が向上する。
保持される携帯機器に対する前記各ガイド部の当接面は、携帯機器の厚さ方向において前記載置面から離れるに伴って携帯機器の内周側に位置するように傾斜している。
この場合には、前記ガイド部を携帯機器の外周に押し付けると、上記のように傾斜する当接面を介して、その押し付け力の一部が載置面側に向かう押し付け力に変換される。このような押し付け力は、保持する携帯機器を載置面に押し付けるように作用する。
傾斜角度が5度以下であると、上記のように携帯機器を保持できるという効果が十分とは言えなくなるおそれがある。一方、傾斜角度が10度を超えると携帯機器の角部との接触面積が小さくなり、携帯機器に対してガイド部を押し付けたとき、単位面積当たりの接触荷重が過大になるおそれがある。例えば、携帯機器にシリコン等のカバーが装着されている場合、そのカバーに一時的に凹みが生じるおそれがある。
携帯機器を前記ガイド部に押し当てながらアームを回動させる際、携帯機器の外周に沿って前記ガイド部が移動しながらアームが回動する。上記のようにガイド部に回転ローラを設ければ、携帯機器の外周に沿う前記ガイド部の変位が容易となり、上記のようなアームの回動動作がスムースになる。
前記支持面は、前記載置面から離れるに伴って上方側に位置するように傾斜している。
この場合には、前記支持面に作用する携帯機器の荷重の一部が、傾斜する支持面を介して前記載置面側に向かう押し付け力に変換される。このような押し付け力は、保持された携帯機器を確実性高く保持するために有効に作用する。
前記所定の間隔は、保持される携帯機器に接続されるコネクタを前記一対の受け部の間隙に収容可能なように設定されている。
この場合には、保持された携帯機器に対するコネクタのアクセスが容易になる。
当該筐体の下端を基準とした前記支持面の高さは、前記コネクタが筐体の外周側に突出しないように設定されている。
この場合には、携帯機器に接続されたコネクタが車両のダッシュボード等に干渉することを未然に回避できる。コネクタの干渉を抑制できれば、コネクタの断線等のトラブルを未然に回避できる。
携帯機器の大きさは、手の平の大きさや、ワイシャツのポケット等を基準として決定されることが多いと言われている。上記のように一対のガイド部の間隔や、前記各ガイド部の高さを設定すれば、100%近くほぼ全ての携帯機器を保持可能になり、汎用性を十分に確保できる。
本発明の好適な一態様の車載機器は、保持可能な携帯機器が備える機能と同様の機能を備えていると共に、当該機能を動作させるか否かを切り換える切換手段を備えている。
例えば、携帯機器で実行されるアプリによって実現される機能と同様の機能を本発明の車載機器が備えている場合には、その機能を動作させるか否かの切換手段を車載機器側に設けると良い。このようにすれば、当該アプリを携帯機器で実行しているときに、同様の機能が前記車載機器で実行されるという重複を排除できると共に、当該アプリを携帯機器で実行していないときには前記車載機器側でその機能を実現できる。
特に、前記切換手段は、物理的な切り換えスイッチで構成すると良い。このようにすれば、前記車載機器の重複する機能を容易かつ手早く停止できる。車載機器では特に、手早く操作できることが重要視されることが多い。
現在位置を測位する機能を有している一方、現在位置の測位が実行される動作モードと、現在位置の測位が実行されない動作モードと、のいずれかを選択的に設定可能である。
測位機能を備えた携帯機器を保持している場合であれば、携帯機器から現在位置を取り込んだり、現在位置を利用した車載機器の機能を携帯機器側で実現するという構成も可能である。このような場合、車載装置側の測位機能を停止させる動作モードを選択すれば、その消費電力を抑制して省エネ効果を向上できる。
保持した携帯機器を充電できれば、ユーザーが車両を降りた後の携帯機器の充電切れ等を未然に回避できる。給電方法としては、コネクタを利用する方法のほか、QIなどワイヤレス給電による方法等がある。
前記第1及び第2の保持姿勢のうち、いずれの保持姿勢で携帯機器が保持されているか検知可能である。
例えば、第1の保持姿勢によっても第2の保持姿勢によっても保持できる携帯端末の場合であれば、保持姿勢の違いは、縦置きか横置きかの違いになる。例えば、GPS機能を有する携帯機器のGPSアンテナの指向性が縦方向に設定され、かつ、車載機器にもGPS機能が設けられている場合には、縦置きのとき車載機器のGPS機能を停止して携帯機器のGPS機能を利用し、横置きのとき車載機器のGPS機能を利用するといった制御が可能になる。
操作可能な位置とは、保持された携帯機器によって隠蔽されず、ユーザーの指等でアクセス可能な位置を意味している。上記のように操作部を配置すれば、携帯機器を保持した状態であっても車載機器を操作できるようになる。
前記支持部あるいは前記ガイド部の先端面であれば、保持した携帯機器によって隠蔽されることがない。このような先端面に配置された操作部は、携帯機器の有無や保持姿勢等に関わらず操作可能である。
前記第1の操作部と前記第2の操作部とでは、車両の運転中に想定される操作頻度の度合いが相違しており、前記第2の操作部の方が想定される操作頻度が低い。
操作不可能な位置とは、保持された携帯機器によって隠蔽され、ユーザーの指等でアクセスできない位置を意味している。前記第2の操作部を前記操作不可能な位置に配置する一方、携帯機器が保持されても操作可能な位置に操作頻度の高い前記第1の操作部を配置すれば、保持された携帯機器が車載機器の操作のじゃまになるおそれを未然に抑制できる。
例えば、携帯機器の設置状態が縦(例えば携帯機器の長手方向が概ね鉛直方向)である場合に当該携帯機器によって隠れる位置に配置され、携帯機器の設置状態が横(例えば携帯機器の長手方向が概ね水平方向)である場合に当該携帯機器によって隠れない位置に配置された操作部は、当該携帯機器の設置状態が横である場合に操作の必要性がある操作部とすると良い。例えば、携帯機器の長手方向が携帯機器に備えた表示画面の長手方向となる携帯機器において、当該携帯機器が横の設置状態の際に画面を左右に分割表示するか、分割表示をせずに全画面表示をするかの切換スイッチをこの操作部として設けるなどすると良い。
携帯機器を介在して操作可能とする構成としては、電気的に実現される構成や、機械的に実現される構成等がある。電気的に実現される構成としては、例えば、携帯機器と車載機器とを無線あるいは有線で通信可能な状態で接続しておき、車載機器の操作部に対応する操作部を携帯機器側で実現する構成がある。表示画面上の操作部が操作された旨を携帯機器から車載機器に送信すれば、携帯機器側の操作に応じて車載機器を操作できる。機械的に実現される構成としては、例えば、保持された携帯装置の背面に当接し、背面によって押し込み可能な操作部を設けておき、携帯機器を正面側から押し込むことで操作部が押し込み操作されるような構成がある。
この場合には、前記支持アームの回動位置に応じて、保持される携帯機器の高さを調整できるようになる。さらに、前記支持アームの回動に応じて支持面の高さを変更できるようになるため、前記支持面からの前記各ガイド部の高さの調整範囲を拡大できる。
(実施例1)
本例は、携帯機器であるスマートフォン(多機能型携帯電話)100を保持可能であると共に、レーダー探知機としての機能を備える車載機器(以下、レーダークレードルという)1に関する例である。この内容について、図1~図27を参照して説明する。
レバー224は、略L字状を呈する部材である。図5中のLの文字の水平部分の先端側には、前記シャフト229を直交方向に貫通するピン229pを保持するためのピン孔224hが穿孔されている。Lの垂直部分は、水平部分よりも長く形成され、その先端側には、ユーザが親指等で操作する操作部224sが設けられている。
支柱231の底面には、中空カップ220の凸部228を収容するための貫通孔が穿孔されている。支柱231の先端部分は、先割れしており、ボルト233の貫通方向に対面する一対のポスト片236が形成されている。各ポスト片236は、他方のポスト片236に対面する内側の面に、すり鉢状の凹み236dを有している。一対のポスト片236は、それぞれの凹み236d(図7)の組合せにより、ジョイント部21の球状ボール部216を収容する球状の空間を形成している。
クレードル本体1Aの外周側面には、電源スイッチとしての機能を含むスライドスイッチ(切換手段)312、電源ケーブルを接続するDCコネクタ314、SDカードスロット311(図21参照。)等が設けられている。
RDモジュール316は、移動式レーダー等の速度測定装置(以下、単にレーダーという。)から発せられるマイクロ波長帯のレーダー波を受信する受信器である。RDモジュール316は、マイクロ波を受信するアンテナ基板と、受信回路をなす高周波回路と、を備えている。アンテナ基板は、正方形のパッチアンテナ放射素子(図示略)をなす銅箔パターンが2組形成されたプリント基板である。特に、本例のアンテナ基板では、クレードル本体1Aの鉛直方向に対して、各パッチアンテナ放射素子が約27度傾けて配置されている。このようにパッチアンテナ放射素子を傾けて配置すれば、垂直偏波のマイクロ波の受信感度と、水平偏波のマイクロ波の受信感度と、を両立可能である。RDモジュール316は、未受信を表す受信レベルゼロを含め、レーダー波の受信レベルを出力可能である。
無線モジュール324(図23)は、緊急車両等の無線を受信する受信器である。本例の無線モジュール324は、取締無線及びカーロケ無線の2種類の無線を受信可能なモジュールである。無線モジュール324には、サブ基板32に設けられた外部端子を介してアンテナ線(図示略)が接続されている。このアンテナ線は、筐体10内部の隙間に引き回しされている。無線モジュール324は、2種類の無線の種類毎に、無線電波の受信レベル(未受信を表す受信レベルゼロを含む。)を出力可能である。
メイン基板31では、筐体10に組み込まれたとき、ブラケット2を取り付ける台座部120の裏側に図示しないマイコン等が位置する一方、RDモジュール316及びGPSモジュール315は台座部120よりも上側に配置されている。USBコネクタ313やスピーカー318は、クレードル本体1Aにブラケット2が取り付けられたときにもアクセス可能な位置に適宜配置されている。
ROMには、CPUに実行させるソフトウェアプログラム等が格納されている。
EEPROM等の不揮発性メモリの記憶エリアには、上記のデータベース300の記憶エリアのほか、各種設定に関する設定情報を格納する設定情報記憶エリア、及びユーザーが設定したマイエリアの位置情報等を格納するユーザ情報記憶エリアが設けられている。
RD警報機能は、レーダー波(マイクロ波)の入射に応じてレーダー式取締装置への接近を警報する機能である。RDモジュール316によるレーダー波の受信(以下RD受信)というイベントが発生したとき、その旨を表すRD警報が実行される。
無線警報機能は、緊急車両等が発する無線電波の受信に応じて緊急車両等の接近を警報する機能である。緊急車両等の発する無線電波の受信(以下無線受信)というイベントが発生したとき、緊急車両等の走行の妨げとならないように運転者に注意を促す無線警報が実行される。
設定機能は、レーダークレードル1の動作に関する各種設定を行う機能である。設定項目及び設定方法については、後で説明する。
登録機能は、所定の位置情報を登録する機能である。所定の位置情報としては、ユーザー操作に応じて登録される位置情報のほか、制御部30によって登録される位置情報がある。
レーダークレードル1の電源スイッチは、上下方向に操作可能な3ポジションのスライドスイッチ312(図9)である。一番上のオフポジションが電源オフに対応し、下2つのポジションが電源オンに対応している。電源オンのポジションのうち下側のオールオンポジションは、GPS機能を含む全機能が動作する動作モードに対応し、上側のポジションは、GPS機能が非動作の動作モードに対応している。
テスト&ミュートボタン176は、警報音の確認やミュート機能を動作させるための操作ボタンである。警報未発生の待機中に操作すれば、所定音量のテストトーンが発生する。テストトーンの音量を基準として音量調整ボタンを適宜操作することで、所望の音量を設定可能である。
セレクトボタン171は、設定項目を選択するための操作ボタンである。セレクトボタン171の操作回数に応じて設定項目を選択可能である。設定項目を選択後、セットボタン172を操作すれば、設定内容の切替が可能である。
警報地点アプローチのイベント発生を判断した制御部30は、接近中の警報地点の種類と共に、接近している旨の音声が出力されるようにスピーカー318を制御する。特に、オービスが設置されたオービスポイント、マイエリアに接近したときには、GPSランプが青色で点滅する。
RD受信のイベント発生を判断した制御部30は、RD警報音設定により設定された警報音を出力できるようにスピーカー318を制御すると共に、RD警報ランプを点滅させる。このような動作は、レーダー波を受信しなくなるまで継続され、レーダー波の受信レベルが高くなるにつれて、RD警報ランプの点滅速度が速くなると共に、「ピッピッピッ・・・」という電子音が警報音として設定されている場合にはそのテンポが速くなる。
無線受信のイベント発生を判断した制御部30は、「取締無線です。」等の音声出力を実行すると共に、無線警報ランプを点灯させる。さらに、カーロケ無線の受信に応じた無線受信のイベント発生時には、発信元の接近度合いに応じて「カーロケ遠方受信です。」あるいは「カーロケ近接受信です。」等の音声出力を実行し、その後、カーロケ無線の受信が途切れたとき、「カーロケ圏外です。」という音声出力を実行する。
(RD警報音設定)
RD警報時の警報音として、「ピッピッピッ・・・」という電子音、又は「スピード注意」というボイスを選択的に設定する。セレクトボタン171を1回操作すれば、RD警報音設定機能を選択でき、「ボイス、オンです。」等、そのときの設定内容が発音される。そのまま放置すれば、ボイスオンの状態を保持でき、セットボタン172を操作すれば、ボイスをオフに切替できると共に、「オフです。」という発音に応じて切替を確認できる。
GPSコンテンツに接近したときに告知するか否かの設定。対象となるGPSコンテンツとしては、Nシステム、駐禁監視エリア、警察署、事故多発エリア等がある。例えば、セレクトボタン171を5回操作すれば、Nシステム告知機能を選択でき、「Nシステム、オンです。」等、そのときの設定内容が発音される。そのまま放置すれば、その告知状態を保持でき、セットボタン172を操作すれば、Nシステムの告知機能をオフに切替できると共に、「オフです。」という発音に応じて切替を確認できる。セレクトボタン171の操作回数に応じて告知対象を切替でき、駐禁監視エリア告知機能は操作回数が6回、警察署告知機能は7回、事故多発エリア告知機能は8回となっている。
自動ドア等による誤警報が発生したときのGPS位置情報を誤警報エリアとして自動登録し、次回以降、その場所を通過したときにマイクロ波を受信してもRD警報をキャンセルするというインテリジェントキャンセル機能を動作させるか否かを設定する。セレクトボタン171を2回操作すれば、インテリジェントキャンセル(Iキャンセル)機能を選択でき、「Iキャンセル、オンです。」等、そのときの設定内容が発音される。そのまま放置すれば、インテリジェントキャンセル機能をオン状態に保持でき、セットボタン172を操作すれば、インテリジェントキャンセル機能をオフに切替できると共に、「オフです。」という発音に応じて切替を確認できる。
時速30km未満のときにRD警報をカットするというAAC機能、及び時速に応じてRDモジュールの受信感度を切り換えるというASS機能を動作させるか否かを設定する。セレクトボタン171を3回操作すれば、AAC/ASS機能を選択でき、「AAC、オンです。」等、そのときの設定内容が発音される。そのまま放置すれば、AAC/ASS機能をオン状態に保持でき、セットボタン172を操作すれば、AAC/ASS機能をオフに切替できると共に、「オフです。」という発音に応じて切替を確認できる。
無線2バンド(取締無線、カーロケ無線)を受信するか否かの設定。セレクトボタン171を4回操作すれば、無線受信機能を選択でき、「無線、オンです。」等、そのときの設定内容が発音される。そのまま放置すれば、無線受信機能をオン状態に保持でき、セットボタン172を操作すれば、無線受信機能をオフに切替できると共に、「オフです。」という発音に応じて切替を確認できる。
本例のレーダークレードル1では、図24のごとく、回動アーム13の回動動作に応じた一対のガイドローラー130の水平方向の間隔Hの変動範囲が5.0cm~7.5cmに設定されている。また、回動アーム13の回動に伴って鉛直方向の位置が変化するガイドローラー130とホルダー15の支持面15sとの鉛直方向の間隔Vの変動範囲が5.5cm~8.0cmとなっている。このレーダークレードル1によれば、水平方向の間隔Hの変動範囲と鉛直方向の間隔Vの変動範囲とが範囲的に重複する5.5cm~7.5cmまでの横幅(短辺寸法)のスマートフォン等の携帯機器を縦横いずれでも保持可能である。
上記のようにスマートフォンをガイドローラー130に押し当てて回動アーム13を回動させると、所望の水平方向(鉛直方向)の変位に付随して鉛直方向(水平方向)の変位がガイドローラー130に発生する。スマートフォンをガイドローラー130に押し当てて水平方向(鉛直方向)に変位させるときには、スマートフォンに外接しながらその外周に沿って鉛直方向(水平方向)にガイドローラー130が変位する必要がある。回動アーム13に対して回転可能なガイドローラー130によれば、スマートフォンの外周に沿ってガイドローラー130が変位する際の摺動抵抗をゼロに近づけることが可能である。仮に、ガイドローラー130が回転しない場合には、スマートフォンの外周に沿ってガイドローラー130が変位する際の摺動抵抗が大きくなり、回動アーム13の回動動作の抵抗になる。特に、本例のゴム製のガイドローラー130の場合、接触箇所の摩擦係数が高くなるので、このような問題が顕著になる。
さらに、本例のレーダークレードル1では、筐体10を正面から見込んだときの外縁形状に対して、収容位置にあるときの回動アーム13の外縁形状が略一致するようになっている。収容位置の回動アーム13は、筐体10と一体化されて収容されており、特に、スマートフォンを保持しない状態での美観が格段に高くなっている。
ガイドローラー130については、保持する携帯機器に応じて変更可能なように構成することも良い。例えば、スライド式の携帯電話等、厚さ方向の寸法が大きい携帯機器については、軸方向に長いガイドローラー130を取り付ける一方、薄いスマートフォンを保持する場合には、短いガイドローラー130に付け替えれば、スマートフォン等の正面側の出っ張りを少なくできる。スマートフォンの正面側の出っ張りが少なくなれば、美観を向上できると共に、表示画面の視認性を向上できる。
さらに、回動アーム13とは別の新たな回動アームを設け、その先端にホルダーを取り付けることも良い。ガイドローラー130の回動アーム13と、ホルダーの回動アームと、の組み合わせによれば、特に鉛直方向の間隔V(図24参照。)の変動範囲を拡大できる。鉛直方向の間隔の変動範囲を拡大する必要がなければ、一層のコンパクト設計により本例と同様の変動範囲を実現できる。
本例は、実施例1のレーダークレードル1を基にして、形状的な仕様を変更した例である。この内容について、図28~図43を参照して説明する。
図28は、正面矩形状をなすクレードル本体1Aの両外側に張り出す両肩に当たる部分に、回動アーム13の支持部を設けたレーダークレードル1の例である。
図29は、図28のレーダークレードル1を基にして、一方の回動アーム13を廃し、上下方向に進退するガイドローラー130を設けた例である。このガイドローラー130は、進退溝138に沿って直線的に進退可能である一方、その進退方向に沿って収容されたコイルバネ139によって図示する位置に向けて付勢されている。
図30は、回動アーム13を廃し、斜め方向に進退する一対のガイドローラー130を設けた例である。このレーダークレードル1では、図29と同様の仕組みで直線的に進退する一対のガイドローラー130が斜めに配置されている。図29と同様、各ガイドローラー130は、コイルバネ139によって図示する位置に向けて付勢されている。
図31のデザインは、本体を八角形の断面の押し出し形状とし、回動アーム13の回転軸部や後方の取り付け部を独立したパーツとしてシンプルに構成したデザインである。操作し易い様、隙間を空けて二段に操作スイッチが配置され、スペースを利用してLED表示も二段に配置されている。
図32のデザインは、外形を滑らかなラインで一体化し、大きく面を取ることで、シンプルでスリムに見せることを目指したデザインである。操作性を意識して操作スイッチを中央部に集中させ、その周囲に配されたLEDのリレー点滅が想定されている。
図33のデザインは、「ロボット的なイメージ」を求めるユーザーの要望に応えるため、操作・表示部でロボットのイメージを表現したデザインである。回動アーム13とホルダー15とのロボット的なデザインに加えて、人気アニメのガンダム(ロボットキャラクター)のコックピットや、「操縦支援型」のR2D2(映画のキャラクター)に見立てて、操作スイッチやLED表示部のレンズ形状がデザインされている。
図34のデザインは、上部に球体のイメージ与え「親しみやすい」ロボットの頭とし、全体はメカっぽくボリューム感を持たせた表現としたデザインである。表示・操作部は「顔」として認識できる様な配置とし、操作スイッチはスマートフォンのアイコンがイメージされている。
図35のデザインは、頭部の円筒形から滑らかに繋がるエリアに表示・操作部を配置するとともに、背面取り付け部(台座部)とホルダー15とをワンボリュームとし、一体感と重量感のある「塊」として表現されたデザインである。
図36のデザインは、超・有機的な形状のPCマウスを参考に、「生物」+メカが合体したロボットイメージの追求から、前後左右どこからも曲面が見えるフォルムを目指したデザインである。LED表示が「知能・生命」的な動作に見えるように「顔」の操作スイッチの周りに環状に配置されている。
図37のデザインは、「生命体」+メカの融合したサイボーグタイプのロボットをイメージして有機的なフォルムを追及したデザインである。スマートフォンの接続ケーブルを避けて、操作スイッチは前面に、表示は奥に配置して操作性が向上されている。
図38のデザインは、「生命体」+メカの融合したサイボーグタイプのロボットをイメージして有機的なフォルムを追及したデザインである。操作スイッチ、表示が最下部にまとめて配置され、操作と認識が容易となっている。
図39のデザインは、有機的なイメージと「ロボット」形状の融合を追及したデザインである。ホルダー15のボリュームを減らして出来たスペースに表示と操作スイッチとを配置し、操作・視認性が改善されている。
図40のデザインは、有機的なイメージと「ロボット」形状の融合を追及したデザインである。ホルダー15のボリュームを減らして出来たスペースに表示と操作スイッチを配置し、操作・視認性が改善されている。
図41のデザインは、「肩」部分の除去に合わせ、上面の「尖り」や操作スイッチ等の無駄な装飾を極力廃し、スマートフォンに合わせたデザインとなっている。
図42のデザインは、「肩」部分の除去に合わせ、上面の「尖り」と、背面の盛り上がり、操作スイッチ等の余分な意匠を極力廃し、スマートフォンに合わせたデザインとなっている。
図43のデザインは、違和感だった「肩」部分の除去に合わせ、回動アーム13を一体化し、“シームレス”という製品外観のコンセプトに近づけたデザインである。スマートフォン給電部によって操作・表示部が隠れない様、配慮されている。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
1A クレードル本体
10 筐体
101 収容部
11 カバー
117 収容部
116 ネジ支柱
12 ケース
127 収容部
13 回動アーム(アーム)
130 ガイドローラー(ガイド部)
132 回転ローラー
14 トーションコイルバネ
15 ホルダー(支持部)
15s 支持面
171~176 操作スイッチ(操作部)
2 ブラケット
30 制御部
300 データベース
312 スライドスイッチ(切換手段)
315 GPSモジュール
316 RDモジュール
324 無線モジュール
Claims (6)
- 筐体を有し、前記筐体の第1方向側に配置された携帯機器であって、前記第1方向側から見て短辺方向およびこれに交差する長辺方向を有する携帯機器を保持するクレードルであって、
前記第1方向側から見て、前記短辺方向が左右方向となる第1姿勢で前記携帯機器が配置された場合、前記携帯機器を左右方向から挟むようにして保持し、
前記第1方向側から見て、前記長辺方向が左右方向となる第2姿勢で前記携帯機器が配置された場合、前記携帯機器を上下方向から挟むようにして保持する部材を有し、
前記保持する部材は、前記携帯機器が前記第1姿勢および前記第2姿勢のいずれの場合も共通に前記携帯機器を下側から支持する部材である支持部を有する
クレードル。 - 前記携帯機器が前記第1姿勢および前記第2姿勢のいずれで保持される場合も前記筐体の姿勢を同じとすることが可能に構成された
請求項1に記載のクレードル。 - 前記保持する部材は、前記携帯機器の左右方向の寸法に応じて変位する部分を有し、前記変位する部分と前記支持部とで、前記第1姿勢の前記携帯機器を左右方向から挟むようにして保持し、前記第2姿勢の前記携帯機器を上下方向から挟むようにして保持するように構成されている
請求項1または2に記載のクレードル。 - 筐体を有し、前記筐体の第1方向側に配置された携帯機器であって、前記第1方向側から見て短辺方向およびこれに交差する長辺方向を有する携帯機器を保持するクレードルであって、
前記第1方向側から見て、前記短辺方向が左右方向となる第1姿勢で前記携帯機器が配置された場合、前記携帯機器を左右方向から挟むようにして保持し、
前記第1方向側から見て、前記長辺方向が左右方向となる第2姿勢で前記携帯機器が配置された場合、前記携帯機器を上下方向から挟むようにして保持する部材を有し、
前記保持する部材は、前記携帯機器が前記第1姿勢および前記第2姿勢のいずれの場合も前記携帯機器を下側から支持する部材である支持部を有し、
前記保持する部材は、前記携帯機器の左右方向の寸法に応じて変位する部分を有し、前記変位する部分と前記支持部とで、前記第1姿勢の前記携帯機器を左右方向から挟むようにして保持し、前記第2姿勢の前記携帯機器を上下方向から挟むようにして保持するように構成され、
前記変位する部分は、前記携帯機器が前記第1姿勢および前記第2姿勢のいずれの場合も前記携帯機器の前記長辺方向側の側面側から支持する一対のガイド部を有し、
前記支持部は、前記携帯機器の下側の面側から支持する一対の支持部を有し、
前記一対の支持部は、前記一対のガイド部よりも前記第1方向側から見て左右方向の間隔が狭い
クレードル。 - 筐体を有し、前記筐体の第1方向側に配置された携帯機器であって、前記第1方向側から見て短辺方向およびこれに交差する長辺方向を有する携帯機器を保持するクレードルであって、
前記筐体は、前記第1方向側に配置された前記携帯機器と接する部分を有し、
前記第1方向側から見て、前記短辺方向が左右方向となる第1姿勢で前記携帯機器が配置された場合、前記携帯機器を左右方向から挟むようにして保持し、
前記第1方向側から見て、前記長辺方向が左右方向となる第2姿勢で前記携帯機器が配置された場合、前記携帯機器を上下方向から挟むようにして保持する部材を有し、
前記携帯機器が前記第1姿勢および前記第2姿勢のいずれで保持される場合も前記筐体の前記部分の姿勢を同じとすることが可能に構成された
クレードル。 - 筐体を有し、前記筐体の第1方向側に配置された携帯機器であって、前記第1方向側から見て短辺方向およびこれに交差する長辺方向を有する携帯機器を保持するクレードルであって、
前記第1方向側から見て、前記短辺方向が左右方向となる第1姿勢で前記携帯機器が配置された場合、前記携帯機器を左右方向から挟むようにして保持し、
前記第1方向側から見て、前記長辺方向が左右方向となる第2姿勢で前記携帯機器が配置された場合、前記携帯機器を上下方向から挟むようにして保持する部材を有し、
前記保持する部材は、前記携帯機器の左右方向の寸法に応じて変位する部分を有し、
前記変位する部分は、前記第1姿勢の前記携帯機器を左右方向から挟むようにして保持する部分と、前記第2姿勢の前記携帯機器を上下方向から挟むようにして保持するための部分とが共通の部材により構成される
クレードル。
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