JP3110855U - 多機能複合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 他の機能と一体化された自動ハンズフリー無線装置の要件を完全に満たし、かつ、運転中の最適な安全レベルを確保するための最適な人間工学的配置でハウジング内に配置可能なシステムを提供する。
【解決手段】 自動車の車内においてディスプレイ又はモニタによってデータを可視化することによって、データの送受信を行うための多機能複合装置であって、制御装置と無線技術式の携帯電話の遠隔制御装置とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 自動車の車内においてディスプレイ又はモニタによってデータを可視化することによって、データの送受信を行うための多機能複合装置であって、制御装置と無線技術式の携帯電話の遠隔制御装置とを備える。
【選択図】 図1
Description
本考案は、制御装置とBluetooth方式の無線移動電話遠隔制御装置を備え、自動車の室内のディスプレイ又はモニタによってデータを受信、発信、および可視化するための多機能複合装置に関する。
本考案は、特に、車内から又は車内への無線通信を可能にするための自動車の分野に関するが、特にこれに限定されるものではない。
移動電話の分野において、主としてその装置自身、および、それが行うことのできる機能に関して、近年、顕著な進歩があった。移動電話の販売によって、自動車内における移動電話の不適切な使用が増えていることは疑いのない事実である。これは、電話が常に利用者の手元にあることによって運転者はそのサービスを享受したいと気持ちになるからである。更に、利用者は電話呼び出し、メッセージ等を受けて、それによって運転者の注意が引かれて危険な状況になることもあるので、移動電話の使用は、必ずしも利用者の意思によるものではない。いくつかの中央政府は、車内における従来式移動電話の使用を取り締まるべく、それが一体化装置(homologated devices)(イヤホンやハンズフリー装置など)と使用されない限り、運転中における移動電話の使用に対して厳重な罰則を課することに同意している。しかしながら、パーソナル電話の接続は自動式ではなく、このような対策は決定的な解決を提供するものとは考えられない。従って、このような一体化装置は、たとえ車内に設けられていたとしても、利用される機会は少ない。
自動車電話が最初に開発されてから、GSM(移動体通信方式の標準)モジュールとSIMカードとを備える自動車電話に加えて、以下を備える総合システムを提供する、代替解決構成が開発された。即ち、CD/DVDリーダ、カーラジオ、ナビゲータ、音声呼び出し装置を備えるものである。
これらは、通常、車室の前方中央部の比較的高い位置、すなわち自動車のダッシュボードに組み込まれた第1世代のシステムである。これらのシステムは、オンボードモニタを備え、これによって、選択された全ての機能が英数字キーボードを使用して表示される。
いずれの場合においても、これらの解決構成は、更に、オンボード一体型電話を使用するものであり、これは、SIM等を、自動車電話に手作業で挿入する必要がある。
より発達したシステムでは、更に、ハンドルに組み込み得る遠隔操作機能を提供可能である。これらのシステムは、基本機能を備えた遠隔制御装置を使用可能とすることによって、運転者が、電話装置上に存在する機能キーを捜すことによって、たとえ瞬間的であっても、運転者の注意が逸れる可能性を最小限にするという問題に取り組むタイプの装置に属する。
従来技術
移動電話機能の制御装置の最も安全な位置を求めて、目を常に道路の方向に向けながら、目を下げるのではなく、それらを側方に移動させる、又は、必要な場合には僅かに上方に向けることが基本的に必要ではないかと考えられた。その結果、いずれの場合においても、側方への移動、たとえば、バックミラーに向けての移動が、一般により迅速であり、これによって、フロントガラスの向こう側で起こっていることを常に知覚することが可能になるという結論が導かれた。
移動電話機能の制御装置の最も安全な位置を求めて、目を常に道路の方向に向けながら、目を下げるのではなく、それらを側方に移動させる、又は、必要な場合には僅かに上方に向けることが基本的に必要ではないかと考えられた。その結果、いずれの場合においても、側方への移動、たとえば、バックミラーに向けての移動が、一般により迅速であり、これによって、フロントガラスの向こう側で起こっていることを常に知覚することが可能になるという結論が導かれた。
従って、US2002/0004416(Baratono)は、移動電話又は電話装置をバックミラーと組み合わせる所謂ハンズフリーシステムを提案している。詳述すると、ハウジングが設けられ、このハウジングのフロントガラスに向けられた部分にバックミラーを組み込み、その内部に、取り外し可能な携帯電話機を挿入して、電話の送受信を可能としている。前記ハウジングは、電子回路を備え、これに携帯電話機を手作業で物理的に接続しなければならない。更に、前記ミラーは、ラウドスピーカと、マイクロフォンと、電話機能を運転者に利用可能とするためのキーボードとを備えている。
GB2356312(Abbas)は、前述のものといくらか類似した解決構成を記載している。即ち、この構成と前述の構成との相違は、この構成においては、キーボードを、ミラーの下側に沿って直線状に位置変更可能に構成していることにある。そして、データを常に直線的に表示するべく、これに近接して長手ディスプレイが配設されている。
本考案に最も近い従来技術
ITTV2002A000072(Collavoら)は、携帯電話がそれに自動的に接続される(約10mの範囲内で)遠隔制御機能を備える制御装置を記載している。これにより、運転者は、電話機を操作する必要がなく、電話機はそのままの位置(ポケット、バッグなど)に置いておくことができる。前記制御装置は、好適には、更に、バックミラーも備えるケースから構成されている。前記ケース内には、車室の乗員に向かう側に、以下の装置;すなわち、マイクロフォン、少なくとも1つのON/OFF音声起動スイッチ、電話番号(受信又は送信)を表示するためのディスプレイ(オプション)、ベースキーボード、ラウドスピーカ(オプション)、同じ無線技術方式の携帯電話と通信可能な無線Bluetooth式受信/送信システムの総合電子回路が設けられる。
ITTV2002A000072(Collavoら)は、携帯電話がそれに自動的に接続される(約10mの範囲内で)遠隔制御機能を備える制御装置を記載している。これにより、運転者は、電話機を操作する必要がなく、電話機はそのままの位置(ポケット、バッグなど)に置いておくことができる。前記制御装置は、好適には、更に、バックミラーも備えるケースから構成されている。前記ケース内には、車室の乗員に向かう側に、以下の装置;すなわち、マイクロフォン、少なくとも1つのON/OFF音声起動スイッチ、電話番号(受信又は送信)を表示するためのディスプレイ(オプション)、ベースキーボード、ラウドスピーカ(オプション)、同じ無線技術方式の携帯電話と通信可能な無線Bluetooth式受信/送信システムの総合電子回路が設けられる。
前述した解決構成と異なり、US6356376(Tonarら)は、温度やコンパス点などのデータを、その画像がバックミラーを通過してこのミラーの前部に現れるように、データを可視化するためのディスプレイを備えたバックミラーを提案している。
US6412959(Tseng)は、モニタ又はディスプレイスクリーンを備えたバックミラー装置であって、ミラーが車両に固定されたハウジングの前方に配置されている装置を提案している。ディスプレイスクリーンが、ハウジング内で、ミラー部材の背後に配置され、ディスプレイスクリーンが起動された時、前記ミラー部材によってこれを見ることができる。前記ディスプレイスクリーンにはボーダー(border)回路が接続され、これがアンテナに接続されて他の装置から信号を受信するように構成されている。前記ハウジングは、単数又は複数のエクステンションを備えることができる。
US2002/0141086(Langら)は、モニタなどの、画像を再生するための装置を備えたサイドミラーを記載している。前記モニタは、カメラに接続され、このカメラは、車両の側方又は後方の視野を撮像する。US2002/0011927(Langら)は、又、サイドミラーに連動するモニタも提案しているが、これは前のものと違って、バックミラーのハウジング内に設けられた少なくとも1つのモニタが、ミラーの反射面によって見ることが可能に構成されている。US5689241(Clarkeら)は、運転者の注意度を表示する装置を記載している。この装置は、バックミラーの周り、又は、ダッシュボードに対応して配置することができる。
問題点
上述した複合バックミラーに関する提案は、大きな進歩であるが、他方、いくつかの限界がある。
上述した複合バックミラーに関する提案は、大きな進歩であるが、他方、いくつかの限界がある。
例えば、US6356376(Tonarら)は、英数字形態のデータのみしか可視化できないディスプレイを備えている。換言すると、この装置は画像は表示することができない。更に、電話システムとの相互作用はなく、従って、Bluetooth無線接続はできない。
US6412959(Tseng)と違って、US2002/0141086(Langら)とUS2002/0011927(Langら)は、ミラーの反射面に組み込まれるタイプのモニタも提案している。しかしながら、これらの解決構成は、電話遠隔制御装置の一体化を提供するものではなく、とりわけ、そのディスプレイの利用は、時に純粋に娯楽のためのものであって、従って、非常に危険である少数の機能(後方カメラ、TV)に限られている。
しかしながら、これらの装置はその他の機能を備えず、更に、電話機を指令、制御するためのシステムを提供するものではなく、Bluetooth無線接続を提供するものでもない。
又、US5689241(Clarkeら)は、モニタを備えず、電話遠隔システムの使用は不可能である。
最後に、ITTV2002A000072(Collavoら)は、携帯電話機の主要な制御と機能を、バックミラーに搭載するという機能のみを提供するものである。この意味においては既に知られているが、ユーザがこのバックミラー本体とは別の装置を使用して、前記別の装置の機能をバックミラーで相互に利用することができないという欠点を有する限定的な装置である。更に、データを表示するためのディスプレイの利用も限定的であって、それは到来電話番号の可視化に密接に関連付けられている。
本考案の課題は、今日すでに多く車内に搭載されている他の機能(ナビゲーション,SOSアラーム、バック走行補助等)と一体化された自動ハンズフリー無線装置の要件を完全に満たし、かつ、運転中の最適な安全レベルを確保するための最適な人間工学的配置でハウジング内に配置可能なシステムによって、ITTV2002A000072(Collavoら)の発明において提供された技術思想を更に発展させることによって上述した諸問題を解決することにある。
考案の簡単な説明
上記課題およびその他の課題は、本考案によれば、貼付の請求項に記載の特徴構成によって達成される。即ち、本考案によれば、自動車の車内においてディスプレイ又はモニタによってデータを可視化することによって、データの送受信を行うための多機能複合装置であって、制御装置と無線技術式の携帯電話の遠隔制御装置とを備え、前記装置は、ケースを有し、このケースには少なくとも以下の装置が収納されている。
上記課題およびその他の課題は、本考案によれば、貼付の請求項に記載の特徴構成によって達成される。即ち、本考案によれば、自動車の車内においてディスプレイ又はモニタによってデータを可視化することによって、データの送受信を行うための多機能複合装置であって、制御装置と無線技術式の携帯電話の遠隔制御装置とを備え、前記装置は、ケースを有し、このケースには少なくとも以下の装置が収納されている。
a)無線通信システムを備える携帯電話と通信可能な送受信システムの総合電子装置、
b)バッテリ電圧によって得られるその電源供給回路、
c)マイクロフォン、
d)好ましくは、その一部がタッチスクリーン式に構成される少なくとも1つのベースキーボード、ON,OFF音声起動装置等、
e)少なくとも1つのラウドスピーカ又は、外部ラウドスピーカの操作装置(piloting)(カーラジオ)、
f)バックミラー、
そして、オプションとして
g)オプション機能のための論理制御装置、
h)前記ミラーの反射前面から分離したモニタおよび/又はディスプレイ、
少なくとも1つのビデオ信号用入力部、
i)好ましくは地図ナビゲーションシステム(オプション)および/又は遠隔アラーム管理システムとインターフェース可能な、GPS装置およびそのアンテナ、
j)ビデオ呼び出し装置を備えたカメラ、
k)スリープ検出装置(オプション)。
b)バッテリ電圧によって得られるその電源供給回路、
c)マイクロフォン、
d)好ましくは、その一部がタッチスクリーン式に構成される少なくとも1つのベースキーボード、ON,OFF音声起動装置等、
e)少なくとも1つのラウドスピーカ又は、外部ラウドスピーカの操作装置(piloting)(カーラジオ)、
f)バックミラー、
そして、オプションとして
g)オプション機能のための論理制御装置、
h)前記ミラーの反射前面から分離したモニタおよび/又はディスプレイ、
少なくとも1つのビデオ信号用入力部、
i)好ましくは地図ナビゲーションシステム(オプション)および/又は遠隔アラーム管理システムとインターフェース可能な、GPS装置およびそのアンテナ、
j)ビデオ呼び出し装置を備えたカメラ、
k)スリープ検出装置(オプション)。
利点
この構成によれば、大幅な創造的貢献によっていくつかの利点が達成され、その結果、技術的な進歩が即座にもたらされる。
この構成によれば、大幅な創造的貢献によっていくつかの利点が達成され、その結果、技術的な進歩が即座にもたらされる。
第1の目的は、バックミラー機能に加えて、又、ITTV2002A000072(Collavoら)特許(自動ハンズフリー)において提供されたものに加えて、更に、最適位置、即ち、水平方向に出来る限り近く、従来の構成よりも運転者の通常の視野の妨げにならない位置で車内に配置される可能な限り多くの機能を有するコンパクトな装置を提供することにある。
第2の目的は、前記装置を、携帯電話機において既に知られているものに非常に類似したグラフィック表示が再現可能であることによって、ユーザに対して読み取りと解釈が容易な追加的(acquired)インターフェースとして組み付けることを可能にすることにある。
第3の目的は、将来のビデオ電話システム(UMTS:欧州の第三世代移動体通信システム)に向けてその装置を開発することを念頭において、ユーザのビデオ放送のためのカメラを備えた装置を開発することにある。
第4の目的は、運転者の視野に可能な限り近く配設されてその視野により頻繁に関連して、運転者の注意度を程良く表示するスリープ検出装置を備えた装置を製造することにある。
第5の目的は、車両の後方又は側方に配置された外部カメラとの協働によって周囲領域を可視化する機能、適切なインターネットサイトに対する接続部からリアルタイムで得られる、又は、ビデオデータの発行から得られるグラフィックマップを備えたナビゲーションシステムとしての機能等のより多くの機能を実行可能な、例えば、高解像度のモニタ又はディスプレイを提供することにある。一般に、前記モニタ又はディスプレイも、向き変更可能部材とみなされ、ミラーの反射前面から分離されている。
更に別の目的は、GPS、ラジオ又はGSMを介したSOS/アラーム、テレパス等のETC装置、雨/除霜センサ、ラジオ遠隔制御、車内灯、ラジオ、自動アラーム等の機能を追加することが可能な装置を提供することにある。
これらおよびその他の利点および目的は、貼付の略図を参照して以下のいくつかの好適実施例に関する詳細説明を読むことで明らかとなるであろう。尚、本考案は、これらの詳細に限定されるものではない。
実施例
図を参照して、本考案の多機能複合装置を含む、車両の室内用のコンポーネントは、バックミラー1あるいは2のように構成されている。
図を参照して、本考案の多機能複合装置を含む、車両の室内用のコンポーネントは、バックミラー1あるいは2のように構成されている。
例えば、バックミラーは、支持部材100を使用し、これは、ハウジング又はケースとしての機能を有するシェル101を片持ち支持している。このシェル101の後部、即ち、フロントガラスに向けられた部分は、実質的に調和曲線(harmonious)形状であり、これに対して、車内に向けられる側の対応するその前部は、実質的にフラット形状である。この前部は、従来は、防眩ミラー102によって特徴付けられていた部分である。この場合は、防眩で、オプションとしてモーター駆動折りたたみ式であるバックミラー領域102が、フレーム103によってその周囲が形成された長手帯部として構成されている。
各バックミラー1の前記ケース101の内部には、複合装置が一体的に収納されている。これは、実質的に、二つの部分、即ち、図3に示すように、無線通信用の第1部分Aと、ディスプレイ制御用の第2部分B、そして、オプションとして、図4または図5に示すように、ある種のビデオ機能制御用の第3部分Cとにそれぞれ分割されている。
前記多機能複合装置の第1の可能な構成(図3のブロック図を参照)は、その内の一部を少なくとも1つの送受信モジュール3が形成している第1部分Aを有する。前記モジュール3は、例えば、Bluetoothを備えた携帯電話機4と双方向に無線通信するように構成された携帯電話と遠隔通信するBluetooth方式の送受信モジュールである。
音声システム5の論理制御装置が前記バックミラー1に組み込まれた前記複合装置の一部を構成し、これは、アンテナ、「ハンズフリー」インターフェース、および同期アドレスリストを備えた前記送受信モジュール3と相互作用する。前記音声システム5の論理制御装置は、例えば、前記フレーム103のベース104に沿って配置された複数の外部ファンクションキーによってアクセス可能である。詳述すると、これらのキーは、それぞれ左から右に配列され、これらは、例えば以下のいくつか、又は全部を含むことができる。
インデックス・ファンクションキー105、
スクロール・アップ・ファンクションキー106、
スクロール・ダウン・ファンクションキー107、
メッセージ・ファンクションキー108、
ダブル・ファンクションの一連の英数字キー109。
スクロール・アップ・ファンクションキー106、
スクロール・ダウン・ファンクションキー107、
メッセージ・ファンクションキー108、
ダブル・ファンクションの一連の英数字キー109。
上述したキーの一部、特に、英数字キー(静止時に使用)は、タッチスクリーン式に構成してもよい。
前記フレーム103の側部、即ち、左側110と右側111には、次の機能を有する更に別のキーが設けられる。
ONキー112とOFFキー113、これらはフレームの両側に配置され、好ましくは、視認性が不良の場合でも識別を容易にするべく凹凸表面を備える。
前記ONキー112の下方に設けられた、「ハンズフリー」機能起動用の第1凸状キー114と、前記OFFキー113の下方に設けられた「プライベート」機能用の第2凸状キー115。
前記ONキー112の下方に設けられた、「ハンズフリー」機能起動用の第1凸状キー114と、前記OFFキー113の下方に設けられた「プライベート」機能用の第2凸状キー115。
更に、前記音声システム5の論理制御装置と通信するべく、マイクロフォン116と、オプションとしてラウドスピーカ117とが設けられている。更に追加の機能として、音声システム5の前記論理制御装置へのカーラジオ118の接続部も設けることが可能である。この場合、前記音声システム5の制御装置は、より多くのGSM携帯電話の制御とアドレスブックの自動検出機能も提供することができる。
前記音声システム5の論理制御装置は、受信および送信番号の可視化を可能にするとともに、メッセージサービスSMSとアドレスブックの可視化も可能にするディスプレイ6の制御装置と通信するように構成されている。このディスプレイ6の制御装置は、前記多機能複合装置の第2部分Bと相互作用し、ディスプレイの駆動装置に接続され、これは、例えばLCD−TFTカラー式のモニタ8によってビデオデータを表示する。前記多機能複合装置の第2部分Bは、それらの制御が自動でない場合には、コントラスト、輝度、色調節装置119,120,121と、更に、機能を停止させる比較的従来式のON/OFFスイッチ122とを備える。1つの可能な変形例において、反射面102に画像を表示するように一体化されるのではなく、モニタ/ディスプレイ8は実質的に分離して示されている。その1つの場合、前記モニタ/ディスプレイ8をケースに組み込み、枢支関節部(articulation)を介してバックミラー1,2の主ケース101に接続し、向き変更可能に構成する。
前記部分Bを含むコネクタ123には、車両の少なくとも後方および/又は側方視野のためのカメラ124とリバース機能を制御するためのスイッチ125とがそれぞれ接続される。これにより、前記論理制御装置9は、ディスプレイ6の制御装置と、リアカメラ124と、Bluetoothシステム3と、外部ビデオ信号とを制御し、前記ドライバLCD−TFT7と相互作用する。
前記両部分A,Bは、車内の既存の電源部128から電源供給されるが、必要な場合には、副電源から電源供給されるように構成することも可能である。
図1の構成において、そして図3のブロック図において、バックミラー1は、その反射前部に取付けられたディスプレイ/モニタ8によって画像126を表示するように構成されている。画像126は、バックミラー1の両側方端部の一方の近くの位置において使用者によって見えるようにその前部に一体的に表示される。この場合、表示される画像126は、可能な場合、使用者の携帯電話機4のディスプレイ上に表示されるものと全く同じ画像を再現する。
図2の構成において、そのバックミラー2は、ケース101の内部、又は、サテライトケース101に配設されたディスプレイ/モニタ8によって画像127を表示する。この場合、バックミラー2は、前記フレーム103に対応して設けられる、又は、同様に向き変更可能なカメラ13の上縁に対して中間位置に設けられるタイプのものである。図4のブロック図は、カメラ13を使用する1つの可能な構成を例示している。この場合、前記多機能複合装置は、前の二つの部分、即ち、A,B、に加えて、更に、ビデオコンファレンスシステムを制御する論理制御装置10を含む第3の部分Cを有する。前記論理制御装置10は、前記第2部分ディスプレイBのドライバLCD−TFT7と、前記第1部分Aの音声システム5の論理制御装置とに接続されている。
従来式にネットワークに接続されて、前記ビデオ部は、前記論理制御装置10によって、使用者の携帯電話4とインターフェースされたBluetoothシステム3/11と通信する。前記論理制御装置10は、ブロック11によって、更に、対応のアンテナ12又はWiFi等の新しい無線技術を備えたUMTS機能を組み込むことができる。
図5は、前記バックミラー2に組み込まれた多機能複合装置の1つの可能な変形例をブロック図で示している。前記構造を実施することによって、前記ビデオ部3は、更に、オプションとしてアンテナ15および16を有するUMTSシステムおよび/又は無線技術(無線LAN規格であるWiFiその他)を備えることが可能なGPS/GSMシステム14を含むことができる。このオプションとしてUMTSシステムを備えることが可能なGPS/GSMシステム14は、前記ドライバLCD−TFT7と通信する前記論理制御装置17によって制御される。この場合、上述した諸機能に、更に、運転者の注意度を示す装置を、運転者の様々な注意度を示す目的で前記画像19を処理するモジュールとして追加することが可能である。前記ビデオ部Cに設けられたカメラ13は、オプションとしてUMTSシステムを備えることが可能な前記GPS/GSMシステム14と、運転者の注意度を示す装置18との両方とインターフェースされる。これら両機能は、この場合、運転者に知らせるための音声警告装置と、少なくとも1つのアラーム装置(呼び出しセンターおよびビデオカンファレンスシステムに対して車両を位置決め(GPS)するGSMによるSOS)を備える、前記論理制御装置17によって制御される。
図6、7および8は、バックミラーの構造に関する変形例であり、これらは、常に、モニタ/ディスプレイを備えるが、それが反射面から離れて設けられるように構成されている。
図6において、バックミラーは、その前部が二つの領域に細分されたケース101から構成され、この場合、同乗者側に従来の防眩式の反射面102が設けられ、運転者側にモニタ8が設けられている。より詳しくは、前記モニタ8を収納するように構成された領域は、その前部に前記ケース101を形成している前記フレーム103に接続された垂直仕切り部によって前記反射面102から分離されている。
図7は、前のものに類似の構成を示している。この場合、前記ケース101は、その上方部において、前方に向けられ僅かに上方に傾斜したカバー129を提供する構造体として構成されている。このケースの下部分は、位置合わせされた状態で、前記モニタ8から分離された反射面102を支持し、モニタ8は運転者側に配置されている。この構成において、モニタ8は、タッチスクリーン式のキーボード80を備えた下部分を表している。
最後に、図8は、ユーザ運転者の側において、ケース101の下縁に沿って、向き変更可能に枢支された懸垂部130内に収納されたモニタ8を示している。前記付属部130は、その画像面の向きを調節可能とするのみならず、視覚にとって有利なように、その両方向において回転も可能な状態で前記ケース101に対してヒンジ止めされている。
1 バックミラー
3 送受信モジュール
4 携帯電話
5 音声システム
6 ディスプレイ
8 モニタ
9 論理制御装置
12 アンテナ
13 カメラ
80 キーボード
116 マイクロフォン
117 ラウドスピーカ
125 スイッチ
3 送受信モジュール
4 携帯電話
5 音声システム
6 ディスプレイ
8 モニタ
9 論理制御装置
12 アンテナ
13 カメラ
80 キーボード
116 マイクロフォン
117 ラウドスピーカ
125 スイッチ
Claims (14)
- 自動車の車内においてディスプレイ又はモニタによってデータを可視化することによって、データの送受信を行うための多機能複合装置であって、制御装置と無線技術式の携帯電話の遠隔制御装置とを備え、前記多機能複合装置は、ケースを有し、このケースには少なくとも、以下の装置:
a)無線通信システムを備える携帯電話と通信可能な送受信システムの総合電子装置、
b)マイクロフォン、
c)少なくとも1つのON,OFF音声起動スイッチ、
d)ベースキーボード、
e)少なくとも1つのラウドスピーカ又は外部ラウドスピーカの操作装置、
f)モニタおよび/又はディスプレイ、
が収納されており、
ここで、前記ケースには更に、以下:
g)少なくとも1つのビデオ信号のための入力部、
h)インターネットサイトから得られるマップを有するリアルタイム地図ナビゲーションシステムとインターフェースされた、GPS装置とそのアンテナ、
i)ビデオ呼び出し用のカメラ(UMTS,WiFi)、
k)スリープ検出装置
が備えられる多機能複合装置。 - 請求項1の多機能複合装置であって、この装置は車両の車室の内部用のバックミラーに接続され、かつ、無線通信のための第1部分と、ディスプレイ制御のための第2部分との少なくとも2つの部分に分割されたケースの内部に収納され、前記第1部分は、以下:
Bluetoothを備えた携帯電話と双方向に無線通信するように構成された携帯電話と遠隔通信するBluetooth方式の送受信モジュール、
アンテナを有する前記送受信モジュール、「ハンズフリー」インターフェース、および同期メイリングリストと相互作用する音声システムの論理制御装置、
複数の機能部とON/OFFスイッチとを有するキーボード、
カーラジオも制御する前記音声システムの論理制御装置に接続されたマイクロフォンとオプションのラウドスピーカ、
前記ディスプレイを制御する前記モジュールへのデータの制御装置、
ならびに、前記ディスプレイ制御装置によって前記第1部分に接続され、モニタによって画像データを順次表示するTFT LCDドライバに接続された第2ディスプレイ部分、
を有する多機能複合装置。 - 請求項1又は2の多機能複合装置であって、バックミラーと、TFT式モニタディスプレイ等を有する多機能複合装置。
- 請求項2又は3の多機能複合装置であって、前記多機能複合装置の前記第2部分は、それらが自動調節式でない場合、コントラスト、輝度および色調節装置と、従来式のON/OFFスイッチと、コネクタとを有し、前記コネクタには、少なくとも車両の後方および/又は側方の視界のためのカメラ、バック制御用のスイッチが接続され、前記論理制御装置は、運転者との相互作用で、前記ディスプレイ制御装置、前記カメラ、前記Bluetoothシステムおよび外部画像信号を制御する多機能複合装置。
- 請求項2〜4のいずれかの多機能複合装置であって、前記第1および第2部分は、車室の内部の既存の電源又は副電源によって電源供給される多機能複合装置。
- 請求項1〜5のいずれかの多機能複合装置であって、前記モニタ/ディスプレイは、カラーLCD−TFT式であり、データへのアクセスコストを最適化するように配置されている多機能複合装置。
- 請求項1〜6のいずれかの多機能複合装置であって、前記キーボードは、以下:
前記フレームの両側に配置され、凹凸面を有するONキーとOFFキー、
前記ONキーの下方に設けられた「ハンズフリー」機能用の第1凸状キーと、前記OFFキーの下方に設けられた、以下の所定の機能用の第2凸状キー、
運転者の近くに配置され、見ずに操作可能なインデックス・ファンクションキー、
スクロール・アップ・ファンクションキー、
スクロール・ダウン・ファンクションキー、
メッセージ・ファンクションキー、
ダブル・ファンクション、二つの星印、および削除キーを備えた、又はタッチスクリーン式の英数字キー、
の全部又は一部を含み得るキーから構成されている多機能複合装置。 - 請求項1〜7のいずれかの多機能複合装置であって、前記バックミラーは、その上縁に沿って向き変更可能なカメラを備える多機能複合装置。
- 請求項2〜8のいずれかの多機能複合装置であって、前記第1および第2部分に接続された第3部分を有し、
前記第2部分のLCD−TFTドライバに接続されたビデオカンファレンスシステムを制御する論理制御装置が、前記第1部分の前記音声システムの前記論理制御装置に接続され、
前記論理制御装置によって前記ビデオ部は前記カメラに接続されるとともに、対応のアンテナ又は無線接続WiFiのUMTS機能を備える多機能複合装置。 - 請求項1〜9のいずれかの多機能複合装置であって、前記ビデオ部は、UMTSシステムを備えることが可能であり、前記LCD−TFTドライバと通信する前記論理制御装置によって制御される対応のアンテナを有するGPS/GSMシステムを有し、このシステムには、運転者の注意度を示す装置が設けられている多機能複合装置。
- 請求項1〜10のいずれかの多機能複合装置であって、前記ビデオ部に設けられる前記カメラは、UMTSを備えることが可能なGPS/GSMシステムと、運転者の注意度を示す装置とインターフェースされ、これら両機能が前記論理制御装置によって制御され、更に、前記注意度表示装置は、運転者の注意度を示す音声警告装置と、呼び出し受信センターへの少なくとも1つのアラーム装置と、カンファレンスビデオシステムとを備える多機能複合装置。
- 請求項1又は2の多機能複合装置であって、前記モニタは、バックミラー領域から分離されている多機能複合装置。
- 請求項1又は2の多機能複合装置であって、前記モニタは、前記ケースの下縁に向き変更可能に枢支された懸垂部として構成される多機能複合装置。
- 請求項1又は2の多機能複合装置であって、前記モニタは、前記反射面に対して、ユーザ運転者の側に配置されている多機能複合装置。
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