JP7124897B2 - 調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法 - Google Patents

調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7124897B2
JP7124897B2 JP2021002124A JP2021002124A JP7124897B2 JP 7124897 B2 JP7124897 B2 JP 7124897B2 JP 2021002124 A JP2021002124 A JP 2021002124A JP 2021002124 A JP2021002124 A JP 2021002124A JP 7124897 B2 JP7124897 B2 JP 7124897B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
light control
crystal molecules
control film
degrees
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021002124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021064005A (ja
Inventor
将人 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2021002124A priority Critical patent/JP7124897B2/ja
Publication of JP2021064005A publication Critical patent/JP2021064005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7124897B2 publication Critical patent/JP7124897B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Description

本発明は、調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法に関する。
従来、例えば窓に貼り付けて外来光の透過を制御する調光フィルムに関する工夫が種々に提案されている(特許文献1、2)。このような調光フィルムの1つに、液晶を利用したものがある。液晶を利用した調光フィルムは、透明電極を備えた透明フィルム材により液晶材料を挟持して液晶セルを製造し、この液晶セルを直線偏光板により挟持している。そして、液晶に印加する電界を変更して液晶分子の配向を変更することで、外来光の透過光量を制御する。
液晶セルの駆動には、液晶表示パネルについて提案されている種々の駆動方法を適用することができる。具体的には、例えばTN(Twisted Nematic)方式、IPS(In-Place-Switching)方式、VA(Virtical Alignment)方式等の駆動方式を適用することができる。
TN方式は、電界の印加により、液晶分子の配向を垂直方向と水平ねじれ方向とで変化させ、光の旋光性を利用して透過光量を制御する方式である。
IPS方式は、配向させた液晶分子を基板に対して横(水平)方向に回転させることにより透過光量を制御する方式である。
VA方式は、垂直配向と水平配向との間で液晶分子の配向を変更して透過光を制御する方式であり、通常は、無電界時、垂直配向により入射光を遮光し、電界印加時、水平配向により入射光を透過させる。VA方式では、この垂直配向に係る液晶分子を特定方向に僅かな角度(液晶分子のプレチルト角であり、0.5度程度である)だけ傾ける。VA方式では、この傾きにより液晶分子の長軸方向をこのプレチルト角に係る方向に揃えて水平配向させ、透光時における透過率を向上する。
特開平03-47392号公報 特開平08-184273号公報
調光フィルムは、例えば窓に配置して目隠しに利用される。特にVA方式は、高い遮光効果を得ること可能である。このため、VA方式の調光フィルムは、例えば車両のサンルーフに貼り付けて使用される。
しかし、VA方式の調光フィルムを車両等のモビリティー製品に用いた場合、走行中の振動で分子が揺らぐ。このため、分子の倒れる方向が影響を受け、透過光量を変更する際の応答速度が劣化する。さらには透過率に分布が発生するなどの問題が発生する可能性がある。
本発明は、車両等での使用時における応答速度の劣化、透過率の不均一化を低減することができる調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のものを提供する。
(1)液晶分子が配置された液晶層、及び、互いに対向し、前記液晶層を挟むようにして配置された2枚の面状の電極を有する調光フィルムと、前記電極間に駆動電圧を印加するとともに、前記駆動電圧の値によって調光フィルムの透過率を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記駆動電圧の印加に先立って前記駆動電圧より小さい予備電圧を前記電極間に印加する、調光システム。
(2) (1)において、前記予備電圧は、前記液晶分子を前記調光フィルムの表面の法線から1度以上5度以下傾ける電圧である。
(3) (1)又は(2)において、前記調光フィルムは、車両のサンルーフに配置され、前記車両の進行方向を0°として調光フィルムを下から見たときの、記液晶分子の倒れる方位角が、45度以上90度以下である。
(4) (1)又は(2)において、前記調光フィルムは、車両のサンルーフに配置され、前記液晶層は、前記駆動電圧によって前記液晶分子が、互いに90度異なる2方向に倒れる第1領域と第2領域とを備え、前記車両の進行方向を0°とし、調光フィルムを下から見たときの、前記第1領域に配置された前記液晶分子の倒れる方位角が、0度以上30度以下、又は90度である。
(5)(1)又は(2)において、前記調光フィルムは、車両のサンルーフに保持され、前記液晶層は、前記駆動電圧によって前記液晶分子が、互いに180度異なる2方向に倒れる第1領域と第2領域とを備え、前記車両の進行方向を0°とし、調光フィルムを下から見たときの、前記第1領域に配置された前記液晶分子の倒れる方位角が、45度以上135度以下である。
(6) 液晶分子が配置された液晶層、及び、互いに対向し、前記液晶層を挟むようにして配置された2枚の面状の電極を有し、サンルーフに取り付けられた調光フィルムと、前記電極間に印加する駆動電圧の値により、前記調光フィルムの透過率を制御する制御部と、を備え、 前記制御部は、前記駆動電圧の印加に先立って前記駆動電圧より小さい予備電圧を前記電極間に印加する車両。
(7) 液晶分子が配置された液晶層、及び、互いに対向し、前記液晶層を挟むようにして配置された間2枚の面状の電極を有する調光フィルムにおける、前記電極間に印加する駆動電圧の値により、前記調光フィルムの透過率を制御する調光フィルムの駆動方法であって、前記駆動電圧の印加に先立って前記駆動電圧より小さい予備電圧を前記電極間に印加する、調光フィルムの駆動方法。
本発明によれば、車両等での使用時における応答速度の劣化、透過率の不均一化を低減することができる調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る調光システムを備えた車両を示す図である。 調光フィルムの基本構成を説明する断面図である。 調光フィルムと、その調光フィルムを駆動する制御部とを示す調光システムのブロック図である。 比較形態において、電圧が0Vの透明電極間に、±10Vの駆動電圧を印加した際の、液晶分子の挙動を説明する特性曲線図である。 液晶分子の挙動を説明する図である。 第1実施形態において、透明電極間に印加される電圧と、その際の調光フィルムの透過率を示す特性曲線図である。 シングルドメイン方式における極角と方位角の定義を説明する図であり、(a)は、調光フィルムの概略断面図、(b)は液晶分子の極角を説明する図、(c)は液晶分子の倒れる方向を説明する図である。 液晶分子の倒れる方向が異なる場合の透過率の変化を示す図である。 第1実施形態における液晶分子の倒れる方向の好ましい範囲を説明する図である。 第2実施形態において液晶分子の倒れる方向を説明する図である。 第2実施形態の調光フィルムにおいて、液晶分子の倒れる方向が異なる場合の透過率の変化を示す図である。 第2実施形態における液晶分子の倒れる方向の好ましい範囲を説明する図である。 第3実施形態において液晶分子の倒れる方向を説明する図である。 第3実施形態の調光フィルムにおいて、液晶分子の倒れる方向が異なる場合の透過率の変化を示す図である。 第3実施形態における液晶分子の倒れる方向の好ましい範囲を説明する図である。
(第1実施形態)
〔車両〕
図1は、本発明の実施形態に係る調光システムを備えた車両を示す図である。車両130は、サンルーフ132を備え、このサンルーフ132に調光フィルム1が貼り付けられている。車両130には、搭乗者の頭上を覆うように開口131が設けられ、この開口131に、調光フィルム1の積層体が配置されてサンルーフ132が形成されている。
なお、調光フィルム1の取付対象は、本実施形態のようにサンルーフに限定されず、ショーウィンド、車両におけるその他の窓、建物の窓等も適用可能である。
本実施形態の車両130は、運転席が車両の右側前部に配置され、サンルーフ132が、サンルーフ132を形成する透明板部材に、粘着剤、接着剤等により積層した積層体として用いられている。なお貼り付けにより保持するだけでなく、例えば合わせガラスの中間材に適用して調光フィルムを配置してもよい。
〔調光フィルム〕
図2は、調光フィルム1の基本構成を説明する断面図である。調光フィルム1は、液晶を利用して透過光を制御するフィルム状の部材であり、直線偏光板2,3により調光フィルム用の液晶セル4を挟持して構成される。
調光フィルム1は、VA方式である。調光フィルム1は、駆動用の駆動電圧V1が0Vである無電界時、液晶層8の液晶分子が垂直配向して入射光を遮光することができる。また、駆動電圧V1の振幅が増大すると、液晶層8の液晶分子が水平配向して入射光を透過することができる。
〔直線偏光板〕
直線偏光板2,3は、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素等を含浸させた後、延伸して直線偏光板としての光学的機能を果たす光学機能層が形成され、TAC(トリアセチルセルロース)等の透明フィルム材による基材により光学機能層を挟持して作製される。直線偏光板2,3は、クロスニコル配置により、アクリル系透明粘着樹脂等の接着剤層によって液晶セル4に配置される。なお、直線偏光板2,3には、それぞれ液晶セル4側に光学補償のための位相差フィルム2A,3Aが設けられるが、位相差フィルム2A,3Aは、必要に応じて省略してもよい。
〔液晶セル〕
液晶セル4は、フィルム状の下側積層体5D及び上側積層体5Uにより液晶層8を挟持して構成される。
〔下側積層体,上側積層体〕
下側積層体5Dは、透明フィルム材である基材6に、透明電極11、スペーサ12及び配向層13を作製して形成される。上側積層体5Uは、透明フィルム材である基材15に、透明電極16及び配向層17を積層して形成される。
〔基材〕
基材6,15は、種々の透明フィルム材を適用することができるが、光学異方性の小さなフィルム材を適用することが望ましい。本実施形態において、基材6,15は、厚み100μmのポリカーボネートフィルムが適用されるが、種々の厚みのフィルム材を適用することができ、さらにはCOP(シクロオレフィンポリマー)フィルム等を適用してもよい。
〔透明電極〕
透明電極11,16は、この種のフィルム材に適用される各種の電極材料を適用することができ、本実施形態ではITO(Indium Tin Oxide)による透明電極材により形成される。
〔スペーサ〕
スペーサ12は、液晶層8の厚みを規定するために設けられ、各種の樹脂材料を広く適用することができる。本実施形態ではフォトレジストにより作製され、透明電極11を作製してなる基材6の上に、フォトレジストを塗工して露光、現像することにより作製される。スペーサ12は、上側積層体5Uに設けるようにしてもよく、上側積層体5U及び下側積層体5Dの双方に設けるようにしてもよい。また、スペーサ12は、配向層13の上に設けるようにしてもよい。さらに、スペーサは、いわゆるビーズスペーサを適用してもよい。
〔配向層〕
配向層13,17は、光配向層により形成される。この光配向層に適用可能な光配向材料は、光配向の手法を適用可能な各種の材料を広く適用することができるが、本実施形態では、例えば光二量化型の材料を使用する。この光二量化型の材料については、「M.Schadt, K.Schmitt, V. Kozinkov and V. Chigrinov : Jpn. J. Appl.Phys., 31, 2155 (1992)」、「M. Schadt, H. Seiberle and A. Schuster : Nature, 381, 212(1996)」等に開示されている。なお光配向層に代えてラビング処理により配向層を作製してもよく、微細なライン状凹凸形状を賦型処理して配向層を作製してもよい。
配向層13,17は、配向層の塗工液を塗工した後、乾燥させ、その後、紫外線の照射により露光して作成される。配向層13,17のうちの1方の配向層は、この紫外線の照射において、マスクを使用した繰り返しの露光処理により、配向規制力の方向が異なる複数の領域が作成される。また残る配向層13又は17は、配向規制力が全面で均一に設定される。これにより調光フィルム1は、2ドメインによるマルチドメインにより液晶層8が駆動される。なお本発明は、2ドメインによる場合に限らず、4ドメイン等のマルチドメインに適用してもよく、シングルドメインに適用してもよい。
〔液晶層〕
液晶層8は、この種の調光フィルム1に適用可能な各種の液晶層材料を広く適用することができ、ネマチック液晶を適用することができる。具体的には、液晶層8として、例えばメルク社製MLC2166等の液晶材料を適用することができる。なお、液晶セル4は、液晶層8を囲むように、シール材19が配置され、このシール材19により上側積層体5U、下側積層体5Dが一体に保持され、液晶材料の漏出が防止される。ここでシール材19は、例えばエポキシ樹脂、紫外線硬化性樹脂等を適用することができる。
実施形態の調光フィルム1における液晶層8の配向制御には、VA方式(Vertical Alignment,垂直配向型)等が適用される。
VA方式では、駆動電源20の振幅が0Vの場合(駆動電圧が0Vの場合)である無電界時、液晶層8の液晶分子は垂直配向し、これにより調光フィルム10は、入射光を遮光して遮光状態となる。また、この駆動電源20の振幅を増大させて駆動電圧を立ち上げると、液晶層8の液晶層は水平配向し、調光フィルム10は、入射光を透過させる。
なお液晶セル4は、光配向層のパターンニング等により、本実施形態においては、いわゆるシングルドメインにより駆動する。
〔制御部〕
図3は、調光フィルム1と、その調光フィルム1を駆動する制御部140とを示す調光システム200のブロック図である。
制御部140は駆動電源20を備え、操作子141の操作に応動して振幅を変更して駆動電圧V1を出力する。
制御部140は、調光フィルム10の下側透明電極11と上側透明電極16との間に、一定の時間間隔で極性が切り替わる矩形波の駆動電圧を印加する。
制御部140より下側透明電極11と上側透明電極16との間に駆動電圧が加えられると、液晶層8に電界が生じる。液晶層8に生じた電界により、液晶層8に設けられた液晶層材料の配向が制御される。これにより、調光フィルム1の透過光を制御可能となり、調光を図ることができる。
〔比較形態〕
〔静置時の挙動〕
図4は、比較形態であり、VA方式において、電圧が0Vの透明電極11,16間に、±10Vの駆動電圧V1を印加した際の、液晶分子の挙動を説明する特性曲線図である。なお、図4の計測結果は、調光フィルム1を静置した状態(移動中の車両ではなく)での計測結果である。
電圧が0Vの透明電極11,16間に、±10Vの駆動電圧V1を印加すると、透過率は、約10msec経過、一時的に飽和値の1/3程度の値(図3では、値0.02程度である)に立ち上がる。透過率は、その後、一旦、0.01程度に低下した後、徐々に増大して約200msec経過後に0.055程度で飽和する。
この様な挙動を示す理由は以下のように考えられる。
図5は、比較形態での液晶分子8Aの挙動を説明する図である。以下、理解容易のため、比較形態においても本実施形態と同じ符号を用いる。図示するように、VA方式で使用されるネマック液晶の液晶分子8Aは、遮光時である垂直配向時、調光フィルム1を静置した状態であっても長軸方向が比較的自由に揺らぐ。そして、液晶分子8Aは、長軸方向の向きがプレチルト角θに係る向きを中心に、ある程度の広がりを有する一定の分布を持つ。
なお図5において、xy方向は、液晶層8の表面の面内方向であり、z方向は液晶層8の厚み方向である。また液晶分子8Aのプレチルト角θは、調光フィルム1の表面の法線から0.5度程度である。
このような状態から、透明電極11,16間に電圧を印加して水平配向させると、各液晶分子8Aは、まず、符号Aで示すように、垂直配向時の状態に応じた方向(垂直配向時における長軸の、xy面内における方向)に倒れて水平配向する。
その後、符号Bで示すように、長軸方向の面内方向における向きが変化して一定の方向に揃う。
調光フィルム1では、符号Aで示すように、垂直配向時の状態に応じた面内方向に液晶分子8Aが水平配向することにより、一時的に飽和値の1/3程度の値に透過率が立ち上がる(図3)。その後、符号Bで示すように、液晶分子8Aの向きが揃うまでの期間で、調光フィルム1は、透過率が一旦低下した後、徐々に増大して飽和する。
〔振動時の挙動〕
車両130に搭載して使用する場合、車両130の走行等により調光フィルム1は振動し、その結果、垂直配向時における長軸方向の揺らぎが静置時に比して格段に大きくなる。従って水平配向時において倒れ込む液晶分子8Aの向き(長軸方向の向き)も、静置時よりも大きくばらつく。したがって車載では、透過率を変更する際の応答速度が一段と増大する。
また振動の大きさが各部で異なったりすることから、垂直配向時における長軸方向の揺らぎの大きさも調光フィルム1の各部で種々に変化する。これにより調光フィルム1では、液晶分子8Aの水平配向に係る応答時間が各部で相違し、透過率を変化させた際に透過率に分布が発生して透過率が不均一化する。
〔本実施形態〕
そこで、本実施形態では、水平配向した液晶分子8Aが、プレチルトに対応する方向に揃うまでの時間を短縮することにより、車載時における応答速度の劣化、透過率の不均一化を低減する。
図6は、本実施形態において、透明電極11,16間に印加される電圧と、その際の調光フィルム1の透過率を示す特性曲線図であり、図4に対応している。
本実施形態では、10msecの期間、予備電圧V2を2.5V程度印加した後、±10Vの駆動電圧V1を印加する。
なお、予備電圧は本実施形態では2.5Vとしたが、これに限定されず予備電圧は、液晶分子が傾く角度が調光フィルム1の表面の法線から1度以上5度以下の電圧値であればよい。
本実施形態によると、図示するように、始めに予備電圧を印加することにより、短時間で透過率が変化する。図4においては、上述したように一時的に透過率が低下しているが、本実施形態ではそのような一時的な透過率低下は生じない。本実施形態によると、図6に示すように、20msec程度で、透過率が飽和しており、図4の場合と比べて応答速度が短くなっている。
この理由については以下のように考える。
2.5V程度の予備電圧V2を印加すると、液晶分子8Aは、予備電圧V2に対応して調光フィルム1の表面の法線から水平方向に若干倒れる。比較形態では図5において符号Bを使用して説明した、面内方向における液晶分子8Aの移動による個々のばらつきの抑制が、本実施形態ではこの予備電圧V2を加える時点で行われると考えられる。
その後、駆動電圧V1が印加される際には、すでにばらつきが規制された状態で、液晶分子8Aが水平方向に倒れる。したがって、駆動電圧V1が印加される際には、面内方向における液晶分子8Aの移動が省略され、応答速度が短縮されていると考えられる。
〔液晶分子の傾きの設定〕
ここで、予備電圧V2を印加した際の液晶分子8Aの傾きが小さすぎると、十分に応答速度を向上することが困難になる。
しかし、予備電圧V2を印加している状態は、搭乗者が、調光フィルム1の透過率の操作を開始する前の状態である。したがって、本実施形態のような液晶に電圧がかかっていない時に透過率が最小(遮光)となる場合、この予備電圧V2を印加している状態でも、十分に遮光状態を保っていることが好ましい。
ところで、車両130において、搭乗者は着席しており、搭乗者の視線の向きはほとんどの期間、前方となる。また車両130では、搭乗者が上方を見上げてサンルーフ132に設けられた調光フィルム1を正面より視認する場合は、稀である。
一方、VA方式の調光フィルム1は、見る方向により透過率が種々に変化するという特徴がある。
そこで、本実施形態では、このようなVA方式及び車両の特性を有効利用して、以下のようにすることで十分に応答速度を向上しつつ、十分に入射光を遮光し、さらには十分に透過率を確保する。
〔角度の説明〕
まず、液晶分子の傾きの角度の説明をする。図7は、シングルドメイン方式における極角と方位角の定義を説明する図である。
図7(a)は、調光フィルム1の概略断面図である。状態Aは、上述の透明電極11,16間に電界が生じていない場合の液晶分子8Aの状態を示し、液晶分子8Aは、長軸方向が垂直方向である垂直配向の状態である。状態Bは、電界が生じて液晶分子8Aが傾く方向を示し、透明電極11,16による電界により液晶分子8Aの長軸方向が面内方向となるように液晶分子8Aが水平配向を開始している。
図7(b)は液晶分子8Aの極角を説明する図である。極角は、図示するように、調光フィルム1の法線方向(厚み方向)からの、液晶分子8Aの長軸方向の傾きである。
図7(c)は液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)を説明する図である。ここで車両130の進行方向を方位角0とする。
本実施形態の調光フィルム1は、全ての液晶分子を同じ方向に倒すシングルドメインによるVA方式の調光フィルム1である。
図8は、本実施形態の調光フィルム1において、液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が異なる場合の透過率の変化を示す図である。
なお、液晶分子8Aの倒れる角度(方位角)とは、車両130の進行方向を0°とし、調光フィルム1を下から見たときの液晶分子8Aの倒れる方向の方向(方位角)である。
〔予備電圧印加時〕
予備電圧として約2.5Vの電圧を透明電極11,16間に印加したときに、透過率が3%程度以下であれは、搭乗者は、0Vにおける完全な遮光状態から、それほど遮光状態が変化したことを感じず、光漏れはほとんど生じていないと感じている為、許容範囲とする。なお、透過率1%程度以下とすると、遮光状態の変化はほとんど感じられない為、より好ましい。
図8に示すように、液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が0度~90度の場合、透過率が3%以下である。
これに対して液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が135度以上の場合、透過率は3%より大きくなるので、不適である。
〔駆動電圧印加時〕
最大透過率は、正面を見たときの最大透過率が25%程度の場合、22%以上であれば、搭乗者は透過率の上昇を十分に感じることができる。このため。22%以上を許容範囲とする。
液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が45度以上の場合、透過率が22%以上である。
これに対して液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が30度以上の場合、最大透過率は22%より小さくなるので、不適である。
〔好ましい範囲〕
図9は、第1実施形態における液晶分子8Aの倒れる方向の好ましい範囲を説明する図である。全ての液晶分子を同じ方向に倒すシングルドメインによるVA方式の調光フィルム1では、液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)は、上述のように45度以上の90度以下が好ましい(図中斜線で示す)。なお、液晶分子を前方斜め45°方向に倒す場合、偏光板の利用率から考えると、最も効率がよい。
(1)以上、本実施形態によると、VA方式による調光フィルム1に関して、始めに予備電圧を印加することにより、短時間で透過率を変化させること(応答速度の短縮化)ができる。
(2)また、調光フィルム1の応答速度が短縮化されるので、液晶分子8Aの応答時間のばらつきを低減することができ、これにより車両等での使用時における透過率の不均一化を低減することができる。
(3)本実施形態のシングルドメインによるVA方式の調光フィルム1において、液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)を、45度以上の90度以下とすることにより、2.5Vの予備電圧印加時における遮光漏れを小さくすることができ、且つ、最高透過率の低減も許容範囲に収めることができる。さらに、液晶分子の倒れる方向を前方斜め45°にした場合、偏光板の利用率がよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、液晶層8が2つの領域に分離されており、それぞれの液晶層8の液晶分子8Aが垂直から水平方向へと行き来する際に傾く方向が異なる2ドメインの形態である。他の構成については第1実施形態と同様であるので、同様な構成の説明は省略するとともに、同一の構成は同一の符号で説明する。
第2実施形態において液晶分子8Aの倒れる方向は、全て同じではなく、2方向に倒れる。図10は第2実施形態において液晶分子8Aの倒れる方向を説明する図である。第1の領域の液晶分子8A1が倒れる方向を第1の方向、第2の領域の液晶分子8A2が倒れる方向を第2の方向としたとき、第1の方向と第2の方向との間の角度は90度である。
図示するように、第1の方向と第2の方向との間の挟角の中央を通る方向を、液晶分子8Aが倒れる方向(方位角)とする。すなわち、第1の方向と第2の方向とは、方向φから45度にある。
図11は、第2実施形態の調光フィルム1において、液晶分子8Aの倒れる方向が異なる場合の透過率の変化を示す図である。
〔予備電圧印加時〕
第1実施形態と同様に、予備電圧として約2.5Vの電圧を透明電極11,16間に印加したときに、透過率が3%程度以下であれは、搭乗者は、0Vにおける完全な遮光状態から、それほど遮光状態が変化したことを感じず、光漏れはほとんど生じていないと感じている為、許容範囲とする。なお、この場合も、透過率1%程度以下とすると、遮光状態の変化はほとんど感じられない為、より好ましい。
液晶分子8Aの倒れる方向が0度~90度の場合、透過率が3%以下である。
これに対して液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が120度以上の場合、透過率は3%より大きくなるので、不適である。
〔駆動電圧印加時〕
第1実施形態と同様に、22%以上であれば、搭乗者は透過率の上昇を十分に感じることができる。このため、22%以上を許容範囲とする。
液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が0度、30度、90度以上の場合、透過率が22%以上である。
これに対して液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が45度と60度の場合、最大透過率は22%より小さくなるので、不適である。
〔好ましい範囲〕
図12は、第2実施形態における液晶分子8Aの倒れる方向の好ましい範囲を説明する図である。図示するように、互いの間が90度の2ドメインによるVA方式の調光フィルム1では、液晶分子8Aの倒れる方向は、上述のように0度以上30度以下、又は90度程度が好ましい。
(1)以上、本実施形態においても、第1実施形態の効果(1)、(2)と同様の効果を有する。
(2)また、本実施形態の、90度の間隔の2ドメインによるVA方式の調光フィルム1において、液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)を、0度から30度、90度と、することにより、2.5Vの予備電圧印加時における遮光漏れを小さくすることができるとともに、最高透過率の低減も許容範囲に収めることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、液晶層8が2つの領域に分離されており、それぞれの液晶層8の液晶分子8Aが垂直から水平方向へと行き来する際に傾く方向異なる2ドメインの形態である。
他の構成については第1実施形態と同様であるので、同様な構成の説明は省略する。
第3実施形態において液晶分子8Aの倒れる方向は、全て同じでなく、2方向に倒れる。図13は第3実施形態において液晶分子8Aの倒れる方向を説明する図である。第1の領域の液晶分子8A3が倒れる方向を第1の方向、第2の領域の液晶分子8A4が倒れる方向を第2の方向としたとき、第1の方向と第2の方向との間の角度は180度である。図示するように、第1の方向を、液晶分子8Aが倒れる方向とする。
図14は、第3実施形態の調光フィルム1において、液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が異なる場合の透過率の変化を示す図である。
〔予備電圧印加時〕
第1,第2実施形態と同様に、予備電圧として約2.5Vの電圧を透明電極11,16間に印加したときに、透過率が3%程度以下であれは、搭乗者は、0Vにおける完全な遮光状態から、それほど遮光状態が変化したことを感じず、光漏れはほとんど生じていないと感じている為、許容範囲とする。なお、この場合も、透過率1%程度以下とすると、遮光状態の変化はほとんど感じられない為、より好ましい。
液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が45度~135度の場合、透過率が3%以下である。
これに対して液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が0度から30度より小さい場合、150度より大きい場合、透過率は3%より大きくなるので、不適である。
〔駆動電圧印加時〕
最大透過率は.175以上であれば、搭乗者は透過率の上昇を十分に感じることができる。このため。22%以上を許容範囲とする。
液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が45度~135度の場合、透過率が22%以上である。
これに対して液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)が0度から30度より小さい場合、150度より大きい場合、透過率は22%より小さくなるので、不適である。
〔好ましい範囲〕
図15は、第3実施形態における液晶分子8Aの倒れる方向の好ましい範囲を説明する図である。図示するように、互いの間が180度の2ドメインによるVA方式の調光フィルム1では、液晶分子8Aの倒れる方向は、上述のように45度以上135度以下が好ましい。なお、液晶分子を前方斜め45°方向に倒す場合、偏光板の利用率から考えると、最も効率がよい。
(1)以上、本実施形態においても、第1実施形態の効果(1)、(2)と同様の効果を有する。
(2)また、本実施形態の、180度の間隔の2ドメインによるVA方式の調光フィルム1において、液晶分子8Aの倒れる方向(方位角)を、45度以上の135度以下することにより、2.5Vの予備電圧印加時における遮光漏れを小さくすることができるとともに、最高透過率の低減も許容範囲に収めることができる。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に変更することができる。
1 調光フィルム
2、3 直線偏光板
6、15 基材
8 液晶層
11、16 透明電極
13、17 配向層
130 車両
132 サンルーフ
140 制御部
200 調光システム

Claims (3)

  1. 液晶分子が配置された液晶層、及び、互いに対向し、前記液晶層を挟むようにして配置された2枚の面状の電極を有する調光フィルムと、
    前記電極間に駆動電圧を印加するとともに、前記駆動電圧の値によって調光フィルムの透過率を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記駆動電圧の印加に先立って前記駆動電圧より小さい予備電圧を前記電極間に印加し、
    前記調光フィルムは、車両のサンルーフに配置され、
    前記車両の進行方向を0°として調光フィルムを下から見たときの、前記液晶分子の倒れる方位角が、60度以上90度以下である、
    調光システム。
  2. 液晶分子が配置された液晶層、及び、互いに対向し、前記液晶層を挟むようにして配置された2枚の面状の電極を有する調光フィルムと、
    前記電極間に駆動電圧を印加するとともに、前記駆動電圧の値によって調光フィルムの透過率を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記駆動電圧の印加に先立って前記駆動電圧より小さい予備電圧を前記電極間に印加し、
    前記調光フィルムは、車両のサンルーフに保持され、
    前記液晶層は、前記駆動電圧によって前記液晶分子が、互いに180度異なる2方向に倒れる第1の領域と第2の領域とを備え、
    前記車両の進行方向を0°とし、調光フィルムを下から見たときの、前記第1の領域に配置された前記液晶分子の倒れる方位角が、
    60度以上135度以下である、
    調光システム。
  3. 前記予備電圧は、前記液晶分子を前記調光フィルムの表面の法線から1度以上5度以下傾ける電圧である、
    請求項1又は請求項2に記載の調光システム。
JP2021002124A 2021-01-08 2021-01-08 調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法 Active JP7124897B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021002124A JP7124897B2 (ja) 2021-01-08 2021-01-08 調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021002124A JP7124897B2 (ja) 2021-01-08 2021-01-08 調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016176523A Division JP6825274B2 (ja) 2016-03-31 2016-09-09 調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021064005A JP2021064005A (ja) 2021-04-22
JP7124897B2 true JP7124897B2 (ja) 2022-08-24

Family

ID=75487955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021002124A Active JP7124897B2 (ja) 2021-01-08 2021-01-08 調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7124897B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001142047A (ja) 1999-11-12 2001-05-25 Sony Corp 調光装置及び撮像装置、並びにこれらの駆動方法
JP2004093873A (ja) 2002-08-30 2004-03-25 Asahi Glass Co Ltd 調光窓
JP2016126289A (ja) 2015-01-08 2016-07-11 大日本印刷株式会社 液晶セル、調光材及び合わせガラス

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101359297B1 (ko) * 2012-05-18 2014-02-11 박경진 배향막을 포함하지 않는 광량 조절 장치 및 이를 포함하는 시스템

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001142047A (ja) 1999-11-12 2001-05-25 Sony Corp 調光装置及び撮像装置、並びにこれらの駆動方法
JP2004093873A (ja) 2002-08-30 2004-03-25 Asahi Glass Co Ltd 調光窓
JP2016126289A (ja) 2015-01-08 2016-07-11 大日本印刷株式会社 液晶セル、調光材及び合わせガラス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021064005A (ja) 2021-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100253924B1 (ko) 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
US7522242B2 (en) Liquid crystal display device and method of controlling viewing angle thereof
US9488878B2 (en) Liquid crystal display device
CN109643040B (zh) 调光系统、调光膜的驱动方法、车辆
JP4265652B2 (ja) 液晶表示素子およびその製造方法
JP4460488B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JPH0862586A (ja) 液晶表示素子
JPH11194343A (ja) 液晶表示装置
JP2004318077A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
US8384865B2 (en) Liquid crystal display and method for manufacturing the same
WO2013176159A1 (ja) 液晶表示装置
KR100688265B1 (ko) 액정 표시 장치
US20100085520A1 (en) Liquid crystal display apparatus and process for manufacturing the same
JP2001290152A (ja) 液晶表示装置
JP7124897B2 (ja) 調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法
WO2013118779A1 (ja) 液晶表示パネル
JPH08328007A (ja) 液晶表示パネルの製造方法
JP2022176315A (ja) 調光部材、構造物、調光部材の配置方法
JP6825274B2 (ja) 調光システム、車両、及び調光フィルムの駆動方法
JP2017062362A (ja) 調光フィルム
JP6119908B1 (ja) 調光フィルム、調光フィルムの積層体及び車両
JP6156540B1 (ja) 調光フィルム及び調光フィルムの製造方法
WO2017170688A1 (ja) 調光システム、調光装置、調光フィルム、調光フィルムの駆動方法、及び車両
JP2009210755A (ja) 液晶表示素子
JP2006330601A (ja) 液晶表示装置の製造方法。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7124897

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150