JP7124253B2 - コンクリート打設における貫通孔の施工方法および貫通孔形成に使用可能な筒状部材 - Google Patents

コンクリート打設における貫通孔の施工方法および貫通孔形成に使用可能な筒状部材 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート打設を行う建築工事などにおいて、コンクリート壁材、梁、スラブなどに配管設置や配線をするための貫通孔を形成する施工に関し、特に、スリーブなどの型枠や配管などの貫通枠材の設置に関する。
一般に、コンクリート建築構造物では、コンクリート中に排気、配水、換気用配管等を埋設する、あるいは配線用通路を形成するため、スリーブなどの型枠や配管など管状の貫通枠材が使用される。例えば、コンクリート打設前に板状の仮枠(型枠)を鉛直方向、あるいは水平方向に沿って設置し、配管等を仮枠の間に固定する。コンクリート打設後に仮枠を取り外し、コンクリート内部に設置された配管などを外部の配管と接続させる。
コンクリート打設時にスリーブなどが位置変動するのを抑えるため、スリーブを仮枠内の所定位置に位置決めする必要がある。例えば、断面C字状のスリーブホルダを仮枠内に配設された鉄筋に装着し、スリーブをホルダに取り付ける(特許文献1参照)。
また、互いに向かい合うように2つの仮枠を先に設置し、配管などを仮枠間で移動させながら固定する施工方法も知られている(特許文献2参照)。そこでは、配管両端にボルトとスプリングを内在させたプラグを設置し、配管を互いに向かい合う仮枠間で上下方向に移動させる。仮枠の固定位置に設けられた穴に到達すると、スプリングに付勢されるボルトの端部が仮枠の穴を通って突出し、これによって配管が位置決めされる。
特開2010-248883号公報 特許第3642525号公報
鉄筋が配筋された箇所から離れた場所やスペースの狭い箇所にスリーブなどを設置する場合、スリーブホルダを利用した固定は作業に困難を伴う。特に、仮枠を設置する土台に近い箇所や作業者の足場から深い場所では、取付作業が難しい。また、鉄筋の複雑な配設状態によっては、スリーブなどの型枠や配管を仮枠間で移動させることができない。
したがって、コンクリート打設における貫通孔形成のとき、貫通孔形成用の型枠などを、容易に仮枠へ固定できることが求められる。
本発明の一態様である貫通孔の施工方法は、第1の仮枠を設置する工程と、管状の型枠または配管の少なくとも第1の仮枠から離れた一方の端部に、棒状部材と係合可能であって、型枠または配管の端面および/または内面と接する筒状部材を、設置する工程と、棒状部材の一方の端部を、筒状部材と係合させ、型枠または配管内に通す工程とを含む。配管内へ棒状部材を通すのと、筒状部材へ係合させる順番はどちらを先にしてもよい。そして、筒状部材が型枠または配管に対し軸方向に沿った力を第1の仮枠に向けて作用させるように、棒状部材を第1の仮枠への固定する工程を含む。第1枠への固定は、棒状部材の他方の端部あるいは端部付近で行えばよい。また、型枠または配管が第1の仮枠、第2の仮枠両側から力を受けるように固定すればよく、あるいは、筒状部材が棒状部材に引っ張られるようにして型枠または配管を第1の仮枠側へ押しつけてもよい。
さらに、本発明の貫通孔の施工方法は、第2の仮枠を、第1の仮枠に固定された型枠または配管の位置に合わせて設置する工程と、筒状部材を、第2の仮枠に連結させる工程と、コンクリート打設後、棒状部材の第1の仮枠への固定を解除する工程と、筒状部材を連結させた状態で、第2の仮枠を取り外す工程とを含む。筒状部材を第2の仮枠に連結させる工程は任意の連結方法が適用であり、第2の仮枠を取り外すときに筒状部材が一緒に取り外せる構成であればよい。
本発明の一態様である貫通孔の施工方法は、第1の仮枠を設置する工程と、型枠または配管の少なくとも第1の仮枠から離れた一方の端部に、型枠または配管の端面および/または内面と接することが可能な筒状部材を、設置する工程と、棒状部材の一方の端部を筒状部材と係合させ、型枠または配管内に通し、棒状部材を他方の端部において第1の仮枠に固定することによって、型枠または配管を第1の仮枠に対して固定する工程とを含む。
本発明の一態様である筒状部材は、管状の型枠または配管の一方の端部に設置されたとき、型枠または配管の端面および/または内面と接することが可能な筒状部材であって、
型枠または配管の一方の端部とは反対側に設置される棒状部材と中心軸に沿って係合可能であり、棒状部材の他方の端部側において第1の仮枠に固定されると、係合状態で前記型枠または配管に対し軸方向に沿った力を第1の仮枠に向けて作用させることができる。そして、前記第1の仮枠とは反対側の第2の仮枠と連結可能である。
本発明によれば、コンクリート打設における貫通孔形成のとき、貫通孔形成用の型枠などを、容易に仮枠へ固定できる。
第1の実施形態における、型枠および貫通孔形成に用いられる部材を示した断面図である。 貫通孔形成に用いられる筒状部材を示した平面図である。 貫通孔形成に用いられる筒状部材を示した平面図である。 貫通孔を形成する施工の工程の一部を示した図である。 貫通孔を形成する施工の工程の一部を示した図である。 貫通孔を形成する施工の工程の一部を示した図である。 貫通孔を形成する施工の工程の一部を示した図である。 貫通孔を形成する施工の工程の一部を示した図である。 第2の実施形態におけるプラグの平面図である。 第2の実施形態におけるプラグの断面図である。 第3の実施形態におけるプラグの平面図である。 第3の実施形態におけるプラグの断面図である。 第4の実施形態における型枠および貫通孔形成に用いられる部材を示した断面図である。 第4の実施形態におけるプラグの平面図である。 第5の実施形態におけるプラグの平面図である。 第5の実施形態におけるプラグの断面図である。 第6の実施形態におけるプラグの断面図である。 第7の実施形態におけるプラグの断面図である。
以下では、図面を参照して本発明の実施形態である貫通孔形成の施工方法などについて説明する。
図1は、第1の実施形態における、型枠および貫通孔形成に用いられる部材を示した断面図である。図2、3は、貫通孔形成に用いられる筒状部材(以下、プラグという)を示した平面図である。
貫通枠材(以下、型枠という)100は、ここではビニール製などから成るパイプ105と管状の継手110、120から構成され、継手110、120の内面110K、120Kには、周方向全体に渡って突起部112、122が形成されている。パイプ105の両端面は、接着剤などによって継手110、120に取り付けられ、一体的に構成されている。なお、ビニール製のパイプ105の外周面を継手110、120の内面110K、120Kの一部と接着剤などにより接合させてもよい。
プラグ20、40は、型枠100を仮枠へ固定するときに使用可能な筒状部材であり、プラグ20、40を型枠100の両端に設置したとき、型枠100の軸Eに対して同軸的に配置される。ここでは、プラグ20が型枠100の一方の端部100T2に設置され、プラグ40が他方の端部100T1に設置される。プラグ20、40は、例えば塩化ビニールなど合成樹脂から成り、ビス止めすることが可能である。
プラグ20、40は、型枠100の両端100T2、100T1付近の径に大きさに応じたサイズを有する本体部20B、40Bを備え、それぞれ一方の表面20S1、40S1側にフランジ25、45を形成している。型枠100の両端T2、T1にプラグ20、40をそれぞれ設置したとき、継手110、120の端面110S、120Sがフランジ25、45の表面25S、45Sと当接する。
プラグ20、40は、貫通孔22、42をそれぞれ有し、フランジ25、45側に向けて空間の広がる段差部分21、41がそれぞれ設けられている。図2、3に示すように、相対的に径の大きい孔部分22Bは六角形状に形成され、相対的に径の小さい孔部分22Aは、円状に形成されている。プラグ20、40の貫通孔22、42は、その段差部分21、41も含めて互いに同じ形状、サイズである。一方、プラグ20、40のフランジ25、45はサイズが相違し、また、フランジ45には釘を通すことが可能な孔41Aが形成されている。
ボルト60は、型枠100を仮枠へ固定するときに使用される棒状部材であり、ここでは全体に渡って雄ネジ60Mが形成された全ネジボルトで構成される。ボルト60の一方の端部60T2には、ナット62螺合し、他方の端部60T1には、ここでは互いにサイズの異なるナット64、66が螺合する。プラグ20、40の貫通孔22の孔部分22A、貫通孔42の孔部分42Aは、ボルト60が通るようにサイズが定められている。また、プラグ20、40の孔部分22B、42Bは、六角形状のナット64、66を収容可能となるように、形状およびサイズが定められている。
図4~図8は、貫通孔を形成する施工の工程手順を示した図である。
鉄筋Fの配筋が済むと、作業者は、初めに片方の板状の仮枠(以下、第1の仮枠という)F1を所定の箇所へ設置する。ここでは、鉛直方向に沿って設置されている。作業者は、貫通枠材である型枠100に対し、プラグ20、40をその両端100T1、100T2に設置する。そして、ボルト60を型枠100内へ通し、ボルト60の端部60T2に対してナット62を螺合させ、ボルト60の端部60T1に対してナット64を螺合させる。
なお、ボルト60の端部60T2に対してナット62を螺合させてから、ボルト60をプラグ20の貫通孔22、型枠100、プラグ40の貫通孔42に通し、ボルト60の端部60T1に対してナット64を螺合させてもよい。
作業者は、第1の仮枠F1に形成された孔FNにボルト60を通した後、ワッシャーWを介してナット66を第1の仮枠F1の外側から締め付け、ボルト60を固定する(図5参照)。ボルト60の端部60T2に螺合したナット62は、プラグ20の段差部分21と当接し、プラグ20の孔部分22Aで回転しない。そのため、ナット66が締め付けられるのに伴い、型枠100はプラグ20、40両方から軸方向に沿った力を受ける。
さらにナット66を締め付けてボルト60を第1の仮枠F1に固定すると、プラグ20のフランジ25と当接する型枠100は、プラグ20から第1の仮枠F1側へ押された状態で位置決めされる。第1の仮枠F1とは反対側の端部100T2側から第1の仮枠F1へ向けて作用する軸方向に沿った力を型枠100が受けることによって、型枠100は、軸方向を水平方向に維持したまま第1の仮枠F1に固定される。さらにここでは、作業者がプラグ40に形成された孔41Aを通じて釘Pを第1の仮枠F1へ打ち込むことによって、プラグ40を第1の仮枠F1に連結させる。
第1の仮枠F1に対する型枠100の固定が終わると、もう片方の板状仮枠(以下、第2の仮枠という)F2を、型枠100の端部100T2(プラグ20の表面20S1)に沿って設置する(図6参照)。そして作業者は、ビスBを用いてプラグ20を第2の仮枠F2にビス止めする。ビス止めは、例えば、図3に示す周縁方向に沿って所定間隔をおいて行うが、それ以外の任意の箇所にビス止めしてもよい。
型枠100が第1、第2の仮枠F1、F2の間で位置決め固定されると、突き固めされながらセメントが所定量流し込まれる。セメントが固まってコンクリートCFになると(図7参照)、ボルト60からナット66を外して、ボルト60の第1の仮枠F1への固定を解除する。そして、ボルト60を緩める方向に回すことによって、ボルト60を型枠60内から引き出す。
その後、作業者は、プラグ40と連結したまま第1の仮枠F1を取り外し、また、プラグ20と連結したまま第2の仮枠F2を取り外す(図8参照)。その結果、貫通孔OPがコンクリートCFに形成される。なお、ボルト60を型枠内60から引き出さず、ナット62、64いずれか一方に螺合したまま、第1の仮枠F1あるいは第2の仮枠F2とともに引き抜いてもよい。
このように本実施形態によれば、貫通枠材である型枠100の両端100T1、100T2にプラグ40、20をそれぞれ設置し、ボルト60の一方の端部60T2をプラグ20から突出させずにプラグ20と中心軸周りに形成された貫通孔22を用いて係合させ、型枠100内に通してプラグ40から突出させる。そして、ボルト60の他方の端部60T1側でナット66を第1の仮枠F1に締め付け、型枠100を第1の仮枠F1に位置決め固定する。第2の仮枠F2を設置すると、第2の仮枠F2の表側からプラグ20をビス止めして連結する。そして、コンクリート打設後、プラグ40、20を取り付けたまま第1、第2の仮枠F1、F2を取り外す。
第1の仮枠F1のみによって型枠100を水平方向に位置決めすることができ、鉄筋Fなどにスリーブホルダなどを取り付ける作業を必要とせず、第2の仮枠F1を設置することなく、型枠100を取付難易度の高い場所に対して正確な位置へ容易、かつ確実に取り付けることが可能となる。
ボルト60がプラグ20を第1の仮枠F1側へ引っ張るような形で型枠100を位置決めし、型枠100を第1の仮枠F1部分で片持ち支持するような構成を採用していない。そのため、型枠100がパイプ105と継手110、120という複数の管状部材から成る構成であっても、型枠100を水平方向に沿って容易に位置決めすることが可能であり、型枠100が軸方向に長いサイズでも確実に固定することができる。
一方、第1、第2の型枠F1、F2は、それぞれプラグ40、20を連結させた状態で取り外すことができる。そのため、第1、第2の型枠F1、F2の取り外しと同時に貫通孔形成の施工を終了させることができる。また、プラグ40、20を第1、第2の型枠F1、F2から取り外すことによって、プラグ20、40を再利用することができる。
本実施形態では、プラグ20のフランジ25、プラグ40のフランジ45が型枠100の両端100T2、100T1の端面(継手110、120の端面110S,120S)と当接する構成であるが、継手110、120の突起部112、122の側面112S、122Sとフランジ20、40の内側表面20S2、40S2(図1参照)とを当接させる構成にしてもよい。あるいは、両方とも当接させる構成にすることも可能である。
次に、図9、10を用いて第2の実施形態であるプラグについて説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なり、プラグにフランジが形成されていない。
図9は、第2の実施形態におけるプラグの平面図である。図10は、第2の実施形態におけるプラグの断面図である。プラグ220は、中心軸周りに貫通孔222を有し、段差部分221を設けることによって、六角ナット62が嵌まる孔部分222Bと、ボルト60の通る孔部分222Aが形成されている。また、ビス止め位置の目印となるマーク220Pが、表面220Sの周縁方向に沿って設けられている。フランジを形成しないプラグ20を型枠100に設置することで、第2の仮枠F2を外した後、貫通孔OPの端面がコンクリートCFの側面に沿った形状となる。
次に、図11、12を用いて第3の実施形態であるプラグについて説明する。
図11は、第3の実施形態におけるプラグの平面図である。図12は、第3の実施形態におけるプラグの断面図である。プラグ320は、相対的に径の大きい筒状部分321と相対的に径の小さい筒状部分322Tから構成され、接着剤など公知の接続手段によって接合している。プラグ320は、中心軸周りに貫通孔322を有し、段差部分321を設けることによって、六角ナット62が嵌まる孔部分322Bと、ボルト60の通る孔部分322Aが形成されている。
孔部分322Bには、ここでは六角柱状の挿入部材330が、貫通孔形成時に押し込まれる。図11に示すように、ビス止め位置の目印となるマークPが、表面220Sの周縁方向に沿って設けられるとともに、六角形状部材330にも設けられている。このようにプラグ20の中心にビス止めすることができるため、プラグ20を第2の仮枠F2へ強固に連結させることができ、周縁部でのビス止め数を減らすことが可能となる。なお、円柱状など六角中状以外の形状で挿入部材330を構成してもよい。
次に、図13、14を用いて第4の実施形態であるプラグについて説明する。第4の実施形態では、第1~第3の実施形態とは異なり、第2の型枠側に設置されるプラグが、ボルト端部と螺合している。
図13は、第4の実施形態における型枠および貫通孔形成に用いられる部材を示した断面図である。図14は、第4の実施形態におけるプラグの平面図である。プラグ20’は、フランジ25’を形成した柱状部21’と中心軸回りに孔22’Nを形成した筒状部22’から構成され、柱状部21’と筒状部22’は互に接合している。筒状部22’の有底状の孔22’の内周面には、雌ネジ22M’が形成されている。ボルト60の端部T2が孔22’において螺合することにより、第1の実施形態と同様、ボルト60を第1の仮枠F1に締め付け固定することによって、プラグ20’が型枠100に対して第1の仮枠F1側へ軸方向に沿った力を作用させることができる。また、ナット62の締め付けを必要とせず、工程作業が良くなる。そして、第3の実施形態と同様、プラグ20’の中心部にビス止めすることができる。
次に、図15、16を用いて第5の実施形態であるプラグについて説明する。第5の実施形態では、第4の実施形態とは異なり、プラグにフランジが設けられず、段差部分のない貫通孔が形成されている。
図15は、第5の実施形態におけるプラグの平面図である。図16は、第5の実施形態におけるプラグの断面図である。プラグ20”は、径一定の貫通孔22”を有し、内周面に雌ネジ22”Mが形成されている。これにより、プラグ20”の軸方向長さを抑えることができ、配管端面付近にウエイトを集中させて軸方向(水平方向)に沿った固定を安定させることができる。
図17は、第6の実施形態であるプラグの断面図である。プラグ420は、貫通孔422を有する。一方、プラグ420は、第1~第3の実施形態と異なり、環状の凹部430を型枠100側に設けている。これによって、プラグ20が軽量化する。
図18は、第7の実施形態であるプラグの断面図である。プラグ520は、雌ネジ522Mの形成された有底状の孔522を設けた係合部540を備え、その周囲に環状凹部530が形成されている。環状凹部530を周囲にして係合部540を形成することにより、軸方向長さを抑えることができる。
第1~第7の実施形態では、型枠の両端にプラグを設置する構成であったが、第2の型枠側の端部のみプラグを設置し、第1の型枠側の端部にはプラグを設置しない構成にしてもよい。また、ヘッドのあるボルトやボルト以外の棒状部材の構成によって、第2の型枠側に設置されるプラグと、軸方向に沿って型枠を第1の仮枠側へ力を作用させるように係合する構造(嵌合、引っ掛けなど)を採用すればよい。
第2の仮枠側のプラグを第2の仮枠へ連結させる方法は、ビス止め以外の方法であってもよい。さらには、第2の仮枠へプラグを連結させる工程を行わず、型枠100の端部を第2の仮枠と連結させて安定化させる固定させてもよい。この場合、プラグの素材は棒状部材と係合できる条件において任意である。
型枠100は、貫通孔形成用の型枠として使用されるが、排水管、ガス管、排気管、換気用管などの用途として、コンクリート打設後もそのまま設置することもできる。もちろん、配線用貫通孔形成などを目的として、コンクリート打設後に取り外す貫通枠材として構成することも可能である。さらに、スリーブなどの型枠ではなく、実際の配管を用いて貫通孔を形成してもよい。
20 プラグ
40 プラグ
60 ボルト

Claims (12)

  1. 第1の仮枠を設置する工程と、
    管状の型枠または配管の少なくとも前記第1の仮枠から離れた一方の端部に、棒状部材と係合可能であって、前記型枠または配管の端面および/または内面と接する筒状部材を、設置する工程と、
    前記棒状部材の一方の端部を、前記第1の仮枠とは反対側の前記筒状部材の端面から突出しないように前記筒状部材と係合させ、前記棒状部材を前記型枠または配管内に通す工程と、
    前記筒状部材が前記型枠または配管に対し軸方向に沿った力を前記第1の仮枠に向けて作用させるように、前記棒状部材を前記第1の仮枠へ固定する工程と、
    第2の仮枠を、前記第1の仮枠に固定された前記型枠または配管の位置に合わせて設置する工程と、
    前記筒状部材の端面を、前記第2の仮枠の前記型枠または配管側の内側表面と前記筒状部材の端面との接触面を通じて、前記第2の仮枠の前記型枠または配管とは反対側の外側表面から、前記筒状部材を前記第2の仮枠に連結させる工程と、
    コンクリート打設後、前記棒状部材の前記第1の仮枠への固定を解除する工程と、
    前記筒状部材を連結させた状態で、前記第2の仮枠を取り外す工程と
    を含むことを特徴とする貫通孔の施工方法。
  2. 前記筒状部材の中心軸に沿って形成される貫通孔に、前記棒状部材を貫通させ、
    前記貫通孔の段差部分に、前記棒状部材の一方の端部に設けられた当接部を当接させることによって、前記棒状部材を前記筒状部材に係合させることを特徴とする請求項1に記載の貫通孔の施工方法。
  3. 前記棒状部材が、ボルトであって、
    前記棒状部材の一方の端部にナットを螺合させることによって、前記棒状部材の一方の端部を前記段差部分と当接させることを特徴とする請求項2に記載の貫通孔の施工方法。
  4. 前記棒状部材と前記筒状部材とを螺合させることによって、前記棒状部材を前記筒状部材に係合させることを特徴とする請求項1に記載の貫通孔の施工方法。
  5. 前記棒状部材が、ボルトであって、
    前記筒状部材の中心軸に沿って設けられた雌ネジ部分に前記棒状部材を螺合させることを特徴とする請求項4に記載の貫通孔の施工方法。
  6. 前記第2の仮枠の外側表面から前記筒状部材をビス止めすることによって、前記筒状部材を、前記第2の仮枠に連結させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の貫通孔の施工方法。
  7. 前記型枠または配管の両端に、前記筒状部材を設置し、
    前記第1の仮枠と接触する前記筒状部材を、前記第1の仮枠との接触面を通じて、前記第1の仮枠と連結させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の貫通孔の施工方法。
  8. 複数の型枠、複数の配管、または型枠と配管との組み合わせによって、貫通孔を形成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の貫通孔の施工方法。
  9. 第1の仮枠を設置する工程と、
    型枠または配管の前記第1の仮枠から離れた一方の端部に、前記型枠または配管の端面および/または内面と接することが可能であって、空間の広がる段差部分のある第1仮枠反対側貫通孔を形成した第1仮枠反対側筒状部材を、前記第1仮枠反対側貫通孔の径の相対的に大きい孔部分が前記第1の仮枠の反対側を向くように設置する工程と、
    前記型枠または配管の他方の端部に、前記型枠または配管の端面および/または内面と接することが可能であって、空間の広がる段差部分のある第1仮枠側貫通孔を形成した第1仮枠側筒状部材を、前記第1仮枠側貫通孔の径の相対的に大きい孔部分が前記第1の仮枠を向くように設置する工程と、
    雄ネジが形成された棒状部材を前記型枠または配管内に挿入し、前記第1仮枠反対側貫通孔に通した前記棒状部材の一方の端部に対し、第1仮枠反対側ナットを螺合させて前記第1仮枠反対側筒状部材の段差部分に当接させる工程と、
    前記棒状部材の他方の端部に対し、第1仮枠側ナットを前記第1の仮枠側から螺合させ、前記第1仮枠側筒状部材の段差部分に当接させる工程と、
    前記第1の仮枠の貫通孔に通した前記棒状部材の他方の端部に対し、第1仮枠ナットを 前記第1の仮枠の前記型枠または配管とは反対側の外側表面から螺合させて締め付けることによって、前記棒状部材を他方の端部において前記第1の仮枠に固定し、これによって、前記型枠または配管を前記第1の仮枠に対して固定する工程と
    を含むことを特徴とする貫通孔の施工方法。
  10. 貫通孔の施工方法に使用可能な筒状部材であって、
    管状の型枠または配管の一方の端部に設置されたとき、前記型枠または配管の端面および/または内面と接することが可能な筒状部材であって、
    前記型枠または配管の一方の端部とは反対側に設置される第1の仮枠に固定可能な雄ネジが形成された棒状部材と中心軸に沿って係合可能であって、前記第1の仮枠とは反対側に設置される第2の仮枠と連結可能であり、
    前記管状の型枠または配管の一方の端部に設置されたとき、前記棒状部材の一方の端部と螺合可能な螺合部が中心軸周りに形成された筒状部と、前記第2の仮枠と連結可能な柱状部とを備え、
    前記柱状部と前記筒状部が、同軸的に接合していることを特徴とする筒状部材。
  11. 貫通孔の施工方法に使用可能な筒状部材であって、
    管状の型枠または配管の一方の端部に設置されたとき、前記型枠または配管の端面および/または内面と接することが可能な筒状部材であって、
    前記型枠または配管の一方の端部とは反対側に設置される第1の仮枠に固定可能な棒状部材と中心軸に沿って係合可能であって、前記第1の仮枠とは反対側に設置される第2の仮枠と連結可能であり、
    中心軸周りに形成され、前記型枠または配管の一方の端部に設置されたときに前記型枠または配管の一方の端部に向けて空間が広がる段差部分を設けた貫通孔を有し、
    前記貫通孔の相対的に径の大きい孔部分に対して挿入可能であり、挿入された状態で、
    前記第2の仮枠の前記型枠または配管とは反対側の外側表面から前記第2の仮枠と連結可能な挿入部材を備えることを特徴とする筒状部材。
  12. 前記棒状部材との係合部分の周囲に、環状凹部が形成されていることを特徴とする請求項10または11に記載の筒状部材。


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