JP7121775B2 - 水硬性組成物用液状分散剤組成物 - Google Patents
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Description
一方、ポリカルボン酸系分散剤は、ナフタレン系分散剤と比較して、構造設計が容易なため、比較的低い水/セメント比の水硬性組成物に対しても、良好な分散性を発現でき、良好な流動性を長時間保持できるという特徴がある。
特許文献2には、ポリオキシアルキレン化合物(A)とアルカノールアミン化合物(B)と分散剤(C)を含むセメント混和剤であって、該ポリオキシアルキレン化合物(A)が、(i)特定の共重合体(A1)、(ii)不飽和カルボン酸のアルキレンオキシド付加体由来の構造単位を有する重合体(A2)、(iii)3価以上の多価アルコールのアルキレンオキシド付加体(A3)、(iv)ポリアルキレングリコール(A4)、から選ばれる少なくとも1種であり、該分散剤(C)が、(v)特定のポリカルボン酸系分散剤(C1)、(vi)スルホン酸系分散剤(C2)、(vii)リン酸系分散剤(C3)、から選ばれる少なくとも1種である、セメント混和剤が開示されている。
特許文献3には、A成分として、アルカノールアミン化合物、B成分として、奇数個の水酸基を有する多価アルコールを含む、セメント用添加剤が開示されている。
特許文献4には、(A)ナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物と、(B)カルボン酸基、リン酸基或いは加水分解によりカルボン酸基又はリン酸基に変化する基を有するモノマーと、アルキレンオキシ基を有するモノマーとを共重合した、重量平均分子量1,000~1,000,000の重合物と、(C)末端のアルキル基をエーテル結合若しくはエステル結合で結合しているポリアルキレンオキシ基を有するスルフォン酸塩、末端のアルキル基をエーテル結合若しくはエステル結合で結合している他端にアルキル基を有するポリアルキレンオキシ化合物、アルキル基と2個の末端アルキル基を有するポリアルキレンオキシ基を有する三級アミン化合物等の1つ以上の化合物と、を含有する水硬性組成物用分散剤組成物が開示されている。
また本発明において、流動保持性とは、水硬性粉体と水を混練してから、例えば2分後の流動性から、60分後の流動性の保持率をいう。
(A)成分:ナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物
(B)成分:カルボン酸基、リン酸基、加水分解によりカルボン酸基に変化する基、及び加水分解によりリン酸基に変化する基から選ばれる基を有するモノマー単位(1)と、アルキレンオキシ基の平均付加モル数が5以上15以下であるポリアルキレンオキシ基を有するモノマー単位(2)とを有する、重量平均分子量18,000以上40,000以下の重合物であって、前記重合物の構成モノマー中、モノマー単位(1)の割合が35質量%以上75質量%以下である、重合物
(A)成分はナフタレン系分散剤として機能し得る。また、(B)成分はポリカルボン酸系分散剤として機能し得る。(B)成分がリン酸基、加水分解によりカルボン酸基に変化する基又は加水分解によりリン酸基に変化する基を有している場合も同様に機能し得る。ナフタレン系分散剤とポリカルボン酸系分散剤とを併用すると増粘し、水硬性組成物の流動性が低下する。これはナフタレン系分散剤のナフタレン環とポリカルボン酸系分散剤のポリアルキレンオキシ基(AO鎖)とが相互作用するため分散剤が見かけ上高分子量化して増粘し、会合することによりセメントへの吸着が阻害され水硬性組成物の流動性が低下すると考えられる。しかしながら本発明では、ナフタレン環に相互作用するAO鎖を短くし、ポリカルボン酸系分散剤中の吸着基成分量を高める、すなわちポリアルキレンオキシ基の含有量を減らし相互作用を弱めることで、本来混ざり合わない成分を混ぜ合わせることが可能となり液状で1剤の形態とすることができ、また水硬性組成物の流動性及び流動保持性が良好にできたものと推察する。
(A)成分は、ナフタレン環を含むモノマー単位を有する高分子化合物である。(A)成分は、例えば、セメントや石膏などの水硬性粉体を含有する水硬性組成物用の分散剤として用いることができる。
[GPC条件]
カラム:G4000SWXL+G2000SWXL(東ソー)
溶離液:30mM CH3COONa/CH3CN=6/4
流量:0.7ml/min
検出:UV280nm
サンプルサイズ:0.2mg/ml
標準物質:西尾工業(株)製 ポリスチレンスルホン酸ソーダ換算(単分散ポリスチレンスルホン酸ナトリウム:分子量、206、1,800、4,000、8,000、18,000、35,000、88,000、780,000)
検出器:東ソー株式会社 UV-8020
(B)成分は、カルボン酸基、リン酸基、加水分解によりカルボン酸基に変化する基、及び加水分解によりリン酸基に変化する基から選ばれる基を有するモノマー単位(1)と、アルキレンオキシ基の平均付加モル数が5以上15以下であるポリアルキレンオキシ基を有するモノマー単位(2)とを有する、重量平均分子量18,000以上40,000以下の重合物であって、前記重合物の構成モノマー中、モノマー単位(1)の割合が35質量%以上75質量%以下である、重合物である。
重合物とは付加重合、縮合重合によって得られる化合物である。付加重合としては不飽和結合を有するモノマーを反応させる手法である、ラジカル重合、イオン重合等が挙げられる。縮合重合としては芳香族化合物のホルムアルデヒド縮合を代表とする、アルデヒド類による付加縮合等が挙げられる。
加水分解によりカルボン酸基に変化する基は、初期強度の観点で好ましい。また、加水分解によりカルボン酸基に変化する基は、流動保持性の観点で好ましい。
ここで、M0、M1、M2は、水素イオン、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン(1/2原子)、アンモニウムイオン、アミンなどが挙げられる。
リン酸エステル基は、加水分解で生じたリン酸基が(B)成分の構造に残る。リン酸エステル基などの加水分解によりリン酸基に変化する基は、いわばリン酸基の前駆構造を有する基である。リン酸エステル基を有するモノマーの重合により、リン酸エステル基を(B)成分の重合物に導入できる。
加水分解によりリン酸基に変化する基は、初期強度の観点で好ましい。また、加水分解によりリン酸基に変化する基は、流動保持性の観点で好ましい。
ここで、(B)成分の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(標準物質:分子量既知の単分散ポリエチレングリコール)により測定することができる。
(1)アルコキシポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートと、(メタ)アクリル酸、水酸基を有しても良い炭素数1以上3以下の(メタ)アクリル酸エステル及び不飽和基を有するリン酸エステルから選ばれる1種以上とを共重合した共重合物、
(2)ポリアルキレングリコールと不飽和アルコールのエーテル化合物と、ジカルボン酸及びジカルボン酸無水物から選ばれる1種以上とを共重合した共重合物、
が挙げられる。ここで、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートの意味であり、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸又はメタクリル酸の意味である。
上記の割合は、モノマー単位の元となる原料モノマーの仕込み比から算出してもよい。
上記の割合は、モノマー単位の元となる原料モノマーの仕込み比から算出してもよい。
上記の割合は、モノマー単位の元となる原料モノマーの仕込み比から算出してもよい。
該重合物は、水硬性組成物の流動性向上の観点から、構成モノマー中、メタクリル酸が35質量%以上、好ましくは37質量%以上、より好ましくは39質量%以上、更に好ましくは40質量%以上、そして、75質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下、更に好ましくは61質量%以下である。また、該重合物は、水硬性組成物の流動性向上の観点から、構成モノマー中、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートが25質量%以上、好ましくは30質量%以上、より好ましくは35質量%以上、更に好ましくは39質量%以上、そして、65質量%以下、好ましくは63質量%以下、より好ましくは61質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。また、該重合物の重量平均分子量は、水硬性組成物の流動性向上の観点から、18,000以上、好ましくは19,000以上、より好ましくは22,000以上、更に好ましくは24,000以上、より更に好ましくは30,000以上、より更に好ましくは33,000以上、より更に好ましくは35,000以上、そして、40,000以下、好ましくは39,000以下、より好ましくは38,000以下である。ここで、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(標準物質:分子量既知の単分散ポリエチレングリコール)により測定することができる。
該重合物は、水硬性組成物の流動性向上の観点から、構成モノマー中、リン酸2-(メタクリロイルオキシ)エチルが35質量%以上、好ましくは37質量%以上、より好ましくは39質量%以上、更に好ましくは40質量%以上、そして、75質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下、更に好ましくは61質量%以下、より更に好ましくは55質量%以下である。また、該重合物は、水硬性組成物の流動性向上の観点から、構成モノマー中、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートが25質量%以上、好ましくは30質量%以上、より好ましくは35質量%以上、更に好ましくは39質量%以上、より更に好ましくは45質量%以上、そして、65質量%以下、好ましくは63質量%以下、より好ましくは61質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。また、該重合物の重量平均分子量は、水硬性組成物の流動性向上の観点から、18,000以上、好ましくは19,000以上、より好ましくは22,000以上、更に好ましくは24,000以上、より更に好ましくは30,000以上、そして、40,000以下、好ましくは39,000以下、より好ましくは38,000以下、更に好ましくは35,000以下である。ここで、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(標準物質:分子量既知の単分散ポリエチレングリコール)により測定することができる。
該重合物は、水硬性組成物の流動性向上の観点から、構成モノマー中、2-ヒドロキシエチルアクリレートが35質量%以上、好ましくは37質量%以上、より好ましくは39質量%以上、更に好ましくは40質量%以上、より更に好ましくは45質量%以上、より更に好ましくは50質量%以上、そして、75質量%以下、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下、更に好ましくは61質量%以下である。また、該重合物は、水硬性組成物の流動性向上の観点から、構成モノマー中、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートが25質量%以上、好ましくは30質量%以上、より好ましくは35質量%以上、更に好ましくは39質量%以上、そして、65質量%以下、好ましくは63質量%以下、より好ましくは61質量%以下、更に好ましくは60質量%以下、より更に好ましくは55質量%以下、より更に好ましくは50質量%以下である。また、該重合物の重量平均分子量は、水硬性組成物の流動性向上の観点から、18,000以上、好ましくは19,000以上、より好ましくは22,000以上、更に好ましくは24,000以上、そして、40,000以下、好ましくは39,000以下、より好ましくは38,000以下、更に好ましくは35,000以下、より更に好ましくは30,000以下である。ここで、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(標準物質:分子量既知の単分散ポリエチレングリコール)により測定することができる。
本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物は、(A)成分を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.15質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上、そして、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下、更に好ましくは0.6質量%以下含有する。
本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物は、(A)成分を、固形分中、好ましくは80質量%以上、より好ましくは83質量%以上、更に好ましくは86質量%以上、そして、好ましくは99質量%以下、より好ましくは97質量%以下、更に好ましくは95質量%以下、より更に好ましくは90質量%以下含有する。
なお、水硬性組成物用液状分散剤組成物について、固形分とは、水以外の成分をいう。
本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物は、(B)成分を、固形分中、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは17質量%以下、更に好ましくは14質量%以下含有する。
本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物について、固形分中、(A)成分と(B)成分の合計含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、より更に好ましくは60質量%以上、より更に好ましくは70質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは80質量%以下である。
本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物は、粘度増大抑制の観点から水を、好ましくは50質量%以上、より好ましくは55質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、そして、輸送費削減の観点から、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは70質量%以下含有する。
本発明は、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、及び水を含有する水硬性組成物を提供する。水硬性粉体と、水と、本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物とを混合して、水硬性組成物を調製しても良く、(A)成分と(B)成分を、それぞれを別々に水硬性粉体と水とを含む系に添加して水硬性組成物を調製しても良い。
(A)成分、(B)成分は、本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物に記載した態様を適宜適用することができる。
本発明の水硬性組成物は、本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物に記載した態様を適宜適用することができる。
また、水硬性粉体は、セメント又はセメントとベントナイトとの混合粉末が挙げられる。
なお、水硬性粉体が、セメントなどの水和反応により硬化する物性を有する粉体の他、ポゾラン作用を有する粉体、潜在水硬性を有する粉体、及び石粉(炭酸カルシウム粉末)から選ばれる粉体を含む場合、本発明では、それらの量も水硬性粉体の量に算入する。また、水和反応により硬化する物性を有する粉体が、高強度混和材を含有する場合、高強度混和材の量も水硬性粉体の量に算入する。これは、水硬性粉体の質量が関係する他の質量部などにおいても同様である。
また、水硬性組成物がコンクリートの場合、細骨材の使用量は、型枠等への充填性を向上する観点から、好ましくは500kg/m3以上、より好ましくは600kg/m3以上、更に好ましくは700kg/m3以上であり、そして、好ましくは1000kg/m3以下、より好ましくは900kg/m3以下である。
水硬性組成物がモルタルの場合、細骨材の使用量は、好ましくは800kg/m3以上、より好ましくは900kg/m3以上、更に好ましくは1000kg/m3以上であり、そして、好ましくは2000kg/m3以下、より好ましくは1800kg/m3以下、更に好ましくは1700kg/m3以下である。
本発明は、(A)成分と、(B)成分と、水とを混合する、水硬性組成物用液状分散剤組成物の製造方法を提供する。
また、本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物で述べた事項は、本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物の製造方法に適宜適用することができる。
本発明は、(A)成分と、(B)成分と、水硬性粉体と、水とを混合する水硬性組成物の製造方法を提供する。
また、本発明の水硬性組成物の製造方法に用いられる水硬性粉体の具体例及び好ましい態様は、本発明の水硬性組成物で述べたものと同じである。
また、本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物、及び水硬性組成物で述べた事項は、本発明の水硬性組成物の製造方法に適宜適用することができる。
また本発明の水硬性組成物の製造方法において、(A)成分、(B)成分の混合量、(A)成分と(B)成分の合計混合量、質量比(A)/(B)は、本発明の水硬性組成物における各成分の含有量を混合量に置き換えて適用することができる。
水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B)成分とを混合して水硬性組成物を調製する工程
調製された前記水硬性組成物を型枠に充填し、養生し、硬化させる工程、及び、
硬化した前記水硬性組成物を脱型する工程、
を有する硬化体の製造方法が提供される。本発明の水硬性組成物用液状分散剤組成物、水硬性組成物、水硬性組成物用液状分散剤組成物の製造方法、及び水硬性組成物の製造方法で述べた事項は、この硬化体の製造方法にも適用することができる。
A-1:ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、マイテイ150、花王(株)製
B-1:メタクリル酸ナトリウム(MAA)/メトキシポリエチレングリコール(9)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数9、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=90/10(モル比)=60.9/39.1(質量比)、重量平均分子量36,000
B-2:メタクリル酸ナトリウム(MAA)/メトキシポリエチレングリコール(9)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数9、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=85/15(モル比)=49.6/50.4(質量比)、重量平均分子量38,000
B-3:メタクリル酸ナトリウム(MAA)/メトキシポリエチレングリコール(9)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数9、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=80/20(モル比)=41.0/59.1(質量比)、重量平均分子量37,000
B-4:リン酸2-(メタクリロイルオキシ)エチル(HEMA-P)/メトキシポリエチレングリコール(9)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数9、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=70/30(モル比)=52.9/47.1(質量比)、重量平均分子量31,000
B-5:リン酸2-(メタクリロイルオキシ)エチル(HEMA-P)/メトキシポリエチレングリコール(9)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数9、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=60/40(モル比)=42.0/58.0(質量比)、重量平均分子量33,000
B-6:2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)/メトキシポリエチレングリコール(9)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数9、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=85/15(モル比)=57.0/43.0(質量比)、重量平均分子量24,000
B’-1:メタクリル酸ナトリウム(MAA)/メトキシポリエチレングリコール(120)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数120、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=90/10(モル比)=12.5/87.5(質量比)、重量平均分子量77,000
B’-2:メタクリル酸ナトリウム(MAA)/メトキシポリエチレングリコール(120)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数120、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=80/20(モル比)=6.0/94.0(質量比)、重量平均分子量80,000
B’-3:メタクリル酸ナトリウム(MAA)/メトキシポリエチレングリコール(23)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数23、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=80/20(モル比)=23.6/76.4(質量比)、重量平均分子量49,000
B’-4:メタクリル酸ナトリウム(MAA)/メトキシポリエチレングリコール(23)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数23、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=73/27(モル比)=17.3/82.7(質量比)、重量平均分子量50,000
B’-5:メタクリル酸ナトリウム(MAA)/メトキシポリエチレングリコール(23)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数23、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=56/44(モル比)=9.0/91.0(質量比)、重量平均分子量48,000
B’-6:メタクリル酸ナトリウム(MAA)/メトキシポリエチレングリコール(9)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数9、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=47/53(モル比)=13.3/86.7(質量比)、重量平均分子量70,000
B’-7:リン酸2-(メタクリロイルオキシ)エチル(HEMA-P)/メトキシポリエチレングリコール(23)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数23、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=45.4/54.6(モル比)=15.2/84.8(質量比)、重量平均分子量35,000
B’-8:2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)/メトキシポリエチレングリコール(23)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数23、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=82/18(モル比)=32.2/67.8(質量比)、重量平均分子量46,000
B’-9:2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)/メトキシポリエチレングリコール(23)モノメタクリレートの共重合物、エチレンオキシ基の平均付加モル数23、モノマー単位(1)/モノマー単位(2)=75/25(モル比)=23.8/76.2(質量比)、重量平均分子量48,000
固形分40質量%の(A)成分を含む水溶液に、固形分40質量%の(B)成分又は(B’)成分を含む水溶液と水を、表1に記載の(A)成分の含有量、質量比(A)/(B)となるように添加し、混合して、水硬性組成物用液状分散剤組成物を調製した。表1中の(A)成分、(B)成分以外の残部割合は水である。
調製時に(A)成分の水溶液に(B)成分の水溶液と水を添加し、混合した際の(A)成分との相溶性を目視で確認した。表1中、〇は、粘度が大きく増大せずにゲル状になっていないものを示し、×は、増粘作用が大きくゲル状物質になってしまったものを示す。結果を表1に示す。
調製後の水硬性組成物用液状分散剤組成物について、20℃における粘度を、TVB-10形粘度計(VISCOMETER TVB-10、東機産業株式会社製)、ローターNo.1、回転数60rpm、180secで測定した。結果を表1に示す。水硬性組成物用液状分散剤組成物の粘度は、能力の低いポンプでも低温時に送液性を維持する観点から、20℃における粘度が50~500mPa・sが好ましい。表1中の粘度が500mPa・sを超えているものは、一律して「>500」と示す。
モルタルミキサー(株式会社ダルトン製 万能混合撹拌機 型式:5DM-03-γ)を用いて、セメント(C)、細骨材(S)を投入し、空練りをモルタルミキサーの低速回転(63rpm)にて10秒行い、調製した各水硬性組成物用液状分散剤組成物を含む練り水(W)を加えた。そして、モルタルミキサーの低速回転(63rpm)にて120秒間本混練りして、モルタルを調製した。モルタルの配合条件は、いずれの温度のモルタルも、セメント400g、細骨材700gであり、水/セメント比(W/C)は35質量%とした。また各水硬性組成物用液状分散剤組成物の含有量は、(A)成分と(B)成分の合計含有量が、セメント100質量部に対して、表1の含有量となるように調製した。
・水(W):上水道水を用いた。
・セメント(C):普通ポルトランドセメント(二種混合:太平洋セメント/住友大阪セメント=1/1、質量比) 密度3.16g/cm3
・細骨材(S):城陽産山砂 密度2.55g/cm3
JIS R 5201の試験方法に従って、混練から一定時間後の流動性を評価した。混練の始期は、モルタルミキサーに練り水(W)を加えてセメントと練り水が最初に接した時点である。
また下記式に従って、流動保持率を算出した。結果を表1に示す。
流動保持率(%)=([60分後のモルタルフロー])/[混練直後のモルタルフロー])×100
Claims (7)
- 下記(A)成分、(B)成分、及び水を含有する水硬性組成物用液状分散剤組成物。
(A)成分:ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物又はその塩
(B)成分:カルボン酸基、リン酸基、加水分解によりカルボン酸基に変化する基、及び加水分解によりリン酸基に変化する基から選ばれる基を有するモノマー単位(1)と、アルキレンオキシ基の平均付加モル数が5以上15以下であるポリアルキレンオキシ基を有するモノマー単位(2)とを有する、重量平均分子量18,000以上40,000以下の重合物であって、前記重合物の構成モノマー中、モノマー単位(1)の割合が35質量%以上75質量%以下である、重合物 - (A)成分と(B)成分の合計含有量が0.1質量%以上1.0質量%以下である、請求項1に記載の水硬性組成物用液状分散剤組成物。
- 固形分中、(A)成分と(B)成分の合計含有量が10質量%以上100質量%以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物用液状分散剤組成物。
- (A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(A)/(B)が、70/30以上97/3以下である、請求項1~3の何れか1項に記載の水硬性組成物用液状分散剤組成物。
- 下記(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、及び水を含有する水硬性組成物。
(A)成分:ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物又はその塩
(B)成分:カルボン酸基、リン酸基、加水分解によりカルボン酸基に変化する基、及び加水分解によりリン酸基に変化する基から選ばれる基を有するモノマー単位(1)と、アルキレンオキシ基の平均付加モル数が5以上15以下であるポリアルキレンオキシ基を有するモノマー単位(2)とを有する、重量平均分子量18,000以上40,000以下の重合物であって、前記重合物の構成モノマー中、モノマー単位(1)の割合が35質量%以上75質量%以下である、重合物 - (A)成分と(B)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して、0.01質量部以上1.0質量部以下である、請求項5に記載の水硬性組成物。
- (A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(A)/(B)が、70/30以上97/3以下である、請求項5又は6に記載の水硬性組成物。
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