JP7121428B1 - バイオマス材料含有成形体の製造方法、積層体の製造方法、及び澱粉含有素材 - Google Patents
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Abstract
Description
前記バイオマス材料乾燥工程において、前記バイオマス材料の水分率を5%以下としうる。
前記バイオマス材料含有成形体の製造方法は、さらに、前記バイオマス材料乾燥工程で乾燥させられた前記バイオマス材料を冷却するバイオマス材料冷却工程を含みうる。
前記バイオマス材料含有成形体の製造方法は、さらに、前記バイオマス材料乾燥工程において、前記バイオマス材料と一緒に低融点添加剤が添加されうる。
前記低融点添加剤は、常温で液体、又は固体のエステル化合物でありうる。
前記バイオマス材料乾燥工程において、前記バイオマス材料を120℃以上で加熱しうる。
前記成形工程において、得られる成形体がフィルム若しくはシート、射出成形体、ブロー成形体、又は異型押出成形体でありうる。
本技術は、外部に発熱部を備えた容器内にバイオマス材料を収容し、前記発熱部によって前記容器内を加熱しながら、前記バイオマス材料を乾燥させ、前記容器内部における容器内表面に前記バイオマス材料が付着することを防ぐバイオマス材料乾燥工程と、前記バイオマス材料乾燥工程で乾燥させられた前記バイオマス材料と熱可塑性樹脂とを混合して、バイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物を調製する樹脂組成物調製工程と、前記樹脂組成物調製工程で調製された前記バイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物と、当該バイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物とは異なる種類の樹脂組成物を多層押出成形して、異なる種類の樹脂層同士が積層された積層体を得る多層押出成形工程と、を含む積層体の製造方法を提供する。
また、本技術は、澱粉と、熱可塑性樹脂と、を含有し、下記測定方法による押出開始圧力Pstartと押出終了圧力Pendの押出圧力差ΔP(ΔP=Pend-Pstart)が10bar以下である、澱粉含有素材を提供する。
[押出圧力差の測定方法]
(1)澱粉含有素材を105℃、1時間で水分率2%以下となるように乾燥する。
(2)200メッシュ(目開き0.077mm(公称))のメッシュが設置され、200℃に設定され、押出圧力のモニタリングが可能な押出機を用いて、ベースの前記熱可塑性樹脂の押出を行い、押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった後に、前記押出圧力のモニタリングが可能な押出機を設定温度200℃で用いて、前記澱粉含有素材500gの押出を開始する。
(3)ベースの前記熱可塑性樹脂の押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった時点の押出開始圧力Pstartを測定する。
(4)前記澱粉含有素材500gを全て押出した後にベースの前記熱可塑性樹脂に切り替えを行い、押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった際の押出終了圧力Pendを測定する。
(5)押出圧力差ΔPを下記式より算出する。
押出圧力差ΔP=Pend-Pstart
本技術は、澱粉と、熱可塑性樹脂と、を含有し、素材表面を観察した際、210mm×297mmの視野面積当たり、長径が100μm以上の粒状物の個数が10個以下であり、当該粒状物は、赤外吸収スペクトルにおいて、前記澱粉由来の吸収ピークを有し、且つヨウ素染色されないものである、澱粉含有素材を提供する。
1.第1の実施形態(バイオマス材料含有成形体の製造方法の例)
2.第2の実施形態(バイオマス材料含有成形体の製造方法の他の例)
3.第3の実施形態(積層体の製造方法の例)
4.第4の実施形態(澱粉含有素材の例)
5.第5の実施形態(澱粉含有素材の他の例)
6.実施例
上記粒子サイズ分布を有するセルロース粉末を用いることによって、成形体を製造する場合により良い成形性がもたらされる。
粒度(%)=[(試料質量(g)-篩い残分(g))/試料質量(g)]×100
見掛け比重(g/ml)=試料(10g)/容積(ml)
ポリスチレン系樹脂は、メタロセン触媒系のポリスチレン系樹脂であってよい。
を含みうる。
[押出圧力差の測定方法]
(1)澱粉含有素材を105℃、1時間乾燥する。
(2)200メッシュ(目開き0.077mm(公称))のメッシュが設置され、200℃に設定され、押出圧力のモニタリングが可能な押出機を用いて、ベースの前記熱可塑性樹脂の押出を行い、押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった後に、前記押出圧力のモニタリングが可能な押出機を設定温度200℃で用いて、前記澱粉含有素材500gの押出を開始する。
(3)ベースの前記熱可塑性樹脂の押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった時点の押出開始圧力Pstartを測定する。
(4)前記澱粉含有素材500gを全て押出した後にベースの前記熱可塑性樹脂に切り替えを行い、押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった際の押出終了圧力Pendを測定する。
(5)押出圧力差ΔPを下記式より算出する。
押出圧力差ΔP=Pend-Pstart
(1)澱粉含有素材を105℃、1時間で水分率2%以下となるように乾燥する。
(2)図10に示す、200メッシュ(目開き0.077mm(公称))のメッシュ41が設置され、押出圧力のモニタリングが可能な昇圧試験機40を用いて、ベースの前記熱可塑性樹脂の押出を行い、昇圧試験機40のギアポンプ出口側圧力P2において押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった後に、前記押出圧力のモニタリングが可能な昇圧試験機40を設定温度200℃で用いて、前記澱粉含有素材500gの押出を開始する。
(3)図10に示す昇圧試験機40のギアポンプ出口側圧力P2において押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった時点の押出開始圧力Pstartを測定する。
(4)澱粉含有素材500gを全て昇圧試験機40から押出した後にベースとなる熱可塑性樹脂に切り替えを行い、ギアポンプ出口側圧力P2において圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった際の押出終了圧力Pendを測定する。
(5)押出圧力差ΔPを下記式より算出する。
押出圧力差ΔP=Pend-Pstart
(1)サンプルから測定対象となる粒状物の部分を切り出す。
(2)切り出した粒状物をKBr片に挟み込んでクランプし、測定検体を作製する。
(3)作製した測定検体を顕微赤外分光光度計の測定部にセットし、測定を行う。
(1)図13の丸で囲った部分に示される、目視で確認できる粒状物付近を切り出す。
(2)市販のうがい薬(製品名「コサジン・ガーグルTY」、大洋製薬社製、有効ヨウ素濃度0.7g/100mL)にサンプルを5分間浸漬する。
(3)サンプルを取り出し、流水で洗浄して、うがい薬を洗い落とす。
(4)光学顕微鏡にて観察する。
乾燥時の澱粉処理能力に応じて、下記基準で評価した。
処理能力A:澱粉処理量:100kg/h以上、処理能力が高い
処理能力B:澱粉処理量:100kg/h未満、乾燥は可能だが、乾燥時間が長く、処理能力が低い
処理能力C:粉舞が発生し、乾燥できなかった
乾燥後の澱粉を使用してバイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物を調製し、当該バイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物を多層共押出成形機に供給し、シートを成形した。シート成形時の多層押出性を、下記基準で評価した。
A:シート成形が可能であった
B:シート成形は可能であるが、押出圧力が上昇した
C:押出ができなかった
押出圧力差ΔP=Pend-Pstart
押出圧力差ΔPは5.1barとなった。
図6に示す装置200の加熱撹拌機201(外部加熱ジャケット式ミキサー、株式会社カワタ)内で、各成分の合計100質量部(乾燥前トウモロコシ澱粉比率)に対して、初期水分率が14%のトウモロコシ澱粉(昭和産業株式会社製)60質量部と、グリセリン脂肪酸エステル0.6質量部とを混合し、加熱ジャケット温度150℃にて20分乾燥を行った。澱粉の乾燥評価はAであり、乾燥後のトウモロコシ澱粉の水分率は2%であり、乾燥時間が短く、加熱撹拌機201は処理能力が高いものであった。前記混合により得られたトウモロコシ澱粉と低融点添加剤との混合物を、図6に示す装置の冷却撹拌機202内に移し、混合物の材料温度が20~40℃となるまで、5~15分間冷却した。その後、冷却された、トウモロコシ澱粉と低融点添加剤との混合物と、直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:SP0540、株式会社プライムポリマー製)23.6質量部と低密度ポリエチレン(商品名:LJ902、日本ポリエチレン株式会社)、ステアリン酸亜鉛0.9質量部と、ステアリン酸マグネシウム1.9質量部と酸変性ポリエチレン4質量部を二軸押出機(株式会社池貝 PCM30、スクリュー径:30φ)を用いてコンパウンドし、ペレットを得た。
押出圧力差ΔP=Pend-Pstart
押出圧力差ΔPは5.0barとなった。
図6に示す装置200の加熱撹拌機201(外部加熱ジャケット式ミキサー、株式会社カワタ)内で、各成分の合計100質量部(乾燥前トウモロコシ澱粉比率)に対して、初期水分率が14%のトウモロコシ澱粉(昭和産業株式会社製)33質量部と、グリセリン脂肪酸エステル0.3質量部とを混合し、加熱ジャケット温度150℃にて20分乾燥を行った。澱粉の乾燥評価はAであり、乾燥後のトウモロコシ澱粉の水分率は2%であり、乾燥時間が短く、加熱撹拌機201は処理能力が高いものであった。前記混合により得られたトウモロコシ澱粉と低融点添加剤との混合物を、図6に示す装置の冷却撹拌機202内に移し、混合物の材料温度が20~40℃となるまで、5~15分間冷却した。その後、冷却された、トウモロコシ澱粉と低融点添加剤との混合物と、ポリプロピレン(商品名:AX564E2、住友化学社製)63質量部、ステアリン酸亜鉛0.6質量部と、ステアリン酸マグネシウム0.6質量部と無水マレイン酸グラフト化ポリオレフィン樹脂2.5質量部を二軸押出機(株式会社池貝 PCM30、スクリュー径:30φ)を用いてコンパウンドし、ペレットを得た。
図6に示す装置200の加熱撹拌機201(外部加熱ジャケット式ミキサー、株式会社カワタ)内で、各成分の合計100質量部(乾燥前トウモロコシ澱粉比率)に対して、初期水分率が14%のトウモロコシ澱粉(昭和産業株式会社製)33質量部と、グリセリン脂肪酸エステル0.3質量部とを混合し、加熱ジャケット温度150℃にて20分乾燥を行った。澱粉の乾燥評価はAであり、乾燥後のトウモロコシ澱粉の水分率は2%であり、乾燥時間が短く、加熱撹拌機201は処理能力が高いものであった。前記混合により得られたトウモロコシ澱粉と低融点添加剤との混合物を、図6に示す装置の冷却撹拌機202内に移し、混合物の材料温度が20~40℃となるまで、5~15分間冷却した。その後、冷却された、トウモロコシ澱粉と低融点添加剤との混合物と、高密度ポリエチレン(商品名:HB420RJ、日本ポリエチレン株式会社)48.7質量部、直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:SP0540、株式会社プライムポリマー製)12.2質量部、ステアリン酸亜鉛0.8質量部と、ステアリン酸マグネシウム1.0質量部と無水マレイン酸グラフト化ポリオレフィン樹脂3質量部、スチレン系熱可塑性エラストマー(商品名:セプトン(登録商標)4033、クラレ社製)2質量部を二軸押出機(株式会社池貝 PCM30、スクリュー径:30φ)を用いてコンパウンドし、ペレットを得た。
10 収容部
11 加熱ジャケット
12 攪拌翼
102 押出機
200 製造装置
201 加熱撹拌機
202 冷却撹拌機
203 押出機
300 多層共押出成形機
301 A層用押出機
302 B層用押出機
303 C層用押出機
304 フィードブロック
305 ダイス
Claims (11)
- 外部に発熱部を備えた容器内に未乾燥バイオマス材料を収容し、前記発熱部によって前記容器内における容器内表面を加熱しながら、前記バイオマス材料を乾燥させ、前記容器内部における容器内表面に前記バイオマス材料が付着することを防ぐバイオマス材料乾燥工程と、
前記バイオマス材料乾燥工程で乾燥させられた前記バイオマス材料と熱可塑性樹脂とを混合して、バイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物を調製する樹脂組成物調製工程と、
前記樹脂組成物調製工程で調製された前記バイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物を成形して成形体を得る成形工程と、
を含み、
前記発熱部は、加熱ジャケットであり、当該加熱ジャケットにより前記容器内の壁表面、蓋部表面及び底部表面の内表面を加熱し、当該壁表面、当該蓋部表面及び当該底部表面の内表面において加熱が不十分な箇所が存在しないようにし、前記加熱により蒸発した前記バイオマス材料中の水分が前記容器内表面で結露することを抑制する、バイオマス材料含有成形体の製造方法。 - 前記バイオマス材料乾燥工程において、前記バイオマス材料の水分率を5%以下とする、請求項1に記載のバイオマス材料含有成形体の製造方法。
- さらに、前記バイオマス材料乾燥工程で乾燥させられた前記バイオマス材料を冷却するバイオマス材料冷却工程を含む請求項1又は2に記載のバイオマス材料含有成形体の製造方法。
- さらに、前記バイオマス材料乾燥工程において、前記バイオマス材料と一緒に低融点添加剤が添加される、請求項1~3のいずれか1項に記載のバイオマス材料含有成形体の製造方法。
- 前記低融点添加剤は、常温で液体、又は固体のエステル化合物である、請求項4に記載のバイオマス材料含有成形体の製造方法。
- 前記バイオマス材料乾燥工程において、前記バイオマス材料を120℃以上で加熱する、請求項1~5のいずれか1項に記載のバイオマス材料含有成形体の製造方法。
- 前記成形工程において、得られる成形体がフィルム若しくはシート、射出成形体、ブロー成形体、又は異型押出成形体である、請求項1~6のいずれか1項に記載のバイオマス材料含有成形体の製造方法。
- 外部に発熱部を備えた容器内に未乾燥バイオマス材料を収容し、前記発熱部によって前記容器内における容器内表面を加熱しながら、前記バイオマス材料を乾燥させ、前記容器内部における容器内表面に前記バイオマス材料が付着することを防ぐバイオマス材料乾燥工程と、
前記バイオマス材料乾燥工程で乾燥させられた前記バイオマス材料と熱可塑性樹脂とを混合して、バイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物を調製する樹脂組成物調製工程と、
前記樹脂組成物調製工程で調製された前記バイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物と、当該バイオマス材料含有熱可塑性樹脂組成物とは異なる種類の樹脂組成物を多層押出成形して、異なる種類の樹脂層同士が積層された積層体を得る多層押出成形工程と、
を含み、
前記発熱部は、加熱ジャケットであり、当該加熱ジャケットにより前記容器内の壁表面、蓋部表面及び底部表面の内表面を加熱し、当該壁表面、当該蓋部表面及び当該底部表面の内表面において加熱が不十分な箇所が存在しないようにし、前記加熱により蒸発した前記バイオマス材料中の水分が前記容器内表面で結露することを抑制する、積層体の製造方法。 - 澱粉を澱粉含有熱可塑性樹脂組成物の質量に対して4質量%以上95質量%以下、
ポリプロピレン樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、無水マレイン酸グラフト化ポリオレフィン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂及び酸変性ポリエチレン樹脂からなる群から選択される少なくとも1つの熱可塑性樹脂を澱粉含有熱可塑性樹脂組成物の質量に対して3質量%以上95質量%以下、
グリセリン脂肪酸エステルを澱粉含有熱可塑性樹脂組成物の質量に対して0.1質量%以上5質量%以下含有し、
下記測定方法による押出開始圧力Pstartと押出終了圧力Pendの押出圧力差ΔP(ΔP=Pend-Pstart)が10bar以下である、澱粉含有熱可塑性樹脂組成物。
[押出圧力差の測定方法]
(1)澱粉含有熱可塑性樹脂組成物を105℃、1時間で水分率2%以下となるように乾燥する。
(2)200メッシュ(目開き0.077mm(公称))のメッシュが設置され、200℃に設定され、押出圧力のモニタリングが可能な押出機を用いて、ベースの前記熱可塑性樹脂の押出を行い、押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった後に、前記押出圧力のモニタリングが可能な押出機を設定温度200℃で用いて、前記澱粉含有熱可塑性樹脂組成物500gの押出を開始する。
(3)ベースの前記熱可塑性樹脂の押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった時点の押出開始圧力Pstartを測定する。
(4)前記澱粉含有熱可塑性樹脂組成物500gを全て押出した後にベースの前記熱可塑性樹脂に切り替えを行い、押出圧力が平衡状態(直近5分間の圧力変化が±0.5%以下になった状態)になった際の押出終了圧力Pendを測定する。
(5)押出圧力差ΔPを下記式より算出する。
押出圧力差ΔP=Pend-Pstart - 澱粉を澱粉含有成形体の質量に対して4質量%以上95質量%以下、
ポリプロピレン樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、無水マレイン酸グラフト化ポリオレフィン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂及び酸変性ポリエチレン樹脂からなる群から選択される少なくとも1つの熱可塑性樹脂を澱粉含有成形体の質量に対して3質量%以上95質量%以下、
グリセリン脂肪酸エステルを澱粉含有成形体の質量に対して0.1質量%以上5質量%以下含有し、
前記成形体表面を観察した際、210mm×297mmの視野面積当たり、長径が100μm以上の粒状物の個数が10個以下であり、当該粒状物は、赤外吸収スペクトルにおいて、前記澱粉由来の吸収ピークを有し、且つヨウ素染色されないものである、澱粉含有成形体。 - 前記成形体がシート又はフィルムである、請求項10記載の澱粉含有成形体。
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