JP7119969B2 - 電子時計 - Google Patents

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本発明は、電子時計に関する。
従来、GPS衛星から送信される衛星信号を受信して位置情報を取得し、取得した位置情報で時差情報であるタイムゾーンを取得して、表示する時刻を修正する機能を備える電子時計が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009-168620号公報
しかしながら、特許文献1の電子時計では、GPS衛星から送信される衛星信号を受信して位置情報を取得するのに時間がかかるため、タイムゾーンに応じて時刻を修正するのに時間がかかってしまうといった問題があった。
本開示の電子時計は、時刻を表示する時刻表示部と、緯度情報および経度情報に関連付けられた場所情報と、前記場所情報に対応する時差情報と、を関連付けたタイムゾーン関連情報を記憶するタイムゾーンデータ記憶部と、航空無線信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる移動体の位置情報と、前記タイムゾーンデータ記憶部に記憶されたタイムゾーン関連情報と、に基づいて、前記移動体の位置情報に対応する時差情報を取得するタイムゾーン取得部と、前記タイムゾーン取得部により取得された時差情報に基づいて、前記時刻表示部が表示する時刻を修正する時刻修正部と、を備える。
本開示の電子時計において、前記場所情報は、地理情報を複数の領域に分割した領域データを含み、前記場所情報に対応する時差情報は、前記領域に対応していてもよい。
本開示の電子時計において、前記場所情報は、都市と、前記都市に対応する経度情報および緯度情報と、を含み、前記場所情報に対応する時差情報は、前記都市に対応していてもよい。
本開示の電子時計において、前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる前記移動体の速度が、予め設定された閾値未満か否かを判定する速度判定部を有し、前記タイムゾーン取得部は、前記速度判定部で前記速度が前記閾値未満と判定された場合、前記移動体の位置情報に対応する時差情報を取得してもよい。
本開示の電子時計において、前記受信部が複数の移動体から前記航空無線信号を受信した場合、前記速度判定部は、前記複数の移動体の中で最も遅い移動体の速度が、前記閾値未満か否かを判定し、前記タイムゾーン取得部は、前記速度判定部で前記速度が前記閾値未満と判定された場合、前記最も速度が遅い移動体の位置情報に対応する時差情報を取得してもよい。
本開示の電子時計において、前記速度判定部は、前記移動体の種類に応じて、前記閾値を変更してもよい。
本開示の電子時計において、高度を測定する高度測定部と、前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる移動体の高度と、前記高度測定部にて測定された高度との差が、予め設定された閾値未満か否かを判定する高度判定部とを有し、前記タイムゾーン取得部は、前記高度判定部で前記高度の差が前記閾値未満と判定された場合、前記移動体の位置情報に対応する時差情報を取得してもよい。
本開示の電子時計において、前記受信部が複数の移動体から前記航空無線信号を受信した場合、前記高度判定部は、前記複数の移動体の中で最も低い位置に存在する移動体の高度と、前記高度測定部にて測定された高度との差が、前記閾値未満か否かを判定し、前記タイムゾーン取得部は、前記高度判定部で前記高度の差が前記閾値未満と判定された場合、前記最も低い位置に存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を取得してもよい。
本開示の電子時計において、前記高度判定部は、前記移動体の種類に応じて、前記閾値を変更してもよい。
本開示の電子時計は、時刻を表示する時刻表示部と、移動体を識別する識別情報および前記識別情報に対応する出発空港を関連付けた複数のフライト情報を記憶するフライト情報記憶部と、空港に対応する緯度情報および経度情報を含む場所情報と、前記空港に対応する時差情報と、を関連付けた複数の空港情報を記憶する空港情報記憶部と、航空無線信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる移動体の識別情報および位置情報と、前記フライト情報記憶部に記憶されたフライト情報と、前記空港情報記憶部に記憶された空港情報とに基づいて、前記移動体と前記出発空港との距離を算出する距離算出部と、前記距離算出部で算出された前記距離が、予め設定された閾値未満か否かを判定する距離判定部と、前記距離判定部で、前記距離が前記閾値未満と判定された場合に、前記出発空港に対応する時差情報を前記空港情報記憶部から取得するタイムゾーン取得部と、前記タイムゾーン取得部により取得された時差情報に基づいて、前記時刻表示部が表示する時刻を修正する時刻修正部と、を備える。
本開示の電子時計において、前記受信部が複数の移動体から前記航空無線信号を受信した場合、前記距離算出部は、前記複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する出発空港との距離を複数算出し、前記距離判定部は、前記距離算出部で算出された前記複数の距離の中で最も短い距離が、前記閾値未満か否かを判定し、前記タイムゾーン取得部は、前記距離判定部で前記距離が前記閾値未満と判定された場合、前記最も短い距離に対応する移動体の出発空港に対応する時差情報を取得してもよい。
本開示の電子時計は、時刻を表示する時刻表示部と、移動体を識別する識別情報および前記識別情報に対応する到着空港を関連付けた複数のフライト情報を記憶するフライト情報記憶部と、空港に対応する緯度情報および経度情報を含む場所情報と、前記空港に対応する時差情報と、を関連付けた複数の空港情報を記憶する空港情報記憶部と、航空無線信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる移動体の識別情報および位置情報と、前記フライト情報記憶部に記憶されたフライト情報と、前記空港情報記憶部に記憶された空港情報とに基づいて、前記移動体と前記到着空港との距離を算出する距離算出部と、前記距離算出部で算出された前記距離が、予め設定された閾値未満か否かを判定する距離判定部と、前記距離判定部で、前記距離が前記閾値未満と判定された場合に、前記到着空港に対応する時差情報を前記空港情報記憶部から取得するタイムゾーン取得部と、前記タイムゾーン取得部により取得された時差情報に基づいて、前記時刻表示部が表示する時刻を修正する時刻修正部と、を備える。
本開示の電子時計において、前記受信部が複数の移動体から前記航空無線信号を受信した場合、前記距離算出部は、前記複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する到着空港との距離を複数算出し、前記距離判定部は、前記距離算出部で算出された前記複数の距離の中で最も短い距離が、前記閾値未満か否かを判定し、前記タイムゾーン取得部は、前記距離判定部で前記距離が前記閾値未満と判定された場合、前記最も短い距離に対応する移動体の到着空港に対応する時差情報を取得してもよい。
本開示の電子時計において、内部時刻を計時する計時部と、時刻情報を含む信号を受信する時刻情報受信部と、を備え、前記時刻修正部は、前記タイムゾーン取得部により取得された時差情報、前記内部時刻、および前記時刻情報に基づいて、前記時刻を修正してもよい。
本開示の電子時計において、前記航空無線信号はADS-B信号であってもよい。
第1実施形態の電子時計を示す正面図。 第1実施形態における電子時計の回路構成を示すブロック図。 ADS-B信号のデータブロック構造を示す図。 ADS-Bメッセージの構成を示す図。 第1実施形態における記憶装置の構成を示すブロック図。 第1実施形態におけるタイムゾーンブロックの概念を示す図。 第1実施形態における制御回路の構成を示すブロック図。 第1実施形態における第1時差情報受信処理を示すフローチャート。 第1実施形態における第2時差情報受信処理を示すフローチャート。 第2実施形態における都市情報の構成を示す図。 第3実施形態における電子時計の回路構成を示すブロック図。 第3実施形態における制御回路の構成を示すブロック図。 第3実施形態における第3時差情報受信処理を示すフローチャート。 第4実施形態における記憶装置の構成を示すブロック図。 フライト情報の構成を示す図。 空港情報の構成を示す図。 第4実施形態における制御回路の構成を示すブロック図。 第4実施形態における第4時差情報受信処理を示すフローチャート。 第5実施形態における第5時差情報受信処理を示すフローチャート。 第6実施形態における電子時計を示す正面図。 第6実施形態における電子時計の回路構成を示すブロック図。 第6実施形態における記憶装置の構成を示すブロック図。 第6実施形態における制御回路の構成を示すブロック図。 第6実施形態における時刻情報受信処理を示すフローチャート。 第7実施形態における電子時計を示す正面図。 第7実施形態における電子時計の回路構成を示すブロック図。 第7実施形態における記憶装置の構成を示すブロック図。 第7実施形態における制御回路の構成を示すブロック図。 第7実施形態における第6時差情報受信処理を示すフローチャート。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態に係る電子時計1について、図1~図9の図面に基づいて説明する。
図1は、電子時計1を示す正面図である。
図1に示すように、電子時計1は、図示略のムーブメント等を収容する外装ケース10を備える。外装ケース10は、ケース本体11と、ベゼル12と、カバーガラス13と、図示略の裏蓋とを備える。また、外装ケース10の側面には、文字板15の平面中心より、2時方向の位置にAボタン2が設けられ、4時方向の位置にBボタン3が設けられ、3時方向の位置にりゅうず4が設けられている。
外装ケース10の内側には、ダイヤルリング14と、文字板15と、日車80と、指針21,22,23,24と、指針21~23が取り付けられる指針軸25と、指針24が取り付けられる指針軸26とが備えられている。
ダイヤルリング14は、非導電性の樹脂等で形成されたリング状の部材であり、ベゼル12の内周側に配置されている。
文字板15は、外装ケース10の内側で時刻を表示する円板状の部材であり、非導電性材料である樹脂などの光透過性を有する材料で形成される。また、文字板15には、カレンダー小窓19の開口部が形成されている。
文字板15の裏面側には、太陽電池150およびADS-B信号を受信するADS-Bアンテナ110が備えられている。本実施形態では、ADS-Bアンテナ110はパッチアンテナで構成され、文字板15の平面中心に対して12時位置に配置される。なお、ADS-Bアンテナ110は、パッチアンテナで構成されることに限られず、例えば、ダイポールアンテナ、逆Fアンテナ、リングアンテナなどで構成されていてもよい。
[電子時計の時刻表示部]
図1に示すように、文字板15の外周部を囲むダイヤルリング14の内周側には、内周を60分割にする目盛が表記されている。この目盛を用いて、指針21は通常時に「秒」を表示し、指針22は「分」を表示し、指針23は「時」を表示する。すなわち、指針21は秒針であり、指針22は分針であり、指針23は時針である。そして、指針21~23、ダイヤルリング14、および文字板15は、図2に示す、本開示の時刻表示部120を構成する。本実施形態では、指針21~23が表示する時刻は、りゅうず4を2段引いた状態で回動させることで修正できる。
また、ダイヤルリング14の12秒位置に「Y」が表示されており、18秒位置に「N」が表示されている。この「Y」および「N」は、後述する受信結果を表示するためのものである。
指針24は、所謂モード針であり、文字板15の平面中心から6時方向の位置に設けられた指針軸26に取り付けられている。
指針24で指示される小窓27には、七曜を示す英単語の頭文字である「S(Sunday)」、「M(Monday)」、「T(Tuesday)」、「W(Wednesday)」、「T(Thursday)」、「F(Friday)」、「S(Saturday)」の文字が表記される。通常時において、指針24は、これらの文字のいずれかを指示することで曜日を表示する。
また、小窓27にはパワーインジケーターや飛行機マーク271等が表示されている。
パワーインジケーターは、後述する二次電池130の電池残量を示すものであり、小窓27の9時位置から7時位置に渡って帯状に表示され、9時位置がFull、7時位置がEmptyを意味する。飛行機マーク271は、後述するように、時差情報受信処理中であることを示すものであり、小窓27の10時位置に表示される。
カレンダー小窓19は、文字板15を矩形状に開口した開口部に設けられており、開口部から、日車80に表記された数字が視認可能となっている。この数字は、年月日の「日」を表す。
[電子時計の回路構成]
図2は、電子時計1の回路構成を示す図である。
図2に示すように、電子時計1は、ADS-B受信装置30と、入力装置90と、制御装置100と、ADS-Bアンテナ110と、時刻表示部120と、二次電池130と、駆動機構140と、太陽電池150とを備える。
入力装置90は、図1に示す、Aボタン2と、Bボタン3と、りゅうず4とを備えて構成される。
駆動機構140は、指針21~24および日車80を駆動する図示略のステップモーター、輪列、駆動回路等を備えて構成される。駆動機構140は、これらのステップモーターや輪列などを介して指針21~24および日車80を駆動する。
時刻表示部120は、前述したように、指針21~23と、ダイヤルリング14と、文字板15とを備えて構成される。
[受信装置]
ADS-B受信装置30は、後述する制御回路40によって駆動されると、ADS-Bアンテナ110を通じて航空機等から送信されるADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)信号を受信する。ADS-B信号とは、放送型自動従属監視信号のことであり、本開示の航空無線信号の一例である。また、ADS-Bアンテナ110およびADS-B受信装置30は、本開示の受信部の一例である。
そして、ADS-B受信装置30は、ADS-B信号の受信に成功した場合には、その信号を制御回路40へ送信する。一方、ADS-B受信装置30は、ADS-B信号の受信に失敗した場合には、その旨の情報を制御回路40へ送信する。
また、ADS-B受信装置30は、図示を略すが、航空機等から送信されるADS-B信号を受信してデジタル信号に変換するRadio Frequency部と、受信信号の相関判定を実行してADS-Bメッセージを復調するベースバンド部と、ベースバンド部で復調されたADS-Bメッセージを取得して出力する情報取得部と、を備えている。
ここで、ADS-Bとは、放送型自動従属監視システムであり、航空機等において、その位置、速度およびその他の情報を定期的に放送するシステムである。
航空機等が放送しているADS-B信号に含まれる緯度情報および経度情報は、航空機等がGPS衛星の信号を受信して、測位を行った結果である。
また、ADS-B信号は、1090MHzで送信されており、変調方式は、パルス時間変調である。
[ADS-B信号およびADS-Bメッセージ]
図3は、ADS-B信号のデータブロック構造を示す図であり、図4は、ADS-Bメッセージの構成を示す図である。
図3に示すように、ADS-B信号のデータブロック構造は、8ビットの制御部と、24ビットのICAOアドレス部と、56ビットのADS-Bメッセージ部と、24ビットのパリティ部との合計112ビットから構成される。
図4に示すように、ADS-Bメッセージのタイプには、空中位置と、空中速度と、表面位置と、航空機識別と、イベントとがある。
空中位置には、緯度情報と、経度情報と、高度とが含まれている。空中速度には、水平速度と、垂直速度とが含まれている。表面位置には、対地速度と、進行方向と、緯度情報と、経度情報とが含まれている。航空機識別には、カテゴリーと、コールサインとが含まれている。イベントには、イベントデータが含まれている。
また、これらのタイプのメッセージのうち、空中位置と、空中速度と、表面位置とは0.5秒間隔で送信され、航空機識別は5秒間隔で送信される。また、イベントは、イベント発生時等の必要時に送信される。
このように、ADS-Bメッセージにおいて、緯度情報および経度情報は0.5秒間隔で送信される。そのため、例えばGPS衛星からの衛星信号を受信して、その信号から緯度情報および経度情報を算出する場合は1分以上の時間を要するが、本実施形態では、緯度情報および経度情報を含むADS-B信号を0.5秒程度の短い時間で受信することができる。さらに、ADS-B信号は、GPS衛星からの衛星信号に比べて電波強度が高いので、受信した信号から緯度情報および経度情報を取得できる確率が高い。したがって、本実施形態では、GPS衛星から衛星信号を受信する場合に比べて、短い時間で位置情報を取得できる。さらに、位置情報を取得するための消費電力を抑制でき、かつ、より確実に位置情報を取得することができる。
図2に戻って、制御装置100は、制御回路40と、計時装置50と、記憶装置60と、ダイオード71と、充電制御用スイッチ72と、電圧検出回路73と、電池電圧検出回路74とを備えている。
ダイオード71は、太陽電池150と二次電池130とを電気的に接続する経路に設けられ、太陽電池150から二次電池130への順方向の電流を遮断せずに、二次電池130から太陽電池150への逆方向の電流を遮断する。なお、順方向電流が流れるのは、二次電池130の電圧よりも太陽電池150の電圧が高い場合、すなわち充電時に限られる。ダイオード71は、太陽電池150の電圧が二次電池130よりも低くなった場合は、二次電池130から太陽電池150に電流が流れることを防止する。
充電制御用スイッチ72は、太陽電池150から二次電池130への電流の経路を接続および切断するものであり、太陽電池150と二次電池130とを電気的に接続する経路に設けられたスイッチング素子を備えている。スイッチング素子がオフ状態からオン状態に遷移すると接続し、スイッチング素子がオン状態からオフ状態へ遷移すると切断する。
電圧検出回路73は、電圧の検出タイミングを指定する制御信号に基づいて作動し、充電制御用スイッチ72がオフ状態とされた期間において太陽電池150の端子電圧PVIN、すなわち太陽電池150の出力電圧を検出する。そして、検出結果を制御回路40に出力する。
電池電圧検出回路74は、二次電池130の電池電圧を、例えば5~10秒間隔で検出し、検出値を制御回路40に出力する。
[計時装置]
計時装置50は、二次電池130に蓄積された電力で駆動される水晶振動子等を備え、水晶振動子の発振信号に基づく基準信号を用いて内部時刻を計時する。なお、計時装置50は、本開示の計時部の一例である。
[記憶装置]
図5は、記憶装置60の構成を示すブロック図である。
記憶装置60は、ROMやRAM等で構成され、図5に示すように、時刻データ記憶部610と、タイムゾーンデータ記憶部620と、閾値記憶部630とを備えている。
時刻データ記憶部610には、内部時刻データ611と、タイムゾーンデータ612と、時刻表示用データ613とが記憶される。
内部時刻データ611には、内部時刻が記憶される。そして、この内部時刻は、計時装置50により更新される。なお、後述するように、内部時刻データ611には、協定世界時が内部時刻として記憶される。
タイムゾーンデータ612には、後述するタイムゾーン取得部410によって取得されたタイムゾーンデータ、すなわち時差情報が設定される。
そして、時刻表示用データ613には、前述した内部時刻データ611の内部時刻に、タイムゾーンデータ612の時差情報を加味した時刻データが記憶される。
図6は、タイムゾーンデータ記憶部620に記憶されるタイムゾーン関連情報の概念を示す図である。
図6に示すように、タイムゾーン関連情報は、地理情報を複数の領域に分割した領域データを含む。各領域データは、例えば、東西および南北方向の各長さが10~20km程度の矩形形状の領域として構成される。そして、例えば、各領域の左上の経度および緯度と、各領域の右下の経度および緯度とが領域データとして含まれている。これにより、矩形形状の各領域を特定することができる。なお、太字で示されている線Cは、タイムゾーンの境界線である。すなわち、図6において、線Cより上側は、タイムゾーンが「+8」のエリアであり、下側は、タイムゾーンが「+7」のエリアである。
また、領域データに含まれる各領域には、それぞれの領域に対応する時差情報が割り付けられている。例えば、図6において黒丸で示されるシンガポール・チャンギ国際空港を含む領域の時差情報は、「+8」である。すなわち、領域データは、時差情報と関連付けられた本開示の場所情報の一例である。
このように、本実施形態では、タイムゾーンデータ記憶部620には、領域データおよび当該領域データに対応する時差情報が記憶されている。
なお、各領域データは、東西および南北方向の各長さが10~20km程度の矩形形状の領域として構成されることに限られず、例えば、東西および南北方向の各長さが1~20km程度の矩形形状の領域として構成されていてもよい。また、サイズの異なる矩形形状の領域が混在していてもよい。
図5に戻って、閾値記憶部630には、後述する速度判定部430において、航空機等の移動体の速度を判定するための速度閾値が記憶されている。
移動体の速度の判定方法の詳細は後述するが、本実施形態では、受信したADS-B信号から判別される移動体の種別毎に、速度閾値が記憶されている。例えば、速度閾値として、大型航空機の場合は300km/h、小型航空機の場合は200km/h、ヘリコプターの場合は100km/h、と記憶されている。
また、空港において、滑走路のメンテナンス車両等もADS-B信号を送信する。そのため、例えば、受信したADS-B信号から判別される移動体の種別がメンテナンス車両の場合の速度閾値は、10km/hと記憶されていてもよい。
[制御回路]
図7は、制御回路40の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、制御回路40は、電子時計1を制御するCPUで構成されており、タイムゾーン取得部410と、時刻修正部420と、速度判定部430と、表示制御部440とを備える。
[タイムゾーン取得部]
タイムゾーン取得部410は、入力装置90の操作に基づいて、ADS-B受信装置30を駆動させて、時差情報受信処理を実行する。
本実施形態では、タイムゾーン取得部410は、りゅうず4が0段位置でAボタン2が6秒以上押された場合に第1時差情報受信処理を実行し、りゅうず4が0段位置でBボタン3が6秒以上押された場合に第2時差情報受信処理を実行する。なお、上記操作は一例であり、上記とは異なる操作によって第1時差情報受信処理および第2時差情報受信処理が実行されるように構成されていてもよい。
また、第1時差情報受信処理および第2時差情報受信処理の詳細については後述する。
[時刻修正部]
時刻修正部420は、タイムゾーン取得部410により、時差情報の取得に成功した場合に、取得した時差情報に基づいてタイムゾーンデータ612を設定し、時刻表示用データ613に記憶される時刻データを修正する。
ここで、ADS-B信号には時刻情報が含まれない。そのため、例えば、時刻表示部120に表示される時刻が1分程度ずれている場合、ユーザーが入力装置90を操作して、時刻を修正する必要がある。本実施形態では、ユーザーによって、りゅうず4が2段位置で回動された場合、時刻修正部420は、りゅうず4の操作に応じて内部時刻データ611に記憶された内部時刻を修正する。これにより、時刻表示用データ613に記憶される時刻データが修正されるので、時刻表示部120に表示される時刻が修正される。すなわち、内部時刻は、ローカルタイムである時刻表示部120に表示される時刻に対して、タイムゾーンデータ612に設定される時差情報を差分した時刻になるので、協定世界時となる。
[速度判定部]
速度判定部430は、第2時差情報受信処理において、ADS-B受信装置30が受信したADS-B信号に含まれる移動体の速度が、閾値記憶部630に予め設定された速度閾値未満か否かを判定する速度判定処理を実行する。なお、速度判定処理の詳細については後述する。
[表示制御部]
表示制御部440は、駆動機構140を制御して、時刻表示用データ613の時刻データを指針21~23に表示させる。
また、表示制御部440は、タイムゾーン取得部410により、時差情報受信処理が実行された場合、指針21および指針24を移動させる。
具体的には、表示制御部440は、時差情報受信処理中において、指針21を「0秒」を示す位置に移動させる。その後、表示制御部440は、ADS-B受信装置30により受信した移動体の機数に従い、指針21を移動させる。例えば、表示制御部440は、受信している航空機の数が1機の場合は指針21を「5秒」を示す位置に、2機の場合は「10秒」を示す位置に、3機の場合は「15秒」を示す位置に、4機の場合は「20秒」を示す位置に、5機の場合は「25秒」を示す位置に、指針21を移動させる。また、表示制御部440は、受信している航空機の数が6機の場合は「30秒」を示す位置に、7機の場合は「35秒」を示す位置に、8機の場合は「40秒」を示す位置に、9機の場合は「45秒」を示す位置に、10機の場合は「50秒」を示す位置に、11機以上の場合は「55秒」を示す位置に、指針21を移動させる。この際、表示制御部440は、飛行機マーク271を示す位置に指針24を移動させる。
また、表示制御部440は、時差情報受信処理が実行されていない状態において、Aボタン2が3秒未満押された場合、前回実行した時差情報受信処理の結果を指針21に表示させる。具体的には、前回実行した時差情報受信処理が成功だった場合、表示制御部440は、「Y」を示す位置に指針21を移動させる。一方、前回実行した時差情報受信処理が失敗だった場合、表示制御部440は、「N」を示す位置に指針21を移動させる。
また、この際、表示制御部440は、飛行機マーク271を示す位置に指針24を移動させる。
[第1時差情報受信処理]
次に、第1時差情報受信処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。
図8に示すように、タイムゾーン取得部410により第1時差情報受信処理が開始されると、表示制御部440は、ステップS1として、指針21および指針24を移動させる。具体的には、前述したように、表示制御部440は、「0秒」を示す位置に指針21を移動させ、飛行機マーク271を示す位置に指針24を移動させる。
次に、タイムゾーン取得部410は、ステップS2として、ADS-B受信装置30を駆動させて、受信処理を実行する。そして、表示制御部440は、ステップS3として、前述のように、ADS-B信号を受信した移動体の機数を指針21に表示させる。
次に、タイムゾーン取得部410は、ステップS4として、ADS-B信号の受信処理が成功したか否かを判定する。
ステップS4でYesと判定された場合、タイムゾーン取得部410は、ステップS5として、タイムゾーン、すなわち、時差情報を取得する。
具体的には、タイムゾーン取得部410は、図4に示すADS-Bメッセージの空中位置に含まれる移動体の緯度情報および経度情報と、タイムゾーンデータ記憶部620に記憶された領域データとから、移動体が存在する領域を特定する。そして、タイムゾーン取得部410は、特定された領域に割り付けられた時差情報を、移動体の位置情報に対応する時差情報として取得する。例えば、ADS-B受信装置30が図6に示す航空機AからADS-B信号を受信した場合、タイムゾーン取得部410は当該航空機Aの位置情報に対応する時差情報として「+8」を取得する。
図8に戻って、次に時刻修正部420は、ステップS6として、タイムゾーン取得部410で取得した時差情報に基づいて、タイムゾーンデータ612に設定されている時差情報を修正する。そして、時刻修正部420は、ステップS7として、修正されたタイムゾーンデータ612と、内部時刻データ611とに基づいて、時刻表示用データ613を修正する。その後、ステップS9に移行する。
一方、ステップS4でNoと判定された場合、タイムゾーン取得部410は、ステップS8として、第1時差情報受信処理を開始してからの経過時間が、予め設定された時間を超過したか否かを判定する。
ステップS8でNoと判定された場合、タイムゾーン取得部410は、ステップS2に戻って、ADS-B信号の受信処理を継続させる。
ステップS8でYesと判定された場合、ステップS9に移行する。
次に、表示制御部440は、ステップS9として、受信結果を指針21に表示させる。具体的には、ステップS4でYesと判定された場合、表示制御部440は、「Y」を示す位置に指針21を移動させる。一方、ステップS4でNoと判定され、さらにステップS8でYesと判定された場合、表示制御部440は、「N」を示す位置に指針21を移動させる。
これにより、ユーザーは、第1時差情報受信処理の成否を認識することができる。
そして、最後に、表示制御部440は、ステップS10として、時刻表示用データ613に記憶される時刻データにおける「秒」を示す位置に指針21を復帰させ、曜日を示す位置に指針24を復帰させる。
[第2時差情報受信処理]
次に、第2時差情報受信処理について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
第2時差情報受信処理では、前述した第1時差情報受信処理に対して、ADS-B信号の受信処理が成功した場合に、速度判定部430が、ADS-B信号を受信した移動体の対地速度が閾値未満であるか否かを判定する点で異なる。
なお、S1A~S10Aの処理は、第1時差情報受信処理におけるS1~S10の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図9に示すように、第2時差情報受信処理では、ステップS4AでYesと判定された場合、速度判定部430は、ステップS11Aとして、ADS-B信号を受信した移動体の対地速度が、閾値記憶部630に記憶された閾値未満であるか否かを判定する。なお、速度判定部430は、ADS-B信号を受信した移動体の対地速度が閾値未満であるか否かを判定することに限られず、例えば、水平速度が閾値未満であるか否かを判定するように構成されていてもよい。
ここで、本実施形態では、速度判定部430は、受信したADS-B信号から判別される移動体の種別に応じて、閾値を変更する。具体的には、閾値記憶部630に記憶された速度閾値に基づき、移動体の種別が大型航空機の場合は300km/h、小型航空機の場合は200km/h、ヘリコプターの場合は100km/h、メンテナンス車両の場合10km/hに閾値を変更する。
また、本実施形態では、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、速度判定部430は、複数の移動体の中で最も遅い移動体の対地速度が、閾値未満か否かを判定する。例えば、図6に示す航空機Aおよび航空機BからADS-B信号を受信した場合、航空機Aおよび航空機Bのうち、遅いほうの対地速度が閾値未満であるか否かを判定する。
この際、航空機Aは、黒丸で示されるシンガポール・チャンギ国際空港に到着間近、あるいは、離陸直後であるとすると、対地速度は速度閾値よりも低い速度で航行している可能性が高い。一方、航空機Bは、シンガポール・チャンギ国際空港とは別の空港に向かっているとすると、対地速度は速度閾値よりも高い速度で航行している可能性が高い。
ここで、ユーザーがシンガポール・チャンギ国際空港に存在する際に、電子時計1の表示時刻をローカルタイムに合わせることを意図して第2時差情報受信処理を実行した場合を想定する。そうすると、ステップS11Aにおいて、速度判定部430はシンガポール・チャンギ国際空港により近く、低い速度で航行している可能性が高い航空機Aの対地速度が閾値未満であるか否かを判定する可能性が高い。そのため、ステップS11Aにおいて、Yesと判定される可能性が高い。そして、ステップS11Aにおいて、航空機Aの対地速度が閾値未満と判定された場合、タイムゾーン取得部410は、航空機AのADS-B信号に含まれる位置情報に基づいて、時差情報として「+8」を取得する。つまり、ユーザーが存在する空港のより近くに存在する航空機Aから送信されたADS-B信号に基づいて時差情報を取得するので、適正な時差情報を取得できる可能性が高い。
また、航空機Aが存在せず、航空機BのADS-B信号しか受信できなかった場合、速度判定部430は、航空機Bの対地速度が閾値未満であるか否かを判定することになる。この際、航空機Bは、速度閾値よりも高い対地速度で航行している可能性が高いので、ステップS11AにおいてNoと判定される可能性が高い。つまり、ユーザーが存在する空港から遠くに存在している航空機Bから送信されたADS-B信号に基づいて時差情報を取得しない可能性が高い。そのため、航空機Bの位置情報に対応する時差情報としての「+7」を誤って取得してしまうことを抑制できる。
[第1実施形態の作用効果]
このような第1実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、電子時計1は、緯度情報および経度情報に関連付けられた場所情報と、当該場所情報に対応する時差情報とを関連付けたタイムゾーン関連情報を記憶するタイムゾーンデータ記憶部620と、ADS-B信号を受信するADS-B受信装置30とを備える。そして、電子時計1は、ADS-B受信装置30で受信したADS-B信号に含まれる移動体の位置情報と、タイムゾーンデータ記憶部620に記憶されたタイムゾーン関連情報と、に基づいて、移動体の位置情報に対応する時差情報を取得するタイムゾーン取得部410を備える。さらに、電子時計1は、タイムゾーン取得部410により取得された時差情報に基づいて、時刻表示部120が表示する時刻を修正する時刻修正部420を備える。
これにより、例えば、GPS衛星からの衛星信号を受信して、その信号から緯度情報および経度情報を算出する場合は1分以上の時間を要するが、本実施形態では、緯度情報および経度情報を含むADS-B信号を0.5秒程度の短い時間で受信することができる。さらに、ADS-B信号は、GPS衛星からの衛星信号に比べて電波強度が高いので、受信した信号から緯度情報および経度情報を取得できる確率が高い。さらに、受信時間が短いため、位置情報を取得するための消費電力を抑制でき、かつ、より確実に位置情報を取得することができる。
本実施形態では、場所情報として、地理情報を複数の領域に分割した領域データを含み、場所情報に対応する時差情報は、各領域に対応している。
これにより、例えば、ユーザーが搭乗中の航空機内で、ADS-B信号を受信することにより領域データに基づいて、現在の場所の時差情報を取得することができ、その時差情報から電子時計1の時刻を修正する事で、現在の場所の時刻を表示する事ができる。
また、ユーザーが地上に存在する場合において、ADS-B信号を受信する事により領域データに基づいて、現在の場所の時差情報を取得することができ、その時差情報から電子時計1の時刻を修正する事で、現在の場所の時刻を表示する事ができる。
本実施形態では、ADS-B受信装置30で受信したADS-B信号に含まれる移動体の対地速度が、予め設定された閾値未満か否かを判定する速度判定部430を有し、タイムゾーン取得部410は、速度判定部430で対地速度が閾値未満と判定された場合、移動体の位置情報に対応する時差情報を取得する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことを抑制できる。
本実施形態では、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、速度判定部430は、複数の移動体の中で最も遅い移動体の対地速度が、閾値未満か否かを判定する。そして、タイムゾーン取得部410は、速度判定部430で対地速度が閾値未満と判定された場合、最も速度が遅い移動体の位置情報に対応する時差情報を取得する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ユーザーが存在する空港のより近くに存在している移動体からのADS-B信号に基づいて、時差情報を取得することができる。そのため、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことをより確実に抑制できる。
本実施形態では、速度判定部430は、移動体の種別に応じて閾値を変更する。例えば、速度判定部430は、移動体の種別が大型航空機の場合は300km/h、小型航空機の場合は200km/h、ヘリコプターの場合は100km/h、メンテナンス車両の場合10km/hに速度閾値を変更する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ユーザーが存在する空港の近くにADS-B信号を受信した移動体が存在するのか否かを、より適切に判断することができる。そのため、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことをより確実に抑制できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を図10の図面に基づいて説明する。
第2実施形態では、前述した第1実施形態に対して、タイムゾーンデータ記憶部620に記憶されるタイムゾーン関連情報として、都市情報が含まれる点で異なる。
なお、第2実施形態の電子時計1の構造は、前述した第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図10は、第2実施形態におけるタイムゾーンデータ記憶部620に記憶されるタイムゾーン関連情報としての都市情報の構成を示す図である。
図10に示すように、タイムゾーン関連情報は、都市名と、当該都市名に対応する緯度情報および経度情報とを備える都市情報を含む。そして、都市情報に含まれる各都市には、時差情報が割り付けられている。例えば、「TOKYO」の時差情報は、「+9」である。すなわち、都市情報は、時差情報と関連付けられた本開示の場所情報の一例である。
そして、タイムゾーン取得部410は、タイムゾーンデータ記憶部620に記憶された都市情報に基づいて、移動体の位置情報に対応する時差情報を取得する。具体的には、タイムゾーン取得部410は、ADS-B受信装置30で受信したADS-B信号に含まれる移動体の緯度情報および経度情報と、タイムゾーンデータ記憶部620に記憶された各都市の緯度情報および経度情報とを比較する。そして、タイムゾーン取得部410は、移動体から最も近い都市の時差情報を取得する。なお、この場合、都市と移動体との距離に関する閾値を予め設定しておき、タイムゾーン取得部410は、移動体から最も近い都市と移動体との距離が閾値未満の場合に、当該都市の時差情報を取得するように構成されていてもよい。
[第2実施形態の作用効果]
このような第2実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、場所情報は、都市と、都市に対応する経度情報および緯度情報と、を含み、場所情報に対応する時差情報は、都市に対応している。
これにより、例えば、場所情報が地理情報を複数の領域に分割した領域データを含む場合に比べて、タイムゾーン関連情報に関するデータの容量を小さくできる。そのため、タイムゾーンデータ記憶部620の記憶容量を小さくできる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態を図11~図13の図面に基づいて説明する。
第3実施形態では、前述した第1、2実施形態に対して、電子時計1Aが高度測定部75Aを有し、制御回路40Aはユーザーと移動体との高度差が閾値未満であるか否かを判定する点で異なる。
図11は、第3実施形態における電子時計1Aの回路構成を示すブロック図である。
図11に示すように、高度測定部75Aを有する。本実施形態では、高度測定部75Aは気圧センサーから構成され、電子時計1Aを装着するユーザーが存在する高度を測定することができる。
[制御回路]
図12は、制御装置100Aの制御回路40Aの構成を示すブロック図である。
図12に示すように、制御回路40Aは、タイムゾーン取得部410Aと、高度判定部450Aとを有する。
[タイムゾーン取得部]
本実施形態では、タイムゾーン取得部410Aは、りゅうず4が0段位置でBボタン3が6秒以上押された場合に、前述した第2時差情報受信処理に替えて第3時差情報受信処理を実行する。なお、上記操作は一例であり、上記とは異なる操作によって第3時差情報受信処理が実行されるように構成されていてもよい。
また、第3時差情報受信処理の詳細については後述する。
[高度判定部]
高度判定部450Aは、後述する第3時差情報受信処理において、ADS-B受信装置30が受信したADS-B信号に含まれる移動体の高度と、高度測定部75Aにて測定された高度との差が、閾値記憶部630に予め設定された閾値未満であるか否かを判定する。
[第3時差情報受信処理]
次に、第3時差情報受信処理について、図13のフローチャートに基づいて説明する。
なお、S1B~S10Bの処理は、第1時差情報受信処理におけるS1~S10の処理と同様であるので、詳細な説明は割愛する。
図13に示すように、まず、高度測定部75Aは、ステップS12Bとして、電子時計1Aを装着するユーザーが存在する場所の高度を取得する。
そして、高度判定部450Aは、ステップS13Bとして、ADS-B信号を受信した移動体の高度と、高度判定部450Aにて測定された高度との高度差が、閾値記憶部630に記憶された閾値未満であるか否かを判定する。
ここで、本実施形態では、閾値記憶部630には、受信したADS-B信号から判別される移動体の種別毎に、高度閾値が記憶されている。例えば、高度閾値として、大型航空機の場合は4000m、小型航空機の場合は3000m、ヘリコプターの場合は1000m、メンテナンス車両の場合5m、と記憶されている。
そして、高度判定部450Aは、受信したADS-B信号から判別される移動体の種別に応じて、上記のように高度閾値を変更する。
また、本実施形態では、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、高度判定部450Aは、複数の移動体の中で最も高度の低い位置を航行する移動体の高度と、高度測定部75Aにて測定された高度との高度差が、閾値未満か否かを判定する。例えば、図6に示す航空機Aおよび航空機BからADS-B信号を受信した場合、航空機Aおよび航空機Bのうち、高度の低い位置を航行する航空機の高度と、高度測定部75Aにて測定された高度との高度差が閾値未満であるか否かを判定する。
この際、前述したように、航空機Aは、黒丸で示されるシンガポール・チャンギ国際空港に到着間近、あるいは、離陸直後であるとすると、高度の低い位置を航行している可能性が高い。一方、航空機Bは、シンガポール・チャンギ国際空港とは別の空港に向かっているとすると、高度の高い位置を航行している可能性が高い。
ここで、ユーザーがシンガポール・チャンギ国際空港に存在する際に、電子時計1Aの表示時刻をローカルタイムに合わせることを意図して第3時差情報受信処理を実行した場合を想定する。そうすると、ステップS13Bにおいて、高度判定部450Aはシンガポール・チャンギ国際空港により近く、高度の低い位置を航行している航空機Aの高度と、高度測定部75Aにて測定された高度との高度差が閾値未満であるか否かを判定する可能性が高い。そのため、ステップS13Bにおいて、Yesと判定される可能性が高い。そして、ステップS13Bにおいて、高度差が閾値未満と判定された場合、タイムゾーン取得部410Aは、航空機AのADS-B信号に含まれる位置情報に基づいて、時差情報として「+8」を取得する。つまり、ユーザーが存在する空港のより近くに存在する航空機Aから送信されたADS-B信号に基づいて時差情報を取得するので、適正な時差情報を取得できる可能性が高い。
また、航空機Aが存在せず、航空機BのADS-B信号しか受信できなかった場合、高度判定部450Aは、航空機Bの高度と、高度測定部75Aにて測定された高度との高度差が閾値未満であるか否かを判定することになる。この際、航空機Bは高度の高い位置を航行している可能性が高いので、ステップS13BにおいてNoと判定される可能性が高い。つまり、ユーザーが存在する空港から遠くに存在している航空機Bから送信されたADS-B信号に基づいて時差情報を取得しない可能性が高い。そのため、航空機Bの位置情報に対応する時差情報としての「+7」を誤って取得してしまうことを抑制できる。
[第3実施形態の作用効果]
このような第3実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、ADS-B受信装置30で受信したADS-B信号に含まれる移動体の高度と、高度測定部75Aにて測定された高度との高度差が、予め設定された閾値未満か否かを判定する高度判定部450Aを有し、タイムゾーン取得部410Aは、高度判定部450Aで高度差が閾値未満と判定された場合、移動体の位置情報に対応する時差情報を取得する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことを抑制できる。
本実施形態では、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、高度判定部450Aは、複数の移動体の中で最も高度の低い移動体の高度と、高度測定部75Aにて測定された高度との高度差が、閾値未満か否かを判定する。そして、タイムゾーン取得部410Aは、高度判定部450Aで高度差が閾値未満と判定された場合、最も高度の低い移動体の位置情報に対応する時差情報を取得する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ユーザーが存在する空港のより近くに存在している移動体からのADS-B信号に基づいて、時差情報を取得することができる。そのため、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことをより確実に抑制できる。
本実施形態では、高度判定部450Aは、移動体の種別に応じて閾値を変更する。例えば、高度判定部450Aは、移動体の種別が大型航空機の場合は4000m、小型航空機の場合は3000m、ヘリコプターの場合は1000m、メンテナンス車両の場合5mに高度閾値を変更する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ユーザーが存在する空港の近くにADS-B信号を受信した移動体が存在するのか否かを、より適切に判断することができる。そのため、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことをより確実に抑制できる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態を図14~図18の図面に基づいて説明する。
第4実施形態では、前述した第1~3実施形態に対して、制御回路40Bは、距離算出部460Bおよび距離判定部470Bを有する点で異なる。
図14は、第4実施形態における記憶装置60Bの構成を示すブロック図である。
図14に示すように、記憶装置60Bは、閾値記憶部630Bと、フライト情報記憶部640Bと、空港情報記憶部650Bとを備えている。
本実施形態では、閾値記憶部630Bには、後述する距離算出部460Bで算出した移動体と出発空港との距離を判定するための閾値が予め設定されている。
[フライト情報記憶部]
図15は、フライト情報記憶部640Bに記憶されるフライト情報の構成を示す図である。
図15に示すように、本実施形態では、フライト情報として、各航空機を識別する識別情報であるコールサインと、それぞれの航空機に対応する出発空港および到着空港とが関連付けられて、フライト情報記憶部640Bに記憶されている。
なお、フライト情報記憶部640Bに記憶されるフライト情報は、図示略の通信装置等により、適宜更新される。
[空港情報記憶部]
図16は、空港情報記憶部650Bに記憶される空港情報の構成を示す図である。
図16に示すように、本実施形態では、空港情報として、空港名と、当該空港の緯度情報および経度情報と、当該空港に対応する時差情報とが関連付けられて記憶されている。なお、本実施形態では、空港名および当該空港の緯度情報および経度情報により、本開示の場所情報が構成される。
図17は、制御回路40Bの構成を示す図である。
図17に示すように、本実施形態では、制御回路40Bは、距離算出部460Bおよび距離判定部470Bを有する。
[距離算出部]
距離算出部460Bは、後述する第4時差情報受信処理において、前述したフライト情報および空港情報に基づいて、ADS-B信号を受信した移動体と、当該移動体の出発空港との距離を算出する。
具体的には、距離算出部460Bは、受信したADS-B信号に含まれる移動体の緯度情報および経度情報を取得する。さらに、距離算出部460Bは、受信したADS-B信号に含まれるコールサインを取得し、フライト情報記憶部640Bに記憶されたフライト情報を参照して、当該移動体の出発空港を特定する。そして、距離算出部460Bは、空港情報記憶部650Bに記憶された空港情報を参照して、出発空港の緯度情報および経度情報を取得し、当該出発空港の緯度情報および経度情報と、移動体の緯度情報および経度情報とに基づいて、移動体と出発空港との距離を算出する。
[距離判定部]
距離判定部470Bは、後述する第4時差情報受信処理において、距離算出部460Bで算出した移動体と出発空港との距離が、閾値記憶部630Bに予め設定された閾値未満であるか否かを判定する。本実施形態では、例えば、移動体と出発空港との距離の閾値として10kmが閾値記憶部630Bに予め設定されている。
[第4時差情報受信処理]
次に、第4時差情報受信処理について、図18のフローチャートに基づいて説明する。
本実施形態では、タイムゾーン取得部410Bは、りゅうず4が0段位置でBボタン3が6秒以上押された場合に、前述した第2時差情報受信処理に替えて第4時差情報受信処理を実行する。なお、上記操作は一例であり、上記とは異なる操作によって第4時差情報受信処理が実行されるように構成されていてもよい。
また、S1C~S4C、S6C~S10Cの処理は、第1時差情報受信処理におけるS1~S4、S6~S10の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図18に示すように、距離算出部460Bは、ステップS14Cとして、前述したようにADS-B信号を受信した移動体の出発空港を特定する。そして、距離算出部460Bは、ステップS15Cとして、特定した出発空港と移動体との距離を算出する。
次に、距離判定部470Bは、ステップS16Cとして、距離算出部460Bで算出した移動体と出発空港との距離が、閾値記憶部630Bに予め設定された閾値未満であるか否かを判定する。
そして、ステップS16CでYesと判定されたら、タイムゾーン取得部410Bは、ステップS5Cとして、空港情報記憶部650Bに記憶された空港情報を参照して、出発空港に対応する時差情報を取得する。
ここで、本実施形態では、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、距離算出部460Bは、ステップS15Cにおいて、複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する出発空港との距離を複数算出する。次に、距離判定部470Bは、ステップS16Cにおいて、距離算出部460Bで算出された複数の距離の中で最も短い距離が、閾値未満か否かを判定する。
そして、ステップS16CでYesと判定されたら、タイムゾーン取得部410Bは、ステップS5Cにおいて、最も短い距離に対応する移動体の出発空港に対応するタイムゾーン、すなわち、時差情報を取得する。
[第4実施形態の作用効果]
このような第4実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、距離算出部460Bは、フライト情報および空港情報に基づいて、ADS-B信号を受信した移動体と、当該移動体の出発空港との距離を算出する。距離判定部470Bは、距離算出部460Bで算出された距離が、予め設定された閾値未満か否かを判定する。そして、距離判定部470Bで当該距離が閾値未満と判定された場合、タイムゾーン取得部410Bは、出発空港に対応する時差情報を空港情報記憶部650Bから取得する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ADS-B信号を受信した移動体が空港の近くに存在するのか否かを適切に判断することができる。そのため、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことを抑制できる。
本実施形態では、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、距離算出部460Bは、複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する出発空港との距離を複数算出する。距離判定部470Bは、距離算出部460Bで算出された複数の距離の中で最も短い距離が、閾値未満か否かを判定する。そして、タイムゾーン取得部410Bは、距離判定部470Bで当該距離が閾値未満と判定された場合、最も短い距離に対応する移動体の出発空港に対応する時差情報を取得する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ユーザーが存在する空港のより近くに存在している移動体からのADS-B信号に基づいて、時差情報を取得することができる。そのため、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことをより確実に抑制できる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態を図19の図面に基づいて説明する。
第5実施形態では、前述した第4実施形態に対して、距離算出部460Bは、移動体と、当該移動体の到着空港との距離を算出する点で異なる。
[第5時差情報受信処理]
第5時差情報受信処理について、図19のフローチャートに基づいて説明する。
本実施形態では、タイムゾーン取得部410Bは、りゅうず4が0段位置でBボタン3が6秒以上押された場合に、前述した第2時差情報受信処理に替えて第5時差情報受信処理を実行する。なお、上記操作は一例であり、上記とは異なる操作によって第5時差情報受信処理が実行されるように構成されていてもよい。
また、S1D~S4D、S6D~S10Dの処理は、第1時差情報受信処理におけるS1~S4、S6~S10の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図19に示すように、距離算出部460Bは、ステップS17Dとして、ADS-B信号を受信した移動体の到着空港を特定する。具体的には、距離算出部460Bは、受信したADS-B信号に含まれる移動体の緯度情報および経度情報を取得する。さらに、距離算出部460Bは、受信したADS-B信号に含まれるコールサインを取得し、フライト情報記憶部640Bに記憶されたフライト情報を参照して、当該移動体の到着空港を特定する。
次に、距離算出部460Bは、ステップS18Dとして、特定した到着空港と移動体との距離を算出する。具体的には、距離算出部460Bは、空港情報記憶部650Bに記憶された空港情報を参照して、到着空港の緯度情報および経度情報を取得し、当該到着空港の緯度情報および経度情報と、移動体の緯度情報および経度情報とに基づいて、移動体と到着空港との距離を算出する。
次に、距離判定部470Bは、ステップS19Dとして、距離算出部460Bで算出した移動体と到着空港との距離が、閾値記憶部630Bに予め設定された閾値未満であるか否かを判定する。
そして、ステップS19DでYesと判定されたら、タイムゾーン取得部410Bは、ステップS5Dとして、空港情報記憶部650Bに記憶された空港情報を参照して、到着空港に対応する時差情報を取得する。
ここで、本実施形態では、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、距離算出部460Bは、ステップS18Dにおいて、複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する到着空港との距離を複数算出する。次に、距離判定部470Bは、ステップS19Dにおいて、距離算出部460Bで算出された複数の距離の中で最も短い距離が、閾値未満か否かを判定する。
そして、ステップS19DでYesと判定されたら、タイムゾーン取得部410Bは、ステップS5Dにおいて、最も短い距離に対応する移動体の到着空港に対応するタイムゾーン、すなわち、時差情報を取得する。
[第5実施形態の作用効果]
このような第5実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、距離算出部460Bは、フライト情報および空港情報に基づいて、ADS-B信号を受信した移動体と、当該移動体の到着空港との距離を算出する。距離判定部470Bは、距離算出部460Bで算出された距離が、予め設定された閾値未満か否かを判定する。そして、距離判定部470Bで当該距離が閾値未満と判定された場合、タイムゾーン取得部410Bは、到着空港に対応する時差情報を空港情報記憶部650Bから取得する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ADS-B信号を受信した移動体が空港の近くに存在するのか否かを適切に判断することができる。そのため、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことを抑制できる。
本実施形態では、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、距離算出部460Bは、複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する到着空港との距離を複数算出する。距離判定部470Bは、距離算出部460Bで算出された複数の距離の中で最も短い距離が、閾値未満か否かを判定する。そして、タイムゾーン取得部410Bは、距離判定部470Bで当該距離が閾値未満と判定された場合、最も短い距離に対応する移動体の到着空港に対応する時差情報を取得する。
これにより、例えば、ユーザーが存在する空港のローカルタイムに表示時刻を合わせようとした際に、ユーザーが存在する空港のより近くに存在している移動体からのADS-B信号に基づいて、時差情報を取得することができる。そのため、ユーザーが存在する空港とは異なるタイムゾーンに存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を誤って取得してしまうことをより確実に抑制できる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態を図20~図23の図面に基づいて説明する。
第6実施形態では、前述した第1実施形態に対して、電子時計1Cは、標準電波用アンテナ111Cおよび電波受信装置160Cを有する点で異なる。
図20は、電子時計1Cを示す正面図である。
図20に示すように、電子時計1Cにおいて、文字板15の裏面側には、標準電波を受信する標準電波用アンテナ111Cが備えられている。本実施形態では、標準電波用アンテナ111Cは、バーアンテナで構成され、文字板15の平面中心に対して9時位置に配置される。なお、標準電波用アンテナ111Cは、バーアンテナで構成されることに限られず、例えば、パッチアンテナで構成されていてもよい。
また、指針24で指示される小窓27Cには、「R」の英字が表示されている。指針24は、「R」を指示することで、標準電波の受信中であることを表示する。
図21は、電子時計1Cの回路構成を示す図である。
図21に示すように、電子時計1Cは、制御回路40Cと、記憶装置60Cと、制御装置100Cと、標準電波用アンテナ111Cと、電波受信装置160Cとを備える。
電波受信装置160Cは、制御回路40Cによって駆動されると、標準電波用アンテナ111Cを通じて、標準電波を受信して、時刻情報を含む信号を取得可能に構成されている。すなわち、標準電波用アンテナ111Cおよび電波受信装置160Cは、本開示の時刻情報受信部の一例である。
本実施形態では、電波受信装置160Cは、日本の標準電波「JJY」、アメリカ合衆国の標準電波「WWVB」、ドイツの標準電波「DCF77」、イギリスの標準電波「MSF」と複数の標準電波を受信可能に構成されている。
また、電波受信装置160Cは、図示を略すが、同調回路、増幅回路、バンドパスフィルター、包絡線検波回路、AGC回路、二値化回路等を備える。
[記憶装置]
図22は、記憶装置60Cの構成を示すブロック図である。
図22に示すように、時刻データ記憶部610Cには、内部時刻データ611Cと、タイムゾーンデータ612Cと、時刻表示用データ613Cと、受信時刻データ614Cとが記憶される。
受信時刻データ614Cには、電波受信装置160Cで受信した時刻情報が記憶される。
[制御回路]
図23は、制御装置100Cの制御回路40Cの構成を示すブロック図である。
図23に示すように、制御回路40Cは、時刻修正部420C、表示制御部440C、測時部480Cを備える。
[測時部]
測時部480Cは、電波受信装置160Cを駆動して、時刻情報受信処理を実行する。本実施形態では、測時部480Cは、定時自動受信処理と手動受信処理とを実行する。
測時部480Cは、時刻表示用データ613Cに記憶される時刻が、予め設定された定時受信時刻になった場合に、電波受信装置160Cを駆動して定時自動受信処理を実行する。
また、本実施形態では、Bボタン3が3秒以上6秒未満押された場合に、測時部480Cは、電波受信装置160Cを駆動して手動受信処理を実行する。なお、上記操作は一例であり、上記とは異なる操作によって手動受信処理が実行されるように構成されていてもよい。なお、時刻情報受信処理の詳細については後述する。
[時刻修正部]
時刻修正部420Cは、測時部480Cによる時刻情報受信処理で時刻情報の取得に成功した場合に、取得した時刻情報で受信時刻データ614Cを修正する。これにより、内部時刻データ611C、時刻表示用データ613Cが修正される。
つまり、本実施形態では、前述したように、ADS-B信号に時刻情報が含まれないことから、標準電波を受信することにより時刻情報を取得して、時刻表示部120に表示させる時刻を修正可能に構成されている。
[表示制御部]
表示制御部440Cは、駆動機構140を制御して、時刻表示用データ613Cの時刻データを指針21~23に表示させる。
また、表示制御部440Cは、測時部480Cにより、時刻情報受信処理が実行された場合、指針21および指針24を移動させる。
具体的には、表示制御部440Cは、時刻情報受信処理中において、電波受信装置160Cで受信した電波の強度に応じて、指針21を移動させる。本実施形態では、表示制御部440Cは、電波の強度をLV0~LV11の12段階で表示させる。最も電波の強度の弱いLV1の場合、表示制御部440Cは指針21を「0秒」を示す位置に移動させる。また、最も電波の強いLV11の場合、表示制御部440Cは指針21を「55秒」を示す位置に移動させる。この際、表示制御部440Cは、「R」を示す位置に指針24を移動させる。
さらに、表示制御部440Cは、時刻情報受信処理が実行されていない状態において、Bボタン3が3秒未満押された場合、前回実行した時刻情報受信処理の結果を指針21に表示させる。具体的には、前回実行した時刻情報受信処理が成功だった場合、表示制御部440Cは、「Y」を示す位置に指針21を移動させる。一方、前回実行した時刻情報受信処理が失敗だった場合、表示制御部440Cは、「N」を示す位置に指針21を移動させる。この際、表示制御部440Cは、「R」を示す位置に指針24を移動させる。
[時刻情報受信処理]
次に、時刻情報受信処理について、図24のフローチャートに基づいて説明する。
図24に示すように、測時部480Cは、ステップS101として、時刻表示用データ613Cに表示される時刻が定時受信時刻であるか否かを判定する。
ステップS101でNoと判定された場合、測時部480Cは、ステップS102として、手動受信処理を開始するための受信開始操作が有ったか否かを判定する。
ステップS102でNoと判定された場合、ステップS101に戻る。
ステップS101またはステップS102でYesと判定された場合、表示制御部440Cは、ステップS103として、指針21および指針24を移動させる。具体的には、前述したように、表示制御部440Cは、「0秒」を示す位置に指針21を移動させ、「R」を示す位置に指針24を移動させる。
次に、測時部480Cは、ステップS104として、電波受信装置160Cを駆動させて、標準電波の受信処理を実行する。そして、表示制御部440Cは、ステップS105として、前述のように、電波受信装置160Cで受信した電波の強度を指針21に表示させる。
次に、測時部480Cは、ステップS106として、標準電波の受信が成功したか否かを判定する。
ステップS106でYesと判定された場合、測時部480Cは、ステップS107として、受信した標準電波から時刻情報を取得する。そして、時刻修正部420Cは、ステップS108として、取得した時刻情報に基づいて、受信時刻データ614Cに記憶される時刻情報を修正する。
次に、本実施形態では、時刻修正部420Cは、ステップS109として、取得した時刻情報に基づいて、タイムゾーンデータ612Cに記憶されるタイムゾーン、すなわち、時差情報を修正する。具体的には、時刻修正部420Cは、受信した標準電波から受信エリアを特定し、当該受信エリアの時差情報をタイムゾーンデータ612Cに記憶する。例えば、電波受信装置160Cで受信した標準電波が日本の標準電波「JJY」であった場合、時刻修正部420Cは、受信エリアを日本と特定する。そして、時刻修正部420Cは、受信エリアとして特定した日本の時差情報である「+9」をタイムゾーンデータ612Cに設定する。
次に、時刻修正部420Cは、ステップS110として、受信時刻データ614Cに記憶される時刻情報と、タイムゾーンデータ612Cに設定された時差情報とに基づいて、内部時刻データ611Cに記憶される内部時刻を修正する。例えば、受信時刻データ614Cに記憶される時刻情報が「11:00」であり、タイムゾーンデータ612Cに設定された時差情報が「+9」である場合、時刻修正部420Cは、内部時刻データ611Cに記憶される内部時刻を「2:00」に修正する。すなわち、本実施形態では、内部時刻データ611Cに協定世界時が記憶される。
次に、時刻修正部420Cは、ステップS111として、内部時刻データ611Cと、タイムゾーンデータ612Cとに基づいて、時刻表示用データ613Cを修正する。その後、ステップS113に移行する。
一方、ステップS106でNoと判定された場合、測時部480Cは、ステップS112として、標準電波の受信処理を開始してからの時間が、予め設定された時間を超過したか否かを判定する。
ステップS112でNoと判定された場合、測時部480Cは、ステップS104に戻って、標準電波の受信処理を継続させる。
ステップS112でYesと判定された場合、ステップS113に移行する。
次に、表示制御部440Cは、ステップS113として、受信結果を指針21に表示させる。具体的には、ステップS106でYesと判定された場合、表示制御部440Cは、「Y」を示す位置に指針21を移動させる。
一方、ステップS106でNoと判定され、さらにステップS112でYesと判定された場合、表示制御部440Cは、「N」を示す位置に指針21を移動させる。
これにより、ユーザーは、時刻情報受信処理の成否を認識することができる。
そして、最後に、表示制御部440Cは、ステップS114として、時刻表示用データ613Cに記憶される時刻データにおける「秒」を示す位置に指針21を復帰させ、曜日を示す位置に指針24を復帰させる。
[第6実施形態の作用効果]
このような第6実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、電子時計1Cは、内部時刻を計時する計時装置50と、時刻情報を含む標準電波を受信する電波受信装置160Cと、を備え、時刻修正部420Cは、時差情報と、内部時刻と、受信した時刻情報とに基づいて、時刻表示用データ613Cを修正する。
そのため、ユーザーがりゅうず4を操作して時刻を修正しなくても、ユーザーが存在するタイムゾーンに応じた正確な時刻を時刻表示部120に表示させることができる。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態を図25~図28の図面に基づいて説明する。
第7実施形態では、前述した第6実施形態に対して、電子時計1Dは、共用アンテナ112DおよびGPS受信装置170Dを有する点で異なる。
図25は、電子時計1Dを示す正面図である。
図25に示すように、電子時計1Dにおいて、指針24で指示される小窓27Dには、「1」および「4+」の数字が表示されている。指針24は、「1」または「4+」を指示することで、GPS衛星から送信される衛星信号を受信中であることを表示する。
図26は、電子時計1Dの回路構成を示す図である。
図26に示すように、電子時計1Dは、制御回路40Dと、記憶装置60Dと、制御装置100Dと、共用アンテナ112Dと、GPS受信装置170Dとを備える。
GPS受信装置170Dは、制御回路40Dによって駆動されると、共用アンテナ112Dを通じて、衛星信号を受信して、時刻情報を含む衛星信号を取得可能に構成されている。すなわち、共用アンテナ112DおよびGPS受信装置170Dは、本開示の時刻情報受信部の一例である。
また、本実施形態では、ADS-B信号と衛星信号との周波数が近いため、ADS-B受信装置30およびGPS受信装置170Dのアンテナを共用している。ただし、ADS-B受信装置30およびGPS受信装置170Dのアンテナを共用することに限られず、ADS-B受信装置30とGPS受信装置170Dとで別々にアンテナを設けても良い。
[記憶装置]
図27は、記憶装置60Dの構成を示すブロック図である。
図27に示すように、時刻データ記憶部610Dには、内部時刻データ611Dと、タイムゾーンデータ612Dと、時刻表示用データ613Dとが記憶される。本実施形態では、衛星信号を受信して取得した時刻情報は、内部時刻データ611Dに記憶されるよう構成されている。これにより、内部時刻データ611Dには、衛星信号に含まれる時刻情報としての協定世界時が記憶される。
[制御回路]
図28は、制御装置100Dの制御回路40Dの構成を示すブロック図である。
図28に示すように、制御回路40Dは、タイムゾーン取得部410Dと、時刻修正部420Dと、速度判定部430Dと、表示制御部440Dと、測時部480Dと、測位部490Dとを備える。
[タイムゾーン取得部]
本実施形態では、タイムゾーン取得部410Dは、りゅうず4が0段位置でAボタン2が6秒以上押された場合に、前述した第1時差情報受信処理に替えて第6時差情報受信処理を実行する。なお、上記操作は一例であり、上記とは異なる操作によって第6時差情報受信処理が実行されるように構成されていてもよい。第6時差情報受信処理の詳細については後述する。
また、本実施形態では、タイムゾーン取得部410Dは、測位部490Dで取得した位置情報に基づいて、時差情報を取得する。具体的には、タイムゾーン取得部410Dは、位置情報と図6に示す領域データに基づいて、ユーザーが存在する地点の領域を特定し、当該領域に割り付けられた時差情報を取得する。
[測時部]
図28に戻って、測時部480Dは、GPS受信装置170Dを駆動して、時刻情報受信処理を実行する。本実施形態では、測時部480Dは、自動受信処理と手動受信処理とを実行する。
本実施形態では、自動受信処理は、定時自動受信処理と、光自動受信処理との2種類がある。測時部480Dは、前述の第6実施形態と同様に、時刻表示用データ613Dに記憶される時刻が、予め設定された定時受信時刻になった場合に、GPS受信装置170Dを駆動して定時受信処理を実行する。
また、測時部480Dは、太陽電池150の発電電圧または発電電流が設定値以上となり、屋外において太陽電池150に日光が照射していると判断できる場合に、GPS受信装置170Dを駆動して光自動受信処理を実行する。なお、光自動受信処理は、1日に一回などに制約してもよい。
また、本実施形態では、Bボタン3が3秒以上6秒未満押された場合に、測時部480Dは、GPS受信装置170Dを駆動して手動受信処理を実行する。
測時部480Dは、GPS受信装置170Dで少なくとも1つのGPS衛星を捕捉し、当該GPS衛星から送信される衛星信号を受信して時刻情報を取得する。
なお、上記操作は一例であり、上記とは異なる操作によって手動受信処理が実行されるように構成されていてもよい。
[測位部]
測位部490Dは、Aボタン2が3秒以上6秒未満押された場合に、GPS受信装置170Dを駆動して、位置情報受信処理を実行する。
測位部490Dは、位置情報受信処理を開始すると、GPS受信装置170Dで少なくとも3個、好ましくは4個以上のGPS衛星を捕捉し、各GPS衛星から送信される衛星信号を受信して、緯度情報および経度情報を含む位置情報を算出して取得する。また、測位部490Dは、衛星信号を受信した際に時刻情報も同時に取得できる。
なお、上記操作は一例であり、上記とは異なる操作によって位置情報受信処理が実行されるように構成されていてもよい。
[時刻修正部]
時刻修正部420Dは、測時部480Dまたは測位部490Dで取得した時刻情報に基づいて内部時刻データ611Dを修正する。これにより、内部時刻データ611D、時刻表示用データ613Dが修正される。すなわち、時刻修正部420Dは、タイムゾーン取得部410Dにより取得された時差情報と、内部時刻と、時刻情報とに基づいて、時刻表示用データ613Dを修正する。
つまり、本実施形態では、前述したように、ADS-B信号に時刻情報が含まれないことから、GPS衛星から送信される衛星信号を受信することにより時刻情報を取得して、時刻表示部120に表示される時刻を修正可能に構成されている。
[表示制御部]
表示制御部440Dは、駆動機構140を制御して、時刻表示用データ613Dの時刻データを指針21~23に表示させる。
また、表示制御部440Dは、測時部480Dにより、時刻情報受信処理が実行された場合、指針21および指針24を移動させる。
具体的には、表示制御部440Dは、時刻情報受信処理中において、GPS受信装置170Dで捕捉したGPS衛星の機数に応じて指針21を移動させる。例えば、表示制御部440Dは、GPS受信装置170Dで捕捉したGPS衛星の機数が0機の場合は「0」秒を示す位置に、1機以上の場合は「5秒」を示す位置に、指針21を移動させる。この際、表示制御部440Dは、「1」を示す位置に指針24を移動させる。
また、表示制御部440Dは、測位部490Dにより、位置情報受信処理が実行された場合、指針21および指針24を移動させる。
具体的には、表示制御部440Dは、位置情報受信処理中において、GPS受信装置170Dで捕捉したGPS衛星の機数に応じて指針21を移動させる。例えば、表示制御部440Dは、GPS受信装置170Dで捕捉したGPS衛星の機数が0機の場合は「0」秒を示す位置に、1機の場合は「5秒」を示す位置に、2機の場合は「10秒」を示す位置に、3機の場合は「15秒」を示す位置に、4機の場合は「20秒」を示す位置に、5機の場合は「25秒」を示す位置に、指針21を移動させる。また、表示制御部440Dは、GPS受信装置170Dで捕捉したGPS衛星の機数が6機の場合は「30秒」を示す位置に、7機の場合は「35秒」を示す位置に、8機の場合は「40秒」を示す位置に、9機の場合は「45秒」を示す位置に、10機の場合は「50秒」を示す位置に、11機以上の場合は「55秒」を示す位置に、指針21を移動させる。この際、表示制御部440Dは、「4+」を示す位置に指針24を移動させる。
さらに、表示制御部440Dは、時刻情報受信処理および位置情報受信処理が実行されていない状態において、Bボタン3が3秒未満押された場合、前回実行した時刻情報受信処理の結果を指針21に表示させる。同様に、表示制御部440Dは、時刻情報受信処理および位置情報受信処理が実行されていない状態において、Aボタン2が3秒未満押された場合、前回実行した位置情報受信処理の結果を指針21に表示させる。
[第6時差情報受信処理]
次に、第6時差情報受信処理について、図29のフローチャートに基づいて説明する。
なお、S1E~S11Eの処理は、第2時差情報受信処理におけるS1A~S11Aの処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図29に示すように、ステップS8EでYesと判定されると、表示制御部440Dは、ステップS20Eとして、「4+」を示す位置に指針24を移動させる。
そして、測位部490Dは、ステップS21Eとして、GPS受信装置170Dを駆動して、GPS衛星をサーチする。
次に、測位部490Dは、ステップS22Eとして、GPS衛星が存在するか否か、つまり、GPS受信装置170DでGPS衛星が捕捉されたか否かを判定する。
ステップS22EでYesと判定された場合、表示制御部440Dは、ステップS23Eとして、捕捉されたGPS衛星の機数に応じて指針21を移動させて、GPS衛星数を表示させる。
一方、ステップS22EでNoと判定された場合、測位部490Dは、ステップS24Eとして、GPS衛星のサーチを開始してからの時間が、予め設定された時間を超過したか否かを判定する。
ステップS24EでNoと判定された場合、測位部490Dは、ステップS21Eに戻って、GPS衛星のサーチを継続する。
一方、ステップS24EでYesと判定された場合、ステップS9Eに移行し、受信結果を表示して、第6時差情報受信処理を終了する。
次に、ステップS23EでGPS衛星数を表示した後、測位部490Dは、ステップS23Eとして、GPS衛星から送信される衛星信号から位置情報の受信に成功したか否かを判定する。
ステップS25EでYesと判定された場合、タイムゾーン取得部410Dは、ステップS5Eにおいて、受信した位置情報に基づくタイムゾーン、すなわち、時差情報を取得する。
一方、ステップS25EでNoと判定された場合、ステップS9Eに移行し、受信結果を表示して、第6時差情報受信処理を終了する。
[第7実施形態の作用効果]
このような第7実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、電子時計1Dは、内部時刻を計時する計時装置50と、時刻情報を含む衛星信号を受信するGPS受信装置170Dと、を備える。そして、時刻修正部420Dは、タイムゾーン取得部410Dにより取得された時差情報と、内部時刻と、受信した時刻情報とに基づいて、時刻表示用データ613Dを修正する。
そのため、ユーザーがりゅうず4を操作して時刻を修正しなくても、ユーザーが存在するタイムゾーンに応じた正確な時刻を時刻表示部120に表示させることができる。
本実施形態では、測位部490Dは、GPS受信装置170Dを駆動して、位置情報受信処理を実行する。そのため、ユーザーの近くにADS-B信号を送信する航空機等の移動体が存在しない場合は、衛星信号から位置情報を取得できるので、ユーザーが存在するタイムゾーンに応じた時刻を時刻表示部120に表示させることができる。
[変形例]
なお、本開示は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。
前記第1、第2、第6実施形態では、第1時差情報受信処理および第2時差情報受信処理を実施可能に構成されていたが、これに限定されず、第1時差情報受信処理および第2時差情報受信処理のいずれか一方を実施可能に構成されていてもよい。
同様に、前記第3実施形態では、第1時差情報受信処理および第3時差情報受信処理を実施可能に構成されていたが、これに限定されず、第1時差情報受信処理および第3時差情報受信処理のいずれか一方を実施可能に構成されていてもよい。
同様に、前記第4実施形態では、第1時差情報受信処理および第4時差情報受信処理を実施可能に構成されていたが、これに限定されず、第1時差情報受信処理および第4時差情報受信処理のいずれか一方を実施可能に構成されていてもよい。
同様に、前記第5実施形態では、第1時差情報受信処理および第5時差情報受信処理を実施可能に構成されていたが、これに限定されず、第1時差情報受信処理および第5時差情報受信処理のいずれか一方を実施可能に構成されていてもよい。
前記第1~第5実施形態では、内部時刻データ611に内部時刻として協定世界時が記憶されるように構成されていたが、これに限定されず、例えば、内部時刻が記憶されない場合も本開示に含まれる。この場合、ユーザーが時刻表示部に表示される時刻を修正するために、りゅうずを操作した場合、りゅうずの操作に応じて時刻表示用データに記憶される時刻データが修正されるように構成されていてもよい。また、この場合、タイムゾーンデータに設定される時差情報が修正された際に、時刻修正部は、修正前後の時差情報の差分に基づいて、時刻表示用データに記憶される時刻データを修正するように構成されていてもよい。
さらに、前記第1~第5実施形態では、ユーザーがりゅうず4を操作して、時刻表示部120に表示される時刻を修正するように構成されていたが、これに限定されず、例えば、スマートフォン等の電子機器から時刻情報を取得して、時刻を修正可能に構成されていてもよい。
前記第1、第2、第6実施形態では、第2時差情報受信処理において、速度判定部430は、受信したADS-B信号から判別される移動体の種別に応じて、閾値を変更するように構成されていたが、これに限定されない。例えば、速度判定部430は、ADS-B信号から判別される移動体の種別が大型航空機の場合のみ、移動体の対地速度を判定するように構成されていてもよい。この場合、閾値記憶部630には、大型航空機の閾値のみが予め設定されていてもよい。
また、前記第1、第2、第6実施形態では、第2時差情報受信処理において、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、速度判定部430は、複数の移動体の中で最も遅い移動体の対地速度が閾値未満か否かを判定するよう構成されていたが、これに限定されない。例えば、速度判定部430は、ADS-B信号を受信した順に速度判定を行い、タイムゾーン取得部410は、移動体の対地速度が閾値未満であると最初に判定されたADS-B信号に基づいて、時差情報を取得するように構成されていてもよい。これにより、タイムゾーンを取得するまでの時間をより短くできる。
前記第3実施形態では、第3時差情報受信処理において、高度判定部450Aは、受信したADS-B信号から判別される移動体の種別に応じて、閾値を変更するように構成されていたが、これに限定されない。例えば、高度判定部450Aは、ADS-B信号から判別される移動体の種別が大型航空機の場合のみ、高度差を判定するように構成されていてもよい。この場合、閾値記憶部630には、大型航空機の閾値のみが予め設定されていてもよい。
また、前記第3実施形態では、第3時差情報受信処理において、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、高度判定部450Aは、複数の移動体の中で最も高度の低い位置に存在する移動体の高度と、高度測定部75Aにて測定された高度との高度差が閾値未満か否かを判定するよう構成されていたが、これに限定されない。例えば、高度判定部450Aは、ADS-B信号を受信した順に高度判定を行い、タイムゾーン取得部410Aは、高度差が閾値未満であると最初に判定されたADS-B信号に基づいて、時差情報を取得するように構成されていてもよい。これにより、タイムゾーンを取得するまでの時間をより短くできる。
前記第4実施形態では、第4時差情報受信処理において、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、距離算出部460Bは、複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する出発空港との距離を複数算出するように構成されていたが、これに限定されない。例えば、距離算出部460Bは、ADS-B信号を受信した順に距離を算出し、タイムゾーン取得部410Bは、距離が閾値未満であると最初に判定されたADS-B信号に基づいて、時差情報を取得するように構成されていてもよい。これにより、タイムゾーンを取得するまでの時間をより短くできる。
前記第5実施形態では、第5時差情報受信処理において、ADS-B受信装置30が複数の移動体からADS-B信号を受信した場合、距離算出部460Bは、複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する到着空港との距離を複数算出するように構成されていたが、これに限定されない。例えば、距離算出部460Bは、ADS-B信号を受信した順に距離を算出し、タイムゾーン取得部410Bは、距離が閾値未満であると最初に判定されたADS-B信号に基づいて、時差情報を取得するように構成されていてもよい。これにより、タイムゾーンを取得するまでの時間をより短くできる。
前記第4、第5実施形態では、距離算出部460Bは、移動体と出発空港との距離、または、移動体と到着空港との距離を算出するように構成されていたが、これに限定されない。例えば、距離算出部460Bは、移動体と出発空港との距離および移動体と到着空港との距離を算出するように構成されていてもよい。
また、前記第4、第5実施形態では、ユーザーが存在する空港で時差情報受信処理を実行した場合、ユーザーが存在する空港に対して離着陸する航空機からADS-B信号を受信する可能性が高い。そのため、受信したADS-B信号に含まれるフライト情報に関連付けられる到着空港または出発空港は、ユーザーが存在する空港である確率が高い。そこで、複数の移動体からADS-B信号を受信した場合に、当該ADS-B信号に含まれるフライト情報に関連付けられる空港の数を取得し、その中で最も多かった空港に対応する時差情報を取得するように構成されていてもよい。これにより、ユーザーが存在する空港に対応する時差情報を取得できる可能性を高くできるので、誤った時差情報を取得してしまうことを防ぐことができる。
前記第6実施形態では、電波受信装置160Cは、日本の標準電波「JJY」、アメリカ合衆国の標準電波「WWVB」、ドイツの標準電波「DCF77」、イギリスの標準電波「MSF」と複数の標準電波を受信可能に構成されていたが、これに限定されない。例えば、電波受信装置160Cは、これらのうちの一部の標準電波のみ受信可能に構成されていてもよい。
前記第7実施形態では、GPS受信装置170Dは、GPS衛星から時刻情報を含む衛星信号を受信していたが、これに限られない。例えば、ガリレオ、GLONASS、北斗などの他の全地球的航法衛星システムや、SBAS等の静止衛星や準天頂衛星等から時刻情報を含む衛星信号を受信してもよい。
前記各実施形態では、第1~第6時差情報受信処理は、ユーザーが入力装置90を操作することで受信処理を開始していたが、これに限定されない。例えば、第1~第6時差情報受信処理は、定時時刻に受信処理を開始するように構成されていてもよい。また、この場合、前述したように、本開示の時差情報受信処理は消費電力を抑制できるので、時差情報受信処理が1日に複数回実行されるように構成されていてもよい。
さらに、例えば、第1~第6時差情報受信処理は、10秒毎など定期的に受信処理を開始するように構成されていてもよい。
これらにより、入力装置を操作することなく、常にユーザーが存在する場所のローカルタイムを表示する事が可能となる。
前記各実施形態において、例えば、ADS-B信号を受信するアンテナとして、パッチアンテナに比べて受信感度の低い逆Fアンテナやチップアンテナ等を使用してもよい。これにより、ユーザーから離れた場所に存在する航空機等からADS-B信号を受信することを防ぐことができる。そのため、タイムゾーンデータを跨いでADS-B信号を受信することで、誤った時差情報を取得してしまうことを防ぐことができる。
前記各実施形態において、航空無線信号としてADS-B信号を用いたが、航空機で使用されADS-B信号と同等の情報を含む信号であれば、他の無線信号を用いてもよい。
また、電子時計は、腕時計に限定されず、例えば、携帯電話、登山などに用いられる携帯型のGPS受信機など、携帯して利用される時計機構を有する装置に広く利用できる。
1…電子時計、2…Aボタン、3…Bボタン、4…りゅうず、10…外装ケース、11…ケース本体、12…ベゼル、13…カバーガラス、14…ダイヤルリング、15…文字板、19…カレンダー小窓、21…指針、22…指針、23…指針、24…指針、25…指針軸、26…指針軸、27…小窓、30…ADS-B受信装置、40…制御回路、50…計時装置、60…記憶装置、75A…高度測定部、90…入力装置、100…制御装置、110…ADS-Bアンテナ、111C…標準電波用アンテナ、112D…共用アンテナ、120…時刻表示部、130…二次電池、140…駆動機構、150…太陽電池、160C…電波受信装置、170D…GPS受信装置、410…タイムゾーン取得部、420…時刻修正部、430…速度判定部、440…表示制御部、450A…高度判定部、460B…距離算出部、470B…距離判定部、610…時刻データ記憶部、611…内部時刻データ、612…タイムゾーンデータ、613…時刻表示用データ、620…タイムゾーンデータ記憶部、630…閾値記憶部、640B…フライト情報記憶部、650B…空港情報記憶部。

Claims (15)

  1. 時刻を表示する時刻表示部と、
    緯度情報および経度情報に関連付けられた場所情報と、前記場所情報に対応する時差情報と、を関連付けたタイムゾーン関連情報を記憶するタイムゾーンデータ記憶部と、
    航空無線信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる移動体の位置情報と、前記タイムゾーンデータ記憶部に記憶されたタイムゾーン関連情報と、に基づいて、前記移動体の位置情報に対応する時差情報を取得するタイムゾーン取得部と、
    前記タイムゾーン取得部により取得された時差情報に基づいて、前記時刻表示部が表示する時刻を修正する時刻修正部と、を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記場所情報は、地理情報を複数の領域に分割した領域データを含み、
    前記場所情報に対応する時差情報は、前記領域に対応している
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記場所情報は、都市と、前記都市に対応する経度情報および緯度情報と、を含み、
    前記場所情報に対応する時差情報は、前記都市に対応している
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる前記移動体の速度が、予め設定された閾値未満か否かを判定する速度判定部を有し、
    前記タイムゾーン取得部は、前記速度判定部で前記速度が前記閾値未満と判定された場合、前記移動体の位置情報に対応する時差情報を取得する
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項4に記載の電子時計において、
    前記受信部が複数の移動体から前記航空無線信号を受信した場合、前記速度判定部は、前記複数の移動体の中で最も遅い移動体の速度が、前記閾値未満か否かを判定し、
    前記タイムゾーン取得部は、前記速度判定部で前記速度が前記閾値未満と判定された場合、前記最も速度が遅い移動体の位置情報に対応する時差情報を取得する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項4または請求項5に記載の電子時計において、
    前記速度判定部は、前記移動体の種類に応じて、前記閾値を変更する
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子時計において、
    高度を測定する高度測定部と、
    前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる移動体の高度と、前記高度測定部にて測定された高度との差が、予め設定された閾値未満か否かを判定する高度判定部とを有し、
    前記タイムゾーン取得部は、前記高度判定部で前記高度の差が前記閾値未満と判定された場合、前記移動体の位置情報に対応する時差情報を取得する
    ことを特徴とする電子時計。
  8. 請求項7に記載の電子時計において、
    前記受信部が複数の移動体から前記航空無線信号を受信した場合、前記高度判定部は、前記複数の移動体の中で最も低い位置に存在する移動体の高度と、前記高度測定部にて測定された高度との差が、前記閾値未満か否かを判定し、
    前記タイムゾーン取得部は、前記高度判定部で前記高度の差が前記閾値未満と判定された場合、前記最も低い位置に存在する移動体の位置情報に対応する時差情報を取得する
    ことを特徴とする電子時計。
  9. 請求項7または請求項8に記載の電子時計において、
    前記高度判定部は、前記移動体の種類に応じて、前記閾値を変更する
    ことを特徴とする電子時計。
  10. 時刻を表示する時刻表示部と、
    移動体を識別する識別情報および前記識別情報に対応する出発空港を関連付けた複数のフライト情報を記憶するフライト情報記憶部と、
    空港に対応する緯度情報および経度情報を含む場所情報と、前記空港に対応する時差情報と、を関連付けた複数の空港情報を記憶する空港情報記憶部と、
    航空無線信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる移動体の識別情報および位置情報と、前記フライト情報記憶部に記憶されたフライト情報と、前記空港情報記憶部に記憶された空港情報とに基づいて、前記移動体と前記出発空港との距離を算出する距離算出部と、
    前記距離算出部で算出された前記距離が、予め設定された閾値未満か否かを判定する距離判定部と、
    前記距離判定部で、前記距離が前記閾値未満と判定された場合に、前記出発空港に対応する時差情報を前記空港情報記憶部から取得するタイムゾーン取得部と、
    前記タイムゾーン取得部により取得された時差情報に基づいて、前記時刻表示部が表示する時刻を修正する時刻修正部と、を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  11. 請求項10に記載の電子時計において、
    前記受信部が複数の移動体から前記航空無線信号を受信した場合、前記距離算出部は、前記複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する出発空港との距離を複数算出し、
    前記距離判定部は、前記距離算出部で算出された前記複数の距離の中で最も短い距離が、前記閾値未満か否かを判定し、
    前記タイムゾーン取得部は、前記距離判定部で前記距離が前記閾値未満と判定された場合、前記最も短い距離に対応する移動体の出発空港に対応する時差情報を取得する
    ことを特徴とする電子時計。
  12. 時刻を表示する時刻表示部と、
    移動体を識別する識別情報および前記識別情報に対応する到着空港を関連付けた複数のフライト情報を記憶するフライト情報記憶部と、
    空港に対応する緯度情報および経度情報を含む場所情報と、前記空港に対応する時差情報と、を関連付けた複数の空港情報を記憶する空港情報記憶部と、
    航空無線信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記航空無線信号に含まれる移動体の識別情報および位置情報と、前記フライト情報記憶部に記憶されたフライト情報と、前記空港情報記憶部に記憶された空港情報とに基づいて、前記移動体と前記到着空港との距離を算出する距離算出部と、
    前記距離算出部で算出された前記距離が、予め設定された閾値未満か否かを判定する距離判定部と、
    前記距離判定部で、前記距離が前記閾値未満と判定された場合に、前記到着空港に対応する時差情報を前記空港情報記憶部から取得するタイムゾーン取得部と、
    前記タイムゾーン取得部により取得された時差情報に基づいて、前記時刻表示部が表示する時刻を修正する時刻修正部と、を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  13. 請求項12に記載の電子時計において、
    前記受信部が複数の移動体から前記航空無線信号を受信した場合、前記距離算出部は、前記複数の移動体と、それぞれの移動体に対応する到着空港との距離を複数算出し、
    前記距離判定部は、前記距離算出部で算出された前記複数の距離の中で最も短い距離が、前記閾値未満か否かを判定し、
    前記タイムゾーン取得部は、前記距離判定部で前記距離が前記閾値未満と判定された場合、前記最も短い距離に対応する移動体の到着空港に対応する時差情報を取得する
    ことを特徴とする電子時計。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の電子時計において、
    内部時刻を計時する計時部と、
    時刻情報を含む信号を受信する時刻情報受信部と、を備え、
    前記時刻修正部は、前記タイムゾーン取得部により取得された時差情報、前記内部時刻、および前記時刻情報に基づいて、前記時刻を修正する
    ことを特徴とする電子時計。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記航空無線信号はADS-B信号である
    ことを特徴とする電子時計。
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