JP2019211428A - ウェアラブル機器、および時刻修正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】目的地に移動する場合に、適切なタイミングで時刻を修正するウェアラブル機器、および時刻修正方法を提供する。【解決手段】ウェアラブル機器Wは、時刻を表示する表示部224と、プロセッサー80と、を備え、プロセッサー80は、目的地に移動する移動体に関する移動体情報と、基準時に対する前記目的地の時差とを取得する取得部801と、移動体情報に基づいて移動体の目的地への到着に関する所定の条件を充足すると判断する場合に、時差に基づいて、表示部224に表示する時刻を修正する修正部802と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ウェアラブル機器、および時刻修正方法に関する。
時刻を表示するウェアラブル機器を所持するユーザーが、航空機等の移動体によりタイムゾーンを跨ぐ移動を行うことがある。この場合、ウェアラブル機器は、ウェアラブル機器が表示する時刻を、目的地の到着に併せて、目的地の時刻と合うように修正する必要がある。時刻を修正する技術として、例えば、特許文献1には、GPS(Global Positioning System)モジュールと気圧センサーとを有するウェアラブル機器が開示されている。このウェアラブル機器は、気圧センサーが測定される気圧の変化に基づいて、航空機が下降し目的地への到着を判別する。このウェアラブル機器は、目的地への到着を検知すると、GPSモジュールから現在地の時刻を取得し、取得される時刻に基づいて、ウェアラブル機器が表示する時刻を修正する。
特開2005−221449号公報
しかしながら、目的地ではユーザーは空港等の屋内を移動することが一般的であり、屋内ではGPS衛星からの電波を取得できない場合がある。このため、従来のウェアラブル機器は、目的地に到着しても直ちに時刻を修正することができない可能性がある。
本発明の好適な態様にかかるウェアラブル機器は、時刻を表示する表示部と、プロセッサーと、を備え、前記プロセッサーは、目的地に移動する移動体に関する移動体情報と、基準時に対する前記目的地の時差とを取得する取得部と、前記移動体情報に基づいて前記移動体の前記目的地への到着に関する所定の条件を充足すると判断する場合に、前記時差に基づいて、前記表示部に表示する時刻を修正する修正部と、を備える。
本発明の好適な態様にかかる時刻修正方法は、時刻を表示する表示部を備えるウェアラブル機器が、目的地に移動する移動体に関する移動体情報と、基準時に対する前記目的地の時差とを取得し、前記移動体情報に基づいて前記移動体の前記目的地への到着に関する所定の条件を充足すると判断する場合に、前記時差に基づいて、前記表示部に表示する時刻を修正する。
第1実施形態におけるウェアラブル機器Wを示す斜視図。 第1実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図。 第1実施形態における制御部80の構成図。 気圧高度と加速度高度との関係を示す図。 第1実施形態におけるウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す図。 第2実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図。 航空無線信号の通信例を示す図。 応答信号RSのフォーマットの一例を示す図。 第2実施形態における制御部80の構成図。 第2実施形態におけるウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す図。 第3実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図。 第3実施形態における制御部80の構成図。 地域別周波数管理テーブル505の記憶内容の一例を示す図。 第3実施形態におけるウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す図。 第4実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図。 第4実施形態における制御部80の構成図。 第4実施形態におけるウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す図。 第5実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図。 機内サービス情報504の一例を示す図。 第5実施形態における制御部80の構成図。 第5実施形態におけるウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す図。 第6実施形態における制御部80の構成図。 第6実施形態におけるウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
A.第1実施形態
以下、第1実施形態にかかるウェアラブル機器Wを説明する。
A.1.第1実施形態のウェアラブル機器Wの概要
図1に、第1実施形態におけるウェアラブル機器Wを示す斜視図を示す。ウェアラブル機器Wは、操作部221と、第1バンド部Fと、第2バンド部Gと、表示部224と、を有する。ウェアラブル機器は、一般に、ユーザーが携帯可能な情報装置である。より具体的には、ウェアラブル機器は、ユーザーの体に装着可能な電子機器であり、本実施形態においては特に日時や時刻を表示する表示部、物理量を計測するセンサー、電力を供給するバッテリーを含む電子機器を意味する。図1に示すように、第1実施形態のウェアラブル機器Wは、デジタル式で時刻を表示するデジタル時計である。時刻には、例えば、以下に示す2つの態様がある。第1の態様における時刻は、1日の中の時の意味であり、年月日を含まない。第2の態様における時刻は、1日の中の時と、この時の年月日も含む。以下では、単に「時刻」と記載する場合、第1の態様における時刻であることを示し、「日時」と記載する場合には、1日の中の時と、この時の年月日とを含むことを示す。また、下記に示す時刻を、24時制を用いて示す。
図1において、表示部224の表示面の法線方向をZ軸とし、Z軸と直交し、表示面の中心から第1バンド部Fまたは第2バンド部Gへの方向をY軸、Z軸およびY軸と直交する軸をX軸とする。
操作部221は、ユーザーが押下することによりユーザーの操作を受け付ける。表示部224は、デジタル表記で時刻および年月日を表示する。図1では、表示部224は、現在地の年月日を表示領域2241内に表示し、現在地の時刻を表示領域2242内に表示する。第1バンド部Fおよび第2バンド部Gは、ウェアラブル機器Wをユーザーの手首に装着するための部材である。
図2に、ウェアラブル機器Wの構成図を示す。図2において、図1に示す構成と同一構成には同一符号を付してある。
ウェアラブル機器Wは、ユーザーインターフェース20と、通信部30と、センサー群40と、記憶部50と、計時部60と、二次電池70と、制御部80とを有し、これらはバスを介して電気的に接続されている。
ユーザーインターフェース20は、操作部221と、表示部224とを含む。操作部221は、ユーザーが押下することによりユーザーの操作を受け付ける。例えば、押しボタンである。
表示部224は、時刻を表示する。表示部224は、例えば、液晶表示パネル、または有機EL(Electro Luminescence)パネルである。
通信部30は、インターネット等のネットワークを介して他の装置と通信する機器である。通信部30は、無線通信または有線通信によって、他の装置と通信する。例えば、通信部30は、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格に従うUSBインターフェース、BLE(Bluetooth Low Energy)規格に従うBLEインターフェース、または、ANT+規格に従うANT+インターフェースを含む。Bluetoothは、登録商標である。USBインターフェースでは、例えば、ウェアラブル機器Wに対して挿抜可能なケーブル、または、ウェアラブル機器Wが挿抜可能なクレイドルを介して、他の装置と通信する。
センサー群40は、気圧センサー41と、加速度センサー42と、方位センサー45とを含む。気圧センサー41は、ウェアラブル機器W周囲の気圧を測定する。加速度センサー42は、ウェアラブル機器Wにかかる加速度を測定する。方位センサー45は、地磁気を2軸または3軸で検出し、ウェアラブル機器Wの向いている方角を測定する。
記憶部50は、制御部80が読取可能な記録媒体である。記憶部50は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、またはRAM(Random Access Memory)などで構成される。
計時部60は、現在の日時を示す日時情報を生成する。具体的には、計時部60は、水晶発振器などで生成されるクロック信号を分周して得たパルス信号をカウントすることによって、日時を生成する。この日時は、協定世界時(UTC:Coordinated Universal Time)を示す。
二次電池70は、制御部80および表示部224のほか、上述の各構成に電力を供給する。二次電池70は、例えば、リチウムイオン二次電池である。
制御部80は、ウェアラブル機器Wの全体を制御するプロセッサーであり、例えば単数または複数のチップで構成される。制御部80は、例えば、演算装置およびレジスター等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、制御部80の機能の一部または全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等で実現してもよい。制御部80は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。制御部80の構成について、図3を用いて説明する。
A.2.第1実施形態にかかる制御部80
図3に、制御部80の構成図を示す。制御部80は、記憶部50に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、取得部801と、修正部802と、表示制御部803として機能する。通常時における制御部80の機能と、ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合の制御部80の機能とについて、それぞれ説明を行う。
A.2.1.通常時における制御部80
通常時において、表示制御部803は、計時部60によって生成される日時と、基準時に対する現在地の時差とに基づいて、表示部224が表示する時刻を生成する。基準時とは、時刻表示の基準となる時間であり、典型例は、全世界で使用される協定世界時である。基準時は、協定世界時に対して所定時間の遅れ、または進みを有していてもよい。本実施形態では、基準時は、協定世界時であるとして説明する。さらに、表示制御部803は、計時部60によって生成される日時と、協定世界時に対する現在地の時差とに基づいて、表示部224が表示する時刻を生成する例を用いて説明する。協定世界時に対する時差の一例として、時差係数(TDF:Time Differential Factor)がある。
以下では、説明の省略のため、協定世界時に対する時差を、「時差係数」として説明する。さらに、表示部224が表示する時刻を、単に、「表示時刻」として説明する。さらに、表示時刻が、出発地の現地時刻を示す場合には、「出発地表示時刻」と称し、目的地の現地時刻を示す場合には、「目的地表示時刻」と称する。本実施形態では、表示時刻は、表示領域2242に表示される。現在地の時差係数は、記憶部50に記憶されている。現在地の時差係数は、例えば、ユーザーの入力操作によって設定される。
表示制御部803は、計時部60によって生成される日時に、現在地の時差係数を加算して得られる時刻を、表示時刻として生成する。表示部224は、表示時刻が示す時刻を表示する。
A.2.2.ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合の制御部80
ユーザーは、移動体に搭乗することにより、タイムゾーンを跨いで移動する。移動体は、飛行機または回転翼航空機等の航空機、船舶、または鉄道等である。本実施形態では、移動体は、図7に示す飛行機APであるとする。以下に、取得部801の動作例、修正部802の動作例について、順に説明する。
A.2.2.1.取得部801の動作例
取得部801は、移動体情報501と、協定世界時に対する目的地の時差、すなわち目的地の時差係数とを取得する。移動体情報501は、目的地に移動する移動体に関する情報である。従って、移動体情報501は、飛行機APに関する情報である。
移動体情報501は、気圧センサー41によって計測される出発地および現在の気圧、および、加速度センサー42によって計測される出発地から現在までの加速度を含む。移動体情報501は、記憶部50に記憶される。例えば、制御部80は、出発地における気圧センサー41によって計測される気圧および加速度センサー42によって計測される加速度を取得し、これらの気圧および加速度を記憶部50に格納する。制御部80は、定期的に、加速度センサー42によって計測される加速度を取得し、この加速度を記憶部50に格納する。取得部801は、記憶部50に記憶された、出発地における気圧と、最後に記憶部50に記憶される気圧と、記憶部50に記憶される全ての加速度とを、移動体情報501として取得する。
取得部801は、目的地の時差係数を、例えば、ユーザーの入力操作から、または、通信部30を介して外部のコンピューターから取得する。
A.2.2.2.修正部802の動作例
修正部802は、移動体情報501に基づいて飛行機APの目的地への到着に関する所定の条件を充足するか否かを判断する。飛行機APの目的地への到着に関する所定の条件は、例えば、目的地にまもなく到着する状態であると判断する条件、および、目的地に到着後の状態であると判断する条件を含む。
例えば、修正部802は、移動体情報501の加速度に基づいて飛行機APが下降していることが特定され、かつ、移動体情報501の気圧に基づいて特定される高度と、移動体情報501の加速度に基づいて特定される高度との比の値が所定値A以上である場合に、所定の条件を充足すると判断する。下降中であり、かつ、前述の比の値が1未満の場合、飛行機APはまだ到着していないため、第1実施形態における所定の条件は、飛行機APが目的地にまもなく到着する状態であると判断する条件である。移動体情報501の加速度に基づいて飛行機APが下降している方法として、移動体情報501の重力方向の加速度を積分して得られる速度の正負で特定することが可能である。
以下、加速度に基づいて特定される高度を、「加速度高度」と称する。同様に、気圧に基づいて特定される高度を、「気圧高度」と称する。加速度高度の求め方として、修正部802は、移動体情報501に含まれる出発地から現在までの重力方向の加速度を2回積分することにより、加速度高度を特定する。加速度高度は、出発地の高度を基準とする場合の現在の高度を示す。同様に、修正部802は、移動体情報501に含まれる現在の気圧に対して、気圧から高度に変換する一般的な高度変換式を施すことにより、気圧高度を特定する。気圧高度も、加速度高度と合わせるため、出発地の高度を基準とする場合の高度を示す。
出発地の高度を基準とすることについて、出発地の高度を0mとしてもよいが、後述する(1)式において、分母となる加速度高度が0mとなることを避けるため、0m以外の任意の値とすることが好ましい。本実施形態では、出発地の高度を、出発地の気圧から特定される高度とする。例えば、出発地の気圧に、高度変換式を施して得られる高度が、10mであるとする。また、現在の気圧に、高度変換式を施して得られる高度が、100mであれば、気圧高度は、そのまま100mとする。そして、出発地から現在までの加速度を2回積分することにより得られる高度が、90mである場合、加速度高度は、出発地の気圧に高度変換式を施して得られる高度10mに、前述の90mを加えた100mであるとする。
出発地において、加速度高度と気圧高度とは同一の値となる。気圧高度と加速度高度との比の値が所定値A以上である場合とは、換言すれば、下記(1)式を満たす場合である。
気圧高度/加速度高度≧A (1)
所定値Aは、ウェアラブル機器Wの設計者またはユーザーによって設定される値である。所定値Aは、0より大きく1以下の値であり、1に近い値が好ましい。以下では、気圧高度/加速度高度を、補正値Cと称する。(1)式および補正値Cの定義により、(2)式の関係がある。
気圧高度=C×加速度高度 (2)
図4に、気圧高度と加速度高度との関係を示す。図4に示すグラフg1は、飛行機APの1回の飛行における、気圧高度と加速度高度との関係を示す。図4に示す目的地の高度、出発地の高度より1000mほど高い位置にあるものとする。グラフg1では、説明を容易にするため、飛行機APは、一定の速度で上昇および下降し、水平飛行時において高度を変化させない例を示す。グラフg1内の一点鎖線で示す気圧高度特性hcは、飛行機APの飛行に応じた気圧高度の特性である。グラフg1内の二点鎖線で示す加速度高度特性dcは、飛行機APの飛行に応じた加速度高度の特性である。グラフg1内の実線で示す補正値特性Ccは、飛行機APの飛行に応じた補正値Cの特性である。
グラフg1では、14時30分にユーザーが飛行機APに搭乗し、15時0分に飛行機APが離陸し、17時20分に飛行機APが着陸し、17時30分にユーザーが飛行機APから降機する例を示す。
14時30分から15時0分までは、気圧高度と加速度高度とがほぼ一致する。15時0分以降において、飛行機APが高度を急速に上昇させており、気圧高度および加速度高度ともに上昇している。しかし、グラフg1が示すように、気圧高度の上昇の程度は、加速度高度の上昇の程度より小さい。気圧高度の上昇の程度が加速度高度より小さい理由として飛行機AP内の人間への影響を抑えるため、飛行機AP内の気圧を急激に変化させない、および、2400mに相当する気圧よりも低い気圧にしないという制御が行われているためである。
グラフg1に示すように、飛行機APは、15時30分において、上昇を終了して、水平飛行する。さらに、飛行機APは、17時0分において、下降を開始して、17時20分において、着陸することにより下降を終了する。
補正値Cの変動について説明する。14時30分から15時0分までの間では、飛行機APが離陸していないため、気圧高度および加速度高度が一致し、補正値Cが1となる。15時0分から15時30分までの間では、飛行機APが上昇し、気圧高度および加速度高度ともに上昇するが、気圧高度の上昇の程度は、加速度高度の上昇の程度より小さいため、Cが1より小さくなり、15時30分において、補正値Cが0.2となる。
15時30分から17時0分までの間において、飛行機APは水平飛行しているため、補正値Cが0.2のままである。17時0分から17時20分までの間では、飛行機APが下降し、補正値Cが1に近づくように大きい値となり、17時20分において、補正値Cが1となる。飛行機APが下降して、補正値Cが1となる状況とは、飛行機AP内の気圧の調整を終えて、飛行機AP内の乗客の昇降準備が完了済みの状態を意味する。従って、本実施形態では、補正値Cを用いて、目的地に到着することを判定する。
補正値Cを用いる理由として、気圧センサー41のみ用いて、飛行機APの到着を判定しようとしても、飛行機AP内では気圧が制御されている場合があり、目的地に到着することを精度良く判定することが困難であるためである。また、加速度センサー42のみ用いて、飛行機APの到着を判定しようとしても、出発地と目的地との高度差を予め知らない場合には、飛行機APが目的地に到着するとみなす適切な閾値を設定できないためである。
図3の説明に戻る。修正部802は、所定の条件を充足すると判断する場合に、表示時刻を修正するタイミングであると判断し、目的地の時差係数に基づいて、表示時刻を修正する。修正部802は、下記(3)式に従って、目的地の年月日および時刻を算出する。
目的地の年月日および時刻=現在の年月日および時刻−出発地の時差係数+目的地の時差係数 (3)
出発地の時差係数は、例えば、出発地にユーザーがいる場合のユーザーの入力操作によって、現在地の時差係数として予め記憶部50に記憶される。現在の年月日および時刻は、計時部60によって生成される日時に出発地の時差係数を加算して得られる値である。従って、(3)式は、計時部60によって生成される日時を用いて(4)式のように変形可能である。
目的地の年月日および時刻=計時部60によって生成される日時+目的地の時差係数 (4)
例えば、現在の年月日および時刻が2018年1月5日の15時であり、出発地の標準時時差係数が+9:00であり、目的地の標準時時差係数が−5:00であるとする。修正部802は、(3)式に従って、目的地の年月日が2018年1月5日の1時であると算出する。
修正部802は、(3)式に従って算出される時刻を目的地表示時刻として修正する。表示部224は、目的地表示時刻を表示する。
A.3.第1実施形態の動作
図5に示すフローチャートを用いて、ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合について、ウェアラブル機器Wの動作を説明する。
図5に、ウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す。取得部801は、ステップS1において、移動体情報501に含まれる出発地の気圧、および現在の気圧を取得する。さらに、取得部801は、ステップS2において、出発地から現在までの加速度を取得する。修正部802は、ステップS3において、現在の気圧から気圧高度を特定する。さらに、修正部802は、ステップS4において、出発地の気圧、および、出発地から現在までの加速度から、加速度高度を特定する。修正部802は、ステップS5において、気圧高度および加速度高度から、補正値Cを算出する。
修正部802は、ステップS6において、飛行機APが下降中か否かを判断する。ステップS6:Noの場合、すなわち、飛行機APが上昇中または水平飛行中である場合、処理をステップS1に戻す。一方、ステップS6:Yesの場合、すなわち、飛行機APが下降中である場合、修正部802は、ステップS7において、補正値Cが所定値A以上か否かを判断する。ステップS7:Noの場合、すなわち補正値Cが所定値A未満である場合、修正部802は、処理をステップS1に戻す。一方、ステップS7:Yesの場合、すなわち補正値Cが所定値A以上である場合、修正部802は、ステップS8において、目的地の時差係数に基づいて、表示時刻を目的地の時刻に修正する。ステップS8の終了後、ウェアラブル機器Wは、一連の処理を終了する。
A.4.第1実施形態の効果
以上に示すように、ウェアラブル機器Wの一つの態様では、時刻を表示する表示部224と、プロセッサーと、を備え、プロセッサーは、目的地に移動する移動体に関する移動体情報501と、基準時に対する目的地の時差とを取得する取得部801と、移動体情報501に基づいて移動体の目的地への到着に関する所定の条件を充足すると判断する場合に、時差に基づいて、表示部224に表示する時刻を修正する修正部802と、を備える。
この態様によれば、移動体の目的地への到着に関する所定の条件を充足する場合に、表示時刻を修正するため、目的地への到着が考慮される適切なタイミングで、表示時刻を修正することが可能になる。
一方、GPS衛星からの電波を用いて時刻を修正しようとしても、目的地ではユーザーは空港等の屋内を移動することが一般的であり、屋内ではGPS衛星からの電波を取得できない場合がある。このため、ウェアラブル機器Wが、目的地に到着しても直ちに時刻を修正できない可能性がある。従って、目的地に近づいたことを判定して時刻修正することが理想的だが、GPS衛星からの電波を頻繁に使用することは消費電力量が増大することになる。
また、以上に示すウェアラブル機器Wにより、次に示す時刻修正方法が把握できる。この時刻修正方法では、時刻を表示する表示部224を備えるウェアラブル機器Wが、目的地に移動する移動体に関する移動体情報501と、基準時に対する目的地の時差とを取得し、移動体情報501に基づいて移動体の目的地への到着に関する所定の条件を充足すると判断する場合に、時差に基づいて、表示部224に表示する時刻を修正する。
また、ウェアラブル機器Wの一つの態様では、気圧センサー41と加速度センサー42とを備え、移動体情報501は、気圧センサー41によって計測される出発地および現在の気圧、および、加速度センサー42によって計測される出発地から現在までの加速度を含み、修正部802は、移動体情報501の加速度に基づいて移動体が下降していることが特定され、かつ、移動体情報501の気圧に基づいて特定される高度と、移動体情報501の加速度に基づいて特定される高度との比の値が所定値A以上である場合に、所定の条件を充足すると判断する。
上述のように、補正値Cが1となる状況とは、飛行機AP内の気圧の調整を終えて、飛行機AP内の乗客の昇降準備が完了済みの状態を意味する。この態様によれば、飛行機AP内の乗客の昇降準備が完了し、まもなく飛行機APが到着するという、適切なタイミングで、表示時刻を修正することが可能になる。
一方、気圧センサー41のみ用いて、飛行機APの到着を判定しようとしても、飛行機AP内では気圧が制御されている場合があり、目的地に到着することを精度良く判定することが困難である。また、上述のように、加速度センサー42から得られる加速度を2回積分すれば、出発地の高度を基準とする現在の高度を算出することができる。しかし、出発地と目的地との高度差を予め知る必要がある。これに対して、本実施形態によれば、気圧に基づいて特定される高度と加速度に基づいて特定される高度との比によって到着を判定するので、出発地と目的地との高度差が不明であっても目的地に到着することを精度良く判定できる。
B.第2実施形態
第1実施形態では、表示時刻を修正するタイミングが、飛行機APが下降しており、かつ、補正値Cが所定値A以上である場合である。第2実施形態では、表示時刻を修正するタイミングが、ウェアラブル機器Wが受信する第1特定信号の搬送波の周波数が、目的地で送信される第1特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯に含まれる場合であるとする。以下、第2実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態で使用される符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
B.1.第2実施形態のウェアラブル機器Wの概要
図6に、第2実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図を示す。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第2実施形態に関する要素であるとする。通信部30は、第1受信部31を含む。
第1受信部31は、移動体から送信される第1特定信号を受信可能である。第1特定信号は、例えば、ADS−B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)と呼ばれる航空無線規格に従う信号である。以下、この信号を、「航空無線信号」と称し、第1特定信号の説明例とする。
図7に、航空無線信号の通信例を示す。飛行機APは、運行の安全を確保するため、航空無線信号を用いて、管制塔ACTと通信する。航空無線信号には、質問信号QSと、応答信号RSとが含まれる。管制塔ACTは、1030MHzの搬送波によって質問信号QSを飛行機APに送信する。質問信号QSが受信される場合、飛行機APは、1090MHzの搬送波によって応答信号RSを飛行機APに送信する。
図8に、応答信号RSのフォーマットの一例を示す。図8に示す応答信号表T1は、応答信号RSが取り得る情報の一覧を示す。応答信号RSは、番号およびデータ内容を含む。例えば、図4に示す応答信号表T1は、番号が01である応答信号RSにはGPS位置を含むことを示し、番号が20である応答信号RSにはコールサインを含むことを示し、番号が40には飛行機APの選択高度を含むことを示す。
GPS位置は、飛行機APのGPSモジュールによって特定される、飛行機APの現在位置を示す。コールサインは、航空会社の略称と便名とに基づいた文字列である。選択高度は、飛行機APの選択高度である。
図8に示す応答信号表T1には示していないが、応答信号RSは、GPS位置、コールサイン、および選択高度以外にも、相対的速度、および、フライトコード等、運行管理に必要なさまざまなデータを含み得る。
B.2.第2実施形態にかかる制御部80
図9に、制御部80の構成図を示す。制御部80は、記憶部50に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、取得部801と、修正部802と、表示制御部803として機能する。通常時における制御部80の機能については、第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
B.2.1.ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合の制御部80
第1受信部31は、判断情報503を生成する。判断情報503は、飛行機APが航空無線信号を送信中であるか否かを示す。判断情報503は、移動体情報501に含まれる。
修正部802は、移動体情報501に含まれる判断情報503が、航空無線信号を送信していないことを示す場合に、所定の条件を充足すると判断する。飛行機APは、飛行中に航空無線信号を送信し、到着すると航空無線信号を送信しない。従って、第2実施形態における所定の条件は、飛行機APが目的地に到着後の状態であると判断する条件である。
B.3.第2実施形態の動作
図10に示すフローチャートを用いて、ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合について、ウェアラブル機器Wの動作を説明する。
図10に、ウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す。取得部801は、ステップS11において、判断情報503を含む移動体情報501を取得する。修正部802は、ステップS12において、判断情報503が、航空無線信号を送信していないことを示すか否かを判断する。ステップS12:Noの場合、すなわち航空無線信号を送信中であることを示す場合、修正部802は、処理をステップS11に戻す。一方、ステップS12:Yesの場合、すなわち航空無線信号を送信していないことを示す場合、修正部802は、ステップS13において、目的地の時差係数に基づいて、表示時刻を目的地の時刻に修正する。ステップS13の終了後、ウェアラブル機器Wは、一連の処理を終了する。
B.4.第2実施形態の効果
以上に示すように、ウェアラブル機器Wの一つの態様では、移動体から送信される第1特定信号を受信可能な第1受信部31を備え、第1受信部31は、移動体が第1特定信号を送信中であるか否かを示す判断情報503を生成し、移動体情報501は、判断情報503を含み、修正部802は、移動体情報501に含まれる判断情報503が、第1特定信号を送信していないことを示す場合に、所定の条件を充足すると判断する。
航空無線信号を送信していない場合とは、飛行機APが目的地に到着後の状態にあることを示す。従って、上述の態様によれば、飛行機APが目的地に到着後の状態であるという適切なタイミングで、表示時刻を修正することが可能になる。
C.第3実施形態
第3実施形態では、表示時刻を修正するタイミングが、ウェアラブル機器Wによって受信される第2特定信号の搬送波の周波数が、目的地で送信される第2特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯に含まれる場合であるとする。以下、第3実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態で使用される符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
C.1.第3実施形態のウェアラブル機器Wの概要
図11に、第3実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図を示す。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第3実施形態に関する要素であるとする。通信部30は、第2受信部32を含む。
第2受信部32は、搬送波の周波数が取り得る周波数帯が地域ごとに互いに異なる第2特定信号を受信可能である。第2特定信号は、例えば、LPWA(Low Power Wide Area)の一つである、SIGFOXまたはLoRaWAN等に従う信号である。SIGFOXは、登録商標である。SIGFOXおよびLoRaWAN等は、サブGHz帯と称される周波数帯を使用する。サブGHz帯は、地域ごとに異なる周波数帯である。
C.2.第3実施形態にかかる制御部80
図12に、制御部80の構成図を示す。制御部80は、記憶部50に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、取得部801と、修正部802と、表示制御部803として機能する。通常時における制御部80の機能については、第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
C.2.1.ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合の制御部80
第2受信部32は、第2特定信号を受信可能である。移動体情報501は、第2受信部32によって受信される第2特定信号の搬送波の周波数を含む。記憶部50は、地域別周波数管理テーブル505を記憶する。地域別周波数管理テーブル505には、周波数情報506が含まれる。
図13に、地域別周波数管理テーブル505の記憶内容の一例を示す。地域別周波数管理テーブル505は、国または地域ごとに、この国または地域で送信される第2特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯を示す。図13に示す地域別周波数管理テーブル505は、第2特定信号がLoRaWANに従う信号である場合の例である。例えば、図13に示す地域別周波数管理テーブル505が示すように、日本では920−925MHz帯が使用され、北アメリカでは902−928MHz帯が使用され、ヨーロッパでは867−869MHz帯が使用される。
地域別周波数管理テーブル505のうち、目的地で送信される第2特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯が、周波数情報506である。図13では、目的地が北アメリカに含まれる場合を例としている。この例の場合、902−928MHz帯が周波数情報506となる。
説明を図12に戻す。修正部802は、周波数情報506を参照して目的地で送信される第2特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯に、移動体情報501に含まれる周波数が含まれる場合に、所定の条件を充足すると判断する。第2特定信号は、空港内で送信されているため、第2受信部32は、ユーザーが飛行機APから降機し、空港内にいる場合に受信する。従って、第3実施形態における所定の条件は、飛行機APが目的地に到着後の状態であると判断する条件である。地域別周波数管理テーブル505のうち、いずれが周波数情報506となるか、換言すれば、目的地がどの場所なのかについて、例えば、ユーザーが予め目的地を設定する。
C.3.第3実施形態の動作
図14に示すフローチャートを用いて、ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合について、ウェアラブル機器Wの動作を説明する。
図14に、ウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す。取得部801は、ステップS21において、第2受信部32によって受信される第2特定信号の搬送波の周波数を含む移動体情報501を取得する。修正部802は、ステップS22において、周波数情報506が示す周波数帯に、移動体情報501に含まれる周波数が含まれるか否かを判断する。ステップS22:Noの場合、すなわち、周波数情報506が示す周波数帯に、移動体情報501に含まれる周波数が含まれない場合、修正部802は、処理をステップS21に戻す。一方、ステップS22:Yesの場合、すなわち、周波数情報506が示す周波数帯に、移動体情報501に含まれる周波数が含まれる場合、修正部802は、ステップS23において、目的地の時差係数に基づいて、表示時刻を目的地の時刻に修正する。ステップS23の終了後、ウェアラブル機器Wは、一連の処理を終了する。
C.4.第3実施形態の効果
以上示すように、ウェアラブル機器Wの一つの態様では、搬送波の周波数が取り得る周波数帯が地域ごとに互いに異なる第2特定信号を受信可能な第2受信部32と、目的地で送信される第2特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯を示す周波数情報506を記憶する記憶部50と、を備え、移動体情報501は、第2受信部32によって受信される第2特定信号の搬送波の周波数を含み、修正部802は、周波数情報506を参照して目的地で送信される第2特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯に、移動体情報501に含まれる周波数が含まれる場合に、所定の条件を充足すると判断する。
第2特定信号は、空港内で送信されているため、第2受信部32は、ユーザーが飛行機APから降機し、空港内にいる場合に受信する。従って、以上の態様によれば、飛行機APが目的地に到着し、ユーザーが空港内にいる場合という適切なタイミングで、表示時刻を修正することが可能になる。
D.第4実施形態
上述のように、屋内では、GPS衛星からの衛星信号を受信することが困難であるが、飛行機AP内の窓際にユーザーが着席していると、GPS衛星からの衛星信号を受信できることがある。そこで、第4実施形態では、表示時刻を修正するタイミングが、GPS衛星からの電波によって特定される現在位置の時差係数と、目的地の時差係数とが一致する場合であるとする。以下、第2実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態で使用される符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
D.1.第4実施形態のウェアラブル機器Wの概要
図15に、第4実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図を示す。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第4実施形態に関する要素であるとする。センサー群40は、位置特定部43を有する。
位置特定部43は、GPS衛星等の位置情報衛星から送信される衛星信号に基づいて現在位置を特定する。位置特定部43は、位置情報衛星からの電波を受信するアンテナと、アンテナの出力信号に基づいて現在位置、現在の年月日、および、現在の時刻を特定する特定回路とを有する。
D.2.第4実施形態にかかる制御部80
図16に、制御部80の構成図を示す。制御部80は、記憶部50に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、取得部801と、修正部802と、表示制御部803として機能する。通常時における制御部80の機能については、第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
D.2.1.ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合の制御部80
記憶部50は、タイムゾーン情報508を記憶する。タイムゾーン情報508は、位置と基準時の時差、すなわち時差係数との関係を示す。より具体的には、タイムゾーン情報508は、世界中の各位置における時差係数を示す。タイムゾーン情報508は、例えば、日本内の位置では時差係数が+9:00であることを示す。
移動体情報501には、位置特定部43によって特定される現在位置が含まれる。
修正部802は、タイムゾーン情報508を参照して、移動体情報501に含まれる現在位置の時差係数を特定する。次に、修正部802は、特定される現在位置の時差係数と目的地の時差係数とが一致する場合に、所定の条件が充足されると判断する。上述のように、飛行機AP内の窓際にユーザーが着席している場合に衛星信号を受信するため、まだ、飛行機APは目的地に到着していない。従って、第4実施形態における所定の条件は、飛行機APが目的地にまもなく到着する状態であると判断する条件である。
D.3.第4実施形態の動作
図17に示すフローチャートを用いて、ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合について、ウェアラブル機器Wの動作を説明する。
図17に、ウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す。取得部801は、ステップS31において、位置特定部43によって特定される現在位置を含む移動体情報501を取得する。修正部802は、ステップS32において、タイムゾーン情報508を参照して、移動体情報501に含まれる現在位置の時差係数を特定する。次に、修正部802は、ステップS33において、現在位置の時差係数と目的地の時差係数とが一致するか否かを判断する。ステップS33:Noの場合、すなわち現在位置の時差係数と目的地の時差係数とが一致しない場合、処理をステップS31に戻す。
一方、ステップS33:Yesの場合、すなわち現在位置の時差係数と目的地の時差係数とが一致する場合、修正部802は、ステップS34において、目的地の時差係数に基づいて、表示時刻を目的地の時刻に修正する。ステップS34の終了後、ウェアラブル機器Wは、一連の処理を終了する。
D.4.第4実施形態の効果
以上示すように、ウェアラブル機器Wの一つの態様では、位置情報衛星から送信される衛星信号に基づいて現在位置を特定する位置特定部43と、位置と基準時の時差との関係を示すタイムゾーン情報508を記憶する記憶部50と、を備え、移動体情報501は、位置特定部43によって特定される現在位置を含み、修正部802は、タイムゾーン情報508を参照して基準時に対する現在位置の時差を特定し、特定される時差と目的地の時差とが一致する場合に、所定の条件が充足されると判断する。
衛星信号が受信でき、かつ、現在位置の時差係数と目的地の時差係数とが一致する場合は、飛行機APが目的地に近づいており、飛行機APがまもなく目的地に到着する場合であるとみなせる。従って、以上の態様によれば、飛行機APがまもなく目的地に到着するという適切なタイミングで、表示時刻を修正することが可能になる。
E.第5実施形態
第5実施形態では、表示時刻を修正するタイミングが、飛行機APが目的地に到着する到着時刻の所定時間に表示時刻が至る場合であるとする。以下、第5実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態で使用される符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
E.1.第5実施形態のウェアラブル機器Wの概要
図18に、第5実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図を示す。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第5実施形態に関する要素であるとする。通信部30は、無線LAN受信部33を含む。
無線LAN受信部33は、飛行機AP内で、乗客または乗務員向けに提供される機内サービス情報504を受信する。
図19に、機内サービス情報504の一例を示す。機内サービス情報504は、GPS位置と、現在時刻と、到着予定時刻と、遅延時間と、目的地名称と、目的地時刻と、高度と、…、機内サービスデータとを有する。
GPS位置は、飛行機APのGPSモジュールによって特定された、飛行機APの現在の位置を示す。現在時刻は、GPS位置における現在時刻を示す。到着予定時刻は、飛行機APが目的地に到着する予定時刻である。遅延時間は、飛行機APが遅延している場合に、到着予定時刻から遅延している時間である。図19に示すように、遅延時間が「−」である場合、飛行機APが遅延していないことを示し、遅延時間が具体的な時間である場合、飛行機APが遅延しており、遅延時間は、この具体的な時間であるとする。目的地名称は、飛行機APの目的地となる空港の名称である。目的地時刻は、目的地空港の現在時刻を示す。高度は、飛行機APの高度を示す。機内サービスデータは、飛行機AP内で上映する映画等に関するエンターテイメント情報である。
E.2.第5実施形態にかかる制御部80
図20に、制御部80の構成図を示す。制御部80は、記憶部50に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、取得部801と、修正部802と、表示制御部803として機能する。通常時における制御部80の機能については、第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
E.2.1.ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合の制御部80
移動体情報501は、機内サービス情報504を含む。機内サービス情報504は、到着予定時刻を含む。
修正部802は、到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示時刻が至る場合に、所定の条件が充足されると判断する。所定時間は、ユーザーにより予め設定される。まだ飛行機APは目的地に到着していないため、この場合の所定の条件は、飛行機APが目的地にまもなく到着すると判断する条件である。
機内サービス情報504に、遅延時間が含まれる場合には、修正部802は、到着予定時刻に遅延時間を加えた時刻に表示時刻が至る場合に、所定の条件が充足されると判断する。この場合も、飛行機APが遅延しており、目的地に到着していないため、この場合の所定の条件も、飛行機APが目的地にまもなく到着すると判断する条件である。
なお、機内サービス情報504において、遅延時間が到着予定時刻に反映されて配信される形態も想定される。この場合、修正部802は、遅延時間を識別せずに、到着予定時刻が所定時間前の時刻に表示時刻が至るか否かを判断する。
E.3.第5実施形態の動作
図21に示すフローチャートを用いて、ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合について、ウェアラブル機器Wの動作を説明する。
図21に、ウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す。取得部801は、ステップS41において、機内サービス情報504を含む移動体情報501を取得する。次に、修正部802は、ステップS42において、機内サービス情報504に遅延時間が含まれるか否かを判断する。ステップS42:Noの場合、すなわち機内サービス情報504に遅延時間が含まれない場合、修正部802は、ステップS43において、到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示時刻が至るか否かを判断する。ステップS43:Noの場合、すなわち到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示時刻が至らない場合、修正部802は、処理をステップS41に戻す。
ステップS42:Yesの場合、すなわち機内サービス情報504に遅延時間が含まれる場合、修正部802は、ステップS44において、到着予定時刻に遅延時間を加えた時刻から所定時間前に、表示時刻が至るか否かを判断する。ステップS44:Noの場合、すなわち、到着予定時刻に遅延時間を加えた時刻から所定時間前に表示時刻が至らない場合、修正部802は、処理をステップS41に戻す。
ステップS43:Yesの場合、すなわち到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示時刻が至る場合、修正部802は、ステップS45において、目的地の時差係数に基づいて、表示時刻を目的地の時刻に修正する。同様に、ステップS44:Yesの場合、すなわち、到着予定時刻に遅延時間を加えた時刻から所定時間前に表示時刻が至る場合、修正部802は、ステップS45の処理を実行する。ステップS45の終了後、ウェアラブル機器Wは、一連の処理を終了する。
E.4.第5実施形態の効果
以上示すように、ウェアラブル機器Wの一つの態様では、移動体情報501は、移動体が目的地に到着する予定の到着予定時刻を含み、修正部802は、到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示部224に表示する時刻が至る場合に、所定の条件が充足されると判断する。
以上の態様によれば、到着予定時刻より所定時間前という、飛行機APがまもなく到着するという適切なタイミングで、表示時刻を修正することが可能になる。
また、ウェアラブル機器Wの一つの態様では、移動体情報501は、移動体が目的地に到着する予定の到着予定時刻と、移動体が到着予定時刻から遅延している遅延時間とを含み、修正部802は、到着予定時刻に遅延時間を加える時刻から所定時間前の時刻に表示部224に表示する時刻が至る場合に、所定の条件が充足されると判断する。
以上の態様によれば、飛行機APが遅延している場合にも、到着予定時刻に遅延時間を加えた時刻、すなわち、遅延が考慮される到着予定時刻より所定時間前という、飛行機APがまもなく到着するという適切なタイミングで、表示時刻を修正することが可能になる。
F.第6実施形態
第6実施形態では、第5実施形態と同様に、表示時刻を修正するタイミングが、飛行機APが目的地に到着する到着時刻の所定時間に表示時刻が至る場合であるが、ウェアラブル機器Wが、目的地、飛行機APの現在位置、および、飛行機APの移動速度に基づいて、到着予定時刻を算出する。目的地、飛行機APの現在位置、および、飛行機APの移動速度は、第2実施形態に示す航空無線信号から取得することが可能である。以下、第6実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態で使用される符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
F.1.第6実施形態のウェアラブル機器Wの概要
第6実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図は、第2実施形態におけるウェアラブル機器Wの構成図と同一であるため、図示を省力する。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第6実施形態に関する要素であるとする。
F.2.第6実施形態にかかる制御部80
図22に、制御部80の構成図を示す。制御部80は、記憶部50に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、取得部801と、修正部802と、表示制御部803として機能する。通常時における制御部80の機能については、第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
F.2.1.ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合の制御部80
第1受信部31は、航空無線信号から、目的地、飛行機APの現在位置、および、飛行機APの移動速度を取得する。移動体情報501は、目的地、飛行機APの現在位置、および、飛行機APの移動速度を含む。
修正部802は、目的地、飛行機APの現在位置、および、飛行機APの移動速度に基づいて、到着予定時刻を算出する。修正部802は、到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示時刻が至る場合に、所定の条件が充足されると判断する。
F.3.第6実施形態の動作
図23に示すフローチャートを用いて、ユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動をする場合について、ウェアラブル機器Wの動作を説明する。
図23に、ウェアラブル機器Wの動作を示すフローチャートを示す。取得部801は、ステップS51において、目的地、飛行機APの現在位置、および、飛行機APの移動速度を含む移動体情報501を取得する。修正部802は、ステップS52において、目的地、飛行機APの現在位置、および、飛行機APの移動速度に基づいて、到着予定時刻を算出する。修正部802は、到着予定時刻を算出する方法として、気候情報、または、軌道予測モデル等を活用することも可能であるし、単に、目的地および飛行機APの現在位置から得られる距離と、飛行機APの移動速度とから、到着予定時刻を算出してもよい。
修正部802は、ステップS53において、到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示時刻が至るか否かを判断する。ステップS53:Noの場合、すなわち到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示時刻が至らない場合、修正部802は、処理をステップS51に戻す。ステップS53:Yesの場合、すなわち到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示時刻が至る場合、修正部802は、ステップS54において、目的地の時差係数に基づいて、表示時刻を目的地の時刻に修正する。ステップS54の終了後、ウェアラブル機器Wは、一連の処理を終了する。
F.4.第6実施形態の効果
以上示すように、ウェアラブル機器Wの一つの態様では、移動体情報501は、目的地、移動体の現在位置、および、移動体の移動速度を含み、修正部802は、目的地、移動体の現在位置、および、移動体の移動速度に基づいて、移動体が目的地に到着する予定の到着予定時刻を算出し、到着予定時刻より所定時間前の時刻に表示部224に表示する時刻が至る場合に、所定の条件が充足されると判断する。
以上の態様によれば、到着予定時刻が直接得られない場合であっても、算出した到着予定時刻を用いて、飛行機APがまもなく到着するという適切なタイミングで、表示時刻を修正することが可能になる。
G.変形例
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択される2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照される符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
G.1.第1変形例
上述のように、第1実施形態における加速度高度は、移動体情報501に含まれる出発地から現在までの重力方向の加速度を2回積分することにより得られる。しかしながら、加速度センサー42の加速度には誤差が含まれるため、積分して高度を算出すると、誤差が蓄積されて、加速度高度が、実際の高度から大きく離れた値になる虞がある。そこで、第1変形例では、蓄積される誤差の影響を抑制するため、一定時間当たりの加速度高度の変化と気圧高度の変化との関係に着目して、所定の条件を充足するか否か、すなわち、飛行機APが目的地にまもなく到着する状態であるか否かを判定する。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第1変形例に関する要素であるとする。
第1変形例において、第1実施形態の補正値Cに対応する補正値C’は、下記(5)式を満たす。
h=C’+C’(d−d) (5)
hは、現在時刻における気圧高度である。dは、現在時刻よりも一定時間前の加速度高度である。一定時間は、どのような時間でもよく、例えば、5分間である。C’は、一定時間前の補正値C’であり、dを用いて求められる値である。dは、現在時刻における加速度高度である。(5)式において、一定時間前の加速度高度がない、すなわち、出発地においては、h=C’dにより、補正値C’を算出する。また、(5)式において、d=dであると、h=C’であれば、C’は不定となり、C’がどのような値であっても(5)式を満たすことになるが、d=dであれば、C’=C’であるとする。
修正部802は、飛行機APが下降しており、かつ、(5)式を用いて得られる補正値C’が所定値A’以上である場合に、所定の条件を充足すると判断する。所定値A’は、0より大きく1以下の値であり、1に近い値が好ましい。
第1変形例の効果を説明するため、(5)式を、下記(6)式のように変形する。
C’=(h−C’)/(d−d) (6)
(6)式の右辺の分子は、一定時間当たりの気圧高度の変化量を示すとみなせる。同様に、(6)式の右辺の分母は、一定時間当たりの加速度高度の変化量を示すとみなせる。従って、補正値C’は、一定時間当たりの気圧高度の変化量と、一定時間当たりの加速度高度の変化量との比の値である。飛行機APが水平飛行から着陸に転じる時には、一定時間当たりの加速度高度の変化量が、一定時間当たりの気圧高度の変化量より大きくなり、補正値C’が1より小さくなる。一方、飛行機APが着陸する直前には、一定時間当たりの加速度高度の変化量と、一定時間当たりの気圧高度の変化量とが同程度となり補正値C’が1に非常に近くなる。第1変形例では、一定時間当たりの気圧高度および加速度高度の変化量に着目しているため、出発地と目的地との高度差が不要である。従って、修正部802は、出発地と目的地との高度差を予め知らなくても、目的地に到着することを精度良く判定することが可能になる。さらに、修正部802は、一定時間当たりの加速度高度の変化量を用いるため、誤差が蓄積されることを抑制して、第1実施形態よりも、目的地に到着することを精度良く判定することができる。
なお、第1変形例において、移動体情報501は、気圧センサー41によって計測される一定時間当たりの気圧の変化量、および、加速度センサー42によって計測される一定時間当たりの加速度の変化量を含めばよい。
G.2.その他の変形例
第1実施形態において、所定の条件は、飛行機APが下降しており、かつ、補正値Cが所定値A以上であることであるが、これに限らない。例えば、補正値Cが、気圧高度/加速度高度であるから、修正部802は、補正値Cの逆数として加速度高度/気圧高度が所定値B以下である場合に、所定の条件を充足すると判断してもよい。所定値Bは、1以上の実数であり、1に近い値であるほど好ましい。
上述の各形態において、第1実施形態における所定の条件、第2実施形態における所定の条件、第3実施形態における所定の条件、第4実施形態における所定の条件、第5実施形態における所定の条件、および、第6実施形態における所定の条件のいずれか2以上を充足する場合に、表示時刻を修正してもよい。例えば、第4実施形態における所定の条件は、現在位置の時差係数と目的地の時差係数とが一致する場合であるが、飛行機APによる移動は、同一のタイムゾーンを移動することもあり得る。例えば、東京からインドネシア東部までを飛行機APで移動する場合、東京の時差係数およびインドネシア東部の時差係数は、+9:00であるから、第4実施形態における所定の条件では、飛行機APが出発地にいる時点で、まもなく到着するとみなされる。そこで、修正部802は、第4実施形態における所定の条件と、他の実施形態における所定の条件とを充足する場合に、表示時刻を修正してもよい。
第1実施形態の取得部801は、目的地の時差係数を、ユーザーの入力操作から、または、通信部30を介して外部のコンピューターから取得するが、これに限らない。例えば、ウェアラブル機器Wが、撮像部を有し、この撮像部が、飛行機APの航空券または搭乗券を撮像し、撮像される画像から目的地の時差係数を取得してもよい。さらに、飛行機APの航空券または搭乗券に、目的地の到着予定時刻が記載されているならば、取得部801は、この撮像される画像から、目的地の到着予定時刻を取得してもよい。
第1実施形態において、飛行機APが下降中であるか否かの特定について、移動体情報501の重力方向の加速度を積分して得られる速度の正負で特定するが、これに限らない。例えば、修正部802は、補正値Cが増加している場合に、飛行機APが下降中であると特定してもよい。または、移動体情報501に、出発地から現在までの気圧が含まれる場合には、修正部802は、気圧が高くなっている場合に、飛行機APが下降中であると特定してもよい。
第2実施形態において、第1受信部31は、ユーザーが搭乗している飛行機APが送信する航空無線信号以外に、ユーザーが搭乗している飛行機AP以外の飛行機APが送信する航空無線信号を受信する可能性もある。航空無線信号には、飛行機APの便名が含まれる。そこで、ウェアラブル機器Wは、表示部224に、受信される航空無線信号の便名を表示して、ユーザーに、表示される便名が、ユーザーが搭乗している飛行機APの便名か否かを選択させてもよい。ユーザーに選択させることにより、ウェアラブル機器Wは、ユーザーが搭乗している飛行機AP以外の飛行機APが送信する航空無線信号に基づいて、表示時刻を修正するタイミングであると判断することを抑制できる。
第2実施形態において、第1受信部31は、航空無線信号を受信するが、飛行機AP以外の移動体に対しても適用することが可能である。例えば、船舶は、船舶信号を送信する。従って、移動体が船舶である場合、第1受信部31は、船舶信号を受信する。
第4実施形態における位置特定部43は、GNSSの測位用衛星、またはGNSS以外の測位用衛星からの衛星信号を受信してもよい。例えば、位置特定部43は、WAAS(Wide Area Augmentation System)、EGNOS(European Geostationary-Satellite Navigation Overlay Service)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO、またはBeiDou(BeiDou Navigation Satellite System)等の衛星測位システムのうち1つ、あるいは2つ以上のシステムの衛星からの衛星信号を受信してもよい。
第3実施形態では、ウェアラブル機器Wは第2受信部32を有するが、第1実施形態、第2実施形態、第4実施形態、第5実施形態、および第6実施形態のうちのいずれかの形態においても、第2受信部32を有してもよい。そして、ウェアラブル機器Wは、前述のいずれかの形態の所定の条件を充足する場合、表示時刻を修正するとともに、第2受信部32を、目的地で送信される第2特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯を受信するように設定してもよい。
上述の各形態において、ウェアラブル機器Wは、標準電波を受信可能な電波時計モジュールを有してもよい。電波時計モジュールを有する場合においても、ウェアラブル機器Wは、タイムゾーンをユーザーがタイムゾーンを跨ぐ移動を行う場合の表示時刻を修正する処理については、電波時計モジュールを用いない。よって、ウェアラブル機器Wは、消費電力量を抑えることが可能になる。
上述のように、ウェアラブル機器Wが、位置特定部43または電波時計モジュールを有してもよい。この場合、ウェアラブル機器Wが空港等の屋内に位置する場合には上述の各形態における時刻修正を実施し、ウェアラブル機器Wが屋外に位置する場合には、位置特定部43または電波時計モジュールによって時刻修正を実施してもよい。上述の各形態における時刻修正では、表示時刻が出発地の時刻からずれている場合、このずれを含んだまま目的地の時刻に修正される。そこで、ウェアラブル機器Wが屋外に位置する場合には、位置特定部43または電波時計モジュールによって時刻修正を実施することにより、前述のずれを修正することが可能になる。
上述の各態様において、修正部802は、計時部60によって生成される日時と、目的地の時差係数とに基づいて、表示時刻を修正するが、これに限らない。例えば、修正部802は、計時部60によって生成される日時そのものを、目的地の時差係数に基づいて修正し、表示部224は、修正された日時を修正してもよい。
上述の各態様において、上述のウェアラブル機器Wを、上述のウェアラブル機器Wの各部として機能させるように構成されるコンピュータープログラムまたは当該コンピュータープログラムが記録されるコンピューター読み取り可能な記録媒体として捉えることもできる。記録媒体は例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD−ROM等の光学式記録媒体の他、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の記録媒体を含み得る。また、上述の各態様にかかる時刻修正方法としても特定される。
上述した各態様において、ウェアラブル機器Wは、デジタル式時計であるが、通信部30および制御部80等を有するアナログ時計でもよいし、コンビネーションクォーツ(CQ:Combination Quartz)でもよい。ウェアラブル機器Wがアナログ時計である場合、表示部224は、時刻を表示する指針を有する。
31…第1受信部、32…第2受信部、41…気圧センサー、42…加速度センサー、43…位置特定部、50…記憶部、224…表示部、501…移動体情報、503…判断情報、504…機内サービス情報、506…周波数情報、508…タイムゾーン情報、801…取得部、802…修正部、W…ウェアラブル機器。

Claims (9)

  1. 時刻を表示する表示部と、
    プロセッサーと、を備え、
    前記プロセッサーは、
    目的地に移動する移動体に関する移動体情報と、基準時に対する前記目的地の時差とを取得する取得部と、
    前記移動体情報に基づいて前記移動体の前記目的地への到着に関する所定の条件を充足すると判断する場合に、前記時差に基づいて、前記表示部に表示する時刻を修正する修正部と、
    を備えることを特徴とするウェアラブル機器。
  2. 請求項1に記載のウェアラブル機器であって、
    気圧センサーと加速度センサーとを備え、
    前記移動体情報は、前記気圧センサーによって計測される出発地および現在の気圧、および、前記加速度センサーによって計測される出発地から現在までの加速度を含み、
    前記修正部は、
    前記移動体情報の前記加速度に基づいて前記移動体が下降していることが特定され、かつ、前記移動体情報の前記気圧に基づいて特定される高度と、前記移動体情報の前記加速度に基づいて特定される高度との比の値が所定値以上である場合に、前記所定の条件を充足すると判断する、
    ことを特徴とするウェアラブル機器。
  3. 請求項1に記載のウェアラブル機器であって、
    前記移動体から送信される第1特定信号を受信可能な第1受信部を備え、
    前記第1受信部は、前記移動体が前記第1特定信号を送信中であるか否かを示す判断情報を生成し、
    前記移動体情報は、前記判断情報を含み、
    前記修正部は、
    前記移動体情報に含まれる前記判断情報が、前記第1特定信号を送信していないことを示す場合に、前記所定の条件を充足すると判断する、
    ことを特徴とするウェアラブル機器。
  4. 請求項1に記載のウェアラブル機器であって、
    搬送波の周波数が取り得る周波数帯が地域ごとに互いに異なる第2特定信号を受信可能な第2受信部と、
    前記目的地で送信される前記第2特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯を示す周波数情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記移動体情報は、前記第2受信部によって受信される前記第2特定信号の搬送波の周波数を含み、
    前記修正部は、
    前記周波数情報を参照して前記目的地で送信される前記第2特定信号の搬送波の周波数が取り得る周波数帯に、前記移動体情報に含まれる前記周波数が含まれる場合に、前記所定の条件を充足すると判断する、
    ことを特徴とするウェアラブル機器。
  5. 請求項1に記載のウェアラブル機器であって、
    位置情報衛星から送信される衛星信号に基づいて現在位置を特定する位置特定部と、
    位置と前記基準時の時差との関係を示すタイムゾーン情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記移動体情報は、前記位置特定部によって特定される前記現在位置を含み、
    前記修正部は、
    前記タイムゾーン情報を参照して前記基準時に対する前記現在位置の時差を特定し、特定される前記時差と前記目的地の時差とが一致する場合に、前記所定の条件が充足されると判断する、
    ことを特徴とするウェアラブル機器。
  6. 請求項1に記載のウェアラブル機器であって、
    前記移動体情報は、前記移動体が前記目的地に到着する予定の到着予定時刻を含み、
    前記修正部は、
    前記到着予定時刻より所定時間前の時刻に前記表示部に表示する時刻が至る場合に、前記所定の条件が充足されると判断する、
    ことを特徴とするウェアラブル機器。
  7. 請求項1に記載のウェアラブル機器であって、
    前記移動体情報は、前記移動体が前記目的地に到着する予定の到着予定時刻と、前記移動体が前記到着予定時刻から遅延している遅延時間とを含み、
    前記修正部は、
    前記到着予定時刻に前記遅延時間を加えた時刻から所定時間前の時刻に前記表示部に表示する時刻が至る場合に、前記所定の条件が充足されると判断する、
    ことを特徴とするウェアラブル機器。
  8. 請求項1に記載のウェアラブル機器であって、
    前記移動体情報は、前記目的地、前記移動体の現在位置、および、前記移動体の移動速度を含み、
    前記修正部は、
    前記目的地、前記移動体の現在位置、および、前記移動体の移動速度に基づいて、前記移動体が前記目的地に到着する予定の到着予定時刻を算出し、
    前記到着予定時刻より所定時間前の時刻に前記表示部に表示する時刻が至る場合に、前記所定の条件が充足されると判断する、
    ことを特徴とするウェアラブル機器。
  9. 時刻を表示する表示部を備えるウェアラブル機器が、
    目的地に移動する移動体に関する移動体情報と、基準時に対する前記目的地の時差とを取得し、
    前記移動体情報に基づいて前記移動体の前記目的地への到着に関する所定の条件を充足すると判断する場合に、前記時差に基づいて、前記表示部に表示する時刻を修正する、
    ことを特徴とする時刻修正方法。
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