JP7118040B2 - 尿取りパッド - Google Patents

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Description

本発明は、おむつや紙パンツ等の外装体の内面に装着される尿取りパッドに関する。
おむつや紙パンツ等の外装体の内面に装着される吸収性物品として尿取りパッドが知られている。そして、近年では、種々のタイプの尿取りパッドが提案されており、例えば、特許文献1には、おむつの内側に装着する吸収パッドであって、前記吸収パッドを2つ折りするための折り線が形成されており、前記折り線は幅方向から斜めに傾斜しており、前記吸収パッドが前記折り線で2つ折りされた状態で、長手方向における前記吸収パッドの一方の縁を規定する第1縁線が、前記長手方向における前記吸収パッドの他方の縁を規定する第2縁線と交差する、吸収パッドが開示されている。
また、特許文献2には、下着に取り付けられて使用される吸収性物品であって、前記吸収性物品の本体部は、液体吸収性素材を含む吸収性コアを有し、前記吸収性コアは、厚さ方向の肌側を向いた面に、前記肌側に突出する突出部を有し、前記突出部は、前記吸収性コアにおける長手方向の中央部を囲む環状に形成されているとともに、前記突出部のうちの前記長手方向の各端部として、幅方向に延びる二つの突出部分を有し、前記本体部には、前記吸収性物品の前記長手方向の寸法が小さくなるようにするための折り曲げ線であって、前記吸収性物品の前記肌側を向いた面が内周側となるように前記吸収性物品を折り曲げるための前記幅方向に沿った前記折り曲げ線が、前記長手方向の少なくとも一つの位置に設定されており、前記二つの突出部分のうちの一方の突出部分を前側突出部分とし、他方の突出部分を後側突出部分とした場合に、前記後側突出部分における前記長手方向の前側の縁部よりも、前記本体部における前記長手方向の後側の位置には、前記折り曲げ線のうちの少なくとも一つの折り曲げ線が設けられていることを特徴とする吸収性物品が開示されており、さらに、かかる吸収性物品の一実施形態として、幅方向に延びる三つの折り曲げ線が設けられた4つ折りの尿取りパッドが開示されている。
特許第6383751号公報 特開2014-226459号公報
特許文献1の吸収パッドのような2つ折りの尿取りパッドは、幅方向に延びる折り線が長手方向の中央にあることで、その折り線をおむつや紙パンツ等の外装体の内面に装着する際の位置決めの目印にすることができる一方、尿取りパッドがV字状に変形しやすいため、外装体内面とのフィット性が悪く、着用者に違和感を生じさせることがあった。さらに、このような2つ折りの尿取りパッドは、2つ折りがゆえに、折り畳んだ後の見た目が大きくなってしまうため、着用に対する心理的抵抗が高く、場合によっては着用を躊躇させることもあった。
一方、特許文献2の吸収性物品のような4つ折りの尿取りパッドは、コンパクトに折り畳むことができるので、折り畳んだ後の見た目が小さく、着用に対する心理的抵抗を低く抑えることができる上、幅方向に延びる折り線が多いことで、尿取りパッドが長手方向に湾曲したような形状(すなわち、略U字状)に変形しやすく、外装体内面とのフィット性も良好なものとなる。
しかしながら、このような4つ折りの尿取りパッドは、外装体内面に装着する際の位置決めの目印として折り線を利用しにくいため、外装体内面の適切な位置に装着しにくく、着用中に尿の漏出などを誘発する恐れがあった。
そこで、本発明は、コンパクトに折り畳むことができ、外装体内面とのフィット性にも優れ、なおかつ外装体内面の適切な位置に装着しやすい尿取りパッドを提供することを目的とする。
本発明の一態様(態様1)は、肌対向面を形成する表面シートと、非肌対向面を形成する裏面シートと、これらのシートの間に配置された吸収体と、前記裏面シートの非肌対向面側の表面に配置された粘着部とを備えた、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有する尿取りパッドであって、
前記尿取りパッドは、展開した状態の平面視にて、
それぞれ前記幅方向に延びる第1折り線、第2折り線及び第3折り線を有するとともに、
前記長手方向の一方側端縁と前記第1折り線とによって区画される第1領域と、
前記第1折り線と前記第2折り線とによって区画される第2領域と、
前記第2折り線と前記第3折り線とによって区画される第3領域と、
前記第3折り線と前記長手方向の他方側端縁とによって区画される第4領域と、
を有しており、
前記第2折り線は、当該第2折り線を境にして前記第2領域及び前記第3領域の肌対向面が互いに対向するように前記尿取りパッドを前記長手方向に折り曲げるための折り線であり且つ前記尿取りパッドの長手方向中央部に位置することを特徴とする、前記尿取りパッドである。
本態様1の尿取りパッドは、それぞれ幅方向に延びる第1折り線、第2折り線及び第3折り線を有していることによってコンパクトに折り畳むことができる上、長手方向に湾曲したような形状(すなわち、略U字状)に変形しやすく、外装体内面とのフィット性に優れたものとなっている。
さらに、本態様1の尿取りパッドは、外装体内面に装着する際に、長手方向中央部に位置する第2折り線によって表面シートが内側となるように尿取りパッドを長手方向に折り曲げつつ、当該第2折り線を位置決めの目印にして、外装体内面に粘着固定することができるので、尿取りパッドを外装体内面の適切な位置に装着しやすい。
また、本発明の別の態様(態様2)では、上記態様1の尿取りパッドにおいて、前記第2領域と前記第3領域の長手方向長さの和が、前記第1領域と前記第4領域の長手方向長さの和よりも大きいことを特徴とする。
本態様2の尿取りパッドは、第2折り線を境にしてその両側に位置する第2領域と第3領域が相対的に広いため、尿取りパッドを外装体内面に装着する際に、長手方向中央部に位置する第2折り線を視認しやすく、特に、長手方向端部の第1領域や第4領域が肌対向面側へ倒れ込んでしまうような場合であっても、長手方向中央部に位置する第2折り線を視認しやすく、当該第2折り線をより確実に位置決めの目印として利用することができる。
本発明の更に別の態様(態様3)では、上記態様1又は2の尿取りパッドにおいて、前記第3領域と前記第4領域の長手方向長さの和が、前記第2領域の長手方向長さよりも大きいことを特徴とする。
本態様3の尿取りパッドは、第3領域と第4領域の長手方向長さの和が第2領域の長手方向長さよりも大きいので、外装体内面に装着する前に、4つ折りに折り畳まれた状態から展開して、第2折り線で2つ折りに折り畳んでから外装体の内側へ持っていく際に、2つ折りの状態の尿取りパッドから表面シートが露出する部分にいずれの折り線も位置していないため、当該2つ折りの状態の尿取りパッドから露出する表面シートの肌対向面側の表面に折り線の折り皺が視認されず、着用者に、表面シートの折り皺によって尿が漏出したり、着用感が低下したりするなどの不安感を醸成しにくくすることができる。
本発明の更に別の態様(態様4)では、上記態様1~3のいずれかの尿取りパッドにおいて、前記粘着部は、展開した状態の平面視にて、前記吸収体の長手方向端縁よりも長手方向外方側には配置されていないことを特徴とする。
本態様4の尿取りパッドは、吸収体の長手方向端縁よりも長手方向外方側に位置する剛性の低い部分に粘着部が配置されていないため、尿取りパッドを外装体内面に装着する際に第1領域や第4領域が肌対向面側へ倒れ込んだとしても、尿取りパッドの長手方向端部が不用意に他の部分に粘着固定されにくく、尿取りパッドを外装体内面の適切な位置に装着しやすい。
本発明の更に別の態様(態様5)では、上記態様1~4のいずれかの尿取りパッドにおいて、前記粘着部は、展開した状態の平面視にて、前記長手方向に連続的又は間欠的に延在し、且つ前記第1折り線、前記第2折り線及び前記第3折り線のうちの少なくとも1本の折り線を前記長手方向に跨ぐように延在していることを特徴とする。
本態様5の尿取りパッドは、少なくとも1本の折り線を長手方向に跨ぐように延在する粘着部によって、当該折り線を有する部分を外装体内面に着実に粘着固定することができるため、折り線を有する部分の折り癖などによって当該部分が外装体内面から剥がれたり、不用意な折れ曲がりが生じたりしにくくなっている。
これにより、本態様5の尿取りパッドは、外装体内面に装着した後に当該外装体を引き上げて着用者の股間部に密着させる際に、尿取りパッドがめくれたり、剥がれたりするのを生じにくくすることができる。
本発明の更に別の態様(態様6)では、上記態様5の尿取りパッドにおいて、前記粘着部は、前記第1領域から前記第4領域にわたって延在していることを特徴とする。
本態様6の尿取りパッドは、粘着部が第1領域から第4領域にわたる、すなわち第1折り線よりも長手方向外方側の位置から第3折り線よりも長手方向外方側の位置までの、長手方向の広範な領域に延在しているため、第1折り線から第3折り線までのすべての折り線を有する部分を外装体内面に着実に粘着固定することができるため、上述の態様5の尿取りパッドの作用効果をより確実に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様7)では、上記態様1~6のいずれかの尿取りパッドにおいて、前記粘着部は、展開した状態の平面視にて、前記吸収体と前記厚さ方向に重複する領域内に配置され、且つ、前記長手方向に延びる幅方向中心軸線を挟んでその両側に配置されていることを特徴とする。
本態様7の尿取りパッドは、吸収体と厚さ方向に重複する領域内に配置され且つ長手方向に延びる幅方向中心軸線を挟んでその両側に配置された粘着部によって、吸収体と厚さ方向に重複する部分を外装体内面の形状に沿わせて着実に粘着固定することができ、さらに、外装体の着用中に着用者の両脚や臀部が左右交互に動いたりしても、外装体と共にその動きに追従して変形しやすいため、着用中に尿取りパッドがめくれたり、剥がれたりするようなことが生じにくい。
本発明の更に別の態様(態様8)では、上記態様1~7のいずれかの尿取りパッドにおいて、前記吸収体は、展開した状態の平面視にて、幅方向中央部に位置し且つ前記長手方向に延在する変形誘導部を有することを特徴とする。
本態様8の尿取りパッドは、着用中に、着用者の両脚から尿取りパッドの幅方向に力(股締め力)が付与されると、長手方向に延在する変形誘導部を基点として、当該変形誘導部の形成された部分(すなわち、幅方向中央部)が肌対向面側に向かって突出するように尿取りパッドが幅方向に折れ曲がり、当該部分が着用者の股間部に密着しやすくなるため、より優れたフィット性を発揮することができる。さらに、変形誘導部が長手方向に延在していることで、着用者から排出された尿を変形誘導部に沿って長手方向に拡散させることができ、より優れた吸収性能を発揮することができるという利点もある。
本発明の更に別の態様(態様9)では、上記態様8の尿取りパッドにおいて、前記変形誘導部は、展開した状態の平面視にて、前記第1折り線と前記第3折り線との間に位置し、且つ、前記第2折り線を跨ぐように前記長手方向に延在していることを特徴とする。
本態様9の尿取りパッドは、第1折り線と第3折り線との間に位置し、且つ、第2折り線を跨ぐように長手方向に延在する変形誘導部によって、当該変形誘導部の形成された部分、すなわち長手方向及び幅方向の中央部をより的確に着用者の股間部に密着させることができるため、更に優れたフィット性を発揮することができる。さらに、本態様9の尿取りパッドは、変形誘導部が第1折り線及び第3折り線の各折り線を跨ぐように長手方向に延在していないため、着用者から排出された尿が変形誘導部に沿って長手方向に拡散したとしても、尿が第1折り線及び第3折り線の各折り皺を伝って尿取りパッドの幅方向外方側から漏出するようなことが生じにくいという利点もある。
本発明の更に別の態様(態様10)では、上記態様1~9のいずれかの尿取りパッドにおいて、前記吸収体は、展開した状態の平面視にて、前記長手方向中央部における幅方向長さが相対的に短い幅狭部を有することを特徴とする。
本態様10の尿取りパッドは、吸収体がこのような幅狭部を有しているので、着用時に、尿取りパッドの長手方向中央部をより的確に着用者の股間部に密着させることができ、更に優れたフィット性を発揮することができる。さらに、尿取りパッドにおいて相対的に剛性の高い吸収体が着用者の両脚の内側部分に接触しにくくなるため、着用者に異物感を生じさせにくくすることができるという利点もある。
本発明の更に別の態様(態様11)では、上記態様1~10のいずれかの尿取りパッドにおいて、前記尿取りパッドは、少なくとも前記第1領域及び前記第4領域において、幅方向両端部にラウンドシール部を有することを特徴とする。
本態様11の尿取りパッドは、ラウンドシール部によって、吸収体のない(すなわち、相対的に剛性の低い)幅方向両端部の剛性を向上させることができので、外装体内面に尿取りパッドを装着した後に当該外装体を引き上げて着用者の股間部に密着させる際に、尿取りパッドがめくれたり、剥がれたりするのを更に生じにくくすることができる。
本発明によれば、コンパクトに折り畳むことができ、外装体内面とのフィット性にも優れ、なおかつ外装体内面の適切な位置に装着しやすい尿取りパッドを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る尿取りパッド1を展開した状態で表面シート2側から厚さ方向に見た平面図である。 図2は、尿取りパッド1を展開した状態で裏面シート3側から厚さ方向に見た平面図である。 図3は、尿取りパッド1を第1折り線L~第3折り線Lで折り畳む様子を模式的に示す説明図である。 図4は、尿取りパッド1を外装体10の内面に装着する様子を模式的に示す図である。なお、図4(a)は、側面側から見た図であり、図4(b)は、図4(a)の矢印Vの方向(すなわち、上方側)から見た図である。 図5は、尿取りパッド1を4つ折りに折り畳まれた状態から展開して、第2折り線Lで2つ折りに折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図6は、尿取りパッド1が長手方向Lに延在する変形誘導部43を基点として、幅方向中央部が肌対向面側に向かって突出するように変形した状態を模式的に示す斜視図である。
(各種定義)
以下、本発明の尿取りパッドの好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書においては、特に断りのない限り、「展開した状態で水平面上に置いた対象物(例えば、尿取りパッド、吸収体等)を、垂直方向の上方側(対象物が尿取りパッドの場合は表面シート側あるいは裏面シート側)から対象物の厚さ方向に見ること」を、単に「平面視」という。
本明細書において用いられる各種方向等については、特に断りのない限り、以下のとおりである。
本明細書において、「長手方向」は、「平面視における縦長の対象物(例えば、展開した状態の尿取りパッド、吸収体等)の長さの長い方向」を指し、「幅方向」は、「平面視における縦長の対象物の長さの短い方向」を指し、「厚さ方向」は、「展開した状態で水平面上に置いた対象物に対して垂直方向」を指し、これらの長手方向、幅方向及び厚さ方向は、それぞれ互いに直交する関係にある。
さらに、本明細書では、「縦長の対象物の幅方向の中央に位置し且つ長手方向に延びる軸線」を「幅方向中心軸線C」といい、「縦長の対象物の長手方向の中央に位置し且つ幅方向に延びる軸線」を「長手方向中心軸線C」という。これに関連して、「縦長の対象物の長手方向において、長手方向中心軸線Cに対して相対的に近位側」を「長手方向内方側」といい、「縦長の対象物の長手方向において、長手方向中心軸線Cに対して相対的に遠位側」を「長手方向外方側」という。同様に、「縦長の対象物の幅方向において、幅方向中心軸線Cに対して相対的に近位側」を「幅方向内方側」といい、「縦長の対象物の幅方向において、幅方向中心軸線Cに対して相対的に遠位側」を「幅方向外方側」という。
また、本明細書では、特に断りのない限り、尿取りパッドの厚さ方向において、「尿取りパッドの着用時に、着用者の肌面に対して相対的に近位側」を「肌対向面側」といい、「尿取りパッドの着用時に、着用者の肌面に対して相対的に遠位側」を「非肌対向面側」という。これに関連して、尿取りパッドにおいては、厚さ方向に対向する肌対向面側及び非肌対向面側の2つの表面を、それぞれ肌対向面及び非肌対向面といい、表面シートや裏面シート、吸収体等の構成部材においては、厚さ方向に対向する肌対向面側及び非肌対向面側の2つの表面を、それぞれ肌対向面側の表面及び非肌対向面側の表面という。
[尿取りパッド]
本発明の一実施形態に係る尿取りパッド1は、図1及び図2に示すように、平面視にて、長手方向L及び幅方向Wを有する縦長の略矩形状の外形形状を有している。なお、尿取りパッド1の外形形状はこのような態様に限定されず、縦長の形状のものであれば、各種用途や使用態様等に応じた任意の形状(例えば、楕円形、砂時計形、瓢箪形など)を採用することができる。
また、上述の尿取りパッド1は、厚さ方向において、尿取りパッド1の肌対向面を形成する液透過性の表面シート2と、尿取りパッド1の非肌対向面を形成する裏面シート3と、これらのシートの間に配置された吸収体4と、裏面シート3の非肌対向面側の表面に配置された粘着部7とを、基本構成として備えている。
なお、上述の尿取りパッド1においては、図1に示すように、表面シート2よりも肌対向面側の位置において尿取りパッド1の幅方向Wの両端部に配置され、外装体内面へ装着する際には(すなわち、尿取りパッド1が長手方向Lに湾曲した時には)、幅方向内方側の端縁部が起立して防漏壁部として機能する一対のサイドシート5、5と、当該一対のサイドシート5、5の各々において長手方向Lに沿うように配置され、当該一対のサイドシート5、5を長手方向Lに収縮させて幅方向内方側の端縁部の起立を促す複数本の弾性部材6と、を更に備えている。
また、尿取りパッド1は、図1及び図2に示すように、展開した状態の平面視にて、尿取りパッド1の長手方向Lの一方側端縁Eと、長手方向Lの他方側端縁Eとの間に、尿取りパッド1を長手方向Lに折り畳むための、幅方向Wに延びる3本の折り線、すなわち第1折り線L、第2折り線L及び第3折り線Lを有しており、さらに、長手方向Lの一方側端縁Eと第1折り線Lとによって区画される第1領域Aと、上記第1折り線Lと第2折り線Lとによって区画される第2領域Aと、上記第2折り線Lと第3折り線Lとによって区画される第3領域Aと、上記第3折り線Lと長手方向Lの他方側端縁Eとによって区画される第4領域Aと、を有している。
このような3本の折り線を有する尿取りパッド1は、展開した状態から図3(a)に示すように第3折り線Lを境にして第3領域A及び第4領域Aの肌対向面が互いに対向するように長手方向Lに折り曲げられた後、その状態から図3(b)に示すように第2折り線Lを境にして第4領域Aの非肌対向面と第2領域Aの肌対向面とが互いに対向するように(換言すれば、第2領域A及び第3領域Aの肌対向面が互いに対向するように)長手方向Lに折り曲げられ、さらに、その状態から図3(c)に示すように第1折り線Lを境にして第1領域Aの肌対向面と第3領域Aの非肌対向面が互いに対向するように長手方向Lに折り曲げられることにより、図3(d)に示すようなコンパクトな形態に折り畳むことができる。
さらに、尿取りパッド1は、幅方向Wに延びる第1折り線L、第2折り線L及び第3折り線Lを有していることによって、図4(a)に示すように、使い捨ておむつ等の外装体10の内面に装着する際に長手方向Lに湾曲したような形状(すなわち、略U字状)に変形しやすく、外装体10の内面とのフィット性に優れたものとなっている。
そして、尿取りパッド1において、第2折り線Lは、上述のとおり当該第2折り線Lを境にして第2領域A及び第3領域Aの肌対向面が互いに対向するように尿取りパッド1を長手方向Lに折り曲げるための折り線であり、図1及び図2に示すように尿取りパッド1の長手方向中央部Lに位置している。
これにより、尿取りパッド1は、図4(a)及び(b)に示すように、外装体10の内面に装着する際に、長手方向中央部Lに位置する第2折り線Lによって表面シート2が内側となるように尿取りパッド1を長手方向Lに折り曲げつつ(図4(a)を参照)、当該第2折り線Lを位置決めの目印にして(図4(b)を参照)、外装体10の内面に粘着固定することができるので、尿取りパッド1を外装体10の内面の適切な位置に装着することができる。
ここで、本明細書において「長手方向中央部L」とは、幅方向Wに延びる長手方向中心軸線Cを中心として、その長手方向中心軸線Cからの長手方向Lの距離が尿取りパッド1の全長に対して15%以内となる部分を意味する。なお、幅方向中央部についても同様である。
また、上述の尿取りパッド1においては、図1及び図2に示すように、第2領域Aの長手方向長さdと第3領域Aの長手方向長さdの和(d+d)が、第1領域Aの長手方向長さdと第4領域Aの長手方向長さdの和(d+d)よりも大きくなっている。
これにより、尿取りパッド1は、第2折り線Lを境にしてその両側に位置する第2領域Aと第3領域Aが相対的に広いため、図4に示すように尿取りパッド1を外装体10の内面に装着する際に、長手方向中央部Lに位置する第2折り線Lを視認しやすく、特に、長手方向端部の第1領域Aや第4領域Aが肌対向面側へ倒れ込んでしまうような場合であっても、長手方向中央部Lに位置する第2折り線Lを視認しやすく、当該第2折り線Lをより確実に位置決めの目印として利用することができる。
さらに、上述の尿取りパッド1においては、図1及び図2に示すように第3領域Aの長手方向長さdと第4領域Aの長手方向長さdの和(d+d)が、第2領域Aの長手方向長さdよりも大きくなっている。
これにより、尿取りパッド1は、外装体10の内面に装着する前に、尿取りパッド1を4つ折りに折り畳まれた状態から展開して、図5に示すように第2折り線L2で2つ折りに折り畳んでから外装体10の内側へ持っていく際に、2つ折りの状態の尿取りパッド1から表面シート2が露出する部分にいずれの折り線も位置していないため(図5を参照)、当該2つ折りの状態の尿取りパッド1から露出する表面シート2の肌対向面側の表面に折り線の折り皺が視認されず、着用者に、表面シート2の折り皺によって尿が漏出したり、着用感が低下したりするなどの不安感を醸成しにくくすることができる。
なお、本発明において、尿取りパッドの折り畳み形態や第2折り線以外の各折り線の位置、折り線の本数等は、本発明の効果を阻害しない限り上述の実施形態のものに限定されない。
例えば、本発明の尿取りパッドは、展開した状態から第3折り線を境にして第3領域及び第4領域の肌対向面が互いに対向するように長手方向Lに折り曲げられるとともに、第1折り線を境にして第1領域の肌対向面と第2領域の肌対向面が互いに対向するように長手方向Lに折り曲げられた後、第2折り線を境にして第1領域及び第4領域の非肌対向面が互いに対向するように(換言すれば、第2領域及び第3領域の肌対向面が互いに対向するように)長手方向Lに折り曲げられることにより、コンパクトに折り畳まれるようにしてもよい。
また、折り線についても、本発明の効果を阻害しない範囲内であれば、上述の3本の折り線(すなわち、第1折り線、第2折り線及び第3折り線)以外の折り線(すなわち、合計4本以上の折り線)を有していてもよい。
以下、本発明の尿取りパッドの各種構成部材について、上述の実施形態の尿取りパッド1を用いて更に詳細に説明する。
[粘着部]
尿取りパッド1において、当該尿取りパッド1を使い捨ておむつ等の外装体10の内面に粘着固定するための粘着部7は、図2に示すように、裏面シート3の非肌対向面側の表面において長手方向Lに連続的に延在し且つ幅方向Wに所定の間隔をあけて並ぶ、6本のストライプ状の形態で配置されている。
なお、このような粘着部7の表面には、通常、粘着部7を保護するための剥離シート(不図示)が貼付されているため、尿取りパッド1を外装体10の内面に装着する際には、その剥離シートを剥がしてから、粘着部7を外装体10の内面に押し当てることにより、尿取りパッド1を外装体10の内面に粘着固定することができる。
そして、上述の尿取りパッド1においては、粘着部7は、図2に示すように展開した状態の平面視にて、吸収体4の長手方向端縁(具体的には、長手方向Lの一方側端縁41及び他方側端縁42)よりも長手方向外方側には配置されていない。
これにより、尿取りパッド1は、吸収体4の長手方向端縁よりも長手方向外方側に位置する剛性の低い部分に粘着部7が配置されていないため、尿取りパッド1を外装体10の内面に装着する際に第1領域Aや第4領域Aが肌対向面側へ倒れ込んだとしても、尿取りパッド1の長手方向端部が不用意に他の部分に粘着固定されにくく、尿取りパッド1を外装体10の内面の適切な位置に装着しやすくなっている。
また、上述の尿取りパッド1においては、粘着部7は、図2に示すように、展開した状態の平面視にて長手方向Lに連続的に延在し、且つ第1折り線L、第2折り線L及び第3折り線Lの3本の折り線を長手方向Lに跨ぐように延在している。
本発明の尿取りパッドにおいて、粘着部の配置形態はこのような態様のものに限定されないが、粘着部は、展開した状態の平面視にて長手方向に連続的又は間欠的に延在し、且つ第1折り線、第2折り線及び第3折り線のうちの少なくとも1本の折り線を長手方向に跨ぐように延在していることが好ましい。
このように、粘着部が少なくとも1本の折り線を長手方向に跨ぐように延在していると、当該折り線を有する部分を外装体の内面に着実に粘着固定することができるため、折り線を有する部分の折り癖などによって当該部分が外装体の内面から剥がれたり、不用意な折れ曲がりが生じたりしにくくなる。これにより、尿取りパッドは、外装体内面に装着した後に当該外装体を引き上げて着用者の股間部に密着させる際に、尿取りパッドがめくれたり、剥がれたりするのを生じにくくすることができる。
さらに、上述の尿取りパッド1においては、粘着部7が、図2に示すように第1領域Aから第4領域Aにわたって延在している。このように、尿取りパッド1は、粘着部7が第1領域Aから第4領域Aにわたる、すなわち第1折り線Lよりも長手方向外方側の位置から第3折り線Lよりも長手方向外方側の位置までの、長手方向Lの広範な領域に延在しているため、第1折り線Lから第3折り線Lまでのすべての折り線を有する部分を外装体10の内面に着実に粘着固定することができ、上述の作用効果、すなわち折り線を有する部分の折り癖などによって当該部分が外装体10の内面から剥がれたり、不用意な折れ曲がりが生じたりしにくくなるという作用効果を、より確実に発揮することができる。
また、上述の尿取りパッド1においては、粘着部7は、図2に示すように、展開した状態の平面視にて、吸収体4と厚さ方向に重複する領域内に配置され、且つ、長手方向Lに延びる幅方向中心軸線Cを挟んでその両側に配置されている。
粘着部7がこのように吸収体4と厚さ方向に重複する領域内に配置され且つ長手方向Lに延びる幅方向中心軸線Cを挟んでその両側に配置されていると、吸収体4と厚さ方向に重複する部分を外装体10の内面の形状に沿わせて着実に粘着固定することができ、さらに、外装体10の着用中に着用者の両脚や臀部が左右交互に動いたりしても、外装体10と共にその動きに追従して変形しやすいため、着用中に尿取りパッド1がめくれたり、剥がれたりするようなことが生じにくくなる。
このような粘着部7に用い得る粘着剤としては、当分野において公知の任意の粘着剤を採用することができ、例えば、スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン(SEBS)、スチレン-ブタジエン-スチレン(SBS)、スチレン-イソプレン-スチレン(SIS)等のスチレン系コポリマーを主体とした感圧型粘着剤などを用いることができる。
なお、本発明の尿取りパッドにおいて、粘着部の配置量や配置形状等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、粘着部は、裏面シートの非肌対向面側の表面において、例えば、長手方向Lに1本又は2本以上の複数本の直線状(ストライプ状)、点線状、曲線状、ジグザグ状等の任意の線状の形態で配置することができる。また、粘着部は、上述のように長手方向Lに連続的に延在していても、間欠的に延在していてもよい。
本発明において、粘着部の各種寸法(例えば、長手方向長さ、幅方向長さ等)や坪量等も、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、尿取りパッドの外装体への固定のしやすさやフィット性などを考慮した任意の寸法や坪量等を採用することができる。
[表面シート]
上述の尿取りパッド1において表面シート2は、図1及び図2に示すように、展開した状態の平面視にて、尿取りパッド1の長手方向Lの一方側端縁Eから他方側端縁Eにわたって延在し、且つ、尿取りパッド1の幅方向Wの一方側端縁近傍から他方側端縁近傍にわたって延在する、縦長の外形形状を有している。かかる表面シート2は、尿取りパッド1の厚さ方向において肌対向面側の位置に配置され、着用者の肌に当接し得る接触面、すなわち尿取りパッド1の肌対向面を形成する、液透過性のシート状部材によって構成されている。
表面シート2は、図1及び図2に示すように、当該表面シート2の非肌対向面側に配置される吸収体4に比べて、長手方向L及び幅方向Wにやや大きいサイズを有しており、幅方向Wの両端部の肌対向面側の表面に一対のサイドシート5、5が接合されている。
表面シート2として用い得る液透過性のシート状部材は、尿取りパッドの表面シートとして用い得る諸特性(例えば、液透過性や肌触り、柔軟性、強度等)を有するものであれば特に制限されず、例えば、エアスルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布等の不織布や、多孔性樹脂フィルムなどの任意の液透過性のシート状部材を用いることができる。
なお、表面シートとして不織布を用いる場合、不織布は、単層構造を有していても、2層以上の多層構造を有していてもよい。かかる不織布の構成繊維の種類は特に制限されず、例えば、セルロース系繊維や親水化処理を施した熱可塑性樹脂繊維などの親水性繊維が挙げられる。これらの繊維は単独で用いても、二種類以上の繊維を併用してもよい。
さらに、不織布の構成繊維に用い得るセルロース系繊維としては、例えば、天然セルロース繊維(例えば、コットン等の植物繊維など)や再生セルロース繊維、精製セルロース繊維、半合成セルロース繊維などが挙げられる。
また、不織布の構成繊維に用い得る熱可塑性樹脂繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、6-ナイロン等のポリアミド系樹脂などの公知の熱可塑性樹脂からなる繊維が挙げられる。これらの樹脂は単独で用いても、二種類以上の樹脂を併用してもよい。
表面シート2として用いられる液透過性のシート状部材の構造は、本発明の効果を阻害しないものであれば特に制限されず、全体的に平坦なシート状構造を有していても、複数の凸部及び凹部を備えた凹凸構造(例えば、断面形状が波形となる凹凸構造や畝溝構造等)を有していてもよい。なお、液透過性のシート状部材がこのような凹凸構造を有する場合、当該凹凸構造における複数の凸部の各々は、中実の内部構造を有していても、中空の内部構造を有していてもよい。
表面シート2の肌対向面側の表面には、例えば植物由来エキスやスキンケア剤等の任意の薬剤が塗布されていてもよく、また、表面シート2の非肌対向面側には、所定の液拡散性及び液透過性を有する中間シートが配置されていてもよい。
本発明において、表面シートの外形形状や各種寸法、坪量等は、尿取りパッドの表面シートとして用い得るものであれば特に制限されず、所望の液透過性や肌触り、柔軟性、強度等に応じた任意の形状や各種寸法、坪量等を採用することができる。
[裏面シート]
上述の尿取りパッド1において裏面シート3は、図2に示すように、展開した状態の平面視にて、尿取りパッド1の長手方向Lの一方側端縁Eから他方側端縁Eにわたって延在し、且つ、尿取りパッド1の幅方向Wの一方側端縁から他方側端縁にわたって延在する、縦長の外形形状を有している。かかる裏面シート3は、図2に示すように、尿取りパッド1の厚さ方向において非肌対向面側の位置に配置されて、尿取りパッド1の非肌対向面を形成するとともに、吸収体4を透過してきた尿が尿取りパッド1の外部へ漏出するのを防ぐ、液不透過性のシート状部材によって構成されている。
なお、裏面シート3の非肌対向面側の表面には、尿取りパッド1を外装体10の内面に粘着固定するための粘着部7が配置されている。
裏面シート3として用い得る液不透過性のシート状部材は、着用者から排出される尿の透過を防止し得るものであれば特に制限されず、例えば、疎水性の熱可塑性樹脂繊維(例えば、ポリオレフィン系樹脂繊維、ポリエステル系樹脂繊維、芯鞘型複合繊維等の各種複合繊維など)によって形成された疎水性不織布;PEやPP等の疎水性の熱可塑性樹脂によって形成された有孔又は無孔の樹脂フィルム;該樹脂フィルムに不織布を貼り合わせた積層体;SMS不織布等の積層不織布などの公知の液不透過性のシート状部材を採用することができる。
なお、裏面シート3の肌対向面側には、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂フィルムによって形成された防漏シートが配置されていてもよい。
本発明において、裏面シートの外形形状や各種寸法、坪量等は、尿取りパッドの裏面シートとして用い得るものであれば特に制限されず、所望の防漏性能や通気性、強度等に応じた任意の形状や各種寸法、坪量等を採用することができる。
[吸収体]
上述の尿取りパッド1において吸収体4は、図1及び図2に示すように、展開した状態の平面視にて、尿取りパッド1の長手方向中央部Lを中心にして、長手方向Lの一方側端縁E近傍の第1領域Aから他方側端縁E近傍の第4領域Aにわたる長手方向Lの広範囲の領域に延在するとともに、幅方向Wにおいても、当該幅方向Wの一方側端縁近傍から他方側端縁近傍にわたる広範囲の領域に延在する、縦長の外形形状を有している。
吸収体4は、尿取りパッド1の厚さ方向において表面シート2と裏面シート3との間に配置されて、表面シート2を透過してきた着用者の尿を吸収して保持し得る、所定の吸水性部材によって形成されている。
なお、吸収体4は、肌対向面側の表面シート2及び非肌対向面側の裏面シート3と、それぞれホットメルト型接着剤等の任意の接着剤により接合されている。
吸収体4として用い得る吸水性部材は、着用者から排出される尿を吸収して保持し得るものであれば特に制限されず、当分野において公知の吸水性部材を採用することができる。そのような吸水性部材の例としては、所定の吸水性材料によって構成される少なくとも一つの吸収コアを、親水性を有するティッシュ等のコアラップシートで覆ったものなどが挙げられる。
ここで、吸収コアを構成する吸水性材料としては、例えば、親水性繊維や高吸収性ポリマーなどが挙げられ、更に具体的には、粉砕パルプ、コットン、レーヨン、アセテート等のセルロース系繊維;アクリル酸ナトリウムコポリマー等の高吸収性ポリマーからなる粒状物;これらを任意に組み合わせた混合物などが挙げられる。
なお、上述の尿取りパッド1においては、吸収体4は、吸水性材料からなる吸収性コアと、それを被覆するコアラップシートによって構成されている。
そして、上述の尿取りパッド1においては、吸収体4は、図1及び図2に示すように、展開した状態の平面視にて幅方向中央部に位置し且つ長手方向Lに延在する貫通又は非貫通のスリット部からなる変形誘導部43と、尿取りパッド1の長手方向中央部Lにおける幅方向長さが相対的に短い幅狭部44とを有する、特有の構造を備えている。
尿取りパッド1は、このような変形誘導部43を有する吸収体4を備えていることによって、着用中に、着用者の両脚から尿取りパッド1の幅方向Wに力(股締め力)が付与された際に、図6に示すように、長手方向Lに延在する変形誘導部43を基点として、当該変形誘導部43の形成された部分(すなわち、幅方向中央部)が肌対向面側に向かって突出するように尿取りパッド1が幅方向Wに折れ曲がり、当該部分が着用者の股間部に密着しやすくなるため、より優れたフィット性を発揮することができる。
また、上述の変形誘導部43が長手方向Lに延在していることで、着用者から排出された尿を当該変形誘導部43に沿って長手方向Lに拡散させることができ、より優れた吸収性能を発揮することができるという利点もある。
さらに、尿取りパッド1においては、変形誘導部43が、図1に示すように第1折り線Lと第3折り線Lとの間に位置し、且つ、第2折り線Lを跨ぐように長手方向Lに延在している。
変形誘導部43がこのように長手方向Lに延在していると、当該変形誘導部43の形成された部分、すなわち長手方向L及び幅方向Wの中央部をより的確に着用者の股間部に密着させることができるため、更に優れたフィット性を発揮することができる。また、変形誘導部43が第1折り線L及び第3折り線Lの各折り線を跨ぐように長手方向Lに延在していないことで、着用者から排出された尿が変形誘導部43に沿って長手方向Lに拡散したとしても、尿が第1折り線L及び第3折り線Lの各折り皺を伝って尿取りパッド1の幅方向外方側から漏出するようなことが生じにくいという利点もある。
変形誘導部43の形態は、吸収体4、ひいては尿取りパッド1における上記のような変形を促し得るものであれば特に限定されず、上述の貫通又は非貫通のスリット部のほか、例えば、吸水性材料の低坪量化による低坪量部や、吸収体をエンボス等により厚さ方向に圧搾してなる圧搾部などを採用することができる。
なお、本発明の尿取りパッドにおいて、吸収体が変形誘導部を有することは必須の構成要件でないため、吸収体は、例えば、全体的に略均等な坪量を有し、肌対向面側及び非肌対向面側の両方の表面が略平坦となる構造を有していてもよい。
また、尿取りパッド1においては、上述のとおり、吸収体4は、尿取りパッド1の長手方向中央部Lにおける幅方向長さが相対的に短い幅狭部44を有している。
吸収体4がこのような幅狭部44を有していると、着用時に、尿取りパッド1の長手方向中央部Lをより的確に着用者の股間部に密着させることができるため、更に優れたフィット性を発揮することができる。さらに、尿取りパッド1において相対的に剛性の高い吸収体4が着用者の両脚の内側部分に接触しにくくなるため、着用者に異物感を生じさせにくくすることができるという利点もある。
なお、本発明の尿取りパッドにおいて、吸収体が幅狭部を有することは必須の構成要件ではないため、吸収体は、例えば、幅方向長さが長手方向に一定となる構造を有していてもよい。
本発明において、吸収体の平面視形状や各種寸法、坪量等は、尿取りパッドの吸収体として用い得るものであれば特に制限されず、所望の吸収性能や柔軟性、強度等に応じた任意の形状(例えば、長方形、楕円形、砂時計形等)や各種寸法、坪量等を採用することができる。
また、吸収体が配置される位置についても、尿取りパッドの長手方向中央部を含む位置であれば特に制限されず、吸収体は、例えば尿取りパッドにおける長手方向の一方寄りに偏って配置されていてもよい。
[サイドシート]
上述の尿取りパッド1において、一対のサイドシート5、5は、図1に示すように、表面シート2の肌対向面側の位置において、尿取りパッド1の幅方向Wの両端部に配置されており、尿取りパッド1を外装体10の内面へ装着する際には(すなわち、尿取りパッド1が長手方向Lに湾曲した時には)、幅方向内方側の端縁部が起立して防漏壁部として防漏壁部を形成し得る、長手方向Lに延在する一対の帯状の液不透過性シートによって構成されている。
なお、一対のサイドシート5、5の各々は、平面視にて、尿取りパッド1の長手方向Lの一方側端縁Eから他方側端縁Eにわたって延在している。
一対のサイドシート5、5の各々は、幅方向Wの外方側端部がホットメルト型接着剤等の任意の接合手段(不図示)により、それぞれ裏面シート3における幅方向Wの外方側端部と接合されて固定端を形成している一方、幅方向Wの内方側端部は、いずれのシート状部材とも接合されておらず自由端を形成している。
なお、一対のサイドシート5、5の各々は、図1に示すように、糸ゴム等の弾性部材6が長手方向Lに沿ってそれぞれ配置されている。
サイドシート5として用い得る帯状の液不透過性シートは、尿取りパッドのサイドシートとして用い得る諸特性(例えば、液不透過性や肌触り、柔軟性、強度等)を有するものであれば特に制限されず、例えば、疎水性不織布(例えば、疎水性を有する又は疎水性が付与された、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、SMS不織布等)、液不透過性を有する合成樹脂製フィルム、及びこれらの積層体などを用いることができる。
サイドシートとして用い得る帯状の液不透過性シートの外形形状や坪量、厚み等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、所望の液不透過性や肌触り、柔軟性等に応じた任意の形状や坪量、厚み等を採用することができる。
なお、本発明の尿取りパッドにおいて、このようなサイドシートを備えることは必須の構成要件ではないため、尿取りパッドはサイドシートを備えていなくてもよい。
(弾性部材)
また、上述の尿取りパッド1においては、図1に示すように、一対のサイドシート5、5の各々に、当該一対のサイドシート5、5を長手方向Lに収縮させて、幅方向Wの内方側端縁の起立を促すための、それぞれ3本(合計6本)の弾性部材6が長手方向Lに沿って配置されている。
一対のサイドシート5、5の各々に配置される弾性部材6は、展開した状態の一対のサイドシート5、5、さらには当該一対のサイドシート5、5を介して尿取りパッド1に長手方向Lの収縮力を付与し得るものであれば特に制限されず、例えば、天然ゴムからなる糸ゴムや平ゴム;ウレタン、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性エラストマーを糸状又は帯状に成形したものなどの任意の弾性部材を用いることができる。
弾性部材6の寸法形状や本数は、展開した状態の一対のサイドシート5、5、さらには当該一対のサイドシート5、5を介して尿取りパッド1に長手方向Lの収縮力を付与し得るものであれば特に制限されず、例えば、弾性部材6の長手方向長さとして、尿取りパッド1全体の長手方向長さ(全長)の1/2以上の長手方向長さ、好ましくは2/3以上の長手方向長さを採用することができ、また、弾性部材6の繊度として、200dtex~800dtexの繊度、好ましくは300dtex~700dtexの繊度を採用することができ、さらに、弾性部材6の本数として、一対のサイドシート5、5の各々に1本ずつ配置されていても、2本ずつ或いは3本以上ずつ配置されていてもよい。
[ラウンドシール部]
上述の尿取りパッド1は、図1及び図2に示すように、平面視にて尿取りパッド1の外周縁部に沿って間欠的に配置され、且つ、尿取りパッド1をエンボス加工等により厚さ方向に圧搾してなるラウンドシール部を有している。
かかるラウンドシール部は、図1及び図2に示すように、第1領域Aの幅方向両端部において長手方向Lに延在するように形成された一対の第1シール部81、81と、第3領域A及び第4領域Aの幅方向両端部において当該第3領域Aから第4領域Aにわたって長手方向Lに延在するように形成された一対の第2シール部82、82と、尿取りパッド1の長手方向Lの一方側端部に形成された第3シール部83と、長手方向Lの他方側端部に形成された第4シール部84と、によって構成されている。
本発明の尿取りパッドにおいては、ラウンドシール部の構成、すなわち各シール部の配置形態は、このような態様に限定されないが、尿取りパッドは、少なくとも第1領域及び第4領域において、幅方向両端部にラウンドシール部を有していることが好ましい。
尿取りパッドがこのようなラウンドシール部を有していると、吸収体のない(すなわち、相対的に剛性の低い)幅方向両端部の剛性を向上させることができるので、外装体内面に尿取りパッドを装着した後に当該外装体を引き上げて着用者の股間部に密着させる際に、尿取りパッドがめくれたり、剥がれたりするのを更に生じにくくすることができる。
さらに、尿取りパッドの少なくとも長手方向中央部の幅方向両端部にラウンドシール部が配置されていない場合は、剛性の高いシール部が着用者の両脚の内側部分に接触しにくくなるため、着用者に異物感を生じさせにくくすることができるという利点もある。
ラウンドシール部を構成する個々のシール部の寸法形状や配置位置等は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、所望の剛性や柔軟性、フィット性等を考慮した任意の寸法形状や配置位置を採用することができる。
なお、本発明の尿取りパッドにおいて、このようなラウンドシール部を有することは必須の構成要件ではないため、尿取りパッドはラウンドシール部を有していなくてもよい。
本発明の尿取りパッドは、上述した実施形態に制限されることなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内において、適宜組み合わせや代替、変更等が可能である。なお、本明細書において、「第1」、「第2」等の序数は、当該序数が付された事項を区別するためのものであり、各事項の順序や優先度、重要度等を意味するものではない。
1 尿取りパッド
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 サイドシート
6 弾性部材
7 粘着部
第1領域
第2領域
第3領域
第4領域
長手方向の一方側端縁
長手方向の他方側端縁
第1折り線
第2折り線
第3折り線

Claims (10)

  1. 肌対向面を形成する表面シートと、非肌対向面を形成する裏面シートと、これらのシートの間に配置された吸収体と、前記裏面シートの非肌対向面側の表面に配置された粘着部とを備えた、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有する尿取りパッドであって、
    前記尿取りパッドは、展開した状態の平面視にて、
    それぞれ前記幅方向に延びる第1折り線、第2折り線及び第3折り線を有するとともに、
    前記長手方向の一方側端縁と前記第1折り線とによって区画される第1領域と、
    前記第1折り線と前記第2折り線とによって区画される第2領域と、
    前記第2折り線と前記第3折り線とによって区画される第3領域と、
    前記第3折り線と前記長手方向の他方側端縁とによって区画される第4領域と、
    を有しており、
    前記第2折り線は、当該第2折り線を境にして前記第2領域及び前記第3領域の肌対向面が互いに対向するように前記尿取りパッドを前記長手方向に折り曲げるための折り線であり且つ前記尿取りパッドの長手方向中央部に位置し、
    前記吸収体は、展開した状態の平面視にて、幅方向中央部に位置し且つ前記長手方向に延在する変形誘導部を有し、
    前記変形誘導部は、展開した状態の平面視にて、前記第2領域及び前記第3領域において、前記第1折り線及び前記第3折り線を跨がず、且つ、前記第2折り線を跨ぐように前記長手方向に延在していることを特徴とする
    前記尿取りパッド。
  2. 前記第2領域と前記第3領域の長手方向長さの和が、前記第1領域と前記第4領域の長手方向長さの和よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の尿取りパッド。
  3. 前記第3領域と前記第4領域の長手方向長さの和が、前記第2領域の長手方向長さよりも大きいことを特徴とする、請求項1又は2に記載の尿取りパッド。
  4. 前記粘着部は、展開した状態の平面視にて、前記吸収体の長手方向端縁よりも長手方向外方側には配置されていないことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の尿取りパッド。
  5. 前記粘着部は、展開した状態の平面視にて、前記長手方向に連続的又は間欠的に延在し、且つ前記第1折り線、前記第2折り線及び前記第3折り線のうちの少なくとも1本の折り線を前記長手方向に跨ぐように延在していることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の尿取りパッド。
  6. 前記粘着部は、前記第1領域から前記第4領域にわたって延在していることを特徴とする、請求項5に記載の尿取りパッド。
  7. 前記粘着部は、展開した状態の平面視にて、前記吸収体と前記厚さ方向に重複する領域内に配置され、且つ、前記長手方向に延びる幅方向中心軸線を挟んでその両側に配置されていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の尿取りパッド。
  8. 前記吸収体は、展開した状態の平面視にて、前記長手方向中央部における幅方向長さが相対的に短い幅狭部を有することを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の尿取りパッド。
  9. 前記尿取りパッドは、少なくとも前記第1領域及び前記第4領域において、幅方向両端部にラウンドシール部を有することを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の尿取りパッド。
  10. 前記尿取りパッドの少なくとも長手方向中央部の幅方向両端部に前記ラウンドシール部が配置されていない、請求項9に記載の尿取りパッド。
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