JP7117933B2 - 基板保持装置および基板研磨装置 - Google Patents

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本発明は、基板保持装置、基板吸着判定方法、基板研磨装置および基板研磨方法に関する。
基板研磨装置(例えば、特許文献1)では、基板搬送装置からトップリング(基板保持装置)に基板を受け渡し、トップリングが基板を保持した状態で基板の研磨が行われる。トップリングは、トップリング本体(ベースプレート)の下方にメンブレンが設けられ、メンブレンの下面が基板を吸着する構造となっている。
特許文献1には、メンブレンに基板が吸着されたか否かを判定する基板吸着判定方法が開示されている。この方法では、メンブレンに上向きの凸部が設けられる。そして、基板が吸着されないときには、トップリング本体の下面とメンブレンの凸部と間の隙間があり、基板が吸着されると、基板がメンブレンを上方に押圧することによってメンブレンの凸部がトップリング本体の下面に接触して隙間がなくなることを利用している。
特許第3705670号 特開2017-205853号公報
しかしながら、メンブレンの表面や基板自体が濡れていることがある。このように、メンブレンや基板が濡れている場合、基板が吸着されても基板がメンブレンを押圧する力が分散され、メンブレンの凸部がトップリング本体の下面に十分に接触しないことがある。そうすると、基板が吸着されているのに、吸着されていないとの誤判定が発生するおそれがある。
そこで、メンブレンの凸部とトップリングとの間の隙間を予め狭くしておくことも考えられる。しかしながら、そのようにすると、メンブレンが基板を吸着した状態で研磨を行う際に、基板における凸部対応する部分のみ研磨レートが高くなり、均一な研磨が困難になるという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、より精度良く基板が吸着したことを判定できる基板保持装置およびそのような基板保持装置を備える基板研磨装置を提供すること、また、より精度良く基板が吸着したことを判定できる基板吸着判定方法、および、そのような基板吸着判定方法を利用した基板研磨方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、基板を吸着可能な面を有する弾性膜を取り付け可能なトップリング本体であって、前記弾性膜が取り付けられると、前記弾性膜と前記トップリング本体との間に複数のエリアが形成される、トップリング本体と、前記複数のエリアのうちの第1エリアに連通する第1ラインと、前記複数のエリアのうち前記第1エリアとは異なる第2エリアに連通する第2ラインと、前記第1ラインを介して流体を送り込むことにより前記第1エリアを加圧することが可能であり、前記第2ラインを介して前記第2エリアを負圧にすることが可能である圧力調整手段と、前記第1エリアに送り込まれた流体の体積、または、前記第1エリアの圧力に対応する測定値に基づいて、前記弾性膜に前記基板が吸着されているか否かの判定を行う判定部と、を備え、前記判定が行われる際、前記第1エリアからの排気は行われない、基板保持装置が提供される。
前記判定部は、前記弾性膜に基板が吸着されていない場合に比べて、前記基板が吸着されている場合、前記第1エリアに送り込まれる流体の体積が小さいこと、あるいは、前記第1エリアの圧力が高いことを利用して、判定を行ってもよい。
前記圧力調整手段は、前記第1ラインを介して前記第1エリアに流体を送り込む加圧機構を有し、前記判定部は、前記第1エリアに流体を送り込む際に移動する前記加圧機構の一部分を、前記第1エリアに送り込まれた流体の体積に対応する測定値として検知する位置センサを有してもよい。
前記判定部は、前記第1エリアの圧力を測定する圧力計を有してもよい。
前記圧力調整手段は、前記第1ラインを介して前記第1エリアに流体を送り込む加圧機構を有し、前記判定部は、前記第1エリアに流体を送り込む際に移動する前記加圧機構の一部分を、前記第1エリアに送り込まれた流体の体積に対応する測定値として検知する位置センサと、前記第1エリアの圧力を測定する圧力計と、を有してもよい。
前記判定部は、前記位置センサによる検知結果に基づいて、前記弾性膜に前記基板が吸着されていないことを判定し、前記圧力計による測定結果に基づいて、前記弾性膜に前記基板が吸着されていることを判定してもよい。
前記加圧機構は、シリンダと、前記シリンダのピストンに連結された錘本体と、を有し、重力により前記錘本体が下方に移動することによって前記第1エリアに流体を送り込んでもよい。
前記ピストンは、前記シリンダの内面と接して上下動可能であり、前記シリンダの内部は、前記ピストンによって、下部空間と上部空間とに分割され、前記シリンダには、前記下部空間に設けられ、前記第1ラインと接続される第1開口と、前記下部空間に設けられた第2開口と、前記上部空間に設けられ、前記錘本体と前記ピストンとを連結するピストンロッドが貫通する第3開口と、前記上部空間に設けられた第4開口と、が設けられてもよい。
前記判定が行われる際、前記第2開口は閉止され、前記第4開口は開放され、前記判定が行われた後、前記第2開口は開放され、前記第4開口から前記上部空間を吸引することで、前記錘を上昇させてもよい。
前記第1ラインは、前記シリンダの前記第1開口、および、前記弾性膜に吸着された前記基板を研磨する際に前記第1エリアを加圧する研磨圧力制御部に接続され、前記第1ラインを介して、前記第1エリアを前記加圧機構の前記第1開口と連通させるか、前記研磨圧力制御部とを連通させるか、を切り替える切替手段が設けられてもよい。
本発明の別の態様によれば、上記の基板保持装置と、前記基板保持装置に保持された前記基板を研磨するように構成された研磨テーブルと、を備える基板研磨装置が提供される。
本発明の別の態様によれば、基板保持装置におけるトップリング本体と弾性膜との間に形成された第2エリアを負圧にしつつ、前記トップリング本体と前記弾性膜との間に形成された、前記第2エリアとは異なる第1エリアに流体を送り込むことによって前記第1エリアを加圧し、前記第1エリアに送り込まれた流体の体積、または、前記第1エリアの圧力に対応する測定値に基づいて、前記弾性膜に前記基板が吸着されたか否かの判定を行い、前記判定が行われる際、前記第1エリアから排気は行われない、基板保持装置における基板吸着判定方法が提供される。
本発明の別の態様によれば、搬送機構に保持された基板を基板保持装置に吸着させる工程と、上記の基板吸着判定方法により、前記基板保持装置の弾性膜に前記基板が吸着されたか否かの判定を行う工程と、前記基板が吸着されたと判定された場合に、前記基板を研磨する工程と、を備える基板研磨方法が提供される。
基板が吸着されたか否かを精度良く判定できる。
基板研磨装置を含む基板処理装置の概略上面図。 基板研磨装置300の概略斜視図。 基板研磨装置300の概略断面図。 搬送機構600bからトップリング1への基板受け渡しを詳しく説明する図。 搬送機構600bからトップリング1への基板受け渡しを詳しく説明する図。 トップリング1および圧力制御装置7の構造を模式的に示す図。 第1の実施形態に係る圧力判定を説明する図。 基板吸着に成功した場合を示す図。 基板吸着に失敗した場合を示す図。 第1の実施形態における基板吸着判定の手順の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る圧力判定を説明する図。 基板吸着に成功した場合を示す図。 基板吸着に失敗した場合を示す図。 第2の実施形態における基板吸着判定の手順の一例を示すフローチャート。 図10の変形例を説明する図。 第3の実施形態に係る圧力判定を説明する図。 基板吸着に成功した場合を示す図。 基板吸着に失敗した場合を示す図。 第3の実施形態における基板吸着判定の手順の一例を示すフローチャート。 第4の実施形態に係る圧力判定を説明する図。 待機時すなわち基板吸着判定前の圧力制御装置7を示す図。 基板吸着に成功した場合を示す図。 基板吸着に失敗した場合を示す図。 研磨時の様子を示す図。 第4の実施形態における基板吸着判定の手順の一例を示すフローチャート。 図17の変形例を説明する図。 積算流量計を用いた圧力判定を説明する図。 基板吸着に成功した場合を示す図。 基板吸着に失敗した場合を示す図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、基板研磨装置を含む基板処理装置の概略上面図である。本基板処理装置は、直径300mmあるいは450mmの半導体ウエハ、フラットパネル、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などのイメージセンサ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)における磁性膜の製造工程などにおいて、種々の基板を処理するものである。
基板処理装置は、略矩形状のハウジング100と、多数の基板をストックする基板カセットが載置されるロードポート200と、1または複数(図1に示す態様では4つ)の基板研磨装置300と、1または複数(図1に示す態様では2つ)の基板洗浄装置400と、基板乾燥装置500と、搬送機構600a~600dと、制御部700とを備えている。
ロードポート200は、ハウジング100に隣接して配置されている。ロードポート200には、オープンカセット、SMIF(Standard Mechanical Interface)ポッド、又はFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができる。SMIFポッド、
FOUPは、内部に基板カセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
基板を研磨する基板研磨装置300、研磨後の基板を洗浄する基板洗浄装置400、洗浄後の基板を乾燥させる基板乾燥装置500は、ハウジング100内に収容されている。基板研磨装置300は、基板処理装置の長手方向に沿って配列され、基板洗浄装置400および基板乾燥装置500も基板処理装置の長手方向に沿って配列されている。
ロードポート200、ロードポート200側に位置する基板研磨装置300および基板乾燥装置500に囲まれた領域には、搬送機構600aが配置されている。また、基板研磨装置300ならびに基板洗浄装置400および基板乾燥装置500と平行に、搬送機構600bが配置されている。
搬送機構600aは、研磨前の基板をロードポート200から受け取って搬送機構600bに受け渡したり、乾燥後の基板を基板乾燥装置500から受け取ったりする。
搬送機構600bは、例えばリニアトランスポータであり、搬送機構600aから受け取った研磨前の基板を基板研磨装置300に受け渡す。後述するように、基板研磨装置300におけるトップリング(不図示)は真空吸着により搬送機構600bから基板を受け取る。また、基板研磨装置300は研磨後の基板を搬送機構600bにリリースし、その基板は基板洗浄装置400に受け渡される。
さらに、2つの基板洗浄装置400間に、これら基板洗浄装置400間で基板の受け渡しを行う搬送機構600cが配置されている。また、基板洗浄装置400と基板乾燥装置500との間に、これら基板洗浄装置400と基板乾燥装置500間で基板の受け渡しを行う搬送機構600dが配置されている。
制御部700は基板処理装置の各機器の動きを制御するものであり、ハウジング100の内部に配置されてもよいし、ハウジング100の外部に配置されてもよいし、基板研磨装置300、基板洗浄装置400および基板乾燥装置500のそれぞれに設けられてもよい。
図2および図3は、それぞれ基板研磨装置300の概略斜視図および概略断面図である。基板研磨装置300は、トップリング1と、下部にトップリング1が連結されたトップリングシャフト2と、研磨パッド3aを有する研磨テーブル3と、研磨液を研磨テーブル3上に供給するノズル4と、トップリングヘッド5と、支持軸6とを有する。
トップリング1は基板Wを保持するものであり、図3に示すように、トップリング本体11(キャリアあるいはベースプレートともいう)、円環状のリテーナリング12、トップリング本体11の下方かつリテーナリング12の内側に取り付け可能な可撓性のメンブレン13(弾性膜)、トップリング本体11とリテーナリング12との間に設けられたエアバッグ14、圧力制御装置7などから構成される。
リテーナリング12はトップリング本体11の外周部に設けられる。保持された基板Wの周縁はリテーナリング12に囲まれることとなり、研磨中に基板Wがトップリング1から飛び出さないようになっている。なお、リテーナリング12は1つの部材であってもよいし、内側リングおよびその外側に設けられた外側リングからなる2重リング構成であってもよい。後者の場合、外側リングをトップリング本体11に固定し、内側リングとトップリング本体11との間にエアバッグ14を設けてもよい。
メンブレン13はトップリング本体11と対向して設けられる。そして、メンブレン13の上面はトップリング本体11との間に複数の同心円状のエリアを形成する。1または複数のエリアを負圧にすることで、メンブレン13の下面が基板Wの上面を保持できる。
エアバッグ14はトップリング本体11とリテーナリング12との間に設けられる。エアバッグ14により、リテーナリング12はトップリング本体11に対して鉛直方向に相対移動できる。
圧力制御装置7は、トップリング本体11とメンブレン13との間に流体を供給したり、真空引きしたり、大気開放したりして、トップリング本体11とメンブレン13との間に形成される各エリアの圧力を個別に調整する。また、圧力制御装置7は基板Wがメンブレン13に吸着されたか否かを判定する。圧力制御装置7の構成については、後に詳しく説明する。
図2において、トップリングシャフト2の下端はトップリング1の上面中央に連結されている。不図示の昇降機構がトップリングシャフト2を昇降させることで、トップリング1に保持された基板Wの下面が研磨パッド3aに接触したり離れたりする。また、不図示のモータがトップリングシャフト2を回転させることでトップリング1が回転し、これによって保持された基板Wも回転する。
研磨テーブル3の上面には研磨パッド3aが設けられる。研磨テーブル3の下面は回転軸に接続されており、研磨テーブル3は回転可能となっている。研磨液がノズル4から供給され、研磨パッド3aに基板Wの下面が接触した状態で基板Wおよび研磨テーブル3が回転することで、基板Wが研磨される。
図3のトップリングヘッド5は、一端にトップリングシャフト2が連結され、他端に支持軸6が連結される。不図示のモータが支持軸6を回転させることでトップリングヘッド5が揺動し、トップリング1が研磨パッド3a上と、基板受け渡し位置(不図示)との間を行き来する。
続いて、図1の搬送機構600bから図2および図3のトップリング1に基板を受け渡す際の動作を説明する。
図4および図5は、搬送機構600bからトップリング1への基板受け渡しを詳しく説明する図である。図4は搬送機構600bおよびトップリング1を側方から見た図であり、図5はこれらを上方から見た図である。
図4(a)に示すように、搬送機構600bのハンド601上に基板Wが載置されている。また、基板Wの受け渡しには、リテーナリングステーション800が用いられる。リテーナリングステーション800は、トップリング1のリテーナリング12を押し上げる押し上げピン801を有する。なお、リテーナリングステーション800はリリースノズルを有してもよいが、図示していない。
図5に示すように、ハンド601は基板Wの下面の外周側の一部を支持する。そして、押し上げピン801とハンド601とが互いに接触しないように配置されている。
図4(a)に示す状態で、トップリング1が下降するとともに、搬送機構600bが上昇する。トップリング1の下降により、押し上げピン801がリテーナリング12を押し上げ、基板Wがメンブレン13に接近する。さらに搬送機構600bが上昇すると、基板Wの上面がメンブレン13の下面に接触する(図4(b))。
この状態で、メンブレン13とトップリング本体11との間に形成されたエリアを負圧にすることで、トップリング1のメンブレン13の下面に基板Wが吸着される。ただし、場合によってはメンブレン13の下面に基板Wが吸着されなかったり、一旦吸着した後に落下したりしてしまうこともあり得る。そのため、本実施形態では、後述するようにして基板Wがメンブレン13に吸着されているか否かの判定(基板吸着判定)を行う。
その後、搬送機構600bは下降する(図4(c))。
続いて、トップリング1について説明する。
図6は、トップリング1および圧力制御装置7の構造を模式的に示す図である。メンブレン13には、トップリング本体11に向かって上方に延びる周壁13a~13eが形成されている。これら周壁13a~13eにより、メンブレン13の上面とトップリング本体11の下面との間に、周壁13a~13eによって区切られた同心円状のエリア131~135が形成される。なお、メンブレン13の下面には孔が形成されていないのが望ましい。
トップリング本体11を貫通して一端がエリア131~135にそれぞれ連通する流路141~145が形成されている。また、リテーナリング12の直上には弾性膜からなるエアバッグ14が設けられており、一端がエアバッグ14に連通する流路146が同様に形成されている。流路141~146の他端は圧力制御装置7に接続されている。流路141~146上に圧力センサや流量センサを設けてもよい。
圧力制御装置7は、各流路141~146にそれぞれ設けられたバルブV1~V6および圧力レギュレータR1~R6と、制御部71と、圧力調整手段72と、基板吸着判定を行う判定部73とを有する。
制御部71は、バルブV1~V6、圧力レギュレータR1~R6および圧力調整手段72を制御する。
圧力調整手段72は流路141~146の一端に接続され、制御部71の制御に応じてエリア131~135およびエアバッグ14の圧力調整を個別に行う。具体的には、圧力調整手段72は、各流路141~146を介してエアなどの流体を供給してエリア131~135およびエアバッグ14を加圧したり、真空引きしてエリア131~135およびエアバッグ14を減圧したり、エリア131~135およびエアバッグ14を大気開放したりする。
図6においては、例えば、エリア135を加圧するためには、制御部71は、バルブV5を開き、エリア135にエアが供給されるよう圧力調整手段72を制御する。このことを単に、(制御部71が)エリア135を加圧する、などと表現する。
本実施形態では、エリア131を利用して基板吸着判定を行う。そのため、圧力調整手段72はエリア131に流体(気体あるいは液体)を送り込むことによってエリア131を加圧可能な加圧機構150を有する。
以下、圧力判定について詳しく説明する。
図7は、第1の実施形態に係る圧力判定を説明する図である。なお、以下の図では、全体を簡略化して描くこととする。本実施形態における加圧機構150はシリンダ駆動方式により加圧を行うものであり、加圧側シリンダ21と、加圧用ピストン22と、駆動側シリンダ23と、駆動圧力生成部24と、駆動用ピストン25と、連結部材26と、プレート27と、を有する。そして、判定部73は位置センサ28を有する。
加圧側シリンダ21は先端21aが開口して水平方向に延びる円筒状であり、閉塞面21b(底面)に形成された開口21cに流路141が接続される。加圧用ピストン22は円盤状であり、加圧側シリンダ21の内面にスライド可能に接している。加圧用ピストン22には流体シール(不図示)が設けられ、加圧側シリンダ21内とその外部とで流体が移動しないようになっている。
駆動側シリンダ23は加圧側シリンダ21とは離間して対向配置される。駆動側シリンダ23も先端23aが開口して水平方向に延びる円筒状であり、閉塞面23b(底面)に形成された開口23cに駆動圧力生成部24が接続される。駆動用ピストン25は円盤状であり、駆動側シリンダ23の内面にスライド可能に接している。駆動用ピストン25には流体シール(不図示)が設けられ、駆動側シリンダ23内とその外部とで流体が移動しないようになっている。
加圧用ピストン22の中央部と駆動用ピストン25の中央部とが棒状の連結部材26によって連結されており、加圧用ピストン22および駆動用ピストン25は一体化されている。
プレート27は連結部材26に嵌められて固定された円環状の部材である。プレート27の径は加圧側シリンダ21および駆動側シリンダ23の内径より大きい。
以上の構造により、プレート27が駆動側シリンダ23の先端23aと加圧側シリンダ21の先端21aとの間にある範囲において、一体化された加圧用ピストン22および駆動用ピストン25が移動可能である。なお、基板吸着判定を行う前の待機状態では、プレート27は駆動側シリンダ23の先端23a近傍(例えば、プレート27の一面が駆動側シリンダ23の先端23aに接する位置)にあり、この位置を原点とする。
位置センサ28は、原点検出センサ28aと、基板有り検出センサ28bと、基板無し検出センサ28cとを含む。原点検出センサ28aは駆動側シリンダ23の先端23a近傍に配置される。基板有り検出センサ28bは駆動側シリンダ23の先端23aと加圧側シリンダ21の先端21aとの中央近傍に配置される。基板無し検出センサ28cは加圧側シリンダ21の先端21a近傍に配置される。このように、エリア131に近い側から、基板無し検出センサ28c、基板有り検出センサ28bおよび原点検出センサ28aの順に並んでいる。なお、位置センサ28はプレート27の位置を検出できればよいので、プレート27の位置を直接検知できる任意のセンサに置き換えてもよい。
各位置センサ28はプレート27を検出する。より具体的には、原点検出センサ28aは原点の位置にプレート27があることを検出する。基板有り検出センサ28bは、基板Wがメンブレン13に吸着されているときの所定位置(詳細は後述)にプレート27があることを検出する。基板無し検出センサ28cは、基板Wがメンブレン13に吸着されていないときの所定位置、言い換えると、加圧側シリンダ21の先端21a近傍に設定された所定位置にプレート27があることを検出する。
基板Wを吸着する際(図4(b))、制御部71はエリア131以外の任意の1以上のエリア(本実施形態では、エリア132~135とする)を負圧にする。これによって、メンブレン13の下面に基板Wが吸着されるが(図8A参照)、場合によっては失敗することもあり得る(図8B参照)。そこで、次に説明するようにして、基板吸着に成功したか否かを判定する。
駆動圧力生成部24は圧力P1を駆動用ピストン25に印加する。これにより、駆動用ピストン25、加圧用ピストン22およびプレート27が押し込まれてエリア131に近づく方向に移動する。その結果、加圧側シリンダ21内の空気がエリア131に送り込まれることでエリア131が加圧される。なお、このときエリア131から排気が行われないようにする。
図8Aは、基板吸着に成功した場合を示す図である。基板Wが吸着されている場合、エリア131が加圧されたとしても、エリア132~135が負圧にされているため、基板Wはメンブレン13から脱落しない(言い換えると、圧力P1は吸着されている基板Wが脱落しない程度の大きさに設定される)。よって、エリア131を加圧してもメンブレン13は膨らまず、エリア131の体積増加は小さい。
そのため、加圧用ピストン22がエリア131側に移動するにつれてエリア131の圧力(正確には、エリア131、流路141、加圧側シリンダ21および加圧用ピストン22で構成される空間の圧力、以下同じ)が高くなる。そして、エリア131の圧力がP1に達すると、エリア131の圧力と駆動圧力生成部24から圧力とが釣り合い、加圧用ピストン22(すなわちプレート27)の移動は停止する。
このとき、加圧用ピストン22が加圧側シリンダ21の閉塞面21bに達することなく、また、プレート27が加圧側シリンダ21の先端21aに達することなく、プレート27は駆動用ピストン25の先端25aと加圧側シリンダ21の先端21aとの間の位置で停止する。この位置にプレート27があることを基板有り検出センサ28bが検出することで、判定部73は基板Wが吸着されていると判定する。
なお、基板Wが吸着されている場合にプレート27がどの位置まで移動するかを予め把握しておき、その位置にあるプレート27を検出できるよう、基板有り検出センサ28bを配置しておけばよい。
図8Bは、基板吸着に失敗した場合を示す図である。基板Wが吸着されていない場合、エリア131が加圧されると、メンブレン13が膨らみ、エリア131の体積が増加する。このとき、メンブレン13の反発力で圧力P2が生じる。しかしながら、圧力P2は駆動圧力生成部24からの圧力P1より小さい。そのため、加圧用ピストン22が加圧側シリンダ21の閉塞面21bに達するまで(あるいは、プレート27が加圧側シリンダ21の先端21aには達するまで)、プレート27が移動する。この位置にプレート27があることを基板無し検出センサ28cが検出することで、判定部73は基板Wが吸着されていないと判定する。
このように、基板Wが吸着している場合(図8A)には、エリア131に送り込まれる加圧流体の体積が相対的に小さくなり、基板Wが吸着していない場合(図8B)には、エリア131に送り込まれる加圧流体の体積が相対的に大きくなる。この体積に対応する値としてプレート27の位置を検出することで、基板吸着の有無を判定できる。
なお、プレート27は、原点から基板有り検出センサ28bの位置を経て、基板無し検出センサ28cの位置に移動する。そのため、基板Wが吸着されていない場合でも、一時的に基板有り検出センサ28bがプレート27を検出する。すなわち、基板Wが吸着されているか否かに関わらず、少なくとも一時的に基板有り検出センサ28bがプレート27を検出する。よって、基板有り検出センサ28bが、一時的ではなく所定時間、プレート27を検出した場合に、判定部73は基板Wが吸着されたと判定するのが望ましい。
あるいは、判定部73は、駆動圧力生成部24が圧力P1を印加して所定時間(基板Wが吸着されていない場合に、プレート27が原点から基板無し検出センサ28cの位置まで移動するのに要すると見込まれる時間)以上経った後に、基板有り検出センサ28bおよび基板無し検出センサ28cによるプレート27の検出結果に基づいて判定してもよい。
図9は、第1の実施形態における基板吸着判定の手順の一例を示すフローチャートである。なお、初めはプレート27が原点にあり、このことが原点検出センサ28aによって確かめられているものとする。
まず、駆動圧力生成部24が圧力P1を印加することにより、加圧用ピストン22がエリア131を加圧する(ステップS1)。
そして、基板有り検出センサ28bが所定時間にわたってプレート27を検出した場合(ステップS2のYES)、判定部73は基板Wの吸着に成功したと判定する(ステップS3)。一方、基板有り検出センサ28bが一時的にプレート27を検出し(ステップS2のNO)、その後に基板無し検出センサ28cがプレート27を検出した場合(ステップS4)、判定部73は基板Wの吸着に失敗したと判定する(ステップS5)。
このように、第1の実施形態では、基板Wが吸着されているか否かによってエリア131に送り込まれる加圧流体の体積が異なること、すなわち、プレート27の移動量が異なることを利用して、精度良く基板吸着の有無を判定できる。
なお、位置センサ28として、原点検出センサ28a、基板有り検出センサ28bおよび基板無し検出センサ28cを用いる例を示したが、リニアゲージセンサを用いてプレート27の位置を常時把握するようにしてもよい。また、位置センサ28が検知するのは、エリア131を加圧する際に移動する加圧機構150の一部分であればよく、必ずしもプレート27でなくてもよい。
また、説明した基板吸着判定は基板Wの任意のタイミングで行うことが可能であるが、特に研磨前の判定に有効である。研磨前にはトップリング洗浄水などが基板Wに存在しまま吸着を行うことがあり、研磨後に比べて基板吸着に失敗する可能性が高いためである。
(第2の実施形態)
次に説明する第2の実施形態は、加圧機構150の構成が第1の実施形態とは異なる。
図10は、第2の実施形態に係る圧力判定を説明する図である。本実施形態における加圧機構150は錘駆動方式により加圧を行うものであり、シリンダ31と、錘32と、ストッパ33とを有する。そして、判定部73は位置センサ34を有する。
シリンダ31は先端31aが開口して鉛直方向に延びる円筒状であり、閉塞面31b(底面)に形成された開口31cに流路141が接続される。
錘32は、錘本体32aと、ピストン32bと、上面プレート32cとから構成される。ピストン32bは錘本体32aと直接連結されて一体となっており、シリンダ31のピストンとしても機能する。錘本体32aは円柱状であり、その径はシリンダ31の内径より小さい。よって、錘本体32aはシリンダ31内を上下動可能である。ピストン32bは錘本体32aより径が大きな円盤状であり、シリンダ31の内面にスライド可能に接している。ピストン32bには流体シール(不図示)が設けられ、シリンダ31内とその外部とで流体が移動しないようになっている。上面プレート32cは錘本体32aおよびシリンダ31の内径より径が大きな円盤状である。
ストッパ33はシリンダ31の上方に配置され、その肩部33aの上面で錘32の上面プレート32cの下面を支持することにより、錘32が落下するのを防ぐ。ストッパ33を解除すると(すなわち、ストッパ33の軸33bを中心として肩部33aを傾斜させると)、錘32は落下する。なお、ストッパ33の解除は、制御部71が行ってもよいし、手動で行ってもよい。
錘本体32aおよびストッパ33を第1の実施形態における駆動圧力生成部24の代替、ピストン32bを第1の実施形態における加圧用ピストン22の代替と考えることもできる。
位置センサ34は、原点検出センサ34aと、基板有り検出センサ34bと、基板無し検出センサ34cとを含む。原点検出センサ34aはストッパ33の肩部33aよりわずか上に配置される。基板有り検出センサ34bは、ストッパ33とシリンダ31の先端31aとの間に配置される。基板無し検出センサ34cはシリンダ31の先端31aよりわずかに上に配置される。第1の実施形態と同様、エリア131に近い側から、基板無し検出センサ34c、基板有り検出センサ34bおよび原点検出センサ34aの順に並んでいる。
各位置センサ34は錘32の上面プレート32cを検出する。より具体的には、原点検出センサ34aは、ストッパ33によって錘32が支持されている位置(この位置を原点とする)に上面プレート32cがあることを検出する。基板有り検出センサ34bは、基板Wがメンブレン13に吸着されているときの所定位置(詳細は後述)に上面プレート32cがあることを検出する。基板無し検出センサ34cは、基板Wがメンブレン13に吸着されていないときの位置、すなわち、シリンダ31の先端31a近傍に設定された所定位置に上面プレート32cがあることを検出する。
本実施形態では、次のようにして基板吸着に成功したか否かを判定する。
判定のために、ストッパ33が解除される。これにより、錘32は重力によって落下し、ピストン32bが押し込まれてエリア131に近づく方向に移動する。その結果、シリンダ31内の空気がエリア131に送り込まれることでエリア131が加圧される。なお、このときエリア131から排気が行われないようにする。
図11Aは、基板吸着に成功した場合を示す図である。基板Wが吸着されている場合、エリア131が加圧されたとしても、エリア132~135が負圧にされているため、基板Wはメンブレン13から脱落しない(言い換えると、錘32の重さは吸着されている基板Wが脱落しない程度に設定される)。よって、エリア131を加圧してもメンブレン13は膨らまず、エリア131の体積増加は小さい。
そのため、ピストン32bがエリア131側(下方)に移動するにつれてエリア131の圧力(正確には、エリア131、流路141、シリンダ31およびピストン32bで構成される空間の圧力、以下同じ)が高くなる。そして、エリア131の圧力と錘32による圧力とが釣り合い、ピストン32bの移動は停止する。当然、上面プレート32cも停止する。
このとき、ピストン32bがシリンダ31の閉塞面31bに達することなく、また、上面プレート32cがシリンダ31の先端31aに達することなく、上面プレート32cは原点とシリンダ31の先端31aとの間の位置で停止する。この位置に上面プレート32cがあることを基板有り検出センサ34bが検出することで、判定部73は基板Wが吸着されていると判定する。
なお、基板Wが吸着されている場合に上面プレート32cがどの位置まで移動するかを予め把握しておき、その位置にある上面プレート32cを検出できるよう、基板有り検出センサ34bを配置しておけばよい。
図11Bは、基板吸着に失敗した場合を示す図である。基板Wが吸着されていない場合、エリア131が加圧されると、メンブレン13が膨らみ、エリア131の体積が増加する。このとき、メンブレン13の反発力で圧力P2が生じる。しかしながら、圧力P2は錘32による圧力より小さい。そのため、ピストン32bがシリンダ31の閉塞面31bに達するまで、あるいは、上面プレート32cがシリンダ31の先端31aに達するまで、錘32は落下する。この位置に上面プレート32cがあることを基板無し検出センサ34cが検出することで、判定部73は基板Wが吸着されていないと判定する。
このように、基板Wが吸着している場合(図11A)には、エリア131に送り込まれる加圧流体の体積が相対的に小さくなり、基板Wが吸着していない場合(図11B)には、エリア131に送り込まれる加圧流体の体積が相対的に大きくなる。この体積に対応する値として、上面プレート32cの位置を検出することで、基板吸着の有無を判定できる。
なお、上面プレート32cは、原点から基板有り検出センサ34bの位置を経て、基板無し検出センサ34cの位置に移動する。そのため、基板Wが吸着されていない場合でも、一時的に基板有り検出センサ34bが上面プレート32cを検出する。すなわち、基板Wが吸着されているか否かに関わらず、少なくとも一時的に基板有り検出センサ34bが上面プレート32cを検出する。よって、基板有り検出センサ34bが、一時的ではなく所定時間、上面プレート32cを検出した場合に、判定部73は基板Wが吸着されたと判定するのが望ましい。
あるいは、判定部73は、ストッパ33を解除して所定時間(基板Wが吸着されていない場合に、上面プレート32cが原点から基板無し検出センサ34cの位置まで移動するのに要すると見込まれる時間)以上経った後に、基板有り検出センサ34bおよび基板無し検出センサ34cによる上面プレート32cの検出結果に基づいて判定してもよい。
図12は、第2の実施形態における基板吸着判定の手順の一例を示すフローチャートである。なお、初めは錘32がストッパ33によって支持され、上面プレート32cが原点にあり、このことが原点検出センサ34aによって確かめられているものとする。
まず、ストッパ33を解除することにより、錘32が落下してエリア131を加圧する(ステップS11)。
そして、基板有り検出センサ34bが所定時間にわたって上面プレート32cを検出した場合(ステップS12のYES)、判定部73は基板Wの吸着に成功したと判定する(ステップS13)。一方、基板有り検出センサ34bが一時的に上面プレート32cを検出し(ステップS12のNO)、その後に基板無し検出センサ34cが上面プレート32cを検出した場合(ステップS14)、判定部73は基板Wの吸着に失敗したと判定する(ステップS15)。
このように、第2の実施形態では、基板Wが吸着されているか否かによってエリア131に送り込まれる加圧流体の体積が異なること、すなわち、上面プレート32cの移動量(落下量)が異なることを利用して、精度良く基板吸着の有無を判定できる。
なお、位置センサ34として、原点検出センサ34a、基板有り検出センサ34bおよび基板無し検出センサ34cを用いる例を示したが、リニアゲージセンサを用いて上面プレート32cの位置を常時把握するようにしてもよい。また、位置センサ34として、光センサ、エンコーダ、接点センサなどを用いてもよい。さらに、位置センサ34が検知するのは、エリア131を加圧する際に移動する加圧機構150の一部分であればよく、必ずしも上面プレート32cでなくてもよい。
図13は、図10の変形例を説明する図である。図10では、ピストン32bと錘本体32aとが一体化されていたが、図13に示すようにこれらは別個の部材であってもよい。この場合、シリンダ31内に設けられるピストン32bは、シリンダ31の上面を貫通するピストンロッド32dによって、シリンダ31の上方に設けられた錘本体32aと連結される。そして、錘本体32aの一部(例えば下部)に凸部32eを設け、これを位置センサ34が検出する。
なお、以下の各実施形態でも、主にピストンと錘本体とが一体である構成を説明するが、やはりこれらは別個の部材であってもよい。
(第3の実施形態)
次に説明する第3の実施形態は、第1および第2の実施形態で説明した位置センサ28,34に代えて、エリア131の圧力を計測する圧力計を用いるものである。以下、第2の実施形態で示した加圧機構150を例に取って説明するが、第1の実施形態にも適用可能である。
図14は、第3の実施形態に係る圧力判定を説明する図である。本実施形態における判定部73は圧力計40を有する。圧力計40はエリア131の圧力を計測できればよく、例えば流路141に設置されるが、その他の位置に設置されてもよい。錘32がストッパ33によって支持されている場合のエリア131の圧力(初期圧力)をP0とする。
図15Aは、基板吸着に成功した場合を示す図である。基板Wが吸着されている場合、錘32が落下して空気がエリア131に送り込まれるが、メンブレン13は膨らまず、エリア131の体積増加は小さい。そのため、送り込まれる空気によってエリア131の圧力は高くなる。このときの圧力をP11とする。
図15Bは、基板吸着に失敗した場合を示す図である。基板Wが吸着されていない場合、錘32が落下して空気がエリア131に送り込まれるが、その分、メンブレン13は膨らみ、エリア131の体積が増加する。そのため、エリア131の圧力はわずかに高くなる程度である。このときの圧力をP12とする。ここで、圧力P0<圧力P12<圧力P11の関係となる。
そこで、圧力計40によって計測された圧力がP11に達した場合、判定部73は基板Wが吸着されていると判定できる。一方、計測された圧力がP11に達しない場合、判定部73は基板Wが吸着されていないと判定できる。
なお、エリア131の圧力は、圧力P0から圧力P12を経て、圧力P11に達する。そのため、基板Wが吸着されている場合でも、一時的にエリア131の圧力はP12となる。すなわち、基板Wが吸着されているか否かに関わらず、少なくとも一時的にエリア131の圧力はP12となる。よって、判定部73は、圧力がP12に達した時点で基板Wが吸着されていないと判定するのではなく、あくまで、所定時間以上経過後に、エリア131の圧力がP11に達したか否かに基づいて判定するのが望ましい。
あるいは、一時的ではなく所定時間、エリア131の圧力がP12より高くならない場合に、判定部73は基板Wが吸着されていないと判定してもよい。
図16は、第3の実施形態における基板吸着判定の手順の一例を示すフローチャートである。初めは錘32がストッパ33によって支持され、上面プレート32cが原点にあり、このことが原点検出センサ34aによって確かめられているものとする。
まず、ストッパ33を解除することにより、錘32が落下してエリア131を加圧する(ステップS21)。そして、所定時間経過するまでにエリア131の圧力がP11に達した場合(ステップS22のYES、ステップS23のNO)、判定部73は基板Wの吸着に成功したと判定する(ステップS24)。一方、所定時間経過してもエリア131の圧力がP11に達しない場合(ステップS23のYES)、判定部73は基板Wの吸着に失敗したと判定する(ステップS25)。
このように、第3の実施形態では、基板Wが吸着されているか否かによってエリア131の圧力が異なることを利用して、精度良く基板吸着の有無を判定できる。
(第4の実施形態)
図17は、第4の実施形態に係る圧力判定を説明する図である。加圧機構150は、シリンダ41と、錘42と、ストッパ43とを有する。
シリンダ41は鉛直方向に延びる円筒状であり、下面411に開口41a,41bが形成され、上面412に開口41cが形成され、側面413に開口41dが形成される。すなわち、開口41a,41bはピストン42bの下側に位置し、開口41dはピストン42bの上側に位置する。開口41bは流路141aを介して流路141に接続される。開口41aは、開放することもできるし、プラグ(図17には不図示)などを用いて閉止することもできる。開口41dは、開放することもできるし、真空装置(不図示)に接続することもできる。開口41a,41dの開放および閉止などの切替は、制御部71が行ってもよいし、手動で行ってもよい。
錘42は、錘本体42aと、ピストン42bと、上面プレート42cとから構成される。ピストン42bは錘本体42aと直接連結されて一体となっており、シリンダ41のピストンとしても機能する。錘本体42aは円柱状であり、その径はシリンダ41の内径より小さい。また、錘本体42aはシリンダ41の開口41cを貫通しており、開口41cの内面にスライド可能に接している。ピストン42bは錘本体42aより径が大きな円盤状であり、シリンダ41の内面にスライド可能に接している。上面プレート42cは錘本体42aおよび開口41cの内径より径が大きな円盤状である。
ストッパ43は肩部43aを有し、肩部43aは錘42の上面プレート42cの上方に位置する。よって、上面プレート42cの上面が肩部43aの下面に当接すると、それ以上、上面プレート42cが上方に移動しない。ストッパ43は、シリンダ41の上面412と連結された、あるいは一体化された部材であってもよいし、シリンダ41とは別個の部材であってもよい。
このような構成により、シリンダ41の内部は、錘42のピストン42bによって、下部空間A1と上部空間A2とに分割される。なお、下部空間A1に開口41a,41bが設けられ、上部空間A2に開口41c,41dが設けられればよく、開口41a~41dの位置は図17に示すものに制限されない。また、ピストン42bには流体シール(不図示)が設けられ、下部空間A1と上部空間A2との間で流体が移動しないようになっている。同様に、シリンダ41の上面412における開口41cにも流体シール(不図示)が設けられ、上部空間A2とシリンダ41の外部との間で流体が移動しないようになっている。
判定部73は位置センサ44および圧力計45を有する。
位置センサ44は、原点検出センサ44aと、基板無し検出センサ44bとを含む。原点検出センサ44aはストッパ43の肩部43aよりわずかに下に配置される。基板無し検出センサ44bはシリンダ41の上面412よりわずかに上に配置される。なお、基板有り検出センサを設けなくてもよい。
原点検出センサ44aは肩部43aに当接している位置(この位置を原点とする)に上面プレート42cがあることを検出する。基板無し検出センサ44bは、基板Wがメンブレン13に吸着されていないときの位置、すなわち、シリンダ41の上面412近傍に設定された所定位置に上面プレート42cがあることを検出する。
圧力計45はエリア131の圧力を計測できればよく、例えば流路141aに設置されるが、その他の位置に設置されてもよい。
また、本実施形態の圧力制御装置7は切替手段151および研磨圧力制御器152をさらに有する。流路141は、流路141aを介して加圧機構150(のシリンダ41)に接続されるとともに、流路141bを介して研磨圧力制御器152に接続される。
切替手段151は切替バルブあるいは三方弁であり、流路141を介して、エリア131をシリンダ41の開口41bと連通させるか、研磨圧力制御器152と連通させるかを切り替える。言い換えると、切替手段151は、流路141を流路141aと連通させるか、流路141を流路141bと連通させるかを切り替える。この切替は、制御部71が行ってもよいし、手動で行ってもよい。研磨圧力制御器152は研磨時に研磨用の圧力をエリア131に印加する。
図18は、待機時すなわち基板吸着判定前の圧力制御装置7を示す図である。切替手段151は流路141を流路141aと連通させる。また、開口41aは開放される。そして、開口41dから上部空間A2が真空引き(吸引)され、負圧にされる。これにより、上面プレート42cが肩部43aに当接するまで、錘42が上昇する。このときのエリア131の圧力をP0とする。上部空間A2を負圧にする際、下部空間A1を開放しておくことで、メンブレン13に負圧がかかるのを防止できる。
なお、上部空間A2を負圧する代わりに、下部空間A1を加圧して錘42を上昇させてもよい。ただし、基板吸着判定動作開始時にメンブレン13も加圧されることになり、吸着判定に影響を与える可能性もある。よって、上部空間A2を負圧にする方が望ましい。
本実施形態では、次のようにして基板吸着に成功したか否かを判定する。判定を行う場合、開口41aを閉止し、開口41dを開放する。そうすると、錘42は重力によって落下し、ピストン42bが押し込まれてエリア131に近づく方向に移動する。その結果、シリンダ41における下部空間A1内の空気がエリア131に送り込まれることでエリア131が加圧される。なお、このときエリア131から排気が行われないようにする。
図19Aは、基板吸着に成功した場合を示す図である。錘42が落下して空気がエリア131に送り込まれるが、メンブレン13はほとんど膨張しない。そのため、エリア131の圧力は高くなる。このときの圧力をP11とする。圧力計40により、エリア131の圧力がP11に達したことで、判定部73は基板Wが吸着されていると判定できる。この場合、位置センサ44を判定に使用しなくてもよい。
基板Wの吸着に成功すると、図20に示すように、切替手段151は流路141を流路141bと連通させ、研磨圧力制御器152によってエリア131は研磨用に加圧される。なお、エリア132~135も制御部71によって加圧されてもよい。このようにして、基板Wの下面が研磨パッド3aによって研磨される。このとき、開口41aを開放し、開口41dから上部空間A2を負圧にすることで、錘42を待機時の状態とする。すなわち、研磨を行いつつ、錘42を原点に復帰させる。
図19Bは、基板吸着に失敗した場合を示す図である。錘42が落下して空気がエリア131に送り込まれるが、その分、メンブレン13は膨張し、エリア131の体積が増加する。このとき、メンブレン13の反発力で圧力が生じる。しかしながら、この圧力は錘42による圧力より小さい。そのため、ピストン42bがシリンダ41の下面411に達するまで、あるいは、上面プレート42cがシリンダ41の上面412に達するまで、錘42は落下する。この位置に上面プレート42cがあることを基板無し検出センサ43bが検出することで、判定部73は基板Wが吸着されていないと判定する。この場合、圧力計45を判定に使用しなくてもよい。
このように、本実施形態では、基板Wの吸着成功は、エリア131の圧力によって、言い換えると、圧力計45による圧力計測結果によって、判定される。一方、基板Wの吸着失敗は基板無し検出センサ43bによる上面プレート42cの検出によって判定される。
図21は、第4の実施形態における基板吸着判定の手順の一例を示すフローチャートである。開口41aを閉止し、開口41dを開放することにより、錘42が落下してエリア131を加圧する(ステップS31)。
圧力計45によって計測されるエリア131の圧力がP11に達した場合(ステップS32のYES)、判定部73は基板Wの吸着に成功したと判定する(ステップS33)。基板Wの吸着成功の判定まで所定時間の経過を待つ必要がない点、第1の実施形態(図9のステップS2)および第2の実施形態(図12のステップS12)と異なる。
一方、基板無し検出センサ43cによって上面プレート42cを検知した場合(ステップS4のYES)、判定部73は基板Wの吸着に失敗したと判定する(ステップS35)。基板Wの吸着失敗の判定まで所定時間の経過を待つ必要がない点、第3の実施形態(図16のステップS23)と異なる。
基板吸着判定が完了すると、開口41aを開放し、開口41dから上部空間A2を負圧にすることで、錘42を待機時の状態とする。
このように、第4の実施形態では、基板Wの吸着成功を圧力計45による圧力計測結果により判定し、基板Wの吸着失敗を基板無し検出センサ43bにより判定する。そのため、迅速に判定結果を得ることができる。
図22は、図17の変形例を説明する図である。図17では、ピストン42bと錘本体42aとが一体化されていたが、図22に示すようにこれらは別個の部材であってもよい。この場合、シリンダ41内に設けられるピストン42bは、シリンダ41cの上面412の開口41cを貫通するピストンロッド42dによって、シリンダ41の上方に設けられた錘本体42aと連結される。そして、錘本体42aの一部(例えば下部)に凸部42eを設け、これを位置センサ44が検出する。
なお、上述した各実施形態において、位置センサや圧力計に代えて、エリア131に送り込まれた流体の積算量を測定する積算流量計を用いてもよい。具体的には、図23Aに示すように、判定部73として積算流量計81を流路141に設ける。そして、エリア131が所定の圧力となるよう流路141に流体を送り込む。
基板Wが吸着されている場合、メンブレン13は膨らまないため、エリア131の体積増加は小さい(図23B)。よって、エリア131に送り込まれる流体の量が(相対的に)少なくてもエリア131は所定の圧力となる。一方、基板Wが吸着されていない場合、メンブレン13が膨らむため、エリア131の体積増加は大きい(図23C)。よって、エリア131に(相対的に)多くの流体を送り込まなければ、エリア131は所定の圧力とならない。よって、積算流量計81によって計測される流体の積算流量から、基板Wが吸着されているか否かを判定できる。
また、中央のエリア131を基板吸着判定に用いる例を示したが、他のエリアを基板吸着判定に用いてもよい。
さらに、各実施形態においては、エリア131を加圧し、基板吸着成功時にはエリア131の体積増加が小さく、基板吸着失敗時にはエリア131の体積増加が大きくなることを利用して基板吸着判定を行うものであった。逆に、エリア131を吸引して減圧し、基板吸着成功時にはエリア131の体積減少が小さく、基板吸着失敗時にはエリア131の体積減少が大きくなることを利用して基板吸着判定を行ってもよい。この場合、メンブレン13が内側(トップリング本体11側)に変形可能となるようトップリング1を設計すればよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 トップリング
7 圧力制御装置
11 トップリング本体
12 リテーナリング
13 メンブレン
13~135 エリア
14 エアバッグ
141~146 流路
21 加圧側シリンダ
21a 先端
21b 閉塞面
21c 開口
22 加圧用ピストン
23 駆動側シリンダ
23a 先端
23b 閉塞面
23c 開口
24 駆動圧力生成部
25 駆動用ピストン
26 連結部材
27 プレート
28 位置センサ
28a 原点検出センサ
28b 基板有り検出センサ
28c 基板無し検出センサ
31 シリンダ
31a 先端
31b 閉塞面
32 錘
32a 錘本体
32b ピストン
32c 上面プレート
33 ストッパ
33a 肩部
33b 軸
34 位置センサ
34a 原点検出センサ
34b 基板有り検出センサ
34c 基板無し検出センサ
40 圧力計
41 シリンダ
411 下面
412 上面
413 側面
41a~41d 開口
42 錘
42a 錘本体
42b ピストン
42c 上面プレート
43 ストッパ
43a 肩部
44 位置センサ
44a 原点検出センサ
44b 基板無し検出センサ
45 圧力計
71 制御部
72 圧力調整手段
73 判定部
81 積算流量計
150 加圧機構
151 切替手段
152 研磨圧力制御器

Claims (10)

  1. 基板を吸着可能な面を有する弾性膜を取り付け可能なトップリング本体であって、前記弾性膜が取り付けられると、前記弾性膜と前記トップリング本体との間に複数のエリアが形成される、トップリング本体と、
    前記複数のエリアのうちの第1エリアに連通する第1ラインと、
    前記複数のエリアのうち前記第1エリアとは異なる第2エリアに連通する第2ラインと、
    前記第1ラインを介して流体を送り込むことにより前記第1エリアを加圧することが可能であり、前記第2ラインを介して前記第2エリアを負圧にすることが可能である圧力調整手段と、
    前記第1エリアに送り込まれた流体の体積、または、前記第1エリアの圧力に対応する測定値に基づいて、前記弾性膜に前記基板が吸着されているか否かの判定を行う判定部と、を備え、
    前記圧力調整手段は、前記第1ラインを介して前記第1エリアに流体を送り込む加圧機構を有し、
    前記判定部は、前記第1エリアに流体を送り込む際に移動する前記加圧機構の一部分を、前記第1エリアに送り込まれた流体の体積に対応する測定値として検知する位置センサを有し、
    前記判定が行われる際、前記第1エリアからの排気は行われない、基板保持装置。
  2. 前記判定部は、前記第1エリアの圧力を測定する圧力計を有する、請求項に記載の基板保持装置。
  3. 基板を吸着可能な面を有する弾性膜を取り付け可能なトップリング本体であって、前記弾性膜が取り付けられると、前記弾性膜と前記トップリング本体との間に複数のエリアが形成される、トップリング本体と、
    前記複数のエリアのうちの第1エリアに連通する第1ラインと、
    前記複数のエリアのうち前記第1エリアとは異なる第2エリアに連通する第2ラインと、
    前記第1ラインを介して流体を送り込むことにより前記第1エリアを加圧することが可能であり、前記第2ラインを介して前記第2エリアを負圧にすることが可能である圧力調整手段と、
    前記第1エリアに送り込まれた流体の体積、または、前記第1エリアの圧力に対応する測定値に基づいて、前記弾性膜に前記基板が吸着されているか否かの判定を行う判定部と、を備え、
    前記圧力調整手段は、前記第1ラインを介して前記第1エリアに流体を送り込む加圧機構を有し、
    前記判定部は、
    前記第1エリアに流体を送り込む際に移動する前記加圧機構の一部分を、前記第1エリアに送り込まれた流体の体積に対応する測定値として検知する位置センサと、
    前記第1エリアの圧力を測定する圧力計と、を有する、基板保持装置。
  4. 前記判定部は、
    前記位置センサによる検知結果に基づいて、前記弾性膜に前記基板が吸着されていないことを判定し、
    前記圧力計による測定結果に基づいて、前記弾性膜に前記基板が吸着されていることを判定する、請求項に記載の基板保持装置。
  5. 前記加圧機構は、シリンダと、前記シリンダのピストンに連結された錘本体と、を有し、
    重力により前記錘本体が下方に移動することによって前記第1エリアに流体を送り込む、請求項に記載の基板保持装置。
  6. 前記ピストンは、前記シリンダの内面と接して上下動可能であり、
    前記シリンダの内部は、前記ピストンによって、下部空間と上部空間とに分割され、
    前記シリンダには、
    前記下部空間に設けられ、前記第1ラインと接続される第1開口と、
    前記下部空間に設けられた第2開口と、
    前記上部空間に設けられ、前記錘本体と前記ピストンとを連結するピストンロッドが貫通する第3開口と、
    前記上部空間に設けられた第4開口と、が設けられる、請求項に記載の基板保持装置。
  7. 前記判定が行われる際、前記第2開口は閉止され、前記第4開口は開放され、
    前記判定が行われた後、前記第2開口は開放され、前記第4開口から前記上部空間を吸引することで、前記錘を上昇させる、請求項に記載の基板保持装置。
  8. 前記第1ラインは、前記シリンダの前記第1開口、および、前記弾性膜に吸着された前記基板を研磨する際に前記第1エリアを加圧する研磨圧力制御部に接続され、
    前記第1ラインを介して、前記第1エリアを前記加圧機構の前記第1開口と連通させるか、前記研磨圧力制御部とを連通させるか、を切り替える切替手段が設けられる、請求項6または7に記載の基板保持装置。
  9. 前記判定部は、前記弾性膜に基板が吸着されていない場合に比べて、前記基板が吸着されている場合、前記第1エリアに送り込まれる流体の体積が小さいこと、あるいは、前記第1エリアの圧力が高いことを利用して、判定を行う、請求項1乃至8のいずれかに記載の基板保持装置。
  10. 請求項1乃至のいずれかに記載の基板保持装置と、
    前記基板保持装置に保持された前記基板を研磨するように構成された研磨テーブルと、を備える基板研磨装置。
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