JP7117220B2 - 原子力発電所における管閉塞方法及び装置 - Google Patents

原子力発電所における管閉塞方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、原子力発電所における管を切断するのに先立って閉塞する方法及び装置に関し、特に内部が放射性物質により汚染されている可能性のある管を切断するのに適した閉塞方法及び装置に関する。
原子力発電所には各種の管が設けられている。廃炉作業の際は、これらの管を切断するする必要が生じる。しかし、管内を放射性物質を含む流体が通っている可能性があり、単に切断しただけでは、切断口から放射性物質が漏洩する虞がある。
特許文献1においては、管内にアルゴンや窒素などの不活性ガスを流しながら、前記管の閉塞すべき部位を高周波加熱コイルによって900~1100℃程度まで加熱し、続いてダイス(押し金型)によって前記閉塞すべき部位を圧潰し、その後、圧潰した部位を切断している。
特開2008-284578号公報
実際に福島第一原子力発電所においては、廃炉措置の一環として、原子炉建屋内の制御棒駆動制御ユニット(HCU)を撤去することが検討されている。制御棒駆動制御ユニットは制御棒ごとに多数設けられている。各制御棒駆動制御ユニットと原子炉格納容器内の制御棒駆動機構(CRD)とが制御棒挿入用水配管及び制御棒引抜用水配管によって接続されている。原子炉格納容器のまわりには制御棒駆動制御ユニットの台数分の制御棒挿入・引抜用水配管が数cmから十数cm間隔で配管されている。制御棒駆動制御ユニットを撤去するには各制御棒挿入・引抜用水配管を切断する必要がある。
しかし、管間の間隔が狭隘であるため、大型の管切断機を搬入するのは困難である。また、制御棒駆動制御ユニットから原子炉格納容器の外壁までの間の制御棒挿入・引抜用水配管にはバルブが無いために、別途の閉塞処置をしたうえで切断する必要がある。さらに作業時間や安全性を考慮すると、高温加熱することなく、できる限り冷間(常温)で管を閉塞して切断することが好ましい。
一方、管を冷間で単に圧潰するだけでは完全に塞ぎきれなかったり、圧潰した部分にひび割れが生じたりしやすい。
本発明は、かかる事情に鑑み、原子力発電所の狭隘な作業スペースにおいて、制御棒挿入・引抜用水配管その他の各種管を冷間で閉塞して切断するのに適した技術を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、発明者は、種々の断面形状のダイスを用いて、福島第一原子力発電所の制御棒挿入用水配管及び制御棒引抜用水配管と同じ仕様の管の圧潰試験を行い、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明方法は、原子力発電所における管を切断するのに先立って閉塞する管閉塞方法であって、前記管が、外径27mm~34mm、厚さ3.9mm~4.5mmのステンレス鋼管であり、
曲率半径80mm~100mmの凸円筒面状の曲面押圧面をそれぞれ有する一対の曲面ダイスによって前記管を圧潰することを特徴とする。
平坦押圧面をそれぞれ有する一対の平ダイスによって前記管の一部分を圧潰して扁平部とし、
続いて、前記曲面ダイスによる圧潰を前記扁平部に対して1又は複数回行うことにしてもよい。
前記曲面ダイスによる圧潰は、前記扁平部の一部を更に圧潰する工程と、その後、前記扁平部における前記一部からずれた部分を圧潰する工程と、前記ずれた部分を再度圧潰する工程とを含むことが好ましい。
前記管が、沸騰水型原子炉の制御棒挿入用水配管又は制御棒引抜用水配管であることが好ましい。
本発明装置は、原子力発電所における管を切断するのに先立って閉塞する管閉塞装置であって、
アクチュエータと、受け台と、前記アクチュエータによって開閉されるダイスセットと、を備え、
前記ダイスセットが、曲率半径80mm~100mmの凸円筒面状の曲面押圧面をそれぞれ有する一対の曲面ダイスを含み、これら曲面ダイスが、前記管を挟んで前記アクチュエータと前記受け台とに互いに対峙するように設置され、
前記管が、外径27mm~34mm、厚さ3.9mm~4.5mmのステンレス鋼管であることを特徴とする。
前記ダイスセットが、平坦押圧面をそれぞれ有する一対の平ダイスを更に含み、
前記一対の曲面ダイスと前記一対の平ダイスの一方が、選択的に前記ダイス開閉機構に装着されることによって前記管を挟んで開閉可能に対峙され、
かつ前記一対の平ダイスが先に選択されて開閉されることによって前記管の一部分が圧潰されて扁平部となり、
次に前記一対の曲面ダイスが選択されて1又は複数回、開閉されることによって、前記扁平部が更に圧潰されることが好ましい。
本発明によれば、原子力発電所の狭隘なスペースにおいて各種管を冷間で閉塞して切断できる。
図1は、原子力発電所において、本発明の第1実施形態に係る管閉塞装置によって管閉塞方法を実施する様子を示す、前記原子力発電所の概略構成図である。 図2は、前記管閉塞装置の正面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿う側面断面図である。 図4(a)は、前記管閉塞装置のダイスセットにおける曲面ダイスユニットの上側の曲面ダイスの側面図である。図4(b)は、前記上側の曲面ダイスの斜視図である。図4(c)は、前記曲面ダイスユニットの下側の曲面ダイスの側面図である。図4(d)は、前記下側の曲面ダイスの斜視図である。 図5は、前記管閉塞方法における圧潰工程を示す側面図である。 図6は、前記圧潰工程後の管を、図5のVI-VI線に沿って示す平面図である。 図7は、切断工程後の管の平面図である。 図8(a)は、本発明の第2実施形態に係る管閉塞方法において使用するダイスセットにおける平ダイスユニットの上側の平ダイスの側面図である。図8(b)は、前記上側の平ダイスの斜視図である。図8(c)は、前記平ダイスユニットの下側の平ダイスの側面図である。図8(d)は、前記下側の平ダイスの斜視図である。 図9は、前記平ダイスを管閉塞装置のダイス開閉機構に装着した状態を示す側面断面図である。 図10(a)は、前記第2実施形態における平坦圧潰工程を示す側面図である。図10(b)は、前記第2実施形態における第1回曲面圧潰工程を示す側面図である。図10(c)は、前記第2実施形態における第2回曲面圧潰工程及び第3回曲面圧潰工程を示す側面図である。 図11(a)は、前記第3回曲面圧潰工程後の管の側面図である。図11(b)は、同図(a)のXIb-XIb線に沿う平面図である。 図12は、前記第2実施形態における切断工程後の管の平面図である。 図13は、実施例1の処理後の管サンプルを示し、同図(a)は、同サンプルの扁平部を上面側から見た写真である。同図(b)は、同扁平部を正面側から見た写真である。同図(c)は、同扁平部を底面側から見た写真である。同図(d)は、同扁平部を背面側から見た写真である。同図(e)は、同サンプルのほぼ全体を示す写真である。 図14は、実施例2の処理後の管サンプルを示し、同図(a)は、同サンプルの扁平部を上面側から見た写真である。同図(b)は、同扁平部を正面側から見た写真である。同図(c)は、同扁平部を底面側から見た写真である。同図(d)は、同扁平部を背面側から見た写真である。同図(e)は、同サンプルのほぼ全体を示す写真である。 図15は、実施例3の処理後の管サンプルを示し、同図(a)は、同サンプルの扁平部を上面側から見た写真である。同図(b)は、同扁平部を正面側から見た写真である。同図(c)は、同扁平部を底面側から見た写真である。同図(d)は、同扁平部を背面側から見た写真である。同図(e)は、同サンプルのほぼ全体を示す写真である。 図16は、実施例4の処理後の管サンプルを示し、同図(a)は、同サンプルの扁平部を上面側から見た写真である。同図(b)は、同扁平部を正面側から見た写真である。同図(c)は、同扁平部を底面側から見た写真である。同図(d)は、同扁平部を背面側から見た写真である。同図(e)は、同サンプルのほぼ全体を示す写真である。 図17は、実施例5の処理後の管サンプルを示し、同図(a)は、同サンプルの扁平部を上面側から見た写真である。同図(b)は、同扁平部を正面側から見た写真である。同図(c)は、同扁平部を底面側から見た写真である。同図(d)は、同扁平部を背面側から見た写真である。同図(e)は、同サンプルのほぼ全体を示す写真である。 図18は、実施例6の処理後の管サンプルを示し、同図(a)は、同サンプルの扁平部を上面側から見た写真である。同図(b)は、同扁平部を正面側から見た写真である。同図(c)は、同扁平部を底面側から見た写真である。同図(d)は、同扁平部を背面側から見た写真である。同図(e)は、同サンプルのほぼ全体を示す写真である。 図19は、実施例7の処理後の管サンプルを示し、同図(a)は、同サンプルの扁平部を上面側から見た写真である。同図(b)は、同扁平部を正面側から見た写真である。同図(c)は、同扁平部を底面側から見た写真である。同図(d)は、同扁平部を背面側から見た写真である。同図(e)は、同サンプルのほぼ全体を示す写真である。 図20は、実施例1の管サンプルの切断面を示し、同図(a)は、潰れた管路の端部の金属組織を示す写真である。同図(b)は、外周側部分の金属組織を示す写真である。同図(c)は、前記切断面の約半分を示す写真である。 図21は、実施例5の管サンプルの切断面を示し、同図(a)は、潰れた管路の端部の金属組織を示す写真である。同図(b)は、外周側部分の金属組織を示す写真である。同図(c)は、前記切断面の約半分を示す写真である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1は、沸騰水型の原子力発電所1を模式的、簡略的に示したものである。原子力発電所1の原子炉建屋2内に原子炉格納容器3が設けられ、原子炉格納容器3内に原子炉圧力容器4が設けられている。原子炉圧力容器4には、多数本の制御棒5が設けられている。図1においては、制御棒5を1つだけ図示する。
原子炉圧力容器4の底部には制御棒5ごとに制御棒駆動機構6(CRD)が設けられている。原子炉圧力容器4の外側の原子炉建屋2内には制御棒5ごとに多数(図においては1つだけ図示)の制御棒駆動制御ユニット8(HCU)が設けられている。制御棒駆動制御ユニット8と制御棒駆動機構6とが、2本一組の管9によって接続されている。管9は、外径27mm~34mm、厚さ3.9mm~4.5mmのステンレス鋼管である。
詳細には、2本の管9のうち1つが、制御棒挿入用水配管9Aであり、もう1つが制御棒引抜用水配管9Bである。
制御棒挿入用水配管9Aは、例えば外径34.0mm、厚さ4.5mmであり、材質はステンレス鋼(SUS316L)である。
制御棒引抜用水配管9Bは、例えば外径27.2mm、厚さ3.9mmであり、材質はステンレス鋼(SUS316L)である。
原子炉格納容器3の外壁と制御棒駆動制御ユニット8との間の管9には、開閉バルブが設けられていない。
制御棒駆動機構6と、制御棒駆動制御ユニット8と、制御棒挿入用水配管9Aと、制御棒引抜用水配管9Bの数は、それぞれ前記制御棒5の本数と同数である。図1においてはそれぞれ1つだけ図示する。原子炉格納容器4のまわりの原子炉建屋2内には、前記制御棒5の2倍の本数の管9(=9A+9B)が数cmから十数cm間隔で配管されている。
図1において二点鎖線にて示すように、原子力発電所1の廃炉にあたって、管9の切断及び制御棒駆動制御ユニット8の撤去に先立ち、管閉塞装置10によって管9を圧潰して閉塞する。
図2に示すように、管閉塞装置10は、装置本体11と、アクチュエータ12と、駆動力源13と、ダイスセット14を備えている。
装置本体11は、門型架台11aと、受け台11bを含む。受け台11b上に門型架台11aが立設されている。門型架台11aの上部の横梁11cにアクチュエータ12が支持されている。アクチュエータ12は、シリンダ本体12aとロッド12bを有する油圧シリンダによって構成されている。
シリンダ本体12aに駆動力源13が接続されている。駆動力源13は、油圧ポンプによって構成されている。
図3に示すように、ロッド12bの先端部(下端部)と受け台11bとが上下に対向されている。
なお、アクチュエータ12は、電動式でもよい。
図2に示すように、装置本体11とアクチュエータ12と駆動力源13によって、ダイス開閉機構19が構成されている。ダイス開閉機構19にダイスセット14が装着されている。かつダイス開閉機構19によってダイスセット14が開閉される。
図3に示すように、ダイスセット14は、上下一対の曲面ダイス21,22からなる曲面ダイスユニット20によって構成されている。
図4(a)及び同図(b)に示すように、上側の曲面ダイス21は、凸円筒面状の曲面押圧面21aを有している。
曲面押圧面21aの曲率半径は、80mm~100mmである。
曲面押圧面21aの軸長ひいては曲面ダイス21の長さL21は、好ましくは管9の外径より数倍大きい。
曲面押圧面21aの幅寸法W21は、好ましくはW21=45mm~50mm程度である。
曲面押圧面21aの幅方向の両側には、曲面押圧面21aより曲率半径が小さいRコーナー部21cが滑らかに連なっている。曲面ダイス21の斜面状の側面21bと曲面押圧面21aとが、Rコーナー部21cを介して連なっている。
図4(c)及び同図(d)に示すように、下側の曲面ダイス22は、凸円筒面状の曲面押圧面22aを有している。
曲面押圧面22aの曲率半径は、80mm~100mmである。
曲面押圧面22aの軸長ひいては曲面ダイス22の長さL22は、好ましくは管9の外径より数倍大きい。
曲面押圧面22aの幅寸法W22は、好ましくはW22=55mm~65mm程度である。
曲面押圧面22aの幅方向の両側には、曲面押圧面22aより曲率半径が小さいRコーナー部22cが滑らかに連なっている。曲面ダイス22の斜面状の肩側面22bと曲面押圧面22aとが、Rコーナー部22cを介して連なっている。
図3に示すように、上側の曲面ダイス21が、曲面押圧面21aを下方へ向けて、ロッド12bの先端部(下端部)に取り付けられている。かつ下側の曲面ダイス22が、曲面押圧面22aを上方へ向けて、受け台11bに取り付けられている。曲面押圧面21a,22aどうし、ひいては曲面ダイス21,22どうしが、管9を挟んで真っ直ぐ上下に対峙している。
ダイス開閉機構19のアクチュエータ12(油圧シリンダ)を下方へ伸長するように作動させることによって、一対の曲面ダイス21,22どうしが接近ないしは突き当たり、ダイスセット14が閉じられる。アクチュエータ12(油圧シリンダ)を上方へ収縮するように作動させることによって、一対の曲面ダイス21,22どうしが離間して、ダイスセット14が開かれる。
管9は、次のようにして閉塞されて切断される。
図1に示すように、好ましくは、管閉塞装置10は、原子炉格納容器3の外壁になるべく近づけて設置する。
図2に示すように、門型架台11aが切断対象の管9(例えば制御棒引抜用水配管9B)を跨ぐように、管閉塞装置10を組み立てる。該管閉塞装置10の上下の曲面ダイス21,22どうしの間に管9を通す。曲面ダイス21,22の長手方向(図2において左右方向)を、管9の管軸に対して直交するように向ける。
そして、図5に示すように、ダイス開閉機構19によって曲面ダイス21,22どうしを接近方向へ作動させて閉止する。これによって、図5及び図6に示すように、管9における曲面ダイス21,22どうし間の部分(一部分)が圧潰されて扁平部9aが形成される。扁平部9aの両面は、凸円筒面状の曲面押圧面21a,22aに倣って、それぞれ凹円筒面状になる。このため、扁平部9aの中央部9cが最薄部となる。
この結果、管9が扁平部9aの特に中央部9cにおいて閉塞される。かつ、扁平部9aにひび割れが形成されることもない。これによって、管9の内部における流体の流れが遮断される。
なお、廃炉時の原子力発電所1においては、制御棒駆動用水ないしは冷却水の水頭圧が、制御棒駆動機構6を介して各制御棒挿入用水配管9A及び制御棒引抜用水配管9Bに付与されていることが想定される。このため、制御棒挿入用水配管9A及び制御棒引抜用水配管9Bの何れにおいても、制御棒駆動機構6側(図6において左側)が上流側であり、制御棒駆動制御ユニット8側(図6において右側)が下流側である。
その後、ダイス開閉機構19によって曲面ダイス21,22を開いて管9から解放させ、更に管閉塞装置10を退避させたうえで、図7に示すように、管9を切断する。切断機としてはグラインダーやカッターなどを用いることができる。
切断箇所9eは、好ましくは、管9における少なくとも扁平部9aの中央部9cより下流側(制御棒駆動制御ユニット8側)の部分である。これによって、扁平部9aの少なくとも中央部9cよりも上流側の部分、より好ましくは扁平部9aの大部分が、切断箇所9eよりも上流側の管部分9fに存置される。したがって、制御棒駆動用水や冷却水などの流体が管部分9fの切り口9gから漏れるのを防止できる。万が一、前記流体に放射性物質が含まれていたとしても、該放射性物質が外部に漏れるのを防止できる。
原子炉格納容器3の外壁になるべく近い位置で管9を切断することによって、原子炉格納容器3側に残置される管部分9fの長さを短くできる。
管閉塞装置10はコンパクトな構造であるため、作業スペースが狭隘であっても支障無く作業を行うことができる。
管9の加熱を要さず、冷間によって圧潰して切断できるから、作業時間を短縮でき、かつ所要エネルギーを節減できる。
制御棒5の本数分の管9をそれぞれ前記の手順によって圧潰、閉塞して切断する。切断した管9と制御棒駆動制御ユニット8を原子炉建屋2から撤去する。これによって、原子炉建屋2内に広い作業スペースが出来、以降の廃炉作業が捗る。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図8~図11は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態においては、ダイスセット14が、第1実施形態(図3、図4)と同様の曲面ダイスユニット20に加えて、平ダイスユニット30を備えている。これらダイスユニット20,30の一方が、圧潰工程に応じて選択的されてダイス開閉機構19に装着されて開閉される。
図8に示すように、平ダイスユニット30は、上下一対の平ダイス31,32を含む。図8(a)及び同図(b)に示すように、上側の平ダイス31は、平坦な押圧面31aを有している。図8(c)及び同図(d)に示すように、下側の平ダイス32は、平坦な押圧面32aを有している。なお、平坦押圧面31a,32aは、完全な平面に限らず、僅かに凸曲面状になっていてもよい。
好ましくは、上下の平坦押圧面31a,32aの形状(幅、長さ)及び面積は互いに等しい。平坦押圧面31a,32aの長さひいては平ダイス31,32の長さL31,L32は、好ましくは管9の外径より数倍大きい。平坦押圧面31a,32aの幅寸法W31,W32は、好ましくはW31=W32=60mm~65mm程度である。
第2実施形態においては、次のようにして管9が閉塞されて切断される。
<平坦圧潰工程>
図9に示すように、まず、ダイスセット14のうち平ダイスユニット30を選択してダイス開閉機構19に装着する。上側の平ダイス31をロッド12bに取り付け、かつ下側の平ダイス32を受け台11bに取り付ける。上下の平ダイス31,32どうしの間に切断対象の管9(例えば制御棒挿入用水配管9A)を通す。かつ平ダイス31,32の長手方向(図9において紙面直交方向)を、管9の管軸に対して直交するように向ける。これら平ダイス31,32の平坦押圧面31a,32aどうしを、管9を挟んで真っすぐ上下に対峙させる。
そして、図10(a)に示すように、ダイス開閉機構19によって平ダイス31,32どうしを接近方向へ作動させて平ダイスユニット30を閉止する。これによって、管9における平ダイス31,32どうし間の部分(一部分)が圧潰されて扁平部9aとなる。扁平部9aの管軸方向寸法は、平坦押圧面31a,32aの幅と実質的に等しい。
次に、平ダイスユニット30を開くことで、上下の平ダイス31,32を離間させて管9から解放する。
<第1回曲面圧潰工程>
次いで、ダイス開閉機構19から平ダイスユニット30を取り外す。代わりに、曲面ダイスユニット20を選択してダイス開閉機構19に装着する(図3参照)。上側の曲面ダイス21をロッド12bに取り付け、かつ下側の曲面ダイス22を受け台11bに取り付ける。これら曲面ダイス21,22の曲面押圧面21a,22aどうしを、扁平部9aを挟んで真っすぐ上下に対峙させる。曲面押圧面21a,22aの中央部が、扁平部9aの一部9pと対向するように位置合わせする。
続いて、図10(b)に示すように、ダイス開閉機構19によって曲面ダイス21,22どうしを接近方向へ作動させて、曲面ダイスユニット20を閉じる。これによって、扁平部9aの特に一部9pが、曲面押圧面21a,22aによって更に圧潰される。
次に、曲面ダイスユニット20を開くことで、上下の曲面ダイス21,22を離間させて管9から解放する。
<第2回曲面圧潰工程>
次に、管閉塞装置10ひいては曲面ダイス21,22を、管9に対して管軸方向に少しだけずらす。ずらす量d20は、好ましくはd20=数mm~十数mm、より好ましくはd20=10mm程度である。
続いて、図10(c)に示すように、ダイス開閉機構19によって曲面ダイスユニット20を閉じ、扁平部9aにおける前記一部9pから少しずれた部分9qを圧潰する。
<第3回曲面圧潰工程>
さらに、ダイス開閉機構19によって曲面ダイスユニット20を一旦開いた後、再度、曲面ダイスユニット20を閉じる。これによって、前記ずれた部分9qすなわち第2回曲面圧潰工程と同じ部分9qを再度圧潰する。扁平部9aにおける数度の被圧潰部分9p,9qが最薄部となる。
この結果、管9が扁平部9aの特に被圧潰部分9p,9qにおいて閉塞され、管9の内部における流体の流れが遮断される。扁平部9aにひび割れが生じることもない。
図11(a)及び同図(b)に示すように、2つの被圧潰部分9p,9qは、扁平部9aの管軸方向のちょうど中央部を挟んで近接することが好ましい。図においては、2回目及び3回目の被圧潰部分9qは、1回目の被圧潰部分9pの下流側(制御棒駆動制御ユニット8側、図11において右側)に配置されているが、これに限らず、被圧潰部分9pの上流側(制御棒駆動機構6側、図11において左側)に配置されていてもよい。
その後、ダイス開閉機構19によって曲面ダイスユニット20を開いて管9から解放させ、更に管閉塞装置10を退避させたうえで、図12に示すように、管9を切断する。
切断箇所9eは、好ましくは、管9における最薄部9p,9qより下流側(制御棒駆動制御ユニット8側)の部分である。これによって、扁平部9aの少なくとも最薄部9p,9qよりも上流側の部分、より好ましくは扁平部9aの大部分が、切断箇所9eよりも上流側の管部分9fに存置される。この結果、切り口9gからの漏水ひいては放射性物質の漏れを防止できる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、閉塞対象ひいては切断対象の管は、原子力発電所の配管であればよく、制御棒挿入・引抜用水配管に限られず、非常用炉心冷却用配管などであってもよい。
実施例を説明する。本発明が以下の実施例に限定されるものではない。
<試験対象>
試験対象の管サンプルとして、福島第一原子力発電所の制御棒引抜用水配管と同等の管を用いた。具体的には外径27.2mm、厚さ3.9mmであり、材質はステンレス鋼(SUS316L)であった。
管サンプルの表面温度は、14.0℃であった。
<ダイス開閉機構19>
ダイス開閉機構19の駆動力源13としては、理研精機株式会社製、油圧ポンプMP-15Sを用いた。
アクチュエータ12として、理研精機株式会社製、油圧シリンダD10-50を用いた。加圧力は、69.8MPaであった。
<ダイス>
ダイス開閉機構19に曲面ダイス21,22を装着した。
上側の曲面ダイス21の曲面押圧面21aの曲率半径は、100mmであった。
また、曲面押圧面21aの幅はW21=44.91mmであり、長さはL21=89.9mmであった。
下側の曲面ダイス22の曲面押圧面22aの曲率半径は、100mmであった。
また、曲面押圧面21aの幅はW21=58.11mmであり、長さはL21=89.9mmであった。
<圧潰工程>
前記曲面ダイス21,22によって管サンプルの中間部を圧潰して、扁平部9aを形成した。
試験環境温度は、18.6℃であった。
<評価>
前記圧潰工程を経た管サンプルに対して水没方式の漏洩試験を行った。
詳しくは、前記管サンプルを垂直にして、下端部を水没試験容器に溜めた水に漬け、かつ上端部にエア圧を所定時間導入した。エア圧は、5kPaと10kPaの2通りとし、所定時間(エア圧導入時間)は何れのエア圧においても60秒間とした。そして、管サンプルの下端部からの気泡の有無を目視観察した。
その結果、5kPaと10kPaの何れにおいても気泡は発生せず、管サンプルが扁平部9aにおいて閉塞されたことが確認された。
扁平部9aの最薄部の厚さは、6.95mmであった。
図13(a)~(e)の写真に示すように、扁平部9aの外表面には傷及びひび割れは無く、表面状態は良好であった。
実施例2では、実施例1とは別の曲面ダイス21,22を用いた。
実施例2における上側の曲面ダイス21の曲面押圧面21aの曲率半径は、80mmであった。また、曲面押圧面21aの幅はW21=48.57mmであり、長さはL21=89.9mmであった。
下側の曲面ダイス22の曲面押圧面22aの曲率半径は、80mmであった。また、曲面押圧面21aの幅はW21=59.82mmであり、長さはL21=89.9mmであった。
試験環境温度は、18.8℃であった。
管サンプル(外径27.2mm、厚さ3.9mm、SUS316L)の表面温度は、13.9℃であった。
加圧力は、69.7MPaであった。
それ以外の条件、試験装置構成及び試験方法は実施例1と同様であった。
圧潰工程後、実施例1と同様の漏洩試験を行ったところ、5kPaと10kPaの何れにおいても気泡は発生せず、管サンプルが扁平部9aにおいて閉塞されたことが確認された。
扁平部9aの最薄部の厚さは、6.65mmであった。
図14(a)~(e)の写真に示すように、扁平部9aの外表面には傷及びひび割れは無く、表面状態は良好であった。
実施例3では、実施例2と同じ曲面ダイス21,22を用い、再現性を確認した。
試験環境温度は、10.0℃であった。
管サンプル(外径27.2mm、厚さ3.9mm、SUS316L)の表面温度は、9.1℃であった。
加圧力は、69.9MPaであった。
それ以外の条件、試験装置構成及び試験方法は実施例1,2と同様であった。
圧潰工程後、実施例1,2と同様の漏洩試験を行ったところ、5kPaと10kPaの何れにおいても気泡は発生せず、管サンプルが扁平部9aにおいて閉塞されたことが確認された。
扁平部9aの最薄部の厚さは、5.95mmであった。
図15(a)~(e)の写真に示すように、扁平部9aの外表面には傷及びひび割れは無く、表面状態は良好であった。
実施例4では、実施例2と同じ曲面ダイス21,22を用い、再現性を更に確認した。
試験環境温度は、10.1℃であった。
管サンプル(外径27.2mm、厚さ3.9mm、SUS316L)の表面温度は、9.3℃であった。
加圧力は、69.8MPaであった。
それ以外の条件、試験装置構成及び試験方法は実施例1,2と同様であった。
圧潰工程後、実施例1,2と同様の漏洩試験を行ったところ、5kPaと10kPaの何れにおいても気泡は発生せず、管サンプルが扁平部9aにおいて閉塞されたことが確認された。
扁平部9aの最薄部の厚さは、5.85mmであった。
図16(a)~(e)の写真に示すように、扁平部9aの外表面には傷及びひび割れは無く、表面状態は良好であった。
<試験対象>
実施例5においては、試験対象の管サンプルとして、福島第一原子力発電所の制御棒挿入用水配管と同等の管を用いた。具体的には外径34.0mm、厚さ4.5mmであり、材質はステンレス鋼(SUS316L)であった。
管サンプルの表面温度は、11.8℃であった。
試験環境温度は、12.0℃であった。
<ダイス開閉機構19>
ダイス開閉機構19は、実施例1~4と同じものを用いた。
加圧力は69.8MPaであった。
<平坦圧潰工程>
ダイス開閉機構19に先ず平ダイス31,32を装着した。
上側の平ダイス31の平坦押圧面31aは、幅W31=62mm、長さL31=89.9mmであった。
下側の平ダイス32の平坦押圧面32aは、幅W32=62mm、長さL32=89.9mmであった。
前記平ダイス31,32によって管サンプルを圧潰し、管サンプルの中間部に扁平部9aを形成した。
<第1回曲面圧潰工程>
次に、平ダイス31,32を外し、代わりに曲面ダイス21,22をダイス開閉機構19に装着した。
曲面ダイス21,22としては、実施例2と同じものを用いた。すなわち、曲面ダイス21,22の曲面押圧面21a,22aの曲率半径は、80mmであった。
曲面押圧面21a,22aの中央部を扁平部9aの一部9pに位置合わせし、曲面ダイス21,22によって扁平部9aを更に圧潰した。
<第2回曲面圧潰工程>
次に、曲面ダイス21,22を管サンプルに対して管軸方向にd20=10mmだけずらし、曲面押圧面21a,22aの中央部を扁平部9aにおける前記一部9pから10mmずれた部分9qに位置合わせし、曲面ダイス21,22によって扁平部9aを更に圧潰した。
<第3回曲面圧潰工程>
さらに、第2回曲面圧潰工程と同じ部分9qを再度圧潰した。
<評価>
その後、実施例1と同様の漏洩試験を行ったところ、5kPaと10kPaの何れにおいても気泡は発生せず、管サンプルが扁平部9aにおいて閉塞されたことが確認された。
扁平部9aの最薄部の厚さは、6.70mmであった。
図17(a)~(e)の写真に示すように、扁平部9aの外表面には傷及びひび割れは無く、表面状態は良好であった。
実施例6では、実施例5と同じダイスセット14を用い、実施例5の再現性を確認した。
試験環境温度は、11.8℃であった。
管サンプル(外径34.0mm、厚さ4.5mm、SUS316L)の表面温度は、9.4℃であった。
加圧力は、69.8MPaであった。
それ以外の条件、試験装置構成及び試験方法は実施例5と同様であった。
圧潰工程後、実施例5と同様の漏洩試験を行ったところ、5kPaと10kPaの何れにおいても気泡は発生せず、管サンプルが扁平部9aにおいて閉塞されたことが確認された。
扁平部9aの最薄部の厚さは、6.55mmであった。
図18(a)~(e)の写真に示すように、扁平部9aの外表面には傷及びひび割れは無く、表面状態は良好であった。
実施例7では、実施例5と同じダイスセット14を用い、実施例5の再現性を更に確認した。
試験環境温度は、11.8℃であった。
管サンプル(外径34.0mm、厚さ4.5mm、SUS316L)の表面温度は、9.1℃であった。
加圧力は、70.0MPaであった。
それ以外の条件、試験装置構成及び試験方法は実施例5と同様であった。
圧潰工程後、実施例5と同様の漏洩試験を行ったところ、5kPaと10kPaの何れにおいても気泡は発生せず、管サンプルが扁平部9aにおいて閉塞されたことが確認された。
扁平部9aの最薄部の厚さは、6.40mmであった。
図19(a)~(e)の写真に示すように、扁平部9aの外表面には傷及びひび割れは無く、表面状態は良好であった。
図20は、実施例1の管サンプルの扁平部9aを管軸方向の中央部において切断して、片側管部分9fの切断面の金属組織を顕微鏡観察した写真である。同図(c)に示すように、同図(a)は、潰れた管路の端部aの拡大写真であり、同図(b)は、その外周側部分bの拡大写真である。外周側部分bは、健全なステンレス鋼管と同じオーステナイトであった。
これに対し、管路端部aでは、マルテンサイトになっていた。また、圧縮方向に対し直交する方向(図20(a)の左右方向)へ結晶粒が引き延ばされていた。さらに細かな割れが形成されていたが、管の外面まで達する割れは無かった。
図21は、実施例5の管サンプルの扁平部9aを管軸方向の中央部において切断して、片側管部分9fの切断面の金属組織を顕微鏡観察した写真である。同図(c)に示すように、同図(a)は、潰れた管路の端部cの拡大写真であり、同図(b)は、その外周側部分dの拡大写真である。外周側部分bは、健全なステンレス鋼管と同じオーステナイトであった。
これに対し、管路端部cでは、マルテンサイトになっていた。また、圧縮方向に対し直交する方向(図21(a)の左右方向)へ結晶粒が引き延ばされていた。さらに細かな割れが形成されていたが、管の外面まで達する割れは無かった。
[比較例1]
比較例1では、押圧凸部が1つだけの一山ダイスを用いた。上下一対の一山ダイスによって管サンプルを一回だけ圧潰した。
上側の一山ダイスの押圧凸部の下端面(押圧面)は、平坦であり、かつ幅15mm、長さ89.9mmであった。
下側の一山ダイスの押圧凸部の上端面(押圧面)は、平坦であり、かつ幅17mm、長さ89.9mmであった。
管サンプルは、実施例1と同仕様の管(外径27.2mm、厚さ3.9mm、SUS316L)を用いた。
管サンプルの表面温度は、8.6℃であった。
試験環境温度は、9.4℃であった。
加圧力は、69.7MPaであった。
それ以外の条件、試験装置構成及び試験方法は実施例1と同様であった。
圧潰後、実施例1と同様の漏洩試験を行ったところ、5kPaにおいて気泡が発生した。また、表面にはひび割れが出来ていた。
扁平部9aの最薄部の厚さは、3.65mmであった。
[比較例2]
比較例2では、比較例1と同じ一山ダイスを用い、かつ管サンプルとして実施例5と同仕様の管(外径34.0mm、厚さ4.5mm、SUS316L)を用いた。
管サンプルの表面温度は、5.2℃であった。
試験環境温度は、7.2℃であった。
加圧力は、69.8MPaであった。
それ以外の条件、試験装置構成及び試験方法は実施例1と同様であった。
圧潰後、実施例1と同様の漏洩試験を行ったところ、5kPaにおいて気泡が発生した。表面にひび割れは確認されなかった。
扁平部9aの最薄部の厚さは、5.70mmであった。
[比較例3]
比較例3では、曲面押圧面21a,22aの曲率半径がそれぞれ70mmの曲面ダイス21,22を用い、管サンプルを一回だけ圧潰した。
管サンプルは、比較例2と同仕様の管(外径34.0mm、厚さ4.5mm、SUS316L)を用いた。
管サンプルの表面温度は、13.0℃であった。
試験環境温度は、13.0℃であった。
加圧力は、69.8MPaであった。
それ以外の条件、試験装置構成及び試験方法は実施例1と同様であった。
圧潰後、実施例1と同様の漏洩試験を行ったところ、5kPaにおいて気泡が発生した。表面にひび割れは確認されなかった。
扁平部9aの最薄部の厚さは、7.95mmであった。
本発明は、例えば沸騰水型原子炉の廃炉にあたって制御棒挿入用水配管及び制御棒引抜用水配管の切断、撤去作業に適用できる。
1 原子力発電所
2 原子炉建屋
3 原子炉格納容器
4 原子炉圧力容器
5 制御棒
6 制御棒駆動機構(CRD)
8 制御棒駆動制御ユニット(HCU)
9 管
9A 制御棒挿入用水配管(管)
9B 制御棒引抜用水配管(管)
9a 扁平部
9p 一部
9q ずれた部分
10 管閉塞装置
11 装置本体
12 アクチュエータ
13 駆動力源
14 ダイスセット
19 ダイス開閉機構
20 曲面ダイスユニット
21,22 曲面ダイス
21a,22a 曲面押圧面
30 平ダイスユニット
31,32 平ダイス
31a,32a 平坦押圧面

Claims (6)

  1. 原子力発電所における管を切断するのに先立って閉塞する管閉塞方法であって、前記管が、外径27mm~34mm、厚さ3.9mm~4.5mmのステンレス鋼管であり、
    曲率半径80mm~100mmの凸円筒面状の曲面押圧面をそれぞれ有する一対の曲面ダイスによって前記管を圧潰することを特徴とする管閉塞方法。
  2. 平坦押圧面をそれぞれ有する一対の平ダイスによって前記管の一部分を圧潰して扁平部とし、
    続いて、前記曲面ダイスによる圧潰を前記扁平部に対して1又は複数回行うことを特徴とする請求項1に記載の管閉塞方法。
  3. 前記曲面ダイスによる圧潰は、前記扁平部の一部を更に圧潰する工程と、その後、前記扁平部における前記一部からずれた部分を圧潰する工程と、前記ずれた部分を再度圧潰する工程とを含むことを特徴とする請求項2に記載の管閉塞方法。
  4. 前記管が、沸騰水型原子炉の制御棒挿入用水配管又は制御棒引抜用水配管であることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の管閉塞方法。
  5. 原子力発電所における管を切断するのに先立って閉塞する管閉塞装置であって、
    ダイス開閉機構と、前記ダイス開閉機構によって開閉されるダイスセットと、を備え、
    前記ダイスセットが、曲率半径80mm~100mmの凸円筒面状の曲面押圧面をそれぞれ有する一対の曲面ダイスを含み、これら曲面ダイスが前記管を挟んで開閉可能に対峙され、
    前記管が、外径27mm~34mm、厚さ3.9mm~4.5mmのステンレス鋼管であることを特徴とする原子発電所における管閉塞装置。
  6. 前記ダイスセットが、平坦押圧面をそれぞれ有する一対の平ダイスを更に含み、
    前記一対の曲面ダイスと前記一対の平ダイスの一方が、選択的に前記ダイス開閉機構に装着されることによって前記管を挟んで開閉可能に対峙され、
    かつ前記一対の平ダイスが先に選択されて開閉されることによって前記管の一部分が圧潰されて扁平部となり、
    次に前記一対の曲面ダイスが選択されて1又は複数回、開閉されることによって、前記扁平部が更に圧潰されることを特徴とする請求項5に記載の管閉塞装置。
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