JP7116632B2 - 蓄電モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電モジュールに関する。
従来の蓄電モジュールとして、電極板の一方面に正極が形成され、他方面に負極が形成されたバイポーラ電極を備えるバイポーラ電池が知られている(特許文献1参照)。バイポーラ電池は、セパレータを介して複数のバイポーラ電極を積層してなる積層体を備えている。積層体の側面には、積層方向に隣り合うバイポーラ電極間を封止する封止体が設けられており、バイポーラ電極間に形成された内部空間に電解液が収容されている。
特開2011-204386号公報
上述したような蓄電モジュールでは、積層体における積層方向の一端に、負極終端電極が配置されている。負極終端電極は、電極板の片面に負極のみが設けられ、負極が積層方向の中央側を向くように積層方向の一端に配置されている。この負極終端電極の電極板の縁部も他のバイポーラ電極と同様に封止体によって封止されている。しかしながら、電解液がアルカリ溶液からなる場合、いわゆるアルカリクリープ現象により、電解液が負極終端電極の電極板の表面を伝わり、封止体と当該電極板との間を通って当該電極板の外面側に滲み出てしまうことが生じ得る。電解液が外面側に漏れ出て拡散すると、例えば負極終端電極に隣接して配置された導電板の腐食や、負極終端電極と拘束部材との短絡などが生じるおそれがあり、信頼性を低下させる要因となり得る。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、アルカリクリープ現象による電解液の滲み出しを抑制できる蓄電モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールは、複数のバイポーラ電極の積層体と、当該積層体の積層方向の一端に配置された負極終端電極とを含んで構成された電極積層体と、電極積層体の側面を囲むように設けられ、隣り合う電極間に内部空間を形成すると共に当該内部空間を封止する封止体と、内部空間に収容されたアルカリ溶液を含む電解液と、を備え、封止体は、負極終端電極の電極板の縁部に結合されたアルカリ耐性の樹脂部と、樹脂部の積層方向の外側において、積層方向から見た場合に少なくとも電極板の縁部と樹脂部との結合領域に対応して配置され、樹脂部よりも高い剛性を有する高剛性部と、を有する。
この蓄電モジュールでは、樹脂部に対して高剛性部が設けられている。これにより、アルカリクリープ現象によって樹脂部が電極板から引き剥がされることを抑制できる。したがって、電極板と樹脂部との間の隙間の拡大が抑制され、アルカリクリープ現象による電解液の滲み出しを抑制できる。電解液の浸み出しが抑制されることで、例えば負極終端電極に隣接して配置された導電板の腐食や、負極終端電極と拘束部材との短絡などを防止でき、蓄電モジュールの信頼性を十分に確保できる。
高剛性部は、一軸延伸のポリプロピレンのフィルムによって構成されていてもよい。これにより、高剛性部の剛性をしっかりと確保でき、電極板と樹脂部との間の隙間の拡大を一層確実に抑制できる。
高剛性部は、二軸延伸の変性ポリフェニレンエーテルのフィルムによって構成されていてもよい。これにより、高剛性部の剛性をしっかりと確保でき、電極板と樹脂部との間の隙間の拡大を一層確実に抑制できる。
高剛性部は、樹脂部の全体を覆うように配置されていてもよい。これにより、電極板と樹脂部との間の隙間の拡大を一層確実に抑えることが可能となり、アルカリクリープ現象の進行を抑えることができる。
高剛性部は、結合領域よりも電極板の中央側に張り出すように配置されていてもよい。これにより、電極板と樹脂部との間の隙間を抑えることが可能となり、アルカリクリープ現象の進行を抑えることができる。
電極板は、結合領域において粗面化されていてもよい。この場合、電極板と樹脂部との結合強度を高めることができ、アルカリクリープ現象の進行を抑えることができる。
この蓄電モジュールによれば、アルカリクリープ現象による電解液の滲み出しを抑制できる。
本実施形態に係る蓄電モジュールを備えて構成される蓄電装置を示す概略断面図である。 図1に示した蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。 図2の要部拡大断面図である。 比較例に係る蓄電モジュールの要部拡大断面図である。 変形例に係る蓄電モジュールの要部拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一側面に係る蓄電モジュールの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。図1に示される蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置1は、積層された複数の蓄電モジュール4を含むモジュール積層体2と、モジュール積層体2に対してモジュール積層体2の積層方向に拘束荷重を付加する拘束部材3とを備えている。
モジュール積層体2は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュール4と、複数(ここでは4つ)の導電板5とを含む。蓄電モジュール4は、バイポーラ電池であり、積層方向から見て矩形状をなしている。蓄電モジュール4は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池、又は電気二重層キャパシタである。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。導電板5は、積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4間と、積層端に位置する蓄電モジュール4の外側とにそれぞれ配置されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された一方の導電板5には、正極端子6が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された他方の導電板5には、負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば導電板5の縁部から積層方向に交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電装置1の充放電が実施される。
導電板5の内部には、空気等の冷媒を流通させる複数の流路5aが設けられている。流路5aは、例えば積層方向と、正極端子6及び負極端子7の引き出し方向と、にそれぞれ交差(直交)する方向に沿って延在している。導電板5は、蓄電モジュール4同士を電気的に接続する接続部材としての機能のほか、これらの流路5aに冷媒を流通させることにより、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持っている。なお、図1の例では、積層方向から見た導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積よりも小さくなっているが、放熱性の向上の観点から、導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール4の面積よりも大きくなっていてもよい。
拘束部材3は、モジュール積層体2を積層方向に挟む一対のエンドプレート8と、エンドプレート8同士を締結する締結ボルト9及びナット10とによって構成されている。エンドプレート8は、積層方向から見た蓄電モジュール4及び導電板5の面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。エンドプレート8におけるモジュール積層体2側の面には、電気絶縁性を有するフィルムFが設けられている。フィルムFにより、エンドプレート8と導電板5との間が絶縁されている。
エンドプレート8の縁部には、モジュール積層体2よりも外側となる位置に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方のエンドプレート8の挿通孔8aから他方のエンドプレート8の挿通孔8aに向かって通され、他方のエンドプレート8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4及び導電板5がエンドプレート8によって挟持されてモジュール積層体2としてユニット化されると共に、モジュール積層体2に対して積層方向に拘束荷重が付加される。
次に、蓄電モジュール4の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。図3は、図2の要部拡大断面図である。図2及び3に示されるように、蓄電モジュール4は、電極積層体11と、電極積層体11を封止する樹脂製の封止体12とを備えている。電極積層体11は、セパレータ13を介して蓄電モジュール4の積層方向Dに沿って積層された複数の電極によって構成されている。これらの電極は、複数のバイポーラ電極14の積層体と、負極終端電極18と、正極終端電極19とを含む。
バイポーラ電極14は、一方面15a及び一方面15aの反対側の他方面15bを含む電極板15と、一方面15aに設けられた正極16と、他方面15bに設けられた負極17とを有している。正極16は、正極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される正極活物質層である。負極17は、負極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される負極活物質層である。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、セパレータ13を挟んで積層方向Dの一方に隣り合う別のバイポーラ電極14の負極17と対向している。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の負極17は、セパレータ13を挟んで積層方向Dの他方に隣り合う別のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
負極終端電極18は、電極板15と、電極板15の他方面15bに設けられた負極17とを有している。負極終端電極18は、他方面15bが電極積層体11における積層方向Dの中央側を向くように、積層方向Dの一端に配置されている。負極終端電極18の電極板15の一方面15aは、電極積層体11の積層方向における一方の外側面を構成し、蓄電モジュール4に隣接する一方の導電板5(図1参照)と電気的に接続されている。負極終端電極18の電極板15の他方面15bに設けられた負極17は、セパレータ13を介して、積層方向Dの一端のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
正極終端電極19は、電極板15と、電極板15の一方面15aに設けられた正極16とを有している。正極終端電極19は、一方面15aが電極積層体11における積層方向Dの中央側を向くように、積層方向Dの他端に配置されている。正極終端電極19の一方面15aに設けられた正極16は、セパレータ13を介して、積層方向Dの他端のバイポーラ電極14の負極17と対向している。正極終端電極19の電極板15の他方面15bは、電極積層体11の積層方向における他方の外側面を構成し、蓄電モジュール4に隣接する他方の導電板5(図1参照)と電気的に接続されている。
電極板15は、例えば、ニッケル又はニッケルメッキ鋼板といった金属からなる。一例として、電極板15は、ニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板15の縁部15cは、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。本実施形態では、電極板15の他方面15bにおける負極17の形成領域は、電極板15の一方面15aにおける正極16の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。なお、セパレータ13は、シート状に限られず、袋状のものを用いてもよい。
封止体12は、例えば絶縁性の樹脂によって、全体として矩形の筒状に形成されている。封止体12は、電極板15の縁部15cを包囲するように電極積層体11の側面11aに設けられている。封止体12は、側面11aにおいて縁部15cを保持している。封止体12は、電極板15の縁部15cに結合された複数の第1封止部21と、側面11aに沿って第1封止部21を外側から包囲し、第1封止部21のそれぞれに結合された第2封止部22とを有している。第1封止部21及び第2封止部22は、例えば、耐アルカリ性を有する絶縁性の樹脂である。第1封止部21及び第2封止部22の構成材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)などが挙げられる。
第1封止部21は、電極板15の一方面15aにおいて縁部15cの全周にわたって連続的に設けられ、積層方向Dから見て矩形枠状をなしている。第1封止部21は、例えば超音波又は熱によって電極板15の一方面15aに溶着され、気密に接合されている。第1封止部21は、例えば積層方向Dに所定の厚さを有するフィルムである。第1封止部21の内側は、積層方向Dに互いに隣り合う電極板15の縁部15c同士の間に位置している。第1封止部21の外側は、電極板15の縁よりも外側に張り出しており、その先端部分は、第2封止部22に埋設されている。積層方向Dに沿って互いに隣り合う第1封止部21同士は、互いに離間していてもよく、接していてもよい。また、第1封止部21の外縁部分同士は、例えば熱板溶着などによって互いに結合していてもよい。
電極板15の一方面15aにおける縁部15cと第1封止部21とが重なる領域は、電極板15と第1封止部21との結合領域Kとなっている。結合領域Kにおいて、電極板15の表面は、粗面化されている。粗面化された領域は、結合領域Kのみでもよいが、本実施形態では電極板15の一方面15aの全体が粗面化されている。粗面化は、例えば電解メッキによる複数の突起の形成により実現し得る。一方面15aに複数の突起が形成されることにより、一方面15aにおける第1封止部21との接合界面では、溶融状態の樹脂が粗面化により形成された複数の突起間に入り込み、アンカー効果が発揮される。これにより、電極板15と第1封止部21との間の結合強度を向上させることができる。粗面化の際に形成される突起は、例えば基端側から先端側に向かって先太りとなる形状を有している。これにより、隣り合う突起の間の断面形状がアンダーカット形状となり、アンカー効果を高めることが可能となる。
第2封止部22は、電極積層体11及び第1封止部21の外側に設けられ、蓄電モジュール4の外壁(筐体)を構成している。第2封止部22は、例えば樹脂の射出成型によって形成され、積層方向Dに沿って電極積層体11の全長にわたって延在している。第2封止部22は、積層方向Dを軸方向として延在する矩形の枠状を呈している。第2封止部22は、例えば射出成型時の熱によって第1封止部21の外表面に溶着されている。
第1封止部21及び第2封止部22は、隣り合う電極の間に内部空間Vを形成すると共に内部空間Vを封止する。より具体的には、第2封止部22は、第1封止部21と共に、積層方向Dに沿って互いに隣り合うバイポーラ電極14の間、積層方向Dに沿って互いに隣り合う負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び積層方向Dに沿って互いに隣り合う正極終端電極19とバイポーラ電極14との間をそれぞれ封止している。これにより、隣り合うバイポーラ電極14の間、負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び正極終端電極19とバイポーラ電極14との間には、それぞれ気密に仕切られた内部空間Vが形成されている。この内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液を含む電解液(不図示)が収容されている。電解液は、セパレータ13、正極16、及び負極17内に含浸されている。
次に、上述した第1封止部21について更に詳細に説明する。図3は、蓄電モジュール4の内部構成を示す要部拡大図である。同図では、負極終端電極18の電極板15の縁部15cに設けられた第1封止部21の周囲の構成を拡大して示している。
図3に示すように、負極終端電極18の電極板15の縁部15cに設けられた第1封止部21(以下、「第1封止部21A)と称す)は、バイポーラ電極14の電極板15の縁部15cに設けられた第1封止部21と同様の材料で形成された樹脂部31と、当該樹脂部31よりも高い剛性を有する高剛性部32とによって構成されている。樹脂部31は、バイポーラ電極14の電極板15の縁部15cに設けられた他の第1封止部21と同形の矩形枠状をなしている。高剛性部32は、樹脂部31の積層方向Dの外側面において、積層方向Dから見た場合に少なくとも電極板15の縁部15cと樹脂部31との結合領域Kに対応して配置されている。本実施形態では、高剛性部32は、積層方向Dから見て樹脂部31と同形の矩形枠状をなし、樹脂部31と位置を揃えた状態で樹脂部31上に設けられている。すなわち、高剛性部32は、樹脂部31の積層方向Dの外側の全面を覆うように設けられ、積層方向Dから見て結合領域Kの内縁よりも外側となる領域に位置している。
高剛性部32は、絶縁性と耐アルカリ性とを有していることが好ましい。高剛性部32は、例えば一軸延伸のポリプロピレンのフィルムによって構成されていてもよく、二軸延伸の変性ポリフェニレンエーテルのフィルムによって構成されていてもよい。高剛性部32の剛性は、材料のヤング率と厚によって決まる。したがって、高剛性部32の材料を選択し、高剛性部32の厚さを適宜決定することにより、高剛性部32の剛性を樹脂部31に対して高くすることができる。高剛性部32と樹脂部31とは、例えば超音波又は熱による溶着によって結合されていてもよく、接着剤などによる接着によって結合されていてもよい。
続いて、蓄電モジュール4の作用効果について説明する。図4は、比較例に係る蓄電モジュールの要部拡大断面図である。同図に示すように、比較例に係る蓄電モジュール100は、負極終端電極18の電極板15の縁部15cに設けられた第1封止部121Aに高剛性部が配置されていない点で、実施例に係る蓄電モジュール4と相違している。
蓄電モジュール100では、いわゆるアルカリクリープ現象により、内部空間Vに存在する電解液が負極終端電極18の電極板15の表面を伝わり、結合領域Kにおける電極板15と第1封止部121Aとの間の隙間を通って電極板15の一方面15a側に滲み出ることがある。図4には、アルカリクリープ現象における電解液Lの移動経路を矢印Aで示す。このアルカリクリープ現象は、電気化学的な要因及び流体現象などにより、蓄電装置の充電時及び放電時並びに無負荷時において生じ得る。アルカリクリープ現象は、負極電位、水分、及び電解液Lの通り道がそれぞれ存在することにより生じ、時間の経過とともに進行する。
アルカリクリープ現象は、結合領域Kにおいて電極板15の一方面15aが粗面化されている場合にも生じ得る。粗面化により電極板15と第1封止部との間の結合強度が強化されていた場合でも、電解液Lが電極板15の一方面15aに形成された複数の突起と樹脂部31との間を通る際に、樹脂部31が電極板15から引き剥がされることがある。また、負極活物質(水素吸蔵合金)の自己放電反応に伴って発生した水素ガスによって内圧が上昇し、内圧による発生応力が樹脂の破断応力を超えた場合には、樹脂が破断して第1封止部121Aに膨れが生じることも考えられる。
これに対し、本実施形態に係る蓄電モジュール4では、第1封止部21Aにおいて、樹脂部31に対して高剛性部32が設けられている。これにより、アルカリクリープ現象によって電解液Lが電極板15の表面を伝ってきたとしても、樹脂部31が電極板15から引き剥がされることを抑制できる。したがって、電極板15と樹脂部31との間の隙間の拡大が抑制され、アルカリクリープ現象による電解液Lの滲み出しを抑制できる。電解液Lの浸み出しが抑制されることで、例えば負極終端電極18に隣接して配置された導電板5の腐食や、負極終端電極18と拘束部材3との短絡などを防止でき、蓄電モジュール4の信頼性を十分に確保できる。また、蓄電モジュール4では、樹脂部31に高剛性部32を設けることで、第1封止部21Aの剛性が高まるため、内圧の上昇が生じた場合の第2封止部22のオーバハング部(第2封止部22において第1封止部21Aの高剛性部32上に張り出している部分:図3参照)の変形を抑制する効果も奏される。
また、蓄電モジュール4では、高剛性部32が一軸延伸のポリプロピレンのフィルム又は二軸延伸の変性ポリフェニレンエーテルのフィルムによって構成され得る。これにより、高剛性部32の剛性をしっかりと確保でき、電極板15と樹脂部31との間の隙間の拡大を一層確実に抑制できる。これらの材料では、絶縁性及び耐アルカリ性も十分に確保できる。
また、蓄電モジュール4では、高剛性部32が樹脂部31の全体を覆うように配置されている。これにより、電極板15と樹脂部31との間の隙間の拡大を一層確実に抑えることが可能となり、アルカリクリープ現象の進行を抑えることができる。また、蓄電モジュール4では、電極板15が結合領域Kにおいて粗面化されている。これにより、電極板15と樹脂部31との結合強度を高めることができ、アルカリクリープ現象の進行を好適に抑えることができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、高剛性部32の構成材料として一軸延伸のポリプロピレンのフィルム又は二軸延伸の変性ポリフェニレンエーテルのフィルムを例示したが、これに限られず、無延伸のポリプロフィレンのフィルムを十分な厚さで用いて高剛性部32としてもよい。また、高剛性部32は、複数の樹脂フィルムを組み合わせて構成されていてもよく、複数の樹脂フィルムに金属箔を挟み込むことによって構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、高剛性部32が樹脂部31と位置を揃えた状態で樹脂部31上に設けられているが、例えば図5に示すように、高剛性部32が結合領域Kの内縁よりも電極板15の中央側に張り出すように配置されていてもよい。この場合、高剛性部32の張出部32aは、電極板15の一方面15aに重なるように延びていてもよく、一方面15aとの重なり部分が一方面15aに対して溶着等によって結合されていてもよい。このような構成によれば、電極板15と樹脂部31との間の隙間を抑えることが可能となり、アルカリクリープ現象の進行を抑えることができる。
また、正極終端電極19の電極板15の縁部15cにおける他方面15bにも矩形枠状の第1封止部21が結合していてもよい。この場合、当該第1封止部21も第2封止部22によって他の第1封止部21と結合される。また、当該第1封止部21の外縁部分は、熱板溶着などによって他の第1封止部21の外縁部分と結合されていてもよい。
4…蓄電モジュール、11…電極積層体、11a…側面、12…封止体、14…バイポーラ電極、15…電極板、15c…縁部、18…負極終端電極、31…樹脂部、32…高剛性部、K…結合領域、L…電解液、V…内部空間。

Claims (7)

  1. 複数のバイポーラ電極の積層体と、当該積層体の積層方向の一端に配置された負極終端電極とを含んで構成された電極積層体と、
    前記電極積層体の側面を囲むように設けられ、隣り合う電極間に内部空間を形成すると共に当該内部空間を封止する封止体と、
    前記内部空間に収容されたアルカリ溶液を含む電解液と、を備え、
    前記封止体は、
    前記負極終端電極の電極板の縁部に結合されたアルカリ耐性の樹脂部と、
    前記樹脂部の積層方向の外側において、前記積層方向から見た場合に、少なくとも前記電極板の縁部と前記樹脂部との結合領域に対応して配置され、ポリプロピレンのフィルム又は変性ポリフェニレンエーテルのフィルムによって構成されることで前記樹脂部よりも高い剛性を有する高剛性部と、を有する蓄電モジュール。
  2. 複数のバイポーラ電極の積層体と、当該積層体の積層方向の一端に配置された負極終端電極とを含んで構成された電極積層体と、
    前記電極積層体の側面を囲むように設けられ、隣り合う電極間に内部空間を形成すると共に当該内部空間を封止する封止体と、
    前記内部空間に収容されたアルカリ溶液を含む電解液と、を備え、
    前記封止体は、
    前記負極終端電極の電極板の縁部に結合されたアルカリ耐性の樹脂部と、
    前記樹脂部の積層方向の外側において、前記積層方向から見た場合に、少なくとも前記電極板の縁部と前記樹脂部との結合領域に対応して配置され、前記樹脂部に溶着される樹脂フィルムを含んで構成される高剛性部と、を有し、
    前記高剛性部は、その構成材料のヤング率と前記積層方向の厚さとによって決まる剛性が、前記樹脂部よりも高くなっている蓄電モジュール。
  3. 前記高剛性部は、一軸延伸のポリプロピレンのフィルムによって構成されている請求項1又は2記載の蓄電モジュール。
  4. 前記高剛性部は、二軸延伸の変性ポリフェニレンエーテルのフィルムによって構成されている請求項1又は2記載の蓄電モジュール。
  5. 前記高剛性部は、前記樹脂部の全体を覆うように配置されている請求項1~のいずれか一項記載の蓄電モジュール。
  6. 前記高剛性部は、前記結合領域よりも前記電極板の中央側に張り出すように配置されている請求項1~のいずれか一項記載の蓄電モジュール。
  7. 前記電極板は、前記結合領域において粗面化されている請求項1~のいずれか一項記載の蓄電モジュール。
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