本開示の様々な態様について、添付の図面を参照しながら、以下でより十分に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する本開示の任意の態様を包含するものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載した任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、または方法が実践されてもよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載した本開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるそのような装置または方法を包含するものとする。本明細書で開示する本開示のいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。「例示的」という語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」として説明するいずれの態様も、必ずしも別の態様よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきではない。次に、様々な装置および技法を参照しながら、電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および技法について、以下の詳細な説明において説明し、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付の図面に示す。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。そのような要素が、ハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
アクセスポイント(「AP」)は、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB(eNB)、基地局コントローラ(「BSC」)、基地トランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、ノードB(NB)、gNB、5G NB、NR BS、送信受信ポイント(TRP)、または何らかの他の用語を含むか、それらとして実装されるか、またはそれらとして知られていることがある。
アクセス端末(「AT」)は、アクセス端末、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器(UE)、ユーザ局、ワイヤレスノード、または何らかの他の用語を含むか、それらとして実装されるか、またはそれらとして知られていることがある。いくつかの態様では、アクセス端末は、セルラー電話、スマートフォン、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)フォン、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、タブレット、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、局(「STA」)、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の適切な処理デバイスを含んでもよい。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラーフォン、スマートフォン)、コンピュータ(たとえば、デスクトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、ラップトップ、携帯情報端末、タブレット、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック)、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートグラス、スマートブレスレット、スマートリストバンド、スマートリング、スマートクロージングなど)、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサ/デバイス、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、衛星ラジオ、ゲームデバイスなど)、車両構成要素もしくはセンサ、スマートメータ/センサ、工業生産機器、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレス媒体もしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれてもよい。いくつかの態様では、ノードはワイヤレスノードである。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤード通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、基地局、別のリモートデバイス、または何らかの他のエンティティと通信し得るリモートデバイスを含み得る、マシンタイプ通信(MTC)UEと見なされ得る。マシンタイプ通信(MTC)は、通信の少なくとも一端上の少なくとも1つのリモートデバイスを伴う通信を指す場合があり、必ずしも人間の対話を必要とするとは限らない1つまたは複数のエンティティを伴うデータ通信の形態を含み得る。MTC UEは、たとえば、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)を通じてMTCサーバおよび/または他のMTCデバイスとのMTC通信が可能なUEを含み得る。MTCデバイスの例は、センサ、メータ、ロケーションタグ、モニタ、ドローン、ロボット/ロボティックデバイスなどを含む。MTC UE、ならびに他のタイプのUEは、NB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。
一般的に3Gおよび/または4Gワイヤレス技術に関連付けられた用語を使用して態様について本明細書で説明することがあるが、本開示の態様は、NR技術を含めて、5G以降のものなどの他の世代ベースの通信システムに適用され得ることに留意されたい。
図1は、本開示の態様が実践され得るネットワーク100を示す図である。ネットワーク100は、LTEネットワーク、または5GもしくはNRネットワークなどの何らかの他のワイヤレスネットワークであり得る。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかのBS110(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示される)と、他のネットワークエンティティとを含み得る。BSは、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、基地局、NR BS、ノードB、gNB、5G NB、アクセスポイント、TRPなどと呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、その用語が使用される文脈に応じて、BSのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアにサービスするBSサブシステムを指すことができる。
BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができ、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示す例では、BS110aは、マクロセル102aのためのマクロBSであってもよく、BS110bは、ピコセル102bのためのピコBSであってもよく、BS110cは、フェムトセル102cのためのフェムトBSであってもよい。BSは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
いくつかの例では、セルは必ずしも固定ではないことがあり、セルの地理的エリアはモバイルBSのロケーションに従って移動することがある。いくつかの例では、BSは、任意の適切なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースを通じて、互いとおよび/またはアクセスネットワーク100内の1つもしくは複数の他のBSもしくはネットワークノード(図示せず)と相互接続され得る。
ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信し、下流局(たとえば、UEまたはBS)にデータの送信を送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであり得る。図1に示す例では、中継局110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信し得る。中継局は、中継BS、中継基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、たとえば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどを含む、異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのBSは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100内の干渉に対する異なる影響を有することがある。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有することがあるが、ピコBS、フェムトBS、および中継BSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有することがある。
ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合してもよく、これらのBSのための協調および制御を行ってもよい。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、直接または間接的に、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して互いと通信し得る。
UE120(たとえば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されてもよく、各UEは、固定またはモバイルであってもよい。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサ/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両構成要素もしくはセンサ、スマートメータ/センサ、工業生産機器、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレス媒体もしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスであってもよい。いくつかのUEは、発展型または拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされ得る。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、センサ、メータ、モニタ、ロケーションタグなどのリモートデバイスを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤード通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得る。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素などの、UE120の構成要素を収容するハウジング120'の内部に含まれ得る。
図1では、両矢印を有する実線は、UEとサービングBSとの間の所望の送信を示し、サービングBSは、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でUEにサービスするように指定されたBSである。両矢印を有する破線は、UEとBSとの間の潜在的に干渉する送信を示す。
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアにおいて展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートしてもよく、1つまたは複数の周波数上で動作してもよい。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートしてもよい。場合によっては、NRまたは5G RATネットワークが展開され得る。
いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされてもよく、スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局)は、スケジューリングエンティティのサービスエリアまたはセル内のいくつかまたはすべてのデバイスおよび機器の間で通信のためのリソースを割り振る。本開示内では、以下でさらに説明するように、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数の従属エンティティのためのリソースのスケジューリング、割当て、再構成、および解放を担い得る。すなわち、スケジュールされた通信のために、従属エンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られたリソースを利用する。
基地局は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの例では、UEは、1つまたは複数の従属エンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためのリソースをスケジュールするスケジューリングエンティティとして機能し得る。この例では、UEは、スケジューリングエンティティとして機能しており、他のUEは、ワイヤレス通信のためにUEによってスケジュールされたリソースを利用する。UEは、ピアツーピア(P2P)ネットワーク内、および/またはメッシュネットワーク内で、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、UEは、スケジューリングエンティティと通信することに加えて、任意選択で互いと直接通信し得る。
したがって、時間周波数リソースへのスケジュールされたアクセスを伴い、セルラー構成、P2P構成、およびメッシュ構成を有するワイヤレス通信ネットワークでは、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数の従属エンティティは、スケジュールされたリソースを利用して通信し得る。
上記のように、図1は単に一例として与えられる。他の例が可能であり、図1に関して説明したこととは異なっていてもよい。
図2は、図1の基地局のうちの1つおよびUEのうちの1つであり得る、基地局110およびUE120の設計のブロック図を示す。基地局110はT個のアンテナ234a~234tを備えてもよく、UE120はR個のアンテナ252a~252rを備えてもよく、ただし、一般にT≧1およびR≧1である。
基地局110において、送信プロセッサ220は、データソース212から1つまたは複数のUEのためのデータを受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいてUEごとの1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、UEのために選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいてUEごとのデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、データシンボルをすべてのUEに与えてもよい。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などについての)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを与えてもよい。送信プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、CRS)および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS))用の基準シンボルを生成してもよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してもよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a~232tに与えてもよい。各変調器232は、(たとえば、OFDM用などに)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得してもよい。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してもよい。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a~234tを介して送信されてもよい。以下でより詳細に説明するいくつかの態様によれば、同期信号をロケーション符号化によって生成して追加の情報を伝達することができる。
UE120において、アンテナ252a~252rは、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してもよく、それぞれ、受信信号を復調器(DEMOD)254a~254rに与えてもよい。各復調器254は、受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得してもよい。各復調器254は、(たとえば、OFDM用などに)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得してもよい。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a~254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを与えてもよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120用の復号されたデータをデータシンク260に与え、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に与えてもよい。チャネルプロセッサは、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを決定してもよい。
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータ、およびコントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを含む報告用の)制御情報を受信および処理してもよい。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号用の基準シンボルを生成してもよい。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコードされ、(たとえば、DFT-s-OFDM、CP-OFDM用などに)変調器254a~254rによってさらに処理され、基地局110に送信されてもよい。基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得してもよい。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に与えてもよい。基地局110は、通信ユニット244を含み、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信し得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。
いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジングに含まれ得る。コントローラ/プロセッサ240および280ならびに/または図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明するように、それぞれ、ニューラジオにおける電力ヘッドルーム報告および/またはSRS電力制御を実行するために、基地局110およびUE120における動作を指示し得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ280ならびに/またはUE120における他のプロセッサおよびモジュールは、ニューラジオにおける電力ヘッドルーム報告および/またはSRS電力制御を実行するために、UE120の動作を実行するか、または指示し得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ280ならびに/またはUE120における他のコントローラ/プロセッサおよびモジュールは、たとえば、図8のプロセス800、図9のプロセス900、図10のプロセス1000、図11のプロセス1100、図12のプロセス1200、図13のプロセス1300、および/または本明細書で説明する他のプロセスの動作を実行するか、または指示し得る。いくつかの態様では、図2に示す構成要素のうちの1つまたは複数は、例示的なプロセス800、例示的なプロセス900、例示的なプロセス1000、例示的なプロセス1100、例示的なプロセス1200、例示的なプロセス1300、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するために用いられ得る。メモリ242および282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶してもよい。スケジューラ246は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールしてもよい。
いくつかの態様では、UE120は、アップリンク送信において周波数分割多重化されるべき複数の信号を決定するための手段、複数の信号に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定するための手段、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて決定された電力ヘッドルーム値を示す電力ヘッドルーム報告を送信するための手段、および/または本明細書で説明する他の動作を実行するための手段を含んでもよい。そのような手段は、図2に示す1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
追加または代替として、UE120は、複数の信号のうちの、アップリンク送信において送信されるべき1つまたは複数の信号を決定するための手段、1つまたは複数の信号に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定するための手段、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて決定された電力ヘッドルーム値を示す電力ヘッドルーム報告を送信するための手段、および/または本明細書で説明する他の動作を実行するための手段を含んでもよい。そのような手段は、図2に示す1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
追加または代替として、UE120は、電力ヘッドルーム報告を生成するための手段、アップリンク制御チャネル上で、またはアップリンクデータチャネル上で送信されるアップリンク制御情報の一部として電力ヘッドルーム報告を送信するための手段、および/または本明細書で説明する他の動作を実行するための手段を含んでもよい。そのような手段は、図2に示す1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
追加または代替として、UE120は、SRSのための送信電力レベルに寄与する1つまたは複数の電力パラメータを決定するための手段、1つまたは複数の電力パラメータに少なくとも部分的に基づいてSRSのための送信電力レベルを決定するための手段、送信電力レベルを使用してSRSを送信するための手段、および/または本明細書で説明する他の動作を実行するための手段を含んでもよい。そのような手段は、図2に示す1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
追加または代替として、UE120は、ビームを介して送信されるべき信号を決定するための手段、信号に少なくとも部分的に基づいてビームのための最大送信電力を決定するための手段、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいてビームを介して信号を送信するための手段などを含んでもよい。そのような手段は、図2に示す1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
上記のように、図2は単に一例として与えられる。他の例が可能であり、図2に関して説明したこととは異なっていてもよい。
図3は、電気通信システム(たとえば、LTE)におけるFDDのための例示的なフレーム構造300を示す。ダウンリンクおよびアップリンクの各々に対する送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分されてもよい。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有してもよく、0~9のインデックスを有する10個のサブフレームに区分されてもよい。各サブフレームは、2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0~19のインデックスを有する20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、(図3に示すように)ノーマルサイクリックプレフィックスの場合は7個のシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスの場合は6個のシンボル期間を含み得る。各サブフレームの中の2L個のシンボル期間は、0~2L-1のインデックスを割り当てられ得る。
いくつかの技法について、フレーム、サブフレーム、スロットなどに関して本明細書で説明するが、これらの技法は、5G NRにおける「フレーム」、「サブフレーム」、「スロット」など以外の用語を使用して呼ばれることがある他のタイプのワイヤレス通信構造に等しく適用され得る。いくつかの態様では、ワイヤレス通信構造は、ワイヤレス通信規格および/またはプロトコルによって定義される周期的な時間制限付き通信ユニットを指す場合がある。
いくつかの電気通信(たとえば、LTE)では、BSは、BSによってサポートされるセルごとのシステム帯域幅の中心において、ダウンリンク上で1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を送信し得る。PSSおよびSSSは、図3に示すように、それぞれ、ノーマルサイクリックプレフィックスを有する各無線フレームのサブフレーム0および5の中のシンボル期間6および5において送信され得る。PSSおよびSSSは、セル探索および獲得のためにUEによって使用されてもよい。BSは、BSによってサポートされるセルごとのシステム帯域幅にわたってセル固有基準信号(CRS)を送信し得る。CRSは、各サブフレームのいくつかのシンボル期間において送信されることがあり、チャネル推定、チャネル品質測定、および/または他の機能を実行するためにUEによって使用されることがある。BSはまた、いくつかの無線フレームのスロット1の中のシンボル期間0~3において物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を送信し得る。PBCHは、何らかのシステム情報を搬送し得る。BSは、いくつかのサブフレーム中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で、システム情報ブロック(SIB)などの他のシステム情報を送信してもよい。BSは、サブフレームの最初のB個のシンボル期間の中の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で制御情報/データを送信してもよく、ここで、Bはサブフレームごとに構成可能であってもよい。BSは、各サブフレームの残りのシンボル期間の中のPDSCH上でトラフィックデータおよび/または他のデータを送信してもよい。
(たとえば、NRまたは5Gシステムなどの)他のシステムでは、ノードBは、サブフレームのこれらのロケーションまたは異なるロケーションにおいて、これらの信号または他の信号を送信し得る。
上記のように、図3は単に一例として与えられる。他の例が可能であり、図3に関して説明したこととは異なっていてもよい。
図4は、ノーマルサイクリックプレフィックスを有する2つの例示的なサブフレームフォーマット410および420を示す。利用可能な時間周波数リソースは、リソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロットにおいて12個のサブキャリアをカバーすることができ、いくつかのリソース要素を含み得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーすることができ、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。
サブフレームフォーマット410は、2つのアンテナに使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7、および11においてアンテナ0および1から送信され得る。基準信号は、送信機および受信機によってアプリオリに知られる信号であり、パイロット信号と呼ばれることもある。CRSは、たとえば、セル識別情報(ID)に少なくとも部分的に基づいて生成される、セルに固有の基準信号である。図4では、ラベルRaを有する所与のリソース要素について、アンテナaからそのリソース要素上で変調シンボルが送信されることがあり、他のアンテナからそのリソース要素上で変調シンボルが送信されないことがある。サブフレームフォーマット420は、4つのアンテナとともに使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7、および11においてアンテナ0および1から送信され、シンボル期間1および8においてアンテナ2および3から送信され得る。サブフレームフォーマット410と420の両方について、CRSは、セルIDに少なくとも部分的に基づいて決定され得る、均等に離間したサブキャリア上で送信され得る。CRSは、それらのセルIDに応じて、同じまたは異なるサブキャリア上で送信され得る。サブフレームフォーマット410と420の両方について、CRSに使用されないリソース要素は、データ(たとえば、トラフィックデータ、制御データ、および/または他のデータ)を送信するために使用され得る。
LTEにおけるPSS、SSS、CRSおよびPBCHは、公開されている「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と題する3GPP TS 36.211に記載されている。
インターレース構造は、いくつかの電気通信システム(たとえば、LTE)におけるFDD用のダウンリンクおよびアップリンクの各々のために使用され得る。たとえば、0~Q-1のインデックスを有するQ個のインターレースが定義されてもよく、ここで、Qは、4、6、8、10、または何らかの他の値に等しくてもよい。各インターレースは、Q個のフレームだけ離間したサブフレームを含み得る。具体的には、インターレースqは、サブフレームq、q+Q、q+2Qなどを含んでもよく、ただし、q∈{0,...,Q-1}である。
ワイヤレスネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信のためにハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートし得る。HARQの場合、送信機(たとえば、BS)は、パケットが受信機(たとえば、UE)によって正しく復号されるか、または何らかの他の終了条件に遭遇するまで、パケットの1つまたは複数の送信を送ってもよい。同期HARQの場合、パケットのすべての送信は、単一のインターレースのサブフレームの中で送られ得る。非同期HARQの場合、パケットの各送信は、任意のサブフレームの中で送られ得る。
UEは、複数のBSのカバレージ内に位置することがある。これらのBSのうちの1つが、UEにサービスするために選択され得る。サービングBSは、受信信号強度、受信信号品質、経路損失などの様々な基準に少なくとも部分的に基づいて選択され得る。受信信号品質は、信号対雑音干渉比(SINR)、または基準信号受信品質(RSRQ)、または何らかの他のメトリックによって定量化され得る。UEは、UEが1つまたは複数の干渉BSからの高い干渉を観測し得る支配的干渉シナリオにおいて動作し得る。
本明細書で説明する例の態様は、LTE技術に関連付けられ得るが、本開示の態様は、NR技術または5G技術などの他のワイヤレス通信システムに適用可能であり得る。
ニューラジオ(NR)は、(たとえば、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ベースのエアインターフェース以外の)新たなエアインターフェースまたは(たとえば、インターネットプロトコル(IP)以外の)固定トランスポートレイヤに従って動作するように構成された無線を指す場合がある。態様では、NRは、アップリンク上でCPを有するOFDM(本明細書ではサイクリックプレフィックスOFDMまたはCP-OFDMと呼ばれる)および/またはSC-FDMを利用してもよく、ダウンリンク上でCP-OFDMを利用し、TDDを使用する半二重動作に対するサポートを含んでもよい。態様では、NRは、たとえば、アップリンク上でCPを有するOFDM(本明細書ではCP-OFDMと呼ばれる)および/または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-s-OFDM)を利用してもよく、ダウンリンク上でCP-OFDMを利用し、TDDを使用する半二重動作に対するサポートを含んでもよい。NRは、広帯域幅(たとえば、80メガヘルツ(MHz)を超える)をターゲットにする拡張モバイルブロードバンド(eMBB)サービス、高いキャリア周波数(たとえば、60ギガヘルツ(GHz))をターゲットにするミリ波(mmW)、後方互換性がないMTC技法をターゲットにするマッシブMTC(mMTC)、および/または超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)サービスをターゲットにするミッションクリティカルを含み得る。
100MHzの単一のコンポーネントキャリア帯域幅がサポートされ得る。NRリソースブロックは、0.1msの持続時間にわたって、サブキャリア帯域幅が75キロヘルツ(kHz)である12個のサブキャリアにまたがり得る。各無線フレームは、10msの長さを有する50個のサブフレームを含み得る。したがって、各サブフレームは、0.2msの長さを有し得る。各サブフレームは、データ送信のためのリンク方向(たとえば、DLまたはUL)を示してもよく、サブフレームごとのリンク方向は、動的に切り替えられてもよい。各サブフレームは、DL/ULデータならびにDL/UL制御データを含み得る。NR用のULサブフレームおよびDLサブフレームは、図7および図8に関して以下でより詳細に説明するようなものであり得る。
ビームフォーミングがサポートされてもよく、ビーム方向が動的に構成されてもよい。プリコーディングを用いたMIMO送信もサポートされ得る。DLにおけるMIMO構成は、8個までのストリームおよびUEごとに2個までのストリームを用いたマルチレイヤDL送信で、8個までの送信アンテナをサポートし得る。UEごとに2個までのストリームを用いたマルチレイヤ送信がサポートされ得る。8個までのサービングセルを用いて、複数のセルのアグリゲーションがサポートされ得る。代替的に、NRは、OFDMベースのインターフェース以外の異なるエアインターフェースをサポートし得る。NRネットワークは、中央ユニットまたは分散ユニットなどのエンティティを含み得る。
RANは、中央ユニット(CU)および分散ユニット(DU)を含み得る。NR BS(たとえば、gNB、5GノードB、ノードB、送信受信ポイント(TRP)、アクセスポイント(AP))は、1つまたは複数のBSに対応し得る。NRセルは、アクセスセル(ACell)またはデータオンリーセル(DCell)として構成され得る。たとえば、RAN(たとえば、中央ユニットまたは分散ユニット)は、セルを構成することができる。DCellは、キャリアアグリゲーションまたはデュアル接続性のために使用されるが、初期アクセス、セル選択/再選択、またはハンドオーバーのために使用されないセルであり得る。場合によっては、DCellは同期信号を送信しないことがある。場合によっては、DCellは同期信号を送信することがある。NR BSは、セルタイプを示すダウンリンク信号をUEに送信し得る。セルタイプ指示に少なくとも部分的に基づいて、UEはNR BSと通信し得る。たとえば、UEは、示されたセルタイプに少なくとも部分的に基づいて、セル選択、アクセス、ハンドオーバー、および/または測定用と見なすべきNR BSを決定し得る。
上記のように、図4は単に一例として与えられる。他の例が可能であり、図4に関して説明したこととは異なっていてもよい。
ニューラジオ(NR)無線アクセス技術(RAT)を使用する通信に対する様々な変更は、UE送信電力制御に対する変更を必要とする場合がある。たとえば、NRなどの、ビームフォーミングをサポートするRATでは、ビーム固有電力制御が望ましい場合がある。追加または代替として、制御信号およびデータ信号が異なるビーム上で送信され得るNRなどのRATでは、異なる信号は、最大送信電力などの異なる電力特性に関連付けられ得る。本明細書で説明する技法は、より効果的な通信のために、また、電力制約が満たされることを保証するために、NRまたは類似のタイプのRATにおける送信電力レベルを制御および/または報告することを支援する。たとえば、本明細書で説明する技法は、NRまたは類似のタイプのRATにおける電力ヘッドルーム報告およびSRS電力制御を支援する。
図5は、本開示の様々な態様による、ニューラジオにおける電力ヘッドルーム報告の一例500を示す図である。
図5に示すように、UE505は、電力ヘッドルーム報告を実行するために基地局510と通信してもよい。いくつかの態様では、UE505は、図1のUE120などの、本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数のUEに対応し得る。追加または代替として、基地局510は、図1の基地局110などの、本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の基地局に対応し得る。
参照番号515によって示すように、UE505は、複数の信号のうちの、アップリンク送信において送信されるべき1つまたは複数の信号を決定してもよい。1つまたは複数の信号は、たとえば、アップリンク制御チャネル信号(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)信号、短縮PUCCH(sPUCCH)信号など)、アップリンクデータチャネル信号(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)信号、短縮PUSCH(sPUSCH)信号、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)PUCCH、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)PUCCHなど)、サウンディング基準信号(SRS)、別のタイプの基準信号などを含んでもよい。いくつかの態様では、1つまたは複数の信号は、アップリンク送信において周波数分割多重化されるべき複数の信号(たとえば、少なくとも2つの信号、少なくとも3つの信号など)を含む。たとえば、アップリンク制御チャネル信号およびSRSが周波数分割多重化されてもよく、アップリンクデータチャネル信号およびSRSが周波数分割多重化されてもよく、アップリンク制御チャネル信号およびアップリンクデータチャネル信号が周波数分割多重化されてもよく、アップリンク制御チャネル信号、アップリンクデータチャネル信号、およびSRSが周波数分割多重化されてもよい、などである。
参照番号520によって示すように、複数の信号のうちの異なる信号は、異なる最大送信電力(たとえば、Pcmax値またはPemax値)に対応してもよい。たとえば、PUSCH信号は、Pcmax Aとして示される第1の最大送信電力に対応してもよく、PUCCH信号は、Pcmax Bとして示される第2の最大送信電力に対応してもよく、SRSは、Pcmax Cとして示される第3の最大送信電力に対応してもよい、などである。これらの信号および対応する最大送信電力は例として示されており、他の例が可能である。
参照番号525によって示すように、UE505は、1つまたは複数の信号および対応する1つまたは複数の最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて、電力ヘッドルーム値を決定するために使用されるべき最大送信電力を決定してもよい。異なる信号が異なる最大送信電力(たとえば、Pcmax値またはPemax値)に対応するとき、UE505は、電力ヘッドルーム値を計算するために使用されるべき特定の最大送信電力を決定してもよい。たとえば、電力ヘッドルーム値は、電力制約なしで使用されたであろう最大送信電力(たとえば、PcmaxまたはPemax)と送信電力(たとえば、単一の信号のための制約なしの送信電力、またはより優先度の高い信号などの複数の信号のための制約なしの送信電力の合計であり得る)との間の差として計算されてもよい。
1つの信号がアップリンク送信に含まれる場合、UE505はその1つの信号に対応する最大送信電力を使用してもよい。しかしながら、複数の信号がアップリンク送信において周波数分割多重化される場合、UE505は複数の信号に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。いくつかの態様では、UE505は、送信されるべき最も優先度の高い信号に対応する最大送信電力を選択してもよい。たとえば、複数の信号がアップリンク制御チャネル(たとえば、PUCCH)上の信号を含む場合、UE505はアップリンク制御チャネルに対応する最大送信電力を選択してもよい。いくつかの態様では、UE505は、特定の信号(たとえば、アップリンク制御チャネル信号)が送信されているかどうかにかかわらず、その信号に関連付けられた特定の最大送信電力を常に使用してもよい。このようにして、UE505は、電力ヘッドルーム値を決定するために使用されるべき最大送信電力値の選択を簡略化することによって、処理リソースを節約することができる。
追加または代替として、UE505は、無線リソース制御(RRC)メッセージにおいて示される、複数の信号に関連付けられた指示に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。たとえば、(たとえば、基地局510からの)RRCメッセージは、どの最大送信電力を複数の信号の異なる組合せに使用するかを示してもよい。追加または代替として、UE505は、アップリンク送信に含まれる信号の最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。追加または代替として、UE505は、アップリンク送信に含まれる複数の信号に対応する複数の最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。たとえば、UE505は複数の最大送信電力の平均値を求めてもよく、最大送信電力の最大値を選択してもよく、最大送信電力の最小値を選択してもよい、などである。
いくつかの態様では、アップリンク送信は特定のビーム(たとえば、特定のアンテナビーム)上で送信されてもよく、異なるビームは異なる最大送信電力(たとえば、Pcmax値またはPemax値)に関連付けられてもよい。この場合、UE505は、アップリンク送信がそれを介して送信されるべきビームに少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。追加または代替として、UE505は、複数の信号が同じビーム上で送信されるかまたは異なるビーム上で送信されるかに少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。たとえば、複数の信号が異なるビーム上で送信される場合、UE505は、アップリンク制御信号などの特定の信号に対応する最大送信電力を使用してもよい。いくつかの態様では、UE505は、アップリンク送信に含まれるべき信号がアップリンク送信の全体的な送信時間にわたって周波数分割多重化されるかまたはアップリンク送信の部分的な送信時間にわたって周波数分割多重化されるかに少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。このようにして、電力ヘッドルーム値を計算するために使用されるべき最大送信電力は、送信特性に従って決定されてもよく、それによって、性能を改善する。
参照番号530によって示すように、UE505は、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて決定された電力ヘッドルーム値を示す電力ヘッドルーム報告(PHR)を送信してもよい。図6に関して以下でより詳細に説明するように、いくつかの態様では、UE505はアップリンク制御チャネル上でPHRを送信してもよい。追加または代替として、UE505は、(たとえば、アップリンク送信上のアップリンクデータを含めてまたは含めずに)アップリンクデータチャネル上に含まれるアップリンク制御情報の一部としてPHRを送信してもよい。
いくつかの態様では、UE505は、アップリンク制御チャネルが特定のフォーマットであるとの決定に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネル上でPHRを送信すると決定してもよい。追加または代替として、UE505は、アップリンク送信のペイロードサイズが条件を満たす(たとえば、しきい値以下である)との決定に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネル上でPHRを送信すると決定してもよい。追加または代替として、UE505は、アップリンク送信のためのリソースブロック割振りが条件を満たすとの決定に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネル上でPHRを送信すると決定してもよい。追加または代替として、UE505は、アップリンク制御チャネル上で搬送されるアップリンク制御情報が特定のタイプのものであるとの決定に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネル上でPHRを送信すると決定してもよい。このようにして、UE505は、条件がそのような送信にとって好ましいとき(たとえば、アップリンク制御チャネルトラフィックが低い、PHRを搬送するための十分なRBがある、など)、アップリンク制御チャネル上でPHRを送信してもよい。
いくつかの態様では、PHRは、UE505がアップリンク送信上で送信すべき信号を有しないおよび/または送信のための複数の信号のサブセットのみを有するときにトリガされ得る。この場合、UE505は、電力ヘッドルーム値を決定するために、1つまたは複数の信号に対応する1つまたは複数の公称信号構成を使用してもよい。いくつかの態様では、複数の異なる公称信号構成は、複数の信号に対応し得る。たとえば、アップリンク制御チャネル信号のための公称信号構成は、特定のフォーマット(たとえば、PUCCHフォーマット)などを含んでもよい。追加または代替として、アップリンクデータチャネル信号のための公称信号構成は、特定の変調およびコーディング方式(MCS)、特定のコードレートなどを含んでもよい。追加または代替として、SRSのための公称信号構成は、SRSのための特定の帯域幅、特定の数のSRSトーンおよび/またはSRSトーンの組合せ、特定のトーン間隔などを含んでもよい。いくつかの態様では、信号の異なる組合せは、異なる公称信号構成に対応し得る。いくつかの態様では、公称信号構成は、システム情報メッセージ、RRCメッセージ、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、ダウンリンク制御情報などにおいて、UE505にシグナリングされてもよい。このようにして、UE505が送信すべき情報を有しないとき、UE505は電力ヘッドルーム値を報告し得る。
追加または代替として、UE505がアップリンク送信上で送信すべき信号を有しないとき、UE505は電力ヘッドルーム値を決定するために基準ビーム(たとえば、デフォルトビーム)を使用してもよい。いくつかの態様では、異なる基準ビームは異なる信号に使用されてもよく、基準ビームは、PHRに関連付けられた信号に少なくとも部分的に基づいて決定されてもよい。いくつかの態様では、基準ビームは、(たとえば、スロットインデックスを使用して)時間に応じて決定されてもよい。このようにして、UE505は、異なる構成されたビームのすべてに対応するPHRを送信し得る。追加または代替として、基準ビーム(たとえば、基準ビームのための構成)は、RRCメッセージ、MAC制御要素、ダウンリンク制御情報などにおいて、UE505にシグナリングされてもよい。このようにして、UE505が送信すべき情報を有しないとき、UE505は電力ヘッドルーム値を報告し得る。
追加または代替として、PHRはアップリンク送信の複数の反復に関連付けられてもよい。たとえば、アップリンク送信は、信頼性を高めるために(たとえば、異なるスロットにおいて)反復されてもよい。場合によっては、電力ヘッドルーム値は、異なる反復にわたって(たとえば、UE505が反復の間に基地局510から送信電力コマンドを受信するとき)変化することがある。しかしながら、MAC制御要素は、異なる反復にわたって維持され(たとえば、同じに保たれ)得る。この場合、複数の反復に関連付けられた報告される電力ヘッドルーム値が第1の反復のみに対応する場合、このことは、複数の反復を含むアップリンク送信に違いがあるとき、複数の反復にわたる電力ヘッドルームの不正確な表現をもたらし得る。
したがって、より正確な電力ヘッドルーム報告のために、電力ヘッドルーム値は、アップリンク送信に関連付けられた反復の数に少なくとも部分的に基づいて決定されてもよい。追加または代替として、電力ヘッドルーム値は、複数の反復に含まれる1つまたは複数の信号に少なくとも部分的に基づいてもよい。たとえば、(たとえば、しきい値よりも多い)多数の反復があるが、反復のうちの1つのみ(たとえば、第1の反復)または(たとえば、しきい値よりも少ない)少数の反復が特定の信号(たとえば、SRS)で周波数分割多重化される場合、UE505は、電力ヘッドルーム値を決定するときにその特定の信号に関連付けられた値を除外することができる。追加または代替として、大半または一部のしきい値数の反復が少なくとも2つの信号(たとえば、PUCCH信号およびPUSCH信号)を含む場合、UE505は、電力ヘッドルーム値を決定するときにそれらの信号に関連付けられた値を含むことができる。このようにして、UE505は、複数の反復に関連付けられた電力ヘッドルーム値をより正確に報告し得る。
いくつかの態様では、UE505は、UE505に関連付けられたビーム固有電力制限に少なくとも部分的に基づいて電力ヘッドルーム値を決定してもよい。たとえば、基地局510によって示されるビーム固有電力制限(たとえば、ビーム固有Pemax値、ビーム固有最大電力低減(MPR:maximum power reduction)値など)に加えて、UE505は、1つまたは複数のビーム方向における最大送信電力に対する制約を有してもよい。たとえば、1つのそのような制約は、人体に対する過剰な放射線暴露を防止するための最大許容露光量(MPE:maximum permissible exposure)制約を含む。いくつかの態様では、UE505はそのようなUE側ビーム固有電力制限を基地局510にシグナリングしてもよく、基地局510は影響を受けるビームに対する1つまたは複数のビーム固有電力パラメータ(たとえば、Pemaxなど)を再構成してもよい。基地局510は再構成されたビーム固有電力パラメータをUE505に示してもよく、UE505は影響を受けるビームに対する電力ヘッドルーム値を決定するためにこれらのパラメータを使用してもよい。追加または代替として、UE505は、UE側ビーム固有電力制限に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力(Pcmax)を自律的に低減してもよく、それによって、より低い電力ヘッドルーム値を報告する。この場合、ビームのための最大送信電力(Pcmax)は、UE側ビーム固有電力制限(たとえば、MPE制約など)に起因して、ビーム固有Pemax値、ビーム固有MPR値、および/またはビーム固有オフセットに依存することがある。
いくつかの態様では、UE505は、(たとえば、PHRを使用して)電力ヘッドルーム値、低減された最大送信電力、低減前の最大送信電力、および/またはビーム固有オフセットを基地局510に報告してもよい。追加または代替として、UE505は、(たとえば、PHRを使用して)複数のビーム(たとえば、報告を含むスロットにおいて使用されるビーム以外の1つまたは複数のビーム)に対応する複数の報告(たとえば、複数のPHR)を報告してもよい。いくつかの態様では、複数のビームは、複数のビーム識別子を使用して複数の報告において識別されてもよい。追加または代替として、複数のビームは、ビームに対応する報告の順序によってなど、暗黙的に識別されてもよい。たとえば、第1の報告は第1のビーム(たとえば、制御ビーム)に対応してもよく、第2の報告は第2のビーム(たとえば、データビーム)に対応してもよい、などである。そのような順序付けは、たとえば、RRCメッセージ、MAC制御要素、DCIなどにおいて示されてもよい。
いくつかの態様では、PHRの送信は、しきい値を満たすUE側ビーム固有電力制限の変化に少なくとも部分的に基づいてトリガされてもよい。このようにして、UE505は、UE505に対する電力制約に関して基地局510に通知してもよく、それに応じて、スケジューリングおよび/またはビーム管理を修正してもよい。しきい値自体はビーム固有であってもよく、たとえば、ビームが構成されるときに、RRC、MAC-CEまたはDCIによって構成されてもよい。
場合によってはビーム固有経路損失トリガに基づいて1つまたは複数のビーム固有PHRを報告することに関する上記の方法は、波形固有PHR報告に、または波形固有報告、チャネル固有報告、および/もしくはビーム固有PHR報告の任意の組合せにも拡張され得る。ネットワークが構成したPemax、MPR、PcmaxおよびMPRに関連するUEが決定したPcmax、ならびに/または送信される信号のための送信電力を含む、PHR計算を支配するパラメータのいくつかまたはすべては、送信される信号に使用されるべき波形、たとえば、波形がCP-OFDMであるかDFT-s-OFDMであるかに依存し得る。
送信される信号がないスロットについてのPHRを報告するとき、公称送信波形(たとえば、DFT-s-OFDM)が使用される場合がある。追加または代替として、考えられる波形タイプごとに1つの、複数のPHRが報告される場合がある。PHRごとの波形タイプは、PHRの一部として明示的に示されるか、またはPHRの順序付けによって暗黙的に決定される場合がある。さらに、PHR報告自体は、波形タイプに少なくとも部分的に基づいてトリガされる場合がある。たとえば、新しいPUSCHパケットは、このパケットに使用されるべき波形と以前のアップリンク送信または以前のアップリンクPUSCH送信に使用された波形のいくつかの組合せの下でのPHRを含んでもよい。たとえば、PHRは、PUSCH波形が変化するときはいつでも、またはPUSCH波形がDFT-s-OFDMからCP-OFDMに変化するときのみ、非周期的に報告されてもよい。波形がPUSCHのHARQ再送信中に変化する場合、このことは、後続の新しいPUSCHパケット上で、もしくは次のPUCCH送信とともに、またはこれらのうちの早く来るほうとともに、PHRを非周期的に送信するためのトリガを構成することがある。
追加または代替として、PHR送信は、条件をパディングすることによって非周期的にトリガされてもよい。たとえば、UE505が大きいPUSCH許可を受信したが、PUSCH許可上で送るための十分なデータを有していなかった場合、UE505は、複数のスロット、ビーム、波形、PHR報告タイプ、チャネルタイプ、またはそれらの任意の組合せについてのPHR報告でパケットを満たしてもよい。追加または代替として、PHR送信は、非周期指示を使用して基地局510によって動的にトリガされてもよい。たとえば、トリガは、アップリンクデータチャネル(たとえば、PUSCH)のためのDCIスケジューリングの中、ダウンリンクデータチャネル(たとえば、PDSCH)のためのDCIスケジューリングおよびアップリンク制御チャネル(たとえば、PUCCH)上の対応するACKの中、スケジュールされたダウンリンクデータチャネル(たとえば、PDSCH)のMAC-CEの中などにあってもよい。
いくつかの態様では、PHRの送信は周期的であってもよい。追加または代替として、PHRの送信は非周期的にトリガされてもよい。たとえば、電力ヘッドルーム報告の送信は、UE505によって検出された、しきい値を満たす経路損失の変化に少なくとも部分的に基づいてトリガされてもよい。いくつかの態様では、経路損失の変化はビーム固有であってもよい。この場合、しきい値はビーム固有であってもよい。追加または代替として、PHRの送信は、特定のビームに対してトリガされてもよい。追加または代替として、電力ヘッドルーム値を決定するために使用されるべき公称信号構成および/または基準ビームは、経路損失ベースのトリガを作動させたビームに少なくとも部分的に基づいて決定されてもよい。このようにして、PHRはネットワーク条件に基づいて特定のビームに対してトリガされてもよく、それによって、ネットワーク条件が悪いときの性能を改善する。
上記のように、図5は単に一例として与えられる。他の例が可能であり、図5に関して説明したこととは異なっていてもよい。
図6は、本開示の様々な態様による、ニューラジオにおける電力ヘッドルーム報告の別の例600を示す図である。
図6に示すように、UE605は、電力ヘッドルーム報告を実行するために基地局610と通信してもよい。いくつかの態様では、UE605は、図1のUE120、図5のUE505などの、本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数のUEに対応し得る。追加または代替として、基地局610は、図1の基地局110、図5の基地局510などの、本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の基地局に対応し得る。
参照番号615によって示すように、UE605は、図5に関して上記でより詳細に説明したように、電力ヘッドルーム報告(PHR)を生成してもよい。たとえば、UE605は、複数の信号のうちの、アップリンク送信において送信されるべき1つまたは複数の信号を決定してもよく、1つまたは複数の信号に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。複数の信号のうちの異なる信号は、異なる最大送信電力に対応し得る。UE605は、図5に関して上記で説明したように、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいてPHRを生成してもよい。
参照番号620によって示すように、UE605は、アップリンク制御チャネル上で、またはアップリンクデータチャネル上で送信されるアップリンク制御情報(UCI)の一部としてPHRを送信してもよい。いくつかの態様では、図示のように、アップリンク制御チャネルはPUCCHであってもよい。追加または代替として、図示のように、アップリンクデータチャネルはPUSCHであってもよい。いくつかの態様では、UE605は、アップリンク制御チャネル上でPHRを送信してもよい。いくつかの態様では、UE605は、アップリンクデータチャネル上で、UCIの一部として、アップリンクデータなしで(たとえば、PUSCH上のUCI専用送信として)、PHRを送信してもよい。いくつかの態様では、UE605は、アップリンクデータチャネル上で、UCIの一部として、アップリンクデータありで(たとえば、PUSCHデータを伴うPUSCH上のUCIとして)、PHRを送信してもよい。
追加または代替として、UE605は、ヌルデータパケットとともに含まれ、アップリンクデータチャネル上で送信されるMACヘッダの一部としてPHRを送信してもよい。たとえば、LTEでは、PUSCHペイロードがある場合、PHRはそのPUSCHペイロードのMACヘッダの一部として送信されてもよい。NRでは、UE605は、PHRを搬送するために使用されるMACヘッダとともに空のPUSCHペイロード(たとえば、ヌルデータパケット)を送信してもよい。
いくつかの態様では、UE605は、アップリンク制御チャネル上で電力ヘッドルーム報告を送信するかどうかを決定してもよい。たとえば、いくつかの態様では、UE605は、アップリンク制御チャネルのフォーマットに少なくとも部分的に基づいてこの決定を行ってもよい。追加または代替として、UE605は、電力ヘッドルーム報告を生成するために使用されるアップリンク送信のペイロードサイズに少なくとも部分的に基づいてこの決定を行ってもよい。追加または代替として、UE605は、アップリンク送信のためのリソースブロック割振りに少なくとも部分的に基づいてこの決定を行ってもよい。追加または代替として、UE605は、アップリンク制御チャネル上で搬送される1つまたは複数のタイプのUCIに少なくとも部分的に基づいてこの決定を行ってもよい。このようにして、UE605は、条件がそのような送信にとって好ましいとき(たとえば、アップリンク制御チャネルトラフィックが低い、PHRを搬送するための十分なRBがある、など)、アップリンク制御チャネル上でPHRを送信してもよい。
上記のように、図6は単に一例として与えられる。他の例が可能であり、図6に関して説明したこととは異なっていてもよい。
図7は、本開示の様々な態様による、ニューラジオにおけるサウンディング基準信号(SRS)電力制御の例700を示す図である。
図7に示すように、UE705は、SRS通信を実行するために基地局710と通信してもよい。いくつかの態様では、UE705は、図1のUE120、図5のUE505、図6のUE605などの、本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数のUEに対応し得る。追加または代替として、基地局710は、図1の基地局110、図5の基地局510、図6の基地局610などの、本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の基地局に対応し得る。
参照番号715によって示すように、UE705は、SRSのための送信電力レベルに寄与する1つまたは複数の電力パラメータを決定してもよい。いくつかの態様では、1つまたは複数の電力パラメータは、ビーム固有SRSパラメータを含んでもよい。追加または代替として、1つまたは複数の電力パラメータは、SRS電力オフセット値を含んでもよい。いくつかの態様では、SRS電力オフセット値はビーム固有であってもよい。追加または代替として、1つまたは複数の電力パラメータは、SRSのためのフラクショナル経路損失値を含んでもよい。いくつかの態様では、SRSのためのフラクショナル経路損失値は、アップリンクデータチャネルに関連付けられたフラクショナル経路損失値とは異なっていてもよい。
参照番号720によって示すように、1つまたは複数の電力パラメータは、異なるタイプのSRS送信について異なるように構成されてもよい。SRS送信タイプは、たとえば、ビーム掃引SRS送信、ビーム固有SRS送信などを含んでもよい。ビーム掃引SRS送信は、ビーム掃引パターンを使用することなどによって複数の(たとえば、すべての)ビーム上で送信されるSRS送信を指す場合がある。ビーム固有SRS送信は、特定のビーム上で送信されるSRS送信を指す場合がある。いくつかの態様では、UE705は、SRS送信のタイプを決定してもよく、SRS送信のタイプに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の電力パラメータを決定してもよい。
参照番号720によってさらに示すように、いくつかの態様では、SRS送信がビーム掃引SRSである場合、UE705は、ビーム掃引SRSがそれを介して送信されるべきであるすべてのビームについて同じSRS電力オフセット値を使用してもよい。このようにして、UE側ビーム固有電力制限(たとえば、MPE制約)は、基地局710によって受信されたビームSINRにおいて正確に反映され得る。追加または代替として、SRS送信がビーム掃引SRSである場合、UE705は、ビーム掃引SRSのためにフラクショナル経路損失値をゼロに設定してもよい。これは、アップリンクビーム掃引が非相互的シナリオにおいて使用されるとき、ダウンリンク経路損失がアップリンクチャネル条件を正確に反映しないことがあるからである。
参照番号720によってさらに示すように、いくつかの態様では、SRS送信がビーム固有SRSである場合、UE705は、ビーム固有SRSがそれを介して送信されるべきビームのためのビーム固有SRS電力オフセット値を使用してもよい。このようにして、ビームのSINRがより正確に反映され得る。追加または代替として、SRS送信がビーム固有SRSである場合、UE705は、ビーム固有SRSのためにフラクショナル経路損失値をゼロよりも大きい値に設定してもよい。この場合、ゼロよりも大きいフラクショナル経路損失値を使用して考慮され得る、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間のビーム固有相反性があり得る。
参照番号725によって示すように、UE705は、1つまたは複数の電力パラメータに少なくとも部分的に基づいてSRSのための送信電力レベルを決定してもよい。たとえば、UE705は、(図5に関して本明細書の他の場所で説明するような)SRSと、フラクショナル経路損失値、SRS電力オフセット値、(たとえば、SRSに使用されるリソースブロックの数に少なくとも部分的に基づいた)帯域幅値、累積送信電力制御コマンド、SINRターゲット値などのうちの1つまたは複数の合計とに対応し得る、UE705のための最大送信電力の最小値(たとえば、Pcmax)として送信電力レベルを決定してもよい。
参照番号730によって示すように、UE705は、送信電力レベルを使用してSRSを送信してもよい。いくつかの態様では、SRSがビーム固有SRSである場合、UE705は、指定されたビーム上でSRSを送信してもよい。いくつかの態様では、SRSがビーム掃引SRSである場合、UE705は、ビーム掃引パターンを使用して複数のビーム上でSRSを送信してもよい。UE705は、上記で説明したように決定された送信電力を使用してSRSを送信してもよい。このようにして、ビーム固有電力制御および/または信号固有電力制御は、特定のビームを使用する特定のタイプの信号の送信を考慮するために、SRSに使用されてもよい。
上記のように、図7は単に一例として与えられる。他の例が可能であり、図7に関して説明したこととは異なっていてもよい。
図8は、本開示の様々な態様による、たとえばUEによって実行される例示的なプロセス800を示す図である。例示的なプロセス800は、UE(たとえば、UE120、UE505、UE605、UE705など)が電力ヘッドルーム報告を実行する一例である。
図8に示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、アップリンク送信において周波数分割多重化されるべき複数の信号を決定することを含んでもよい(ブロック810)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、アップリンク送信において周波数分割多重化されるべき複数の信号を決定してもよい。
図8にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、複数の信号に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定することであって、異なる信号が、異なる最大送信電力に対応する、決定することを含んでもよい(ブロック820)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、複数の信号に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。いくつかの態様では、異なる信号は、異なる最大送信電力に対応し得る。
図8にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて決定された電力ヘッドルーム値を示す電力ヘッドルーム報告を送信することを含んでもよい(ブロック830)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて決定された電力ヘッドルーム値を示す電力ヘッドルーム報告を送信してもよい。
プロセス800は、以下で、および/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または複数の態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含み得る。
いくつかの態様では、複数の信号は、少なくとも3つの信号を含む。いくつかの態様では、最大送信電力は、アップリンク送信がそれを介して送信されるべきビームに少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、複数の信号は、アップリンク制御チャネル上の信号を含み、最大送信電力は、アップリンク制御チャネルに対応する。いくつかの態様では、最大送信電力は、複数の信号に関連付けられ、無線リソース制御メッセージにおいて示される指示に少なくとも部分的に基づいて決定される。
いくつかの態様では、最大送信電力は、複数の信号のうちの信号に対応する最大送信電力、複数の信号に対応する複数の最大送信電力の平均値、複数の最大送信電力の最大値、またはそれらの何らかの組合せに少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、最大送信電力は、複数の信号がアップリンク送信の全体的な送信時間にわたって周波数分割多重化されるかもしくはアップリンク送信の部分的な送信時間にわたって周波数分割多重化されるか、複数の信号が同じビーム上で送信されるかもしくは異なるビーム上で送信されるか、またはそれらの何らかの組合せに少なくとも部分的に基づいて決定される。
いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、アップリンク制御チャネル上で送信されるか、または、アップリンクデータを含むもしくはアップリンクデータを含まない、アップリンクデータチャネル上に含まれるアップリンク制御情報の一部として送信される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、アップリンク制御チャネルが特定のフォーマットであるとの決定、アップリンク送信のペイロードサイズが条件を満たすとの決定、アップリンク送信のためのリソースブロック割振りが条件を満たすとの決定、アップリンク制御チャネル上で搬送されるアップリンク制御情報が特定のタイプのものであるとの決定、またはそれらの何らかの組合せに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネル上で送信される。
いくつかの態様では、電力ヘッドルーム値は、複数の信号に対応する複数の公称信号構成のうちの公称信号構成に少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、信号の異なる組合せは、異なる公称信号構成に対応する。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム値は、基準ビームに少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、基準ビームは、時間に応じて決定される。いくつかの態様では、公称信号構成または基準ビームは、無線リソース制御メッセージ、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、ダウンリンク制御情報、またはそれらの何らかの組合せのうちの1つまたは複数において受信された構成に少なくとも部分的に基づいて決定される。
いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告の送信は、アップリンク送信のためのビームに少なくとも部分的に基づいて決定されたしきい値を満たす経路損失の変化に少なくとも部分的に基づいてトリガされる。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告の送信は、特定のビームに対してトリガされる。
いくつかの態様では、電力ヘッドルーム値は、アップリンク送信に関連付けられた反復の数に少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム値は、UE側ビーム固有電力制限に少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告の送信は、しきい値を満たすUE側ビーム固有電力制限の変化に少なくとも部分的に基づいてトリガされる。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、複数のビームに対応する複数の報告を含む。いくつかの態様では、複数のビームは、複数のビーム識別子を使用して複数の報告において識別される。いくつかの態様では、複数の信号は、アップリンク制御チャネル信号、アップリンクデータチャネル信号、サウンディング基準信号、またはそれらの何らかの組合せのうちの1つまたは複数を含む。
図8は、プロセス800の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス800は、図8に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス800のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
図9は、本開示の様々な態様による、たとえばUEによって実行される例示的なプロセス900を示す図である。例示的なプロセス900は、UE(たとえば、UE120、UE505、UE605、UE705など)が電力ヘッドルーム報告を実行する一例である。
図9に示すように、いくつかの態様では、プロセス900は、複数の信号のうちの、アップリンク送信において送信されるべき1つまたは複数の信号を決定することを含んでもよい(ブロック910)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、複数の信号のうちの、アップリンク送信において送信されるべき1つまたは複数の信号を決定してもよい。
図9にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス900は、1つまたは複数の信号に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定することであって、複数の信号のうちの異なる信号が、異なる最大送信電力に対応する、決定することを含んでもよい(ブロック920)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、1つまたは複数の信号に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定してもよい。いくつかの態様では、複数の信号のうちの異なる信号は、異なる最大送信電力に対応し得る。
図9にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス900は、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて決定された電力ヘッドルーム値を示す電力ヘッドルーム報告を送信することを含んでもよい(ブロック930)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて決定された電力ヘッドルーム値を示す電力ヘッドルーム報告を送信してもよい。
プロセス900は、以下で、および/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または複数の態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含み得る。
いくつかの態様では、1つまたは複数の信号は、複数の信号のうちの、アップリンク送信において周波数分割多重化される少なくとも2つの信号を含む。いくつかの態様では、1つまたは複数の信号は、少なくとも3つの信号を含む。いくつかの態様では、最大送信電力は、アップリンク送信がそれを介して送信されるべきビームに少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、1つまたは複数の信号は、アップリンク制御チャネル上の信号を含み、最大送信電力は、アップリンク制御チャネルに対応する。いくつかの態様では、最大送信電力は、1つまたは複数の信号に関連付けられ、無線リソース制御メッセージにおいて示される指示に少なくとも部分的に基づいて決定される。
いくつかの態様では、最大送信電力は、1つもしくは複数の信号のうちの信号に対応する最大送信電力、複数の信号に対応する複数の最大送信電力の平均値、複数の最大送信電力の最大値、またはそれらの何らかの組合せに少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、最大送信電力は、複数の信号がアップリンク送信の全体的な送信時間にわたって周波数分割多重化されるかもしくはアップリンク送信の部分的な送信時間にわたって周波数分割多重化されるか、複数の信号が同じビーム上で送信されるかもしくは異なるビーム上で送信されるか、またはそれらの何らかの組合せに少なくとも部分的に基づいて決定される。
いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、アップリンク制御チャネル上で送信されるか、または、アップリンクデータを含むもしくはアップリンクデータを含まない、アップリンクデータチャネル上に含まれるアップリンク制御情報の一部として送信される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、アップリンク制御チャネルが特定のフォーマットであるとの決定、アップリンク送信のペイロードサイズが条件を満たすとの決定、アップリンク送信のためのリソースブロック割振りが条件を満たすとの決定、アップリンク制御チャネル上で搬送されるアップリンク制御情報が特定のタイプのものであるとの決定、またはそれらの何らかの組合せに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネル上で送信される。
いくつかの態様では、電力ヘッドルーム値は、1つまたは複数の信号に対応する1つまたは複数の公称信号構成のうちの公称信号構成に少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、信号の異なる組合せは、異なる公称信号構成に対応する。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム値は、基準ビームに少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、基準ビームは、時間に応じて決定される。いくつかの態様では、公称信号構成または基準ビームは、無線リソース制御メッセージ、媒体アクセス制御(MAC)制御要素、ダウンリンク制御情報、またはそれらの何らかの組合せのうちの1つまたは複数において受信された構成に少なくとも部分的に基づいて決定される。
いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告の送信は、アップリンク送信のためのビームに少なくとも部分的に基づいて決定されたしきい値を満たす経路損失の変化に少なくとも部分的に基づいてトリガされる。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告の送信は、特定のビームに対してトリガされる。
いくつかの態様では、電力ヘッドルーム値は、アップリンク送信に関連付けられた反復の数に少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム値は、UE側ビーム固有電力制限に少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告の送信は、しきい値を満たすUE側ビーム固有電力制限の変化に少なくとも部分的に基づいてトリガされる。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、複数のビームに対応する複数の報告を含む。いくつかの態様では、複数のビームは、複数のビーム識別子を使用して複数の報告において識別される。いくつかの態様では、1つまたは複数の信号は、アップリンク制御チャネル信号、アップリンクデータチャネル信号、サウンディング基準信号、またはそれらの何らかの組合せのうちの1つまたは複数を含む。
図9は、プロセス900の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス900は、図9に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス900のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
図10は、本開示の様々な態様による、たとえばUEによって実行される例示的なプロセス1000を示す図である。例示的なプロセス1000は、UE(たとえば、UE120、UE505、UE605、UE705など)が電力ヘッドルーム報告を実行する一例である。
図10に示すように、いくつかの態様では、プロセス1000は、電力ヘッドルーム報告を生成することを含んでもよい(ブロック1010)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、電力ヘッドルーム報告を生成してもよい。
図10にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス1000は、アップリンク制御チャネル上で、アップリンクデータチャネル上で送信されるアップリンク制御情報の一部として、またはヌルデータパケットとともに含まれ、アップリンクデータチャネル上で送信されるMACヘッダの一部として、のうちの少なくとも1つで電力ヘッドルーム報告を送信することを含んでもよい(ブロック1020)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、アップリンク制御チャネル上で、またはアップリンクデータチャネル上で送信されるアップリンク制御情報の一部として、電力ヘッドルーム報告を送信してもよい。
プロセス1000は、以下で、および/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または複数の態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含み得る。
いくつかの態様では、UEは、アップリンク制御チャネルのフォーマット、電力ヘッドルーム報告を生成するために使用されるアップリンク送信のペイロードサイズ、アップリンク送信のためのリソースブロック割振り、アップリンク制御チャネル上で搬送される1つもしくは複数のタイプのアップリンク制御情報、またはそれらの何らかの組合せに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネル上で電力ヘッドルーム報告を送信するかどうかを決定してもよい。
いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、アップリンク制御チャネル上で送信される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、アップリンクデータチャネル上で、アップリンク制御情報の一部として、アップリンクデータありで送信される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、アップリンクデータチャネル上で、アップリンク制御情報の一部として、アップリンクデータなしで送信される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、ヌルデータパケットとともに含まれ、アップリンクデータチャネル上で送信されるMACヘッダの一部として送信される。
いくつかの態様では、UEは、複数の信号のうちの、アップリンク送信において送信されるべき1つまたは複数の信号を決定してもよく、1つまたは複数の信号に少なくとも部分的に基づいて最大送信電力を決定することであって、複数の信号のうちの異なる信号が、異なる最大送信電力に対応する、決定することを行ってもよく、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて電力ヘッドルーム報告を生成してもよい。
図10は、プロセス1000の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1000は、図10に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス1000のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
図11は、本開示の様々な態様による、たとえばUEによって実行される例示的なプロセス1100を示す図である。例示的なプロセス1100は、UE(たとえば、UE120、UE505、UE605、UE705など)がSRS電力制御を実行する一例である。
図11に示すように、いくつかの態様では、プロセス1100は、SRSのための送信電力レベルに寄与する1つまたは複数の電力パラメータを決定することであって、1つまたは複数の電力パラメータが、異なるタイプのSRS送信について異なるように構成される、決定することを含んでもよい(ブロック1110)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図7に関して本明細書の他の場所で説明するように、SRSのための送信電力レベルに寄与する1つまたは複数の電力パラメータを決定してもよい。いくつかの態様では、1つまたは複数の電力パラメータは、異なるタイプのSRS送信について異なるように構成される。
図11にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス1100は、1つまたは複数の電力パラメータに少なくとも部分的に基づいてSRSのための送信電力レベルを決定することを含んでもよい(ブロック1120)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図7に関して本明細書の他の場所で説明するように、1つまたは複数の電力パラメータに少なくとも部分的に基づいてSRSのための送信電力レベルを決定してもよい。
図11にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス1100は、送信電力レベルを使用してSRSを送信することを含んでもよい(ブロック1130)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252などを使用する)UEは、図7に関して本明細書の他の場所で説明するように、送信電力レベルを使用してSRSを送信してもよい。
プロセス1100は、以下で、および/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または複数の態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含み得る。
いくつかの態様では、異なるタイプのSRS送信は、ビーム掃引SRS送信、ビーム固有SRS送信、またはそれらの何らかの組合せのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの態様では、1つまたは複数の電力パラメータは、ビーム固有SRSパラメータを含む。いくつかの態様では、ビーム固有SRSパラメータは、ビーム固有SRS電力オフセット値である。いくつかの態様では、1つまたは複数の電力パラメータは、アップリンクデータチャネルに関連付けられたフラクショナル経路損失値とは異なる、SRSのためのフラクショナル経路損失値を含む。
いくつかの態様では、UEは、SRSがビーム掃引SRSであると決定してもよく、ビーム掃引SRSがそれを介して送信されるべきであるすべてのビームについて同じSRS電力オフセット値を決定してもよい。いくつかの態様では、UEは、SRSがビーム掃引SRSであると決定してもよく、ビーム掃引SRSのためにフラクショナル経路損失値をゼロに設定してもよい。
いくつかの態様では、UEは、SRSがビーム固有SRSであると決定してもよく、ビーム固有SRSがそれを介して送信されるべきビームのためのビーム固有SRS電力オフセット値を決定してもよい。いくつかの態様では、UEは、SRSがビーム固有SRSであると決定してもよく、ビーム固有SRSのためにフラクショナル経路損失値をゼロよりも大きい値に設定してもよい。
図11は、プロセス1100の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1100は、図11に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス1100のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
図12は、本開示の様々な態様による、たとえばUEによって実行される例示的なプロセス1200を示す図である。例示的なプロセス1200は、UE(たとえば、UE120、UE505、UE605、UE705など)が電力ヘッドルーム報告を実行する一例である。
図12に示すように、いくつかの態様では、プロセス1200は、PHRを送信するための非周期指示を受信することを含んでもよい(ブロック1210)。たとえば、(たとえば、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、PHRを送信するための非周期指示を受信してもよい。
図12にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス1200は、非周期指示に従ってPHRを送信することを含んでもよい(ブロック1220)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252などを使用する)UEは、図5および図6に関して本明細書の他の場所で説明するように、非周期指示に従ってPHRを送信してもよい。
プロセス1200は、以下で、および/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または複数の態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含み得る。
いくつかの態様では、非周期指示は、ダウンリンクパケットもしくはアップリンクパケットをスケジュールするダウンリンク制御情報、またはダウンリンクパケットに関連付けられた媒体アクセス制御ヘッダのうちの少なくとも1つにおいて受信される。いくつかの態様では、非周期指示は、送信に使用されるべき波形または以前の送信に使用された波形のうちの少なくとも1つに基づいてアップリンクデータ通信またはアップリンク制御通信とともにPHRを送信するための構成を含む。
図12は、プロセス1200の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1200は、図12に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス1200のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
図13は、本開示の様々な態様による、たとえばUEによって実行される例示的なプロセス1300を示す図である。例示的なプロセス1300は、UE(たとえば、UE120、UE505、UE605、UE705など)がビーム固有電力制御を実行する一例である。
図13に示すように、いくつかの態様では、プロセス1300は、ビームを介して送信されるべき信号を決定することを含んでもよい(ブロック1310)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図5~図7に関して上記で説明したように、ビームを介して送信されるべき信号を決定してもよい。
図13にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス1300は、信号に少なくとも部分的に基づいてビームのための最大送信電力を決定することを含んでもよい(ブロック1320)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280などを使用する)UEは、図5~図7に関して上記で説明したように、信号に少なくとも部分的に基づいてビームのための最大送信電力を決定してもよい。
図13にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス1300は、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいてビームを介して信号を送信することを含んでもよい(ブロック1330)。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252などを使用する)UEは、図5~図7に関して上記で説明したように、最大送信電力に少なくとも部分的に基づいてビームを介して信号を送信してもよい。
プロセス1300は、以下で、および/または本明細書の他の場所で説明する1つまたは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または複数の態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含み得る。
いくつかの態様では、信号は、アップリンク制御信号、アップリンクデータ信号、またはサウンディング基準信号のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの態様では、ビームのための最大送信電力は、電力ヘッドルーム報告において報告される。いくつかの態様では、電力ヘッドルーム報告は、ビームに関連付けられたビーム固有条件に少なくとも部分的に基づいてトリガされる。いくつかの態様では、ビーム固有条件は、しきい値を満たすUE側ビーム固有電力制限の変化を含む。いくつかの態様では、しきい値は、ビームについてビーム固有である。
いくつかの態様では、信号は第1の信号であり、ビームは第1のビームであり、最大送信電力は第1の最大送信電力であり、第1の最大送信電力は、第1の信号とは異なる第2の信号を送信するために使用される第2のビームについて決定された第2の最大送信電力とは異なる。いくつかの態様では、第1のビームのための第1の最大送信電力および第2のビームのための第2の最大送信電力は、電力ヘッドルーム報告において報告される。
図13は、プロセス1300の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1300は、図13に示すブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス1300のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
上記の開示は、例示および説明を提供するものであるが、網羅的なものでも、態様を開示される厳密な形態に限定するものでもない。修正および変形は、上記の開示に照らして可能であるか、または態様の実践から獲得され得る。
本明細書で使用する構成要素という用語は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものとする。本明細書で使用するプロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装される。
いくつかの態様について、しきい値に関して本明細書で説明する。本明細書で使用する、しきい値を満たすことは、値がしきい値よりも大きいこと、しきい値以上であること、しきい値未満であること、しきい値以下であること、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指す場合がある。
本明細書で説明するシステムおよび/または方法が、異なる形態のハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装され得ることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の特殊な制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動について、特定のソフトウェアコードを参照することなく、本明細書で説明した。ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書の説明に少なくとも部分的に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることを理解されたい。
特徴の特定の組合せが特許請求の範囲に記載され、かつ/または本明細書で開示されても、これらの組合せは、可能な態様の開示を限定するものではない。実際には、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に具体的に記載されず、かつ/または本明細書で開示されない方法で組み合わされてもよい。以下に列挙される各従属請求項は、1つのみの請求項に直接従属することがあるが、可能な態様の開示は、特許請求の範囲におけるあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、または任意の他の順序のa、b、およびc)を包含するものとする。
本明細書で使用する要素、行為、または命令は、そのようなものとして明示的に説明されない限り、重要または必須であるものとして解釈されるべきではない。また、本明細書で使用する冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用する「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関連する項目、関連しない項目、関連する項目と関連しない項目の組合せなど)を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用され得る。1つのみの項目が意図される場合、「1つの」いう用語または同様の文言が使用される。また、本明細書で使用する「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンドの用語であるものとする。さらに、「に基づいて」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものとする。