JP6073073B2 - 端末装置、基地局装置および通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端末装置、基地局装置および通信方法に関する。
3GPP(Third Generation Partnership Project)によるWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)やIEEE(The Institute of Electrical and Electronics engineers)によるWireless LAN、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)のような通信システムでは、基地局(セル、送信局、送信装置、eNodeB)および端末(移動端末、受信局、移動局、受信装置、UE(User Equipment))は、複数の送受信アンテナをそれぞれ備え、MIMO(Multi Input Multi Output)技術を用いることにより、データ信号を空間多重し、高速なデータ通信を実現する。
その通信システムにおいて、基地局と端末とのデータ通信を実現するためには、基地局は端末に対して様々な制御を行うことが必要である。そのため、基地局は、端末に対して、所定のリソースを用いて、制御情報を通知することにより、下りリンクおよび上りリンクにおけるデータ通信を行う。例えば、基地局は、端末に対して、リソースの割り当て情報、データ信号の変調および符号化情報、データ信号の空間多重数情報、送信電力制御情報等を通知することにより、データ通信を実現する。そのような制御情報は、非特許文献1に記載された方法を用いることができる。
また、下りリンクにおけるMIMO技術を用いた通信方法は、様々な方法を用いることができ、例えば、同一のリソースを異なる端末に割り当てるマルチユーザMIMO方式や、複数の基地局が互いに協調してデータ通信を行うCoMP(Cooperative Multipoint, Coordinated Multipoint)方式等を用いることができる。
図22は、マルチユーザMIMO方式を行う一例を示す図である。図22では、基地局2201は、下りリンク2204を通じて端末2202にデータ通信を行い、下りリンク2205を通じて端末2203にデータ通信を行う。このとき、端末2202および端末2203は、マルチユーザMIMOによるデータ通信を行う。下りリンク2204および下りリンク2205では、同一のリソースが用いられる。リソースは周波数方向および時間方向のリソースから構成される。また、基地局2201はプリコーディング技術等を用い、下りリンク2204および下りリンク2205のそれぞれに対してビームを制御することにより、互いに直交性の維持または同一チャネル干渉の低減を行う。これにより、基地局2201は、端末2202および端末2203に対して、同一のリソースを用いたデータ通信を実現できる。
図23は、下りリンクCoMP方式を行う一例を示す図である。図23では、カバレッジの広いマクロ基地局2301と、そのマクロ基地局2301よりもカバレッジの狭いRRH(Remote Radio Head)2302とにより、ヘテロジーニアスネットワーク構成を用いた無線通信システムを構築する場合を示す。ここで、マクロ基地局2301のカバレッジは、RRH2302のカバレッジの一部または全部を含んで構成する場合を考える。図23に示す例では、マクロ基地局2301、RRH2302によりヘテロジーニアスネットワーク構成を構築し、互いに協調して、それぞれ下りリンク2305および下りリンク2306を通じて、端末2304に対するデータ通信を行う。マクロ基地局2301は、回線2303を通じてRRH2302と接続しており、RRH2302と制御信号やデータ信号を送受信することができる。回線2303は、光ファイバ等の有線回線やリレー技術を用いた無線回線を用いることができる。このとき、マクロ基地局2301およびRRH2302がそれぞれ一部または全部が同一の周波数(リソース)を用いることで、マクロ基地局2301が構築するカバレッジのエリア内の総合的な周波数利用効率(伝送容量)が向上できる。
端末2304は、基地局2301またはRRH2302の付近に位置している場合、基地局2301またはRRH2302とシングルセル通信することができる。さらに、端末2304は、RRH2302が構築するカバレッジの端付近(セルエッジ)に位置する場合、マクロ基地局2301からの同一チャネル干渉に対する対策が必要になる。マクロ基地局2301とRRH2302とのマルチセル通信(協調通信、マルチポイント通信、CoMP)として、マクロ基地局2301とRRH2302とが互いに協調するCoMP方式を用いることにより、セルエッジ領域の端末2304に対する干渉を軽減または抑圧する方法が検討されている。例えば、そのようなCoMP方式として、非特許文献2に記載された方法が検討されている。
図24は、上りリンクCoMP方式を行う一例を示す図である。図24では、カバレッジの広いマクロ基地局2401と、そのマクロ基地局よりもカバレッジの狭いRRH(Remote Radio Head)2402とにより、ヘテロジーニアスネットワーク構成を用いた無線通信システムを構築する場合を示す。ここで、マクロ基地局2401のカバレッジは、RRH2402のカバレッジの一部または全部を含んで構成する場合を考える。図24に示す例では、マクロ基地局2401とRRH2402とによりヘテロジーニアスネットワーク構成を構築し、互いに協調して、それぞれ上りリンク2405および上りリンク2406を通じて、端末2404に対するデータ通信を行う。マクロ基地局2401は、回線2403を通じてRRH2402と接続しており、RRH2402と受信信号や制御信号やデータ信号を送受信することができる。回線2403は、光ファイバ等の有線回線やリレー技術を用いた無線回線を用いることができる。このとき、マクロ基地局2401およびRRH2402がそれぞれ一部または全部が同一の周波数(リソース)を用いることで、マクロ基地局2401が構築するカバレッジのエリア内の総合的な周波数利用効率(伝送容量)が向上できる。
端末2404は、基地局2401またはRRH2402の付近に位置している場合、基地局2401またはRRH2402とシングルセル通信することができる。この場合、端末2404が基地局2401付近に位置している場合には、基地局2401は上りリンク2405を通じて受信された信号を受信、復調する。もしくは、端末2404がRRH2402付近に位置している場合には、RRH2402は上りリンク2406を通じて受信された信号を受信、復調する。さらに、端末2404が、RRH2402が構築するカバレッジの端付近(セルエッジ)もしくは基地局2401とRRH2402との中間地点付近に位置する場合、マクロ基地局2401は上りリンク2405を通じて受信された信号を受信し、RRH2402は上りリンク2406を通じて受信された信号を受信した後、マクロ基地局2401とRRH2402は回線2403を通じてこれら端末2404から受信された信号の送受信を行い、端末2404から受信された信号の合成を行い、合成信号の復調を行う。これらの処理により、データ通信の特性改善が期待される。これが合成受信(JR:Joint Reception)と呼ばれる方法であり、上りリンクマルチセル通信(協調通信、マルチポイント通信、CoMP)として、マクロ基地局2401とRRH2402間で互いに協調するCoMP方式を用いることにより、セルエッジ領域、もしくはマクロ基地局2401とRRH2402との中間付近の領域でのデータ通信の特性改善が可能となる。
3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA);Physical layer procedures (Release 10)、2011年3月、3GPP TS 36.212 V10.1.0 (2011−03)。 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;Further Advancements for E−UTRA Physical Layer Aspects(Release 9)、2010年3月、3GPP TR 36.814 V9.0.0 (2010−03)。
しかしながら、CoMP方式のような協調通信を行うことができる通信システムにおいて、端末の数が増加すると、単一のセルIDによる干渉コーディネーションだけでは端末間の直交性が維持できず、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)のセル内での干渉が増加する。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、基地局と端末が通信する通信システムにおいて、信号の干渉がランダム化される端末装置、基地局装置および通信方法を提供することにある。
(1)この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による端末は、少なくとも1つの基地局と通信を行なう端末であって、サウンディング参照信号(SRS)の送信電力に対して、第1の送信電力制御(TPC)コマンドに基づいて第1の電力補正を行なう手段と、前記SRSの送信電力に対して、第2のTPCコマンドに基づいて第2の電力補正を行なう手段と、を有することを特徴とする。
(2)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、前記第1のTPCコマンドは上りリンクグラントから検出し、前記第2のTPCコマンドは下りリンクアサインメントから検出することを特徴とする。
(3)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、前記第1の電力補正に基づく積算値は、前記第1のTPCコマンドから得られた電力補正値より決定し、前記第2の電力補正に基づく積算値は、前記第2のTPCコマンドから得られた電力補正値から決定することを特徴とする。
(4)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、前記SRSの送信電力が前記端末に設定された最大送信電力に到達した場合、前記最大送信電力以上になるような前記TPCコマンドによる電力補正を行なわない(アキュムレーションしない)ことを特徴とする。
(5)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、前記SRSの送信電力が前記端末の最小電力に到達した場合、前記最小電力以下になるような前記TPCコマンドによる電力補正を行なわないことを特徴とする。
(6)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、上位層によって物理上りリンク共用チャネルの端末固有の電力値(PO_UE_PUSCH)の値が変更される場合、前記第1のTPCコマンドの電力補正による積算値をリセットすることを特徴とする。
(7)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、ランダムアクセス応答メッセージを受信する場合、前記第1のTPCコマンドの電力補正による積算値をリセットすることを特徴とする。
(8)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、前記SRSに対する電力オフセット(PSRS_OFFSET)の値が変更される場合、前記第2のTPCコマンドの電力補正による積算値をリセットすることを特徴とする。
(9)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、前記第1のTPCコマンドと前記第2のTPCコマンドとを同じサブフレームで検出する場合、前記第1の電力補正による積算値および前記第2の電力補正による積算値をセットすることを特徴とする。
(10)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、無線リソース制御(RRC)信号において送信が指示される前記SRSの送信電力制御を、前記第1のTPCコマンドの電力補正に基づいて行うことを特徴とする。
(11)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、前記上りリンクグラントから前記SRSの送信要求を指示する情報(ポジティブSRSリクエスト)を検出する場合、前記第1のTPCコマンドの電力補正による積算値に基づいて前記SRSの送信電力制御を行なうことを特徴とする。
(12)また、本発明の一態様による端末は、上記の端末であって、前記下りリンクアサインメントから前記SRSの送信要求を指示する情報(ポジティブSRSリクエスト)を検出する場合、前記第2のTPCコマンドの電力補正による積算値に基づいて前記SRSの送信電力制御を行なうことを特徴とする。
(13)また、本発明の一態様による通信方法は、少なくとも1つの基地局と通信を行なう端末の通信方法であって、サウンディング参照信号(SRS)の送信電力に対して、第1の送信電力制御(TPC)コマンドに基づいて第1の電力補正を行ない、前記SRSの送信電力に対して、第2のTPCコマンドに基づいて第2の電力補正を行なうことを特徴とする。
(14)また、本発明の一態様による通信方法は、上記の通信方法であって、前記SRSの送信電力が前記端末に設定された最大送信電力に到達した場合、前記最大送信電力以上になるような前記TPCコマンドによる電力補正を行なわない(アキュムレーションしない)ことを特徴とする。
(15)また、本発明の一態様による通信方法は、上記の通信方法であって、前記SRSの送信電力が前記端末の最小電力に到達した場合、前記最小電力以下になるような前記TPCコマンドによる電力補正を行なわないことを特徴とする。
(16)また、本発明の一態様による通信方法は、上記の通信方法であって、前記SRSに対する電力オフセット(PSRS_OFFSET)の値が変更される場合、前記第2のTPCコマンドの電力補正による積算値をリセットすることを特徴とする。
(17)また、本発明の一態様による集積回路は、少なくとも1つの基地局と通信を行なう端末に搭載される集積回路であって、サウンディング参照信号(SRS)の送信電力に対して、第1の送信電力制御(TPC)コマンドに基づいて第1の電力補正を行なう機能と、前記SRSの送信電力に対して、第2のTPCコマンドに基づいて第2の電力補正を行なう機能と、を前記端末に発揮させることを特徴とする。
(18)また、本発明の一態様による集積回路は、上記の集積回路であって、前記SRSの送信電力が前記端末に設定された最大送信電力に到達した場合、前記最大送信電力以上になるような前記TPCコマンドによる電力補正を行なわない(アキュムレーションしない)機能を前記端末に発揮させることを特徴とする。
(19)また、本発明の一態様による集積回路は、上記の集積回路であって、前記SRSの送信電力が前記端末の最小電力に到達した場合、前記最小電力以下になるような前記TPCコマンドによる電力補正を行なわない機能を前記端末に発揮させることを特徴とする。
(20)また、本発明の一態様による集積回路は、上記の集積回路であって、前記SRSに対する電力オフセット(PSRS_OFFSET)の値が変更される場合、前記第2のTPCコマンドの電力補正による積算値をリセットする機能を前記端末に発揮させることを特徴とする。
このことにより、端末は、基地局またはRRHに対する送信信号の送信電力制御を適切に行うことができる。
この発明によれば、基地局と端末が通信する通信システムにおいて、SRS基準系列のランダム化によるチャネル推定精度の向上を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送を行う通信システムを示す概略図である。 基地局101がマッピングするチャネルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る基地局101の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る端末102の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る端末のSRSの送信処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るSRSの基準系列設定方法の一例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るSRSの基準系列設定方法の一例を示したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るSRSの基準系列設定方法の一例を示したフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るSRSの基準系列設定方法の一例を示したフローチャートである。 上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の詳細の一例を示す図である。 上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の詳細の別の一例を示す図である。 パスロス参照リソースの詳細を示す図である。 本発明の第5の実施形態における第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の一例を示す図である。 各無線リソース設定に含まれる第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の一例を示す図である。 第2のセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の一例を示す図である。 第1の端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と第2の端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の一例を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る各上りリンク物理チャネルに設定される上りリンク電力制御に関するパラメータの一例である。 本発明の第10の実施形態に係る電力補正のフローチャートである。 本発明の第11の実施形態に係る電力補正による積算値のリセット方法の概略を示したフローチャートである。 本発明の第14の実施形態に係る通信システムを示す概略図である。 本発明の第14の実施形態に係るSRSの送信制御方法を示したフローチャートである。 マルチユーザMIMO方式を行う一例を示す図である。 下りリンクCoMP方式を行う一例を示す図である。 上りリンクCoMP方式を行う一例を示す図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、基地局101および/またはRRH103は、複数のセルID(Cell Identity)を端末102へ送信し、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)の送信を要求するか否かを指示するフィールド(SRSリクエスト)を含む下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)フォーマットをある特定の制御チャネル領域(PDCCH、E−PDCCH)で端末102へ送信する。端末102は、受信したDCIフォーマットからSRSリクエストを検出し、SRSの送信要求があるか否かを判定する。SRSの送信要求が指示されており(ポジティブSRSリクエスト)、受信したDCIフォーマットが第1のフォーマットである場合、第1のセルIDに基づいてSRSの基準系列(Base Sequence)をセットし、受信したDCIフォーマットが第2のフォーマットである場合、第2のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、そのSRSを基地局101またはRRH103へ送信する。なお、セルIDを上位層から通知されるパラメータ(parameter)と呼称する場合がある。
また、基地局101またはRRH103は、SRSの基準系列をセットするために使用されるパラメータまたは物理量を含む無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)信号を端末へ送信する。
第1のフォーマットは上りリンクグラントであり、第2のフォーマットは下りリンクアサインメントであってもよい。なお、上りリンクグラントは、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)のスケジューリングを行なうために送信される。下りリンクアサインメントは、物理下りリンク共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)のリソース割り当てやPDSCHコードワードのスケジューリングなどを指示するために送信される。上りリンクグラントおよび下りリンクアサインメントはそれぞれMIMO用のフォーマットが設定されている。例えば、上りリンクグラントはDCIフォーマット0やDCIフォーマット4などのことであり、下りリンクアサインメントはDCIフォーマット1AやDCIフォーマット2B、DCIフォーマット2Cなどのことである。
さらに、第1の実施形態では、端末102は、受信したDCIフォーマットが第3のフォーマットである場合、第3のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、受信したDCIフォーマットが第4のフォーマットである場合、第4のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、受信したDCIフォーマットが第n(nは整数)のフォーマットである場合、第nのセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、そのSRSを基地局101またはRRH103へ送信してもよい。
端末102は、受信したDCIフォーマットに応じて、ある特定のセルIDに基づいてSRSの系列をセットすることができる。
例えば、端末102が基地局101とRRH103それぞれにSRSを送信する場合に異なるセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットしてもよい。同じリソースを用いて異なる端末102が基地局101とRRH103それぞれにSRSを送信しても基準系列が異なるため、2つのSRSを基地局101およびRRH103それぞれで分離することができ、チャネル推定精度を維持することができる。
下りリンク通信において、基地局101やRRH103は送信点(TP:Transmission Point)と呼称される場合がある。また、上りリンク通信において、基地局101やRRH103は受信点(RP:Reception Point)と呼称される場合がある。また、基地局101やRRH103は下りリンクパスロス測定用のパスロス参照点(PRP:Pathloss Reference Point)と呼称される場合がある。なお、基地局101またはRRH103は、端末102に対してサービングセル(Serving Cell)に対応するコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を設定することができる。
上述の複数のセルIDのうち、少なくとも1つはある特定の受信点固有(RP specific)に設定されてもよい。また、上述の複数のセルIDのうち、少なくとも1つは複数の受信点共有(RP common)に設定されてもよい。また、上述の複数のセルIDのうち、少なくとも1つは端末固有(UE specific, Dedicated)に設定されてもよい。また、上述の複数のセルIDのうち、少なくとも1つはセル固有(Cell-specific, Common)に設定されてもよい。例えば、複数の受信点で協調受信(JR:Joint Reception)を行なう場合、端末102は、受信点共有に設定されたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットしてもよい。また、複数の受信点で協調受信(JR:Joint Reception)を行なう場合、端末102は、セル固有に設定されたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットもしてもよい。
また、複数のセルIDのうち、少なくとも1つは、物理上りリンク共用チャネルの復調参照信号(PUSCH DMRS:Physical Uplink Shared Channel Demodulation Reference Signal)の基準系列に適用されてもよい。また、複数のセルIDのうち、少なくとも1つは、物理上りリンク制御チャネルの復調参照信号(PUCCH DMRS:Physical Uplink Control Channel Demodulation Reference Signal)の基準系列に適用されてもよい。
受信点選択(PS:Point Selection)を行なう場合、端末102は、ある特定の受信点固有に設定されたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットしてもよい。また、受信点選択(PS:Point Selection)を行なう場合、端末102は、端末固有に設定されたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットしてもよい。なお、受信点選択は、ダイナミックに行われてもよい。また、受信点選択は、セミスタティックに行われてもよい。受信点選択がダイナミックに行われる場合、DCIフォーマットに受信点選択のための制御情報フィールドが追加されてもよい。また、DCIフォーマットに受信点選択のための制御情報フィールドの追加は、特定のパラメータ情報が端末102にセットされた場合に、端末102に認識されてもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送を行う通信システムを示す概略図である。図1では、基地局(マクロ基地局)101は、端末102とデータ通信を行うため、下りリンク105および上りリンク106を通じて、制御情報および情報データを送受信する。同様にRRH103は、端末102とデータ通信を行うため、下りリンク107および上りリンク108を通じて、制御情報および情報データを送受信する。回線104は、光ファイバ等の有線回線やリレー技術を用いた無線回線を用いることができる。このとき、マクロ基地局101およびRRH103がそれぞれ一部または全部が同一の周波数(リソース)を用いることで、マクロ基地局101が構築するカバレッジのエリア内の総合的な周波数利用効率(伝送容量)が向上できる。この様な隣接局間(例えば、マクロ基地局−RRH間)で同一の周波数を用いて構築されるネットワークのことを単一周波数ネットワーク(SFN:Single Frequency Network)と呼ぶ。また図1において基地局101からセルIDが通知され、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)や端末固有参照信号(DL DMRS:Downlink Demodulation Reference Signal,UE−RS:UE-specific Reference Signal)に利用される。また、RRH103からもセルIDを通知することができる。RRH103から通知されるセルIDは基地局101から通知されるものと同じ場合もあるし、異なる場合もある。なお、以降で示す基地局101は図1で示す基地局101およびRRH103のことを指し示す場合がある。なお、以降で示す基地局101およびRRH103間での説明は、マクロ基地局間、RRH間のことを指し示しても構わない。
なお、本発明の実施形態の説明では、例えば、電力を算出することは電力の値を算出することを含み、電力を計算することは電力の値を計算することを含み、電力を測定することは電力の値を測定することを含み、電力を報告することは電力の値を報告することを含む。このように、電力という表現は、適宜電力の値という意味も含まれる。
リソースブロックは、通信システムが用いる周波数帯域幅(システム帯域幅)に応じて、その数を変えられることができる。例えば、基地局101は、システム帯域で6〜110個のリソースブロックを用いることができ、その単位をコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier, Carrier Component)とも呼ぶ。さらに、基地局101は、端末102に対して、周波数アグリゲーション(キャリアアグリゲーション)により、複数のコンポーネントキャリアを設定することもできる。例えば、基地局101は、端末102に対して、1つのコンポーネントキャリアを20MHzで構成し、周波数方向に連続および/または非連続に、5個のコンポーネントキャリアを設定し、トータルの通信システムが用いることができる帯域幅を100MHzにすることができる。なお、端末102は、キャリアアグリゲーションが設定された場合に、追加されたサービングセルをセカンダリーセル、初期接続やハンドオーバ時に設定されたサービングセルをプライマリーセルとして認識する。または、基地局101によってプライマリーセルに関する情報やセカンダリーセルに関する情報が通知された場合に、端末102は、それぞれのセルの情報を設定する。
ここで、制御情報は、所定の変調方式や符号化方式を用いて、変調処理や誤り訂正符号化処理等が施され、制御信号が生成される。制御信号は、第1の制御チャネル(第1の物理制御チャネル)、あるいは第1の制御チャネルとは異なる第2の制御チャネル(第2の物理制御チャネル)を介して送受信される。ただし、ここで言う物理制御チャネルは物理チャネルの一種であり、物理フレーム上に規定される制御チャネルである。
なお、1つの観点から見ると、第1の制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)は、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)と同じ送信ポート(アンテナポート)を用いる物理制御チャネルである。また、第2の制御チャネル(E−PDCCH:Enhanced PDCCH, Extended PDCCH, X-PDCCH, PDCCH on PDSCH)は、端末固有参照信号と同じ送信ポートで送信される物理制御チャネルである。端末102は、第1の制御チャネルにマッピングされる制御信号に対して、セル固有参照信号を用いて復調し、第2の制御チャネルにマッピングされる制御信号に対して、端末固有参照信号を用いて復調する。セル固有参照信号は、セル内の全端末102に共通の参照信号であって、システム帯域のすべてのリソースブロックに挿入されているため、いずれの端末102も使用可能な参照信号である。このため、第1の制御チャネルは、いずれの端末102も復調可能である。一方、端末固有参照信号は、割り当てられたリソースブロックのみに挿入される参照信号であって、データ信号と同じように適応的にビームフォーミング処理を行うことができる。このため、第2の制御チャネルでは、適応的なビームフォーミングの利得を得ることができる。
また、異なる観点から見ると、第1の制御チャネルは、物理サブフレームの前部に位置するOFDMシンボル上の物理制御チャネルであり、これらのOFDMシンボル上のシステム帯域幅(コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier, Carrier Component))全域に配置されうる。また、第2の制御チャネルは、物理サブフレームの第1の制御チャネルよりも後方に位置するOFDMシンボル上の物理制御チャネルであり、これらのOFDMシンボル上のシステム帯域幅内のうち、一部の帯域に配置されうる。第1の制御チャネルは、物理サブフレームの前部に位置する制御チャネル専用のOFDMシンボル上に配置されるため、物理データチャネル用の後部のOFDMシンボルよりも前に受信および復調することができる。また、制御チャネル専用のOFDMシンボルのみを監視する(モニタリングする)端末102も受信することができる。また、第1の制御チャネルに用いられるリソースはCC全域に拡散されて配置されうるため、第1の制御チャネルに対するセル間干渉はランダム化されることができる。一方、第2の制御チャネルは、通信中の端末102が通常受信する共用チャネル(物理データチャネル)用の後部のOFDMシンボル上に配置される。また、基地局101は、第2の制御チャネルを周波数分割多重することにより、第2の制御チャネル同士あるいは第2の制御チャネルと物理データチャネルとを直交多重(干渉無しの多重)することができる。
図2は、基地局101がマッピングするチャネルの一例を示す図である。図2は、12のリソースブロックペアで構成される周波数帯域をシステム帯域幅とする場合を示す。第1の制御チャネルであるPDCCHは、サブフレームにおける先頭の1〜3のOFDMシンボルに配置される。第1の制御チャネルの周波数方向は、システム帯域幅に渡って配置される。また、共用チャネルは、サブフレームにおいて、第1の制御チャネル以外のOFDMシンボルに配置される。
ここで、PDCCHの構成の詳細について説明する。PDCCHは、複数の制御チャネルエレメント(CCE:Control Channel Element)により構成される。各下りリンクコンポーネントキャリアで用いられるCCEの数は、下りリンクコンポーネントキャリア帯域幅と、PDCCHを構成するOFDMシンボル数と、通信に用いる基地局101の送信アンテナの数に応じた下りリンク参照信号の送信ポート数に依存する。CCEは、複数の下りリンクリソースエレメントにより構成される。なお、下りリンクリソースエレメントは、1つのOFDMシンボルおよび1本のサブキャリアで規定されるリソースのことである。
基地局101と端末102との間で用いられるCCEには、CCEを識別するための番号(インデックス)が付与されている。CCEの番号付けは、予め決められた規則に基づいて行なわれる。ここで、CCE_tは、CCE番号tのCCEを示す。PDCCHは、複数のCCEからなる集合(CCE Aggregation)により構成される。この集合を構成するCCEの数を、「CCE集合レベル」(CCE aggregation level)と称す。PDCCHを構成するCCE集合レベルは、PDCCHに設定される符号化率、PDCCHに含められるDCIのビット数に応じて基地局101において設定される。なお、端末102に対して用いられる可能性のあるCCE集合レベルの組み合わせは予め決められている。また、n個のCCEからなる集合を、「CCE集合レベルn」という。
1個のリソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)は周波数領域の隣接する4個の下りリンクリソースエレメントにより構成される。さらに、1個のCCEは、周波数領域及び時間領域に分散した9個の異なるREGにより構成される。具体的には、下りリンクコンポーネントキャリア全体に対して、番号付けされた全てのREGに対してブロックインタリーバを用いてREG単位でインタリーブが行なわれ、インタリーブ後の番号の連続する9個のREGにより1個のCCEが構成される。
各端末102には、PDCCHを検索する領域(SS:Search Space)が設定される。SSは、複数のCCEから構成される。最も小さいCCEから番号の連続する複数のCCEからSSは構成され、番号の連続する複数のCCEの数は予め決められている。各CCE集合レベルのSSは、複数のPDCCHの候補の集合体により構成される。SSは、最も小さいCCEから番号がセル内で共通であるセル固有検索領域(CSS:Cell-specific SS)と、最も小さいCCEから番号が端末固有である端末固有検索領域(USS:UE-specific SS)とに分類される。CSSには、システム情報あるいはページングに関する情報など、複数の端末102が読み込む制御情報が割り当てられたPDCCH、あるいは下位の送信方式へのフォールバックやランダムアクセスの指示を示す下りリンク/上りリンクグラントが割り当てられたPDCCHが配置される。
基地局101は、端末102において設定されるSS内の1個以上のCCEを用いてPDCCHを送信する。端末102は、SS内の1個以上のCCEを用いて受信信号の復号を行ない、自装置(自身)宛のPDCCHを検出するための処理を行なう(ブラインドデコーディングと呼称する)。端末102は、CCE集合レベル毎に異なるSSを設定する。その後、端末102は、CCE集合レベル毎に異なるSS内の予め決められた組み合わせのCCEを用いてブラインドデコーディングを行なう。言い換えると、端末102は、CCE集合レベル毎に異なるSS内の各PDCCHの候補に対してブラインドデコーディングを行なう。端末102におけるこの一連の処理をPDCCHのモニタリングと呼称する場合がある。
第2の制御チャネル(E−PDCCH:Enhanced PDCCH, Extended PDCCH, X-PDCCH, PDCCH on PDSCH)は、第1の制御チャネル以外のOFDMシンボルに配置される。第2の制御チャネルと共用チャネルは、異なるリソースブロックに配置される。また、第2の制御チャネルと共用チャネルが配置されうるリソースブロックは、端末102毎に設定される。また、第2の制御チャネル領域が配置されうるリソースブロックには、自装置宛または他端末宛の共用チャネル(データチャネル)が設定されうる。また、第2の制御チャネルが配置されるOFDMシンボルのスタート位置は、共用チャネルと同様の方法を用いることができる。すなわち、基地局101は、第1の制御チャネルの一部のリソースを物理制御フォーマット指標チャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)として設定し、第1の制御チャネルのOFDMシンボル数を示す情報をマッピングすることで実現できる。
また、第2の制御チャネルが配置されるOFDMシンボルのスタート位置は、予め規定しておき、例えば、サブフレームにおける先頭の4番目のOFDMシンボルとすることができる。そのとき、第1の制御チャネルのOFDMシンボルの数が2以下である場合、第2の制御チャネルが配置されるリソースブロックペアにおける2〜3番目のOFDMシンボルは、信号をマッピングせずにヌルとする。なお、ヌルとして設定されたリソースは、他の制御信号やデータ信号をさらにマッピングされることができる。また、第2の制御チャネルを構成するOFDMシンボルのスタート位置は、上位層の制御情報を通じて設定されることができる。また、図2に示すサブフレームは時間多重(TDM:Time Division Multiplexing)され、第2の制御チャネルはサブフレーム毎に設定できる。
E−PDCCHを検索するためのSSとして、PDCCHと同様に複数のCCEからSSを構成することができる。すなわち、図2に示した第2の制御チャネルの領域として設定された領域内の複数リソースエレメントからリソースエレメントグループを構成し、さらに複数のリソースエレメントからCCEを構成する。これにより、上記のPDCCHの場合と同様にE−PDCCHを検索(モニタリング)するためのSSを構成することができる。
あるいは、E−PDCCHを検索するためのSSとして、PDCCHとは異なり、1つ以上のリソースブロックからSSを構成することができる。すなわち、図2に示した第2の制御チャネルの領域として設定された領域内のリソースブロックを単位とし、1つ以上のリソースブロックからなる集合(RB Aggregation)によりE−PDCCHを検索するためのSSが構成される。この集合を構成するRBの数を、「RB集合レベル」(RB aggregation level)と称す。最も小さいRBから番号の連続する複数のRBからSSは構成され、番号の連続する1つ以上のRBの数は予め決められている。各RB集合レベルのSSは、複数のE−PDCCHの候補の集合体により構成される。
基地局101は、端末102において設定されるSS内の1個以上のRBを用いてX−PDCCHを送信する。端末102は、SS内の1個以上のRBを用いて受信信号の復号を行ない、自装置(自身)宛のE−PDCCHを検出するための処理を行なう(ブラインドデコーディングする)。端末102は、RB集合レベル毎に異なるSSを設定する。その後、端末102は、RB集合レベル毎に異なるSS内の予め決められた組み合わせのRBを用いてブラインドデコーディングを行なう。言い換えると、端末102は、RB集合レベル毎に異なるSS内の各E−PDCCHの候補に対してブラインドデコーディングを行なう(E−PDCCHをモニタリングする)。端末102は、ブランドデコーディングを行う際、PDCCHに含まれるDCIフォーマットを特定することができる。DCIフォーマットの種類によって構成するビット数が異なるため、端末102は、DCIフォーマットを構成しているビット数によってどのDCIフォーマットであるかを判定することができる。
基地局101が端末102に対して第2の制御チャネルを通じて制御信号を通知する場合、基地局101は端末102に対して第2の制御チャネルのモニタリングを設定し、第2の制御チャネルに端末102に対する制御信号をマッピングする。また、基地局101が端末102に対して第1の制御チャネルを通じて制御信号を通知する場合、基地局101は端末102に対して第2の制御チャネルのモニタリングを設定せずに、第1の制御チャネルに端末102に対する制御信号をマッピングする。
一方、端末102は、基地局101によって第2の制御チャネルのモニタリングが設定された場合、第2の制御チャネルに対して、端末102宛の制御信号をブラインドデコーディングする。また、端末102は、基地局101によって第2の制御チャネルのモニタリングが設定されない場合、第2の制御チャネルに対して、端末102宛の制御信号をブラインドデコーディングしない。
以下では、第2の制御チャネルにマッピングされる制御信号について説明する。第2の制御チャネルにマッピングされる制御信号は、1つの端末102に対する制御情報毎に処理され、データ信号と同様に、スクランブル処理、変調処理、レイヤーマッピング処理、プリコーディング処理等が行われる。また、第2の制御チャネルにマッピングされる制御信号は、端末固有参照信号と共に、端末102に固有のプリコーディング処理が行われる。そのとき、プリコーディング処理は、端末102に好適なプリコーディング重みにより行われることが好ましい。例えば、同一のリソースブロック内の第2の制御チャネルの信号と端末固有参照信号とに共通のプリコーディング処理が行われる。
また、第2の制御チャネルにマッピングされる制御信号は、サブフレームにおける前方のスロット(第1のスロット)と後方のスロット(第2のスロット)でそれぞれ異なる制御情報を含めてマッピングされることができる。例えば、サブフレームにおける前方のスロットには、基地局101が端末102に対して送信するデータ信号の下りリンク共用チャネルにおける割り当て情報(下りリンク割り当て情報)を含む制御信号がマッピングされる。また、サブフレームにおける後方のスロットには、端末102が基地局101に対して送信するデータ信号の上りリンク共用チャネルにおける割り当て情報(上りリンク割り当て情報)を含む制御信号がマッピングされる。なお、サブフレームにおける前方のスロットには、基地局101が端末102に対する上りリンク割り当て情報を含む制御信号がマッピングされ、サブフレームにおける後方のスロットには、端末102が基地局101に対する下りリンク割り当て情報を含む制御信号がマッピングされてもよい。
また、第2の制御チャネルにおける前方および/または後方のスロットには、端末102または他の端末102に対するデータ信号がマッピングされてもよい。また、第2の制御チャネルにおける前方および/または後方のスロットには、端末102または第2の制御チャネルが設定された端末(端末102を含む)に対する制御信号がマッピングされてもよい。
また、第2の制御チャネルにマッピングされる制御信号には、基地局101によって、端末固有参照信号が多重される。端末102は、第2の制御チャネルにマッピングされる制御信号を、多重される端末固有参照信号によって復調処理を行う。また、アンテナポート7〜14の一部または全部の端末固有参照信号が用いられる。そのとき、第2の制御チャネルにマッピングされる制御信号は、複数のアンテナポートを用いてMIMO送信されることができる。
例えば、第2の制御チャネルにおける端末固有参照信号は、予め規定されたアンテナポートおよびスクランブル符号を用いて送信される。具体的には、第2の制御チャネルにおける端末固有参照信号は、予め規定されたアンテナポート7およびスクランブルIDを用いて生成される。
また、例えば、第2の制御チャネルにおける端末固有参照信号は、RRCシグナリングまたはPDCCHシグナリングを通じて通知されるアンテナポートおよびスクランブルIDを用いて生成される。具体的には、第2の制御チャネルにおける端末固有参照信号に用いられるアンテナポートとして、RRCシグナリングまたはPDCCHシグナリングを通じて、アンテナポート7またはアンテナポート8のいずれかが通知される。第2の制御チャネルにおける端末固有参照信号に用いられるスクランブルIDとして、RRCシグナリングまたはPDCCHシグナリングを通じて、0〜3のいずれかの値が通知される。
図3は、本発明の基地局101の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局101は、上位層処理部301、制御部303、受信部305、送信部307、チャネル測定部309、および、送受信アンテナ311、を含んで構成される。また、上位層処理部301は、無線リソース制御部3011、SRS設定部3013と送信電力設定部3015を含んで構成される。また、受信部305は、復号化部3051、復調部3053、多重分離部3055と無線受信部3057を含んで構成される。また、送信部307は、符号化部3071、変調部3073、多重部3075、無線送信部3077と下りリンク参照信号生成部3079を含んで構成される。
上位層処理部301は、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行う。
上位層処理部301が備える無線リソース制御部3011は、下りリンクの各チャネルに配置する情報を生成、又は上位ノードから取得し、送信部307に出力する。また、無線リソース制御部3011は、上りリンクの無線リソースの中から、端末102が上りリンクのデータ情報である物理上りリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を配置する無線リソースを割り当てる。また、無線リソース制御部3011は、下りリンクの無線リソースの中から、下りリンクのデータ情報である物理下りリンク共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を配置する無線リソースを決定する。無線リソース制御部3011は、当該無線リソースの割り当てを示す下りリンク制御情報を生成し、送信部307を介して端末102に送信する。無線リソース制御部3011は、PUSCHを配置する無線リソースを割り当てる際に、チャネル測定部309から入力された上りリンクのチャネル測定結果を基に、チャネル品質のよい無線リソースを優先的に割り当てる。
上位層処理部301は、端末102から物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)で通知された上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)、および端末102から通知されたバッファの状況や無線リソース制御部3011が設定した端末102各々の各種設定情報に基づき、受信部305および送信部307の制御を行うために制御情報を生成し、制御部303に出力する。なお、UCIには、Ack/Nack、チャネル品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)のうち少なくとも1つが含まれる。
SRS設定部3013は、端末102がサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)を送信するための無線リソースを予約するサブフレームであるサウンディングサブフレーム、およびサウンディングサブフレーム内でSRSを送信するために予約する無線リソースの帯域幅を設定し、前記設定に関する情報をシステム情報(SI:System Information)として生成し、送信部307を介して、PDSCHで報知する。また、SRS設定部3013は、端末102各々に周期的にピリオディックSRS(P−SRS:Periodic SRS)を送信するサブフレーム、周波数帯域、およびP−SRSのCAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)系列に用いるサイクリックシフトの量を設定し、前記設定に関する情報を含む信号を無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)信号として生成し、送信部307を介して、端末102各々にPDSCHで通知する。なお、P−SRSはトリガータイプ0SRS(Trigger type 0 SRS, Type 0 triggered SRS)と呼称する場合がある。なお、上述のシステム情報は、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)と呼称する場合がある。なお、サウンディングサブフレームはSRSサブフレームやSRS送信サブフレームと呼称される場合がある。
また、SRS設定部3013は、端末102各々にアピリオディックSRS(A−SRS:Aperiodic SRS)を送信する周波数帯域、およびA−SRSのCAZAC系列に用いるサイクリックシフトの量を設定し、前記設定に関する情報を含む信号を無線リソース制御信号として生成し、送信部307を介して、端末102各々にPDSCHで通知する。また、SRS設定部は、端末102にA−SRSの送信を要求する場合、端末102にA−SRSの送信を要求するか否かを指示するSRSリクエストを生成し、送信部307を介して、端末102にPDCCHまたはE−PDCCHで通知する。ここで、PDCCHは第1の制御チャネル領域、E−PDCCHは第2の制御チャネル領域と呼称される場合がある。
SRSリクエストは、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)フォーマットに含まれる。また、DCIフォーマットは、端末102に制御チャネル領域(PDCCH、E−PDCCH)で送信される。また、SRSリクエストを含むDCIフォーマットには、上りリンクグラントまたは下りリンクアサインメントが含まれる。DCIフォーマットは、複数の種類が用意されており、SRSリクエストはそのうちの少なくとも1つには含まれている。例えば、SRSリクエストは上りリンクグラントであるDCIフォーマット0に含まれてもよい。また、SRSリクエストは下りリンクアサインメントであるDCIフォーマット1Aに含まれてもよい。また、SRSリクエストはMIMO用の上りリンクグラントであるDCIフォーマット4に含まれてもよい。また、TDDに対してのみ適用されるSRSリクエストはDLMIMO用のDCIフォーマット2B/2Cに含まれてもよい。なお、MIMO用のDCIフォーマットは、トランスポートブロックに関する情報やプリコーディングに関する情報と関連付けられたDCIフォーマットのことである。
また、SRSリクエストは、1ビットの情報で制御されてもよい。つまり、A−SRSの送信を要求するか否かを1ビットの情報で制御することができる。例えば、基地局101が、SRSリクエストを第1の値の情報ビット(例えば、‘0’)に設定した場合、端末102に対してA−SRSの送信を行わないように制御し、SRSリクエストを第2の値の情報ビット(例えば、‘1’)に設定した場合、端末102に対してA−SRSの送信を行うように制御することができる。また、SRSリクエストは、2ビットの情報で制御されてもよい。つまりA−SRSの送信を行うか否かを示す情報以外に、種々のSRSパラメータ(または、パラメータセット)と2ビットの情報で表されるインデックスを関連付けることもできる。ここで、SRSパラメータには、送信帯域幅(srs-BandwidthAp-r10)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、SRSのアンテナポート数(srs-AntennaPort)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、SRSのサイクリックシフト(cyclicShift)が含まれてもよい。SRSパラメータには、櫛状配置の周波数オフセットである送信コーム(transmissionComb)が含まれてもよい。SRSパラメータには、周波数ポジション(freqDomainPosition)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、送信周期およびサブフレームオフセット(srs-ConfigIndex)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、SRSの周波数ホッピングの領域(帯域幅)を示すホッピング帯域幅(srs-HoppingBandwidth)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、SRSの送信回数(duration)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、SRSの電力オフセット(pSRS-Offset)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、SRSの基準系列をセットするためのパラメータ(srs-cellId)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、SRSの帯域幅コンフィグレーション(srs-BandwidthConfig)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、SRSのサブフレームコンフィグレーション(srs-SubframeConfig)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、SRSとAck/Nackの同時送信を行なうか否かを指示するための情報(ackNackSRS-SimultaneousTransmission)が含まれてもよい。また、SRSパラメータには、UpPTSにおけるSRSの送信シンボル数を指示する情報(srs-MaxUpPts)が含まれてもよい。また、SRSの電力オフセットは、種々のSRSパラメータセットに対応付けられて設定されてもよい。例えば、第1のSRSパラメータセットと第1のSRSの電力オフセットが対応付けられ、第2のSRSパラメータセットと第2のSRSの電力オフセットが対応付けられてもよい。例えば、PSRS_OFFSET(0)は、P−SRSの電力オフセットとしてセットされ、PSRS_OFFSET(1)は、A−SRSの電力オフセットとしてセットされ、PSRS_OFFSET(2)は、DL CSI用のSRSの電力オフセットとしてセットされてもよい。また、PSRS_OFFSET(3)は、UL CSI用のSRSの電力オフセットとしてセットされてもよい。また、SRSパラメータには、基準系列にセットされるセルIDが含まれてもよい。また、これらのSRSパラメータは、SRSパラメータセットとして設定されてもよい。つまり、SRSパラメータセットは、上記種々のSRSパラメータで構成されてもよい。例えば、2ビットで示される情報として第1の値から第4の値にセットした情報ビットで表せるとすると、基地局101が、SRSリクエストを第1の値の情報ビット(例えば、‘01’)に設定した場合、端末102に対して第1のSRSパラメータセットで生成したA−SRSを送信させるように制御することができ、SRSリクエストを第2の値の情報ビット(例えば、‘10’)に設定した場合、端末102に対して第2のSRSパラメータセットで生成したA−SRSを送信させるように制御することができ、SRSリクエストを第3の値の情報ビット(例えば、‘11’)に設定した場合、端末102に対して第3のSRSパラメータセットで生成したA−SRSを送信させるように制御することができ、SRSリクエストを第4の値の情報ビット(例えば、‘00’)に設定した場合、端末102に対してA−SRSの送信を行なわせないように制御することができる。つまり、基地局101およびRRH103は、端末102に対してA−SRSの送信要求を行なわないことを指示することができる。上述した各SRSパラメータセットは、SRSパラメータセットに含まれている種々のSRSパラメータのうち少なくとも1つのSRSパラメータの値(または、SRSパラメータと関連付けられたインデックス)が異なる値になるように設定することができる。また、上記SRSパラメータセットは、上記複数のSRSパラメータのうち少なくとも1つのSRSパラメータから構成される。なお、A−SRSは、トリガータイプ1SRS(Trigger type 1 SRS, Type 1 triggered SRS)と呼称される場合がある。なお、SRSパラメータセットは、SRSコンフィグ(SRS-Config)と呼称される場合がある。なお、端末102にA−SRSの送信を要求することを指示するSRSリクエストはポジティブSRSリクエストと呼称される場合がある。また、端末102にA−SRSの送信を要求しないことを指示するSRSリクエストはネガティブSRSリクエストと呼称される場合がある。
さらに、SRSパラメータセットは、DCIフォーマット毎に設定されうる。すなわち、DCIフォーマットに含まれるSRSリクエストに対応したSRSパラメータセットが設定されうる。つまり、DCIフォーマット0には、DCIフォーマット0に対応したSRSパラメータセットが設定され、DCIフォーマット1Aには、DCIフォーマット1Aに対応したSRSパラメータセットが設定されうる。これらの設定情報は、SRS5013で設定される。
さらに、SRSパラメータセットは、A−SRSとP−SRSで独立に設定されうる。ただし、SRS設定部3013は、一部のパラメータについてA−SRSとP−SRSで共有するように設定してもよい。例えば、ある特定のサービングセルに対するSRSサブフレームは、A−SRSとP−SRSで共有されてもよい。ある特定のサービングセルに対するSRSの最大帯域幅は、A−SRSとP−SRSで共有されてもよい。ある特定のサービングセルに対するホッピング帯域幅は、A−SRSとP−SRSで共有されてもよい。
さらに、SRSパラメータセットは、DCIフォーマット間で共有されてもよい。また、SRSパラメータセットは、DCIフォーマット毎に独立に設定されてもよい。また、一部のSRSパラメータについては、SRSパラメータセット間で共有してもよい。例えば、SRSの送信周期およびサブフレームオフセットはSRSパラメータセット間で共有されてもよい。また、ホッピング帯域幅はSRSパラメータセット間で共有されてもよい。
さらに、SRS設定部3013は、SRSリクエストがDCIフォーマットに追加されているか否かを示す情報(srs-ActivateAp-r10)をセットし、送信部307を介して、その情報を端末102へ送信する。端末102は、その情報を通じてDCIフォーマットにSRSリクエストが追加されているか否かを認識し、受信したDCIフォーマットの復調を適切に行うことができる。例えば、SRSリクエストがDCIフォーマットに追加されているか否かを示す情報において、SRSリクエストが追加されていると示されている場合、端末102はDCIフォーマット0やDCIフォーマット1A/2B/2CにSRSリクエストが追加されたと認識し、復調・復号処理を行なう。
さらに、SRS設定部3013は、SRSの基準系列をセットするために必要なセルIDを設定し、制御部303を通じて送信部307からRRC信号で端末102へ送信する。なお、これらのセルIDは、SRSパラメータセットに個別に設定されてもよい。また、これらのセルIDは、DCIフォーマット毎に設定されてもよい。
送信電力設定部3015は、PRACH、PUCCH、PUSCH、P−SRS、およびA−SRSの送信電力を設定する。具体的には、送信電力設定部3015は、隣接する基地局からの干渉量を示す情報、隣接する基地局から通知された隣接する基地局101に与えている干渉量を示す情報、また、チャネル測定部309から入力されたチャネルの品質などに応じて、PUSCHなどが所定のチャネル品質を満たすよう、また、隣接する基地局への干渉を考慮し、端末102の送信電力を設定し、前記設定を示す情報を、送信部307を介して、端末102に送信する。
具体的には、送信電力設定部3015は、下記式のP0_PUSCH、α、P−SRS用の電力オフセットPSRS_OFFSET(0)(第1のオフセット値(pSRS-Offset))、A−SRS用の電力オフセットPSRS_OFFSET(1)(第2のオフセット値(pSRS-OffsetAp-r10))を設定し、前記設定を示す情報を含む信号をRRC信号として生成し、送信部307を介して、端末102各々にPDSCHで通知する。また、送信電力設定部3015は、下記式のf(i)を算出するためのTPCコマンドを設定し、TPCコマンドを示す信号を生成し、送信部307を介して、端末102各々にPDCCHで通知する。なお、ここで述べるαとはパスロス値と共に下記数式における送信電力算出に用いられ、パスロスを補償する度合いを表す係数、言い換えるとパスロスに応じてどの程度電力を増減させるかを決定する係数(減衰係数、伝送路損失補償係数)である。αは通常0から1の値をとり、0であればパスロスに応じた電力の補償は行わず、1であればパスロスの影響が基地局101において生じないよう端末102の送信電力を増減させることとなる。また、端末102の状態を考慮して、SRSのTPCコマンドを設定し、そのTPCコマンドを示す信号を生成し、送信部307を介して、端末102各々にPDCCHで通知する。また、そのTPCコマンドを含むDCIフォーマットを生成し、送信部307を介して、端末102各々にPDCCHで通知する。そのTPCコマンドを含むDCIフォーマットはE−PDCCHで通知されてもよい。
制御部303は、上位層処理部301からの制御情報に基づいて、受信部305、および送信部307の制御を行う制御信号を生成する。制御部303は、生成した制御信号を受信部305、および送信部307に出力して受信部305、および送信部307の制御を行う。
受信部305は、制御部303から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ311を介して端末102から受信した受信信号を分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部301に出力する。無線受信部3057は、送受信アンテナ311を介して受信した上りリンクの信号を、中間周波数(IF:Intermediate Frequency)に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。無線受信部3057は、変換したディジタル信号からガードインターバル(GI:Guard Interval)に相当する部分を除去する。無線受信部3057は、ガードインターバルを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号を抽出し、多重分離部3055に出力する。
多重分離部3055は、無線受信部3057から入力された信号をPUCCH、PUSCH、UL DMRS(PUSCH DMRS,PUCCH DMRS)、SRSなどの信号に、それぞれ分離する。尚、この分離は、予め基地局101が決定して各端末102に通知した無線リソースの割当情報に基づいて行われる。また、多重分離部3055は、チャネル測定部309から入力された伝送路の推定値から、PUCCHとPUSCHの伝送路の補償を行なう。また、多重分離部3055は、分離したUL DMRSおよびSRSをチャネル測定部309に出力する。
復調部3053は、PUSCHを逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)し、変調シンボルを取得し、PUCCHとPUSCHの変調シンボルそれぞれに対して、2位相偏移変調(BPSK:Binary Phase Shift Keying)、4相位相偏移変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)、16値直交振幅変調(16QAM:16 Quadrature Amplitude Modulation)、64値直交振幅変調(64QAM:64 Quadrature Amplitude Modulation)等の予め定められた、または基地局101が端末102各々に下りリンク制御情報で予め通知した変調方式を用いて受信信号の復調を行なう。
復号化部3051は、復調したPUCCHとPUSCHの符号化ビットを、予め定められた符号化方式の、予め定められた、又は基地局101が端末102に上りリンクグラント(UL grant)で予め通知した符号化率で復号を行ない、復号したデータ情報と、上りリンク制御情報を上位層処理部301へ出力する。
チャネル測定部309は、多重分離部3055から入力された上りリンク復調参照信号UL DMRSとSRSから伝送路の推定値、チャネルの品質などを測定し、多重分離部3055および上位層処理部301に出力する。
送信部307は、制御部303から入力された制御信号に従って、下りリンクの参照信号(下りリンク参照信号)を生成し、上位層処理部301から入力されたデータ情報、下りリンク制御情報を符号化、および変調し、PDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号を多重して、送受信アンテナ311を介して端末102に信号を送信する。
符号化部3071は、上位層処理部301から入力された下りリンク制御情報、およびデータ情報を、ターボ符号化、畳み込み符号化、ブロック符号化等の符号化を行う。変調部3073は、符号化ビットをQPSK、16QAM、64QAM等の変調方式で変調する。下りリンク参照信号生成部3079は、基地局101を識別するためのセルID(Cell ID)などを基に予め定められた規則で求まる、端末102が既知の系列を下りリンク参照信号として生成する。多重部3075は、変調した各チャネルと生成した下りリンク参照信号を多重する。なお、セルIDはセル識別子と呼称される場合がある。
無線送信部3077は、多重した変調シンボルを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)して、OFDM方式の変調を行い、OFDM変調されたOFDMシンボルにガードインターバルを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、アナログ信号から中間周波数の同相成分および直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去し、中間周波数の信号を高周波数(RF:Radio Frequency)の信号に変換(アップコンバート)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、送受信アンテナ311に出力して送信する。なお、ここでは図示しないがRRH103も基地局101と同様の構成であると考える。
図4は、本実施形態に係る端末102の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、端末102は、上位層処理部401、制御部403、受信部405、送信部407、チャネル測定部409、および、送受信アンテナ411、を含んで構成される。また、上位層処理部401は、無線リソース制御部4011、SRS制御部4013と送信電力制御部4015を含んで構成される。また、受信部405は、復号化部4051、復調部4053、多重分離部4055と無線受信部4057を含んで構成される。また、送信部407は、符号化部4071、変調部4073、多重部4075と無線送信部4077を含んで構成される。
上位層処理部401は、ユーザの操作等により生成された上りリンクのデータ情報を、送信部407に出力する。また、上位層処理部401は、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行う。
上位層処理部401が備える無線リソース制御部4011は、自装置の各種設定情報の管理を行なう。また、無線リソース制御部4011は、上りリンクの各チャネルに配置する情報を生成し、送信部407に出力する。無線リソース制御部4011は、基地局101からPDCCHで通知された下りリンク制御情報、およびPDSCHで通知された無線リソース制御情報で設定された無線リソース制御部4011が管理する自装置の各種設定情報に基づき、受信部405、および送信部407の制御を行うために制御情報を生成し、制御部403に出力する。
上位層処理部401が備えるSRS制御部4013は、基地局101が報知しているSRSを送信するための無線リソースを予約するサブフレームであるサウンディングサブフレーム、およびサウンディングサブフレーム内でSRSを送信するために予約する無線リソースの帯域幅を示す情報、および、基地局101が自装置に通知したP−SRSを送信するサブフレームと、周波数帯域と、P−SRSのCAZAC系列に用いるサイクリックシフトの量と、を示す情報、および、基地局101が自装置に通知したA−SRSを送信する周波数帯域と、A−SRSのCAZAC系列に用いるサイクリックシフトの量と、を示す情報を受信部405から取得する。
SRS制御部4013は、前記情報に従ってSRS送信の制御を行なう。具体的には、SRS制御部4013は、前記P−SRSに関する情報に従ってP−SRSを1回または周期的に送信するよう送信部407を制御する。また、SRS制御部4013は、受信部405から入力されたSRSリクエストにおいてA−SRSの送信を要求された場合、前記A−SRSに関する情報に従ってA−SRSを予め定められた回数(例えば、1回)だけ送信する。
また、SRS制御部4013は、特定のDCIフォーマットに含まれるSRSリクエストについては、SRSリクエストにセットされた情報ビットの値に応じてセットされたSRSパラメータセットに基づいてA−SRSを生成するよう上りリンク参照信号生成部4079を制御する。
上位層処理部401が備える送信電力制御部4015は、PRACH、PUCCH、PUSCH、P−SRS、およびA−SRSの送信電力の設定を示す情報を基に、送信電力の制御を行うよう、制御部403に制御情報を出力する。具体的には、送信電力制御部4015は、受信部405から取得したP0_PUSCH、α、P−SRS用の電力オフセットPSRS_OFFSET(0)(第1のオフセット値(pSRS-Offset))、A−SRS用の電力オフセットPSRS_OFFSET(1)(第2のオフセット値(pSRS-OffsetAp-r10))、およびTPCコマンドを基に、下記数式からP−SRSの送信電力とA−SRSの送信電力各々を制御する。尚、送信電力制御部4015は、PSRS_OFFSETに対してP−SRSかA−SRSかに応じてパラメータを切り替える。また、P0_PUSCH、α、P0_PUCCH、PSRS_OFFSETなどを複数設定する場合には、どのαを用いて上りリンク送信電力制御を行うかを示す制御情報も制御部403に出力する。
また、端末102は、上位層処理部401において基地局101および/またはRRH103からDCIフォーマット0/1A/2B/2CのSRSリクエストに対応するSRSパラメータセットがセットされた場合に、各DCIフォーマットにSRSリクエストが追加されたと認識する。制御部403は、その情報を受信部405に通知し、受信部405は各DCIフォーマットにSRSリクエストが追加されたと認識し、復調・復号処理を行なう。つまり、受信部405は、DCIフォーマットにSRSリクエストのためのフィールド(情報ビット)が追加されたと認識し、その追加を考慮してDCIフォーマットの復調・復号処理を行なう。つまり、受信部405は、DCIフォーマットのサイズ(ビットサイズ)がSRSリクエストの有無に応じて変わるため、それらの変更を考慮してDCIフォーマットの復調・復号処理を行なう。
また、端末102は、上位層処理部401においてDCIフォーマット0/1A/2B/2C/4のSRSリクエストに対応するSRSの電力オフセットが設定された場合、各DCIフォーマットにSRSに対するTPCコマンドが追加されたと認識し、その追加を考慮してDCIフォーマットの復調・復号処理を行なう。つまり、受信部405は、DCIフォーマットのサイズ(ビットサイズ)がSRSに対するTPCコマンドの有無に応じて変わるため、それらの変更を考慮してDCIフォーマットの復調・復号処理を行なう。
制御部403は、上位層処理部401からの制御情報に基づいて、受信部405、および送信部407の制御を行う制御信号を生成する。制御部403は、生成した制御信号を受信部405、および送信部407に出力して受信部405、および送信部407の制御を行う。
受信部405は、制御部403から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ411を介して基地局101から受信した受信信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部401に出力する。
無線受信部4057は、各受信アンテナを介して受信した下りリンクの信号を、中間周波数に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。無線受信部4057は、変換したディジタル信号からガードインターバルに相当する部分を除去し、ガードインターバルを除去した信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を抽出する。
多重分離部4055は、抽出した信号を物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、PDSCH、および下りリンク参照信号(DRS:Downlink Reference Signal)に、それぞれ分離する。なお、この分離は、下りリンク制御情報で通知された無線リソースの割り当て情報などに基づいて行われる。また、多重分離部4055は、チャネル測定部409から入力された伝送路の推定値から、PDCCHとPDSCHの伝送路の補償を行なう。また、多重分離部4055は、分離した下りリンク参照信号をチャネル測定部409に出力する。
復調部4053は、PDCCHに対して、QPSK変調方式の復調を行ない、復号化部4051へ出力する。復号化部4051は、PDCCHの復号を試み、復号に成功した場合、復号した下りリンク制御情報を上位層処理部401に出力する。復調部4053は、PDSCHに対して、QPSK、16QAM、64QAM等の下りリンク制御情報で通知された変調方式の復調を行ない、復号化部4051へ出力する。復号化部4051は、下りリンク制御情報で通知された符号化率に対する復号を行い、復号したデータ情報を上位層処理部401へ出力する。
チャネル測定部409は、多重分離部4055から入力された下りリンク参照信号から下りリンクのパスロスを測定し、測定したパスロスを上位層処理部401へ出力する。また、チャネル測定部409は、下りリンク参照信号から下りリンクの伝送路の推定値を算出し、多重分離部4055へ出力する。
また、チャネル測定部409は、下りリンク参照信号であるセル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)、端末固有参照信号(UE−RS:UE-specific Reference Signal、DL DMRS:Downlink Demodulation Reference Signal)、伝送路状況情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information Reference Signal)のうち、少なくとも1つの下りリンク参照信号から受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)を測定し、その測定結果を基に、他の下りリンク参照信号の受信電力を推定する。例えば、基地局101からCRSの送信電力(referenceSignalPower)が通知され、UERSやCSI−RSについてはCRSまたはPDSCHとの電力比または電力オフセットが通知されていた場合、チャネル測定部409は、CRSのRSRPを測定し、通知された電力比から他の下りリンク参照信号の受信電力を推定する。なお、電力比は、EPRE(Energy Per Resource Element)比と呼称される場合がある。
送信部407は、制御部403から入力された制御信号に従って、UL DMRSおよび/またはSRSを生成し、上位層処理部401から入力されたデータ情報を符号化および変調し、PUCCH、PUSCH、および生成したUL DMRSおよび/またはSRSを多重し、PUCCH、PUSCH、UL DMRS、およびSRSの送信電力を調整し、送受信アンテナ411を介して基地局101に送信する。
符号化部4071は、上位層処理部401から入力された上りリンク制御情報、およびデータ情報を、ターボ符号化、畳み込み符号化、ブロック符号化等の符号化を行う。変調部4073は、符号化部4071から入力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM等の変調方式で変調する。
上りリンク参照信号生成部4079は、基地局101を識別するためのセルID、UL DMRSおよびSRSを配置する帯域幅などを基に予め定められた規則で求まる、基地局101が既知のCAZAC系列を生成する。また、上りリンク参照信号生成部4079は、制御部403から入力された制御信号に従って、生成したUL DMRSおよびSRSのCAZAC系列にサイクリックシフトを与える。なお、CAZAC系列は後述の基準系列によって求められてもよい。
また、上りリンク参照信号生成部4079は、基地局101またはRRH103から上位層を通じてセルIDが通知された場合、そのセルIDに基づいてUL DMRSやSRSの基準系列をセットする。基準系列の設定方法は、下記数式に従ってもよい。
多重部4075は、制御部403から入力された制御信号に従って、PUSCHの変調シンボルを並列に並び替えてから離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)し、PUCCHとPUSCHの信号と生成したUL DMRSおよびSRSを多重する。
無線送信部4077は、多重した信号を逆高速フーリエ変換して、SC−FDMA方式の変調を行い、SC−FDMA変調されたSC−FDMAシンボルにガードインターバルを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、アナログ信号から中間周波数の同相成分および直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去し、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、送受信アンテナ411に出力して送信する。
次に、上りリンク送信電力の計算方法について説明する。端末102は、数式(1)からサービングセルcのサブフレームiのPUSCHの上りリンク送信電力を決定する。
・・・(1)
CMAX,cは、サービングセルcにおける端末102の最大送信電力を表している。MPUSCH,cは、サービングセルcの送信帯域幅(周波数方向のリソースブロック数)を表している。また、PO_PUSCH,cは、サービングセルcのPUSCHの標準電力を表している。PO_PUSCH,cは、PO_NOMINAL_PUSCH,cとPO_UE_PUSCH、cから決定される。PO_NOMINAL_PUSCH,cは、セル固有の上りリンク電力制御に関するパラメータである。PO_UE_PUSCH,cは、端末固有の上りリンク電力制御に関するパラメータである。αは、セル全体のフラクショナル送信電力制御に用いられる減衰係数(伝送路損失補償係数)である。PLは、パスロスであり、既知の電力で送信される参照信号とRSRPから求まる。例えば、基地局101(またはRRH103)と端末102間の伝送路損失(PL:Pathloss)が5dBの場合、PLはその値を補償するためのパラメータである。また、本発明においては、PLは、第1の実施形態または第2の実施形態から求まるパスロスの計算結果であってもよい。ΔTF,cは、数式(2)から求まる。
・・・(2)
BPREは、リソースエレメントに割り当て可能なビット数を示している。また、Kは、上位層からRRC信号を用いて通知される上りリンク電力制御に関するパラメータであり、上りリンク信号の変調符号化方式(MCS)に依存したパラメータ(deltaMCS-Enabled)である。また、fは、上りリンク電力制御に関するパラメータであるaccumulation−enabledと上りリンクグラント(DCIフォーマット)に含まれるTPCコマンドから決定される。
また、f(i)は、下りリンク制御情報フォーマットに含まれる送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)コマンドδPUSCH,cに基づいてセットされる。δは、補正値であり、サービングセルcに対するDCIフォーマット0またはDCIフォーマット4に含まれている。現在のPUSCHの電力制御調整状態は、fc(i)によって定義され、数式(3)から求まる。
・・・(3)
上位層によってaccumulation−enabledが通知された場合、またはテンポラリーC−RNTIによってスクランブルされたサービングセルcに対するDCIフォーマット0にTPCコマンドδPUSCH,cが含まれている場合、端末102は、PUSCHの送信電力に対してTPCコマンドによる積算処理(加算処理、アキュムレーション)を行う。δPUSCH,c(i−KPUSCH)は、サブフレームi−KPUSCHのDCIフォーマット0/4または3/3Aで通知されたTPCコマンドによる電力補正値である。ここで、積算処理を積算送信電力制御(Accumulated TPC)と呼称する。fc(i)はサービングセルc、サブフレームiに対する電力補正値であり、fc(i−1)は、その1つ前のサブフレームの電力補正値である。また、accumulation−enabledによって、アキュムレート送信電力制御(Accumulated TPC, Closed Loop TPC, Accumulation)がセットされなかった場合、TPCコマンドによる電力制御は、アブソリュート送信電力制御として処理される。つまり、積算処理を行なわず、TPCコマンドによって与えられた電力補正値でのみ送信電力を補正する。KPUSCHは、FDD(Frequency Division Duplex)の場合、4である。KPUSCHは、TDD(Time Division Duplex)の場合、TDD UL/DLコンフィグレーションに従って、設定される。さらに、サブフレーム#2またはサブフレーム#7におけるPUSCH送信をスケジュールするDCIフォーマット0/4(上りリンクグラント)に含まれる上りリンクインデックス(UL index)の最下位のビット(LSB:Least Significant Bit)にセットされた値が“1”である場合、KPUSCH=7とみなす。それ以外のPUSCH送信に対しては、所定のテーブルに基づいてKPUSCHは与えられる。
アキュムレート送信電力制御またはアブソリュート送信電力制御において、TPCコマンドによって得られる電力補正値fPUSCH,cの最初の値は、サービングセルcがプライマリーセルであり、上位層によってPO_UE_PUSCH,cの値が変更(再設定)された場合、または、サービングセルcがセカンダリーセルであり、上位層によって通知されたPO_UE_PUSCH,cを受信した場合、数式(4)となる。
・・・(4)
また、ランダムアクセスによる送信電力制御が考慮された場合に数式(5)となる。
・・・(5)
δmsg2は、ランダムアクセス応答で指示されたTPCコマンドによる電力補正値であり、ΔPrampupは、最初に送信されたプリアンブルから最後に送信されたプリアンブルのパワーランプアップの総量(総和)に相当し、上位層によって与えられる値である。
サービングセルcに対してデコードされたDCIフォーマット0/4が無いサブフレーム、または間欠受信(DRX:Discountinuous Reception)が生じたサブフレーム、またはTDDにおいてiが上りリンクサブフレームではないサブフレームに対して、数式(6)となる。
・・・(6)
ここで、アキュムレート送信電力制御とは、過去の電力補正を考慮した送信電力制御である。例えば、サブフレーム0において、TPCコマンドによる電力補正が行われ、さらに、サブフレーム1において、TPCコマンドによる電力補正が行われたとする。サブフレーム5で送信される上りリンク信号は、サブフレーム0およびサブフレーム1による電力補正を考慮して、送信電力がセットされる。つまり、端末102は、TPCコマンドによる電力補正の積算処理を行なう。それに対し、アブソリュート送信電力制御とは、1つのTPCコマンドによる電力補正だけを考慮した送信電力制御である。つまり、端末102は、TPCコマンドによる電力補正の積算処理を行なわない。
端末102は、数式(7)からサブフレームiのPUCCHの上りリンク送信電力を決定する。
・・・(7)
O_PUCCHは、PUCCHの標準電力を表している。PO_PUCCHは、PO_NOMINAL_PUCCHとPO_UE_PUCCHから決定される。PO_NOMINAL_PUCCHは、セル固有の上りリンク電力制御に関するパラメータである。PO_UE_PUCCHは、端末固有の上りリンク電力制御に関するパラメータである。nCQIは、CQIのビット数、nHARQは、HARQのビット数、nSRは、SRのビット数を表している。h(nCQI,nHARQ,nSR)は、それぞれのビット数、すなわち、PUCCHフォーマットに依存して定義されたパラメータである。ΔF_PUCCHは、上位層から通知されるパラメータである(deltaFList-PUCCH)。ΔTxDは、送信ダイバーシチが設定された場合に上位層から通知されるパラメータである。gは、PUCCHの電力制御を調整するために使用されるパラメータである。
g(i)は、PUCCHの電力補正値を示し、数式(8)から求まる。
・・・(8)
つまり、g(i)は、現在のPUCCHの電力制御調整状態であり、g(0)はリセットされた後の最初の値である。δPUCCHは、DCIフォーマット1A/2/2A/2B/2Cに含まれたTPCコマンドによって得られる電力補正値である。
端末102は、数式(9)からSRSの上りリンク送信電力を決定する。
・・・(9)
SRS_OFFSETは、SRSの送信電力を調整するためのオフセットであり、上りリンク電力制御パラメータ(端末固有の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定)に含まれている。MSRS,cは、サービングセルcに配置されるSRSの帯域幅(周波数方向のリソースブロック数)を表している。PO_PUSCH,cやα、PL、f(i)は、PUSCHの送信電力に使用したものと同じものを使用してSRSの送信電力をセットする。
さらに、SRSの送信電力は、特定の条件において数式(10)でセットされてもよい。
・・・(10)
α、PL、f(i)はSRS固有にセットされてもよい。例えば、PSRS_OFFSET(2)が端末102に設定された場合である。また、SRSのためのTPCコマンドに関する制御情報が端末102に設定された場合である。ここで、fSRS,c(i)は、数式(11)の積算処理に基づいて得られる。
・・・(11)
δSRS,cはSRSに対するTPCコマンドによって与えられる電力補正値であり、PUSCHやPUCCHと同じテーブルからその電力補正値を設定できるようにしてもよい。また、δSRS,cが独立のテーブルに基づいて電力補正値を設定できるようにしてもよい。δSRS,c(i−KSRS)はサブフレームi−KSRSのDCIフォーマットにセットされたSRSに対するTPCコマンドによって与えられる電力補正値である。
アキュムレート送信電力制御中に、端末102の送信電力が最大送信電力PCMAX,cに到達した場合、最大送信電力以上になるような積算処理は行わない。また、端末102の送信電力が最小電力に到達した場合、最小電力以下になるような積算処理は行わない。つまり、端末102は、自身に設定された送信電力に応じて、TPCコマンドのアキュムレート送信電力制御(アキュムレーション)による電力補正の積算処理を停止する。
数式(11)によって得られる電力補正値の積算処理であるアキュムレート送信電力制御は、DCIフォーマットの種類に応じて独立に処理することができる。例えば、DCIフォーマット0/4に含まれたSRSに対するTPCコマンドによって与えられた電力補正値によるアキュムレート送信電力制御と、DCIフォーマット1A/2B/2Cに含まれたSRSに対するTPCコマンドによって与えられた電力補正値によるアキュムレート送信電力制御を独立に制御することができる。つまり、端末102は、第1のTPCコマンドによるアキュムレート送信電力制御と第2のTPCコマンドによるアキュムレート送信電力制御とを独立に行うことができる。つまり、端末102は、上りリンクグラントに含まれたTPCコマンドによるアキュムレート送信電力制御と下りリンクアサインメントに含まれたTPCコマンドによるアキュムレート送信電力制御とを独立に行うことができる。つまり、端末102は、1つの物理チャネルに対して、複数の閉ループ送信電力制御を同時かつ独立に行うことができる。ここで、SRSに対するTPCコマンドとは、PUSCHのためのTPCコマンドであってもよい。また、SRSに対するTPCコマンドとは、PUCCHのためのTPCコマンドであってもよい。また、SRSに対するTPCコマンドとは、SRS固有にセットされたTPCコマンドであってもよい。端末102は、ある特定の制御情報がセットされた場合に、SRS固有にセットされたTPCコマンドが特定のDCIフォーマットに含まれたと認識し、DCIフォーマットの復調・復号処理を行なう。
端末102は、数式(12)からPRACHの上りリンク送信電力を決定する。
・・・(12)
PRACHのPCMAX,cは、プライマリーセルにおける最大送信電力である。PRACHのPLは、端末102によって計算されたプライマリーセルの下りリンクパスロスである。また、PRACHのPCMAX,cは、セカンダリーセルにおける最大送信電力であってもよい。また、PRACHのPLは、端末102によって計算されたプライマリーセルまたはセカンダリーセルの下りリンクパスロスであってもよい。
また、上記各上りリンク物理チャネルの送信電力が、種々の送信電力パラメータやパスロス等の計算結果から端末102の最大送信電力PCMAX,c(i)を超える場合、端末102は、最大送信電力で上りリンク物理チャネルを送信する。
端末102は、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERを数式(13)から決定する。
・・・(13)
preambleInitialReceivedPowerは、ランダムアクセスプリアンブルの初期受信電力である。DELTA_PREAMBLEは、プリアンブルフォーマットと関連付けられた電力オフセットである。PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERは、PRACH(ランダムアクセスプリアンブル)の送信回数を表す。powerRampingStepは、ランダムアクセスが失敗した場合にPRACHの再送時の送信電力を一定量増加するための電力増加量を示すパラメータである。
ここで、端末102は、サービングセルcのパスロス(下りリンクパスロス)PLを数式(14)から決定する。
・・・(14)
referenceSignalPowerは、パスロス測定用参照信号(例えば、CRS)の1リソースエレメント当たりの電力値(EPRE:Energy Per Resource Element)であり、上位層によってPDSCH-Configに含まれて通知される。つまり、referenceSignalPowerは、基地局101から送信されるパスロス測定用参照信号の送信電力を表す。higher layer filtered RSRPは上位層でフィルタされたRSRPである。さらに、higher layer filtered RSRPは、数式(15)によって求まる。
・・・(15)
は、更新(アップデート)される測定結果、つまり、higher layer filtered RSRPのことである。また、Fn−1は、過去の測定結果、つまり、過去のhigher layer filtered RSRPのことである。また、Mは、最新の測定結果のことである。また、aは、測定物理量であり、数式(16)で決定される。aは、それぞれの測定結果の影響度を表し、aの値が1に近いほど、最新の測定結果に重みをおいた測定結果を表す。
・・・(16)
kは、フィルタ係数filterCoefficientで設定される。また、filterCoefficientは、quantityConfigもしくはUplinkPowerControlにおいて設定されている。基地局101が、過去の測定結果を重視する場合には、aの値が小さくなるようにkの値を大きく設定し、最新の測定結果を重視する場合には、aの値が大きくなるようにkの値を小さく設定する。
第1の実施形態では、DCIフォーマットの種類に応じて、これら送信電力制御に使用される一部のパラメータまたはパラメータセットが切り替わって、送信電力制御を行なうことも含まれうる。
基地局101またはRRH103は、複数の端末から送信された上りリンク信号(PUSCH,PUCCH,DMRS,SRS,PRACH)が基地局101またはRRH103において、端末の位置に因らず、一定の受信電力で受信されるように、各端末の送信電力を制御する。
次に、SRSの基準系列の生成方法について説明する。SRSの系列長が3NSC RB(NSC RBは12)以上である場合、SRSの基準系列は数式(17)から求まる。
・・・(17)
q乗根Zadoff−Chu系列(またはq番目のルートZadoff−Chu系列)xは、数式(18)から求まる。[x]mod[y]は、xをyで割った時の余りを算出する。
・・・(18)
qは数式(19)から求まる。
・・・(19)
Zadoff−Chu系列長NZC RSは、SRSの系列長未満を満たす素数の中から最大の素数を選択することによって与えられる。
uは、スロット番号nにおける系列グループ番号であり、数式(20)から求まる。
・・・(20)
gh(n)は、グループホッピングパターンであり、fssは系列シフトパターンであり、例えば、それぞれ17のグループホッピングパターンと30の系列シフトパターンが用意されている。系列グループホッピングは上位層から通知されるセル固有のパラメータ(Group-hopping-enabled)によって系列グループホッピングを行なうか否かを制御することができる。なお、グループホッピングパターンは、ホッピングパターンと呼称される場合がある。
グループホッピングパターンは、受信点が同じであればPUSCHとPUCCHで同じであり、数式(21)から求まる。
・・・(21)
擬似ランダム系列c(i)は、数式(22)から求まる。また、擬似ランダム系列は、長さ31のゴールド系列で定義される。出力系列c(n)の長さはMPNであり、n=0,1,…,MPN−1である。
・・・(22)
例えば、N=1600、第1のm系列xはx(0)=1、x(n)=0、n=1,2,…,30で初期化される。第2のm系列の初期値は、数式(23)から求まる。
・・・(23)
また、グループホッピングパターンの擬似ランダム系列は、擬似ランダム系列生成器(pseudo-random sequence generator)は各無線フレームの始めに数式(24)で初期化される。
・・・(24)
ID cellは、セルIDであり、上位層で通知されるパラメータである。また、PUSCHにおける系列グループホッピングは、上位層で通知されるパラメータ(Disable-sequence-grouop-hopping)によって端末102毎に行わないように制御することができる。つまり、セル全体で上位層から通知されるパラメータ(Group-hopping-enabled)によって系列グループホッピングを行なうように設定されたとしても、この情報によって、ある特定の端末に対しては、系列グループホッピングを行なわないように制御することができる。
系列シフトパターンfssは、PUSCHとPUCCHでそれぞれ定義される。PUCCHに対しては、数式(25)で定義される。
・・・(25)
また、PUSCHに対しては、数式(26)で定義される。
・・・(26)
Δssは、Δss∈{0,1,…,29}であり、上位層で設定され、送信部307から通知される。
また、SRSの系列グループ番号uはPUCCHの系列シフトパターンに基づいてセットされる。つまり、数式(27)のように定義される。
・・・(27)
第1の実施形態では、端末102はDCIフォーマットに応じて設定されたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットする。上りリンク参照信号生成部4079は、SRSリクエストを含むDCIフォーマットが第1のフォーマットである場合には、第1のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、SRSリクエストを含むDCIフォーマットが第2のフォーマットである場合には、第2のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、SRSリクエストを含むDCIフォーマットが第3のフォーマットである場合には、第3のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、そのSRSを基地局101またはRRH103へ送信する。
つまり、上りリンク参照信号生成部4079は、基地局101またはRRH103から複数のセルIDに通知された場合には、受信したDCIフォーマットに応じてセットされたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットしてもよい。
また、上りリンク参照信号生成部4079は、基地局101またはRRH103から複数のセルIDに通知された場合には、受信したDCIフォーマットに応じてセットされたセルIDに基づいてPUSCH DMRSの基準系列をセットしてもよい。
また、上りリンク参照信号生成部4079は、基地局101またはRRH103から複数のセルIDに通知された場合には、受信したDCIフォーマットに応じてセットされたセルIDに基づいてPUCCH DMRSの基準系列をセットしてもよい。
SRS固有に設定されるセルIDをXSRS(XSRSは整数)とすると、SRSの系列シフト−パターンfss SRSは、数式(28)のように表される。また、PUCCHに設定されたセルIDXPUCCHと同じものを適用する場合には、XSRS=XPUCCHであってもよい。
・・・(28)
さらに、SRSの系列シフト−パターンfss SRSは、数式(29)のように表されてもよい。
・・・(29)
Kは任意の整数であり、系列シフトパターンの種類(数)と関連付けられてもよい。つまり、系列シフトパターンが30種類であれば、K=30となり、系列シフトパターンが17種類であれば、K=17となる。また、系列シフトパターンがn種類であれば、K=nとなる。同様に、SRSの擬似ランダム系列生成器は各無線フレームの始めに数式(30)のように初期化する。
・・・(30)
系列ホッピングは、参照信号の長さが6NSC RB(例えば、NSC RBは12)以上の時にだけ適用される。つまり、参照信号の長さが6NSC RB(例えば、NSC RBは12)未満の場合、基準系列グループの基準系列番号νは、ν=0となる。
また、SRSの系列グループ番号uは、SRSに対して独立のパラメータXがセルIDの代わりに設定される場合は、数式(27)は、数式(28)または数式(29)に基づいて、数式(31)と定義されてもよい。
・・・(31)
また、系列ホッピングは、参照信号の長さが6NSC RB(例えば、NSC RBは12)以上の時、スロットnの基準系列グループの基準系列番号νは、数式(32)で求まる。
・・・(32)
擬似ランダム系列c(i)は、数式(22)および数式(23)より求まる。
また、系列ホッピングの擬似ランダム系列は、擬似ランダム系列生成器(pseudo-random sequence generator)は各無線フレームの始めに数式(33)で初期化される。
・・・(33)
系列ホッピングは、系列グループホッピングと同様に、上位層で通知されるパラメータ(Disable-sequence-grouop-hopping)によって端末102毎に行わないように制御することができる。つまり、セル全体で上位層から通知されるパラメータ(Sequence-hopping-enabled)によって系列ホッピングを行なうように設定されたとしても、この情報によって、ある特定の端末に対しては、系列ホッピングを行なわないように制御することができる。
SRS固有に設定されるセルIDをXSRS(XSRSは整数)とすると、SRSの系列ホッピングの擬似ランダム系列は、擬似ランダム系列生成器(pseudo-random sequence generator)は各無線フレームの始めに数式(34)で初期化される。
・・・(34)
数式(34)は、数式(29)と同様に、Kとfss SRSで数式(35)のように表されてもよい。
・・・(35)
また、cinitの値そのものが上位層から通知されてもよい。
また、PUSCHおよびPUCCHの系列シフトパターンは、端末102毎に設定されるパラメータXで設定されてもよい。
・・・(36)
・・・(37)
この時、Δssは端末102毎に設定されるパラメータである。系列ホッピングがPUSCHとSRSとで独立に行われる場合、PUSCHとSRSそれぞれに対し、Δssが設定されてもよい。
セルIDをX(Xは整数)とすると、その時の系列ホッピングの擬似ランダム系列は、擬似ランダム系列生成器(pseudo-random sequence generator)は各無線フレームの始めに数式(38)で初期化される。
・・・(38)
XnはNID cellと記載されてもよい。ΔssはPUSCHとSRSで独立に設定されてもよい。
また、セルIDをX(Xは整数)とすると、その時のグループホッピングパターンの擬似ランダム系列は、擬似ランダム系列生成器(pseudo-random sequence generator)は各無線フレームの始めに数式(39)で初期化される。
・・・(39)
XnはNID cellと記載されてもよい。
つまり、SRSの基準系列は、擬似ランダム系列によって生成されるとも言える。
図5は、第1の実施形態にかかわる端末のSRSの送信処理の詳細を示すフローチャートである。端末102は、基地局101またはRRH103から送信されたRRC信号に含まれる種々のSRSパラメータを設定する。その時、端末102は、SRSの基準系列に関するパラメータを設定する(S501)。さらに、端末102は、SRSの送信電力制御に関するパラメータを設定する(S502)。RSRPの測定結果に基づき、パスロスおよび送信電力をセットする(S503)。ポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットの種類に応じてSRS基準系列のセルIDをセットする(S504)。セットした基準系列および送信電力のSRSを送信する(S505)。
図6は、第1の実施形態に係るSRSの基準系列設定方法の一例を示したフローチャートである。端末102は、基地局101またはRRH103から送信されたPDCCHまたはE−PDCCHを送受信アンテナ411から受信部405で受信し、復調部4053でDCIフォーマットを検出する。受信部405でDCIフォーマットが第1のフォーマットであるか否かを判定する(ステップS601)。受信したDCIフォーマットが第1のフォーマットであり、そのDCIフォーマットに含まれるSRSリクエストが送信要求を示している場合(S601:YES)には、SRS制御部4013は、第1のセルIDに基づいてSRSの基準系列を生成するよう制御部403を通じて上りリンク参照信号生成部4079に指示を出す。上りリンク参照信号生成部4079は、その指示に基づいて第1のセルIDでSRSの基準系列をセットする(ステップS602)。受信したDCIフォーマットが第1のフォーマットではないと判定した場合(S601:NO)には、SRS制御部4013は、ポジティブSRSリクエストを第2のフォーマットで受信したと認識し、第2のセルIDに基づいてSRSの基準系列を生成するよう制御部403を通じて上りリンク参照信号生成部4079に指示を出す。上りリンク参照信号生成部4079は、その指示に基づいて第2のセルIDでSRSの基準系列をセットする(ステップS603)。図6では、第1のフォーマットと第2のフォーマットにおけるSRS基準系列の設定方法について説明したが、第3のフォーマットや第4のフォーマットが追加されても同様の処理を行なう。すなわち、ポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットが第3のフォーマットの場合には、第3のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、ポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットが第4のフォーマットの場合には、第4のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットするようSRS制御部4013は、制御部403を通じて上りリンク参照信号生成部4079に指示を出す。上りリンク参照信号生成部4079は、その指示に基づいてSRSの基準系列をセットする。
図1を用いて説明すると、端末102は、上りリンク106で送信するSRSの基準系列にセットするセルIDと上りリンク108で送信するSRSの基準系列にセットするセルIDをDCIフォーマットの種類によって切り替えることができる。つまり、ポジティブSRSリクエストを含むDCIフォーマットが第1のフォーマットである場合には、第1のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、上りリンク106でそのSRSを送信してもよい。また、ポジティブSRSリクエストを含むDCIフォーマットが第2のフォーマットである場合には、第2のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、上りリンク108でそのSRSを送信してもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、基地局は、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)の復調参照信号(DMRS:Uplink Demodulation Reference Signal)にセットしたセルIDと物理上りリンク制御チャネル(PUSCH:Physical Uplink Control Channel)の復調参照信号にセットしたセルIDを含むRRC信号を端末へ送信する。また、基地局は、SRSリクエストを含むDCIフォーマットを端末へ送信する。端末は、受信したDCIフォーマットが上りリンクグラントである場合には、PUSCH DMRSにセットされたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、受信したDCIフォーマットが下りリンクアサインメントである場合には、PUCCH DMRSにセットされたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、そのSRSを基地局へ送信する。
さらに、端末は、受信したDCIフォーマットが所定のDCIフォーマットである場合、SRS固有に設定されたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットする。つまり、端末は、受信したDCIフォーマットが第1のDCIフォーマットである場合、PUSCH DMRSにセットされたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、受信したDCIフォーマットが第2のDCIフォーマットである場合、PUCCH DMRSにセットされたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、受信したDCIフォーマットが第3のDCIフォーマットである場合、SRSにセットされたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、そのSRSを基地局へ送信する。
図7は、第2の実施形態におけるSRSの基準系列設定方法の一例を示したフローチャートである。端末102は、基地局101またはRRH103から送信されたPDCCHまたはE−PDCCHを送受信アンテナ411から受信部405で受信し、復調部4053でDCIフォーマットを検出する。さらに、検出したDCIフォーマットに含まれるSRSリクエストが送信要求を示しているか否かを判定する。受信部405でポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットが上りリンクグラントであるか否かを判定する(ステップS701)。ポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットが上りリンクグラントであると判定した場合(S701:YES)には、SRS制御部4013は、PUSCH DMRSにセットしたセルIDに基づいてSRSの基準系列を生成するよう制御部403を通じて上りリンク参照信号生成部4079に指示を出す。上りリンク参照信号生成部4079は、その指示に基づいてセットしたセルIDでSRSの基準系列をセットする(ステップS702)。ポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットが上りリンクグラントではないと判定した場合(S701:NO)には、SRS制御部4013は、下りリンクアサインメントを受信したと認識し、PUCCH DMRSにセットしたセルIDに基づいてSRSの基準系列を生成するよう制御部403を通じて上りリンク参照信号生成部4079に指示を出す。上りリンク参照信号生成部4079は、その指示に基づいてセットしたセルIDでSRSの基準系列をセットする(ステップS703)。
上りリンクグラントにPUSCH DMRSのセルIDを指示するフィールドが設定された場合、SRSの基準系列のセルIDもそのセルIDに基づいてセットされる。つまり、PUSCH DMRSのセルIDを指示するフィールドが第1のセルIDを指示する場合には、端末102は、SRSの基準系列も第1のセルIDに基づいてセットし、PUSCH DMRSのセルIDを指示するフィールドが第2のセルIDを指示する場合には、端末102は、SRSの基準系列も第2のセルIDに基づいてセットし、PUSCH DMRSのセルIDを指示するフィールドが第3のセルIDを指示する場合には、端末102は、SRSの基準系列も第3のセルIDに基づいてセットする。
SRSの基準系列をDCIフォーマットの種類に応じて切り替える際に、他の上りリンク物理チャネルの基準系列に使用されているセルIDを適用(再利用)することによって、SRSの基準系列のための制御情報を端末102に送信する必要が無くなり、その分のオーバーヘッドが低減できる。
ポジティブSRSリクエストによって、送信が要求されるSRSの送信電力には、各DCIフォーマットに含まれるTPCコマンドによって、実現されてもよい。さらに、各DCIフォーマットと対応付けられたパラメータセットによってSRSオフセットはセットされてもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、基地局101および/またはRRH103は、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)の復調参照信号(DMRS:Uplink Demodulation Reference Signal)にセットしたセルIDとサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)固有にセットしたセルIDを含むRRC信号を端末102へ送信し、SRSリクエストを含むDCIフォーマットを端末102へ送信する。端末102は、受信したDCIフォーマットに含まれるSRSリクエストが送信要求を示しているか否かを判定する。SRSリクエストが送信供給を示しており、かつ、受信したDCIフォーマットが上りリンクグラントである場合には、PUSCH DMRSにセットされたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、受信したDCIフォーマットが下りリンクアサインメントである場合には、SRS固有にセットされたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、そのSRSを基地局101またはRRH103へ送信する。
さらに、第3の実施形態では、PUCCHに適用されるセルIDは、PUSCH、SRSとは個別に設定されてもよい。
図8は、第3の実施形態におけるSRSの基準系列設定方法の一例を示したフローチャートである。端末102は、基地局101またはRRH103から送信されたPDCCHまたはE−PDCCHを送受信アンテナ411から受信部405で受信し、復調部4053でDCIフォーマットを検出する。受信部405でDCIフォーマットが上りリンクグラントであるか否かを判定する(ステップS801)。受信したDCIフォーマットが上りリンクグラントであると判定し、その上りリンクグラントにおいてポジティブSRSリクエストを検出した場合(S801:YES)には、SRS制御部4013は、PUSCH DMRSにセットしたセルIDに基づいてSRSの基準系列を生成するよう制御部403を通じて上りリンク参照信号生成部4079に指示を出す。上りリンク参照信号生成部4079は、その指示に基づいてセットしたセルIDでSRSの基準系列をセットする(ステップS802)。受信したDCIフォーマットが上りリンクグラントではないと判定した場合(S801:NO)には、SRS制御部4013は、下りリンクアサインメントを受信したと認識し、SRS固有にセットしたセルIDに基づいてSRSの基準系列を生成するよう制御部403を通じて上りリンク参照信号生成部4079に指示を出す。上りリンク参照信号生成部4079は、その指示に基づいてセットしたセルIDでSRSの基準系列をセットする(ステップS803)。
第3の実施形態では、DCIフォーマットの種類に応じてSRSの基準系列に使用するセルIDを切り替えている。上りリンクグラントでポジティブSRSリクエストを検出した場合、端末102は、PUSCHと同じ受信点にSRSを送信すると認識し、PUSCH DMRSの基準系列に使用されるセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットする。また、下りリンクアサインメントでポジティブSRSリクエストを検出した場合、端末102は、PUSCHとは異なる受信点にSRSを送信することを想定し、SRS固有のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットする。受信点に対して異なるセルIDを使用し、基準系列をセットすることで、異なる受信点にSRSを送信する端末間の干渉を低減することが可能である。つまり、受信点Aは、受信点Bに送信されるSRSを間違って受信した場合であっても、基準系列が異なるため、そのSRSを分離することができ、受信点A宛に送信されたSRSとの干渉を回避することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、基地局は、複数のセルIDを含む無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)信号を端末へ送信し、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)または物理下りリンク共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)をスケジューリングする第1の制御チャネル領域(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)および/または第2の制御チャネル領域(E−PDCCH:Enhanced PDCCH)で下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)フォーマットを端末へ送信する。端末は、第1の制御チャネル領域でSRSの送信要求を指示するSRSリクエスト(ポジティブSRSリクエスト)を検出した場合、第1のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、第2の制御チャネル領域でSRSの送信要求を指示するSRSリクエストを検出した場合、第2のセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットし、そのSRSを基地局へ送信する。
また、第1の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、セル固有のセルIDでSRSの基準系列をセットし、第2の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、端末固有のセルIDでSRSの基準系列をセットしてもよい。
また、第4の実施形態では、同じSRSサブフレームに対して第1の制御チャネル領域および第2の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、SRSを送信しなくてもよい。また、同じSRSサブフレームに対して第1の制御チャネル領域および第2の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、第1のセルIDに基づいて基準系列をセットしたSRSを基地局へ送信してもよい。また、同じSRSサブフレームに対して第1の制御チャネル領域および第2の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、第2のセルIDに基づいて基準系列をセットしたSRSを基地局へ送信してもよい。
また、第4の実施形態では、同じサービングセルおよび同じSRSサブフレームに対して第1の制御チャネル領域および第2の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、SRSを送信しなくてもよい。また、同じサービングセルおよび同じSRSサブフレームに対して第1の制御チャネル領域および第2の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、第1のセルIDに基づいて基準系列をセットしたSRSを基地局へ送信してもよい。また、同じサービングセルおよび同じSRSサブフレームに対して第1の制御チャネル領域および第2の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、第2のセルIDに基づいて基準系列をセットしたSRSを基地局へ送信してもよい。
さらに、第4の実施形態では、異なるサービングセルで同じSRSサブフレームに対して第1の制御チャネル領域および第2の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、SRSを送信しなくてもよい。すなわち、第1のサービングセルの第1のSRSサブフレームに対して、第1の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出し、第2のサービングセルの第1のSRSサブフレームに対して、第1の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、端末は、SRSを送信しなくてもよい。また、何れか一方のポジティブSRSリクエストを優先し、そのポジティブSRSリクエストに対応付けられた種々のパラメータに基づいてセットしたSRSを基地局へ送信してもよい。なお、種々のパラメータはパラメータセットに含まれてもよい。
さらに、第4の実施形態では、同じ受信点、同じSRSサブフレームに対して第1の制御チャネル領域および第2の制御チャネル領域でポジティブSRSリクエストを検出した場合、SRSを送信しなくてもよい。また、何れか一方のポジティブSRSリクエストを優先し、そのポジティブSRSリクエストに対応付けられたパラメータに基づいてセットしたSRSを基地局へ送信してもよい。
また、第4の実施形態では、第1および第2の制御チャネル領域で検出されたDCIフォーマットがPUSCHをスケジューリングする上りリンクグラントである場合、かつ、ポジティブSRSリクエストを検出した場合、それぞれのPUSCH DMRSにセットされたセルIDに基づいてSRSの基準系列をセットしてもよい。
基地局101またはRRH103は、端末102に対して端末固有検索領域(USS:UE-specific Search Space)を第1の制御チャネル領域または第2の制御チャネル領域の何れか一方でのみ検出するように設定してもよい。なお、その検出を指示するための制御情報は、RRCシグナリングでセル全体に通知されてもよい。その検出を指示するための制御情報は、システム情報でセル全体に通知されてもよい。また、その検出を指示するための制御情報は、RRCシグナリングで端末102毎に個別に通知されてもよい。また、その検出を指示するための制御情報は、報知されてもよい。また、その検出を指示するための制御情報は、システムで一意に決定されてもよい。
その検出を指示するための制御情報は、複数のコンポーネントキャリア(またはセルに対応するコンポーネントキャリア)間で共有されてもよい。また、その検出を指示するための制御情報は、コンポーネントキャリア(またはセルに対応するコンポーネントキャリア)毎に設定されてもよい。また、その検出を指示するための制御情報が複数のコンポーネントキャリア(またはセルに対応するコンポーネントキャリア)間で共有されていたとしても、コンポーネントキャリア毎に個別にその検出を指示するための制御情報を再設定するための制御情報が通知されてもよい。つまり、基地局101またはRRH103は、端末102に対して、複数のコンポーネントキャリア間では、USSで第2の制御チャネル(E−PDCCH)を検索するように制御したとしても、ある特定のコンポーネントキャリアについてはその再設定された制御情報によって、USSで第1の制御チャネル(PDCCH)を検索するように制御してもよい。
また、一部のセルまたはセルに対応するコンポーネントキャリア(例えば、プライマリーセル)については常に第1の制御チャネル領域でのみUSSを検出できるように端末102毎に設定してもよい。
図9は、第4の実施形態におけるSRSの基準系列設定方法の一例を示したフローチャートである。端末102は、基地局101またはRRH103から送信されたPDCCHまたはE−PDCCHを送受信アンテナ411から受信部405で受信し、復調部4053でDCIフォーマットを検出する。検出したDCIフォーマットに含まれるSRSリクエストが送信要求を示しているかを判定する。受信部405でポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットが第1の制御チャネル領域で検出したか否かを判定する(ステップS901)。ポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットが第1の制御チャネル領域で検出した場合(S901:YES)には、SRS制御部4013は、第1のセルIDに基づいてSRSの基準系列を生成するよう制御部403を通じて上りリンク参照信号生成部4079に指示を出す。上りリンク参照信号生成部4079は、その指示に基づいて第1のセルIDでSRSの基準系列をセットする(ステップS902)。ポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットが第2の制御チャネル領域で検出した場合(S901:NO)には、SRS制御部4013は、第2のセルIDに基づいてSRSの基準系列を生成するよう制御部403を通じて上りリンク参照信号生成部4079に指示を出す。上りリンク参照信号生成部4079は、その指示に基づいて第2のセルIDでSRSの基準系列をセットする(ステップS903)。なお、これらのDCIフォーマットにはポジティブSRSリクエストが含まれていると仮定している。
制御チャネル領域によって、異なるセルIDに基づく基準系列をセットしたSRSは、互いの干渉を低減することができる。基地局101またはRRH103において、PDCCHでのみ制御信号を受信可能な端末102から送信されるSRSとE−PDCCHで制御信号を受信可能な端末102から送信されるSRSを分離し、チャネル測定を行なうことができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態では、端末102は、複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が設定され、各々の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いて種々の上りリンク信号(PUSCH、PUCCH、SRS、PRACH)の上りリンク送信電力(PPUSCH、PPUCCH、PSRS、PPRACH)を計算することができる。
第5の実施形態では、基地局101は、複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(例えば、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定)を設定し、端末102へ通知する。端末102は、通知された情報に従って、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいてパスロスを計算し、そのパスロスと第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を計算する。また、端末102は、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいてパスロスを計算し、そのパスロスと第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を計算する。ここで、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて計算される上りリンク送信電力を第1の上りリンク送信電力、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて計算される上りリンク送信電力を第2の上りリンク送信電力とする。
端末102は、上りリンクグラントを検出した周波数リソースやタイミングによって、第1の上りリンク送信電力において上りリンク信号を送信するのか第2の上りリンク送信電力において上りリンク信号を送信するのかを制御する。
図10は、(第1の)上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(UplinkPowerControl)に含まれる情報要素の一例を示す図である。上りリンク電力制御に関するパラメータの設定には、セル固有の設定(セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(UplinkPowerControlCommon))と端末固有の設定(端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(UplinkPowerControlDedicated))があり、それぞれの設定にセル固有または端末固有に設定される上りリンク電力制御に関するパラメータ(情報要素)が含まれる。セル固有の設定としては、セル固有に設定可能なPUSCH電力である標準PUSCH電力(p0-NominalPUSCH)、フラクショナル送信電力制御の減衰係数(伝送路損失補償係数)α(alpha)、セル固有に設定可能なPUCCH電力である標準PUCCH電力(p0-NominalPUCCH)、数式(3)に含まれるΔF_PUCCHは(deltaFList-PUCCH)、プリアンブルメッセージ3が送信される場合の電力調整値(deltaPreambleMsg3)がある。また、端末固有の設定としては、端末固有に設定可能なPUSCH電力である端末固有PUSCH電力(p0-UE-PUSCH)、数式(2)に使用される変調符号化方式による電力調整値Kに関連したパラメータ(deltaMCS-Enabled)、TPCコマンドを設定するために必要なパラメータ(accumulationEnabled)、端末固有に設定可能なPUCCH電力である端末固有PUCCH電力(p0-UE-PUCCH)、P−SRSおよびA−SRSの電力オフセットPSRS_OFFSET(pSRS-Offset、pSRS-OffsetAp-r10)、参照信号の受信電力RSRPのフィルタ係数(filterCoefficient)がある。これらの設定は、プライマリーセルに対して設定可能であるが、セカンダリーセルに対しても同様の設定を行なうことができる。さらに、セカンダリーセルの端末固有の設定では、プライマリーセルかセカンダリーセルのパスロス測定用参照信号を用いてパスロスの計算を行なうことを指示するパラメータ(pathlossReference-r10)がある。
図11は、上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定)が含まれる情報の一例である。(第1の)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータ設定(UplinkPowerControlCommon1)は、セル固有無線リソース設定(RadioResourceConfigCommon)に含まれる。(第1の)端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータ設定(UplinkPowerControlDedicated1)は、端末固有物理設定(PhysicalConfigDedicated)に含まれる。(第1の)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータ設定(UplinkPowerControlCommonSCell-r10-1)は、セカンダリーセル固有無線リソース設定(RadioResourceConfigCommonSCell-r10)に含まれる。(第1の)セカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータ設定(UplinkPowerControlDedicatedSCell-r10-1)は、セカンダリーセル端末固有物理設定(PhysicalConfigDedicatedSCell-r10)に含まれる。また、(プライマリーセル)端末固有物理設定は、(プライマリーセル)端末固有無線リソース設定(RadioResourceConfigDedicated)に含まれる。また、セカンダリーセル端末固有物理設定は、セカンダリーセル端末固有無線リソース設定(RadioResourceConfigDedicatedSCell-r10)に含まれる。なお上述するセル固有無線リソース設定および端末固有無線リソース設定は、RRCコネクションリコンフィグレーション(RRCConnectionReconfigration)やRRCリエスタブリッシュメント(RRCConnectionReestablishment)に含まれてもよい。なお、上述するセカンダリーセル固有無線リソース設定およびセカンダリーセル端末固有無線リソース設定は、SCell追加変更リストに含まれてもよい。なお、上述するセル固有無線リソース設定および端末固有無線リソース設定は、RRC信号(Dedicated signaling)を通じて端末102毎に設定されてもよい。なお、RRCコネクションリコンフィグレーションおよびRRCリエスタブリッシュメントは、RRCメッセージを通じて端末毎に設定されてもよい。なお、上述するセル固有の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定は、システム情報を通じて端末102に設定されてもよい。また、上述する端末固有の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定は、RRC信号(Dedicated signaling)を通じて端末102毎に設定されてもよい。
基地局101は、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定それぞれに含まれる情報要素を個別に設定してもよい。例えば、図13から図16を用いて具体的に説明すると、図13は、本願の本実施形態における第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の一例を示す図である。第2の上リンク電力制御に関するパラメータの設定は、第2の(プライマリー)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11と第2のセカンダリーセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11と第2の(プライマリーセル)端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11と第2のセカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11から構成される。なお、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定は、図10および図12に示されたものと同様である。また、本願の本実施形態においては、第1の(プライマリー)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11と第1のセカンダリーセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11と第1の(プライマリーセル)端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11と第1のセカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11が含まれうる。
図14は、各無線リソース設定に含まれる第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の一例を示す図である。(プライマリー)セル固有無線リソース設定には、第1の(プライマリー)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と第2の(プライマリー)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11が含まれている。さらには、(プライマリー)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11が含まれうる。また、セカンダリーセル固有無線リソース設定には、第1のセカンダリーセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と第2のセカンダリーセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11が含まれている。さらには、セカンダリ−セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11が含まれうる。また、(プライマリーセル)端末固有物理設定には、第1の(プライマリーセル)端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と第2の(プライマリーセル)端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11が含まれている。また、セカンダリーセル端末固有物理設定には、第1のセカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と第2のセカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11が含まれている。また、(プライマリーセル)端末固有物理設定は、(プライマリーセル)端末固有無線リソース設定(RadioResourceConfigDedicated)に含まれる。また、セカンダリーセル端末固有物理設定は、セカンダリーセル端末固有無線リソース設定(RadioResourceConfigDedicatedSCell-r10)に含まれる。なお、上述するセル固有無線リソース設定および端末固有無線リソース設定は、RRCコネクションリコンフィグレーション(RRCConnectionReconfigration)やRRCリエスタブリッシュメント(RRCConnetionReestablishment)に含まれてもよい。なお、上述するセカンダリーセル固有無線リソース設定およびセカンダリーセル端末固有無線リソース設定は、SCell追加変更リストに含まれてもよい。なお、上述するセル固有無線リソース設定および端末固有無線リソース設定は、RRC信号を通じて端末102毎に設定されてもよい。なお、RRCコネクションリコンフィグレーションおよびRRCリエスタブリッシュメントは、RRCメッセージを通じて端末102毎に設定されてもよい。RRC信号は、専用信号(Dedicated signaling)や上位層信号(higher layer signaling)と呼称される場合もある。
図15は、第2のセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の一例を示す図である。第2の(プライマリー)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11または第2のセカンダリーセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11に含まれる情報要素は、図15に示した情報要素がすべて含まれて設定されてもよい。また、第2の(プライマリー)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11または第2のセカンダリーセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11に含まれる情報要素は、図15に示した情報要素のうち少なくとも一つの情報要素のみが含まれて設定されてもよい。また、第2の(プライマリー)セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11または第2のセカンダリーセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11に含まれる情報要素は、一つも含まれてなくてもよい。この場合には、基地局101は、解放を選択し、その情報を端末102へ通知する。また、第2のセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定で設定されなかった情報要素は、第1のセル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と共通であってもよい。
図16は、第1の端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と第2の端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の一例を示す図である。第1のプライマリーセル/セカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定には、パスロス参照リソースが設定される。また、第2のプライマリーセル/セカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定には、図10で示した情報要素に加え、パスロス参照リソースが設定される。第2の(プライマリーセル)端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11または第2のセカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11に含まれる情報要素は、図16に示した情報要素がすべて含まれて設定されてもよい。また、第2の(プライマリーセル)端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11または第2のセカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11に含まれる情報要素は、図16に示した情報要素のうち少なくとも一つの情報要素のみが含まれて設定されてもよい。また、第2の(プライマリーセル)端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11または第2のセカンダリーセル端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定−r11に含まれる情報要素は、一つも含まれてなくてもよい。この場合には、基地局101は、解放を選択し、その情報を端末102へ通知する。また、第2の端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定で設定されなかった情報要素は、第1の端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と共通であってもよい。つまり、第2の端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定においてパスロス参照リソースが設定されなかった場合には、第1の端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定において設定されているパスロス参照リソースに基づいてパスロスの計算を行う。
パスロス参照リソースは、図12で示したものと同じであってもよい。つまり、パスロス参照リソースを指示する測定対象は、セル固有参照信号アンテナポート0または、CSI−RSアンテナポートインデックス(CSI−RS測定インデックス)と関連付けられたインデックスと関連付けられてもよい。パスロス参照リソースとして複数の測定対象が設定されてもよい。端末102は、これらの測定対象のうち少なくとも一つを用いてパスロスの計算を行うことができる。パスロス参照リソースに追加される測定対象は、追加変更リストによって追加されてもよい。また、測定対象の追加数は、最大測定対象IDによって決定されてもよい。測定対象IDは、測定オブジェクトIDによって決定されてもよい。つまり、追加する測定対象数は、測定対象設定数と同じであってもよい。また、削除リストによって、不要になった測定対象を削除することができる。さらに複数の第1および第2の測定対象設定がパスロス参照リソースと関連付けられた場合のパスロスの計算方法について例をあげる。パスロス参照リソースはパスロス参照リソース追加変更リストの中に複数の第1および第2の測定対象設定、つまり伝送路状況測定用参照信号のアンテナポート15、16など指定することがある。この場合には伝送路状況測定用参照信号のアンテナポート15および16の受信信号電力に基づいて第2のパスロスが計算されてもよい。この場合、アンテナポート15から算出されるパスロスとアンテナポート16から算出されるパスロスの平均をとり、第2のパスロスとしてもよいし、2つのパスロス値の内大きな方もしくは小さな方を取り第2のパスロスとしてもよい。また2つのパスロスを線形処理したのち第2のパスロスとしてもよい。また上記はセル固有参照信号のアンテナポート0と伝送路状況測定用参照信号のアンテナポート15でもよい。さらに別の例では、第2のパスロス参照リソースはパスロス参照リソース追加変更リストの中に複数の第2の測定対象設定、つまり伝送路状況測定用参照信号のアンテナポート15、16など指定することがある。この場合には伝送路状況測定用参照信号のアンテナポート15および16の受信信号電力に基づいて第2のパスロス、第3のパスロスが計算されてもよい。この場合、第1のパスロス、第2のパスロス、第3のパスロスは第1のサブフレームサブセット、第2のサブフレームサブセット、第3のサブフレームサブセットにそれぞれ関連付けられてもよい。また、基地局101は、第1のサブフレームサブセット内で通知する上りリンクグラントに含まれるTPCコマンド(送信電力制御コマンド)に対しては、第1の値を設定し、第1のサブフレームサブセット内で通知する上りリンクグラントに含まれるTPCコマンドに対しては、第1の値とは異なる第2の値が設定してもよい。つまり、TPCコマンドによる第1の値は、第1のサブフレームサブセットに、TPCコマンドによる第2の値は、第2のサブフレームサブセットに関連付けられてもよい。この際、第1の値と第2の値は、異なる値に設定されてもよい。つまり、基地局101は、第1の値を第2の値よりも高い値に設定してもよい。ここで、第1の値および第2の値は、TPCコマンドの電力補正値である。なお、第1の値や第2の値は情報ビットで示されてもよい。
一例として下りリンクサブフレームが第1のサブセットおよび第2のサブセットに分けられているものと考える。ところで上りリンクグラントがサブフレームn(nは自然数)で受信された場合、端末102はサブフレームn+4 で上りリンク信号の送信を行うため、おのずと上りリンクサブフレームも第1のサブセットおよび第2のサブセットに分けられているものと考える。第1のサブセットと第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を関連付け、第2のサブセットと第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を関連付けてもよい。つまり、端末102は、第1のサブセットに含まれる下りリンクサブフレームにおいて上りリンクグラントを検出した場合には、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれる種々の情報要素と、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるパスロス参照リソース(測定対象)に基づいてパスロスを計算し、第1の上りリンク送信電力を計算する。また、端末102は、第2のサブセットに含まれる下りリンクサブフレームにおいて上りリンクグラントを検出した場合には、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれる種々の情報要素と、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるパスロス参照リソース(測定対象)に基づいてパスロスを計算し、第2の上りリンク送信電力を計算する。
また、一例として上りリンクグラントが含まれる制御チャネル領域と上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が関連付けられる。すなわち、基地局101は、端末102がどの制御チャネル領域(第1の制御チャネル領域、第2の制御チャネル領域)で上りリンクグラントを検出したかによって、上りリンク送信電力を計算するために用いる上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を切り替えることができる。つまり、端末102は、第1の制御チャネル領域で上りリンクグラントを検出した場合には、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いてパスロスを計算し、上りリンク送信電力を計算する。また、第2の制御チャネル領域で上りリンクグラントを検出した場合には、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いてパスロスを計算し、上りリンク送信電力を計算する。また、別の例では、下りリンクアサインメントが含まれる制御チャネル領域と上りリンク電力制御に関するパラメータの設定とを関連付けてもよい。なお、上りリンクグラントと下りリンクアサインメントはともにDCIフォーマットの一種である。
第5の実施形態では、基地局101は、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を端末102へ通知する。一例では端末102は、通知された情報に従って、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいてパスロス(第1のパスロス)を計算し、第1のパスロスと第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて第1の上りリンク送信電力を計算する。また、端末102は、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいてパスロス(第2のパスロス)を計算し、第2のパスロスと第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて第2の上りリンク送信電力を計算する。つまり、第1の上りリンク送信電力は常に第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定で通知された測定対象を元に計算され、第2の上りリンク送信電力は常に第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定で通知された測定対象を元に計算されてもよい。また、端末102は、上りリンクグラントを検出した周波数リソースやタイミングによって、上述した第1の上りリンク送信電力において上りリンク信号を送信するのか上述した第2の上りリンク送信電力において上りリンク信号を送信するのかを制御してもよい。また、基地局101は、第1のサブフレームサブセット内の下りリンクサブフレームにおいて上りリンクグラントを通知する場合には、TPCコマンドの値を第1の値に設定し、第2のサブフレームサブセット内の下りリンクサブフレームにおいて上りリンクグラントを通知する場合には、TPCコマンドの値を第2の値に設定する。例えば、第1の値は、第2の値よりも電力補正値が高くなるように設定されてもよい。また、基地局101は、第1のサブフレームサブセット内の上りリンクサブフレームにおいて送信された上りリンク信号を復調し、第2のサブフレームサブセット内の上りリンクサブフレームにおいて送信された上りリンク信号については復調処理を行わないように上りリンク信号の復調処理を行うこともできる。
このように、第1および第2の上りリンク送信電力は、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と固定的に関連付けられてもよい。
また、第5の実施形態では、基地局101は、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を含む無線リソース制御信号を端末102へ通知し、上りリンクグラントを端末102へ通知する。また、端末102は、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて第1のパスロスおよび第1の上りリンク送信電力を計算し、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて第2のパスロスおよび第2の上りリンク送信電力を計算し、上りリンクグラントを検出した場合には、第1または第2の上りリンク送信電力において上りリンク信号を送信する。
複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を設定することで、端末102は、基地局101またはRRH103に対して適切な上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を選択することができ、基地局101またはRRH103に対して適切な上りリンク送信電力の上りリンク信号を送信することができる。さらに具体的に説明すると、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれる情報要素にうち少なくとも1種類の情報要素を異なる値として設定することができる。例えば、セル内のフラクショナル送信電力制御に用いられる減衰係数であるαを基地局101と端末102間と、RRH103と端末102間で異なる制御を行いたい場合には、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を基地局101向けの送信電力制御、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定をRRH103向けの送信電力制御として関連付けることでそれぞれの設定に含まれるαを適切なαとして設定することができる。つまり、基地局101と端末102間とRRH103と端末102間とで異なるフラクショナル送信電力制御を行うことができる。同様にPO_NOMINAL_PUSCH,cやPO_UE_PUSCH、cを第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の中で異なる値に設定することにより、基地局101と端末102間とRRH103と端末102間とでPUSCHの標準電力を異なる値とすることができる。その他のパラメータに関しても同様のことが行える。つまり、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれる種々のパラメータは、それぞれ異なる値を設定することができる。また、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_NOMINAL_PUSCH,cやPO_UE_PUSCH、cなどの種々の電力制御に関するパラメータについて、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_NOMINAL_PUSCH,cやPO_UE_PUSCH、cなどの種々の電力制御に関するパラメータよりも広い範囲を設定できるようにしてもよい。例えば、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_UE_PUSCH、cを第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_UE_PUSCH、cよりも高い値および/または低い値に設定できるようにしてもよい。また、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるSRSの電力オフセットを第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるSRSの電力オフセットよりも高い値および/または低い値に設定できるようにしてもよい。また、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_UE_PUCCH、cを第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_UE_PUCCH、cよりも高い値および/または低い値に設定できるようにしてもよい。例えば、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_UE_PUSCH、cが設定可能な電力値の範囲が[−8,7]であったとすると、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_UE_PUSCH、cが設定可能な電力値の範囲は、[−15,10]とすることもできる。また、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_UE_PUCCH、cが設定可能な電力値の範囲が[−8,7]であったとすると、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるPO_UE_PUCCH、cが設定可能な電力値の範囲は、[−15,10]とすることもできる。また、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるSRS電力オフセットが設定可能なオフセットの範囲が[0,15]であったとすると、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれるSRS電力オフセットが設定可能なオフセットの範囲は、[−5,20]とすることもできる。つまり、第1のSRSの電力オフセット値の範囲と第2のSRSの電力オフセット値の範囲が異なっていてもよい。
また、端末102は、受信したPDCCHに含まれるDCIフォーマットの種類によって、上りリンク送信電力の計算に使用する上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を切り替えることができる。例えば、SRSリクエストが含まれるPDCCHがDCIフォーマット0(第1のDCIフォーマット)である場合には、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定において設定されているA−SRSの電力オフセット(第1のA−SRS電力オフセット)を用いて、A−SRSの送信電力を計算し、SRSリクエストが含まれるPDCCHがDCIフォーマット1A(第2のDCIフォーマット)である場合には、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定において設定されているA−SRSの電力オフセット(第2のA−SRS電力オフセット)を用いて、A−SRSの送信電力を計算することもできる。つまり、端末102は、SRSリクエストが含まれるDCIフォーマットの種類と上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を関連付けてA−SRSの送信電力を計算することができる。
DCIフォーマットの種類によって、異なる上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いるか否かは、RRC信号によって端末102毎に通知されてもよい。つまり、第1および第2のDCIフォーマット間で、同じ上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いるか否かは、RRC信号によって通知されてもよい。
また、端末102は、第1の状態の時は、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力をセットし、第2の状態の時は、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力をセットしてもよい。ここで、第1の状態の端末は、CRSに基づいてRSRPをセットする端末であり、第2の状態の端末は、CSI−RSに基づいてRSRPをセットする端末である。第2の状態の端末とは、CSI−RSのパラメータに関する設定情報が複数セットされた端末のことである。なお、CSI−RSのパラメータに関する設定情報には、CSI−RSのポート番号やポート数、リソース、サブフレームに関する設定情報が少なくとも1つ含まれる。また、第1の状態の端末とは、第1の制御チャネル領域で下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を検出する端末のことであり、第2の状態の端末とは、第1の制御チャネル領域および/または第2の制御チャネル領域で下りリンク制御情報を検出する端末のことである。また、第1の状態の端末と第2の状態の端末では、端末固有に設定可能な電力値の最大値と最小値との差が異なる。例えば、第1の状態の端末よりも第2の状態の端末の方が端末固有の電力値の最大値と最小値との差が大きくなるように設定することができる。つまり、第2の状態の端末は、第1の状態の端末よりも高い端末固有の電力が設定可能であり、第1の状態の端末よりも低い端末固有の電力が設定可能である。また、第2の状態の端末は、第1の状態の端末よりも高いSRS電力オフセットが設定可能であり、第1の状態の端末よりも低いSRS電力オフセットが設定可能である。また、第1の状態の端末と第2の状態の端末で、端末固有の電力を管理するテーブルが異なってもよい。また、第1の状態の端末と第2の状態の端末で、SRS電力オフセットを管理するテーブルが異なってもよい。また、第2の伝送路損失補償係数は、複数設定することもできる。また、第2の伝送路損失補償係数は、上りリンク物理チャネル毎に設定することもできる。また、第1の状態の端末とは、第1の送信モードの端末であり、第2の状態の端末とは、第2の送信モードの端末である。例えば、第1の送信モードの端末は、CRSでパスロス測定を行い、第2の送信モードの端末は、CRSおよび/またはCSI−RSでパスロス測定を行う。第1の送信モードの端末は、1つの基地局とアクセス可能な端末であり、第2の送信モードの端末は、少なくとも1つの基地局とアクセス可能な端末である。つまり、第2の送信モードの端末は、複数の基地局と同時にアクセス可能な端末でもある。また、第2の送信モードの端末は、複数の基地局を1つの基地局として認識することが可能な端末である。また、第2の送信モードの端末は、複数のセルを1つのセルと認識することが可能な端末である。
また、図1を用いて説明すると、端末102は、上りリンク106に対して、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いてパスロスおよび上りリンク送信電力を計算し、その送信電力において上りリンク信号を送信するように制御されてもよい。上りリンク108に対して、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いてパスロスおよび上りリンク送信電力を計算し、その送信電力において上りリンク信号を送信するように制御されてもよい。
また、第1および第2のパスロスは、異なる値が設定されたフィルタ係数によって計算されてもよい。つまり、第1および第2のパスロスはそれぞれ第1および第2のフィルタ係数から計算されてもよい。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態では、基地局101は、複数(2つ以上)の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(例えば、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定)を含むRRC信号を端末102へ通知し、上りリンク信号の送信指示を含むDCIフォーマットを端末102へ通知する。端末102は、DCIフォーマットを受信し、DCIフォーマットの種類を判定し、受信したDCIフォーマットが第1のDCIフォーマットの場合には、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいてパスロスおよび上りリンク信号の送信電力を計算し、受信したDCIフォーマットが第2のDCIフォーマットの場合には、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいてパスロスおよび上りリンク信号の送信電力を計算し、上りリンク送信電力において上りリンク信号を送信する。ここで、第1のDCIフォーマットが上りリンクグラント、第2のDCIフォーマットが下りリンクアサインメントであってもよい。また、第1のDCIフォーマットが下りリンクアサインメント、第2のDCIフォーマットが上りリンクグラントであってもよい。つまり、第1と第2のDCIフォーマットは異なる種類のDCIフォーマットであればよい。例えば、第1のDCIフォーマットはDCIフォーマット0、第2のDCIフォーマットはDCIフォーマット1Aであればよい。また、第1のDCIフォーマットはDCIフォーマット4、第2のDCIフォーマットはDCIフォーマット2B/2Cであってもよい。
また、第1と第2のDCIフォーマットは、同じ種類のDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット0)であっても、DCIフォーマットに含まれる種々の制御情報(制御フィールド)のうち少なくとも一つの制御情報に対して異なる値が設定されていれば、第1および第2のDCIフォーマットとみなすことができる。例えば、DCIフォーマット0には、TPCコマンドに関する制御情報が含まれているが、そのTPCコマンドの値(インデックス)の違いによって、第1と第2のDCIフォーマットを区別してもよい。ここでは、TPCコマンドについて一例を挙げたが他の制御情報であってもよい。例えば、DCIフォーマット0には、UL DMRSのサイクリックシフトを指示する情報が含まれる。UL DMRSのサイクリックシフトを指示する情報が異なれば、第1と第2のDCIフォーマットとして区別してもよい。例えば、UL DMRSのサイクリックシフトを指示する情報が第1の値であれば、第1のDCIフォーマット、UL DMRSのサイクリックシフトを指示する情報が第2の値であれば、第2のDCIフォーマットとして区別してもよい。なお、上記第1の値や第2の値は情報ビットで示されてもよい。
また、DCIフォーマットに複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の切り替えを示す情報フィールド(または情報ビット)が設定されてもよい。つまり、その切り替えを示す情報によって、例えば、2つの上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を切り替えることができる。ここで、基地局101は、この2つの上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を異なる用途のために設定することができる。DCIフォーマットで端末102の上りリンク電力制御を行うことで、よりダイナミックなスケジューリングを行うことができる。例えば、RRH103とだけ通信を行う場合と、基地局101とRRH103で構成される協調通信を行う場合では適切な上りリンク送信電力制御は異なる。基地局101は、より適切なスケジューリングを行うために、DCIフォーマットにおいて上りリンク電力制御をダイナミックに行うことができる。SRSのようなチャネル測定用の参照信号においては、参照ポイント毎に適切な送信電力で送信されることが望ましい。
基地局101は、複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を1つの端末102に対して設定することで、複数の基地局(基地局1、基地局2、基地局3、…)または複数のRRH(RRH1、RRH2、RRH3、…)に対して適切な上りリンク送信電力を選択することができ、複数の基地局101(または複数のRRH103)間で接続している他の端末への干渉を抑制することができる。つまり、基地局101(またはRRH103)は、端末102に近い方(パスロスが小さい方)を上りリンクの受信点(Uplink Reception Point)として基地局101またはRRH103を選択することができ、受信点である基地局101またはRRH103は、近い方の上りリンク送信電力制御に適したパラメータを端末102に対して設定することができる。例えば、近い方の基地局(RRH)とは、計算したパスロスが小さいパスロス参照リソースを送信した基地局101(RRH103)のことであり、遠い方の基地局とは、計算したパスロスが大きいパスロス参照リソースを送信した基地局101(RRH103)のことである。端末102は、パスロス参照リソースの違いによって基地局101とRRH103(複数の下りリンク送信点および上りリンク受信点、複数の参照ポイント)を識別することができる。
また、基地局101は、RRC信号を介して通知した複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(ここでは、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定)をDCIフォーマットの種類に応じてその切り替えを端末102に指示することができる。基地局101は、端末102が接続しているセル(基地局101やRRH103)で設定された種々のパラメータによって、適切な上りリンク送信電力制御を行うことができる。つまり、複数の受信点(ここでは、基地局101とRRH103)と接続している端末102は、受信点(参照ポイント)毎に適切な上りリンク送信電力制御を行うことによって最適なスループットを得ることができる。上りリンク送信電力の切り替え(上りリンク送信電力制御)をダイナミックに行えることによって受信点(参照ポイント)が密集した地域であっても他の受信点への干渉および他の受信点と接続している端末102への干渉を軽減することができる。つまり、同じ周波数リソースを用いて通信している端末への干渉を抑制することができる。
例えば、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が設定される場合、基地局101は、DCIフォーマットにそれらの切り替えを示す情報が追加されるようにRRC信号で端末102に通知してもよい。
端末102が基地局101に接続している場合には、上りリンク物理チャネル(上りリンク信号)が基地局101向けに設定された第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いて上りリンク送信電力を計算する。また、端末102がRRH103に接続している場合には、上りリンク物理チャネルがRRH103向けに設定された第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いて上りリンク送信電力を計算する。または、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定から得られる上りリンク送信電力は、予め基地局101(またはRRH103)と端末102間の距離に応じて減衰する電力を補償する標準PUSCH電力が設定されてもよい。つまり、端末102は、第1と第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を切り替えることによって送信電力が比較的高いまたは送信電力が比較的低い上りリンク信号を切り替えて送信することができる。ここで、比較的高い送信電力とは、他の端末に対して干渉元にならない程度または高いパスロスを補償する程度の送信電力のことである。また、比較的低い送信電力とは、受信点に送信信号が到達しうる程度または低いパスロスを補償する程度の送信電力のことである。
また、DCIフォーマットに2つの上りリンク電力制御に関するパラメータの設定の切り替えを示す情報(情報ビット)を含んでもよい。例えば、切り替えを示す情報が第1の値(例えば、‘0’)である場合には、端末102は、第1の上りリンク制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を計算し、切り替えを示す情報が第2の値(例えば、‘1’)である場合には、端末102は、第2の上りリンク制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を設定する。
その切り替えを示す情報は、DCIフォーマットに含まれる制御情報と関連付けられてもよい。例えば、UL DMRSのサイクリックシフトインデックスの値と切り替えを指示する情報が関連付けられてもよい。
また、その切り替えを示す情報は、DCIフォーマットに含まれる少なくとも1つの制御情報が所定の値である場合に、DCIフォーマットに切り替えを指示する情報が含まれていると端末102が認識するコードポイントで示されてもよい。例えば、端末102は、基地局101またはRRH103から送信されたDCIフォーマットに含まれている第1の制御情報に所定の情報(値)が設定されている場合、そのDCIフォーマットに含まれている情報を読み替えることができる。この時、端末102と基地局101(またはRRH103)から構成される通信システムにおいては、第1の制御情報に設定されている所定の情報を所定のコードポイントとして定義することができる。ここで、第1の制御情報が仮想リソースブロックの集中配置/分散配置識別情報とリソースブロック割り当て情報とで構成される場合の所定のコードポイントとは、仮想リソースブロックの集中配置/分散配置識別情報が1ビットで示され、リソースブロック割り当て情報が5ビットで示される場合、その1ビットが‘0’を示し、その5ビットがすべて‘1’を示した場合のことである。端末102は、このコードポイントを検出した場合にのみ、DCIフォーマットにその切り替えを指示する情報が含まれていることを認識することができる。つまり、所定のコードポイントは、1つの制御情報の所定の情報だけで構成しなくてもよい。すなわち、複数の制御情報がそれぞれ所定の情報である時にだけ、端末102は所定のコードポイントとみなし、DCIフォーマットにその切り替えを指示する情報が含まれていると認識する。例えば、仮想リソースブロックの集中/分散配置を識別する情報とリソースブロック配置情報がそれぞれ所定の情報で示された場合、その指示情報がDCIフォーマットに含まれていると認識する。それ以外の場合は、端末102は、仮想リソースブロックの集中/分散配置を識別する情報とリソースブロック配置情報に基づいてリソース割り当てを行う。例えば、コードポイントを構成する制御情報は、UL DMRSのサイクリックシフトに関する情報(Cyclic shift for DM RS and OCC index)とPUSCHの周波数ホッピングの許可情報の所定の情報から構成されてもよい。また、DCIフォーマットに含まれる変調符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)情報、HARQプロセス番号(HARQ process number)情報、NDI(New Data Indicator)情報がそれぞれ所定の情報である場合に、端末102は、所定のコードポイントと認識し、DCIフォーマットにその指示情報が含まれていると認識する。コードポイントを検出した場合、端末102は、DCIフォーマットのコードポイントに使用されていない制御情報の一部またはすべてをその切り替えを指示する情報として認識することができる。例えば、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、仮想リソースブロックの集中配置/分散配置識別情報であってもよい。また、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、リソースブロック割り当て情報であってもよい。また、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、SRSリクエストであってもよい。また、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、CSIリクエストであってもよい。また、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、UL DMRSのサイクリックシフトに関する情報であってもよい。その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、上述した制御情報を複数用いて表されてもよい。
マクロ基地局101だけがPDCCHまたは制御情報を含むRRC信号を送信する場合において、マクロ基地局101によって端末102はマクロ基地局101向けの上りリンク信号送信を行うかRRH103向けの上りリンク信号送信をDCIフォーマットで指示することができる。つまり、マクロ基地局101は、端末102の位置または送信電力の損失を想定して適切な上りリンク送信電力制御が行える上りリンクの受信点に対して上りリンク信号を送信するように制御することができる。
種々の上りリンク物理チャネル(PUSCH、PUCCH、SRS、PRACH)に関する上りリンク電力制御に関するパラメータの設定をそれぞれ2セット以上設定することもできる。一例として、種々の上りリンク物理チャネルに対して2セットの上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が設定された場合、DCIフォーマットにそれらの切り替えを指示する情報が含まれる。それは、1ビットで示されてもよい。例えば、端末102は、受信したその切り替えを指示する情報が第1の値(例えば、‘0’)を示している場合には、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いて種々の上りリンク送信電力を計算する。その切り替えを指示する情報が第2の値(例えば、‘1’)を示している場合には、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いて種々の上りリンク送信電力を計算する。
例えば、DCIフォーマットに第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定と関連付けられた制御情報を含んでもよい。つまり、端末102は、その制御情報に第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いて上りリンク送信電力を計算することが指示された場合、言い換えると、第1の電力制御が指示された場合、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を計算する。また、端末102は、その制御情報に第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いて上りリンク送信電力を計算することが指示された場合、言い換えると、第2の電力制御が指示された場合、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を計算する。この時、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定はRRC信号に含まれて端末102へ通知される。同様にDCIフォーマットにそれらの切り替えを指示する情報が、2ビットで示されてもよい。また、端末102は、その制御情報に第3の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いて上りリンク送信電力を計算することが指示された場合、言い換えると、第3の電力制御が指示された場合、第3の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を計算してもよいし、制御情報に第4の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を用いて上りリンク送信電力を計算することが指示された場合、言い換えると、第4の電力制御が指示された場合、第4の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を計算してもよい。このように制御情報に複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定から選択された上りリンク電力制御に関するパラメータを用いて上りリンク送信電力を計算することが指示された場合、選択された上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を計算してもよい。
また、DCIフォーマットに含まれるA−SRSの送信要求を示すSRSリクエスト(SRSリクエスト)が示す情報により、複数のA−SRSのパラメータセットの中からA−SRSに使用するパラメータセットが一意に選択される。ここでSRSリクエストと関連付けられたA−SRSのパラメータセットに上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が含まれてもよい。つまり、第1のSRS(A−SRS)パラメータセットに第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が含まれてもよいし、第2のSRS(A−SRS)パラメータセットに第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が含まれてもよい。同様に第3のSRS(A−SRS)パラメータセットに第3の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が含まれてもよいし、第4のSRS(A−SRS)パラメータセットに第4の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が含まれてもよい。このように複数のSRS(A−SRS)パラメータセットと複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定がそれぞれ関連付けられていてもよいし、それは4つ以上のSRS(A−SRS)パラメータセットと4つ以上の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定であってもよい。なお、SRS(A−SRS)のパラメータセットには、SRSのサイクリックシフトが含まれる。また、SRSのパラメータセットには、SRSの送信帯域幅が含まれる。また、SRSのパラメータセットには、SRSのアンテナポート数が含まれる。また、SRSのパラメータセットには、SRSの周波数オフセットである送信コームが含まれる。また、SRSのパラメータセットには、ホッピング帯域幅が含まれる。また、SRSのパラメータセットには、SRSの基準系列をセットするための識別子(セルID、パラメータ)が含まれる。
基地局101は、端末102の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を切り替えることで、端末102に対してインプリシットに上りリンクの受信点の切り替えを制御することができる。
高速移動をしている端末102または送受信ポイントが頻繁に切り替わる端末102においては、ダイナミックに上りリンク送信電力制御を行うことができ、適切なスループットを得られ易くなる。
なお、本実施形態における複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定にはそれぞれパスロス参照リソースが含まれてもよい。また、パスロス参照リソースは、第3の実施形態で示したものであってもよい。つまり、パスロス参照リソースは、アンテナポートに関連付けられた情報を含んでいても良い。またアンテナポートに関連付けられたとは、アンテナポート0に関連付けられた無線リソース、つまりセル固有参照信号(CRS)に関連付けられていてもよいし、アンテナポート15から22に関連付けられた無線リソース、つまり伝送路状況測定用参照信号(CSI-RS)に関連付けられていてもよい。さらに、本実施形態における第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定には第3の実施形態で示したものであってもよい。つまり、セル内のフラクショナル送信電力制御に用いられる減衰係数であるα(つまり伝送路損失補償係数)であってもよいし、PO_NOMINAL_PUSCH,cやPO_UE_PUSCH、c(つまりPUSCHの標準電力に関するセル固有または端末固有の電力制御パラメータ)であってもよい。さらにサウンディング参照信号の電力オフセットやフィルタ係数であってもよい。PO_NOMINAL_PUCCH,cやPO_UE_PUCCH、c(つまり、PUCCHの標準電力に関するセル固有または端末固有の電力制御パラメータ)であってもよい。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について説明する。第7の実施形態では、基地局101は、上りリンク物理チャネルを設定し、上りリンク物理チャネルそれぞれに対してパスロス参照リソースを設定し、その設定情報を含むRRC信号を端末102へ通知する。端末102は、RRC信号に含まれる情報(設定情報、制御情報)に従って、上りリンク物理チャネルを設定し、上りリンク物理チャネルそれぞれに対して上りリンク電力制御に関するパラメータを設定し、その上りリンク電力制御に関するパラメータに基づいて種々の上りリンク物理チャネルの送信電力を設定し、その送信電力において上りリンク物理チャネルを送信する。
また、種々の上りリンク物理チャネルに対するパスロス参照リソースがRRC信号を介して通知される場合、PUSCHの送信電力を計算するためのパスロス参照リソースは、端末固有PUSCH設定(PUSCH-ConfigDedicated)に設定されうる。PUCCHの送信電力を計算するためのパスロス参照リソースは、端末固有PUCCH設定(PUCCH-ConfigDedicated)に設定されうる。P−SRSの送信電力を計算するためのパスロス参照リソースは、端末固有サウンディング参照信号UL設定(SoundingRS-UL-ConfigDedicated)に設定されうる。A−SRSの送信電力を計算するためのパスロス参照リソースは、SRS設定アピリオディック(SRS-ConfigAp)に設定されうる。PRACHの送信電力を計算するためのパスロス参照リソースは、PRACH設定情報(PRACH-ConfigInfo)に設定されうる。これらの設定情報は、基地局101から端末102へRRC信号で通知される。つまり、パスロス参照リソースは、種々の上りリンク物理チャネルの端末固有のパラメータの設定にセットされうる。つまり、基地局101は、端末102に割り当てる各上りリンク物理チャネルのパスロス参照リソースを端末102毎に設定し、その設定情報をRRC信号に含めて通知する。なお、パスロス参照リソースは、アンテナポートに関連付けられた情報を含んでいてもよい。また、アンテナポートに関連付けられたとは、アンテナポート0に関連付けられた無線リソース、つまりセル固有参照信号(CRS)に関連付けられていてもよいし、アンテナポート15から22に関連付けられた無線リソース、つまり伝送路状況測定用参照信号(CSI-RS)に関連付けられてもよい。
また、種々の上りリンク物理チャネルに対するパスロス参照リソースは、セル固有のパラメータ設定に含まれて設定されてもよい。
また、種々の上りリンク物理チャネル(PUSCH、PUCCH、SRS(P−SRS、A−SRS)、PRACH)に対するパスロス参照リソースはそれぞれ、端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(UplinkPowerControlDedicated)に設定されてもよい。種々の上りリンク物理チャネルに対するパスロス参照リソースはそれぞれ、セル固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(UplinkPowerControlCommon)に設定されてもよい。なお、上述した種々の上りリンク信号と種々の上りリンク物理チャネルは、同義である。
上りリンク物理チャネルの種類によって受信する基地局101(またはRRH103)が異なる場合、複数の基地局のうち、端末102に近い方(パスロスの小さい方)の基地局101を基地局A、端末102から遠い方(パスロスの大きい方)の基地局101を基地局Bとし、基地局AにPUSCH、基地局BにSRSを送信するとする。異なる基地局から共通のパスロス参照リソースが送信されるため、それらは合成され、端末102に受信される。どちらの上りリンク物理チャネルも同じパスロス参照リソースからパスロスを計算し、それぞれの送信電力を計算すると、合成されたパスロス参照リソースの受信電力からパスロスを計算するため、基地局Aと端末102間、基地局Bと端末102間の正確なパスロスが得られなくなる。そのため、基地局Aに対しては、適切な送信電力よりも高い送信電力でPUSCHを送信することになり、基地局Bに対しては、適切な電力よりも低い電力でSRSを送信することになると、基地局Aでは、端末102から送信されるPUSCHは他の端末の干渉元になり、基地局Bでは、端末102から送信されるSRSから適切なチャネル測定が行えなくなり、適切なスケジューリングができなくなる。特に、SRSは、基地局101と端末102間のチャネル測定を行うために必要なチャネルであり、そのチャネル測定結果から上りリンクスケジューリングを行うため、基地局Aと端末102間、基地局Bと端末102間で適切なチャネル測定が行われないと端末102に対して最も近い基地局101を選択することができず、適切な送信電力で、適切なスループットを得ることが難しくなる。なお、この時、端末102と基地局101間の距離(端末102から近いか遠いか)は、パスロスによって推定される。つまり、基地局101(またはRRH103)は、パスロスが小さければ端末102との距離が近いと判断し、パスロスが大きければ端末102との距離が遠いと判断する。なお、パスロスの大きさについては閾値に基づいて判定されてもよい。基地局101は、端末102に近い方の受信点と端末102を接続するように制御する。
複数のパスロス参照リソースからそれぞれパスロスを計算することのできる端末102は、それぞれのパスロスの計算結果を種々の上りリンク物理チャネルの送信電力制御に用いてもよい。つまり、端末102は、種々の上りリンク物理チャネルの送信電力を、各上りリンク物理チャネルに設定されたパスロス参照リソースによるパスロスの計算結果に基づいて設定してもよい。例えば、PUSCHには第1のパスロス参照リソース、PUCCHには第2のパスロス参照リソース、PRACHには第3のパスロス参照リソース、P−SRSには第4のパスロス参照リソース、A−SRSには第5のパスロス参照リソースが設定されてもよい。なお、これらのパスロス参照リソースは、第3の実施形態で示したものであってもよい。また、これらのパスロス参照リソースは、アンテナポートと関連付けられた下りリンク参照信号であってもよい。また、これらのパスロス参照リソースは、下りリンクのアンテナポートで指定されてもよい。ここで、これらのパスロス参照リソースの設定情報は、RRC信号で端末102へ通知されてもよい。また、これらのパスロス参照リソースの設定情報は、DCIフォーマットに含まれて端末102へ通知されてもよい。ここで、これらのパスロス参照リソースの設定情報は、各上りリンク物理チャネルのセル固有または端末固有の設定に含まれてもよい。また、これらのパスロス参照リソースの設定情報は、各上りリンク物理チャネルの設定に含まれる上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれてもよい。また、種々の上りリンク物理チャネルに設定されるパスロス参照リソースは、独立に設定されてもよく、それらは必ずしも同じ種類のパスロス参照リソースが設定されていなくてもよい。つまり、それらのパスロス参照リソースにはアンテナポートに関連付けられた情報が同じものでなくてもよい。
また、一部の上りリンク物理チャネルには、複数のパスロス参照リソースが設定されてもよい。例えば、A−SRSはSRSリクエストの値に対応したパラメータセットが設定可能であり、それぞれに対してパスロス参照リソースを設定することができる。例えば、A−SRSのパスロス参照リソースは、第1から第4のパスロス参照リソースが設定されてもよい。また、P−SRSには第5のパスロス参照リソースが設定されてもよい。
PUSCH、PUCCH、PRACH、P−SRSが同じパスロス参照リソースに基づいてパスロスを計算し、A−SRSは、それとは異なるパスロス参照リソースに基づいてパスロスを計算することもできる。つまり、一部の上りリンク物理チャネルについては、パスロス参照リソースが独立に設定されてもよい。また、上りリンク物理チャネルのうち少なくとも一つは、パスロス参照リソースがRRC信号で通知されてもよい。また、上りリンク物理チャネルのうち少なくとも一つは、パスロス参照リソースがDCIフォーマットで通知されてもよい。
複数の基地局101およびRRH103(複数の参照ポイント)によって送信された同じ種類のパスロス参照リソースは、端末102において合成される。合成されたパスロス参照リソースを基にパスロスを計算すると、端末102から遠い方の参照ポイントにおけるパスロスを反映することができず、そのパスロスを用いて上りリンク送信電力を計算し、上りリンク信号を送信すると、遠い方の参照ポイントに到達しない可能性がある。また、合成されたパスロス参照リソースの受信電力を基にパスロスを計算し、上りリンク送信電力を計算すると、端末102から送信された上りリンク信号の上りリンク送信電力が比較的低い場合には、基地局101やRRH103に到達せず、また、上りリンク送信電力が比較的高い場合には、他の端末への干渉元になる。
また、基地局101およびRRH103(複数の下りリンク送信点)から送信された合成された下りリンク信号は、端末102においてそれらの下りリンク信号を分離することができないため、基地局101およびRRH103それぞれから送信された下りリンク信号に基づいたパスロスを正確に測定することができない。基地局101は、必要に応じて、複数の下りリンク送信点から送信された下りリンク信号のパスロスを測定するために、下りリンク送信点毎にパスロス参照リソースを設定する必要がある。
端末102が基地局101とRRH103(または複数の参照ポイント)に対してPRACHを送信する場合、それぞれに送信するPRACHの送信電力の計算に使用されるパスロス参照リソースは異なってもよい。つまり、基地局101とRRH103へのPRACHの送信電力制御は、基地局101とRRH103それぞれから送信されたパスロス参照リソースに基づいて行われてもよい。また、基地局101向けまたはRRH103向けのランダムアクセスを行うために、基地局101は、端末102に対してPRACHのパスロス参照リソースの切り替えを指示する情報をRRC信号に含めて通知することもでき、端末102は、RRC信号に含まれる切り替え情報によってPRACHのパスロス参照リソースを設定(再設定)することができる。
また、端末102には、種々の上りリンク物理チャネルに対してそれぞれ異なる値が設定された上りリンク電力設定に関するパラメータまたはパラメータセットが設定されうる。図17は、各上りリンク物理チャネルに設定される上りリンク電力制御に関するパラメータの一例である。図17では、PUCCH、PUSCH、P−SRS、A−SRSの端末固有の設定(端末固有PUCCH設定―v11x0(PUCCH-ConfigDedicated-v11x0)、端末固有PUSCH設定―v11x0(PUSCH-ConfigDedicated-v11x0)、端末固有サウンディング参照信号UL設定―v11x0(SoundingRS-UL-ConfigDedicated-v11x0)アピリオディックSRS設定―r11(SRS-ConfigAp-r11))それぞれに対して上りリンク電力制御に関するパラメータの設定(UplinkPowerControl)が設定される。また、PRACHおよびランダムアクセスチャネル(RACH:Random Access Channel)については、パワーランピングステップ(powerRampingStep)とプリアンブル初期受信目標電力(preambleInitialReceivedTargetPower)が設定される。上りリンク電力制御に関するパラメータの設定は図10で示したものであってもよい。これらの設定にパスロス参照リソースが設定されてもよい。なお、パスロス参照リソースは、アンテナポートに関連付けられた情報を含んでいてもよい。またアンテナポートに関連付けられたとは、アンテナポート0に関連付けられた無線リソース、つまりセル固有参照信号(CRS)に関連付けられていてもよいし、アンテナポート15から22に関連付けられた無線リソース、つまり伝送路状況測定用参照信号(CSI-RS)に関連付けられていてもよい。
例えば、パスロスを考慮しなかった場合、比較的高い送信電力になるように設定された種々の電力制御パラメータセット(第1の電力制御パラメータセット)と比較的低い送信電力になるように設定された種々の電力制御パラメータセット(第2の電力制御パラメータセット)が端末102に対して設定される。基地局101は、RRC信号またはDCIフォーマット(PDCCH)に第1と第2の電力制御パラメータセットの切り替えを示す情報を含めて端末102へ通知する。端末102はその情報に基づいて種々の上りリンク物理チャネルに関してそれぞれ上りリンク送信電力を計算し、上りリンク物理チャネル(上りリンク信号)を送信する。なお、これらの電力制御パラメータセットに含まれる種々のパラメータの値は、測定報告の結果やSRSによるチャネル測定結果、端末102の電力余力値を通知するパワーヘッドルームレポート(PHR:Power Headroom Reporting)に含まれる測定結果などを考慮して基地局101によって設定される。
例えば、各上りリンク物理チャネルには、上りリンク電力制御に関するパラメータセットの切り替えを指示する情報が設定されてもよい。また、その切り替えを指示する情報は、RRC信号で端末102毎に通知されてもよい。また、その切り替えを指示する情報は、DCIフォーマットに含まれてもよい。
DCIフォーマットに2つの上りリンク電力制御に関するパラメータセットの切り替えを指示する情報(情報ビット)を含んでもよい。例えば、切り替えを指示する情報が第1の値(例えば、‘0’)である場合には、端末102は、第1の上りリンク制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を計算し、切り替えを指示する情報が第2の値(例えば、‘1’)である場合には、端末102は、第2の上りリンク制御に関するパラメータの設定に基づいて上りリンク送信電力を設定する。
その切り替えを指示する情報は、DCIフォーマットに含まれる制御情報と関連付けられてもよい。例えば、UL DMRSのサイクリックシフトインデックスの値と切り替えを指示する情報が関連付けられてもよい。
また、その切り替えを指示する情報は、DCIフォーマットに含まれる少なくとも1つの制御情報が所定の値である場合に、DCIフォーマットに切り替えを指示する情報が含まれていると端末102が認識するコードポイントで示されてもよい。例えば、端末102は、基地局101またはRRH103から送信されたDCIフォーマットに含まれている第1の制御情報に所定の情報(値)が設定されている場合、そのDCIフォーマットに含まれている情報を読み替えることができる。この時、端末102と基地局101(またはRRH103)から構成される通信システムにおいては、第1の制御情報に設定されている所定の情報を所定のコードポイントとして定義することができる。ここで、第1の制御情報が仮想リソースブロックの集中配置/分散配置識別情報とリソースブロック割り当て情報とで構成される場合の所定のコードポイントとは、仮想リソースブロックの集中配置/分散配置識別情報が1ビットで示され、リソースブロック割り当て情報が5ビットで示される場合、その1ビットが‘0’を示し、その5ビットがすべて‘1’を示した場合のことである。端末102は、このコードポイントを検出した場合にのみ、DCIフォーマットにその切り替えを指示する情報が含まれていることを認識することができる。つまり、所定のコードポイントは、1つの制御情報の所定の情報だけで構成しなくてもよい。すなわち、複数の制御情報がそれぞれ所定の情報である時にだけ、端末102は所定のコードポイントとみなし、DCIフォーマットにその切り替えを指示する情報が含まれていると認識する。例えば、仮想リソースブロックの集中/分散配置を識別する情報とリソースブロック配置情報がそれぞれ所定の情報で示された場合、その切り替えを指示する情報がDCIフォーマットに含まれていると認識する。それ以外の場合は、端末102は、仮想リソースブロックの集中/分散配置を識別する情報とリソースブロック配置情報に基づいてリソース割り当てを行う。例えば、コードポイントを構成する制御情報は、UL DMRSのサイクリックシフトに関する情報(Cyclic shift for DM RS and OCC index)とPUSCHの周波数ホッピングの許可情報の所定の情報から構成されてもよい。また、DCIフォーマットに含まれる変調符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)情報、HARQプロセス番号(HARQ process number)情報、NDI(New Data Indicator)情報がそれぞれ所定の情報である場合に、端末102は、所定のコードポイントと認識し、DCIフォーマットにその指示情報が含まれていると認識する。コードポイントを検出した場合、端末102は、DCIフォーマットのコードポイントに使用されていない制御情報の一部またはすべてをその切り替えを指示する情報として認識することができる。例えば、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、仮想リソースブロックの集中配置/分散配置識別情報であってもよい。また、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、リソースブロック割り当て情報であってもよい。また、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、SRSリクエストであってもよい。また、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、CSIリクエストであってもよい。また、その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、UL DMRSのサイクリックシフトに関する情報であってもよい。その切り替えを指示する情報として認識される制御情報は、上述した制御情報を複数用いて表されてもよい。
例えば、PUSCHでは、複数のPO_NOMINAL_PUSCHやPO_UE_PUSCHが設定される。PUCCHでは、複数のPO_NOMINAL_PUCCHやPO_UE_PUCCHが設定される。また、種々の電力制御パラメータ毎に複数設定されてもよい。また、パラメータセット毎に複数設定されてもよい。また、SRSには、複数のSRS電力オフセットが設定されてもよい。PRACHには、複数のランダムアクセスプリアンブルの初期受信電力やパワーランピングステップが設定されてもよい。端末102は、これらのパラメータを基に上りリンク物理チャネルの送信電力を設定する。つまり、少なくとも一部の上りリンク物理チャネルに対しては、複数の上りリンク電力制御に関するパラメータが設定されてもよい。つまり、一部の上りリンク物理チャネルに対しては、上りリンク電力制御に関する第1および第2のパラメータが設定されてもよい。これらの電力制御に関するパラメータの設定情報をその切り替えを指示する情報によってダイナミックに制御されてもよい。
種々の上りリンク物理チャネルにはそれぞれ1つの上りリンク電力制御に関するパラメータが設定される。この上りリンク電力制御に関するパラメータとは、上述したセル固有または端末固有に設定される上りリンク電力制御に関するパラメータの設定のうち、少なくとも一つの電力制御パラメータを含んでもよい。例えば、PO_NOMINAL_PUSCHやPO_UE_PUSCHが設定されてもよい。また、PO_NOMINAL_PUCCHやPO_UE_PUCCHが設定されてもよい。また、SRS電力オフセットが設定されてもよい。また、ランダムアクセスプリアンブルの初期受信電力やパワーランピングステップが設定されてもよい。また、フィルタ係数や伝送路損失補償係数αであってもよい。
また、基地局101は、端末102毎に送信する下りリンク参照信号の送信電力を設定することができる。基地局101は、端末固有PDSCH設定(PDSCH-ConfigDedicated)に第2の参照信号電力(referenceSignalPower2)を設定し、その設定情報を端末102へ通知してもよい。例えば、第2の参照信号電力は、DL DMRSやCSI−RSの送信電力として設定されてもよい。また、第2の参照信号電力だけでなく、下りリンクアンテナポートに係る参照信号電力を設定してもよい。また、パスロス参照リソース毎に参照信号電力が設定されてもよい。また、アンテナポートに関連付けられた情報と参照信号電力が関連付けられてもよい。
また、基地局101は、端末102毎に種々の下りリンク参照信号または下りリンクアンテナポートと関連付けられた下りリンク参照信号の送信電力を設定してもよい。
また、基地局101は、各上りリンク物理チャネルのセル固有のパラメータ設定にパスロス参照リソースを追加してもよい。
また、基地局101は、各上りリンク物理チャネルの端末固有のパラメータ設定にパスロス参照リソースを追加してもよい。
複数のパスロス参照リソースと複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が関連付けられてもよい。例えば、PUSCHのパスロス参照リソースがCRSアンテナポート0に設定されていた場合、端末102は、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいてPUSCHの送信電力を計算してもよい。また、PUSCHのパスロス参照リソースがCSI−RSアンテナポート15に設定されていた場合、端末102は、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に基づいてPUSCHの送信電力を計算してもよい。
また、一部の上りリンク物理チャネルに関しては、複数のパスロス参照リソースが設定されてもよい。例えば、第1のパスロス参照リソースと第2のパスロス参照リソースは異なるアンテナポートに関連付けられた情報が含まれる。また、第1のパスロス参照リソースと第2のパスロス参照リソースは異なる下りリンク参照信号が設定される。一例として、第1のパスロス参照リソースはCRS、第2のパスロス参照リソースはCSI−RSであってもよい。また、別の例としては、第1のパスロス参照リソースはアンテナポート15に設定されたリソース、第1のパスロス参照リソースはアンテナポート22に設定されたリソースであってもよい。第1および第2のパスロス参照リソースは、アンテナポートに関連付けられた情報のうちの一つであればよい。
種々の上りリンク物理チャネルに対してそれぞれ上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が設定されてもよく、例えば、PUSCHには第1の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定、PUCCHには第2の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定、PRACHには第3の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定、P−SRSには第4の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定、A−SRSには第5の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が設定されてもよい。第1から第5の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に設定される電力制御パラメータは必ずしも一致していなくてもよい。例えば、第1から第3の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定は端末固有の設定にセットされているようなパラメータだけが含まれてもよい。また、第4および第5の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定にはセル固有および端末固有の設定にセットされているようなパラメータが含まれてもよい。また、第1から第5の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定にはそれぞれセル固有および端末固有の設定が含まれてもよいが、種々の電力制御パラメータの値は必ずしも一致していなくてもよい。つまり、種々の電力制御パラメータの値は同じ値が設定されていなくてもよい。つまり、異なる値が設定された電力制御に関するパラメータがそれぞれ第1および第2の電力制御に関するパラメータとして構成されてもよい。
また、種々の上りリンク物理チャネルに対して1つの上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が設定されてもよい。つまり、種々の上りリンク物理チャネルに対して同じ電力制御パラメータのセットが設定されてもよいが、上りリンク物理チャネル毎に電力制御パラメータに含まれる値は決定される。
また、少なくとも一部の上りリンク物理チャネルには複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が設定されてもよい。例えば、A−SRSの送信要求を示すSRSリクエストと関連付けられたSRSパラメータセットにそれぞれ上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が含まれてもよい。つまり、SRSパラメータセットが4つ設定された場合、4つの上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が設定される。また、PRACHにおいても複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定が設定されてもよい。また、PUSCHにおいても複数の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定がセットされてもよい。
また、少なくとも一部の上りリンク物理チャネルに第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータ(または電力制御パラメータセット)が設定された場合、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータは異なるパラメータが設定される。また、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータはそれぞれ異なる値が設定される。また、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータセットに含まれる種々のパラメータは、必ずしも同じパラメータが設定されなくてもよい。一例として、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータセットに含まれる種々のパラメータはSRS電力オフセットのみで、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータセットに含まれる種々のパラメータはSRS電力オフセットと標準PUSCH電力が設定されてもよい。また、別の例では、第1の上りリンク電力制御に関するパラメータセットに含まれる種々のパラメータは、セル固有の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれる種々のパラメータ、第2の上りリンク電力制御に関するパラメータセットに含まれる種々のパラメータは、端末固有の上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれる種々のパラメータであってもよい。また、別の例では、第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータセットに含まれる種々のパラメータは、セル固有および端末固有上りリンク電力制御に関するパラメータの設定に含まれる種々のパラメータが設定されてもよい。つまり、上りリンク電力制御に関するパラメータセットには図10に示したパラメータが少なくとも一つが含まれていればよい。また、上りリンク電力制御に関するパラメータセットにはパスロス参照リソースのみが含まれているだけでもよい。第1および第2の上りリンク電力制御に関するパラメータセットに含まれる種々のパラメータは、種々の上りリンク物理チャネルの系列を生成するために使用されるパラメータ(セルID)が含まれていてもよい。例えば、上述のパラメータはSRS(A−SRS、P−SRS)の基準系列を生成するために使用されるセルIDであってもよい。上述のパラメータはPUSCH DMRSの基準系列を生成するために使用されるセルIDであってもよい。上述のパラメータはPUCCH DMRSの基準系列を生成するために使用されるセルIDであってもよい。上述のパラメータはPUSCHの系列を生成するために使用されるセルIDであってもよい。上述のパラメータはPUCCの系列を生成するために使用されるセルIDであってもよい。
種々の上りリンク物理チャネルに対してそれぞれ上りリンク電力制御に関するパラメータの設定またはパスロス参照リソースが設定されると、端末102は、その設定に基づいて各上りリンク物理チャネルの送信電力を計算することができる。P−SRSやA−SRSを参照ポイントの切り替えを行うためのバックホール用、フォールバック用または事前調査用のチャネル測定に使用することができる。基地局101は、SRSによるチャネル測定結果から端末102に対して常に適切な参照ポイントで通信を行うように制御することができる。
基地局101は、上りリンク物理チャネル毎に上りリンク電力制御に関するパラメータの設定を設定することで、種々の上りリンク物理チャネルの上りリンク送信電力制御を参照ポイント(上りリンク受信点)毎に適切に行うことができる。例えば、端末102がパスロスの小さい参照ポイントと通信を行うことができれば、PUSCHやPUCCHに割り当てることのできる送信電力も高くなるため、16QAMや64QAMなどの高変調度の変調方式を適用して上りリンク通信を行うことができるのでスループットが向上する。
(第8の実施形態)
次に、第8の実施形態について説明する。第8の実施形態では、基地局101またはRRH103は、1つのセルに対して複数の送信電力制御パラメータセットを含む無線リソース制御信号を端末102へ送信し、複数の系列パラメータセットを含む無線リソース制御信号を端末102へ送信し、複数の系列パラメータセットのうち、何れか1つを指示するフィールドを含む下りリンク制御情報(DCI)フォーマットを端末102へ送信する。端末102は、複数の系列パラメータセットのうち、第1の系列パラメータセットを指示する情報ビットを検出した場合には、第1の送信電力制御パラメータセットに基づいて信号の送信電力をセットし、複数の系列パラメータセットのうち、第2の系列パラメータセットを指示する情報ビットを検出した場合には、第2の送信電力制御パラメータセットに基づいて信号の送信電力をセットする。
端末102は、基地局101またはRRH103へ信号を送信する場合、異なる系列を用いて信号を生成する。その時、端末102は、その系列に合わせて、送信電力を制御し、信号を基地局101またはRRH103へ送信する。端末102は、基地局101またはRRH103に対して適切な系列および適切な送信電力で信号を送信することができる。基地局101またはRRH103においては、適切な送信電力制御が行われた信号が端末102から送信されるため、他の端末から送信された信号の干渉による影響を最小限に抑えることができる。
系列パラメータセットには、端末固有のセルIDが含まれてもよい。また、系列パラメータセットには、系列シフトパターンオフセットが含まれてもよい。また、系列パラメータセットには、サイクリックシフトホッピングの初期値が含まれてもよい。また、系列パラメータセットは複数セットされ、システム情報やRRC信号で端末102に通知されてもよい。
送信電力制御パラメータセットには、種々の端末固有上りリンク物理チャネルの電力値が含まれてもよい。また、送信電力制御パラメータセットには、SRSの電力オフセットが含まれてもよい。また、送信電力制御パラメータセットには、伝送路損失補償係数αが含まれてもよい。また、送信電力制御パラメータセットには、フィルタ係数が含まれてもよい。また、送信電力制御パラメータセットには、下りリンク参照信号の送信電力値(referenceSignalPower)が含まれてもよい。また、送信電力制御パラメータセットには、パスロス参照リソースが含まれてもよい。また、送信電力制御パラメータセットは複数セットされ、システム情報やRRC信号で端末102に通知されてもよい。
系列パラメータセットと送信電力制御パラメータセットは対応付けられてもよい。すなわち、第1の系列パラメータセットを用いて信号の系列を生成する場合には、第1の送信電力制御パラメータセットを用いてその信号の送信電力制御を行なう。また、第2の系列パラメータセットを用いて信号の系列を生成する場合には、第2の送信電力制御パラメータセットを用いてその信号の送信電力制御を行なう。また、第3の系列パラメータセットを用いて信号の系列を生成する場合には、第3の送信電力制御パラメータセットを用いてその信号の送信電力制御を行なう。
また、その対応付けは予め設定されてもよい。すなわち、第1の系列パラメータセットまたは第2の系列パラメータセットを用いて信号の系列を生成する場合には、第1の送信電力制御パラメータセットを用いてその信号の送信電力制御を行なってもよい。また、第3の系列パラメータセットまたは第4の系列パラメータセットを用いて信号の系列を生成する場合には、第2の送信電力制御パラメータセットを用いてその信号の送信電力制御を行なってもよい。また、第5の系列パラメータセットまたは第6の系列パラメータセットを用いて信号の系列を生成する場合には、第3の送信電力制御パラメータセットを用いてその信号の送信電力制御を行なってもよい。ここでは、2つの系列パラメータセットと1つの送信電力制御パラメータセットの対応付けについて説明したが、3つの系列パラメータセットと1つの送信電力制御パラメータセットと対応付けられてもよく、また、3つ以上の系列パラメータセットと1つの送信電力制御パラメータセットが対応付けられてもよい。それらの対応付けに関する情報は、システム情報やRRC信号で端末102に通知されてもよい。
(第9の実施形態)
次に、第9の実施形態について説明する。第9の実施形態では、基地局101またはRRH103は、複数の送信電力制御パラメータセットを含む無線リソース制御(RRC)信号を端末102へ送信し、複数の系列パラメータセットを含むRRC信号を端末102へ送信し、下りリンク制御情報(DCI)フォーマットを共通検索領域(CSS)または端末固有検索領域(USS)の何れかにセットし、端末102へ送信する。端末102は、DCIフォーマットをUSSで検出し、複数の系列パラメータセットのうち、いずれか一つを指示するフィールドを含むDCIフォーマットを検出し、そのフィールドに第1の値の情報ビットがセットされている場合には、第1の送信電力制御パラメータセットに基づいて信号の送信電力をセットし、そのフィールドに第2の値の情報ビットがセットされている場合には、第2の送信電力制御パラメータセットに基づいて信号の送信電力をセットする。さらに、端末102は、CSSでDCIフォーマットを検出した場合には、第2の送信電力制御パラメータセットに基づいて信号の送信電力をセットする。
また、端末102は、CSSでDCIフォーマットを検出した場合には、第1の送信電力制御パラメータセットに基づいて信号の送信電力をセットし、USSでDCIフォーマットを検出した場合には、DCIフォーマットに含まれる系列パラメータセットを指示するフィールドに設定された値に因らず、第2の送信電力制御パラメータセットに基づいて信号の送信電力をセットしてもよい。
端末102は、DCIフォーマットがセットされた検索領域またはDCIフォーマットに含まれる特定のフィールドの値によって、送信電力制御パラメータセットを切り替えることができ、適切な送信電力をセットすることができる。つまり、端末102は、通知された情報に応じて、適切な送信電力制御を行なうことができる。
(第10の実施形態)
次に、第10の実施形態について説明する。第10の実施形態では、基地局101またはRRH103は、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)フォーマットにサウンディング参照信号(SRS:Sounding Refernce Signal)に対する送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)コマンドをセットする。また、基地局101またはRRH103は、SRSの送信要求を行なうか否かを指示するフィールド(SRSリクエスト)を含むDCIフォーマットをある特定の制御チャネル領域(PDCCHまたはE−PDCCH)で端末102へ送信する。その際、基地局101またはRRH103は、特定の制御チャネルに対して特定のパラメータでスクランブリングする。さらに、その復調参照信号(DL DMRS)の擬似ランダム系列は、特定のパラメータで初期化する。端末102は、第1のDCIフォーマットにおいて、SRSに対するTPCコマンドを検出した場合、第1の送信電力制御に基づいて電力補正の積算処理(第1の積算処理)を行ない、第2のDCIフォーマットにおいて、SRSに対するTPCコマンドを検出した場合、第2の送信電力制御に基づいて電力補正の積算処理(第2の積算処理)を行なう。つまり、端末102は、第1のDCIフォーマットにおいて、SRSに対するTPCコマンドを検出すると、第1の電力補正に基づいてSRSの送信電力を制御し、第2のDCIフォーマットにおいて、SRSに対するTPCコマンドを検出すると、第2の電力補正に基づいてSRSの送信電力を制御する。つまり、端末102は、第1のTPCコマンドに基づいてSRSの電力補正を行ない、第2のTPCコマンドに基づいてSRSの電力補正を行なう。さらに、SRSリクエストを検出したDCIフォーマットの種類に応じて、どのTPCコマンドに基づいて電力補正されるかを切り替えることができる。
さらに、端末102は、第1のTPCコマンドによる電力補正の積算処理(アキュムレート送信電力制御、アキュムレーション、加算処理)と第2のTPCコマンドによる電力補正の積算処理をパラレルに行うことができる。つまり、各積算処理は、互いにTPCコマンドによる電力補正の影響を受けない。
第1のTPCコマンドによる電力補正の積算値をfc,tpc1(i)とし、第2のTPCコマンドによる電力補正の積算値をfc,tpc2(i)とする。第1のTPCコマンドから得られる電力補正値をδtpc1とし、第2のTPCコマンドから得られる電力補正値をδtpc2とする。それぞれのTPCコマンドから得られる積算値は、数式(40)のようになる。
・・・(40)
(i)=fc,tpc1またはf(i)=fc,tpc2として上記送信電力にセットされてもよい。また、第1のTPCコマンドと第2のTPCコマンドを通知するタイミングは異なってもよい。つまり、第1のTPCコマンドによる電力補正と第2のTPCコマンドによる電力補正の積算処理は独立に制御される。
図18は、本発明の第10の実施形態に係る電力補正に関するフローチャートである。端末102は、PDCCHまたはE−PDCCHで送信されたDCIフォーマットにおいて、SRSに対するTPCコマンドを含むDCIフォーマットの種類を判定する(ステップS1801)。SRSに対するTPCコマンドが上りリンクグラントに含まれている場合、第1のTPCコマンドに基づいてSRSの送信電力の電力補正を行なう(S1802)。SRSに対するTPCコマンドが下りリンクアサインメントに含まれている場合、第2のTPCコマンドに基づいてSRSの送信電力の電力補正を行なう(S1803)。
(第11の実施形態)
次に、本発明の第11の実施形態について説明する。第11の実施形態では、基地局101および/またはRRH103は、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)フォーマットにサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)の送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)コマンドが追加されるか否かを指示する情報を含む無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)信号を端末102へ送信する。また、基地局101および/またはRRH103は、SRSの送信要求を行なうか否かを指示するフィールド(SRSリクエスト)を含むDCIフォーマットをある特定の制御チャネル領域(PDCCHまたはE−PDCCH)で端末102へ送信する。
端末102は、受信したDCIフォーマットにおいて、SRSのTPCコマンドを検出した場合には、SRSの送信電力制御(電力補正)をSRSのTPCコマンドに基づいて行い、受信したDCIフォーマットにおいて、SRSのTPCコマンドを検出しなかった場合には、SRSの送信電力制御をPUSCHのTPCコマンドに基づいて行う。
端末102は、ポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットにSRSのTPCコマンドが含まれている場合には、そのSRSの送信電力制御をSRSのTPCコマンドに基づいて行い、ポジティブSRSリクエストを検出したDCIフォーマットにSRSのTPCコマンドが含まれておらず、PUSCHのTPCコマンドが検出された場合には、そのSRSの送信電力制御はPUSCHのTPCコマンドに基づいて行う。
端末102は、あるDCIフォーマットにSRSのTPCコマンドが追加されるか否かは、SRS固有にセットされた送信電力制御に関するパラメータの設定情報が基地局101またはRRH103から通知された場合に、DCIフォーマットにSRSのTPCコマンドが追加されたと認識してもよい。この時、端末102は、DCIフォーマットにSRSのTPCコマンドのためのフィールドが追加されたことを考慮して復調処理を行なう。例えば、SRSのTPCコマンドと関連付けられたSRSの送信電力制御に対して電力オフセットが追加された場合であってもよい。
また、端末102は、あるDCIフォーマットにSRSのTPCコマンドが追加されるか否かは、上位層から通知されてもよい。つまり、基地局101またはRRH103からその追加情報を含むRRC信号が通知されてもよい。
基地局101またはRRH103は、端末102に対してDCIフォーマット0やDCIフォーマット4などの上りリンクグラントで送信要求されるSRSの送信電力制御は、PUSCHのTPCコマンドに基づいて行い、DCIフォーマット1AやDCIフォーマット2B、DCIフォーマット2Cなどの下りリンクアサインメントで送信要求されるSRSの送信電力制御は、SRSのTPCコマンドに基づいて行うように制御することができる。
また、端末102は、SRSの送信電力制御をアキュムレート(accumulated、accumulation、積算、累算、累積、積分、蓄積、アキュムレーション)に行う場合、上りリンクグラントで送信要求されるSRSに対しては、PUSCHのTPCコマンドに基づいて行い、下りリンクアサインメントで送信要求されるSRSに対しては、下りリンクアサインメントに含まれるSRSのTPCコマンドに基づいて行う。つまり、端末102は、アキュムレートな送信電力制御をDCIフォーマットの種類に応じて切り替えることができる。基地局101およびRRH103は、上りリンクグラントで送信要求されるSRSに対しては上りリンクスケジューリングのチャネル推定に使用することができ、下りリンクアサインメントで送信要求されるSRSに対しては、DL CoMPや協調受信(JR:Joint Reception)を行なうために必要な下りリンクのチャネル状況を把握するために使用することができる。
また、端末102は、SRSのアキュムレート送信電力制御を行なう場合、特定のDCIフォーマットに含まれた特定のTPCコマンドによって得られた積算処理による電力補正の積算値を算出する。つまり、端末102は、DCIフォーマットAに含まれたTPCコマンドBによって、SRSの電力補正を行なう。また、TPCコマンドBによる積算値をSRSの送信電力に反映することでより適切な電力制御を行なう。
端末102は、サービングセルc、サブフレームiでSRSを送信する場合に、数式(41)に基づいて、SRSの送信電力をセットする。この時、条件Aは、上りリンクグラントでSRSリクエストを検出した場合であり、条件Bは、下りリンクアサインメントでSRSリクエストを検出した場合である。つまり、SRSリクエストを検出するDCIフォーマットが異なる。

・・・(41)
条件Bにおいて、PSRS_OFFSET,cやα、PLやfは条件Aと独立にセットされてもよい。
端末102は、サービングセルcに対して、PO_UE_PUSCH,cの値が上位層によって変更(再設定)された場合、または、プライマリーセルまたはセカンダリーセルまたはサービングセルcに対して、端末102がランダムアクセス応答メッセージを受信した場合、アキュムレート送信電力制御によって、与えられた電力補正値fPUSCH,cまたはfSRS,cをリセットする。つまり、端末102は、ある条件を満たした場合、アキュムレート送信電力制御によって得られた電力補正の積算値をリセットする。また、SRSに対する電力補正の積算値は、SRSの電力オフセットPSRS_OFFSETの値が上位層によって変更された場合に、リセットされてもよい。また、少なくとも1つのTPCコマンドによるSRSに対する電力補正の積算値は、SRSの電力オフセットPSRS_OFFSETの値が上位層によって変更された場合に、リセットされてもよい。SRSの電力オフセットPSRS_OFFSETとSRSに対する電力補正の積算値fSRS,cは、同じDCIフォーマットまたは同じTPCコマンドと関連付けられてもよい。
図19は、本発明の第11の実施形態に係る電力補正による積算値のリセット方法の概略を示したフローチャートである。端末102は、上位層によってPO_UE_PUSCHの値が変更されたか否か、またはランダムアクセス応答メッセージ(RAR message)を受信したか否かを確認する(ステップS1901)。上位層によってPO_UE_PUSCHの値が変更されたかランダムアクセス応答メッセージ(RAR message)を受信した場合(S1901:YES)、端末102は、上りリンクグラントに含まれたSRSに対するTPCコマンドによる電力補正の積算値f(i)をリセットする(ステップS1902)。上位層によってPO_UE_PUSCHの値が変更されないまたはランダムアクセス応答メッセージ(RAR message)を受信していない場合(S1901:NO)、端末102は、上位層によってSRSの電力オフセットPSRS_OFFSETの値が変更していないか否かを確認する(ステップS1903)。上位層によってPSRS_OFFSETの値が変更された場合(S1903:YES)、端末102は、下りリンクアサインメントに含まれたSRSに対するTPCコマンドによる電力補正の積算値f(i)をリセットする(ステップS1904)。上位層によってPSRS_OFFSETの値が変更されなかった場合(S1903:NO)、端末102は、引き続きTPCコマンドによる電力補正の積算処理を行なう。
また、1つのDCIフォーマットに複数のTPCコマンドが含まれているか否かは、上位層からRRC信号によって通知されてもよい。また、1つのDCIフォーマットに複数のTPCコマンドが含まれているか否かは、特定のパラメータ(例えば、特定のDCIフォーマットに対する電力オフセット)が端末102にセットされた場合に、認識されてもよい。
(第12の実施形態)
次に、第12の実施形態について説明する。第12の実施形態では、基地局101および/またはRRH103は、複数のDCIフォーマットに対してSRSのTPCコマンドが追加されるか否かを指示する情報を含むRRC信号を端末102へ送信する。端末102は、複数のDCIフォーマットに対してSRSのTPCコマンドが追加されたことが指示された場合、DCIフォーマットにSRSのTPCコマンドのためのフィールドが含まれていると認識し、復調・復号処理を行なう。
端末102は、受信した第1のDCIフォーマットにおいて、SRSに対するTPCコマンド(第1のSRSTPCコマンド)を検出し、第1のDCIフォーマットにおいて、SRSリクエストがSRSの送信要求を指示している、ポジティブSRSリクエストを検出した場合には、第1のDCIフォーマットで送信要求されたSRSの送信電力制御を第1のSRSTPCコマンドに基づいて行い、受信した第2のDCIフォーマットにおいて、SRSに対するTPCコマンド(第2のSRSTPCコマンド)を検出し、ポジティブSRSリクエストを検出した場合には、第2のDCIフォーマットで送信要求されたSRSの送信電力制御を第2のSRSTPCコマンドに基づいて行う。
端末102は、SRSの送信電力制御をアキュムレートに行う場合、DCIフォーマットによって送信要求されるSRS毎に行うことができる。つまり、端末102は、第1のDCIフォーマットで送信要求されたSRSの送信電力制御を第1のDCIフォーマットに含まれたSRSのTPCコマンドで行うことができる。また、端末102は、第2のDCIフォーマットで送信要求されたSRSの送信電力制御を第2のDCIフォーマットに含まれたSRSのTPCコマンドで行うことができる。端末102は、SRSの送信電力制御をDCIフォーマット毎に行うことができる。端末102は、第1のDCIフォーマットで送信要求されたSRSを基地局101へ送信するための送信電力制御を適切に行なうことができる。また、端末102は、第2のDCIフォーマットで送信要求されたSRSをRRH103へ送信するための送信電力制御を適切に行なうことができる。
また、端末102は、SRSの送信電力制御をアブソリュート(absolute)に行うことができる。SRSの送信電力制御をアキュムレートに行なうかアブソリュートに行うかは上位層処理部401から通知される情報(例えば、Accumulation-enabled)によって決定される。つまり、基地局101および/またはRRH103から通知される制御情報によってSRSの送信電力制御の種類(アキュムレートまたはアブソリュート)は決定される。また、SRSの送信電力制御をアキュムレートに行なうかアブソリュートに行うかを指示する情報は、PUSCHのアキュムレートを行なうか否かを指示する情報と関連付けられてもよい。
ここで、第1のDCIフォーマットと第2のDCIフォーマットについて例を挙げて説明したが、第3のDCIフォーマットについても同様の処理を行なうことができる。また、第4のDCIフォーマットについても同様の処理を行なうことができる。また、任意のDCIフォーマットについても同様の処理を行なうことができる。
また、これらの複数のDCIフォーマットが同じ種類である場合、TPCコマンドによる送信電力制御は共有してもよい。つまり、第1のDCIフォーマットと第3のDCIフォーマットが下りリンクアサインメントである場合、これらのDCIフォーマットで送信要求されるSRSの送信電力制御は、これらのDCIフォーマットに含まれるSRSのTPCコマンドに基づいて行われてもよい。また、第2のDCIフォーマットと第4のDCIフォーマットが上りリンクグラントである場合、これらのDCIフォーマットで送信要求されるSRSの送信電力制御は、これらのDCIフォーマットに含まれるSRSのTPCコマンドに基づいて行われてもよい。つまり、第1のDCIフォーマットまたは第3のDCIフォーマットで送信要求されたSRSの送信電力制御は、第1のDCIフォーマットと第3のDCIフォーマットに含まれるSRSのTPCコマンドに基づいて行われる。また、第2のDCIフォーマットまたは第4のDCIフォーマットで送信要求されたSRSの送信電力制御は、第2のDCIフォーマットと第4のDCIフォーマットに含まれるSRSのTPCコマンドに基づいて行われる。つまり、SRSの送信電力制御をアキュムレートに行う場合、DCIフォーマットの種類に応じて、それらの制御を分離することができる。DCIフォーマットの種類に応じて、異なる閉ループの送信電力制御を行なうことができる。つまり、端末102は、特定のDCIフォーマットに応じて、特定のアキュムレート送信電力制御を行なうことができる。また、端末102は、SRSに対して、複数のアキュムレート送信電力制御を独立に行うことができる。
(第13の実施形態)
次に、第13の実施形態について説明する。第13の実施形態では、基地局101および/またはRRH103は、SRSの基準系列に関するパラメータの情報を含むRRC信号を端末102へ送信する。端末102は、SRSリクエストが含まれるDCIフォーマットと関連付けられたSRSのパラメータセットにセットされたSRSの基準系列に関するパラメータが同じ場合には、それぞれのDCIフォーマットに含まれるSRSのTPCコマンドに基づいてそれらのSRSの送信電力制御は行う。また、端末102は、SRSのパラメータセットにセットされたSRSの基準系列に関するパラメータが異なる場合、それぞれのDCIフォーマットで送信要求が指示されたSRSの送信電力制御は、それぞれのDCIフォーマットに含まれるSRSに対するTPCコマンドに基づいて行う。
SRSパラメータセットにセットされたSRSの基準系列に関するパラメータが複数のSRSパラメータセット間で同じ場合、SRSの送信電力制御は、PUSCHのTPCコマンドかSRSのTPCコマンドの何れかに従ってもよい。また、SRSパラメータセットにセットされたSRSの基準系列に関するパラメータが複数のSRSパラメータセット間で異なる場合、SRSの送信電力制御は、SRSパラメータセット間で独立に行ってもよい。つまり、SRSパラメータセットに応じて異なるTPCコマンドに基づいて制御されてもよい。また、SRSの送信電力制御は、SRSパラメータセットにセットされた基準系列に関するパラメータに応じて制御されてもよい。
端末102は、基準系列に関するパラメータによって、SRSリクエストによって送信要求されたSRSが上りリンクスケジューリングのために使用されるのか、DL CoMPやTDDのチャネル相反性のために使用されるかをインプリシットに判断することができる。
ここで、基準系列に関するパラメータが同じとは、上位層によって通知されるパラメータが同じ場合を含む。また、基準系列に関するパラメータが同じとは、上位層によって通知されるパラメータに基づいて生成した結果が同じ場合を含む。つまり、上位層によって通知されたパラメータから得られた基準系列が同じ場合を含む。
(第14の実施形態)
次に、第14の実施形態について説明する。第14の実施形態では、基地局101またはRRH103は、基準系列生成のための複数のパラメータ、複数のホッピング帯域幅、複数の送信電力パラメータセットを含む無線リソース制御(RRC)信号を端末102へ送信する。また、基地局101またはRRH103は、複数のSRSパラメータセットを含むRRC信号を端末102へ送信する。基地局101またはRRH103は、SRSの送信を要求するか否かを指示するフィールド(SRSリクエスト)を含むDCIフォーマットを端末102へ送信する。端末102は、DCIフォーマットからSRSリクエストを検出する。また、端末102は、第1のDCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット0/4)において、ポジティブSRSリクエストを検出した場合、このポジティブSRSリクエストに対応するSRSの基準系列を第1のパラメータに基づいて生成し、第2のDCIフォーマットにおいてポジティブSRSリクエストを検出した場合、このポジティブSRSリクエストに対応するSRSの基準系列を第2のパラメータに基づいて生成する。
さらに、端末102は、第1のDCIフォーマットにおいて、ポジティブSRSリクエストを検出した場合、第1のホッピング帯域幅に基づいてこのポジティブSRSリクエストに対応するSRSの周波数ホッピングパターンを決定し、第2のDCIフォーマットにおいて、ポジティブSRSを検出した場合、第2のホッピング帯域幅に基づいてこのポジティブSRSリクエストに対応するSRSの周波数ホッピングパターンを決定する。
さらに、端末102は、第1のDCIフォーマットにおいて、ポジティブSRSリクエストを検出した場合、このポジティブSRSリクエストに対応するSRSの送信電力を第1の送信電力制御に基づいてセットし、第2のDCIフォーマットにおいて、ポジティブSRSリクエストを検出した場合、このポジティブSRSリクエストに対応するSRSの送信電力を第2の送信電力制御に基づいてセットする。
端末102は、ポジティブSRSリクエストに従って、所定のサブフレーム以上後の最初のSRSサブフレームにおいて、生成した基準系列のSRSを基地局101またはRRH103へ送信する。
P−SRSのホッピング帯域幅と第1のホッピング帯域幅または第2のホッピング帯域幅は、共有されてもよい。
第1の送信電力制御は、第1のDCIフォーマットに含まれたTPCコマンドに基づいて行われてもよい。また、第2の送信電力制御は、第2のDCIフォーマットに含まれたTPCコマンドに基づいて行われてもよい。
複数の端末に対して、異なる基準系列を設定しても、端末間の送信電力制御、つまり、基地局101またはRRH103における受信電力制御が適切に行われなかった場合、受信する必要のない端末から送信された上りリンク信号が干渉源となり、適切に復調処理を行なうことができなくなる。そこで、基地局101またはRRH103は、端末102に対して適切な送信電力制御を行なう。
図20は、本発明の第14の実施形態に係る通信システムを示す概略図である。通信システムは、基地局2001、RRH2003、端末2002、端末2004から構成される。端末2002は、基地局2001とアクセスしており、端末2004は、RRH2003とアクセスしている。さらに、基地局2001とRRH2003は、協調通信を行なっている。上りリンク2005と上りリンク2006は、端末2002から送信される上りリンク信号を示し、上りリンク2007と上りリンク2008は、端末2004から送信される上りリンク信号を示している。上りリンク2005と上りリンク2007で送信された上りリンク信号のリソースが重複していた場合、それぞれの上りリンク信号の基準系列が同じパラメータで生成されていると、基地局2001では、それらの上りリンク信号が互いに干渉し、適切に受信することができない。同様のことがRRH2003においても言える。そこで、端末2002と端末2004から送信される上りリンク信号を系列、周波数領域、時間領域、符号領域で分離する必要がある。ここで、基地局2001またはRRH2003は、端末2002および端末2004に対して異なる基準系列がセットされるようなパラメータを設定する。そうすることによって、基地局2001またはRRH2003は、端末2002および端末2004から送信された上りリンク信号のリソースが重複しても基準系列の違いによって分離することができる。ただし、端末2002と端末2004において、適切な送信電力制御が行われていないと、基準系列の違いによって各端末から送信された上りリンク信号を分離することが困難になる。各端末は、基地局2001およびRRH2003に対して上りリンク信号を送信する場合、異なる送信電力制御を行なう必要がある。異なる送信電力制御とは、それぞれの受信ポイントに対してTPCコマンドによる電力補正を独立に行うことである。また、異なる送信電力制御とは、電力オフセットを受信ポイントに対して設定することである。
図21は、本発明の第14の実施形態に係るSRSの送信制御方法を示したフローチャートである。端末102は、PDCCHまたはE−PDCCHで送信されたSRSリクエストを含むDCIフォーマットの種類を判定する(ステップS2101)。DCIフォーマットの種類が上りリンクグラント(例えば、DCIフォーマット0やDCIフォーマット4)である場合、第1のパラメータを用いてSRSの基準系列を生成する(ステップS2102)。さらに、第1のセットに基づいて、SRSのリソース割り当てを行なう(ステップS2103)。さらに、第1の送信電力制御に基づいてSRSの送信電力をセットする(ステップS2104)。さらに、第1のホッピング帯域幅に基づいてSRSの周波数ホッピングパターンを決定する(ステップS2105)。DCIフォーマットの種類が下りリンクアサインメント(例えば、DCIフォーマット1AやDCIフォーマット2BやDCIフォーマット2C)である場合、第2のパラメータを用いてSRSの基準系列を生成する(ステップS2106)。さらに、第2のセットに基づいて、SRSのリソース割り当てを行なう(ステップS2107)。さらに、第2の送信電力制御に基づいてSRSの送信電力をセットする(ステップS2108)。さらに、第2のホッピング帯域幅に基づいてSRSの周波数ホッピングパターンを決定する(ステップS2109)。この時、第1のホッピング帯域幅と第2のホッピング帯域幅は、共有されてもよい。つまり、第1のホッピング帯域幅と第2のホッピング帯域幅はSRSパラメータセット間で同じであってもよい。
基地局101またはRRH103における上りリンク信号の受信電力制御を適切に行う、すなわち、端末102の送信電力制御を適切に行うことによって、基地局101またはRRH103で上りリンク信号を適切に復調・復号処理を行なうことができる。
端末間の干渉を軽減するために、A−SRSに周波数ホッピングを適用することによって、端末間のSRSリソースが衝突する確率を減らし、基地局101およびRRH103の受信精度を向上させることができる。
端末Aと端末Bから送信される上りリンク信号のリソースが互いに一部または全部重複している場合、各端末から送信される基準系列が異なれば、受信ポイント(基地局101またはRRH103)で復調・復号は可能である。しかし、受信ポイントで、各端末から送信された上りリンク信号の受信電力差が大きければ、受信ポイントは、たとえ、各端末から送信された上りリンク信号が異なる基準系列で設定されていたとしても受信電力が大きい上りリンク信号しか復調・復号することができない。そこで、周波数ホッピングを行なうことによって、各端末の上りリンク送信電力制御が適切に行われなかった場合でも周波数領域を端末間で分離することによって各端末から送信された上りリンク信号を復調・復号できるようにする。さらに、A−SRSにおいては、送信タイミングをずらすことにより、リソースを時間領域で分離することによって各端末から送信された上りリンク信号を復調・復号できるようにする。
また、端末Aと端末Bから送信される上りリンク信号の基準系列が同じでリソースが重複している場合、受信ポイントにおいて、端末Aと端末Bから送信された上りリンク信号を分離することはできず、互いに干渉源になる。
各端末において適切な送信電力制御が行われていれば、基準系列を端末間で変えることによって、受信ポイント(基地局101、RRH103)においてそれぞれの上りリンク信号を検出することができる。つまり、適切な送信電力制御および適切な系列制御を行なうことによって、受信ポイントにおける上りリンク信号の検出精度を向上することができる。
さらに、端末102は、上りリンク信号(PUSCHやA−SRS)を送信するポイントをダイナミックに切り替える場合、上りリンク信号を送信するサブフレームに従って、周波数ポジションを変える周波数ホッピングを行なって、送信する。特に、A−SRSは、ポジティブSRSリクエストが検出されたDCIフォーマットの種類に応じて、異なる周波数ホッピングパターンが設定されてもよい。
また、上記各実施形態において、端末102は、複数のSRSが同一シンボルで一部またはすべてのリソースが重複する場合において、複数のSRSそれぞれの基準系列または基準系列に使用されるパラメータが異なる場合、同一シンボルで複数のSRSを送信してもよい。また、端末102は、同一シンボルで複数のSRSを送信時に、複数のSRSの送信電力の合計が端末102に設定された最大送信電力を超える場合、最大送信電力以下になるように各SRSの送信電力をスケーリングし、送信する。ただし、複数のコンポーネントキャリアにおいて、PUSCHまたはPUCCHまたはPRACHと複数のSRSの送信タイミングが同じで、複数の上りリンク物理チャネルの送信電力の合計が端末102に設定された最大送信電力を超える場合、PUSCHまたはPUCCHまたはPRACHの送信を優先する。つまり、この場合、端末102は、複数のSRSを送信しないように制御する。
また、端末102は、複数のSRSが同じシンボル(SRSシンボル)で一部またはすべてのリソースが重複する場合において、複数のSRSそれぞれの基準系列または基準系列に使用されるパラメータが同じ場合、基準系列または基準系列に使用されるパラメータによらず、A−SRSの送信を優先する。つまり、この場合、端末102は、P−SRSを送信しないように制御する。
上記各実施形態において、端末102は、同一サブフレームにおいて受信したDCIフォーマットからSRSに対する複数のTPCコマンドを検出した場合、それぞれのTPCコマンドに基づいて、SRSの送信電力制御を行なう。例えば、上りリンクグラントと下りリンクアサインメントからそれぞれSRSに対するTPCコマンドを検出した場合、それぞれのTPCコマンドに対応したアキュムレート送信電力制御を行なう。つまり、端末102は、SRSに対して独立したアキュムレート送信電力制御を行なっている場合、それぞれのアキュムレート送信電力制御に対応したTPCコマンドを検出すると、そのTPCコマンドによって得られる電力補正値をそれぞれの送信電力制御に反映する。
また、上記各実施形態において、基地局101および/またはRRH103は、SRSのパラメータに関する設定情報を含むRRC信号を端末102へ送信する。また、基地局101および/またはRRH103は、SRSの送信電力制御に関する情報を含むRRC信号を端末102へ送信する。また、端末102は、受信したDCIフォーマットからSRSリクエストを検出し、SRSの送信要求が指示されているか否かを判定する。端末102は、SRSリクエストがSRSの送信要求を指示している、ポジティブSRSリクエストを検出した場合には、SRSを基地局101またはRRH103へ送信する。
なお、上記各実施形態では、上りリンク電力制御に関するパラメータの設定は送信電力パラメータセットや送信電力制御パラメータセット、電力制御パラメータセットと呼称される場合がある。
上記各実施形態では、セルIDを上位層から通知されるパラメータ(parameter)と呼称する場合がある。つまり、第1のセルIDは第1のパラメータと呼称し、第2のセルIDは第2のパラメータと呼称し、第3のセルIDは第3のパラメータと呼称し、第nのセルIDは第nのパラメータと呼称してもよい。また、セルIDを物理量(quantity)と呼称する場合がある。また、セルIDを基準系列識別子(BSI:Base Sequence Identity, Base Sequence Index)と呼称する場合がある。また、セルIDをセル識別子と呼称する場合がある。また、セルIDを物理セルID(PCI:Physical layer Cell Identity)と呼称する場合がある。また、セルIDを端末固有セルIDと呼称する場合がある。また、セルIDを仮想セルID(VCI:Virtual Cell ID)と呼称する場合がある。また、フィールドを制御情報、制御情報フィールド、情報、情報フィールド、ビットフィールド、情報ビット、情報ビットフィールドなどと呼称する場合がある。また、上述のセルIDは、A−SRSとP−SRSでそれぞれセットされてもよい。
なお、上記各実施形態では、情報データ信号、制御情報信号、PDSCH、PDCCHおよび参照信号のマッピング単位としてリソースエレメントやリソースブロックを用い、時間方向の送信単位としてサブフレームや無線フレームを用いて説明したが、これに限るものではない。任意の周波数と時間で構成される領域および時間単位をこれらに代えて用いても、同様の効果を得ることができる。なお、上記各実施形態では、プリコーディング処理されたRSを用いて復調する場合について説明し、プリコーディング処理されたRSに対応するポートとして、MIMOのレイヤーと等価であるポートを用いて説明したが、これに限るものではない。この他にも、互いに異なる参照信号に対応するポートに対して、本発明を適用することにより、同様の効果を得ることができる。例えば、Precoded RSではなくUnprecoded(Non−precoded) RSを用い、ポートとしては、プリコーディング処理後の出力端と等価であるポートあるいは物理アンテナ(あるいは物理アンテナの組み合わせ)と等価であるポートを用いることができる。
なお、上記各実施形態では、上りリンク送信電力制御とは、上りリンク物理チャネル(PUSCH、PUCCH、PRACH、SRS)の送信電力制御のことであり、送信電力制御とは、種々の上りリンク物理チャネルの送信電力の計算に使用する種々のパラメータの切り替えまたは(再)設定を含んでいる。
なお、上記各実施形態では、基地局101と端末102とRRH103からなる下りリンク/上りリンク協調通信について説明したが、2つ以上の基地局101と端末102からなる協調通信、2つ以上の基地局101とRRH103と端末102からなる協調通信、2つ以上の基地局101またはRRH103と端末102からなる協調通信、2つ以上の基地局101と2つ以上のRRH103と端末102からなる協調通信、2つ以上の送信ポイント/受信ポイントからなる協調通信においても適用可能である。また、異なるセルIDを有する基地局101(複数の基地局)からなる協調通信においても適用可能である。また、異なるセルIDを有する基地局101およびRRH103からなる協調通信においても適用可能である。また、異なるセルIDを有するRRH103(複数のRRH)からなる協調通信においても適用可能である。つまり、上述する協調通信は、複数の基地局101、複数の端末102、複数のRRH103から構成される通信システムにおいても適用可能である。また、上述する協調通信は、複数の送信点および複数の受信点から構成される通信システムにおいても適用可能である。また、それらの送信点および受信点は、複数の基地局101、複数の端末102、複数のRRH103から構成されてもよい。また、上記各実施形態では、パスロスの計算結果から端末102が基地局101またはRRH103に近い方(パスロスが小さい方)に適した上りリンク送信電力制御を行われることについて説明したが、パスロスの計算結果から端末102が基地局101またはRRH103のうち遠い方(パスロスが大きい方)に適した上りリンク送信電力制御を行われることについても同様の処理を行うことができる。
なお、上記各実施形態では、基地局101およびRRH103は、下りリンクの送信点であり、上りリンクの受信点である。また、端末102は、下りリンクの受信点であり、上りリンクの送信点である。
なお、上記各実施形態において、SRSに対するTPCコマンドによる電力補正値は、PUSCHと同じ電力補正値のテーブルから決定されてもよい。また、SRSに対するTPCコマンドによる電力補正値は、PUCCHと同じ電力補正値のテーブルから決定されてもよい。また、SRSに対するTPCコマンドによる電力補正値は、PUSCHおよびPUCCHところなる電力補正値のテーブルから決定されてもよい。つまり、PUSCH、PUCCH、SRSは独立なテーブルに基づいてTPCコマンドによる電力補正値を決定してもよい。
なお、上記各実施形態における通信システムは、基地局101、RRH103(Remote Radio Head)、および端末102を備える。ここで、基地局101は、マクロ基地局、第1の基地局装置、送信装置、セル、送信点、送信アンテナ群、送信アンテナポート群、受信アンテナポート群、受信点、第1の通信装置、コンポーネントキャリア、eNodeB、送信ポイント、受信ポイント、ポイント、送受信ポイント、参照点、参照ポイントと呼称される場合がある。RRH103は、リモートアンテナ、分散アンテナ、第n(nは整数)の基地局、送信装置、セル、送信点、送信アンテナ群、送信アンテナポート群、受信点、第n(nは整数)の通信装置、コンポーネントキャリア、eNodeB、送信ポイント、受信ポイント、ポイント、送受信ポイント、参照点、参照ポイントと呼称される場合がある。端末102は、端末装置、移動端末、移動局、受信点、受信端末、受信装置、第m(mは整数)の通信装置、送信アンテナポート群、送信点、受信アンテナ群、受信アンテナポート群、UE、送信ポイント、受信ポイント、ポイント、送受信ポイントと呼称される場合がある。
本発明に関わる基地局101および端末102で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれる。また、上述した実施形態における基地局101および端末102の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。基地局101および端末102の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
本発明は、無線基地局装置や無線端末装置や無線通信システムや無線通信方法に用いて好適である。
101、2001、2201、2301、2401 基地局
102、2002、2004、2202、2203、2304、2404 端末
103、2003、2302、2402 RRH
104、2303、2403 回線
105、107、2204、2205、2305、2306 下りリンク
106、108、2005、2006、2007、2008、2405、2406 上りリンク
301 上位層処理部
303 制御部
305 受信部
307 送信部
309 チャネル測定部
311 送受信アンテナ
3011 無線リソース制御部
3013 SRS設定部
3015 送信電力設定部
3051 復号化部
3053 復調部
3055 多重分離部
3057 無線受信部
3071 符号化部
3073 変調部
3075 多重部
3077 無線送信部
3079 下りリンク参照信号生成部
401 上位層処理部
403 制御部
405 受信部
407 送信部
409 チャネル測定部
411 送受信アンテナ
4011 無線リソース制御部
4013 SRS制御部
4015 送信電力制御部
4051 復号化部
4053 復調部
4055 多重分離部
4057 無線受信部
4071 符号化部
4073 変調部
4075 多重部
4077 無線送信部
4079 上りリンク参照信号生成部
2301、2401 マクロ基地局

Claims (8)

  1. 基地局装置と通信する端末装置であって、
    上位層の信号を介して、上りリンク電力制御に関する、第1のパラメータおよび第2のパラメータを受信し、物理下りリンク制御チャネルを介して、送信電力制御コマンドを受信する受信部と
    信電力の制御対象のサブフレームが第1のサブフレームセットに対応するときは、前記第1のパラメータに基づく第1の送信電力をセットし、
    送信電力の制御対象のサブフレームが第2のサブフレームセットに対応するときは、前記第2のパラメータに基づく第2の送信電力をセットする送信電力制御部と、
    を備え、
    前記送信電力制御部は、前記第1の送信電力の設定に用いられる第1の積算値と、前記第2の送信電力の設定に用いられる第2の積算値とを算出し、
    前記第1の積算値は、第1のサブフレームセットに対応する下りリンクサブフレームから受信する送信電力制御コマンドに基づき、
    前記第2の積算値は、第2のサブフレームセットに対応する下りリンクサブフレームから受信する送信電力制御コマンドに基づき、
    前記第1のパラメータの値が上位層によって変更される場合には、前記第1の積算値はリセットされ、
    前記第2のパラメータの値が上位層によって変更される場合には、前記第2の積算値はリセットされ
    前記第1のサブフレームセットと、前記第2のサブフレームセットとは、ビットマップによって構成が指示される、端末装置。
  2. 前記第1のパラメータは、第1のサブフレームセットに対応し、
    前記第2のパラメータは、第2のサブフレームセットに対応する
    請求項1記載の端末装置。
  3. 端末装置と通信する基地局装置であって、
    上りリンクの第1の送信電力に対する電力制御に関する第1のパラメータおよび上りリンクの第2の送信電力に対する電力制御に関する第2のパラメータを上位層の信号を用いて送信し、物理下りリンク制御チャネルを用いて、送信電力制御コマンドを送信する送信部を備え、
    前記第1の送信電力は、第1の積算値によって与えられ、
    前記第2の送信電力は、第2の積算値によって与えられ、
    前記第1の積算値は、第1のサブフレームセットに対応する下りリンクサブフレームから受信する送信電力制御コマンドに基づき、
    前記第2の積算値は、第2のサブフレームセットに対応する下りリンクサブフレームから受信する送信電力制御コマンドに基づき、
    前記第1のパラメータの値が上位層によって変更される場合には、前記第1の積算値はリセットされ、
    前記第2のパラメータの値が上位層によって変更される場合には、前記第2の積算値はリセットされ
    前記第1のサブフレームセットと、前記第2のサブフレームセットとは、ビットマップによって構成が指示される、基地局装置。
  4. 前記第1のパラメータは、第1のサブフレームセットに対応し、
    前記第2のパラメータは、第2のサブフレームセットに対応する
    請求項3記載の基地局装置。
  5. 基地局装置と通信する端末装置における通信方法であって、
    上位層の信号を介して、上りリンク電力制御に関する第1のパラメータを受信する第1の過程と、
    上位層の信号を介して、上りリンク電力制御に関する第2のパラメータを受信する第2の過程と、
    物理下りリンク制御チャネルを介して、送信電力制御コマンドを受信する第3の過程と
    信電力の制御対象のサブフレームが第1のサブフレームセットに対応するときは、前記第1のパラメータに基づく第1の送信電力をセットし、
    送信電力の制御対象のサブフレームが第2のサブフレームセットに対応するときは、前記第2のパラメータに基づく第2の送信電力をセットする第4の過程と、
    を有し、
    前記第4の過程において、前記第1の送信電力の設定に用いられる第1の積算値と、前記第2の送信電力の設定に用いられる第2の積算値とを算出し、
    前記第1の積算値は、第1のサブフレームセットに対応する下りリンクサブフレームから受信する送信電力制御コマンドに基づき、
    前記第2の積算値は、第2のサブフレームセットに対応する下りリンクサブフレームから受信する送信電力制御コマンドに基づき、
    前記第1のパラメータの値が上位層によって変更される場合には、前記第1の積算値はリセットされ、
    前記第2のパラメータの値が上位層によって変更される場合には、前記第2の積算値はリセットされ
    前記第1のサブフレームセットと、前記第2のサブフレームセットとは、ビットマップによって構成が指示される、通信方法。
  6. 前記第1のパラメータは、第1のサブフレームセットに対応し、
    前記第2のパラメータは、第2のサブフレームセットに対応する
    請求項5記載の通信方法。
  7. 端末装置と通信する基地局装置における通信方法であって、
    上りリンクの第1の送信電力に対する電力制御に関する第1のパラメータを上位層の信号を用いて送信する第1の過程と、
    上りリンクの第2の送信電力に対する電力制御に関する第2のパラメータを上位層の信号を用いて送信する第2の過程と、
    物理下りリンク制御チャネルを用いて、送信電力制御コマンドを送信する第3の過程と
    を有し、
    前記第1の送信電力は、第1の積算値によって与えられ、
    前記第2の送信電力は、第2の積算値によって与えられ、
    前記第1の積算値は、第1のサブフレームセットに対応する下りリンクサブフレームから受信する送信電力制御コマンドに基づき、
    前記第2の積算値は、第2のサブフレームセットに対応する下りリンクサブフレームから受信する送信電力制御コマンドに基づき、
    前記第1のパラメータの値が上位層によって変更される場合には、前記第1の積算値はリセットされ、
    前記第2のパラメータの値が上位層によって変更される場合には、前記第2の積算値はリセットされ
    前記第1のサブフレームセットと、前記第2のサブフレームセットとは、ビットマップによって構成が指示される、通信方法。
  8. 前記第1のパラメータは、第1のサブフレームセットに対応し、
    前記第2のパラメータは、第2のサブフレームセットに対応する
    請求項7記載の通信方法。
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