JP7115675B2 - 位置検出装置及び形状検出装置 - Google Patents
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Description
孔内部の形状を測定するには、孔が形成された計測対象物を切断して、孔の断面形状を顕微鏡で測定することが考えられるが、計測対象物を破壊することとなるため、計測対象物は製品として利用できなくなる等の制限がある。
また、非特許文献2~6に記載された方法では、プローブの小径化が困難なため、例えば、内径が10μm未満の孔や穴については、内部形状を測定できないという問題がある。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置10は、接触子11及び物体P(外部物体の一例)に対する接触子11の相対位置を変える位置調整手段12を有して、接触子11が物体Pに接触した接触位置を計測する装置であって、光を照射する光照射手段13と光の強度を計測する光計測手段14と接触位置を導出する演算手段15を備えている。以下、詳細に説明する。
接触子11は球状(本実施の形態では、直径が0.1~100μm)であり、光照射手段13から接触子11の間には、光ファイバ16、ファイバ結合器17、光ファイバ18、反射膜19、弾性体20、反射膜21及び光ファイバ22が順に接続されている。
反射膜19、21は、同素材(本実施の形態では主としてAu)で形成された薄膜であり、Z方向に間隔を空けて対向配置されている。反射膜19、21の屈折率は等しく、反射膜19、21の屈折率は、光ファイバ18のコア23の屈折率、弾性体20の屈折率、光ファイバ22のコア24の屈折率とは異なっている。光ファイバ18のコア23と光ファイバ22のコア24は屈折率が等しく、仮想直線上に配されている。なお、光ファイバ22の代わりにコアの有さない光ファイバや、光を透過する光ファイバ以外のものを採用することも可能である。
反射膜19、21の屈折率と弾性体20の屈折率は異なることから、反射膜19に入射し、反射膜19を透過して弾性体20内に入射した光は、反射膜21(弾性体20及び反射膜21の境界面)で反射して反射膜19に向かう光と、反射膜21内に入射する光とに分かれる。
光計測手段14には、位置調整手段12及び光照射手段13に接続された演算手段15が接続されている。演算手段15は、光計測手段14から光計測手段14が計測した光の強度を取得でき、位置調整手段12から物体Pに対する接触子11の相対位置の情報を得ることができる。
接触子11が物体Pに接触すると、図2(A)、(B)に示すように、弾性体20(光干渉領域25)は弾性変形する。なお、図2(A)は、物体PがZ方向正側(上方)に移動して接触子11に接触した際の様子、図2(B)は、物体PがX方向負側(水平方向)に移動して接触子11に接触した際の様子をそれぞれ示している。
ここで、光干渉領域25から光ファイバ22のコア24に出た光の強度を計測可能な光計測手段を採用することによって、光干渉領域25から光ファイバ22のコア24に出た光の強度を基に接触子11の物体Pへの接触を検知可能となる。
以下、図4、図5を参照して、多波長光を照射する光照射手段31を備えた、本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装置30を説明する。なお、位置検出装置30において、位置検出装置10と同様の構成については同じ記号を付して詳しい説明は省略する。
演算手段15は、光計測手段32に計測された特定波長の光の強度が、接触子11が非接触状態で光計測手段14に計測される当該特定波長の光の強度と異なることから、光計測手段32に到達する多波長光の波形のシフトを検出し、接触子11の物体Pへの接触を検知する。そして、演算手段15は、位置調整手段12から物体Pに対する接触子11の相対位置の情報を得て接触位置(接触子11が物体Pに接触した座標)を検出する。
位置検出装置10を形状検出装置として用いる場合、物体Pに対する接触子11の相対位置が異なる座標で接触子11に物体Pを接触させることで、演算手段15は、複数の接触位置を得て、これら複数の接触位置から物体Pの形状を検知する。
図6を参照して、マイケルソン型干渉を利用する、本発明の第3の実施の形態に係る位置検出装置40について説明する。なお、位置検出装置40において、位置検出装置10、30と同様の構成については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
例えば、光干渉領域は、接触子の外部物体(又は検出対象物、以下同じ)への接触によって変形し内部で生じている光の干渉状態を変えるものであればよく、対向配置された対となる反射膜を有さなくてもよい。但し、対向配置された対となる反射膜を有する場合、フィネスが高くなり、結果として、接触子の外部物体への接触を安定的に検知することが可能となる。
そして、光ファイバを採用する代わりに、筒状部材を用いて、光照射手段から照射された光を光干渉領域に伝えるようにしてもよい。
更に、接触子は球状である必要はない。
Claims (7)
- 接触子及び外部物体に対する前記接触子の相対位置を変える位置調整手段を有して、前記接触子が前記外部物体に接触した接触位置を計測する位置検出装置であって、
光を照射する光照射手段と、
前記光照射手段から照射された光が入射し、入射した光を内部で反射させて光の干渉を生じさせる光干渉領域と、
前記光干渉領域から出た光の強度を計測する光計測手段と、
前記光計測手段が計測した光の強度を基に前記接触子の前記外部物体への接触を検知し、前記位置調整手段から前記外部物体に対する前記接触子の相対位置の情報を得て、前記接触位置を導出する演算手段とを備え、
前記光干渉領域は、前記接触子の前記外部物体への接触により変形して、光の干渉状態を変えることを特徴とする位置検出装置。 - 請求項1記載の位置検出装置において、前記光照射手段が照射する光はレーザ光であり、前記光干渉領域は、変形により該光干渉領域から出るレーザ光の強度を変え、前記演算手段は、前記光計測手段によって計測されたレーザ光の強度が、前記接触子が非接触状態で前記光計測手段によって計測されたレーザ光の強度と異なることから前記接触子の前記外部物体への接触を検知することを特徴とする位置検出装置。
- 請求項1記載の位置検出装置において、前記光照射手段が照射する光は多波長光であり、前記光干渉領域は、変形によって該光干渉領域から出る多波長光に含まれる各波長の光の強度を変え、前記演算手段は、前記光計測手段によって計測された特定波長Wの光の強度が、前記接触子が非接触状態で前記光計測手段によって計測される前記特定波長Wの光の強度と異なることから前記接触子の前記外部物体への接触を検知することを特徴とする位置検出装置。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の位置検出装置において、前記光干渉領域は、光の干渉が内側で生じる弾性体を有することを特徴とする位置検出装置。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の位置検出装置において、前記光干渉領域は、光の入射方向に間隔を空けて対向配置された対となる反射膜を有し、前記対となる反射膜間で光を反射させて光の干渉を生じさせることを特徴とする位置検出装置。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の位置検出装置において、前記光照射手段から照射された光を前記光干渉領域に伝える光ファイバを備えることを特徴とする位置検出装置。
- 接触子及び検出対象物に対する前記接触子の相対位置を変える位置調整手段を有して、前記接触子が前記検出対象物に接触した接触位置を計測し、前記検出対象物の形状を導出する形状検出装置であって、
光を照射する光照射手段と、
前記光照射手段から照射された光が入射し、入射した光を内部で反射させて光の干渉を生じさせる光干渉領域と、
前記光干渉領域から出た光の強度を計測する光計測手段と、
前記光計測手段が計測した光の強度を基に前記接触子の前記検出対象物への接触を検知し、前記位置調整手段から前記検出対象物に対する前記接触子の相対位置の情報を得て、前記接触位置を導出し、複数の該接触位置から前記検出対象物の形状を検知する演算手段とを備え、
前記光干渉領域は、前記接触子の前記検出対象物への接触により変形して、光の干渉状態を変えることを特徴とする形状検出装置。
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JP2018032946A JP7115675B2 (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | 位置検出装置及び形状検出装置 |
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