JP7115141B2 - 装置、水耕栽培システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、容器中の液体に浮いた対象物を頂部に載せて持ち上げる又は頂部に載せた対象物を容器中の液体に置くための装置、並びに該装置を用いた水耕栽培システム及び方法に関する。
工場内において処理すべき対象物を容器内の液体に沈めた状態又は浮かせた状態で処理することがある。処理前の対象物は容器内に入れられ、処理後の対象物は容器から外に搬送される。例えば工場内で行われる植物の水耕栽培では、植物を植えた定植パネルが、栽培槽中の培養液に浸され、植物が育った後、栽培槽から取り出される。
特許文献1には、水耕栽培装置において、培養液面に浮く植物を植えた定植パネルを、該植物に付着した害虫を駆除するため培養液中に浸漬し、ついで元の水耕栽培に戻すべく培養液面上に浮上させる植物定植パネルの害虫駆除用浮沈装置が開示されている。特許文献1に記載の技術は、定植パネルに設けられた流体収納室への空気の出し入れにより、植物を培養液中に沈めたり、培植物を養液に浮かせる構成を採用することで、構造が簡単で安価な害虫駆除用浮沈装置を提供する。
特許文献2には、苗床としてのボックスを用いた水耕栽培用装置であって、ボックスの上板に複数の植物を保持する貫通孔を設け、下板に培養液が流入及び排出するための貫通孔を設けた構成を有する装置を開示する。
特開2004-305065号公報 特開2014-217290号公報
対象物の容器内の液体に置く作業や、容器内の液体に浮いた対象物を容器から取り出す作業は、直接人の手により又は何らかの装置を用いて行われるが、これらの作業を容易にすることが求められる。
そこで、本発明は、容器内の液体に浮いた対象物を容器から取り出す、または対象物を容器内の液体に置くことを容易にする装置を提供することを目的とする。また、本発明は、該装置を用いた水耕栽培システム及び方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態には以下の構成が含まれる。
〔1〕
本体部を備え、容器中の液体に浮いた対象物を前記本体部の頂部に載せて持ち上げる又は前記頂部に載せた対象物を容器中の液体に置くための装置であって、
前記頂部には、前記対象物を載せたときに前記対象物と前記頂部との間に、前記対象物を載せる部材を差し込める隙間を生じる凹凸構造が形成されており、
前記頂部は、流体が前記本体部内へ流入又は前記本体部内から排出されることで、容器中の液体から浮上又は液体中に沈むように構成され、
前記頂部が前記液体から浮上しているときに、前記隙間が高さ方向において前記容器の縁から出るように構成されている、前記装置。
〔2〕
前記本体部に接続され、内部を流体が流れる導管と、
前記導管と第1圧力源及び第2圧力源との接続を切り替える制御弁と、
をさらに備え、
前記制御弁により前記導管が前記第1圧力源に接続されると、流体が前記導管を通じて前記本体部内へ流入する、上記〔1〕に記載の装置。
〔3〕
前記本体部の底部には貫通孔が形成されており、
前記制御弁により前記導管が前記第2圧力源に接続されると、流体が前記導管を通じて前記本体部から排出され、前記容器中の液体が前記貫通孔を通じて前記本体部内へ流入し、
前記制御弁により前記導管が前記第1圧力源に接続されると、流体が前記導管を通じて前記本体部内へ流入し、前記本体部内の液体が前記貫通孔を通じて排出される、上記〔2〕に記載の装置。
〔4〕
前記制御弁により前記導管が前記第1圧力源に接続されると、前記容器中の液体の密度よりも低い密度を有する流体が前記導管を通じて前記本体部内へ流入することで、前記頂部が前記容器中の液体から浮上し、
前記制御弁により前記導管が前記第2圧力源に接続されると、前記本体内の前記流体が前記導管を通じて排出されることで、前記頂部が前記容器中の液体中に沈む、上記〔2〕に記載の装置。
〔5〕
前記流体が、空気又は二酸化炭素である、上記〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の装置。
〔6〕
前記対象物が苗床であり、前記容器中の液体が前記苗床の苗を生育させるための養液である、水耕栽培のための上記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の装置。
〔7〕
水耕栽培システムであって、
容器中の養液に浮いた1つ又は複数の苗床を収容する前記容器と、
前記容器において、苗床の収穫位置に配置された上記〔6〕に記載の装置と、
前記隙間に差し込み苗床を載せる部材を備えた苗床持ち上げ手段と
を含む、前記水耕栽培システム。
〔8〕
高さ方向に複数段に配置された複数の前記容器を含み、
前記苗床持ち上げ手段が、高さ方向において、前記容器の間隔に応じた間隔で設けられた複数の前記部材を備える、上記〔7〕に記載の水耕栽培システム。
〔9〕
上記〔7〕又は〔8〕に記載の水耕栽培システムを用いた水耕栽培方法であって、
前記隙間が高さ方向において前記容器の縁からでるように前記頂部を養液から浮上させるステップと、
前記隙間に前記部材を挿入し、前記収穫位置にある苗床を持ち上げるステップと
を含む前記水耕栽培方法。
〔10〕
上記〔7〕又は〔8〕に記載のシステムを用いた水耕栽培方法であって、
前記隙間が高さ方向において前記容器の縁からでるように前記頂部を養液から浮上させるステップと、
前記頂部に苗床を載せるステップと、
前記頂部を養液中に沈めるステップと
を含む前記水耕栽培方法。
本発明の一実施形態に係る装置を用いることで、容器内の液体に浮いた対象物を容器から取り出す、または対象物を容器内の液体に置くことが容易になる。また、本発明の他の実施形態によると、複数の植物を収穫する際に、運搬装置を用いて複数の植物を一度に収穫する(運搬する)ことができ、植物の収穫を容易且つ効率よく行うことができる。また、本発明の他の実施形態によると、容器に複数の苗床を配置する際に、運搬装置を用いて複数の容器に一度に苗床を配置することができ、容器内の液体への配置を容易且つ効率よく行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る装置に関する図である。 該装置による対象物を持ち上げる動作を説明するための図である。 運搬装置による対象物を取り出す動作を説明するための図である。 該装置による対象物を置く動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る装置に関する図である。 該装置による対象物を持ち上げる動作を説明するための図である。 該装置による対象物を置く動作を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る水耕栽培システムに関する図である。 運搬装置による対象物を置く動作を説明するための図である。 該装置による対象物を持ち上げる動作を説明するための図である。 運搬装置による対象物を取り出す動作を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではなく、また種々の数値、寸法、材料、及び形状などは例示である。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る装置10は、液体が入った容器内に設置され、液体に浮いた対象物を頂部に乗せて持ち上げる又は頂部に載せた対象物を容器中の液体に置くための装置である。図1(a)は、本実施形態に係る装置10の模式的な斜視図であり、図1(b)は、装置10の側面図である。
装置10は、本体部11を備え、本体部11には、内部に流体を収容できる中空状の収容部(不図示)が形成されている。本体部11の頂部12には複数の凸部13a及び凹部13bからなる凹凸構造13が形成されている。
装置10の本体部11が頂部12に対象物を載せて持ち上げるとき、頂部12の凸部13a上に載った該対象物と凹部13bとの間には隙間CLが生じるように構成されている。後述する該対象物を乗せる部材を隙間CLに差し込むことができるように、凸部13a及び凹部13bの高さ及び幅などが調整されている。凸部13aは、載せる対象物の安定を考慮して、少なくとも2つ設けられ、好ましくは頂部12の両端と中央付近に合わせて3つ以上設けられているとよい。凹部13bの数は1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。凸部13a及び凹部13bの数を調整し、後述する対象物を載せる部材の数以上の隙間CLが形成されるようにするとよい。
装置10は、本体部11内への流体の流入及び排出を制御する制御弁16をさらに備える。制御弁16は、導管15を通じて、本体部11内の流体を収容する収容部につながるポート14と、高圧源21(第1圧力源)(流体供給源ともいう。)及び低圧源22(第2圧力源)(流体排出先ともいう。)とに接続されている。

制御弁16は例えば三方弁であり、制御弁16を操作することにより、本体部11を高圧源21若しくは低圧源22に接続したり、又は本体部11を密閉したりすることができる。
制御弁16を操作して本体部11を高圧源21に接続すると、高圧源21から導管15を通じて流体が本体部11内へ流入する。他方、本体部11を低圧源22に接続すると、本体部11から導管15を通じて流体が低圧源22へ排出される。流体は、容器内の液体よりも軽い(比重の小さい)液体又は気体であり、気体は空気、窒素又は二酸化炭素などである。本体部11の頂部12は、流体が本体部11内に流入すると容器内の液体から浮上し、(全て又は一部の)流体が本体部11から排出されると液体中に沈むように構成されている。
図2は、容器40内に設置した装置10の本体部11が対象物30を持ち上げる動作を説明するための図である。
本実施形態では、対象物30は例えば苗床31及び苗床31に保持された植物32であり、容器40は水耕栽培用の培養液の貯留槽であり、容器40内の液体41は植物32の生育のための培養液である。苗床31は、植物32を保持した状態であっても液体41に浮くようにしておく。苗床31の材料としては、例えばポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂発泡体、又は合成樹脂と金属(又は木材)との複合材などが好ましい。
なお、対象物30は、メッキ処理・洗浄処理など液体41中で処理すべき金属製部品又は樹脂製部品などであってもよい。また、対象物30が所定の物質でコーティングされるべき表面を有する物体である場合には、該物体を該所定の物質(液体41)中に沈める又は該所定の物質中から持ち上げるために装置10を用いることもできる。例えば、該物体が焼成前の陶磁器(対象物30)である場合、該陶磁器に釉を塗る際に、装置10を用いて、該陶磁器を釉(液体41)に沈めたり、釉から持ち上げるようにしてもよい。
装置10の本体部11は、容器40内の液体41内に設置され、対象物30は装置10の本体部11上の液体に浮いている(図2(a))。このとき、制御弁16を操作して、本体部11を高圧源21に接続すると、流体が本体部11内へ流入し、本体部11が浮き始める。流体の流入を続けると、本体部11の頂部12(凸部13a)に対象物30が接触し(図2(b))、さらに本体部11が浮き上がることで、対象物30を頂部12に載せた状態で持ち上げることができる(図2(c))。
図2(c)に示すように、対象物30を載せた本体部11の頂部12が液体41から浮上しているときに、本体部11は、凹凸構造13により形成される隙間CLが高さ方向において容器40の縁42(上縁)から(上に)出るように構成されている。言い換えると、高さ方向における容器40内の液体41の液面の位置と容器40の縁42の位置とを考慮して、本体部11のサイズ及び材質などを調整し、本体部11の頂部12が液体41から浮上しているときに隙間CLが容器40の縁42から出るようにしておく。
このようにして、装置10は、容器40中の液体41に浮いた対象物30を本体部11の頂部12に載せて持ち上げることができ、持ち上げたときに、隙間が高さ方向において容器40の縁42から出るようになっている。
図3は、運搬装置50により、装置10の本体部11が持ち上げた対象物30を容器40から取り出す動作を説明するための図である。
運搬装置50は、対象物30を載せる部材51と、部材51を支持する支持部52と、部材51を上下及び前後に駆動する駆動部53を備える。運搬装置50は、例えば、フォークリフトであってもよいし、対象物30や隙間CLの位置を検出できるセンサなどを備えた対象物の自動的な運搬を可能にする装置であってもよい。なお、運搬装置50に駆動部53を設けずに、人力により部材51を上下前後に駆動するようにしてもよい。
対象物30を載せて本体部11の頂部12が液体41から浮上しているときに(図2(c))、対象物30を乗せる部材51が隙間CLに差し込まれる(図3(a))。そして、駆動部53により部材51が上方に持ち上げられることにより、対象物30は部材51に載り、本体部11から取り外される(図3(b))。その後、対象物30は、運搬装置50により所定の位置まで運ばれる(図3(c))。対象物30が取り外された後、本体部11は液体40に浮かせたままであってもよいし、図3(c)に示すように液体中に沈めておいてもよい。
図4は、容器40内に設置した装置10の本体部11により、対象物30を容器40内の液体41に置く動作を説明するための図である。
装置10の本体部11は、容器40内の液体41内に設置され、隙間CLが高さ方向において容器40の縁42から(上に)出た状態で、液体41に浮いている(図4(a))。このとき、本体部11は高圧源21に接続され、流体が本体部11内に入っている状態であってもよいし、流体が密閉された状態で高圧源21への接続は遮断されていてもよい。前述の運搬装置50などを用いて、本体部11の頂部12に対象物30を載せる(図4(b))。そして、制御弁16を操作して、本体部11を低圧源22に接続すると、流体が本体部11内から排出され、本体部11が沈み始める。流体の排出を続けると、対象物30は頂部12から離れて、液体41に浮いた状態になる(図4(c))。
このようにして、装置10は、本体部11の頂部12に載せた対象物30を容器40中の液体41に置くことができる。
なお、本実施形態において、流体として液体40よりも軽い(比重の小さい)液体又は気体を用いた例を説明したが、装置10の本体部11を液体よりも軽い(比重の小さい)材料(例えば発泡スチロールなどの合成樹脂発泡体、合成樹脂、炭素繊維、木材など)で形成する場合は、流体を液体40よりも重い(比重の大きい)液体又は気体にするとよい。即ち、本体部11を高圧源21に接続し、流体を本体部11へ流入させると本体部11が沈み、逆に、本体部11を低圧源22に接続し、流体を本体部11から排出すると本体部11が浮上するような構成としてもよい。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係る装置10は、容器40中の液体41を用いて本体部11の浮沈を制御するように構成されている。第1実施形態と同様の事項については説明を適宜省略する。
本実施形態に係る装置10の本体部11の底面には複数の貫通孔17が形成されており、貫通孔17から容器40内の液体41が本体部11内へ流入する構成をとる(図5)。なお、本体部11の底面の貫通孔17は、複数ではなく、1つであってもよい。
液体41が本体部11内の収容部(不図示)に流入することにより本体部11は沈み、液体41が本体部11内から(全て又は一部)排出されると液体41に浮くように構成されている。そのため、本体部11は、液体41よりも比重が重い材料(例えば、金属、合成樹脂など)で形成されている。
図6は、本実施形態における、容器40内に設置した装置10の本体部11が対象物30を持ち上げる動作を説明するための図である。
装置10の本体部11は、容器40内の液体41内に設置され、対象物30は装置10の本体部11上で液体41に浮いている(図6(a))。制御弁16を操作して、本体部11を高圧源21に接続すると、流体(液体41よりも軽い液体又は気体、好ましくは空気又は二酸化炭素などの気体)が本体部11内へ流入することで、本体部11内部に収容された液体41が貫通孔17を通じて押し出され、排出される(図6(b))。本体部11内の(全て又は一部の)液体41が排出され、本体部11内が流体で完全に又は一部充填されることで、本体部11は、液体41に対して浮き、対象物30を頂部12に載せた状態で持ち上げることができるように構成されている(図6(c))。
図6(c)に示すように、対象物30を載せて本体部11の頂部12が液体41から浮上しているときに、本体部11は、凹凸構造13により形成される隙間CLが高さ方向において容器40の縁42(上縁)から(上に)出るように構成されている。
このようにして、装置10は、容器40中の液体41に浮いた対象物30を本体部11の頂部12に載せて持ち上げることができ、持ち上げたときに、隙間が高さ方向において容器40の縁42から出るようになっている。
図7は、容器40内に設置した装置10の本体部11により、対象物30を容器40内の液体41に置く動作を説明するための図である。
前述の運搬装置50などを用いて、本体部11の頂部12に対象物30を載せる(図7(a))。このとき、本体部11が高圧源21に接続され、流体が本体部11内に供給され続ける状態であってもよいし、流体が密閉された状態で高圧源21への接続が遮断されていてもよい。
そして、制御弁16を操作して、本体部11を低圧源22に接続すると、流体が本体部11内から排出され、液体41が本体部11内へ貫通孔17を通じて流入することで、本体部11が沈み始め、流体の排出を続けると、対象物30は頂部12から離れて、液体41に浮いた状態になる(図7(c))。流体が空気や二酸化炭素などの気体である場合は、低圧源22は大気への開放端としてもよく、この場合、低圧源22とするための吸引ポンプ等の設備が不要となる。
このようにして、装置10は、本体部11の頂部12に載せた対象物30を容器40中の液体41に置くことができる。
なお、本実施形態において、流体として液体40よりも軽い(比重の小さい)液体又は気体を用いた例を説明したが、装置10の本体部11を液体よりも軽い(比重の小さい)材料(例えば発泡スチロールなどの合成樹脂発泡体、合成樹脂、炭素繊維など)で形成する場合は、流体を液体40よりも重い(比重の大きい)液体又は気体にするとよい。即ち、本体部11を高圧源21に接続し、流体を本体部11へ流入させると本体部11が沈み、逆に、本体部11を低圧源22に接続し、流体を本体部11から排出すると本体部11が浮上するような構成としてもよい。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態に係る水耕栽培システム100について説明する。水耕栽培システム100は、植物の水耕栽培に用いるものであり、対象物30は、苗床及びそこに保持された植物である。
水耕栽培システム100は、高さ方向に所定間隔Pで複数段配置された複数の容器40からなるラック45と、各容器40の生育初期位置SP及び収穫位置HPに本体部11が設置された複数の装置10とを含む(図8A)。装置10は、第1又は第2実施形態の中で説明したとおりである。なお、水耕栽培システム100は、生育初期位置SPには本体部11を設置せず、収穫位置HPにのみ本体部11を設置する構成としてもよい。
また、水耕栽培システム100には、ラック45の容器40の間隔に応じた間隔(P1)で設けられた複数の部材51を備えた運搬装置50が含まれていてもよい。
水耕栽培システム100において、各容器40内の生育初期位置SPに苗を保持した苗床(対象物30)が配置される。この際、対象物30は、運搬装置50を用いて、別の場所からラック45へ運ばれ、生育初期位置SPに設置された本体部11は、隙間CLが容器40の高さ方向における縁42から出るように浮上させてある(図8B)。そして、対象物30を乗せた部材51が頂部12の隙間CLに収まるまで部材51を下ろしていくことで、頂部12(凹凸構造の凸部)に対象物30を置き、本体部11を沈めることで対象物30を液体41に浮かせる。なお、生育初期位置SPに本体部11を設置しない場合は、人の手により対象物30を配置するようにしてもよい。
水耕栽培システム100では、生育初期位置SPに配置した苗床(対象物30)を、液体41に浮いた状態で収穫位置HPまでゆっくりと移動させながら、植物を成長させる。対象物30が収穫位置HPに来ると、収穫の対象となるため、装置10の本体部11を用いて持ち上げる(図8C)。このとき、対象物30の苗床と本体部11の凹凸構造とで形成される隙間CLが容器40の高さ方向における縁42から出るように持ち上げられる。
装置10を用いて対象物30を持ち上げた後、対象物30をラック45から別の場所へ移動させるために、運搬装置50を用いる。
対象物30を載せた本体部11の頂部12が液体41から浮上し、隙間CLが容器40の高さ方向における縁から出ているときに、対象物30を乗せる部材51が隙間CLに差し込まれる(図8D)。そして、駆動部53により部材51が上方に持ち上げられることにより、対象物30は部材51に載り、本体部11から取り外され、運搬装置50により所定の位置まで運ばれる。
本実施形態における水耕栽培システム100は、複数の植物(対象物30)を同時に育てることができ、それらを収穫する際には、ラック45の複数の容器40の収穫位置HPにある植物を、運搬装置50を用いて一度に収穫する(運搬する)ことができる。これにより、収穫に際し、収穫を効率よく且つ容易にする。また、高所にある容器における収穫の場合には、人の高所作業の危険性を避ける(又は低減する)ことができ、水耕栽培における安全性の向上に資することができる。
また、各容器40内の生育初期位置SPに苗を保持した苗床を配置する際も、運搬装置50を用いて、ラック45の複数の容器40に一度に苗床を配置することができ、作業効率および安全性の向上に資することができる。
10 装置
11 本体部
12 頂部
13 凹凸構造
14 ポート
15 導管
16 制御弁
17 貫通孔
21 高圧源(流体供給源)(第1圧力源)
22 低圧源(流体排出先)(第2圧力源)
30 対象物
31 苗床
32 植物
40 容器
41 液体
42 縁
45 ラック
50 運搬装置
51 対象物を載せる部材
52 支持部
53 駆動部
100 水耕栽培システム

Claims (7)

  1. 水耕栽培システムであって、
    容器中の養液に浮いた1つ又は複数の苗床を収容する前記容器と、
    前記容器において、苗床の収穫位置に配置された水耕栽培のための装置と、
    前記苗床を載せるための部材を備えた苗床持ち上げ手段と
    を含み、
    前記装置は、本体部を備え、前記容器中の養液に浮いた苗床を前記本体部の頂部に載せて持ち上げる又は前記頂部に載せた苗床前記容器中の養液に置くための装置であ、 前記頂部には、2つ以上の凸部と1つ以上の凹部からなる凹凸構造が形成されており、前記凸部上に前記苗床を載せたときに前記苗床と前記凹部との間に生じる隙間に前記部材が差し込めるように、前記凸部及び前記凹部の高さ及び幅が調整されており、
    前記頂部は、流体が前記本体部内へ流入又は前記本体部内から排出されることで、前記容器中の養液から浮上又は養液中に沈むように構成され、
    前記装置は、
    前記本体部に接続され、内部を流体が流れる導管と、
    前記導管と第1圧力源及び第2圧力源との接続を切り替える制御弁と、
    をさらに備え、
    前記制御弁により前記導管が前記第1圧力源に接続されると、流体が前記導管を通じて前記本体部内へ流入する、前記システム
  2. 前記本体部の底部には貫通孔が形成されており、
    前記制御弁により前記導管が前記第2圧力源に接続されると、流体が前記導管を通じて前記本体部から排出され、前記容器中の養液が前記貫通孔を通じて前記本体部内へ流入し、
    前記制御弁により前記導管が前記第1圧力源に接続されると、流体が前記導管を通じて前記本体部内へ流入し、前記本体部内の養液が前記貫通孔を通じて排出される、請求項1に記載のシステム
  3. 前記制御弁により前記導管が前記第1圧力源に接続されると、前記容器中の養液の密度よりも低い密度を有する流体が前記導管を通じて前記本体部内へ流入することで、前記頂部が前記容器中の養液から浮上し、
    前記制御弁により前記導管が前記第2圧力源に接続されると、前記本体内の前記流体が前記導管を通じて排出されることで、前記頂部が前記容器中の養液中に沈む、請求項1に記載のシステム
  4. 前記流体が、空気又は二酸化炭素である、請求項1~3のいずれか1項に記載のシステム
  5. 高さ方向に複数段に配置された複数の前記容器を含み、
    前記苗床持ち上げ手段が、高さ方向において、前記容器の間隔に応じた間隔で設けられた複数の前記部材を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の水耕栽培システムを用いた水耕栽培方法であって、
    前記隙間が高さ方向において前記容器の縁からでるように前記頂部を養液から浮上させるステップと、
    前記隙間に前記部材を挿入し、前記収穫位置にある苗床を持ち上げるステップと
    を含む前記方法。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の水耕栽培システムを用いた水耕栽培方法であって、
    前記隙間が高さ方向において前記容器の縁からでるように前記頂部を養液から浮上させるステップと、
    前記頂部に苗床を載せるステップと、
    前記頂部を養液中に沈めるステップと
    を含む前記方法。
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