JP7113544B2 - タービンの危急停止制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、発電設備等に用いられるタービンの危急停止制御装置に関する。
タービンを利用した発電設備等では、安全を確保するため、タービンの回転速度をセンサにより測定し、回転速度が上限を超過したときにタービンを停止させる危急停止制御装置が設けられる。ここで、タービンの回転速度を測定するセンサは、過酷な環境下で動作するため、誤動作する可能性がある。そこで、3個のセンサによりタービンの回転速度を測定し、3個のうちの任意の2個のセンサが回転速度の上限超過を検出した場合に、タービンを停止させる2oo3(2 out of 3;3者2択)論理回路を備えた危急停止制御装置が提供されている。なお、この種の危急停止制御装置は、例えば特許文献1に開示されている。
欧州特許出願第3152447号
上述した危急停止制御装置の2oo3論理回路は、3個のセンサからの検出信号により開閉制御される3個の電磁弁を用いた油圧回路により構成される。本願発明者による検討の結果、この2oo3論理回路では、3個の電磁弁がある特定の状態変化をした場合に、タービンを急速停止させる弁の動作に異常が発生し、システムエラーによる遮断(タービンの急速停止)やシステムエラーの誤報を引き起こすことがあることが分った。なお、この問題については、説明の重複を避けるため、発明の実施の形態の説明において詳細を明らかにする。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、上述した急速停止のための弁の誤動作を防止することが可能な危急停止制御装置を提供することを目的とする。
この発明は、タービンの回転速度が上限を超えるのに応じて前記タービンを停止させる危急停止制御装置において、作動油の供給源から作動油が供給される第1のパイプと、回油部に作動油を供給する第2のパイプと、前記第1のパイプの作動油の油圧が低下することにより閉状態から開状態に切り換えられ、開状態となることによりタービンを停止させる急速停止弁と、各々ポートP、T、AおよびBを有し、ポートPおよびA間と、ポートBおよびT間の両方の区間における作動油の通過を遮断する遮断状態、および、ポートPおよびA間と、ポートBおよびT間の両方の区間において作動油を通過させる通過状態の相互間の切り換えが可能な第1~第3の4ポート電磁弁であって、各々のポートPが前記第1のパイプに接続され、各々のポートTが前記第2のパイプに接続され、第1の4ポート電磁弁のポートAおよび第2の4ポート電磁弁のポートB間が第1の電磁弁間パイプにより接続され、第2の4ポート電磁弁のポートAおよび第3の4ポート電磁弁のポートB間が第2の電磁弁間パイプにより接続され、第3の4ポート電磁弁のポートAおよび第1の4ポート電磁弁のポートB間が第1の電磁弁間パイプにより接続され、各々別個のセンサにより測定される前記タービンの回転速度が上限を超過することにより前記遮断状態から前記通過状態に各々切り換えられる第1~第3の4ポート電磁弁からなる2oo3論理回路と、を具備し、前記第1~第3の電磁弁間パイプが同じ長さである危急停止制御装置を提供する。
この発明の一実施形態である危急停止制御装置の油圧回路の構成を示す回路図である。 同油圧回路の構成を示す回路図である。 同油圧回路の構成を示す回路図である。 同危急停止制御装置の外観を示す正面図である。 同危急停止制御装置を上方から見た平面図である。 同危急停止制御装置の電磁弁モジュール内のパイプのレイアウトを示す斜視図である。 同実施形態における4ポート電磁弁の交換のための操作を示す図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
図1はこの発明の一実施形態であるタービンの危急停止制御装置1の油圧回路の構成を示す回路図である。図1に示すように、危急停止制御装置1は、電磁弁モジュールBK1と、止め弁モジュールBK2と、カートリッジバルブモジュールBK3とを含む。
電磁弁モジュールBK1は、3個の4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3を含む。4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3の各々は、ポートP、A、BおよびTを有している。これらの各電磁弁は、互いに独立した3個のセンサによるタービンの回転速度の測定結果に基づいて切り換えられる。例えば4ポート電磁弁MV1は、1つのセンサにより測定されるタービンの回転速度が上限以内である場合に、コイルへの通電が行われ、ポートPおよびA間と、ポートBおよびT間の両方の区間における作動油の通過が遮断された遮断状態となり、同センサにより測定されるタービンの回転速度が上限を超過した場合に、コイルが非通電となり、ポートPおよびA間と、ポートBおよびT間の両方の区間において作動油の通過が許可される通過状態となる。他の4ポート電磁弁MV2およびMV3も同様であり、他のセンサによる回転速度の測定結果に基づいて遮断状態または通過状態に切り換えられる。また、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3は、弁芯位置スイッチS1、S2およびS3を各々有する。これらの弁芯位置スイッチS1、S2およびS3により4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3の弁芯位置を各々検出し、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3が正常に動作しているか否かを確認することができる。
4ポート電磁弁MV1のポートAと4ポート電磁弁MV2のポートBは、電磁弁間パイプAB12により接続されている。また、4ポート電磁弁MV2のポートAと4ポート電磁弁MV3のポートBは、電磁弁間パイプAB23により接続されている。また、4ポート電磁弁MV3のポートAと4ポート電磁弁MV1のポートBは、電磁弁間パイプAB31により接続されている。このように各4ポート電磁弁間を接続する電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31と、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3は、2oo3論理回路を構成している。
止め弁モジュールBK2は、各々ニードル型止め弁である止め弁NV1T~NV3TおよびNV1P~NV3Pと、オリフィスOAおよびO0とを含む。ポンプ等の作動油供給源20から供給される作動油は、パイプ21を介してオリフィスOAおよびO0に与えられる。
パイプ21からオリフィスOAを通過した作動油は、パイプ31に供給される。このパイプ31の作動油は、安全油としてタービンに供給される。この安全油の油圧が十分に高い状態ではタービンは通常動作する。
パイプ21からオリフィスO0を通過した作動油は、第1のパイプ22Pに供給され、この第1のパイプ22Pの作動油は、止め弁NV1P、NV2PおよびNV3Pを各々介すことにより4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3のポートPに各々与えられる。
4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3のポートTから出る作動油は、止め弁NV1T、NV2TおよびNV3Tを各々介すことにより第2のパイプ22Tに供給される。第2のパイプ22Tに供給された作動油は、回油部30へ送られる。
カートリッジバルブモジュールBK3は、各々2方向カートリッジバルブである急速停止弁NG1およびNG2を含む。この急速停止弁NG1およびNG2は、第2のパイプ22Tとパイプ31との間に挿入されており、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3の状態により開閉状態が制御される。
急速停止弁NG1およびNG2が閉じた状態では、パイプ31の作動油の油圧が十分に高く、タービンは通常動作する。一方、急速停止弁NG1およびNG2が開くと、回油部30に接続された第2のパイプ22Tが急速停止弁NG1およびNG2によりパイプ31に接続されるため、パイプ31の作動油の油圧が低下する。これによりタービンが急速停止する。
図1に示す例では、3個のセンサにより測定されるタービンの回転速度がいずれも上限以内であるため、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3は、全て遮断状態となっている。この場合、第1のパイプ22Pおよび第2のパイプ22T間が遮断された状態となる。このため、第1のパイプ22Pの作動油が高い油圧を維持し、急速停止弁NG1およびNG2は閉状態となる。
図2に示す例では、1つのセンサにより測定されたタービンの回転速度が上限を超過し、4ポート電磁弁MV1が通過状態、他の4ポート電磁弁MV2およびMV3が遮断状態となっている。この場合、第1のパイプ22Pの作動油は、止め弁NV1Pを介して4ポート電磁弁MV1のポートPに与えられるが、この4ポート電磁弁MV1のAポートに電磁弁間パイプAB12を介して接続された4ポート電磁弁MV2のポートBおよびT間が遮断状態である。このため、4ポート電磁弁MV1およびMV2を介した第1のパイプ22Pおよび第2のパイプ22T間の作動油の移動は生じず、第1のパイプ22Pおよび第2のパイプ22T間は遮断状態となり、急速停止弁NG1およびNG2は閉状態となる。
図3に示す例では、2つのセンサにより測定された回転速度が上限を超え、4ポート電磁弁MV1およびMV3が通過状態、4ポート電磁弁MV2が遮断状態となっている。この場合、第1のパイプ22Pの作動油は、止め弁NV3Pを介して4ポート電磁弁MV3のポートPに与えられるが、この4ポート電磁弁MV3のAポートに電磁弁間パイプAB31を介して接続された4ポート電磁弁MV1のポートBおよびT間が通過状態である。このため、4ポート電磁弁MV3およびMV1を介した第1のパイプ22Pおよび第2のパイプ22T間の作動油の移動が可能であり、第1のパイプ22Pおよび第2のパイプ22T間は接続された状態となり、第1のパイプ22Pの作動油の油圧が低下する。この結果、急速停止弁NG1およびNG2が開状態となり、パイプ31の作動油の油圧が低下し、タービンが急速停止する。
さて、本願発明者が調査したところ、図1に示す構成では、次のような問題が発生することが分った。すなわち、3個の4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3のうちの1つが通過状態から遮断状態に復帰し、その後、他の2つが通過状態になると、第1のパイプ22Pの作動油の油圧およびパイプ31の作動油の油圧が短時間で突然降下し、システムエラーによる遮断(タービンの急速停止)とエラーの誤報を引き起こす。
数多くの実験を行った結果、この問題の原因として、次のことが分った。1つの4ポート電磁弁(例えば4ポート電磁弁MV1とする)が通過状態から遮断状態に復帰した後、この4ポート電磁弁MV1のポートBと、これに隣接する4ポート電磁弁MV3のポートAに接続された電磁弁間パイプAB31内にエアキャビティが形成され、4ポート電磁弁MV3が通過状態になる際に、電磁弁間パイプAB31内の作動油がエアキャビティを充填する。この作動油によるエアキャビティの充填により、第1のパイプ22Pの作動油の油圧が瞬時に低下し、回復する。この結果、急速停止弁NG1およびNG2が瞬時に開閉し、パイプ31の作動油の油圧が瞬時に低下し、システムエラーによる遮断と誤報を引き起こす。
多くの実験と理論実証の結果、異常な圧力降下の持続時間は、降下の深さとエアキャビティの形成される電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31の容積に比例し、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3の内部漏れ量に反比例することが分かった。
本実施形態による危急制御装置は、以上の実験および理論実証の結果を踏まえて設計されたものである。本実施形態では、電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31の容積を最小化する設計を行った。具体的には、本実施形態では、電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31を同じ長さとし、かつ、最短化した。また、本実施形態では、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3として、内部漏れ量の大きいものを採用した。ここで、内部漏れとは、遮断状態の4ポート電磁弁のポートPおよびA間、ポートBおよびT間の漏れ量を指す。この漏れ量は、バルブのバルブコアのタイプに関係する。電磁スライドバルブの内部漏れ量は、電磁シートバルブの内部漏れ量よりも大きい。このため、本実施形態では、電磁スライドバルブを4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3として採用した。
図4は本実施形態による危急停止制御装置1の外観を示す正面図である。また、図5は危急停止制御装置を上方から見た平面図である。これらの図に示すように、本実施形態による危急停止制御装置1は、電磁弁モジュールBK1と、止め弁モジュールBK2と、カートリッジバルブモジュールBK3とを上下方向に縦積みした構成となっている。
図5に示すように、電磁弁モジュールBK1の3個の4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3は、互いに同じ形状およびサイズを有しており、電磁弁モジュールBK1において、最大限に接近した状態で配置されている。本実施形態において、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3は、危急停止制御装置1の筐体に対し、外部から着脱が可能である。電磁弁モジュールBK1には、電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31の各パイプ内の油圧を測定する油圧センサM1、M2およびM3が設けられている。この油圧センサM1、M2およびM3の出力信号を監視することにより4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3の故障を検知することが可能である。また、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3には、上述した弁芯位置スイッチS1、S2およびS3があるので、この弁芯位置スイッチS1、S2およびS3により、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3に故障があるか否かを判定することができる。
図6は、危急停止制御装置1の電磁弁モジュールBK1内のパイプのレイアウトを示す斜視図である。図6に示すように、電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31は、正三角形の各辺をなすように、電磁弁モジュールBK1内に配置されている。この電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31の長さは、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3を最大限に接近させて配置した場合の1の4ポート電磁弁のAポートと隣接する4ポート電磁弁のBポートとの間の長さに等しい。
本願発明者は、電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31の形状、サイズ、レイアウトを図6に示すものにすることにより、異常な油圧低下の持続時間を50ms以内に制御できることを確認した。また、本願発明者は、降下幅を2bar未満、作動油供給源20の作動油の油圧を20barとした場合、4ポート電磁弁MV1~MV3が遮断状態に復帰した3分後に電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31のエアキャビティを充填できることを確認した。このように、電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB31を改善することにより、安全油圧が短時間で突然降下することがなくなり、使用要件を完全に満たすものとなった。
危急停止制御装置1の信頼性を高めるためには、2oo3論理回路を構成する4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3のメンテナンスを頻繁に行う必要がある。従来技術の下では、危急停止制御装置1を停止させて4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3のメンテナンスを行っていたため、危急停止制御装置1およびこれを利用した発電システム全体の稼働率の低下を招いていた。そこで、本実施形態では、危急停止制御装置1を停止させることなく、その動作を維持した状態で、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3の交換を行うことを可能にする手段を提供する。
図1に示すように、危急停止制御装置1において、第1のパイプ22Pと4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3の各ポートPとの間には、開閉操作が可能な止め弁NV1P、NV2PおよびNV3Pが挿入され、第2のパイプ22Tと4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3の各ポートTとの間には、開閉操作が可能な止め弁NV1T、NV2TおよびNV3Tが挿入されている。
また、図4に示すように、危急停止制御装置1の筐体には、止め弁NV1P~NV3P、NV1T~NV3Tに開閉操作のための電気信号を供給するプラグが設けられている。本実施形態では、このプラグから止め弁NV1P~NV3P、NV1T~NV3Tに電気信号を送り、止め弁NV1P~NV3P、NV1T~NV3Tの開閉操作を行うことにより、危急停止制御装置1を停止させることなく、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3の交換を行うことが可能である。
図7は、本実施形態における4ポート電磁弁の交換のための操作を示す図である。4ポート電磁弁MV1を交換する場合には、止め弁NV1P、NV1T、NV2TおよびNV3Pを閉状態とし、止め弁NV2PおよびNV3Tを開状態とする。この状態では、4ポート電磁弁MV1は、強制的に遮断状態となり、センサによる回転速度の測定結果に反応しない。4ポート電磁弁MV2およびMV3は、各々に対応付けられた2つのセンサにより測定される回転速度が両方とも上限を超える場合に限り、両方が通過状態となって、第1のパイプ22Pおよび第2のパイプ22Tを接続する。このように4ポート電磁弁MV2およびMV3は、2oo2(2 out of 2)論理回路として機能する。4ポート電磁弁MV1の交換が終わると、止め弁NV1P、NV1T、NV2TおよびNV3Pは開状態に切り換えられる。これにより2oo3論理回路としての動作が再開される。
4ポート電磁弁MV2を交換する場合には、止め弁NV1P、NV2P、NV2TおよびNV3Tを閉状態とし、止め弁NV1TおよびNV3Pを開状態とする。この状態では、4ポート電磁弁MV2は、強制的に遮断状態となり、センサによる回転速度の測定結果に反応しない。4ポート電磁弁MV1およびMV3は、各々に対応した2つのセンサにより測定される回転速度が両方とも上限を超えた場合に限り、両方が通過状態となって、第1のパイプ22Pおよび第2のパイプ22Tを接続する。このように4ポート電磁弁MV1およびMV3は、2oo2論理回路として機能する。4ポート電磁弁MV2の交換が終わると、止め弁NV1P、NV2P、NV2TおよびNV3Tは開状態に切り換えられる。これにより2oo3論理回路としての動作が再開される。
4ポート電磁弁MV3を交換する場合には、止め弁NV1T、NV2P、NV3PおよびNV3Tを閉状態とし、止め弁NV1PおよびNV2Tを開状態とする。この状態では、4ポート電磁弁MV3は、強制的に遮断状態となり、センサによる回転速度の測定結果に反応しない。4ポート電磁弁MV1およびMV2は、各々に対応した2つのセンサにより測定される回転速度が両方とも上限を超えた場合に限り、両方が通過状態となって、第1のパイプ22Pおよび第2のパイプ22Tを接続する。このように4ポート電磁弁MV1およびMV2は、2oo2論理回路として機能する。4ポート電磁弁MV3の交換が終わると、止め弁NV1T、NV2P、NV3PおよびNV3Tは開状態に切り換えられる。これにより2oo3論理回路としての動作が再開される。
以上のように、本実施形態によれば、危急停止制御装置1を停止させることなく、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3を交換することができる。
4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3のうちの1個(例えば4ポート電磁弁MV1とする)を交換した場合、その4ポート電磁弁MV1は長期に亙る非通電状態(すなわち、通過状態)から通電状態(すなわち、遮断状態)に復帰することとなる。しかしながら、本実施形態では、3本の電磁弁間パイプAB12、AB23およびAB23を同じ長さとすることにより最短化し、かつ、4ポート電磁弁MV1、MV2およびMV3として電磁スライドバルブを採用している。このため、4ポート電磁弁MV1の通過状態から遮断状態への復帰後、他の4ポート電磁弁MV2およびMV3が通過状態となっても、上述した第1のパイプ22Pの作動油の油圧およびパイプ31の作動油の油圧が短時間で突然降下する問題が発生しない。
1……危急停止制御装置、BK1……電磁弁モジュール、BK2……止め弁モジュール、BK3……カートリッジバルブモジュール、MV1,MV2,MV3……4ポート電磁弁、NV1P~NV3P,NV1T~NV3T……止め弁、……、AB12,AB23,AB31……電磁弁間パイプ、22P……第1のパイプ、22T……第2のパイプ、NG1,NG2……急速停止弁、20……作動油供給部、30……回油部、31……パイプ。

Claims (4)

  1. タービンの回転速度が上限を超えるのに応じて前記タービンを停止させる危急停止制御装置において、
    作動油の供給源から作動油が供給される第1のパイプと、
    回油部に作動油を供給する第2のパイプと、
    前記第1のパイプの作動油の油圧が低下することにより閉状態から開状態に切り換えられ、開状態となることによりタービンを停止させる急速停止弁と、
    各々ポートP、T、AおよびBを有し、ポートPおよびA間と、ポートBおよびT間の両方の区間における作動油の通過を遮断する遮断状態、および、ポートPおよびA間と、ポートBおよびT間の両方の区間において作動油を通過させる通過状態の相互間の切り換えが可能な第1~第3の4ポート電磁弁であって、各々のポートPが前記第1のパイプに接続され、各々のポートTが前記第2のパイプに接続され、第1の4ポート電磁弁のポートAおよび第2の4ポート電磁弁のポートB間が第1の電磁弁間パイプにより接続され、第2の4ポート電磁弁のポートAおよび第3の4ポート電磁弁のポートB間が第2の電磁弁間パイプにより接続され、第3の4ポート電磁弁のポートAおよび第1の4ポート電磁弁のポートB間が第1の電磁弁間パイプにより接続され、各々別個のセンサにより測定される前記タービンの回転速度が上限を超過することにより前記遮断状態から前記通過状態に各々切り換えられる第1~第3の4ポート電磁弁からなる2oo3論理回路と、を具備し、
    前記第1~第3の電磁弁間パイプが同じ長さである危急停止制御装置。
  2. 前記第1~第3の電磁弁間パイプが、正三角形の各辺をなすように配置された請求項1に記載の危急停止制御装置。
  3. 前記第1~第3の4ポート電磁弁は、互いに同じ形状およびサイズを有し、
    前記第1~第3の電磁弁間パイプの長さは、前記第1~第3の4ポート電磁弁を最大限に接近させて配置した場合の1の4ポート電磁弁のAポートと隣接する4ポート電磁弁のBポートとの間の長さに等しい請求項2に記載の危急停止制御装置。
  4. 前記第1~第3の4ポート電磁弁が電磁スライドバルブである請求項1~3のいずれか1項に記載の危急停止制御装置
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